JP2003222244A - シールパッキンおよび吸気系部品のシール構造 - Google Patents
シールパッキンおよび吸気系部品のシール構造Info
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Abstract
いシールパッキン1を提供する。 【解決手段】 エアクリーナのボディ2側にパッキン取
付溝4が形成され、カバー3側にシール壁部5が形成さ
れる。ソリッドゴムからなるシールパッキン1は、シー
ル壁部5を受ける中央壁部11と両側の脚部12,13
とを有する断面略U字形をなし、予め無端の枠状に連続
した形に成形される。シールパッキン1をパッキン取付
溝4に取り付けた状態では、脚部12,13の先端部が
互いに圧接し、中央壁部11の背面側に中空部が構成さ
れる。シール壁部5は中央壁部11の中央部分を押圧す
るので、中空部の存在によって容易に変形し、低反力で
高圧縮となる。中空部内部に封じ込められた空気によっ
て復元力が得られ、へたりが抑制される。
Description
の内燃機関の吸気系部品に好適な低反力のシールパッキ
ンおよびこれを用いたシール構造に関する。
例えば実開平6−76647号公報に記載されているよ
うに、ゴムなどの弾性材料によって断面矩形状に形成す
るとともに、その一部から舌片状にシールリップを延設
したものが知られている。このものでは、上記シールリ
ップがエアクリーナカバーに当接してシールするととも
に、断面矩形状の部分がストッパ部として機能し、過度
の圧縮変形を防止している。
には、三つ又状の断面形状を有する低反力のシールパッ
キンが開示されている。これは、蟻溝内に装着されるも
ので、蟻溝底面との間に空間部を構成することで、変形
時の反力を低減させている。
ては、いずれも相手側の部材が平坦な当接面となり、こ
の当接面にシールパッキンが当接するので、全体として
作用する反力は大きなものとなる。特に、種々の誤差に
よりシールパッキンの変形量が大きくなると、大きな反
力が作用する。従って、相手側の部材、例えばエアクリ
ーナカバーを合成樹脂製としたような場合に、その肉厚
の増加、リブの追加、等によって、十分な剛性を有する
ように該カバーを形成する必要が生じ、その重量の増加
といった不具合が生じる。
ジンルーム内で熱を受けてある程度高温となる場合に
は、経時的にゴムの弾性が低下する所謂”へたり”が早
期に進行する、という問題がある。これにより、特に、
シールパッキンの反力(初期の反力)を低く設定した場
合に、シール不良が生じやすくなる。
ール部材として、中空の紐状に構成したゴム製シール部
材が知られているが、このような中空断面形状のものは
押出成形等によって1本の紐状に成形せざるを得ないの
で、例えばエアクリーナの開口部全周に配置するように
環状にするためには、両端を接続する必要があり、この
接続部でのシール不良やその工程の増加といった問題が
ある。
ように、一方の部材のパッキン取付溝内に配置され、該
パッキン取付溝に対向して他方の部材に形成したシール
壁部が圧接することで該シール壁部との間をシールする
弾性材料からなるシールパッキンであって、上記シール
壁部を受ける中央壁部と該中央壁部の両側に連結された
一対の脚部とを有する断面略U字形をなし、かつ上記パ
ッキン取付溝内に挿入した状態で一対の脚部の先端部が
互いに圧接するように少なくとも一方の脚部の先端側に
厚肉部を有するとともに、中央壁部側の部分に相対的に
薄い薄肉部を有し、この薄肉部によって、脚部の先端部
を互いに圧接させた状態で上記中央壁部の背面側に中空
部が構成されることを特徴としている。
側に露出するような姿勢で上記パッキン取付溝内に挿入
される。このように取り付けた状態では、一対の脚部の
先端部が互いに圧接し、内部に中空部を具備した中空断
面形状となる。そして、相手側の部材と組み合わせた状
態では、上記中央壁部の中央部分を上記シール壁部が押
圧することになるが、このとき中央壁部の背面側に中空
部が存在するので、低反力でかつ高圧縮となる。なお、
一対の脚部の外側面がパッキン取付溝内側面に圧接する
ので、パッキン取付溝とシールパッキンとの間も同時に
シールされる。
形に開いているので、請求項2のように、無端状に連続
して成形することが可能である。例えば、種々のケース
の開口部に沿った環状に予め成形することができ、端部
の処理が不要である。また、このように無端状に連続し
た構成では、シールパッキン内部の中空部内に空気が封
じ込められた状態となり、この封入された空気によっ
て、復元力が得られるので、所謂”へたり”が抑制され
る。
面に、上記パッキン取付溝の内側面に圧接するビード部
がそれぞれ突設されており、かつこの一対のビード部
と、一対の脚部の先端部が互いに当接する当接部とが、
一直線上に並ぶように配置されている。従って、各ビー
ド部の圧接による反力と上記当接部における反力とが直
線上に作用する。これにより、上記ビード部がパッキン
取付溝の内側面に確実に圧接し、パッキン取付溝との間
を良好にシールすると同時に、脚部の先端部同士が確実
に圧接し、中空部内を確実に密封状態に維持する。
ッキン取付溝の底面中央に隔壁部が設けられているもの
に適用されるものであって、シール壁部を受ける中央壁
部と該中央壁部の両側に連結された一対の脚部とを有す
る断面略U字形をなし、かつ一対の脚部の先端部が、パ
ッキン取付溝底面中央の隔壁部を挟んで両側の凹溝内に
それぞれ圧入されるように厚肉部に構成されているとと
もに、中央壁部側の部分に相対的に薄い薄肉部を有し、
この薄肉部によって、取付状態で上記中央壁部の背面側
に中空部が構成されるようになっている。つまり、この
ものでは、一対の脚部は直接には圧接せず、中間に隔壁
部を挟んだ形に取り付けられる。上記隔壁部は、シール
パッキンをパッキン取付溝に挿入する際のガイドとして
機能し、単にシールパッキンを挿入すれば、該シールパ
ッキンの中央壁部の背面側に中空部が構成される。
ンを用いた吸気系部品のシール構造に関するものであっ
て、合成樹脂製のボディとカバーとから構成される内燃
機関の吸気系部品において、上記ボディの開口縁に上記
パッキン取付溝を形成するとともに、上記カバーに上記
パッキン取付溝の溝中央に沿うように上記シール壁部を
形成し、かつ上記パッキン取付溝内に請求項1〜4のい
ずれかに記載のシールパッキンを配置し、このシールパ
ッキンの頂面の中央部分を上記シール壁部が押圧するよ
うに構成したことを特徴としている。すなわち、上記ボ
ディに上記カバーを組み付けた状態では、パッキン取付
溝内に配置されたシールパッキンの頂面の中央部、つま
り背面側に中空部を備えた中央壁部の中央部を、カバー
側のシール壁部が押圧する。これにより、カバー側に大
きな大きな反力を作用させずにシールパッキンが大きく
圧縮され、良好なシールが得られる。
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
を用いて、内燃機関のエアクリーナのボディ2とカバー
3との間をシールするようにしたシール構造を示してい
る。上記ボディ2およびカバー3は、いずれも合成樹脂
にて成形されているものであって、ボディ2の開口縁に
パッキン取付溝4が凹設されている。このパッキン取付
溝4は、図示するように断面矩形状をなしているが、成
形時の型抜きのために、両側の内側面4a,4bが外開
きとなるように僅かに傾斜している。そして、カバー3
側には、このパッキン取付溝4に対応して、シール壁部
5が突設されている。このシール壁部5は、パッキン取
付溝4の溝中央に沿って形成され、かつパッキン取付溝
4の溝幅に比較して、その厚さが非常に小さく、十分な
余裕をもってパッキン取付溝4と噛み合うようになって
いる。上記パッキン取付溝4には、図2に示すようにシ
ールパッキン1が取り付けられ、図3に示すように上記
シール壁部5がこのシールパッキン1によってシールさ
れる。
断面図である。このシールパッキン1は、ゴムあるいは
軟質合成樹脂等の弾性材料、例えばソリッドゴムつまり
非発泡のニトリルブタジエンゴム(NBR)により成形
されている。特に、ボディ2,カバー3の開口形状に対
応して、予め無端の枠状に連続した形に型成形されてい
る。図示するように、このシールパッキン1は、上記シ
ール壁部5を受ける中央壁部11と、この中央壁部11
の両側にそれぞれ連結された脚部12,13と、を有
し、全体として、断面略U字形をなしている。なお、一
対の脚部12,13が互いに僅かに開いた形でもって成
形されている。上記中央壁部11は、一定の肉厚でほぼ
直線状をなしており、その外側面がシールパッキン1の
頂面14を構成している。
先端側が相対的に厚い厚肉部12a,13aとなってい
るとともに、中央壁部11側が相対的に薄い薄肉部12
b,13bとなっている。これらの脚部12,13の外
側面15,16は、直線状の平面として構成されてお
り、従って、上記厚肉部12a,13aは、互いに内側
へ膨らんでいる。また、厚肉部12a,13aから薄肉
部12b,13bへは、テーパ状に徐々に肉厚が変化し
ている。上記厚肉部12a,13aは、シールパッキン
1をパッキン取付溝4内に挿入した状態で、互いに圧接
するようになっているが、その当接部の位置を安定させ
るために、一方の厚肉部12aの内側面17が、その外
側面15とほぼ平行な平面をなしているとともに、他方
の厚肉部13aの内側面18が、R面つまり湾曲面とな
っている。これにより、脚部12,13を互いに近づけ
ていったときに、内側面18の円弧の頂部となる点が、
最初に内側面17に当接することになる。また各脚部1
2,13の外側面15,16には、パッキン取付溝4の
内側面4a,4bに部分的に強く圧接するように、断面
楔形のビード部19,20が形成されている。このビー
ド部19,20は、脚部12,13の先端寄りにある
が、特に、パッキン取付溝4への取付状態において、上
述した脚部12,13の当接部と一直線上に並ぶよう
に、その位置が定められている。
は、図2に示すようにパッキン取付溝4内に取り付けら
れるが、この取付状態では、左右の脚部12,13が互
いに内側へ押し付けられた形となり、その先端の厚肉部
12a,13a同士が互いに圧接する。そして、中央壁
部11は、円弧状に僅かに撓んだ状態となるが、その背
面側に、該中央壁部11と左右の薄肉部12b,13b
とに囲まれてなる中空部21が構成される。なお、パッ
キン取付溝4の深さは、図示するように、シールパッキ
ン1の高さにほぼ一致していることが望ましく、従っ
て、このパッキン取付溝4の開口面に沿ってシールパッ
キン1の頂面14が露出している。また、左右の脚部1
2,13のビード部19,20がパッキン取付溝4の内
側面4a,4bに圧接し、パッキン取付溝4とシールパ
ッキン1との間を確実にシールしている。さらに、この
ビード部19,20の圧接に伴う反力が、左右の脚部1
2,13の当接部に作用するため、それぞれの厚肉部1
2a,13a同士が確実に圧接し、中空部21内を密封
状態に保持することができる。
カバー3は、ねじ等の適宜な締結手段でもってボディ2
に対し締付固定される。この状態では、図3に示すよう
に、シール壁部5がシールパッキン1に圧接して、両者
間がシールされる。ここで、上記シール壁部5は、中央
壁部11の中央部分つまり中空部21に対応した部分を
押圧するので、中空部21が押し潰されながら中央壁部
11が内側へ容易に変形する。従って、カバー3に加わ
る反力が小さく、かつ大きな圧縮変形による確実なシー
ルが得られる。また、中空部21内には空気が封じ込め
られているので、適宜な復元力が得られ、所謂”へた
り”が抑制される。
13の双方に厚肉部12a,13aが設けられており、
従って、図2のように、両者がシールパッキン1の中央
で互いに接した状態となるが、脚部12,13の一方の
みにより厚い厚肉部を設け、他方は一定の肉厚とするこ
とも可能である。但し、姿勢の安定性の点では、図示例
のように、脚部12,13がほぼ対称形状であることが
望ましい。
例を示している。この実施例では、一対の脚部12,1
3における厚肉部12a,13aの内側面17,18
が、それぞれの外側面15,16とほぼ平行な平面をな
しているとともに、一方の内側面18に、ビード部31
が突設されている。このビード部31は、他方の内側面
17に部分的に強く圧接するので、やはり中空部21内
を確実に密封状態とすることができる。また、このビー
ド部31は、脚部12,13の外側面15,16のビー
ド部19,20と、取付状態で一直線上に並ぶように配
置されている。
0,31は、いずれも断面半円形に突出しているが、必
ずしもこの形状に限定されるものではなく、前述した楔
形等の種々の形状が可能である。
に、ビード部19,20,31に代えて、舌片状の断面
形状を有するリップ部41,42,43をそれぞれ設け
るようにしてもよい。
た第4実施例を示している。この実施例では、特に、パ
ッキン取付溝4の底面中央に二等辺三角形の断面形状を
有する隔壁部51が設けられており、パッキン取付溝4
底部が一対の凹溝に分けられている。
同様の基本形状を有しているが、脚部12,13の先端
側の厚肉部12a,13aは、前述した各実施例よりも
薄肉となっている。また、各脚部12,13の先端に
は、それぞれの両側に、舌片状の断面形状を有するリッ
プ部52,53,54,55が設けられている。
に取り付けた状態では、図10に示すように、各脚部1
2,13の先端が、上記隔壁部51を挟んで両側の凹溝
内にそれぞれ圧入される。つまり、各脚部12,13が
直接に当接するのではなく、隔壁部51にそれぞれ圧接
して、内部の中空部21を密封状態に維持するようにな
っている。ここで、上記隔壁部51は、シールパッキン
1をパッキン取付溝4に挿入する際のガイドとしても機
能し、隔壁部51に沿って両側の凹溝内に各脚部12,
13を容易に挿入できるとともに、各脚部12,13が
隔壁部51に沿ってそれぞれ所定位置に保持されるた
め、取付時の姿勢が安定したものとなる。
によれば、背面側に中空部を備えた中央壁部がシール壁
部を受けるようになるので、低反力でかつ高圧縮のシー
ルパッキンを提供することができる。特に、成形時には
略U字形に開いた状態で成形できるので、予め無端状に
連続した所望の形状に成形することが可能となる。ま
た、中空部内に空気を封じ込めることで、復元力を高
め、”へたり”を抑制することができる。
とで、パッキン取付溝に対するシールが確実となるとと
もに、中空部内を一層確実に密封状態とすることができ
る。
ール構造に適用することにより、合成樹脂製のカバーに
大きなシール反力を与えることなくボディとカバーとの
間の確実なシールを行うことができるとともに、高圧縮
であることから、吸気系部品に振動等が加わっても良好
なシールを維持することが可能である。
分解断面図。
態を示す断面図。
図。
図。
示す断面図。
図。
示す断面図。
図。
を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 一方の部材のパッキン取付溝内に配置さ
れ、該パッキン取付溝に対向して他方の部材に形成した
シール壁部が圧接することで該シール壁部との間をシー
ルする弾性材料からなるシールパッキンであって、 上記シール壁部を受ける中央壁部と該中央壁部の両側に
連結された一対の脚部とを有する断面略U字形をなし、
かつ上記パッキン取付溝内に挿入した状態で一対の脚部
の先端部が互いに圧接するように少なくとも一方の脚部
の先端側に厚肉部を有するとともに、中央壁部側の部分
に相対的に薄い薄肉部を有し、この薄肉部によって、脚
部の先端部を互いに圧接させた状態で上記中央壁部の背
面側に中空部が構成されることを特徴とするシールパッ
キン。 - 【請求項2】 上記シールパッキンは、無端状に連続し
て成形されていることを特徴とする請求項1に記載のシ
ールパッキン。 - 【請求項3】 上記脚部の外側面に、上記パッキン取付
溝の内側面に圧接するビード部がそれぞれ突設されてお
り、かつこの一対のビード部と、一対の脚部の先端部が
互いに当接する当接部とが、一直線上に並ぶように配置
されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
シールパッキン。 - 【請求項4】 一方の部材のパッキン取付溝内に配置さ
れ、該パッキン取付溝に対向して他方の部材に形成した
シール壁部が圧接することで該シール壁部との間をシー
ルする弾性材料からなるシールパッキンであって、 上記シール壁部を受ける中央壁部と該中央壁部の両側に
連結された一対の脚部とを有する断面略U字形をなし、
かつ一対の脚部の先端部が、パッキン取付溝底面中央の
隔壁部を挟んで両側の凹溝内にそれぞれ圧入されるよう
に厚肉部に構成されているとともに、中央壁部側の部分
に相対的に薄い薄肉部を有し、この薄肉部によって、取
付状態で上記中央壁部の背面側に中空部が構成されるこ
とを特徴とするシールパッキン。 - 【請求項5】 合成樹脂製のボディとカバーとから構成
される内燃機関の吸気系部品において、上記ボディの開
口縁に上記パッキン取付溝を形成するとともに、上記カ
バーに上記パッキン取付溝の溝中央に沿うように上記シ
ール壁部を形成し、かつ上記パッキン取付溝内に請求項
1〜4のいずれかに記載のシールパッキンを配置し、こ
のシールパッキンの頂面の中央部分を上記シール壁部が
押圧するように構成したことを特徴とする吸気系部品の
シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002019593A JP4087120B2 (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | シールパッキンおよび吸気系部品のシール構造 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003222244A true JP2003222244A (ja) | 2003-08-08 |
JP4087120B2 JP4087120B2 (ja) | 2008-05-21 |
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ID=27743381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP4087120B2 (ja) |
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