JP2003287092A - 油圧式テンショナリフタ - Google Patents
油圧式テンショナリフタInfo
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Abstract
にある油室への圧油の充填時間を短縮することが可能な
油圧式テンショナリフタを提供する。 【解決手段】 伝動機構の無端伝動帯に張力を付与する
油圧式テンショナリフタ20は、テンショナボディBの収
納孔23に摺動可能に嵌合されてテンショナボディBとの
間で油室25を形成するプランジャ24と、油室25内でかつ
プランジャ24の内側に配置されたテンショナバネ26とを
備える。プランジャ24は、その先端部を構成する先端部
材39を有し、先端部材39は、テンショナバネ26の内側に
収まってテンショナバネ26を案内するバネガイド部39a
を有する。このバネガイド部39aにより油室25の容積が
減少する。
Description
おいて、伝動機構に使用されるチェーン、ベルト等の無
端伝動帯に張力を付与するテンショナの油圧式テンショ
ナリフタに関する。
用される無端伝動帯、例えばチェーンに張力を付与する
ために、油圧式テンショナリフタが使用されている。例
えば特開2000−240744号公報に開示された油
圧式テンショナ(テンショナリフタに相当)は、収容穴
が形成されたハウジング(テンショナボディに相当)
と、収容穴に摺動可能に嵌挿されてハウジングとの間で
高圧油室を形成するプランジャと、プランジャの内側に
配置されてプランジャの一方の端部がハウジングの外部
へ突出するように付勢するプランジャ用バネとを備え
る。さらに、収容穴の底部には、ハウジングに設けられ
た給油路から油室に油を供給するチェックバルブ機構が
設けられ、プランジャの外方突出側には、リリーフバル
ブが設けられる。リリーフバルブは、プランジャ内に圧
入されたオリフィス部材に摺動自在に設けられたスリー
ブと、オリフィス部材に形成された流出口とから構成さ
れる。また、プランジャ用バネは収容穴の底部とオリフ
ィス部材の油室側端面近傍のプランジャとの間に配置さ
れる。さらに、プランジャの先端寄りには、オリフィス
部材とプランジャとの間に、リリーフバルブの流出口か
ら流出した油が流入する油溜室が形成され、プランジャ
の先端には、油溜室内の油をテンショナの外部に排出す
る排出口を備えたプラグが設けられる。
るチェーンに緩みが生じると、プランジャ用バネの弾発
力によりプランジャがハウジングから突出すると共に、
チェックバルブ機構を介して油室に圧油が流入して、チ
ェーンに張力を付与する。一方、チェーンが緊張して、
プランジャに、該プランジャを後退させる方向の荷重が
作用すると、高圧油室内の圧油がプランジャの後退に抵
抗して、チェーンの振動を抑制しつつ、適度な張力がチ
ェーンに付与されるようにしている。さらに、プランジ
ャがチェーンから後退方向の荷重を受けることにより、
高圧油室内の油圧が過度に上昇するときは、リリーフバ
ルブが作動して、スリーブがスリーブ用バネに抗して移
動して流出口を開き、高圧油室内の油を流出口から流出
させて、高圧油室に過大な油圧が発生することを防止す
る。そして、流出口から流出した油は油溜室に流入し、
油溜室から排出口を経て、ハウジングの外方に排出され
る。
停止時には、テンショナリフタの油室には油が供給され
ないため、高圧油室内の油は、時間の経過と共にプラン
ジャとテンショナボディとの摺動部等から徐々にリーク
して、高圧油室内の油量が減少すると共に高圧油室内に
空気が侵入する。そのため、内燃機関の始動時は、油室
内が油で満たされてから、テンショナによる制振機能が
作用する。ところが、前記従来技術のように、プランジ
ャ用バネが収容穴の底部とオリフィス部材の油室側端面
近傍のプランジャとの間に配置されて、高圧油室の容積
が大きくなる程、油室の油がリークした後に、高圧油室
を油で満たすまでの充填時間が長くなってしまう。
を通じて高圧油室内の油をテンショナの外部に排出する
には、プランジャにより形成される油溜室およびプラン
ジャの先端に設けられるプラグを要するため、油をテン
ショナの外部に排出するための機構の組付け工数が多く
なり、またリリーフバルブの流出口からの油をテンショ
ナの外部に排出するために、油溜室および排出口を形成
する必要があるためにプランジャ、ひいてはテンショナ
が大型化する。
たものであり、請求項1〜6記載の発明は、油量が減少
して圧油で満たされていない状態にある油室への圧油の
充填時間を短縮することが可能な油圧式テンショナリフ
タを提供することを目的とする。そして、請求項2記載
の発明は、さらに、油室の圧油をテンショナリフタの外
部に排出するリリーフ弁の組付けを容易にして、テンシ
ョナリフタの組立性を向上させることを目的とし、請求
項3記載の発明は、さらに、リリーフ弁が組み付けられ
るプランジャをコンパクト化することを目的とし、請求
項4記載の発明は、さらに、充填時間を一層短縮するこ
とを目的とし、請求項5記載の発明は、さらに、油室に
圧油を供給する制御弁のテンショナボディへの組付けを
容易にして、テンショナリフタの組立性を向上させるこ
とを目的とし、請求項6記載の発明は、さらに、テンシ
ョナボディへのリリーフ弁の組付け性を容易にして、テ
ンショナリフタの組立性の向上をさせると共に、テンシ
ョナリフタのコンパクト化することを目的とする。
1記載の発明は、収納孔が形成されたテンショナボディ
と、前記収納孔に摺動可能に嵌合されてテンショナボデ
ィとの間で油室を形成するプランジャと、前記油室内で
かつ前記プランジャの内側に配置されて前記プランジャ
を進出方向に付勢するテンショナバネと、前記油室への
圧油の流入を許容する一方で前記油室からの圧油の流出
を阻止する制御弁とを備え、前記収納孔から進出するプ
ランジャにより伝動機構の無端伝動帯に張力を付与する
油圧式テンショナリフタにおいて、前記プランジャは、
収納孔に嵌合する基体部材と、該基体部材に一体に固定
されて前記プランジャの先端部を構成する先端部材とを
有し、該先端部材は、前記テンショナバネの内側に収ま
って前記テンショナバネを案内するバネガイド部を有す
る油圧式テンショナリフタである。
ナバネの内側に位置する先端部材のバネガイド部によ
り、テンショナバネのセット長を長くして、そのバネ定
数を小さくすることができ、さらにプランジャの一部分
である先端部材を利用して、テンショナバネが案内され
ると共に、バネガイド部はテンショナバネの内径よりも
僅か小さい外径を有することになるので、バネガイド部
の体積を大きくすることができて、油室の容積を効果的
に減少させることができる。
次の効果が奏される。すなわち、プランジャを構成する
先端部材は、油室内でかつプランジャの内側に配置され
たテンショナバネの内側に収まってテンショナバネを案
内するバネガイド部を有することにより、テンショナバ
ネのセット長を長くして、バネ定数を小さくすること
で、無端伝動帯の広範囲に渡る緩みに対しても適切な張
力調整ができると同時に、プランジャを軸線方向でコン
パクト化することができ、さらにプランジャの構成部材
を利用することで、部品点数を増加させることなく、テ
ンショナバネの案内を行い、そのうえ油室の容積を効果
的に減少させることができるので、油室を圧油で満たす
ための充填時間が短縮されて、テンショナリフタの制振
特性を早期に発揮させるすることができ、無端伝動帯の
振動に起因する騒音の発生を抑制できる。
圧式テンショナリフタにおいて、前記テンショナリフタ
は、前記油室内の圧油を前記テンショナリフタの外部に
排出するリリーフ弁を備え、該リリーフ弁は、前記油室
に直接開放する入口路と前記テンショナリフタの外部に
直接開放する出口路とを有すると共に、一体化されたユ
ニット部品として前記テンショナボディまたは前記プラ
ンジャに組み付けられたものである。
直接臨み、その出口路がテンショナリフタの外部に直接
臨むので、リリーフ弁を油室およびテンショナリフタの
外部とを接続する油路をテンショナボディまたはプラン
ジャに形成する必要がない。また、リリーフ弁はユニッ
ト部品であるので、テンショナボディまたはプランジャ
へのリリーフ弁の組付けが容易になる。
請求項1記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏され
る。すなわち、リリーフ弁は、油室に直接開放する入口
路とテンショナリフタの外部に直接開放する出口路とを
有することにより、リリーフ弁と油室およびテンショナ
リフタの外部とを接続する油路を形成する必要がないの
で、テンショナリフタがコンパクトになり、またリリー
フ弁が一体化された1つのユニット部品としてテンショ
ナボディまたはプランジャに組み付けられることによ
り、リリーフ弁の組付けが容易になるので、テンショナ
リフタの組立性が向上する。
圧式テンショナリフタにおいて、前記先端部材は前記プ
ランジャに組み付けられた前記リリーフ弁であるもので
ある。
なり、しかもリリーフ弁の一部がプランジャバネの内側
に収まる。この結果、請求項3記載の発明によれば、請
求項2記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏され
る。すなわち、先端部材はプランジャに組み付けられた
リリーフ弁であることにより、先端部材自体がリリーフ
弁となるうえ、リリーフ弁の一部がプランジャバネの内
側に収まるので、リリーフ弁が組み付けられたプランジ
ャが一層コンパクトになる。
求項3のいずれか1項記載の油圧式テンショナリフタに
おいて、前記制御弁の一部は、前記プランジャの全移動
範囲内でプランジャの内側に収まるものである。
に位置して、プランジャの移動範囲全体に渡って延びて
いるので、制御弁の体積を大きくすることができて、制
御弁により油室の容積を効果的に減少させることができ
る。この結果、請求項4記載の発明によれば、引用され
た請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏され
る。すなわち、制御弁の一部は、プランジャの全移動範
囲内でプランジャの内側に収まることにより、制御弁に
より油室の容積を効果的に減少させることができるの
で、油室への圧油の充填時間が一層短縮されて、テンシ
ョナリフタの制振機能をより早期に発揮させることがで
き、無端伝動帯の振動に起因する騒音の発生を一層抑制
できる。
求項4のいずれか1項記載の油圧式テンショナリフタに
おいて、前記テンショナボディは、第1ボディおよび第
2ボディから構成され、前記制御弁は、前記第2ボディ
から構成され、一体化された1つのユニット部品として
前記第1ボディに組み付けられたものである。
の一部を構成する第2ボディ自体であるうえ、ユニット
部品であるので、第1ボディへの制御弁の組付けが容易
になる。この結果、請求項5記載の発明によれば、引用
された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏
される。すなわち、制御弁は、テンショナボディを構成
する第2ボディから構成され、一体化された1つのユニ
ット部品としてテンショナボディを構成する第1ボディ
に組み付けられることにより、制御弁が第2ボディ自体
であるので、テンショナリフタをコンパクトにすること
ができ、しかも第1ボディへの制御弁の組付けが容易に
なるので、テンショナリフタの組立性が向上する。
圧式テンショナリフタにおいて、前記テンショナリフタ
は、前記油室内の圧油を前記制御弁の弁体よりも上流側
の油路に直接開放する出口路を有するリリーフ弁を備
え、該リリーフ弁は、一体化された1つのユニット部品
として前記テンショナボディに組み付けられたものであ
る。
油をテンショナリフタの外部に排出しないようにする場
合に、リリーフ弁の出口路が油室に圧油を供給するため
の油路に直接臨むので、リリーフ弁からの圧油を排出す
るための専用の油路を形成する必要がない。また、リリ
ーフ弁はユニット部品であるので、テンショナボディへ
のリリーフ弁の組付けが容易になる。
請求項1記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏され
る。すなわち、テンショナリフタは、油室内の圧油を制
御弁の弁体よりも上流側の油路に直接開放する出口路を
有するリリーフ弁を備えることにより、リリーフ弁から
排出される圧油をテンショナリフタの外部に排出しない
ようにする場合に、リリーフ弁からの圧油を排出するた
めの専用の油路を形成する必要がないので、テンショナ
リフタがコンパクトになる。また、リリーフ弁が、一体
化された1つのユニット部品としてテンショナボディに
組み付けられることにより、テンショナボディへのリリ
ーフ弁の組付けが容易になるので、テンショナリフタの
組立性が向上する。
し図7を参照して説明する。図1〜図6は本発明の第1
実施例を示す。図1は、本発明の油圧式テンショナリフ
タ20が動弁装置の伝動機構を構成するタイミングチェー
ン8のテンショナに使用されたDOHC型の内燃機関の
要部断面図である。内燃機関は、クランクケース(図示
されず)の上端に、水平面に対して傾斜するシリンダ軸
線を持つシリンダを有するシリンダブロック1が結合さ
れ、さらにシリンダブロック1に、シリンダヘッド2と
ヘッドカバー3とがこの順で重ねられる。
とにより形成されるクランク室内には、前記クランクケ
ースとシリンダブロック1との間に保持された主軸受に
回転可能に支持されるクランク軸4が収納され、シリン
ダヘッド2とヘッドカバー3とにより形成される動弁室
内には、シリンダヘッド2に回転可能に支持される1対
のカム軸5が収納される。
伝達されるクランク軸4の動力により、クランク軸4の
1/2の回転数で回転駆動される。該伝動機構は、クラ
ンク軸4に結合された駆動スプロケット6と、各カム軸
5に結合された被動スプロケット7と、それら駆動スプ
ロケット6および被動スプロケット7に架け渡された可
撓性の無端伝動帯であるタイミングチェーン8とを備え
る。そして、前記伝動機構は、前記クランクケース、シ
リンダブロック1、シリンダヘッド2およびヘッドカバ
ー3から構成される機関本体と、該機関本体の側面に結
合される伝動カバー(図示されず)とにより形成される
伝動室9内に収納される。
中のタイミングチェーン8に適度の張力を付与するテン
ショナ10が接触し、タイミングチェーン8の緊張側に
は、チェーンガイド11が接触する。テンショナ10は、一
端がシリンダブロック1に枢支されてタイミングチェー
ン8の外周側に接触するテンショナスリッパ12と、シリ
ンダヘッド2に固定されてテンショナスリッパ12の他端
寄りを押圧して、テンショナスリッパ12をタイミングチ
ェーン8に押し付ける押付け力を発生する油圧式テンシ
ョナリフタ20とを備える。
ナリフタ20は、円柱状の有底の収納孔23が形成されると
共にシリンダヘッド2に形成された取付座2aに、後述す
る第1ボディ21のボス部21aに形成された1対の挿通孔2
1bに挿通されるボルトにより固定されるテンショナボデ
ィBと、収納孔23の開口端から先端部が突出する状態で
収納孔23に摺動可能に嵌合されるプランジャ24と、収納
孔23内でテンショナボディBとプランジャ24との間に形
成されて、後述する制御弁を介して供給された圧油で満
たされる油室25と、油室25内でかつプランジャ24の内側
に収納された状態でテンショナボディBとプランジャ24
との間に配置されて、円筒状のプランジャ24を軸線方向
Aで収納孔23から進出する方向に付勢する円筒状の圧縮
コイルバネからなるテンショナバネ26と、油室25への圧
油の流入を許容する一方で油室25からの圧油の流出を阻
止する制御弁である逆止弁Cと、油室25内の油圧を油室
25外に排出するリリーフ弁Rと、油室25内の空気を油室
25外に排出する空気抜き機構とを備える。
るための円柱状の貫通孔21cが形成された第1ボディ21
と、収納孔23の底部を構成して有底の収納孔23を形成す
るために貫通孔21cの一方の開口端を閉塞するプラグか
らなる第2ボディ22とから構成される。第1ボディ21に
は、前記機関本体に設けられる機関側の給油路13(図1
参照)に取付座2aの座面にて接続されるテンショナ側の
給油路27が形成される。給油路13は、シリンダヘッド2
およびシリンダブロック1に形成された油路で構成さ
れ、クランク軸4の動力で駆動されるオイルポンプに連
通する。それゆえ、このオイルポンプは内燃機関の運転
および停止に対応して運転および停止される油圧源を構
成すると共に、該オイルポンプから吐出された高圧の圧
油は、潤滑油として内燃機関の各潤滑個所に供給される
一方、給油路13,27,34を通って油室25に供給される。
向外方に延びるフランジ部22a(図4参照)と、貫通孔2
1c内に該貫通孔21cの軸線と同軸に嵌合される段付きの
円柱状の筒状部22bとが一体成形された部材である。フ
ランジ部22aには、第2ボディ22を第1ボディ21に固定
するための1対のボルト28が挿通される。筒状部22b
は、貫通孔21cに油密に嵌合される大径部22cと、大径部
22cよりも小径の小径部22dと、大径部22cと小径部22dと
がつながる部分であって収納孔23の底部を形成する底壁
を構成する段部22eとが一体成形された部材である。
転時に、給油路13,27から油室25への圧油の供給量を制
御する逆止弁Cが設けられる。逆止弁Cは、第2ボディ
22自体からなる弁ボディ30と、弁ボディ30の小径部22d
に収納されて弁ボディ30の弁座30aに着座可能な球状の
弁体31と、弁ボディ30の先端部側から圧入されて小径部
22dに固定されるバネ受け32と、弁体31とバネ受け32と
の間に配置されて、弁体31が弁座30aに着座するように
弁体31を閉弁方向に付勢する圧縮コイルバネからなる弁
バネ33と、弁ボディ30に形成されて給油路27と油室25と
を連通すると共に、弁体31により開閉されるテンショナ
側の給油路34とを備える。それゆえ、逆止弁Cは、一体
化された1つのユニット部品として第1ボディ21に組み
付けられている。
該弁バネ33を保持すると共に案内するバネ受け32には、
凹部32aから先端部に向かって延びて弁体31の背圧を減
少させる油路32bが形成される。また、給油路34は、弁
体31よりも上流側の入口路34aと、弁体31よりも下流側
の出口路34bとからなり、入口路34aと給油路27とは弁体
31よりも上流側の油路を構成する。そして、入口路34a
は、大径部22cの、軸線方向Aに離隔して配置された1
対の環状のシール部材29の間の外周面にて給油路27に接
続され、出口路34bは、互いに直交する直径方向に延び
て小径部22dの外周面にて油室25に開放する。
位置にあるプランジャ24が当接する段部22eは、バネ受
けを構成すると共に、軸線方向Aに往復動するプランジ
ャ24の最大後退位置を規定するストッパを構成する。一
端部が第2ボディ22に当接し、他端部がプランジャ24に
当接するテンショナバネ26は、小径部22dとプランジャ2
4との径方向での間に、それぞれ径方向の僅かな隙間を
介して配置される。このため、小径部22dは、テンショ
ナバネ26の内径よりも僅か小さい外径を有し、テンショ
ナバネ26を案内して、その座屈を防止するバネガイドと
もなっている。
は、プランジャ24の軸線方向Aでの全移動範囲におい
て、小径部22dおよび小径部22dの先端部から突出するバ
ネ受け32が、プランジャ24と軸線方向Aで重なるよう
に、すなわちプランジャ24の内側に収まるように設定さ
れている。そして、このバネ受け32の外径は、小径部22
dの外径よりもやや小さい程度とされて、バネ受け32が
油室25内で比較的大きな体積を占めるようにされてい
る。
油圧によりテンショナスリッパ12をタイミングチェーン
8に押し付けるプランジャ24は、収納孔23に嵌合する両
端が開放した円筒状の基体部材38と、基体部材38の先端
部からその内側に圧入されて、基体部材38に一体に固定
され、かつ基体部材38の開口端を閉塞する先端部材39と
から構成される。また、第1ボディ21には、プランジャ
24の基体部材38の外周面に形成された軸線方向Aに延び
る溝38aに係合するネジ37が螺合される。そして、この
ネジ37は、溝38aに係合することでプランジャ24の回動
を阻止する回止め部材を構成する。
に、テンショナバネ26の内径よりも僅かに小さい外径を
有して収まるように配置されてテンショナバネ26を案内
するバネガイド部39aと、基体部材38への圧入部である
円筒状の嵌合部39bと、テンショナスリッパ12に当接す
る当接面39dを有すると共に前記最大後退位置で第1ボ
ディ21から突出した位置を占める当接部39cとを有す
る。嵌合部39bの端部には、テンショナバネ26の他端部
が当接することから、先端部材39はテンショナバネ26の
バネ受けともなっている。
はリリーフ弁Rである。具体的には、リリーフ弁Rは、
後述するバネ受け42の嵌合部39bの内側に圧入されて嵌
合部39bから逆止弁Cに向かって軸線方向Aに突出して
バネガイド部39aを有する弁ボディ40と、弁ボディ40に
収納されて弁ボディ40の弁座40aに着座可能な弁体41
と、嵌合部39bおよび当接部39cを有するバネ受け42と弁
体41との間に配置されて、弁体41が弁座40aに着座する
ように弁体41を閉弁方向に付勢する圧縮コイルバネから
なる弁バネ43と、弁ボディ40、弁体41およびバネ受け42
に形成されて、油室25と伝動室9とを連通すると共に弁
体41により開閉される排出路44とを備える。それゆえ、
リリーフ弁Rは、一体化された1つのユニット部品とし
てプランジャ24に組み付けられている。ここで、伝動室
9は、テンショナリフタ20の外部であり、内燃機関の内
部空間でもある。
る弁ボディ40は、プランジャ24が前記最大後退位置を占
めるとき、バネ受け32に対して軸線方向Aでの僅かな隙
間を介して対向する。弁体41は、弁座40aに着座する球
状部材からなる開閉部41aと、該開閉部41aが圧入されて
固定された円柱状の弁ガイド41bとから構成される。弁
ガイド41bには切欠部が形成されて、該切欠部と弁ボデ
ィ40との間に入口路44aから流入する圧油が流通する油
路44c(図5参照)が形成される。
入口路44aと、弁体41よりも下流側の出口路44bとからな
る。入口路44aは、軸線方向Aでバネ受け32aに対向する
面に開口して油室25に直接開放する。出口路44bは、油
路44cと、弁ボディ40とバネ受け42とに跨って形成され
た弁バネ43の収納室44dと、バネ受け42に形成されて、
当接部39cの外面に開口して伝動室9に直接開放する油
路44eとから構成される。
荷重は、タイミングチェーン8が緊張して、タイミング
チェーン8から、プランジャ24を後退させる荷重がテン
ショナスリッパ12を介してプランジャ24に作用したと
き、テンショナ10およびタイミングチェーン8の所要の
耐久性を確保する観点から設定された許容値を超える過
大な油圧が油室25内に発生したときに、弁体41が弁座40
aから離れて排出路44を開き、出口路44bを通じて伝動室
9内に油室25内の圧油を排出するように設定される。
ンジャ24が前記最大後退位置を占めるとき、逆止弁Cお
よびリリーフ弁Rは、前述のように軸線方向Aでの僅か
な隙間を介して対向し、しかもテンショナバネ26の僅か
内側に位置することで、油室25の容積を極力減少させる
ための容積調整部材として機能する。
抜き機構は、第1ボディ21に、貫通孔21cと平行な軸線
を持ち、かつ第1ボディ21の同じ側に開口するように形
成された円柱状の収納孔21d内に収納されて第1ボディ2
1に内蔵された空気抜き弁Pと、テンショナリフタ20に
形成されて、空気抜き弁Pの弁体により開閉される排出
路50とを備える。排出路50は、空気抜き弁Pを挟んで第
1ボディ21に形成される流入路50aおよび流出路50bを有
する。流入路50aは、油室25の最上部に位置する入口50a
1を有し、流出路50bの出口50b1は、取付座2aに形成され
て伝動室9内に開放する排出路14に取付座2aの座面にて
接続されて、排出路14を介して伝動室9に連通する。
るプラグ45により、収納孔内で固定される空気抜き弁P
は、プラグ45に当接する第1弁ボディ51と、第1弁ボデ
ィ51に当接する第2弁ボディ52と、第1弁ボディ51と第
2弁ボディ52との当接部に収納されて、第1弁ボディ51
の第1弁座51aおよび第2弁ボディ52の第2弁座52aに着
座可能な球状の弁体53と、第2弁ボディ52に形成された
収納孔52bに摺動可能に嵌合されて弁体53に当接する弁
ガイド54と、第2弁ボディ52に圧入されて固定されるバ
ネ受け55と、弁ガイド54とバネ受け55との間に配置され
て、弁ガイド54を介して弁体53を第1弁座51aに着座す
る(図6(A)参照)ように弁体53を閉弁方向に付勢す
る圧縮コイルバネからなる弁バネ56と、第1弁ボディ51
に形成されて流入路50aに接続される入口路50cおよび第
2弁ボディ52と弁ガイド54とバネ受け55とに形成されて
流出路50bに接続される出口路50dからなる弁内排出路と
を備える。
ンジャ24が進出位置を占めるとき(図1参照)、流入路
50aおよび入口路50cを通って油室25から流入する圧油の
油圧により、弁バネ56の弾発力に抗して第2弁座52aに
着座可能である。そのため、弁バネ56のセット荷重は、
逆止弁Cを通って油室25に供給された圧油により流入路
50aおよび入口路50cに押し出された油室25内の空気の空
気圧力(以下、「開弁圧力」という。)が弁体53に作用
するときに、弁体53が第1弁座51aから離れて開弁し
(図6(B)参照)、該空気圧力よりも大きい圧力であ
って、油室25に供給された圧油の油圧(以下、「閉弁圧
力」という。)が弁体53に作用するときに、弁体53が第
2弁座52aに着座して閉弁する(図1,図6(C)参
照)ような値に設定される。そして、このように油圧が
弁体53に作用するときには、空気よりもはるかに高い密
度および粘度を有する圧油が弁体53に衝突することによ
り、弁体53は即座に第2弁座52aに着座する。なお、こ
の第1実施例では、実験結果から、弁バネ56のセット荷
重を逆止弁Cの弁バネ33のセット荷重と同じ値にするこ
とで、油室25からの空気の排出特性および圧油の流出阻
止特性に関して好ましい結果が得られることが判明して
いる。
閉弁圧力以上の圧力では、排出路50は弁体53により閉じ
られた状態にあり、それ以外の圧力では、弁体53は第1
弁座51aおよび第2弁座52aから離れており(図6(B)
参照)、排出路50は弁体53により開かれた状態にある。
方向に付勢されているため、伝動室9内の空気が出口路
50dを通って入口路50c、流入路50aさらには油室25に侵
入すること、すなわち排出路50での空気の逆流は、弁体
53により阻止される。それゆえ、空気抜き弁Pは、油室
25内の空気の伝動室9への排出を許容する一方で伝動室
9から油室25内への空気の侵入を阻止する逆止弁機能を
有する弁である。
第2弁ボディ52の収納孔52bの壁面に全外周面で摺接可
能な大径の摺動部54aと、第2弁座52aを有する弁座形成
部52cの孔に挿入可能とされる小径の挿通部54bとを有す
る。挿通部54bと弁座形成部52cとの間との間には、挿通
部54bの径方向外方に周方向に渡る隙間50eが形成され、
該隙間50eは、挿通部54bに形成された径方向の流路50f
を介して、弁ガイド54の中空部50gに連通する。そし
て、中空部50gは、収納孔52bおよびバネ受け55に形成さ
れた流路50hを介して流出路50bに連通する。それゆえ、
出口路50dは、隙間50e、流路50f、中空部50g、収納孔52
bおよび流路50hから構成される。
口路から構成される前記弁内排出路と、流出路50bとに
より、テンショナリフタ20に形成される排出路50が構成
される。
の作用および効果について説明する。油室25が圧油で満
たされている内燃機関の運転中は、走行しているタイミ
ングチェーン8に緩みが生じると、テンショナバネ26の
弾発力によりプランジャ24が収納孔23から進出すると共
に、油室25内の油圧が低下するため逆止弁Cが開弁して
給油路13,27,34を通って油室25に圧油が流入し、タイ
ミングチェーン8に張力を付与する。一方、タイミング
チェーン8が緊張して、プランジャ24を後退させる荷重
がタイミングチェーン8からプランジャ24に作用する
と、油室25内の圧油がプランジャ24の後退を抑止して、
タイミングチェーン8の振動を抑制し、該振動に起因す
る騒音の発生を抑制する。
には圧油が供給されないため、時間の経過と共に油室25
内の圧油は、プランジャ24とテンショナボディBとの摺
動部等の、テンショナリフタ20の微小な隙間からから徐
々にリークして、油室25内の油量が減少すると共に油室
25内に空気が侵入する。
い状態から、内燃機関が始動されて、オイルポンプが作
動すると、オイルポンプから吐出された高圧の圧油は、
給油路13,27,34および逆止弁Cを通って、油量が減少
し、空気が滞留した状態にある油室25に供給される。こ
のとき、油室25内には、プランジャ24を構成する先端部
材39の一部であって、油室25内でかつプランジャ24の内
側に配置されたテンショナバネ26の内側に収まってテン
ショナバネ26を案内するバネガイド部39aが存する。こ
のバネガイド部39aは、テンショナバネ26を案内するた
めにテンショナバネ26の内径よりも僅か小さい外径を有
し、したがってその体積を大きくすることができるた
め、油室25の容積を効果的に減少させることができるの
で、油室25を圧油で満たすための充填時間が短縮され
て、テンショナリフタ20の制振特性を早期に発揮させる
ことができ、タイミングチェーン8の振動に起因する騒
音の発生を抑制できる。また、バネガイド部39aは、プ
ランジャ24の構成部材である先端部材39を利用して構成
されるので、部品点数を増加させることなく、テンショ
ナバネ26の案内を行うことができる。また、リリーフ弁
Rの一部でもあるバネガイド部39aがテンショナバネ26
の内側に収まっていることにより、テンショナバネ26の
セット長を長くして、そのバネ定数を小さくすることが
できるので、タイミングチェーン8の広範囲に渡る緩み
に対しても適切な張力調整ができると同時に、プランジ
ャ24を軸線方向Aでコンパクト化することができる。
22)の一部である小径部22dは、プランジャ24の全移動
範囲内でプランジャ24の内側に収まることにより、プラ
ンジャ24の移動範囲全体に渡って延びているので、小径
部22dの体積を大きくすることができて、逆止弁Cによ
り油室25の容積を効果的に減少させることができる。そ
の結果、油室25への圧油の充填時間が一層短縮されて、
テンショナリフタ20の制振機能をより早期に発揮させる
ことができ、タイミングチェーン8の振動に起因する騒
音の発生を一層抑制できる。そして、好ましくは、小径
部22dが、テンショナバネ26の内径よりも僅か小さい外
径を有して、テンショナバネ26のバネガイドを兼ねるこ
とにより、さらにプランジャ24が前記最大後退位置を占
めるとき、逆止弁Cおよび先端部材39であるリリーフ弁
Rが僅かな隙間を介して対向することにより、油室25の
容積を極力減少させて、油室25への圧油の充填時間を極
力短縮することができる。
口路44aとテンショナリフタ20の外部である伝動室9に
直接開放する出口路44bとを有することにより、リリー
フ弁Rの入口路44aが油室25に直接臨み、その出口路44b
が伝動室9に直接臨むため、リリーフ弁Rと油室25およ
び伝動室9とを接続する油路を形成する必要がないの
で、テンショナリフタ20がコンパクトになる。また、リ
リーフ弁Rがユニット部品としてプランジャ24に組み付
けられることにより、リリーフ弁Rの組付けが容易にな
るので、テンショナリフタ20の組立性が向上する。
39はプランジャ24に組み付けられたリリーフ弁Rである
ことにより、先端部材39自体がリリーフ弁Rとなるう
え、リリーフ弁Rの一部がテンショナバネ26の内側に収
まるので、リリーフ弁Rが組み付けられたプランジャ24
が軸線方向Aで一層コンパクトになる。
る第2ボディ22から構成されることにより、第2ボディ
22自体が逆止弁Cであるので、テンショナリフタ20をコ
ンパクトにすることができる。しかも、逆止弁Cは、一
体化された1つのユニット部品としてテンショナボディ
Bを構成する第1ボディ21に組み付けられることによ
り、第1ボディ21への逆止弁Cの組付けが容易になるの
で、テンショナリフタ20の組立性が向上する。
動室9に導く排出路50を開閉する弁体53を有する空気抜
き弁Pを備え、空気抜き弁Pは、油室25内の空気の伝動
室9への排出を許容する一方で伝動室9から油室25内へ
の空気の侵入を阻止する逆止弁機能を有すると共に、油
室25内の圧油の伝動室9への排出を阻止することによ
り、空気が存在する油室25内に圧油が供給される際、空
気抜き弁Pにより、油室25内の空気は、油室25の最上部
に開放する流入路50aを経て伝動室9に排出される一
方、油室25に供給された圧油は伝動室9に排出されない
ので、油室25への圧油の充填時間が短縮されて、早期
に、テンショナリフタ20の制振機能を十分に発揮するこ
とができて、タイミングチェーン8の振動に起因する騒
音の発生を抑制できる。また、タイミングチェーン8に
緩みが生じてプランジャ24の急速な進出により、圧油の
粘性および高圧油室25への給油速度との関係から、油室
25が瞬間的に負圧となる場合にも、伝動室9から油室25
への空気の侵入が空気抜き弁Pにより阻止されるので、
テンショナリフタ20の制振機能が低下することがない。
さらに、テンショナリフタ20は、テンショナバネ26の弾
発力に抗してプランジャ24を収納孔23に押し込みながら
内燃機関に組み付けられることから、テンショナリフタ
20が空気抜き弁Pを備えることにより、空気抜き弁Pを
開弁させて油室25内の空気を迅速に排出しつつプランジ
ャ24を収納孔24に押し込むことが可能になるので、テン
ショナリフタ20の内燃機関への組付けが容易になる。
されることにより、空気抜き弁Pを備えるテンショナリ
フタ20をコンパクトにすることができる。しかも、空気
抜き弁Pが収納される収納孔21dは、逆止弁Cが組み込
まれる貫通孔21cと平行な軸線を有すると共に、第1ボ
ディ21の同じ側に開口することにより、空気抜き弁Pお
よび逆止弁Cを同一の方向から第1ボディ21に組み付け
ることができるので、この点でもテンショナリフタ20の
組付性が向上する。
出口50b1は、排出路14を介して内燃機関の伝動室9に連
通されることにより、内燃機関の潤滑油からなる圧油が
供給される油室25から排出された油成分を含んだ空気
は、伝動室9に排出されて、外気中に排出されないの
で、内燃機関の潤滑油の消費を減少させ、しかも環境の
汚染防止に寄与できる。そのうえ、流出路50bの出口50b
1は、伝動室9に開放するテンショナリフタ20が取り付
けられる取付座2aの座面にて接続されることにより、油
室25からの空気を伝動室9に排出するための配管が不要
となるので、テンショナリフタ20の周囲の配置される部
品のレイアウトのコンパクト化に寄与できる。
例を説明する。この第2実施例は、第1実施例とは、リ
リーフ弁が設けられる部材が主として相違し、その他は
基本的に同一の構成を有するものである。そのため、同
一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる
点を中心に説明する。なお、第1実施例の部材と同一の
部材または対応する部材については、同一の符号を使用
した。
201のリリーフ弁R1は、第2ボディ22(または逆止弁
Cの弁ボディ30)に内蔵して設けられる。このリリーフ
弁R 1は、第2ボディ22に形成された収納孔22fに収納
されて、収納孔22fの開口端部に油密にねじ込まれるプ
ラグ46により、第2ボディ22に固定される。リリーフ弁
R1の構造は、バネ受け42がプラグ46に当接して収納孔
22f内に収納される点、バネ受け42に形成されて排出路4
4の出口路44bを構成する流路44eが、バネ受け42の外面
に開口して給油路34の入口路34aに直接開放する点を除
いて、第1実施例と同様である。そして、リリーフ弁R
1は、一体化された1つのユニット部品として第2ボデ
ィ22に組み付けられている。
は、段部22eにて油室25に開口する油路44fを介して連通
される。それゆえ、第2実施例では、排出路44が、流路
44fと入口路44aと排出路44bとから構成される。また、
基体部材38の開口端を閉塞する先端部材391は、第1実
施例と同様のバネガイド部39aと嵌合部39bと当接部39c
とを備えた中実の部材である。
逆止弁Cとにより、油室25の容積を減少させて、油室25
への圧油の充填時間を短縮する点、リリーフ弁R1およ
び逆止弁Cの組付けが容易になる点に関連して、第1実
施例と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用
および効果が奏される。すなわち、テンショナリフタ20
1は、油室25内の圧油を、逆止弁Cの弁体31よりも上流
側の油路である入口路44aに直接開放する出口路44bを有
するリリーフ弁R1を備えることにより、リリーフ弁R
1から排出される圧油をテンショナリフタ201の外部に
排出しないようにする場合に、リリーフ弁R1からの圧
油を排出するための専用の油路を形成する必要がないの
で、テンショナリフタ201がコンパクトになる。また、
リリーフ弁R1が、一体化された1つのユニット部品と
してテンショナボディBに組み付けられることにより、
テンショナボディBへのリリーフ弁R1の組付けが容易
になるので、テンショナリフタ201の組立性が向上す
る。
ィ30に予め内蔵させておくことにより、第1ボディ21に
逆止弁Cを組み付けると同時にリリーフ弁R1も第1ボ
ディ21に組み付けられるので、この点でもテンショナリ
フタ201の組立性の向上に寄与できる。
した実施例について、変更した構成に関して説明する。
第1実施例では、リリーフ弁Rはプランジャ24に組み付
けられたが、リリーフ弁Rの入口路44aが油室25に直接
開放し、その出口路44bがテンショナリフタ20の伝動室
9に直接開放するように、リリーフ弁Rが第1ボディ21
に組み付けられてもよい。
止弁Cの弁ボディ30を兼ねるものであったが、両者を別
体として、第2ボディ22にユニット部品となった逆止弁
Cを組み付けることもできる。
口路44bは、逆止弁Cの入口路34aに直接開口したが、出
口路44bを給油路27に直接開放させてもよい。また、リ
リーフ弁Rの入口路44aは、油路44fを介して油室25に連
通されたが、入口路44aを油室25に直接開放させてもよ
い。
ェーンであったが、ベルトであってもよく、さらに伝動
機構は、カム軸5を駆動する代わりに、オイルポンプや
その他の補機を駆動するためのものであってもよい。ま
た、テンショナリフタ20,20 1を備えるテンショナは、
内燃機関以外の機器に使用される伝動機構の無端伝動帯
のテンショナであってもよく、さらにテンショナリフタ
20,201が組み付けられる部材は、シリンダヘッド2以
外の内燃機関の構成部材または前記機器の構成部材であ
ってもよい。
式テンショナリフタが動弁装置の伝動機構を構成するタ
イミングチェーンのテンショナに使用されたDOHC型
の内燃機関の要部断面図である。
は、弁体が第1弁座に着座している状態を示し、(B)
は、弁体が第1弁座および第2弁座から離れている状態
を示し、(C)は、弁体が第2弁座に着座している状態
を示す。
に相当する断面図である。
ドカバー、4…クランク軸、5…カム軸、6,7…スプ
ロケット、8…タイミングチェーン、9…伝動室、10…
テンショナ、11…チェーンガイド、12…テンショナスリ
ッパ、13…給油路、14…排出路、20,201…テンショナ
リフタ、21…第1ボディ、22…第2ボディ、23…収納
孔、24…プランジャ、25…油室、26…テンショナバネ、
27…給油路、28…ボルト、29…シール部材 30…弁ボディ、31…弁体、32…バネ受け、33…弁バネ、
34…給油路、38…基体部材、39,391…先端部材、39a
…バネガイド部、40…弁ボディ、41…弁体、42…バネ受
け、43…弁バネ、44…排出路、44a…入口路、44b…出口
路、45,46…プラグ、50…排出路、50a1…入口、51…第
1弁ボディ、52…第2弁ボディ、53…弁体、54…弁ガイ
ド、55…バネ受け、56…弁バネ、B…テンショナボデ
ィ、C…逆止弁、R,R1…リリーフ弁、A…軸線方
向、P…空気抜き弁。
Claims (6)
- 【請求項1】 収納孔が形成されたテンショナボディ
と、前記収納孔に摺動可能に嵌合されてテンショナボデ
ィとの間で油室を形成するプランジャと、前記油室内で
かつ前記プランジャの内側に配置されて前記プランジャ
を進出方向に付勢するテンショナバネと、前記油室への
圧油の流入を許容する一方で前記油室からの圧油の流出
を阻止する制御弁とを備え、前記収納孔から進出するプ
ランジャにより伝動機構の無端伝動帯に張力を付与する
油圧式テンショナリフタにおいて、 前記プランジャは、収納孔に嵌合する基体部材と、該基
体部材に一体に固定されて前記プランジャの先端部を構
成する先端部材とを有し、該先端部材は、前記テンショ
ナバネの内側に収まって前記テンショナバネを案内する
バネガイド部を有することを特徴とする油圧式テンショ
ナリフタ。 - 【請求項2】 前記テンショナリフタは、前記油室内の
圧油を前記テンショナリフタの外部に排出するリリーフ
弁を備え、該リリーフ弁は、前記油室に直接開放する入
口路と前記テンショナリフタの外部に直接開放する出口
路とを有すると共に、一体化されたユニット部品として
前記テンショナボディまたは前記プランジャに組み付け
られたことを特徴とする請求項1記載の油圧式テンショ
ナリフタ。 - 【請求項3】 前記先端部材は前記プランジャに組み付
けられた前記リリーフ弁であることを特徴とする請求項
2記載の油圧式テンショナリフタ。 - 【請求項4】 前記制御弁の一部は、前記プランジャの
全移動範囲内でプランジャの内側に収まることを特徴と
する請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の油圧
式テンショナリフタ。 - 【請求項5】 前記テンショナボディは、第1ボディお
よび第2ボディから構成され、前記制御弁は、前記第2
ボディから構成され、一体化された1つのユニット部品
として前記第1ボディに組み付けられたことを特徴とす
る請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の油圧式
テンショナリフタ。 - 【請求項6】 前記テンショナリフタは、前記油室内の
圧油を前記制御弁の弁体よりも上流側の油路に直接開放
する出口路を有するリリーフ弁を備え、該リリーフ弁
は、一体化された1つのユニット部品として前記テンシ
ョナボディに組み付けられたことを特徴とする請求項1
記載の油圧式テンショナリフタ。
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