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JP2003211985A - Frp製プロペラシャフト用継手 - Google Patents

Frp製プロペラシャフト用継手

Info

Publication number
JP2003211985A
JP2003211985A JP2002014738A JP2002014738A JP2003211985A JP 2003211985 A JP2003211985 A JP 2003211985A JP 2002014738 A JP2002014738 A JP 2002014738A JP 2002014738 A JP2002014738 A JP 2002014738A JP 2003211985 A JP2003211985 A JP 2003211985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
frp
serration
joint
propeller shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002014738A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Nonogaki
保紀 野々垣
Yoshiaki Takahashi
良彰 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2002014738A priority Critical patent/JP2003211985A/ja
Publication of JP2003211985A publication Critical patent/JP2003211985A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/382Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another constructional details of other than the intermediate member
    • F16D3/387Fork construction; Mounting of fork on shaft; Adapting shaft for mounting of fork
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/064Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end non-disconnectable
    • F16D1/072Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end non-disconnectable involving plastic deformation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/02Shafts; Axles
    • F16C3/026Shafts made of fibre reinforced resin

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 FRP製パイプとセレーションとの接合性能
を確保したまま、セレーションを加工する刃具の寿命を
長くすることができるFRP製プロペラシャフト用継手
を提供する。 【解決手段】 ヨーク13は、FRP製パイプの端部に内
嵌接合される接合部13aと、プロペラシャフトの自在継
手の一部を構成する継手部13bとを有する。FRP製パ
イプとヨーク13とは、ヨーク13の接合部13aがFRP製
パイプの端部の結合部に圧入されることで結合される。
接合部13aにはその外周面に、軸方向と平行に延びる歯
14aを有するセレーション14が形成され、歯14aの断面
形状はほぼ三角形状を成している。歯14aはその基端
(歯元)の外面が内側に凸の曲面状に形成され、その歯
丈hが、隣接する歯14aの隣り合う歯形線Lの延長線の
交点Cと、歯14aの外径線との距離Hの1/2以下に形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端側に設けられ
た接合部の外周面に、FRP製パイプの内面に軸方向に
延びる溝を刻設可能な多数の歯を有するセレーションを
備えたFRP製プロペラシャフト用継手に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両のプロペラシャフトは、一般に金属
製のシャフト部材の両端に、駆動軸や従動軸と連結する
金属製の自在継手(ユニバーサルジョイント)のヨーク
を溶接したもの(以下、金属製プロペラシャフトとい
う)が使用されている。
【0003】近年、車両の軽量化を図るために各構造部
材のさらなる軽量化が要求され、プロペラシャフトにお
いても繊維強化プラスチック(FRP)製のものに切り
替えることによる軽量化が図られている。図4に示すよ
うに、このようなFRP製プロペラシャフトは、FRP
製パイプ51の端部に、FRP製パイプ51を駆動軸や
従動軸等と連結する金属製の継手(ヨーク)52を圧入
接合した構造のFRP製シャフト53を備えている(例
えば、特開2000−120649号公報)。
【0004】継手52にはFRP製パイプ51との接合
部となる外周面に、FRP製パイプ51の端部内径より
大きな外径のセレーション54が形成されている。FR
P製パイプ51に継手52の接合部を圧入することで、
継手52のセレーション54の歯によって、FRP製パ
イプ51の内周面に溝が刻設される。そして、歯が溝に
深く食い込むことで継手52とFRP製パイプ51とが
一体回転するための接合強度が確保される。
【0005】また、一般にセレーション54は、図5に
示すように、ほぼ三角形状の歯54aが連続するように
形成されている。その歯丈h、即ち歯54aの歯底円と
歯先円との距離は、隣接する歯54aの隣り合う歯形線
Lの延長線の交点Cと、歯54aの外径線即ち歯先円と
の距離Hとほぼ同じに形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】FRP製パイプに接合
されるヨーク(継手)の接合部に必要とされることは、
必要な伝達トルクを確保することと、圧入時に圧入力が
FRP製シャフトに与える損傷をできる限り少なくする
こととである。そのため、圧入力をできるだけ小さくす
る必要がある。
【0007】また、最近の自動車設計においては、衝突
時において過大な衝撃を発生させず、エアバック等の各
種安全装置の作動に時間的な余裕を与える設計がなされ
ている。そのため、衝突時に発生する大きな衝撃をプロ
ペラシャフトの軸方向の圧縮変形又は破壊によって緩や
かに吸収させる技術が提案されている。その方法として
は、衝突時においてプロペラシャフトに対して軸方向に
発生する衝撃力が所定値を超えたとき、ヨークがその衝
撃力によってFRP製パイプ内に更に圧入されてプロペ
ラシャフトを軸方向圧縮変形又は破壊させるという方法
がある。この場合も、小さな圧入力でヨークがFRP製
パイプ内に圧入されることが好ましい。
【0008】そして、前記必要な伝達トルクを確保する
ためには、セレーションの歯数やFRP製パイプの内径
にもよるが、前記内径が70mm程度の場合、セレーシ
ョンの歯の食い込み量は0.1〜0.3mm程度で良い
ことを発明者等は確認した。従って、FRP製パイプに
接合されるヨークのセレーションは、FRP製パイプの
内面に食い込む部分となる歯の先端から0.1〜0.3
mmの部分の形状が機能的に重要となる。即ち、歯元の
部分の形状は、必要な伝達トルクを確保する上ではさほ
ど重要ではない。
【0009】また、セレーションを形成するための加工
は、歯丈が小さい(低い)方が比較的楽に行える。そし
て、切削加工の場合、素材硬度が硬い場合は特に、歯丈
が小さいと切削抵抗を低減でき、刃具の寿命を延ばすの
に有効となる。また、切削加工で超硬の刃具を使用する
場合、刃具先端はチッピング等の異常摩耗が発生し易
く、刃具先端形状が角張った形状の場合、特にチッピン
グ(マイクロチッピングを含む)を起こし易い。
【0010】ところが、従来は、前記のようにセレーシ
ョン54の歯丈hが、隣接する歯54aの隣り合う歯形
線Lの延長線の交点Cと、歯54aの外径線との距離H
とほぼ同じに形成されている。従って、歯丈hが大き
く、隣接する歯54aの歯形線Lがなす形状(セレーシ
ョンの谷の形状)が比較的尖った形状のため、セレーシ
ョンを加工する刃具の寿命が比較的短いという問題があ
った。
【0011】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的はFRP製パイプとセレーショ
ンとの接合性能を確保したまま、セレーションを加工す
る刃具の寿命を長くすることができるFRP製プロペラ
シャフト用継手を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、一端側に設けられた接
合部の外周面に、FRP製パイプの内面にその軸方向に
延びる溝を刻設可能な多数の歯を有するセレーションを
備えた。そして、前記セレーションの歯丈を、隣接する
歯の隣り合う歯形線の延長線の交点と、前記歯の外径線
との距離の1/2以下にした。
【0013】従って、この発明では、必要な伝達トルク
を確保するのに必要な食い込み量を確保した状態でセレ
ーションの歯丈を小さくできる。その結果、セレーショ
ンを加工する刃具の寿命を長くすることができる。ま
た、セレーションの谷の形状を加工用の刃具先端形状を
角張った形状あるいは小さなR形状にする必要がなくな
り、加工時に刃具がチッピング(マイクロチッピングを
含む)を起こし難くなる。
【0014】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記セレーションの各歯の歯元の外
面を曲面とした。この発明では、セレーションの加工時
に加工用の刃具の寿命をより長くすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記セレーションの各歯の歯元の外
面を形成する曲面は、隣接する歯において共通の1個の
円弧面で構成されている。この発明ではセレーションの
加工用の刃具の切削が容易となる。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記セレ
ーションの歯丈が0.5〜0.7mmである。この発明
は、必要な伝達トルクを確保するのに必要な食い込み量
を確保した状態でセレーションの歯丈を小さくするのに
適している。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記セレ
ーションの歯丈が食い込み代に0.1mm〜0.2mm
を加えた値に形成されている。歯丈が食い込み代と同じ
場合は、セレーションをFRP製パイプの内面に食い込
むように圧入する場合、隣接する歯の歯元間の部分がF
RP製パイプの内面に摺接して圧入時の抵抗が大きくな
る。しかし、この発明では、継手の軸と、FRP製パイ
プの軸とが同一直線上に位置する状態で前記圧入が正常
に行われる際、隣接する歯の歯元間の部分がFRP製パ
イプの内面に摺接することはない。また、継手が傾いた
状態で圧入されようとした場合、セレーションの歯がF
RP製パイプの内面に歯丈の分食い込んだ時に、隣接す
る歯の歯元間の部分が前記内面に接触する状態となり、
傾きが修正されて圧入される。即ち、圧入時の傾き防止
の機能も有する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、具体化した一実
施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0019】図2(a)に示すように、プロペラシャフ
ト用FRP製シャフト11は、FRP製パイプ12と、
その両端部(片側のみ図示)に内嵌接合された金属製の
継手としてのヨーク13とを備えている。ヨーク13
は、FRP製パイプ12の端部に内嵌接合される接合部
13aと、プロペラシャフトの自在継手の一部を構成す
る継手部13bとを有し、継手部13bには、自在継手
(例えば十字軸式ジョイント)を取り付けるための孔1
3c(図1(a)に図示)が形成されている。FRP製
パイプ12とヨーク13とは、ヨーク13の接合部13
aがFRP製パイプ12の端部の結合部12aに圧入さ
れることで結合されている。
【0020】FRP製パイプ12は、ヨーク13との結
合部12aが肉厚に形成されている。FRP製パイプ1
2はフィラメントワインディング法(FW法)によって
作製され、強化繊維としては炭素繊維が使用され、マト
リックス樹脂としてはエポキシ樹脂が使用されている。
そして、樹脂含浸繊維をマンドレル(芯材)に巻き付け
て筒体に成形した後、繊維に含浸された樹脂を熱硬化さ
せ、その後、マンドレルを抜き取ることによってFRP
製パイプ12が作製される。
【0021】図1(a),(b)に示すように、接合部
13aにはその外周面に、軸方向と平行に延びる歯14
aを有するセレーション14が形成されている。セレー
ション14の歯14aは周方向に一定ピッチPで形成さ
れ、その断面形状はほぼ三角形状を成している。歯14
aはその基端(歯元)の外面が内側に凸の曲面状に形成
されている。曲面の曲率半径は歯丈hの1/2以上に設
定されている。また、セレーション14はその歯丈h
が、隣接する歯14aの隣り合う歯形線Lの延長線の交
点Cと、歯14aの外径線との距離Hの1/2以下に形
成されている。
【0022】この実施の形態では、セレーション14
は、その外径が70mm程度、歯数が140〜145程
度に形成されている。歯14aは、歯丈hが0.5〜
0.7mmに形成されている。また、歯丈hは、歯14
aのFRP製パイプ12内面への食い込み代Bに0.1
mm〜0.2mmを加えた値に形成されている。なお、
図2(b)では、分かり易くするため、歯丈hと食い込
み代Bの差、即ちFRP製パイプ12の内面とセレーシ
ョン14の谷との間隔を大きく表している。
【0023】また、必要な強度を確保するため、接合部
13aの歯14aを除いた部分の厚さT1は、歯丈hの
値に拘わらず同じに形成されるため、歯丈hが小さくな
った分、接合部13aの内径がD1からD2に拡大され
る。この場合、歯数及び歯丈hの大きさによっては、接
合部13aの軽量化を図ることができる。
【0024】ヨーク13のセレーション14は、例えば
トッピングホブを使用して加工される。トッピングホブ
を使用することにより、通常のホブを使用する場合と異
なり、歯14aの頂部(歯先)の加工が可能となり、歯
先を狭く加工できる。
【0025】次に前記のように構成されたヨーク13の
作用を説明する。FRP製パイプ12とヨーク13とを
接合する際は、FRP製パイプ12を治具で固定し、F
RP製パイプ12とヨーク13とを芯出しした状態で、
工具を用いてFRP製パイプ12の端部にセレーション
14を圧入する。セレーション14が圧入されるとき、
歯14aがFRP製パイプ12の内周面に軸方向に延び
る溝としてのセレーション溝を刻設しながら、セレーシ
ョン14がFRP製パイプ12内に進入する。そして、
ヨーク13のセレーション14の歯14aがセレーショ
ン溝にしっかり食い込み、FRP製パイプ12とヨーク
13とが高い強度で接合される。FRP製パイプ12の
両端部にヨーク13が接合されてプロペラシャフト用F
RP製シャフト11が製造される。
【0026】セレーション14の加工を容易にするため
歯丈を小さくした場合、歯丈を食い込み代と同じに形成
すると、隣接する歯14aの歯元間の部分がFRP製パ
イプ12の内面と摺接するため圧入時の抵抗が大きくな
り、圧入能力の大きな圧入設備が必要となる。しかし、
この実施の形態では、歯丈hがFRP製パイプ12内面
への食い込み代より大きく形成されているため、食い込
み代部分のみがFRP製パイプ12内面と接触する状態
となり、圧入時の抵抗が小さくなる。
【0027】ヨーク13が傾いた状態で圧入されようと
した場合、歯14aがFRP製パイプ12の内面に歯丈
hの分食い込んだ時に、隣接する歯14aの歯元間の部
分が前記内面に接触する状態となる。従って、その後
は、隣接する歯14aの歯元間の部分がガイドの役割を
果たし、傾きが修正されて圧入される。歯14aの歯丈
hが食い込み代に0.1mm〜0.2mmを加えた値に
形成されているため、ヨーク13が傾いた状態で圧入さ
れようとした場合、すぐに前記圧入時の傾き防止機能が
作用する状態となる。即ち、隣接する歯14aの歯元間
の部分が圧入時の傾き防止部として機能する。
【0028】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) ヨーク13の接合部13aの外周面に形成され
たセレーション14の歯丈hを、隣接する歯14aの隣
り合う歯形線Lの延長線の交点Cと、歯14aの外径線
との距離Hの1/2以下にした。従って、必要な伝達ト
ルクを確保するのに必要な食い込み量を確保した状態で
セレーション14の歯丈hを小さくでき、セレーション
14を加工する刃具の寿命を長くすることができる。ま
た、セレーション14の谷の形状を加工用の刃具先端形
状を角張った形状あるいは小さなR形状にする必要がな
くなり、加工時に刃具がチッピング(マイクロチッピン
グを含む)を起こし難くなる。
【0029】(2) また、接合部13aの歯14aを
除いた部分の厚さT1を従来のものと同じにした場合、
歯数と歯丈hの大きさによっては、接合部13aの軽量
化を図ることができる。
【0030】(3) セレーション14の各歯14aの
歯元の外面が曲面に形成されている。従って、セレーシ
ョン14の加工時に加工用の刃具の寿命をより長くする
ことができる。
【0031】(4) 歯14aの歯元の外面が内側に凸
の曲面状に形成され、その曲面の曲率半径が歯丈hの1
/2以上に設定されている。従って、歯14aの歯形線
Lと歯底円とを滑らかに連続させる形状とするのが容易
になる。
【0032】(5) 前記歯14aの歯丈hが0.5〜
0.7mmである。従って、必要な伝達トルクを確保す
るのに必要な食い込み量を確保した状態でセレーション
14の歯丈hを小さくするのに適している。
【0033】(6) セレーション14の歯14aの歯
丈hが食い込み代に0.1mm〜0.2mmを加えた値
に形成されている。従って、ヨーク13の軸と、FRP
製パイプ12の軸とが同一直線上に位置する状態でセレ
ーション14の圧入が正常に行われる際、隣接する歯1
4aの歯元間の部分がFRP製パイプ12の内面に摺接
せず、圧入抵抗が小さくなる。また、ヨーク13が傾い
た状態で圧入されようとした場合、隣接する歯14aの
歯元間の部分がFRP製パイプ12の内面に接触する状
態となり、傾きを修正して圧入することができる。
【0034】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ セレーション14の各歯14aの歯元の外面を形成
する曲面を、図3(a)に示すように、隣接する歯14
aにおいて共通の1個の円弧面で構成する。この場合、
前記実施の形態の(1)〜(6)と同様な効果を有する
他に、セレーション14の加工用の刃具の切削が容易と
なる。
【0035】〇 セレーション14の各歯14aの歯元
の外面を曲面とする代わりに、図3(b)に示すよう
に、各歯14aの歯元の外面を平面としてもよい。この
場合、前記実施の形態の(2),(5),(6)と同様
な効果を得ることができる。また、歯丈が小さく切削抵
抗が低くでき、先端形状を鋭利にする必要が無くチッピ
ングが起こり難い。
【0036】○ 歯14aの形状は、歯形線Lが直線状
に限らずインボリュート曲線となる形状としてもよい。
ただし、この場合、隣接する歯14aの隣り合う歯形線
Lの延長線の交点Cを求める際、基準ピッチ円より歯先
側における歯形線の接線の交点Cを求め、歯丈hを前記
交点Cと歯14aの外径線との距離Hの1/2以下に形
成する。
【0037】〇 ヨーク13は接合部13a及び継手部
13bが一体に形成されたものにセレーション14を加
工して形成したものに限らず、接合部13aと継手部1
3bとを別々に形成し、セレーション14を加工した接
合部13aに対して、継手部13bを溶接や摩擦圧接で
溶着してもよい。この場合、継手部13bとして既存の
金属製プロペラシャフトの製造に使用される部品を流用
でき、製造コストを低減できる。
【0038】〇 接合部13a及び継手部13bを溶着
してヨーク13を形成する構成において、接合部13a
をFRP製パイプ12に圧入した後、継手部13bを溶
接してもよい。
【0039】〇 セレーション14の歯14aの食い込
み代を歯丈の1/2〜3/4にしてもよい。この場合も
圧入抵抗が小さくなり、また、ヨーク13が傾いた状態
で圧入されようとした場合、隣接する歯14aの歯元間
の部分がFRP製パイプ12の内面に接触する状態とな
り、傾きを修正して圧入することができる。
【0040】〇 セレーション14の歯丈hを食い込み
代と同じに形成してもよい。 〇 セレーション14の歯14aをその歯丈hが食い込
み代に0.2mm以上を加えた値に形成してもよい。
【0041】○ FRP製パイプ12は継手部13bが
加工された金属パイプの切削加工により、セレーション
14を形成する製造方法に限らず、例えば鍛造(冷間、
熱間)でセレーション14を形成するようにしてもよ
い。
【0042】○ 継手部13bの形状はU字状に限ら
ず、滑り継手に対応した形状としてもよい。 ○ FRP製パイプ12の形状は全体を円筒状とするも
のに限定されず、両端部を円筒状とし、中間部を多角形
筒状としてもよい。
【0043】○ FRP製パイプ12の製造方法はフィ
ラメントワインディング法に限定されない。例えばシー
トワインディング法を採用することもできる。FRP製
パイプ12がプロペラシャフトの部品として使用される
ときに必要な特性を満足できるようにFRP製パイプ1
2を製造できれば、製造方法は特に限定されないが、フ
ィラメントワインディング法が好ましい。
【0044】○ FRP製パイプ12の材料であるFR
Pは、強化繊維として炭素繊維を、マトリックス樹脂と
してエポキシ樹脂を使用したものに限らない。例えば、
強化繊維として、アラミド繊維、ガラス繊維等の一般に
高弾性・高強度といわれるその他の繊維を採用したり、
マトリックス樹脂として、不飽和ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリイミド樹脂等のその他の熱硬化性樹
脂を採用してもよい。
【0045】○ FRPのマトリックス樹脂が熱硬化樹
脂であることに限定されない。例えば紫外線硬化樹脂や
熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂として使用することも
できる。
【0046】前記実施の形態から把握できる発明(技術
的思想)について、以下に記載する。 (1) 請求項2又は請求項3に記載の発明おいて、前
記曲面の曲率半径は歯丈の1/2以上に設定されてい
る。
【0047】(2) 請求項1〜請求項4のいずれかに
記載の発明において、前記歯の食い込み代は歯丈の1/
2〜3/4である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、FRP製パイプとセレーション
との接合性能を確保したまま、セレーションを加工する
刃具の寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は一実施の形態のヨークの半分を破断
した側面図、(b)はセレーションの部分拡大模式正面
図。
【図2】 (a)はプロペラシャフト用FRP製シャフ
トの模式断面図、(b)はセレーションとFRP製パイ
プとの接合部の部分拡大模式断面図。
【図3】 (a),(b)は別の実施の形態の部分拡大
模式正面図。
【図4】 従来技術のプロペラシャフト用FRP製シャ
フトの模式断面図。
【図5】 同じくセレーションの部分拡大模式正面図。
【符号の説明】
B…食い込み代、C…交点、H…距離、h…歯丈、L…
歯形線、12…FRP製パイプ、13…継手としてのヨ
ーク、13a…接合部、14…セレーション、14a…
歯。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D042 AA06 AB01 DA05 DA09 DA12 DA15 3J033 AA01 AB01 AB02 BA07 BC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に設けられた接合部の外周面に、
    FRP製パイプの内面にその軸方向に延びる溝を刻設可
    能な多数の歯を有するセレーションを備えたFRP製プ
    ロペラシャフト用継手において、 前記セレーションの歯丈を、隣接する歯の隣り合う歯形
    線の延長線の交点と、前記歯の外径線との距離の1/2
    以下にしたFRP製プロペラシャフト用継手。
  2. 【請求項2】 前記セレーションの各歯の歯元の外面を
    曲面とした請求項1に記載のFRP製プロペラシャフト
    用継手。
  3. 【請求項3】 前記セレーションの各歯の歯元の外面を
    形成する曲面は、隣接する歯において共通の1個の円弧
    面で構成されている請求項2に記載のFRP製プロペラ
    シャフト用継手。
  4. 【請求項4】 前記セレーションの歯丈が0.5〜0.
    7mmである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載
    のFRP製プロペラシャフト用継手。
  5. 【請求項5】 前記セレーションの歯丈が食い込み代に
    0.1mm〜0.2mmを加えた値に形成されている請
    求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のFRP製プロ
    ペラシャフト用継手。
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