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JP2003276371A - カード基材、カード基材製造方法及びカード製造装置並びカード - Google Patents

カード基材、カード基材製造方法及びカード製造装置並びカード

Info

Publication number
JP2003276371A
JP2003276371A JP2002084083A JP2002084083A JP2003276371A JP 2003276371 A JP2003276371 A JP 2003276371A JP 2002084083 A JP2002084083 A JP 2002084083A JP 2002084083 A JP2002084083 A JP 2002084083A JP 2003276371 A JP2003276371 A JP 2003276371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
sheet member
card
transfer foil
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002084083A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Hattori
良司 服部
Shigehiro Kitamura
繁寛 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2002084083A priority Critical patent/JP2003276371A/ja
Publication of JP2003276371A publication Critical patent/JP2003276371A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】性能安定性、カード化簡便性、カード基材と各
層との密着性を改良することが可能で、かつ低コストで
ある。 【解決手段】IDカード基材は、センターコア層Aの両
面に少なくとも第1のシート部材1と第2のシート部材
2を積層した情報記録体Bに、熱転写記録法で昇華もし
くは熱拡散性染料画像を受容する受像層7を少なくとも
有する転写箔を転写して作成する。また、ICカード基
材は、電子部品9を埋設したセンターコア層Aの両面に
少なくとも第1のシート部材1と第2のシート部材2を
積層した情報記録体Bに、熱転写記録法で昇華もしくは
熱拡散性染料画像を受容する受像層7を少なくとも有す
る転写箔を転写して作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偽変造防止等が
要求される画像保護層付きの顔画像入りカードに適用し
て好適なカード基材、カード基材製造方法及びカード製
造装置並びカードである。
【0002】
【従来の技術】近年、官公庁、銀行、会社、医療機関及
び学校などのサービス産業分野では、身分証明書、パス
ポート、外国人登録証、図書館利用カード、キャッシュ
カード、クレジットカード、自動車免許証等の免許証
類、従業者証、社員証、会員証、医療カード及び学生証
などのIDカードが普及されている。この種のIDカー
ドには、本人確認用の顔画像、及び所有者に関する文字
や記号などの文字情報画像が記録されている。このた
め、IDカードの偽変造防止を目的とする印刷等が施さ
れる場合が多い。近年では、個人情報等を記憶する接触
式又は非接触式の電子カードまたは磁気等のカードが多
く普及している。
【0003】この顔画像は通常の場合、多階調を有する
フルカラー画像によって、例えば、昇華型感熱転写記録
方式、ハロゲン化銀カラー写真方式等により形成され
る。また、文字情報画像は二値画像よりなり、例えば、
溶融型感熱転写記録方式、昇華型感熱転写記録方式、ハ
ロゲン化銀カラー写真方式、電子写真方式、インクジェ
ット方式等により形成されている。更に、偽変造防止の
目的ではホログラム、細紋等が採用されている。その他
にIDカードには予め定型フォーマット印刷が必要に応
じて施される。
【0004】従来は、IDカードを作成する際に受像
層、クッション層、筆記層はカード基材にあらかじめ塗
工されカード基材が作成され必要に応じて保護層が設け
られる。IDカード基材またはICカード基材に前記受
像層、クッション層、筆記層を塗布する技術としては、
特開平5−42774号、特開平2000−13778
6、特開平2000−251049が挙げられる。
【0005】また、カード基材の表面保護層を設ける方
法としては、例えば、特開平6−222535号、同6
−222536号、同6−222537号に記載のよう
に、カード表面に紫外線硬化性樹脂を塗布した後に、紫
外線を照射し硬化せしめて保護層を設ける方法、また、
特開平2−139551号に記載のようにラミネート保
護層を設ける方法、ハロゲン化銀による写真表面にイソ
シアネート化合物を塗布した後に加熱硬化して保護層を
設ける方法、及び、同8−224982号に記載のよう
に、硬化性転写箔部材を転写して転写保護層を設ける方
法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のIDカード、I
Cカード等のカードは、受像層、クッション層、筆記層
を設けるために事前に塗工などを行うこと、製造工程が
別々であるため等により性能安定性が悪く問題であっ
た。
【0007】また、受像層、クッション層、筆記層を設
けるために塗工する従来の塗布方式は、カード基材との
密着性に問題があった。
【0008】この発明は、このような背景のもとになさ
れたもので、性能安定性、カード化簡便性、カード基材
と各層との密着性を改良することが可能で、かつ低コス
トであるカード基材、カード基材製造方法及びカード製
造装置並びカードを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0010】請求項1に記載の発明は、センターコア層
の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部
材を積層した情報記録体に、熱転写記録法で昇華もしく
は熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有す
る転写箔を転写して作成したことを特徴とするカード基
材である。
【0011】この請求項1に記載の発明によれば、第1
のシート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
に、受像層を、転写箔を転写して作成するから、製造時
にカード基材の種類厚さなどが容易に変更することがで
き、受像層を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡
便に作成することができる。また、従来塗布方式に比べ
カード基材の性能安定性、カード化簡便性、カード基材
の密着性を改良することができる。また、製造時に受像
層を設けることができるため、不要部分を設けないため
にコスト削減が可能である。
【0012】請求項2に記載の発明は、電子部品を埋設
したセンターコア層の両面に少なくとも第1のシート部
材と第2のシート部材を積層した情報記録体に、熱転写
記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容する受像
層を少なくとも有する転写箔を転写して作成したことを
特徴とするカード基材である。
【0013】この請求項2に記載の発明によれば、電子
部品を埋設したセンターコア層の両面に第1のシート部
材と第2のシート部材を積層した情報記録体に、受像層
を、転写箔を転写して作成するから、製造時にカード基
材の種類厚さなどが容易に変更することができ、受像層
を随時作成ができ、且つ、製品ロット種類を簡便に作成
することができる。また、従来塗布方式に比べカード基
材の性能安定性、カード化簡便性、カード基材の密着性
を改良することができる。また、製造時に受像層を設け
ることができるため、不要部分を設けないためにコスト
削減が可能である。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記転写箔は、
受像層含有転写箔に金属イオン含有化合物を含有するこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード
基材である。
【0015】この請求項3に記載の発明によれば、受像
層含有転写箔に金属イオン含有化合物を含有することが
好ましく、性能安定性、カード基材と各層との密着性を
改良することが可能である。
【0016】請求項4に記載の発明は、センターコア層
の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部
材を積層した情報記録体の少なくとも片側の最外層に、
ホットメルト接着剤を設け、前記ホットメルト接着剤上
に、熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受
容する受像層を少なくとも有する転写箔を転写して作成
することを特徴とするカード基材製造方法である。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、セン
ターコア層の両面に第1のシート部材と第2のシート部
材を積層した情報記録体の最外層に設けたホットメルト
接着剤上に、受像層を、転写箔を転写して作成すること
で、製造時にカード基材の種類厚さなどが容易に変更す
ることができ、受像層を随時作成ができ且つ、製品ロッ
ト種類を簡便に作成することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、電子部品を埋設
したセンターコア層の両面に少なくとも第1のシート部
材と第2のシート部材を積層した情報記録体の少なくと
も片側の最外層に、ホットメルト接着剤を設け、前記ホ
ットメルト接着剤上に、熱転写記録法で昇華もしくは熱
拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有する転
写箔を転写して作成することを特徴とするカード基材製
造方法である。
【0019】この請求項5に記載の発明によれば、電子
部品を埋設したセンターコア層の両面に、第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体の最外層
に設けたホットメルト接着剤上に、受像層を、転写箔を
転写して作成することで、製造時にカード基材の種類厚
さなどが容易に変更することができ、受像層を随時作成
ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作成することがで
きる。また、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定
性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改良するこ
とができる。また、製造時に受像層を設けることができ
るため、不要部分を設けないためにコスト削減が可能で
ある。
【0020】請求項6に記載の発明は、第1のシート部
材と第2のシート部材との間に所定の厚みの電子部品を
備え、少なくとも前記第1のシート部材と前記第2のシ
ート部材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合
わせた情報記録体に、熱転写記録法で昇華もしくは熱拡
散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有する転写
箔を転写して作成することを特徴とするカード基材製造
方法である。
【0021】この請求項6に記載の発明によれば、第1
のシート部材と第2のシート部材と電子部品とを接着剤
で塗工または貼り合わせた情報記録体に、受像層を、転
写箔を転写して作成することで、製造時にカード基材の
種類厚さなどが容易に変更することができ、受像層を随
時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作成するこ
とができる。また、従来塗布方式に比べカード基材の性
能安定性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改良
することができる。また、製造時に受像層を設けること
ができるため、不要部分を設けないためにコスト削減が
可能である。
【0022】請求項7に記載の発明は、第1のシート部
材と第2のシート部材との間に所定の厚みの電子部品と
を備え、少なくとも前記第1のシート部材と前記第2の
シート部材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り
合わせた情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホッ
トメルト接着剤を設け、前記ホットメルト接着剤上に、
熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容す
る受像層を少なくとも有する転写箔を転写して作成する
ことを特徴とするカード基材製造方法である。
【0023】この請求項7に記載の発明によれば、第1
のシート部材と第2のシート部材と電子部品とを接着剤
で塗工または貼り合わせた情報記録体の最外層に設けた
ホットメルト接着剤上に、受像層を、転写箔を転写して
作成することで、製造時にカード基材の種類厚さなどが
容易に変更することができ、受像層を随時作成ができ且
つ、製品ロット種類を簡便に作成することができる。ま
た、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定性、カー
ド化簡便性、カード基材の密着性を改良することができ
る。また、製造時に受像層を設けることができるため、
不要部分を設けないためにコスト削減が可能である。
【0024】請求項8に記載の発明は、前記転写箔は、
受像層含有転写箔に金属イオン含有化合物を含有するこ
とを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に
記載のカード基材製造方法である。
【0025】この請求項8に記載の発明によれば、受像
層含有転写箔に金属イオン含有化合物を含有することが
好ましく、性能安定性、カード基材と各層との密着性を
改良することが可能である。
【0026】請求項9に記載の発明は、センターコア層
の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部
材を積層した情報記録体に、筆記層を少なくとも有する
転写箔を転写して作成したことを特徴とするカード基材
である。
【0027】この請求項9に記載の発明によれば、セン
ターコア層の両面に第1のシート部材と第2のシート部
材を積層した情報記録体に、筆記層を、転写箔を転写し
て作成することで、製造時にカード基材の種類厚さなど
が容易に変更することができ、筆記層を随時作成ができ
且つ、製品ロット種類を簡便に作成することができる。
また、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定性、カ
ード化簡便性、カード基材の密着性を改良することがで
きる。また、製造時に筆記層を設けることができるた
め、不要部分を設けないためにコスト削減が可能であ
る。
【0028】請求項10に記載の発明は、電子部品を埋
設したセンターコア層の両面に少なくとも第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体に、筆記
層を少なくとも有する転写箔を転写して作成したことを
特徴とするカード基材である。
【0029】この請求項10に記載の発明によれば、電
子部品を埋設したセンターコア層の両面に第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体に、筆記
層を、転写箔を転写して作成することで、製造時にカー
ド基材の種類厚さなどが容易に変更することができ、筆
記層を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作
成することができる。また、従来塗布方式に比べカード
基材の性能安定性、カード化簡便性、カード基材の密着
性を改良することができる。また、製造時に筆記層を設
けることができるため、不要部分を設けないためにコス
ト削減が可能である。
【0030】請求項11に記載の発明は、前記転写箔
は、筆記層含有転写箔に顔料を含有することを特徴とす
る請求項9または請求項10に記載のカード基材であ
る。
【0031】この請求項11に記載の発明によれば、転
写箔が筆記層含有転写箔に顔料を含有することで、カー
ド基材の性能安定性、カード基材の密着性を改良するこ
とができる。
【0032】請求項12に記載の発明は、センターコア
層の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体の少なくとも片側の最外層
に、ホットメルト接着剤を設け、前記ホットメルト接着
剤上に、筆記層を少なくとも有する転写箔を転写して作
成することを特徴とするカード基材製造方法である。
【0033】この請求項12に記載の発明によれば、セ
ンターコア層の両面に第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体の最外層に設けたホットメル
ト接着剤上に、筆記層を、転写箔を転写して作成するこ
とで、製造時にカード基材の種類厚さなどが容易に変更
することができ、筆記層を随時作成ができ且つ、製品ロ
ット種類を簡便に作成することができる。また、従来塗
布方式に比べカード基材の性能安定性、カード化簡便
性、カード基材の密着性を改良することができる。ま
た、製造時に筆記層を設けることができるため、不要部
分を設けないためにコスト削減が可能である。
【0034】請求項13に記載の発明は、電子部品を埋
設したセンターコア層の両面に少なくとも第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体の少なく
とも片側の最外層に、ホットメルト接着剤を設け、前記
ホットメルト接着剤上に、筆記層を少なくとも有する転
写箔を転写して作成することを特徴とするカード基材製
造方法である。
【0035】この請求項13に記載の発明によれば、電
子部品を埋設したセンターコア層の両面に第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体の最外層
に設けたホットメルト接着剤上に、筆記層を、転写箔を
転写して作成することで、製造時にカード基材の種類厚
さなどが容易に変更することができ、筆記層を随時作成
ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作成することがで
きる。また、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定
性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改良するこ
とができる。また、製造時に筆記層を設けることができ
るため、不要部分を設けないためにコスト削減が可能で
ある。
【0036】請求項14に記載の発明は、第1のシート
部材と第2のシート部材との間に所定の厚みの電子部品
を備え、少なくとも前記第1のシート部材と前記第2シ
ート部材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合
わせた情報記録体に、筆記層を少なくとも有する転写箔
を転写して作成することを特徴とするカード基材製造方
法である。
【0037】この請求項14に記載の発明によれば、第
1のシート部材と第2シート部材と電子部品とを接着剤
で塗工または貼り合わせた情報記録体に、筆記層を、転
写箔を転写して作成することで、製造時にカード基材の
種類厚さなどが容易に変更することができ、筆記層を随
時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作成するこ
とができる。また、従来塗布方式に比べカード基材の性
能安定性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改良
することができる。また、製造時に筆記層を設けること
ができるため、不要部分を設けないためにコスト削減が
可能である。
【0038】請求項15に記載の発明は、第1のシート
部材と第2のシート部材との間に所定の厚みの電子部品
を備え、少なくとも前記第1のシート部材と前記第2の
シート部材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り
合わせた情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホッ
トメルト接着剤を設け、前記ホットメルト接着剤上に、
筆記層を少なくとも有する転写箔を転写して作成するこ
とを特徴とするカード基材製造方法である。
【0039】この請求項15に記載の発明によれば、第
1のシート部材と第2のシート部材と電子部品とを接着
剤で塗工または貼り合わせた情報記録体の最外層に設け
たホットメルト接着剤上に、筆記層を、転写箔を転写し
て作成することで、製造時にカード基材の種類厚さなど
が容易に変更することができ、筆記層を随時作成ができ
且つ、製品ロット種類を簡便に作成することができる。
また、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定性、カ
ード化簡便性、カード基材の密着性を改良することがで
きる。また、製造時に筆記層を設けることができるた
め、不要部分を設けないためにコスト削減が可能であ
る。
【0040】請求項16に記載の発明は、第1シート部
材と第2シート部材との間に所定の厚みの電子部品を備
え、少なくとも前記第1シート部材と前記第2シート部
材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた
情報記録体に、筆記層を印刷により形成したことを特徴
とするICカード基材製造方法である。
【0041】この請求項16に記載の発明によれば、第
1シート部材と第2シート部材と電子部品とを接着剤で
塗工または貼り合わせた情報記録体に、筆記層を印刷に
より形成することで、製造時にカード基材の種類厚さな
どが容易に変更することができ、筆記層を随時作成がで
き且つ、製品ロット種類を簡便に作成することができ
る。また、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定
性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改良するこ
とができる。また、製造時に筆記層を設けることができ
るため、不要部分を設けないためにコスト削減が可能で
ある。
【0042】請求項17に記載の発明は、センターコア
層の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体に、クッション性を有する樹
脂層を少なくとも有する転写箔を転写して作成したこと
を特徴とするカード基材である。
【0043】この請求項17に記載の発明によれば、セ
ンターコア層の両面に第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体に、クッション性を有する樹
脂層を、転写箔を転写して作成することで、製造時にカ
ード基材の種類厚さなどが容易に変更することができ、
樹脂層を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に
作成することができる。また、従来塗布方式に比べカー
ド基材の性能安定性、カード化簡便性、カード基材の密
着性を改良することができる。また、製造時に樹脂層を
設けることができるため、不要部分を設けないためにコ
スト削減が可能である。
【0044】請求項18に記載の発明は、電子部品を埋
設したセンターコア層の両面に少なくとも第1シート部
材と第2シート部材を積層した情報記録体に、クッショ
ン性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔を転写し
て作成したことを特徴とするカード基材である。
【0045】この請求項18に記載の発明によれば、電
子部品を埋設したセンターコア層の両面に第1シート部
材と第2シート部材を積層した情報記録体に、クッショ
ン性を有する樹脂層を、転写箔を転写して作成すること
で、製造時にカード基材の種類厚さなどが容易に変更す
ることができ、樹脂層を随時作成ができ且つ、製品ロッ
ト種類を簡便に作成することができる。また、従来塗布
方式に比べカード基材の性能安定性、カード化簡便性、
カード基材の密着性を改良することができる。また、製
造時に樹脂層を設けることができるため、不要部分を設
けないためにコスト削減が可能である。
【0046】請求項19に記載の発明は、前記クッショ
ン性を有する樹脂層が、100℃における熱機械分析装
置の針入変位量が層厚に対し30%以下であって、15
0℃における前記熱機械分析装置の針入変位量が層厚に
対し30%以上であることを特徴とする請求項17また
は請求項18に記載のカード基材である。
【0047】この請求項19に記載の発明によれば、ク
ッション性を有する樹脂層は、転写時の樹脂層の変形及
び転写不良を抑えることができ、且つ、カードを作成し
た場合、高温でのカード変形を防止することができ、ま
た樹脂層の機能低下により、情報記録体上の凹凸、カー
ド上の凹凸により画像形成性が劣化してしまうという問
題を解消することができる。
【0048】請求項20に記載の発明は、前記クッショ
ン性を有する樹脂層が、活性光線硬化樹脂、または熱可
塑性樹脂からなることを特徴とする請求項17乃至請求
項19のいずれか1項に記載のカード基材である。
【0049】この請求項20に記載の発明によれば、ク
ッション性を有する樹脂層が、活性光線硬化樹脂、また
は熱可塑性樹脂からなり、転写時の変形及び転写不良を
抑えることができる。
【0050】請求項21に記載の発明は、センターコア
層の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体の少なくとも片側の最外層
に、ホットメルト接着剤を設け、前記ホットメルト接着
剤上に、クッション性を有する樹脂層を少なくとも有す
る転写箔を転写して作成することを特徴とするカード基
材製造方法である。
【0051】この請求項21に記載の発明によれば、セ
ンターコア層の両面に第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体の最外層に設けたホットメル
ト接着剤上に、クッション性を有する樹脂層を、転写箔
を転写して作成することで、製造時にカード基材の種類
厚さなどが容易に変更することができ、樹脂層を随時作
成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作成することが
できる。また、従来塗布方式に比べカード基材の性能安
定性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改良する
ことができる。また、製造時に樹脂層を設けることがで
きるため、不要部分を設けないためにコスト削減が可能
である。
【0052】請求項22に記載の発明は、電子部品を埋
設したセンターコア層の両面に少なくとも第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体の少なく
とも片側の最外層に、ホットメルト接着剤を設け、前記
ホットメルト接着剤上に、クッション性を有する樹脂層
を少なくとも有する転写箔を転写して作成することを特
徴とするカード基材製造方法である。
【0053】この請求項22に記載の発明によれば、電
子部品を埋設したセンターコア層の両面に第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体の最外層
に設けたホットメルト接着剤上に、クッション性を有す
る樹脂層を転写箔を転写して作成することで、製造時に
カード基材の種類厚さなどが容易に変更することがで
き、樹脂層を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡
便に作成することができる。また、従来塗布方式に比べ
カード基材の性能安定性、カード化簡便性、カード基材
の密着性を改良することができる。また、製造時に樹脂
層を設けることができるため、不要部分を設けないため
にコスト削減が可能である。
【0054】請求項23に記載の発明は、第1のシート
部材と第2のシート部材との間に所定の厚みの電子部品
を備え、少なくとも前記第1のシート部材と前記第2の
シート部材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り
合わせた情報記録体に、クッション性を有する樹脂層を
少なくとも有する転写箔を転写して作成することを特徴
とするカード基材製造方法である。
【0055】この請求項23に記載の発明によれば、第
1のシート部材と第2のシート部材と電子部品とを接着
剤で塗工または貼り合わせた情報記録体に、クッション
性を有する樹脂層を、転写箔を転写して作成すること
で、製造時にカード基材の種類厚さなどが容易に変更す
ることができ、樹脂層を随時作成ができ且つ、製品ロッ
ト種類を簡便に作成することができる。また、従来塗布
方式に比べカード基材の性能安定性、カード化簡便性、
カード基材の密着性を改良することができる。また、製
造時に樹脂層を設けることができるため、不要部分を設
けないためにコスト削減が可能である。
【0056】請求項24に記載の発明は、第1のシート
部材と第2のシート部材との間に所定の厚みの電子部品
を備え、少なくとも前記第1のシート部材と前記第2の
シート部材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り
合わせた情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホッ
トメルト接着剤を設け、前記ホットメルト接着剤上に、
クッション性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔
を転写して作成することを特徴とするカード基材製造方
法である。
【0057】この請求項24に記載の発明によれば、第
1のシート部材と第2のシート部材と電子部品とを接着
剤で塗工または貼り合わせた情報記録体の最外層に設け
たホットメルト接着剤上に、クッション性を有する樹脂
層を、転写箔を転写して作成することで、製造時にカー
ド基材の種類厚さなどが容易に変更することができ、樹
脂層を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作
成することができる。また、従来塗布方式に比べカード
基材の性能安定性、カード化簡便性、カード基材の密着
性を改良することができる。また、製造時に樹脂層を設
けることができるため、不要部分を設けないためにコス
ト削減が可能である。
【0058】請求項25に記載の発明は、センターコア
層の両面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体に、熱転写記録法で昇華もし
くは熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有
する転写箔、筆記層を少なくとも有する転写箔、クッシ
ョン性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔の何れ
か1つ以上を転写して作成したことを特徴とするカード
基材である。
【0059】この請求項25に記載の発明によれば、セ
ンターコア層の両面に第1のシート部材と第2のシート
部材を積層した情報記録体に、受像層を少なくとも有す
る転写箔、筆記層を少なくとも有する転写箔、クッショ
ン性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔の何れか
1つ以上を転写して作成したから、製造時にカード基材
の種類厚さなどが容易に変更することができ、受像層、
筆記層、樹脂層の何れか1つ以上を随時作成ができ且
つ、製品ロット種類を簡便に作成することができる。ま
た、従来塗布方式に比べカード基材の性能安定性、カー
ド化簡便性、カード基材の密着性を改良することができ
る。また、製造時に受像層、筆記層、樹脂層の何れか1
つ以上を設けることができるため、不要部分を設けない
ためにコスト削減が可能である。
【0060】請求項26に記載の発明は、電子部品を埋
設したセンターコア層の両面に少なくとも第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体に、熱転
写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容する受
像層を少なくとも有する転写箔、筆記層を少なくとも有
する転写箔、クッション性を有する樹脂層を少なくとも
有する転写箔の何れか1つ以上を転写して作成したこと
を特徴とするカード基材である。
【0061】この請求項26に記載の発明によれば、電
子部品を埋設したセンターコア層の両面に第1のシート
部材と第2のシート部材を積層した情報記録体に、受像
層を少なくとも有する転写箔、筆記層を少なくとも有す
る転写箔、クッション性を有する樹脂層を少なくとも有
する転写箔の何れか1つ以上を転写して作成したから、
製造時にカード基材の種類厚さなどが容易に変更するこ
とができ、受像層、筆記層、樹脂層の何れか1つ以上を
随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に作成する
ことができる。また、従来塗布方式に比べカード基材の
性能安定性、カード化簡便性、カード基材の密着性を改
良することができる。また、製造時に受像層、筆記層、
樹脂層の何れか1つ以上を設けることができるため、不
要部分を設けないためにコスト削減が可能である。
【0062】請求項27に記載の発明は、前記第1のシ
ート部材と第2のシート部材と電子部品を塗工または貼
り合わせた情報記録体にするために低温接着剤を用いた
ことを特徴とする請求項6、請求項7、請求項14、請
求項15、請求項16、請求項23、請求項24のいず
れか1項に記載のカード基材製造方法である。
【0063】この請求項27に記載の発明によれば、第
1のシート部材と第2のシート部材と電子部品を塗工ま
たは貼り合わせに、低温接着剤を用いたことで、転写時
の変形及び転写不良を抑え、且つ、カード基材を作成し
た場合、高温でのカード変形を防止できる。
【0064】請求項28に記載の発明は、前記転写箔
は、加熱で加圧して転写することを特徴とする請求項4
乃至請求項7、請求項12乃至請求項15、請求項21
乃至請求項24のいずれか1項に記載のカード基材製造
方法である。
【0065】この請求項28に記載の発明によれば、転
写箔は、加熱で加圧して転写することで、転写時の変形
及び転写不良を抑え、且つ、カード基材を作成した場
合、高温でのカード変形を防止できる。
【0066】請求項29に記載の発明は、カード基材
に、熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受
容する受像層を少なくとも有する転写箔、筆記層を少な
くとも有する転写箔、クッション性を有する樹脂層を少
なくとも有する転写箔の何れか1つ以上を加熱で加圧し
て転写した後、個人認証情報を記録し、表面保護層を形
成することを特徴とするカード製造装置である。
【0067】この請求項29に記載の発明によれば、カ
ード基材に、受像層を有する転写箔、筆記層を有する転
写箔、樹脂層を有する転写箔の何れか1つ以上を加熱で
加圧して転写した後、個人認証情報を記録し、表面保護
層を形成することで、製造時にカード基材の種類厚さな
どが容易に変更することができ、受像層、筆記層、樹脂
層の何れか1つ以上を随時作成ができ且つ、製品ロット
種類を簡便に作成することができる。また、製造時に受
像層、筆記層、樹脂層の何れか1つ以上を設けることが
できるため、不要部分を設けないためにコスト削減が可
能である。
【0068】請求項30に記載の発明は、カード基材
に、熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受
容する受像層を少なくとも有する転写箔、筆記層を少な
くとも有する転写箔、クッション性を有する樹脂層を少
なくとも有する転写箔の何れか1つ以上を加熱で加圧し
て転写した後、個人認証情報として顔画像、住所、名
前、生年月日等を記録し、表面保護層を形成することを
特徴とするカード製造装置である。
【0069】この請求項30に記載の発明によれば、カ
ード基材に、受像層を有する転写箔、筆記層を有する転
写箔、樹脂層を有する転写箔の何れか1つ以上を加熱で
加圧して転写した後、個人認証情報として顔画像、住
所、名前、生年月日等を記録し、表面保護層を形成する
ことで、製造時にカード基材の種類厚さなどが容易に変
更することができ、受像層、筆記層、樹脂層の何れか1
つ以上を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便に
作成することができる。また、製造時に受像層、筆記
層、樹脂層の何れか1つ以上を設けることができるた
め、不要部分を設けないためにコスト削減が可能であ
る。
【0070】請求項31に記載の発明は、請求項1、請
求項2、請求項9、請求項10、請求項17、請求項1
8に記載のカード基材に、個人情報として顔画像、住
所、名前、生年月日等の個人情報が記載してあることを
特徴とするカードである。
【0071】この請求項31に記載の発明によれば、カ
ード基材に、個人情報として顔画像、住所、名前、生年
月日等の個人情報が記載してあり、身分証明書、パスポ
ート、外国人登録証、図書館利用カード、キャッシュカ
ード、クレジットカード、自動車免許証等の免許証類、
従業者証、社員証、会員証、医療カード及び学生証など
に用いることができる。
【0072】請求項32に記載の発明は、請求項1、請
求項2、請求項9、請求項10、請求項17、請求項1
8に記載のカード基材、請求項31に記載のカードに透
明表面保護層を設けることを特徴とするカードである。
【0073】この請求項32に記載の発明によれば、カ
ードに透明表面保護層を設けることで耐久性がある。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、この発明のカード基材、カ
ード基材製造方法及びカード製造装置並びカードを図面
に基づいて詳細に説明するが、この発明は、この実施の
形態に限定されない。
【0075】図1はIDカード基材の断面図である。こ
の発明のIDカード基材は、図1(a)に示すように、
センターコア層Aの両面に第1のシート部材1と第2の
シート部材2を積層した情報記録体Bを有する。センタ
ーコア層Aは、接着剤3a,3bからなり、第1のシー
ト部材1と第2のシート部材2とを接着する。
【0076】この情報記録体Bの最外層の第1のシート
部材1には、ホットメルト接着剤4aを設け、ホットメ
ルト接着剤4a上に、クッション性を有する樹脂層5a
を、転写箔を転写して作成する。また、最外層の第2の
シート部材2には、ホットメルト接着剤4bを設け、ホ
ットメルト接着剤4b上に、クッション性を有する樹脂
層5bを、転写箔を転写して作成する。
【0077】このクッション性を有する樹脂層5a,5
bは、100℃における熱機械分析装置の針入変位量が
層厚に対し30%以下であって、150℃における前記
熱機械分析装置の針入変位量が層厚に対し30%以上で
ある。このクッション性を有する樹脂層5a,5bは、
針入変位量を規定することで、転写時のクッション層の
変形及び転写不良を抑えることができ、且つ、カードを
作成した場合、高温でのカード変形を防止することがで
た。また、クッション層の機能低下により、情報記録体
B上の凹凸、カード上の凹凸により画像形成性が劣化し
てしまうという問題を解消することができる。また、ク
ッション性を有する樹脂層5a,5bは、活性光線硬化
樹脂、または熱可塑性樹脂からなり、転写時の変形及び
転写不良を抑えることができる。
【0078】また、情報記録体Bの片側の最外層、即ち
にクッション性を有する樹脂層5aに、ホットメルト接
着剤6aを設け、このホットメルト接着剤6a上に、熱
転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容する
受像層7を有する転写箔を転写して作成する。この受像
層7を有する転写箔は、受像層含有転写箔に金属イオン
含有化合物を含有することが好ましく、性能安定性、I
Dカード基材と各層との密着性を改良することが可能で
ある。
【0079】また、情報記録体Bの片側の最外層、即ち
にクッション性を有する樹脂層5bに、ホットメルト接
着剤6bを設け、このホットメルト接着剤6b上に、筆
記層8を有する転写箔を転写して作成する。転写箔は、
加熱で加圧して転写することが好ましく、転写時の変形
及び転写不良を抑え、且つ、カード基材を作成した場
合、高温でのカード変形を防止できる。また、筆記層7
を印刷により形成することができる。
【0080】このように、センターコア層Aの両面に少
なくとも第1のシート部材1と第2のシート部材2を積
層した情報記録体Bに、熱転写記録法で昇華もしくは熱
拡散性染料画像を受容する受像層7を少なくとも有する
転写箔、筆記層8を少なくとも有する転写箔、クッショ
ン性を有する樹脂層5a,5bを少なくとも有する転写
箔の何れか1つ以上を転写して作成したから、製造時に
IDカード基材の種類厚さなどが容易に変更することが
でき、受像層7、筆記層8、樹脂層5a,5bの何れか
1つ以上を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便
に作成することができる。また、従来塗布方式に比べI
Dカード基材の性能安定性、カード化簡便性、IDカー
ド基材の密着性を改良することができる。また、製造時
に受像層7、筆記層8、樹脂層5a,5bの何れか1つ
以上を設けることができるため、不要部分を設けないた
めにコスト削減が可能である。
【0081】また、IDカード基材には、個人情報とし
て顔画像、住所、名前、生年月日等の個人情報が記載さ
れることで、身分証明書、パスポート、外国人登録証、
図書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカー
ド、自動車免許証等の免許証類、従業者証、社員証、会
員証、医療カード及び学生証などに用いることができ
る。
【0082】また、IDカード基材を用いたIDカード
とし、このIDカードに透明表面保護層を設けることで
耐久性がある。
【0083】また、この発明のIDカード基材は、図1
(b)に示すように、最外層の第2のシート部材2に
は、ホットメルト接着剤6bを設け、このホットメルト
接着剤6b上に、筆記層8を有する転写箔を転写して作
成し、筆記層8側にクッション性を有する樹脂層を設け
ないものでも良い。
【0084】また、この発明のIDカード基材は、図1
(c)に示すように、ホットメルト接着剤4a,6a,
4b,6bを設けないで、最外層の第1のシート部材1
にクッション性を有する樹脂層5a、受像層7を転写箔
を転写して設け、最外層の第2のシート部材2にクッシ
ョン性を有する樹脂層5b、筆記層8を有する転写箔を
転写して設けるものでも良い。
【0085】また、この発明のIDカード基材は、図1
(d)に示すように、ホットメルト接着剤4a,6a,
4b,6bを設けないで、最外層の第1のシート部材1
にクッション性を有する樹脂層5a、受像層7を転写箔
を転写して設け、最外層の第2のシート部材2に、筆記
層8を有する転写箔を転写して設けるものでも良い。
【0086】図2はICカード基材の断面図である。こ
の発明のICカード基材は、図2(a)に示すように、
電子部品9を埋設したセンターコア層Aの両面に第1の
シート部材1と第2のシート部材2を積層した情報記録
体Bを有する。センターコア層Aは、接着剤3a,3b
からなり、第1のシート部材1と第2のシート部材2と
を接着する。また、電子部品9は、ICチップ9aとア
ンテナ9bとからなる。
【0087】情報記録体Bは、第1のシート部材1と第
2のシート部材2との間に所定の厚みの電子部品9を備
え、第1のシート部材1と第2のシート部材2と電子部
品9とを接着剤3a,3bで塗工または貼り合わせたも
のである。
【0088】この情報記録体Bの最外層の第1のシート
部材1には、ホットメルト接着剤4aを設け、ホットメ
ルト接着剤4a上に、クッション性を有する樹脂層5a
を、転写箔を転写して作成する。また、最外層の第2の
シート部材2には、ホットメルト接着剤4bを設け、ホ
ットメルト接着剤4b上に、クッション性を有する樹脂
層5bを、転写箔を転写して作成する。
【0089】このクッション性を有する樹脂層5a,5
bは、100℃における熱機械分析装置の針入変位量が
層厚に対し30%以下であって、150℃における前記
熱機械分析装置の針入変位量が層厚に対し30%以上で
ある。このクッション性を有する樹脂層5a,5bは、
針入変位量を規定することで、転写時のクッション層の
変形及び転写不良を抑えることができ、且つ、カードを
作成した場合、高温でのカード変形を防止することがで
た。また、クッション層の機能低下により、情報記録体
B上の凹凸、カード上の凹凸により画像形成性が劣化し
てしまうという問題を解消することができる。また、ク
ッション性を有する樹脂層5a,5bは、活性光線硬化
樹脂、または熱可塑性樹脂からなり、転写時の変形及び
転写不良を抑えることができる。
【0090】また、情報記録体Bの片側の最外層、即ち
にクッション性を有する樹脂層5aに、ホットメルト接
着剤6aを設け、このホットメルト接着剤6a上に、熱
転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容する
受像層7を有する転写箔を転写して作成する。この受像
層7を有する転写箔は、受像層含有転写箔に金属イオン
含有化合物を含有することが好ましく、性能安定性、I
Cカード基材と各層との密着性を改良することが可能で
ある。
【0091】また、情報記録体Bの片側の最外層、即ち
にクッション性を有する樹脂層5bに、ホットメルト接
着剤6bを設け、このホットメルト接着剤6b上に、筆
記層8を有する転写箔を転写して作成する。転写箔は、
加熱ロールで加圧して転写することが好ましく、転写時
の変形及び転写不良を抑え、且つ、カード基材を作成し
た場合、高温でのカード変形を防止できる。また、筆記
層7を印刷により形成することができる。
【0092】また、第1のシート部材1と第2のシート
部材2と電子部品9を塗工または貼り合わせた情報記録
体Bにするために湿気硬化型接着剤を用いることが好ま
しく、転写時の変形及び転写不良を抑え、且つ、カード
基材を作成した場合、高温でのカード変形を防止でき
る。
【0093】このように、センターコア層Aの両面に少
なくとも第1のシート部材1と第2のシート部材2を積
層した情報記録体Bに、熱転写記録法で昇華もしくは熱
拡散性染料画像を受容する受像層7を少なくとも有する
転写箔、筆記層8を少なくとも有する転写箔、クッショ
ン性を有する樹脂層5a,5bを少なくとも有する転写
箔の何れか1つ以上を転写して作成したから、製造時に
ICカード基材の種類厚さなどが容易に変更することが
でき、受像層7、筆記層8、樹脂層5a,5bの何れか
1つ以上を随時作成ができ且つ、製品ロット種類を簡便
に作成することができる。また、従来塗布方式に比べI
Cカード基材の性能安定性、カード化簡便性、ICカー
ド基材の密着性を改良することができる。また、製造時
に受像層7、筆記層8、樹脂層5a,5bの何れか1つ
以上を設けることができるため、不要部分を設けないた
めにコスト削減が可能である。
【0094】また、ICカード基材には、個人情報とし
て顔画像、住所、名前、生年月日等の個人情報が記載さ
れることで、身分証明書、パスポート、外国人登録証、
図書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカー
ド、自動車免許証等の免許証類、従業者証、社員証、会
員証、医療カード及び学生証などに用いることができ
る。
【0095】また、ICカード基材を用いたICカード
とし、このICカードに透明表面保護層を設けることで
耐久性がある。
【0096】また、この発明のICカード基材は、図2
(b)に示すように、最外層の第2のシート部材2に
は、ホットメルト接着剤6bを設け、このホットメルト
接着剤6b上に、筆記層8を有する転写箔を転写して作
成し、筆記層8側にクッション性を有する樹脂層を設け
ないものでも良い。
【0097】また、この発明のICカード基材は、図2
(c)に示すように、ホットメルト接着剤4a,6a,
4b,6bを設けないで、最外層の第1のシート部材1
にクッション性を有する樹脂層5a、受像層7を転写箔
を転写して設け、最外層の第2のシート部材2にクッシ
ョン性を有する樹脂層5b、筆記層8を有する転写箔を
転写して設けるものでも良い。
【0098】また、この発明のIDカード基材は、図2
(d)に示すように、ホットメルト接着剤4a,6a,
4b,6bを設けないで、最外層の第1のシート部材1
にクッション性を有する樹脂層5a、受像層7を転写箔
を転写して設け、最外層の第2のシート部材2に、筆記
層8を有する転写箔を転写して設けるものでも良い。
【0099】次に、この発明の構成を詳細に説明する。 <ICカード及びIDカード基材用シート部材>第1の
シート部材または第2のシート部材としては、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共
重合体等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ
化エチレン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体等の
ポリフッ化エチレン系樹脂、ナイロン6、ナイロン6.
6等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチ
レン/ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコー
ル、ビニロン等のビニル重合体、生分解性脂肪族ポリエ
ステル、生分解性ポリカーボネート、生分解性ポリ乳
酸、生分解性ポリビニルアルコール、生分解性セルロー
スアセテート、生分解性ポリカプロラクトン等の生分解
性樹脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース
系樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル
酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリイミド等の合成樹脂シート、
または上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等の紙、金
属箔等の単層体或いはこれら2層以上の積層体が挙げら
れる。この発明の支持体の厚みは、30〜300μm望
ましくは50〜200μmである。
【0100】IDカード基材またはICカード基材用シ
ート部材は、第1のシート部材または第2シート部材は
同一であっても良く、場合によっては異なる基材または
厚さの異なる支持体を複数積層し、貼り合わせ等により
構成されたカードを作成しても良い。この発明において
は、場合により支持体の配向性を同一にし、貼り合わせ
ることも可能である。
【0101】また、支持体上に、易接化処理を施しても
よく、カップリング剤、ラテックス、親水性樹脂などの
樹脂層より形成される。場合により支持体をコロナ処
理、プラズマ処理等の易接処理を施しても良い。また、
熱収縮を低減するためにアニール処理などを行っても良
い。
【0102】支持体には必要に応じて、エンボス、サイ
ン、ICメモリ、光メモリ、磁気記録層、偽変造防止用
印刷層(パール顔料層、透かし印刷層、マイクロ文字
等)、ICチップ隠蔽層等を設けることができる。 [情報記録体、IDカード基材、ICカード基材、ID
カード、ICカードの定義]この発明の情報記録体と
は、IDカード基材、ICカード基材等を含む個人情報
を記録する前の基材を示す。また、IDカード、ICカ
ードとは、個人情報を記録し、最終形態になったカード
を表す。 [ICカード用電子部品材料] (電子部品)電子部品とは、情報記録部材のことを示
し、具体的には電子カードの利用者の情報を電気的に記
憶するICチップ及びICチップに接続されたコイル状
のアンテナである。ICチップはメモリのみやそれに加
えてマイクロコンピュータなどである。場合により電子
部品にコンデンサーを含んでもよい。この発明はこれに
限定はされず情報記録部材に必要な電子部品であれば特
に限定はない。
【0103】ICモジュールはアンテナコイルを有する
ものであるが、アンテナパターンを有する場合、銅の巻
き線によるコイルや、銀ペースト等の導体ペーストを絶
縁性の基盤上に渦巻き状に印刷したものや、銅箔等の金
属箔をエッチングしたコイル等が用いられている。この
発明では、通信性から銅の巻き線によるコイルを使用す
ることが好ましい。場合により樹脂、絶縁層などで被覆
していても良い。
【0104】アンテナコイルを含む回路パターンは巻き
線タイプであることが好ましく、場合により途中のコイ
ルパターンと短絡することないよう別工程で電気的に接
続することも可能である。アンテナコイルのターン回数
は2〜10ターンであることが好ましいが、この発明で
は特に制限はない。プリント基板としては、ポリエステ
ル等の熱可塑性のフィルムが用いられ、更に耐熱性が要
求される場合はポリイミドが有利である。ICチップと
アンテナパターンとの接合は銀ペースト、銅ペースト、
カーボンペースト等の導電性接着剤(日立化成工業のE
N−4000シリーズ、東芝ケミカルのXAPシリーズ
等)や、異方性導電フィルム(日立化成工業製アニソル
ム等)を用いる方法、或いは半田接合、ACF接合を行
う方が知られているがいずれの方法を用いてもよい。
【0105】予めICチップを含む部品を所定の位置に
載置してから樹脂を充填するために、樹脂の流動による
剪断力で接合部が外れたり、樹脂の流動や冷却に起因し
て表面の平滑性を損なったりと安定性に欠けることを解
消するため、予め基板シートに樹脂層を形成しておいて
該樹脂層内に部品を封入するために該電子部品を多孔質
の樹脂フィルム、多孔質の発泡性樹脂フィルム、可撓性
の樹脂シート、多孔性の樹脂シートまたは不織布シート
状にし使用されることが好ましい。例えば特願平11−
105476号等に記載されている方法等を用いること
ができる。例えば、不織シート部材として、不織布など
のメッシュ状織物や、平織,綾織,繻子織の織物などが
ある。また、モケット、プラッシュベロア、シール、ベ
ルベット、スウェードと呼ばれるパイルを有する織物な
どを用いることができる。材質としては、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン8等のポリアミド系、ポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステル系、ポリエチレン
等のポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポリ
塩化ビニリデン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリロニ
トリル、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアクリ
ル系、ポリシアン化ビニリデン系、ポリフルオロエチレ
ン系、ポリウレタン系等の合成樹脂、絹、綿、羊毛、セ
ルロース系、セルロースエステル系等の天然繊維、再生
繊維(レーヨン、アセテート)、アラミド繊維の中から
選ばれる1種又は2種以上を組み合わせた繊維が挙げら
れる。これらの繊維材料において好ましくは、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド系、ポリアクリロニト
リル、アクリルアミド、メタクリルアイド等のアクリル
系、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系、
再生繊維としてのセルロース系、セルロースエステル系
であるレーヨン及びアセテート、アラミド繊維が挙げら
れる。
【0106】また、ICチップは点圧強度が弱いために
ICチップ近傍に補強板を有することも好ましい。電子
部品の全厚さは10〜500μmが好ましく、より好ま
しくは10〜450μm、更に好ましくは10〜400
μmが好ましい。 [第1のシート部材と、第2のシート部材との間に電子
部品とを備える方法]この発明の第1のシート部材と第
2のシート部材との間に所定の電子部品とを備えるため
に製造方式としては、熱貼合法、接着剤貼合法及び射出
成形法が知られているが、いずれの方法で貼り合わせて
もよい。また、第1のシート部材と第2のシート部材は
貼り合わせる前後いずれかにフォーマット印刷または、
情報記録を行ってもよく、オフセット印刷、グラビア印
刷、シルク印刷、スクリーン印刷、凹版印刷、凸版印
刷、インクジェット方式、昇華転写方式、電子写真方
式、熱溶融方式等のいずれの方式によって形成すること
ができる。
【0107】この発明のID搭載カード基材及びIC搭
載カード基材の製造方法は、特開2000−03602
6、特開2000−219855、特開2000−21
1278、特開2000−219855、特開平10−
316959号、特開平11−5964号等のように貼
り合わせ、塗設方法が開示されている。いずれの貼り合
わせ方式、塗設方法等を用いてもよく、この発明には特
に制限ない。
【0108】この発明のIC搭載カード基材の製造方法
は、少なくとも、常温状態では固形物または粘調体であ
り、加熱状態では軟化する接着部材をカード用の電子部
品に施して電子部品保持体を形成する工程と、この電子
部品保持体を基板用の部材上に配置する工程と、この基
板用の部材上の電子部品保持体を覆うように表面用の部
材を配置する工程と、所定の加圧加温条件の下で基板用
の部材、電子部品保持体及び表面用の部材とを貼り合わ
せる工程とを有し、貼り合わせることを特徴とするもの
である。
【0109】この固形物または粘調体の加熱状態で軟化
する接着部材とは、接着剤自身をシート状に形成し具備
する方法と接着剤自身を加熱または常温で溶融し射出成
型によって貼り合わせることが好ましい。この発明の場
合支持体の熱変形などを低減するために低温接着剤が好
ましく、より好ましくは反応型接着剤、ホットメルト接
着剤、更に好ましくは反応型ホットメル接着剤を用いる
ことが好ましい。
【0110】第1のシート部材と第2のシート部材との
間に所定の電子部品の接着または貼り合わせ可能な温度
は、80℃以下であることが好ましく、より好ましくは
0〜80℃、更に好ましくは20℃〜80℃である。こ
の発明の製造において、貼り合わせ後に支持体のそり等
を低減させるために冷却工程を設けることが好ましい。
冷却温度は70℃以下であることが好ましく、より好ま
しくは−10〜70℃、更に好ましくは10〜60℃で
ある。
【0111】貼り合わせ時には、基材の表面平滑性、第
1のシート部材と第2のシート部材との間に所定の電子
部品の密着性をあげるために加熱及び加圧を行うことが
好ましく、上下プレス方式、ラミネート方式、キャタピ
ラ方式等で製造することが好ましい。加熱は、10〜1
20℃が好ましく、より好ましくは30〜100であ
る。加圧は、0.05〜300kgf/cm2が好まし
く、より好ましくは0.05〜100kgf/cm2
ある。これより圧が高いICチップが破損する。加熱及
び加圧時間は好ましくは、0.1〜180secより好
ましくは0.1〜120secである。これより時間が
長いと製造効率が低下する。
【0112】この発明の電子カードの製造方法によれ
ば、上述した電子部品保持体が適用され、その貼合工程
において、所定の加圧加温条件の下で基板用の部材、電
子部品保持体及び表面用の部材とが貼り合わされるの
で、電子部品保持体自身を接着剤にして基板用の部材
と、その電子部品保持体と、表面用の基板とを再現性良
く貼り合わせることができる。
【0113】接着剤貼合法や樹脂射出法で連続シートと
して形成された貼り合わせた枚葉シートまたは連続塗工
ラミロールは、接着剤の所定硬化時間に合わした時間内
放置後、認証識別画像や書誌事項を記録をしても良く、
その後所定のカードサイズに成形しても良い。所定のカ
ードサイズに形成する方法としては打ち抜く方法、断裁
する方法等が主に選択され、ICカード基材を作成する
ことができる。 [低温接着剤]この発明のICカードに用いられる低温
接着剤は、一般に使用されているものを用いることがで
きる。
【0114】低温接着剤としては、例えばエチレン・酢
酸ビニル共重合体(EVA)系、ポリエステル系、ポリ
アミド系、熱可塑性エラストマー系、ポリオレフィン系
などが挙げられる。但し、この発明においては、カード
基体がそりやすいとか、カード表面に感熱転写による画
像形成のための受像層など高温加工に弱い層が設けられ
ている場合に層がダメージを受ける。或いは高温で貼り
合わせるために、基材が熱収縮等を起こし寸法及び貼り
合わせ時の位置精度が劣化する等の問題点から、接着剤
を介して貼り合わせる場合に、80℃以下で貼り合わせ
ることが好ましくさらには10〜80℃、さらに好まし
くは20〜80であることが好ましい。低温接着剤の中
でも具体的には反応型ホットメルト接着剤が好ましい。
更に好ましくは、光硬化型接着剤若しくは湿気硬化型接
着剤、弾性エポキシ接着剤等が好ましい。
【0115】反応型ホットメルト接着剤として、湿気硬
化型の材料で特開2000−036026、特開200
0−219855、特開2000−211278、特開
2000−219855、特願2000−369855
で開示されている。光硬化型接着剤として、特開平10
−316959号、特開平11−5964号等が開示さ
れている。
【0116】反応型湿気硬化接着剤の1例として、分子
末端にイソシアネート基含有ウレタンポリマーを主成分
とし、このイソシアネート基が水分と反応して架橋構造
を形成するものがある。
【0117】この発明に使用できる反応型接着剤として
は、住友スリーエム社製TE030、TE100、日立
化成ポリマー社製ハイボン4820、カネボウエヌエス
シー社製ボンドマスター170シリーズ、Henkel
社製MacroplastQR 3460、積水化学社
製エスダイン9631等が挙げられる。
【0118】この発明では、低温接着剤は破断伸度20
0〜1200%、2〜50Kg/mm2の範囲である物
性接着剤を用いるが、カード曲げ性の点から好ましい。
また、湿気硬化型接着剤は素材の安全性から遊離MDI
量が1.0%以下の物を使用することが好ましい。
【0119】これら接着剤のいずれも使用してもよく、
この発明には制限はない材料を用いることが好ましい。
【0120】接着剤の膜厚は、電子部品と含めた厚さで
10〜600μmが好ましく、より好ましくは10〜5
00μm、更に好ましくは10μ〜450μmである。
【0121】ここでホットメルト接着剤を使用したこの
発明のICカードの製造方法の一例を挙げる。ICカー
ドの作製に当たっては、先ず表裏のシートにアプリケー
ターでホットメルト接着剤を所定の厚さに塗工する。塗
工方法としてはローラー方式、Tダイ方式、ダイス方式
などの通常の方法が使用される。
【0122】この発明でストライプ状に塗工する場合、
Tダイスリットを間欠に開口部を持たせる等の方法があ
るが、これに限られるものではない。また、この発明の
接着剤表面を凹凸形状にする方法としては、上記方法に
より塗工した接着剤表面をエンボシングロールで加圧処
理する方法がある。接着剤を塗工した上下のシートの間
にIC部材を装着する。装着する前に塗工した接着剤を
予めヒーター等で加熱させておいてもよい。その後上下
シート間にIC部材を装着したものを接着剤の貼り合わ
せ温度に加熱したプレスで所定時間プレスするか、また
はプレスでの圧延の替わりに所定温度の恒温層中でシー
トを搬送しながらロールで圧延してもよい。また、貼り
合わせ時に気泡が入るのを防止するために真空プレス、
不活性ガス環境下で実施する方法を選択してもよい。プ
レス等で貼り合わせた後は所定形状に打ち抜くなり、カ
ード状に断裁するなりしてカード化する。接着剤に反応
型接着剤を用いた場合は、所定時間硬化反応させた後に
カード状に断裁する。硬化促進のために貼り合わせたシ
ートのカードサイズの周囲に反応に必要な水分供給のた
めの穴を開ける方法が有効である。 <熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容
する受像層を少なくとも有する転写箔> [受像転写箔]この発明受像転写箔は、離型層、透明樹
脂層を有する支持体からなることが好ましく、より好ま
しくは離型層、受像層、中間層、バリヤー層、プライマ
ー層、接着層を少なくとも1つから成る層で構成されて
いることが好ましい。場合に後述するクッション層を含
んでいても良い。
【0123】受像転写箔は、受像層以外は従来転写箔と
同様な材料を用いることができ、離型層、透明樹脂層を
有する支持体からなることが好ましく、より好ましくは
離型層、透明樹脂層、中間層、バリヤー層、プライマー
層、接着層を少なくとも1つから成る層で構成されてい
ることが好ましい。 (転写箔用支持体)支持体としては例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等の
ポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リメチルペンテン等のポリオレフィン樹脂、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレ
ン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体、等のポリフ
ッ化エチレン系樹脂、ナイロン6、ナイロン6.6等の
ポリアミド、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/
ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビ
ニロン等のビニル重合体、三酢酸セルロース、セロファ
ン等のセルロース系樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、
ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸ブチル、等のアクリル系樹脂、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等
の合成樹脂シート、または上質紙、薄葉紙、グラシン
紙、硫酸紙等の紙、金属箔等の単層体或いはこれら2層
以上の積層体が挙げられる。本発明の支持体の厚みは1
0〜200μm望ましくは15〜80μmである。10
μm以下であると支持体が転写時に破壊してしまい問題
である。この発明の特定離型層においては、ポリエチレ
ンテレフタレートが好ましい。
【0124】この発明の支持体は必要に応じて凹凸を有
することができる。凹凸作成手段としては、マット剤練
り込み、サンドブラスト加工、ヘアライン加工、マット
コーティング、もしくはケミカルエッチング等が挙げら
れる。マットコーティングの場合有機物及び無機物のい
ずれでもよい。例えば、無機物としては、スイス特許第
330,158号等に記載のシリカ、仏国特許第1,2
96,995号等に記載のガラス粉、英国特許第1,1
73,181号等に記載のアルカリ土類金属又はカドミ
ウム、亜鉛等の炭酸塩、等をマット剤として用いること
ができる。有機物としては、米国特許第2,322,0
37号等に記載の澱粉、ベルギー特許第625,451
号や英国特許第981,198号等に記載された澱粉誘
導体、特公昭44−3643号等に記載のポリビニルア
ルコール、スイス特許第330,158号等に記載のポ
リスチレン或いはポリメタアクリレート、米国特許第
3,079,257号等に記載のポリアクリロニトリ
ル、米国特許第3,022,169号等に記載されたポ
リカーボネートのような有機マット剤を用いることがで
きる。マット剤の付着方法は、予め塗布液中に分散させ
て塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布した
後、乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法を用
いてもよい。又複数の種類のマット剤を添加する場合
は、両方の方法を併用してもよい。本発明で凹凸加工す
る場合、転写面、背面のいずれか片面以上に施すことが
可能である。 (転写箔離型層)剥離層としては、高ガラス転移温度を
有するアクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ボリ
ビニルブチラール樹脂などの樹脂、ワックス類、シリコ
ンオイル類、フッ素化合物、水溶性を有するポリビニル
ピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、Si変性
ポリビニルアルコール、メチルセルロース樹脂、ヒドロ
キシセルロース樹脂、シリコン樹脂、パラフィンワック
ス、アクリル変性シリコーン、ポリエチレンワックス、
エチレン酢酸ビニルなどの樹脂が挙げられ、他にポリジ
メチルシロキサンやその変性物、例えばポリエステル変
性シリコーン、アクリル変性シリコーン、ウレタン変性
シリコーン、アルキッド変性シリコーン、アミノ変性シ
リコーン、エポキシ変性シリコーン、ポリエーテル変性
シリコーン等のオイルや樹脂、またはこの硬化物、等が
挙げられる。他のフッ素系化合物としては、フッ素化オ
レフィン、パーフルオロ燐酸エステル系化合物が挙げら
れる。好ましいオレフィン系化合物としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の分散物、ポリエチレンイミン
オクタデシル等の長鎖アルキル系化合物等が挙げられ
る。これらの離型剤で溶解性の乏しいものは分散するな
どして用いることができる。
【0125】転写箔を2枚転写する場合は熱可塑性エラ
ストマーを添加してもよい。熱可塑性エラストマーは具
体的にスチレン系(スチレン・ブロック・コポリマー
(SBC))、オレフィン系(TP)、ウレタン系(T
PU)、ポリエステル系(TPEE)、ポリアミド系
(TPAE)、1,2−ポリブタジエン系、塩ビ系(T
PVC)、フッ素系、アイオノマー樹脂、塩素化ポリエ
チレン、シリコーン系等が上げられ具体的には1996
年度版「12996の化学商品」(化学工業日報社)等
に記載されている。
【0126】この発明で好適に用いられる、ポリスチレ
ンとポリオレフィンのブロックポリマーからなる引っ張
り伸びが100%以上の熱可塑性エラストマーとは、ス
チレンおよび炭素数10以下の直鎖または分岐の飽和ア
ルキルのブロックからなる熱可塑性樹脂(以下熱可塑性
樹脂S1ともいう)を言う。特に、ポリスチレン相とポ
リオレフィンを水素添加した相をもつブロックポリマー
であるスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、ス
チレン−イソプレン−スチレン(SIS)、スチレン−
エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン
−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチ
レン−エチレン/プロピレン(SEP)のブロックポリ
マー等が挙げられる。
【0127】また、必要に応じて、この発明の離型層と
受像層との間に透明樹脂層を用いても良く、具体的に
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂などが
挙げられ、具体的には、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、スチレン、パラメチル
スチレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
等のビニル単量体やセルロース系、熱可塑性ポリエステ
ル、天然樹脂等、他の任意の高分子重合体を併用しても
よい。また、その他、赤松清監修、「新・感光性樹脂の
実際技術」、(シーエムシー、1987年)や「101
88の化学商品」657〜767頁(化学工業日報社、
1988年)記載の業界公知の有機高分子重合体を併用
してもよい。 [受像転写箔用受像層]受像層は、バインダーと各種の
添加剤で形成することができる。
【0128】この発明における受像層は、昇華型熱転写
方式により階調情報含有画像を形成すると共に、昇華型
熱転写方式または溶融型熱転写方式により文字情報含有
画像を形成するので、昇華性色素の染着性、または昇華
性色素の染着性とともに熱溶融性インクの接着性も良好
でなければならない。かかる特別な性質を受像層に付与
するには、後述するように、バインダー、及び各種の添
加剤の種類およびそれらの配合量を適宜に調整すること
が必要である。
【0129】以下、受像層を形成する成分について詳述
する。
【0130】この発明における受像層用のバインダー
は、通常に知られている昇華型感熱転写記録受像層用の
バインダーを適宜に用いることができる。例えばポリ塩
化ビニル樹脂、塩化ビニルと他のモノマー(例えばイソ
ブチルエーテル、プロピオン酸ビニル等)との共重合体
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エス
テル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール系
樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリカーボネート、三酢酸セルロース、ポリスチ
レン、スチレンと他のモノマー(例えばアクリル酸エス
テル、アクリロニトリル、塩化エチレン等)との共重合
体、ビニルトルエンアクリレート樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、ポリアクリロニト
リル樹脂、およびそれらの変性物などを挙げることがで
きるが、好ましいのは、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ルと他のモノマーとの共重合体、ポリエステル樹脂、ポ
リビニルアセタ−ル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹
脂、スチレンと他のモノマーとの共重合体、エポキシ樹
脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などさまざまのバイン
ダーを使用することができる。
【0131】また、受像層を形成するに際して、この発
明においては、例えば金属イオン含有化合物を含有させ
るのが好ましい。特に熱移行性化合物がこの金属イオン
含有化合物と反応してキレートを形成する場合である。
【0132】前記金属イオン含有化合物を構成する金属
イオンとしては、例えば周期律表の第I、第VIII族
に属する2価及び多価の金属が挙げられるが、中でもA
l、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、N
i、Sn、Ti、Zn等が好ましく、特にNi、Cu、
Co、Cr、Zn等が好ましい。これらの金属イオンを
含有する化合物としては、金属の無機または有機の塩及
び金属の錯体が好ましい。具体例を挙げると、Ni
+,Cu2+,Co2+,Cr2+及びZn2を含有した
下記一般式で表される錯体が好ましく用いられる。 [M(Q1)k (Q2)m (Q3)n]p+p(L
−) ただし、式中Mは金属イオンを表し、Q1、Q2、Q3
は、各々Mで表される金属イオンと配位結合可能な配位
化合物を表し、これらの配位化合物としては例えば「キ
レート化学(5)(南江堂)」に記載されている配位化
合物から選択することができる。特に好ましくは、金属
と配位結合する少なくとも一個のアミノ基を有する配位
化合物を挙げることができ、更に具体的には、エチレン
ジアミン及びその誘導体、グリシンアミド及びその誘導
体、ピコリンアミド及びその誘導体が挙げられる。
【0133】Lは錯体を形成しうる対アニオンであり、
Cr、SO4、ClO4等の無機化合物アニオンやベン
ゼンスルホン酸誘導体、アルキルスルホン酸誘導体等の
有機化合物アニオンが挙げられるが、特に好ましくはテ
トラフェニルホウ素アニオン及びその誘導体、ならびに
アルキルベンゼンスルホン酸アニオン及びその誘導体で
ある。kは1、2または3の整数を表し、mは1、2ま
たは0を表し、nは1または0を表すが、これらは前記
一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによっ
て決定されるか、あるいはQ1、Q2、Q3の配位子の
数によって決定される。pは1、2または3を表す。
【0134】この種の金属イオン含有化合物としては、
米国特許第4,987,049号明細書に例示されたも
のを挙げることができる。金属イオン含有化合物を添加
する場合、その添加量は受像層に対して、0.5〜20
g/m2が好ましく、1〜15g/m2がより好ましい。
【0135】また、受像層には、離型剤を添加をしても
良い。離型剤としては、バインダーと相溶性のあるもの
が好ましく、具体的には変性シリコーンオイル、変性シ
リコーンポリマーが代表的であり、例えばアミノ変性シ
リコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、ポリ
エステル変性シリコーンオイル、アクリル変性シリコー
ン樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ワックスなどが
挙げられる。
【0136】この発明における受像層は、その形成成分
を溶媒に分散あるいは溶解してなる受像層用塗工液を調
製し、その受像層用塗工液を離型層を塗工した支持体の
表面に塗布し、乾燥する塗工法によって製造することが
できる。
【0137】支持体の表面に形成される受像層の厚み
は、一般に1〜30μm、好ましくは1〜20μm程度
である。
【0138】支持体表面に形成される受像層は、1層以
上の受像機能がある層があれば良いが、場合により特開
平6−286350号、特開平5−64989号に記載
のように1層以上の受像層から形成されていても良い。
受像層の厚みは、0.01〜30μm、好ましくは0.
01〜20μm、より好ましくは0.03〜20μmで
あることが好ましい。
【0139】転写箔の中間層としては、中間層1層以上
の層から構成されることが好ましく場合によりプライマ
ー層、バリヤ層として介在しても層間の接着性をさらに
向上させてもよい。
【0140】例えば塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、
ポリビニルブチラール系樹脂、ポリビニルアルコール、
ポリカーボネート、セルロース系樹脂、スチレン系樹
脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、尿素系樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、
ポリアクリロニトリル樹脂、SEBS樹脂、SEPS樹
脂、およびそれらの変性物などを用いることができる。
【0141】上述した樹脂の中でもこの発明の目的に好
ましいのは、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、スチレ
ン系樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂、ウレタンア
クリレート樹脂、SEBS樹脂、SEPS樹脂である。
これらの樹脂は一種を単独に用いることもできるし、二
種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0142】具体的な化合物としては、ポリスチレンと
ポリオレフィンのブロックポリマーからなる熱可塑性樹
脂、ポリビニルブチラール等が好ましい。この発明の中
間層において、重合度が1000以上のポリビニルブチ
ラール樹脂としては積水化学工業(株)製のエスレック
BH−3、BX−1、BX−2、BX−5、BX−5
5、BH−S、電気化学工業(株)製のデンカブチラー
ル#4000−2、#5000−A、#6000−EP
等が市販されている。中間層のポリブチラールの熱硬化
樹脂としては熱硬化前の重合度に限定はなく低重合度の
樹脂でもよく、熱硬化にはイソシアネート硬化剤やエポ
キシ硬化剤等を用いることができ、熱硬化条件は50〜
90℃で1〜24時間が好ましい。中間層の厚みは0.
1〜1.0μmが好ましい。 (熱接着性樹脂)転写箔の接着層としては、熱貼着性樹
脂としてエチレン酢酸ビニル樹脂、エチンエチルアクリ
レート樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、アイオノマー樹
脂、ポリブタジエン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、ウレタン樹
脂、粘着付与剤(例えばフェノール樹脂、ロジン樹脂、
テルペン樹脂、石油樹脂など)などが挙げられ、それら
の共重合体や混合物でもよい。
【0143】具体的には、ウレタン変性エチレンエチル
アクリレート共重合体としては東邦化学工業(株)製の
ハイテックS−6254、S−6254B、S−312
9等が市販され、ポリアクリル酸エステル共重合体とし
ては日本純薬(株)製のジュリマーAT−210、AT
−510、AT−613、互応化学工業(株)製のプラ
スサイズL−201、SR−102、SR−103、J
−4等が市販されている。ウレタン変性エチレンエチル
アクリレート共重合体とポリアクリル酸エステル共重合
体の重量比は9:1から2:8が好ましく、接着層の厚
みは0.1〜1.0μmが好ましい。
【0144】「画像記録体上への転写箔付与方法」転写
箔の被転写材への転写は、通常サーマルヘッド、ヒート
ローラー、ホットスタンプマシン等の加熱しながら加圧
を行なえる手段を用い転写を行なう。
【0145】この発明においては、受像層を有する転写
箔を転写した前後の何れかに、フォーマット印刷からな
る情報坦持体層を設けることができる。
【0146】膜厚が0.01μm以下であると受像層の
機能の低下と転写後の引っ掻き強度が低いため問題とな
る。また、膜厚が厚いと受像層の機能の低下と転写性不
良が発生し問題となる。
【0147】フォーマット印刷からなる情報坦持体と
は、識別情報及び書籍情報を記録した複数の選ばれる少
なくとも一つが設けられた情報坦持体を表し、具体的に
は、罫線、社名、カード名称、注意事項、発行元電話番
号等を表す。
【0148】フォーマット印刷からなる情報坦持体の形
成には、日本印刷技術協会出版の「平版印刷技術」、
「新・印刷技術概論」、「オフセット印刷技術」、「製
版・印刷はやわかり図鑑」等に記載されている一般的な
インキを用いて形成することができ、光硬化型インキ、
油溶性インキ、溶剤型インキなどにカーボンなどのイン
キにより形成される。
【0149】また、場合により目視による偽造防止の為
に透かし印刷、ホログラム、細紋等が採用されてもよ
く、偽造変造防止層としては印刷物、ホログラム、バー
コード、マット調柄、細紋、地紋、凹凸パターンなどで
適時選択さ、可視光吸収色材、紫外線吸収材、赤外線吸
収材、蛍光増白材、金属蒸着層、ガラス蒸着層、ビーズ
層、光学変化素子層、パールインキ層、隣片顔料層、帯
電防止層などから表シートに印刷等で設けることも可能
である。 [最外層のホットメルト接着剤]この発明では、転写箔
により情報記録体に転写し受像層、筆記層、クッション
層を設けても良いが、更に情報記録体との密着性を向上
するためにホットメルト接着剤をあらかじめ設けていて
も良い。
【0150】ホットメルト接着剤は、転写直前に塗工す
ることが好ましいが特に制限はない。ホットメルト接着
剤としては、例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体(E
VA)系、ポリエステル系、ポリアミド系、熱可塑性エ
ラストマー系、ポリオレフィン系などが挙げられる。こ
の発明では、ホットメルト接着剤と受像層からなる転写
箔、筆記層からなる転写箔、クッション層からなる転写
箔の各々の転写する基材に塗工し貼り合わせることが可
能であり、その時の貼り合わせ温度は、0〜200℃で
貼り合わせることが可能である。但し、この発明におい
ては、カードがそりやすいとか、カード表面に感熱転写
による画像形成のための受像層など高温加工に弱い層が
設けられている場合に層がダメージを受ける。或いは高
温で貼り合わせるために基材が熱収縮等を起こし、寸法
及び貼り合わせ時の位置精度が劣化する等の問題点か
ら、接着剤を介して貼り合わせる場合に、80℃以下で
貼り合わせることが好ましく、さらには10〜80℃、
さらに好ましくは20〜80℃であることが好ましい。
ホットメルト接着剤の中でも、好ましくは低温接着剤が
好ましく、具体的には反応型ホットメルト接着剤が好ま
しい。より好ましくは光硬化型接着剤若しくは湿気硬化
型接着剤、弾性エポキシ接着剤等が好ましく、更に好ま
しくは湿気硬化型接着剤が好ましい。
【0151】反応型ホットメルト接着剤として湿気硬化
型の材料で特開2000−036026、特開2000
−219855、特開2000−211278、特開2
000−219855、特願2000−369855で
開示されている。光硬化型接着剤として特開平10−3
16959号、特開平11−5964号等が開示されて
いる。
【0152】反応型湿気硬化接着剤の1例として、分子
末端にイソシアネート基含有ウレタンポリマーを主成分
とし、このイソシアネート基が水分と反応して架橋構造
を形成するものがある。この発明に使用できる反応型接
着剤としては住友スリーエム社製TE030、TE10
0、日立化成ポリマー社製ハイボン4820、カネボウ
エヌエスシー社製ボンドマスター170シリーズ、He
nkel社製Macroplast QR 3460、
積水化学社製エスダイン9631等が挙げられる。この
発明では弾性率の異なる樹脂を用いることが好ましい。
弾性率の異なる樹脂を用いることで弾性率の高い樹脂が
骨格の機能を示し、弾性率の低い樹脂が支持体を貼り合
わせるときに穴埋め的に流動し平滑性を得ることができ
好ましい。また、変形に対してもいわゆる梁を持つ形状
になり耐性が向上する。また、湿気硬化型接着剤は素材
の安全性から遊離MDI量が1.0%以下の物を使用す
ることが好ましい。
【0153】これら接着剤のいずれを使用してもよく、
この発明には制限はない材料を用いることが好ましい。
【0154】接着剤の膜厚は、厚さで0.5〜100μ
mが好ましく、より好ましくは1〜50μm、更に好ま
しくは1μ〜40μmである。
【0155】上記記載したホットメルト接着剤は、受像
層からなる転写箔、筆記層からなる転写箔、クッション
層からなる転写箔の各々の転写する基材上に設けること
が可能である。
【0156】最外層に設ける方法としては、情報記録体
の第1のシート部材または第2のシート部材の何れか片
側のシート上にアプリケーターでホットメルト接着剤を
所定の厚さに塗工する。塗工方法としてはローラー方
式、Tダイ方式、ダイス方式などの通常の方法が使用さ
れる。これに限られるものではない。 <筆記層を少なくとも有する転写箔> [筆記を有する転写箔]この発明の筆記層を有する転写
箔は、離型層、透明樹脂層を有する支持体からなること
が好ましく、より好ましくは離型層、筆記層、中間層、
バリヤー層、プライマー層、接着層を少なくとも1つか
ら成る層で構成されていることが好ましい。場合に後述
するクッション層を含んでいても良い。
【0157】筆記層転写箔は、筆記層以外は従来転写箔
と同様な材料を用いることができる。 [筆記層を少なくとも有する転写箔用筆記層]具体的に
は転写箔用支持体、離型層、中間層、バリヤー層、プラ
イマー層、接着層は、前記受像転写箔において説明した
転写箔の詳細な説明と同様である。
【0158】筆記層とは、書き込み可能にした層であ
る。このような筆記層としては、例えば炭酸カルシウ
ム、タルク、ケイソウ土、酸化チタン、硫酸バリウム等
の無機微細粉末を熱可塑性樹脂(ポリエチレン等のポリ
オレフィン類や、各種共重合体等)に含有せしめて形成
することができる。特開平1−205155号公報に記
載の「書き込み層」をもって形成することができる。ま
た、帝国インキ社製のUVSP筆記性インキ、WR H
AS筆記性インキも用いることができる。この発明では
特に上記した無機微細粉末を含有することが好ましい。
無機顔料の含有量は、熱可塑性樹脂に対し、10〜90
%であることが好ましく、更に好ましくは10〜80%
であることが好ましい。筆記層の膜厚は1〜50μmが
好ましく、より好ましくは1〜40μm、更に好ましく
は2μ〜40μmである。膜厚が1μm以下であると転
写後の引っ掻き強度が低いため問題となる。また、膜厚
が厚いと転写性不良が発生し問題となる。 <クッション性を有する樹脂を有する樹脂を少なくとも
有する転写箔>この発明クッション性を有する樹脂を有
する樹脂を少なくとも有する転写箔は、離型層、透明樹
脂層を有する支持体からなることが好ましく、より好ま
しくは離型層、クッション層、中間層、バリヤー層、プ
ライマー層、接着層を少なくとも1つから成る層で構成
されていることが好ましい。場合に前述した受層層、筆
記層を含んでいても良い。
【0159】クッション性を有する樹脂を有する樹脂を
少なくとも有する転写箔は、クッション層以外は従来転
写箔と同様な材料を用いることができる。 [クッション性を有する樹脂を有する樹脂を少なくとも
有する転写箔用クッション層]この発明のクッション層
を形成する材料としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸エチル共重合体、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−水素添加イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリブタジエン
の様な柔軟性を有し、熱伝導性の低いものが適する。こ
の発明では特願2001−1693記載の光硬化型樹脂
からなるクッション層素材、ポリオレフィン等の熱可塑
性樹脂が特に好ましい。また、100℃における熱機械
分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に対し30%以
下であって、150℃における熱機械分析(TMA)装
置の針入変位量が層厚に対し30%以上で有ることが更
に好ましい。
【0160】100℃における熱機械分析(TMA)装
置の針入変位量が層厚に対し30%以下で有るとIC搭
載個人認証用カードになった場合、転写時のクッション
層の変形及び転写不良が発生問題であり且つ、IDカー
ド、ICカードを作成した場合高温でのカード変形を生
じ問題である。この発明において、好ましくは150℃
における熱機械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚
に対し50%以上で有ることが更に好ましい。50%以
下であるとクッション層の機能低下により、情報記録体
上の凹凸、カード上の凹凸により画像形成性が劣化して
しまい問題となる。 <熱機械分析装置の針入変位及び熱軟化点の測定方法>
支持体上に熱軟化層を成膜し、試料を4×4mm2の大
きさに切断し、熱機械分析装置(サーモフレックス、理
学電機社製)により100℃、150℃温度における層
厚に対する針入変位(%)を測定した。 <ICカードの画像保護層>この発明において、画像記
録体保護層として、表面を保護する目的で少なくとも転
写済画像記録体の受像層上または、筆記層上に熱硬化性
樹脂、光硬化性樹脂の何れかを用い保護することが可能
であり、好ましくは光硬化型樹脂組成物を用い保護する
ことが可能であり、好ましくは光硬化型樹脂組成物を用
いることが好ましい。 「熱硬化型樹脂層」この発明において、画像記録体保護
層としての熱硬化性樹脂組成物は、例えばエポキシ系、
ポリエステル系、アクリル系等の樹脂に硬化剤や硬化触
媒、流展剤、その他添加剤等を配合からなるものを用い
ることができる。
【0161】ポリエステル樹脂の組成としては、ジカル
ボン酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸を主体とし、ジオール成分としてエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族ジオ
ールを主体とするものがよく、これらにアジピン酸やア
ゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、トリメリット酸や
ピロメリット酸等の三価以上のカルボン酸、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
ト−ル等の三価以上のアルコール等を少量含んでいるも
のは溶融流動性、架橋反応性が向上するのでより好まし
い。
【0162】また、ポリエステル樹脂の平均重合度は5
〜50の範囲のものが好ましい。これより低いものはフ
ィルムにしたとき十分な強度が得られず、これより高い
ものは粉砕が困難になる。次に硬化剤としては、ポリエ
ステルの末端基が−OH型のものはイソシアナート化合
物やメラミン樹脂、例えばε−カプロラクタムブロック
イソシアナートやメチル化メラミン等がある。末端基が
−COOH型のものはエポキシ樹脂やトリグリシジルイ
ソシアヌレート等がある。 [光硬化型樹脂層]画像記録体保護層としての光硬化型
樹脂層は、付加重合性又は開環重合性を有する素材から
なるものであり、付加重合成化合物とは、ラジカル重合
性化合物、例えば特開平7−159983号、特公平7
−31399号、特願平7−231444号等の各号公
報及び特願平7−231444号明細書に記載されてい
る光重合成(熱重合性も含む)組成物を用いた光硬化型
材料であってもよい。付加重合成化合物とは、カチオン
重合系の光硬化型材料が知られており、最近では可視光
以上の長波長域に増感された光カチオン重合系の光硬化
材料も例えば、特開平6−43633号公報等に公開さ
れている。ハイブリッド型重合系の光硬化材料としては
特開平4−181944号等で組成物が開示されてい
る。具体的には、上記カチオン系開始剤、カチオン重合
性化合物、ラジカル系開始剤、ラジカル重合性化合物の
いずれかを含む光硬化層であり、この発明の目的におい
てはいずれの光硬化層を用いても構わない。 [ラジカル重合開始剤]ラジカル重合開始剤としては、
特公昭59−1281号、特公昭61−9621号、及
び特開昭60−60104号等の各公報記載のトリアジ
ン誘導体、特開昭59−1504号及び特開昭61−2
43807号等の各公報に記載の有機過酸化物、特公昭
43−23684号、特公昭44−6413号、特公昭
44−6413号及び特公昭47−1604号等の各公
報並びに米国特許第3,567,453号明細書に記載
のジアゾニウム化合物、米国特許第2,848,328
号、同第2,852,379号及び同2,940,85
3号各明細書に記載の有機アジド化合物、特公昭36−
22062号、特公昭37−13109号、特公昭38
−18015号、特公昭45−9610号等の各公報に
記載のオルト−キノンジアジド類、特公昭55−391
62号、特開昭59−14023号等の各公報及び「マ
クロモレキュルス(Macromolecules)、
第10巻、第1307頁(1977年)に記載の各種オ
ニウム化合物、特開昭59−142205号公報に記載
のアゾ化合物、特開平1−54440号公報、ヨーロッ
パ特許第109,851号、ヨーロッパ特許第126,
712号等の各明細書、「ジャーナル・オブ・イメージ
ング・サイエンス」(J.Imag.Sci.)」、第
30巻、第174頁(1986年)に記載の金属アレン
錯体、特願平4−56831号明細書及び特願平4−8
9535号明細書に記載の(オキソ)スルホニウム有機
ホウ素錯体、特開昭61−151197号公報に記載の
チタノセン類、「コーディネーション・ケミストリー・
レビュー(CoordinantionChemist
ry Review)」、第84巻、第85〜第277
頁)(1988年)及び特開平2−182701号公報
に記載のルテニウム等の遷移金属を含有する遷移金属錯
体、特開平3−209477号公報に記載の2,4,5
−トリアリールイミダゾール二量体、四臭化炭素や特開
昭59−107344号公報記載の有機ハロゲン化合物
等が挙げられる。これらの重合開始剤はラジカル重合可
能なエチレン不飽和結合を有する化合物100重量部に
対して0.01から10重量部の範囲で含有されるのが
好ましい。 [ラジカル重合系光硬化樹脂]ラジカル重合性組成物に
含有されるラジカル重合性化合物には、通常の光重合性
化合物及び熱重合性化合物が包含される。ラジカル重合
性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエ
チレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であ
ればどのようなものでもよく、モノマー、オリゴマー、
ポリマー等の化学形態をもつものが含まれる。ラジカル
重合性化合物は1種のみ用いてもよく、また目的とする
特性を向上するために任意の比率で2種以上を併用して
もよい。
【0163】ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイ
ン酸等の不飽和カルボン酸及びそれらの塩、エステル、
ウレタン、アミドや無水物、アクリロニトリル、スチレ
ン、さらに種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエー
テル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン等のラジカル
重合性化合物が挙げられる。
【0164】具体的には、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ブトキシエ
チルアクリレート、カルビトールアクリレート、シクロ
ヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリ
レート、ベンジルアクリレート、ビス(4−アクリロキ
シポリエトキシフェニル)プロパン、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポ
リプロピレングリコールジアクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テ
トラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエス
テルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド、エポキシアクリレート等のア
クリル酸誘導体、メチルメタクリレート、n−ブチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラ
ウリルメタクリレート、アリルメタクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ジメチ
ルアミノメチルメタクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールエタン
トリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエ
トキシフェニル)プロパン等のメタクリル誘導体、その
他、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、
トリアリルトリメリテート等のアリル化合物の誘導体が
挙げられ、さらに具体的には、山下晋三編、「架橋剤ハ
ンドブック」、(1981年大成社);加藤清視編、
「UV・EB硬化ハンドブック(原料編)」(1985
年、高分子刊行会);ラドテック研究会編、「UV・E
B硬化技術の応用と市場」、79頁、(1989年、シ
ーエムシー);滝山栄一郎著、「ポリエステル樹脂ハン
ドブック」、(1988年、日刊工業新聞社)等に記載
の市販品もしくは業界で公知のラジカル重合性ないし架
橋性のモノマー、オリゴマー及びポリマーを用いること
ができる。上記ラジカル重合性化合物のラジカル重合性
組成物中の添加量は好ましくは1〜97重量%であり、
より好ましくは30〜95重量%である。 [酸架橋系光硬化樹脂]この発明の酸架橋性組成物にお
いて用いられる架橋剤は、活性光または放射線の照射に
より前記この発明の特定化合物から発生する酸により架
橋反応を起こす化合物である。この発明において好適に
用いられる架橋剤は、分子内に2個以上のヒドロキシメ
チル基、アルコキシメチル基、エポキシ基またはビニル
エーテル基を有する化合物である。好ましくはこれらの
架橋性官能基が芳香環に直接結合した化合物である。具
体的には、メチロールメラミン、レゾール樹脂、エポキ
シ化されたノボラック樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。
さらに、「架橋剤ハンドブック」(山下晋三、金子東助
著、大成社(株))に記載されている化合物も好まし
い。特に、分子内に2個以上のヒドロキシメチル基また
はアルコキシメチル基を有するフェノール誘導体は画像
形成した際の画像部の強度が良好であり好ましい。この
ようなフェノール誘導体として、具体的には、レゾール
樹脂を挙げることができる。
【0165】しかしながら、これらの架橋剤は熱に対し
て不安定であり、画像記録材料を作製したあとの保存時
の安定性があまりよくない。これに対し、分子内にベン
ゼン環に結合する2個以上のヒドロキシメチル基または
アルコキシメチル基を有し、さらに分子量が1,200
以下であるフェノール誘導体は、保存時の安定性も良好
であり、この発明において最も好適に用いられる。アル
コキシメチル基としては、炭素数6以下のものが好まし
い。具体的にはメトキシメチル基、エトキシメチル基、
n−プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、n
−ブトキシメチル基、イソブトキシメチル基、sec−
ブトキシメチル基、t−ブトキシメチル基が好ましい。
さらに、2−メトキシエトキシメチル基および2−メト
キシ−1−プロポキシメチル基のように、アルコキシ置
換されたアルコキシメチル基も好ましい。具体的には、
特開平6−282067号公報、特開平7−64285
号公報、EP632,003A1号明細書等に記載され
ている化合物を挙げることができる。
【0166】この発明において好適に用いられる他の架
橋剤としては、アルデヒドやケトン化合物を挙げること
ができる。好ましくは、分子内に2個以上のアルデヒド
またはケトンを有する化合物である。
【0167】この発明において、架橋剤は全画像記録材
料固形分中、5〜70重量%、好ましくは10〜65重
量%の添加量で用いられる。架橋剤の添加量が5重量%
未満であると画像記録した際の画像部の膜強度が悪化
し、また、70重量%を越えると保存時の安定性の点で
好ましくない。これらの架橋剤は単独で使用してもよ
く、また2種類以上を組み合わせて使用してもよい。 [カチオン系重合開始剤]開始剤としては、カチオン重
合開始剤が好ましく、具体的には芳香族オニウム塩を挙
げることができる。この芳香族オニウム塩として、周期
表第Va族元素の塩たとえばホスホニウム塩(たとえば
ヘキサフルオロリン酸トリフェニルフェナシルホスホニ
ウムなど)、第VIa族元素の塩たとえばスルホニウム
塩(たとえばテトラフルオロホウ酸トリフェニルスルホ
ニウム、ヘキサフルオロリン酸トリフェニルスルホニウ
ム、ヘキサフルオロリン酸トリス(4−チオメトキシフ
ェニル)、スルホニウムおよびヘキシサフルオロアンチ
モン酸トリフェニルスルホニウムなど)、及び第VII
a族元素の塩たとえばヨードニウム塩(たとえば塩化ジ
フェニルヨードニウムなど)を挙げることができる。
【0168】このような芳香族オニウム塩をエポキシ化
合物の重合におけるカチオン重合開始剤として使用する
ことは、米国特許第4,058,401号、同第4,0
69,055号、同第4,101,513号および同第
4,161,478号公報に詳述されている。
【0169】好ましいカチオン重合開始剤としては、第
VIa族元素のスルホニウム塩が挙げられる。その中で
も、紫外線硬化性と紫外線硬化性の組成物の貯蔵安定性
の観点からすると、ヘキサフルオロアンチモン酸トリア
リールスホニウムが好ましい。またフォトポリマーハン
ドブック(フォトポリマー懇話会編 工業調査会発行1
989年)の39〜56頁に記載の公知の光重合開始
剤、特開昭64−13142号、特開平2−4804号
に記載されている化合物を任意に用いることが可能であ
る。 [カチオン重合系光硬化樹脂]カチオン重合により高分
子化の起こるタイプ(主にエポキシタイプ)のエポキシ
タイプの紫外線硬化性プレポリマー、モノマーは、1分
子内にエポキシ基を2個以上含有するプレポリマーを挙
げることができる。このようなプレポリマーとしては、
例えば、脂環式ポリエポキシド類、多塩基酸のポリグリ
シジルエステル類、多価アルコールのポリグリシジルエ
ーテル類、ポリオキシアルキレングリコールのポリグリ
シジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジル
エーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジルエーテ
ル類の水素添加化合物類、ウレタンポリエポキシ化合物
類およびエポキシ化ポリブタジエン類等を挙げることが
できる。これらのプレポリマーは、その一種を単独で使
用することもできるし、また、その二種以上を混合して
使用することもできる。
【0170】エポキシ基を1分子内に2個以上有するプ
レポリマーの含有量は70重量%以上であるのが好まし
い。カチオン重合性組成物中に含有されるカチオン重合
性化合物としては、他に例えば下記の(1)スチレン誘
導体、(2)ビニルナフタレン誘導体、(3)ビニルエ
ーテル類及び(4)N−ビニル化合物類を挙げることが
できる。 (1)スチレン誘導体 例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシ
スチレン、β−メチルスチレン、p−メチル−β−メチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシ−β−
メチルスチレン等 (2)ビニルナフタレン誘導体 例えば、1−ビニルナフタレン、α−メチル−1−ビニ
ルナフタレン、β−メチル−1−ビニルナフタレン、4
−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メトキシ−1−
ビニルナフタレン等 (3)ビニルエーテル類 例えば、イソブチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、フェニルビニルエーテル、p−メチルフェニルビ
ニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、
α−メチルフェニルビニルエーテル、β−メチルイソブ
チルビニルエーテル、β−クロロイソブチルビニルエー
テル等 (4)N−ビニル化合物類 例えばN−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルインドール、N−ビニルピロール、N−
ビニルフェノチアジン、N−ビニルアセトアニリド、N
−ビニルエチルアセトアミド、N−ビニルスクシンイミ
ド、N−ビニルフタルイミド、N−ビニルカプロラクタ
ム、N−ビニルイミダゾール等。
【0171】上記カチオン重合性化合物のカチオン重合
性組成物中の含有量は1〜97重量%が好ましく、より
好ましくは30〜95重量%である。 [ハイブリット系光硬化型樹脂層]ハイブリットタイプ
(ラジカル重合性タイプとカチオン重合タイプの併用)
が用いられる場合は、特開平4−181944号等で組
成物が開示されている。具体的には、上記カチオン系開
始剤、カチオン重合性化合物、ラジカル系開始剤、ラジ
カル重合性化合物のいずれかを含めばよく、特にこの発
明の場合は、カチオン系重合性化合物がビニルエーテル
系化合物を用いることが好ましい。 [光硬化型樹脂層へのその他添加剤] <増感剤>この発明の感光性組成物は、種々の増感剤と
組み合わせた組成物とすることによって、紫外から近赤
外領域にかけての光に対する活性を高め、極めて高感度
な重合性組成物とすることが可能である。この発明でい
う増感剤の具体例としては、カルコン誘導体やジベンザ
ルアセトン等に代表される不飽和ケトン類、ベンジルや
カンファーキノン等に代表される1,2−ジケトン誘導
体、ベンゾイン誘導体、フルオレン誘導体、ナフトキノ
ン誘導体、アントラキノン誘導体、キサンテン誘導体、
チオキサンテン誘導体、キサントン誘導体、チオキサン
トン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、シ
アニン誘導体、スチリル誘導体、メロシアニン誘導体、
オキソノール誘導体等のポリメチン色素、アクリジン誘
導体、アジン誘導体、チアジン誘導体、オキサジン誘導
体、インドリン誘導体、アズレン誘導体、アズレニウム
誘導体、スクアリリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、
テトラフェニルポルフィリン誘導体、トリアリールメタ
ン誘導体、テトラベンゾポルフィリン誘導体、テトラピ
ラジノポルフィラジン誘導体、フタロシアニン誘導体、
テトラアザポルフィラジン誘導体、テトラキノキサリロ
ポルフィラジン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、サブ
フタロシアニン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリ
ウム誘導体、テトラフィリン誘導体、アヌレン誘導体、
スピロピラン誘導体、スピロオキサジン誘導体、チオス
ピロピラン誘導体、金属アレーン錯体、有機ルテニウム
錯体等が挙げられ、その他さらに具体的には大河原信ら
編、「色素ハンドブック」(1986年、講談社)、大
河原信ら編、「機能性色素の化学」(1981年、シー
エムシー)、池森忠三朗ら編、「特殊機能材料」(19
86年、シーエムシー)、特願平7−108045号明
細書等に記載の色素および増感剤が挙げられるがこれら
に限定されるものではなく、その他、紫外が近赤外域に
かけての光に対して吸収を示す色素や増感剤が挙げら
れ、これらは必要に応じて任意の比率で二種以上用いて
もかまわない。 <重合促進剤、連鎖移動剤等>この発明の感光性組成物
には重合促進剤や連鎖移動触媒を添加できる。その具体
例としては、例えば、N−フェニルグリシン、トリエタ
ノールアミン、N,N−ジエチルアニリン等のアミン
類、米国特許第4,414,312号や特開昭64−1
3144号記載のチオール類、特開平2−291561
号記載のジスルフィド類、米国特許第3,558,32
2号や特開昭64−17048号記載のチオン類、特開
平2−291560号記載のo−アシルチオヒドロキサ
メートやN−アルコキシピリジンチオン類が挙げられ
る。 <重合禁止剤>ラジカル重合性化合物を含有するラジカ
ル重合性組成物中には光硬化性樹脂層中に液保存時の重
合を防止する目的で重合禁止剤を含有させることができ
る。ラジカル重合性組成物に添加可能な熱重合禁止剤の
具体例としては、p−メトキシフェノール、ハイドロキ
ノン、アルキル置換ハイドロキノン、カテコール、te
rt−ブチルカテコール、フェノチアジン等を挙げるこ
とができ、これらの熱重合禁止剤は、ラジカル重合可能
なエチレン性不飽和結合を有する化合物100重量部に
対して0.001から5重量部の範囲で添加されるのが
好ましい。 <帯電防止剤>帯電防止剤としては、カチオン系界面活
性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、
高分子帯電防止剤、導電性微粒子などのほか「1129
0の化学商品」化学工業日報社、p875〜876など
に記載の化合物などが挙げられる。 <界面活性剤>また、この発明の画像形成材料の画像形
成層中には、特開昭62−251740号、特開平3−
208514号等の各号公報に記載されているような非
イオン界面活性剤、或いは特開昭59−121044
号、特開平4−13149号等の各号公報に記載されて
いるような両性界面活性剤を添加することができる。
【0172】また、シリコーン油、シリコーン−アルキ
レンオキシド共重合体(たとえばユニオンカーバイド社
から市販されているL−5410)のような界面活性
剤、日本ユニカー製のようなシリコーン系活性剤、シリ
コーン油含有脂肪族エポキシド類、ケイ素含有モノエポ
キシド等を挙げることができる。東芝シリコーン株式会
社1994年発行の「新シリコーンとその応用」、アズ
マックス株式会社1996年発行の「特殊シリコーン試
薬カタログ」等記載されているSi系添加剤を使用する
こともできる。添加量は0.001〜1重量%が好まし
い。 <樹脂>粘着ポリマー、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、スチレン、パラメチル
スチレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
等のビニル単量体やセルロース系、熱可塑性ポリエステ
ル、天然樹脂等、他の任意の高分子重合体を併用しても
よい。また、その他、赤松清監修、「新・感光性樹脂の
実際技術」、(シーエムシー、1987年)や「101
88の化学商品」657〜767頁(化学工業日報社、
1988年)記載の業界公知の有機高分子重合体を併用
してもよい。
【0173】この発明で特に好ましくは不飽和基含有樹
脂が好ましく、ラジカルまたは酸により重合可能な基を
含むことを特徴としており、不飽和基とはここでは、グ
リシジル基、(メタ)アクリロイル基、ビニル基等を表
す。感光性組成物中におけるこれら高分子重合体の含有
量は、1〜70重量%の範囲が好ましく、5〜50重量
%の範囲が更に好ましい。 <塗布溶剤>この発明では、塗布溶剤に制限はなく、塗
布溶剤を使用する場合は講談社発行「溶剤ハンドブッ
ク」に詳述されている。なお、これらの有機溶剤の使用
にあたっては、特に制限はない。
【0174】この発明の感光性組成物はさらに目的に応
じて、染料、有機および無機顔料、ホスフィン、ホスホ
ネート、ホスファイト等の酸素除去剤や還元剤、カブリ
防止剤、退色防止剤、ハレーション防止剤、蛍光増白
剤、着色剤、増量剤、可塑剤、難燃剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、発砲剤、防カビ剤、磁性体やその他種々の
特性を付与する添加剤、希釈溶剤等と混合して使用して
も良い。 [熱または光硬化型樹脂層形成方法]熱または光硬化型
樹脂層を画像記録体上に作成する場合、塗布方式で作成
するか若しくは転写箔で形成することが好ましい。
【0175】画像記録体上に保護する方法として塗布を
選択する場合、従来公知の方法、例えば回転塗布、ワイ
ヤーバー塗布、ディップ塗布、フェルト塗布、エアーナ
イフ塗布、スプレイ塗布、エアースプレイ塗布、静電エ
アースプレイ塗布、ロール塗布ブレード塗布及びカーテ
ン塗布等の方法が用いられる。この際塗布量は用途によ
り異なるが、例えば固形分として0.05〜50.0g
/m2の塗布量が好ましい。なお、塗布量が少なくなる
につれて見掛の感度が大になるが画像形成層の皮膜特
性、耐薬品性が低下する。
【0176】塗布後硬化させる方法として活性な電磁波
を発生させるものは全て用いることができる。例えば、
レーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュラン
プ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライ
ドランプ、タングステンランプ、水銀灯、無電極光源等
をあげることができる。好ましくは、キセノンランプ、
ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドラ
ンプ、タングステンランプ、水銀灯等の光源が挙げら
れ、この際加えられるエネルギーは、重合開始剤の種類
により、露光距離、時間、強度を調整することで適時選
択して用いることができる。 [活性硬化線]レーザーを光源として用いる場合には、
露光面積を微小サイズに絞ることが容易であり、高解像
度の画像形成が可能となる。レーザー光源としてはアル
ゴンレーザー、He−Neガスレーザー、YAGレーザ
ー、半導体レーザー等を何れも好適に用いることが可能
である。
【0177】また、活性光線を用い光硬化を行う場合、
減圧下、窒素気流中で光硬化を安定化する手段等を用い
てもかまわない。 [熱処理]熱エネルギーを加えることもでき手段として
は、オーブン、ヒ−トロ−ル、ホットスタンプ、サーマ
ルヘッド、レーザー光、赤外線フラッシュ、熱ペンなど
を適時選択して用いることができる。
【0178】この発明の熱または光硬化型樹脂層からな
る保護は、耐熱性の支持体、例えば、特開平10−85
3、特開2001−138674、特開2001−24
6700記載のような方法を用いることができる。具体
的には、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム上に
塗工によって形成された透明保護層リボンもしくは透明
保護箔をあらかじめ用意しておき、これを、例えば、サ
ーマルヘッドや熱転写ロールを用いて、熱転写すること
によって形成することができる。 <画像記録体の画像形成方法>この発明の画像記録体に
は画像要素が設けられ、顔画像等の認証識別画像、属性
情報画像、認証識別文字、属性情報文字から選ばれる少
なくとも1つが設けられた基体上の該画像または印刷面
側、フォーマット印刷面側に形成したものである。
【0179】顔画像は通常の場合、階調を有するフルカ
ラー画像で、例えば昇華型感熱転写記録方式、ハロゲン
化銀カラー写真方式等により作製される。また、文字情
報画像は二値画像よりなり、例えば溶融型感熱転写記録
方式、昇華型感熱転写記録方式、ハロゲン化銀カラー写
真方式、電子写真方式、インクジェット方式等により作
製されている。この発明においては、昇華型感熱転写記
録方式により顔画像等の認証識別画像、属性情報画像を
記録することが好ましい。
【0180】属性情報は氏名、住所、生年月日、資格等
であり、属性情報は通常文字情報として記録され溶融型
感熱転写記録方法が一般的である。フォーマット印刷ま
たは、情報記録を行ってもよく、オフセット印刷、グラ
ビア印刷、シルク印刷、スクリーン印刷、凹版印刷、凸
版印刷、インクジェット方式、昇華転写方式、電子写真
方式、熱溶融方式等のいずれの方式によっても形成する
ことができる。
【0181】さらに、偽変造防止の目的では透かし印
刷、ホログラム、細紋等が採用されてもよい。偽造変造
防止層としては印刷物、ホログラム、バーコード、マッ
ト調柄、細紋、地紋、凹凸パターンなどで適時選択さ
れ、可視光吸収色材、紫外線吸収材、赤外線吸収材、蛍
光増白材、金属蒸着層、ガラス蒸着層、ビーズ層、光学
変化素子層、パールインキ層、隣片顔料層などから成
る。 <昇華画像形成方法>昇華型感熱転写記録用インクシー
トは、支持体とその上に形成された昇華性色素含有イン
ク層とで構成することができる。 −支持体− 支持体としては、寸法安定性がよく、感熱ヘッドでの記
録の際の熱に耐える限り特に制限がなく、従来から公知
のものを使用することができる。 −昇華性色素含有インク層− 上記昇華性色素含有インク層は、基本的に昇華性色素と
バインダーとを含有する。
【0182】前記昇華性色素としてはシアン色素、マゼ
ンタ色素およびイエロー色素を挙げることができる。
【0183】前記シアン色素としては、特開昭59−7
8896号公報、同59−227948号公報、同60
−24966号公報、同60−53563号公報、同6
0−130735号公報、同60−131292号公
報、同60−239289号公報、同61−19396
号公報、同61−22993号公報、同61−3129
2号公報、同61−31467号公報、同61−359
94号公報、同61−49893号公報、同61−14
8269号公報、同62−191191号公報、同63
−91288号公報、同63−91287号公報、同6
3−290793号公報などに記載されているナフトキ
ノン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素
等が挙げられる。
【0184】前記マゼンタ色素としては、特開昭59−
78896号公報、同60−30392号公報、同60
−30394号公報、同60−253595号公報、同
61−262190号公報、同63−5992号公報、
同63−205288号公報、同64−159号、同6
4−63194号公報等の各公報に記載されているアン
トラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙
げられる。
【0185】イエロー色素としては、特開昭59−78
896号公報、同60−27594号公報、同60−3
1560号公報、同60−53565号公報、同61−
12394号公報、同63−122594号公報等の各
公報に記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノ
フタロン系色素およびアントライソチアゾール系色素が
挙げられる。
【0186】また、昇華性色素として特に好ましいの
は、開鎖型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合
物をp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−
アミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応
により得られるアゾメチン色素およびフェノールまたは
ナフトール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導体
の酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体の
とのカップリング反応により得られるインドアニリン色
素である。
【0187】また、受像層中に金属イオン含有化合物が
配合されているときには、この金属イオン含有化合物と
反応してキレートを形成する昇華性色素を、昇華性色素
含有インク層中に含めておくのが良い。このようなキレ
ート形成可能な昇華性色素としては、例えば特開昭59
−78893号、同59−109349号、特願平2−
213303号、同2−214719号、同2−203
742号に記載されている、少なくとも2座のキレート
を形成することができるシアン色素、マゼンタ色素およ
びイエロー色素を挙げることができる。
【0188】キレートの形成可能な好ましい昇華性色素
は、下記一般式で表わすことができる。
【0189】X1−N=N−X2−G ただし、式中X1は、少なくとも一つの環が5〜7個の
原子から構成される芳香族の炭素環、または複素環を完
成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合に結
合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原子
またはキレート化基で置換された炭素原子である。X2
は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成され
る芳香族複素環または、芳香族炭素環を表わす。Gはキ
レート化基を表わす。
【0190】いずれの昇華性色素に関しても前記昇華性
色素含有インク層に含有される昇華性色素は、形成しよ
うとする画像が単色であるならば、イエロー色素、マゼ
ンタ色素、およびシアン色素の何れであっても良く、形
成しようとする画像の色調によっては、前記三種の色素
のいずれか二種以上もしくは他の昇華性色素を含んでい
ても良い。前記昇華性色素の使用量は、通常、支持体1
2当たり0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gで
ある。
【0191】インク層のバインダーとしては特に制限が
なく従来から公知のものを使用することができる。さら
に前記インク層には、従来から公知の各種添加剤を適宜
に添加することができる。
【0192】昇華型感熱転写記録用インクシートは、イ
ンク層を形成する前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶
解してなるインク層形成用塗工液を調製し、これを支持
体の表面に塗工し、乾燥することにより製造することが
できる。かくして形成されたインク層の膜厚は、通常、
0.2〜10μmであり、好ましくは、0.3〜3μm
である。 [実施例] [受像層含有転写箔作成方法] <受像層含有転写箔1>ユニチカ(株)製ポリエチレン
テレフタレート(タイプS)の片面に下記離型層、受像
層1、中間層、接着層を順にワイヤーバーコーティング
にて塗工乾燥して、受像層含有転写箔1を形成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 〈受像層1形成用塗工液〉 膜厚4.0μm フエノキシ樹脂 20部 〔ユニオンカーバイド(株)製:PKHH〕 メチルエチルケトン 80部 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 <受像層含有転写箔2>ユニチカ(株)製ポリエチレン
テレフタレート(タイプS)の片面に下記離型層、受像
層2、受像層3、中間層、接着層を順にワイヤーバーコ
ーティングにて塗工乾燥して、受像層含有転写箔2を形
成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm アクリル系樹脂(三菱レイヨン(株)製、ダイアナールBR−87) 5部 ポリビニルアセトアセタール (SP値:9.4)(積水化学(株)、KS−1) 5部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 50部 〈受像層2形成用塗工液〉 膜厚0.5μm ポリエチレンワックス 2部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックE1000〕 ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合体 8部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254〕 メチルセルロース〔信越化学工業(株)製:SM15〕 0.1部 水 90部 〈受像層3形成用塗工液〉 膜厚3.0μm ポリビニルブチラール樹脂 6部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBX−1〕 金属イオン含有化合物(化合物MS) 4部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 <受像層含有転写箔3>ユニチカ(株)製ポリエチレン
テレフタレート(タイプS)の片面に下記離型層、受像
層2、受像層3、バリヤー層、光硬化型クッション層、
中間層、接着層を順にワイヤーバーコーティングにて塗
工乾燥して、受像層含有転写箔3を形成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm アクリル系樹脂(三菱レイヨン(株)製、ダイアナールBR−87) 5部 ポリビニルアセトアセタール (SP値:9.4)(積水化学(株)、KS−1) 5部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 50部 〈受像層2形成用塗工液〉 膜厚0.5μm ポリエチレンワックス 2部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックE1000〕 ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合体 8部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254〕 メチルセルロース〔信越化学工業(株)製:SM15〕 0.1部 水 90部 〈受像層3形成用塗工液〉 膜厚3.0μm ポリビニルブチラール樹脂 6部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBX−1〕 金属イオン含有化合物(化合物MS) 4部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈バリヤー層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 4部 タフテックスM−1913(旭化成) 4部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 2部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 (光硬化型クッション層) 膜厚10μm ウレタンアクリレートオリゴマー (新中村化学社製:NKオリゴUA512) 6.5部 ポリエステルアクリレート (東亞合成社製:アロニックスM6200) 1部 ウレタンアクリレートオリゴマー (新中村化学社製:NKオリゴUA4000) 2部 ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバ・スペシャリティー・ケミカルズ:イルガキュア184) 0.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後の活性光線硬化性化合物は、90℃/30sec
で乾燥を行い、次いで水銀灯(300mJ/cm2)で
光硬化を行った。クッション層の100℃における熱機
械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に対し1.2
%、150℃における熱機械分析(TMA)装置の針入
変位量が層厚に対し68%であった。 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 [比較例1] (第1のシート部材1(塗布型受像シート1)の作成)
表面シート基材として帝人デュポンフィルム株式会社製
U2L98W−188μm低熱収グレード上に下記組成
の第4受像層形成用塗工液、第5受像層形成用塗工液及
び第6受像層形成用塗工液をこの順に塗布乾燥して、そ
れぞれの厚みが0.2μm、2.5μm、0.5μmに
なる様に積層することにより受像層を形成した。 〈第4受像層形成用塗工液〉 ポリビニルブチラール樹脂 9部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBL−1〕 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第5受像層形成用塗工液〉 ポリビニルブチラール樹脂 6部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBX−1〕 金属イオン含有化合物(化合物MS) 4部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第6受像層形成用塗工液〉 ポリエチレンワックス 2部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックE1000〕 ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合体 8部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254〕 メチルセルロース〔信越化学工業(株)製:SM15〕 0.1部 水 90部 (受像層へのフォーマット印刷層の形成)受像層上に樹
脂凸印刷法により、フォーマット印刷(従業員証、氏
名)を行いフォーマット印刷済第1のシート部材(塗布
型受像シート1)を作成した。印刷インキはUV墨イン
キを用いた。印刷時のUV照射条件は、高圧水銀灯で2
00mj相当であった。 (筆記層含有転写箔作成方法) <筆記層含有転写箔1>ユニチカ(株)製ポリエチレン
テレフタレート(タイプS)の片面に下記離型層、筆記
層1、中間層、接着層を順にワイヤーバーコーティング
にて塗工乾燥して、筆記層含有転写箔1を形成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 〈筆記層1形成用塗工液〉 膜厚15.0μm 光硬化型筆記用インキ 100部 〔帝国インキ製造株式会社(株)製:UV SP筆記用
インキ〕スクリーン印刷により印刷を行い、メタルハラ
イドランプで積算光量350mj/cm2で露光し膜厚
15μmになるように形成した。 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 <筆記層含有転写箔2>ユニチカ(株)製ポリエチレン
テレフタレート(タイプS)の片面に下記離型層、筆記
層2、筆記層3、筆記層4、中間層、接着層を順にワイ
ヤーバーコーティングにて塗工乾燥して、筆記層含有転
写箔2を形成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 〈第2筆記層形成用塗工液〉 0.2μm ポリアミド樹脂〔三和化学工業(株)製:サンマイド55〕 5部 メタノール 95部 〈第3筆記層形成用塗工液〉 15μm ポリエステル樹脂 4部 〔東洋紡績(株)製:バイロナールMD1200〕 シリカ 5部 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 水 90部 〈第4筆記層形成用塗工液〉 5μm ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製:バイロン200〕 8部 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 カーボンブラック 微量 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 <筆記層含有転写箔3>ユニチカ(株)製ポリエチレン
テレフタレート(タイプS)の片面に下記離型層、筆記
層2、筆記層3、筆記層4、バリヤー層、光硬化型クッ
ション層、中間層、接着層を順にワイヤーバーコーティ
ングにて塗工乾燥して、筆記層含有転写箔3を形成し
た。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 〈第2筆記層形成用塗工液〉 0.2μm ポリアミド樹脂〔三和化学工業(株)製:サンマイド55〕 5部 メタノール 95部 〈第3筆記層形成用塗工液〉 15μm ポリエステル樹脂 4部 〔東洋紡績(株)製:バイロナールMD1200〕 シリカ 5部 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 水 90部 〈第4筆記層形成用塗工液〉 5μm ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製:バイロン200〕 8部 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 カーボンブラック 微量 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈バリヤー層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 4部 タフテックスM−1913(旭化成) 4部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 2部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 (光硬化型クッション層) 膜厚10μm ウレタンアクリレートオリゴマー (新中村化学社製:NKオリゴUA512) 6.5部 ポリエステルアクリレート(東亞合成社製:アロニックスM6200) 1部 ウレタンアクリレートオリゴマー (新中村化学社製:NKオリゴUA4000) 2部 ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバ・スペシャリティー・ケミカルズ:イルガキュア184) 0.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後の活性光線硬化性化合物は、90℃/30sec
で乾燥を行い、次いで水銀灯(300mJ/cm2)で
光硬化を行った。クッション層の100℃における熱機
械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に対し1.2
%、150℃における熱機械分析(TMA)装置の針入
変位量が層厚に対し68%であった。 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 [比較例2] (第2のシート部材1(塗布型筆記シート1)の作成)
裏面シート基材として帝人デュポンフィルム株式会社製
U2L98W−188μm低熱収グレード上に第5筆記
層形成用塗工液、第6筆記層形成用塗工液及び第7筆記
層形成用塗工液をこの順に塗布乾燥して、それぞれの厚
みが5μm、15μm、0.2μmになる様に積層する
ことにより筆記層を形成した。 〈第5筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製:バイロン200〕 8部 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 カーボンブラック 微量 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第2筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂 4部 〔東洋紡績(株)製:バイロナールMD1200〕 シリカ 5部 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 水 90部 〈第3筆記層形成用塗工液〉 ポリアミド樹脂〔三和化学工業(株)製:サンマイド55〕 5部 メタノール 95部 (筆記層へのフォーマット印刷層の形成)筆記層上に樹
脂凸印刷法により、樹脂凸印刷(罫線、発行者名、発行
者電話番号)を行いフォーマット印刷済第2のシート部
材(塗布型筆記シート1)を作成した。印刷インキはU
V墨インキを用いた。印刷時のUV照射条件は、高圧水
銀灯で200mj相当であった。 (クッション層含有転写箔作成方法) <クッション層含有転写箔1>ユニチカ(株)製ポリエ
チレンテレフタレート(タイプS)の片面に下記離型
層、クッション層1、中間層、接着層を順にワイヤーバ
ーコーティングにて塗工乾燥して、クッション層含有転
写箔1を形成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 〈クッション層1形成用塗工液〉 膜厚10.0μm ウレタンアクリレートオリゴマー (新中村化学社製:NKオリゴUA512) 6.5部 ポリエステルアクリレート (東亞合成社製:アロニックスM6200) 1部 ウレタンアクリレートオリゴマー (新中村化学社製:NKオリゴUA4000) 2部 ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバ・スペシャリティー・ケミカルズ:イルガキュア184) 0.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後の活性光線硬化性化合物は、90℃/30sec
で乾燥を行い、次いで水銀灯(300mJ/cm2)で
光硬化を行った。クッション層の100℃における熱機
械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に対し1.2
%、150℃における熱機械分析(TMA)装置の針入
変位量が層厚に対し68%であった。 <クッション層含有転写箔2>ユニチカ(株)製ポリエ
チレンテレフタレート(タイプS)の片面に下記離型
層、クッション層2、中間層、接着層を順にワイヤーバ
ーコーティングにて塗工乾燥して、クッション層含有転
写箔2を形成した。 (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 〈クッション層2形成用塗工液〉 膜厚10.0μm ペンタエリスリトールジアクリレート 6.5部 ポリエステルアクリレート (東亞合成社製:アロニックスM6200) 3部 ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン (チバ・スペシャリティー・ケミカルズ:イルガキュア184) 0.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後の活性光線硬化性化合物は、90℃/30sec
で乾燥を行い、次いで水銀灯(300mJ/cm2)で
光硬化を行った。クッション層の100℃における熱機
械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に対し0%、
150℃における熱機械分析(TMA)装置の針入変位
量が層厚に対し5%であった。 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 [比較例3] (第2のシート部材2(塗布型クッション層含有筆記シ
ート2)の作成)裏面シート基材として帝人デュポンフ
ィルム株式会社製U2L98W−188μm低熱収グレ
ード上に塗布型クッション層塗工液、第5筆記層形成塗
工液、第6筆記層形成用塗工液及び第7筆記層形成用塗
工液をこの順に塗布乾燥して、それぞれの厚みが5μ
m、15μm、0.2μmになるように積層することに
より塗布型クッション層含有筆記シート2を形成した。
〈クッション層3形成用塗工液〉上記支持体上に300
℃にメルトさせたポリプロピレン樹脂を流し込んで20
μmになるようにラミネートしクッション層付支持体を
作成した。 〈第5筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製:バイロン200〕 8部 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 カーボンブラック 微量 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第2筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂 4部 〔東洋紡績(株)製:バイロナールMD1200〕 シリカ 5部 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 水 90部 〈第3筆記層形成用塗工液〉 ポリアミド樹脂〔三和化学工業(株)製:サンマイド55〕 5部 メタノール 95部 (筆記層へのフォーマット印刷層の形成)筆記層上に樹
脂凸印刷法により、樹脂凸印刷(罫線、発行者名、発行
者電話番号)を行いフォーマット印刷済第2のシート部
材(塗布型筆記シート2)を作成した。印刷インキはU
V墨インキを用いた。印刷時のUV照射条件は、高圧水
銀灯で200mj相当であった。 (第2のシート部材3)裏面シート基材として帝人デュ
ポンフィルム株式会社製U2L98W−188μm低熱
収グレードを用いた。 (第1のシート部材2)表面シート基材として帝人デュ
ポンフィルム株式会社製U2L98W−188μm低熱
収グレードを用いた。 [カード製造方法] (IDカード作成方法) <IDカード基材1作成方法>厚さ350μmのポリエ
チレンテレフタレート〔帝人(株)製:テトロンHS3
50〕の両面に白色ポリプロピレン樹脂〔三菱油化
(株)製:ノーブレンFL25HA〕をエクストルージ
ョンラミネート法で厚み50μmになるように設けた。
得られた複合樹脂シートの一方の面に25W/m2・分
でコロナ放電処理を施し、シートを作成した。シートは
ローターリカッターにより、カード基材厚さ500μ
m、55mm×85mmサイズのIDカード基材1を得
ることができた。 <IDカード基材2作成方法> (比較例) (支持体の作成)厚さ350μmのポリエチレンテレフ
タレート〔帝人(株)製:テトロンHS350〕の両面
に白色ポリプロピレン樹脂〔三菱油化(株)製:ノーブ
レンFL25HA〕をエクストルージョンラミネート法
で厚み50μmになるように設けた。得られた複合樹脂
シートの一方の面に25W/m2・分でコロナ放電処理
を施し、このシートを支持体とした。 <受像層の形成> (昇華型感熱転写記録用の受像層の作成)前記支持体の
コロナ放電処理した面に下記組成の第1受像層形成用塗
工液、第2受像層形成用塗工液及び第3受像層形成用塗
工液をこの順に塗布乾燥して、それぞれの厚みが0.2
μm、2.5μm、0.5μmになるように積層するこ
とにより受像層を形成した。 〈第1受像層形成用塗工液〉 ポリビニルブチラール樹脂 9部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBL−1〕 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第2受像層形成用塗工液〉 ポリビニルブチラール樹脂 6部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBX−1〕 金属イオン含有化合物(化合物MS) 4部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第3受像層形成用塗工液〉 ポリエチレンワックス 2部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックE1000〕 ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合体 8部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254〕 メチルセルロース〔信越化学工業(株)製:SM15〕 0.1部 水 90部 (筆記層の作成)支持体上の受像層とは、反対面に王子
油化(株)製:ユポDFG−65シートを貼り合わせ下
記組成の第1筆記層形成用塗工液、第2筆記層形成用塗
工液及び第3筆記層形成用塗工液をこの順に塗布乾燥し
て、それぞれの厚みが5μm、15μm、0.2μmに
なる様に積層することにより筆記層を形成した。 〈第1筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製:バイロン200〕 8部 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 カーボンブラック 微量 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第2筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂 4部 〔東洋紡績(株)製:バイロナールMD1200〕 シリカ 5部 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 水 90部 〈第3筆記層形成用塗工液〉 ポリアミド樹脂〔三和化学工業(株)製:サンマイド55〕 5部 メタノール 95部 上記方法により、受像層、筆記層を有するシートを得る
ことができた。 (IDカード基材2へのフォーマット印刷層の形成)受
像層上、筆記層上に樹脂凸印刷法により、フォーマット
印刷(従業員証、氏名、罫線、発行者名、発行者電話番
号)を行った。印刷インキはUV墨インキを用いた。印
刷時のUV照射条件は、高圧水銀灯で200mj相当で
あった。フォーマット印刷済シートはローターリカッタ
ーにより、カード基材厚さ500μm、55mm×85
mmサイズのIDカード基材2を得ることができた。 <本発明電子部品実施例>以下、図面を参照しながら、
この発明の実施形態としての画像記録体、その製造装置
及びその製造方法について説明をする。 <ID又はICカード基材及びID又はICカード基材
の作成方法>図3はID又はICカード基材及びID又
はICカード基材の構造例を示す図であり、図3(a)
はIDカード基材またはICカード基材の表面図、図3
(b)はIDカードまたはICカードの斜視図、図3
(c)はIDカードまたはICカードの裏面図である。
【0193】図4乃至図6は、図3に記載してあるID
又はICカード基材及びID又はICカード基材のIC
/固定層の詳細な図面である。
【0194】図4はICモジュールの模式図であり、銅
線を4回巻いたアンテナコイルにICチップが接合され
ている。この発明の固定層として用いることは可能であ
るが好ましくは、ICチップの位置精度から図5及び図
6に示すタイプを使用することが好ましい。
【0195】図5及び図6はこの発明に用いたIC/固
定層の模式図である。図5は不織布タイプであり、プリ
ントパターンが形成された不織布とICチップがボンデ
ィング等で接合され、ICチップにはICチップ補強板
が少なくとも一方にICチップを50%以上覆うように
して介在している模式図である。日立マクセル株式会社
製ICカードシート「FTシリーズ」も使用することも
可能である。
【0196】図6はプリント基板タイプであり、プリン
トパターンが形成されたプリント基板とICチップがボ
ンディング等で接合され、ICチップにはICチップ補
強板が少なくとも1方にICチップを50%以上覆うよ
うにして介在している模式図である。図5のような不織
布シート即ち多孔質状の樹脂シートを使用すると、加熱
貼合時の接着剤の含浸性が良くなって部材間の接着性が
優位になる。
【0197】この発明では、図5、図6の何れかを用い
ICカードを作成した。 (ICカード作成方法)第1のシート部材1〜2、第2
のシート部材1〜3を用い図7乃至図10に示すICカ
ード基材作成装置でICカード基材を作成した。以下I
Cカード基材作成装置について説明する。
【0198】図11は代表的な第1のシート部材を示す
図、図12は代表的な第2のシート部材を示す図であ
る。 [図7のICカード基材作成装置の説明]実施形態とし
てのICカード基材の作成装置について説明をする。図
7は ICカード基材の作成装置を示す概略構成図であ
る。この発明のICカード基材の作成装置は、長尺シー
ト状で厚さ188μmの第2のシート部材(裏面シー
ト)と、長尺シート状で厚さ188μmの第1のシート
部材(表面シート)とが配備され、第1のシート部材に
低温接着剤供給部からヘンケルジャパン株式会社製湿気
硬化型ホットメルト接着剤マクロプラスト QR346
0接着剤を130℃で窒素下で溶融し、接着剤供給部か
らTダイ塗布方式により接着剤供給し、その塗布部上に
厚さ300μmのIC/固定部材は、図5または図6か
ら構成される電子部品をIC/固定部材供給部から配置
される。長尺シート状で厚さ188μmの第2のシート
部材(裏面シート)に低温接着剤供給部からICカード
用接着剤1、具体的にはヘンケルジャパン株式会社製
湿気硬化型ホットメルト接着剤マクロプラスト QR3
460接着剤を130℃で窒素下で溶融し、接着剤供給
部からTダイ塗布方式により接着剤供給した。
【0199】上記、低温接着剤塗工された第2のシート
部材、第1のシート部材を加熱/加圧ロール、(圧力3
kg/cm2、ロール表面温度70℃)により貼り合わ
され、膜厚制御ロールにより740μmに制御されたI
Cカード基材原版が作成される。接着剤の硬化、支持体
との密着性が十分に行われてから化粧断裁することが好
ましく、この発明では、23℃/55%環境下で10日
硬化促進させた後、原版をローターリカッターにより5
5mm×85mmサイズのICカード基材を得ることが
できた。仕上がったカード基材表裏面にフォーマット印
刷部がない場合は、カード印刷機により樹脂凸版印刷法
で、ロゴとOPニスを順次印刷した。 [図8のICカード基材作成装置の説明]実施形態とし
てのICカード基材の作成装置について説明をする。図
8は ICカード基材の作成装置を示す概略構成図であ
る。この発明のICカード基材の作成装置は、長尺シー
ト状で厚さ188μmの第2のシート部材(裏面シー
ト)と、長尺シート状で厚さ188μmの第1のシート
部材(表面シート)とが配備される。第1のシート部材
(表シート)搬送工程に、受像層含有転写箔転写ユニッ
トを用いてこの発明転写箔を表面温度200℃に加熱し
た、直径5cmゴム硬度85のヒートローラーを用いて
圧力150kg/cm2で1.2秒間熱をかけて転写を
行なった。第2のシート部材(裏シート)搬送工程に、
筆記層含有転写箔転写ユニットを用いてこの発明転写箔
を表面温度200℃に加熱した、直径5cmゴム硬度8
5のヒートローラーを用いて圧力150kg/cm2
1.2秒間熱をかけて転写を行なった。
【0200】その後、第1のシート部材に低温接着剤供
給部からICカード用接着剤1、具体的にはヘンケルジ
ャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マク
ロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下で
溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤
供給し、その塗布部上に厚さ300μmのIC/固定部
材図5または図6から構成される電子部品をIC/固定
部材供給部から配置される。長尺シート状で厚さ188
μmの第2のシート部材(裏面シート)に低温接着剤供
給部からICカード用接着剤1、具体的にはヘンケルジ
ャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マク
ロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下で
溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤
供給した。
【0201】上記、低温接着剤塗工された第1のシート
部材、第2のシート部材を加熱/加圧ロール、(圧力3
kg/cm2、ロール表面温度70℃)により貼り合わ
され、膜厚制御ロールにより740μmに制御されたI
Cカード基材原版が作成される。接着剤の硬化、支持体
との密着性が十分に行われてから化粧断裁することが好
ましく、この発明では、23℃/55%環境下で10日
硬化促進させた後、原版をローターリカッターにより5
5mm×85mmサイズのICカード基材を得ることが
できた。仕上がったカード基材表裏面にフォーマット印
刷部がない場合は、カード印刷機により樹脂凸版印刷法
で、ロゴとOPニスを順次印刷した。 [図9のICカード基材作成装置の説明]実施形態とし
てのICカード基材の作成装置について説明をする。図
9は ICカード基材の作成装置を示す概略構成図であ
る。この発明のICカード基材の作成装置は、長尺シー
ト状で厚さ188μmの第2のシート部材(裏面シー
ト)と、長尺シート状で厚さ188μmの第1のシート
部材(表面シート)とが配備される。第1のシート部材
(表シート)搬送工程に、クッション層含有転写箔転写
ユニット2、受像層含有転写箔転写ユニットを用いてこ
の発明転写箔を表面温度200℃に加熱した、直径5c
mゴム硬度85のヒートローラーを用いて圧力150k
g/cm2で1.2秒間熱をかけて転写を行なった。
【0202】第1シート部材(裏シート)搬送工程に、
クッション層含有転写箔転写ユニット1、筆記層含有転
写箔転写ユニットを用いてこの発明転写箔を表面温度2
00℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒートロ
ーラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2秒間熱
をかけて転写を行なった。
【0203】その後、第1のシート部材に低温接着剤供
給部からICカード用接着剤1、具体的にはヘンケルジ
ャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マク
ロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下で
溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤
供給し、その塗布部上に厚さ300μmのIC/固定部
材図5または図6から構成される電子部品をIC/固定
部材供給部から配置される。長尺シート状で厚さ188
μmの第2のシート部材(裏面シート)に低温接着剤供
給部からICカード用接着剤1、具体的にはヘンケルジ
ャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マク
ロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下で
溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤
供給した。
【0204】上記、低温接着剤塗工された第1のシート
部材、第2のシート部材を加熱/加圧ロール、(圧力3
kg/cm2、ロール表面温度70℃)により貼り合わ
され、膜厚制御ロールにより740μmに制御されたI
Cカード基材原版が作成される。接着剤の硬化、支持体
との密着性が十分に行われてから化粧断裁することが好
ましく、この発明では、23℃/55%環境下で10日
硬化促進させた後、原版をローターリカッターにより5
5mm×85mmサイズのICカード基材を得ることが
できた。仕上がったカード基材表裏面にフォーマット印
刷部がない場合は、カード印刷機により樹脂凸版印刷法
で、ロゴとOPニスを順次印刷した。 [図10のICカード基材作成装置の説明]実施形態と
してのICカード基材の作成装置について説明をする。
図10はICカード基材の作成装置を示す概略構成図で
ある。この発明のICカード基材の作成装置は、長尺シ
ート状で厚さ188μmの第2のシート部材(裏面シー
ト)と、長尺シート状で厚さ188μmの第1のシート
部材(表面シート)とが配備される。第1のシート部材
(表シート)搬送工程で、イ)ホットメルト接着剤供給
部からヘンケルジャパン株式会社製 湿気硬化型ホット
メルト接着剤マクロプラスト QR3460接着剤を1
30℃で窒素下で溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布
方式により接着剤供給し、クッション層含有転写箔転写
ユニット2により、表面温度80℃に加熱した、直径5
cmゴム硬度85のヒートローラーを用いて圧力150
kg/cm2で1.2秒間熱をかけて転写を行なった。
【0205】ロ)ホットメルト接着剤供給部からヘンケ
ルジャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤
マクロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素
下で溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接
着剤供給し、受像層含有転写箔転写ユニットにより、表
面温度80℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒ
ートローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2
秒間熱をかけて転写を行なった。
【0206】第2のシート部材(裏シート)搬送工程
で、ハ)ホットメルト接着剤供給部からヘンケルジャパ
ン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マクロプ
ラストQR3460接着剤を130℃で窒素下で溶融
し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤供給
し、クッション層含有転写箔転写ユニット1により、表
面温度80℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒ
ートローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2
秒間熱をかけて転写を行なった。
【0207】ニ)ホットメルト接着剤供給部からヘンケ
ルジャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤
マクロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素
下で溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接
着剤供給し、筆記層含有転写箔転写ユニットにより、表
面温度80℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒ
ートローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2
秒間熱をかけて転写を行なった。
【0208】その後、第1のシート部材に低温接着剤供
給部からICカード用接着剤1、具体的にはヘンケルジ
ャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マク
ロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下で
溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤
供給し、その塗布部上に厚さ300μmのIC/固定部
材図5または図6から構成される電子部品をIC/固定
部材供給部から配置される。長尺シート状で厚さ188
μmの第2のシート部材(裏面シート)に低温接着剤供
給部からICカード用接着剤1、具体的にはヘンケルジ
ャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マク
ロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下で
溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着剤
供給した。
【0209】上記、低温接着剤塗工された第1のシート
部材、第2のシート部材を加熱/加圧ロール、(圧力3
kg/cm2、ロール表面温度70℃)により貼り合わ
され、膜厚制御ロールにより740μmに制御されたI
Cカード基材原版が作成される。接着剤の硬化、支持体
との密着性が十分に行われてから化粧断裁することが好
ましく、この発明では、23℃/55%環境下で10日
硬化促進させた後、原版をローターリカッターにより5
5mm×85mmサイズのICカード基材を得ることが
できた。仕上がったカード基材表裏面にフォーマット印
刷部がない場合は、カード印刷機により樹脂凸版印刷法
で、ロゴとOPニスを順次印刷した。 <ICカード用接着剤2>上記図7乃至図10のICカ
ード基材作成装置で使用した低温接着剤マクロプラスト
QR3460を日立化成性ポリマー株式会社製ハイボン
9071に変更し使用した。製造時の加熱/加圧ロー
ルの温度は、125℃以上の加温が必要であった。(非
接着温度計で製造中に測定した結果、接着時温度は、1
22℃。) [IDカード又はICカード作成装置]以下、IDまた
はICカード作成装置の実施の形態を図面に基づいて説
明するが、この発明はこの実施の形態の説明及び図面に
限定されるものではない。IDまたはICカード作成装
置の実施の形態を図13乃至図18に示す。 [図13のIDカードまたはICカード作成装置]図1
3には、上方位置にカード基材供給部10及び情報記録
部20が配置され、下方位置に、保護付与部及び又は光
学変化素子付与部40、活性光線硬化層付与部及び/又
は活性光線照射部90が配置され、画像記録体としてカ
ードを作成するが、シートも作成することもできる。
【0210】カード基材供給部10には、カード使用者
の個人情報を書き込むために予め枚葉状にカットされた
複数枚のカード基材50が、顔写真を記録する面を上に
向けてストックされている。この例では、カード基材5
0が支持体と受像層からなり、このカード基材50は1
枚づつカード基材供給部10から所定のタイミングで自
動供給される。
【0211】情報記録部20には、イエローリボンカセ
ット21、マゼンタリボンカセット22、シアンリボン
カセット23、ブラックリボンカセット24が配置さ
れ、それぞれに対応して記録ヘッド25〜28が配置さ
れている。イエローリボン、マゼンタリボン、シアンリ
ボン等の熱転写シートによる熱転写で、カード基材50
が移動されている間に、その受像層の所定領域にカード
使用者の顔写真等の諧調を有する画像領域が記録され
る。また、文字リボンカセット31及び記録ヘッド32
が配置され、文字リボン等の熱転写シートによる熱転写
で、その氏名やカード発行日等の認証識別情報が記録さ
れ、画像記録層が形成される。
【0212】保護付与部及び/又は光学変化素子付与部
40では、転写箔カセット41が配置され、この転写箔
カセット41に対応して熱転写ヘッド42が配置されて
いる。透明保護転写箔64及び/又は光学変化素子転写
箔43を熱転写して、透明表面保護転写層及び/又は光
学変化素子転写層が設けられる。
【0213】その後活性光線硬化層付与部及び/又は活
性光線照射部90により活性光線硬化液が塗布され、活
性光線により露光が行なわれ、透明保護転写層及び/又
は光学変化素子転写層上に活性光線硬化層が設けられ
る。 [図14のIDカードまたはICカード作成装置]図1
4には、カード基材供給部10及び情報記録部20は同
様に構成されるが、情報記録部20の次に樹脂付与部6
0が配置されている。
【0214】樹脂付与部60には、転写箔カセット61
が配置され、この転写箔カセット61に対応して熱転写
ヘッド62が配置位置されている。転写箔カセット61
に透明表面保護転写箔66(硬化型転写箔)がセットさ
れ、この透明表面保護転写箔66(硬化型転写箔)を転
写し硬化型済保護層含有転写層が設けられる。 [図15のIDカード又はICカード作成装置]図15
には、カード基材供給部10及び情報記録部20は同様
に構成されるが、透明保護層及び/又は光学変化素子転
写層付与部/又は樹脂層付与部70が配置され、この後
更に透明保護層及び/又は光学変化素子転写層付与部/
又は樹脂層付与部70が配置されている。
【0215】透明保護層及び/又は光学変化素子転写層
付与部/又は樹脂層付与部70では、転写箔カセット7
1が配置され、この転写箔カセット71に対応して熱転
写ヘッド72が配置されている。光学変化素子転写箔4
3及び/又は透明保護転写箔64、硬化型転写箔66を
転写し、光学変化素子転写層及び/透明保護転写層、硬
化型済保護層含有転写層が設けられる。 [図16のIDカードまたはICカード作成装置]図1
6には、上方位置にカード基材供給部10が配置され、
次工程でクッション層含有転写箔転写ユニット1、クッ
ション層含有転写箔転写ユニット2、筆記層含有転写箔
転写ユニット、受像層含有転写箔転写ユニットを用いて
この発明の転写箔を表面温度200℃に加熱した、直径
5cmゴム硬度85のヒートローラーを用いて圧力15
0kg/cm2で1.2秒間熱をかけて転写を行なっ
た。
【0216】次いで、情報記録部20が配置され、下方
位置に、保護付与部及び又は光学変化素子付与部40、
活性光線硬化層付与部及び/又は活性光線照射部90が
配置され、画像記録体としてカードを作成するが、シー
トも作成することもできる。
【0217】カード基材供給部10には、カード使用者
の個人情報を書き込むために予め枚葉状にカットされた
複数枚のカード基材50が、顔写真を記録する面を上に
向けてストックされている。この例では、カード基材5
0が支持体と受像層からなり、このカード基材50は1
枚づつカード基材供給部10から所定のタイミングで自
動供給される。
【0218】情報記録部20には、イエローリボンカセ
ット21、マゼンタリボンカセット22、シアンリボン
カセット23、ブラックリボンカセット24が配置さ
れ、それぞれに対応して記録ヘッド25〜28が配置さ
れている。イエローリボン、マゼンタリボン、シアンリ
ボン等の熱転写シートによる熱転写で、カード基材50
が移動されている間に、その受像層の所定領域にカード
使用者の顔写真等の諧調を有する画像領域が記録され
る。また、文字リボンカセット31及び記録ヘッド32
が配置され、文字リボン等の熱転写シートによる熱転写
で、その氏名やカード発行日等の認証識別情報が記録さ
れ、画像記録層が形成される。
【0219】保護付与部及び/又は光学変化素子付与部
40では、転写箔カセット41が配置され、この転写箔
カセット41に対応して熱転写ヘッド42が配置されて
いる。透明保護転写箔64及び/又は光学変化素子転写
箔43を熱転写して、透明表面保護転写層及び/又は光
学変化素子転写層が設けられる。
【0220】その後活性光線硬化層付与部及び/又は活
性光線照射部90により活性光線硬化液が塗布され、活
性光線により露光が行なわれ、透明保護転写層及び/又
は光学変化素子転写層上に活性光線硬化層が設けられ
る。 [図17のIDカードまたはICカード作成装置]図1
7には、上方位置にカード基材供給部10が配置され、
次工程で、ホ)ホットメルト接着剤供給部からヘンケル
ジャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤マ
クロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素下
で溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接着
剤供給し、クッション層含有転写箔転写ユニット2によ
り、表面温度80℃に加熱した、直径5cmゴム硬度8
5のヒートローラーを用いて圧力150kg/cm2
1.2秒間熱をかけて転写を行なった。
【0221】ヘ)ホットメルト接着剤供給部からヘンケ
ルジャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤
マクロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素
下で溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接
着剤供給し、筆記層含有転写箔転写ユニットにより、表
面温度80℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒ
ートローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2
秒間熱をかけて転写を行なった。
【0222】ト)ホットメルト接着剤供給部からヘンケ
ルジャパン株式会社製 湿気硬化型ホットメルト接着剤
マクロプラスト QR3460接着剤を130℃で窒素
下で溶融し、接着剤供給部からTダイ塗布方式により接
着剤供給し、受像層含有転写箔転写ユニットにより、表
面温度80℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒ
ートローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2
秒間熱をかけて転写を行なった。
【0223】次いで、情報記録部20は同様に構成され
るが、情報記録部20の次に樹脂付与部60が配置され
ている。
【0224】樹脂付与部60には、転写箔カセット61
が配置され、この転写箔カセット61に対応して熱転写
ヘッド62が配置位置されている。転写箔カセット61
に透明表面保護転写箔66(硬化型転写箔)がセットさ
れ、この透明表面保護転写箔66(硬化型転写箔)を転
写し硬化型済保護層含有転写層が設けられる。 [図18のIDカードまたはICカード作成装置]図1
8には、上方位置にカード基材供給部10が配置され、
次工程で、筆記層含有転写箔転写ユニット、受像層含有
転写箔転写ユニットを用いてこの発明転写箔を表面温度
200℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒート
ローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.2秒間
熱をかけて転写を行なった。
【0225】次いで、情報記録部20は同様に構成され
るが、透明保護層及び/又は光学変化素子転写層付与部
/又は樹脂層付与部70が配置され、この後更に透明保
護層及び/又は光学変化素子転写層付与部/又は樹脂層
付与部70が配置されている。
【0226】透明保護層及び/又は光学変化素子転写層
付与部/又は樹脂層付与部70では、転写箔カセット7
1が配置され、この転写箔カセット71に対応して熱転
写ヘッド72が配置されている。光学変化素子転写箔4
3及び/又は透明保護転写箔64、硬化型転写箔66を
転写し、光学変化素子転写層及び/透明保護転写層、硬
化型済保護層含有転写層が設けられる。 <IDカード又はICカード作成装置用材料実施例> [実施例]以下、実施例を挙げてこの発明を詳細に説明
するが、この発明の態様はこれに限定されない。尚、以
下において「部」は「重量部」を示す。 (IDまたはICカードカード作成方法) IDまたはICカード作成装置 (属性情報、顔画像用(図13乃至図18)材料 (昇華型感熱転写記録用のインクシートの作成)裏面に
融着防止加工した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレ
ートシートに下記組成のイエローインク層形成用塗工
液、マゼンタインク層形成用塗工液、シアンインク層形
成用塗工液を各々の厚みが1μmになるように設け、イ
エロー、マゼンタ、シアンの3色のインクシートを得
た。 〈イエローインク層形成用塗工液〉 イエロー染料(三井東圧染料(株)製MSYellow) 3部 ポリビニルアセタール 5.5部 〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕 ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 1部 〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕 ウレタン変性シリコンオイル 0.5部 〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕 メチルエチルケトン 70部 トルエン 20部 〈マゼンタインク層形成用塗工液〉 マゼンタ染料(三井東圧染料(株)製 MS Magenta) 2部 ポリビニルアセタール 5.5部 〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕 ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 2部 〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕 ウレタン変性シリコンオイル 0.5部 〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕 メチルエチルケトン 70部 トルエン 20部 〈シアンインク層形成用塗工液〉 シアン染料(日本化薬(株)製 カヤセットブルー136) 3部 ポリビニルアセタール 5.6部 〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕 ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 1部 〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕 ウレタン変性シリコンオイル 0.5部 〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕 メチルエチルケトン 70部 トルエン 20部 (溶融型感熱転写記録用のインクシートの作成)裏面に
融着防止加工した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレ
ートシートに下記組成のインク層形成用塗工液を厚みが
2μmになる様に塗布乾燥してインクシートを得た。 〈インク層形成用塗工液〉 カルナバワックス 1部 エチレン酢酸ビニル共重合体 1部 〔三井デュポンケミカル社製:EV40Y〕 カーボンブラック 3部 フェノール樹脂〔荒川化学工業(株)製:タマノル521〕 5部 メチルエチルケトン 90部 (顔画像の形成)受像層または透明樹脂部、情報印刷部
と昇華型感熱転写記録用のインクシートのインク側を重
ね合わせインクシート側からサーマルヘッドを用いて出
力0.23W/ドット、パルス幅0.3〜4.5m秒、
ドット密度16ドット/mmの条件で加熱することによ
り画像に階調性のある人物画像を受像層に形成した。こ
の画像においては上記色素と受像層のニッケルが錯体を
形成している。 (文字情報の形成)透明樹脂部または鱗片顔料含有層と
溶融型感熱転写記録用のインクシートのインク側を重ね
合わせインクシート側からサーマルヘッドを用いて出力
0.5W/ドット、パルス幅1.0m秒、ドット密度1
6ドット/mmの条件で加熱することにより文字情報を
OPニス上に形成した。
【0227】上記により顔画像と属性情報を設けた。
【0228】IDまたはICカード作成装置(表面保護
層)実施例 [合成例1] [IDまたはICカード表面保護剤添加樹脂合成例1]
窒素気流下の三ツ口フラスコに、メタアクリル酸メチル
73部、スチレン15部、メタアクリル酸12部とエタ
ノール500部、α、α′−アゾビスイソブチロニトリ
ル3部を入れ、窒素気流中80℃のオイルバスで6時間
反応させた。その後、トリエチルアンモニウムクロライ
ド3部、グリシジルメタクリレート1.0部を加え、3
時間反応させ目的のアクリル系共重合体の合成バインダ
ー1を得た。 (表面保護転写箔1の作成)ダイアホイルヘキスト
(株)製ポリエチレンテレフタレート(S−25)の片
面に下記処方をワイヤーバーコーティングにて塗工乾燥
して、透明樹脂転写箔1を形成した。 (離型層) 膜厚0.5μm アクリル系樹脂(三菱レイヨン(株)製、ダイアナールBR−87) 5部 ポリビニルアセトアセタール(SP値:9.4) (積水化学(株)、KS−1) 5部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 50部 〈中間層形成塗工液〉 膜厚0.3μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 5部 タフテックスM−1913(旭化成) 3.5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 20部 トルエン 70部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行なった。 <バリヤー層形成塗工液>膜厚0.5μm BX−1(ポリビニルブチラール樹脂) 4部 〔積水化学(株)製:エスレックBシリーズ〕 タフテックスM−1913(旭化成) 4部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 2部 トルエン 50部 メチルエチルケトン 40部 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.3μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 上記の組成の剥離層、中間層、接着層で構成される透明
樹脂転写箔1を作成した。
【0229】さらに画像、文字が記録された前記受像体
上に前記構成からなる透明保護層を有する転写箔を用い
て表面温度200℃に加熱した、直径5cmゴム硬度8
5のヒートローラーを用いて圧力150kg/cm2
1.2秒間熱をかけて転写を行なった。 (表面保護転写箔2(光硬化済転写箔)の作成) (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 離型層は、90℃/30secの乾燥条件により塗工を
行った。 (活性光線硬化性化合物) 膜厚7.0μm 新中村化学社製 A−9300/新中村化学社製 EA−1020= 35/11.75部 反応開始剤 イルガキュア184日本チバガイギー社製 5部 活性光線硬化層使用樹脂1 48部 大日本インキ界面活性剤F−179 0.25部 トルエン 500部 塗布後の活性光線硬化性化合物は、90℃/30sec
で乾燥を行い、次いで水銀灯(300mJ/cm2)で
光硬化を行なった。 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行なった。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 塗布後、70℃/30secで乾燥を行なった。
【0230】さらに画像、文字が記録された前記受像体
又は透明樹脂層、鱗片顔料含有層上に前記構成からなる
活性光線硬化型転写箔1を用いて表面温度200℃に加
熱した、直径5cmゴム硬度85のヒートローラーを用
いて圧力150kg/cm2で1.2秒間熱をかけて転
写を行なった。こなった。 (表面保護転写箔3(光学変化素子転写箔)の作成) (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 塗布後、90℃/30secで乾燥を行なった。 (光学変換素子層) 膜厚2μm 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂 〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 3.5部 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後、90℃/30secで乾燥を行い、塗布後硬化
剤の硬化は、50℃、24時間で行なった。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体 〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール 45部 塗布後、70℃/30secで乾燥を行なった。
【0231】さらに画像、文字が記録された前記受像体
上に前記構成からなる光学変化素子転写箔1を用いて表
面温度200℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85の
ヒートローラーを用いて圧力150kg/cm2で1.
2秒間熱をかけて転写を行なった。 (図13、図16の装置による表面保護層形成方法)図
13、図16に記載の装置による表面保護層形成方法と
しては、前記透明保護転写箔1〜3が転写された前記受
像体上に前記紫外線硬化樹脂含有塗布液を20g/m2
の塗布量になるように特定の地模様を持つグラビアロー
ルコーターにより塗布し、下記の硬化条件にて紫外線硬
化樹脂含有塗布液1を硬化させて紫外線硬化保護層を形
成した。
【0232】 硬化条件 光照射源 60w/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 10cm 照射モード 3cm/秒で光走査 評価方法 [紫外線硬化樹脂含有塗布液1] ビス(3,4−エポキシー6−メチルシクロヘキシルメチル) アジパート 70部 ビスフェノールAグリシジルエーテル 10部 1,4−ブタンジオールグリシジルエーテル 13部 トリアリールスルホニウムフルオロアンチモン 7部 [評価方法] <熱機械分析装置の針入変位および熱軟化点の測定>ク
ッション層塗布基材を4×4mm2の大きさに切断し、
熱機械分析装置(サーモフレックス、理学電機社製)に
より100℃、150℃温度における層厚に対する針入
変位(%)を測定した。 <テープ剥離(密着性)の評価>硬化した保護層の表面
にセロハン粘着テープ(ニチバン製)を強く貼り付け、
急速に表面からセロハン粘着テープを剥離した後、剥離
状態をJIS K−5400碁盤目テープ法規定の方法
で、評価した。結果は表1に示す。
【0233】保護層の表面にナイフ等の鋭利な刃物で3
0°の角度で切り込み、素地に達する1mmまたは1.
5mmの碁盤目100個(10×10)を作り、この時
はがれないで残った塗膜の碁盤目数を測定した。全体的
に接着性が良好な塗膜である場合には、碁盤目を作った
後、その表面に粘着テープを貼り、この粘着テープをは
がして碁盤目のはがれた厚み方向の部位とはがれた数を
測定して評価した。結果は表1に示す。
【0234】評価は下記の評価点数法で行なった。
【0235】碁盤目試験の評価点数 評価点数 傷の状態 10 切り傷1本ごとが、細くて両側が滑らかで、
切り傷の交点の正方形の一目一目にはがれない 8 切り傷の交点にわずかなはがれがあって、正方
形の一目一目にはがれがなく、欠損部の面積は全正方形
面積の5%以内 6 切り傷の両側と交点とにはがれがあって、欠損
部の面積は全正方形面積の5〜15% 4 切り傷によるはがれの幅が広く、欠損部の面積
は全正方形面積の15〜35% 2 切り傷によるはがれの幅は4点よりも広く、欠
損部の面積は全正方形面積の35〜65% 0 はがれの面積は、全正方形面積の65%以上 <製造安定性>カード製造時にゴミなどの故障によるカ
ード異常有無を判断した。結果は表1に示す。 <性能安定性評価>仕上がりカードを500枚作成し、
カードの密着性の差が500枚中の有無で評価した。結
果は表1に示す。
【0236】カード基材作成方法、カード作成方法は、
表1に記す。 表1
【0237】
【発明の効果】前記したように、請求項1乃至請求項3
1では、性能安定性、カード化簡便性、カード基材と各
層との密着性を改良することが可能で、かつ低コストで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】IDカード基材の断面図である。
【図2】ICカード基材の断面図である。
【図3】ID又はICカード基材及びID又はICカー
ド基材の構造例を示す図である。
【図4】ICモジュールの模式図である。
【図5】IC/固定層の模式図である。
【図6】IC/固定層の模式図である。
【図7】ICカード基材作成装置の概略構成図である。
【図8】ICカード基材作成装置の概略構成図である。
【図9】ICカード基材作成装置の概略構成図である。
【図10】ICカード基材作成装置の概略構成図であ
る。
【図11】代表的な第1のシート部材を示す図である。
【図12】代表的な第2のシート部材を示す図である。
【図13】カード作成装置の概略構成図である。
【図14】カード作成装置の概略構成図である。
【図15】カード作成装置の概略構成図である。
【図16】カード作成装置の概略構成図である。
【図17】カード作成装置の概略構成図である。
【図18】カード作成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 第1のシート部材 2 第2のシート部材 7 受像層 9 電子部品 A センターコア層 B 情報記録体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA07 HA17 HA19 HB01 HB02 HB03 HB08 HB09 HB20 KA02 KA06 KA38 KA42 KA45 KA61 KA70 MA13 MA19 MB01 MB08 MB10 NA09 PA03 PA04 PA14 PA19 PA22 PA23 PA25 PA29 PA40 RA05 RA15 4F100 AB33D AH08D AK01D AR00D AT00A AT00B AT00C BA04 BA07 BA10A BA10D GB90 JK11D JL12G 5B035 BA03 BA05 BB09 CA01

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センターコア層の両面に少なくとも第1の
    シート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
    に、 熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容す
    る受像層を少なくとも有する転写箔を転写して作成した
    ことを特徴とするカード基材。
  2. 【請求項2】電子部品を埋設したセンターコア層の両面
    に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部材を積
    層した情報記録体に、 熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容す
    る受像層を少なくとも有する転写箔を転写して作成した
    ことを特徴とするカード基材。
  3. 【請求項3】前記転写箔は、受像層含有転写箔に金属イ
    オン含有化合物を含有することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のカード基材。
  4. 【請求項4】センターコア層の両面に少なくとも第1の
    シート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体の
    少なくとも片側の最外層に、ホットメルト接着剤を設
    け、 前記ホットメルト接着剤上に、熱転写記録法で昇華もし
    くは熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有
    する転写箔を転写して作成することを特徴とするカード
    基材製造方法。
  5. 【請求項5】電子部品を埋設したセンターコア層の両面
    に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部材を積
    層した情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホット
    メルト接着剤を設け、 前記ホットメルト接着剤上に、熱転写記録法で昇華もし
    くは熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有
    する転写箔を転写して作成することを特徴とするカード
    基材製造方法。
  6. 【請求項6】第1のシート部材と第2のシート部材との
    間に所定の厚みの電子部品を備え、 少なくとも前記第1のシート部材と前記第2のシート部
    材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた
    情報記録体に、 熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容す
    る受像層を少なくとも有する転写箔を転写して作成する
    ことを特徴とするカード基材製造方法。
  7. 【請求項7】第1のシート部材と第2のシート部材との
    間に所定の厚みの電子部品とを備え、 少なくとも前記第1のシート部材と前記第2のシート部
    材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた
    情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホットメルト
    接着剤を設け、 前記ホットメルト接着剤上に、熱転写記録法で昇華もし
    くは熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有
    する転写箔を転写して作成することを特徴とするカード
    基材製造方法。
  8. 【請求項8】前記転写箔は、受像層含有転写箔に金属イ
    オン含有化合物を含有することを特徴とする請求項4乃
    至請求項7のいずれか1項に記載のカード基材製造方
    法。
  9. 【請求項9】センターコア層の両面に少なくとも第1の
    シート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
    に、 筆記層を少なくとも有する転写箔を転写して作成したこ
    とを特徴とするカード基材。
  10. 【請求項10】電子部品を埋設したセンターコア層の両
    面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部材を
    積層した情報記録体に、 筆記層を少なくとも有する転写箔を転写して作成したこ
    とを特徴とするカード基材。
  11. 【請求項11】前記転写箔は、筆記層含有転写箔に顔料
    を含有することを特徴とする請求項9または請求項10
    に記載のカード基材。
  12. 【請求項12】センターコア層の両面に少なくとも第1
    のシート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
    の少なくとも片側の最外層に、ホットメルト接着剤を設
    け、 前記ホットメルト接着剤上に、筆記層を少なくとも有す
    る転写箔を転写して作成することを特徴とするカード基
    材製造方法。
  13. 【請求項13】電子部品を埋設したセンターコア層の両
    面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部材を
    積層した情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホッ
    トメルト接着剤を設け、 前記ホットメルト接着剤上に、筆記層を少なくとも有す
    る転写箔を転写して作成することを特徴とするカード基
    材製造方法。
  14. 【請求項14】第1のシート部材と第2のシート部材と
    の間に所定の厚みの電子部品を備え、 少なくとも前記第1のシート部材と前記第2シート部材
    と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた情
    報記録体に、 筆記層を少なくとも有する転写箔を転写して作成するこ
    とを特徴とするカード基材製造方法。
  15. 【請求項15】第1のシート部材と第2のシート部材と
    の間に所定の厚みの電子部品を備え、 少なくとも前記第1のシート部材と前記第2のシート部
    材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた
    情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホットメルト
    接着剤を設け、 前記ホットメルト接着剤上に、筆記層を少なくとも有す
    る転写箔を転写して作成することを特徴とするカード基
    材製造方法。
  16. 【請求項16】第1シート部材と第2シート部材との間
    に所定の厚みの電子部品を備え、 少なくとも前記第1シート部材と前記第2シート部材と
    前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた情報
    記録体に、 筆記層を印刷により形成したことを特徴とするICカー
    ド基材製造方法。
  17. 【請求項17】センターコア層の両面に少なくとも第1
    のシート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
    に、 クッション性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔
    を転写して作成したことを特徴とするカード基材。
  18. 【請求項18】電子部品を埋設したセンターコア層の両
    面に少なくとも第1シート部材と第2シート部材を積層
    した情報記録体に、 クッション性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔
    を転写して作成したことを特徴とするカード基材。
  19. 【請求項19】前記クッション性を有する樹脂層が、1
    00℃における熱機械分析装置の針入変位量が層厚に対
    し30%以下であって、150℃における前記熱機械分
    析装置の針入変位量が層厚に対し30%以上であること
    を特徴とする請求項17または請求項18に記載のカー
    ド基材。
  20. 【請求項20】前記クッション性を有する樹脂層が、活
    性光線硬化樹脂、または熱可塑性樹脂からなることを特
    徴とする請求項17乃至請求項19のいずれか1項に記
    載のカード基材。
  21. 【請求項21】センターコア層の両面に少なくとも第1
    のシート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
    の少なくとも片側の最外層に、ホットメルト接着剤を設
    け、 前記ホットメルト接着剤上に、クッション性を有する樹
    脂層を少なくとも有する転写箔を転写して作成すること
    を特徴とするカード基材製造方法。
  22. 【請求項22】電子部品を埋設したセンターコア層の両
    面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部材を
    積層した情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホッ
    トメルト接着剤を設け、 前記ホットメルト接着剤上に、クッション性を有する樹
    脂層を少なくとも有する転写箔を転写して作成すること
    を特徴とするカード基材製造方法。
  23. 【請求項23】第1のシート部材と第2のシート部材と
    の間に所定の厚みの電子部品を備え、 少なくとも前記第1のシート部材と前記第2のシート部
    材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた
    情報記録体に、 クッション性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔
    を転写して作成することを特徴とするカード基材製造方
    法。
  24. 【請求項24】第1のシート部材と第2のシート部材と
    の間に所定の厚みの電子部品を備え、 少なくとも前記第1のシート部材と前記第2のシート部
    材と前記電子部品とを接着剤で塗工または貼り合わせた
    情報記録体の少なくとも片側の最外層に、ホットメルト
    接着剤を設け、 前記ホットメルト接着剤上に、クッション性を有する樹
    脂層を少なくとも有する転写箔を転写して作成すること
    を特徴とするカード基材製造方法。
  25. 【請求項25】センターコア層の両面に少なくとも第1
    のシート部材と第2のシート部材を積層した情報記録体
    に、 熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容す
    る受像層を少なくとも有する転写箔、筆記層を少なくと
    も有する転写箔、クッション性を有する樹脂層を少なく
    とも有する転写箔の何れか1つ以上を転写して作成した
    ことを特徴とするカード基材。
  26. 【請求項26】電子部品を埋設したセンターコア層の両
    面に少なくとも第1のシート部材と第2のシート部材を
    積層した情報記録体に、 熱転写記録法で昇華もしくは熱拡散性染料画像を受容す
    る受像層を少なくとも有する転写箔、筆記層を少なくと
    も有する転写箔、クッション性を有する樹脂層を少なく
    とも有する転写箔の何れか1つ以上を転写して作成した
    ことを特徴とするカード基材。
  27. 【請求項27】前記第1のシート部材と第2のシート部
    材と電子部品を塗工または貼り合わせた情報記録体にす
    るために低温接着剤を用いたことを特徴とする請求項
    6、請求項7、請求項14、請求項15、請求項16、
    請求項23、請求項24のいずれか1項に記載のカード
    基材製造方法。
  28. 【請求項28】前記転写箔は、加熱で加圧して転写する
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項7、請求項12乃
    至請求項15、請求項21乃至請求項24のいずれか1
    項に記載のカード基材製造方法。
  29. 【請求項29】カード基材に、熱転写記録法で昇華もし
    くは熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有
    する転写箔、筆記層を少なくとも有する転写箔、クッシ
    ョン性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔の何れ
    か1つ以上を加熱で加圧して転写した後、個人認証情報
    を記録し、表面保護層を形成することを特徴とするカー
    ド製造装置。
  30. 【請求項30】カード基材に、熱転写記録法で昇華もし
    くは熱拡散性染料画像を受容する受像層を少なくとも有
    する転写箔、筆記層を少なくとも有する転写箔、クッシ
    ョン性を有する樹脂層を少なくとも有する転写箔の何れ
    か1つ以上を加熱で加圧して転写した後、個人認証情報
    として顔画像、住所、名前、生年月日等を記録し、表面
    保護層を形成することを特徴とするカード製造装置。
  31. 【請求項31】請求項1、請求項2、請求項9、請求項
    10、請求項17、請求項18に記載のカード基材に、
    個人情報として顔画像、住所、名前、生年月日等の個人
    情報が記載してあることを特徴とするカード。
  32. 【請求項32】請求項1、請求項2、請求項9、請求項
    10、請求項17、請求項18に記載のカード基材、請
    求項31に記載のカードに透明表面保護層を設けること
    を特徴とするカード。
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