JP2003253167A - 水性記録液並びに、該水性記録液を用いた記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置 - Google Patents
水性記録液並びに、該水性記録液を用いた記録方法、インクカートリッジ及びインクジェット記録装置Info
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Abstract
字を可能とする裏抜けのない高乾燥性の水性記録液およ
び該水性記録液を用いたインクジェット記録方法、並び
にかかる記録液を用いたインクカートリッジおよびイン
クジエット記録装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも、水に溶解または分散する色
材と水と湿潤剤と2,4−ジエチル−1,5−ペンタン
ジオールとを含有させたインク組成物を水性記録液とす
る。該水性記録液をインクカートリッジの記録液収容部
に収容し、該インクカートリッジをインクジエット記録
装置に搭載する。
Description
はサーマル方式などのオンディマンド法や荷電制御方式
などの連続噴射法が適用されるインクジェット記録用に
適した水性記録液に関し、特にノンコートな普通紙に対
して優れた特性を示すインク組成物からなる水性記録液
であって、更には水性筆記用具、記録計、ペンプロッタ
ー用としても用いられる水性記録液に関する。また本発
明は、この水性記録液を用いた記録方法、インクカート
リッジ及びインクジェット記録装置に関する。
小型で価格が安く、低ランニングコスト、低騒音といっ
た利点から急速に普及しており、電子写真用転写紙、印
刷用紙、タイプライター用紙、ワイヤードットプリンタ
ー用紙、ワードプロセッサー用紙、レター用紙、レポー
ト用紙等種々のノンコートな普通紙に印字可能なインク
ジェットプリンタ(インクジェット記録装置)も市場に
投入されている。これらインクジェットプリンターにお
いて、より高品位な画像が得られるように乾燥性を改善
した記録液(インク)の提案がなされている。しかしな
がら、画像の色再現性、耐水性、耐光性、画像の乾燥性
と画像滲みと吐出の信頼性の全てを満足することは難し
い。特にカラープリンターの場合、イエロー、マゼン
タ、シアンの単色印字部で画質劣化が無くとも、レッ
ド、グリーン、ブルーの2色重ね部分で画質の劣化が発
生しやすい。特に定着装置を用いないで乾燥を行う場
合、特開昭55−29546号公報等のように浸透性を
高めることにより乾燥性を向上することが知られている
が、この方法では紙に著しく滲みを生じるといった問題
がある。
は、界面活性剤としてのジアルキルスルホコハク酸塩が
乾燥性を向上し、かつ画像劣化が少ないとされているが
記録媒体である紙の種類により画素径が著しく異なり、
画像濃度の低下も著しいといった問題がある。また、特
公昭58−6752号公報には、アセチレン結合を有す
るエチレンオキサイド付加体である界面活性剤を用いて
浸透性を向上させることにより、滲みの少ない速乾性イ
ンクが開示されている。
えばDBK168等の直接性染料を用いたインクでは、
色材と疎水性相互作用を生じるために乾燥速度が向上し
ないとか、カーボンブラックなどの顔料を用いたインク
では、顔料が凝集しやすくノズルの目詰まり発生やイン
ク噴射方向の曲がりなどを発生しやすいといった問題が
ある。
には、同じく乾燥速度を向上するために染料と水溶性グ
リコールエーテル類を含むインクが提案され、特開平1
0−95941号公報には、顔料と、ジエチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールエーテ
ル類と、水とからなるインク組成物が提案されている。
しかしながら、乾燥速度を向上するためには大量のグリ
コールエーテル類の添加が必要であり、インクの臭気や
安全性の面で好ましくない。
は、強塩基性物質を添加するインクが開示されている
が、ロジンサイズされた酸性紙では効果があるもののア
ルキルケテンダイマーやアルケニルスルホコハク酸をサ
イズ剤とした紙に効果がない。その上、酸性紙でも2色
重ね部分では効果がない。
は、水溶性染料と、水と、特定構造のベンジルエーテル
とからなる水性記録インクが提案されている。その中
で、更にインクの浸透性を向上させるために、植物油、
不飽和脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、鉱油
などの油状物質と、分子内に水酸基を有し水に難溶性あ
るいは微溶性の溶剤として、2−エチル−1,6−ヘキ
サンジオール、ジエチレングリコールヘキシルエーテ
ル、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物
(付加モル数5以下)、エチレングリコールベンジルエ
ーテルなどを添加することが提案されている。しかし、
これらのインクは安全性に問題があり、なおかつ環境温
度により、油状物質や水難溶性、微溶性溶剤、ベンジル
エーテルなどが分離してしまい安定性に極めて大きな問
題があった。
体とを含む組成物であって、前記液媒体中に60重量%
以上の水および0.2〜30重量%の炭素数7〜10の
アルキレングリコールを含有するインクジェット用イン
クが提案されている。この「炭素数7〜10のアルキレ
ングリコール」の好ましい具体例として、1,7−ヘプ
タンジオール、2,6−ヘプタンジオール、2,4−ジ
メチル−2,4−ペンタンジオール、3−エチル−1,
3−ペンタンジオール等が例示されている。これらの化
合物をインク中に含むことにより、「普通紙上における
インクの滲み、乾燥性および浸透性を改善」し、「滲み
と浸透性の点でバランスのとれ」、「目詰まり防止性に
おいても信頼性が高い」インクを提供できるとしてい
る。しかし、実際に、これら例示化合物の添加ではイン
クの浸透性改善が不十分であり、そのため乾燥性が低
く、また紙種によっては滲みが発生しやすいなど、従来
からの課題はなんら解決されていなかった。
くとも6個の炭素原子を有し、かつ25℃の水100重
量部に少なくとも4.5重量部の溶解度を有する特定構
造の脂肪族ジオール化合物を含有するインクジェットイ
ンクが提案されている。これらのジオール化合物はとし
て、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、2,
2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル
−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2,4−
ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,5−ジメチ
ル−2,5−ヘキサンジオール、5−ヘキセン−1,2
−ジオールなどが例示されているが、いずれを添加した
インクも十分な浸透性があるとは云えず、カラーブリー
ドやフェザリングを生じた。
性を高める目的で2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルを含有する水性インクおよびそれを用いた記録方法を
提案した(特開平6−157959号公報)。この発明
の水性インクに含有する2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオールは、前述の特許第2894568号において、
例示化合物に含まれていないだけでなく、本発明者らに
より、多種多様な化合物の中から鋭意検討の末に見出さ
れたものである。2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ルを含有することにより、インクジェットインクとして
の諸特性を満足し、浸透性、乾燥性に優れ、かつ画質劣
化の改良されたインク組成物を提供することができ、該
インク組成物を用いて良好に画像形成をするための記録
方法を提供することができた。また、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオールの少量の添加量で高周波駆動の吐
出安定性と安全性の高いインクが提供される。
より、インクジェットプリンターの出力速度は上昇の一
途であり、また今後も更に高速化が進むことが予想され
る。そのような状況下にあってインクは、より一層の高
速印字においてもカラーブリードを起こさず、出力後に
擦っても手指を汚すことなく即座に乾燥することが求め
られる。一般的に乾燥性の高いインクは、紙への浸透性
を向上させる一方で、着色剤(色材)が紙の厚み方向に
侵入することにより、画像濃度低下、裏抜け濃度増大と
いう欠点を有している。とりわけ、インクジェットプリ
ンターの発展と環境問題に絡む、いわゆる紙消費の点か
ら両面印字が必須になることは明かであり、高乾燥性の
一方で、両面印字を可能とする裏抜けの少ない水性イン
ク(水性記録液)が求められているとも云える。
クとしての諸特性を満足し、着色剤(色材)種や紙種に
関わらず浸透性、乾燥性に優れ、かつ画質ならびに裏抜
けの改良された水性インクジェットインクへの希求は依
然として強い。また、近年ではバーコード印刷、郵便な
どの消印印刷などの分野で、通常は視認不可能でありな
がら、赤外線や紫外線により記録情報を読み取るシステ
ムも実用化されている。環境汚染の点から、これらに用
いられるインクも水性化が検討されてきており、かつこ
のようなシステムに必須の高速処理に対応するために
は、水性でありながら、高浸透性の水性記録液が必要に
なってきている。
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは前
述した従来技術の問題点を克服した、高速プリントに対
応した高速印字と、両面印字を可能とする裏抜けのない
高乾燥性の水性記録液および該水性記録液を用いたイン
クジェット記録方法、並びにかかる記録液を用いた機器
(インクカートリッジ、インクジエット記録装置)を提
供することにある。
に溶解または分散する色材と、水と、湿潤剤と、2,4
−ジエチル−1,5−ペンタンジオールとをインク組成
物として含有させることにより、高速印字および両面印
字を可能とする裏抜けのない高乾燥性の水性記録液を提
供すると共に、該水性記録液を用いることにより高速プ
リント速度に対応したインクジェット記録方法の達成と
同時にかかる記録液を用いたインクカートリッジおよび
インクジエット記録装置を実現した。以下、本発明につ
いて具体的に説明する。
または分散する色材と、水と、湿潤剤と、2,4−ジエ
チル−1,5−ペンタンジオールとを含有するインク組
成物からなることを特徴とする水性記録液である。
記録媒体とすることで、色材(着色剤)や紙種によらず
浸透性、乾燥性に優れ、かつ滲みが少ないなど画質の改
良された水性記録液が提供される。また、2,4−ジエ
チル−1,5−ペンタンジオールは少ない含有量でも高
浸透特性が得られ、安全面、臭気の面で優れた水性記録
液が提供される。更に、上記高い浸透特性と優れた画質
に加えて、高い安全性や保存安定性並びに安価な水性記
録液が提供可能となる。
−1,5−ペンタンジオールの含有量が前記インク組成
物の全量に対して0.1〜5重量%であることを特徴と
する請求項1に記載の水性記録液である。
ールの含有量を上記範囲とすることで浸透特性が高く、
かつ画質に優れ、相分離を起こさず、安定な水性記録液
が提供される。
前記インク組成物の全量に対して5〜50重量%である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の水性記録液
である。
ことで、インク組成物からなる水性記録媒体中の水分が
蒸発した場合でも目詰まりを起こしにくく、仮に目詰ま
りを起したとしても簡単なクリーニング操作で正常な印
字状態に回復ができる記録液が提供される。
に、更に界面活性剤をインク組成物の全量に対して0.
01〜5重量%の範囲で含有することを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の水性記録液である。
せて使用することにより、相乗効果を発揮し、従来の浸
透性を高めた浸透タイプのインクでの課題であった画像
濃度の低下、裏抜けを防止した水性記録液が提供され
る。また、それぞれを単独で含有した水性記録液に比べ
て少量の添加で高い浸透性を得ることができるため、従
来の多価アルコールのエーテル類などを多量に加えて浸
透性を上げたインクに比べ、溶剤臭が少ないなどの利点
もある。
て、少なくとも下記一般式(1)で示されるポリオキシ
エチレンアルキルエーテル酢酸塩を含むことを特徴とす
る請求項4に記載の水性記録液である。
ル基、mは3〜12の自然数、Mはアルカリ金属イオ
ン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、または
アルカノールアミンを表す。)
酢酸塩を組成分として含むことにより、画像の埋まりが
良くなり、画像濃度を高くする上で優れた効果が得られ
る水性記録液が提供される。
ングリコール、トリエチレングリコールあるいはグリセ
リンの少なくとも1つから選択される化合物であること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水性記録
液である。
剤を組成分に用いた水性記録液をインクジェット記録装
置に用いた場合、ノズル近傍での水分蒸発による目詰ま
りの発生を未然に防ぎ、また2,4−ジエチル−1,5
−ペンタンジオールの溶解助剤として働く。これによっ
て、より一層保存安定性を高め、更には噴射安定性を高
めた水性記録液が提供される。
に、更に2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールから選
択される少なくとも1つの化合物を含有することを特徴
とする請求項1〜6のいずれかに記載の水性記録液であ
る。
分として組み合わせて使用することにより、相乗効果を
発揮して、従来の浸透性を高めた浸透タイプのインクで
の課題であった画像濃度の低下、裏抜けを防止した水性
記録液が提供される。また、上記化合物をそれぞれを単
独で含有したインクに比べ少量の添加で高い浸透性を得
ることができるほか、単一の多価アルコールのエーテル
類を多量に加えて浸透性を上げたインクに比べ、溶剤臭
が少ないなどの利点を有した水性記録液が提供される。
に、更に2−ピロリドンを含有することを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載の水性記録液である。
ンクの紙への浸透性は損なわせずに、紙に浸透した後の
必要以上の紙層内へのインクの浸透を抑え、紙表面近傍
に色材を留めることができ、更なる画像濃度の向上とと
もに裏抜けを防止した優れた効果を有する水性記録液が
提供される。
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水性
記録液である。
性や耐光性が良好になり、更に高い浸透特性でありなが
ら画像濃度も高く、裏抜けの少ない優れた水性記録液が
提供される。
が、10nm〜200nmの範囲であることを特徴とす
る請求項9に記載の水性記録液である。
ことで分散安定性が良好となり、保存安定性やインクジ
ェット記録方法における吐出安定性に優れるとともに、
画像の裏抜けが少ない優れた水性記録液が提供される。
水中に分散された顔料分散液をインク組成物に添加して
なる水性記録液であって、該分散剤にカルボキシル基が
結合していることを特徴とする水性記録液である。
ることによって、より一層高画像濃度で低裏抜け濃度と
なる上に、滲みの少ない極めて高品位な画像を形成する
ことができ、印字後の記録媒体の耐水性がより向上した
水性記録液が提供される。
水中に分散された顔料分散液をインク組成物に添加して
なる水性記録液であって、該顔料の表面に親水基が結合
し表面改質されていることを特徴とする水性記録液であ
る。
顔料を用いることにより、保存安定性、信頼性の極めて
高い水性記録液が提供される。
キシル基であることを特徴とする請求項12に記載の水
性記録液である。
である表面改質された顔料を用いることで、より一層高
画像濃度で裏抜け濃度は低くなる上に、滲みの少ない極
めて高品位な画像を形成することができ、印字後の記録
媒体の耐水性がより向上した水性記録液が提供される。
ッドの吐出口から液滴として吐出、飛翔させ、記録媒体
に画像を形成する記録方法において、該水性記録液が請
求項1〜13のいずれかに記載の水性記録液であること
を特徴とする記録方法である。
は、相分離もせず、凝集や増粘なども起きないため、微
細な吐出口より液滴として吐出、飛翔させ記録媒体に画
像を形成する記録方法に用いるのに適している。長期間
印字を休止し、インクジェットヘッドのノズル付近に滞
留するインクの水分が蒸発した場合も目詰まりを起こさ
ず簡単なクリーニング動作で容易に良好な印字が行える
記録方法が提供される。
て、水性記録液に熱エネルギーを作用させて記録ヘッド
の吐出口から液滴として吐出、飛翔させ記録媒体に画像
を形成することを特徴とする請求項14に記載の記録方
法である。
像形成する方法においては、熱素子への濡れ性が改良さ
れるため特に適しており、これによって吐出安定性、周
波数安定性に優れた記録方法が提供される。
プ繊維を主成分とし、サイズ度が10s以上、透気度が
5〜50sであることを特徴とする請求項14または1
5に記載の記録方法である。
度の記録媒体を用いて、本発明の水性記録液により印字
を行えば、記録媒体の両面にインクジェット記録方法に
より印字を行っても、裏面の画像により表面画像の認識
を妨げられない、低コストの記録方法が提供される。
ずれかに記載の水性記録液を記録ヘッドの吐出口から液
滴として吐出、飛翔させ、記録媒体に画像を形成する記
録方法であって、該液滴1滴あたりの吐出量V(pl)
が、下記式(a)を満足することを特徴とする記録方法
である。
イズ度10s以上、透気度5〜50sである記録媒体に
対して記録を行うときの液滴の最大打ち込み密度を示
し、単位はdpi(dot per inch) で表
し、液滴吐出量Vの単位はpicoliter(pl)
で表す。)
ら吐出される1滴あたりの吐出量と液滴の打ち込み密度
との間に所定の関係を満足するようにして記録すること
で、ドット抜けや白筋がなく、高濃度で滲みの少ない高
画質画像を得ることができる記録方法が提供される。
ずれかに記載の水性記録液を記録ヘッドの同一あるいは
別個の吐出口から複数の液滴として吐出、飛翔させて記
録媒体上で画素領域の少なくとも一部が重なるように画
像を形成する記録方法であって、前記記録媒体上で重な
りを生じる二つの液滴の吐出時間差が0.125ミリ秒
以下であることを特徴とする記録方法である。
れば、上記高速吐出条件により非常に高速で、かつ高画
質の画像を記録する記録方法が提供される。
録液収容部を備えたインクカートリッジにおいて、前記
記録液が請求項1〜13のいずれかに記載の水性記録液
であることを特徴とするインクカートリッジである。
た上記構成において、記録液として本発明の水性記録液
を用いれば、高浸透特性で、かつ高い信頼性、安全性と
優れた画像特性が可能となるインクカートリッジが提供
される。
録液収容部と、記録液液滴を吐出させるための記録ヘッ
ド部を備えたインクカートリッジにおいて、該記録液が
請求項1〜13のいずれかに記載の水性記録液であるこ
とを特徴とするインクカートリッジである。
液液滴を吐出させるための記録ヘッド部を備えた上記構
成において、記録液として本発明の水性記録液を用いれ
ば、高浸透特性で、かつ高い信頼性、安全性と優れた画
像特性が可能となるインクカートリッジが提供される。
録液収容部を備えたインクカートリッジと、記録液液滴
を吐出させるための記録ヘッドとを備えたインクジェッ
ト記録装置において、前記記録液が請求項1〜13のい
ずれかに記載の水性記録液であることを特徴とするイン
クジェット記録装置である。
て、記録液として本発明の水性記録液を用いれば、高速
印字に対応できる高浸透特性で、かつ高い信頼性、安全
性と優れた画像特性が可能となる記録装置が提供され
る。
録液収容部と記録液液滴を吐出させるための記録ヘッド
とを備えたインクカートリッジを搭載したインクジェッ
ト記録装置において、前記記録液が前記請求項1〜13
のいずれかに記載の水性記録液であることを特徴とする
インクジェット記録装置である。
て、記録液として本発明の水性記録液を用いれば、請求
項21と同様な高速印字に対応できる高浸透特性で、か
つ高い信頼性、安全性と優れた画像特性が可能となる記
録装置が提供される。
て説明する。本発明者らは紙への浸透性を高める目的か
ら2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールをイン
ク組成物として含有することにより、表面張力を50m
N/m以下に低下させ、インクと紙表面との濡れ性を向
上し、紙ヘの浸透速度を高めることが可能であるだけで
なく、従来知られるような界面活性剤を中心として浸透
性を高めた場合に比べ、画像劣化が極めて少ないこと、
更に2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを使
用する場合には、色材の種類の如何に関わらず浸透速度
も、ほば同等となるという効果を奏するため、使用でき
る色材が限定されず、従来インクジェットに用いられて
きたいずれの色材も使用することができることを見い出
し、本発明に到達することができた。
−ジエチル−1,5−ペンタンジオールは、インク組成
物全量に対して好ましくは0.1〜5重量%、より好ま
しくは0.1重量%〜3重量%である。0.1重量%未
満では浸透性を高める効果が少なく、5重量%より多く
添加するとインク組成物中で安定に溶解せず、水性記録
液としての保存安定性、インクジェットでの噴射安定性
に問題が発生する。
示す指標であり、特に表面形成されて1秒以下の短い時
間での動的表面張力を示し、飽和時間で測定される静的
表面張力とは異なる。測定法としては特開昭63−31
237号公報等に記載の従来公知の方法で1秒以下の動
的な表面張力を測定できる方法であればいずれも使用で
きるが、本発明では最大泡圧法により測定した。この方
法は、液体中に垂直に毛管を入れ、空気を送り発生した
気泡を放出させるのに必要な最大圧力の測定により動的
表面張力を求める方法である。本発明の水性記録液の表
面張力の値は50mN/m以下が好ましく、より好まし
くは40mN/m以下とすると優れた乾燥性が得られ
る。
細孔から液滴としてインクを吐出させて記録を行う、い
わゆるバブル方式やサーマル方式等の記録方法におい
て、吐出安定性を得るために従来では2−プロパノール
を添加する方法があるが、これに替えて2,4−ジエチ
ル−1,5−ペンタンジオールを添加することによっ
て、熱素子への濡れ性が改良され、少量の添加量でも吐
出安定性および周波数安定性が得られ、2−プロパノー
ルの使用に伴う安全性に関する問題も改善される。
び溶解安定性を向上する目的で湿潤剤を5重量%〜50
重量%含有することにより、本発明の水性記録液は、イ
ンクジェットヘッド(記録ヘッド)の吐出口で、インク
中の水分が蒸発した場合でも目詰まりを起しにくく正常
な印字を行うことが出来るばかりでなく、仮に目詰まり
を起しても簡単なクリーニング操作で正常な印字状態に
回復できることを見出した。
ンジオールおよび湿潤剤と、2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオールおよび/または界面活性剤とを組み合わせ
て使用することにより、相乗効果を発揮し、従来の浸透
性を高めた浸透タイプのインクでの課題であった画像濃
度の低下、裏抜けを防止することを見出した。また、上
記それぞれの成分を単独で含有したインクに比べ、組み
合わせた場合には少量の添加で高い浸透性を得ることが
できる。このため、従来の多価アルコールのエーテル類
などを多量に加えて浸透性を上げたインクに比べ、溶剤
臭が少ないなどの利点もある。
用するものであるが、インクを所望の物性にするためや
インクの乾燥による目詰まりを防止するため、あるいは
インクの溶解安定性を向上するため等の目的から湿潤剤
として下記の水溶性有機溶媒を使用することができる。
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ぺンタ
ンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、
1,2,6−へキサントリオール、1,2,4−ブタン
トリオール、1,2,3−ブタントリオール、ぺトリオ
ール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノべンジルエーテル等の多価アルコールアリールエ
ーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−
ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−
ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミ
ド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール
等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エ
チレン等である。これらの溶媒は、水と共に単独もしく
は、複数混合して用いられる。
は前記のように5重量%〜50重量%であり、好ましく
は8重量%〜30重量%である。5重量%未満では、イ
ンクの保存安定性やインクジェットでの噴射安定性が劣
り、50重量%より多く添加すると粘度の上昇によるイ
ンクジェットでの噴射安定性が劣るといった問題があ
る。
コール、トリエチレングリコールおよび/またはグリセ
リンを含むことがインクの乾燥による目詰まり、すなわ
ち水分蒸発による噴射特性不良の防止および本発明のイ
ンク組成物からなる水性記録液の溶解安定性を向上する
上で優れた効果が得られる。また、2−ピロリドンをイ
ンク組成物に添加すると、インクの紙ヘの浸透性は損な
わせずに、画像濃度の向上とともに裏抜けを防止する上
で優れた効果が得られることを見出した。これは、2−
ピロリドンを含有することで紙表面に対してインクが濡
れ拡がりやすくなり、相対的に紙の厚み方向ヘの浸透が
抑えられるため、紙表面近傍に色材が留まりやすくなる
ためであると推測される。2−ピロリドンの添加量は、
好ましくは0.05重量%〜8重量%、更に好ましくは
0.5重量%〜4重量%である。
えばドデシルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルサルフェートのアンモニウム
塩等のアニオン性界面活性剤、第4級アンモニウム塩等
のカチオン系界面活性剤、イミダゾリン誘導体等の両性
界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリ
オキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイ
ド添加物等のノニオン系界面活性剤が挙げられる。
量は0.01重量%〜5重量%であり、好ましくは0.
5重量%〜3重量%である。0.01重量%未満では添
加した効果は無く、5重量%より多い添加では記録媒体
ヘの浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下や裏
抜けの発生といった問題がある。特にアニオン性界面活
性剤の界面活性剤が好ましく、中でも下記一般式(1)
で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩
が更に好ましい。これを用いると画像の埋まりが良くな
り、画像濃度を高くする上で優れた効果が得られる。
…(1)
もよいアルキル基、mは3〜12の自然数、Mはアルカ
リ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウ
ム、またはアルカノールアミンを表す。)
例を遊離酸型で下記式(1−1)〜(1−14)に示す
が、これらに限定されるものではない。
のものを混合して用いてもよい。市販の界面活性剤で本
化合物を主成分として含有するものとしては、日光ケミ
カルズ(株)より入手可能なECTD3NEX(前記一
般式(1)において、R1:トリデシル基、m:3、
M:Na)、ECT3(R1:トリデシル基、m:3、
M:H)、ECTD6NEX(R1:トリデシル基、
m:6、M:Na)等の界面活性剤も使用可能である。
オンとして、アルカリ金属イオン、第4級アンモニウ
ム、第4級ホスホニウム、またはアルカノールアミンを
用いることにより、優れた溶解安定性を示す。更に、対
イオンとしてナトリウム、リチウムおよび/または下記
一般式(2)で表される第4級アンモニウム、第4級ホス
ホニウム、アルカノールアミン陽イオンを用いると、よ
り一層溶解安定性が増して更に好ましい。
〜R4は各々水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒ
ドロキシアルキル基、ハロゲン化アルキル基を表す。)
ばリチウム塩を用いる場合には、水酸化リチウムを添加
することにより行われ、一般式(2)の第4級アンモニ
ウム、ホスホニウム、アルカノールアミン陽イオン等を
用いる場合には、具体的には下記式(2−1)〜(2−
9)に示す水酸化物を添加することにより行われる。
ンジオール以外に表面張力を調整する等の目的で添加さ
れる浸透剤としては、ジエチレングリコールモノフェニ
ルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエー
テル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテ
ル等の多価アルコールのアルキルおよびアリールエーテ
ル類、フッ素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノ
ール等の低級アルコール類が挙げられるが、特に好まし
いのはジエチレングリコールモノブチルエーテルまたは
トリエチレングリコールモノブチルエーテルである。
よび/または染料のいずれであってもよい。色材として
用いられる水溶性染料としては、カラーインデックスに
おいて酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性、食
用染料に分類される染料が用いられる。これら染料は複
数の種類を混合して用いてもよいし、あるいは必要に応
じて顔料等の他の色素と混合して用いてもよい。これら
色材は本発明の効果を妨げない範囲で添加される。これ
ら染料の具体例を下記に挙げる。
アシッド・イエロー17、23、42、44、79、1
42;C.I.アシッド・レッド1、8、13、14、
18、26、27、35、37、42、52、82、8
7、89、92、97、106、111、114、11
5、134、186、249、254、289;C.
I.アシッド・ブルー9、29、45、92、249;
C.I.アシッド・ブラック1、2、7、24、26、
94;C.I.フード・イエロー2、3、4;C.I.
フード・レッド7、9、14;C.I.フード・ブラッ
ク1、2等が挙げられる。
イエロー1、12、24、26、33、44、50、1
20、132、142、144、86;C.I.ダイレ
クト・レッド1、4、9、13、17、20、28、3
1、39、80、81、83、89、225、227;
C.I.ダイレクト・オレンジ26、29、62、10
2;C.I.ダイレクト・ブルー1、2、6、15、2
2、25、71、76、79、86、87、90、9
8、163、165、199、202;C.I.ダイレ
クト・ブラック19、22、32、38、51、56、
71、74、75、77、154、168、171等が
挙げられる。
イエロー1、2、11、13、14、15、19、2
1、23、24、25、28、29、32、36、4
0、41、45、49、51、53、63、465、6
7、70、73、77、87、91;C.I.ベーシッ
ク・レッド2、12、13、14、15、18、22、
23、24、27、29、35、36、38、39、4
6、49、51、52、54、59、68、69、7
0、73、78、82、102、104、109、11
2;C.I.ベーシック・ブルー1、3、5、7、9、
21、22、26、35、41、45、47、54、6
2、65、66、67、69、75、77、78、8
9、92、93、105、117、120、122、1
24、129、137、141、147、155;C.
I.ベーシック・ブラック2、8等が挙げられる。
・ブラック3、4、7、11、12、17;C.I.リ
アクテイブ・イエロー1、5、11、13、14、2
0、21、22、25、40、47、51、55、6
5、67;C.I.リアクティブ・レッド1、14、1
7、25、26、32、37、44、46、55、6
0、66、74、79、96、97;C.I.リアクテ
ィブ・ブルー1、2、7、14、15、23、32、3
5、38、41、63、80、95等が挙げられる。
染料が好ましく用いることができ、本発明の水性記録液
の溶解安定性の向上や、色調、耐水性、耐光性で優れた
効果が得られる。インク組成物中の色材としての染料の
添加量は、0.5〜25重量%が好ましく、より好まし
くは2〜15重量%である。
く、無機顔料、有機顔料を使用することができる。染料
に比べてインク中で溶解せずに粒子として分散している
ので、同じ浸透特性のインクであっても紙の奥深くに浸
透しにくく、このため画像濃度も高く、裏抜けの少ない
良好な画質を得ることが可能になる。
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、
バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、あるいはコンタクト法、ファーネス法、サーマル法
などの公知の方法によって製造されたカーボンブラック
を使用することができる。また、有機顔料としては、ア
ゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、
キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、
フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、ア
ントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔
料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノ
ン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例え
ば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートな
ど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料あるいはアニリンブラ
ックなどが使用できる。これらの顔料の中で、特に水と
親和性の良いものが好ましく用いられる。インク組成物
中の色材としての顔料の添加量は、0.5〜25重量%
が好ましく、より好ましくは2〜15重量%である。
具体例を以下に示す。黒色用としては、ファーネスブラ
ック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネ
ルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメント
ブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブ
ラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラッ
ク(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙
げられる。更に、カラー用としては、C.I.ピグメン
トイエロー1、3、12、13、14、17、24、3
4、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、8
1、83、95、97、98、100、101、10
4、408、109、110、117、120、13
8、150、153;C.I.ピグメントオレンジ5、
13、16、17、36、43、51;C.I.ピグメ
ントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、
38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B
(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:
2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6
B)、60:1、63:1、63:2、64:1、8
1、83、88、101(べんがら)、104、10
5、106、108(カドミウムレッド)、112、1
14、122(キナクリドンマゼンタ)、123、14
6、149、166、168、170、172、17
7、178、179、185、190、193、20
9、219;C.I.ピグメントバイオレット1(ロー
ダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、3
8;C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシ
アニンブルー)、15:1、15:2、15:3(フタ
ロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、6
3;C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、1
0、17、18、36、等がある。
しては、カーボンブラックであることが好ましい。ブラ
ックインク用としてカーボンブラックは色調に優れると
ともに耐水性、退光性、分散安定性に優れ、かつ安価で
ある。その他顔料(例えばカーボン)の表面を樹脂等で
処理して水中に分散可能としたグラフト顔料や、顔料
(例えばカーボン)の表面にスルホン基やカルボキシル
基等の官能基を付加して水中に分散可能とした加工顔料
等が使用できる。また、顔料をマイクロカプセルに包含
させ、該顔料を水中に分散可能なのものとしたものであ
ってもよい。
ク組成物中の顔料は平均粒径が10nm〜200nmの
範囲であることが好ましい。ここで云う平均粒径とは、
記録液中のブラウン運動を行っている粒子にレーザー光
を照射し、粒子から戻ってくる光(後方散乱光)の振動
数(光の周波数)の変化量から粒子径を求める動的光散
乱法(ドップラー散乱光解析)を用いて測定した体積累
積パーセント50%の値を指す。
になり、更に記録媒体の層をインクが抜け、裏面までし
み出してまう裏抜け(以下単に裏抜けと記す)を防止す
ることができる。顔料は、インク組成物からなる水性記
録液中に溶解せず分散しているためにインクジェットで
印字された際、インクの液体成分に比べて記録媒体の中
に入りにくく、記録媒体の表面近傍に留まるため、乾燥
性は速く、かつ裏抜けを防止することができる。平均粒
径が10nm以下であると裏抜けを防止する効果が少な
く、200nm以上では水性記録液の分散安定性が悪
く、保存時に凝集等で粒径が大きくなり吐出安定性が劣
る場合がある。
中に分散させて顔料分散液とし、この分散液状態でイン
ク組成物として添加されるのが好ましい。好ましい分散
剤としては、従来公知の顔料分散液を調整するのに用い
られる公知の分散剤を使用することができる。高分子分
散剤として例えば以下のものが挙げられる。
ガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカ
ストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クイ
ンスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カ
ラギーナン、寒天等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサン
テンガム、デキストラン等の微生物系高分子、半合成系
ではメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース等の繊維素系高分子、デンプ
ングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナ
トリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻
系高分子が挙げられる。
メタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリ
ル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合
体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アル
キルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン
−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共
重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタ
レン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重
合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢
酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−
クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体
等が挙げられる。
0〜50,000であるのが好ましく、より好ましくは
5,000〜30,000、最も好ましくは7,000
〜15,000である。高分子分散剤の添加量は、顔料
を安定に分散させ、本発明の他の効果を失わせない範囲
で適宣添加されてよい。顔料と分散剤との比としては
1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、より好ましく
は1:0.125〜1:3の範囲である。
て使用することも可能である。この場合、その使用量に
対するインク粘度の上昇が高分子分散剤を使用した場合
よりも小さく、インクジェット記録法に用いたときに良
好な吐出特性の顔料系インクを得やすい。
剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤等が使用で
きるが、分散剤としての界面活性剤の添加量は、顔料を
安定に分散させ、本発明の他の効果を失わせない範囲で
適宣添加されてよい。以下に具体例を示す。
ルキルアリルまたはアルキルナフタレンスルホン酸塩、
アルキルリン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン
酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホコハク
酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸
塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、アルキルアリ
ールエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテルエステ
ル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンオレフィ
ンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
リン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エ
ステル塩、エーテルカルボキシレート、スルホコハク酸
塩、α−スルホ脂肪酸エステル、脂肪酸塩、高級脂肪酸
とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸塩等がある。
キルアミン塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、
ベンザルコニウム塩、第4級アンモニウム塩、アルキル
ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム
塩、ホスホニウム塩等がある。
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールエ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビ
タンエステル、ショ糖エステル、グリセリンエステルの
ポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポ
リオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポ
リオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、アミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、アル
キル(ポリ)グリコキシド等がある。
ダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチ
ルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アル
キルジ(アミノエチル)グリシン等がある。
シル基の結合しているものが好ましい。分散剤にカルボ
キシル基が結合していると分散安定性が向上するばかり
ではなく、高品位な印字品質が得られると共に印字後の
記録媒体の耐水性がより向上する。更に、前記の裏抜け
を防止する効果が得られる。特に、カルボキシル基が結
合している分散剤で分散した顔料と、2,4−ジエチル
−1,5−ペンタンジオールとを併用した場合において
は、普通紙などの比較的サイズ度の高い記録媒体に印字
した場合においても十分な乾燥速度が得られ、かつ裏抜
けが少ないという効果が得られる。この理由は、カルボ
ン酸の解離定数が他の酸基に比較して小さいために顔料
が記録媒体に付着した後、インクのpH値の低下や記録
媒体表面近傍に存在するカルシウムなどの多価金属イオ
ンとの相互作用などにより、分散剤自体の溶解度が低下
して分散剤自体や顔料が凝集することによるものと推定
される。
ンク組成物中の顔料が表面改質されてカルボキシル基が
直接顔料に結合しており、この状態で水中に分散されて
いる形態が挙げられる。この場合、顔料が表面改質され
カルボキシル基が結合しているため、分散安定性が向上
するばかりではなく、上述と同様な作用により高品位な
印字品質が得られると共に印字後の記録媒体の耐水性が
より向上する。また、この形態のインクは乾燥後の再分
散性に優れるため、長期間印字を休止し、インクジェッ
トヘッド(記録ヘッド)のノズル付近のインクの水分が
蒸発した場合も目詰まりを起こさず簡単なクリーニング
動作で容易に良好な印字が行えるようになる。
録液によるバーコード印刷、消印印刷への適用も可能で
ある。この場合、通常の染料や顔料に替えて、可視領域
に吸収を持たず、赤外線や紫外線に吸収を持つ赤外線吸
収剤あるいは紫外線吸収剤がインク組成物中に添加され
る。本発明の水性記録液は色材、水、湿潤剤、2,4−
ジエチル−1,5−ペンタンジオールを主要成分として
含有し、界面活性剤等が適宜添加できるが、その他の従
来知られている添加剤を加えることもできる。例えば、
本発明の水性記録液には樹脂エマルジョンが添加されて
いてもよい。
ョンとは、連続相が水であり、分散相が次の様な樹脂成
分であるエマルジョンを意味する。すなわち、分散相の
樹脂成分としてはアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アク
リル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系
樹脂などが挙げられる。この樹脂は親水性部分と疎水性
部分とを併せ持つ重合体であるのが好ましい。また、こ
れらの樹脂成分の粒子径はエマルジョンを形成する限り
特に限定されないが、150nm程度以下が好ましく、
より好ましくは5〜100nm程度である。これらの樹
脂エマルジョンは、樹脂粒子を、場合によって界面活性
剤と共に水に混合することによって得ることができる。
マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン
−アクリル系樹脂エマルジョン:日本ペイント株式会社
製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョ
ン:大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5
454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン:大日
本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(ス
チレン−アクリル系樹脂エマルジョン:日本ゼオン株式
会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂
エマルジョン:サイデン化学株式会社製)等が挙げられ
る。
は、樹脂エマルジョンを該樹脂成分がインク組成物の
0.1〜40重量%となるよう含有するのが好ましく、
より好ましくは1〜25重量%の範囲である。樹脂エマ
ルジョンは、増粘・凝集する性質を持ち、色材成分の紙
深さ方向への浸透を抑制し、更に記録媒体への定着を促
進する効果を有する。また、樹脂エマルジョンの種類に
よっては記録媒体上で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性を
も向上させる効果を有する。
などの目的で、インク組成物は糖を含有していてもよ
い。糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類
(三糖類および四糖類を含む)および多糖類が挙げら
れ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトー
ス、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトー
ス、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロー
ス、トレハロース、マルトトリオース等が挙げられる。
ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキ
ストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を
含む意味に用いることとする。
記した糖類の還元糖(例えば糖アルコール(一般式HO
CH2(CHOH)nCH2OH(ここでn=2〜5の整
数を表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルドン
酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられ
る。特に、糖アルコールが好ましく、具体例としてはマ
ルチトール、ソルビットなどが挙げられる。これら糖類
の含有量は、インク組成物の0.1〜40重量%、好ま
しくは0.5〜30重量%の範囲が適当である。
ナトリウムを含有させてもよい。アルギン酸ナトリウム
は、褐藻類にのみ含まれる物質で、主に細胞膜あるいは
細胞間隙物質として存在する親水性高分子電解質であ
る。化学的にはβ−1,4結合するD−Mannuro
nic acid〔M〕と、α−1,4結合するL−G
uluronic acid〔G〕の重合体である。増
粘作用、安定化作用、分散作用、ゲル化作用、フィルム
形成作用等の効果がある。インクジェット用のインク組
成物に添加すると、pHによる粘度変化、塩類による析
出、多価陽イオンとのゲル化により、単色の滲み(フェ
ザリング)や異なる色間の滲み(カラーブリード)が改
善できる。
防腐防黴剤、pH調整剤、キレート試薬、防錆剤等を添
加することができる。防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸
ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオ
ール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が本発明に使
用できる。
悪影響を及ぼさずにpHを所望の値に調整できるもので
あれば、任意の物質を使用することができる。その例と
して、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモ
ニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニ
ウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。
チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジ
イソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエ
リスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライ
ト等がある。この他、その目的に応じて水溶性紫外線吸
収剤を添加することもできる。
ドの微細な吐出口より液滴として吐出、飛翔させて記録
媒体にカラー画像を形成する、いわゆるインクジェット
記録方法にとりわけ好適に用いられるが、水性ペン、水
性マーカー、水性ボールペンなどの一般の筆記用具や記
録計、ペンプロッター用のインクとして使用できること
は云うまでもない。また、本発明の水性記録液は、上記
用途に限定されるものではない。
インク粘度を所望の値に調節する必要がある。ヘッドの
吐出力に依存するものの、一般にインクの粘度は10m
Pa・s以下であることが好ましい。10mPa・sよ
り大きいとインクジェットによって十分な吐出が行え
ず、画像不良の問題が発生する場合が多い。本発明の水
性記録液を用いて記録を行うのに好適な方法としては、
水性記録液に記録信号に対応した熱エネルギーを与え、
該熱エネルギーにより液滴を発生させて記録媒体に画像
を形成する方法が挙げられる。
る記録媒体は、パルプ繊維を主成分とし、サイズ度が1
0s以上、透気度が5〜50sであることが好ましい。
このような記録媒体に対して本発明の水性記録液により
印字を行えば、記録媒体の両面にインクジェット記録方
法により印字を行っても、裏面の画像により表面の画像
の認識を妨げられるようなことはない。ここで云うサイ
ズ度とは、紙のステキヒト・サイズ度試験方法JIS
P8122−76に従うものであり、透気度とは、紙及
び板紙の透気度試験方法 JIS P8117−80に
従うものである。サイズ度が10sより小さいと記録液
が裏面まで浸透してしまい裏抜けが発生し、透気度が5
sより小さい場合も記録液が裏面まで浸透してしまい裏
抜けが発生し、50s以上の場合は印字品質や乾燥性に
問題はないが、必要以上に填料を添加しているためにコ
ストが高くなってしまう。また、この記録媒体を電子写
真方式の複写機やプリンターに使用した場合、感光体や
定着ローラー等に填料が転写し、画像品質の低下や故障
の原因になるため、結局はインクジェット専用の紙とし
て使用しなくてはならず消費者に使い分けをさせる必要
が生じて負担となる。前記のサイズ度および透気度とす
ることによって、電子写真用転写紙、印刷用紙、タイプ
ライター用紙、ワイヤードットプリンター用紙、ワード
プロセッサー用紙、レター用紙、レポート用紙等種々の
ノンコートの普通紙と同様に扱うことができ、それに伴
い利用者が他の普通紙と分別する手間が無くなる。ま
た、紙を生産する上でも基本的に現有の抄紙機により生
産が可能であり、設備投資を最小限に押さえることがで
きる。またこれら他の記録方式の用途にも共通に使用す
ることができる。
はインクジェットプロセスに影響無い物であればパルプ
の種類、処理方法は問わず適宜に使用できる。また非木
材パルプ(ケナフ、亜麻、竹、海草等)や古紙パルプを
用いてもよいし、これらを主体としたものでもよい。好
ましくは、LBKPやNBKPに代表される化学パルプ
である。これらパルプの抄紙は、一般の普通紙同様公知
のサイズ剤、填料、その他抄紙助剤を必要に応じて用
い、常法により抄紙される。
D、塩化ナトリウム、塩化カリウム、スチレン−マレイ
ン酸コポリマー、第4級アンモニウム塩、アルニケル無
水コハク酸、石油樹脂系サイズ、エピクロルヒドン、カ
チオン澱粉、アクリルアミド等がある。また、填料とし
てはクレー、炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、
合成シリカ等が挙げられる。更に、紙力増強剤、歩留ま
り向上剤、定着剤、染料、その他抄紙助剤が添加され
る。
発明の水性記録液をインクジェット記録装置に用いて、
記録ヘッドから吐出される1滴あたりの吐出量V(p
l)が、下記の式(a)で示される関係を満足するよう
にして記録を行うことにより、いわゆる普通紙に対する
印字において、裏抜けが少なく、かつべた画像が埋まり
良く、白抜けのない良好な画像が得られることを見出し
た。
イズ度10s以上、透気度5〜50sである記録媒体に
対して記録を行うときの液滴の最大打ち込み密度を示
し、単位はdot per inch(dpi)で表
し、液滴吐出量Vの単位はpico liter(p
l)で表す。)
合、記録ヘッドの走査方向(主走査方向)と紙搬送方向
(副走査方向)での打ち込み密度(dpi)が異なる場
合があるが、この場合は、単位面積当りの打ち込み数を
主走査方向と副走査方向とで均等になるように換算した
値を用いるのが好ましい。
討してきた結果、実験的に得られた式であるが、式
(a)の左側は、べた画像を普通紙上に形成したときに
白筋などを発生せず、高い画像濃度を得るのに適した関
係を示し、式の右側は、過剰な記録液を付着させること
による裏抜け濃度の増大やにじみの発生などを防ぐのに
適した関係を示す。いずれの関係も本発明の水性記録液
の普通紙に対する優れた浸透特性があって初めて成立す
る関係である。
つ滲みの無い高品質な画像が得られるため、通常では困
難であった高速記録プロセスへの適用が可能である。す
なわち、本発明の水性記録液を記録ヘッドの同一あるい
は別個の吐出口から複数の液滴として吐出、飛翔させて
記録媒体上で画素領域の少なくとも一部が重なるように
画像を形成する記録方法において、該記録媒体上で重な
りを生じる二つの水性記録液液滴を吐出時間差が0.1
25ミリ秒以下とすることにより、非常に高速記録が可
能になる。近年、インクジェットプリンターに間する技
術は目覚しい進歩をとげ、印字速度も向上しているもの
の、ある程度の高画質を維持するためには、隣接する位
置関係にあるドットは連続で形成せず、一方が紙中に染
み込むまでもう一方の記録液(インク)は着弾させなか
った。すなわち、いわゆるマルチパス印字と呼ばれる方
法により、印字速度を犠牲にさせながら高画質印字を達
成していると云える。本発明の水性記録液は、非常に高
い浸透特性を示すため、従来では成し得なかったシング
ルパスでの高画質印字が可能となった。
トリッジおよび該インクカートリッジを具備するインク
ジェット記録装置について、添付図面を参照して説明す
るが、以下は構成例のひとつに過ぎず、本発明になんら
限定を加えるものではない。
液収容部を備えたインクカートリッジを搭載するシリア
ル型インクジェット記録装置の機構部の概略正面図であ
る。このインクジェット記録装置の機構部は、両側の側
板1、2間に主支持ガイドロッド3および従支持ガイド
ロッド4を略水平な位置関係で横架し、これらの主支持
ガイドロッド3および従支持ガイドロッド4でキャリッ
ジユニット5を主走査方向に摺動自在に支持している。
キャリッジユニット5には、それぞれイエロー(y)イ
ンク、マゼンタ(m)インク、シアン(c)インク、ブ
ラック(k)インクをそれぞれ吐出する4個のヘッド6
を、その吐出面(ノズル面)6aを下方に向けて搭載
し、またキャリッジユニット5のヘッド6の上側には4
個のヘッド6に各々インクを供給するための各色のイン
ク供給体である4個のインクカートリッジ7y、7m、
7c、7kを交換可能に搭載している。
ータ8で回転される駆動プーリ(駆動タイミングプー
リ)9と従動プーリ(アイドラプーリ)10との間に張
装したタイミングベルト11に連結して、主走査モータ
8を駆動制御することによってキャリッジ5、すなわち
4個のヘッド6を主走査方向に移動するようにしてい
る。また、側板1、2をつなぐ底板12上にサブフレー
ム13、14を立設し、このサブフレーム13、14間
に用紙16を主走査方向と直交する副走査方向に送るた
めの搬送ローラ15を回転自在に保持している。そし
て、サブフレーム14側方に副走査モータ17を配設
し、この副走査モータ17の回転を搬送ローラ15に伝
達するために、副走査モータ17の回転軸に固定したギ
ヤ18と搬送ローラ15の軸に固定したギヤ19とを備
えている。
は、ヘッド6の信頼性維持回復機構(以下、「サブシス
テム」という。)21を配置している。サブシステム2
1は、各ヘッド6の吐出面をキャッピングする4個のキ
ャップ手段22をホルダ23で保持し、このホルダ23
をリンク部材24で揺動可能に保持して、キャリッジユ
ニット5の主走査方向の移動でホルダ23に設けた係合
部25にキャリッジユニット5が当接することで、キャ
リッジユニット5の移動に従ってホルダ23がリフトア
ップしてキャップ手段22でインクジェットヘッド6の
吐出面6aをキャッピングし、キャリッジユニット5が
印写領域側へ移動することで、キャリッジユニット5の
移動に従ってホルダ23がリフトダウンしてキャップ手
段22がインクジェットヘッド6の吐出面6aから離れ
るようにしている。
チューブ26を介して吸引ポンプ27に接続すると共
に、大気開放口を形成して、大気開放チューブおよび大
気開放バルブを介して大気に連通している。また、吸引
ポンプ27は吸引した廃液を、ドレインチューブ等を介
して図示しない廃液貯留槽に排出する。
ットヘッド6の吐出面6aをワイピングする繊維部材、
発泡部材あるいはゴム等の弾性部材からなるワイピング
手段であるワイパブレード28をブレードアーム29に
取付け、このブレードアーム29は揺動可能に軸支し、
図示しない駆動手段で回動されるカムの回転によって揺
動させるようにしている。
2、図3を参照して説明する。ここで、図2は図1の記
録装置に装填する前のインクカートリッジの外観斜視
図、図3はインクカートリッジの正面断面図である。イ
ンクカートリッジ7は、図3に示すように、カートリッ
ジ本体41内に所要の色のインクを吸収させたインク吸
収体42を収容してなる。カートリッジ本体41は、上
部に広い開口を有するケース43の上部開口に上蓋部材
44を接着または溶着して形成したものであり、例えば
樹脂成型品からなる。また、インク吸収体42は、ウレ
タンフォーム体等の多孔質体からなり、カートリッジ本
体41内に圧縮して挿入した後、インクを吸収させてい
る。カートリッジ本体41のケース43底部には記録ヘ
ッド6へインクを供給するためのインク供給口45を形
成し、このインク供給口45内周面にはシールリング4
6を嵌着している。また、上蓋部材44には大気開放口
47を形成している。そして、カートリッジ本体41に
は、装填前の状態で、インク供給口45を塞ぐと共に装
填時や輸送時などのカートリッジ取扱い時、あるいは真
空包装時による幅広側壁に係る圧力でケース43が圧縮
変形されて内部のインクが漏洩することを防止するた
め、キャップ部材50を装着している。
に、酸素透過率が100ml/m2以上のフィルム状シ
ール部材55を上蓋部材44に貼着してシールしてい
る。このシール部材55は大気開放口47と共にその周
囲に形成した複数本の溝48をもシールする大きさにし
ている。このように大気開放口47を酸素透過率が10
0ml/m2以上のシール部材55でシールすること
で、インクカートリッジ7を透気性のないアルミラミネ
ートフィルム等の包装部材を用いて減圧状態で包装する
ことにより、インク充填時やインク吸収体42とカート
リッジ本体41との間に生じる空間A(図3参照)にあ
る大気のためにインク中に気体が溶存したときでも、シ
ール部材55を介してインク中の空気が真空度の高いカ
ートリッジ本体41外の包装部材との間の空間に排出さ
れ、インクの脱気度が向上する。
録液収容部と、記録液液滴を吐出させるためのインクジ
エットヘッド(記録ヘッド)を備えたインクカートリッ
ジの構成例を示す。以下にインクカートリッジについて
説明する。インクカートリッジ30は、シリアル型のも
のであり、インクジェットヘッド6と、このインクジェ
ットヘッド6に供給される記録液(インク)を収容する
インクタンク33と、このインクタンク33内を密閉す
る蓋部材とで主要部が構成される。インクジェットヘッ
ド6には、記録液を吐出するための多数のノズル32が
形成されている。記録液はインクタンク33から、図示
しないインク供給管を介して、やはり図示しない共通液
室へと導かれ、電極31より入力される記録装置本体か
らの電気信号に応じて、ノズル32より吐出される。こ
のようなタイプのインクカートリッジ30は、構成上、
安価に製造できるタイプのヘッド、いわゆるサーマル方
式、バブル方式と呼ばれる熱エネルギーを駆動の動力源
とするヘッドに適した構造である。本発明の水性記録液
は、バブル方式やサーマル方式等の記録方法において、
2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールを添加す
ることによって、熱素子への濡れ性が改良されるため、
少量の添加量でも吐出安定性および周波数安定性が得ら
れ、かつ安全性も高く、非常に適している。
ジェット記録装置を説明したが、本発明の水性記録液
は、ノズルを千鳥など任意の配列で、目的とする画像の
解像度と同じか数分の1程度の密度に集積し、記録媒体
の幅以上に配列させた、いわゆるラインヘッドを有する
記録装置に適用することも可能である。また、ここで云
う記録装置とは、PCやデジカメ用の出力プリンタのみ
ならず、ファックスやスキャナ、電話などと組み合わせ
た複合的な機能を有する装置であっても構わない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
実施例および比較例に記載の各成分の量(%)は重量基
準である。
にてビーズミルを用いて分散した。得られた顔料分散液
1を下記のインク組成物1に示すインク処方にて混合攪
拌した後、pHが8になるように水酸化リチウム10%
水溶液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメ
ンブレンフィルターで濾過を行い水性記録液1を得た。
後、pHが9になるように水酸化ナトリウム10%水溶
液にて調整した。その後、平均孔径0.8μmのメンブ
レンフィルターで濾過を行い水性記録液2を得た。
後、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液
にて調整した。その後、平均孔径0.2μmのメンブレ
ンフィルターで濾過を行い水性記録液3を得た。
分散液を処方し、次いでインク組成物4に示すインク処
方により混合攪拌した後、pHが9になるように水酸化
リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径
0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い水性記
録液4を得た。
すインク処方により混合攪拌した後、pH9になるよう
に水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、
平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行
い水性記録液5を得た。
分散液を処方し、次いでインク組成物6に示すインク処
方により混合攪拌した後、pHが9になるように水酸化
ナトリウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔
径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い水性
記録液6を得た。
分散液を処方し、次いでインク組成物7に示すインク処
方により混合攪拌した後、pHが8になるように水酸化
リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径
0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い水性記
録液7を得た。
分散液を処方し、次いでインク組成物8に示すインク処
方により混合攪拌した後、pHが9になるように水酸化
リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔径
0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い水性記
録液8を得た。
すインク処方により混合攪拌した後、pHが8になるよ
うに水酸化ナトリウム10%水溶液にて調整した。その
後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターで濾過
を行い水性記録液9を得た。
示すインク処方により混合攪拌した後、pHが8になる
ように水酸化ナトリウム10%水溶液にて調整した。そ
の後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターで濾
過を行い水性記録液10を得た。
示すインク処方により混合攪拌した後、pHが9になる
ように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その
後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターで濾過
を行い水性記録液11を得た。
分散液を処方し、次いでインク組成物12に示すインク
処方により混合攪拌した後、pHが9になるように水酸
化リチウム10%水溶液にて調整した。その後、平均孔
径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い水性
記録液12を得た。
示すインク処方により混合攪拌した後、pH9になるよ
うに水酸化ナトリウム10%水溶液にて調整した。その
後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過
を行い水性記録液13を得た。
示すインク処方により混合攪拌した後、pHが9になる
ように水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その
後、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターで濾過
を行い水性記録液14を得た。
示すインク処方により混合攪拌した後、pH9になるよ
うに水酸化リチウム10%水溶液にて調整した。その
後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過
を行い水性記録液15を得た。
得られた水性記録液1〜15について下記3種類の記録
装置(評価装置)を用いて、画像の鮮明性、画像の乾燥
性、裏抜け、擦過性、画像の埋まり、保存性について評
価を行った。用いた評価装置は、下記の3台である。各
出力に用いた評価装置と各評価項目に対する評価結果を
表1に示す。
ち込み密度が、最密の状態で600×600dpiであ
り、各ノズルから1滴あたりの吐出量23plで吐出す
るよう駆動電圧を調整したピエゾ方式のインクジェット
プリンター(IPSIO JET300;(株)リコー社
製)。 評価装置(B):普通紙に対する液滴の打ち込み密度
が、最密の状態で2400×1200dpiであり、各
ノズルから1滴あたりの吐出量5plで吐出するサーマ
ル方式のインクジェットプリンター(BJ S630;
キャノン(株)社製)。 評価装置(C):普通紙に対する液滴の打ち込み密度
が、最密の状態で1440×720dpiであり、出力
画像に合わせて1滴あたりの吐出量を制御することが可
能であり、最小の1滴あたりの吐出量が3plであるピ
エゾ方式のインクジェットプリンター(EM−900
C;セイコーエプソン(株)社製)。
過性、画像の埋まり、保存性の各評価条件と評価の判断
は下記によった。 (1) 画像の鮮明性:記録媒体としてNBS
リコー社製;マイペーパー(サイズ度12s,透気度1
6s)に印字を行い、乾燥後、画像の滲み、色調、濃度
を目視および反射型カラー分光測色濃度計(X−Rit
e社製)により総合的に判断した。極めて良好を◎、良
好を○、普通〜若干劣るを△、不良を×と判定した。 (2)画像の乾燥性:記録媒体にベタ画像印字後の画像
に0.1kg/cm2の圧力で濾紙を押しつけインクが
濾紙に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの
紙でも3秒以内で乾燥した場合に○、3から20秒を
△、20秒以上を×と判定した。 (3)
裏抜け:記録媒体に反射型カラー分光測色
濃度計(X−Rite社製)で測定した各インク色での
濃度が1.0となる様にベタ画像を形成した。この画像
を裏面から目視観察し、ベタ画像の着色剤(色材)が裏
面まで抜けており、両面印字に使用できないレベルの場
合は×、ベタ画像の着色剤(色材)が裏面までは抜けて
いないが、ベタ画像と白地部分の境界がやや不明確で、
両面印字に使用しても支障の無いレベルの場合は△、ベ
タ画像と白地部分の境界がほとんど不明確で両面印字に
使用しても支障の無いレベルの場合は○、ベタ画像と白
地部分の境界が完全に不明確で両面印字に使用しても支
障の無い場合は◎として判定した。 (4)擦過性:記録媒体に各インクで形成された画像
を、印字30秒後に指、布、消しゴム、マーキングペン
で擦過し、擦過後の様子を目視にて観察し擦過による画
像の変化が発生した場合は×とし、発生がなければ○と
した。 (5)画像の埋まり:乾燥後ベタ画像を観察し、拡大し
て観察してもインクで均一に記録媒体が着色している場
合は◎、目視で観察する限りインクで均一に記録媒体が
着色している場合は○、目視で地肌が見えるような不均
一な着色の場合は×とした。 (6)保存性:インクをインクジェットプリンターにセ
ットしたまま、60℃、7日間放置し、その後従来公知
のインクジェットプリンターのクリーニング操作1回で
復帰可能ならば○、2から5回で復帰可能ならば△、5
回でも復帰しなければ×とした。
体(普通紙)をゼロックス社製;ゼロックスペーパーR
(サイズ度8s、透気度20s)に替え、前記評価装置
(A)を用いた以外は実施例2と同様にして、保存性の
評価は除いて前記と同じ評価項目について評価した。結
果を表2に示す。
通紙)をAUSTRALIAN PAPER社製(オー
ストラリア); REFLEX(サイズ度25s、透気度
4s)に替えた以外は実施例2と同様に前記評価装置
(B)を用いて、保存性の評価は除いて前記と同じ評価
項目について評価した。結果を表2に示す。
通紙)をNBSリコー社製;NBS複写印刷用紙90K
(サイズ度60S、透気度68s)に替え、前記評価装
置(A)を用いた以外は実施例2と同様にして、保存性
の評価は除いて前記と同じ評価項目について評価した。
結果を表2に示す。
体(普通紙)をキャノン社製;PB用紙(サイズ度21
s、透気度8s)に替え、前記評価装置(C)を用いた
以外は実施例2と同様にして、保存性の評価は除いて前
記と同じ評価項目について評価した。結果を表2に示
す。
体(普通紙)をNBSリコー社製;NBS複写印刷用紙
45K(サイズ度11s、透気度45s)に替え、前記
評価装置(A)を用いた以外は実施例2と同様にして、
保存性の評価は除いて前記と同じ評価項目について評価
した。結果を表2に示す。
体(普通紙)を本州製紙社製;やまゆり(サイズ度12
s、透気度21s)に替え、前記評価装置(C)を用い
た以外は実施例2と同様にして、保存性の評価は除いて
前記と同じ評価項目について評価した。結果を表2に示
す。
通紙)をリコー社製;紙源PPC用紙タイ−fS((サイ
ズ度22s、透気度13s)に替えた以外は実施例2と
同様に前記評価装置(B)を用いて、保存性の評価は除
いて前記と同じ評価項目について評価した。結果を表2
に示す。
通紙)をゼロックス社製;P紙(サイズ度24s、透気
度19s)に替え、前記評価装置(C)を用いた以外は
実施例2と同様にして、保存性の評価は除いて前記と同
じ評価項目について評価した。結果を表2に示す。
通紙)をゼロックス社製;マルチエース(サイズ度25
s、透気度17s)に替え、前記評価装置(A)を用い
た以外は実施例2と同様にして、保存性の評価は除いて
前記と同じ評価項目について評価した。結果を表2に示
す。
通紙)をゼロックス社製;Xerox4024(サイズ
度32s、透気度21s)に替えた以外は実施例2と同
様に前記評価装置(B)を用いて、保存性の評価は除い
て前記と同じ評価項目について評価した。結果を表2に
示す。
のインク組成物からなる水性記録液を用いた場合には、
いずれも画像の鮮明性、画像の乾燥性、裏抜け、擦過
性、画像の埋まり、保存性に優れており、高速プリント
に対しても高乾燥性で、かつ裏抜けのない印字のできる
ことが確認された。
−ペンタンジオールをインク組成物として含有させるこ
とにより、高速印字および両面印字を可能とする裏抜け
のない高乾燥性の水性記録液が実現でき、これにより、
高速プリント速度に対応したインクジェット記録方法が
達成され、該記録液を用いたインクカートリッジおよび
インクジエット記録装置が提供される。以下に発明の効
果を説明する。
に溶解または分散する色材と、水と、湿潤剤と、2,4
−ジエチル−1,5−ペンタンジオールとを含有するイ
ンク組成物とすることにより、色材や紙種によらず浸透
性、乾燥性に優れ、かつ滲みが少なく、安全性、保存安
定性の優れた水性記録液の提供が可能となる。
ル−1,5−ペンタンジオールの含有量を0.1〜5重
量%とすることにより、浸透特性が高く、画質に優れ、
相分離を起さない安定した水性記録液の提供が可能とな
る。
を5〜50重量%とすることにより、目詰まりを起こし
にくく、簡単なクリーニング操作で正常な印字状態に回
復ができる水性記録液の提供が可能となる。
有量を0.01〜5.0重量%とすることにより、画像
濃度の低下、裏抜けを防止し、少量の添加で高い浸透性
が得られるため、溶剤臭の少ない水性記録液の提供が可
能となる。
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩を含む界面活性
剤を含有することにより、少量の添加で高い浸透性を有
する水性記録液の提供が可能となる。
コール、トリエチレングリコール、グリセリンの少なく
とも1つを湿潤剤とすることにより、ノズルの目詰まり
を未然に防ぎ、保存安定性と噴射安定性を高めた水性記
録液の提供が可能となる。
1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオールの少なくとも1つを含有する
ことにより、画像濃度低下と裏抜けを防止した低溶剤臭
の水性記録液の提供が可能となる。
して2−ピロリドンを含有することにより、紙への浸透
性は損なわずに、かつ必要以上の紙層内へのインクの浸
透を抑えた画像濃度の向上と共に裏抜けを防止した水性
記録液の提供が可能となる。
ることにより、耐水性や耐光性が良好になり、更に高い
浸透特性を維持して画像濃度も高く、裏抜けの少ない優
れた水性記録液の提供が可能となる。
径を10nm〜200nmとすることにより、保存安定
性やインクジェット記録方法における吐出安定性に優れ
た水性記録液の提供が可能となる。
基が結合した分散剤により顔料が分散されることによ
り、滲みの少ない高品位な画像が形成され、かつ印字後
の記録媒体の耐水性が向上した水性記録液の提供が可能
となる。
が結合された顔料を用いて水中に分散させることによ
り、保存安定性、信頼性の極めて高い水性記録液の提供
が可能となる。
合した親水基をカルボキシル基とすることにより、滲み
の少ない高品位な画像が形成され、かつ印字後の記録媒
体の耐水性が向上した水性記録液の提供が可能となる。
記録液を用いることにより、記録媒体上にインクジエッ
ト法で高速に画像を形成する記録方法の提供が可能とな
る。
記録液を用い、熱エネルギーを作用させて液滴を吐出、
飛翔させることにより、熱素子への濡れ性が改良され、
吐出安定性、周波数安定性に優れた記録方法の提供が可
能となる。
記録液を用いて画像を形成する記録媒体の主成分をパル
プ繊維とし、サイズ度を10s以上、透気度を5〜50
sとすることにより、インクジェット法で両面に印字を
行っても、両面の画像の認識が妨げられない記録方法の
提供が可能となる。
記録液を用い、記録ヘッドから吐出される1滴あたりの
吐出量と液滴の打ち込み密度との所定の関係を満たして
記録することにより、ドット抜けや白筋がなく、高濃度
で滲みの少ない高画質画像を得ることのできる記録方法
の提供が可能となる。
記録液を用い、記録媒体上で画素領域が重なりを生じる
二つのインクジエット液滴の吐出時間差を0.125ミ
リ秒以下とすることにより、高速で高画質の画像が記録
できる記録方法の提供が可能となる。
は、記録液を収容した記録液収容部を備えたインクカー
トリッジの該記録液(インク)として本発明の記録液を
用いることにより、高速インクジエットプリント用のイ
ンクカートリッジの提供が可能となる。
は、インクジェット記録装置に設けられる、記録液を収
容した記録液収容部を備えたインクカートリッジの該記
録液として本発明の記録液(インク)を用いることによ
り、高速インクジェット記録装置の提供が可能となる。
ッジを搭載するシリアル型インクジェット記録装置の機
構部構成例を示す概略正面図である。
トリッジの外観斜視図である。
ある。
と一体化されたインクカートリッジの外観斜視図であ
る。
Claims (22)
- 【請求項1】 少なくとも、水に溶解または分散する色
材と、水と、湿潤剤と、2,4−ジエチル−1,5−ペ
ンタンジオールとを含有するインク組成物からなること
を特徴とする水性記録液。 - 【請求項2】 前記2,4−ジエチル−1,5−ペンタ
ンジオールの含有量が前記インク組成物の全量に対して
0.1〜5重量%であることを特徴とする請求項1に記
載の水性記録液。 - 【請求項3】 前記湿潤剤の含有量が前記インク組成物
の全量に対して5〜50重量%であることを特徴とする
請求項1または2に記載の水性記録液。 - 【請求項4】 前記インク組成物中に、更に界面活性剤
をインク組成物の全量に対して0.01〜5重量%の範
囲で含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
に記載の水性記録液。 - 【請求項5】 前記界面活性剤として、少なくとも下記
一般式(1)で示されるポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル酢酸塩を含むことを特徴とする請求項4に記載の
水性記録液。 【化1】 R1−O−(CH2CH2O)m−CH2COOM …(1) (式中、R1は炭素数6〜14の分岐してもよいアルキ
ル基、mは3〜12の自然数、Mはアルカリ金属イオ
ン、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、または
アルカノールアミンを表す。) - 【請求項6】 前記湿潤剤がジエチレングリコール、ト
リエチレングリコールあるいはグリセリンの少なくとも
1つから選択される化合物であることを特徴とする請求
項1〜5のいずれかに記載の水性記録液。 - 【請求項7】 前記インク組成物中に、更に2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオールから選択される少なくとも
1つの化合物を含有することを特徴とする請求項1〜6
のいずれかに記載の水性記録液。 - 【請求項8】 前記インク組成物中に、更に2−ピロリ
ドンを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれ
かに記載の水性記録液。 - 【請求項9】 前記色材が顔料であることを特徴とする
請求項1〜8のいずれかに記載の水性記録液。 - 【請求項10】 前記顔料の平均粒径が、10nm〜2
00nmの範囲であることを特徴とする請求項9に記載
の水性記録液。 - 【請求項11】 顔料が分散剤により水中に分散された
顔料分散液をインク組成物に添加してなる水性記録液で
あって、該分散剤にカルボキシル基が結合していること
を特徴とする水性記録液。 - 【請求項12】 顔料が分散剤により水中に分散された
顔料分散液をインク組成物に添加してなる水性記録液で
あって、該顔料の表面に親水基が結合し表面改質されて
いることを特徴とする水性記録液。 - 【請求項13】 前記親水基がカルボキシル基であるこ
とを特徴とする請求項12に記載の水性記録液。 - 【請求項14】 水性記録液を記録ヘッドの吐出口から
液滴として吐出、飛翔させ、記録媒体に画像を形成する
記録方法において、該水性記録液が請求項1〜13のい
ずれかに記載の水性記録液であることを特徴とする記録
方法。 - 【請求項15】 前記記録方法において、水性記録液に
熱エネルギーを作用させて記録ヘッドの吐出口から液滴
として吐出、飛翔させ記録媒体に画像を形成することを
特徴とする請求項14に記載の記録方法。 - 【請求項16】 前記記録媒体がパルプ繊維を主成分と
し、サイズ度が10s以上、透気度が5〜50sである
ことを特徴とする請求項14または15に記載の記録方
法。 - 【請求項17】 請求項1〜13のいずれかに記載の水
性記録液を記録ヘッドの吐出口から液滴として吐出、飛
翔させ、記録媒体に画像を形成する記録方法であって、
該液滴1滴あたりの吐出量V(pl)が、下記式(a)
を満足することを特徴とする記録方法。 【数1】 2.5×108/R2.6 ≦ V ≦ 6.0×108/R2.6 …(a) (式中、Rはパルプ繊維を主成分とし、サイズ度10s
以上、透気度5〜50sである記録媒体に対して記録を
行うときの液滴の最大打ち込み密度を示し、単位はdp
i(dot per inch) で表し、液滴吐出量V
の単位はpicoliter(pl)で表す。) - 【請求項18】 請求項1〜13のいずれかに記載の水
性記録液を記録ヘッドの同一あるいは別個の吐出口から
複数の液滴として吐出、飛翔させて記録媒体上で画素領
域の少なくとも一部が重なるように画像を形成する記録
方法であって、前記記録媒体上で重なりを生じる二つの
液滴の吐出時間差が0.125ミリ秒以下であることを
特徴とする記録方法。 - 【請求項19】 記録液を収容した記録液収容部を備え
たインクカートリッジにおいて、前記記録液が請求項1
〜13のいずれかに記載の水性記録液であることを特徴
とするインクカートリッジ。 - 【請求項20】 記録液を収容した記録液収容部と、記
録液液滴を吐出させるための記録ヘッド部を備えたイン
クカートリッジにおいて、該記録液が請求項1〜13の
いずれかに記載の水性記録液であることを特徴とするイ
ンクカートリッジ。 - 【請求項21】 記録液を収容した記録液収容部を備え
たインクカートリッジと、記録液液滴を吐出させるため
の記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記記録液が請求項1〜13のいずれかに記載の水
性記録液であることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項22】 記録液を収容した記録液収容部と記録
液液滴を吐出させるための記録ヘッドとを備えたインク
カートリッジを搭載したインクジェット記録装置におい
て、前記記録液が請求項1〜13のいずれかに記載の水
性記録液であることを特徴とするインクジェット記録装
置。
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