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JP2003221376A - Cetp活性阻害剤 - Google Patents

Cetp活性阻害剤

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Publication number
JP2003221376A
JP2003221376A JP2002075683A JP2002075683A JP2003221376A JP 2003221376 A JP2003221376 A JP 2003221376A JP 2002075683 A JP2002075683 A JP 2002075683A JP 2002075683 A JP2002075683 A JP 2002075683A JP 2003221376 A JP2003221376 A JP 2003221376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
methyl ester
acid methyl
carbamic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002075683A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiya Maeda
公也 前田
Hisashi Shinkai
久 新海
Yasunori Suzuki
靖規 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP2002075683A priority Critical patent/JP2003221376A/ja
Publication of JP2003221376A publication Critical patent/JP2003221376A/ja
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明は、CETPの活性を選択的に阻
害する新規化合物を提供することを目的とする。 【解決手段】 一般式(I); 【化32】 〔式中、X〜X及びY〜Yは、水素原子又は任
意の置換基を表わす。Zは、式(II);−Z−Z
(式中、Zは−CO−等を表し、Zが水素原子、
メトキシ基、メチル基もしくはアミノ基等を表わす。)
を表わす。Aは、(a)二置換アミノ基等を表わす。
又、X及びX、X及びX又はX及びAが一緒
になって、置換基を有していてもよい同素環基又は置換
基を有していてもよい複素環基を形成している。〕で示
される化合物又はその塩を含有することを特徴とするC
ETP活性阻害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なCETP活
性阻害剤、特に動脈硬化又は高脂血症の治療薬又は予防
薬に関する。
【0002】
【従来の技術】以前より、動脈硬化性疾患と血清リポ蛋
白との関係については、多くの疫学的調査の結果からあ
る種の関係が存在すると考えられている。例えば、Ba
dimonら(J.Clin.Invest.,85,
1234−1241(1990))により、HDL(高
比重リポ蛋白)とVHDL(超高比重リポ蛋白)を含む
分画をコレステロール負荷ウサギに静注したところ、動
脈硬化巣の進展防止のみならず退縮も観察されたとの報
告がなされており、動脈硬化性疾患と血清リポ蛋白との
関係において、HDL及びVHDLは抗動脈硬化作用を
有するものと考えられている。
【0003】また近年、血中リポ蛋白間の脂質を転送す
る蛋白、即ち、CETP(コレステロールエステル転送
蛋白)の存在が明らかとなった。CETPは、1965
年にNichols&Smith(J.Lipid R
es.,6,206,1965)により初めてその存在
が指摘され、その後1987年にDrayna等により
cDNAクローニングされた。その分子量は糖蛋白とし
て74,000Da、糖鎖を完全に切断すると約58,
000Daである。また、そのcDNAは、1656残
基からなり、17個のシグナルペプチドに続いた476
個のアミノ酸をコードしているが、そのうち約44%が
疎水性のアミノ酸であるため、極めて疎水性が高く、ま
た酸化により失活しやすい。また、CETPは肝臓、脾
臓、副腎、脂肪組織、小腸、腎臓、骨格筋、心筋等の臓
器で合成され、細胞種としては、ヒト単球由来マクロフ
ァージ、Bリンパ球、脂肪細胞、小腸上皮細胞、CaC
o2細胞、肝細胞(その例としてヒト肝癌細胞由来株H
epG2細胞)等の細胞で合成されることが確認されて
いる。上記組織以外に脳脊髄液や精液中にも存在し、ま
たヒトのニューロブラストーマやニューログリオーマ細
胞の培養液、ヒツジの脈絡叢等でもその存在が確認され
ている。
【0004】CETPは生体内において全てのリポ蛋白
の代謝に関与すると共に、コレステロール逆転送系に大
きな役割を持つことも明らかとなっている。即ち、コレ
ステロールの末梢細胞への蓄積を防御し、動脈硬化を防
御する機構として注目を浴びるようになった。事実、こ
のコレステロール逆転送系において重要な役割をなすH
DLに関し、血中のHDLのCE(コレステロールエス
テル)の減少は冠動脈疾患の危険因子の一つであること
が多数の疫学的調査によって示されている。また、CE
TP活性が動物種により異なり、活性の低い動物では、
コレステロール負荷による動脈硬化が惹起されにくく、
逆に活性の高い動物では容易に誘発されること、CET
P欠損の場合には高HDL血症兼低LDL(低比重リポ
蛋白)血症を惹起し、動脈硬化になりにくい状態となる
ことが明らかとなり、血中HDLの重要性と共に、HD
L中のCEの血中LDLへの転送を媒介するCETPの
重要性が認識されるようになった。
【0005】ところで、肝臓で合成され分泌された遊離
型コレステロール(FC)は、超低比重リポ蛋白(VL
DL)に取り込まれる。次いで、VLDLが血中でリポ
蛋白リパーゼ(LPL)及び肝性トリグリセリドリパー
ゼ(HTGL)の作用により、中間比重リポ蛋白(ID
L)を経た後、LDLへと代謝される。LDLは、LD
L受容体を介して末梢細胞へと取り込まれ細胞にFCが
供給される。このような肝臓から末梢細胞への流れとは
逆に、コレステロール逆転送系と呼ばれる末梢細胞から
肝臓へ向かうコレステロールの流れが存在する。即ち末
梢組織に蓄積したFCがHDLによって引き抜かれ、更
にLCAT(レシチン:コレステロールアシルトランス
フェラーゼ)の作用によってHDL上でエステル化され
てCEが形成され、HDLの疎水性の中核部分に移行
し、HDLは球状のHDL粒子へと成熟する。HDL中
のCEは、血中に存在するCETPによってVLDLや
IDL、LDL等のアポB含有リポ蛋白へ転送され、こ
れと交換にTGが1:1のモル比でHDLへと転送され
る。アポB含有リポ蛋白へと転送されたCEは、肝臓の
LDL受容体を介して肝臓に取り込まれることにより、
間接的にコレステロールが肝臓に転送されることにな
る。また、HDLはマクロファージ等から分泌されるア
ポ蛋白Eを取り込んでCEに富むアポ蛋白E含有HDL
となり、これがLDL受容体やレムナント受容体を介し
て直接肝臓に取り込まれる機構も存在する。また、HD
L粒子が肝臓に取り込まれずにHDL中のCEのみが選
択的に肝細胞に取り込まれる経路も存在する。更に、肝
臓のいわゆるHDL受容体を介してHDL粒子が肝細胞
に取り込まれる経路もある。
【0006】即ち、CETP活性の増加した状態におい
ては、HDLからのCE転送が増加するために、HDL
中のCEは減少し、VLDL、IDL及びLDL中のC
Eは増加することになる。そして、IDL、LDLの肝
臓への取り込みが増加するとLDLレセプターに対して
ダウンレギュレーションがかかり、血中のLDLが増加
する。これに対して、CETPの欠損状態においては、
HDLがLCATの助けを借りて末梢細胞からコレステ
ロールを抜き取り、次第に大きさをましていってアポE
を獲得する。そして、アポEリッチとなったHDLは肝
臓のLDLレセプターを介して肝臓に取り込まれ異化さ
れる。しかし、ヒトではこの機構は十分働いていないの
で、血中に大型のHDLが停滞することになる。その結
果、肝臓のコレステロールプールは縮小して、LDLレ
セプターに対してアップレギュレーションがかかるの
で、LDLは減少する。従って、CETPを選択的に阻
害することにより、動脈硬化を促進するIDL、VLD
L及びLDLを低下させ、抑制的に作用するHDLを増
加させることができ、今までにない動脈硬化若しくは高
脂血症の予防又は治療薬を提供することが期待できる。
【0007】最近に至り、このようなCETPの活性を
阻害することを目的とした化合物についての報告がなさ
れている。例えば、Biochemical and B
iophysical Research Commun
ications 223,42−47(1996)に
は、システイン残基を修飾することによってCETPを
不活性化する化合物として、ジチオジピリジン誘導体及
び置換ジチオジベンゼン誘導体等が開示されている。し
かしながら、同文献には本発明化合物の記載は勿論、そ
れを示唆するような記載も見当たらない。
【0008】また、WO95/06626号公報には、
CETP活性阻害剤として、Wiedendiol−A
及びWiedendiol−Bが開示されている。しか
しながら、同公報には、本発明化合物を示唆するような
記載は見当たらない。更に、動脈硬化防止作用を有する
化合物として、特公昭45−11132号公報、特公昭
45−2892号公報、特公昭45−2891号公報、
特公昭45−2731号公報及び特公昭45−2730
号公報には、o−イソステアロイルアミノチオフェノー
ル等の高級脂肪酸で置換されたメルカプトアニリド類が
開示されている。しかしながら、これら公報には動脈硬
化防止作用を有するとの記載のみで、それを裏付ける試
験例の記載がないばかりか、CETP活性阻害を有する
旨の記載もない。また、本願発明化合物を示唆するよう
な記載も見当たらない。
【0009】特表2001−512416号公報(WO
98/04528号公報)には、CETPを阻害する
ビアリール化合物に関して開示されている。しかしなが
ら、同公報には、本発明化合物を示唆するような記載は
見当たらない。WO 00/17164号公報、WO
00/17166号公報及びWO 01/40190号
公報には、4−カルボキシアミノ−2−置換−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリンがCETP阻害剤として
開示されている。しかしながら、同公報には、本発明化
合物を示唆するような記載は見当たらない。WO 00
/18721号公報、WO 00/18723号公報及
びWO 00/18724号公報には、CETP活性阻
害剤として、3−[N−(3−フルオロフェニル)メチ
ル−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)メチルア
ミノ]−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
等の第3級−ヘテロアルキルアミン化合物が開示されて
いる。しかしながら、同公報化合物は、例えば、1,
1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの如き、末端
がハロゲン原子で置換されていることを特徴とするもの
であり、本発明化合物の如き構造の開示は勿論、それを
示唆する旨の記載も見当たらない。
【0010】一方、本発明化合物の如き構造を有する化
合物についても種々報告されている。例えば、特開20
01−106666号公報及びWO 01/10825
号公報には、フェニル基にオキシムエーテル基を有する
ことを特徴とするカーバメート誘導体が開示されてい
る。しかしながら、同公報化合物は、農園芸用殺菌剤と
して有用な化合物であり、CETP活性阻害剤としての
有用性の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当た
らない。WO 00/69810号公報には、3−(4
−{[N−[3−(2,6−ジクロロフェニル)アクリ
ロイル]−N−(4−tert−ブチルベンジル)アミ
ノ]メチル}ベンゾイルアミノ)プロピオン酸等の化合
物が開示されている。しかしながら、同公報化合物は、
グルカゴンアンタゴニストとして有用な化合物であり、
CETP活性阻害剤としての有用性の開示は勿論、それ
を示唆する旨の記載も見当たらない。WO 99/67
204号公報には、1−[N−(4−クロロベンジル)
−N−(N,N−ジメチルカルバモイル)アミノメチ
ル]−4−グアニジノメチルベンゼン等の化合物が開示
されている。しかしながら、同公報化合物は、鎮痛剤と
して有用な化合物であり、CETP活性阻害剤としての
有用性の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当た
らない。
【0011】WO 99/44987号公報及びUS
6,218,426号公報には、性腺刺激ホルモン放出
ホルモンアンタゴニスト/アゴニストして有用なN−
(4−tert−ブチルベンジル)−N−[4−(グア
ニジノメチル)ベンジル]ベンズアミド等の化合物が開
示されている。しかしながら、同公報には、CETP活
性阻害剤としての有用性の開示は勿論、それを示唆する
旨の記載も見当たらない。US 5,834,514号
公報及び特表平9−512556号公報(WO95/2
9672号公報)には、N−ベンジル−N−(2,4−
ジクロロベンジル)クロロアセトアミド等のハロメチル
アミド化合物がIL−1βプロテアーゼ活性阻害剤とし
て有用であることが開示されている。しかしながら、同
公報には、CETP活性阻害剤としての有用性の開示は
勿論、それを示唆する旨の記載も見当たらない。WO9
7/24328号公報には、N,N−ビス(2,4−ジ
メトキシベンジル)−N’−(4−メトキシフェニル)
ウレア等の2−アミノーヘテロ環化合物が開示されてい
る。しかしながら、同公報化合物は、ロイコトリエン合
成阻害剤として有用な化合物であり、CETP活性阻害
剤としての有用性の開示は勿論、それを示唆する旨の記
載も見当たらない。
【0012】WO 96/10559号公報には、1−
ベンジル−1−[3−(ピラゾール−3−イル)ベンジ
ル]−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)ウレア
等のウレア誘導体が開示されている。しかしながら、同
公報化合物は、アシル−CoA:コレステロール・アシ
ル転移酵素阻害剤として有用な化合物であり、CETP
活性阻害剤としての有用性の開示は勿論、それを示唆す
る旨の記載も見当たらない。US 4,623,662
号公報には、1−ベンジル−1−(2,4−ジクロロベ
ンジル)−3−(2,4−ジメチルフェニル)ウレア等
のウレア化合物がアシル−CoA:コレステロール・ア
シル転移酵素阻害剤として有用な化合物であることが開
示されている。しかしながら、同公報には、CETP活
性阻害剤としての有用性の開示は勿論、それを示唆する
旨の記載も見当たらない。US 4,473,579号
公報には、1,1−ジベンジル−3−(2,4−ジメチ
ルフェニル)−3−フェニルウレア等のウレア化合物が
開示されている。しかしながら、同公報化合物は、アシ
ル−CoA:コレステロール・アシル転移酵素阻害剤と
して有用な化合物であり、CETP活性阻害剤としての
有用性の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当た
らない。
【0013】US 4,122,255号公報、US
4,064,125号公報、US4,151,354号
公報及びUS 4,127,606号公報には、N−
[[2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]フェニ
ル]メチル]−3−フェニル−N−(フェニルメチル)
−2−プロペンアミド等の化合物が開示されている。し
かしながら、同公報化合物は、抗炎症剤として有用な化
合物であり、CETP活性阻害剤としての有用性の開示
は勿論、それを示唆する旨の記載も見当たらない。WO
99/18066号公報には、脂質低下作用等の有用
性を有する2−ブチル−3−[4−[2−[N−ベンジ
ル−(4−ピリジン−2−イル)アミノ]エトキシ]フ
ェニル]プロピオン酸エチル等のアミドカルボン酸化合
物が開示されている。しかしながら、同公報には、CE
TP活性阻害剤としての有用性の開示は勿論、それを示
唆する旨の記載は見当たらず、更には、本発明化合物の
如き構造の開示及びそれを示唆する記載も見当たらな
い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CETPの
活性を選択的に阻害する新規化合物を提供することを目
的とする。又、本発明は、CETPの活性を選択的に阻
害することにより、HDLを増加させると同時にLDL
を低下させることのできる動脈硬化若しくは高脂血症の
予防又は治療薬として有用な化合物を提供することも目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、下記(1)乃至(1
1)に示す化合物が、CETPの活性を選択的に阻害す
る活性(以下、CETP阻害活性という)を有し、医
薬、特に、動脈硬化もしくは高脂血症の予防又は治療薬
として有用であることを知見した。また、本発明者ら
は、下記(1)乃至(11)に示す化合物のうち、(1
5)乃至(22)に記載の化合物が新規化合物であるこ
とを知見した。本発明者らは、さらに検討を重ね、本発
明を完成した。
【0016】すなわち、本発明は、 (1) 一般式(I);
【化10】 〔式中、X〜X及びY〜Yは、同一又は異なっ
て、水素原子又は任意の置換基を表わす。Zは、式(I
I);−Z−Z(式中、Zは−CO−、−CS−
又は−SO−を表わし、Zは水素原子、置換されて
いてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基、置換されて
いてもよいアミノ基、置換されていてもよいアルコキシ
基又は置換されていてもよいアルキルチオ基を表わ
す。)を表わす。Aは、二置換アミノ基、置換されてい
てもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキル
チオ基又は置換されていてもよい炭素数1乃至20の炭
化水素基を表わす。又、X及びX、X及びX
はX及びAが一緒になって、置換基を有していてもよ
い同素環基又は置換基を有していてもよい複素環基を形
成していてもよい。〕で示される化合物又はその塩を含
有することを特徴とするCETP活性阻害剤、
【0017】(2) (a)X、X、X及びX
が、同一又は異なって、(1) 水素原子、(2) ハロゲン原
子、(3) ニトロ基、(4) ヒドロキシル基、(5) メルカプ
ト基、 (6)シアノ基、 (7)カルボキシル基、(8)C1-6
ルコキシカルボニル基、(9)スルホ基、 (10)C1-6アル
キルチオ基、(11)C1-6アルキルスルフィニル基、(12)
1-6アルキルスルホニル基、(13)アミノ基、(14)モノ
−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、(15)C1-6アルカノ
イル基、(16)C1-6アルカノイルオキシ基、(17)C1-6
ルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、(18)
1-6アルキル基で置換されていてもよいアミノスルホ
ニル基、(19) 置換されていてもよいC1-2 0炭化水素基
もしくは(20)置換されていてもよいC1-10アルコキシ基
であるか、又は、(b)X及びX、X及びX
しくはX及びAが、一緒になって、置換基を有してい
てもよい同素環基もしくは置換基を有していてもよい複
素環基を形成しており、X、X、XもしくはX
のうち環基を形成していない基が、同一もしくは異なっ
て、(1) 水素原子、(2) ハロゲン原子、(3) ニトロ基、
(4) ヒドロキシル基、(5) メルカプト基、 (6)シアノ
基、 (7)カルボキシル基、(8)C1-6アルコキシカルボニ
ル基、(9)スルホ基、 (10)C1-6アルキルチオ基、(11)
1-6アルキルスルフィニル基、(12)C1-6アルキルスル
ホニル基、(13)アミノ基、(14)モノ−又はジ−C1-4
ルキルアミノ基、(15)C1-6アルカノイル基、(16)C1-6
アルカノイルオキシ基、(17)C1-6アルキル基で置換さ
れていてもよいカルバモイル基、(18)C1-6アルキル基
で置換されていてもよいアミノスルホニル基、(19) 置
換されていてもよいC1-20炭化水素基もしくは(20)置換
されていてもよいC1-10アルコキシ基であることを特徴
とする前記(1)に記載のCETP活性阻害剤、
【0018】(3) 同素環基が、3乃至8員の炭素原
子からなる同素環基であり、複素環基が、炭素原子と1
乃至4個の酸素、硫黄及び窒素からなる群から選ばれる
ヘテロ原子とからなる5乃至8員複素環基であることを
特徴とする前記(1)又は(2)に記載のCETP活性
阻害剤、(4) Y、Y及びYが水素原子であ
り、Yが、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又は置
換されていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基であ
り、Yが、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換
されていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基、炭素
数1乃至6のアルキルスルホニル基、炭素数1乃至6の
アルコキシカルボニル基、炭素数1乃至6のアルキル基
で置換されていてもよいカルバモイル基、炭素数1乃至
6のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニ
ル基又は芳香族複素環基であることを特徴とする前記
(1)に記載のCETP活性阻害剤、
【0019】(5) Aが、(a)炭素数3乃至8のシ
クロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6
のアルキル基、炭素数7乃至16のアラルキル基、炭素
数2乃至6のアルケニル基、炭素数1乃至6のアルコキ
シカルボニル基及び炭素数1乃至6のアルカノイル基か
らなる群から選ばれる2つの置換基で置換されているア
ミノ基、(b)環状アミノ基、(c)置換されていても
よい炭素数1乃至10のアルコキシ基、(d)置換され
ていてもよい炭素数1乃至15のアルキル基、(e)置
換されていてもよい炭素数2乃至10のアルケニル基又
は(f)置換されていてもよい炭素数2乃至10のアル
キニル基であることを特徴とする前記(1)に記載のC
ETP活性阻害剤、(6) Zが、−CO−であり、
が、水素原子、置換されていてもよい炭素数1乃至
10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数1乃
至15のアルキル基、置換されていてもよい炭素数2乃
至10のアルケニル基、置換されていてもよい炭素数2
乃至10のアルキニル基、アミノ基又はモノ−もしくは
ジ−C1-4アルキルアミノ基であることを特徴とする前
記(1)に記載のCETP活性阻害剤、
【0020】(7) 置換されていてもよい炭素数1乃
至20の炭化水素基、置換されていてもよい炭素数1乃
至10のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数1
乃至15のアルキル基、置換されていてもよい炭素数2
乃至10のアルケニル基及び置換されていてもよい炭素
数2乃至10のアルキニル基における置換基が、(1)ニ
トロ基、(2)ヒドロキシル基、(3)メルカプト基、 (4)シ
アノ基、(5)カルバモイル基、(6)カルボキシル基、(7)
1-6アルコキシカルボニル基、(8)スルホ基、(9)ハロ
ゲン原子、(10)C1-6アルコキシ基、(11)C1-6アルキル
チオ基、(12)C1 -6アルキルスルフィニル基、(13)C1-6
アルキルスルホニル基、(14)アミノ基、(15)モノ−又は
ジ−C1-4アルキルアミノ基、(16)C1-6アルカノイル基
及び(17)C1-6アルカノイルオキシ基からなる群から選
ばれることを特徴とする前記(1)、(2)、(4)、
(5)又は(6)に記載のCETP活性阻害剤、
【0021】(8) 置換基を有していてもよい同素環
及び置換基を有していてもよい複素環における置換基
が、(1)ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1
乃至20の炭化水素基、(2)ニトロ基、(3)ヒドロキシル
基、(4)メルカプト基、(5)シアノ基、(6)カルバモイル
基、(7)カルボキシル基、(8)C1-6アルコキシカルボニ
ル基、(9)スルホ基、(10)ハロゲン原子、(11)C1-6アル
コキシ基、(12)C1-6アルキルチオ基、(13)C1-6アルキ
ルスルフィニル基、(14)C1-6アルキルスルホニル基、
(15)アミノ基、(16)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミ
ノ基、(17)C1-6アルカノイル基及び(18)C1-6アルカノ
イルオキシ基からなる群から選ばれることを特徴とする
前記(1)又は(2)に記載のCETP活性阻害剤、
【0022】(9) (a)X及びXが水素原子で
あり、Xが、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
至6のアルコキシ基で、Xが、水素原子、ハロゲン原
子もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至6のアルキル基であるか、又は(b)Xが水素
原子であり、X及びXもしくはX及びXが一緒
になって、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至6のアルキル基で置換されていてもよい炭素数3
乃至8の環状炭化水素もしくは炭素数6乃至14のアリ
ール基を形成しており、X、XもしくはXのうち
環基を形成していない基が、同一又は異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよ
い炭素数1乃至6のアルキル基もしくはハロゲン原子で
置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルコキシ基で
あり、Y、Y及びYが水素原子であり、Yが、
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲン原子で
置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基であ
り、Yが、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
キル基、炭素数1乃至6のアルキルスルホニル基、炭素
数1乃至6のアルコキシカルボニル基、炭素数1乃至6
のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいア
ミノスルホニル基もしくは芳香族複素環基であり、A
が、(a)式;−N(R101、−N(R101
(R102)、−N(R101)(R103)、−N
(R101)(R104)もしくは−N(R10
(R105)(式中、R101は、炭素数3乃至8のシ
クロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6
のアルキル基を、R102は炭素数7乃至16のアラル
キル基を、R103は炭素数2乃至6のアルケニル基
を、R104は炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル
基、R105は炭素数1乃至6のアルカノイル基を表わ
す。)で示される基、(b)5乃至7員の環状アミノ
基、(c)ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至10のアルコキシ基もしくは(d)ハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1乃至15のアルキル基
であり、Zが、−CO−であり、Zが、水素原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至10
のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよい
炭素数1乃至15のアルキル基、アミノ基又はモノ−も
しくはジ−C1-4アルキルアミノ基であることを特徴と
する前記(1)に記載のCETP活性阻害剤、
【0023】(10) X及びXが水素原子であ
り、(a)Xが、水素原子、塩素原子、メチル基、ト
リフルオロメチル基、メトキシ基もしくはトリフルオロ
メチルオキシ基であり、かつ、Xが、水素原子、塩素
原子もしくはメチル基であるか、又は(b)X及びX
が、一緒になって、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、ジメチルシクロペンタンもしくは
ベンゼンを形成しており、Y、Y及びYが水素原
子であり、Yが、水素原子、塩素原子、ニトロ基もし
くはトリフルオロメチル基であり、Yが、水素原子、
塩素原子、臭素原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、
トリフルオロメチル基、メチルスルホニル基もしくはメ
トキシカルボニル基であり、Aが、下記式
【化11】 から選択される置換基であり、Zが−CO−であり、
が水素原子、メトキシ基、メチル基もしくはアミノ
基であることを特徴とする前記(1)に記載のCETP
活性阻害剤、
【0024】(11) (3−シアノ−5−トリフルオ
ロメチルベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチ
ル-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−
カルバミン酸メチルエステル、[6−(N−ブチル-N
−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−
シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミ
ン酸メチルエステル、(3−ニトロ−5−トリフルオロ
メチルベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル
-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カ
ルバミン酸メチルエステル、[6−(N−ブチル-N−
エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3,5
−ジクロロベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、
[6−(N−ブチル-N−エチルアミノ)インダン−5
−イルメチル]−(3−クロロ−5−トリフルオロメチ
ルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、
【0025】(3−ブロモ−5−トリフルオロメチルベ
ンジル)−[6−(N−ブチル-N−エチルアミノ)イ
ンダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステ
ル、[6−(N−ブチル-N−エチルアミノ)インダン
−5−イルメチル]−(3−メチル−5−トリフルオロ
メチルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、[6
−(N−ブチル-N−エチルアミノ)インダン−5−イ
ルメチル]−(3−ニトロ−5−トリフルオロメチルベ
ンジル)−カルバミン酸メチルエステル、[6−(N−
シクロペンチルメチル−N−エチルアミノ)テトラリン
−5−イルメチル]−(3−メチルスルホニル−5−ト
リフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチルエス
テル、(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジ
ル)−[6−(N−シクロペンチルメチル−N−エチル
アミノ)テトラリン−5−イルメチル]−カルバミン酸
メチルエステル、
【0026】(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベ
ンジル)−[6−(N−シクロブチルメチル−N−エチ
ルアミノ)テトラリン−5−イルメチル]−カルバミン
酸メチルエステル、(3−シアノ−5−トリフルオロメ
チルベンジル)−[6−(N−シクロプロピルメチル−
N−エチルアミノ)テトラリン−5−イルメチル]−カ
ルバミン酸メチルエステル、(3−シアノ−5−トリフ
ルオロメチルベンジル)−[6−(N−シクロプロピル
エチル−N−エチルアミノ)テトラリン−5−イルメチ
ル]−カルバミン酸メチルエステル、(3−シアノ−5
−トリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−2−メ
チルプロピル−N−エチルアミノ)テトラリン−5−イ
ルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、(3−シア
ノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−
シクロペンチルメチル−N−エチルアミノ)−6,7,
8,9テトラヒドロ5Hベンゾシクロヘプテン−2−イ
ルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、
【0027】(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−[2,2−ジメチルー6−(N−ブチル-N−エ
チルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン
酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[6−(N−プロピル-N−エチルアミ
ノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチル
エステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−[6−(N−ブチル-N−エチルアミノ)インダ
ン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、
(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[6−
(N,N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イルメチ
ル]−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビスト
リフルオロメチルベンジル)−[6−(N−ブチル-N
−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カル
バミン酸メチルエステル、
【0028】(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−[6−(N−3−メチルブチル-N−エチルアミ
ノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチル
エステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−[6−(N−3,3−ジメチルブチル-N−エチ
ルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸
メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベ
ンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル-N−エ
チルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン
酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[6−(N−3−ブチレニル-N−エチル
アミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メ
チルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベン
ジル)−[6−(N−ベンジル-N−プロピルアミノ)
インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエス
テル、
【0029】(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−[6−(N−1−メチルエチル-N−プロピルア
ミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチ
ルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−(6−ピペリジルインダン−5−イルメチル)−
カルバミン酸メチルエステル、ベンジル−[6−(N,
N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−
カルバミン酸メチルエステル、[6−(N、N−ジプロ
ピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−トリ
フルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチルエステ
ル、[6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダン−5
−イルメチル]−(3−メチルベンジル)−カルバミン
酸メチルエステル、
【0030】(3−クロロベンジル)−[6−(N,N
−ジプロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カ
ルバミン酸メチルエステル、[6−(N,N−ジプロピ
ルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−ニトロ
ベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3−シア
ノベンジル)−[6−(N,N−ジプロピルアミノ)イ
ンダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステ
ル、[6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダン−5
−イルメチル]−(3−メトキシカルボニルベンジル)
−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ジニトロベ
ンジル)−[6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダ
ン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、
【0031】(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−(2−ジプロピルアミノ−5−メチルベンジル)
−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフ
ルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピルアミノ−5
−クロロベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、
(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−(2−
ジプロピルアミノ−5−メトキシベンジル)−カルバミ
ン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチ
ルベンジル)−(2−ジプロピルアミノ−5−トリフル
オロメチルオキシベンジル)−カルバミン酸メチルエス
テル、[2−(N−ブチル-N−エチルアミノ)−5−
トリフルオロメチルオキシベンジル]−(3−ニトロ−
5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチ
ルエステル、
【0032】(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベ
ンジル)−[2−(N−ブチル-N−エチルアミノ)−
5−トリフルオロメチルオキシベンジル]−カルバミン
酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−(2−ジプロピルアミノ−4,5−ジメチ
ルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3,5
−ビストリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−ジ
プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−アセト
アミド、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)
−[6−(N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イル
メチル]−尿素、(3,5−ビストリフルオロメチルベ
ンジル)−[6−(N−ジプロピルアミノ)インダン−
5−イルメチル]−ホルムアミド、
【0033】(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−(2−ジプロピルアミノ−5−トリフルオロメチ
ルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3,5
−ビストリフルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピ
ルアミノベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、
(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−(2−
ジプロピルアミノ−4,5−ジクロロベンジル)−カル
バミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロ
メチルベンジル)−(2−ジプロピルアミノ−4−クロ
ロ−5−トリフルオロメチルオキシベンジル)−カルバ
ミン酸メチルエステル、[3−(N−ブチル-N−エチ
ルアミノ)ナフタレン−2−イルメチル]−(3−シア
ノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸
メチルエステル、
【0034】(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−(2−ジプロピルアミノ−4−メチルオキシベン
ジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビス
トリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−プロピオ
ニルーN−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチ
ル]カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリ
フルオロメチルベンジル)−[6−(N−エトキシカル
ボニルーN−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチ
ル]カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリ
フルオロメチルベンジル)−[6−(1−プロピルブト
キシ)インダン−5−イルメチル]カルバミン酸メチル
エステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
ル)−[6−(1−エチルプロピルオキシ)インダン−
5−イルメチル]カルバミン酸メチルエステル、(3,
5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[4,5−ジ
メチル−2−(1−プロピルブチル)ベンジル]カルバ
ミン酸メチルエステル、(3−シアノ−5−トリフルオ
ロメチルベンジル)−[6−(1−プロピルブチル)イ
ンダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステ
ルを含有することを特徴とするCETP活性阻害剤、
【0035】(12) 高脂血症の予防又は治療薬であ
る前記(1)〜(11)に記載のCETP活性阻害剤、
(13) 動脈硬化の予防又は治療薬である前記(1)
〜(11)に記載のCETP活性阻害剤、
【0036】(14)一般式(I’);
【化12】 〔式中、(a)X’及びX’は水素原子であり、X
’は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のア
ルコキシ基であり、X’は水素原子、ハロゲン原子も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
至6のアルキル基であるか、又は(b)X’は水素原
子であり、X’及びX’もしくはX’及びX
は一緒になって、ハロゲン原子で置換されていてもよい
炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数3乃至8のシクロアルカン環もしくはベンゼン環を
形成しており、X’、X’もしくはX’のうち環
基を形成していない基は同一又は異なって、水素原子、
ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭
素数1乃至6のアルキル基もしくはハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数1乃至6のアルコキシ基であ
り、Y’、Y’及びY’は水素原子であり、
’はハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲン原子で置
換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基であ
り、Y’はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
キル基、炭素数1乃至6のアルキルスルホニル基、炭素
数1乃至6のアルコキシカルボニル基、炭素数1乃至6
のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいア
ミノスルホニル基もしくは芳香族複素環基であり、A’
は(a)式;−N(R101、−N(R101
(R102)、−N(R10 )(R103)、−N
(R101)(R104)もしくは−N(R101
(R105)(式中、R101は炭素数3乃至8のシク
ロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
アルキル基を、R102は炭素数7乃至16のアラルキ
ル基を、R103は炭素数2乃至6のアルケニル基を、
104は炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基、
105は炭素数1乃至6のアルカノイル基を表わ
す。)で示される基、(b)5乃至7員の環状アミノ
基、(c)式;−C(R106)(R107)(式中、
106及びR107は、同一又は異なっていてもよ
く、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
6のアルキル基を表わす。)で示される基もしくは
(d)式;−O−C(R106)(R107)(式中、
106及びR107は、前記定義に同じ。)で示され
る基であり、Z’は式;−Z’−Z’(式中、
’は−CO−又は−CS−であり、Z ’は水素原
子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
10のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていても
よい炭素数1乃至15のアルキル基、アミノ基又はモノ
−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ基である。)で
示される基である。〕で示される化合物又はその塩、
【0037】(15) Z’が−CO−であることを
特徴とする前記(14)に記載の化合物又はその塩、
(16) Z’がメトキシ基であることを特徴とする
前記(14)に記載の化合物またはその塩、(17)
’が水素原子であり、X’及びX’もしくはX
’及びX’が一緒になって、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基で置換され
ていてもよい炭素数3乃至8のシクロアルカン環もしく
はベンゼン環を形成しており、X’、X’もしくは
’のうち環基を形成していない基が同一又は異なっ
て、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換され
ていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
コキシ基であることを特徴とする前記(16)に記載の
化合物又はその塩、(18) X’及びX’が水素
原子であり、X’及びX’が一緒になって、炭素数
3乃至8のシクロアルカン環を形成していることを特徴
とする前記(17)に記載の化合物又はその塩、
【0038】(19) X’及びX’が水素原子で
あり、X’が水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
至6のアルコキシ基であり、X’が水素原子、ハロゲ
ン原子もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭
素数1乃至6のアルキル基であることを特徴とする前記
(16)に記載の化合物又はその塩、(20)
’、Y’及びY’が水素原子であり、Y’が
ハロゲン原子、ニトロ基又はトリフルオロメチル基であ
りY’がハロゲン原子、メチル基、ニトロ基、シアノ
基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチル基又はメ
トキシカルボニル基であることを特徴とする前記(1
7)〜(19)のいずれかに記載の化合物又はその塩、
(21) Y’がトリフルオロメチル基であり、
’がニトロ基、シアノ基又はトリフルオロメチル基
であることを特徴とする前記(20)に記載の化合物又
はその塩、
【0039】(22) A’が下記式
【化13】 から選ばれる置換基であることを特徴とする前記(1
4)〜(21)のいずれかに記載の化合物又はその塩、
(23) 前記(14)〜(22)に記載の化合物又は
その医薬上許容される塩を含有することを特徴とする医
薬、
【0040】(24) 一般式(III);
【化14】 (式中、Y〜Yは、水素原子又は任意の置換基を表
わす。)で示される化合物又はその塩と、一般式(I
V);
【化15】 (式中、X〜Xは、水素原子又は任意の置換基を表
わし、Aは、二置換アミノ基、置換されていてもよいア
ルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基又は
置換されていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基を
表わす。又、X及びX、X及びX又はX及び
Aが一緒になって、置換基を有していてもよい同素環基
又は置換基を有していてもよい複素環基を形成していて
もよい。)で示される化合物又はその塩とを反応させる
か、又は、一般式(V);
【化16】 (式中、Y〜Yは、前記と同意義。)で示される化
合物又はその塩と、一般式(VI);
【化17】 (式中、X〜X及びAは、前記と同意義。)で示さ
れる化合物又はその塩とを反応させて、一般式(VI
I);
【化18】 (式中、X〜X、Y〜Y及びAは、前記と同意
義。)で示される化合物を製造し、製造された上記一般
式(VII)で示される化合物のアミノ基に、式(II); −Z−Z (式中、Zは−CO−、−CS−又は−SO−を表
わし、Zは水素原子、置換されていてもよい炭素数1
乃至20の炭化水素基、置換されていてもよいアミノ
基、置換されていてもよいアルコキシ基又は置換されて
いてもよいアルキルチオ基を表わす。)で示される基Z
を導入することを特徴とする前記(1)に記載の化合物
の製造方法、に関する。
【0041】
【発明の実施の形態】本明細書において使用する用語の
定義は次の通りである。「ハロゲン原子」とは、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子をいう。「ア
ルキル基」とは、直鎖又は分枝鎖アルキル基を表し、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ter
t−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、3,3−ジメチルブチル基、ヘプチル基、1
−プロピルブチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラ
デシル基又はペンタデシル基等が挙げられ、炭素数は1
乃至15、より好ましくは1乃至10、さらに好ましく
は1乃至6である。「アルケニル基」とは、直鎖又は分
枝鎖アルケニル基を表し、例として、ビニル基、アリル
基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル
基、3−ブテニル基、ブタジエニル基、2−メチルアリ
ル基、ヘキサトリエニル基、3−オクテニル基等が挙げ
られ、炭素数は2乃至10、より好ましくは2乃至6で
ある。
【0042】「アルキニル基」とは、直鎖又は分枝鎖ア
ルキニル基を表し、例として、エチニル基、2−プロピ
ニル基、イソプロピニル基、ブチニル基、t−ブチニル
基、3−ヘキシニル基等が挙げられ、炭素数は2乃至1
0、より好ましくは2乃至6である。「アリール基」と
は、例として、フェニル基、1−又は2−ナフチル基、
ビフェニル基、1−,2−又は9−アントリル基、1
−,2−,3−,4−又は9−フェナントリル基、アセ
ナフチル基、アントラセニル基、アズレニル基等が挙げ
られる。「環状炭化水素基」とは、例えば、シクロプロ
ピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シク
ロノニル基等のC3-10シクロアルキル基(なかでもC
3-6シクロアルキル基が好ましい。);例えば、シクロ
プロペニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル
基等のC3-10シクロアルケニル基(なかでもC3-6シク
ロアルケニル基が好ましい。)などが挙げられる。
【0043】「炭化水素基」とは、炭素数1乃至20の
炭化水素基が好ましく、例えば、(1)上述したようなC
1-15アルキル基、(2) 上述したようなC2-10アルケニル
基、(3) 上述したようなC2-10アルキニル基、(4) 上述
したようなC3-10シクロアルキル基、(5) 上述したよう
なC3-10シクロアルケニル基、(6) 上述したようなC
6-14アリール基、(7)C7-20アラルキル基(例として、
ベンジル基、フェネチル基、ベンツヒドリル基、トリチ
ル基等が挙げられ、なかでもベンジル基、フェネチル基
が好ましい。)などが挙げられる。
【0044】「アルコキシ基」とは、直鎖又は分枝鎖ア
ルコキシ基を表し、例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert
−ブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、ペンチルオキ
シ基、tert−ペンチルオキシ基、1−エチルブトキ
シ基又はヘキシルオキシ基等が挙げられる。炭素数は1
乃至10、より好ましくは1乃至6である。「アルキル
チオ基」とは、直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基を表し、
例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、
イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、tert−ブチル
チオ基、ペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基又
はヘキシルチオ基等が挙げられる。炭素数は1乃至1
0、より好ましくは1乃至6である。
【0045】上記アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、炭化水素基、アルコキシ基及びアルキルチオ基の
置換基としては、(1)ハロゲン、(2)ニトロ、(3)ニトロ
ソ、(4)シアノ、(5)置換基{例、(i)C1-6アルキル(該
1-6アルキルは、水酸基、C 1-6アルコキシ,C1-3
ルコキシ−C1-3アルコキシ,C1-3アルキルチオ,ヒド
ロキシ−C1-3アルコキシ,C1-6アルキル−カルボニ
ル、カルボキシ、カルバモイル、C1-6アルキル−カル
バモイル、含窒素5〜7員複素環基又はハロゲンを置換
基として有していてもよい。)、(ii)C1-4アシル、(ii
i)C7-20アラルキル(該C7-20アラルキル基は、ハロゲ
ン、C1-3アルコキシ又はC1-4アルキルを置換基として
有していてもよい)、(iv)C6-14アリール(該C6-14
リールは、ハロゲンを置換基として有していてもよ
い)、(v)C2-6アルケニル、(vi)C3-7シクロアルキ
ル、(vii)C1-3アルコキシ−カルボニル、(viii)モノ−
又はジ−C1- 6アルキルアミノ、(ix)C2-6アルケニルア
ミノ、(x)C1-3アルコキシ−カルボニル、(xi)C1-6
ルキルカルボニル、(xii)C3-6シクロアルキルオキシカ
ルボニル又は(xiii)トリフルオロメチルスルホニル}を
有していてもよいヒドロキシル、(6)メルカプト基もし
くは式−S(O)f−R21{式中、fは1または2の整数
を、R21は置換基(例、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒ
ドロキシ、オキソ、チオキソ、カルボキシ、シアノ−C
6-14アリール、ハロゲノC6-14アリール等を有していて
もよい炭化水素基が挙げられ、炭化水素基としては、C
1-20炭化水素基、特に、C1-6アルキル、C6-14アリー
ル、C7-20アラルキルが好ましい。)},(7)置換され
ていてもよいアミノ基{例、式−NR2223(式中、R
22及びR23は、同一又は異なって、水素原子、C1-6
ルキル、C1-6アシル又は5〜8員複素環基を示す。)
で表わされるアミノ基、又は上述の窒素原子を介する
基}、(8)式−CO−R24{式中、R24は、(i)水素原
子、(ii)ヒドロキシ、(iii)C1-10アルキル、(iv)C1-6
アルコキシ(このアルコキシは、ハロゲンやニトロなど
の置換基を有していてもよいC6-14アリールで置換され
ていてもよい。)、(v)C3-6シクロアルキル、(vi)C
6-14アリール、(vii)C6-14アリール−オキシ、(viii)
7-20アラルキル、(ix)式−NR2223(式中、R22
びR23は上記と同意義。)で表わされる置換されていて
もよいアミノ基又は(x)5〜8員複素環基を示す。}で
表わされる基、なかでも、C1-10アシルが好ましい、
(9)窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1な
いし4個のヘテロ原子を含有する5ないし8員の複素環
基{該複素環基は、(i)ハロゲン原子、(ii)C1-4アルキ
ル、(iii)C1 -3アルコキシ、(iv)C1-4アルキルチオ、
(v)ハロゲンで置換されていてもよいフェノキシで置換
されていてもよい。}、(10)スルホ、(11)C6-14アリー
ル(該C 6-14アリール基は、(a)ヒドロキシル、(b)アミ
ノ、(c)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ(例、メチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ等)、(d)C1-6アルコキシ及び
(e)ハロゲン等から選ばれた1ないし4個の置換基で置
換されていてもよい。)、(12)C3-7シクロアルキル、
(13)C1-6アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキ
シ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、2,2−
ジメチレンジオキシ等)、(14)オキソ、(15)チオキソ、
(16)C2-4アルキニル、(17)C3-10シクロアルキル基、
(18)C2-10アルケニル基(なかでも、C2-6アルケニル
基が好ましい。)、(19)C7-20アラルキル、(20)アミジ
ノ、(21)アジドなどが挙げられる。上記置換基の数は1
〜6個であるが、1〜5個が好ましく、さらに1〜3個
が好ましく、1〜2個が最も好ましい。
【0046】上記の置換基を有しているアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、炭化水素基、アルコキシ基
及びアルキルチオ基上の置換基は、さらに置換基を有し
てもよい。該さらに有していてもよい置換基としては、
例えば、(1)ヒドロキシル、(2)アミノ、(3)モノ−又は
ジ−C1-4アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチル
アミノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ等)、(4)C1-4アルコキシ、(5)ハロゲン及び(6)ニ
トロ等から選ばれる1ないし4個の基、さらに好ましく
は1ないし2個の基が挙げられる。該炭化水素基がシク
ロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基又はア
ラルキル基である場合は、置換基としてC 1-6アルキル
を1〜3個有していてもよく、このC1-6アルキルは、
さらに、1〜3個のヒドロキシ、オキソ、C1-3アルコ
キシ、C1-3アルキルチオ、ハロゲン、カルバモイル等
で置換されていてもよい。該置換されているC1-6アル
キルとして、ホルミル(メチルがオキソにより置換され
たもの)、カルボキシル(メチルがオキソ及びヒドロキ
シにより置換されたもの)、C1-6アルコキシカルボニ
ル(メチルがオキソ及びアルコキシにより置換されたも
の)(例、メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,
t-ブトキシカルボニル等のC1-6アルコキシカルボニ
ル)、ヒドロキシC1-6アルキル(例、ヒドロキシメチ
ル,ヒドロキシエチル,ヒドロキシブチル,ヒドロキシ
プロピル等)、C1-3アルコキシ−C1-6アルキル(例、
メトキシメチル,エトキシメチル,エトキシブチル,プ
ロポキシメチル,プロポキシヘキシル等)などが挙げら
れる。置換基がさらに有していてもよい置換基の数とし
ては、1〜3個が好ましく、なかでも、1〜2個が好ま
しい。
【0047】「炭素数1乃至6のアルキルスルホニル
基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル
スルホニル基を表し、例えばメチルスルフホニル基、エ
チルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピ
ルスルホニル基、ブチルスルホニル基、tert−ブチ
ルスルホニル基、ペンチルスルホニル基、tert−ペ
ンチルスルホニル基又はヘキシルスルホニル基等が挙げ
られる。「C1-6アルキルスルフィニル」とは、炭素数
1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基を
表し、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィ
ニル基、プロピルスルフィニル基、ブチルスルフィニル
基等が挙げられる。
【0048】「炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル
基」としては、C1-6アルコキシ部が前記「C1-6アルコ
キシ基」で示したものを表し、例えばメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基又はペンチルオキシカルボニル等が挙げられ
る。「炭素数1乃至6のアルキルカルボニル基」として
は、C1-6アルキル部が前記「C1-6アルキル基」で示し
たものを表し、例えばメチルカルボニル基、エチルカル
ボニル基、プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボ
ニル基、ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル
基、tert−ブチルカルボニル基又はペンチルカルボ
ニル等が挙げられる。
【0049】アミノ基の置換基としては、上述したよう
な炭素数1〜20の炭化水素基、C 1-6アルカノイル基
又はC1-6アルキルスルホニル基などが挙げられる。上
記置換基の数は1〜2個である。特に、置換基の数が2
の場合を「二置換アミノ基」という。「二置換アミノ
基」には、環状アミノ基も含まれる。ここで、「環状ア
ミノ基」とは、アミノ基が環状になったものを表し、好
ましくは4〜8員環アミノ基であって、例えばアゼチジ
ニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ基、さらにヘテロ
原子として酸素原子、硫黄原子、窒素原子を有するモル
ホリノ基、チオモルホリノ基又はピペラジニル基等であ
り、ピペラジニル基の4位窒素原子には低級アルキル基
又はアリール基等が置換してもよい。
【0050】上記「C1-6アルカノイル基」とは、炭素
数1乃至6個のアルカノイル基を表し、例えば、ホルミ
ル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基若しく
はピバロイル基等の炭素数1乃至6個のアルカノイル基
が挙げられる。好ましくはホルミル基、アセチル基又は
ピバロイル基が挙げられる。本明細書において、ホルミ
ル基以外を、「アルキルカルボニル基」ともいう。ま
た、上記「C1-6アルキルスルホニル基」とは、上述の
ような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスル
ホニル基を表わす。
【0051】「同素環基」としては、例えばC6-10アリ
ール基(例、フェニル、ナフチルなど)、C3-7シクロ
アルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等)、
3-7シクロアルケニル基(例、シクロプロニル、シク
ロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シ
クロヘプテニル等)等の縮合していてもよい3乃至7員
炭素環状基等が用いられる。
【0052】上記同素環基が有していてもよい置換基と
しては、例えば(1)ハロゲンで置換されていてもよいC
1-15アルキル(なかでも、ハロゲンで置換されていても
よいC1-6アルキルが好ましい。)、(2)C3-10シクロア
ルキル、(3)C2-10アルケニル、(4)C2-10アルキニル、
(5)C3-10シクロアルキル、(6)C6-10アリール、(7)C
7-20アラルキル、(8)ニトロ、(9)ヒドロキシル、(10)メ
ルカプト、(11)オキソ、(12)チオキソ、(13)シアノ、(1
4)カルバモイル、(15)カルボキシル、(16)C1- 6アルコ
キシ-カルボニル(例、メトキシカルボニル,エトキシ
カルボニル等)、(17)スルホ、(18)ハロゲン、(19)C
1-6アルコキシ、(20)C6-10アリールオキシ(例、フェ
ノキシ等)、(21)C1-6アシルオキシ(例、アセトキ
シ,プロピオニルオキシ)、(22)C1-6アルキルチオ
(例、メチルチオ,エチルチオ,n−プロピルチオ,イ
ソプロピルチオ,n−ブチルチオ,t−ブチルチオ
等)、(23)C6- 10アリールチオ(例、フェニルチオ
等)、(24)C1-6アルキルスルフィニル(例、メチルス
ルフィニル,エチルスルフィニル等)、(25)C6-10アリ
ールスルフィニル(例、フェニルスルフィニル等)、(2
6)C1-6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル,
エチルスルホニル等)、(27)C6-10アリールスルホニル
(例、フェニルスルホニル等)、(28)アミノ、(29)C
1-6アシルアミノ(例、アセチルアミノ,プロピオニル
アミノ等)、(30)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ
(例、メチルアミノ,エチルアミノ,n−プロピルアミ
ノ,イソプロピルアミノ,n−ブチルアミノ,ジメチル
アミノ,ジエチルアミノ等)、(31)C3-8シクロアルキ
ルアミノ(例、シクロプロピルアミノ,シクロブチルア
ミノ,シクロペンチルアミノ,シクロヘキシルアミノ
等)、(32)C6-10アリールアミノ(例、アニリノ等)、
(33)C1-6アルカノイル(例、ホルミル,アセチル,ヘ
キサノイル等)、(34)C1-6アルカノイルオキシ(例、
アセチルオキシ,プロピオニルオキシ等)、(35)C6-10
アリール-カルボニル(例、ベンゾイル等)、(36)炭素
原子以外に酸素、硫黄、窒素等から選ばれたヘテロ原子
を1ないし4個含む5ないし6員複素環基(例、2−又
は3−チエニル,2−又は3−フリル,3−,4−又は
5−ピラゾリル,2−,4−又は5−チアゾリル,3
−,4−又は5−イソチアゾリル,2−,4−又は5−
オキサゾリル,3−,4−又は5−イソオキサゾリル,
2−,4−又は5−イミダゾリル,1,2,3−又は
1,2,4−トリアゾリル,1H又は2H−テトラゾリ
ル,2−,3−又は4−ピリジル,2−,4−又は5−
ピリミジル,3−又は4−ピリダニジル,キノリル,イ
ソキノリル,インドリル等)などが挙げられる。置換の
数は1ないし6、好ましくは1ないし3、さらに好まし
くは1ないし2である。
【0053】「複素環基」としては、炭素原子以外に酸
素原子、硫黄原子及び窒素原子等から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む5〜8員複素環基、及びそれに縮
合した2環性又は3環性縮合複素環基等が挙げられる。
該複素環基の具体例としては、例えば、(1)チエニル
基、フリル基、ピロリル基、ピロリニル基、オキサゾリ
ル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、
イミダゾリニル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリ
ル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキ
サジアゾリル基、フラザニル基、1,2,4−チアジアゾ
リル基、1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,5−チア
ジアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−
トリアゾリル基、トリアジニル基、トリアゾリジニル
基、1H−又は2H−テトラゾリル基等の炭素原子以外
に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含む5員複素環基;(2)ピリジル
基、ピリミジニル基、チオモルホリニル基、モルホリニ
ル基、トリアジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル
基、ピラニル基、チオピラニル基、1,4−オキサジニ
ル基、1,4−チアジニル基、1,3−チアジニル基、ピ
ペラジニル基、トリアジニル基、オキソトリアジニル
基、ピリダジニル基、ピラジニル基等の炭素原子以外に
酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれるヘテロ原
子を1ないし4個含む6員複素環基などが挙げられる。
2環性又は3環性縮合複素環基としては、ベンゾフリル
基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、テト
ラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニル基、トリアゾロ〔4,
5−b〕ピリダジニル基、ベンゾイミダゾリル基、キノ
リル基、イソキノリル基、シンノリニル基、フタラジニ
ル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、インドリジ
ニル基、インドリル基、キノリジニル基、1,8−ナフ
チリジニル基、プリニル基、プテリジニル基、ジベンゾ
フラニル基、カルバゾリル基、アクリジニル基、フェナ
ントリジニル基、クロマニル基、ベンゾオキサジニル
基、フェナジニル基、フェノチアジニル基、フェノキサ
ジニル基等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素
原子等から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む2環
性又は3環性縮合複素環基等が挙げられる。
【0054】「芳香族複素環基」とは、上述の複素環基
のうち、芳香族性を有する置換基をいい、例えばピロリ
ル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、オキサ
ゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾ
リル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、トリ
アゾリル基、インドリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチ
エニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル
基、ベンゾチアゾリル基、ピリジル基、ピリジン−1−
オキシド基、ピリミジニル基、テトラゾリル基、キノリ
ル基もしくはイソキノリル基等が挙げられる。
【0055】上記複素環基に置換していてもよい基とし
ては、例えば(1)C1-6アルキル、(2)C2-6アルケニル、
(3)C2-6アルキニル、(4)C3-6シクロアルキル、(5)C
5-7シクロアルケニル、(6)C7-11アラルキル、(7)C
6-14アリール、(8)C1-6アルコキシ、(9)C6-14アリー
ルオキシ(例、フェノキシ等)、(10)C1-6アルカノイ
ル(例、ホルミル,アセチル,プロピオニル,n-ブチリ
ル,iso-ブチリル等)、(11)C6-14アリール-カルボニ
ル(例、ベンゾイル等)、(12)C1-6アルカノイルオキ
シ(例、ホルミルオキシ,アセチルオキシ,プロピオニ
ルオキシ,n-ブチリルオキシ,iso-ブチリルオキシ
等)、(13)C6-14アリール-カルボニルオキシ(例、ベ
ンゾイルオキシ等)、(14)カルボキシル、(15)C1-6
ルコキシ-カルボニル(例、メトキシカルボニル,エト
キシカルボニル,n-プロポキシカルボニル,iso-プロポ
キシカルボニル,n-ブトキシカルボニル,イソブトキシ
カルボニル,tert-ブトキシカルボニル等)、(16)カル
バモイル基、(17)N−モノ−C1-4アルキルカルバモイ
ル(例、N-メチルカルバモイル,N-エチルカルバモイ
ル,N-プロピルカルバモイル,N-イソプロピルカルバモ
イル,N-ブチルカルバモイル等)、(18)N,N−ジ−C
1-4アルキルカルバモイル(例、N,N-ジメチルカルバモ
イル,N,N-ジエチルカルバモイル,N,N-ジプロピルカル
バモイル,N,N-ジブチルカルバモイル等)、(19)環状ア
ミノカルボニル(例、1-アジリジニルカルボニル,1-ア
ゼチジニルカルボニル,1-ピロリジニルカルボニル,1-
ピペリジニルカルボニル,N-メチルピペラジニルカルボ
ニル,モルホリノカルボニル等)、(20)ハロゲン、(21)
モノ−,ジ−又はトリ−ハロゲノ−C1-4アルキル
(例、クロロメチル,ジクロロメチル,トリフルオロメ
チル,トリフルオロエチル等)、(22)オキソ、(23)アミ
ジノ、(24)イミノ、(25)アミノ、(26)モノ−又はジC
1-4アルキルアミノ(例、メチルアミノ,エチルアミ
ノ,プロピルアミノ,イソプロピルアミノ,ブチルアミ
ノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジプロピルアミ
ノ,ジイソプロピルアミノ,ジブチルアミノ等)、(27)
炭素原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子、
窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし3個含ん
でいてもよい3ないし6員の環状アミノ基(例、アジリ
ジニル,アゼチジニル,ピロリジニル,ピロリニル,ピ
ロリル,イミダゾリル,ビラゾリル,イミダゾリジニ
ル,ピペリジノ,モルホリノ,ジヒドロピリジル,ピリ
ジル,N-メチルピペラジニル,N-エチルピペラジニル
等)、(28)C1-6アルカノイルアミノ(例、ホルムアミ
ド,アセトアミド,トリフルオロアセトアミド,プロピ
オニルアミド,ブチリルアミド,イソブチリルアミド
等)、(29)ベンズアミド,(30)カルバモイルアミノ、(3
1)N−C1-4アルキルカルバモイルアミノ(例、N-メチ
ルカルバモイルアミノ,N-エチルカルバモイルアミノ,
N-プロピルカルバモイルアミノ,N-イソプロピルカルバ
モイルアミノ,N-ブチルカルバモイルアミノ等)、(32)
N,N−ジ−C1-4アルキルカルバモイルアミノ(例、
N,N-ジメチルカルバモイルアミノ,N,N-ジエチルカルバ
モイルアミノ,N,N-ジプロピルカルバモイルアミノ,N,
N-ジブチルカルバモイルアミノ等)、(33)C1-3アルキ
レンジオキシ(例、メチレンジオキシ,エチレンジオキ
シ等)、(34)-B(OH)2、(35)ヒドロキシル、(36)エポ
キシ(−O−)、(37)ニトロ、(38)シアノ、(39)メルカ
プト、(40)スルホ、(41)スルフィノ、(42)ホスホノ、(4
3)ジヒドロキシボリール、(44)スルファモイル、(45)C
1-6アルキルスルファモイル(例、N-メチルスルファモ
イル,N-エチルスルファモイル,N-プロピルスルファモ
イル,N-イソプロピルスルファモイル,N-ブチルスルフ
ァモイル等)、(46)ジC1-6アルキルスルファモイル
(例、N,N-ジメチルスルファモイル,N,N-ジエチルスル
ファモイル,N,N-ジプロピルスルファモイル,N,N-ジブ
チルスルファモイル等)、(47)C1-6アルキルチオ
(例、メチルチオ,エチルチオ,プロピルチオ,イソプ
ロピルチオ,n-ブチルチオ,sec-ブチルチオ,tert-ブ
チルチオ等)、(48)フェニルチオ、(49)C1-6アルキル
スルフィニル(例、メチルスルフィニル,エチルスルフ
ィニル,プロピルスルフィニル,ブチルスルフィニル
等)、(50)フェニルスルフィニル、(51)C1-6アルキル
スルホニル(例、メチルスルホニル,エチルスルホニ
ル,プロピルスルホニル,ブチルスルホニル等)、(52)
フェニルスルホニルなどが挙げられる。置換の数は1な
いし6、好ましくは1ないし3、さらに好ましくは1な
いし2である。
【0056】本発明にかかる化合物は、一般式(I);
【化19】 で示される。上記式中、X〜X、Y〜Y、Z及
びAで表される置換基について、下記に詳細に説明す
る。
【0057】上記一般式(I)中、X〜X及びY
〜Yで表される置換基は、同一又は異なって、水素原
子又は任意の置換基であってよい。より具体的には、X
、X、X及びXが、同一又は異なって、(1) 水
素原子、(2) ハロゲン原子、(3) ニトロ基、(4) ヒドロ
キシル基、(5) メルカプト基、 (6)シアノ基、 (7)カル
ボキシル基、(8)C1-6アルコキシカルボニル基、(9)ス
ルホ基、 (10)C1-6アルキルチオ基、(11)C1-6アルキ
ルスルフィニル基、(12)C1-6アルキルスルホニル基、
(13)アミノ基、(14)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミ
ノ基、(15)C1-6アルカノイル基、(16)C1-6アルカノイ
ルオキシ基、(17)C1-6アルキル基で置換されていても
よいカルバモイル基、(18)C1-6アルキル基で置換され
ていてもよいアミノスルホニル基、(19) 置換されてい
てもよいC1-2 0炭化水素基もしくは(20)置換されていて
もよいC1-10アルコキシ基であることが好ましい。
【0058】上記「置換されていてもよい炭素数1乃至
20の炭化水素基」及び「置換されていてもよい炭素数
1乃至10のアルコキシ基」における置換基が、(1)ニ
トロ基、(2)ヒドロキシル基、(3)メルカプト基、 (4)シ
アノ基、(5)カルバモイル基、(6)カルボキシル基、(7)
1-6アルコキシカルボニル基、(8)スルホ基、(9)ハロ
ゲン原子、(10)C1-6アルコキシ基、(11)C1-6アルキル
チオ基、(12)C1-6アルキルスルフィニル基、(13)C1-6
アルキルスルホニル基、(14)アミノ基、(15)モノ−又は
ジ−C1-4アルキルアミノ基、(16)C1-6アルカノイル基
及び(17)C1- 6アルカノイルオキシ基からなる群から選
ばれることが好ましい。
【0059】中でも、X及びXが水素原子であり、
が、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくは
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
アルコキシ基でありXが、水素原子、ハロゲン原子も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
至6のアルキル基であるであることがさらに好ましい。
【0060】さらには、X及びXが水素原子であ
り、Xが、水素原子、塩素原子、メチル基、トリフル
オロメチル基、メトキシ基又はトリフルオロメチルオキ
シ基であり、かつ、Xが、水素原子、塩素原子又はメ
チル基であることが特に好ましい。
【0061】又、他の態様としては、X及びX、X
及びXもしくはX及びAが、一緒になって、置換
基を有していてもよい同素環基又は置換基を有していて
もよい複素環基を形成していてもよい。かかる場合、さ
らに、X、X、XもしくはXのうち環基を形成
していない基が、同一又は異なって、(1) 水素原子、
(2) ハロゲン原子、(3) ニトロ基、(4) ヒドロキシル
基、(5) メルカプト基、 (6)シアノ基、 (7)カルボキシ
ル基、(8)C1-6アルコキシカルボニル基、(9)スルホ
基、 (10)C1-6アルキルチオ基、(11)C1-6アルキルス
ルフィニル基、(12)C1 -6アルキルスルホニル基、(13)
アミノ基、(14)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ
基、(15)C1-6アルカノイル基、(16)C1-6アルカノイル
オキシ基、(17)C1- 6アルキル基で置換されていてもよ
いカルバモイル基、(18)C1-6アルキル基で置換されて
いてもよいアミノスルホニル基、(19) 置換されていて
もよいC1-20炭化水素基もしくは(20)置換されていても
よいC1-10アルコキシ基であることが好ましい。
【0062】上記態様においては、同素環基が、3乃至
8員の炭素原子からなる同素環基であり、複素環基が、
炭素原子と1乃至4個の酸素、硫黄及び窒素からなる群
から選ばれるヘテロ原子とからなる5乃至8員複素環基
であることが好ましい。
【0063】上記態様において、「置換基を有していて
もよい同素環」における置換基及び「置換基を有してい
てもよい複素環」における置換基が、(1)ハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素
基、(2)ニトロ基、(3)ヒドロキシル基、(4)メルカプト
基、(5)シアノ基、(6)カルバモイル基、(7)カルボキシ
ル基、(8)C1-6アルコキシカルボニル基、(9)スルホ
基、(10)ハロゲン原子、(11)C1-6アルコキシ基、(12)
1-6アルキルチオ基、(13)C1-6アルキルスルフィニル
基、(14)C1-6アルキルスルホニル基、(15)アミノ基、
(16)モノ−又はジ−C1 -4アルキルアミノ基、(17)C1-6
アルカノイル基及び(18)C1-6アルカノイルオキシ基か
らなる群から選ばれることが好ましい。
【0064】中でも、Xが水素原子であり、X及び
又はX及びXが一緒になって、ハロゲン原子で
置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基で置
換されていてもよい炭素数3乃至8の環状炭化水素もし
くは炭素数6乃至14のアリール基を形成しており、X
、XもしくはXのうち環基を形成していない基
が、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
キル基又はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至6のアルコキシ基であることがより好ましい。
【0065】さらには、X及びXが水素原子であ
り、X及びXが、一緒になって、シクロペンタン、
シクロヘキサン、シクロヘプタン、ジメチルシクロペン
タン又はベンゼン、特にシクロペンタンを形成している
ことがより好ましい。
【0066】上記一般式(I)において、Aで表される
置換基は、上述したように、Xと一緒になって、置換
基を有していてもよい同素環基又は置換基を有していて
もよい複素環基を形成している場合がある。他の態様と
しては、Aで表される置換基が、二置換アミノ基、置換
されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよい
アルキルチオ基又は置換されていてもよい炭素数1乃至
20の炭化水素基である場合が挙げられる。
【0067】Aで表される置換基がXと一緒になって
環基を形成していない上記態様の場合、Aで表される置
換基が、(a)炭素数3乃至8のシクロアルキル基で置
換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基、炭素
数7乃至16のアラルキル基、炭素数2乃至6のアルケ
ニル基、炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基及び
炭素数1乃至6のアルカノイル基からなる群から選ばれ
る2つの置換基で置換されているアミノ基、(b)環状
アミノ基、(c)置換されていてもよい炭素数1乃至1
0のアルコキシ基、(d)置換されていてもよい炭素数
1乃至15のアルキル基、(e)置換されていてもよい
炭素数2乃至10のアルケニル基又は(f)置換されて
いてもよい炭素数2乃至10のアルキニル基であること
が好ましい。
【0068】上記「置換されていてもよい炭素数1乃至
20の炭化水素基」、「置換されていてもよい炭素数1
乃至15のアルキル基」、「置換されていてもよい炭素
数2乃至10のアルケニル基」、「置換されていてもよ
い炭素数2乃至10のアルキニル基」、「置換されてい
てもよいアルコキシ基」及び「置換されていてもよい炭
素数1乃至10のアルコキシ基」における置換基は、
(1)ニトロ基、(2)ヒドロキシル基、(3)メルカプト基、
(4)シアノ基、(5)カルバモイル基、(6)カルボキシル
基、(7)C1-6アルコキシカルボニル基、(8)スルホ基、
(9)ハロゲン原子、(10)C1-6アルコキシ基、(11)C1-6
アルキルチオ基、(12)C1-6アルキルスルフィニル基、
(13)C1-6アルキルスルホニル基、(14)アミノ基、(15)
モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、(16)C1-6アル
カノイル基及び(17)C1-6アルカノイルオキシ基からな
る群から選ばれることが好ましい。
【0069】上記態様においては、中でも、Aで表され
る置換基が(a)式;−N(R10 、−N(R
101)(R102)、−N(R101
(R103)、−N(R101)(R104)もしくは
−N(R101)(R105)(式中、R101は、炭
素数3乃至8のシクロアルキル基で置換されていてもよ
い炭素数1乃至6のアルキル基を、R102は炭素数7
乃至16のアラルキル基を、R103は炭素数2乃至6
のアルケニル基を、R104は炭素数1乃至6のアルコ
キシカルボニル基、R105は炭素数1乃至6のアルカ
ノイル基を表わす。)で示される基、(b)5乃至7員
の環状アミノ基、(c)ハロゲン原子で置換されていて
もよい炭素数1乃至10のアルコキシ基もしくは(d)
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至15
のアルキル基であることがより好ましい。
【0070】特に、Aで表される置換基は、下記式
【化20】 から選択される置換基であることが特に好ましい。
【0071】上に掲げた置換基の中でも、Aで表される
置換基は、下記式
【化21】 で示される基、又は下記式
【化22】 で示される基であることがさらに好ましい。
【0072】上記一般式(I)において、Y〜Y
表される置換基は、同一又は異なって、水素原子又は任
意の置換基であってよい。具体的には、Y、Y及び
で表される置換基が水素原子であり、Yで表され
る置換基が、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又は置
換されていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基であ
り、Yで表される置換基が、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、置換されていてもよい炭素数1乃至20
の炭化水素基、炭素数1乃至6のアルキルスルホニル
基、炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基、炭素数
1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいカルバモ
イル基、炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていて
もよいアミノスルホニル基又は芳香族複素環基であるこ
とが好ましい。
【0073】「置換されていてもよい炭素数1乃至20
の炭化水素基」における置換基は、(1)ニトロ基、(2)ヒ
ドロキシル基、(3)メルカプト基、 (4)シアノ基、(5)カ
ルバモイル基、(6)カルボキシル基、(7)C1-6アルコキ
シカルボニル基、(8)スルホ基、(9)ハロゲン原子、(10)
1-6アルコキシ基、(11)C1-6アルキルチオ基、(12)C
1-6アルキルスルフィニル基、(13)C1-6アルキルスルホ
ニル基、(14)アミノ基、(15)モノ−又はジ−C1-4アル
キルアミノ基、(16)C1-6アルカノイル基及び(17)C1-6
アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれることが好
ましい。
【0074】中でも、Y、Y及びYが水素原子で
あり、Yが、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又は
ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
アルキル基であり、Yが、ハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至6のアルキル基、炭素数1乃至6のアルキルスル
ホニル基、炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基、
炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいカ
ルバモイル基、炭素数1乃至6のアルキル基で置換され
ていてもよいアミノスルホニル基又は芳香族複素環基で
あることがより好ましい。
【0075】さらに、Y、Y及びYが水素原子で
あり、Yが、水素原子、塩素原子、ニトロ基又はトリ
フルオロメチル基であり、Yが、水素原子、塩素原
子、臭素原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、トリフ
ルオロメチル基、メチルスルホニル基又はメトキシカル
ボニル基、特にトリフルオロメチル基であることが特に
好ましい。
【0076】上記一般式(I)で表される化合物におい
て、Zで示される置換基は、式(II);−Z−Z
(式中、Zは−CO−、−CS−又は−SO−を
表わし、Zは水素原子、置換されていてもよい炭素数
1乃至20の炭化水素基、置換されていてもよいアミノ
基、置換されていてもよいアルコキシ基又は置換されて
いてもよいアルキルチオ基を表わす。)で表される。
【0077】具体的には、Zが、−CO−であり、Z
が、水素原子、置換されていてもよい炭素数1乃至1
0のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数1乃至
15のアルキル基、置換されていてもよい炭素数2乃至
10のアルケニル基、置換されていてもよい炭素数2乃
至10のアルキニル基、アミノ基又はモノ−もしくはジ
−C1-4アルキルアミノ基であることが好ましい。
【0078】上記「置換されていてもよい炭素数1乃至
20の炭化水素基」、「置換されていてもよい炭素数1
乃至15のアルキル基」、「置換されていてもよい炭素
数2乃至10のアルケニル基」、「置換されていてもよ
い炭素数2乃至10のアルキニル基」及び「置換されて
いてもよい炭素数1乃至10のアルコキシ基」における
置換基は、(1)ニトロ基、(2)ヒドロキシル基、(3)メル
カプト基、 (4)シアノ基、(5)カルバモイル基、(6)カル
ボキシル基、(7)C1-6アルコキシカルボニル基、(8)ス
ルホ基、(9)ハロゲン原子、(10)C1-6アルコキシ基、(1
1)C1-6アルキルチオ基、(12)C1-6アルキルスルフィニ
ル基、(13)C1-6アルキルスルホニル基、(14)アミノ
基、(15)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、(16)
1-6アルカノイル基及び(17)C1-6アルカノイルオキシ
基からなる群から選ばれることが好ましい。
【0079】中でも、Zが、−CO−であり、Z
が、(a)ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数1乃至10、好ましくは炭素数1乃至6のアルコキシ
基、(b)ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至15のアルキル基、(c)アミノ基又は(d)モ
ノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基であることがより
好ましい。
【0080】さらに、Zが−CO−であり、Zが水
素原子、メトキシ基、メチル基又はアミノ基、特にメト
キシ基であることが特に好ましい。
【0081】上記一般式(I)で表される化合物として
は、具体的に、例えば、上述した化合物が挙げられる。
【0082】上記一般式(I)で表わされる化合物のう
ち、下記一般式(I’)で表わされる化合物は、新規化
合物である。すなわち、一般式(I’)
【化23】 〔式中、(a)X’及びX’は水素原子であり、X
’は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のア
ルコキシ基であり、X’は水素原子、ハロゲン原子も
しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
至6のアルキル基であるか、又は(b)X’は水素原
子であり、X’及びX’もしくはX’及びX
は一緒になって、ハロゲン原子で置換されていてもよい
炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよい炭
素数3乃至8のシクロアルカン環もしくはベンゼン環を
形成しており、X’、X’もしくはX’のうち環
基を形成していない基は同一又は異なって、水素原子、
ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭
素数1乃至6のアルキル基もしくはハロゲン原子で置換
されていてもよい炭素数1乃至6のアルコキシ基であ
り、Y’、Y’及びY’は水素原子であり、
’はハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲン原子で置
換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基であ
り、Y’はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
キル基、炭素数1乃至6のアルキルスルホニル基、炭素
数1乃至6のアルコキシカルボニル基、炭素数1乃至6
のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいア
ミノスルホニル基もしくは芳香族複素環基であり、A’
は(a)式;−N(R101、−N(R101
(R102)、−N(R10 )(R103)、−N
(R101)(R104)もしくは−N(R101
(R105)(式中、R101は炭素数3乃至8のシク
ロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
アルキル基を、R102は炭素数7乃至16のアラルキ
ル基を、R103は炭素数2乃至6のアルケニル基を、
104は炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基、
105は炭素数1乃至6のアルカノイル基を表わ
す。)で示される基、(b)5乃至7員の環状アミノ
基、(c)式;−C(R106)(R107)(式中、
106及びR107は、同一又は異なっていてもよ
く、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
6のアルキル基を表わす。)で示される基もしくは
(d)式;−O−C(R106)(R107)(式中、
106及びR107は、前記定義に同じ。)で示され
る基であり、Z’は式;−Z’−Z’(式中、
’は−CO−又は−CS−であり、Z ’は水素原
子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
10のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていても
よい炭素数1乃至15のアルキル基、アミノ基又はモノ
−もしくはジ−C1−4アルキルアミノ基である。)で
示される基である。〕で示される化合物である。
【0083】上記一般式(I’)で表わされる化合物に
おいては、X’が水素原子であり、X’及びX
もしくはX’及びX’が一緒になって、ハロゲン原
子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基
で置換されていてもよい炭素数3乃至8のシクロアルカ
ン環もしくはベンゼン環を形成しており、X’、
’もしくはX’のうち環基を形成していない基が
同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル
基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数
1乃至6のアルコキシ基であることが、好ましい。なか
でも、X’及びX’が水素原子であり、X’及び
’が一緒になって、炭素数3乃至8のシクロアルカ
ン環を形成していることが、より好ましい。
【0084】また、X’〜X’の他の態様として
は、X’及びX’が水素原子であり、X’が水素
原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていても
よい炭素数1乃至6のアルキル基もしくはハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルコキシ基
であり、X’が水素原子、ハロゲン原子もしくはハロ
ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
キル基であることも、好ましい。
【0085】上記一般式(I’)で表わされる化合物に
おいては、Y’、Y’及びY’が水素原子であ
り、Y’がハロゲン原子、ニトロ基又はトリフルオロ
メチル基でありY’がハロゲン原子、メチル基、ニト
ロ基、シアノ基、メチルスルホニル基、トリフルオロメ
チル基又はメトキシカルボニル基であることが好まし
い。なかでも、Y’がトリフルオロメチル基であり、
’がニトロ基、シアノ基又はトリフルオロメチル基
であることが、より好ましい。
【0086】上記一般式(I’)で表わされる化合物に
おいては、A’が下記式
【化24】 から選ばれる置換基であることが好ましい。
【0087】上記一般式(I’)で表わされる化合物に
おいては、Z’が−CO−であることが好ましい。ま
た、Z’はメトキシ基であることが好ましい。
【0088】上述してきた本発明にかかる化合物は、所
望により塩を形成していても良い。本発明にかかる化合
物の塩は、医薬上許容し得る塩であることが好ましい。
ここで、「医薬上許容し得る塩」とは、上記一般式
(I)で示される化合物と無毒性の塩を形成するもので
あれば如何なるものであってもよい。例えば塩酸塩、臭
化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸
塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;ギ
酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、
シュウ酸塩、グリコール酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、マ
レイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、メチルマレイン
酸塩、フマール酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、リンゴ
酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、ケイ皮酸塩、アスコル
ビン酸塩、サリチル酸塩、2−アセトキシ安息香酸塩、
ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩等の有機酸塩;メタン
スルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ナ
フタレンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アスパラギン
酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩;ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウム塩、
カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム
塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジ
ン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,
N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機塩基塩;
リジン塩、アルギニン塩等のアミノ酸塩を挙げることが
できる。また、場合によっては水和物、又はアルコール
等との溶媒和物であってもよい。また、上記一般式
(I’)で表わされる化合物についても同様である。上
記本発明にかかる化合物の塩は、本発明の化合物が遊離
体で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに
準じる方法によって塩に変換することができ、逆に塩で
得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準ず
る方法により、遊離体又は、他の塩に変換することがで
きる。
【0089】本発明にかかる化合物が、n(nは自然数
を示す。)個の不斉炭素を有している場合は、2個の
光学異性体を有する。本発明にかかる化合物又はその塩
は、光学異性体であってもよいし、ラセミ体であっても
よい。本発明の化合物又はその塩が光学活性体である場
合は、通常の光学分割手段により分離することができ
る。さらに、本発明にかかる化合物としては、上述して
きた化合物のプロドラッグ化合物も含む。「プロドラッ
グ化合物」とは、化学的又は代謝的に分解し得る基を有
し、加水分解や加溶媒分解によって又は生理条件下で分
解することによって薬学的に活性を示す上述してきた本
発明化合物の誘導体である。
【0090】本発明化合物又はその塩は、優れたCET
P活性阻害作用を有し、CETP活性阻害剤として使用
することができる。また、本発明化合物又はその塩は、
優れたCETP活性阻害作用を利用し、医薬、特に高脂
血症又は動脈硬化性疾患の予防又は治療薬として有用で
ある。ただし、本発明化合物またはその塩のうち、一般
式(I’)で表わされる新規化合物またはその塩につい
ては、その用途は上記用途に限定されない。しかし、一
般式(I’)で表わされる新規化合物またはその塩も、
医薬、特に高脂血症又は動脈硬化性疾患の予防又は治療
薬として用いられるのが好適である。
【0091】一般式(I)で示される本発明化合物又は
その医薬上許容し得る塩を医薬製剤として用いる場合に
は、通常、それ自体公知の薬理学的に許容される担体、
賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩
衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味
剤、溶解補助剤、その他の添加剤、具体的には水、植物
油、エタノール又はベンジルアルコールのようなアルコ
ール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアゼ
テートゼラチン、ラクトース、デンプン等のような炭水
化物、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、
ワセリン等と混合して錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、座
剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、
エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ
剤等の形態により経口又は非経口的に投与することがで
きる。また、一般式(I’)で表わされる新規化合物ま
たはその医薬上許容し得る塩を医薬製剤として用いる場
合も、同様である。
【0092】本発明にかかる医薬の投与量は、疾患の種
類及び程度、投与する化合物並びに投与経路、患者の年
齢、性別、体重等により変わり得るが、経口投与の場
合、通常、成人1日当たり一般式(I)で示される本発
明化合物又はその医薬上許容し得る塩を約1〜1000
mg程度、特に約50mg〜800mg程度を投与する
のが好ましい。また、一般式(I’)で表わされる新規
化合物またはその医薬上許容し得る塩の投与量も同様
に、約1〜1000mg程度、特に約50mg〜800
mg程度が好ましい。本発明にかかる医薬は、単独で投
与されてもよいし、他の高脂血症の予防もしくは治療
薬、又は/及び動脈硬化性疾患の予防もしくは治療薬と
併用してもよいし、他の医薬と併用しても良い。又、本
発明にかかる医薬は、ヒトだけでなく、他の哺乳動物
(例えば、サル、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラ
ット、マウスなど)に対しても、投与することができ
る。
【0093】本発明の化合物は、例えば下記の(方法
1)によって製造することができるが、本発明の化合物
の製造方法は、これらに限定されるものではないことは
勿論である。
【化25】 (式中、X〜X、Y〜Y、A及びZは、前記と
同意義。)
【0094】一般式(III)で表わされるベンズアルデヒ
ドと一般式(IV)で表わされるベンジルアミン、又は一
般式(V)で表わされるベンジルアミンと一般式(VI)
で表わされるベンズアルデヒド、を有機溶媒、水、又は
無溶媒中で混合し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリ
ウム、シアノトリヒドロホウ素ナトリウム、水素化ホウ
素ナトリウム等の還元剤を用いて冷却下乃至加温下で反
応させることにより一般式(VII)で表わされる化合物
を合成することができる。この一般式(VII)と酸ハラ
イド、イソシアネート、炭酸ハライド、スルホン酸ハラ
イド、チオ炭酸ハライド等を塩基存在下又は非存在下、
冷却下乃至加温下で有機溶媒、水、又は無溶媒中反応さ
せることにより一般式(I)を合成することができる。
又、一般式(VII)とぎ酸メチル等のぎ酸エステル類を
室温下乃至加温下、ぎ酸中で反応させることによって、
Z基がホルミル基である一般式(I)で示される化合物
を合成することができる。より具体的には、下記実施例
1〜51、54〜57に記載の方法が挙げられる。
【0095】上記方法において、一般式(III)で示され
る化合物及び一般式(V)で示される化合物は一般に市
販されている化合物、又は、必要に応じて市販原料から
合成することができる。より具体的には、下記実施例1
の(a)に記載されている方法が挙げられる。
【0096】上記方法において、一般式(IV)で示され
る化合物及び一般式(VI)で示される化合物も一般に市
販されている化合物、又は、必要に応じて市販原料から
合成することができる。一般式(IV)で示される化合物
の中で一般式(IV-1)で示される化合物、及び一般式
(VI)で示される化合物の中で一般式(VI-1)で示され
る化合物は、例えば下記に掲げる(方法2)で合成する
ことができる。
【化26】 (式中、X〜Xは、前記と同意義。R1及びR2
は、アミノ基の置換基を示す。好ましくは、(a)R1
は、炭素数3乃至8のシクロアルキル基で置換されてい
てもよい炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数7乃至1
6のアラルキル基、炭素数1乃至6のアルケニル基であ
り、R2は、R1と同一であっても、異なっていてもよ
く、炭素数3乃至8のシクロアルキル基で置換されてい
てもよい炭素数1乃至6のアルキル基、炭素数7乃至1
6のアラルキル基、炭素数1乃至6のアルケニル基、炭
素数1乃至6のアルコキシカルボニル基もしくは炭素数
1乃至6のアルキルカルボニル基であるか、又は(b)
R1及びR2が一緒になって環状アミノ基を形成してい
る。)
【0097】すなわち、一般式(VIII)で示されるアニ
リンと酸ハライド等を塩基存在下又は非存在下、冷却下
乃至加温下で有機溶媒、水、又は無溶媒中反応させるこ
とにより一般式(IX)で示される化合物を合成すること
ができる。一般式(IX)で示される化合物と水素化リチ
ウムアルミニウム、Red-Al、水素化ホウ素ナトリウム等
の還元剤を冷却下乃至加温下で有機溶媒中反応させるこ
とにより一般式(X)で示される化合物を合成すること
ができる。一般式(X)で示される化合物とアルキルハ
ライド等を塩基存在下又は非存在下、冷却下乃至加温下
で有機溶媒、水、又は無溶媒中反応させることにより、
一般式(XI)で示される化合物を合成することができ
る。一般式(XI)で示される化合物を、オキシ塩化リン
とN,N-ジメチルホルムアミド等から調製したVilsmeier
試薬を用いて冷却下乃至加温下で有機溶媒、又は無溶媒
中反応させることにより、一般式(VI-1)で示される化
合物を合成することができる。
【0098】合成された一般式(IV-1)で示される化合
物をヒドロキシルアミン塩酸塩と塩基存在下、室温下乃
至加温下で有機溶媒、水、又は無溶媒中反応させること
により一般式(XII)で示される化合物を合成すること
ができる。一般式(XII)で示される化合物を、パラジ
ウム炭素等の触媒存在下、室温下乃至加温下で有機溶
媒、又は水中で水素添加するか、又は、水素化リチウム
アルミニウム、Red-Al、水素化ホウ素ナトリウム等の還
元剤を冷却下乃至加温下で、有機溶媒中反応させること
により、一般式(IV-1)で示される化合物を合成するこ
とができる。より具体的には、下記実施例1〜45に記
載の方法が挙げられる。
【0099】一般式(VI)で示される化合物の中で、一
般式(VI-1)で示される化合物は、例えば下記に掲げる
(方法3)で合成することもできる。
【化27】 (式中、X〜X、R1及びR2は、前記と同意義。
holoは、ハロゲンを示す。)
【0100】すなわち、一般式(XIII)で示されるハロ
ゲノアニリンから、上記(方法2)と同様の方法によ
り、一般式(XIV)で示される化合物式を合成すること
ができる。又、一般式(XIII)で示されるハロゲノアニ
リンとアルキルハライド等を塩基存在下又は非存在下、
冷却下乃至加温下で有機溶媒、水、又は無溶媒中反応さ
せることにより、一般式(XIV)で示される化合物を合
成することもできる。一般式(XIV)で示される化合物
とブチルリチウムを有機溶媒中、冷却下乃至室温下で反
応して発生するリチオ体を、N,N-ジメチルホルムアミド
等で処理することにより、一般式(VI-1)で示される化
合物を合成することができる。より具体的には、下記実
施例46〜49に記載の方法が挙げられる。
【0101】一般式(IV)で示される化合物の中で一般
式(IV-1)で示される化合物は、例えば下記に掲げる
(方法4)で合成することもできる。
【化28】 (式中、X〜X、R1及びR2は、前記と同意
義。)
【0102】すなわち、一般式(XV)で示される化合物
と、式;R1−CHO(式中、R1は前記と同意義。)
で示されるアルデヒドを有機溶媒、水、又は無溶媒中で
混合し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シア
ノトリヒドロホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム等の還元剤を用いて冷却下乃至加温下で反応させるこ
とにより、一般式(XVI)で示される化合物を合成する
ことができる。一般式(XVI)で示される化合物と、
式;R3−CHO(式中、R3は、炭素数3乃至8のシ
クロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6
のアルキル基、炭素数7乃至16のアラルキル基又は炭
素数1乃至6のアルケニル基を示す。)で示されるアル
デヒドを、上述と同様に反応させることで、R2基が−
CHR3である一般式(XVII)で示される化合物を合
成することができる。一般式(XVII)で示される化合物
と、水素化リチウムアルミニウム、Red-Al、水素化ホウ
素ナトリウム等の還元剤を冷却下乃至加温下で有機溶媒
中、反応させることにより、一般式(IV-1)で示される
化合物を合成することができる。より具体的には、下記
実施例50〜51に記載の方法が挙げられる。
【0103】一般式(VI)で示される化合物の中で、一
般式(VI-2)で示される化合物は、例えば下記に掲げる
(方法5)で合成することもできる。
【化29】 (式中、X〜Xは、前記と同意義。Vは、酸素原子
又は硫黄原子を表わす。R4は、置換されていても良い
炭素数1乃至10、好ましくは炭素数1乃至6のアルキ
ル基を示す。)
【0104】すなわち、一般式(XX)で表わされるフェ
ノール又はチオフェノールと、式;R4OH(式中、R
4は前記と同意義。)で示されるアルコールを、トリフ
ェニルホスフィン存在下、アゾジカルボン酸ジエチル等
の縮合剤を用いて、冷却下乃至加温下で有機溶媒、水、
又は無溶媒中反応させることにより、一般式(XXI)で
示される化合物を合成することができる。一般式(XX
I)で示される化合物を、オキシ塩化リンとN,N-ジメチ
ルホルムアミド等から調製したVilsmeier試薬を用いて
冷却下乃至加温下で有機溶媒、又は無溶媒中反応させる
ことにより、一般式(VI-2)で示される化合物を合成す
ることができる。より具体的には、下記実施例54〜5
5に記載の方法が挙げられる。
【0105】一般式(VI)で示される化合物の中で、一
般式(VI-3)で示される化合物は、例えば下記に掲げる
(方法6)で合成することもできる。
【化30】 (式中、X〜X及びhaloは、前記と同意義。R5又
はR6は、同一又は異なって、置換されていてもよいア
ルキル基、好ましくは炭素数3乃至8で置換されていて
もよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基
又は置換されていてもよいアルキニル基を表わす。)
【0106】すなわち、一般式(XXII)で表わされるハ
ロベンゼンとブチルリチウムを有機溶媒中、冷却下乃至
室温下で反応して発生するリチオ体を、ケトン・アルデ
ヒド等で処理することにより、一般式(XXIII)で表わ
される化合物を合成することができる。一般式(XXII
I)で表わされる化合物を水酸化パラジウム等の触媒存
在下、室温下乃至加温下で有機溶媒、又は水中で水素添
加することにより一般式(XXIV)で表わされる化合物を
合成することができる。一般式(XXIV)で表わされる化
合物をブロモこはく酸イミド等のブロモ化剤を用いて、
冷却下乃至加温下で有機溶媒、又は無溶媒中反応させる
ことにより、一般式(XXV)で表わされる化合物を合成
することができる。一般式(XXV)で表わされる化合物
とブチルリチウムを有機溶媒中、冷却下乃至室温下で反
応して発生するリチオ体を、N,N-ジメチルホルムアミド
等で処理することにより、一般式(VI-3)で示される化
合物を合成することができる。より具体的には、下記実
施例56〜57に記載の方法が挙げられる。
【0107】又、一般式(I)で示される合物の中で、
式(I-1)で表わされる化合物は、下記(方法7)に掲
げる方法によっても合成できる。
【化31】 (式中、X〜X、R1、R2、Y〜Y及びZ
は、前記と同意義。)
【0108】すなわち、式(I-a)をパラジウム炭素等
の触媒存在下、室温下乃至加温下で有機溶媒、又は水中
で水素添加することにより、一般式(XVIII)で示され
る化合物を合成することができる。一般式(XVIII)で
示される化合物と式;R1−CHO(式中、R1は前記
と同意義。)で示されるアルデヒドを、有機溶媒、水、
又は無溶媒中で混合し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナ
トリウム、シアノトリヒドロホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウム等の還元剤を用いて冷却下乃至加温下
で反応させることにより、一般式(XIX)で示される化
合物を合成することができる。この一般式(XIX)で示
される化合物と酸ハライド、イソシアネート、炭酸ハラ
イド、スルホン酸ハライド、チオ炭酸ハライド等を塩基
存在下又は非存在下、冷却下乃至加温下で有機溶媒、
水、又は無溶媒中反応させることにより式(I-1)を合
成することができる。より具体的には、下記実施例52
〜53に記載の方法が挙げられる。
【0109】
【実施例】〔実施例1〕 (3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−
[6−(N−シクロペンチルメチル-N−エチルアミ
ノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチル
エステル((3-Cyano-5-trifluoromethylbenzyl)- [6-(N
-cyclopentylmethyl-N-ethylamino)indan-5-ylmethyl]-
carbamic acid methyl ester)の合成 (a)3−ホルミル−5−トリフルオロメチルベンゾニ
トリル(3-Formyl-5-trifluoromethylbenzonitrile)の
合成 (a-1) 3−ニトロ−5−トリフルオロメチルベンゼンメ
タノール(3-Nitro-5-trifluoromethylbenzenemethano
l)の合成 3−ホルミル−5−トリフルオロメチル安息香酸(3-Ni
tro-5-trifluoromethylbenzoic acid)(50g)のテトラヒ
ドロフラン溶液(300ml)を氷冷攪拌下、ボラン-テトラヒ
ドロフラン錯体、テトラヒドロフラン溶液(1.04M,300m
l)を滴下した。滴下終了後、反応液を75℃に加温して1.
5時間攪拌を続けた。反応液を室温に戻してテトラヒド
ロフランを減圧留去で約1/4にした後、酢酸エチルで希
釈し1規定塩酸水、水、及び飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリ
ウムをろ去、濃縮乾燥して目的物(45.23g,96%)を得た。
1HNMR(CDCl3,300MHz)δ:2.13(brs,1H),4.92(s,2H),7.99
(s,1H),8.41(s,1H),8.45(s,1H)
【0110】(a-2) 3−アミノ−5−トリフルオロメチ
ルベンゼンメタノール(3-Amino-5-trifluoromethylben
zenemethanol)の合成 3−ニトロ−5−トリフルオロメチルベンゼンメタノー
ル(3-Nitro-5-trifluoromethylbenzenemethanol)(45.
23g)のメタノール溶液(500ml)に5%パラジウム-炭素(4.5
g)を加えて室温攪拌下、3.5時間かけて水素添加した。
触媒をろ去した後、濃縮乾燥して目的物(38.22g,98%)を
得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ:1.83(brs,1H),3.88(brs,2H),4.
66(s,2H),6.81(s,1H),6.84(s,1H),6.98(s,1H)
【0111】(a-3) 3−ブロモ−5−トリフルオロメチ
ルベンゼンメタノール(3-Bromo-5-trifluoromethylben
zenemethanol)の合成 臭化銅(II)(53.6g)のアセトニトリル溶液(500ml)を氷冷
攪拌下、亜硝酸-t-ブチル(35.7ml)を滴下した。5分攪拌
後、3−アミノ−5−トリフルオロメチルベンゼンメタ
ノール(3-Amino-5-trifluoromethylbenzenemethanol)
(38.22g)のアセトニトリル溶液(200ml)を40分かけて滴
下し、氷浴を外して室温で3.5時間攪拌を続けた。反応
液に1規定塩酸水を加えて酢酸エチルで抽出し、1規定塩
酸水、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮し
て得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)で精製し目的物(40.09g,79%)
を得た。1HNMR(CDCl3,300MHz)δ:2.08(brs,1H),4.75(s,
2H),7.56(s,1H),7.68(s,1H),7.70(s,1H) m.p.:47.5-49℃
【0112】(a-4) 3−ヒドロキシメチル−5−トリフ
ルオロメチルベンゾニトリル(3-Hydroxymethyl-5-trif
luoromethylbenzonitrile)の合成 3−ブロモ−5−トリフルオロメチルベンゼンメタノー
ル(3-Bromo-5-trifluoromethylbenzenemethanol)(40.
09g)、シアン化亜鉛(19.38g)、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(10g)のN,N-ジメチルホルム
アミド懸濁液(500ml)を120℃に加温し3時間攪拌した。
不溶物をセライトでろ去、ろ液を濃縮した後、酢酸エチ
ルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去
濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-
ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し目的物(25.85
g,82%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ:2.12(brs,1H),4.84(s,2H),7.83
(s,1H),7.87(s,2H)
【0113】(a-5) 3−ホルミル−5−トリフルオロメ
チルベンゾニトリル(3-Formyl-5-trifluoromethylbenzo
nitrile)の合成 ジメチルスルホキシド(27.4ml)のジクロロメタン溶液(4
00ml)を-78℃に冷却攪拌下、塩化オキサリル(16.8ml)を
15分かけて滴下した。15分攪拌した後、3−ヒドロキシ
メチル−5−トリフルオロメチルベンゾニトリル(3-Hy
droxymethyl-5-trifluoromethylbenzonitrile)(25.85
g)のジクロロメタン溶液(100ml)を30分かけて滴下し、
さらに30分攪拌後、トリエチルアミン(89.6ml)を10分か
けて加えた。反応液を室温まで戻した後、不溶物をろ
去、ろ液を濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、水、1規
定塩酸水、飽和炭酸水素ナトリウム水及び飽和食塩水で
順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、
硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さをイソプ
ロピルエーテルで攪拌洗浄し目的物(23.51g,92%)を得
た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ:8.17(s,1H),8.37(s,2H),10.12
(s,1H) m.p. : 73-74℃
【0114】(b) (3−シアノ−5−トリフルオロメチ
ルベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル-N
−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバ
ミン酸メチルエステル((3-Cyano-5-trifluoromethylbe
nzyl)- [6-(N-cyclopentylmethyl-N-ethylamino)indan-
5-ylmethyl]-carbamic acid methyl ester)の合成 (b-1) N−インダン−5−イルシクロペンタンカルボキ
シアミド(N-Indan-5-ylcyclopentanecarboxyamide)の
合成 5−アミノインダン(5-Aminoindan)(60.96g)のピリジ
ン溶液(500ml)を氷冷攪拌下、シクロペンタンカルボニ
ルクロリド(52.9ml)を滴下した後、反応液を室温に戻し
て1時間攪拌を続けた。反応液を濃縮後、水を加えて析
出した粗固体をろ取、イソプロピルエーテルで洗浄して
目的物(90.66g,86%)を得た。1 HNMR (CDCl3,300MHz)δ:1.60-2.12(m,10H),2.66(quin
tet,J=7.9Hz,1H),2.77-2.92(m,4H),7.05-7.25(m,3H),7.
49(s,1H) m.p. : 155-156℃
【0115】(b-2) (N−シクロペンチルメチル)イン
ダン−5−イルアミン((N-Cyclopentylmethyl)indan-5
-ylamine)の合成 水素化リチウムアルミニウム(15g)のテトラヒドロフラ
ン懸濁液(500ml)を70℃攪拌下、 N−インダン−5−イ
ルシクロペンタンカルボキシアミド(N-Indan-5-ylcycl
opentanecarboxyamide)(45.0g)のテトラヒドロフラン
溶液(500ml)を1時間かけて滴下した。さらに1時間攪拌
を続けた後、反応液を氷冷攪拌し、水(15ml)、4規定水
酸化ナトリウム水(15ml)、水(30ml)の順に滴下し、生成
した不溶物をセライトでろ去、ろ液を濃縮乾燥して目的
物(35.04g,83%)を得た。1 HNMR (CDCl3,300MHz)δ:1.10-2.24(m,11H), 2.70-2.9
0(m,4H),3.00(d,J=6.9Hz,2H),3.52(brs,1H),6.42(dd,J=
2.1,8.1Hz,1H),6.53(s,1H),7.01(d,J=7.8Hz,1H)
【0116】(b-3) (N−シクロペンチルメチル−N−
エチル)インダン−5−イルアミン((N-Cyclopentylme
thyl-N-ethyl)indan-5-yl-amine)の合成 (N−シクロペンチルメチル)インダン−5−イルアミ
ン(N-Cyclopentylmethyl)indan-5-yl-amine(76.24g)、
沃化エチル(85ml)、炭酸カリウム(150g)のN,N-ジメチル
ホルムアミド懸濁液(700ml)を70℃に加温し2時間攪拌し
た。反応液を濃縮した後、水を加えて酢酸エチルで抽出
し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮乾
燥し目的物(81.99g,95%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 1.11(t,J=7.0Hz,3H),1.10-2.3
5(m,11H),2.73-2.90(m,4H),3.14(d,J=7.3Hz,2H),3.37
(q,J=7.0Hz,2H),6.52(dd,J=2.4,8.3Hz,1H),6.61(s,1H),
7.06(d,J=8.3Hz,1H)
【0117】(b-4) 6−(N−シクロペンチルメチル−
N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル}−カル
ボアルデヒドオキシム(6-(N-Cyclopentylmethyl-N-eth
ylamino) indan-5-carbaldehyde oxime)の合成 N,N-ジメチルホルムアミド(500ml)を氷冷攪拌下、オキ
シ塩化リン(70ml)を40分かけて滴下、続いて (N−シク
ロペンチルメチル−N−エチル)インダン−5−イルア
ミン((N-Cyclopentylmethyl-N-ethyl)indan-5-yl-amin
e)(91.55g)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(300ml)を
2時間かけて滴下した。さらに反応液を1時間攪拌した
後、冷5規定水酸化ナトリウム水(1500ml)に注いで酢酸
エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムを
ろ去、濃縮乾燥し、6−(N−シクロペンチルメチル−
N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル−カルボ
アルデヒド(6-(N-Cyclopentylmethyl-N-ethylamino)in
dan-5-carbaldehyde)の粗生成物を得た。この粗生成物
のエタノール溶液(600ml)にヒドロキシルアミン塩酸塩
(52g)、酢酸ナトリウム(82g)を加えて100℃に加温して3
0分攪拌した。反応液を濃縮し、水を加えて酢酸エチル
で抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、
濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-
ヘキサン:酢酸エチル=10:1→4:1)で精製し目的物(3
8.51g,36%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.95(t,J=7.1Hz,3H),1.10-2.1
2(m,11H),2.80-3.00(m,8H), 7.06(s,1H),7.59(s,1H),7.
66(brs,1H),8.58(s,1H) m.p. 92-93℃
【0118】(b-5) {N−[(6−アミノメチル)インダ
ン−5−イル]}(N−シクロペンチルメチル)エチル
アミン({N-[(6-Aminomethyl)indan-5-yl]}(N-cyclopen
tylmethyl)ethylamine)の合成 6−(N−シクロペンチルメチル−N−エチルアミノ)
インダン−5−イルメチル}−カルボアルデヒドオキシ
ム(6-(N-Cyclopentylmethyl-N-ethylamino) indan-5-c
arbaldehyde oxime)(38.51g)の酢酸溶液(250ml)に10%
パラジウム-炭素(5g)を加えて室温攪拌下、3気圧に加圧
して48時間水素添加した。触媒をろ去、濃縮した後、酢
酸エチルで希釈し、1規定水酸化ナトリウム水、水及び
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して目的物(3
4.85g,95%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.99(t,J=7.1Hz,3H), 1.07-2.
12(m,13H),2.73-2.95 (m,8H), 3.86(s,2H),7.06(s,1H),
7.15(s,1H)
【0119】(b-6)3−{[6−(N−シクロペンチルメ
チル−N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]
アミノメチル}−5−トリフルオロメチルベンゾニトリ
ル(3-[6- (N-Cyclopentylmethyl-N-ethylamino)indan-
5-ylmethyl]aminomethyl}-5-trifluoromethylbenzonitr
ile)の合成 {N−[6−アミノメチル]インダン−5−イル]}
(N−シクロペンチルメチル)エチルアミン({N-[(6-A
minomethyl)indan-5-yl]}(N-cyclopentylmethyl)ethyla
mine) (39.34g)、実施例1の(a)で得られた3−ホル
ミル−5−トリフルオロメチルベンゾニトリル(3-Formy
l-5-trifluoromethylbenzonitrile)(23.5g)のクロロホ
ルム溶液(350ml)を室温攪拌下、トリアセトキシ水素化
ホウ素ナトリウム(33g)を加え、続いて酢酸(1.3ml)を加
えた。反応液を2時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃
縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-ヘ
キサン:酢酸エチル=6:1)で精製し目的物(47.61g,89
%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.96(t,J=7.1Hz,3H),1.02-2.1
2(m,11H),2.79(d,J=7.4Hz,2H),2.68-2.98(m,6H),3.82
(s,2H),3.86(s,2H),7.07(s,1H),7.11(s,1H),7.78(s,1
H),7.87(s,1H),7.88(s,1H)
【0120】(b-7) (3−シアノ−5−トリフルオロメ
チルベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル-
N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カル
バミン酸メチルエステル((3-Cyano-5-trifluoromethyl
benzyl)- [6-(N-cyclopentylmethyl-N-ethylamino)inda
n-5-ylmethyl]-carbamic acid methyl ester)の合成 3−{[6−(N−シクロペンチルメチル−N−エチル
アミノ)インダン−5−イルメチル]アミノメチル}−
5−トリフルオロメチルベンゾニトリル(3-[6- (N-Cyc
lopentylmethyl-N-ethylamino)indan-5-ylmethyl]amino
methyl}-5-trifluoromethylbenzonitrile)(47.61g)の
クロロホルム溶液(500ml)を氷冷攪拌下、クロロ炭酸メ
チル(12.1ml)、ピリジン(25.4ml)を滴下した。反応液を
1時間攪拌した後、濃縮を行い、水を加えて酢酸エチル
で抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、
濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-
ヘキサン:酢酸エチル=15:1)で精製し目的物(49.33g,
92%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.82-0.92(m,3H),0.92-1.10
(m,2H),1.30-1.60(m,6H),1.80-2.12(m,3H),2.69-2.90
(m,8H),3.82(brs,3H),4.35-4.73(m,4H),6.88-7.08(m,2
H),7.47-7.80(m,3H) m.p. 90-92℃
【0121】(実施例2) [6−(N−ブチル-N−エチルアミノ)インダン−5
−イルメチル]−(3−シアノ−5−トリフルオロメチ
ルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル((3-Cyano
-5-trifluoromethylbenzyl)- [6-(N-butyl)-N- thylami
no)indan-5-ylmethyl] carbamic acid methyl ester)
の合成 (1)N−インダン−5−イルアセトアミド(N-Indan-
5-ylacetamide)の合成 5−アミノインダン(5-Aminoindan)(40.0g)のクロロ
ホルム溶液(200ml)を氷冷攪拌下、無水酢酸(31ml)を滴
下した後、反応液を室温に戻して2時間攪拌を続けた。
反応液を濃縮後して得られた粗固体にイソプロピルエー
テル(300ml)を加え、攪拌洗浄して目的物(49.69g,94%)
を得た。1 HNMR (CDCl3,400MHz)δ2.06(quintet, J=7.4Hz,2H),2.
15(s, 3H),2.82-2.95(m,4H),7.07(brs,1H),7.14(s,2H),
7.43(s,1H) m.p. : 104-105℃
【0122】(2)(N−エチル)インダン−5−イル
アミン((N-Ethyl)indan-5-ylamine)の合成 水素化リチウムアルミニウム(22.4g)のテトラヒドロフ
ラン懸濁液(700ml)を70℃攪拌下、N−インダン−5−
イルアセトアミド(N-Indan-5-ylacetamide)(51.61g)
のテトラヒドロフラン溶液(300ml)を1時間かけて滴下し
た。さらに1時間攪拌を続けた後、反応液を氷冷攪拌
し、水(22.5ml)、4規定水酸化ナトリウム水(22.5ml)、
水(67.5ml)の順に滴下し、生成した不溶物をセライトで
ろ去、ろ液を濃縮乾燥して目的物(44.75g,94%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz) δ: 1.24(t,J=7.0Hz,3H),2.03(qu
intet,J=7.3Hz,2H),2.81(q,J=7.3Hz,4H),3.14(q,J=7.0H
z,2H),3.40(brs,1H),6.43(dd,J=2.6,8.1Hz,1H),6.53(s,
1H),7.02(d,J=7.7Hz,1H)
【0123】(3) (N−ブチル−N−エチル)インダ
ン−5−イルアミン((N-Butyl-N-ethyl)indan-5-yl-am
ine)の合成 (N−エチル)インダン−5−イルアミン((N-Ethyl)in
dan-5-yl-amine)(24.14g)、沃化ブチル(32ml)、炭酸カ
リウム(41.18g)のN,N-ジメチルホルムアミド懸濁液(350
ml)を100℃に加温し6時間攪拌した。反応液を濃縮した
後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水
で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した
後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮乾燥し目的物(31.23g,
96%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.94(t,J=7.3Hz,3H),1.13(t,J
=7.0Hz,3H),1.25-1.60(m,4H),1.97-2.10(m,2H),2.76-2.
90(m,4H),3.16-3.25(m,2H),3.32(q,J=7.0Hz,2H), 6.50
(d,J=8.0Hz,1H),6.59(s,1H),7.05(d,J=8.4Hz,1H)
【0124】(4)6−(N−ブチル−N−エチルアミ
ノ)インダン−5−イルメチル−カルボアルデヒドオキ
シム(6-(N-Butyl-N-ethylamino) indan-5-carbaldehyd
e oxime)の合成 N,N-ジメチルホルムアミド(180ml)を氷冷攪拌下、オキ
シ塩化リン(39.6ml)を30分かけて滴下、続いて (N−ブ
チル−N−エチル)インダン−5−イルアミン((N-But
yl-N-ethyl)indan-5-yl-amine )(30.8g)のN,N-ジメチ
ルホルムアミド溶液(180ml)を1時間かけて滴下した。さ
らに反応液を1時間攪拌した後、冷3.5規定水酸化ナトリ
ウム水(930ml)に注いで酢酸エチルで抽出し、水及び飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮乾燥し、6−
(N−ブチル−N−エチルアミノ)インダン−5−イル
メチル−カルボアルデヒド(6-(N-Butyl-N-ethylamino)
indan-5-carbaldehyde)の粗生成物を得た。この粗生
成物のエタノール溶液(500ml)にヒドロキシルアミン塩
酸塩(19.7g)、酢酸ナトリウム(34.9g)を加えて100℃に
加温して30分攪拌した。反応液を濃縮し、水を加えて酢
酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウム
をろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフ
ィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=8:1→4:1)で精製し
目的物(11.69g,32%)を得た。1 HNMR(CDCl3,400MHz)δ: 0.86(t,J=7.3Hz,3H),0.96(t,J
=7.1Hz,3H),1.23-1.41(m,4H),2.04-2.13(m,2H),2.82-3.
09(m,8H),7.03(s,1H),7.21(brs,1H),7.59(s,1H),8.56
(s,1H) m.p.:65-69℃
【0125】(5){N−[(6−アミノメチル)イン
ダン−5−イル]}(N−ブチル)エチルアミン({N-
[(6-Aminomethyl)indan-5-yl]}(N-Butyl)ethylamine)
の合成 6−(N−ブチル−N−エチルアミノ)インダン−5−
イルメチル−カルボアルデヒドオキシム(6-(N-Butyl-N
-ethylamino) indan-5-carbaldehyde oxime)(1.37g)の
酢酸溶液(15ml)に10%パラジウム-炭素(512mg)を加えて
室温攪拌下、3気圧に加圧して15時間水素添加した。触
媒をろ去、濃縮した後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸
水素ナトリウム水、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウム
をろ去、濃縮して目的物(1.15g,89%)を得た。1 HNMR(CDCl3,400MHz)δ: 0.87(t,J=7.3Hz,3H),0.99(t,J
=7.1Hz,3H), 1.23-1.45(m,4H),2.01-2.12(m,2H),2.25(brs,2H),2.82-
2.97 (m,8H),3.86(s,2H),7.04(s,1H),7.13(s,1H)
【0126】(6)3−{[6−(N−ブチル−N−エ
チルアミノ)インダン−5−イルメチル]アミノメチ
ル}−5−トリフルオロメチルベンゾニトリル(3-{6-
[(N-Butyl-N-ethylamino) indan-5-ylmethyl]aminometh
yl}-5-trifluoromethylbenzonitrile)の合成 {N−[6−アミノメチル]インダン−5−イル]}
(N−ブチル)エチルアミン({N-[(6-Aminomethyl)ind
an-5-yl]}(N-butyl)ethylamine)(37.4g)、実施例1の
(a)で得られた3−ホルミル−5−トリフルオロメチル
ベンゾニトリル(3-Formyl-5-trifluoromethylbenzonitr
ile)(23.0g)のクロロホルム溶液(350ml)を室温攪拌下、
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(29.4g)を加
え、続いて酢酸(1.3ml)を加えた。反応液を2時間攪拌し
た後、飽和炭酸水素ナトリウム水、水及び飽和食塩水で
順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、
硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さをカラム
クロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
で精製し目的物(45.08g,91%)を得た。1HNMR(CDCl3,400M
Hz)δ: 0.84(t,J=7.2Hz,3H),0.96(t,J=7.1Hz,3H),1.20-
1.40(m,4H),2.01-2.13(m,2H),2.81-2.97(m,8H),3.80(s,
2H),3.83(s,2H),7.06(s,1H),7.09(s,1H),7.77(s,1H),7.
86(s,1H),7.87(s,1H)
【0127】(7)[6−(N−ブチル-N−エチルア
ミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−シアノ−5
−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチル
エステル( [6-(N-butyl)-N-thylamino)indan-5-ylmeth
yl] -(3-Cyano-5-trifluoromethylbenzyl) carbamic ac
id methyl ester)の合成 3−{[6−(N−ブチル−N−エチルアミノ)インダ
ン−5−イルメチル]アミノメチル}−5−トリフルオ
ロメチルベンゾニトリル(3-{6-[(N-Butyl-N-ethylamin
o) indan-5-ylmethyl]aminomethyl}-5-trifluoromethyl
benzonitrile)(45.08g)のクロロホルム溶液(450ml)を
氷冷攪拌下、クロロ炭酸メチル(12.2ml)、ピリジン(25.
5ml)を滴下した。反応液を1時間攪拌した後、濃縮を行
い、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水
で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した
後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さをカ
ラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=
8:1)で精製し目的物(49.57g,97%)を得た。1 HNMR(CDCl3,400MHz)δ: 0.81(t,J=7.2Hz,3H),0.90(t,J
=7.1Hz,3H),1.10-1.33(m,4H),1.99-2.11(m,2H),2.72-2.
90(m,8H),3.81(brs,3H),4.31-4.70(m,4H),6.90-7.14(m,
2H),7.48-7.70(m,2H),7.76(s,1H) m.p.: 66-69℃
【0128】(実施例3〜45)実施例1又は2と同様
の方法を用いて、下記表に記載の実施例3〜45の化合
物を得た。
【0129】(実施例46) (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−(2−
ジプロピルアミノ−5−トリフルオロメチルベンジル)
−カルバミン酸メチルエステル((3,5-Bistrifluoromet
hylbenzyl)-(2-dipropylamino-5-trifluoromethylbenzy
l)carbamic acid methyl ester)の合成 (1)[(N−(2−ブロモ−4−トリフルオロメチル
フェニル)]ジプロピルアミン([N-(2-Bromo-4-triflu
oromethylphenyl)] dipropylamine)の合成 2−ブロモ−4−トリフルオロメチルアニリン(2-Brom
o-4-trifluoromethylaniline)(490mg)、沃化プロピル
(1.95ml)、炭酸カリウム(2.77g)のN,N-ジメチルホルム
アミド懸濁液(8ml)を80℃に加温し15時間攪拌した。反
応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩
水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した
後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さをカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
50:1)で精製し目的物 (150mg,23%)を得た。
【0130】(2)2−ジプロピルアミノ−5−トリフ
ルオロメチルベンズアルデヒド(2-Dipropylamino-5-tr
ifluoromethylbenzaldehyde)の合成 [(N−(2−ブロモ−4−トリフルオロメチルフェニ
ル)]ジプロピルアミン([N-(2-Bromo-4-trifluoromet
hylphenyl)] dipropylamine)(150mg)のテトラヒドロフ
ラン溶液(3ml)を-78℃に冷却攪拌下、t-ブチルリチウ
ム、n-ペンタン溶液(1.51mol/l,0.4ml)を滴下した。反
応液を30分攪した後、N,N-ジメチルホルムアミドを加え
て室温に戻し、水を加えて酢酸エチルで抽出、水及び飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残
さをカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=15:1)で精製し目的物(46mg,36%)を得た。
【0131】(3)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−(2−ジプロピルアミノ−5−トリフルオ
ロメチルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル
((3,5-Bistrifluoromethylbenzyl)-(2-dipropylamino-
5-trifluoromethylbenzyl)carbamic acid methyl este
r)の合成 2−ジプロピルアミノ−5−トリフルオロメチルベンズ
アルデヒド(2-Dipropylamino-5-trifluoromethylbenza
ldehyde)(46mg)、3,5−ビストリフルオロメチルベ
ンジルアミン(3,5-Bistrifluoromethylbenzylamine)
(52mg)のジクロロメタン溶液(1ml)を室温攪拌下、トリ
アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(49mg)を加え、続い
て酢酸(11μl)を加えた。反応液を2時間攪拌した後、酢
酸エチルで希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水、水及び飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残
さのジクロロメタン溶液(1ml)を氷冷攪拌下、クロロ炭
酸メチル(18μl)、ピリジン(19μl)を滴下した。反応液
を1時間攪拌した後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、
水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得
られた残さをカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=8:1)で精製し目的物(76mg,83%)を得
た。1 HNMR(DMSO-d6,400MHz)δ: 0.72(t,J=7.3Hz,6H),1.20-
1.40(m,4H),2.72-2.90(m,4H),3.70(brs,3H),4.60(s,2
H),4.62(s,2H),7.05-7.35(m,1H),7.28(d,J=8.4Hz,1H),
7.48(d,J=8.4Hz,1H),7.77(brs,2H),7.94(s,1H)
【0132】(実施例47〜49)実施例46と同様の
方法を用いて実施例47〜49の化合物を得た。
【0133】(実施例50) [3−(N−ブチル−N−エチルアミノ)ナフタレン−
2−イルメチル]−(3−シアノ−5−トリフルオロメ
チルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル([3-(N-B
utyl-N-ethylamino)naphthalen-2-ylmethyl]-( 3-Cyano
-5-trifluoromethylbenzyl) carbamic acid methyl est
er)の合成 (1)3−ブチルアミノナフタレン−2−カルボキシア
ミド3-Butylaminonaphthalene-2-carboxyamide)の合成 3−アミノナフタレン−2−カルボキシアミド(3-Amio
naphthalene-2-carboxyamide)(250mg)、ブチルアルデ
ヒド(0.16ml)のジクロロメタン溶液(10ml)を室温攪拌
下、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(371mg)を
加え反応液を2時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈し飽
和炭酸水素ナトリウム水、水及び飽和食塩水で順次洗浄
した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナト
リウムをろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマト
グラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し
目的物(296mg,91%)を得た。
【0134】(2)3−(N−ブチル−N−エチルアミ
ノ)ナフタレン−2−カルボキシアミド(3-(N-Butyl-N
-ethylamino)naphthalene-2-carboxyamide)の合成 3−ブチルアミノナフタレン−2−カルボキシアミド
(3-Butylamionaphthalene-2-carboxyamide)(296mg)、
アセトアルデヒド(0.29ml)のジクロロメタン溶液(10ml)
を室温攪拌下、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
(837mg)を加え反応液を2時間攪拌した後、酢酸エチルで
希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水、水及び飽和食塩水で
順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、
硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さをカラム
クロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
で精製し目的物(196mg,59%)を得た。
【0135】(3)[N−(3−アミノメチルナフタレ
ン−2−イル)]−(N−ブチル)エチルアミンの合成 水素化リチウムアルミニウム(55mg)のテトラヒドロフラ
ン懸濁液(2ml)を70℃攪拌下、3−(N−ブチル)エチ
ルアミノナフタレン−2−カルボキシアミド(3-(N-But
yl)-ethylaminonaphthalene-2-carboxyamide)のテトラ
ヒドロフラン溶液(1ml)を滴下した。3時間攪拌を続けた
後、反応液を氷冷攪拌し、水(55μl)、4規定水酸化ナト
リウム水(55μl)、水(0.16ml)の順に滴下し、生成した
不溶物をセライトでろ去、ろ液を濃縮乾燥して目的物(1
72mg,93%)を得た。
【0136】(4)3−{[3−(N−ブチル−N−エ
チルアミノ)ナフタレン−2−イルメチルアミノ]メチ
ル}−5−トリフルオロメチルベンゾニトリル(3-{[3-
(N-Butyl-N-ethylamino)naphthalen-2-ylmethylamino]m
ethyl}-5-trifluoromethylbenzonitrile)の合成 [N−(3−アミノメチルナフタレン−2−イル)]−
(N−ブチル)エチルアミン( [N-(3-Aminomethylnaph
thalen-2-yl)]-(N-butyl)ethylamine) (120mg)、実施
例1の(a)で得られた3−ホルミル−5−トリフルオロ
メチルベンゾニトリル(3-Formyl-5-trifluoromethylben
zonitrile)(103mg)のジクロロメタン溶液(3ml)を室温攪
拌下、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(149mg)
を加え反応液を2時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈し
飽和炭酸水素ナトリウム水、水及び飽和食塩水で順次洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナ
トリウムをろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマ
トグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製
し目的物(115mg,56%)を得た。
【0137】(5)[3−(N−ブチル−N−エチルア
ミノ)ナフタレン−2−イルメチル]−(3−シアノ−
5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチ
ルエステルの合成 3−{[3−(N−ブチル−N−エチルアミノ)ナフタ
レン−2−イルメチルアミノ]メチル}−5−トリフル
オロメチルベンゾニトリル(3-{[3-(N-Butyl-N-ethylam
ino)naphthalen-2-ylmethylamino]methyl}-5-trifluoro
methylbenzonitrile)(115mg)のジクロロメタン溶液(2m
l)を氷冷攪拌下、クロロ炭酸メチル(0.10ml)、ピリジン
(0.13ml)を滴下した。反応液を30分攪拌した後、水を加
えて酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水で順次洗浄
した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナト
リウムをろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマト
グラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し
目的物(112mg,96%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.82(t,J=7.3Hz,3H),0.97(t,J
=6.9Hz,3H),1.10-1.45(m,4H),2.90-3.10(m,4H),3.86(br
s,3H),4.35-4.85(m,4H),7.30-7.80(m,9H)
【0138】(実施例51)実施例50と同様の方法を
用いて実施例51の化合物を得た。
【0139】(実施例51) (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[6−
(N−プロピオニルーN−プロピルアミノ)インダン−
5−イルメチル]カルバミン酸メチルエステル((3,5-B
istrifluoromethylbenzyl)- [6-(N-propionyl-N-propyl
amino)indan-5-ylmethyl] carbamic acid methyl este
r)の合成 (1)(6−アミノインダン−5−イルメチル)−
(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)カルバミ
ン酸メチルエステル((6-Aminoindan-5-ylmethyl)-(3,5
-bistrifluoromethylbenzyl) carbamic acid methyl es
ter)の合成 実施例1と同様にして合成した(3,5−ビストリフル
オロメチルベンジル)−(6−ジベンジルアミノインダ
ン−5−イルメチル)−カルバミン酸メチルエステル
((3,5-Bistrifluoromethylbenzyl)-(6-dibenzylaminoi
ndan-5-ylmethyl)-carbamic acid methyl ester)(700m
g)のメタノール溶液(15ml)に10%パラジウム-炭素(175m
g)を加えて室温攪拌下、4.5時間水素添加した。触媒を
ろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィ
ー(n-ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し目的物(43
3mg,87%)を得た。
【0140】(2)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−(6−プロピルアミノインダン−5−イル
メチル)−カルバミン酸メチルエステル( (3,5-Bistri
fluoromethylbenzyl)-(6-propylaminoindan-5-ylmethy
l)carbamic acid methyl ester)の合成 (6−アミノインダン−5−イルメチル)−(3,5−
ビストリフルオロメチルベンジル)カルバミン酸メチル
エステル((6-Aminoindan-5-ylmethyl)- (3,5-bistrifl
uoromethylbenzyl) carbamic acid methyl ester)(1.5
g)、プロピオニルアルデヒド(0.36ml)のジクロロメタン
溶液(30ml)を室温攪拌下、トリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウム(1.42g)を加え反応液を2時間攪拌した後、酢
酸エチルで希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水、水及び飽
和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残
さをカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し目的物(1.23g,75%)を得た。
【0141】(3)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[6−(N−プロピオニルーN−プロピル
アミノ)インダン−5−イルメチル]カルバミン酸メチ
ルエステル((3,5-Bistrifluoromethylbenzyl)- [6-(N-
propionyl-N-propylamino)indan-5-ylmethyl] carbamic
acid methyl ester)の合成 (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−(6−
プロピルアミノインダン−5−イルメチル)−カルバミ
ン酸メチルエステル((3,5-Bistrifluoromethylbenzyl)
-(6-propylaminoindan-5-ylmethyl)carbamic acid meth
yl ester)(100mg)のピリジン溶液(2ml)を室温攪拌下、
プロピオン酸クロリド(54μl)を滴下した。反応液を1時
間攪拌した後、濃縮して得られた残さをカラムクロマト
グラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し
目的物(102mg,91%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.84(t,J=7.2Hz,3H),0.98(t,J
=7.2Hz,3H),1.35-2.05(m,4H),2.05-2.20(m,2H),2.60-3.
00(m,5H),3.81(brs,3H),3.92-4.08(m,1H),4.15-4.80(m,
4H),6.93(s,1H),6.90-7.20(brs,1H),7.45-7.70(brs,2
H),7.79(s,1H)
【0142】(実施例53)実施例52と同様の方法を
用いて実施例53の化合物を得た。
【0143】(実施例54) (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[6−
(1−プロピルブトキシ)インダン−5−イルメチル]
カルバミン酸メチルエステル((3,5-Bistrifluoromethy
lbenzyl)-[6-(1-propylbutoxy)indan-5-ylmethyl]carba
mic acid methyl ester)の合成 (1)5−(1−プロピルブトキシ)インダン(5-(1-P
ropylbutoxy)indan)の合成 5−ヒドロキシインダン(5-Hydroxyindan)(1.16g)、4
-ヘプタノール(1.00g)、トリフェニルホスフィン(2.25
g)、アゾジカルボン酸ジエチル(1.36ml)のテトラヒドロ
フラン溶液(20ml)を室温で12時間攪拌した。反応液を濃
縮し得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-ヘキ
サン:酢酸エチル=10:1)で精製し目的物(888mg,51%)
を得た。
【0144】(2)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[6−(1−プロピルブトキシ)インダン
−5−イルメチル]アミンの合成 N,N-ジメチルホルムアミド(5ml)を氷冷攪拌下、オキシ
塩化リン(1.4ml)を滴下、続いて6−(1−プロピルブ
トキシ)インダン(6-(1-Propylbutoxy)indan)(888mg)
のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(5ml)を滴下した。反
応液を100℃で5時間攪拌した後、冷1規定水酸化ナトリ
ウム水に注いで酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食塩水
で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した
後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮乾燥し、6−(1−プ
ロピルブトキシ)インダン−5−カルボアルデヒド(6-
(1-Propylbutoxy)indan-5-carbaldehyde)の粗生成物を
得た。この粗生成物のジクロロメタン溶液(10ml)に、
3,5−ビストリフルオロメチルベンジルアミン(3,5-
Bistrifluoromethylbenzylamine)(485mg)、トリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(680mg)を加え、反応液を
室温で2時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈し飽和炭酸
水素ナトリウム水、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウム
をろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフ
ィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し目的物(3
44mg,18%)を得た。
【0145】(3)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[6−(1−プロピルブトキシ)インダン
−5−イルメチル]カルバミン酸メチルエステルの合成 (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[6−
(1−プロピルブトキシ)インダン−5−イルメチル]
アミン((3,5-Bistrifluoromethylbenzyl)-[6-(1-propy
lbutoxy)indan-5-ylmethyl]amine) (344mg)のジクロロ
メタン溶液(5ml)を氷冷攪拌下、クロロ炭酸メチル(0.14
ml)、ピリジン(0.23ml)を滴下した。反応液を30分攪拌
した後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水及び飽和食
塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さを
カラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=
7:1)で精製し目的物(371mg,96%)を得た。1 HNMR(CDCl3,400MHz)δ: 0.80-0.94(m,6H),1.17-1.62
(m,8H),1.99-2.11(m,2H),2.75-2.90(m,4H),3.70&3.87
(s,3H),4.12-4.23(m,1H),4.38-4.58(m,4H),6.69(s,1H),
6.94&7.14(brs,1H),7.51&7.59(brs,2H),7.72(s,1H)
【0146】(実施例55)実施例54と同様の方法を
用いて実施例55の化合物を得た。
【0147】(実施例56) (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[4,
5−ジメチル−2−(1−プロピルブチル)ベンジル]
カルバミン酸メチルエステル((3,5-Bistrifluoromethy
lbenzyl)-[4.5-dimethyl-2-(1-propylbutyl)benzyl]car
bamic acid methyl ester)の合成 (1)1,2−ジメチル−4−(1−プロピルブチル)
ベンゼン(1,2-Dimethyl-4-(1-propylbutyl)benzene)
の合成 4−ブロモ−オキシレン(4-Bromo-oxylene)(1.85g)の
テトラヒドロフラン溶液(30ml)を-78℃に冷却攪拌下、t
-ブチルリチウム、n-ペンタン溶液(1.51M,13.2ml)を滴
下した。反応液を30分攪拌した後、4-ヘプタノン(1.82m
l)を加えて室温に戻し、水を加えて酢酸エチルで抽出、
水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得
られた残さのメタノール溶液(10ml)に20%水酸化パラジ
ウム(250mg)を加えて室温攪拌下、3気圧に加圧して3.5
時間水素添加した。触媒をろ去、濃縮して得られた残さ
をカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン)で精製し目
的物(820mg,40%)を得た。
【0148】(2)4,5−ジメチル−2−(1−プロ
ピルブチル)ベンズアルデヒド(4,5-Dimethyl-2-(1-pr
opylbutyl)benzaldehyde)の合成 1,2−ジメチル−4−(1−プロピルブチル)ベンゼ
ン(1,2-Dimethyl-4-(1-propylbutyl)benzene)(820m
g)、ブロモこはく酸イミド(714mg)のN,N-ジメチルホル
ムアミト゛溶液(20ml)を50℃で12時間攪拌した。反応液に
水を加えてn-ヘキサンで抽出、水及び飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸
ナトリウムをろ去、濃縮して1−ブロモ−4,5−ジメ
チル−2−(1−プロピルブチル)ベンゼン(1-Bromo-
4,5-dimethyl-2-(1-propylbutyl)benzene)の粗生成物
を得た。この粗生成物のテトラヒドロフラン溶液(10ml)
を-78℃に冷却攪拌下、t-ブチルリチウム、n-ペンタン
溶液(1.51M,3.3ml)を滴下した。反応液を30分攪拌した
後、N,N-ジメチルホルムアミドを加えて室温に戻し、水
を加えて酢酸エチルで抽出、水及び飽和食塩水で順次洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナ
トリウムをろ去、濃縮して得られた残さをカラムクロマ
トグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=15:1)で精製
し目的物(393mg,42%)を得た。
【0149】(3)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[4,5−ジメチル−2−(1−プロピル
ブチル)ベンジル]アミン((3,5-Bistrifluoromethylb
enzyl)-[4.5-dimethyl-2-(1-propylbutyl)benzyl]amin
e)の合成 4,5−ジメチル−2−(1−プロピルブチル)ベンズ
アルデヒド(4,5-Dimethyl-2-(1-propylbutyl)benzalde
hyde)(393mg)のジクロロメタン溶液(10ml)に、3,5
−ビストリフルオロメチルベンジルアミン(3,5-Bistri
fluoromethylbenzylamine)(565mg)、トリアセトキシ水
素化ホウ素ナトリウム(540mg)を加え、反応液を室温で2
時間攪拌した後、酢酸エチルで希釈し飽和炭酸水素ナト
リウム水、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥した後、硫酸ナトリウムをろ去、
濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー(n-
ヘキサン:酢酸エチル=12:1)で精製し目的物(463mg,60
%)を得た。
【0150】(4)(3,5−ビストリフルオロメチル
ベンジル)−[4,5−ジメチル−2−(1−プロピル
ブチル)ベンジル]カルバミン酸メチルエステル((3,5
-Bistrifluoromethylbenzyl)-[4.5-dimethyl-2-(1-prop
ylbutyl)benzyl]carbamic acid methyl ester)の合成 (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−[4,
5−ジメチル−2−(1−プロピルブチル)ベンジル]
アミン((3,5-Bistrifluoromethylbenzyl)-[4.5-dimeth
yl-2-(1-propylbutyl)benzyl]amine )(463mg)のジクロ
ロメタン溶液(5ml)を氷冷攪拌下、クロロ炭酸メチル(0.
16ml)、ピリジン(0.25ml)を滴下した。反応液を30分攪
拌した後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水及び飽和
食塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
した後、硫酸ナトリウムをろ去、濃縮して得られた残さ
をカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル
=10:1)で精製し目的物(458mg,88%)を得た。1 HNMR(CDCl3,300MHz)δ: 0.78(t,J=7.0Hz,6H),0.95-1.6
5(m,8H),2.19(s,3H),2.24(s,3H),2.55-2.80(m,1H),3.82
(s,3H),4.30-4.60(m,4H),6.71(s,1H),6.97(s,1H),7.40-
7.65(m,2H),7.77(s,1H)
【0151】(実施例57)実施例56と同様の方法を
用いて実施例57の化合物を得た。
【0152】実施例1〜57において得られた化合物の
構造式及びNMRデータを下記表に示す。融点の記載が
ない化合物は、油状化合物である。
【0153】
【表1】
【0154】
【表2】
【0155】
【表3】
【0156】
【表4】
【0157】
【表5】
【0158】
【表6】
【0159】
【表7】
【0160】
【表8】
【0161】
【表9】
【0162】
【表10】
【0163】
【表11】
【0164】
【表12】
【0165】(試験例)次に、本発明化合物のCETP
活性阻害作用について、下記のような試験を行った。 (ドナーリポ蛋白の調製)健常人血漿(40ml)に臭
化カリウム(KBr)を加え、比重d=1.125g/
mlに調節し、密度勾配遠心分離(227,000×
g、4℃、17時間)を行い、比重d>1.125g/
mlの分画(HDL3分画)を採取した。得られた分画
はPBS溶液[10mMのNa2HPO4/10mMのN
aH2PO4/0.15MのNaCl/1mMのEDTA
(pH7.4)]で透析した。次いで、10nMのトリ
チウム標識コレステロール(50.3Ci/mM)を9
5%エタノールで溶解し、上記HDL3分画に攪拌しな
がら徐々に添加し、37℃で18時間インキュベートし
た[この操作により、トリチウム標識コレステロールは
HDL3表面に存在するレシチンアシルトランスフェラ
ーゼ(LCAT)の作用によりエステル化され、トリチ
ルム標識コレステリルエステル([3H]CE)として
HDL3内部に取り込まれる]。インキュベート後、K
Brを加え、比重d=1.21g/mlに調節し、密度
勾配遠心分離(227,000×g、4℃、17時間)
を行い、比重d<1.21g/mlの分画を採取した。
得られた分画を前記PBS溶液で透析し、[3H]CE
を取り込んだHDL3([3H]CE−HDL3、比重:
1.125<d<1.21、比活性:101,000d
pm/nM)を得、ドナーリポ蛋白とした。
【0166】(試験例1:インビトロにおける全血漿中
のCETP活性阻害作用)健常人血漿に上記で得たドナ
ーリポ蛋白を添加し、[3H]CE−HDL3含有血漿
(1,000dpm/μL)を調製した。試料はN−メ
チルピロリドンとポリエチレングリコール400の1:
1溶液を溶媒とし、試料溶液を調製した。マイクロチュ
ーブに試料溶液又は溶媒のみ2μLと[3H]CE−H
DL3含有血漿100μLを添加し、37℃又は4℃で
4時間インキュベートした。氷冷後、1M塩化マグネシ
ウムと2%デキストラン硫酸を含むTBS溶液[20m
MのTris/0.15MのNaCl(pH7.4)]
100μlを各マイクロチューブに添加して、よく撹拌
した。4℃で30分間放置した後、遠心分離(10,0
00×g、4℃、10分間)を行い、得られた遠心上清
(HDL分画)の放射活性をシンチレーションカウンタ
ーを用いて測定した。溶媒のみで4℃と37℃でインキ
ュベートした測定値の差をCETP活性とし、試料によ
る測定値の差の低下率をCETP活性の阻害率とした。
CETP活性の阻害率より各試料のIC50値を算出し
た。結果を下記に示した。
【0167】
【表13】 表中のIC50値は、平均値または平均値±標準誤差を
示す。
【0168】
【表14】 表中のIC50値は、平均値または平均値±標準誤差を
示す。
【0169】(試験例2:エキソビボにおける正常ハム
スター全血漿中のCETP活性阻害作用)本発明化合物
を0.5%メチルセルロース溶液に懸濁させた後、正常ハム
スターにプラスチックゾンデを用いて1日1回、7日間
反復経口投与した。第1日目及び第7日目の投与4時間後
に血液を採取し、血漿中のCETP活性を下記の方法に従っ
て測定した。ハムスター血漿(180 μL)に、上記で得
たドナーリポ蛋白を添加し、[3H]CE-HDL3含有血漿(約
1,000 dpm/μL)を調製した。[3H]CE-HDL3含有血漿を50
μLずつ3本のマイクロチューブに分注し、2本を37℃
で、1本を4℃でそれぞれ4時間インキュベートした。氷
冷後、1 M 塩化マグネシウムと2%デキストラン硫酸を含
むTBS溶液(20 mM Tris/0.15 M NaCl(pH 7.4))50 μ
Lを各マイクロチューブに添加して、よく撹拌した。4℃
で30分間放置した後、遠心分離(10,000×g、4℃、20
分)を行い、得られた上清(HDL分画)の放射活性を液
体シンチレーションカウンタにて測定した。また、[3H]
CE-HDL3含有血漿の放射活性を液体シンチレーションカ
ウンタにて測定し、これを総放射活性とした。各個体の
試料における総放射活性(Total count)、37℃インキ
ュベーションにおける放射活性(37℃count)及び4℃
インキュベーションにおける放射活性(4℃ count)か
ら次式により[3H]CEの転送率を算出し、これをCETP活性
とした。溶媒投与群のCETP活性を100 %とし、各化合物
投与群のCETP活性を、次式により算出し、%で示した。 CETP活性(%)={[(4℃ count)−(37℃ count)]/
(Total count)}×100
【0170】その結果を以下に示す。
【表15】 表中のCETP活性は、平均値を示す。
【0171】(試験例3:正常ハムスターにおける血中
HDLコレステロール増加作用)上記の動物において、第7
日目の投与4時間後に採取した血漿20 μLに市販のHDLコ
レステロール分離試薬60 μLを添加し、よく撹拌した。
室温で10分間放置した後、遠心分離(10,000×g、4℃、
20分)を行い、得られた上清(HDL分画)のコレステロ
ール量を測定した。その結果を以下に示す。なお、下記
表におけるHDLコレステロール量は、溶媒投与群のHDLコ
レステロール量を100 %とし、各化合物投与群のHDLコレ
ステロール量を、次式により算出し、%で示したもので
ある。 HDLコレステロール量(%)=(各化合物投与群のHDLコ
レステロール量/溶媒投与群のHDLコレステロール量)
×100
【0172】
【表16】 表中のHDLコレステロール量は、平均値を示す。
【0173】
【表17】 表中のHDLコレステロール量は、平均値を示す。
【0174】
【発明の効果】以上の試験結果等により、本発明に係る
化合物又はその塩は優れたCETP活性阻害作用を有し
ている。従って、動脈硬化を促進させるIDL、VLD
L及びLDLを低下させ、抑制的に作用するHDLを増
加させることができ、その結果、高脂血症の予防又は治
療薬として有用である。また、動脈硬化性疾患等の予防
又は治療薬としても有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 271/16 C07C 271/16 271/20 271/20 271/22 271/22 317/32 317/32 (72)発明者 鈴木 靖規 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内 Fターム(参考) 4C206 AA01 AA02 AA03 AA04 HA22 MA01 MA04 NA14 ZA45 ZC33 ZC41 4H006 AA01 AA03 AB20 AB23 AB27 RA06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I); 【化1】 〔式中、X〜X及びY〜Yは、同一又は異なっ
    て、水素原子又は任意の置換基を表わす。Zは、式(I
    I);−Z−Z(式中、Zは−CO−、−CS−
    又は−SO−を表わし、Zは水素原子、置換されて
    いてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基、置換されて
    いてもよいアミノ基、置換されていてもよいアルコキシ
    基又は置換されていてもよいアルキルチオ基を表わ
    す。)を表わす。Aは、二置換アミノ基、置換されてい
    てもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキル
    チオ基又は置換されていてもよい炭素数1乃至20の炭
    化水素基を表わす。又、X及びX、X及びX
    はX及びAが一緒になって、置換基を有していてもよ
    い同素環基又は置換基を有していてもよい複素環基を形
    成していてもよい。〕で示される化合物又はその塩を含
    有することを特徴とするCETP活性阻害剤。
  2. 【請求項2】 (a)X、X、X及びXが、同
    一又は異なって、(1)水素原子、(2) ハロゲン原子、(3)
    ニトロ基、(4) ヒドロキシル基、(5) メルカプト基、
    (6)シアノ基、 (7)カルボキシル基、(8)C1-6アルコキ
    シカルボニル基、(9)スルホ基、 (10)C1-6アルキルチ
    オ基、(11)C1-6アルキルスルフィニル基、(12)C1-6
    ルキルスルホニル基、(13)アミノ基、(14)モノ−又はジ
    −C1-4アルキルアミノ基、(15)C1-6アルカノイル基、
    (16)C1-6アルカノイルオキシ基、(17)C1-6アルキル基
    で置換されていてもよいカルバモイル基、(18)C1-6
    ルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、
    (19) 置換されていてもよいC1-20炭化水素基もしくは
    (20)置換されていてもよいC1-10アルコキシ基である
    か、又は、(b)X及びX、X及びXもしくは
    及びAが、一緒になって、置換基を有していてもよ
    い同素環基もしくは置換基を有していてもよい複素環基
    を形成しており、X、X、XもしくはXのうち
    環基を形成していない基が、同一もしくは異なって、
    (1) 水素原子、(2) ハロゲン原子、(3) ニトロ基、(4)
    ヒドロキシル基、(5) メルカプト基、 (6)シアノ基、
    (7)カルボキシル基、(8)C1-6アルコキシカルボニル
    基、(9)スルホ基、 (10)C1-6アルキルチオ基、(11)C
    1-6アルキルスルフィニル基、(12)C1-6アルキルスルホ
    ニル基、(13)アミノ基、(14)モノ−又はジ−C1-4アル
    キルアミノ基、(15)C1-6アルカノイル基、(16)C1-6
    ルカノイルオキシ基、(17)C1-6アルキル基で置換され
    ていてもよいカルバモイル基、(18)C1-6アルキル基で
    置換されていてもよいアミノスルホニル基、(19) 置換
    されていてもよいC1-20炭化水素基もしくは(20)置換さ
    れていてもよいC1-10アルコキシ基であることを特徴と
    する請求項1に記載のCETP活性阻害剤。
  3. 【請求項3】 同素環基が、3乃至8員の炭素原子から
    なる同素環基であり、複素環基が、炭素原子と1乃至4
    個の酸素、硫黄及び窒素からなる群から選ばれるヘテロ
    原子とからなる5乃至8員複素環基であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のCETP活性阻害剤。
  4. 【請求項4】 Y、Y及びYが水素原子であり、
    が、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基又は置換さ
    れていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基であり、
    が、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換され
    ていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基、炭素数1
    乃至6のアルキルスルホニル基、炭素数1乃至6のアル
    コキシカルボニル基、炭素数1乃至6のアルキル基で置
    換されていてもよいカルバモイル基、炭素数1乃至6の
    アルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基
    又は芳香族複素環基であることを特徴とする請求項1に
    記載のCETP活性阻害剤。
  5. 【請求項5】 Aが、(a)炭素数3乃至8のシクロア
    ルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
    キル基、炭素数7乃至16のアラルキル基、炭素数2乃
    至6のアルケニル基、炭素数1乃至6のアルコキシカル
    ボニル基及び炭素数1乃至6のアルカノイル基からなる
    群から選ばれる2つの置換基で置換されているアミノ
    基、(b)環状アミノ基、(c)置換されていてもよい
    炭素数1乃至10のアルコキシ基、(d)置換されてい
    てもよい炭素数1乃至15のアルキル基、(e)置換さ
    れていてもよい炭素数2乃至10のアルケニル基又は
    (f)置換されていてもよい炭素数2乃至10のアルキ
    ニル基であることを特徴とする請求項1に記載のCET
    P活性阻害剤。
  6. 【請求項6】 Zが、−CO−であり、Zが、水素
    原子、置換されていてもよい炭素数1乃至10のアルコ
    キシ基、置換されていてもよい炭素数1乃至15のアル
    キル基、置換されていてもよい炭素数2乃至10のアル
    ケニル基、置換されていてもよい炭素数2乃至10のア
    ルキニル基、アミノ基又はモノ−もしくはジ−C1-4
    ルキルアミノ基であることを特徴とする請求項1に記載
    のCETP活性阻害剤。
  7. 【請求項7】 置換されていてもよい炭素数1乃至20
    の炭化水素基、置換されていてもよい炭素数1乃至10
    のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数1乃至1
    5のアルキル基、置換されていてもよい炭素数2乃至1
    0のアルケニル基及び置換されていてもよい炭素数2乃
    至10のアルキニル基における置換基が、(1)ニトロ
    基、(2)ヒドロキシル基、(3)メルカプト基、 (4)シアノ
    基、(5)カルバモイル基、(6)カルボキシル基、(7)C1-6
    アルコキシカルボニル基、(8)スルホ基、(9)ハロゲン原
    子、(10)C1-6アルコキシ基、(11)C1-6アルキルチオ
    基、(12)C1-6アルキルスルフィニル基、(13)C1-6アル
    キルスルホニル基、(14)アミノ基、(15)モノ−又はジ−
    1-4アルキルアミノ基、(16)C1-6アルカノイル基及び
    (17)C1-6アルカノイルオキシ基からなる群から選ばれ
    ることを特徴とする請求項1、2、4、5又は6に記載
    のCETP活性阻害剤。
  8. 【請求項8】 置換基を有していてもよい同素環及び置
    換基を有していてもよい複素環における置換基が、(1)
    ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至20
    の炭化水素基、(2)ニトロ基、(3)ヒドロキシル基、(4)
    メルカプト基、(5)シアノ基、(6)カルバモイル基、(7)
    カルボキシル基、(8)C1-6アルコキシカルボニル基、
    (9)スルホ基、(10)ハロゲン原子、(11)C1-6アルコキシ
    基、(12)C1- 6アルキルチオ基、(13)C1-6アルキルスル
    フィニル基、(14)C1-6アルキルスルホニル基、(15)ア
    ミノ基、(16)モノ−又はジ−C1-4アルキルアミノ基、
    (17)C1 -6アルカノイル基及び(18)C1-6アルカノイルオ
    キシ基からなる群から選ばれることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のCETP活性阻害剤。
  9. 【請求項9】 (a)X及びXが水素原子であり、
    が、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくは
    ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
    アルコキシ基で、Xが、水素原子、ハロゲン原子もし
    くはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
    6のアルキル基であるか、又は(b)Xが水素原子で
    あり、X及びXもしくはX及びXが一緒になっ
    て、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
    6のアルキル基で置換されていてもよい炭素数3乃至8
    の環状炭化水素もしくは炭素数6乃至14のアリール基
    を形成しており、X、XもしくはXのうち環基を
    形成していない基が、同一又は異なって、水素原子、ハ
    ロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
    数1乃至6のアルキル基もしくはハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい炭素数1乃至6のアルコキシ基であり、
    、Y及びYが水素原子であり、Yが、水素原
    子、ハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基であり、Y
    が、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原
    子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル
    基、炭素数1乃至6のアルキルスルホニル基、炭素数1
    乃至6のアルコキシカルボニル基、炭素数1乃至6のア
    ルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、炭素
    数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいアミノ
    スルホニル基もしくは芳香族複素環基であり、Aが、
    (a)式;−N(R101、−N(R101)(R
    102)、−N(R101)(R103)、−N(R
    101)(R104)もしくは−N(R10 )(R
    105)(式中、R101は、炭素数3乃至8のシクロ
    アルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6のア
    ルキル基を、R102は炭素数7乃至16のアラルキル
    基を、R103は炭素数2乃至6のアルケニル基を、R
    104は炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基、R
    105は炭素数1乃至6のアルカノイル基を表わす。)
    で示される基、(b)5乃至7員の環状アミノ基、
    (c)ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
    至10のアルコキシ基もしくは(d)ハロゲン原子で置
    換されていてもよい炭素数1乃至15のアルキル基であ
    り、Zが、−CO−であり、Zが、水素原子、ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至10のア
    ルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
    数1乃至15のアルキル基、アミノ基又はモノ−もしく
    はジ−C1-4アルキルアミノ基であることを特徴とする
    請求項1に記載のCETP活性阻害剤。
  10. 【請求項10】 X及びXが水素原子であり、
    (a)Xが、水素原子、塩素原子、メチル基、トリフ
    ルオロメチル基、メトキシ基もしくはトリフルオロメチ
    ルオキシ基であり、かつ、Xが、水素原子、塩素原子
    もしくはメチル基であるか、又は(b)X及びX
    が、一緒になって、シクロペンタン、シクロヘキサ
    ン、シクロヘプタン、ジメチルシクロペンタンもしくは
    ベンゼンを形成しており、Y、Y及びYが水素原
    子であり、Yが、水素原子、塩素原子、ニトロ基もし
    くはトリフルオロメチル基であり、Yが、水素原子、
    塩素原子、臭素原子、ニトロ基、シアノ基、メチル基、
    トリフルオロメチル基、メチルスルホニル基もしくはメ
    トキシカルボニル基であり、Aが、下記式 【化2】 から選択される置換基であり、Zが−CO−であり、
    が水素原子、メトキシ基、メチル基もしくはアミノ
    基であることを特徴とする請求項1に記載のCETP活
    性阻害剤。
  11. 【請求項11】 (3−シアノ−5−トリフルオロメチ
    ルベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル-N
    −エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバ
    ミン酸メチルエステル、[6−(N−ブチル-N−エチ
    ルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−シアノ
    −5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メ
    チルエステル、(3−ニトロ−5−トリフルオロメチル
    ベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル-N−
    エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミ
    ン酸メチルエステル、[6−(N−ブチル-N−エチル
    アミノ)インダン−5−イルメチル]−(3,5−ジク
    ロロベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、[6−
    (N−ブチル-N−エチルアミノ)インダン−5−イル
    メチル]−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルベン
    ジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3−ブロモ−
    5−トリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−ブチ
    ル-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−
    カルバミン酸メチルエステル、[6−(N−ブチル-N
    −エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−
    メチル−5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミ
    ン酸メチルエステル、[6−(N−ブチル-N−エチル
    アミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−ニトロ−
    5−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチ
    ルエステル、[6−(N−シクロペンチルメチル−N−
    エチルアミノ)テトラリン−5−イルメチル]−(3−
    メチルスルホニル−5−トリフルオロメチルベンジル)
    −カルバミン酸メチルエステル、(3−シアノ−5−ト
    リフルオロメチルベンジル)−[6−(N−シクロペン
    チルメチル−N−エチルアミノ)テトラリン−5−イル
    メチル]−カルバミン酸メチルエステル、(3−シアノ
    −5−トリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−シ
    クロブチルメチル−N−エチルアミノ)テトラリン−5
    −イルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、(3−
    シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)−[6−
    (N−シクロプロピルメチル−N−エチルアミノ)テト
    ラリン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステ
    ル、(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベンジル)
    −[6−(N−シクロプロピルエチル−N−エチルアミ
    ノ)テトラリン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチ
    ルエステル、(3−シアノ−5−トリフルオロメチルベ
    ンジル)−[6−(N−2−メチルプロピル−N−エチ
    ルアミノ)テトラリン−5−イルメチル]−カルバミン
    酸メチルエステル、(3−シアノ−5−トリフルオロメ
    チルベンジル)−[6−(N−シクロペンチルメチル−
    N−エチルアミノ)−6,7,8,9テトラヒドロ5H
    ベンゾシクロヘプテン−2−イルメチル]−カルバミン
    酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチル
    ベンジル)−[2,2−ジメチルー6−(N−ブチル-
    N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カル
    バミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロ
    メチルベンジル)−[6−(N−プロピル-N−エチル
    アミノ)インダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メ
    チルエステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベン
    ジル)−[6−(N−ブチル-N−エチルアミノ)イン
    ダン−5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステ
    ル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−
    [6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イ
    ルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−
    ビストリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−ブチ
    ル-N−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]
    −カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフ
    ルオロメチルベンジル)−[6−(N−3−メチルブチ
    ル-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチル]−
    カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフル
    オロメチルベンジル)−[6−(N−3,3−ジメチル
    ブチル-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチ
    ル]−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビスト
    リフルオロメチルベンジル)−[6−(N−シクロペン
    チルメチル-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメ
    チル]−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビス
    トリフルオロメチルベンジル)−[6−(N−3−ブチ
    レニル-N−エチルアミノ)インダン−5−イルメチ
    ル]−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビスト
    リフルオロメチルベンジル)−[6−(N−ベンジル-
    N−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カ
    ルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオ
    ロメチルベンジル)−[6−(N−1−メチルエチル-
    N−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カ
    ルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオ
    ロメチルベンジル)−(6−ピペリジルインダン−5−
    イルメチル)−カルバミン酸メチルエステル、ベンジル
    −[6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダン−5−
    イルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、[6−
    (N、N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イルメチ
    ル]−(3−トリフルオロメチルベンジル)−カルバミ
    ン酸メチルエステル、[6−(N,N−ジプロピルアミ
    ノ)インダン−5−イルメチル]−(3−メチルベンジ
    ル)−カルバミン酸メチルエステル、(3−クロロベン
    ジル)−[6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダン
    −5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステル、
    [6−(N,N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イ
    ルメチル]−(3−ニトロベンジル)−カルバミン酸メ
    チルエステル、(3−シアノベンジル)−[6−(N,
    N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−
    カルバミン酸メチルエステル、[6−(N,N−ジプロ
    ピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−(3−メト
    キシカルボニルベンジル)−カルバミン酸メチルエステ
    ル、(3,5−ジニトロベンジル)−[6−(N,N−
    ジプロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]−カル
    バミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロ
    メチルベンジル)−(2−ジプロピルアミノ−5−メチ
    ルベンジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3,5
    −ビストリフルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピ
    ルアミノ−5−クロロベンジル)−カルバミン酸メチル
    エステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
    ル)−(2−ジプロピルアミノ−5−メトキシベンジ
    ル)−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビスト
    リフルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピルアミノ
    −5−トリフルオロメチルオキシベンジル)−カルバミ
    ン酸メチルエステル、[2−(N−ブチル-N−エチル
    アミノ)−5−トリフルオロメチルオキシベンジル]−
    (3−ニトロ−5−トリフルオロメチルベンジル)−カ
    ルバミン酸メチルエステル、(3−シアノ−5−トリフ
    ルオロメチルベンジル)−[2−(N−ブチル-N−エ
    チルアミノ)−5−トリフルオロメチルオキシベンジ
    ル]−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビスト
    リフルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピルアミノ
    −4,5−ジメチルベンジル)−カルバミン酸メチルエ
    ステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)
    −[6−(N−ジプロピルアミノ)インダン−5−イル
    メチル]−アセトアミド、(3,5−ビストリフルオロ
    メチルベンジル)−[6−(N−ジプロピルアミノ)イ
    ンダン−5−イルメチル]−尿素、(3,5−ビストリ
    フルオロメチルベンジル)−[6−(N−ジプロピルア
    ミノ)インダン−5−イルメチル]−ホルムアミド、
    (3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−(2−
    ジプロピルアミノ−5−トリフルオロメチルベンジル)
    −カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフ
    ルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピルアミノベン
    ジル)−カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビス
    トリフルオロメチルベンジル)−(2−ジプロピルアミ
    ノ−4,5−ジクロロベンジル)−カルバミン酸メチル
    エステル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジ
    ル)−(2−ジプロピルアミノ−4−クロロ−5−トリ
    フルオロメチルオキシベンジル)−カルバミン酸メチル
    エステル、[3−(N−ブチル-N−エチルアミノ)ナ
    フタレン−2−イルメチル]−(3−シアノ−5−トリ
    フルオロメチルベンジル)−カルバミン酸メチルエステ
    ル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−
    (2−ジプロピルアミノ−4−メチルオキシベンジル)
    −カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフ
    ルオロメチルベンジル)−[6−(N−プロピオニルー
    N−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]カル
    バミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロ
    メチルベンジル)−[6−(N−エトキシカルボニルー
    N−プロピルアミノ)インダン−5−イルメチル]カル
    バミン酸メチルエステル、(3,5−ビストリフルオロ
    メチルベンジル)−[6−(1−プロピルブトキシ)イ
    ンダン−5−イルメチル]カルバミン酸メチルエステ
    ル、(3,5−ビストリフルオロメチルベンジル)−
    [6−(1−エチルプロピルオキシ)インダン−5−イ
    ルメチル]カルバミン酸メチルエステル、(3,5−ビ
    ストリフルオロメチルベンジル)−[4,5−ジメチル
    −2−(1−プロピルブチル)ベンジル]カルバミン酸
    メチルエステル、(3−シアノ−5−トリフルオロメチ
    ルベンジル)−[6−(1−プロピルブチル)インダン
    −5−イルメチル]−カルバミン酸メチルエステルを含
    有することを特徴とするCETP活性阻害剤。
  12. 【請求項12】 高脂血症の予防又は治療薬である請求
    項1〜11に記載のCETP活性阻害剤。
  13. 【請求項13】 動脈硬化の予防又は治療薬である請求
    項1〜11に記載のCETP活性阻害剤。
  14. 【請求項14】 一般式(I’); 【化3】 〔式中、(a)X’及びX’は水素原子であり、X
    ’は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくはハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のア
    ルコキシ基であり、X’は水素原子、ハロゲン原子も
    しくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
    至6のアルキル基であるか、又は(b)X’は水素原
    子であり、X’及びX’もしくはX’及びX
    は一緒になって、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよい炭
    素数3乃至8のシクロアルカン環もしくはベンゼン環を
    形成しており、X’、X’もしくはX’のうち環
    基を形成していない基は同一又は異なって、水素原子、
    ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭
    素数1乃至6のアルキル基もしくはハロゲン原子で置換
    されていてもよい炭素数1乃至6のアルコキシ基であ
    り、Y’、Y’及びY’は水素原子であり、
    ’はハロゲン原子、ニトロ基又はハロゲン原子で置
    換されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基であ
    り、Y’はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
    キル基、炭素数1乃至6のアルキルスルホニル基、炭素
    数1乃至6のアルコキシカルボニル基、炭素数1乃至6
    のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    炭素数1乃至6のアルキル基で置換されていてもよいア
    ミノスルホニル基もしくは芳香族複素環基であり、A’
    は(a)式;−N(R101、−N(R101
    (R102)、−N(R10 )(R103)、−N
    (R101)(R104)もしくは−N(R101
    (R105)(式中、R101は炭素数3乃至8のシク
    ロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
    アルキル基を、R102は炭素数7乃至16のアラルキ
    ル基を、R103は炭素数2乃至6のアルケニル基を、
    104は炭素数1乃至6のアルコキシカルボニル基、
    105は炭素数1乃至6のアルカノイル基を表わ
    す。)で示される基、(b)5乃至7員の環状アミノ
    基、(c)式;−C(R106)(R107)(式中、
    106及びR107は、同一又は異なっていてもよ
    く、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
    6のアルキル基を表わす。)で示される基もしくは
    (d)式;−O−C(R106)(R107)(式中、
    106及びR107は、前記定義に同じ。)で示され
    る基であり、Z’は式;−Z’−Z’(式中、
    ’は−CO−又は−CS−であり、Z ’は水素原
    子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至
    10のアルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていても
    よい炭素数1乃至15のアルキル基、アミノ基又はモノ
    −もしくはジ−C1−4アルキルアミノ基である。)で
    示される基である。〕で示される化合物又はその塩。
  15. 【請求項15】 Z’が−CO−であることを特徴と
    する請求項14に記載の化合物又はその塩。
  16. 【請求項16】 Z’がメトキシ基であることを特徴
    とする請求項15に記載の化合物またはその塩。
  17. 【請求項17】 X’が水素原子であり、X’及び
    ’もしくはX’及びX’が一緒になって、ハロ
    ゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6のアル
    キル基で置換されていてもよい炭素数3乃至8のシクロ
    アルカン環もしくはベンゼン環を形成しており、
    ’、X’もしくはX’のうち環基を形成してい
    ない基が同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、
    ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
    アルキル基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよ
    い炭素数1乃至6のアルコキシ基であることを特徴とす
    る請求項16に記載の化合物又はその塩。
  18. 【請求項18】 X’及びX’が水素原子であり、
    ’及びX’が一緒になって、炭素数3乃至8のシ
    クロアルカン環を形成していることを特徴とする請求項
    17に記載の化合物又はその塩。
  19. 【請求項19】 X’及びX’が水素原子であり、
    ’が水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子で置換
    されていてもよい炭素数1乃至6のアルキル基もしくは
    ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃至6の
    アルコキシ基であり、X’が水素原子、ハロゲン原子
    もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1
    乃至6のアルキル基であることを特徴とする請求項16
    に記載の化合物又はその塩。
  20. 【請求項20】 Y’、Y’及びY’が水素原子
    であり、Y’がハロゲン原子、ニトロ基又はトリフル
    オロメチル基でありY’がハロゲン原子、メチル基、
    ニトロ基、シアノ基、メチルスルホニル基、トリフルオ
    ロメチル基又はメトキシカルボニル基であることを特徴
    とする請求項17〜19のいずれかに記載の化合物又は
    その塩。
  21. 【請求項21】 Y’がトリフルオロメチル基であ
    り、Y’がニトロ基、シアノ基又はトリフルオロメチ
    ル基であることを特徴とする請求項20に記載の化合物
    又はその塩。
  22. 【請求項22】 A’が下記式 【化4】 から選ばれる置換基であることを特徴とする請求項14
    〜21のいずれかに記載の化合物又はその塩。
  23. 【請求項23】 請求項14〜22に記載の化合物又は
    その医薬上許容される塩を含有することを特徴とする医
    薬。
  24. 【請求項24】 一般式(III); 【化5】 (式中、Y〜Yは、水素原子又は任意の置換基を表
    わす。)で示される化合物又はその塩と、一般式(I
    V); 【化6】 (式中、X〜Xは、水素原子又は任意の置換基を表
    わし、Aは、二置換アミノ基、置換されていてもよいア
    ルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基又は
    置換されていてもよい炭素数1乃至20の炭化水素基を
    表わす。又、X及びX、X及びX又はX及び
    Aが一緒になって、置換基を有していてもよい同素環基
    又は置換基を有していてもよい複素環基を形成していて
    もよい。)で示される化合物又はその塩とを反応させる
    か、又は、一般式(V); 【化7】 (式中、Y〜Yは、前記と同意義。)で示される化
    合物又はその塩と、一般式(VI); 【化8】 (式中、X〜X及びAは、前記と同意義。)で示さ
    れる化合物又はその塩とを反応させて、一般式(VI
    I); 【化9】 (式中、X〜X、Y〜Y及びAは、前記と同意
    義。)で示される化合物を製造し、製造された上記一般
    式(VII)で示される化合物のアミノ基に、式(II); −Z−Z (式中、Zは−CO−、−CS−又は−SO−を表
    わし、Zは水素原子、置換されていてもよい炭素数1
    乃至20の炭化水素基、置換されていてもよいアミノ
    基、置換されていてもよいアルコキシ基又は置換されて
    いてもよいアルキルチオ基を表わす。)で示される基Z
    を導入することを特徴とする請求項1に記載の化合物の
    製造方法。
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