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JP2003288568A - 非接触型icラベル - Google Patents

非接触型icラベル

Info

Publication number
JP2003288568A
JP2003288568A JP2002088708A JP2002088708A JP2003288568A JP 2003288568 A JP2003288568 A JP 2003288568A JP 2002088708 A JP2002088708 A JP 2002088708A JP 2002088708 A JP2002088708 A JP 2002088708A JP 2003288568 A JP2003288568 A JP 2003288568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
reinforcing member
label
contact type
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002088708A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Saito
貢 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2002088708A priority Critical patent/JP2003288568A/ja
Publication of JP2003288568A publication Critical patent/JP2003288568A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品に貼付された状態において外力が加えら
れた場合に、ICモジュールが搭載された部分の厚さを
厚くすることなく、かつ、コストアップを抑制しながら
もICモジュールを保護する。 【解決手段】 インレット110のICモジュール11
1が搭載されている面を、粘着剤層150が積層されて
物品に貼付される面とし、かつ、インレット110の粘
着剤層150が積層される面に対して、ICモジュール
111を保護するための補強部材113を、内部に形成
された穴にICモジュール111が入り込むように搭載
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触状態にて情
報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュールが搭
載され、物品等に貼付可能な非接触型ICラベルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の進展に伴って、情報
をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等
が行われている。また、商品等に貼付されるラベルに情
報を記録し、このラベルを用いての商品等の管理も行わ
れている。
【0003】このようなカードやラベルを用いた情報管
理においては、カードやラベルに対して非接触状態にて
情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICが
搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベルが
その優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
【0004】図8は、従来の非接触型ICラベルの構造
の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、
(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図で
ある。
【0005】本従来例における非接触型ICラベルは図
8に示すように、樹脂シート615上に、外部からの情
報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュール61
1が搭載されるとともに、接点614を介してICモジ
ュール611と接続され、外部に設けられた情報書込/
読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICモジュー
ル611に電流を供給し、ICモジュール611に対す
る情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うた
めの導電性のアンテナ612が形成されたインレット6
10と、インレット610のICモジュール611が搭
載された面に接着剤層640を介して積層され、ICモ
ジュール611及びアンテナ612を保護するととも
に、その表面に情報が印字される表面シート630と、
インレット610のICモジュール611が搭載されて
いない側の面に剥離紙620が貼付された状態で積層さ
れた粘着剤層650とから構成されている。
【0006】上記のように構成された非接触型ICラベ
ル600においては、外部に設けられた情報書込/読出
装置に近接させることにより、情報書込/読出装置から
の電磁誘導によりアンテナ612からICモジュール6
11に電流を供給し、それにより、非接触状態におい
て、情報書込/読出装置からICモジュール611に情
報を書き込んだり、ICモジュール611に書き込まれ
た情報を情報書込/読出装置にて読み出したりする。
【0007】このような非接触型ICラベル600にお
いては、粘着剤層650から剥離紙620が剥離され、
粘着剤層650を介して商品等に貼付されるが、商品等
に貼付された状態において表面シート630側から非接
触型ICラベル600に圧力が加わった場合、ICモジ
ュール611が破壊されてしまったり、ICモジュール
611とアンテナ612とが接点614において断線し
てしまったりする虞れがある。
【0008】そこで、ICモジュール611を補強部材
で覆い、それにより、商品等に貼付された状態において
表面シート630側から非接触型ICラベル600に圧
力が加わった場合において、ICモジュール611が破
壊されてしまったり、ICモジュール611とアンテナ
612とが接点614において断線してしまったりする
可能性を低減させることが考えられている。
【0009】図9は、従来の非接触型ICラベルの構造
の他の例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、
(b)は(a)に示したA−A’部分における断面図で
ある。
【0010】本従来例における非接触型ICラベルは図
9に示すように、樹脂シート715上に、外部からの情
報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュール71
1が搭載されるとともに、接点714を介してICモジ
ュール711と接続され、外部に設けられた情報書込/
読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICモジュー
ル711に電流を供給し、ICモジュール711に対す
る情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うた
めの導電性のアンテナ712が形成されたインレット7
10と、インレット710のICモジュール711が搭
載された面に接着剤層740を介して積層され、ICモ
ジュール711及びアンテナ712を保護するととも
に、その表面に情報が印字される表面シート730と、
インレット710のICモジュール711が搭載されて
いない側の面に剥離紙720が貼付された状態で積層さ
れた粘着剤層750とから構成されている。さらに、I
Cモジュール711は、その上面及び周囲が封止用樹脂
716によって覆われており、また、封止用樹脂716
上には金属からなる円盤状の補強部材713が搭載され
ている。
【0011】上記のように構成された非接触型ICラベ
ル700においては、ICモジュール711の上面及び
周囲が封止用樹脂716によって覆われており、さら
に、封止用樹脂716上に円盤状の補強部材713が設
けられていることにより、非接触型ICラベル700が
商品等に貼付された状態において表面シート730側か
ら圧力が加わった場合において、ICモジュール711
が破壊されてしまったり、ICモジュール711とアン
テナ712とが接点714において断線してしまったり
する可能性が低減される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
非接触型ICラベルにおいては、ICモジュール上に封
止用樹脂を介して補強部材が搭載されているため、補強
部材が搭載されている部分の厚さが他の部分の厚さより
も厚くなり、積層工程において層間に気泡が混入してし
まったり、表面シート上における平坦性が損なわれ、表
面シート上への印字適性が低下してしまったりするとい
う問題点がある。
【0013】また、補強部材をICモジュール上に搭載
することになるため、補強部材を搭載する際にその圧力
によってICモジュールが破損しないように圧力制御を
精細に行わなければならないという問題点がある。
【0014】また、ICモジュール上に補強部材を搭載
するための封止用樹脂においては、ICモジュールを外
力から保護するために、通常、硬化後の熱収縮が小さな
熱硬化型の樹脂が用いられるが、このような熱収縮が小
さな封止用樹脂においては、高価であり、また、硬化後
に応力が加わるとICモジュールの実装部分が剥離して
しまう虞れがある。また、封止用樹脂をICモジュール
上に正確に滴下するための高価な設備も必要となってし
まう。
【0015】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、物品に貼付
された状態において外力が加えられた場合に、ICモジ
ュールが搭載された部分の厚さを厚くすることなく、か
つ、コストアップを抑制しながらもICモジュールを保
護することができる非接触型ICラベルを提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、情報の書き込み及び読み出しが可能なIC
モジュールが搭載されるとともに、前記ICモジュール
と接続され、該ICモジュールに対する情報の書き込み
及び読み出しを非接触状態にて行うためのアンテナが形
成されたベース基材に粘着剤層が積層され、前記粘着剤
層によって物品に貼付可能に構成された非接触型ICラ
ベルにおいて、前記粘着剤層は、前記ベース基材の前記
ICモジュールが搭載されている面に積層され、前記I
Cモジュールの少なくとも2辺に隣接するような形状を
具備し、該形状によって前記ICモジュールの少なくと
も2辺に隣接するように前記ベース基材上に搭載され、
前記粘着剤層によって前記ベース基材に接着された補強
部材を有することを特徴とする。
【0017】また、前記補強部材は、前記ICモジュー
ルの4辺に隣接するような形状を有することを特徴とす
る。
【0018】また、前記アンテナは、前記補強部材が搭
載された領域にて該補強部材の外周形状を含むように形
成されていることを特徴とする。
【0019】また、前記補強部材は、前記ICモジュー
ルに隣接する領域のうち前記アンテナが形成されている
領域には搭載されない形状を有することを特徴とする。
【0020】また、前記補強部材は、前記ベース基材上
に搭載された場合に該ベース基材に対する高さが、前記
ICモジュールが前記ベース基材上に搭載された場合に
おける該ICモジュールの高さよりも高くなるような厚
さを有することを特徴とする。
【0021】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、ベース基材のICモジュールが搭載されてい
る面が、粘着剤層が積層されて物品に貼付される面とな
り、かつ、ベース基材の粘着剤層が積層される面におい
て、ICモジュールの少なくとも2辺に隣接するような
形状を具備する補強部材が、ICモジュールの少なくと
も2辺に隣接するように搭載され、粘着剤層によってベ
ース基材に接着されているので、非接触型ICラベルが
物品に貼付された状態にて非接触型ICラベルに対して
外力が加えられた場合においても、ベース基材のICモ
ジュールが搭載された側からは外力が加わらないことに
なり、それにより、ICモジュールが破損してしまった
り、ICモジュールとアンテナとが接点において断線し
てしまったりする可能性が低減される。ここで、本発明
においては、補強部材が、ICモジュールの少なくとも
2辺に隣接するようにベース基材上に搭載されるので、
ICモジュールを保護するための補強部材をベース基材
上に搭載した場合においても、ICモジュールが搭載さ
れた部分の厚さが他の部分よりも厚くなることはなく、
表面の平坦性が向上し、また、補強部材をベース基材上
に搭載する際の圧力制御を精細に行う必要がなくなる。
【0022】また、補強部材の形状を、ICモジュール
の4辺に隣接するようなものとすれば、さらに確実にI
Cモジュールを保護することができる。
【0023】また、アンテナを、補強部材が搭載された
領域にて該補強部材の外周形状を含むように形成すれ
ば、補強部材によってアンテナが断線してしまう可能性
を低減することができる。
【0024】また、補強部材の形状を、ICモジュール
に隣接する領域のうちアンテナが形成されている領域に
は搭載されないようなものとすれば、補強部材によって
アンテナが傷つけられてしまうことがなくなる。
【0025】また、補強部材の厚さを、補強部材がベー
ス基材上に搭載された場合に補強部材のベース基材に対
する高さが、ICモジュールがベース基材上に搭載され
た場合におけるICモジュールの高さよりも高くなるよ
うなものとすれば、物品に貼付された状態の非接触型I
Cラベルの表面全体に圧力が加わった場合に、さらに確
実にICモジュールを保護することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、本発明の非
接触型ICラベルの第1の実施の形態を示す図であり、
(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA
−A’部分における断面図である。
【0028】本形態は図1に示すように、樹脂シート1
15上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可
能なICモジュール111が接着剤116を介して搭載
されるとともに、接点114を介してICモジュール1
11と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置
(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール111
に電流を供給し、ICモジュール111に対する情報の
書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電
性のアンテナ112が形成されたベース基材であるイン
レット110と、インレット110のICモジュール1
11が搭載された面に対して、剥離紙120が貼付され
た状態で積層された粘着剤層150とから構成されてい
る。さらに、ICモジュール111が搭載された領域に
は、ICモジュール111の4辺にそれぞれ隣接するよ
うな辺によって形成される穴を有する円盤状の補強部材
113が、この穴にICモジュール111が入り込むよ
うに樹脂シート115上に搭載され、粘着剤層150に
よって樹脂シート115に接着されている。この補強部
材113においては、ステンレス鋼、ステンレスばね
鋼、りん青銅板、焼き入れリボン鋼、あるいはばね鋼等
に代表されるばね特性を有する塑性変形力が大きな金属
や、真鍮板、黄銅板、銅板、鉄板、ジュラルミン、その
他合金等の金属板から構成されており、また、その厚さ
においては、樹脂シート115上に搭載された際におけ
る樹脂シート115に対する高さが、樹脂シート115
上に接着剤116を介して搭載されたICモジュール1
11の高さよりも高くなるようなものとすることが好ま
しい。
【0029】上記のように構成された非接触型ICラベ
ル100においては、外部に設けられた情報書込/読出
装置に近接させることにより、情報書込/読出装置から
の電磁誘導によりアンテナ112からICモジュール1
11に電流を供給し、それにより、非接触状態におい
て、情報書込/読出装置からICモジュール111に情
報を書き込んだり、ICモジュール111に書き込まれ
た情報を情報書込/読出装置にて読み出したりする。
【0030】以下に、上述したような非接触型ICラベ
ル100の製造方法について説明する。
【0031】図2は、図1に示した非接触型ICラベル
100の製造方法を説明するための図である。
【0032】まず、樹脂シート115上に、エッチング
等によってコイル形状のアンテナ112を形成する(図
2(a))。
【0033】次に、アンテナ112上にICモジュール
111が搭載されるように、導電性の接着剤116を介
してICモジュール111を樹脂シート115上に搭載
し、ICモジュール111に所定の圧力をかけることに
よりICモジュール111と樹脂シート115とを接着
剤116によって接着し、ICモジュール111の裏面
に設けられた接点114においてアンテナ112とIC
モジュール111とを電気的に接続し、インレット11
0を完成させる(図2(b))。
【0034】次に、内部に設けられた穴にICモジュー
ル111が入り込むように、補強部材113を樹脂シー
ト115上に搭載する(図2(c))。ここで、補強部
材113においては、図1(a)に示すように、ICモ
ジュール111の4辺にそれぞれ隣接するような辺によ
って形成される穴が形成されており、この穴にICモジ
ュール111が入り込むように樹脂シート115上に搭
載される。また、補強部材113が樹脂シート115上
に搭載された際に樹脂シート115やアンテナ112が
補強部材113によって傷つけられることを防止するた
めに補強部材113のエッジ部分に若干の丸みをもたせ
ておくことも考えられる。
【0035】その後、インレット110のICモジュー
ル111が搭載された面に対して、剥離紙120が貼付
された粘着剤層150を積層し、粘着剤層150によっ
て補強部材130を樹脂シート115に接着させ、非接
触型ICラベル100を完成させる(図2(d))。
【0036】上述した工程によって製造された非接触型
ICラベル100においては、ICモジュール111を
保護するための補強部材113が、内部に形成された穴
にICモジュール111が入り込むようにインレット1
10上に搭載されているため、ICモジュール111を
保護するための補強部材113を設けた場合において
も、非接触型ICラベル100の表面の平坦性を確保す
ることができる。
【0037】なお、本形態においては、補強部材113
を構成する材料として金属が用いられているが、ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボ
ネイト、アクリルニトリルスチレン、アクリルニトリル
ブタジェンスチレン、ナイロンまたはポリアミド、ポリ
イミド等の熱可塑性プラスチックや、エポキシ樹脂、ガ
ラスエポキシ樹脂等の熱硬化プラスチックや、紙フェノ
ール、その他非金属板等の絶縁性材料によって補強部材
113を構成することも考えられ、その場合、補強部材
113を金属によって構成した場合と比べて強度的には
弱くなるが、補強部材113によってアンテナ112が
電気的に短絡してしまう虞れがなくなる。また、このよ
うな材料はシート状での供給が可能であり、その後、打
ち抜き加工等により補強部材113としての形状加工を
容易に行うことができる。
【0038】以下に、上述したような非接触型ICラベ
ル100の使用方法について説明する。
【0039】図3は、図1に示した非接触型ICラベル
100の使用方法を説明するための図である。
【0040】図1に示した非接触型ICラベル100を
物品160に貼付する場合は、図3に示すように、剥離
紙120を粘着剤層150から剥離し、インレット11
0のICモジュール111が搭載された面が物品160
側となるように、粘着剤層150によって非接触型IC
ラベル100を物品160に貼付する。
【0041】このように、本形態における非接触型IC
ラベル100においては、インレット110のICモジ
ュール111が搭載された面が物品160が貼付される
面となり、また、ICモジュール111が補強部材11
3の穴に入り込むような構成となっているため、非接触
型ICラベル100が物品160に貼付された状態にて
外力が加えられた場合においても、インレット110の
ICモジュール111が搭載された側からは外力が加わ
らないことになり、それにより、ICモジュール111
が破損してしまったり、ICモジュール111とアンテ
ナ112とが接点114にて断線してしまったりする可
能性が低減される。
【0042】なお、補強部材113の形状においては、
図1に示したように内部がICモジュール111の形状
に沿って中空となった円柱状に限らない。
【0043】また、補強部材113の穴の形状及び外周
部分の形状においても、図1に示したもの以外にも、穴
の形状が円形状のものや、外周部分の形状が四角形等の
多角形のものも考えられる。
【0044】(第2の実施の形態)図4は、本発明の非
接触型ICラベルの第2の実施の形態を示す図であり、
(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA
−A’部分における断面図である。
【0045】本形態は図4に示すように、樹脂シート2
15上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可
能なICモジュール211が接着剤216を介して搭載
されるとともに、接点214を介してICモジュール2
11と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置
(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール211
に電流を供給し、ICモジュール211に対する情報の
書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電
性のアンテナ212が形成されたベース基材であるイン
レット210と、インレット210のICモジュール2
11が搭載された面に対して、剥離紙220が貼付され
た状態で積層された粘着剤層250とから構成されてい
る。さらに、ICモジュール211が搭載された領域に
は、ICモジュール211の4辺にそれぞれ隣接するよ
うな辺によって穴が形成され、かつ、樹脂シート215
上にてアンテナ212が形成されている部分が削除され
て構成された円盤状の補強部材213が、穴にICモジ
ュール111が入り込むように樹脂シート215上に搭
載され、粘着剤層250によって樹脂シート215に接
着されている。
【0046】上記のように構成された非接触型ICラベ
ル200においても、物品に貼付する場合は、剥離紙2
20を粘着剤層250から剥離し、インレット210の
ICモジュール211が搭載された面が物品側となるよ
うに、粘着剤層250によって物品に貼付されることに
なり、かつ、ICモジュール211の周囲に補強部材2
13が設けられているため、第1の実施の形態にて説明
したものと同様の効果を奏し、さらに、第1の実施の形
態にて説明したものに対して、樹脂シート215上にお
いて、アンテナ212が形成された領域には補強部材2
13が存在しないため、補強部材213によってアンテ
ナ212が傷つけられることがなくなり、また、補強部
材213に金属を用いた場合においても、補強部材21
3によってアンテナ212が電気的に短絡してしまう虞
れがなくなる。
【0047】なお、コイル形状となる領域からICモジ
ュール211に接続される領域までの間においてアンテ
ナ212の幅を可能な限り狭めることにより、補強部材
213の削除部分を小さくすることができ、削除による
補強部材213の強度の低下をできる限り抑制すること
ができる。
【0048】(第3の実施の形態)図5は、本発明の非
接触型ICラベルの第3の実施の形態を示す図であり、
(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA
−A’部分における断面図、(c)は(a),(b)に
示した補強部材313を樹脂シート315に搭載される
面側から見た斜視図である。
【0049】本形態は図5に示すように、樹脂シート3
15上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可
能なICモジュール311が接着剤316を介して搭載
されるとともに、接点314を介してICモジュール3
11と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置
(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール311
に電流を供給し、ICモジュール311に対する情報の
書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電
性のアンテナ312が形成されたベース基材であるイン
レット310と、インレット310のICモジュール3
11が搭載された面に対して、剥離紙320が貼付され
た状態で積層された粘着剤層350とから構成されてい
る。さらに、ICモジュール311が搭載された領域に
は、ICモジュール311の4辺にそれぞれ隣接するよ
うな辺によって形成される穴を有し、かつ、樹脂シート
315上に搭載された際にアンテナ312と対向する領
域に溝318が形成された円盤状の補強部材313が、
穴にICモジュール311が入り込むように樹脂シート
315上に搭載され、粘着剤層350によって樹脂シー
ト315に接着されている。
【0050】なお、溝318は、補強部材313が金属
からなる場合は、ハーフエッチング、切削加工、型押し
による溝付け等の加工方法によって、また、補強部材3
13が樹脂からなる場合は、熱プレスによる溝押し、切
削加工、射出成型等の加工方法によって補強部材313
に形成される。また、溝318の数においては、1つに
限らず、アンテナ312の形状によっては、2つもしく
はそれ以上形成することも考えられる。
【0051】上記のように構成された非接触型ICラベ
ル300においても、物品に貼付する場合は、剥離紙3
20を粘着剤層350から剥離し、インレット310の
ICモジュール311が搭載された面が物品側となるよ
うに、粘着剤層350によって物品に貼付されることに
なり、かつ、ICモジュール311の周囲に補強部材3
13が設けられているため、第1の実施の形態にて説明
したものと同様の効果を奏し、さらに、第1の実施の形
態にて説明したものに対して、樹脂シート315上に補
強部材313が搭載された場合においても、樹脂シート
315上に形成されたアンテナ312と補強部材313
とが接触しないため、第2の実施の形態にて示したもの
と同様の効果を奏する。また、第2の実施の形態にて説
明したものに対して、補強部材313について削除部分
がないため、強度に優れたものとなる。
【0052】(第4の実施の形態)図6は、本発明の非
接触型ICラベルの第4の実施の形態を示す図であり、
(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA
−A’部分における断面図である。
【0053】本形態は図6に示すように、樹脂シート4
15上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可
能なICモジュール411が接着剤416を介して搭載
されるとともに、接点414を介してICモジュール4
11と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置
(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール411
に電流を供給し、ICモジュール411に対する情報の
書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電
性のアンテナ412が形成されたベース基材であるイン
レット410と、インレット410のICモジュール4
11が搭載された面に対して、剥離紙420が貼付され
た状態で積層された粘着剤層450とから構成されてい
る。さらに、ICモジュール411が搭載された領域に
は、ICモジュール411の4辺にそれぞれ隣接するよ
うな辺によって形成される穴を有する円盤状の補強部材
413が、この穴にICモジュール411が入り込むよ
うに樹脂シート415上に搭載され、粘着剤層450に
よって樹脂シート415に接着されている。また、アン
テナ412においては、補強部材413が搭載される領
域が、補強部材413の外周形状を含むだけに十分な形
状を有するランド部419a,419bとなっている。
【0054】上記のように構成された非接触型ICラベ
ルにおいては、アンテナ412のうち、補強部材413
が搭載される領域が、補強部材413の外周形状を含む
だけに十分な形状を有するランド部419a,419b
となっているため、補強部材413によってアンテナ4
12が断線してしまう可能性が低減される。
【0055】なお、上述した実施の形態においては、補
強部材としてICモジュールが入り込むような穴が形成
されたものを用い、この穴にICモジュールが入り込む
ように補強部材をインレット上に搭載したものについて
説明したが、補強部材においては、ICモジュールの少
なくとも2辺に隣接するようなものとすれば、非接触型
ICラベルが物品に貼付された状態において外部から圧
力が加えられた場合に、ICモジュールが破損してしま
ったり、ICモジュールとアンテナとが接点にて断線し
てしまったりする可能性が低減される。
【0056】(第5の実施の形態)図7は、本発明の非
接触型ICラベルの第5の実施の形態を示す図であり、
(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA
−A’部分における断面図である。
【0057】本形態は図7に示すように、樹脂シート5
15上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可
能なICモジュール511が接着剤516を介して搭載
されるとともに、接点514を介してICモジュール5
11と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置
(不図示)からの電磁誘導によりICモジュール511
に電流を供給し、ICモジュール511に対する情報の
書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電
性のアンテナ512が形成されたベース基材であるイン
レット510と、インレット510のICモジュール5
11が搭載された面に対して、剥離紙520が貼付され
た状態で積層された粘着剤層550とから構成されてい
る。さらに、ICモジュール511が搭載された領域に
は、ICモジュール511の2辺に隣接するような形状
を有する補強部材513が、ICモジュール511の2
辺に隣接するように樹脂シート515上に搭載され、粘
着剤層550によって樹脂シート515に接着されてい
る。
【0058】上記のように構成された非接触型ICラベ
ル500においては、物品に貼付する場合は、剥離紙5
20を粘着剤層550から剥離し、インレット510の
ICモジュール511が搭載された面が物品側となるよ
うに、粘着剤層550によって物品に貼付されることに
なり、かつ、ICモジュール511が搭載された領域に
おいて、ICモジュール511の2辺に隣接するような
形状を有する補強部材513が、ICモジュール511
の2辺に隣接するように搭載されているため、非接触型
ICラベル500が物品に貼付された状態にて外力が加
えられた場合においても、インレット510のICモジ
ュール511が搭載された側からは外力が加わらないこ
とになり、それにより、ICモジュール511が破損し
てしまったり、ICモジュール511とアンテナ512
とが接点514にて断線してしまったりする可能性が低
減される。
【0059】なお、本発明は、上述した実施の形態に示
したものを組み合わせて構成される非接触型ICラベル
をも含むことは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
情報の書き込み及び読み出しが可能なICモジュールが
搭載されるとともに、ICモジュールと接続され、該I
Cモジュールに対する情報の書き込み及び読み出しを非
接触状態にて行うためのアンテナが形成されたベース基
材に粘着剤層が積層され、粘着剤層によって物品に貼付
可能に構成された非接触型ICラベルにおいて、粘着剤
層を、ベース基材のICモジュールが搭載されている面
に積層し、また、ICモジュールの少なくとも2辺に隣
接するような形状を具備し、該形状によってICモジュ
ールの少なくとも2辺に隣接するようにベース基材上に
搭載され、粘着剤層によってベース基材に接着された補
強部材を設けたため、非接触型ICラベルが物品に貼付
された状態にて非接触型ICラベルに外力が加えられた
場合において、ICモジュールが搭載された部分の厚さ
を厚くすることなく、かつ、コストアップを抑制しなが
らもICモジュールを保護することができる。
【0061】また、補強部材の形状が、ICモジュール
の4辺に隣接するようになるものにおいては、さらに確
実にICモジュールを保護することができる。
【0062】また、アンテナが、補強部材が搭載された
領域にて該補強部材の外周形状を含むように形成された
ものにおいては、補強部材によってアンテナが断線して
しまう可能性を低減することができる。
【0063】また、補強部材の形状が、ICモジュール
に隣接する領域のうちアンテナが形成されている領域に
は搭載されないようになるものにおいては、補強部材に
よってアンテナが傷つけられてしまうことがなくなる。
【0064】また、補強部材の厚さが、補強部材がベー
ス基材上に搭載された場合に補強部材のベース基材に対
する高さが、ICモジュールがベース基材上に搭載され
た場合におけるICモジュールの高さよりも高くなるよ
うなものにおいては、物品に貼付された状態の非接触型
ICラベルの表面全体に圧力が加わった場合に、さらに
確実にICモジュールを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触型ICラベルの第1の実施の形
態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)
は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
【図2】図1に示した非接触型ICラベルの製造方法を
説明するための図である。
【図3】図1に示した非接触型ICラベルの使用方法を
説明するための図である。
【図4】本発明の非接触型ICラベルの第2の実施の形
態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)
は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
【図5】本発明の非接触型ICラベルの第3の実施の形
態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)
は(a)に示したA−A’部分における断面図、(c)
は(a),(b)に示した補強部材313を樹脂シート
315に搭載される面側から見た斜視図である。
【図6】本発明の非接触型ICラベルの第4の実施の形
態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)
は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
【図7】本発明の非接触型ICラベルの第5の実施の形
態を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)
は(a)に示したA−A’部分における断面図である。
【図8】従来の非接触型ICラベルの構造の一例を示す
図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)
に示したA−A’部分における断面図である。
【図9】従来の非接触型ICラベルの構造の他の例を示
す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は
(a)に示したA−A’部分における断面図である。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 非接触型
ICラベル 110,210,310,410,510 インレッ
ト 111,211,311,411,511 ICモジ
ュール 112,212,312,412,512 アンテナ 113,213,313,413,513 補強部材 114,214,314,414,514 接点 115,215,315,415,515 樹脂シー
ト 116,216,316,416,516 接着剤 120,220,320,420,520 剥離紙 150,250,350,450,550 粘着剤層 160 物品 318 溝 619a,619b ランド部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の書き込み及び読み出しが可能なI
    Cモジュールが搭載されるとともに、前記ICモジュー
    ルと接続され、該ICモジュールに対する情報の書き込
    み及び読み出しを非接触状態にて行うためのアンテナが
    形成されたベース基材に粘着剤層が積層され、前記粘着
    剤層によって物品に貼付可能に構成された非接触型IC
    ラベルにおいて、 前記粘着剤層は、前記ベース基材の前記ICモジュール
    が搭載されている面に積層され、 前記ICモジュールの少なくとも2辺に隣接するような
    形状を具備し、該形状によって前記ICモジュールの少
    なくとも2辺に隣接するように前記ベース基材上に搭載
    され、前記粘着剤層によって前記ベース基材に接着され
    た補強部材を有することを特徴とする非接触型ICラベ
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非接触型ICラベルに
    おいて、 前記補強部材は、前記ICモジュールの4辺に隣接する
    ような形状を有することを特徴とする非接触型ICラベ
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の非接触
    型ICラベルにおいて、 前記アンテナは、前記補強部材が搭載された領域にて該
    補強部材の外周形状を含むように形成されていることを
    特徴とする非接触型ICラベル。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の非接触型ICラベルに
    おいて、 前記補強部材は、前記ICモジュールに隣接する領域の
    うち前記アンテナが形成されている領域には搭載されな
    い形状を有することを特徴とする非接触型ICラベル。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    非接触型ICラベルにおいて、 前記補強部材は、前記ベース基材上に搭載された場合に
    該ベース基材に対する高さが、前記ICモジュールが前
    記ベース基材上に搭載された場合における該ICモジュ
    ールの高さよりも高くなるような厚さを有することを特
    徴とする非接触型ICラベル。
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