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JP2003291520A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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Publication number
JP2003291520A
JP2003291520A JP2003019048A JP2003019048A JP2003291520A JP 2003291520 A JP2003291520 A JP 2003291520A JP 2003019048 A JP2003019048 A JP 2003019048A JP 2003019048 A JP2003019048 A JP 2003019048A JP 2003291520 A JP2003291520 A JP 2003291520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording sheet
receiving layer
ink
jet recording
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003019048A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromine Yamamoto
寛峰 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
Priority to JP2003019048A priority Critical patent/JP2003291520A/ja
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の耐水性に優れるインクジェット記録用
シートを提供すること。 【解決手段】 基材と少なくとも1層のインク受理層を
有するインクジェット記録用シートにおいて、インク受
理層が粒度分布(d10/d90)が0.22以上であ
るシリカと、板状の水和アルミニウム酸化物を含有する
ことを特徴とするインクジェット記録用シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用シートに関し、さらに詳しくは、画像の耐水性、イ
ンクの乾燥性に優れ、インクの滲みの少ないインクジェ
ット記録用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録用シートは、通常基
材上にフィラーとバインダーからなるインク受理層を塗
工して作製する。インクジェット記録用シートの画像濃
度を向上させる目的で、該インク受理層にカチオン性の
インク定着剤等を添加することが知られており、その1
つであるアルミニウム酸化物が高い添加効果を有するこ
とが知られている。しかしながら、これらの従来品では
耐水性が不十分であり、特に一定の画像を維持しつつ耐
水性を向上できるものとして、例えば 画像の滲みを防
止する為に、インク受理層にジメチルアミンとエピクロ
ロヒドリンの重合体やジアリルアミンを原料とする重合
体を含有させることも試みられているが、ポスター等と
して、屋外で使用するのには、必ずしも十分な画像の耐
水性は得られていない。(たとえば特許文献1参照)
尚、ここで耐水性とは、水滴に打たれる状態又は水に長
時間浸漬された状態で画像が滲み出さない性質、また濡
れた状態で擦った場合にインクが滲み出して画像が損な
われない性質等をいう。
【0003】
【特許文献1】特開2002−160440号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、画像の耐水
性、乾燥性、画像濃度に優れ、水滴等によりインク滲み
を起こさないインクジェット記録用シートの提供を目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
末、以下の構成によって上記課題を解決できることを見
出し、本発明を完成させたものである。すなわち、基材
と少なくとも1層のインク受理層を有するインクジェッ
ト記録用シートにおいて、インク受理層が、粒度分布
(d10/d90)が0.22以上であるシリカと、板
状の水和アルミニウム酸化物を含有することを特徴とす
るインクジェット記録用シートである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係るインクジェット記録
用シートは、基材と少なくとも1層のインク受理層を有
し、該インク受理層が、粒度分布(d10/d90)が
0.22以上のシリカと板状の水和アルミニウム酸化物
を含有するインクジェット記録用シートである。本発明
の基材は、シート状のものであればよく、特に限定され
るものではない。具体的には、プラスチックフィルム、
紙、不織布等、種々のものが使用できるが、 これらの
材料のうち、耐水性の観点から、プラスチックフィルム
が好ましく、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂フィルムが好適
である。また、該基材には、炭酸カルシウム等の無機粉
末を内添させたもの、有機ピグメントを内添させたもの
等を用いることも可能であり、さらには、ミクロボイド
フィルムを含む各種の発泡プラスチック、多層のもの等
を用いることも可能である。ここで、発泡プラスチック
とは、フィルムの表面や内部に形成される亀裂や欠所、
あるいは細かな気泡や空洞等を有するプラスチックフィ
ルムをいう。これらの気泡や空洞等は種々の方法にて形
成させることができ、例えば炭酸カルシウム等の無機粉
末を含有させたフィルムにおいて、発泡剤を発泡させて
形成する方法等がある。尚、本発明においては、該気泡
等の形成方法、空洞の生成形態は特に制限されない。ま
たここでいうプラスチックフィルムは、単層構造であっ
ても、多層構造であってもよく、また合成紙と称される
ものも含まれる。
【0007】また、前記基材は、インク受理層等との密
着性や漏れ性を向上させるなどの目的で、所望により、
基材の片面または両面に、酸化法や凹凸法などにより表
面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例え
ばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処
理、オゾン・紫外線処理などが挙げられ、また凹凸法と
しては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙
げられる。これらの表面処理法は基材の種類に応じて適
宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果およ
び操作性などの面から好ましく用いられる。また易接着
処理を施すこともできる。尚、基材の厚みは特に限定さ
れず、用途に応じて適宜選択することが可能であるが、
通常10〜400μmであり、例えば一般的なポスター
の作成に使用する場合などでは50〜200μmが好ま
しい。
【0008】次に、本発明において、インク受理層と
は、基材上に設けられインクを吸収する能力を有する層
をいう。また、本発明においては、比較的大きな細孔容
積を持ち吸油量が大きな粉体または顔料であるフィラー
を、親水性または親油性のバインダーで結着して形成さ
れるインク受理層を少なくとも1層以上有する。
【0009】本発明においては、インク受理層に粒度分
布(d10/d90)が0.22以上であるシリカを含
有することが必須である。粒度分布はレーザー回折式粒
度分布測定装置を用いて測定することができる。ここで
d10とは、各粒子を粒子径の小さいほうから足してい
き、その積算体積が全体の10%となったときの最大粒
子径を示し、d90とは各粒子を粒子径の小さいほうか
ら足していき、その積算体積が全体の90%となったと
きの最大粒子径を示す。従って、d10の値をd90の
値で割ったd10/d90が1に近いほど粒子径のばら
つきが少ないことを意味し、本発明においては、粒度分
布(d10/d90)が0.22以上であることによっ
て、画像の耐水性が向上する。また、特に後述する板状
の水和アルミニウム酸化物と組み合わせることで飛躍的
に画像の耐水性が向上する。なお粒子径はレーザー回折
散乱法によって測定することができる。また、該シリカ
は、その細孔容積が1.5〜2.2ml/gであること
が好ましく、この範囲であるとインクジェット記録用シ
ートのインク吸収性が向上し、さらなる画像の耐水性が
図られる。さらに、該シリカは種々の方法で製造し得る
が、ゲル法によって製造されたものがインク受理層の強
度を向上させるという観点から好ましい。尚、ここでイ
ンク吸収性とは吸収容量と吸収速度をいい、これらが大
きいと画像の滲みが少なく乾燥速度が速くなる。さら
に、該シリカはその吸油量が210ml/100g以上
のものがインク吸収性を向上させ、インクの乾燥速度を
高める点から好ましい。該シリカの添加量の好ましい範
囲としては、インク受理層の全固形分に対して、44〜
65重量%であり、より好ましくは53〜58重量%の
範囲である。44重量%未満では画像耐水性に劣る場合
があり、65重量%を超えると層強度が不足する場合が
ある。
【0010】本発明のもう1つの特徴は、インク受理層
に、板状の水和アルミニウム酸化物を含有することであ
る。水和アルミニウム酸化物には、板状、羽毛状、棒状
等の種々の形態があるが、本発明においては板状である
ことを必須とする。その中でもアスペクト比が2〜6で
あることが好ましく、さらには細孔容積が0.3cm
/g以下であること、走査型電子顕微鏡(SEM)で実
測できる粒子径あるいは粒子長が5〜50nmであるこ
と、及びBET比表面積が50〜350m/gである
ことから選ばれる少なくとも1の物性値を満たすもので
あればなお好ましい。本発明においてはこの板状水和ア
ルミニウム酸化物は画像の耐水性、特に水滴に打たれる
状態でも画像が滲み出さない性質および濡れた状態での
耐擦過性を向上させるとともに、インクの吸収性、すな
わち滲みの低減にも効果を示す。さらに画像の濃度を向
上させる効果をも示す。該板状の水和アルミニウム酸化
物の添加量として好ましい範囲は、インク受理層の全固
形分に対して、2〜10重量%の範囲であり、より好ま
しくは3〜6重量%の範囲である。2重量%未満では画
像耐水性に劣る場合があり、6重量%を超えるとシート
自体がカールするという不都合を生じる場合がある。
【0011】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲内で、上記シリカ以外のフィラーを含有させる
ことができる。該フィラーとしては有機、無機の制限は
なく、炭酸カルシウム、タルク、クレー、けいそう土、
水酸化アルミニウム、ポリスチレン、ポリメタクリレー
ト、酸化チタン、焼成カオリン等が挙げられる。尚、こ
れらのフィラーは単独あるいは2種以上のものを混合し
て使用することができる。
【0012】本発明において、インク受理層に添加され
るバインダーとして好適な物質はポリマーであり、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ゼラチン、
ポリビニルアセタール、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、スチレン−アクリル共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン
ゴム、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ
る。これらは単独で、又は混合して使用できる。これら
のうち、最も好ましいのはシラノール変性ポリビニルア
ルコールである。本発明においてこれを用いると、他の
バインダーに比較してさらにインク受理層の強度が向上
する。通常、フィラーを多く含有させると層の強度が低
下する傾向にあるが、シラノール変性ポリビニルアルコ
ールを用いると、層の強度が向上する為にフィラーを多
く含有させることができ、耐水性の向上に加えて、イン
ク吸収性をより向上させることができる。これらのバイ
ンダーの添加量としては、インク受理層の全固形分に対
して、20〜40重量%であり、より好ましくは23〜
30重量%の範囲である。20重量%未満では耐擦過性
が低下する等、層の強度が低下する場合があり、40重
量%を超えるとインク吸収性が不足する場合がある。
尚、前記フィラーとして添加するシリカとバインダーの
比率は、シリカ/バインダーとして1.0〜2.5の範
囲が好ましい。
【0013】さらに、インク受理層の全固形分重量は、
5〜30g/mの範囲であることが好ましい。5g/
未満では、画像の滲みが発生しやすく、30g/m
を越えると、層の強度が劣るからである。また、上記
インク受理層の厚さは、インク受理層が1層の場合に
は、当該インク受理層が、また複数のインク受理層があ
る場合には全体をあわせた層の厚さが20〜50μmの
範囲が好ましく、特に30〜40μmの範囲が好まし
い。インク受理層の厚さが20μm未満ではインクの吸
収性が不足し、画像が滲んでぼける場合があり、一方、
インク受理層が50μmを超えると、層の強度が低下
し、また画像濃度が低下する場合がある。尚、インク受
理層には、必要に応じて消泡剤、帯電防止剤、紫外線吸
収剤、蛍光増白剤、防腐剤、顔料分散剤、増粘剤を混合
することができる。
【0014】本発明では、インク受理層にさらに水溶性
のカチオン性物質を含有することが好ましい。該水溶性
のカチオン性物質としては、種々のものを使用し得る
が、塩基性乳酸アルミニウム、ジシアンジアミド縮合
物、ポリアリルアミン、及びジアリルアミンとアリルア
ミンとの共重合物から選ばれる少なくとも1種を含有す
ることが、さらに画像濃度を向上させるという観点から
好ましい。この中でも、塩基性乳酸アルミニウム、ポリ
アリルアミン、及びジアリルアミンとアリルアミンとの
共重合物は、画像濃度を向上させる上、水溶性のカチオ
ンであるにもかかわらずインク受理層の耐水性を低下さ
せないという効果を有し、特に好ましい。さらに、イン
ク受理層に含有させる水溶性のカチオン性物質として、
塩基性乳酸アルミニウム、ジシアンジアミド縮合物、ポ
リアリルアミン、及びジアリルアミンとアリルアミンと
の共重合物から選ばれる少なくとも1種とともに、ポリ
ジアリルアミンをも添加すると、画像の耐光性を向上さ
せることができる。ポリジアリルアミンと前記のカチオ
ン性物質との比率は、前者と後者の重量比が1:9から
9:1の範囲であることが好ましく、それぞれ水溶塩の
形態が取扱い易い。尚、これらの水溶性のカチオン性物
質は、上記効果の観点からインク受理層の全固形分重量
に対して5〜15重量%含有することが好ましい。
【0015】本発明においては、インク受理層以外に、
他の機能を有する層を設けることができ、これらの層の
構成については何ら限定されない。すなわち、アンカー
コート層、紫外線吸収層等がインク受理層の他に設けら
れていてもよい。特にアンカーコート層は基材とインク
受理層の接着性を高める効果を有するため、基材とイン
ク受理層の間に形成されることが好ましい。
【0016】上記インク受理層、その他の各層の形成に
は、塗工、散布、浸漬等、従来公知の種々の方法を用い
ることが可能である。特に、リバースロールコート、エ
アナイフコート、グラビアコート、ブレードコートなど
による塗工が望ましい。例えばインク受理層用塗工液で
あれば、塗工液の固形分濃度を10〜20重量%とし
て、粘度を2×10−1〜5×10−1Pa・sにする
とコーターで好適に塗工することができる。なお、塗工
液などには、従来使用されている各種添加剤、例えば界
面活性剤、潤滑剤、安定剤、着色剤などを添加すること
ができる。また、塗工などの後に乾燥処理することによ
って、所望のインク受理層を形成するが、乾燥処理は、
熱風乾燥などの通常の方法によって、100〜120℃
程度の温度で行なうのが望ましい。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、この例によってなんら限定される
ものではない。なお、シリカの粒度分布d10/d90
は島津製作所製レーザ回折式粒度分布測定装置SALD
−2000Aで測定した。評価は、各実施例及び比較例
に従って作製したインクジェット用記録シートに、市販
のインクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)
製MC9000)を用いて、市販の顔料タイプのインク
にて印画し、各種評価を以下に示す方法で行った。 (1)画像耐水性 各実施例及び比較例に従って作製したインクジェット用
記録シートに、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(LC)及び
ライトマゼンタ(LM)を用いて、JIS高精彩カラー
ディジタル標準画像N3Aを印画した。印画終了5分
後、印画部にスポイトで蒸留水を1滴たらし、蒸留水が
完全に吸収されたときのインクの流出度合いを目視で評
価した。尚、評価は以下の基準で行った。 ◎ ; 流出なし ○ ; 流出が若干発生したが、実用上支障なし △ ; 流出が発生し、実用上支障あり × ; 流出の発生が多く、実用上支障あり
【0018】(2)乾燥性 上記(1)画像の耐水性評価で記載したのと同様の方法
で印画し、その直後に印画部にPPC用紙(paper for
indirect electrostatic process)を当て、その上
で幅4cm、重量2kgのローラを2往復させて圧力を
加え、画像が転写される度合いを目視で観察した。 ◎ ; 転写なし ○ ; 転写が若干発生したが、実用上支障なし △ ; 転写が発生し、実用上支障あり × ; 転写の発生が多く、実用上支障あり
【0019】(3)画像濃度 シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラ
ック(K)を混ぜて調製した黒を印画し、印画部の反射
濃度を、マクべス濃度計RD−918を用いて測定し
た。 (4)滲みの防止性 シアン(C)とイエロー(Y)を連続させてベタ印画を
行った。境界部のインクの滲み出し度合いを目視で観察
した。 ◎ ; 滲みなし ○ ; 滲みが若干発生したが、実用上支障なし △ ; 滲みが発生し、実用上支障あり × ; 滲みの発生が多く、実用上支障あり
【0020】実施例1 第1表に示す組成からなるインク受理層用塗工液A及び
第2表に示す組成からなるアンカーコート層用塗工液B
を調製し、厚さ80μmのポリプロピレンフィルム〔ユ
ポ・コーポレーション製「ユポFPG#80」〕の片面
に塗工液Bを、乾燥後の塗工厚さが5μmになるように
塗工し、塗工液Bの乾燥後、その上に塗工液Aを、塗工
厚さが35μmになるように塗工、乾燥して、インクジ
ェット記録用シートを作製し、前記評価を実施した。評
価結果を第3表に示す。
【0021】
【表1】 *1 粒度分布(d10/d90);0.27、細孔容
積;2.05ml/g *2 粒子径20〜30nm、細孔容積0.1cm
g、BET表面積100〜300m/g *3 シラノール変性
【0022】
【表2】 *4 アラゴナイト型炭酸カルシウム
【0023】実施例2 実施例1の塗工液Aから塩基性乳酸アルミニウムを除い
た以外は実施例1と同様に塗工液Aを調製し、インクジ
ェット記録用シートを作製した。評価結果を第3表に示
す。
【0024】実施例3 実施例1の塗工液Aからジシアンジアミド縮合物を除い
た以外は実施例1と同様に塗工液Aを調製し、インクジ
ェット記録用シートを作製した。評価結果を第3表に示
す。
【0025】実施例4 実施例1で使用したシリカに代えて、水澤化学工業製
「ミズシカル P−78A」(粒度分布(d10/d9
0);0.39,細孔容積;1.60ml/g)を使用
した以外は実施例1と同様に塗工液Aを調製し、インク
ジェット記録用シートを作製した。評価結果を第3表に
示す。
【0026】実施例5 実施例2で使用したジシアンジアミド縮合物に代えて、
ポリジアリルアミン塩とポリアリルアミン塩の混合水溶
液(日華化学製、商品名:ネオフィックスRX−10
0、固形分濃度19重量%)18.4重量部を使用した
以外は実施例2と同様に塗工液Aを調製し、インクジェ
ット記録用シートを作製した。評価結果を第3表に示
す。
【0027】実施例6 実施例2で使用したジシアンジアミド縮合物に代えて、
ジアリルアミンとアリルアミンとの1/1共重合物塩水
溶液(日東紡製、商品名:PAA−D11−HCL、固
形分濃度40重量%)8.8重量部を使用した以外は実
施例2と同様に塗工液Aを調製し、インクジェット記録
用シートを作製した。評価結果を第3表に示す。
【0028】比較例1 水和アルミニウム酸化物を使用しなかったこと以外は実
施例1と同様に塗工液Aを調製し、インクジェット記録
用シートを作製した。評価結果を第3表に示す。
【0029】比較例2 実施例1で使用した水和アルミニウム酸化物を日産化学
工業製の「アルミナゾル200」(羽毛状、BET表面
積200〜400m/g)に代えた以外は実施例1と
同様に塗工液Aを調製し、インクジェット記録用シート
を作製した。評価結果を第3表に示す。
【0030】比較例3 実施例1で使用したシリカに代えて、水澤化学工業製
「ミズシカル P−78D」(粒度分布(d10/d9
0);0.20,細孔容積;1.65ml/g)を使用
した以外は実施例1と同様に塗工液Aを調製し、インク
ジェット記録用シートを作製した。評価結果を第3表に
示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【発明の効果】本発明の、インク受理層に粒度分布(d
10/d90)が0.22以上であるシリカと、板状の
水和アルミニウム酸化物を含有するインクジェット記録
用シートは、画像耐水性、乾燥性、画像濃度に優れ、ま
た滲みが防止される。この効果は、染料又は顔料を用い
るインクジェット記録用インクのうち、特に顔料を用い
るインクに対して大きく、耐水性や長期保存が求められ
る用途のインクジェット記録物に非常に有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と少なくとも1層のインク受理層を
    有するインクジェット記録用シートにおいて、インク受
    理層が、粒度分布(d10/d90)が0.22以上で
    あるシリカと、板状の水和アルミニウム酸化物を含有す
    ることを特徴とするインクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】 前記シリカの細孔容積が1.5〜2.2
    ml/gであることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】 前記インク受理層がさらに水溶性のカチ
    オン性物質を含有することを特徴とする請求項1又は2
    に記載のインクジェット記録用シート。
  4. 【請求項4】 前記水溶性のカチオン性物質が塩基性乳
    酸アルミニウム、ジシアンジアミド縮合物、ポリアリル
    アミン、及びジアリルアミンとアリルアミンとの共重合
    物から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項3に記載のインクジェット記録用シート。
  5. 【請求項5】 前記インク受理層がさらにシラノール変
    性ポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用シ
    ート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063832A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 化粧建築板

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JP2008063832A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 化粧建築板

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