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JP2003296077A - 分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体 - Google Patents

分散印刷制御装置および分散印刷制御方法並びに記録媒体

Info

Publication number
JP2003296077A
JP2003296077A JP2003068449A JP2003068449A JP2003296077A JP 2003296077 A JP2003296077 A JP 2003296077A JP 2003068449 A JP2003068449 A JP 2003068449A JP 2003068449 A JP2003068449 A JP 2003068449A JP 2003296077 A JP2003296077 A JP 2003296077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printer
print data
printers
data
distributed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003068449A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Iwata
文彦 岩田
Masashi Asakawa
正志 浅川
Akihiro Sato
昭弘 佐藤
Akira Mochida
晃 持田
Hironori Togashi
宏規 富樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003068449A priority Critical patent/JP2003296077A/ja
Publication of JP2003296077A publication Critical patent/JP2003296077A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用のアプリケーションプログラムからでも
作業性よく分散印刷を行なうことができるようにする。 【解決手段】 アプリ100は、印刷データを生成して
印刷命令を発行する。仮想ドライバ110は、印刷命令
を受けて、仮想的なプリンタ(分散先のプリンタが同一
機種である場合、その機種)についての性能情報をアプ
リ100に返す。アプリ100は、印刷データを性能情
報に基づいて仮想プリンタに適合したデータに変換して
仮想ドライバ110に送る。仮想ドライバ110は、印
刷データを中間印刷ファイルMFとしてHDDに格納す
る。分散印刷ユーティリティ120は、中間印刷ファイ
ルMFの中間印刷データを各プリンタ用に割り振りなが
ら実ドライバに出力する。分散印刷ユーティリティで
は、分散先のプリンタが同一機種である場合、印刷デー
タを各プリンタに適合させるデータ変換を行なわない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アプリケーショ
ンプログラムにより生成された印刷すべき印刷データを
複数のプリンタに分散して出力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワークを用い
ることで、パーソナルコンピュータ等の一の情報処理装
置に対して複数のプリンタを容易に接続することが可能
となった。こうした一の情報処理装置に複数のプリンタ
を接続した構成では、情報処理装置で作成した印刷デー
タを各プリンタに分散して出力することができ、全体と
しての印刷時間の短縮を図ることができる。例えば、情
報処理装置からアプリケーションプログラムによって作
成した文書を3部印刷しようとする場合、3台のプリン
タに1部ずつ分散して印刷を行なうことで、理論的には
1部の印刷に要する時間で3部の印刷を済ますことがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、分散印刷を行なおうとするとき、アプリ
ケーションプログラムから各プリンタのプリンタドライ
バに対して印刷データをプリンタ毎に個別に出力する必
要があった。このために、作業者は、アプリケーション
プログラムにおいて印刷の作業を分散先のプリンタの数
の回数だけ行なう必要があり、作業性が悪いという問題
があった。
【0004】この発明は、汎用のアプリケーションプロ
グラムからでも作業性よく分散印刷を行なうことができ
るようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0006】この発明の第1の分散印刷制御装置は、ア
プリケーションプログラムにより生成された印刷すべき
印刷データを複数のプリンタ用に分配して、各分配され
た印刷データを、前記プリンの機種に対応したプリンタ
ドライバを介して各プリンタに出力する分散印刷制御装
置であって、前記複数のプリンタが同一機種であるとき
に、該機種のプリンタについての情報を仮想的なプリン
タについての情報として定める仮想的なプリンタドライ
バを記憶する仮想プリンタドライバ記憶手段と、前記仮
想的なプリンタドライバを実行することで前記アプリケ
ーションプログラムから前記仮想的なプリンタに適合す
る中間印刷データを得る中間印刷データ生成手段と、前
記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り当てる印
刷データ割当手段と、前記印刷データ割当手段による割
り当てに従って前記中間印刷データを、前記プリンタド
ライバによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記
各プリンタにそれぞれ送る出力データ制御手段とを備え
ることを要旨としている。
【0007】上記構成の分散印刷制御装置によれば、ア
プリケーションプログラムからは仮想的なプリンタドラ
イバに対して一の印刷命令を行なうだけで、中間印刷デ
ータを得ることができ、この中間印刷データから同一機
種である各プリンタへの分散印刷が自動的に行なわれ
る。このために、作業者は、アプリケーションプログラ
ム上で印刷の作業を一度行なえばよく、作業性に優れて
いるという効果を奏する。また、この分散印刷制御装置
では、アプリケーションプログラムにより生成された印
刷データをプリンタに適合させるために行なうデータ変
換の処理を、中間印刷データ生成手段により1度行なう
だけでよく、各プリンタ毎に何度も行なう必要がない。
このために、同一機種のプリンタへの分散印刷を高速度
で行なうことができるという効果も奏する。
【0008】上記構成の分散印刷制御装置において、前
記印刷データ割当手段にて割り当てられる前記中間印刷
データの区切りの所定の単位が、印刷データで示す文書
のページの単位であるものとすることができる。この構
成によれば、印刷すべき文書のページを区切りとして、
各プリンタへの分散印刷を行なうことができる。
【0009】上記構成の分散印刷制御装置において、前
記中間印刷データ生成手段により生成された中間印刷デ
ータを、外部記憶装置に中間印刷ファイルとして一旦格
納するよう構成することができる。この構成によれば、
中間印刷データの再利用が可能となる。
【0010】上記中間印刷ファイルを外部記憶装置に格
納させる分散印刷制御装置において、外部からの指示を
受けて、前記外部記憶装置に記憶される前記中間印刷フ
ァイルを読み出し、該中間印刷ファイルの中間印刷デー
タを用いて、前記各プリンタへの分散印刷を再実行する
ように構成することができる。この構成によれば、印刷
した印刷物に不備があったり、印刷の部数が不足してい
たりして再印刷を行ないたいという場合に、アプリケー
ションプログラムを起動せずに印刷を行なうことができ
る。
【0011】上記再印刷を行なう構成の分散印刷制御装
置において、前記印刷データ割当手段および出力データ
制御部を再実行することで前記分散印刷の再実行を行な
うよう構成することができる。この構成によれば、印刷
データの分散の割り当てを、印刷データ割当手段にて変
更した上で再印刷を行なうことができる。
【0012】上記第1の分散印刷制御装置において、前
記各プリンタ毎に設けられたプリンタドライバから、前
記プリンタの性能についての情報を取り込む性能情報取
込手段と、該性能情報取込手段により取り込んだ全ての
プリンタの性能から前記複数のプリンタが同一機種であ
ることを判別する同一機種判別手段とを備える構成とす
ることができる。この構成によれば、各プリンタ毎に設
けられたプリンタドライバからプリンタの性能の情報を
取り込むことが可能となり、それら性能の情報からプリ
ンタが同一機種であることを判別することができる。
【0013】上記第1の分散印刷制御装置において、前
記印刷データの分配についての入力用ウィンドウを表示
するとともに、入力装置からの入力データに基づいて、
前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配するため
の各種情報を設定する分配情報設定手段を備え、前記印
刷データ割当手段は、前記分配情報設定手段により設定
された各種情報に基づいて前記中間印刷データの割り当
てを行なうよう構成することができる。この構成によれ
ば、プリンタの分散先を定めるために必要な各種情報
を、分配情報設定手段によって指定することができる。
【0014】上記分配情報設定手段を備える構成の分散
印刷制御装置において、前記印刷データを前記複数のプ
リンタ用に分配するための各種情報のうちの一つが、当
該分散印刷制御装置に接続される複数のプリンタから選
択される所定のグループ内のプリンタに分配先を制限す
るための情報であるとすることができる。この構成によ
れば、接続された全てのプリンタの内から予め定めたグ
ループ内のプリンタに印刷の分散先を限ることができ
る。このため、作業者は印刷物の出力先を予め限られた
範囲内とすることができ、この結果、作業性に優れてい
る。
【0015】上記分配情報設定手段を備える構成の分散
印刷制御装置において、前記中間印刷データ生成手段に
より生成された中間印刷データを中間印刷ファイルと
し、該中間印刷ファイルと前記分配情報設定手段により
設定した各種情報を示すデータとを、外部記憶装置に一
旦格納するよう構成することもできる。この構成によれ
ば、上記各種情報を示すデータが外部記憶装置に格納さ
れていることから、中間印刷ファイルに基づく再印刷時
において、分配情報設定手段による処理のデフォルト値
を上記データに基づいて定めることができる。このた
め、単なる印刷のやり直しのような設定情報の変更を必
要としない場合に、データの再入力が不要であることか
ら、再印刷時の作業性に、より一層優れている。
【0016】上記第1の分散印刷制御装置において、前
記複数のプリンタのうちの少なくとも一つを、コンピュ
ータネットワークにより接続した構成とすることができ
る。この構成によれば、コンピュータネットワークを用
いることで、多数のプリンタに容易に接続することが可
能となる。
【0017】この発明の第2の分散印刷制御装置は、ア
プリケーションプログラムにより生成された印刷すべき
印刷データを複数のプリンタ用に分配して、各分配され
た印刷データを、前記プリンタの機種に対応したプリン
タドライバを介して各プリンタに出力する分散印刷制御
装置であって、仮想的なプリンタについての情報を定め
るとともに、特に前記複数のプリンタが同一機種である
ときに、該機種のプリンタについての情報を定める仮想
的なプリンタドライバを記憶する仮想プリンタドライバ
記憶手段と、前記仮想的なプリンタドライバを実行する
ことで前記アプリケーションプログラムから前記仮想的
なプリンタに適合する中間印刷データを得る中間印刷デ
ータ生成手段と、前記中間印刷データを前記複数のプリ
ンタに割り当てる印刷データ割当手段と、前記複数のプ
リンタが同一機種であるか否かを判別する同一機種判別
手段と、前記複数のプリンタが同一機種であると判別さ
れたときには、前記印刷データ割当手段による割り当て
に従って前記中間印刷データを、前記プリンタドライバ
によるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリ
ンタにそれぞれ送り、一方、前記複数のプリンタが同一
機種でないと判別されたときには、前記印刷データ割当
手段による割り当てに従って前記中間印刷データを、前
記プリンタドライバによるデータ変換の処理を行なって
前記各プリンタにそれぞれ送る出力データ制御手段とを
備えることを要旨としている。
【0018】上記構成の第2の分散印刷制御装置によれ
ば、アプリケーションプログラムからは仮想的なプリン
タドライバに対して一の印刷命令を行なうだけで、中間
印刷データを得ることができ、この中間印刷データから
各プリンタへの分散印刷が自動的に行なわれる。このた
めに、作業者は、アプリケーションプログラム上で印刷
の作業を一度行なえばよく、作業性に優れているという
効果を奏する。
【0019】また、この第2の分散印刷制御装置では、
分散先である複数のプリンタが同一機種であろうと異機
種であろうと共に分散印刷を行なうことができ、特に、
同一機種のプリンタへの分散印刷を行なうときには、ア
プリケーションプログラムにより生成された印刷データ
をプリンタに適合させるために行なうデータ変換の処理
を、中間印刷データ生成手段により1度行なうだけでよ
く、各プリンタ毎に何度も行なう必要がない。このため
に、プリンタの機種に関わらない分散印刷を可能としな
がら、同一機種のプリンタへの分散印刷を高速度で行な
うことができるという効果も奏する。
【0020】この発明の第1の分散印刷制御方法は、ア
プリケーションプログラムにより生成された印刷すべき
印刷データを複数のプリンタ用に分配して、各分配され
た印刷データを、前記プリンタの機種に対応したプリン
タドライバを介して各プリンタに出力する分散印刷制御
方法であって、(a)前記複数のプリンタが同一機種で
あるときに、該機種のプリンタについての情報を仮想的
なプリンタについての情報として定める仮想的なプリン
タドライバを記憶装置に予め用意する工程と、(b)前
記仮想的なプリンタドライバを実行することで前記アプ
リケーションプログラムから前記仮想的なプリンタに適
合する中間印刷データを得る工程と(c)前記中間印刷
データを前記複数のプリンタに割り当てる工程と、
(d)前記工程(c)による割り当てに従って前記中間
印刷データを、前記プリンタドライバによるデータ変換
の処理を行なうことなしに前記各プリンタにそれぞれ送
る工程とを備えることを要旨としている。
【0021】この構成の第1の分散印刷制御方法は、こ
の発明の第1の分散印刷制御装置と同様な作用・効果を
有しており、アプリケーションプログラムから作業性よ
く分散印刷を行なうことができるとともに、同一機種の
プリンタへの分散印刷を高速度で行なうことができる。
【0022】この発明の第2の分散印刷制御方法は、ア
プリケーションプログラムにより生成された印刷すべき
印刷データを複数のプリンタ用に分配して、各分配され
た印刷データを、前記プリンタの機種に対応したプリン
タドライバを介して各プリンタに出力する分散印刷制御
方法であって、(a)仮想的なプリンタについての情報
を定めるとともに、特に前記複数のプリンタが同一機種
であるときに、該機種のプリンタについての情報を定め
る仮想的なプリンタドライバを記憶装置に予め用意する
工程と、(b)前記仮想的なプリンタドライバを実行す
ることで前記アプリケーションプログラムから前記仮想
的なプリンタに適合する中間印刷データを得る工程と、
(c)前記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り
当てる工程と、(d)前記複数のプリンタが同一機種で
あるか否かを判別する工程と、(e)前記複数のプリン
タが同一機種であると判別されたときには、前記印刷デ
ータ割当手段による割り当てに従って前記中間印刷デー
タを、前記プリンタドライバによるデータ変換の処理を
行なうことなしに前記各プリンタにそれぞれ送り、一
方、前記複数のプリンタが同一機種でないと判別された
ときには、前記工程(c)による割り当てに従って前記
中間印刷データを、前記プリンタドライバによるデータ
変換の処理を行なって前記各プリンタに送る工程とを備
えることを要旨としている。
【0023】この構成の第2の分散印刷制御方法は、こ
の発明の第2の分散印刷制御装置と同様な作用・効果を
有しており、アプリケーションプログラムから作業性よ
く分散印刷を行なうことができる。また、プリンタの機
種に関わらない分散印刷を可能としながら、同一機種の
プリンタへの分散印刷を高速度で行なうことができる。
【0024】この発明の第1の記録媒体は、アプリケー
ションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー
タを同一機種の複数のプリンタ用に分配して、各分配さ
れた印刷データを、各プリンタ毎に設けられたプリンタ
ドライバを介して各プリンタに出力する分散印刷制御装
置において用いられるコンピュータプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
(a)前記複数のプリンタが同一機種であるときに、該
機種のプリンタについての情報を仮想的なプリンタにつ
いての情報として定める仮想的なプリンタドライバを記
憶装置に予め用意する機能と、(b)前記仮想的なプリ
ンタドライバを実行することで前記アプリケーションプ
ログラムから前記仮想的なプリンタに適合する中間印刷
データを得る機能と(c)前記中間印刷データを前記複
数のプリンタに割り当てる機能と、(d)前記機能
(c)による割り当てに従って前記中間印刷データを、
前記プリンタドライバによるデータ変換の処理を行なう
ことなしに前記各プリンタにそれぞれ送る機能とを、コ
ンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム
を記録したことを要旨としている。
【0025】上記構成の第1の記録媒体も、上記発明の
第1の分散印刷制御装置と同様な作用・効果を有してお
り、アプリケーションプログラムから作業性よく分散印
刷を行なうことができるとともに、同一機種のプリンタ
への分散印刷を高速度で行なうことができる。
【0026】この発明の第2の記録媒体は、アプリケー
ションプログラムにより生成された印刷すべき印刷デー
タを複数のプリンタ用に分配して、各分配された印刷デ
ータを、前記プリンタの機種に対応したプリンタドライ
バを介して各プリンタに出力する分散印刷制御装置にお
いて用いられるコンピュータプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、(a)仮想
的なプリンタについての情報を定めるとともに、特に前
記複数のプリンタが同一機種であるときに、該機種のプ
リンタについての情報を定める仮想的なプリンタドライ
バを記憶装置に予め用意する機能と、(b)前記仮想的
なプリンタドライバを実行することで前記アプリケーシ
ョンプログラムから前記仮想的なプリンタに適合する中
間印刷データを得る工程と、(c)前記中間印刷データ
を前記複数のプリンタに割り当てる機能と、(d)前記
複数のプリンタが同一機種であるか否かを判別する機能
と、(e)前記複数のプリンタが同一機種であると判別
されたときには、前記印刷データ割当手段による割り当
てに従って前記中間印刷データを、前記プリンタドライ
バによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記割当
先の各プリンタににそれぞれ送り、一方、前記複数のプ
リンタが同一機種でないと判別されたときには、前記機
能(c)による割り当てに従って前記中間印刷データ
を、前記プリンタドライバによるデータ変換の処理を行
なって前記各プリンタにそれぞれ送る機能とを、コンピ
ュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記
録したことを要旨としている。
【0027】上記構成の第2の記録媒体も、この発明の
第2の分散印刷制御装置と同様な作用・効果を有してお
り、アプリケーションプログラムから作業性よく分散印
刷を行なうことができる。また、プリンタの機種に関わ
らない分散印刷を可能としながら、同一機種のプリンタ
への分散印刷を高速度で行なうことができる。
【0028】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、この発明の記録媒体
による機能と同様の機能を持つコンピュータプログラム
としての態様である。その第2の態様は、そのコンピュ
ータプログラムを含むことで搬送波内に具現化されたデ
ータ信号としての態様である。第3の態様は、コンピュ
ータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム
供給装置としての態様である。この第3の態様では、コ
ンピュータプログラムをコンピュータネットワーク上の
サーバなどに置き、通信経路を介して、必要なプログラ
ムをコンピュータにダウンロードし、これを実行するこ
とで、上記の装置や方法を実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成・作
用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形
態を実施例に基づき説明する。
【0030】1.ハードウェアの全体構成 図1はこの発明の一実施例を適用するコンピュータシス
テムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。図示するように、この一実施例のコンピュータシス
テムは、コンピュータ10を備え、このコンピュータ1
0には、実質的にコンピュータ機能を有する複数のプリ
ンタ70,80,…が、ローカルエリアネットワーク
(LAN)により構築されたコンピュータネットワーク
90を介して接続されている。なお、コンピュータネッ
トワーク90は、LANに替えて、インターネットや、
イントラネットや、ワイドエリアネットワーク(WA
N)など、各種ネットワークに替えることができる。
【0031】コンピュータ10には、周辺機器としての
CRTディスプレイ12が接続され、さらにはローカル
にてもう一台のプリンタ60が接続されている。また、
コンピュータ10は、コンピュータ本体16とキーボー
ド18とマウス20を備える。このコンピュータ本体1
6には、フロッピィディスク22の内容を読み取るフロ
ッピィディスクドライブ24が搭載されている。
【0032】コンピュータ本体16は、中央演算処理装
置としてのCPU30を中心にバスにより相互に接続さ
れたROM31、RAM32、表示画像メモリ33、マ
ウスインタフェース34、キーボードインタフェース3
5、FDC36、HDC37、CRTC38、プリンタ
インタフェース39およびネットワーク制御回路40を
備える。
【0033】ROM31は、内蔵されている各種プログ
ラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM
32は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能
なメモリである。表示画像メモリ33はCRTディスプ
レイ12に表示する画像の画像データを記憶するメモリ
である。マウスインタフェース34は、マウス20との
データ等のやり取りを司るインタフェースである。キー
ボードインタフェース35は、キーボード18からのキ
ー入力を司るインタフェースである。FDC36は、フ
ロッピィディスクドライブ(FDD)24を制御するフ
ロッピィディスクコントローラである。HDC37は、
ハードディスクドライブ(HDD)41を制御するハー
ドディスクコントローラである。CRTC38は、表示
画像メモリ33に記憶される表示画像データに基づいて
CRTディスプレイ12における画像の表示を制御する
CRTコントローラである。プリンタインタフェース3
9は、ローカルにて接続されるプリンタ14へのデータ
の出力を制御するインタフェースである。ネットワーク
制御回路40は、ネットワークカードなどから成り、コ
ンピュータネットワーク90に接続されている。
【0034】このコンピュータシステムでは、オペレー
ティングシステムはHDD41に記憶されており、コン
ピュータ本体16に電源を投入すると、HDD41のブ
ートブロックに書き込まれたローダに従ってRAM32
の所定の領域にロードされる。また、プリンタ60,7
0,80の機種毎に用意されるプリンタドライバ(以
下、実プリンタドライバと呼ぶ)は、フロッピィディス
ク22に予め格納されており、所定のインストールプロ
グラムを起動することで、フロッピィディスクドライブ
24からコンピュータ10にインストールされる。この
インストールされた実プリンタドライバは、HDD41
に記憶されており、コンピュータ10に電源を投入した
ときに、オペレーティングシステムに組み込まれ、RA
M32の所定の領域にロードされる。
【0035】また、このコンピュータシステムでは、仮
想的なプリンタについての情報を定める仮想的なプリン
タドライバ(仮想プリンタドライバ)110を備えてい
る。この仮想プリンタドライバ110は、実際のプリン
タドライバと同様に、フロッピィディスク22に予め格
納されており、所定のインストールプログラムを起動す
ることで、フロッピィディスクドライブ24からコンピ
ュータ10にインストールされる。このインストールさ
れた仮想プリンタドライバ110は、HDD41に記憶
されており、コンピュータ10に電源を投入したとき
に、オペレーティングシステムに組み込まれ、RAM3
2の所定の領域にロードされる。なお、仮想プリンタド
ライバ110のコンピュータプログラムは、フロッピィ
ディスク22に格納されたものに替えて、CD−RO
M、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒
体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。
また、このコンピュータプログラムは、外部のコンピュ
ータネットワーク(例えばインターネット)に接続され
る特定のサーバから、コンピュータネットワークを介し
て提供されるプログラムデータをダウンロードして、R
AM32またはHDD41に転送することにより得るよ
うにすることもできる。
【0036】プリンタ60,70,80は、ドラムにレ
ーザ光を当てて像を作り、トナーで現像して用紙に転写
する所謂レーザプリンタである。なお、プリンタ60,
70,80としては、インクジェットプリンタ、熱転写
プリンタなど、各種プリンタを適用することができる。
【0037】2.分散印刷処理の様子 かかる構成のコンピュータシステムによれば、大まかに
は、コンピュータ本体16により、印刷すべき印刷デー
タを作成し、この印刷データをコンピュータ本体16に
接続されているプリンタ60,70,80に分散して印
刷させる分散印刷処理を行なう。こうした分散印刷処理
の様子について以下詳しく説明する。
【0038】図2は、分散印刷処理の全体の様子を概略
的に示すブロック図である。図3は、分散印刷処理に用
いられる仮想プリンタドライバ110の処理の様子を示
すブロック図である。図4は、分散印刷処理の一部を実
現する分散印刷ユーティリティプログラム(以下、単に
「分散印刷ユーティリティ」と呼ぶ)120の処理の様
子を示すブロック図である。
【0039】図2に示すように、コンピュータ本体16
の内部で動作しているアプリケーションプログラム10
0は、画像の処理を行って画像データを生成し、この画
像データを印刷すべく印刷命令を発行する。アプリケー
ションプログラム100から印刷命令が発行されると、
仮想プリンタドライバ110が、印刷命令を受けて、こ
の仮想プリンタドライバ110が想定する仮想的なプリ
ンタの性能についての性能情報をアプリケーションプロ
グラム100に返す。詳細には、図3に示すように、仮
想プリンタドライバ110は、印刷命令受信部111に
より、アプリケーションプログラム100から発行され
る印刷命令を受信して、その印刷命令を受信した旨を印
刷命令受信部111から受けた性能情報返信部112に
より、仮想的なプリンタの性能についての性能情報をア
プリケーションプログラム100に返す。
【0040】ここで仮想的なプリンタの性能というの
は、分散先となり得る全てのプリンタのうちの最も性能
の高いプリンタについての性能である。一般に、性能の
高いプリンタは、高級なプログラム言語により描画を行
なっている。例えば、数式等を用いた高度な描画命令に
より図形を表わすものは高級なプログラム言語であり、
ビットマップを用いた程度の低い描画命令により図形を
表わすものは低級なプログラム言語である。したがっ
て、この実施例では、仮想的なプリンタの性能を上述し
たように分配先となり得る全てのプリンタのうちの最も
高いプリンタについての性能と定めることで、この仮想
プリンタドライバ110において高級なプログラム言語
に従うデータ変換処理(レンダリング処理)を可能とし
ている。すなわち、高級なプログラム言語は前述したよ
うに、高度な描画命令を使用するものであるから、この
仮想プリンタドライバ110では、もっとも高性能なプ
リンタに合わせて効率的なレンダリング処理を実現し得
るようにしている。
【0041】なお、分散先となり得るプリンタというの
は、コンピュータ本体16にローカルもしくはネットワ
ークで接続される全てのプリンタのうちのプロパティ設
定部113により設定されるプリンタグループに属する
プリンタであり、ここでは、プリンタ60,70,80
が該当するものとする。なお、この実施例では、これら
3台のプリンタ60,70,80が同一機種である場合
には、3台のプリンタのうち のいずれか一つのプリン
タの性能が仮想的なプリンタの性能として定められてい
る。
【0042】詳細には、上記プリンタ60,70,80
の機種毎に用意される実プリンタドライバ130,14
0,150(プリンタ60,70,80が同一機種の場
合には、一の実プリンタドライバ130が用意されるだ
けである)から分散印刷ユーティリティ120が取り込
んだ各プリンタ60,70,80の性能情報を、性能情
報入力部114により取り込んで、仮想プリンタ性能決
定部115により、これら各プリンタ60,70,80
の性能情報から最も高いものを抽出して、これを仮想的
なプリンタの性能情報とする。なお、各プリンタ60,
70,80の性能情報が同一である場合には、最初に読
み込んだプリンタ60の性能情報を仮想的なプリンタ性
能情報とする。性能情報返信部112は、こうして定め
た仮想的なプリンタの性能情報をアプリケーションプロ
グラム100に返している。
【0043】また、仮想プリンタドライバ110は、プ
ロパティ設定部113により、ユーザインタフェース1
16を動作させて印刷のための各種情報を設定・記憶す
るが、この印刷のための各種情報のうちのいくつかの情
報を上記性能情報とともに性能情報返信部112を介し
てアプリケーションプログラム100に返す。印刷のた
めの各種情報としては、印刷品質、色補正、ハーフトー
ンの種類等の印刷の基本設定に関するもの、用紙のサイ
ズ、印刷方向等の用紙設定に関するもの、分散先となり
得るプリンタを指定するプリンタグループに関するも
の、分散印刷する場合の分散形態に関するもの等がある
が、ここでは、これら情報の内のプリンタグループおよ
び分散形態に関するものを除いた情報をアプリケーショ
ンプログラム100に送る。
【0044】アプリケーションプログラム100は、性
能情報やこれら情報を受け取り、上記生成した画像デー
タを性能情報やこれら情報に基づいて、プリンタ(ここ
では仮想的なプリンタ)に適合した印刷データに変換し
て、この変換後の印刷データを仮想プリンタドライバ1
10に送る。この印刷データの変換の処理は、前述した
ように効率的なレンダリング処理を実現するもので、実
プリンタドライバにより実現される色変換やハーフトー
ン等の処理についてはここでは実施されない。
【0045】図2に示すように、仮想プリンタドライバ
110は、アプリケーションプログラム100から送ら
れてきた印刷データを中間印刷データとし、その中間印
刷データをまとめたデータセットを中間印刷ファイルM
FとしてHDD41に一旦格納する。詳細には、図3に
示すように、アプリケーションプログラム100から送
られてきた印刷データを印刷データ受信部117により
受信して、その後、その印刷データを中間印刷データと
し、その中間印刷データを中間印刷ファイルMFとし
て、中間印刷データ出力部118によりHDD41に出
力する。
【0046】なお、分散先となり得るプリンタ60,7
0,80が同一機種である場合には、仮想プリンタドラ
イバ110は、その同一機種のプリンタに対応した実プ
リンタドライバをコールして、実プリンタドライバ13
0と同じデータ変換の処理を行なっている。すなわち、
分散先となり得るプリンタ60,70,80が同一機種
である場合には、上記中間印刷データは一の実プリンタ
ドライバ130から得られる最終印刷データと実質的に
同一のものとなる。ここで、実プリンタドライバ130
から得られる最終印刷データというのは、アプリケーシ
ョンプログラム100から各プリンタ60,70,80
の実プリンタドライバ1300に対して直接印刷を指示
した場合に実プリンタドライバ130から出力される印
刷データのことであり、仮想プリンタドライバ110で
は実施されなかった各プリンタに対応した色変換やハー
フトーン等の処理も施されたものである。上記のように
中間印刷データが最終印刷データと同一のものとなるの
は、分散先となり得るプリンタ60,70,80が同一
機種である場合に、仮想プリンタドライバ110は、ど
のプリンタ60,70,80とも一致する性能情報をア
プリケーションプログラムに返すことになることから、
実プリンタドライバ130と全く同じ働きをするためで
ある。
【0047】中間印刷ファイルMFは、HDD41に格
納されてるが、HDD41に替えてRAM32に格納す
る構成としたり、フロッピィディスク22に格納する構
成としたりすることもでき、さらには、他の外部記憶装
置に格納する構成とすることもできる。こうした中間印
刷ファイルMFの中間印刷データを、その後、分散印刷
ユーティリティ120は読み取る。また、仮想プリンタ
ドライバ110は、プロパティ設定部113で設定され
た各種情報をプリンタプロパティデータPDとしてプロ
パティデータ出力部119を介して分散印刷ユーティリ
ティ120に送る処理も行なう。なお、このプリンタプ
ロパティデータPDについても、中間印刷ファイルMF
と対にHDD41に格納する。
【0048】図2に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷
データと、上記プリンタプロパティデータPDとを受け
取り、その中間印刷データを、プリンタプロパティデー
タPDに含まれるプリンタグループと分散形態に関する
情報に従って各プリンタ60,70,80用に分配し
て、各プリンタ60,70,80に対応して設けられた
実プリンタドライバ130,140,150に送る。分
散印刷ユーティリティ120によるこうした処理につい
て、次に詳しく説明する。
【0049】図4に示すように、分散印刷ユーティリテ
ィ120は、まず、中間印刷データ入力部121によ
り、中間印刷ファイルMFを構成する中間印刷データを
取り込むとともに、プロパティデータ入力部122によ
り、仮想プリンタドライバ110から送られてくるプリ
ンタプロパティデータPDを受け取る。次いで、そのプ
リンタプロパティデータPDに含まれるプリンタグルー
プと分散形態に関する情報に基づいて、割り振り決定部
123により中間印刷データの割り振りを決定する。こ
こでいう割り振りというのは、中間印刷データをページ
単位に分け、プリンタグループに属するプリンタ60,
70,80がそれぞれ引き受けるべきページを定めるこ
とである。
【0050】こうして決定された割り振りの情報は出力
データ制御部124に送られる。出力データ制御部12
4は、中間印刷データ入力部121で取り込んだ中間印
刷データの各ページを、上記割り振りの情報に基づい
て、上記プリンタ60,70,80の実プリンタドライ
バ130,140,150に対して振り分けながらそれ
ぞれ出力する。なお、この実プリンタドライバ130,
140,150へのデータ出力の際には、具体的には次
のような作業を経て行なう。
【0051】まず、分散先となり得る全てのプリンタが
同一機種であるか否かを判別する。そして、同一機種で
ない、すなわち異機種であると判別された場合には、次
の処理を行なう。まず、上記割り振りの情報から定まる
割り振り先のプリンタに対して実プリンタドライバ13
0,140,150を介して設定変更を指示する処理
を、プリンタ設定部125により行なう。次いで、出力
命令出力部126により割り振り先のプリンタの実プリ
ンタドライバ130,140,150に対して出力命令
を発行して、その出力命令の発行を受けた実プリンタド
ライバ130,140,150から返送されてくるプリ
ンタ60,70,80の性能についての性能情報を、性
能情報入力部127により受け取る。
【0052】出力データ制御部124は、性能情報入力
部127から受け取った性能情報と、プロパティデータ
入力部122から受け取ったプリンタプロパティデータ
PDに含まれる印刷の基本設定に関する情報や用紙設定
に関する情報等(プリンタグループと分散形態に関する
情報を除く)に基づいて、中間印刷データの割り振るべ
きページを割り振り先のプリンタ60,70,80に適
合したデータに変換する処理を行なう(以下、このデー
タ変換の処理をレンダリング処理と呼ぶ)。また、出力
データ制御部124は、これら変換後の印刷データを最
終印刷データとして、最終印刷データ出力部128を介
して実プリンタドライバ130,140,150に送
る。実プリンタドライバ130,140,150は、仮
想プリンタドライバでは実施されなかった各プリンタに
対応した色変換やハーフトーン等の処理を最終印刷デー
タに施して、その最終印刷データを各プリンタ60,7
0,80に送信する。
【0053】一方、分散先となり得るプリンタが同一機
種と判別された場合には、次の処理を行なう。まず、上
記割り振りの情報から定まる割り振り先のプリンタ6
0,70,80に対して実プリンタドライバ130,1
40,150を介して設定変更を指示する処理を、プリ
ンタ設定部125により行なう。次いで、中間印刷デー
タの割り振るべきページを、上記割り振りの情報から定
まる割り振り先のプリンタ60,70,80の実プリン
タドライバ130に対して最終印刷データ出力部128
を介して送る。プリンタ60,70,80が同一機種で
ある場合には、前述したように、中間印刷データは色変
換やハーフトーン等の処理が施されたものであることか
ら、実プリンタドライバ130は、その中間印刷データ
をそのまま最終印刷データとして各プリンタ60,7
0,80に送信する。
【0054】また、分散印刷ユーティリティ120は、
実プリンタドライバ130,140,150からの信号
に基づいて各プリンタ60,70,80の状態を監視す
るプリンタ監視部129を備えている。プリンタ監視部
129は、各プリンタの混み具合やプリンタのエラー状
態(故障は勿論のこと、用紙詰まり、用紙切れの状態等
も含む)を監視するものである。出力データ制御部12
4は、このプリンタ監視部129からの信号を受け取
り、上記印刷データの出力に際して、混み合っていたり
エラー状態にあるプリンタについては出力先を変更した
り、出力を一旦中止したりする処理を行なう。
【0055】なお、実プリンタドライバ130,14
0,150から送られてくる各プリンタ60,70,8
0の性能情報は、前述したように分散印刷ユーティリテ
ィ120で利用されるとともに、性能情報出力部12a
を介して仮想プリンタドライバ110にも送られる。
【0056】3.仮想プリンタドライバ 仮想プリンタドライバ110がコンピュータ10にイン
ストールされたときに、オペレーティングシステムがど
のような状態に変わるかを、次に説明する。なお、この
説明に当たり、この仮想プリンタドライバ110が動作
するオペレーティングシステムとして、Windows
95(マイクロソフト社の商標)を例にとって説明す
る。
【0057】ユーザ(作業者)は、コンピュータ10を
次のように操作して、印刷のための各種情報を設定する
ダイアログボックスをCRTディスプレイ12の画面上
に開く。すなわち、[スタート]→[設定]→[プリン
タ]の操作を行なうことで、「プリンタ」ウィンドウを
開く。図5は、この「プリンタ」ウィンドウを示す説明
図である。仮想プリンタドライバ110がコンピュータ
10にインストールされた場合、図示するように、「プ
リンタ」ウィンドウWN1には、プリンタ60,70,
80の機種毎に用意される実プリンタドライバ130,
140,150のアイコンIC1,IC2,IC3に加
えて、仮想プリンタドライバ110に対応する例えば
「分散印刷」と表記されたアイコンIC4が表示される
ことになる。即ち、仮想プリンタドライバ110も実プ
リンタドライバと同様に、インストールされると、その
仮想プリンタドライバ110に対応したアイコンIC4
が「プリンタ」ウィンドウWN1に表示されることにな
る。
【0058】なお、その「プリンタ」ウィンドウ上の仮
想プリンタドライバ110に対応した「分散印刷」のア
イコンIC4をダブル・クリックして、その仮想プリン
タドライバ110についてのウィンドウを開き、その
後、そのウィンドウから[プリンタ]→[プロパティ]
の操作を行なうと、その仮想のプリンタについての各種
情報を設定する「分散印刷プロパティ」のダイアログボ
ックスが表示される。作業者は、この「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスに従ってマウス20および
キーボード18を操作することにより、各種の設定情報
を入力することが可能となる。なお、この「分散印刷プ
ロパティ」のダイアログボックスが、前述したユーザイ
ンタフェース116に相当する。
【0059】4.ユーザインタフェース 図6は、「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2を例示する説明図である。図示するように、「分
散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2には、
「分散設定」、「プリンタ」の2種類のカードCD1,
CD2が用意されている。「分散設定」のカードCD1
は、分散印刷する場合の分散形態に関わる情報等を設定
するためのものである。「プリンタ」のカードCD2
は、分散先となり得るプリンタグループに関わる情報、
印刷の基本設定に関する情報および用紙設定に関する情
報等を設定するためのものである。両カードCD1,C
D2のいずれかが、作業者によって、マウス20を操作
することにより選択されて、ダイアログボックスWN2
に表示される。図6には、「分散設定」のカードCD1
が表示された状態が例示されている。なお、カードCD
1,CD2の内容の組み分けは、上記例に限る訳ではな
く、1枚のカードで全ての内容を含む構成としてもよ
く、あるいは、より細かく分けて3枚以上のカードに分
ける構成としてもよい。
【0060】図示するように、「分散設定」のカードC
D1には、「ドキュメント」、「リカバリ」、「指定日
時」の3つのフィールドfd1,fd2,fd3が設け
られている。「ドキュメント」のフィールドfd1は、
文書の印刷形態を設定するためのもので、「部数」につ
いてのデータ入力欄id1、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2、「部、ページ単位でまとめる」
のチェックボックスid3、「ジョブのまとめ方」につ
いてのデータ入力欄id4、「区切りページ」について
のデータ入力欄id5が設けられている。各データ入力
欄(チェックボックスを含む、以下同じ)id1〜id
5は次のような仕様にて設計されている。
【0061】1)「部数」のデータ入力欄id1:印刷
する部数を入力する。アプリケーションプログラム10
0で設定された内容がデフォルトとして入力される。 2)「部単位で印刷する」のチェックボックスid2:
このチェックボックスid2がオン状態のとき、丁合い
印刷となり、オフ状態のとき、スタック印刷となる。こ
こで、丁合い印刷とは、部単位で、各部はページ順にて
出力を行なうものであり、スタック印刷とは、ページ単
位で、同一ページを部数分まとめて出力を行なうもので
ある。 3)「部、ページ単位でまとめる」のチェックボックス
id3:このチェックボックスid3がオン状態のとき
には、上記部単位もしくはページ単位の一集合が複数の
プリンタに渡ることを禁止し、オフ状態のときには、そ
の一集合が複数のプリンタに渡ることを許可する。
【0062】4)「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄
id4:このデータ入力欄id4における「プリンタ単
位」のラジオボタンが選択されると、一のプリンタから
出力する全ページを一つのまとまりとして扱う。このラ
ジオボタンが選択されると、ネットワークに接続された
共有プリンタ70,80において他の使用者の印刷結果
との混在がなくなる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンが選択されると、上記部単位やページ単位
の一集合ごとを一つのまとまりとして扱う。ローカルの
プリンタ60に分散する場合や他の使用者の印刷結果と
混在しても問題ないような場合に利用する。
【0063】5)「区切りページ」のデータ入力欄id
5:区切りページとは、他の使用者の印刷結果と上記ま
とまりの単位で混在した場合に判別できるように、上記
まとまりの先頭や末尾に設けるページである。「先頭」
のチェックボックスがクリックされた場合には、まとま
りの先頭位置に区切りページを印刷する。「末尾」のチ
ェックボックスがクリックされた場合には、まとまりの
末尾位置に区切りページを印刷する。なお、区切りペー
ジには、印刷する文書名や部数、ページ数、使用者名な
どが印刷される。
【0064】なお、この「ドキュメント」のフィールド
fd1には、上記データ入力欄id1〜id5の他に、
上記データ入力欄id1〜id5の設定内容によって決
定される分散形態を表わす分散形態表示欄ddが設けら
れている。この分散形態表示欄ddは、データ入力欄i
d1〜id5の設定内容によって決定される分散形態が
どのようなものであるかをイラスト画像にて示すもので
ある。
【0065】次に、データ入力欄id1〜id5の設定
の内容によって分散形態表示欄ddのイラスト画像がど
のように決まるかを、図7および図8を用いて説明す
る。まず最初に、「部数」のデータ入力欄id1、「部
単位で印刷する」のチェックボックスid2、「部、ペ
ージ単位でまとめる」のチェックボックスid3によっ
てイラスト画像がどのように決まるかを説明する。
【0066】図7は、データ入力欄id1と2つのチェ
ックボックスid2,id3の設定の内容によって分散
形態表示欄ddのイラスト画像がどのように変わるかを
示す説明図である。図示の表において、列は、部単位で
印刷するか否か、すなわち、「部単位で印刷する」のチ
ェックボックスid2がオン状態であるかオフ状態であ
るかによって定まり、行は、部、ページ単位でまとめな
いか否か、すなわち、「部、ページ単位でまとめる」の
チェックボックスid3がオフ状態であるかオン状態で
あるかによって定まる。この表は、「部数」データ入力
欄id1から設定される部数が4部である場合の一例で
ある。
【0067】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第1列
のセルC11に示すように、1台目のプリンタ60に
は、丁合で第1部の第1ページと第2ページが次いで第
2部の第1ページが印刷され、2台目のプリンタ70に
は、第2部の第2ページ、第3部の第1ページと第2ペ
ージが印刷され、3台目のプリンタ80には、第4部の
第1ページと第2ページが印刷されることを示すイラス
ト画像が表示される。
【0068】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめない」の場合には、表中第1行、第2
列のセルC12に示すように、スタック印刷となること
から、1台目のプリンタ60には、第1ページが3部印
刷され、2台目のプリンタ70には、第1ページの必要
部数の残り分と第2ページが2部印刷され、3台目のプ
リンタ80には、第2部の必要部数の残り分とが印刷さ
れることを示すイラスト画像が表示される。
【0069】「部単位で印刷する」で、かつ「部、ペー
ジ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第1列の
セルC21に示すように、1台目のプリンタ60は、1
単位が複数のプリンタに渡ることを禁止することから、
第1部の第1ページから第2部の第2ページまで印刷さ
れ、2台目のプリンタ70には、第3部の第1ページと
第2ページが印刷され、3台目のプリンタ80には、第
4部の第1ページと第2ページが印刷されることを示す
イラスト画像が表示される。
【0070】「部単位で印刷しない」で、かつ「部、ペ
ージ単位でまとめる」の場合には、表中第2行、第2列
のセルC22に示すように、1台目のプリンタ60に
は、第1ページが必要部数分印刷され、2台目のプリン
タ70には、第2ページが必要部数分印刷されることを
示すイラスト画像が表示される。
【0071】次に、データ入力欄id1〜id3の設定
内容から決まるイラスト画像が、「ジョブのまとめ方」
のデータ入力欄id4と「区切りページ」のデータ入力
欄id5によってどのように変わるかを説明する。図8
は、データ入力欄id4,id5によって分散形態表示
欄ddのイラスト画像がどのように決まるかを示す説明
図である。図8に示したイラスト画像の一例は、データ
入力欄id1〜id3の内容によって図7中のセルC1
1に示すようにイラスト画像が決定した場合に、データ
入力欄id4,id5の設定内容に応じてさらにどのよ
うに変わるかを示すものである。
【0072】図8の表において、列は、「ジョブのまと
め方」のデータ入力欄id4において「プリンタ単
位」、「部、ページ番号単位」のいずれのラジオボタン
が選択されたかによって定まり、行は、「区切りペー
ジ」のデータ入力欄id5において「先頭」、「末尾」
の両チェックボックスがどのように指示されているかに
よって定まる。
【0073】「ジョブのまとめ方」のデータ入力欄id
4において、「プリンタ単位」のラジオボタンがクリッ
クされている場合、表中の第1行、第1列のセルCE1
1に示すように、図7のセルC11とそのイラスト画像
は変わらず、一のプリンタから印刷される全ページはま
とめられた形となる。一方、「部、ページ番号単位」の
ラジオボタンがクリックされている場合には、第1行、
第2列のセルCE12に示すように、部、もしくはペー
ジ単位の集合がまとめられ、それらは次の集合との間で
一旦分けられる。なお、実際は、「プリンタ単位」のラ
ジオボタンがクリックされている場合も「部、ページ番
号単位」のラジオボタンがクリックされている場合に
も、区切りページがないことから同じ印刷結果となる。
【0074】「区切りページ」のデータ入力欄id5か
ら区切りページがあると判別された場合には、表中の第
2行目、第3行目、第4行目に示すように、第1行目に
てまとめられた区分に対して、先頭、末尾、または両者
に区切りページ(図中黒塗りの部分)が差し込まれた形
にイラスト画像は定められる。この表によって決定され
るイラスト画像が、分散形態表示欄ddに表示される。
【0075】図6に戻り、「リカバリ」のフィールドf
d2は、分散印刷されるプリンタでエラーが発生した場
合に他のプリンタでリカバリさせる際のリカバリ先を指
定するためのものである。この「リカバリ」のフィール
ドfd2には、「リカバリしない」、「出力先を指定す
る」、「リカバリ先を自動で選択する」の3つのラジオ
ボタンが設けられている。「リカバリしない」のラジオ
ボタンが選択された場合には、分散印刷されるプリンタ
でエラーが発生した場合にもリカバリをしないものとす
る。「出力先を指定する」のラジオボタンが選択された
場合には、「プリンタ」のデータ入力欄から入力された
出力先をリカバリ先とする。「リカバリ先を自動で選択
する」のラジオボタンが選択された場合には、エラーが
発生したプリンタと同機種のプリンタをリカバリ先とす
る。同機種のプリンタがなければ空いているプリンタを
リカバリ先とする。
【0076】「指定日時」のフィールドfd3は、印刷
時間を指定するもので、「印刷日時を指定する」のチェ
ックボックスが指定された場合には、「指定日時」の欄
から入力された時間に印刷が開始される。
【0077】「分散印刷プロパティ」のダイアログボッ
クスWN2に表示される「プリンタ」のカードCD2に
ついて、図9を用いて次に説明する。図示するように、
「プリンタ」のカードCD2には、「プリンタグルー
プ」のフィールドfd4と、「用紙設定」のフィールド
fd5と、内容表示欄fd6が設けられている。
【0078】「プリンタグループ」のフィールドfd4
は、文書を分散して印刷するプリンタのグループを指定
するためのもので、「グループ名」のデータ入力欄id
11と「プリンタ」の表示欄id12と「グループ設
定」のボタンid13とが設けられている。「グループ
名」のデータ入力欄id11は、そのグループの名前を
設定するためのものであり、予め設定されたグループ名
が選択肢として用意される。「プリンタ」の表示欄id
12は、「グループ名」のデータ入力欄id1から設定
されたグループに属するプリンタ名を表示する。「グル
ープ設定」のボタンid13は、図示しない新たなウィ
ンドウを開き作業者からのデータ入力を受け付けること
で、「グループ名」のデータ入力欄id11に用意され
る選択肢の追加、削除を行なう。「プリンタグループ」
のフィールドfd4によって指定されるグループに属す
る全てのプリンタ、すなわち、「プリンタ」の表示欄i
d12に表示される各プリンタに対して、コンピュータ
10は分散印刷を行なうことになる。すなわち、コンピ
ュータ本体16にローカルまたはコンピュータネットワ
ーク90にて接続される全てのプリンタの中でも、この
「プリンタグループ」のフィールドfd4によって指定
されるグループのプリンタ群だけが印刷の分散先となる
ことになる。なお、以下の説明では、前述した3台のプ
リンタ60,70,80を含むグループが指定されてい
るものとして話を進める。
【0079】「用紙設定」のフィールドfd5は、用紙
や印刷品質を設定するためのもので、「用紙サイズ」、
「用紙方向」、「用紙種類」、「色」、「解像度」をそ
れぞれ設定するデータ入力欄id14,id15,id
16,id17が設けられている。
【0080】「用紙サイズ」のデータ入力欄id14
は、使用する用紙サイズを用紙の種類と共に設定するも
ので、例えば、「A4 210×297mm」、「A4
横 210×297mm」、「洋封筒 120×23
5」、「ハガキ 100×147mm」等が選択肢とし
て用意されている。「用紙方向」のデータ入力欄id1
5は、プリンタにおいて用紙のセットされる方向を示す
ものであり、「縦」と「横」とが選択可能である。「用
紙種類」のデータ入力欄id16は、用紙の種類を設定
するもので、「普通紙」、「スーパーファイン専用
紙」、「専用光沢紙」が選択肢として用意されている。
「色」のデータ入力欄id17は、プリンタ14に使用
するインクの種類を設定するもので、「カラー」と「モ
ノクロ」とが選択肢として用意されている。「解像度」
のデータ入力欄id18は、印刷する解像度を設定する
もので、「はやい」、「きれい」の2種類が選択肢とし
て用意されている。ここで、「はやい」、「きれい」
は、例えば、順に360×360(dot)、720×
720(dot)の解像度を示すものである。
【0081】内容表示欄fd6は、「プリンタグルー
プ」のフィールドfd1と「用紙設定」のフィールドf
d5から設定された内容のうちの所望のデータを表示す
る。
【0082】以上のように構成された「分散印刷プロパ
ティ」のダイアログボックスWN2に従って、作業者は
マウス20およびキーボード18を操作することによ
り、各種の設定情報がプリンタプロパティデータとして
コンピュータ本体16に入力されることになる。なお、
このデータ入力の際に、各プリンタ60,70,80の
性能情報によっては上記入力データの取り込みは制限さ
れるように構成されている。例えば、各プリンタ60,
70,80の性能情報から、これらプリンタ60,7
0,80は共にA4までの用紙サイズのみ印刷可能な場
合には、「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2の「用紙サイズ」のデータ入力欄id14は、A
4より大きい用紙サイズは選択肢から除外する構成とし
て、A4より大きい用紙サイズについての入力データは
取り込み不可能としている。
【0083】5.コンピュータプログラム 図3に示した仮想プリンタドライバ110にて実現され
る各部111〜119は、実際は、コンピュータプログ
ラムである仮想プリンタドライバ110とその仮想プリ
ンタドライバ110に従ってCPU30により実行され
る各種処理とにより実現されている。また、図4に示し
た分散印刷ユーティリティ120にて実現される各部1
21〜129は、実際は、コンピュータプログラムであ
る分散印刷ユーティリティ120とその分散印刷ユーテ
ィリティ120に従ってCPU30により実行される各
種処理とにより実現されている。
【0084】上記分散印刷ユーティリティ120は、仮
想プリンタドライバ110と同様に、フロッピィディス
ク22に予め格納されており、所定のインストールプロ
グラムを起動することで、フロッピィディスクドライブ
24からコンピュータ10にインストールされる。この
インストールされた分散印刷ユーティリティ120は、
HDD41に記憶されており、コンピュータ10に電源
を投入したときに、オペレーティングシステムに組み込
まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。なお、
分散印刷ユーティリティ120は、仮想プリンタドライ
バ110と同様に、フロッピィディスク22に格納され
たものに替えて、CD−ROM、光磁気ディスク、IC
カード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格
納された構成としてもよい。また、この分散印刷ユーテ
ィリティ120は、外部のコンピュータネットワーク
(例えばインターネット)に接続される特定のサーバか
ら、コンピュータネットワークを介して提供されるプロ
グラムデータをダウンロードして、RAM32またはH
DD41に転送することにより得るようにすることもで
きる。
【0085】図10は、仮想プリンタドライバ110で
記述される処理ルーチンを、アプリケーションプログラ
ム100で記述される処理ルーチンとともに示すフロー
チャートである。図示するように、このコンピュータ本
体16のCPU30は、まず、アプリケーションプログ
ラム100に処理を移して、画像の処理を行って画像デ
ータを作成する処理を行なう(ステップS210)。こ
のアプリケーションプログラム100は、文書や絵図等
を作成する汎用のアプリケーションプログラムであり、
それぞれのアプリケーションプログラム特有の機能を使
って画像データが作成される。
【0086】次いで、CPU30は、この作成されたア
プリケーションプログラムに備えられる[印刷]のコマ
ンドを実行することで、分散印刷を行なう旨の印刷命令
を発行する処理を行なう(ステップS220)。詳細に
は、印刷のコマンドが操作されたときに、CRTディス
プレイ12に「印刷」のダイアログボックス(図示せ
ず)が表示されるが、ここで「OK」のボタンがクリッ
クされるのを受けて、アプリケーションプログラムは仮
想プリンタドライバ110に対して印刷命令を発行する
処理を行なう。なお、この「印刷」のダイアログボック
スにおいて「プロパティ」のボタンがクリックされた場
合には、仮想プリンタドライバ110に従う処理ルーチ
ンにより、「分散印刷プロパティ」のダイアログボック
スを表示させ、キーボード18とマウス20からの入力
データを読み取ることで、分散印刷に係わる各種情報を
設定する処理を行なっており、その後、印刷命令が発行
される。上記印刷命令の発行は、アプリケーションプロ
グラムからオペレーティングシステムを介して行なう構
成とすることもできる。
【0087】アプリケーションプログラム100に従う
処理により印刷命令が発行されると、CPU30は、仮
想プリンタドライバ110に処理を移して、アプリケー
ションプログラム100による処理から印刷命令を取り
込んだか否かを判別する(ステップS310)。ここ
で、印刷命令を取り込んでいないと判別されると、ステ
ップS310の判別処理を繰り返し実行して、アプリケ
ーションプログラム100からの印刷命令が取り込まれ
るのを待つ。一方、ステップS310で印刷命令が取り
込まれたと判別されたときには、以下の処理を実行す
る。
【0088】CPU30は、まず、プリンタ60,7
0,80の機種毎に用意される実プリンタドライバ13
0,140,150から分散印刷ユーティリティ120
が取り込んだ各プリンタ60,70,80の性能情報
を、分散印刷ユーティリティ120から取り込む(ステ
ップS320)。その後、CPU30は、これら各プリ
ンタ60,70,80の性能情報から最も高いものを抽
出して、これを仮想プリンタの性能情報と決定する(ス
テップS330)。なお、ステップS330では、各プ
リンタ60,70,80の性能情報が同一である場合に
は、各プリンタ60,70,80の性能情報のうちのい
ずれか一つのプリンタの性能、ここでは最初に読み込ん
だプリンタ60の性能情報を仮想プリンタの性能情報と
決定する。その後、CPU30は、この仮想プリンタの
性能情報をアプリケーションプログラム100に送る
(ステップS340)。
【0089】仮想プリンタドライバ110から仮想プリ
ンタの性能情報が送られてくると、CPU30は、アプ
リケーションプログラム100に処理を移して、その仮
想プリンタの性能情報を取り込む(ステップS24
0)。次いで、CPU30は、その性能情報と、仮想プ
リンタドライバ110で設定入力された各種情報のうち
の印刷の基本設定に関する情報、用紙設定に関する情報
等(プリンタグループと分散形態に関する情報を除く)
とに基づいて、ステップS210で作成した画像データ
を仮想プリンタに適合した印刷データに変換する(ステ
ップS250)。
【0090】なお、前述したように、各プリンタ60,
70,80が異機種である場合には、この印刷データの
変換の処理は、効率的なレンダリング処理を実現するも
ので、実プリンタドライバにより実現される色変換やハ
ーフトーン等の処理は含まない。一方、各プリンタ6
0,70,80が同一機種である場合には、その同一機
種のプリンタに対応した実プリンタドライバ130をコ
ールして、実プリンタドライバ130と同じデータ変換
の処理を行なうことで、実プリンタドライバ130によ
り実現される色変換やハーフトーン等の処理も行なって
いる。その後、この変換後の印刷データを仮想プリンタ
ドライバ110に送る(ステップS260)。CPU3
0は、ステップS260の処理を終えると、アプリケー
ションプログラム100の処理ルーチンを終了する。
【0091】アプリケーションプログラム100から仮
想プリンタに適合した印刷データが送られてくると、C
PU30は、仮想プリンタドライバ110に処理を移し
て、その印刷データを取り込む(ステップS350)。
続いて、CPU30は、その取り込んだ印刷データを中
間印刷データとして、その中間印刷データをHDD41
に出力する(ステップS360)。この結果、この中間
印刷データをまとめたデータセットが中間印刷ファイル
MFとしてHDD41に格納される。
【0092】分散先となり得るプリンタ60,70,8
0が同一機種である場合、中間印刷ファイルMFとして
格納される中間印刷データは、前述したように、これら
プリンタ60,70,80の実プリンタドライバ13
0,140,150により得られる最終印刷データと実
質的に同一のものである。このために、ステップS36
0では、中間印刷データがこの種のデータ、すなわち最
終印刷データと同一のデータであるか否かを示すフラグ
データを、中間印刷データとともに中間印刷ファイルM
Fに書き込む処理も行なっている。なお、最終印刷デー
タと同一のものであるか否かの判別は、ステップS33
0によって行なわれる分散先となり得るプリンタ60,
70,80の性能情報の比較によって知ることが可能と
なっている。
【0093】ステップS330で中間印刷ファイルMF
がHDD41に出力されると、次いで、仮想プリンタド
ライバ110で設定入力した各種情報を示すプリンタプ
ロパティデータPDを、中間印刷ファイルMFと対に格
納されるようHDD41に出力する(ステップS37
0)。その後、CPU30は、仮想プリンタドライバ1
10の処理ルーチンを終了する。
【0094】図11は、分散印刷ユーティリティ120
で記述される処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。この処理ルーチンは、仮想プリンタドライバ110
の処理ルーチンを終了後、自動的に起動されるものであ
る。処理が開始されると、CPU30は、まず、HDD
41から中間印刷ファイルMFの中間印刷データを取り
込む(ステップS410)。次いで、CPU30は、仮
想プリンタドライバ110で設定された各種情報である
プリンタプロパティデータPDをHDD41から取り込
む(ステップS420)。
【0095】続いて、CPU30は、ステップS420
で取り込んだプリンタプロパティデータPDに含まれる
プリンタグループと分散形態に関する情報に基づいて、
ステップS410で取り込んだ中間印刷データの割り振
りを決定する処理を行なう(ステップS430)。詳し
くは、中間印刷データをページ単位に分け、「分散印刷
プロパティ」のダイアログボックスWN2で設定した分
散形態、即ち、「分散設定」のカードCD1の分散形態
表示欄ddに表示された図8に例示した分散形態が実現
されるように、プリンタグループに属するプリンタ6
0,70,80がそれぞれ引き受けるべきページを定め
る。この結果、こうして定めた各プリンタに割り当てら
れたページについての情報は出力先リストデータとして
RAM32に記憶される。
【0096】図12は、その出力先リストデータの一例
を示す説明図である。図示の例は、3ページから構成さ
れる文書を3台のプリンタ60,70,80に1部ずつ
印刷する場合を示している。図示するように、3台のプ
リンタ60,70,80に対して1ページから3ページ
までの各ページがそれぞれ、印刷するページ番号として
定められる。
【0097】ステップS430で各ページの出力先の割
り振りが決まると、次いで、CPU30は、分散先とな
り得るプリンタが同一機種であるか否かを判別する(ス
テップS432)。この判別は、ステップS410で取
り込んだ中間印刷ファイルMFに備えられる前述したフ
ラグデータの値によってなされる。すなわち、フラグデ
ータが、中間印刷データが最終印刷データと同一である
ことを示す値である場合には、各プリンタは同一機種で
あると判別し、印刷データが最終印刷データと同一でな
いことを示す値である場合には、各プリンタは異機種で
あると判別する。ステップS432で、同一機種でない
と判別されると、異機種プリンタ出力処理ルーチンを実
行し(ステップS434)、一方、同一機種であると判
別されると、同一機種プリンタ出力処理ルーチンを実行
する(ステップS436)。ステップS434またはS
436の実行後、「エンド」に抜けてこの分散印刷ユー
ティリティの処理を終了する。
【0098】図13は、異機種プリンタ出力処理ルーチ
ンの詳細を示すフローチャートである。図示するよう
に、CPU30は、まず、印刷の対象となるプリンタを
示すプリンタカウンタC1を値1にセットする(ステッ
プS440)。ここで、プリンタカウンタC1は、値1
のとき1台目のプリンタ60を、値2のとき2台目のプ
リンタ70を、値3のとき3台目のプリンタ70という
ように分散先の各プリンタを示すものとする。
【0099】次いで、CPU30は、プリンタカウンタ
C1の値に対応するプリンタに対して設定変更を指示す
る処理を行なう(ステップS450)。この処理は、印
刷しようとするプリンタに対してプリンタドライバを介
して印刷の用意を促すもので、上記ステップS420で
取り込んだプリンタプロパティデータPDに含まれる印
刷の基本設定に関する情報と用紙設定に関する情報のう
ちから必要な設定情報をプリンタドライバに対して指示
を行なう。例えば、用紙の種類は「専用光沢紙」である
ということをプリンタドライバに知らせることで、プリ
ンタに対してその用紙に適した印刷が可能な状態となる
ように定める。
【0100】続いて、CPU30は、印刷の対象となる
ページ数を示すページカウンタC2を値1にセットする
(ステップS460)。その後、CPU30は、ステッ
プS430で求めた出力先リストデータに、プリンタカ
ウンタC1およびページカウンタC2で特定されるプリ
ンタに割り振られたページが含まれるか否かを判別する
(ステップS470)。ここで、出力先リストデータに
含まれると判別されると、以下の処理を行なう。まず、
プリンタカウンタC1の値に対応するプリンタに対して
印刷を実行させるべく、そのプリンタの実プリンタドラ
イバ130(140,150)に対して出力命令を発行
する(ステップS480)。その出力命令の発行を受け
た実プリンタドライバ130(140,150)から
は、プリンタ60(70,80)の性能についての性能
情報が返送されてくることから、次いで、CPU30
は、その性能情報を取り込む(ステップS490)。
【0101】続いて、その性能情報と、ステップS42
0で取り込んだプロパティデータに含まれる印刷の基本
設定に関する情報、用紙設定に関する情報等(プリンタ
グループと分散形態に関する情報を除く)に基づいて、
ページカウンタC2で特定されるページについてのプリ
ンタカウンタC1で特定されるプリンタへの最終印刷デ
ータを作成する処理を行なう(ステップS500)。詳
しくは、ステップS410で取り込んだ中間印刷データ
の中からページカウンタC2の値に対応したページのペ
ージデータを抽出し、この抽出したページデータを、上
記性能情報、印刷の基本設定に関する情報および用紙設
定に関する情報等に基づいて、プリンタカウンタC1の
値に対応したプリンタ60(70,80)に適合したデ
ータに変換することにより、最終印刷データを作成す
る。
【0102】その後、CPU30は、その最終印刷デー
タをプリンタカウンタC1の値に対応したプリンタ60
(70,80)の実プリンタドライバ130(140,
150)に出力する(ステップS510)。実プリンタ
ドライバ130,140,150では、前述したよう
に、仮想プリンタドライバでは実施されなかった各プリ
ンタに対応した色変換やハーフトーン等の処理を最終印
刷データに施して、その最終印刷データを各プリンタ6
0,70,80に送信する。
【0103】なお、ステップS480ないしS510で
印刷を実行させる前に、実プリンタドライバ130,1
40,150からの信号に基づいて各プリンタ60,7
0,80の状態を監視する処理を行ない、この監視結果
が、出力先のプリンタが混み合っていたりエラー状態で
あるときには、その出力先へのプリンタについては出力
先を変更したり、出力を一旦中止したりする処理を行な
うよう構成することもできる。
【0104】その後、CPU30は、ページカウンタC
2の値を1だけインクリメントする(ステップS52
0)。なお、ステップS470で否定判別されたときに
は、ステップS480ないしS510を読み飛ばして直
ちにステップS520に進む。その後、CPU30は、
ページカウンタC2の値が最終ページを示す値LC2を
超えたか否かを判別する(ステップS530)。ここ
で、最終ページを示す値LC2を超えていないと判別さ
れると、処理をステップS470に戻して、上記値1を
増加したページについての最終印刷データの作成および
出力の処理を行なう。
【0105】一方、ステップS530でページカウンタ
C2の値が最終ページを示す値LC2を超えたと判別さ
れたときには、CPU30は、プリンタカウンタC1の
値を1だけインクリメントして(ステップS540)、
そのプリンタカウンタC1の値が最後のプリンタを示す
値LC1を超えたか否かを判別する(ステップS55
0)。ここで、最後のプリンタを示す値LC1を超えて
いないと判別されると、処理をステップS450に戻し
て、上記値1を増加したプリンタカウンタC1で示され
る次のプリンタ70(80,60)についての各ページ
の最終印刷データの作成および出力の処理を行なう。一
方、ステップS550でプリンタカウンタC1の値が最
終ページを示す値LC1を超えたと判別されたときに
は、全てのプリンタについての印刷を要する全てのペー
ジの最終印刷データの作成・出力が終了したとして、
「リターン」に抜けて、異機種プリンタ出力処理ルーチ
ンを終了する。
【0106】なお、この異機種プリンタ出力処理ルーチ
ンは、前述したように、1ページから最終ページまでの
最終印刷データの作成および出力の処理を第1のプリン
タから最終のプリンタまで各プリンタ単位で順に行なう
よう記述されているが、これはフローチャートの記載上
の便宜のためにこのように記述されたものであり、実際
は、1ページから最終ページまでの最終印刷データの作
成および出力の処理を、各プリンタ毎に時分割によりマ
クロ的に並行処理されるよう構成されている。
【0107】図14は、ステップS436で実行される
同一機種プリンタ出力処理ルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。図示するように、CPU30は、ま
ず、印刷の対象となるプリンタを示すプリンタカウンタ
C1を値1にセットする(ステップS610)。ここ
で、プリンタカウンタC1は、値1のとき1台目のプリ
ンタ60を、値2のとき2台目のプリンタ70を、値3
のとき3台目のプリンタ70というように分散先の各プ
リンタを示すものとする。
【0108】次いで、CPU30は、プリンタカウンタ
C1の値に対応するプリンタに対して設定変更を指示す
る処理を行なう(ステップS620)。この処理は、印
刷しようとするプリンタに対してプリンタドライバを介
して印刷の用意を促すもので、上記ステップS420で
取り込んだプリンタプロパティデータPDに含まれる印
刷の基本設定に関する情報と用紙設定に関する情報のう
ちから必要な設定情報をプリンタドライバに対して指示
を行なう。例えば、用紙の種類は「専用光沢紙」である
ということをプリンタドライバに知らせることで、プリ
ンタに対してその用紙に適した印刷が可能な状態となる
ように定める。
【0109】続いて、CPU30は、印刷の対象となる
ページ数を示すページカウンタC2を値1にセットする
(ステップS630)。その後、CPU30は、ステッ
プS430で求めた出力先リストデータに、プリンタカ
ウンタC1およびページカウンタC2で特定されるプリ
ンタに割り振られたページが含まれるか否かを判別する
(ステップS635)。ここで、出力先リストデータに
含まれると判別されると、CPU30は、ステップS4
10で取り込んだ中間印刷データの中からページカウン
タC2の値に対応したページのページデータを抽出し、
この抽出したページデータをそのまま最終印刷データと
して、プリンタカウンタC1の値に対応したプリンタ6
0(70,80)の実プリンタドライバ130に出力す
る(ステップS640)。実プリンタドライバ130
は、各プリンタ60,70,80が同一機種である場合
には、前述したように、中間印刷データは色変換やハー
フトーン等の処理が施されたものであることから、実プ
リンタドライバ130は、そのまま最終印刷データを各
プリンタ60,70,80に送信するだけである。その
後、ステップS650に処理を進める。
【0110】なお、この実施例では、最終印刷データを
実プリンタドライバ130を介して各プリンタ60,7
0,80に送信するように構成していたが、これに替え
て、実プリンタドライバ130を介さずに直接、分散先
である各プリンタ60,70,80に送信する構成とす
ることもできる。
【0111】一方、ステップS635で、出力先リスト
データに含まれないと判別された場合には、ステップS
640の処理を実行することなしにステップS650に
処理を進める。ステップS650では、CPU30は、
ページカウンタC2の値を1だけインクリメントする。
続いて、CPU30は、ページカウンタC2の値が最終
ページを示す値LC2を超えたか否かを判別する(ステ
ップS660)。ここで、最終ページを示す値LC2を
超えていないと判別されると、処理をステップS635
に戻して、上記値1を増加したページについての最終印
刷データの出力の処理を行なう。一方、ステップS66
0でページカウンタC2の値が最終ページを示す値LC
2を超えたと判別されたときには、CPU30は、プリ
ンタカウンタC1の値を1だけインクリメントして(ス
テップS670)、そのプリンタカウンタC1の値が最
後のプリンタを示す値LC1を超えたか否かを判別する
(ステップS680)。ここで、最後のプリンタを示す
値LC1を超えていないと判別されると、処理をステッ
プS620に戻して、上記値1を増加したプリンタカウ
ンタC1で示される次のプリンタ70(80,60)に
ついての各ページの最終印刷データの出力を行なう。一
方、ステップS680で、プリンタカウンタC1の値が
最終ページを示す値LC1を超えたと判別されたときに
は、全てのプリンタについての印刷を要する全てのペー
ジの最終印刷データの出力が終了したとして、「リター
ン」に抜けて、同一機種プリンタ出力処理ルーチンを終
了する。
【0112】なお、この同一機種プリンタ出力処理ルー
チンは、前述したように、1ページから最終ページまで
の最終印刷データの出力の処理を第1のプリンタから最
終のプリンタまで各プリンタ単位で順に行なうよう記述
されているが、これはフローチャートの記載上の便宜の
ためにこのように記述されたものであり、実際は、1ペ
ージから最終ページまでの最終印刷データの出力の処理
を各プリンタ毎に多重プログラミングにより並行処理さ
れるよう構成されている。
【0113】図15は、以上のように構成されたコンピ
ュータシステムによって分散印刷が行なわれる手順を、
従来例と比較しつつ示すタイミングチャートである。図
示の例は、3ページから構成される文書を3台のプリン
タに1部ずつ印刷する場合についてが示されている。図
示の中段に示すように、この実施例では、3台のプリン
タが異機種である場合(ここでは、3台をプリンタ6
0′,70′,80′とする)、最初、中間印刷データ
の作成がなされ()、次いで、その中間印刷データの
1ページ目のページデータが、並行処理により、プリン
タ60′用、プリンタ70′用、プリンタ80′用と順
に各プリンタに適合するようにレンダリング処理される
(、、)。なお、プリンタ60′用に変換された
データ(最終印刷データ)のプリンタ60′への送信の
処理は、次のプリンタ70′用へのレンダリング処理と
並列に行なわれており、同様に、プリンタ70′への送
信の処理もプリンタ80′への送信も次のレンダリング
処理と並列に行なわれる。次いで、中間印刷データの2
ページ目のページデータが、並行処理により、プリンタ
60′用、プリンタ70′用、プリンタ80′用と順に
各プリンタに適合するようにレンダリング処理され
(、、)、続いて、中間印刷データの3ページ目
のページデータが、並行処理により、プリンタ60′
用、プリンタ70′用、プリンタ80′用と順に各プリ
ンタに適合するようにレンダリング処理される(、
、○10:図15中の10以上の数字を○で囲んだ記
号をこの明細書では○に数字を並べた文字列により示す
ものとする)。こうして全ての印刷が終了する。
【0114】また、図示の下段に示すように、プリンタ
60,70,80が同一機種である場合には、まず中間
印刷データの作成により、プリンタ60に適合(70,
80にも適合)するようにレンダリング処理がなされ
(○11)、次いで、その中間印刷データの1ページ目
のページデータが、並行処理により、プリンタ60用、
プリンタ70用、プリンタ80用と順に各プリンタへ送
られる(○12,○13,○14)。続いて、中間印刷
データの2ページ目のページデータが、並行処理によ
り、プリンタ60用、プリンタ70用、プリンタ80用
と順に各プリンタへ送られ(○15,○16,○1
7)、さらに、中間印刷データの3ページ目のページデ
ータが、並行処理により、プリンタ60用、プリンタ7
0用、プリンタ80用と順に各プリンタへ送られる(○
18,○19,○20)。
【0115】これらに対して、従来例では、図示の上段
に示すように、まず、1ページ目のページデータを1台
目のプリンタAに適合するようにレンダリング処理がな
され、その後、そのレンダリング処理により変換された
データをプリンタAに送信する。次いで、2ページ目の
ページデータを1台目のプリンタAに適合するようにレ
ンダリング処理がなされ、その後、その変換されたデー
タをプリンタAに送信する。続いて、3ページ目のペー
ジデータを1台目のプリンタAに適合するようにレンダ
リング処理がなされ、その後、その変換されたデータを
プリンタAに送信する。さらにその後、2台目のプリン
タBについても、1台目のプリンタAと同様に、1ペー
ジ目、2ページ目、3ページ目と順に、レンダリング処
理およびプリンタへの送信が行なわれる。その後、3台
目のプリンタCについても、1台目のプリンタAと同様
に、1ページ目、2ページ目、3ページ目と順に、レン
ダリング処理およびプリンタへの送信が行なわれる。
【0116】したがって、この実施例では、印刷しよう
とするプリンタが異機種の場合には、レンダリング処理
とプリンタへの送信の処理とが並列に行なわれることか
ら、従来例と比較して、印刷に要する全体の時間を短縮
することができるという効果を奏する。また、この実施
例では、印刷しようとするプリンタが同一機種の場合に
は、中間印刷データを作成するだけで、各プリンタ6
0,70,80用に個別に行なうデータ変換の処理が不
要となることから、印刷しようとするプリンタが異機種
の場合と比べてもさらに、印刷に要する全体の時間を短
縮することができる。
【0117】また、この実施例によれば、アプリケーシ
ョンプログラム100からは仮想プリンタドライバ11
0に対して一の印刷命令を行なうだけで、中間印刷デー
タを得ることができ、この中間印刷データから各プリン
タ60,70,80への分散印刷が自動的に行なわれ
る。このために、作業者は、アプリケーションプログラ
ム上で[印刷]のコマンドを一度行なえばよく、作業性
に優れているという効果を奏する。
【0118】この実施例では、「分散印刷プロパティ」
のダイアログボックスWN2から分散形態に関わる情報
や分散先となり得るプリンタグループに関わる情報を設
定することができる。このために、作業者はプリンタの
分散先を定めるために必要な各種情報を容易に設定する
ことができる。特にこの実施例では、プリンタグループ
に関わる情報を設定することにより、コンピュータネッ
トワーク90に接続された全てのプリンタの内から予め
定めたグループ内のプリンタに印刷の分散先を制限する
ことができることから、作業者は印刷物の出力先を予め
限られた範囲内とすることができ、この結果、作業性に
優れている。
【0119】6.中間印刷ファイルの再利用について 分散印刷ユーティリティは、上述したように、HDD4
1に格納された中間印刷ファイルMFを利用して分散印
刷を行なっているが、この分散印刷ユーティリティの終
了後においても、中間印刷ファイルMFを用いて再印刷
を行なうことが可能な構成とすることができる。こうし
た構成を上記実施例の変形例として次に説明する。
【0120】図16は、この変形例の分散印刷ユーティ
リティで記述される処理ルーチンを示すフローチャート
である。この変形例は、前述した実施例と比較して、分
散印刷ユーティリティで記述される処理ルーチンの内容
が相違するだけで、ハードウェアの構成やその他のソフ
トウェアの構成については同じである。また、図16に
示すように、分散印刷ユーティリティで記述される処理
ルーチンのステップS410ないしS436についても
上記実施例と同じである。ステップS434またはS4
36の処理を終えると、次いで、CPU30は、終了ジ
ョブリストが掲載されるウィンドウをCRTディスプレ
イ12に表示する処理を行なう(ステップS700)。
【0121】図17は、終了ジョブリストが掲載される
ウィンドウWN3を例示する説明図である。図示するよ
うに、このウィンドウWN3は、メイン画面SC1とそ
の左側に位置するサブ画面SC2とに分かれており、さ
らにメイン画面SC1は上下に2分割され、その上部に
ジョブ用リスト欄LST1が設けられ、下部に分散状況
用リスト欄LST2が設けられている。
【0122】サブ画面SC2には、ジョブ用リスト欄L
ST1に表示される内容を印刷ジョブリストと終了ジョ
ブリストのいずれかに切り替えるアイコンIC11,I
C12が設けられている。図17の例は、アイコンIC
12がクリックされて、ジョブ用リスト欄LST1に終
了ジョブリストが表示された状態が示されている。終了
ジョブリストは、これまでに印刷が完了しているジョブ
(印刷の一単位)の一覧を示すものである。終了ジョブ
リストには、印刷文書名を示す「ドキュメント名」、印
刷する部数を示す「部数」、文書のページ数を示す「ペ
ージ数」、分散形態を示す「分散形態」、印刷の状態を
示す「状態」、ジョブの所有者を示す「オーナー」、印
刷を開始した日時を示す「開始日時」の各フィールドが
設けられている。
【0123】分散状況用リスト欄LST2は、ジョブ用
リスト欄LST1に表示された複数のジョブの中で選択
状態にあるジョブについての分散状況を表示するもので
ある。この分散状況用リスト欄LST2は、各行が一の
分散先に対応しており、各行は、分散先のプリンタを示
す「プリンタ名」、印刷結果の回収順を示す「回収
順」、分散先での印刷文書の開始ページを示す「開始ペ
ージ」、その印刷文書の終了ページを示す「終了ペー
ジ」、その印刷文書の枚数を示す「枚数」、分散先での
印刷の状態を示す「進行状態」、分散先での印刷の開始
日時を示す「開始日時」等の各フィールドが設けられて
いる。
【0124】図16のステップS700が実行されるこ
とで、上記構成のウィンドウWN3がCRTディスプレ
イ12に表示されることになる。なお、ここでは、この
ウィンドウWN3が、ステップS434またはS436
の実行後、直ちに表示されるように構成されているが、
これに替えて、ウィンドウWN3をデスクトップのタス
クバーに最小化する構成としてもよい。タスクバーに設
けられたウィンドウWN3をアクティブにするボタン
が、マウス20によってクリックされて始めて、このウ
ィンドウWN3を表示することになる。
【0125】ステップS700で終了ジョブリストのウ
ィンドウWN3が表示されると、次いで、CPU30
は、ウィンドウWN3上からのマウス20またはキーボ
ード18による入力操作を読み取り、一旦印刷が完了し
たジョブを再印刷する指令がなされたか否かを判別する
(ステップS710)。この再印刷の指令は、例えば次
のようなものである。終了ジョブリスト内の再印刷すべ
きジョブの位置で右クリックし、それによって表示され
るダイアログボックス上の「再印刷」を選択するという
もので、マウス20によるこうした操作がなされたと判
断されたときに、再印刷する指令がなされたものとす
る。
【0126】ステップS710で、再印刷するという指
令がなされたと判別されると、次いで、CPU30は、
再印刷用のウィンドウをCRTディスプレイ12に表示
する処理を行なう(ステップS720)。図18は、再
印刷用のウィンドウWN4を例示する説明図である。図
示するように、このウィンドウWN4には、「分散設
定」、「プリンタ」、「オプション」の3種類のカード
CD11,CD12,CD13が用意されている。
【0127】「分散設定」のカードCD11は、再印刷
時の分散形態に関わる情報等を設定するためのものであ
る。「プリンタ」のカードCD12は、再印刷時の分散
先となり得るプリンタグループに関わる情報、印刷の基
本設定に関する情報および用紙設定に関する情報等を設
定するためのものである。「オプション」のカードCD
13はその他の追加情報を設定するためのものである。
「分散設定」のカードCD11は、図6を用いて前述し
た「分散印刷プロパティ」のダイアログボックスWN2
に表示される「分散設定」のカードCD1と同じデータ
入力用のフィールドを幾つか有し、さらには、再印刷す
る指令がなされた印刷文書名を示す「ドキュメント名」
のフィールドfd11と文書のページ数を示す「ページ
数」のフィールドfd12等を有する。「プリンタ」の
カードCD12は、前述した「分散印刷プロパティ」の
ダイアログボックスWN2に表示される「プリンタ」の
カードCD2と同一である。なお、「分散設定」のカー
ドCD11や「プリンタ」のカードCD12の各フィー
ルドのデフォルトの値は、先に印刷したときの設定内
容、即ちステップ420で取り込んだプリンタプロパテ
ィデータPDの内容がそのまま保持されているものとす
る。
【0128】作業者は、CRTディスプレイ12に表示
された再印刷用のウィンドウWN4を見て、再印刷する
文書やその再印刷時の分散形態等を確認し、必要に応じ
て、印刷部数を変更したり出力先のプリンタグループを
変更したりし、「分散設定」のカードCD11に設けら
れた「印刷」のボタンBTをクリックする。CPU30
は、ステップS720で再印刷用のウィンドウWN4の
表示を終えると、続いて、再印刷用のウィンドウWN4
上からのマウス20またはキーボード18による入力操
作を読み取り、「印刷」のボタンBT1がクリックされ
て印刷開始の指令がなされたか否かを判別する(ステッ
プS730)。
【0129】ステップS730で印刷開始の指令がなさ
れたと判別されると、CPU30は、処理をステップS
410に戻し、HDD41に残っている中間印刷ファイ
ルMFを用いて上記再印刷を指定した文書についての再
印刷を行なう。一方、ステップS730で、再印刷用の
ウィンドウWN4上の「終了」のボタンBT2がクリッ
クされて印刷終了の指令がなされたと判別されると、ス
テップS740に処理を進めて、HDD41に格納され
た中間印刷ファイルMFおよびプリンタプロパティデー
タPDを削除し(ステップS740)、その後、「エン
ド」に抜けてこの分散印刷ユーティリティの処理を終了
する。
【0130】以上のように構成されたこの変形例では、
分散印刷を一度終えた後でも、例えば、印刷物に不備が
あったり印刷物の部数が不足していたりして再印刷を行
ないたいという場合に、アプリケーションプログラムを
起動せずに印刷を行なうことができる。このため、再印
刷時の作業性に優れているという効果を奏する。また、
この変形例では、再印刷用のウィンドウWN4を用いる
ことで、分散印刷の形態や分散先等のプリンタプロパテ
ィデータPDの情報を最初の印刷時と変更して再印刷を
することができる。このために、再印刷時の作業性に、
より優れている。
【0131】また、この実施例では、中間印刷ファイル
MFと共に、プリンタプロパティデータPDをHDD4
1に格納していることから、再印刷時に用いる再印刷用
のウィンドウWN4のデフォルト値をプリンタプロパテ
ィデータPDに基づいて定めることができる。このた
め、単なる印刷のやり直しのようなプリンタプロパティ
データPDの変更を必要としない場合に、データの再入
力が不要であることから、再印刷時の作業性に、より一
層優れている。
【0132】本発明の他の実施形態について、次に説明
する。上記実施例およびその変形例では、この発明の分
散印刷装置として、印刷を行なう1台のコンピュータ1
0から複数のプリンタ60,70,80に対して直接印
刷データを出力する構成としていたが、これに替えて、
コンピュータネットワーク90上に、サーバを用意し、
サーバ上でプリンタを管理して分散印刷を行なうクライ
アント/サーバ方式の構成とすることもできる。この構
成では、各クライアントに仮想プリンタドライバを内蔵
し、サーバに分散印刷ユーティリティを内蔵するように
すればよい。
【0133】以上、本発明の一実施例を詳述してきた
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用するコンピュータシ
ステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】分散印刷処理の全体の様子を概略的に示すブロ
ック図である。
【図3】分散印刷処理に用いられる仮想プリンタドライ
バ110の処理の様子を示すブロック図である。
【図4】分散印刷処理の一部を実現する分散印刷ユーテ
ィリティ120の処理の様子を示すブロック図である。
【図5】「プリンタ」ウィンドウWN1を示す説明図で
ある。
【図6】「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2に表示される「分散設定」のカードCD1を示す
説明図である。
【図7】データ入力欄id1〜id3の設定の内容によ
って分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わる
かを示す説明図である。
【図8】データ入力欄id4、id5の設定の内容によ
って分散形態表示欄のイラスト画像がどのように変わる
かを示す説明図である。
【図9】「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
WN2に表示される「プリンタ」のカードCD2を示す
説明図である。
【図10】アプリケーションプログラム100で記述さ
れる処理ルーチンと仮想プリンタドライバ110で記述
される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】分散印刷ユーティリティ120で記述される
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】出力先リストデータの一例を示す説明図であ
る。
【図13】異機種プリンタ出力処理ルーチンの詳細を示
すフローチャートである。
【図14】同一機種プリンタ出力処理ルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図15】この実施例によって分散印刷が行なわれる手
順を、従来例と比較しつつ示すタイミングチャートであ
る。
【図16】変形例における分散印刷ユーティリティで記
述される処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】終了ジョブリストが掲載されるウィンドウW
N3を例示する説明図である。
【図18】再印刷用のウィンドウWN4を例示する説明
図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 12…CRTディスプレイ 14…プリンタ 16…コンピュータ本体 18…キーボード 20…マウス 22…フロッピィディスク 24…フロッピィディスクドライブ 30…CPU 31…ROM 32…RAM 33…表示画像メモリ 34…マウスインタフェース 35…キーボードインタフェース 36…FDC 37…HDC 38…CRTC 39…プリンタインタフェース 40…ネットワーク制御回路 41…HDD 60,70,80…プリンタ 90…コンピュータネットワーク 100…アプリケーションプログラム 110…仮想プリンタドライバ 111…印刷命令受信部 112…性能情報返信部 113…プロパティ設定部 114…性能情報入力部 115…仮想プリンタ性能決定部 116…ユーザインタフェース 117…印刷データ受信部 118…中間印刷データ出力部 119…プロパティデータ出力部 120…分散印刷ユーティリティ 121…中間印刷データ入力部 122…プロパティデータ入力部 123…割り振り決定部 124…出力データ制御部 125…出力命令出力部 126…性能情報入力部 127…最終印刷データ出力部 128…プリンタ監視部 129…性能情報出力部 130,140,150…実プリンタドライバ IC1〜IC4…アイコン MF…中間印刷ファイル PG…ページカウンタ WN1…ウィンドウ WN2…「分散印刷プロパティ」のダイアログボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 昭弘 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 持田 晃 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 (72)発明者 富樫 宏規 長野県松本市中央二丁目1番27号 エー・ アイ ソフト株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP01 HJ10 HQ01 2C187 AE07 AE11 BG17 CD13 CD16 JA07 5B021 AA01 BB01 CC05 EE02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケーションプログラムにより生成
    された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分配
    して、各分配された印刷データを、前記プリンの機種に
    対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出力す
    る分散印刷制御装置であって、 中間印刷データを得る中間印刷データ生成手段と、 前記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り当てる
    印刷データ割当手段と、 前記印刷データ割当手段による割り当てに従って前記中
    間印刷データを、前記プリンタドライバによるデータ変
    換の処理を行なうことなしに前記各プリンタにそれぞれ
    送る出力データ制御手段とを備える分散印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷データ割当手段にて割り当てら
    れた前記中間印刷データの区切りの所定の単位が、印刷
    データで示す文書のページの単位である請求項1に記載
    の分散印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 前記中間印刷データ生成手段により生成
    された中間印刷データを、外部記憶装置に中間印刷ファ
    イルとして一旦格納するよう構成した請求項1または2
    に記載の分散印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 外部からの指示を受けて、前記外部記憶
    装置に記憶される前記中間印刷ファイルを読み出し、該
    中間印刷ファイルの中間印刷データを用いて、前記各プ
    リンタへの分散印刷を再実行するよう構成した請求項3
    に記載の分散印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 前記印刷データ割当手段および出力デー
    タ制御部を再実行することで前記分散印刷の再実行を行
    なうよう構成した請求項4に記載の分散印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の分
    散印刷制御装置であって、 前記各プリンタ毎に設けられたプリンタドライバから、
    前記プリンタの性能についての情報を取り込む性能情報
    取込手段と、 該性能情報取込手段により取り込んだ全てのプリンタの
    性能から前記複数のプリンタが同一機種であることを判
    別する同一機種判別手段とを備える分散印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の分
    散印刷制御装置であって、 前記印刷データの分配についての入力用ウィンドウを表
    示するとともに、入力装置からの入力データに基づい
    て、前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配する
    ための各種情報を設定する分配情報設定手段を備え、 前記印刷データ割当手段は、前記分配情報設定手段によ
    り設定された各種情報に基づいて前記中間印刷データの
    割り当てを行なうよう構成した分散印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 前記印刷データを前記複数のプリンタ用
    に分配するための各種情報のうちの一つが、当該分散印
    刷制御装置に接続される複数のプリンタから選択される
    所定のグループ内のプリンタに分配先を制限するための
    情報である請求項7に記載の分散印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 前記中間印刷データ生成手段により生成
    された中間印刷データを中間印刷ファイルとし、該中間
    印刷ファイルと前記分配情報設定手段により設定した各
    種情報を示すデータとを、外部記憶装置に一旦格納する
    よう構成した請求項7または8に記載の分散印刷制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記複数のプリンタのうちの少なくと
    も一つを、コンピュータネットワークにより接続した構
    成である請求項1ないし9のいずれかに記載の分散印刷
    制御装置。
  11. 【請求項11】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分
    配して、各分配された印刷データを、前記プリンタの機
    種に対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出
    力する分散印刷制御装置であって、 中間印刷データを得る中間印刷データ生成手段と、 前記中間印刷データを前記複数のプリンタに割り当てる
    印刷データ割当手段と、 前記複数のプリンタが同一機種であるか否かを判別する
    同一機種判別手段と、 前記複数のプリンタが同一機種であると判別されたとき
    には、前記印刷データ割当手段による割り当てに従って
    前記中間印刷データを、前記プリンタドライバによるデ
    ータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリンタにそ
    れぞれ送り、一方、前記複数のプリンタが同一機種でな
    いと判別されたときには、前記印刷データ割当手段によ
    る割り当てに従って前記中間印刷データを、前記プリン
    タドライバによるデータ変換の処理を行なって前記各プ
    リンタにそれぞれ送る出力データ制御手段とを備える分
    散印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分
    配して、各分配された印刷データを、前記プリンタの機
    種に対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出
    力する分散印刷制御方法であって、(a)中間印刷デー
    タを得る工程と(c)前記中間印刷データを前記複数の
    プリンタに割り当てる工程と、(d)前記工程(c)に
    よる割り当てに従って前記中間印刷データを、前記プリ
    ンタドライバによるデータ変換の処理を行なうことなし
    に前記各プリンタにそれぞれ送る工程とを備える分散印
    刷制御方法。
  13. 【請求項13】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分
    配して、各分配された印刷データを、前記プリンタの機
    種に対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出
    力する分散印刷制御方法であって、 請求項2ないし10のいずれかに記載の分散印刷制御装
    置の構成に対応した構成を備える分散印刷制御方法。
  14. 【請求項14】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分
    配して、各分配された印刷データを、前記プリンタの機
    種に対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出
    力する分散印刷制御方法であって、(a)中間印刷デー
    タを得る工程と、(c)前記中間印刷データを前記複数
    のプリンタに割り当てる工程と、(d)前記複数のプリ
    ンタが同一機種であるか否かを判別する工程と、(e)
    前記複数のプリンタが同一機種であると判別されたとき
    には、前記印刷データ割当手段による割り当てに従って
    前記中間印刷データを、前記プリンタドライバによるデ
    ータ変換の処理を行なうことなしに前記各プリンタにそ
    れぞれ送り、一方、前記複数のプリンタが同一機種でな
    いと判別されたときには、前記工程(c)による割り当
    てに従って前記中間印刷データを、前記プリンタドライ
    バによるデータ変換の処理を行なって前記各プリンタに
    送る工程とを備える分散印刷制御方法。
  15. 【請求項15】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを同一機種の複数のプリ
    ンタ用に分配して、各分配された印刷データを、各プリ
    ンタ毎に設けられたプリンタドライバを介して各プリン
    タに出力する分散印刷制御装置において用いられるコン
    ピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、(a)中間印刷データを得る機
    能と(c)前記中間印刷データを前記複数のプリンタに
    割り当てる機能と、(d)前記機能(c)による割り当
    てに従って前記中間印刷データを、前記プリンタドライ
    バによるデータ変換の処理を行なうことなしに前記各プ
    リンタにそれぞれ送る機能とを、コンピュータに実現さ
    せるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記機能(c)により割り当てられる
    前記中間印刷データの区切りの所定の単位が、印刷デー
    タで示す文書のページの単位である請求項15に記載の
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記機能(b)により生成された中間
    印刷データを、外部記憶装置に中間印刷ファイルとして
    一旦格納するよう構成した請求項15または16に記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 外部からの指示を受けて、前記外部記
    憶装置に記憶される前記中間印刷ファイルを読み出し、
    該中間印刷ファイルの中間印刷データを用いて、前記各
    プリンタへの分散印刷を再実行するよう構成した請求項
    17に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    (e)前記印刷データの分配についての入力用ウィンド
    ウを表示するとともに、入力装置からの入力データに基
    づいて、前記印刷データを前記複数のプリンタ用に分配
    するための各種情報を設定する機能を、さらにコンピュ
    ータに実現させ、 前記機能(c)は、前記機能(e)により設定された各
    種情報に基づいて前記中間印刷データの割り当てを行な
    うよう構成するとともに、(f)前記機能(b)で得た
    中間印刷データを中間印刷ファイルとし、該中間印刷フ
    ァイルと前記機能(e)により設定した各種情報を示す
    データとを、外部記憶装置に出力する機能を、さらにコ
    ンピュータに実現させるコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  20. 【請求項20】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分
    配して、各分配された印刷データを、各プリンタ毎に設
    けられたプリンタドライバを介して各プリンタに出力す
    る分散印刷制御装置において用いられるコンピュータプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、 請求項5ないし8、請求項10のいずれかに記載の分散
    印刷制御装置の構成に対応した構成をコンピュータに実
    現させるためのコンピュータプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 アプリケーションプログラムにより生
    成された印刷すべき印刷データを複数のプリンタ用に分
    配して、各分配された印刷データを、前記プリンタの機
    種に対応したプリンタドライバを介して各プリンタに出
    力する分散印刷制御装置において用いられるコンピュー
    タプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体であって、 (a)中間印刷データを得る工程と、(c)前記中間印
    刷データを前記複数のプリンタに割り当てる機能と、
    (d)前記複数のプリンタが同一機種であるか否かを判
    別する機能と、(e)前記複数のプリンタが同一機種で
    あると判別されたときには、前記印刷データ割当手段に
    よる割り当てに従って前記中間印刷データを、前記プリ
    ンタドライバによるデータ変換の処理を行なうことなし
    に前記割当先の各プリンタににそれぞれ送り、一方、前
    記複数のプリンタが同一機種でないと判別されたときに
    は、前記機能(c)による割り当てに従って前記中間印
    刷データを、前記プリンタドライバによるデータ変換の
    処理を行なって前記各プリンタにそれぞれ送る機能と
    を、コンピュータに実現させるためのコンピュータプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018190202A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 コニカミノルタ株式会社 印刷システム、印刷制御装置およびプログラム

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