JP2003217968A - 積層電子部品の製造方法 - Google Patents
積層電子部品の製造方法Info
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- JP2003217968A JP2003217968A JP2002017399A JP2002017399A JP2003217968A JP 2003217968 A JP2003217968 A JP 2003217968A JP 2002017399 A JP2002017399 A JP 2002017399A JP 2002017399 A JP2002017399 A JP 2002017399A JP 2003217968 A JP2003217968 A JP 2003217968A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高精度に内部電極を形成することができ、高
信頼性を有する積層電子部品を製造する。 【解決手段】 長尺状のキャリアフィルム10の表面
に、まず、セラミックペーストをグラビア印刷し、乾燥
して、段差解消セラミック用パターン3を形成する。こ
の段差解消セラミック用パターン3により形成された枠
内に、導電ペーストをグラビア印刷し、乾燥して、内部
電極パターン2を形成する。次に、これらのパターンに
よる層の表面にセラミックスラリーを塗工してセラミッ
クグリーンシート1を形成する。このように形成された
二層の複合シート4を積層、圧着して積層体を形成し、
所定形状にカット、焼成して各素体を形成する。この素
体の外面に外部電極を設けて積層電子部品を形成する。
信頼性を有する積層電子部品を製造する。 【解決手段】 長尺状のキャリアフィルム10の表面
に、まず、セラミックペーストをグラビア印刷し、乾燥
して、段差解消セラミック用パターン3を形成する。こ
の段差解消セラミック用パターン3により形成された枠
内に、導電ペーストをグラビア印刷し、乾燥して、内部
電極パターン2を形成する。次に、これらのパターンに
よる層の表面にセラミックスラリーを塗工してセラミッ
クグリーンシート1を形成する。このように形成された
二層の複合シート4を積層、圧着して積層体を形成し、
所定形状にカット、焼成して各素体を形成する。この素
体の外面に外部電極を設けて積層電子部品を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層電子部品の
製造方法、特に、グラビア印刷法により、内部電極パタ
ーンおよび段差解消セラミック用パターンを形成する積
層電子部品の製造方法に関するものである。
製造方法、特に、グラビア印刷法により、内部電極パタ
ーンおよび段差解消セラミック用パターンを形成する積
層電子部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層電子部品である積層セラミックコン
デンサは、多数のセラミック層と、これらセラミック層
の間に配置され、一端が対向する側面に交互に露出する
内部電極と、対向する側面にそれぞれ設けられた一対の
外部電極とから構成されている。
デンサは、多数のセラミック層と、これらセラミック層
の間に配置され、一端が対向する側面に交互に露出する
内部電極と、対向する側面にそれぞれ設けられた一対の
外部電極とから構成されている。
【0003】現状、このような積層セラミックコンデン
サにおいては、小型化、大容量化が進んでおり、これに
伴ってセラミック層および内部電極の薄膜化が要求され
ている。
サにおいては、小型化、大容量化が進んでおり、これに
伴ってセラミック層および内部電極の薄膜化が要求され
ている。
【0004】従来の積層セラミックコンデンサのセラミ
ック層および内部電極は以下のように形成されていた。
まず、キャリアフィルム上にセラミック粉末と有機バイ
ンダからなるセラミックスラリーを塗工し、乾燥するこ
とによりセラミック層となるセラミックグリーンシート
を形成する。次に、このセラミックグリーンシート表面
に導電ペーストおよびセラミックペーストをスクリーン
印刷し、乾燥することにより、内部電極パターンおよび
段差解消セラミック用パターンを形成する。このような
工程で形成された二層の複合シートをキャリアフィルム
から剥離して、所定枚数だけ積層し、圧着を行って一体
化して積層体を形成する。その後、積層体を厚み方向に
切断し個々の素体を形成して焼結し、一対の外部電極を
内部電極に導通するように素体の端面に塗布・焼結する
ことにより積層セラミックコンデンサを形成する。
ック層および内部電極は以下のように形成されていた。
まず、キャリアフィルム上にセラミック粉末と有機バイ
ンダからなるセラミックスラリーを塗工し、乾燥するこ
とによりセラミック層となるセラミックグリーンシート
を形成する。次に、このセラミックグリーンシート表面
に導電ペーストおよびセラミックペーストをスクリーン
印刷し、乾燥することにより、内部電極パターンおよび
段差解消セラミック用パターンを形成する。このような
工程で形成された二層の複合シートをキャリアフィルム
から剥離して、所定枚数だけ積層し、圧着を行って一体
化して積層体を形成する。その後、積層体を厚み方向に
切断し個々の素体を形成して焼結し、一対の外部電極を
内部電極に導通するように素体の端面に塗布・焼結する
ことにより積層セラミックコンデンサを形成する。
【0005】しかし、このようなスクリーン印刷法で
は、ペーストをスクリーン印刷版の開口部から印刷する
ため、少なくともスクリーン印刷版の厚み分、ペースト
が形成される。現状では、最薄で2〜3μm程度となっ
てしまう。この結果、積層セラミックコンデンサを薄膜
化することが難しくなる。
は、ペーストをスクリーン印刷版の開口部から印刷する
ため、少なくともスクリーン印刷版の厚み分、ペースト
が形成される。現状では、最薄で2〜3μm程度となっ
てしまう。この結果、積層セラミックコンデンサを薄膜
化することが難しくなる。
【0006】一方、内部電極パターンおよび段差解消セ
ラミック用パターンの他の形成方法として、グラビア印
刷を用いる方法がある。グラビア印刷法では、搬送方向
に長いキャリアフィルム表面に前述と同様に、セラミッ
クスラリーを塗布し、乾燥させてセラミックグリーンシ
ートを形成する。次に、キャリアフィルム上のセラミッ
クグリーンシートの表面に、所定の形状の凹部に導電ペ
ーストを充填したグラビアロールを接触させ、導電ペー
ストを転写する。同様に、セラミックペーストを転写
し、導電ペーストおよびセラミックペーストを乾燥し
て、内部電極パターンおよび段差解消セラミック用パタ
ーンを形成する。このように、内部電極パターンおよび
段差解消セラミック用パターンを表面に形成したセラミ
ックグリーンシートをキャリアフィルムから剥離し、前
述のように積層・圧着することにより積層体を形成す
る。この積層体を厚み方向に切断することにより、各素
体を形成し、各々に外部電極を設けて積層セラミックコ
ンデンサを構成する。このように、グラビア印刷を用い
た場合、内部電極パターンおよび段差解消セラミック用
パターンの厚みを1μm程度とすることができる。よっ
て、積層セラミックコンデンサの薄膜化が可能となる。
ラミック用パターンの他の形成方法として、グラビア印
刷を用いる方法がある。グラビア印刷法では、搬送方向
に長いキャリアフィルム表面に前述と同様に、セラミッ
クスラリーを塗布し、乾燥させてセラミックグリーンシ
ートを形成する。次に、キャリアフィルム上のセラミッ
クグリーンシートの表面に、所定の形状の凹部に導電ペ
ーストを充填したグラビアロールを接触させ、導電ペー
ストを転写する。同様に、セラミックペーストを転写
し、導電ペーストおよびセラミックペーストを乾燥し
て、内部電極パターンおよび段差解消セラミック用パタ
ーンを形成する。このように、内部電極パターンおよび
段差解消セラミック用パターンを表面に形成したセラミ
ックグリーンシートをキャリアフィルムから剥離し、前
述のように積層・圧着することにより積層体を形成す
る。この積層体を厚み方向に切断することにより、各素
体を形成し、各々に外部電極を設けて積層セラミックコ
ンデンサを構成する。このように、グラビア印刷を用い
た場合、内部電極パターンおよび段差解消セラミック用
パターンの厚みを1μm程度とすることができる。よっ
て、積層セラミックコンデンサの薄膜化が可能となる。
【0007】このようなグラビア印刷により内部電極パ
ターンおよび段差解消セラミック用パターンを形成する
方法の改良発明として、特開平8−250370号お
よび 特開平11−8156号が考案、開示されている。
ターンおよび段差解消セラミック用パターンを形成する
方法の改良発明として、特開平8−250370号お
よび 特開平11−8156号が考案、開示されている。
【0008】の発明においては、キャリアフィルム上
に、グラビア印刷にてセラミックグリーンシートを形成
し、このセラミックグリーンシートの表面に内部電極パ
ターンおよび段差解消セラミック用パターンを、グラビ
ア印刷して、乾燥することにより形成する。この工程を
少なくとも1回以上繰り返すことにより、キャリアフィ
ルム上に2層以上からなる複合シートを形成する。この
複合シートを更に積み重ねていき、圧着することにより
積層体を形成する。この積層体を厚み方向に切断・焼成
して、個別の素体にし、各々外部電極を設けて積層セラ
ミックコンデンサを形成している。
に、グラビア印刷にてセラミックグリーンシートを形成
し、このセラミックグリーンシートの表面に内部電極パ
ターンおよび段差解消セラミック用パターンを、グラビ
ア印刷して、乾燥することにより形成する。この工程を
少なくとも1回以上繰り返すことにより、キャリアフィ
ルム上に2層以上からなる複合シートを形成する。この
複合シートを更に積み重ねていき、圧着することにより
積層体を形成する。この積層体を厚み方向に切断・焼成
して、個別の素体にし、各々外部電極を設けて積層セラ
ミックコンデンサを形成している。
【0009】の発明においては、キャリアフィルム上
に、グラビア印刷にて、内部電極パターンを形成した
後、段差解消セラミック用パターンを形成する。この層
の上面に、セラミックスラリーを塗工することにより複
合シートを形成する。複合シートはキャリアフィルムが
付いた状態で、同様に形成した他の複合シートに圧着
し、圧着後にキャリアフィルムを剥離する。このような
工程を繰り返すことにより、積層体を形成する。この積
層体を厚み方向に切断・焼成して、個別の素体にし、各
々外部電極を設けて積層セラミックコンデンサを形成し
ている。
に、グラビア印刷にて、内部電極パターンを形成した
後、段差解消セラミック用パターンを形成する。この層
の上面に、セラミックスラリーを塗工することにより複
合シートを形成する。複合シートはキャリアフィルムが
付いた状態で、同様に形成した他の複合シートに圧着
し、圧着後にキャリアフィルムを剥離する。このような
工程を繰り返すことにより、積層体を形成する。この積
層体を厚み方向に切断・焼成して、個別の素体にし、各
々外部電極を設けて積層セラミックコンデンサを形成し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な従来の積層電子部品の製造方法においては、以下に示
す解決すべき課題が存在した。
な従来の積層電子部品の製造方法においては、以下に示
す解決すべき課題が存在した。
【0011】に示す製造方法においては、セラミック
グリーンシートとなるセラミックスラリーを印刷した後
に、まず内部電極パターンとなる導電ペーストを印刷
し、次に段差解消セラミック用パターンとなるセラミッ
クペーストを印刷する。その後、パターン化された導電
ペーストおよびセラミックペーストを乾燥して、それぞ
れ内部電極パターンおよび段差解消セラミック用パター
ンを形成する。このため、図6に示すように、内部電極
パターンに滲みが発生する。
グリーンシートとなるセラミックスラリーを印刷した後
に、まず内部電極パターンとなる導電ペーストを印刷
し、次に段差解消セラミック用パターンとなるセラミッ
クペーストを印刷する。その後、パターン化された導電
ペーストおよびセラミックペーストを乾燥して、それぞ
れ内部電極パターンおよび段差解消セラミック用パター
ンを形成する。このため、図6に示すように、内部電極
パターンに滲みが発生する。
【0012】図6は積層セラミックコンデンサの積層体
の部分断面拡大図である。図6において、1はセラミッ
クグリーンシート、2は内部電極パターン、3は段差解
消セラミック用パターン、4は複合シート、20は内部
電極パターンの滲みである。図6に示すように、内部電
極パターン2に滲み20が発生すると、段差解消セラミ
ック用パターン3は内部電極パターン2の滲み20上に
形成される。このような内部電極パターン2および段差
解消セラミック用パターン3とセラミックグリーンシー
ト1とからなる複合シート4を積層して、積層セラミッ
クコンデンサを形成した場合、滲み分だけ内部電極面積
が大きくなってしまい、設計した容量とは異なるものが
できてしまう。また、滲みの範囲が広がると、隣り合う
内部電極パターンとの間隔が狭くなり、絶縁抵抗不良が
発生したり、更に滲みが広がった場合には、短絡する可
能性が生じる。
の部分断面拡大図である。図6において、1はセラミッ
クグリーンシート、2は内部電極パターン、3は段差解
消セラミック用パターン、4は複合シート、20は内部
電極パターンの滲みである。図6に示すように、内部電
極パターン2に滲み20が発生すると、段差解消セラミ
ック用パターン3は内部電極パターン2の滲み20上に
形成される。このような内部電極パターン2および段差
解消セラミック用パターン3とセラミックグリーンシー
ト1とからなる複合シート4を積層して、積層セラミッ
クコンデンサを形成した場合、滲み分だけ内部電極面積
が大きくなってしまい、設計した容量とは異なるものが
できてしまう。また、滲みの範囲が広がると、隣り合う
内部電極パターンとの間隔が狭くなり、絶縁抵抗不良が
発生したり、更に滲みが広がった場合には、短絡する可
能性が生じる。
【0013】更に、セラミックグリーンシートとなるセ
ラミックスラリー、内部電極パターンとなる導電ペース
ト、および段差解消セラミック用パターンとなるセラミ
ックペーストをそれぞれ印刷した後に、同時に乾燥す
る。このため、乾燥前に導電ペーストが流動しやすく、
滲みがひどくなってしまう。
ラミックスラリー、内部電極パターンとなる導電ペース
ト、および段差解消セラミック用パターンとなるセラミ
ックペーストをそれぞれ印刷した後に、同時に乾燥す
る。このため、乾燥前に導電ペーストが流動しやすく、
滲みがひどくなってしまう。
【0014】に示した製造方法においても、図7に示
すように、内部電極パターンに滲みが発生する。図7は
キャリアフィルム10上に設けられた内部電極パターン
2、段差解消セラミック用パターン3、セラミックグリ
ーンシート1、および複合シート4を表した側面断面図
であり、20は内部電極パターン2の滲みである。図7
に示すように、キャリアフィルム10の表面に、まず導
電ペーストを印刷し、次にセラミックペーストを印刷す
る。その後、セラミックスラリーを塗工して、内部電極
パターン2、段差解消セラミック用パターン3、および
セラミックグリーンシート1を含む複合シート4を形成
する。この製造方法では、キャリアフィルム上で、内部
電極パターン2の滲み20が発生する。このような二層
の複合シート4を積層して積層体を形成する場合、キャ
リアフィルム10からこの二層の複合シート4を剥離す
る際に、図8に示すような問題が生じる。図8はキャリ
アフィルムから二層のシートを剥離した状態を示した図
であり、1はセラミックグリーンシート、2は内部電極
パターン、3は段差解消セラミック用パターン、4は複
合シート、20は内部電極パターンの滲み、21は内部
電極パターン2の剥離残部、22は内部電極パターン2
の欠け部である。 通常、キャリアフィルム10の表面
には、段差解消セラミック用パターン3が剥離し易いよ
うに所定の処理を行っているが、内部電極パターン2の
ような、段差解消セラミック用パターン3と組成の異な
るものに対しては剥離効果が効きにくい。このため、内
部電極パターン2の剥離においては、内部電極パターン
2が部分的にキャリアフィルム10上に残る等の不良が
発生しやすい。
すように、内部電極パターンに滲みが発生する。図7は
キャリアフィルム10上に設けられた内部電極パターン
2、段差解消セラミック用パターン3、セラミックグリ
ーンシート1、および複合シート4を表した側面断面図
であり、20は内部電極パターン2の滲みである。図7
に示すように、キャリアフィルム10の表面に、まず導
電ペーストを印刷し、次にセラミックペーストを印刷す
る。その後、セラミックスラリーを塗工して、内部電極
パターン2、段差解消セラミック用パターン3、および
セラミックグリーンシート1を含む複合シート4を形成
する。この製造方法では、キャリアフィルム上で、内部
電極パターン2の滲み20が発生する。このような二層
の複合シート4を積層して積層体を形成する場合、キャ
リアフィルム10からこの二層の複合シート4を剥離す
る際に、図8に示すような問題が生じる。図8はキャリ
アフィルムから二層のシートを剥離した状態を示した図
であり、1はセラミックグリーンシート、2は内部電極
パターン、3は段差解消セラミック用パターン、4は複
合シート、20は内部電極パターンの滲み、21は内部
電極パターン2の剥離残部、22は内部電極パターン2
の欠け部である。 通常、キャリアフィルム10の表面
には、段差解消セラミック用パターン3が剥離し易いよ
うに所定の処理を行っているが、内部電極パターン2の
ような、段差解消セラミック用パターン3と組成の異な
るものに対しては剥離効果が効きにくい。このため、内
部電極パターン2の剥離においては、内部電極パターン
2が部分的にキャリアフィルム10上に残る等の不良が
発生しやすい。
【0015】図8に示すように、内部電極パターン2の
端部が滲み20による極薄膜になっているため、更に剥
離が困難となり、内部電極パターン2の剥離残部21お
よびそれに伴う欠け部22が発生し易くなってしまう。
端部が滲み20による極薄膜になっているため、更に剥
離が困難となり、内部電極パターン2の剥離残部21お
よびそれに伴う欠け部22が発生し易くなってしまう。
【0016】このような不良を抑制するために、内部電
極パターン2と段差解消セラミック用パターン3との剥
離強度を一致させるように組成を構成することも可能で
ある。しかし、それぞれの組成に制限を加えることとな
り、設計の自由度が低下してしまう。
極パターン2と段差解消セラミック用パターン3との剥
離強度を一致させるように組成を構成することも可能で
ある。しかし、それぞれの組成に制限を加えることとな
り、設計の自由度が低下してしまう。
【0017】この発明の目的は、高精度に内部電極を形
成することができ、高信頼性を有する積層電子部品の製
造方法を提供することにある。
成することができ、高信頼性を有する積層電子部品の製
造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、キャリアフ
ィルム表面に、セラミックペーストをグラビア印刷する
ことにより、段差解消セラミック用パターンを形成した
後、段差解消セラミック用パターンの非形成部に導電ペ
ーストをグラビア印刷することにより内部電極を形成
し、段差解消セラミック用パターンおよび内部電極パタ
ーンからなる層の表面にセラミックスラリーを塗工して
セラミックグリーンシートを形成して、複合シートを形
成し、この複合シートを積層することにより積層電子部
品を製造する。
ィルム表面に、セラミックペーストをグラビア印刷する
ことにより、段差解消セラミック用パターンを形成した
後、段差解消セラミック用パターンの非形成部に導電ペ
ーストをグラビア印刷することにより内部電極を形成
し、段差解消セラミック用パターンおよび内部電極パタ
ーンからなる層の表面にセラミックスラリーを塗工して
セラミックグリーンシートを形成して、複合シートを形
成し、この複合シートを積層することにより積層電子部
品を製造する。
【0019】また、この発明は、キャリアフィルム表面
に、セラミックスラリーを塗工してセラミックグリーン
シートを形成し、セラミックグリーンシート表面にセラ
ミックペーストをグラビア印刷することにより、段差解
消セラミック用パターンを形成した後、段差解消セラミ
ック用パターンの非形成部に導電ペーストをグラビア印
刷することにより内部電極パターンを形成して、複合シ
ートを形成し、複合シートを積層することにより積層電
子部品を製造する。
に、セラミックスラリーを塗工してセラミックグリーン
シートを形成し、セラミックグリーンシート表面にセラ
ミックペーストをグラビア印刷することにより、段差解
消セラミック用パターンを形成した後、段差解消セラミ
ック用パターンの非形成部に導電ペーストをグラビア印
刷することにより内部電極パターンを形成して、複合シ
ートを形成し、複合シートを積層することにより積層電
子部品を製造する。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る積層電子部
品の製造方法について、図1〜図3を参照して説明す
る。図1は、セラミックパターン3および内部電極パタ
ーン2を形成するグラビア印刷工程の概念図である。図
1において、10は表面にセラミックグリーンシート1
を形成したキャリアフィルム、52はキャリアフィルム
10を搬送するテンションロール、53a,53bは、
それぞれセラミックペースト31および導電ペースト2
1を転写するグラビアロール、54a,54bはグラビ
アロール53a,53bを補助する圧胴、55aはセラ
ミックペースト槽、55bは導電ペースト槽、56a,
56bは不必要なセラミックペースト31および導電ペ
ースト21を除去するドクターブレード、57a,57
bはそれぞれセラミックペースト31および導電ペース
ト21を乾燥する乾燥炉である。
品の製造方法について、図1〜図3を参照して説明す
る。図1は、セラミックパターン3および内部電極パタ
ーン2を形成するグラビア印刷工程の概念図である。図
1において、10は表面にセラミックグリーンシート1
を形成したキャリアフィルム、52はキャリアフィルム
10を搬送するテンションロール、53a,53bは、
それぞれセラミックペースト31および導電ペースト2
1を転写するグラビアロール、54a,54bはグラビ
アロール53a,53bを補助する圧胴、55aはセラ
ミックペースト槽、55bは導電ペースト槽、56a,
56bは不必要なセラミックペースト31および導電ペ
ースト21を除去するドクターブレード、57a,57
bはそれぞれセラミックペースト31および導電ペース
ト21を乾燥する乾燥炉である。
【0021】図2は複合シートの形成過程を示した断面
図であり、図3はその部分外観斜視図である。図2、図
3において、1はセラミックグリーンシート、2は内部
電極パターン、3は段差解消セラミック用パターン、4
は複合シート、30は段差解消セラミック用パターン3
の滲み、10はキャリアフィルムである。
図であり、図3はその部分外観斜視図である。図2、図
3において、1はセラミックグリーンシート、2は内部
電極パターン、3は段差解消セラミック用パターン、4
は複合シート、30は段差解消セラミック用パターン3
の滲み、10はキャリアフィルムである。
【0022】キャリアフィルム10の表面には、ダイコ
ート法により、セラミックスラリーを塗布し、ブレード
で均一な厚みに形成していく。平坦に形成されたセラミ
ックスラリーを乾燥してセラミックグリーンシート1を
形成する(図2の(a)、図3の(a))。
ート法により、セラミックスラリーを塗布し、ブレード
で均一な厚みに形成していく。平坦に形成されたセラミ
ックスラリーを乾燥してセラミックグリーンシート1を
形成する(図2の(a)、図3の(a))。
【0023】次に、図1に示すように、セラミックグリ
ーンシートを形成したキャリアフィルム10は複数のテ
ンションロール52間を経由して、グラビアロール53
aに達する。グラビアロール53aには所定の形状でセ
ラミックペースト31を充填する凹部を備えるグラビア
印刷版を設置している。グラビアロール53aは、一部
をセラミックペースト槽55a内に蓄えられたセラミッ
クペースト31に浸漬しており、回転しながら、グラビ
ア印刷版の凹部にセラミックペースト31を供給する。
供給されたセラミックペースト31はドクターブレード
56aにより余剰な分を掻き取られ、必要量のみが凹部
に充填される。圧胴54aはグラビアロール53aと同
調して回転する。キャリアフィルム10がグラビアロー
ル53aと圧胴54aとの間を通過することにより、セ
ラミックグリーンシート1の表面にセラミックペースト
31が所定の形状で転写される。転写されたセラミック
ペースト31は乾燥炉57a内を通過することにより乾
燥され、段差解消セラミック用パターン3を形成する
(図2の(b)、図3の(b))。
ーンシートを形成したキャリアフィルム10は複数のテ
ンションロール52間を経由して、グラビアロール53
aに達する。グラビアロール53aには所定の形状でセ
ラミックペースト31を充填する凹部を備えるグラビア
印刷版を設置している。グラビアロール53aは、一部
をセラミックペースト槽55a内に蓄えられたセラミッ
クペースト31に浸漬しており、回転しながら、グラビ
ア印刷版の凹部にセラミックペースト31を供給する。
供給されたセラミックペースト31はドクターブレード
56aにより余剰な分を掻き取られ、必要量のみが凹部
に充填される。圧胴54aはグラビアロール53aと同
調して回転する。キャリアフィルム10がグラビアロー
ル53aと圧胴54aとの間を通過することにより、セ
ラミックグリーンシート1の表面にセラミックペースト
31が所定の形状で転写される。転写されたセラミック
ペースト31は乾燥炉57a内を通過することにより乾
燥され、段差解消セラミック用パターン3を形成する
(図2の(b)、図3の(b))。
【0024】ここで、セラミックペースト31は転写さ
れてから乾燥されるまでに、パターンの外方向に広が
り、滲み30を形成する。
れてから乾燥されるまでに、パターンの外方向に広が
り、滲み30を形成する。
【0025】段差解消セラミック用パターン3を形成し
たセラミックグリーンシート1を備えるキャリアフィル
ム10は複数のテンションロール2を経由した後に、グ
ラビアロール53bに達する。グラビアロール53bに
は所定の形状で導電ペースト21を充填する凹部を備え
るグラビア印刷版を設置している。グラビアロール53
bは、一部を導電ペースト槽55b内に蓄えられた導電
ペースト21に浸漬しており、回転しながら、グラビア
印刷版の凹部に導電ペースト21を供給する。供給され
た導電ペースト21はドクターブレード56bにより余
剰な分を掻き取られ、必要量のみが凹部に充填される。
圧胴54bはグラビアロール53bと同調して回転す
る。キャリアフィルム10がグラビアロール53bと圧
胴54bとの間を通過することにより、セラミックグリ
ーンシート1の表面に導電ペースト21が段差解消セラ
ミック用パターン3からなる枠内に転写される。ここ
で、段差解消セラミック用パターン3により形成された
壁があるため、転写された導電ペースト21が広がるこ
とを防止することができる。このように転写された導電
ペースト21は乾燥炉57b内を通過することにより乾
燥され、内部電極パターン2を形成する(図2の
(c)、図3の(c))。
たセラミックグリーンシート1を備えるキャリアフィル
ム10は複数のテンションロール2を経由した後に、グ
ラビアロール53bに達する。グラビアロール53bに
は所定の形状で導電ペースト21を充填する凹部を備え
るグラビア印刷版を設置している。グラビアロール53
bは、一部を導電ペースト槽55b内に蓄えられた導電
ペースト21に浸漬しており、回転しながら、グラビア
印刷版の凹部に導電ペースト21を供給する。供給され
た導電ペースト21はドクターブレード56bにより余
剰な分を掻き取られ、必要量のみが凹部に充填される。
圧胴54bはグラビアロール53bと同調して回転す
る。キャリアフィルム10がグラビアロール53bと圧
胴54bとの間を通過することにより、セラミックグリ
ーンシート1の表面に導電ペースト21が段差解消セラ
ミック用パターン3からなる枠内に転写される。ここ
で、段差解消セラミック用パターン3により形成された
壁があるため、転写された導電ペースト21が広がるこ
とを防止することができる。このように転写された導電
ペースト21は乾燥炉57b内を通過することにより乾
燥され、内部電極パターン2を形成する(図2の
(c)、図3の(c))。
【0026】グラビア印刷法は、前述のように、グラビ
ア印刷版に設けられた凹部により転写量を決定する方法
である。よって、凹部の深さおよび使用する転写物の物
理特性(粘性等)により、転写できる厚みに制限があ
る。例えば、厚みを0.3μm以下にしようとすると、
カスレ等が発生しやすくなる。逆に厚みを1.5μm以
上としても、グラビア印刷版の厚みに限界があり、それ
だけの転写物(インク)を一度に供給できない。このた
め、段差解消セラミック用パターン3および内部電極パ
ターン2の厚みは0.3μm〜1.5μmであることが
望ましい。
ア印刷版に設けられた凹部により転写量を決定する方法
である。よって、凹部の深さおよび使用する転写物の物
理特性(粘性等)により、転写できる厚みに制限があ
る。例えば、厚みを0.3μm以下にしようとすると、
カスレ等が発生しやすくなる。逆に厚みを1.5μm以
上としても、グラビア印刷版の厚みに限界があり、それ
だけの転写物(インク)を一度に供給できない。このた
め、段差解消セラミック用パターン3および内部電極パ
ターン2の厚みは0.3μm〜1.5μmであることが
望ましい。
【0027】このように形成した二層からなる複合シー
ト4を、キャリアフィルム10から剥がして複数積層、
圧着することにより、積層体が形成される。積層体に
は、セラミックグリーンシート1からなるセラミック層
と内部電極および段差解消セラミックからなる層とが交
互に積層形成されている。次に、この積層体を厚み方向
に切断、焼成して、個々の素体を形成し、該素体に導電
ペーストを塗布、焼結して外部電極を形成することによ
り、積層セラミックコンデンサを構成する。
ト4を、キャリアフィルム10から剥がして複数積層、
圧着することにより、積層体が形成される。積層体に
は、セラミックグリーンシート1からなるセラミック層
と内部電極および段差解消セラミックからなる層とが交
互に積層形成されている。次に、この積層体を厚み方向
に切断、焼成して、個々の素体を形成し、該素体に導電
ペーストを塗布、焼結して外部電極を形成することによ
り、積層セラミックコンデンサを構成する。
【0028】このような構成とすることにより、導電ペ
ースト21の滲みを防止し、所定の面積の内部電極パタ
ーン2を容易に形成することができる。よって、高精度
の特性を有する積層電子部品を製造することができる。
ースト21の滲みを防止し、所定の面積の内部電極パタ
ーン2を容易に形成することができる。よって、高精度
の特性を有する積層電子部品を製造することができる。
【0029】次に、第2の実施形態に係る積層電子部品
の製造方法について、図4、図5を参照して説明する。
図4は積層過程を示した断面図であり、図5はその部分
外観斜視図である。図4、図5において、1はセラミッ
クグリーンシート、2は内部電極パターン、3は段差解
消セラミック用パターン、4は複合シート、30は段差
解消セラミック用パターン3の滲み、10はキャリアフ
ィルムである。
の製造方法について、図4、図5を参照して説明する。
図4は積層過程を示した断面図であり、図5はその部分
外観斜視図である。図4、図5において、1はセラミッ
クグリーンシート、2は内部電極パターン、3は段差解
消セラミック用パターン、4は複合シート、30は段差
解消セラミック用パターン3の滲み、10はキャリアフ
ィルムである。
【0030】第2の実施形態に示す積層電子部品である
積層セラミックコンデンサの製造方法では、図1に示し
たグラビア印刷工程を使用し、予めセラミックグリーン
シートを形成していないキャリアフィルム10を用い
る。
積層セラミックコンデンサの製造方法では、図1に示し
たグラビア印刷工程を使用し、予めセラミックグリーン
シートを形成していないキャリアフィルム10を用い
る。
【0031】キャリアフィルム10は複数のテンション
ロール2を経由した後に、グラビアロール53aに達す
る。グラビアロール53aは前述のように、キャリアフ
ィルム10の表面に直接セラミックペースト31を転写
して、段差解消セラミック用パターン3を形成する(図
4の(a)、図5の(a))。ここで、セラミックペー
スト31は転写されてから乾燥されるまでに、パターン
の外方向に広がり、滲み30を形成する。次に、グラビ
ア印刷ロール53bにより、キャリアフィルム10の表
面の段差解消セラミック用パターン3による枠内に導電
ペースト21を転写し、内部電極パターン2を形成する
(図4の(b)、図5の(b))。このように、形成さ
れた段差解消セラミック用パターン3および内部電極パ
ターン2からなる層の表面に、ダイコート法により、セ
ラミックスラリーを塗布、乾燥して、セラミックグリー
ンシート1を形成する(図4の(c)、図5の
(c))。
ロール2を経由した後に、グラビアロール53aに達す
る。グラビアロール53aは前述のように、キャリアフ
ィルム10の表面に直接セラミックペースト31を転写
して、段差解消セラミック用パターン3を形成する(図
4の(a)、図5の(a))。ここで、セラミックペー
スト31は転写されてから乾燥されるまでに、パターン
の外方向に広がり、滲み30を形成する。次に、グラビ
ア印刷ロール53bにより、キャリアフィルム10の表
面の段差解消セラミック用パターン3による枠内に導電
ペースト21を転写し、内部電極パターン2を形成する
(図4の(b)、図5の(b))。このように、形成さ
れた段差解消セラミック用パターン3および内部電極パ
ターン2からなる層の表面に、ダイコート法により、セ
ラミックスラリーを塗布、乾燥して、セラミックグリー
ンシート1を形成する(図4の(c)、図5の
(c))。
【0032】このように形成した二層からなるシート
を、キャリアフィルム10から剥がして複数積層、圧着
することにより、積層体が形成される。積層体には、セ
ラミックグリーンシート1からなるセラミック層と内部
電極および段差解消セラミックからなる層とが交互に積
層形成されている。次に、この積層体を厚み方向に切
断、焼成して、個々の素体を形成し、該素体に導電ペー
ストを塗布、焼結して外部電極を形成することにより、
積層セラミックコンデンサを構成する。
を、キャリアフィルム10から剥がして複数積層、圧着
することにより、積層体が形成される。積層体には、セ
ラミックグリーンシート1からなるセラミック層と内部
電極および段差解消セラミックからなる層とが交互に積
層形成されている。次に、この積層体を厚み方向に切
断、焼成して、個々の素体を形成し、該素体に導電ペー
ストを塗布、焼結して外部電極を形成することにより、
積層セラミックコンデンサを構成する。
【0033】このような構成とすることにより、導電ペ
ースト21の滲みを防止し、所定の面積の内部電極パタ
ーン2を容易に形成することができる。よって、高精度
の特性を有する積層電子部品を製造することができる。
ースト21の滲みを防止し、所定の面積の内部電極パタ
ーン2を容易に形成することができる。よって、高精度
の特性を有する積層電子部品を製造することができる。
【0034】また、キャリアフィルムに接する内部電極
パターンの稜の為す角が鈍角となっており、かつ段差解
消セラミック用パターンに包まれるような形状となって
いる。このため、キャリアフィルムから二層の複合シー
トを剥がす際に、この段差解消セラミック用パターンの
包み込み部が剥離のきっかけに為るとともに、段差解消
セラミック用パターンで内部電極パターンを抱え込むよ
うに剥離することができ、内部電極パターンの剥がれ残
りを抑制することができる。
パターンの稜の為す角が鈍角となっており、かつ段差解
消セラミック用パターンに包まれるような形状となって
いる。このため、キャリアフィルムから二層の複合シー
トを剥がす際に、この段差解消セラミック用パターンの
包み込み部が剥離のきっかけに為るとともに、段差解消
セラミック用パターンで内部電極パターンを抱え込むよ
うに剥離することができ、内部電極パターンの剥がれ残
りを抑制することができる。
【0035】また、キャリアフィルム表面に直接、導電
ペーストを転写し、乾燥した後にセラミックグリーンシ
ートを形成することにより、導電ペーストに含まれる溶
剤によるセラミックグリーンシートへのダメージを抑制
することができる。
ペーストを転写し、乾燥した後にセラミックグリーンシ
ートを形成することにより、導電ペーストに含まれる溶
剤によるセラミックグリーンシートへのダメージを抑制
することができる。
【0036】また、セラミックグリーンシートをダイコ
ート法で形成することにより、広範囲で平坦な平面を形
成することができる。
ート法で形成することにより、広範囲で平坦な平面を形
成することができる。
【0037】また、段差解消セラミック用パターンおよ
び内部電極パターンをグラビア印刷法で形成することに
より、スクリーン印刷と比較して高速に処理することが
できる。これにより、大容量になるほど負荷が大きくな
る印刷工程の処理能力を向上することができ、コストダ
ウンすることが可能となる。
び内部電極パターンをグラビア印刷法で形成することに
より、スクリーン印刷と比較して高速に処理することが
できる。これにより、大容量になるほど負荷が大きくな
る印刷工程の処理能力を向上することができ、コストダ
ウンすることが可能となる。
【0038】なお、前記実施形態では、積層セラミック
コンデンサを用いて説明したが、これに限るものではな
く、本発明は、内部電極を有する積層電子部品、例え
ば、積層インダクタや積層LCフィルタ等にも適用する
ことができる。また、前記実施形態では、二層の複合シ
ートを形成していたが、これに限るものではなく、二層
以上の複合シートとしてもよい。
コンデンサを用いて説明したが、これに限るものではな
く、本発明は、内部電極を有する積層電子部品、例え
ば、積層インダクタや積層LCフィルタ等にも適用する
ことができる。また、前記実施形態では、二層の複合シ
ートを形成していたが、これに限るものではなく、二層
以上の複合シートとしてもよい。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、キャリアフィルム表
面に、セラミックペーストをグラビア印刷することによ
り、段差解消セラミック用パターンを形成した後、段差
解消セラミック用パターンの非形成部に導電ペーストを
グラビア印刷することにより内部電極パターンを形成
し、段差解消セラミック用パターンおよび内部電極パタ
ーンからなる層の表面にセラミックスラリーを塗工して
セラミックグリーンシートを形成して、複合シートを形
成し、この複合シートを積層することで、内部電極面積
を高精度に形成することができ、高精度の特性を備える
積層電子部品を製造することができる。
面に、セラミックペーストをグラビア印刷することによ
り、段差解消セラミック用パターンを形成した後、段差
解消セラミック用パターンの非形成部に導電ペーストを
グラビア印刷することにより内部電極パターンを形成
し、段差解消セラミック用パターンおよび内部電極パタ
ーンからなる層の表面にセラミックスラリーを塗工して
セラミックグリーンシートを形成して、複合シートを形
成し、この複合シートを積層することで、内部電極面積
を高精度に形成することができ、高精度の特性を備える
積層電子部品を製造することができる。
【0040】また、段差解消セラミック用パターンが内
部電極パターンを包み込むように形成されるため、キャ
リアフィルムから剥離する際に容易に剥離することがで
き、高信頼性を備える積層電子部品を容易に製造するこ
とができる。
部電極パターンを包み込むように形成されるため、キャ
リアフィルムから剥離する際に容易に剥離することがで
き、高信頼性を備える積層電子部品を容易に製造するこ
とができる。
【0041】また、この発明によれば、キャリアフィル
ム表面に、セラミックスラリーを塗工してセラミックグ
リーンシートを形成し、セラミックグリーンシート表面
にセラミックペーストをグラビア印刷することにより、
段差解消セラミック用パターンを形成した後、段差解消
セラミック用パターンの非形成部に導電ペーストをグラ
ビア印刷することにより内部電極パターンを形成して、
複合シートを形成し、複合シートを積層することで、内
部電極面積を高精度に形成することができ、高精度の特
性を備える積層電子部品を製造することができる。
ム表面に、セラミックスラリーを塗工してセラミックグ
リーンシートを形成し、セラミックグリーンシート表面
にセラミックペーストをグラビア印刷することにより、
段差解消セラミック用パターンを形成した後、段差解消
セラミック用パターンの非形成部に導電ペーストをグラ
ビア印刷することにより内部電極パターンを形成して、
複合シートを形成し、複合シートを積層することで、内
部電極面積を高精度に形成することができ、高精度の特
性を備える積層電子部品を製造することができる。
【図1】第1の実施形態に係る積層電子部品のセラミッ
クパターンおよび内部電極パターンを形成するグラビア
印刷工程の概念図
クパターンおよび内部電極パターンを形成するグラビア
印刷工程の概念図
【図2】第1の実施形態に係る積層電子部品に二層の複
合シートの積層過程を示した断面図
合シートの積層過程を示した断面図
【図3】第1の実施形態に係る積層電子部品を形成する
二層の複合シートの部分外観斜視図
二層の複合シートの部分外観斜視図
【図4】第2の実施形態に係る積層電子部品に二層の複
合シートの積層過程を示した断面図
合シートの積層過程を示した断面図
【図5】第2の実施形態に係る積層電子部品を形成する
二層の複合シートの部分外観斜視図
二層の複合シートの部分外観斜視図
【図6】従来の積層セラミックコンデンサの積層体の部
分断面拡大図
分断面拡大図
【図7】キャリアフィルム上に設けられた内部電極パタ
ーン、段差解消セラミック用パターン、およびセラミッ
クグリーンシートを表した側面断面図
ーン、段差解消セラミック用パターン、およびセラミッ
クグリーンシートを表した側面断面図
【図8】従来のキャリアフィルムから二層の複合シート
を剥離した状態を示した図
を剥離した状態を示した図
1−セラミックグリーンシート
2−内部電極パターン
20−内部電極パターンの滲み
21−内部電極パターン2の剥離残部
22−内部電極パターン2の欠け部
3−段差解消セラミック用パターン
30−段差解消セラミック用パターン3の滲み
10−キャリアフィルム
21−導電ペースト
31−セラミックペースト
4−複合シート
52−テンションロール
53a,53b−グラビアロール
54a,54b−圧胴
55a−セラミックペースト槽
55b−導電ペースト槽
56a,56b−ドクターブレード
57a,57b−乾燥炉
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 橋本 憲
京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式
会社村田製作所内
(72)発明者 幸川 進一
京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式
会社村田製作所内
Fターム(参考) 5E082 AA01 AB03 BB01 BC14 EE04
EE23 FF05 FG04 FG06 FG26
FG46 MM22
Claims (2)
- 【請求項1】 キャリアフィルム表面に、セラミックペ
ーストをグラビア印刷することにより、段差解消セラミ
ック用パターンを形成した後、 該段差解消セラミック用パターンの非形成部に導電ペー
ストをグラビア印刷することにより内部電極パターンを
形成し、 前記段差解消セラミック用パターンおよび前記内部電極
パターンからなる層の表面にセラミックスラリーを塗工
してセラミックグリーンシートを形成して、 前記段差解消セラミック用パターンおよび前記内部電極
パターンからなる層と前記セラミックグリーンシートと
を含む複合シートを形成する工程と、 該複合シートを積層する工程とを含む積層電子部品の製
造方法。 - 【請求項2】 キャリアフィルム表面に、セラミックス
ラリーを塗工してセラミックグリーンシートを形成し、 該セラミックグリーンシート表面にセラミックペースト
をグラビア印刷することにより、段差解消セラミック用
パターンを形成した後、 該段差解消セラミック用パターンの非形成部に導電ペー
ストをグラビア印刷することにより内部電極パターンを
形成して、 前記セラミックグリーンシートと前記段差解消セラミッ
ク用パターンおよび前記内部電極パターンからなる層と
を含む複合シートを形成する工程と、 該複合シートを積層する工程とを含む積層電子部品の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017399A JP2003217968A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 積層電子部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002017399A JP2003217968A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 積層電子部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003217968A true JP2003217968A (ja) | 2003-07-31 |
Family
ID=27653106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002017399A Pending JP2003217968A (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 積層電子部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003217968A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007073771A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Kyoritsu Elex Co Ltd | 発光ダイオードや発光ダイオード用パッケージなどの電子部品並びにその製造方法 |
JP2008244313A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Tdk Corp | 積層電子部品の製造方法 |
JP2009141581A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Seiko Instruments Inc | パッケージの製造方法、パッケージ、電子デバイス、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 |
KR100918814B1 (ko) | 2007-10-04 | 2009-09-25 | 건국대학교 산학협력단 | 인쇄방법을 이용한 세라믹 전자부품 고속제조방법 |
US8264815B2 (en) | 2009-12-10 | 2012-09-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multilayer ceramic capacitor and method for manufacturing the same |
JP2021057462A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミック電子部品の製造方法および積層セラミック電子部品 |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002017399A patent/JP2003217968A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007073771A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Kyoritsu Elex Co Ltd | 発光ダイオードや発光ダイオード用パッケージなどの電子部品並びにその製造方法 |
JP2008244313A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Tdk Corp | 積層電子部品の製造方法 |
KR100918814B1 (ko) | 2007-10-04 | 2009-09-25 | 건국대학교 산학협력단 | 인쇄방법을 이용한 세라믹 전자부품 고속제조방법 |
JP2009141581A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Seiko Instruments Inc | パッケージの製造方法、パッケージ、電子デバイス、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 |
US8264815B2 (en) | 2009-12-10 | 2012-09-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multilayer ceramic capacitor and method for manufacturing the same |
JP2021057462A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミック電子部品の製造方法および積層セラミック電子部品 |
JP7188345B2 (ja) | 2019-09-30 | 2022-12-13 | 株式会社村田製作所 | 積層セラミック電子部品の製造方法 |
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