JPH10336804A - 車両のハイブリッドパワートレーンシステム - Google Patents
車両のハイブリッドパワートレーンシステムInfo
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- JPH10336804A JPH10336804A JP15295897A JP15295897A JPH10336804A JP H10336804 A JPH10336804 A JP H10336804A JP 15295897 A JP15295897 A JP 15295897A JP 15295897 A JP15295897 A JP 15295897A JP H10336804 A JPH10336804 A JP H10336804A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Landscapes
- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Stopping Of Electric Motors (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好なエンジンブレーキ効果を得ながら、回
生発電を行なう。 【解決手段】 車両の駆動輪7にエンジン1と動力の合
流ができるように第2モータ8が設けられる。エンジン
1の回転数Neに対応してポンプロスを制動力に換算し
た基本回生量テーブルが設けられる。また、ブレーキが
踏まれたときに、ドライバの要求する減速感を出すよう
に基本回生量を修正する回生量補正テーブルも設置され
る。車両減速中に、エンジン1への燃料カットを行なう
とともに、エンジン回転数に基づき基本回生量テーブル
から基本回生量を読み出す。ブレーキが踏まれていない
場合、その基本回生量を発生し、ブレーキが踏まれた場
合、車速に基づいて回生量補正テーブルから補正係数を
読み出し、その補正係数を基本回生量にかけ、補正した
回生量を発生するように第2モータを回生制御する。
生発電を行なう。 【解決手段】 車両の駆動輪7にエンジン1と動力の合
流ができるように第2モータ8が設けられる。エンジン
1の回転数Neに対応してポンプロスを制動力に換算し
た基本回生量テーブルが設けられる。また、ブレーキが
踏まれたときに、ドライバの要求する減速感を出すよう
に基本回生量を修正する回生量補正テーブルも設置され
る。車両減速中に、エンジン1への燃料カットを行なう
とともに、エンジン回転数に基づき基本回生量テーブル
から基本回生量を読み出す。ブレーキが踏まれていない
場合、その基本回生量を発生し、ブレーキが踏まれた場
合、車速に基づいて回生量補正テーブルから補正係数を
読み出し、その補正係数を基本回生量にかけ、補正した
回生量を発生するように第2モータを回生制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のハイブリッドパ
ワートレーンシステムに関する。
ワートレーンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジン駆動の車両における典型的
なパワートレーンは、例えば図24に示すような構成を
有している。すなわち、エンジン1のクランクシャフト
1aにトルクコンバータ3と変速機構部5からなる自動
変速機30が接続され、続いて減速・差動装置部6を経
て駆動輪7にエンジン1の出力トルクが伝達されるよう
になっている。また、自動変速機のトルクコンバータ3
にはロックアップクラッチ4が付設されている。さら
に、エンジンのクランクシャフト1aには、エアコンコ
ンプレッサ、オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ、エンジン冷却ウォーターポンプ等の補機2が連結さ
れている。
なパワートレーンは、例えば図24に示すような構成を
有している。すなわち、エンジン1のクランクシャフト
1aにトルクコンバータ3と変速機構部5からなる自動
変速機30が接続され、続いて減速・差動装置部6を経
て駆動輪7にエンジン1の出力トルクが伝達されるよう
になっている。また、自動変速機のトルクコンバータ3
にはロックアップクラッチ4が付設されている。さら
に、エンジンのクランクシャフト1aには、エアコンコ
ンプレッサ、オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ、エンジン冷却ウォーターポンプ等の補機2が連結さ
れている。
【0003】このようなパワートレーンを備える車両で
は、その運行中、例えば交差点などでの停車時には、エ
ンジン1は補機2の駆動を継続するとともに、走行レン
ジでは次の発進に備えてクリープ力を発生させている。
そのため、走行していないにもかかわらず、所定量の燃
料を消費している。
は、その運行中、例えば交差点などでの停車時には、エ
ンジン1は補機2の駆動を継続するとともに、走行レン
ジでは次の発進に備えてクリープ力を発生させている。
そのため、走行していないにもかかわらず、所定量の燃
料を消費している。
【0004】そこで、運行中の燃料消費を節減するため
に、高車速やロックアップしている場合に減速の際補機
の駆動は行ないながらも、エンジン1への燃料停止を行
なうことが考えられる。すなわち、高車速における減速
時にはトルクコンバータ部のロックアップクラッチ4を
締結してトルクコンバータ3における滑りをなくすると
ともに、エンジン1への燃料噴射を停止する。これによ
り、いわゆるエンジンブレーキがかかり、平坦路であれ
ば徐々に車速が下がってくる。
に、高車速やロックアップしている場合に減速の際補機
の駆動は行ないながらも、エンジン1への燃料停止を行
なうことが考えられる。すなわち、高車速における減速
時にはトルクコンバータ部のロックアップクラッチ4を
締結してトルクコンバータ3における滑りをなくすると
ともに、エンジン1への燃料噴射を停止する。これによ
り、いわゆるエンジンブレーキがかかり、平坦路であれ
ば徐々に車速が下がってくる。
【0005】車速の低下にしたがって変速機構部5で変
速が行われるが、変速比が大きくなる限界が存在し、当
然車速が下がってくるとエンジン回転速度を高く保てな
くなる。その結果、ロックアップしたままでは、車速の
低下とともにエンジン1がアイドル回転速度以下となり
エンジンストール(エンスト)を起こす車速領域が生じ
る。また、変速比が大きくなり過ぎて強いエンジンブレ
ーキにより運転性の悪化を生じる場合もある。 そこ
で、このようなエンストや運転性の悪化が生じる領域に
入ると、ロックアップを解除することになる。
速が行われるが、変速比が大きくなる限界が存在し、当
然車速が下がってくるとエンジン回転速度を高く保てな
くなる。その結果、ロックアップしたままでは、車速の
低下とともにエンジン1がアイドル回転速度以下となり
エンジンストール(エンスト)を起こす車速領域が生じ
る。また、変速比が大きくなり過ぎて強いエンジンブレ
ーキにより運転性の悪化を生じる場合もある。 そこ
で、このようなエンストや運転性の悪化が生じる領域に
入ると、ロックアップを解除することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような燃料消費の節減法では次のような問題がある。ま
ず、減速時にロックアップしない場合はもちろんのこ
と、上記のようにロックアップしていてもとくに低車速
に至ればロックアップを解除せざるを得ず、この場合、
エンジン回転は急速に自らのフリクションにより低下し
てエンストとなる。この結果、エアコンコンプレッサ、
オルタネータ、パワーステアリング用ポンプ、エンジン
冷却ウォーターポンプ等の補機機能が失われ、また自動
変速機のオイルポンプが停止して内部のフォワードクラ
ッチなどが非締結となり、動力伝達が不能となる。そし
て、クリープ力の発生もなくなる。
ような燃料消費の節減法では次のような問題がある。ま
ず、減速時にロックアップしない場合はもちろんのこ
と、上記のようにロックアップしていてもとくに低車速
に至ればロックアップを解除せざるを得ず、この場合、
エンジン回転は急速に自らのフリクションにより低下し
てエンストとなる。この結果、エアコンコンプレッサ、
オルタネータ、パワーステアリング用ポンプ、エンジン
冷却ウォーターポンプ等の補機機能が失われ、また自動
変速機のオイルポンプが停止して内部のフォワードクラ
ッチなどが非締結となり、動力伝達が不能となる。そし
て、クリープ力の発生もなくなる。
【0007】エンジン1により駆動されるオイルポンプ
は、エンジンの始動により油圧を作ることとなるが、初
期状態として自動変速機の内部クラッチが非締結の状態
ではそのクラッチが締結するまでの時間遅れがあり、こ
の間エンジン1の動力が伝達されないから、結局始動の
遅れ時間にクラッチの締結遅れ時間を加えたものが遅れ
時間となる。また仮に、自動変速機作動に必要な油圧が
何らかの手段で確保されて、動力伝達が可能としても、
エンストしながらの減速状態でアクセルペダルを踏んで
再加速する場合には、エンジン1を始動してから加速を
開始しなければならないので、始動に要する時間分だけ
は依然としてトルク立ち上がりが遅くなり、運転性が悪
化するおそれがある。
は、エンジンの始動により油圧を作ることとなるが、初
期状態として自動変速機の内部クラッチが非締結の状態
ではそのクラッチが締結するまでの時間遅れがあり、こ
の間エンジン1の動力が伝達されないから、結局始動の
遅れ時間にクラッチの締結遅れ時間を加えたものが遅れ
時間となる。また仮に、自動変速機作動に必要な油圧が
何らかの手段で確保されて、動力伝達が可能としても、
エンストしながらの減速状態でアクセルペダルを踏んで
再加速する場合には、エンジン1を始動してから加速を
開始しなければならないので、始動に要する時間分だけ
は依然としてトルク立ち上がりが遅くなり、運転性が悪
化するおそれがある。
【0008】このように、減速時に最終的にロックアッ
プを解除するとエンジン回転は急速に低下してエンスト
に至るので、これを避けるためには車両がまだ停止に至
ってもいないうちに燃料噴射を再開してエンストを防止
しなければならず、燃料消費節減の目的が十分に達せら
れないことになる。
プを解除するとエンジン回転は急速に低下してエンスト
に至るので、これを避けるためには車両がまだ停止に至
ってもいないうちに燃料噴射を再開してエンストを防止
しなければならず、燃料消費節減の目的が十分に達せら
れないことになる。
【0009】一方、燃料の節約を目的として内燃エンジ
ンにモータを付設し、エンジンとモータを運転状態に応
じて使い分けるようにしたハイブリッドシステムが種々
提案されている。そして、減速時の運動エネルギーを回
生させてバッテリに蓄えることができるので、例えば減
速中にエンジンブレーキ力に相当する運動エネルギーを
回生させ、エネルギーの再利用を図りながら、エンジン
ブレーキ効果を得る。
ンにモータを付設し、エンジンとモータを運転状態に応
じて使い分けるようにしたハイブリッドシステムが種々
提案されている。そして、減速時の運動エネルギーを回
生させてバッテリに蓄えることができるので、例えば減
速中にエンジンブレーキ力に相当する運動エネルギーを
回生させ、エネルギーの再利用を図りながら、エンジン
ブレーキ効果を得る。
【0010】このような従来のハイブリッドシステム
は、モータ駆動で走行する間はエンジンのみの燃料消費
は抑えられるが、モータが相当距離走行の動力源として
エンジンと略等価に位置づけられているため、きわめて
大型で大重量のモータおよびバッテリを搭載しなければ
ならず、全体のエネルギー消費効率はエンジン主体で走
行するシステムには及ばない。したがって本発明は、上
記の問題点に鑑み、燃料消費の格段の節減を実現しなが
らしかも従来よりも向上した良好な運転性が得られるよ
うにした車両のハイブリッドパワートレーンシステムを
提供することを目的とする。
は、モータ駆動で走行する間はエンジンのみの燃料消費
は抑えられるが、モータが相当距離走行の動力源として
エンジンと略等価に位置づけられているため、きわめて
大型で大重量のモータおよびバッテリを搭載しなければ
ならず、全体のエネルギー消費効率はエンジン主体で走
行するシステムには及ばない。したがって本発明は、上
記の問題点に鑑み、燃料消費の格段の節減を実現しなが
らしかも従来よりも向上した良好な運転性が得られるよ
うにした車両のハイブリッドパワートレーンシステムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、エ
ンジンがそのクランクシャフト出力を変速機、減速部、
車軸を経て駆動輪に伝達されて車両走行の動力源とさ
れ、前記駆動輪に連結するモータが付設されるととも
に、モータ制御手段を備えて、車両減速の間前記エンジ
ンへの燃料供給を停止するとともに、車両から前記エン
ジンに運動伝達が可能とされ、前記モータ制御手段は、
前記エンジン回転数に応じて所定の制動力を発生するよ
うに前記モータを回生制御するものとした。
ンジンがそのクランクシャフト出力を変速機、減速部、
車軸を経て駆動輪に伝達されて車両走行の動力源とさ
れ、前記駆動輪に連結するモータが付設されるととも
に、モータ制御手段を備えて、車両減速の間前記エンジ
ンへの燃料供給を停止するとともに、車両から前記エン
ジンに運動伝達が可能とされ、前記モータ制御手段は、
前記エンジン回転数に応じて所定の制動力を発生するよ
うに前記モータを回生制御するものとした。
【0012】そして、前記モータ制御手段が前記エンジ
ンの回転数に応じてエンジンのポンプロス分に相当する
制動力を発生するように前記モータを回生制御すること
ができる。また、前記モータ制御手段がブレーキスイッ
チ状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場合、車
速に基づいた回生制御に移行し、所定の減速感が達成で
きるように前記モータを回生制御することもできる。な
お、前記回生制御は所定の車速内に行なわれるものとす
ることができる。
ンの回転数に応じてエンジンのポンプロス分に相当する
制動力を発生するように前記モータを回生制御すること
ができる。また、前記モータ制御手段がブレーキスイッ
チ状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場合、車
速に基づいた回生制御に移行し、所定の減速感が達成で
きるように前記モータを回生制御することもできる。な
お、前記回生制御は所定の車速内に行なわれるものとす
ることができる。
【0013】
【作用】車両減速時にエンジンへの燃料供給が停止され
ることにより、燃料消費が節減されるとともに、減速時
の運動がモータに伝わる。モータ制御手段がエンジンの
回転数に基づいてモータを回生制御して制動力を発生す
るので、例えばエンジンのポンプロス分のエネルギーを
回生させ、エンジンブレーキ効果を正確に再現すること
ができる。これにより良好なエンジンブレーキ効果を得
ながら、運動エネルギーを蓄え加速などのときに再利用
することができる。また、モータ制御手段がブレーキス
イッチ状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場
合、車速に基づいた回生制御に移行する場合、一層ドラ
イバの要求に合致した制動力を得ることができ、所定の
減速感が達成できる。なお、車速に基づく制御を所定の
車速領域で行なうものとすることにより、例えば車速が
0の近辺でモータを駆動制御にし車両にクリープ力を与
えるようにすることもできる。
ることにより、燃料消費が節減されるとともに、減速時
の運動がモータに伝わる。モータ制御手段がエンジンの
回転数に基づいてモータを回生制御して制動力を発生す
るので、例えばエンジンのポンプロス分のエネルギーを
回生させ、エンジンブレーキ効果を正確に再現すること
ができる。これにより良好なエンジンブレーキ効果を得
ながら、運動エネルギーを蓄え加速などのときに再利用
することができる。また、モータ制御手段がブレーキス
イッチ状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場
合、車速に基づいた回生制御に移行する場合、一層ドラ
イバの要求に合致した制動力を得ることができ、所定の
減速感が達成できる。なお、車速に基づく制御を所定の
車速領域で行なうものとすることにより、例えば車速が
0の近辺でモータを駆動制御にし車両にクリープ力を与
えるようにすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例によ
り説明する。図1は、実施例におけるパワートレーンを
示すスケルトン図である。エンジン1には、一方におい
てトルクコンバータ3、ロックアップクラッチ4および
変速機構部5からなる自動変速機30、減速・差動装置
部6、ドライブシャフト7a、7bそして駆動輪7が順
次接続され、他方では、エアコンコンプレッサ、オルタ
ネータ、パワーステアリング用ポンプ、エンジン冷却ウ
ォーターポンプ等の補機2に接続している。エンジン1
は図示しない燃料噴射弁により燃料供給を受けるさら
に、補機2に連結されるとともにエンジン1に連結可能
の第1モータ9が設けられるとともに、減速・差動装置
部6には自動変速機30と並列に第2モータ8が接続さ
れている。
り説明する。図1は、実施例におけるパワートレーンを
示すスケルトン図である。エンジン1には、一方におい
てトルクコンバータ3、ロックアップクラッチ4および
変速機構部5からなる自動変速機30、減速・差動装置
部6、ドライブシャフト7a、7bそして駆動輪7が順
次接続され、他方では、エアコンコンプレッサ、オルタ
ネータ、パワーステアリング用ポンプ、エンジン冷却ウ
ォーターポンプ等の補機2に接続している。エンジン1
は図示しない燃料噴射弁により燃料供給を受けるさら
に、補機2に連結されるとともにエンジン1に連結可能
の第1モータ9が設けられるとともに、減速・差動装置
部6には自動変速機30と並列に第2モータ8が接続さ
れている。
【0015】すなわち、より詳細には、エンジン1の出
力はそのクランクシャフト1aに接続されたトルクコン
バータ3またはそれと並列接続のロックアップクラッチ
4を経て変速機構部5に伝達され、さらに減速・差動装
置部6からドライブシャフト7a、7bを経て駆動輪7
に伝達される。第2モータ8は減速・差動装置部6のト
ランスアクスル第3軸に接続され、エンジン1の出力と
第2モータ8の出力が第3軸6aで合流して、駆動輪7
に動力を伝える。
力はそのクランクシャフト1aに接続されたトルクコン
バータ3またはそれと並列接続のロックアップクラッチ
4を経て変速機構部5に伝達され、さらに減速・差動装
置部6からドライブシャフト7a、7bを経て駆動輪7
に伝達される。第2モータ8は減速・差動装置部6のト
ランスアクスル第3軸に接続され、エンジン1の出力と
第2モータ8の出力が第3軸6aで合流して、駆動輪7
に動力を伝える。
【0016】一方、エンジン1は、そのクランクシャフ
ト1aに取り付けられたクランクプーリ1bとベルト9
aを経て、電磁式のクラッチ10を介して第1モータ9
につながっており、さらに第1モータ9と補機2がベル
ト2aにより連結している。クラッチ10が締結される
と、エンジン1と第1モータ9は回転速度比一定で連動
して回転する。
ト1aに取り付けられたクランクプーリ1bとベルト9
aを経て、電磁式のクラッチ10を介して第1モータ9
につながっており、さらに第1モータ9と補機2がベル
ト2aにより連結している。クラッチ10が締結される
と、エンジン1と第1モータ9は回転速度比一定で連動
して回転する。
【0017】エアコンコンプレッサ、オルタネータ、パ
ワーステアリング用ポンプ、エンジン冷却ウォーターポ
ンプ等の補機2や、第2モータ8および第1モータ9
は、エンジン1のブロックに支持されている。また、自
動変速機30には、油圧コントロールユニット12が付
設されている。油圧コントロールユニット12には、図
2に示すように、エンジン1により駆動される自動変速
機用オイルポンプ20とモータ25により駆動されるオ
イルポンプ21とが接続され、自動変速機作動用のライ
ン圧を生成する。オイルポンプ20と21の油圧はそれ
ぞれ逆止弁22、22を介して油圧コントロールユニッ
ト12に接続され、いずれか高い方の油圧が油圧コント
ロールユニットへ出力される。これにより、エンジン1
の停止状態でも自動変速機30の例えば前進時締結する
フオワードクラッチなど内部クラッチ5aの締結がで
き、動力伝達が可能となっている。
ワーステアリング用ポンプ、エンジン冷却ウォーターポ
ンプ等の補機2や、第2モータ8および第1モータ9
は、エンジン1のブロックに支持されている。また、自
動変速機30には、油圧コントロールユニット12が付
設されている。油圧コントロールユニット12には、図
2に示すように、エンジン1により駆動される自動変速
機用オイルポンプ20とモータ25により駆動されるオ
イルポンプ21とが接続され、自動変速機作動用のライ
ン圧を生成する。オイルポンプ20と21の油圧はそれ
ぞれ逆止弁22、22を介して油圧コントロールユニッ
ト12に接続され、いずれか高い方の油圧が油圧コント
ロールユニットへ出力される。これにより、エンジン1
の停止状態でも自動変速機30の例えば前進時締結する
フオワードクラッチなど内部クラッチ5aの締結がで
き、動力伝達が可能となっている。
【0018】図3は上記パワートレーンにおける制御装
置の構成を示す。制御装置は、エンジンコントロールユ
ニット13、自動変速機コントロールユニット14およ
びハイブリツドシステムコントロールユニット15を含
み、低電圧バッテリ29からの電源供給で作動する。エ
ンジンコントロールユニット13は、アクセル開度およ
びアイドルスイッチ状態を含む各種センサからの情報に
基づいて、スロットル開度、点火時期、燃料噴射弁、吸
排気バルブ等を制御することによりエンジン1を制御す
る。
置の構成を示す。制御装置は、エンジンコントロールユ
ニット13、自動変速機コントロールユニット14およ
びハイブリツドシステムコントロールユニット15を含
み、低電圧バッテリ29からの電源供給で作動する。エ
ンジンコントロールユニット13は、アクセル開度およ
びアイドルスイッチ状態を含む各種センサからの情報に
基づいて、スロットル開度、点火時期、燃料噴射弁、吸
排気バルブ等を制御することによりエンジン1を制御す
る。
【0019】自動変速機コントロールユニット14は、
シフトレバー選択位置、エンジン回転数、車速を含む各
種センサからの情報に基づいて、ロックアップクラッチ
4やその他変速比制御アクチュエータ等を制御すること
により自動変速機30を制御する。ハイブリツドシステ
ムコントロールユニット15は、アイドルスイッチ状
態、エンジン回転数、車速、ブレーキスイッチ状態を含
む各種センサからの情報に基づいて、クラッチ10、あ
るいはモータ駆動の自動変速機用オイルポンプ21を制
御するとともに、インバータ26、インバータ27を介
して第2モータ8、第1モータ9を制御する。第2モー
タ8、第1モータ9がインバータを介して高電圧バッテ
リ28と接続され、駆動制御時には、高電圧バッテリ2
8から電力をとり、回生制御時には、高電圧バッテリ2
8を充電できるようになっている。また、各種センサか
らの情報の他、協調制御のための情報を共有するため、
各コントロールユニット間が通信線により接続されてい
る。
シフトレバー選択位置、エンジン回転数、車速を含む各
種センサからの情報に基づいて、ロックアップクラッチ
4やその他変速比制御アクチュエータ等を制御すること
により自動変速機30を制御する。ハイブリツドシステ
ムコントロールユニット15は、アイドルスイッチ状
態、エンジン回転数、車速、ブレーキスイッチ状態を含
む各種センサからの情報に基づいて、クラッチ10、あ
るいはモータ駆動の自動変速機用オイルポンプ21を制
御するとともに、インバータ26、インバータ27を介
して第2モータ8、第1モータ9を制御する。第2モー
タ8、第1モータ9がインバータを介して高電圧バッテ
リ28と接続され、駆動制御時には、高電圧バッテリ2
8から電力をとり、回生制御時には、高電圧バッテリ2
8を充電できるようになっている。また、各種センサか
らの情報の他、協調制御のための情報を共有するため、
各コントロールユニット間が通信線により接続されてい
る。
【0020】つぎに、上記制御装置による車両運行中の
制御状態の変遷について説明する。まず、図4は高速で
定速走行している状態から減速する場合の各センサ信号
ならびにトルクの変化を示すタイムチャートである。高
速走行時には、燃料噴射が行われてエンジン1が駆動中
の燃料噴射モードであるが、トルクコンバータ3におけ
る滑りを防止し燃料消費を低減するため、ロックアップ
クラッチ4が締結状態とされている。また第1モータ9
は出力状態ではないが、クラッチ10は締結され、エン
ジン1の出力により回転されて、補機2が回転している
状態にある。これが、図のA区間に該当する。
制御状態の変遷について説明する。まず、図4は高速で
定速走行している状態から減速する場合の各センサ信号
ならびにトルクの変化を示すタイムチャートである。高
速走行時には、燃料噴射が行われてエンジン1が駆動中
の燃料噴射モードであるが、トルクコンバータ3におけ
る滑りを防止し燃料消費を低減するため、ロックアップ
クラッチ4が締結状態とされている。また第1モータ9
は出力状態ではないが、クラッチ10は締結され、エン
ジン1の出力により回転されて、補機2が回転している
状態にある。これが、図のA区間に該当する。
【0021】つぎに運転者が時刻t1でアクセルペダル
から足を離し、アイドルスイッチ41がONになると、
エンジンコントロールユニット13は、減速状態に入っ
たと判断し、エンジン1への燃料噴射を停止する。これ
により、駆動輪7からエンジン1が逆駆動され、車軸ト
ルクは被動側となって、ロックアップ(L/U)車軸ト
ルクで表わされるエンジンブレーキ効果が生じ、B区間
のロックアップ(L/U)減速モードに移る。
から足を離し、アイドルスイッチ41がONになると、
エンジンコントロールユニット13は、減速状態に入っ
たと判断し、エンジン1への燃料噴射を停止する。これ
により、駆動輪7からエンジン1が逆駆動され、車軸ト
ルクは被動側となって、ロックアップ(L/U)車軸ト
ルクで表わされるエンジンブレーキ効果が生じ、B区間
のロックアップ(L/U)減速モードに移る。
【0022】続いてさらに、運転者が時刻t2でブレー
キペダルを踏み、ブレーキスイッチ45がオンすると、
ハイブリツドシステムコントロールユニット15では必
要な減速度を得るため図5のようなマップから車速に対
応する目標車軸トルクを求め、この目標車軸トルクに対
してロックアップ車軸トルクで足りない分を第2モータ
8による回生車軸トルクで補う。
キペダルを踏み、ブレーキスイッチ45がオンすると、
ハイブリツドシステムコントロールユニット15では必
要な減速度を得るため図5のようなマップから車速に対
応する目標車軸トルクを求め、この目標車軸トルクに対
してロックアップ車軸トルクで足りない分を第2モータ
8による回生車軸トルクで補う。
【0023】すなわち、図6のエンジンフリクションマ
ップからエンジンフリクショントルクを求め、選択され
ているギア比を考慮して車軸トルクに換算されたエンジ
ンフリクション車軸トルクを計算する。また、図7の変
速機フリクションマップからエンジン回転数とギア比と
を考慮して車軸に換算された変速機フリクション車軸ト
ルクを計算する。これらエンジンフリクション車軸トル
クと変速機フリクション車軸トルクがロックアップ車軸
トルクとなり、目標車軸トルクからロックアップ車軸ト
ルクを減算して回生車軸トルクが求められる。
ップからエンジンフリクショントルクを求め、選択され
ているギア比を考慮して車軸トルクに換算されたエンジ
ンフリクション車軸トルクを計算する。また、図7の変
速機フリクションマップからエンジン回転数とギア比と
を考慮して車軸に換算された変速機フリクション車軸ト
ルクを計算する。これらエンジンフリクション車軸トル
クと変速機フリクション車軸トルクがロックアップ車軸
トルクとなり、目標車軸トルクからロックアップ車軸ト
ルクを減算して回生車軸トルクが求められる。
【0024】この間、エンジン1は回転を続け、補機2
はエンジン出力によって回転されるので補機機能は存続
している。また、自動変速機のオイルポンプ20もエン
ジン出力で駆動されているから、自動変速機30の内部
クラッチ5aも締結可能で動力伝達機能は存続してい
る。したがって、この減速中はエンジン1が回転してい
るため、再加速する場合には再始動のためのクランキン
グに要する時間が不要で直ちに燃料噴射を実行でき、駆
動力立ち上り遅れの心配がない。
はエンジン出力によって回転されるので補機機能は存続
している。また、自動変速機のオイルポンプ20もエン
ジン出力で駆動されているから、自動変速機30の内部
クラッチ5aも締結可能で動力伝達機能は存続してい
る。したがって、この減速中はエンジン1が回転してい
るため、再加速する場合には再始動のためのクランキン
グに要する時間が不要で直ちに燃料噴射を実行でき、駆
動力立ち上り遅れの心配がない。
【0025】次に、上記の減速状態が続いて車速が下が
ってくると、ロックアップしたままでは、車速の低下と
ともにエンジン回転数Neがアイドル回転速度以下とな
りエンジンストールを起こしたり、自動変速機30での
変速段切換によって変速比が大きくなり、エンジンブレ
ーキが強く運転性の悪化を生じる。そこで、所定のエン
ジン回転数まで低下すると、自動変速機コントロールユ
ニット14はロックアップ信号を非締結側にしてロック
アップクラッチ4の締結を解除し、滑りを許容できるト
ルクコンバータ伝達に切り換える。
ってくると、ロックアップしたままでは、車速の低下と
ともにエンジン回転数Neがアイドル回転速度以下とな
りエンジンストールを起こしたり、自動変速機30での
変速段切換によって変速比が大きくなり、エンジンブレ
ーキが強く運転性の悪化を生じる。そこで、所定のエン
ジン回転数まで低下すると、自動変速機コントロールユ
ニット14はロックアップ信号を非締結側にしてロック
アップクラッチ4の締結を解除し、滑りを許容できるト
ルクコンバータ伝達に切り換える。
【0026】しかし、ロックアップクラッチ4の締結を
解除しても、エンジン1の燃料噴射を停止したままで
は、エンジン1は自らのフリクションにより急速にその
回転数が低下する。そのため、本実施例では、ハイブリ
ツドシステムコントロールユニット15がクラッチ10
を締結状態のまま、第1モータ9によりエンジン1をモ
ータリングして例えばアイドリング回転数に維持してエ
ンストしないようにする。このロックアップクラッチ4
の締結解除後のC区間はモータリング減速モードとな
る。
解除しても、エンジン1の燃料噴射を停止したままで
は、エンジン1は自らのフリクションにより急速にその
回転数が低下する。そのため、本実施例では、ハイブリ
ツドシステムコントロールユニット15がクラッチ10
を締結状態のまま、第1モータ9によりエンジン1をモ
ータリングして例えばアイドリング回転数に維持してエ
ンストしないようにする。このロックアップクラッチ4
の締結解除後のC区間はモータリング減速モードとな
る。
【0027】エンジン1のモータリングに必要な動力
は、トルクコンバータ3を介して駆動輪7側から駆動さ
れるトルクで不足する分のみを分担すればよいから、第
1モータ9の負担は小さい。モータリング減速モードで
は、B区間におけるロックアップ車軸トルクよりは低い
トルコン車軸トルクに切り替わるので、目標車軸トルク
を得るために第2モータ8の回生車軸トルクを増大させ
る。この間車速はB区間におけると同様に低下してい
く。
は、トルクコンバータ3を介して駆動輪7側から駆動さ
れるトルクで不足する分のみを分担すればよいから、第
1モータ9の負担は小さい。モータリング減速モードで
は、B区間におけるロックアップ車軸トルクよりは低い
トルコン車軸トルクに切り替わるので、目標車軸トルク
を得るために第2モータ8の回生車軸トルクを増大させ
る。この間車速はB区間におけると同様に低下してい
く。
【0028】回生車軸トルクの決定は、B区間における
と同様であるが、ロックアップが解除されている点で相
違点がある。ここでは、トルコン伝達車軸トルクを求め
る。エンジン回転数Neと車速Vと選択されているギア
比からトルクコンバータ3前後の回転速度比がわかる。
そして、図8のようなトルクコンバータの入力容量係数
マップから入力容量係数τを求め、次式によりトルクコ
ンバータが伝達するトルクT’が計算できる。 T’=τ*Ne*Ne そして、ギア比を考慮して車軸トルクに換算されたトル
コン伝達車軸トルクを計算する。
と同様であるが、ロックアップが解除されている点で相
違点がある。ここでは、トルコン伝達車軸トルクを求め
る。エンジン回転数Neと車速Vと選択されているギア
比からトルクコンバータ3前後の回転速度比がわかる。
そして、図8のようなトルクコンバータの入力容量係数
マップから入力容量係数τを求め、次式によりトルクコ
ンバータが伝達するトルクT’が計算できる。 T’=τ*Ne*Ne そして、ギア比を考慮して車軸トルクに換算されたトル
コン伝達車軸トルクを計算する。
【0029】目標車軸トルクは、トルコン伝達車軸トル
クと変速機フリクション車軸トルクと回生車軸トルクの
合計で与えられるとして、減算によって回生車軸トルク
を求め、この回生車軸トルクを実現するように第2モー
タ8を制御する。このように、まず、エンジン1をアイ
ドリング回転数など目標回転とするように第1モータ9
を定速度制御し、その結果から、回生車軸トルクを実現
するよう第2モータ8を制御することにより、全体とし
てエンジン回転と回生車軸トルクを目標値とすることが
できる。なお、エンジン1を目標回転にすることで、車
両が停止したときには第1モータ9により車両クリープ
トルクが発生する。
クと変速機フリクション車軸トルクと回生車軸トルクの
合計で与えられるとして、減算によって回生車軸トルク
を求め、この回生車軸トルクを実現するように第2モー
タ8を制御する。このように、まず、エンジン1をアイ
ドリング回転数など目標回転とするように第1モータ9
を定速度制御し、その結果から、回生車軸トルクを実現
するよう第2モータ8を制御することにより、全体とし
てエンジン回転と回生車軸トルクを目標値とすることが
できる。なお、エンジン1を目標回転にすることで、車
両が停止したときには第1モータ9により車両クリープ
トルクが発生する。
【0030】図9は減速状態から車両停止に至ったとき
の各回転速度ならびにトルクの変化を示す。車両停止ま
では上述のように第1モータ9により車両クリープトル
クが発生しているが、車両停止後はトルクコンバータ3
側からの逆駆動力がなくなるために、第1モータ9だけ
でエンジンフリクションに打ち勝ってエンジン1を駆動
するには、第1モータの動力損失が大きい。そこで、減
速状態から車両停止に至ると、D区間の移行モードに入
り、第1モータ9のクラッチ10の伝達容量を落とし
て、エンジンのフリクションによってエンジン回転数を
落として行く。ただし、この間補機2の機能を維持する
ため第1モータ9の回転は一定に保持する。そしてかわ
りに、第2モータ8を回生から駆動に切り換え、第2モ
ータによってクリープ力を発生させる。
の各回転速度ならびにトルクの変化を示す。車両停止ま
では上述のように第1モータ9により車両クリープトル
クが発生しているが、車両停止後はトルクコンバータ3
側からの逆駆動力がなくなるために、第1モータ9だけ
でエンジンフリクションに打ち勝ってエンジン1を駆動
するには、第1モータの動力損失が大きい。そこで、減
速状態から車両停止に至ると、D区間の移行モードに入
り、第1モータ9のクラッチ10の伝達容量を落とし
て、エンジンのフリクションによってエンジン回転数を
落として行く。ただし、この間補機2の機能を維持する
ため第1モータ9の回転は一定に保持する。そしてかわ
りに、第2モータ8を回生から駆動に切り換え、第2モ
ータによってクリープ力を発生させる。
【0031】エンジン回転数が低下するに従ってトルク
コンバータ3の駆動トルクは低下する。トルコン伝達車
軸トルクは前述のとおりτ*Ne*Ne*tで計算でき
る。目標車軸トルクからトルコン伝達車軸トルクと変速
機フリクション車軸トルクを引くと目標の第2モータ8
による駆動車軸トルクが求められる。このようにして、
最終的には、エンジン回転が0となった時点でクラッチ
10が非締結状態とされ、E区間のアイドルストップモ
ードに移る。ここでは、第1モータ9は補機2の駆動の
みを行ない、第2モータ8によりクリープ力が維持され
る。なお、エンジン1が停止したときには、エンジンコ
ントロールユニット13は、次回始動時にどのシリンダ
が点火時期となるか、あるいは燃料噴射シリンダとなる
かを特定できるようにエンジンすなわちシリンダの停止
位置を記憶する。
コンバータ3の駆動トルクは低下する。トルコン伝達車
軸トルクは前述のとおりτ*Ne*Ne*tで計算でき
る。目標車軸トルクからトルコン伝達車軸トルクと変速
機フリクション車軸トルクを引くと目標の第2モータ8
による駆動車軸トルクが求められる。このようにして、
最終的には、エンジン回転が0となった時点でクラッチ
10が非締結状態とされ、E区間のアイドルストップモ
ードに移る。ここでは、第1モータ9は補機2の駆動の
みを行ない、第2モータ8によりクリープ力が維持され
る。なお、エンジン1が停止したときには、エンジンコ
ントロールユニット13は、次回始動時にどのシリンダ
が点火時期となるか、あるいは燃料噴射シリンダとなる
かを特定できるようにエンジンすなわちシリンダの停止
位置を記憶する。
【0032】図10は車両停止状態から発進する場合の
各回転速度ならびにトルクの変化を示す。アクセルペダ
ルが踏まれて発進加速する場合には、第1モータ9をス
タータモータとして用いる。その際、エンジン1を始動
してから加速を始めるのでは、始動のクランキングに要
する分の時間がかかりトルク立ち上がりが遅くなるの
で、併せて第2モータ8による発進トルクを発生させて
エンジン始動遅れを補う。
各回転速度ならびにトルクの変化を示す。アクセルペダ
ルが踏まれて発進加速する場合には、第1モータ9をス
タータモータとして用いる。その際、エンジン1を始動
してから加速を始めるのでは、始動のクランキングに要
する分の時間がかかりトルク立ち上がりが遅くなるの
で、併せて第2モータ8による発進トルクを発生させて
エンジン始動遅れを補う。
【0033】すなわち、E区間のアイドルストップモー
ド状態でアクセルペダルが踏まれ、所定値以上のアクセ
ル開度となると、クラッチ10を締結して、F区間の発
進モードに移る。第1モータ9の回転数は目標回転を維
持するよう制御するが、クラッチ10を締結して回転数
が下がる場合には、結果として最大トルクを出力するこ
とになる。 クラッチ締結により第1モータ9とエンジ
ンのクランクシャフト1aが連結され、クランキングが
開始される。なお、アクセル開度に対応して、エンジン
1には燃料噴射弁から燃料が供給される。この際、エン
ジン停止時に記憶されていたシリンダの停止位置に基づ
いて、適切なシリンダからシーケンシャル制御により点
火順序にしたがって燃料噴射が行われる。
ド状態でアクセルペダルが踏まれ、所定値以上のアクセ
ル開度となると、クラッチ10を締結して、F区間の発
進モードに移る。第1モータ9の回転数は目標回転を維
持するよう制御するが、クラッチ10を締結して回転数
が下がる場合には、結果として最大トルクを出力するこ
とになる。 クラッチ締結により第1モータ9とエンジ
ンのクランクシャフト1aが連結され、クランキングが
開始される。なお、アクセル開度に対応して、エンジン
1には燃料噴射弁から燃料が供給される。この際、エン
ジン停止時に記憶されていたシリンダの停止位置に基づ
いて、適切なシリンダからシーケンシャル制御により点
火順序にしたがって燃料噴射が行われる。
【0034】クランキングによりエンジン1の回転が上
昇し、エンジンが完爆してトルク発生を開始すると、第
1モータ9の駆動を停止して空転するようにし、エンジ
ン出力により補機2を駆動するようにする。エンジン1
が完爆したことは、例えばエンジンの回転数変化が急と
なったこと、あるいは第1モータ9の駆動トルクが正か
ら負に反転することなどから、ハイブリツドシステムコ
ントロールユニット15において検知することができ
る。
昇し、エンジンが完爆してトルク発生を開始すると、第
1モータ9の駆動を停止して空転するようにし、エンジ
ン出力により補機2を駆動するようにする。エンジン1
が完爆したことは、例えばエンジンの回転数変化が急と
なったこと、あるいは第1モータ9の駆動トルクが正か
ら負に反転することなどから、ハイブリツドシステムコ
ントロールユニット15において検知することができ
る。
【0035】一方この間、図11に示すようなマップか
らアクセル開度に応じた目標車軸トルクを求め、第2モ
ータ8による発進駆動力を発生させて、その目標車軸ト
ルクを実現する。第2モータ8による駆動車軸トルク
は、目標車軸トルクからトルコン伝達車軸トルクと変速
機フリクション車軸トルクを減算して求められる。この
ようにして、エンジン1の始動完了まで、第2モータ8
による発進アシストが行われ、迅速な駆動トルクの立ち
上がりが得られる。第2モータ8による駆動車軸トルク
が0になったあとは、エンジンの出力のみで目標車軸ト
ルクを賄うG区間の燃料噴射モードになる。
らアクセル開度に応じた目標車軸トルクを求め、第2モ
ータ8による発進駆動力を発生させて、その目標車軸ト
ルクを実現する。第2モータ8による駆動車軸トルク
は、目標車軸トルクからトルコン伝達車軸トルクと変速
機フリクション車軸トルクを減算して求められる。この
ようにして、エンジン1の始動完了まで、第2モータ8
による発進アシストが行われ、迅速な駆動トルクの立ち
上がりが得られる。第2モータ8による駆動車軸トルク
が0になったあとは、エンジンの出力のみで目標車軸ト
ルクを賄うG区間の燃料噴射モードになる。
【0036】なお、E区間のアイドルストップモードで
は、モータ駆動の自動変速機用オイルポンプ21によ
り、エンジン停止状態でも自動変速機30は油圧を送り
込まれているので、内部クラッチ5aを締結させておく
ことができ、遅れは始動のクランキング時間だけとな
る。したがって、第2モータ8による発進アシスト時間
が短くなり、発進アシストをする車速範囲が少なくて済
むので、第2モータ8として出力の小さいものを選択す
ることができる。
は、モータ駆動の自動変速機用オイルポンプ21によ
り、エンジン停止状態でも自動変速機30は油圧を送り
込まれているので、内部クラッチ5aを締結させておく
ことができ、遅れは始動のクランキング時間だけとな
る。したがって、第2モータ8による発進アシスト時間
が短くなり、発進アシストをする車速範囲が少なくて済
むので、第2モータ8として出力の小さいものを選択す
ることができる。
【0037】つぎに、本実施例における全体制御の流れ
を図により説明する。まず、図12においてステップ1
01、102で移行終了フラグおよび発進モードフラグ
が初期設定され、燃料噴射モードで制御されて運行が開
始される。ステップ103では、エンジンコントロール
ユニット13においてアイドルスイッチ41の状態がチ
ェックされる。アイドルスイッチ41がオンでなけれ
ば、ステップ104に進んで、発進モードフラグが立っ
ているかどうかがチェックされる。ここで発進モードフ
ラグが立っていない間は、ステップ101へ戻り、上記
のフローを繰り返す。
を図により説明する。まず、図12においてステップ1
01、102で移行終了フラグおよび発進モードフラグ
が初期設定され、燃料噴射モードで制御されて運行が開
始される。ステップ103では、エンジンコントロール
ユニット13においてアイドルスイッチ41の状態がチ
ェックされる。アイドルスイッチ41がオンでなけれ
ば、ステップ104に進んで、発進モードフラグが立っ
ているかどうかがチェックされる。ここで発進モードフ
ラグが立っていない間は、ステップ101へ戻り、上記
のフローを繰り返す。
【0038】そして、ステップ103でのチェックでア
イドルスイッチ41がオンになると、ステップ105に
進み、エンジンコントロールユニット13は燃料噴射を
停止する。つぎのステップ106では、ハイブリツドシ
ステムコントロールユニット15が車速をチェックし
て、車速が0でなくしたがって走行中であるときには、
ステップ107で自動変速機コントロールユニット14
におけるロックアップ信号が締結側であるかどうかをチ
ェックする。ここで、ロックアップ信号が締結側になっ
ているときは、ステップ108でロックアップ減速モー
ドと判定して、ステップ120以降のロックアップ減速
モード制御に進む。
イドルスイッチ41がオンになると、ステップ105に
進み、エンジンコントロールユニット13は燃料噴射を
停止する。つぎのステップ106では、ハイブリツドシ
ステムコントロールユニット15が車速をチェックし
て、車速が0でなくしたがって走行中であるときには、
ステップ107で自動変速機コントロールユニット14
におけるロックアップ信号が締結側であるかどうかをチ
ェックする。ここで、ロックアップ信号が締結側になっ
ているときは、ステップ108でロックアップ減速モー
ドと判定して、ステップ120以降のロックアップ減速
モード制御に進む。
【0039】また、ロックアップ信号が非締結側である
ときは、ステップ109で非ロックアップ減速モードと
判定し、次いでステップ110でエンジン回転数が第1
の設定値N1より低いかどうかをチェックする。ここで
エンジン回転数が高い間はステップ107へ戻り、同じ
流れを繰り返す。そして、エンジン回転数が第1の設定
値より低くなると、ステップ110からステップ111
へ進んで、モータリング減速モードと判定し、ステップ
130以降のモータリング減速モード制御に進む。
ときは、ステップ109で非ロックアップ減速モードと
判定し、次いでステップ110でエンジン回転数が第1
の設定値N1より低いかどうかをチェックする。ここで
エンジン回転数が高い間はステップ107へ戻り、同じ
流れを繰り返す。そして、エンジン回転数が第1の設定
値より低くなると、ステップ110からステップ111
へ進んで、モータリング減速モードと判定し、ステップ
130以降のモータリング減速モード制御に進む。
【0040】一方、ステップ106のチェックで車速が
0になった場合には、ハイブリツドシステムコントロー
ルユニット15では、ステップ112で移行終了フラグ
をチェックする。移行終了フラグが0のときはステップ
113で移行モードと判定し、ステップ140以降の移
行モード制御に進む。また、移行終了フラグが立ってい
るときには、ステップ114でアイドルストップモード
と判定し、ステップ160以降のアイドルストップモー
ド制御に進む。さらに、ステップ104のチェックで発
進モードフラグが立っているときは、ステップ170以
降の、発進モード制御に進む。
0になった場合には、ハイブリツドシステムコントロー
ルユニット15では、ステップ112で移行終了フラグ
をチェックする。移行終了フラグが0のときはステップ
113で移行モードと判定し、ステップ140以降の移
行モード制御に進む。また、移行終了フラグが立ってい
るときには、ステップ114でアイドルストップモード
と判定し、ステップ160以降のアイドルストップモー
ド制御に進む。さらに、ステップ104のチェックで発
進モードフラグが立っているときは、ステップ170以
降の、発進モード制御に進む。
【0041】図13のロックアップ減速モード制御で
は、まずステップ120において、ハイブリツドシステ
ムコントロールユニット15で目標車軸トルクを求め
る。ここでは、図5に示すような車速と目標車軸トルク
のマップを用いて車速センサ44による検出車速に対応
して目標車軸トルクを読み出し決定する。
は、まずステップ120において、ハイブリツドシステ
ムコントロールユニット15で目標車軸トルクを求め
る。ここでは、図5に示すような車速と目標車軸トルク
のマップを用いて車速センサ44による検出車速に対応
して目標車軸トルクを読み出し決定する。
【0042】次のステップ121では、図6のエンジン
フリクションマップからエンジン回転数に対するエンジ
ンフリクショントルクを求め、選択されているギア比を
考慮して車軸トルクに換算されたエンジンフリクション
車軸トルクを計算する。そして、ステップ122では、
図7の変速機フリクションマップからエンジン回転数と
ギア比とを考慮して車軸に換算された変速機フリクショ
ン車軸トルクを求める。
フリクションマップからエンジン回転数に対するエンジ
ンフリクショントルクを求め、選択されているギア比を
考慮して車軸トルクに換算されたエンジンフリクション
車軸トルクを計算する。そして、ステップ122では、
図7の変速機フリクションマップからエンジン回転数と
ギア比とを考慮して車軸に換算された変速機フリクショ
ン車軸トルクを求める。
【0043】このあと、ステップ123において、回生
車軸トルクを求める。目標車軸トルクは、エンジンフリ
クション車軸トルクと変速機フリクション車軸トルクと
回生車軸トルクの合計で与えられるから、回生車軸トル
クは目標車軸トルクからエンジンフリクション車軸トル
クと変速機フリクション車軸トルクの減算によって求め
られる。なおこの際、アイドルスイッチ41がオンであ
るのみならず、さらにブレーキ操作が行われてブレーキ
スイッチ45がオンしている場合には、上記のようにし
て求められた回生車軸トルクにさらに車速による補正を
加えるのが好ましい。ステップ124では、この回生車
軸トルクを回生電流に換算して第2モータ8を制御し、
このあとステップ103へ戻る。
車軸トルクを求める。目標車軸トルクは、エンジンフリ
クション車軸トルクと変速機フリクション車軸トルクと
回生車軸トルクの合計で与えられるから、回生車軸トル
クは目標車軸トルクからエンジンフリクション車軸トル
クと変速機フリクション車軸トルクの減算によって求め
られる。なおこの際、アイドルスイッチ41がオンであ
るのみならず、さらにブレーキ操作が行われてブレーキ
スイッチ45がオンしている場合には、上記のようにし
て求められた回生車軸トルクにさらに車速による補正を
加えるのが好ましい。ステップ124では、この回生車
軸トルクを回生電流に換算して第2モータ8を制御し、
このあとステップ103へ戻る。
【0044】モータリング減速モード制御では、まずス
テップ130において、ハイブリツドシステムコントロ
ールユニット15で目標エンジン回転数を決定するとと
もに、ステップ131で、実際のエンジン回転数と目標
エンジン回転数の差分を求める。そして、ステップ13
2で、この差分に所定のゲインを乗じて第1モータ9の
トルク操作量を求め、ステップ133で第1モータをフ
ィードバック制御する。 これにより、エンジン1は目
標エンジン回転数、例えばアイドリング回転数に駆動保
持される。
テップ130において、ハイブリツドシステムコントロ
ールユニット15で目標エンジン回転数を決定するとと
もに、ステップ131で、実際のエンジン回転数と目標
エンジン回転数の差分を求める。そして、ステップ13
2で、この差分に所定のゲインを乗じて第1モータ9の
トルク操作量を求め、ステップ133で第1モータをフ
ィードバック制御する。 これにより、エンジン1は目
標エンジン回転数、例えばアイドリング回転数に駆動保
持される。
【0045】続いてステップ134では、先のステップ
120におけると同じく、目標車軸トルクを求める。そ
して、ステップ135では、トルコン伝達車軸トルクを
求め、さらにステップ136で、変速機フリクション車
軸トルクを求める。
120におけると同じく、目標車軸トルクを求める。そ
して、ステップ135では、トルコン伝達車軸トルクを
求め、さらにステップ136で、変速機フリクション車
軸トルクを求める。
【0046】このあと、ステップ137で、目標回生車
軸トルクを求める。目標車軸トルクは、トルコン伝達車
軸トルクと変速機フリクション車軸トルクと回生車軸ト
ルクの合計で与えられるから、回生車軸トルクは目標車
軸トルクからトルコン伝達車軸トルクと変速機フリクシ
ョン車軸トルクの減算によって求められる。ステップ1
38では、この回生車軸トルクを第2モータの回生電流
に換算して第2モータ8を制御し、このあとステップ1
03へ戻る。これが繰り返されて減速してゆき、車速が
0になると移行モード制御に移る。
軸トルクを求める。目標車軸トルクは、トルコン伝達車
軸トルクと変速機フリクション車軸トルクと回生車軸ト
ルクの合計で与えられるから、回生車軸トルクは目標車
軸トルクからトルコン伝達車軸トルクと変速機フリクシ
ョン車軸トルクの減算によって求められる。ステップ1
38では、この回生車軸トルクを第2モータの回生電流
に換算して第2モータ8を制御し、このあとステップ1
03へ戻る。これが繰り返されて減速してゆき、車速が
0になると移行モード制御に移る。
【0047】次に、上記ステップ123、ステップ13
7における目標回生車軸トルクの求め方について説明す
る。ここでは、とくに車軸に現われるポンプロス分のト
ルクを第2モータ8の回生発電で正確に再現し良好なエ
ンジンブレーキ効果を得ると同時に、ドライバーが要求
する減速度を確保しつつ、回生発電を最大限に行なう。
すなわち、エネルギーの消費を節減するために、車両が
減速中に燃料供給が停止されている。しかし、エンジン
の回転を維持する必要があるため、ロックアップクラッ
チが締結側に制御される。この結果、エンジンブレーキ
がかかり、エネルギーロスが生じる。
7における目標回生車軸トルクの求め方について説明す
る。ここでは、とくに車軸に現われるポンプロス分のト
ルクを第2モータ8の回生発電で正確に再現し良好なエ
ンジンブレーキ効果を得ると同時に、ドライバーが要求
する減速度を確保しつつ、回生発電を最大限に行なう。
すなわち、エネルギーの消費を節減するために、車両が
減速中に燃料供給が停止されている。しかし、エンジン
の回転を維持する必要があるため、ロックアップクラッ
チが締結側に制御される。この結果、エンジンブレーキ
がかかり、エネルギーロスが生じる。
【0048】そこで、本実施例では、減速中にスロット
ルバルブを全開にして、エンジンの回転数に応じてポン
プロスに相当するエネルギーを回生させ、良好なエンジ
ンブレーキ効果を得ながら、減速時の運動エネルギーを
効率的に再利用する。すなわち、図15に示すようにス
ロットルバルブが全閉の場合、a線のようにエンジンの
回転速に応じてエンジン内にエネルギーロスが生じる。
その結果車軸にフリクショントルクがかかり、エンジン
ブレーキ力が発生する。一方、スロットルバルブを全開
にした場合、エンジンのポンプ作用が失いポンプロスを
発生しなくなる。その場合車軸に現われるフリクション
トルクはb線のようにa線より少なくなっている。した
がってbで示したようにポンプロス分に相当するフリク
ショントルクを回生制動量で補えば、ポンプロスによる
のと同様なエンジンブレーキ効果を得ることができると
ともに、その分のエネルギーが再利用される。
ルバルブを全開にして、エンジンの回転数に応じてポン
プロスに相当するエネルギーを回生させ、良好なエンジ
ンブレーキ効果を得ながら、減速時の運動エネルギーを
効率的に再利用する。すなわち、図15に示すようにス
ロットルバルブが全閉の場合、a線のようにエンジンの
回転速に応じてエンジン内にエネルギーロスが生じる。
その結果車軸にフリクショントルクがかかり、エンジン
ブレーキ力が発生する。一方、スロットルバルブを全開
にした場合、エンジンのポンプ作用が失いポンプロスを
発生しなくなる。その場合車軸に現われるフリクション
トルクはb線のようにa線より少なくなっている。した
がってbで示したようにポンプロス分に相当するフリク
ショントルクを回生制動量で補えば、ポンプロスによる
のと同様なエンジンブレーキ効果を得ることができると
ともに、その分のエネルギーが再利用される。
【0049】ハイブリッドシステムユニット13には、
図16に示すようなエンジン1の回転数Neに対応して
ポンプロスをフリクショントルクに換算した基本回生量
テーブルが設けられる。また、ブレーキが踏まれたとき
に、ドライバの要求する減速感を出すようにこの基本回
生量を修正する回生量補正テーブルも設置される。減速
感は車速に関係するので、図17に示すような車速をパ
ラメータとした回生量補正データテーブルとなる。
図16に示すようなエンジン1の回転数Neに対応して
ポンプロスをフリクショントルクに換算した基本回生量
テーブルが設けられる。また、ブレーキが踏まれたとき
に、ドライバの要求する減速感を出すようにこの基本回
生量を修正する回生量補正テーブルも設置される。減速
感は車速に関係するので、図17に示すような車速をパ
ラメータとした回生量補正データテーブルとなる。
【0050】この回生量補正テーブルからの補正値と基
本回生量とを掛け算させることによって回生量が求めら
れる。なお、第2モータ8は車両停止時のクリープ力の
発生を兼ねているので、図17の回生量補正テーブルで
は、低い車速b以下では補正値を0としている。
本回生量とを掛け算させることによって回生量が求めら
れる。なお、第2モータ8は車両停止時のクリープ力の
発生を兼ねているので、図17の回生量補正テーブルで
は、低い車速b以下では補正値を0としている。
【0051】以下、ステップ123における目標車軸回
生トルクの求め方を図18のフローチャートに基づいて
説明する。すなわち、ステップ301において、エンジ
ン回転数Neを読み込み、それに基づいて図16の回生
量テーブルから基本回生量を設定する。ステップ302
において、ブレーキスイッチがオンであるかをチェック
する。オフである場合、ブレーキが踏まれていないとし
て車両にエンジンブレーキ力のみの発生で補正値を1と
する。ステップ302でのチェックがオンである場合、
ブレーキが踏まれたとして車速に応じて図17の回生量
補正テーブルから補正値を読み出す。ステップ305で
は、基本回生量にステップ303あるいはステップ30
4での補正値をかけ、発生すべき回生量を演算する。こ
の回生量と回生トルクとの対応関係から目標回生車軸ト
ルクが求められる。
生トルクの求め方を図18のフローチャートに基づいて
説明する。すなわち、ステップ301において、エンジ
ン回転数Neを読み込み、それに基づいて図16の回生
量テーブルから基本回生量を設定する。ステップ302
において、ブレーキスイッチがオンであるかをチェック
する。オフである場合、ブレーキが踏まれていないとし
て車両にエンジンブレーキ力のみの発生で補正値を1と
する。ステップ302でのチェックがオンである場合、
ブレーキが踏まれたとして車速に応じて図17の回生量
補正テーブルから補正値を読み出す。ステップ305で
は、基本回生量にステップ303あるいはステップ30
4での補正値をかけ、発生すべき回生量を演算する。こ
の回生量と回生トルクとの対応関係から目標回生車軸ト
ルクが求められる。
【0052】ステップ137も上記ステップ123と同
じように目標回生車軸トルクが求められるが、非ロック
アップ減速モード下なので、ロックアップクラッチが非
締結となっており、トルクコンバータにトルクの伝達ロ
スが生じる。そのロス分だけ低下はするが、ブレーキ力
は残るから、これを車軸トルクに換算し、上記目標回生
車軸トルクの算出結果から差し引いたものを目標回生車
軸トルクとする。
じように目標回生車軸トルクが求められるが、非ロック
アップ減速モード下なので、ロックアップクラッチが非
締結となっており、トルクコンバータにトルクの伝達ロ
スが生じる。そのロス分だけ低下はするが、ブレーキ力
は残るから、これを車軸トルクに換算し、上記目標回生
車軸トルクの算出結果から差し引いたものを目標回生車
軸トルクとする。
【0053】図19の移行モード制御では、まずステッ
プ140において、ハイブリツドシステムコントロール
ユニット15が目標車軸トルク(クリープトルク)を設
定するとともに、ステップ141で、デューティ制御に
よりクラッチ10の伝達容量を制御し、第1モータ9に
よるエンジンのモータリングを落としていく。この間、
第1モータ9の回転数は、ステップ142においてモー
タリング減速モード時のレベルに保持する。
プ140において、ハイブリツドシステムコントロール
ユニット15が目標車軸トルク(クリープトルク)を設
定するとともに、ステップ141で、デューティ制御に
よりクラッチ10の伝達容量を制御し、第1モータ9に
よるエンジンのモータリングを落としていく。この間、
第1モータ9の回転数は、ステップ142においてモー
タリング減速モード時のレベルに保持する。
【0054】次のステップ143では、トルクコンバー
タ3の伝達トルクを求め、ステップ144において、ま
だ回転中のエンジン1からトルクコンバータ3を経て駆
動輪7側へ伝達されるトルコン伝達車軸トルク(トルコ
ンクリープトルク)を演算する。そして、ステップ14
5で、目標車軸トルクからトルコンクリープトルクを減
算して第2モータ8による目標クリープトルクを求め
る。ステップ146において、目標クリープトルクを駆
動電流に換算して、第2モータ8を制御する。
タ3の伝達トルクを求め、ステップ144において、ま
だ回転中のエンジン1からトルクコンバータ3を経て駆
動輪7側へ伝達されるトルコン伝達車軸トルク(トルコ
ンクリープトルク)を演算する。そして、ステップ14
5で、目標車軸トルクからトルコンクリープトルクを減
算して第2モータ8による目標クリープトルクを求め
る。ステップ146において、目標クリープトルクを駆
動電流に換算して、第2モータ8を制御する。
【0055】ステップ147では、アイドルスイッチ4
1がオンしているかどうかをチェックする。ここで、も
しアイドルスイッチ41がオフになれば、アクセルペダ
ルが踏まれたわけであるから、発進モード制御へ移るこ
とになる。アイドルスイッチ41がオンであれば、次の
ステップ148で、エンジン回転数が0になったかどう
かをチェックする。エンジン回転数が0になるまではス
テップ103に戻って上記を繰り返す。エンジン回転数
が0になると、ステップ149に進み、クラッチ10を
完全に非締結とし、第1モータ9は補機2のみを定回転
で駆動することになる。このあと、ステップ150で移
行終了フラグを立て、ステップ103に戻る。
1がオンしているかどうかをチェックする。ここで、も
しアイドルスイッチ41がオフになれば、アクセルペダ
ルが踏まれたわけであるから、発進モード制御へ移るこ
とになる。アイドルスイッチ41がオンであれば、次の
ステップ148で、エンジン回転数が0になったかどう
かをチェックする。エンジン回転数が0になるまではス
テップ103に戻って上記を繰り返す。エンジン回転数
が0になると、ステップ149に進み、クラッチ10を
完全に非締結とし、第1モータ9は補機2のみを定回転
で駆動することになる。このあと、ステップ150で移
行終了フラグを立て、ステップ103に戻る。
【0056】図20のアイドルストップモード制御で
は、ステップ160において、ハイブリツドシステムコ
ントロールユニット15により第1モータ9が目標回転
数に保持されるとともに、ステップ161で、目標車軸
トルク(クリープトルク)が維持されるように第2モー
タ8が制御される。ステップ162では、アイドルスイ
ッチ41がオンしているかどうかをチェックする。ここ
で、もしアイドルスイッチ41がオフになれば、アクセ
ルペダルが踏まれたわけであるから、発進モード制御へ
移ることになる。
は、ステップ160において、ハイブリツドシステムコ
ントロールユニット15により第1モータ9が目標回転
数に保持されるとともに、ステップ161で、目標車軸
トルク(クリープトルク)が維持されるように第2モー
タ8が制御される。ステップ162では、アイドルスイ
ッチ41がオンしているかどうかをチェックする。ここ
で、もしアイドルスイッチ41がオフになれば、アクセ
ルペダルが踏まれたわけであるから、発進モード制御へ
移ることになる。
【0057】アイドルスイッチ41がオンであれば、次
のステップ163で、車速が0であるかどうかをチェッ
クする。アクセルペダルを踏んでいなくてもクリープを
許して車両を前進させた場合には、上と同じく発進モー
ド制御へ移る。ステップ163のチェックで車速が0で
あるときは、ステップ160に戻って上記を繰り返し、
アイドルストップモード制御を継続する。
のステップ163で、車速が0であるかどうかをチェッ
クする。アクセルペダルを踏んでいなくてもクリープを
許して車両を前進させた場合には、上と同じく発進モー
ド制御へ移る。ステップ163のチェックで車速が0で
あるときは、ステップ160に戻って上記を繰り返し、
アイドルストップモード制御を継続する。
【0058】図21の発進モード制御では、ステップ1
70において、ハイブリツドシステムコントロールユニ
ット15でまず発進モードフラグを立てる。次いでステ
ップ171で、クラッチ10を締結するとともに、ステ
ップ172で、それまでの第1モータ9の回転数を維持
するように回転数制御を行う。これにより、第1モータ
9の回転出力でエンジン1のクランキングが行われる。
回転数を維持する制御結果として、クランキングの間、
第1モータ9の出力トルクは増大する。
70において、ハイブリツドシステムコントロールユニ
ット15でまず発進モードフラグを立てる。次いでステ
ップ171で、クラッチ10を締結するとともに、ステ
ップ172で、それまでの第1モータ9の回転数を維持
するように回転数制御を行う。これにより、第1モータ
9の回転出力でエンジン1のクランキングが行われる。
回転数を維持する制御結果として、クランキングの間、
第1モータ9の出力トルクは増大する。
【0059】ステップ173では、図11のマップに基
づいて目標車軸トルクを求め、ステップ174で、目標
車軸トルクとトルコン伝達車軸トルクの差分から第2モ
ータ8の目標トルクを求める。ステップ175では、目
標トルクを駆動電流に換算して、第2モータ8を制御す
る。この間、ステップ176において、エンジンコント
ロールユニット13は燃料噴射、点火時期等のエンジン
の始動制御を行う。
づいて目標車軸トルクを求め、ステップ174で、目標
車軸トルクとトルコン伝達車軸トルクの差分から第2モ
ータ8の目標トルクを求める。ステップ175では、目
標トルクを駆動電流に換算して、第2モータ8を制御す
る。この間、ステップ176において、エンジンコント
ロールユニット13は燃料噴射、点火時期等のエンジン
の始動制御を行う。
【0060】ステップ177では、エンジン1が完爆し
たかどうかをチェックし、完爆するまではステップ17
2へ戻って上記を繰り返す。エンジン1が完爆すると、
ステップ178へ進み、第1モータ9の駆動を停止して
その出力トルクを0にする。なお、完爆後は、エンジン
出力によるトルコン伝達車軸トルクが目標車軸トルクに
到達したところで、第2モータ8の駆動は終了する。こ
のあと、ステップ179において、発進モードフラグを
0にして、ステップ103へ戻る。
たかどうかをチェックし、完爆するまではステップ17
2へ戻って上記を繰り返す。エンジン1が完爆すると、
ステップ178へ進み、第1モータ9の駆動を停止して
その出力トルクを0にする。なお、完爆後は、エンジン
出力によるトルコン伝達車軸トルクが目標車軸トルクに
到達したところで、第2モータ8の駆動は終了する。こ
のあと、ステップ179において、発進モードフラグを
0にして、ステップ103へ戻る。
【0061】本実施例は以上のように構成され、エンジ
ン1とは独立して補機2を駆動できるとともにクラッチ
10でエンジンのクランクシャフト1aと連結可能の第
1モータ9と、トルクコンバータ3と駆動輪7の間に接
続された第2モータ8とを備え、減速時には第2モータ
8で回生するとともに第1モータ9によりエンジン1を
モータリングして車両停止まではエンストを防止し、停
車時には第1モータ9により補機を駆動しながら第2モ
ータ8により車両にクリープ力を与えるものとしたの
で、減速および交差点などでの停車中燃料噴射を停止し
て顕著な燃料節減を得ることができる。
ン1とは独立して補機2を駆動できるとともにクラッチ
10でエンジンのクランクシャフト1aと連結可能の第
1モータ9と、トルクコンバータ3と駆動輪7の間に接
続された第2モータ8とを備え、減速時には第2モータ
8で回生するとともに第1モータ9によりエンジン1を
モータリングして車両停止まではエンストを防止し、停
車時には第1モータ9により補機を駆動しながら第2モ
ータ8により車両にクリープ力を与えるものとしたの
で、減速および交差点などでの停車中燃料噴射を停止し
て顕著な燃料節減を得ることができる。
【0062】また、発進時には第1モータ9でクランキ
ングするようにしているので、スタータモータを兼用で
きる。さらに停車中も補機2が駆動され、始動発進時に
は第2モータ8を駆動してアシストするので、再発進時
の立ち上がりが格段に迅速である。
ングするようにしているので、スタータモータを兼用で
きる。さらに停車中も補機2が駆動され、始動発進時に
は第2モータ8を駆動してアシストするので、再発進時
の立ち上がりが格段に迅速である。
【0063】なお、実施例では、エンジンのクランクシ
ャフトと第1モータを連結するクラッチが第1モータに
付設されているが、第1モータが常時補機と連結され、
選択的にクランクシャフトと連結可能であれば、クラッ
チの設置部位はとくに限定されず、例えばクラッチを補
機側に付設して、補機を経由して第1モータとクランク
シャフトを連結可能とすることもできる。とくに、車両
が減速中に、スロトールバルブを全開にし、駆動輪にエ
ンジンのポンプロス分に相当する制動力を第2モータ8
の回生発電により再現するので、エンジンの回転に対応
したエンジンブレーキ効果が得られるとともに、エネル
ギーの再利用ができ、燃費率がより一層向上する。
ャフトと第1モータを連結するクラッチが第1モータに
付設されているが、第1モータが常時補機と連結され、
選択的にクランクシャフトと連結可能であれば、クラッ
チの設置部位はとくに限定されず、例えばクラッチを補
機側に付設して、補機を経由して第1モータとクランク
シャフトを連結可能とすることもできる。とくに、車両
が減速中に、スロトールバルブを全開にし、駆動輪にエ
ンジンのポンプロス分に相当する制動力を第2モータ8
の回生発電により再現するので、エンジンの回転に対応
したエンジンブレーキ効果が得られるとともに、エネル
ギーの再利用ができ、燃費率がより一層向上する。
【0064】なお、実施例では、エンジンのクランクシ
ャフトと第1モータを連結するクラッチが第1モータに
付設されているが、第1モータが常時補機と連結され、
選択的にクランクシャフトと連結可能であれば、クラッ
チの設置部位はとくに限定されず、例えばクラッチを補
機側に付設して、補機を経由して第1モータとクランク
シャフトを連結可能とすることもできる。
ャフトと第1モータを連結するクラッチが第1モータに
付設されているが、第1モータが常時補機と連結され、
選択的にクランクシャフトと連結可能であれば、クラッ
チの設置部位はとくに限定されず、例えばクラッチを補
機側に付設して、補機を経由して第1モータとクランク
シャフトを連結可能とすることもできる。
【0065】次に、車両減速中の回生量の他の求め方を
第2の実施例として説明する。この実施例では、ハイブ
リッドシステムユニット13に、基本回生量を修正する
回生量補正テーブルを設ける代わりに、図22に示すよ
うな回生量テーブルを設ける。ここでは車速をパラメー
タとし所定の減速感が達成できるような回生回生量が設
定されている。また、所定の車速以下はクリープ力を発
生する域として回生量を0にして回生制御を行なわな
い。
第2の実施例として説明する。この実施例では、ハイブ
リッドシステムユニット13に、基本回生量を修正する
回生量補正テーブルを設ける代わりに、図22に示すよ
うな回生量テーブルを設ける。ここでは車速をパラメー
タとし所定の減速感が達成できるような回生回生量が設
定されている。また、所定の車速以下はクリープ力を発
生する域として回生量を0にして回生制御を行なわな
い。
【0066】以下、回生制御の流れを図23のフローチ
ャートに基づいて説明する。すなわち、ステップ401
において、エンジン回転数Neを読み込み、図16に示
す回生量テーブルから回生量1を設定する。ステップ4
02では、車速を読み込み、図22に示す回生量テーブ
ルから回生量2を設定する。ステップ403では、エン
ジン回転数と車速ともに所定値以下かをチェックし、所
定値以下でない場合、クリープの発生域でないとしてス
テップ404へ進む。
ャートに基づいて説明する。すなわち、ステップ401
において、エンジン回転数Neを読み込み、図16に示
す回生量テーブルから回生量1を設定する。ステップ4
02では、車速を読み込み、図22に示す回生量テーブ
ルから回生量2を設定する。ステップ403では、エン
ジン回転数と車速ともに所定値以下かをチェックし、所
定値以下でない場合、クリープの発生域でないとしてス
テップ404へ進む。
【0067】ステップ404では、ブレーキスイッチが
オンになているかをチェックする。ブレーキスイッチが
オフ状態になっている場合、ブレーキが踏まれていない
としてステップ405へ進み、ここで回生量1と回生量
2との大きさの比較を行なう。ステップ406では、小
さ方の回生量を決定する。ステップ404でのチェック
がブレーキスイッチがオン状態になっている場合、ブレ
ーキが踏まれたとしてステップ407へ進む。ステップ
407では、回生量1と回生量2との比較を行なって、
ステップ408において、大きい方の回生量を決定す
る。そして、ステップ403でのチェックは、エンジン
回転数、車速がともに所定値以下になった場合、ステッ
プ409において、車速から求めた回生量2を決定す
る。この場合回生量は0であるので、回生は行なわず、
クリープ力の発生域が形成される。
オンになているかをチェックする。ブレーキスイッチが
オフ状態になっている場合、ブレーキが踏まれていない
としてステップ405へ進み、ここで回生量1と回生量
2との大きさの比較を行なう。ステップ406では、小
さ方の回生量を決定する。ステップ404でのチェック
がブレーキスイッチがオン状態になっている場合、ブレ
ーキが踏まれたとしてステップ407へ進む。ステップ
407では、回生量1と回生量2との比較を行なって、
ステップ408において、大きい方の回生量を決定す
る。そして、ステップ403でのチェックは、エンジン
回転数、車速がともに所定値以下になった場合、ステッ
プ409において、車速から求めた回生量2を決定す
る。この場合回生量は0であるので、回生は行なわず、
クリープ力の発生域が形成される。
【0068】本実施例によっても、第1の実施例同様
に、駆動輪にエンジンのポンプロス分に相当する制動力
を第2モータ8の回生発電により再現し、エンジンの回
転に対応したエンジンブレーキ効果が得られるととも
に、ドライバがブレーキを操作する場合、2つの方式か
ら求めた回生量のうちの最大値を回生制御に使用するの
で、エネルギーの再利用率がさらに向上し、燃料がより
一層節減される。
に、駆動輪にエンジンのポンプロス分に相当する制動力
を第2モータ8の回生発電により再現し、エンジンの回
転に対応したエンジンブレーキ効果が得られるととも
に、ドライバがブレーキを操作する場合、2つの方式か
ら求めた回生量のうちの最大値を回生制御に使用するの
で、エネルギーの再利用率がさらに向上し、燃料がより
一層節減される。
【0069】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、エンジンに連
結するモータが付設されるとともに、モータ制御手段が
備え、車両減速の間燃料供給を停止するものとし、モー
タ制御手段がモータに伝わる減速エネルギーをエンジン
の回転数に基づいて回生させる。その回生量として、例
えばエンジンのポンプロス分に相当するものなら、エン
ジンブレーキ効果が正確に再現されるとともに、車両の
加速などのときに再利用できるので、車両の運転性を損
なうことなく、燃費の向上が図れる。
結するモータが付設されるとともに、モータ制御手段が
備え、車両減速の間燃料供給を停止するものとし、モー
タ制御手段がモータに伝わる減速エネルギーをエンジン
の回転数に基づいて回生させる。その回生量として、例
えばエンジンのポンプロス分に相当するものなら、エン
ジンブレーキ効果が正確に再現されるとともに、車両の
加速などのときに再利用できるので、車両の運転性を損
なうことなく、燃費の向上が図れる。
【0070】また、モータ制御手段がブレーキスイッチ
状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場合、車速
に基づいた回生制御に移行する場合、一層ドライバの要
求に合致した制動力を得ることができ、所定の減速感が
達成できる。なお、車速に基づく制御を所定の車速領域
で行なうものとすることにより、例えば車速が0の近辺
でモータを駆動制御にし車両にクリープ力を与えるよう
にすることもできる。この結果クリープを発生するため
のモータを設ける必要がなくなり、車両の軽量化が図ら
れ燃費率がさらに向上する。
状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場合、車速
に基づいた回生制御に移行する場合、一層ドライバの要
求に合致した制動力を得ることができ、所定の減速感が
達成できる。なお、車速に基づく制御を所定の車速領域
で行なうものとすることにより、例えば車速が0の近辺
でモータを駆動制御にし車両にクリープ力を与えるよう
にすることもできる。この結果クリープを発生するため
のモータを設ける必要がなくなり、車両の軽量化が図ら
れ燃費率がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるパワートレーンを示す
スケルトン図である。
スケルトン図である。
【図2】自動変速機用油圧供給源の構成を示す図であ
る。
る。
【図3】パワートレーンにおける制御装置の構成を示す
図である。
図である。
【図4】定速走行している状態から減速する場合のタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図5】減速時の目標車軸トルクを求めるマップを示す
図である。
図である。
【図6】エンジンフリクションマップを示す図である。
【図7】変速機フリクションマップを示す図である。
【図8】トルクコンバータの入力容量係数マップを示す
図である。
図である。
【図9】減速状態から車両停止に至ったときのタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図10】車両停止状態から発進する場合のタイムチャ
ートである。
ートである。
【図11】発進時の目標車軸トルクを求めるマップを示
す図である。
す図である。
【図12】実施例における全体制御の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図13】実施例における全体制御の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図14】実施例における全体制御の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図15】エンジンブレーキ力の説明図である。
【図16】基本回生量テーブル
【図17】回生量補正テーブル
【図18】回生量を決定するためのフローチャート
【図19】実施例における全体制御の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図20】実施例における全体制御の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図21】実施例における全体制御の流れを示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図22】車速をパラメータとした回生量テーブル
【図23】第2の実施例のフローチャート
【図24】従来例を示す図である。
1 エンジン 1a クランクシャフト 2 補機 3 トルクコンバータ 4 ロックアップクラッチ 5 トランスアクスル変速装置部 5a フオワードクラッチなど内部クラッチ 6 減速・差動装置部 7 駆動輪 7a、7b ドライブシャフト 8 第2モータ(モータ) 9 第1モータ 10 クラッチ 12 油圧コントロールユニット 20 自動変速機用オイルポンプ 21 オイルポンプ 22 逆止弁 25 モータ 6a トランスアクスル第3軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 3/04 H02P 3/04 B 3/18 3/18 Z 9/08 9/08 B (72)発明者 恒吉 孝 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 エンジンがそのクランクシャフト出力を
変速機、減速部、車軸を経て駆動輪に伝達されて車両走
行の動力源とされ、前記駆動輪に連結するモータが付設
されるとともに、モータ制御手段を備えて、車両減速の
間前記エンジンへの燃料供給を停止するとともに、前記
モータ制御手段は、前記エンジン回転数に応じて所定の
制動力を発生するように前記モータを回生制御すること
を特徴とする車両のハイブリッドパワートレーンシステ
ム。 - 【請求項2】 前記モータ制御手段は、前記エンジン
の回転数に応じてエンジンのポンプロス分に相当する制
動力を発生するように前記モータを回生制御することを
特徴とする請求項1記載の車両のハイブリッドパワート
レーンシステム。 - 【請求項3】 前記モータ制御手段は、ブレーキスイ
ッチ状態をチェックし、ブレーキ操作がなされた場合、
車速に基づいた回生制御に移行し、所定の減速感が達成
できるように前記モータを回生制御することを特徴とす
る請求項2記載の車両のハイブリッドパワートレーンシ
ステム。 - 【請求項4】 前記回生制御は所定の車速領域で行な
われるものとすることを特徴とする請求項1、2または
3記載の車両のハイブリッドパワートレーンシステム。 - 【請求項5】 前記モータ制御手段には、各エンジン
回転数に対応したエンジンのポンプロス分に相当する回
生量テーブルと、各車速に対応しポンプロス分に相当す
る回生量を補正する回生量補正テーブルが設置され、ブ
レーキが操作されていない場合回生量テーブルからの値
をモータの回生制御量とし、ブレーキが操作されている
場合回生量テーブルからの値に回生量補正テーブルから
の補正係数を乗じたものをモータの回生制御量とするこ
とを特徴とする請求項1、2、3または4記載の車両の
ハイブリッドパワートレーンシステム。 - 【請求項6】 前記モータ制御手段には、各エンジン
回転数に対応したエンジンのポンプロス分に相当する回
生量テーブルと、各車速に対応させた回生量テーブルが
設置され、ブレーキが操作されていない場合両テーブル
から回生量の小さい方をモータの回生制御量とし、ブレ
ーキが操作されている場合両テーブルから回生量の大き
い方をモータの回生制御量とすることを特徴とする請求
項1、2、3または4記載の車両のハイブリッドパワー
トレーンシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15295897A JPH10336804A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 車両のハイブリッドパワートレーンシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15295897A JPH10336804A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 車両のハイブリッドパワートレーンシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10336804A true JPH10336804A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15551890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15295897A Withdrawn JPH10336804A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 車両のハイブリッドパワートレーンシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10336804A (ja) |
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-
1997
- 1997-05-27 JP JP15295897A patent/JPH10336804A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |