[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2000207518A - 接触型非接触型共用icカ―ドとその製造方法 - Google Patents

接触型非接触型共用icカ―ドとその製造方法

Info

Publication number
JP2000207518A
JP2000207518A JP860199A JP860199A JP2000207518A JP 2000207518 A JP2000207518 A JP 2000207518A JP 860199 A JP860199 A JP 860199A JP 860199 A JP860199 A JP 860199A JP 2000207518 A JP2000207518 A JP 2000207518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
antenna coil
connection terminal
module
contact type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP860199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4286945B2 (ja
Inventor
Kenji Kon
賢治 今
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP860199A priority Critical patent/JP4286945B2/ja
Publication of JP2000207518A publication Critical patent/JP2000207518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4286945B2 publication Critical patent/JP4286945B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触型非接触型共用ICカードにおいて、I
Cモジュールのカード基体からの剥離を防止したICカ
ードとその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の接触型非接触型共用ICカード
は、外部装置接続端子112とカード基体内部に埋設さ
れたアンテナコイル13とアンテナコイル接続端子14
を有する接触型非接触型共用ICカードにおいて、両機
能を有するICモジュールが装着用凹部18に装着され
るとともに、ICモジュール側アンテナコイル接続端子
114とカード基体側アンテナコイル接続端子14とが
当該凹部内で接続しており、かつICモジュール装着用
凹部の外周にはカードの曲げ耐性を持たせるための応力
吸収溝184が形成されていることを特徴とする。ま
た、本発明の接触型非接触型共用ICカードは、ICモ
ジュール装着用凹部18の周囲に応力吸収溝184を形
成してからICモジュールを装着することにより製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部装置接続端子
を介して通信を行う接触型ICカードと電磁誘導により
非接触で通信を行う非接触型ICカードの機能を1つの
ICチップで実現する共用カードであって、カードの曲
げ負荷に対してICモジュールの剥離を防止した高信頼
性のICカードとその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ICカードは、外部装置とのデータ通信を
接続端子を介して行う接触型ICカードと、コイルを通
じて電磁誘導により通信を行う非接触型ICカードに分
類され、主に、接触型ICカードは、決済用途、非接触
型ICカードは、交通システム等のゲートアクセス管理
に用いられている。また、近年、接触型ICカードの機
能と非接触型ICカードの機能を1つのICチップで併
せ持つICチップが開発されている。従来、このICチ
ップを使用した接触型ICカードの機能と非接触型IC
カードの機能を併せ持つ高機能情報記録媒体の製造に当
たっては、 接触型IC部と非接触型IC部を1枚のカードに別々
に搭載する手法1や、 接触/非接触共用IC部をアンテナと一体にした後、
塩化ビニール等の基材でラミネートしカード化する手法
2や、 接触/非接触共用IC部をアンテナ付きカードに埋設
し一体化する手法3が用いられている。
【0003】図6は、従来の接触型非接触型共用ICカ
ードの実施形態(手法1)を示す図、図7は、他の接触
型非接触型共用ICカードの実施形態(手法2)、図8
は、さらに他の接触型非接触型共用ICカードの実施形
態(手法3)を示す図である。しかし、上記手法1の場
合、図6(A)のように外部装置接続端子411を有す
る接触型IC部41とアンテナコイル43を有する非接
触型IC部44とが分離して無関係に存在しているので
双方のメモリを共有できないという問題がある。なお、
図6(B)は、図6(A)のA−A線に沿う断面を示し
ている。
【0004】また手法2の場合、図7(A)のように、
まず、ICモジュール51、アンテナコイル53とアン
テナコイル接続端子54が一体となったICモジュール
実装済み基板521を準備し、当該基板を、IC装着用
の開口58が形成されたコアシート522と、さらにコ
アシートを保護するオーバーシート523,524とを
積層し、接着剤を介してまたは介さずに、プレス機によ
り加圧加熱して一体のカード基体52に形成する(図7
(B))。この場合、接続端子面の離脱がない利点があ
るが、ICを実装した後、熱圧プレスによりカード化を
行うため、カード加工時にかかる熱、圧負荷によりIC
の動作不良が発生しやすいという問題がある。また、カ
ードに必要な諸種の付加機能を設け難いことや量産性に
劣る問題がある。なお、図7(C)は図7(B)のカー
ドの平面図を示す。
【0005】手法3の場合、図8(A)のように、ま
ず、アンテナコイル63やアンテナコイル接続端子64
が形成されたセンターコアシート621を準備し、これ
にオーバーシート623,624を積層し、接着剤を介
してまたは介さずに一体のカード基体62に作製し(図
8(B))、その後、ICモジュール61を装着する凹
部68を切削してカード基体内のアンテナコイル接続端
子64を露出させ(図8(C))、ICチップ実装基板
に具備された接続端子614と基体側のアンテナコイル
接続端子64を半田等の導電性接着剤で接続するととも
に、接続端子部以外の接着エリアに絶縁性接着剤を塗布
してから、ICモジュール61を装填し接続および接着
を行って接触型非接触型共用ICカードを作製する(図
8(D))。なお、図8(E)は図8(D)のカードの
平面図を示す。しかし、この場合は、アンテナコイル接
続端子64がICモジュール接着面にあるため、接着面
積が十分に得られず曲げ負荷に弱いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
接触型/非接触型ICカードの双方の機能を備える接触
型非接触型共用ICカードにおいて、曲げ負荷に対して
物理的強度の優れたICカードを実現するとともに、製
造工程において量産性に優れ、カードに必要な諸種の付
加機能をも設けやすい製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、外部装置接続端子とカード基
体内部に埋設されたアンテナコイルとアンテナコイル接
続端子を有する接触型非接触型共用ICカードにおい
て、接触型と非接触型と両機能を有するICモジュール
がICモジュール装着用凹部に嵌合して装着されるとと
もに、ICモジュール側アンテナコイル接続端子とカー
ド基体側アンテナコイル接続端子とが当該凹部内で接続
しており、かつICモジュール装着用凹部の外周にはカ
ードの曲げ耐性を持たせるための応力吸収溝が形成され
ていることを特徴とする接触型非接触型共用ICカー
ド、にある。かかる接触型非接触型共用ICカードであ
るので、カードの曲げ負荷に対して耐性が高く、ICモ
ジュールの剥離を防止したカードとすることができる。
【0008】上記要旨の第1において、応力吸収溝の最
底面がアンテナコイル形成シート面に達しない深さであ
り、かつカード基体のアンテナコイル形成シート面がカ
ード基体の中心を通ってカード表面に平行な平面に対し
て、少なくとも外部装置接続端子と反対側の領域にある
ようにすることが好ましい。アンテナコイルを切断しな
いで応力吸収溝を所期の効果を発揮する深さに形成する
ためである。また、ICモジュール側アンテナコイル接
続端子とカード基体側アンテナコイル接続端子が導電性
接着剤により接続され、ICモジュールとカード基体の
接触面が絶縁性接着剤で接着されていることが好まし
い。これによりアンテナコイル接続端子間の導通をと
り、かつICモジュールを凹部内に十分な強度を確保す
ることができる。
【0009】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、外部装置接続端子とカード基体内部に埋設され
たアンテナコイルとアンテナコイル接続端子とを有し、
当該アンテナコイル接続端子とICモジュール側アンテ
ナコイル接続端子とが、接触型と非接触型と両機能を有
するICモジュールをICモジュール装着用凹部に嵌合
して装着することにより接続される接触型非接触型共用
ICカードの製造方法において、コアシートにアンテナ
コイルとアンテナコイル接続端子を形成する工程と、当
該コアシートにオーバーシートを積層して一体のカード
基体を作製する際に、コアシートのアンテナコイル形成
面に対して、外部装置接続端子表面側となるシート厚み
をその反対面側となるシート厚みよりも肉厚となるよう
にシート厚を選定して積層し一体にする工程と、一体に
したカード基体にICモジュールの外部接続端子が装着
できる深さに第1凹部を切削する工程と、第1凹部内の
双方のアンテナコイル接続端子間をさらに切削してIC
モジュールのモールド樹脂部を埋設できる深さに第2凹
部を切削する工程と、第2凹部の周辺であってカード基
体のアンテナコイル接続端子上を当該接続端子面に達す
る深さに第3凹部を掘削する工程と、第1凹部の外周に
応力吸収溝を掘削する工程と、第3凹部内に導電性接着
剤を充填する工程と、第3凹部以外の凹部部分に絶縁性
接着剤を塗布または絶縁性接着剤シートを仮置きして接
触型非接触型の両機能を有するICモジュールを装着す
る工程と、を有することを特徴とする接触型非接触型共
用ICカードの製造方法、にある。かかる製造方法であ
るので、カードの曲げ負荷に対して耐性が高く、ICモ
ジュールの剥離を防止したカードを製造することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のICカードの実施
形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明
の接触型非接触型共用ICカードの1実施形態を示す平
面図である。図2は、図1のA−A線に沿った部分拡大
断面図を示す。図1の平面図では接触型非接触型共用I
Cカードであるため外部装置接続端子112をカード表
面に有するが、端子パターン形状等は省略されている。
また、カード周囲に鎖線で表示するのはカード内部にア
ンテナコイル13が存在することを示している。アンテ
ナコイル接続端子14はアンテナコイルの両端とICモ
ジュール基板の接続端子114を接続するためICモジ
ュール装着部用凹部18に臨むように形成されている。
【0011】図2のように、本発明の接触型非接触型共
用ICカードでは、ICモジュール接着部においてIC
モジュール接着部にかかる曲げ応力を緩和してICモジ
ュールの剥離や脱落を防止するため、ICモジュール装
着用凹部の外周に応力吸収溝184を設けたことを特徴
とする。それに伴い、アンテナコイル13が形成された
コアシート121のアンテナコイル形成面が、カード基
体の中心を通りカード表面に平行な平面に対して、少な
くとも中心を通る面と同一面にあるかまたはそれよりは
外部装置接続端子112と反対側の領域に属するように
形成することが好ましい。これは応力吸収溝をアンテナ
コイルを切断しないで所期の効果が得られる深さに支障
なく形成するためである。
【0012】また、IC側アンテナコイル接続端子11
4とカード基体側アンテナコイル接続端子14とは、I
Cモジュール装着用凹部18内に掘削した小径の第3凹
部183内に導電性接着剤19を充填し、これにより導
通が図られている。また両接続端子以外の部分について
は、通常の絶縁性接着剤20で接着されている。図2の
接触型非接触型共用ICカード10では、アンテナコイ
ル13がコアシート121に形成され、当該シートにコ
アシート122,123,124を積層し、さらにオー
バーシート125,126を積層した6層の基材シート
から構成されている。コアシート122は、カード厚み
調整の役割をなし、コアシート123,124には印刷
を施してオーバーシート125,126で保護すること
ができる。なお、図2はカード基体を6層の基材シート
で構成した例を示しているが、カード基体は6層に限定
されず、2層ないし5層の構成であって良い。
【0013】図3は、ICモジュール装着用凹部を示す
図である。図3(A)は平面図、図3(B)は、図3
(A)のA−A線における断面を示している。ICモジ
ュール装着部用凹部18は2段の深さに形成されてい
て、第1凹部181は外部装置接続端子112が埋設で
きかつ接着剤を塗布または敷設できる深さに形成されて
いる。第1凹部のほぼ中心部には、ICモジュールのモ
ールド樹脂115部が納まる大きさと深さに第2凹部1
82が切削形成されている。また、第1凹部の外周域に
は、応力吸収溝184がアンテナコイル接続端子には達
しない深さに掘削形成されている。さらに第1凹部内で
あって第2凹部の周囲の2ケ所に、アンテナコイル接続
端子を接続するための第3凹部183が掘削形成されて
いる。この深さはアンテナコイル接続端子14の表面が
露出し貫通しない深さとする。前記のように、当該第3
凹部に導電性接着剤を充填して、IC側接続端子とカー
ド基体側接続端子の導通が図られる。なお、図3では第
3凹部183が円形に図示されているが、円形に限らず
矩形状や正方形状であってもよく第2凹部に接続した形
状であってもよい。
【0014】図4は、接触型非接触型共用ICチップに
よるICモジュールの例を示す図である。図4(A)
は、外部装置接続端子の基板表面を示す図、図4(B)
は、基板裏面を示す図、図4(C)は、ICモジュール
のボンディングワイヤ113に沿う横断面図である。図
4(A)のように外部装置接続端子112表面にはIS
O規格に基づき8個の端子C1〜C8が形成されてい
る。このうち、C4,C8の端子は将来用途のためであ
り、現在は実際には使用されていない。各端子間は分離
溝により分離されている。アンテナと接続するモジュー
ル側端子は、通常はC1〜C8とは別個に設けるC9,
C10の端子に形成される。もっとも、基板付きであっ
て非接触型専用のICモジュールである場合は、C1〜
C8の端子パターンは持たないことになる。外部装置接
続端子は通常、図4(A)のように長方形状に形成さ
れ、図1のようにカードの長辺と端子の長辺が平行する
ように配置される。
【0015】図4(B)のように、アンテナ接続用のC
9,C10端子は、ボンディングワイヤ113によりI
C側アンテナコイル接続端子114に結線されている。
C1〜C8端子がある場合は、それぞれ基板表面側端子
板に同様にワイヤボンディング、スルーホール等により
接続されるが図4ではその詳細は省略されている。ボン
ディング後、ICチップ111、ボンディングワイヤ1
13部分はモールド樹脂115により被覆して保護され
る(図4(C))。
【0016】このようなICモジュールの端子基板は、
ガラスエポキシ、ポリイミド、ポリエステル、BTレジ
ン等の絶縁性基板の両面に銅箔を貼り付け、銅箔にエッ
チング等の処理を用いて、表面に外部装置接触用端子を
描き、裏面にコイル接続端子等の配線を描いた後、ニッ
ケル、銅、金等のメッキを施す。この基板にICチップ
111を実装し、金線等のボンディングワイヤ113で
ICチップと基板内に具備される接続配線との接続を行
う。さらに、ICチップ周辺部をエポキシ系等のモール
ド樹脂115を用いて封止を行う。
【0017】なお、ICモジュールのアンテナコイルと
接続する端子114の金属材料と基体側アンテナコイル
接続端子14の金属材料は同一材料であることが好まし
い。同一材料であれば導電性接着剤の材料選択範囲が広
くなり強力に接着できる材料を使用できるからである。
一般的には、銅材料にニッケル下地めっきをして金めっ
きした材料が好ましく用いられる。
【0018】次に、本発明の接触型非接触型共用ICカ
ードの製造方法について説明する。図5は、接触型非接
触型共用ICカードの製造工程を説明する図である。図
5では、4枚構成のカード基体の場合について説明す
る。本発明の製造方法は基本的には前記した従来手法3
によるものであるが、ICモジュール装着用凹部の形成
やICモジュールの装着方法において従来法にない特徴
がある。まず、図5(A)のように、アンテナコイル1
3のレイアウトやアンテナコイル接続端子14がフォト
エッチングや導電性インキ等の印刷により描かれた塩化
ビニール、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の
コアシート121を準備する。アンテナコイルの形成は
上記の他に、アンテナパターンが形成された転写箔をコ
アシートに転写することによる形成、巻線コイルの埋め
込み、被覆樹脂付き導線をウェルドボンダーで基材に融
着させながら描画する方法等を採用することができる。
【0019】表裏面のコアシート123,124には塩
化ビニール材料を使用すれば、通常の印刷や後述する各
種の特殊印刷が可能となる。また、コアシート121お
よび他の全てのコアシート、オーバーシートに対して位
置合わせ用の見当マークを印刷しておくことが好まし
い。また、コアシート124にはICモジュール装着用
凹部を切削する位置を表示するマークとカード打ち抜き
位置を示す当たり罫を設けておくことも好ましい。
【0020】次に、これにコアシート122、オーバー
シート125,126を積層して一体のカード基体を作
製する(図5(B))。この際、コアシート122の表
面にはカードを装飾する模様や必要な表示等の印刷を予
め施しておく、アンテナコイル形成前のコアシート12
1のカード裏面側に印刷を設けてもよい。図2の6層構
成のカード基体の場合はコアシート123や124の表
面に印刷を設けることができる。また、磁気テープを転
写する場合はオーバーシート126面に転写した後、塩
化ビニール材料であればカード基材を熱圧プレスして一
体にすることができる。塩化ビニール材料でない場合
は、接着材料を用いて貼り合わせる。
【0021】熱圧プレス後、当たり罫を基準として個々
のカード形状に打ち抜きを行う。その後、ICモジュー
ル11を装着する装着用凹部18であって、前記の第1
凹部181、第2凹部182、第3凹部183、応力吸
収溝184を備える凹部を座繰り加工、NC加工等によ
り切削および掘削して形成する。第3凹部の底面は、カ
ード基体内のアンテナコイル接続端子14表面をちょう
ど露出させる程度に掘削し、これを貫通するものであっ
てはならない(図5(C))。また、応力吸収溝184
の深さは第3凹部の深さに達しないようにすることが必
要である。第3凹部よりも深くする場合には、アンテナ
コイル13や接続端子14を切断するおそれがあるから
である。
【0022】次に第3凹部183内には、導電性接着剤
19を充填し、第1凹部内であってICモジュールがカ
ード基体に接触するその他の部分には通常の絶縁性接着
剤を塗布するかまたはICモジュール基板側に所定の形
状に打ち抜いた接着剤シートを仮置きして、熱によるラ
ミネートシールを行う(図5(D))。導電性接着剤は
導電性金属粒子等を樹脂に分散した熱硬化型またはホッ
トメルト型接着剤であってもよく、半田ペースト、銀ペ
ーストあるいは熱により溶融する金属半田であってもよ
い。これらの材料を充填した第3凹部にICモジュール
11のアンテナコイル接続端子114が当接するように
ICモジュールを装着用凹部内にはめ込む。次に、外部
装置接続端子112上にヒーターブロック(不図示)を
当てて、加熱加圧(例えば、200°C、30秒)すれ
ば、ホットメルト型の接着剤あるいは半田等は溶融し、
ブロックを除去して冷却すればアンテナコイル接続端子
同志は導電性接着剤で接続し、ICモジュールは第1凹
部の底部に絶縁性接着剤で接着して固定される。上記に
おいて好ましくはは、カード内に具備するアンテナコイ
ル接続端子およびICチップ実装基板に具備する接続端
子の材質を同種のものとすることにより常に最適の接着
剤を選択して変更することなく使用することができる。
【0023】(その他の材質に関する実施例) <カード基材> カード基材には、塩化ビニール樹脂やPETの他、各種
の材料を採用でき、例えば、PET−G、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタ
ール樹脂等が挙げられる。 <導電性接着剤> 導電性接着剤には、上記のように半田ペースト、銀ペー
ストを使用することができる他、導電性接着シートや
銅、カーボン等のペースト、金属半田、異方導電性フィ
ルム等を使用することができる。 <絶縁性接着剤> 絶縁性接着剤にはエポキシ系やポリエステル系等の各種
のホットメルト型または熱硬化型の接着剤や接着剤シー
トを使用することかできる。また、粘着シートやコール
ドグルー等であってもよい。これらの接着剤の塗布また
は接着剤シートの仮置きはカード基体側であってもIC
チップ側であっても良い。
【0024】
【実施例】以下、本発明の接触型非接触型共用ICカー
ドの実施例を図2〜図5を参照して説明する。 (実施例)図2のように、カード基材のコアシート12
1として、厚み180μmの白色硬質塩化ビニールシー
トに厚み35μm厚の銅箔が積層された基材を使用し、
フォトエッチング技術を用いてアンテナコイル13、ア
ンテナコイル接続端子14を形成した。このコアシート
に対して、厚み調整用のコアシート122として180
μmの白色硬質塩化ビニールシート、さらに印刷済の白
色硬質塩化ビニールシート123,124として厚み1
80μmのものを2枚使用し、オーバーシート125,
126として厚み50μmの透明塩化ビニールシート2
枚をコアシートの上下に積層して熱圧融着(150°
C、20kgf/cm2 、30分)によりアンテナコイ
ル埋め込み済カード基体12を製造した。なお、アンテ
ナコイル13は線幅500μmとし、カード基体の外周
にほぼ4回巻きとなるように形成した。
【0025】次に、このコイルを埋め込み済カード基体
のICモジュール装着部をNC切削加工により、ICモ
ジュール基板と接着剤シートの合計厚さに相当する深さ
に第1凹部181を切削した。この段階で第1凹部の大
きさは13mm×11.8mm(角部の曲率半径2.5
mm)、深さは180μmであった。続いて、さらに双
方のアンテナコイル接続端子間を大きさほぼ8mm×8
mm、深さ600μmとなるように切削して第2凹部1
82をICモジュールのモールド樹脂115部が埋設で
きる深さにした。また、第2凹部の周囲であってカード
基体のアンテナコイル接続端子14上2ケ所にφ2mm
の第3凹部をドリルで掘削し、アンテナコイル接続端子
表面が現れるようにした。さらに、第1凹部の全周囲を
第1凹部と同じ大きさと曲率で、さらに0.5mmの幅
で掘削して、深さ350μmの応力吸収溝184となる
ようにした(図3(B))。
【0026】一方、別に接触型非接触型共用の機能を有
するICチップ111と厚み150μmのガラスエポキ
シ基板(サイズ13mm×12mm(角部の曲率半径
2.5mm))に両面銅箔が付いたものを準備した。基
板のICチップ側にアンテナコイル接続端子114を形
成し、端子部分にニッケル、金めっきを施し、基板に接
触型非接触型共用ICチップを実装した後、ワイヤボン
ディング、スルーホールを介して各外部装置接続端子と
の接続を行い、アンテナコイル接続端子との金ワイヤー
113によるワイヤボンディングを行った。さらに、I
Cチップ周辺部をエポキシ樹脂115により封止した
(図4(C))。
【0027】ICモジュール装着用凹部の第3凹部18
3内に半田ペーストを各0.1cc充填し、第1凹部の
底面部分であって、第3凹部部分以外に所定の形状に打
ち抜いたポリエステル樹脂系のホットメルト型導電性接
着剤シートを仮置きした。凹部18内に前記により準備
したICモジュール11を嵌め込み、ヒーターブロック
で加熱加圧(200°C、30秒)してICモジュール
を装着した(図2)。これにより、カード厚820μm
で表面性および物理強度に優れる接触型非接触型共用I
Cカードが得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明の接触型非接触型共用ICカード
では、ICモジュール装着用凹部の周囲に応力吸収溝が
形成されているので、曲げ応力に対するICカードの物
理的強度が向上する。また、一般にカード基体内にアン
テナコイルや接続端子を有する接触型非接触型共用IC
カードでは応力吸収溝の形成が難しいが、本発明の製造
方法では、カード基体内におけるアンテナコイル位置を
規制でき、当該問題は解決できる。さらに、接続部分を
ポリエステル系樹脂接着シート等で密閉するため、水
分、油分等に対する耐環境性に優れる。カードに必要な
諸種の付加機能を容易に設けることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接触型非接触型共用ICカードの1
実施形態を示す平面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った部分拡大断面図を示
す。
【図3】 ICモジュール装着用凹部を示す図である。
【図4】 接触型非接触型共用ICチップによるICモ
ジュールの例を示す図である。
【図5】 接触型非接触型共用ICカードの製造工程を
説明する図である。
【図6】 従来の接触型非接触型共用ICカードの実施
形態(手法1)を示す図である。
【図7】 他の接触型非接触型共用ICカードの実施形
態(手法2)を示す図である。
【図8】 さらに他の接触型非接触型共用ICカードの
実施形態(手法3)を示す図である。
【符号の説明】
10 ICカード 11 ICモジュール 12 カード基体 13 アンテナコイル 14 アンテナコイル接続端子 18 ICモジュール装着用凹部 19 導電性接着剤 20 接着剤 41 ICモジュール 42 ICチップ 52,62 カード基体 43,53,63 アンテナコイル 44,54,64 アンテナコイル接続端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置接続端子とカード基体内部に埋
    設されたアンテナコイルとアンテナコイル接続端子を有
    する接触型非接触型共用ICカードにおいて、接触型と
    非接触型と両機能を有するICモジュールがICモジュ
    ール装着用凹部に嵌合して装着されるとともに、ICモ
    ジュール側アンテナコイル接続端子とカード基体側アン
    テナコイル接続端子とが当該凹部内で接続しており、か
    つICモジュール装着用凹部の外周にはカードの曲げ耐
    性を持たせるための応力吸収溝が形成されていることを
    特徴とする接触型非接触型共用ICカード。
  2. 【請求項2】 応力吸収溝の最底面がアンテナコイル形
    成シート面に達しない深さであり、かつカード基体のア
    ンテナコイル形成シート面がカード基体の中心を通って
    カード表面に平行な平面に対して、少なくとも外部装置
    接続端子と反対側の領域にあるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の接触型非接触型共用ICカード。
  3. 【請求項3】 ICモジュール側アンテナコイル接続端
    子とカード基体側アンテナコイル接続端子が導電性接着
    剤により接続され、ICモジュールとカード基体の接触
    面が絶縁性接着剤で接着されていることを特徴とする請
    求項1および請求項2記載の接触型非接触型共用ICカ
    ード。
  4. 【請求項4】 外部装置接続端子とカード基体内部に埋
    設されたアンテナコイルとアンテナコイル接続端子とを
    有し、当該アンテナコイル接続端子とICモジュール側
    アンテナコイル接続端子とが、接触型と非接触型と両機
    能を有するICモジュールをICモジュール装着用凹部
    に嵌合して装着することにより接続される接触型非接触
    型共用ICカードの製造方法において、 コアシートにアンテナコイルとアンテナコイル接続端子
    を形成する工程と、 当該コアシートにオーバーシートを積層して一体のカー
    ド基体を作製する際に、コアシートのアンテナコイル形
    成面に対して、外部装置接続端子表面側となるシート厚
    みをその反対面側となるシート厚みよりも肉厚となるよ
    うにシート厚を選定して積層し一体にする工程と、 一体にしたカード基体にICモジュールの外部装置接続
    端子が装着できる深さに第1凹部を切削する工程と、 第1凹部内の双方のアンテナコイルの接続端子間をさら
    に切削してICモジュールのモールド樹脂部を埋設でき
    る深さに第2凹部を切削する工程と、 第2凹部の周辺であってカード基体のアンテナコイル接
    続端子上を当該接続端子面に達する深さに第3凹部を掘
    削する工程と、 第1凹部の外周に応力吸収溝を掘削する工程と、 第3凹部内に導電性接着剤を充填する工程と、 第3凹部以外の凹部部分に絶縁性接着剤を塗布または絶
    縁性接着剤シートを仮置きして接触型非接触型の両機能
    を有するICモジュールを装着する工程と、を有するこ
    とを特徴とする接触型非接触型共用ICカードの製造方
    法。
JP860199A 1999-01-18 1999-01-18 接触型非接触型共用icカードとその製造方法 Expired - Fee Related JP4286945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP860199A JP4286945B2 (ja) 1999-01-18 1999-01-18 接触型非接触型共用icカードとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP860199A JP4286945B2 (ja) 1999-01-18 1999-01-18 接触型非接触型共用icカードとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000207518A true JP2000207518A (ja) 2000-07-28
JP4286945B2 JP4286945B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=11697499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP860199A Expired - Fee Related JP4286945B2 (ja) 1999-01-18 1999-01-18 接触型非接触型共用icカードとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4286945B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003044816A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd Icカード
JP2003044814A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd コンビネーション型icカード及びその製造方法
JP2003044818A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd コンビネーション型icカードの製造方法
JP2003044813A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd Icカード
JP2009116647A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Toppan Printing Co Ltd 複合型icカードおよびその製造方法
JP2013029959A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd Icカードの作製方法
JP2021163071A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 大日本印刷株式会社 接触および非接触共用icカードおよびアンテナシート

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003044816A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd Icカード
JP2003044814A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd コンビネーション型icカード及びその製造方法
JP2003044818A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd コンビネーション型icカードの製造方法
JP2003044813A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd Icカード
JP2009116647A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Toppan Printing Co Ltd 複合型icカードおよびその製造方法
JP2013029959A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd Icカードの作製方法
JP2021163071A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 大日本印刷株式会社 接触および非接触共用icカードおよびアンテナシート
JP7404973B2 (ja) 2020-03-31 2023-12-26 大日本印刷株式会社 接触および非接触共用icカードおよびアンテナシート

Also Published As

Publication number Publication date
JP4286945B2 (ja) 2009-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9272370B2 (en) Laser ablating structures for antenna modules for dual interface smartcards
US20110011939A1 (en) Contact-less and dual interface inlays and methods for producing the same
US7777317B2 (en) Card and manufacturing method
JPH0852968A (ja) 非接触カードの製造方法および非接触カード
JP2000182017A (ja) 接触型非接触型共用icカードおよびその製造方法
JP2010250467A (ja) デュアルインターフェイスicカードの製造方法及びアンテナ内蔵カード
JP4170491B2 (ja) 接触型非接触型共用icカードの製造方法
JP4184776B2 (ja) Icカード
JP2000207518A (ja) 接触型非接触型共用icカ―ドとその製造方法
JP3953775B2 (ja) 非接触データキャリア用多面付け基材と多面付けされた非接触データキャリア
BR112021005517A2 (pt) módulo eletrônico para cartão de chip
CN213365546U (zh) 识别卡
JP2000132657A (ja) Icカードおよびその製造方法
JP2009157666A (ja) 接触・非接触共用型icカードと非接触型icカード、およびそれらの製造方法
JP4770049B2 (ja) 非接触型icカードおよびその製造方法
JP4306352B2 (ja) 接触型非接触型ハイブリットicモジュールとそれを使用した接触型非接触型ハイブリットicカード
JP4839510B2 (ja) カード基体、icカード及びその製造方法
JP2001175828A (ja) 非接触icカード
JP4752122B2 (ja) 非接触型icカードおよびその製造方法
JP4400982B2 (ja) 非接触icカード
JP2001056850A (ja) 非接触交信機能付きicモジュールと接触型非接触型共用icカード
JP2008269648A (ja) 接触型非接触型共用icカード
JP4952030B2 (ja) 非接触型データキャリア装置とこれを配設したデータキャリア装置配設部材
JP2002197433A (ja) Icカード及びその製造方法
JP3483352B2 (ja) 非接触icカード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees