JP2003280287A - 静電潜像現像用キャリア、それを用いた静電潜像現像剤および静電潜像現像方法 - Google Patents
静電潜像現像用キャリア、それを用いた静電潜像現像剤および静電潜像現像方法Info
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Abstract
らに細線再現性及び小径ドットの均一な再現が可能で解
像性に優れたキャリア、該キャリアを用いた現像剤、そ
れを用いた現像方法を得る。 【解決手段】 磁性を有する真球状の粒子上に、該粒子
を被覆する形態に設けられた外殻層を有する静電潜像現
像用キャリアであって、外殻層が少なくとも2種の異な
る抵抗率を有する微粒子を含有し、かつ該微粒子の粒径
が用いるトナーの個数平均径の1/10以下である。
Description
て用いられる静電潜像現像用キャリア、現像剤、さらに
それを用いる静電潜像現像方法に関する。
タなどの静電荷像現像装置においては、その耐久性や画
像再現性の向上に関して様々な検討がなされている。
らなる二成分現像剤を用いる二成分現像方式と、磁性も
しくは非磁性トナーをトナー担持体状に薄層に保持して
現像を行う一成分現像方式の2種に大別できるが、二成
分現像方式は、一成分現像方式に比べ、表面積の大きな
微粒のキャリアを使用することから高速なトナーの供給
やトナーの帯電性の均一化が容易であり、装置の高速化
や高画質化に対して有利であることが知られている。
現像剤担持体との間隙にキャリアを介して現像電界を形
成するため、電極間に担持されるキャリアの電気的性質
が現像電界に影響を及ぼし、キャリアの電気的特性が画
質に大きく影響し、その電気的特性を均一にすることは
画質や他の画像上の不具合を防止する上で不可欠であ
る。
ばらつきを小さくする必要がある。例えば現像時にキャ
リアの一部が感光体に現像するいわゆるキャリア付着と
いう問題があるが、この現象はキャリアの抵抗に大きく
依存しており、キャリア粒子中の抵抗ばらつきが大きい
と、この問題が起きやすい。また、比較的大きな振幅の
交流バイアスを現像に印加する場合、一部のキャリアが
絶縁破壊することで、画像にシロ抜けや放電痕のような
欠陥を生じたり、先のキャリア付着が発生したりする。
9614、特開平10−186731の各号公報では低
表面エネルギー物質の樹脂マトリクス中に微粒子や導電
性付与材を分散させた皮膜を設け、耐スペント性と皮膜
強度、電気特性の制御をすることが示されているが、こ
の方法においても、導電性付与部材として単一のものを
使用することが前提であり、従来同様の抵抗ばらつきを
生じる可能性があった。
る二成分現像では、十分な現像量を確保するために潜像
担持体の移動速度と現像剤担持体の移動速度に線速差を
設けることがなされている。しかし、潜像担持体と現像
剤担持体との間の線速差は、二成分現像特有の画像の異
常を発生させることが知られている。ここでいう画像の
異常とは、ソリッド画像部後端の画像濃度低下、ヌケ、
特に、ハーフトーン画像の後端部で顕著にみられる画像
ヌケや、ソリッド画像とハーフトーン画像境界部での画
像濃度変化のことを意味する。これらは、いずれも潜像
電位の異なる場所、潜像電位が不連続に急激な変化をす
る画像濃度の境界部に現れる。これは現像領域で現像剤
が潜像を摺擦するように動くため、現像剤が潜像を通過
する間に磁気ブラシ中のトナーが移動することや、そも
そも誘電体である静電容量を持つ現像剤層が異なる不連
続な現像電界を通過するときの、過渡現象に起因するも
のと考えられている。以下、こうした、潜像の不連続性
に起因する画像の異常を画像不良と称することとする。
題点を解決し、長期間の使用においても画質変化がな
く、さらに細線再現性及び小径ドットの均一な再現が可
能で解像性に優れたキャリア、該キャリアを用いた現像
剤、それを用いた現像方法を提供することを目的とす
る。
手段により達成される。すなわち、本発明によれば、第
一に、請求項1では、磁性を有する真球状の粒子上に、
該粒子を被覆する形態に設けられた外殻層を有するキャ
リアであって、外殻層が少なくとも2種の異なる抵抗率
を有する微粒子を含有し、該微粒子の粒径が用いるトナ
ーの個数平均径の1/10以下である静電潜像現像用キ
ャリアが提供される。このようにキャリアの抵抗制御方
法として、トナーの粒径に対して十分に小さい径の粒子
を用いることで、キャリア表面にトナー径に対して十分
に小さい領域で電気抵抗の不均一部位を形成する。ま
た、キャリアの抵抗制御を行う上で、2種以上の微粒子
を用いるため、導電性カーボンのみで抵抗制御した場合
より、微粒子の添加量に対する抵抗値の変動量が小さく
なり、キャリア製造時の抵抗値の誤差、キャリア粒子間
の抵抗差を小さくすることが期待できる。
の静電潜像現像用キャリアにおいて、上記2種の微粒子
のうちのいずれか1種の抵抗率が1×106Ωcm以
下、もう1種の抵抗率が1×103Ωcm以下であるこ
とを特徴とする静電潜像現像用キャリアが提供される。
は2記載の静電潜像現像用キャリアにおいて、上記2種
の微粒子のうちのいずれか1種が導電性カーボンである
ことを特徴とする静電潜像現像用キャリアが提供され
る。
は2記載の静電潜像現像用キャリアにおいて、上記2種
の微粒子のうちのいずれか1種が導電性処理を施した金
属酸化物粒子であることを特徴とする静電潜像現像用キ
ャリアが提供される。
4のいずれか1項記載の静電潜像現像用キャリアにおい
て、上記2種の微粒子の粒径が上記外殻層の平均膜厚よ
り小さいこと特徴とする静電潜像現像用キャリアが提供
される。
5のいずれか1項記載の静電潜像現像用キャリアにおい
て、該キャリアの外殻層の平均厚みが0.4μm以上2
μm以下であることを特徴とする静電潜像現像用キャリ
アが提供される。
6のいずれか1項記載の静電潜像現像用キャリアにおい
て、上記外殻層が帯電調整材料を含有することを特徴と
する静電潜像現像用キャリアが提供される。
の静電潜像現像用キャリアにおいて、上記帯電調整材料
が窒素を有する有機シリコーン化合物であることを特徴
とする静電潜像現像用キャリアが提供される。
8のいずれか1項記載の静電潜像現像用キャリアにおい
て、該キャリアの抵抗率の測定値が107〜1016Ωc
mの範囲であることを特徴とする静電潜像現像用キャリ
アが提供される。
至9のいずれか1項記載の静電潜像現像用キャリアと個
数平均径が5〜8ミクロンの非磁性トナーからなること
を特徴とする静電潜像現像剤が提供される。
対向して設けられる現像剤担持体上に磁性を有するキャ
リアと実質的に非磁性体であるトナーとからなる現像剤
を磁気的に保持し、潜像担持体に現像剤を連続的に当接
させ、現像剤担持体と潜像担持体の間に電位差を設ける
ことによりトナーを潜像担持体上に静電的に吸着させて
現像を行う静電潜像現像方法において、上記現像剤とし
て請求項10記載の現像剤を用いることを特徴とする静
電潜像現像方法が提供される。
1記載の静電潜像現像方法において、現像剤担持体表面
と潜像担持体表面を異なる速度で相対的に移動させなが
らトナーを潜像担持体上に現像する際、潜像担持体表面
の移動速度をVp(mm/sec)、現像剤担持体表面
の移動速度をVr(mm/sec)、現像剤と潜像担持
体の接触幅をL(mm)とするとき、Vp、Vr、Lが
下記式(1)の関係にあることを特徴とする静電潜像現
像方法が提供される。
本発明のキャリアは内核に相当する磁性紛の表面にトナ
ーとの帯電性および現像性を適切にするべく、外殻にあ
たる層を設けた形態を有する。その外殻は実質的に球形
の芯材表面を均一に被覆するものである。また、この外
殻層内には少なくとも2種類の電気抵抗制御用の微粒子
を含有する。この微粒子によって、キャリア抵抗を制御
するが、微粒子径がトナー粒径に対して十分に小さいこ
とが好ましく、粒径は用いるトナー径をDnとすると
き、1/10以下である。これを超える場合、キャリア
上の抵抗率の分布が大きく、現像剤として使用した際
に、部分的なトナーの帯電量低下を起こし、トナーが現
像部から飛散したり、地肌汚れの原因となる。また、従
来のようにカーボンブラックやその他の導電性材料を均
一に皮膜中に含有せしめる場合に対して、トナー径に対
して適切な抵抗の不均一構造を形成することで帯電の発
生とトナーの保持性を発現することができる。そのため
には導電性材料の最小粒径はトナー径の1/500以上
が好ましい。
しては導電性ZnO、Al等の金属粉、各種の方法で作
られたSnO2及び種々の元素をドープしたSnO2、ホ
ウ化物、例えばTlB2、ZnB2、MoB2、炭化ケイ
素及び導電性高分子(ポリアセチレン、ポリパラフェニ
レン、ポリ(パラ−フェニレンスルフィド)、ポリピロ
ール)が使用できる。また、酸化ケイ素(シリカ)、ア
ルミナなどの金属酸化物は比較的高い抵抗値を持つが、
こうした金属酸化物に対して他の導電材料、たとえばカ
ーボンブラックや他の導電性金属、金属酸化物により導
電性処理した粒子を用いることができる。また、カーボ
ンブラックなど、公知の導電材料を併用することも可能
である。
ポリマー材料はその電気抵抗が高く、そのため、皮膜抵
抗の抵抗調整剤としては、その抵抗率が106Ωcm以
下の粒子が少なくとも1種用いられることが好ましい。
わめて低抵抗の物質をシリコーン膜に分散して使用する
と、皮膜の電気特性がカーボンブラックの含有量に対し
て敏感に変動してしまうため、その取り扱いに注意を要
する。たとえば、キャリア間の電気抵抗の不均一さを生
じやすくなったり、製造工程における、わずかな工程の
変動に対して得られるキャリアの特性が安定しにくいな
どの、取り扱い難さを伴う。このことは、含有量の正確
な管理と、皮膜内の分散性の均一化により回避できる
が、皮膜内に含有する電気抵抗制御材料が導電性カーボ
ン粒子と非導電性金属酸化物の微粒子を混合して用いる
ことによってもよい。
ナーのスペントを防止し、かつ、良好な帯電性と、トナ
ーの保持性、トナーの現像性を併せ持つことが好まし
い。中でも、シリコーンポリマーは、適切な電気抵抗と
低い表面エネルギーを有し、且つ、キャリアを均一に被
覆する成膜性を備えた材料であり好ましい。
Oを基本繰り返し単位として持つポリマーであり、下記
表1の一般式で表わされる繰り返し単位を含むシリコー
ン樹脂があげられる。
メトキシ基、C1〜C4の低級アルキル基またはフェニル
基を表わす。) こうしたシリコーン樹脂の例として、たとえばストレー
トシリコーンとしてKR271、KR272、KR28
2、KR252、KR255、KR152(信越化学工
業社製)、SR2400、SR2406(東レダウコー
ニングシリコーン社製)など、またその一部を有機化合
物と、置換、付加することにより得られる変性シリコー
ンなどがあり、その例としてはエポキシ変性シリコー
ン、アクリル変性シリコーン、フェノール変性シリコー
ン、ウレタン変性シリコーン、ポリエステル変性シリコ
ーン、アルキッド変性シリコーンなどが挙げられる。例
としてはエポキシ変性:ES−1001N、アクリル変
性:KR−5208、ポリエステル変性:KR−520
3、アルキッド変性:KR−206、ウレタン変性:K
R−305(以上、信越化学工業社製)、エポキシ変
性:SR2115、アルキッド変性:SR2110(東
レ・ダウコーニング・シリコーン社製)などが代表的で
ある。
公知のものが使用できる。例えば、鉄、コバルトなどの
強磁性体、マグネタイト、ヘマタイト、Li系フェライ
ト、Mn−Zn系フェライト、Cu−Zn系フェライ
ト、Ni−Zn系フェライト、Baフェライトなどが挙
げられる。キャリア芯材としては上記の磁性粒子が一般
的だが、より小粒径の磁性粉をフェノール樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂などの公知の樹脂中に分散し
た形態を持つ、いわゆる樹脂分散キャリアも好適に用い
られる。
法、浸漬法、あるいはパウダーコーティング法など公知
の方法が使用できる。
方法で形成することができる。すなわちキャリア芯材上
に樹脂溶液を塗布、または樹脂を構成するモノマー、オ
リゴマー、ポリマーの溶液を塗布し、乾燥固化、もしく
は相応の化学反応によって高分子量化もしくは芯材表面
への化学的な皮膜の析出、積層などによって皮膜を形成
する際に、皮膜形成材料の一部を意図的に析出、硬化さ
せることで可能である。最も容易には、皮膜材料溶液中
に粒子状物質を分散し、これをキャリア芯材上に塗布、
硬化させることにより得られる。
性を好適にするための種々の薬剤を含有させることがで
きる。なかでも特に窒素を構造内に含有する有機シリコ
ーン樹脂はその帯電性と成膜性から好ましく用いられ
る。窒素を構造内に含有する有機シリコーン樹脂の代表
例としては、たとえば下記構造式で表わされ、特にXに
アミノ基を有する、いわゆるアミノシランカップリング
剤は好ましく用いられる(表2)。
機物との反応性または吸着性を有する各種の官能基、及
び官能基を有する飽和または不飽和の炭化水素鎖を、O
Rはアルコキシ基を意味する。)
として用いる場合、抵抗率測定値が107〜1016Ωc
mの範囲であることが好ましい。抵抗率は、キャリアを
用いる現像プロセスに応じて適切に選ばれなくてはなら
ないが、107Ωcmより低くなると、現像剤担持体上
に保持したキャリアのブラシ(磁気ブラシ)の穂立ち形
状が画像濃度の濃淡となって目立ちやすくなり好ましく
ない。また1016Ωcmを超える場合、画像のエッジ部
とベタ部の濃度差やライン画像とベタ画像内の濃度差を
生じたりするエッジ現像やキャリアのチャージアップに
よる現像能力の低下、潜像の非画像部へのキャリア現像
(キャリア付着)などの不具合を生じやすくなる。
間にキャリアを充填し、電極間に電位差を設けた時の電
流値と印加電圧から求められる値である。具体的には、
2mmの間隔で平行に配置した電極を有する容器にキャ
リアを充填し、両極間の電位差500Vでの直流抵抗を
横川ヒューレットパッカード株式会社製4329AHi
gh Resistance Meterにて測定す
る。
さは、電気抵抗が適正範囲内になるよう適宜設定される
ことが好ましいが、シリコーンは縮合反応時の体積収縮
があるため皮膜厚さが厚くなるほど、皮膜内部の反応の
不均一さが生じやすくなる欠点を持つ。そのため皮膜厚
さ1.0μm以下がより好ましい。
可能である。たとえば用いたキャリア芯材、皮膜材料の
それぞれの比重が既知である場合には、キャリアの真比
重を正確に測定することでも可能である。最も容易に
は、電子顕微鏡でキャリア断面を測定することである。
キャリアが燒結体である芯材上にシリコーン樹脂による
硬化膜を設けたキャリアの場合、キャリア粒子に専断方
向に加圧して破砕することで、その破砕物から比較的容
易に皮膜断面を観察することができる。ここでいう該キ
ャリアの外殻の平均厚みとは、凹凸を含めて皮膜全体の
平均的な厚みを意味する。
性体のトナーと混合して現像剤として用いられることが
好ましい。トナーが磁性を有する場合、磁性キャリアと
混合すると、トナーとキャリアの磁気モーメント差と比
重差により、磁界中ではキャリアとトナーが分離しやす
くなる。また、二成分現像で磁気ブラシを形成した場
合、ブラシ先端や、キャリア粒子間の節部にトナーが凝
集する現象が見られ、これは、画像へのトナー供給の不
均一さの原因となり、画像の均一さ、特にハーフトーン
部や微細なドットの欠落の原因になる。本発明のキャリ
アは非磁性トナーと混合して用いられるとき、最も好ま
しい画像が得られる。
た現像剤が用いられる現像装置構成としては、内部に固
定、もしくは、回転する磁石を配する現像剤担持体に現
像剤を磁気的に保持し、この現像剤担持体を潜像担持体
と対向して設けることにより、潜像担持体に現像剤を連
続的に当接させ、現像剤担持体と潜像担持体の間に電位
差を設けることによりトナーを潜像担持体上に現像を行
うものである。
来公知の二成分電子写真方式においても好ましく用いら
れるが、先に述べた理由から高いトナー供給の保持性と
現像性を持つため、特に従来、キャリアを用いた二成分
現像方式特有の欠点である、画像不良を回避することが
可能になる。すなわち、従来、現像量を確保するため
に、設けられた現像剤担持体の線速(Vr)、潜像担持
体の線速(Vp)との間の線速差を小さく、かつ、現像
剤と潜像担持体の接触幅を小さくしても、十分な画像濃
度を得ることが可能であり、そのため、必然的に先の画
像不良を防止することが可能となる。すなわち、潜像担
持体表面の移動速度Vp(mm/sec)、現像剤担持
体表面の移動速度Vr(mm/sec)、現像剤と潜像
担持体の接触幅L(mm)とするとき、 k=L・((Vr/Vp)−1))[mm] 0.1[mm]≦k≦2[mm] の範囲で画像を作像すればよい。k値が0.1mm未満
では画像濃度が十分に得られず、また、2mmより大き
いと先の画像不良が顕著になる。
ンダー樹脂としての熱可塑性樹脂を主成分とし、着色
剤、微粒子、そして帯電制御剤、離型剤等を含むもので
ある。また、一般公知の粉砕法、重合法等の各種のトナ
ー製法により作製されたトナーを用いることができる。
ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重
合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共
重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸
ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重
合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチ
レン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−o−
クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共
重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソブチレン共
重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マ
レイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、ポ
リメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル樹脂、ポリウレタン、エポキ
シ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、
ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、
脂肪族または芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、
塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが単独ある
いは混合して使用できる。
酸との重縮合反応によって得られ、例えばアルコールと
しては、ポリエチレングリコール、ジエチルグリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,4−プロ
ピレングリコール,ネオペンチルグリコール,1,4−
ブテンジオールなどのジオール類、1,4−ビス(ヒド
ロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水
素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフ
ェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA
などのエーテル化ビスフェノール類、これらを炭素数3
〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2
価のアルコール単量体、その他の2価のアルコール単量
体、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−サルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ショ
糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペン
タントリオール、グリセロール、2−メチルプロパント
リオール、2−メチル−1、2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等の3価以
上の高級アルコール単量体を挙げることができる。ま
た、ポリエステル樹脂を得るために用いられるカルボン
酸としては、例えばパルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、フマール酸、
メサコン酸、シトラコン酸、テレフタル酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン
酸、マロン酸、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは
不飽和の炭化水素基で置換した2価の有機酸単量体、こ
れらの酸の無水物、低級アルキルエステルとリノレイン
酸からの二量体、1,2,4−ベンゼントリカルボン
酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7
−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレン
トリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカル
ボン酸−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパ
ン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸エンボール三量体、
これらの酸の無水物等、3価以上の多価カルボン酸単量
体を挙げることができる。
ールAとエピクロルヒドリンとの重縮合物等があり、例
えば、エポミックR362、R364、R365、R3
66、R367、R369(以上三井石油化学工業社
製)、エポトートYD−011、YD−014、YD−
904、YD−017(以上東都化成社製)、エポコー
ト1002、1004、1007(以上シェル化学社
製)等の市販のものがある。
プブラック、鉄黒、群青、ニグロシン染料、アニリンブ
ルー、フタロシアニンブルー、ハンザイエローG、ロー
ダミン6Gレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロ
ー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガ
ル、トリアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ
系、染顔料など、従来公知のいかなる染顔料をも単独あ
るいは混合して使用し得る。
同様に摩擦帯電性を制御する目的で含有せしめる薬剤を
含有していても何ら不都合はない。そうした、いわゆる
極性制御剤としては、例えばモノアゾ染料の金属錯塩、
ニトロフミン酸及びその塩、サリチル酸、ナフトエ酸、
ジカルボン酸のCo、Cr、Fe等の金属錯体等を単独
または混合して用いることができるが、これらに限定さ
れるものではない。
の均一化など粉体特性としての流動性の向上のためにト
ナーに従来公知の流動性補助剤や種々の添加剤を用いる
こともできる。
標)、ステアリン酸亜鉛のごとき滑剤、あるいは酸化セ
リウム、炭化ケイ素などの研磨剤、流動化剤としては代
表的には酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、
などの酸化金属微粒子およびその表面を疎水化した粒子
であり、これらのいずれの微粉末もその表面を疎水化す
ることによりさらに流動性の面で優れた効果をもたら
す。表面を疎水化処理するためには、例えば、シランカ
ップリング剤やシリコーンオイル、有機オイル、またシ
リル化剤として一般に知られる珪素化合物を粒子表面と
接触、反応させることができる。
としては代表的にトリクロロシラン、メチルジクロロシ
ラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラ
ン、エチルジクロロシラン、ジエチルクロロシラン、ト
リエチルクロロシラン、プロピルジクロロシラン、ジプ
ロピルジクロロシラン、トリプロピルクロロシランなど
アルキルクロロシラン、フェニルクロロシランなど、そ
のフッ素置換体としてフルオロアルキルクロロシラン、
パーフルオロアルキルクロロシランの類、シリルアミン
類としては、代表的にヘキサメチルジシラザン、ジエチ
ルアミノトリメチルシラン、ジエチルアミノトリメチル
シランなど。シリルアミド類としては、代表的にはNO
−ビストリメチルシリルアセトアミド、N−トリメチル
シリルアセトアミド、ビストリメチルシリルトリフルオ
ロアセトアミドなど、またアルコキシシラン類として、
メチルトリアルコキシシラン、ジメチルジアルコキシシ
ラン、トリメチルアルコキシシラン、エチルジアルコキ
シシラン、ジエチルアルコキシシラン、トリエチルアル
コキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ジプロ
ピルジアルコキシシラン、トリプロピルアルコキシシラ
ンなどアルキルクロロシランや、フェニル基を有するフ
ェニルアルコキシシランなど、また、そのフッ素置換体
としてフルオロアルキルアルコキシシランの類、パーフ
ルオロアルキルアルコキシシランの類、シリコーンオイ
ルとして、ジメチルシリコーンオイル、およびその誘導
体、フッ素置換体、ジシロキサン、ヘキサメチルジシロ
キサンなどのシロキサンの類など一般公知の疎水化剤と
して用いられる化合物すべてが使用できる。
明する。ただし、実施例は、本発明の一態様にすぎず、
本発明はこれら実施例に拘束されない。なお、実施例に
示す各成分量(部)はいずれも重量基準である。
イト(1KOeの磁気モーメント77emu/g、重量
平均径36.1μm)を用いた。 (2)キャリアの抵抗率は、2mmの間隔で平行に配置
した電極を有する容器に芯材を充填し、両極間の500
Vでの直流抵抗を横川ヒューレットパッカード株式会社
製4329A High Resistance Me
terにて測定した。 (3)磁気モーメントは、東英工業株式会社製 多試料
回転式磁化測定装置REM−1−10を用い、印加磁界
1000Oeにて測定した。 (4)重量平均粒径は、マイクロトラックで測定した重
量基準で求めた径(Dv)とした。 上記芯材に対し次のように外層を形成し、キャリアを得
た。
リコーン社製)の固形分に対して微粒子Aとして酸化ス
ズにより導電性処理を施したアルミナ微粉体(平均粒径
0.4μm、1×103Ωcm)の4wt%と微粒子B
として酸化チタン(アナターゼ型 平均粒径0.2μ
m、1×107Ωcm)4wt%をホモジナイザーを使
用して、30分間分散し、この分散液を固形分10wt
%になるよう希釈し、分散液を得た。上記芯材5Kgに
対して、上記分散液を流動床型コーティング装置を用い
て、100℃の雰囲気下で、約50g/minの割合で
塗布した。更に、300℃で2時間加熱して、平均膜厚
0.31μmのキャリア1を得た。膜厚の調整はコート
液量により行った。このキャリアの抵抗率は1.5×1
013Ωcmであった。
子B 2wt%として分散液を作製し、同様にコーティ
ングして、平均膜厚0.32μmのキャリア2を得た。
膜厚の調整はコート液量により行った。このキャリアの
抵抗率は3.2×1012Ωcmであった。
子Cとしてスズをドープした酸化チタン(平均粒径0.
3μm、1×102Ωcm)4wt%を用いた以外はす
べて同様にしてキャリア3を得た。このキャリアの抵抗
率は2.1×1012Ωcmであった。
子C 4wt%を用いた以外はすべて同様にしてキャリ
ア4を得た。このキャリアの抵抗率は4.1×1011Ω
cmであった。
子Dとしてカーボンブラック(ライオンアクゾ社製、ケ
ッチェンブラックEC−DJ600 1×10 1Ωc
m)0.5wt%を用いた以外はすべて同様にしてキャ
リア5を得た。このキャリアの抵抗率は1.1×1013
Ωcmであった。
子D 0.5wt%および表2の(b)で示されるアミ
ノシランカップリング剤7wt%を用いた以外はすべて
同様にしてキャリア6を得た。このキャリアの抵抗率は
5.2×1014Ωcmであった。
子D 0.5wt%および表2の(e)で示されるアミ
ノシランカップリング剤 2wt%を用いた以外はすべ
て同様にしてキャリア7を得た。このキャリアの抵抗率
は7.7×10 14Ωcmであった。
子D 0.2wt%および表2の(e)で示されるアミ
ノシランカップリング剤2wt%を用いた以外はすべて
同様にしてキャリア8を得た。このキャリアの抵抗率は
3.1×1015Ωcmであった。
子D 2.5wt%および表2の(e)で示されるアミ
ノシランカップリング剤7wt%を用いた以外はすべて
同様にしてキャリア9を得た。このキャリアの抵抗率は
2.8×1011Ωcmであった。
押出し機にて溶融混練し、放冷後カッターミルで粗粉砕
し、ついでジェット気流式微粉砕機で微粉砕し、さらに
風力分級機で重量体積平均粒径6.8μm、個数平均粒
径5.8μmのトナー母粒子を得た。またトナー母粒子
100部に対し、疎水性シリカ微粒子(R972 日本
アエロジル社製)0.7部、疎水性酸価チタン(MT1
50A イソブチルトリメトキシシラン処理品疎水化処
理 テイカ株式会社製)0.1部を加え、ヘンシェルミ
キサーで混合し同様に風櫛してトナーAを得た。このト
ナーの個数平均径は6.2μm、体積平均径は7.4μ
mであった。
ャリア1が95wt%、トナーAが5wt%からなる現
像剤を装填し、トナーを補給しながら、画像面積率6%
の文字画像チャートを使用して10万枚の作像試験を行
った。このときに、感光体帯電電位は−850Vとし、
現像剤担持ローラーの印加電圧は−600Vとした。作
像試験の間、逐次、次のようなプリンタ画像を出力し、
評価を行った。また、現像スリーブ上から現像剤を少量
取出し、現像剤の帯電量を測定した。 地肌汚れ:現像剤担持ローラーの印加電圧を−700V
として白紙画像を出力、画像の汚れを目視評価した。
◎:(大変良好)、○:(良好)、△:(若干不良)、
×:(不良)(×は許容不可のレベル) 飽和ID:黒ベタ画像を出力し、紙面上の任意の3点に
ついて、マクベス反射濃度計による画像濃度を測定し、
その平均値とする。◎:1.4以上(大変良好)、○:
1.3〜1.4(良好)、△:1.2〜1.3(若干不
良)、×:1.2未満(不良)(×は許容不可のレベ
ル) ハーフトーン均一性:主走査、副走査共に600dot
/inch、150line/inchにて網点画像パ
ターン(16階調)を出力し、ドット抜け及び階調性、
濃度均一性を4段階で目視評価した。◎:大変良好、
○:良好、△:若干不良、×:不良(×は許容不可のレ
ベル) 画像不良:マクベス反射濃度計による画像濃度=0.
2、0.8のハーフトーン部(1cm×1cm)が通紙
方向に、一定間隔で並ぶ、画像チャートを出力し、ハー
フトーン部後端部の濃度低下を4段階で目視評価した。
◎:大変良好、○:良好、△:若干不良、×:不良(×
は許容不可のレベル) 細線再現性:主走査、副走査共に600dot/inc
h、150line/inchの1ドット格子ライン画
像を出力し、ライン画像の切れ及びかすれを4段階で目
視評価した。◎:大変良好、○:良好、△:若干不良、
×:不良(×は許容不可のレベル) 解像力:主走査、副走査共に600dot/inch、
150line/inchの1ドット独立、網点画像を
出力し、ドット抜け及び画像濃度ムラを4段階で目視評
価した。◎:大変良好、○:良好、△:若干不良、×:
不良(×は許容不可のレベル) 画像評価は10万枚印刷後の画像について行った。評価
結果を表3−1〜3−2に示す。
を行った。評価結果を表3−1〜3−2に示す。
4570の現像スリーブローラーのPCに近接する磁極
幅を変更して、L=0.2mmとなる条件とし、Vr、
=414mm/sec Vp=230mm/secとし
て、現像を行った。このときのk=0.16mmであっ
た。磁極幅の変更MF4570の最近接極を3極に分割
し、中心極とその上下の極とが反対磁極となるようにし
た。上記キャリア9を95部、トナーA 5部からなる
現像剤を装填し、トナーを補給しながら、画像面積率6
%の文字画像チャートを使用して10万枚の作像試験を
行った。このときに、感光体帯電電位は−850Vと
し、現像剤担持ローラーの印加電圧は−600Vとし
た。作像試験の間、逐次、次のようなプリンタ画像を出
力し、評価を行った。また、現像スリーブ上から現像剤
を少量取出し、現像剤の帯電量を測定した。評価結果を
表3−1〜3−2に示す。
0の現像剤担持ローラー内の潜像担持体と最近接する磁
石の着磁幅を変更し、L値1mmとなるように調整し
た。この装置においては、Vp=230mm/sec、
Vr=575mm/secであり、k=L・((Vr/
Vp)−1))=1.5mmであった。同様に画像評価
を行った。評価結果を表3−1〜3−2に示す。
ラー内の潜像担持体と最近接する磁石の着磁幅を変更
し、L値0.4mmとなるように調整した。この装置に
おいては、Vp=230mm/sec、Vr=575m
m/secであり、k=L・((Vr/Vp)−1))
=0.6mmであった。同様に画像評価を行った。評価
結果を表3−1〜3−2に示す。
分散液を作製し、同様にコーティングして、平均膜厚
0.33μmのキャリアを得た。膜厚の調整はコート液
量により行った。このキャリアの抵抗率は1.1×10
16Ωcmであった。このキャリアを使用して実施例1と
同様に画像評価を行った。地肌汚れが多く、黒べた部に
シロ抜けが発生した。
オンアクゾ社製、ケッチェンブラックEC−DJ60
0)の3wt%を用いて分散液を作製し、同様にコーテ
ィングして、平均膜厚0.5μmのキャリアを得た。膜
厚の調整はコート液量により行った。このキャリアの抵
抗率は6.1×1014Ωcmであった。このキャリアを
使用して実施例1と同様に画像評価を行った。キャリア
付着の発生が見られ、黒べた部にシロ抜けが発生した。
粒子 2wt%、微粒子C 2wt%を使用して分散液
を作製し、同様にコーティングして、平均膜厚0.33
μmのキャリアを得た。膜厚の調整はコート液量により
行った。このキャリアの抵抗率は7.6×1014Ωcm
であった。このキャリアを使用して実施例1と同様に画
像評価を行った。全面に汚れが発生し、また、機内のト
ナーによる汚染が激しく起きた。
用キャリアによれば、外殻層に少なくとも2種の抵抗率
の異なる微粒子を用い、かつ、該微粒子がトナー粒径に
対して1/10以下と微細であることから、キャリアの
表面構成としてトナー粒径に対して十分に微細な抵抗の
不均一構造が得られ、そのため、帯電安定性、画像信頼
性に優れた静電潜像現像剤を形成することができる。
ば、上記2種の微粒子のうちのいずれか1種の抵抗率が
1×106Ωcm以下、もう1種の抵抗率が1×103Ω
cm以下であることから、トナー粒径に対し微細な抵抗
の不均一構造が得られ、かつ、外殻層の適正な電気抵抗
を得ることができる。
ば、上記2種の微粒子のうちのいずれか1種が導電性カ
ーボンであることから、低抵抗の部分を担い、高抵抗の
微粒子と組み合せることで外殻層電気抵抗の不均一構造
を形成しやすい。
ば、上記2種の微粒子のうちのいずれか1種が導電性処
理を施した金属酸化物粒子であることから、高抵抗の部
分を担い、導電性カーボンなどと組み合せることで外殻
層電気抵抗の不均一構造を形成しやすい。
ば、上記2種の微粒子の粒径が上記外殻層の平均膜厚よ
り小さいことから、外殻層表面から突出する微粒子が少
なく、トナーに対して電気抵抗の適切な不均一構造を形
成する。
ば、該キャリアの外殻層の平均厚みが0.4μm以上2
μm以下であることから、外殻層樹脂の体積収縮などを
見こんでも適正範囲の電気抵抗を有するキャリアを得る
ことができる。
ば、上記外殻層が帯電調整材料を含有することから、ト
ナーに対する適切な帯電特性を発現することができる。
ば、上記帯電調整材料が窒素を有する有機シリコーン化
合物であることから、トナーとの好ましい帯電性および
成膜性を得ることができる。
ば、該キャリアの抵抗率測定値が107〜1016Ωcm
の範囲であることから、二成分現像剤として用いると
き、優れた性能を発揮する。すなわち、107Ωcmよ
り低くなると、現像剤担持体上に保持したキャリアの磁
気ブラシの穂立ち形状が画像濃度の濃淡となって目立ち
やすくなり好ましくない。また1016Ωcmを超える場
合は、エッジ現象やキャリアのチャージアップによる現
像能力の低下、キャリア付着などの不具合を生じやすく
なる。
発明のキャリアと非磁性トナーとの現像剤であることか
ら、最も好ましい画像を得ることができる。
潜像担持体と現像剤担持体を対向して設け、両者の間に
電位差を設けて潜像担持体上の潜像を現像する現像方法
において、現像剤として本発明のキャリアと非磁性トナ
ーとの現像剤を用いることから、トナー供給の高保持性
と高現像性が得られ、長期間の使用においても画質変化
がなく、しかも優れた解像性を得ることができる。
上記現像方法において、潜像担持体表面の移動速度、現
像剤担持体表面の移動速度、現像剤と潜像担持体の接触
幅を式(1)の関係において画像形成をすることから、
従来、キャリアを用いた二成分現像特有の欠点であると
された、ハーフトーン画像の後端部で顕著にみられる画
像ヌケなどの画像不良を回避することができる。
Claims (12)
- 【請求項1】 磁性を有する真球状の粒子上に、該粒子
を被覆する形態に設けられた外殻層を有する静電潜像現
像用キャリアであって、外殻層が少なくとも2種の異な
る抵抗率を有する微粒子を含有し、かつ該微粒子の粒径
が用いるトナーの個数平均径の1/10以下であること
を特徴とする静電潜像現像用キャリア。 - 【請求項2】 請求項1記載の静電潜像現像用キャリア
において、前記2種の微粒子のうちのいずれか1種の抵
抗率が1×106Ωcm以下、もう1種の抵抗率が1×
103Ωcm以下であることを特徴とする静電潜像現像
用キャリア。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の静電潜像現像用
キャリアにおいて、前記2種の微粒子のうちのいずれか
1種が導電性カーボンであることを特徴とする静電潜像
現像用キャリア。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の静電潜像現像用
キャリアにおいて、前記2種の微粒子のうちのいずれか
1種が導電性処理を施した金属酸化物粒子であることを
特徴とする静電潜像現像用キャリア。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の静
電潜像現像用キャリアにおいて、前記2種の微粒子の粒
径が前記外殻層の平均膜厚より小さいこと特徴とする静
電潜像現像用キャリア。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の静
電潜像現像用キャリアにおいて、該キャリアの外殻層の
平均厚みが0.4μm以上2μm以下であることを特徴
とする静電潜像現像用キャリア。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項記載の静
電潜像現像用キャリアにおいて、前記外殻層が帯電調整
材料を含有することを特徴とする静電潜像現像用キャリ
ア。 - 【請求項8】 請求項7記載の静電潜像現像用キャリア
において、前記帯電調整材料が窒素を有する有機シリコ
ーン化合物であることを特徴とする静電潜像現像用キャ
リア。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項記載の静
電潜像現像用キャリアにおいて、該キャリアの抵抗率の
測定値が107〜1016Ωcmの範囲であることを特徴
とする静電潜像現像用キャリア。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項記載の
静電潜像現像用キャリアと個数平均径が5〜8ミクロン
の非磁性トナーとからなることを特徴とする静電潜像現
像剤。 - 【請求項11】 潜像担持体と対向して設けられる現像
剤担持体上に磁性を有するキャリアと実質的に非磁性体
であるトナーとからなる現像剤を磁気的に保持し、潜像
担持体に現像剤を連続的に当接させ、現像剤担持体と潜
像担持体の間に電位差を設けることによりトナーを潜像
担持体上の潜像に静電的に吸着させて現像を行う静電潜
像現像方法において、前記現像剤として請求項10記載
の現像剤を用いることを特徴とする静電潜像現像方法。 - 【請求項12】 請求項11の静電潜像現像方法におい
て、現像剤担持体表面と潜像担持体表面を異なる速度で
相対的に移動させながらトナーを潜像担持体上に現像す
る際、潜像担持体表面の移動速度をVp(mm/se
c)、現像剤担持体表面の移動速度をVr(mm/se
c)、現像剤と潜像担持体の接触幅をL(mm)とする
とき、Vp、Vr、Lが下記式(1)の関係にあること
を特徴とする静電潜像現像方法。 【数1】 k=L・((Vr/Vp)−1))[mm] 0.1[mm]≦k≦2[mm] ……(1)
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