JP2003250200A - マルチチャンネルオーディオシステム - Google Patents
マルチチャンネルオーディオシステムInfo
- Publication number
- JP2003250200A JP2003250200A JP2002048102A JP2002048102A JP2003250200A JP 2003250200 A JP2003250200 A JP 2003250200A JP 2002048102 A JP2002048102 A JP 2002048102A JP 2002048102 A JP2002048102 A JP 2002048102A JP 2003250200 A JP2003250200 A JP 2003250200A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker
- speakers
- delay time
- listening position
- channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Stereophonic System (AREA)
Abstract
ムにおけるスピーカー配置位置を推定し、最適な音場再
生を行う。 【解決手段】 切換手段6−1〜5により測定用信号発
生器5からの測定用パルスをスピーカ10−1〜5のう
ちの選択したスピーカから発生させ、他のスピーカおよ
びリアスピーカRRとRLに設けられたマイクロフォン
11−1,2で受信して、遅延時間測定部13で各スピ
ーカ間の遅延時間を測定する。処理部14では、この遅
延時間に基づいて各スピーカの三次元座標を推定し、そ
れから求めた聴取位置あるいは聴取位置入力部16から
入力された聴取位置で最適な音場を再生できるように、
各チャンネルの再生信号の遅延時間とレベルおよびミキ
シング割合を決定し、遅延回路2−1〜5、レベル制御
及びミキシング回路4に設定する。
Description
備えたマルチチャンネルオーディオシステムに関する。
チチャンネルオーディオシステムにおいて、高品質の音
場再生を実現するために種々の提案がなされている。例
えば、スピーカから測定用信号を再生し、近接4点法に
基づくリスニングポイントに設置された複数のマイクロ
フォンを用いて音響特性を測定して、各チャンネルの音
量、遅延時間、周波数特性、各チャンネルの混合割合な
どを自動的に調整することが提案されている(特開20
00−354300号公報)。また、実開平5−534
00号公報には、聴視者の位置を赤外線センサを用いて
検出し、聴視者に対して最適な音場制御を行うことが提
案されている。さらに、特開平8−179786号公報
には、一つのスピーカから測定信号を発し、他のスピー
カをマイクロフォンとして受音させて遅延情報信号を
得、再生される音楽信号の遅延時間を最適状態に制御す
ることが提案されている。
チャンネルオーディオシステムにおいて高品質な音場再
生を実現するために種々の方法が提案されているが、い
ずれも、一般家庭において実現することは困難である。
聴取位置において近接4点法に基づく測定を行う方法
は、そのために特殊なマイクロフォンを用意し、測定の
ためのセッティングを行うことが必要となる。また、演
算処理が複雑であり、ソフトウェアやメモリ容量などの
負荷が大きいという問題点がある。また、聴視者の位置
を赤外線センサで検出し、音場制御を行う方法は、スピ
ーカの設置状態が適切であるという前提が必要となり、
また、赤外線センサの出力を装置本体に接続するための
配線が複雑となるという問題点がある。さらに、スピー
カの一つから測定信号を発し、他のスピーカを受音用と
して測定した遅延情報信号によって音楽信号の遅延時間
及び周波数特性を調節する方法においては、測定した遅
延時間は車室内寸法を推定するために用いられているに
すぎず、スピーカの配置位置の推定やどのように聴取位
置を設定するかについては示されていない。車載用とい
うことで聴取位置がある程度限定されるという条件付き
であれば可能性があるかもしれないが、一般家庭のリス
ニングルームでの適用は困難である。
ィオシステムのスピーカ配置を推定し、適切な聴取位置
を示したり、あるいは、各チャンネルのディレイやレベ
ルを調節することにより、理想的なスピーカ配置が困難
な一般家庭でも適切な音場再生を可能とするマルチチャ
ンネルオーディオシステムを提供することを目的として
いる。
に、本発明のマルチチャンネルオーディオシステムは、
複数のスピーカを有するマルチチャンネルオーディオシ
ステムであって、前記複数のスピーカのうちのリアスピ
ーカに対して既知の距離だけ離隔して設けられたマイク
ロフォンと、測定用信号を発生する測定用信号発生器
と、前記複数のスピーカのうちの任意のスピーカに前記
測定用信号発生器で発生された測定用信号を供給する切
換手段と、前記複数のスピーカのうちの任意のスピーカ
に対し、再生信号を出力するか、あるいは、そのスピー
カで受音された信号を入力するかを切り換える入出力切
換手段と、前記切換手段により前記測定用信号を供給さ
れたスピーカと前記入出力切換手段によりそのスピーカ
で受音された信号を入力するとされたスピーカおよび前
記マイクロフォンとの間における前記測定用信号の伝搬
遅延時間を測定する遅延時間測定手段と、前記遅延時間
測定手段により測定された伝搬遅延時間に基づいて、前
記複数のスピーカそれぞれの三次元座標を推定する推定
手段と、前記推定手段により推定された三次元座標に基
づいて、聴取位置において適切な音場再生を可能とする
ように、各チャンネル毎の遅延時間と再生レベルを制御
する制御手段とを有するものである。
手段により推定された前記複数のスピーカそれぞれの三
次元座標に基づいて、パンパラメータを制御するように
なされたものである。さらに、聴取位置を入力する手段
を有し、前記制御手段は、該入力された聴取位置を対象
として、チャンネル毎の遅延時間と再生レベルを制御す
るようになされたものである。さらにまた、前記推定手
段により推定された前記複数のスピーカそれぞれの三次
元座標に基づいて最適な聴取位置を決定する手段と、該
決定された最適な聴取位置を表示する手段とを有するも
のである。
ィオシステムの一実施の形態について図面を参照しつつ
説明する。なお、ここでは、5.1chのホームシアターシ
ステムの場合を例にとって説明するが、7.1ch等のシス
テムでも同様である。図1は、本発明の実施の形態にお
けるスピーカの配置を示す図である。ここで、フロント
の左、右およびセンター(L/R/Center)のスピー
カをそれぞれFL,FRおよびFCで表わし、リアの左
および右(L/R)のスピーカをそれぞれRLおよびR
Rで表わす。なお、低域のチャンネルは室内の音響条件
による特性変化が大きいため、積極的なコントロールは
しないこととする。そのため、図1では低域のチャンネ
ルは示していない。また、図2に示すように、RL,R
Rのスピーカには、スピーカの音響中心から高さ方向に
dだけ離隔した位置にマイクロフォン(RLmic,RRm
ic)が内蔵されている。
オシステムの一実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。この図において、1−1〜1−5はFL、FR、F
C、RLおよびRRの各チャンネルの信号が入力される
各チャンネル対応に設けられた入力端子、2−1〜2−
5はそれぞれ対応するチャンネルの入力信号に対し処理
部14から供給されるディレイ値に基づく遅延を施す各
チャンネル対応に設けられた遅延回路、3−1〜3−5
は前記各遅延回路2−1〜2−5の出力に対しそれぞれ
所定のエフェクトを付与する各チャンネル対応に設けら
れた効果回路、4は前記効果回路3−1〜3−5からの
各チャンネルの信号に対し、処理部14からのレベル制
御信号に基づいて個別にレベル制御を行うとともに、指
定された割合でミキシングを行うレベル制御及びミキシ
ング回路(以下、単に「ミキシング回路」とよぶ)であ
る。
号を発生する測定用信号発生器、6−1〜6−5は前記
ミキシング回路4からの各チャンネルの信号と前記測定
用信号発生器5からの測定用信号出力のいずれかを選択
して出力する各チャンネル対応に設けられた切換回路、
7は前記切換回路6−1〜6−5からの各チャンネルの
信号のレベルを全体として制御するマスターボリューム
制御回路、8−1〜8−5は前記マスターボリューム制
御回路7からの各チャンネルの出力をそれぞれ増幅する
各チャンネル対応に設けられたパワーアンプ、9−1〜
9−5は前記各チャンネルのパワーアンプ8−1〜8−
5の出力をそれぞれのチャンネルのスピーカ(FL,F
R,FC,RL,RR)10−1〜5に出力するか、あ
るいは、前記各スピーカ10−1〜5をマイクロフォン
として使用した場合に各スピーカからの信号を入力する
かを切り換える各チャンネル対応に設けられた入出力切
換回路、10−1〜10−5はFL,FR,FC,R
L,RRの各スピーカ、11−1および11−2はリア
のスピーカ(RL,RR)にそれぞれ設けられている前
述したマイクロフォン(RLmicおよびRRmic)であ
る。
切換回路9−1〜9−5からの前記スピーカ10−1〜
10−5で受音した信号および前記リアのスピーカにそ
れぞれ設けられたマイクロフォン11−1および11−
2で受音した信号をそれぞれ増幅するヘッドアンプ、1
3は前記測定用信号発生器5の出力と前記ヘッドアンプ
12−1〜12−7の各出力の時間差である前記測定用
信号の伝搬遅延時間を測定する遅延時間測定部、14は
前記切換回路6−1〜6−5および前記入出力切換回路
9−1〜9−5を切り換え制御するとともに、前記遅延
時間測定部13により測定された遅延時間に基づいて前
記各スピーカ10−1〜10−5の位置を推定するとと
もに、聴取位置を決定したり、あるいは、ユーザから入
力される聴取位置情報に基づいて、前記遅延回路2−1
〜2−5および前記ミキシング回路4に対する制御信号
を生成する処理部、15は前記処理部14から出力され
る聴取位置情報を表示する聴取位置表示部、16はユー
ザにより指定された聴取位置を前記処理部14に入力す
る聴取位置入力部である。なお、この図における前記切
換回路6−1〜6−5の接点の位置および前記入出力切
換回路9−1〜9−5の接点の位置は、前記入力端子1
−1〜1−5から入力された各チャンネルの信号を前記
各スピーカ10−1〜10−5に出力する音楽信号再生
時の様子を示している。
ーディオシステムにおいては、前記スピーカ10−1〜
10−5をマイクロフォンとして使用したときに各スピ
ーカから入力される信号および前記リアスピーカにそれ
ぞれ設けられたマイクロフォン11−1および11−2
から入力される信号を増幅するヘッドアンプと、前記パ
ワーアンプ8−1〜8−5の出力を前記スピーカ10−
1〜10−5に出力するか、あるいは、前記スピーカ1
0−1〜10−5からの入力を前記ヘッドアンプ12−
1〜12−5に供給するかを個別に切り換える入出力切
換回路9−1〜9−5と、測定用信号を発生する測定用
信号発生回路5と、前記測定用信号発生回路5からの測
定用信号と前記ミキシング回路4からの各チャンネルの
信号とを個別に切り換えてマスターボリューム回路7に
供給する切換回路6−1〜6−5を有しており、これに
より、前記切換回路6−1〜6−5および前記入出力切
換回路9−1〜9−5を選択的に制御することにより、
任意のチャンネルのスピーカから測定用信号を発生さ
せ、他のチャンネルのスピーカをマイクロフォンとして
使用してその出力をヘッドアンプに接続して、前記測定
用信号の伝搬遅延時間を遅延時間測定部13において測
定することができる。そして、測定した各チャンネルの
スピーカ間の遅延時間に基づいてその距離を知り、各ス
ピーカの配置位置を推定することができる。その結果、
適切な聴取位置を聴取位置表示部15に表示することが
可能となる。また、聴取位置入力部16を用いてユーザ
が聴取位置を入力することもでき、決定した適切な聴取
位置あるいはユーザにより入力された聴取位置と前記推
定した各スピーカの配置位置の関係から、各チャンネル
の信号に与えるべき遅延時間を設定することや各チャン
ネルの信号のレベル制御およびミキシング割合の制御を
行うことが可能となる。以下、前記処理部14において
実行される処理の詳細について説明する。
信号を所定のチャンネルのスピーカから発生し、他のチ
ャンネルのスピーカおよびマイクロフォンにより受音す
ることにより、各チャンネルのスピーカ10−1〜10
−5の位置を推定する処理について説明する。ここで、
前提条件として、フロント左スピーカFLの位置を3次
元座標系の原点とする。また、フロント左スピーカFL
とフロント右スピーカFRを結ぶ直線をx軸とする。F
L、FR間の距離をr1とすると、FLとFRの3次元
座標は、FL(0,0,0),FR(r1,0,0)となる。
FR,RL,RLmic,RR,RRmic,FCの各スピー
カあるいはマイクロフォンを用いて測定用信号到達まで
の遅延時間を測定し、距離に変換する。すなわち、前記
図3中に破線で示すように、前記切換回路6−1を前記
測定用信号発生器5を選択するように切り換え、前記入
出力切換回路9−2〜9−5を各スピーカ10−2〜1
0−5が前記ヘッドアンプ12−2〜12−5に接続さ
れるように設定する。そして、前記測定用信号発生器5
からインパルス信号などの測定用信号を発生させ、前記
遅延時間測定部13において、測定用信号発生器5の測
定用信号発生タイミングと各ヘッドアンプ12−2〜1
2−7からの信号入力タイミングとの時間差(遅延時
間)を測定する。そして、得られた各遅延時間を距離に
変換し、FLとFR,RL,RLmic,RR,RRmic,
FC間の各距離を求める。
号を発生し、RL,RLmic,RR,RRmic,FCの各
スピーカあるいはマイクロフォンを用いて、同様に測定
用信号到達の遅延時間を測定し、距離に変換する。すな
わち、前記切換回路6−2を前記測定用信号発生器5の
出力を選択するように切り換え、前記入出力切換回路9
−3〜9−5をスピーカ10−3〜10−5が各ヘッド
アンプ12−3〜12−5に接続されるように切り換え
て、スピーカ10−2から発生された測定用信号がスピ
ーカ10−3〜10−5およびマイクロフォン11−
1,11−2に到達する時間を測定し、それぞれ距離に
変換する。
信号を発生し、RLのスピーカ及びRLmicのマイクロ
フォンで測定用信号到達遅延時間を測定し、距離に変換
する。すなわち、前記切換回路6−3を前記測定用信号
発生器5の出力を選択するように切り換え、前記入出力
切換回路9−4を前記スピーカ10−4の出力が前記ヘ
ッドアンプ12−4に供給されるように切り換え、前記
遅延時間測定部13で、前記ヘッドアンプ12−4と1
2−6からの信号入力の遅延時間を測定し、距離に変換
する。
められる。それらを以下のように定義する。FL→F
R:r1,FL→RL:r2,FL→RLmic:r2’,F
L→RR:r3,FL→RRmic:r3’,FR→RL:
r4,FR→RLmic:r4’,FR→RR:r5,FR→
RRmic:r5’,FC→RL:r6,FC→RLmic:r
6’,FL→FC:r7,FR→FC:r8 図4に、この様子を示す。
0,z0),FR(x1,y1,z1),RL(x2,y2,
z2),RR(x3,y3,z3),FC(x4,y4,z4)と
する。このとき、各座標は、
カの三次元空間における位置を決定することができた。
なお、上述したステップ(1)〜(3)は各スピーカ位
置を決定するための処理の一例にすぎず、異なるスピー
カを測定用信号発生用として用い、異なる順序で測定し
てもよい。
出力レベルの設定 ここでは、本マルチチャンネルオーディオシステムの適
切なスピーカ配置および聴取位置は、図5に示すITU
−R勧告BS.775-1によるものとして説明する。 (1)最適聴取位置の算出 図5より、最適な聴取位置の座標は、(r1/2,(√3)r1
/2,0)となる。すなわち、FLとFRを結ぶ直線の中
点から(√3)r1/2だけ離れた点となる。そこで、前記処
理部14により、該最適な聴取位置を前記聴取位置表示
部15に表示する。このユーザへの表示形態としては、
例えば、FLとFRを結ぶ直線からの距離などでよい。
しかし、ユーザが実際に採用することができる聴取位置
は最適なものとは限らない。そこで、ユーザが前記聴取
位置入力部16を用いて前記FLとFRの直線から実際
の聴取位置までの距離などを入力することにより、聴取
位置を変更することができる。
入力により決定された聴取位置をR(xr,yr.zr)と
する。また、スピーカSiの位置を(xi,yi,zi)
(i=0,...,4)とする。すなわち、ここでは、スピー
カFL,FR,RL,RR,FCをスピーカS0,…,
S4と表わす。各スピーカから聴取位置Rまでの距離を
aiとすると、
せて、各チャンネルの遅延時間とレベルを調整する。す
なわち、各チャンネルのディレイ値を、amax−aiに相
当する時間に設定する。また、各チャンネルの信号レベ
ルを、元の値に対して、10log(ai/amax)だけ補正し
た値とする。これにより、各スピーカは、聴取位置から
等距離に配置されたことと等価になる。なお、ユーザの
聴取位置Rが移動した場合、上記で求めた各スピーカの
座標は変らず、新たな聴取位置の座標で再度上記[数
2]の計算を行い、同様の補正を行う。
合を変えることで実現する。この調整はz一定の2次元
平面上で行なう。すなわち、z=0と仮定し、各スピー
カの正面からの角度を求める。例えば、図6に示すよう
に、RLの実際の位置がRL’にあったとする。RL’
とRを通る線と中心線(FLとFRを結ぶ線の中央とR
とを結ぶ線)とのなす角度をαとすれば、αは、次式で
表わされる。
の範囲内であり、補正の必要はない。もし、α<60°で
あれば、RLチャンネルの信号をFLチャンネルにも割
り振るように、ミキシング割合を制御する。ここで、R
LとFLに割り振るレベルは、FL,RL,RL’の角
度に応じて設定する。例えば、FL、R、RLのなす角
とRL、R、RL’のなす角が同じであれば、本来RL
に出力する信号はFLとRL’に均等に3dBレベルを下
げて出力すればよい。
用性]上述のように、本発明においては、各スピーカの
設置位置を三次元座標で推定し、各スピーカの高さ情報
を取得するようにしている。このように高さ情報を用い
てスピーカの位置補正を行うことの有用性について図7
を参照して説明する。図7において、A、B、Cはスピ
ーカであり、Aが聴取位置Rから最も遠い位置にあると
する。また、スピーカAから聴取位置Rまでの距離を
a、スピーカAとBの距離をrとする。図示するよう
に、スピーカAとBが水平面上にある場合、Bに対応す
るチャンネルには、x=2a−rに相当する遅延時間が
設定される。これにより、スピーカBが等価的にB’の
位置に配置されたこととなる。
さhの位置にありながら、Bで示す水平面上にあるとき
と同様に遅延時間を設定された場合には、その聴取位置
Rからの距離x’は、
り、x’=aとなるが、h=2[m]、r=6[m]とする
と、cosθ=0.94となり、x’=1.11aとなる。また、
h=2[m]、r=3[m]の場合には、cosθ=0.75、x’
=1.42aとなり、誤差が大きくなる。そこで、本発明の
ように、スピーカの高さ情報を用いることにより、この
ような誤差の発生を防止することができ、品質の高い音
場再生が可能となる。
の推定の精度について図8を参照して検討する。図8に
おいて、A、Cはスピーカ、DはスピーカCの高さ方向
にdだけ離隔して設けられたマイクロフォンである。ま
た、図示するように、スピーカAとCとの距離をr、ス
ピーカAとマイクロフォンDとの距離をr’、スピーカ
Cの高さをh、スピーカAとCとを結ぶ直線が水平面と
なす角度をθ、D,C,Aの角度をβとする。図8よ
り、
である。
スピーカAとマイクロフォンDとの間の距離r’の差が
出ないと、正しい推定はできない。r、r’がどの程度
の精度で測定できるかというと、サンプリング周波数4
4.1[kHz]で340[m/sec]の音波の到達距離の分解能は、34
0/44100=7.7×10-3[m]=7.7[mm]となる。図8より、
r’は次の式により求められる。
m]のとき、r’=3.068[m]となる。ここで、0.007[m]の
誤差があり、r’=3.075[m]となったとすると、 h=((3.075)2 - (0.1)2 - 32) / 0.2=2.228[m] となり、10%程度の誤差に収まる。r=6[m],h=2[m]
のとき、d=20[cm]にすれば、やはり10%程度の誤差に
なる。このように、十分な精度を得ることができる。
ては、全てのスピーカ10−1〜10−5に対応してそ
れぞれ入出力切換回路9−1〜9−5およびヘッドアン
プ12−1〜12−5を設けていたが、スピーカ位置推
定のための基準となるスピーカが固定されている場合に
は、そのスピーカについては前記入出力切換回路9およ
びヘッドアンプ12を設ける必要はない。上述した例で
は、FLチャネルのスピーカ10−1は、最初に測定用
信号の発生は行うものの、他のチャネルのスピーカから
発生された測定用信号の受信は行わず、測定の基準とな
るスピーカである。したがって、前記入出力切換回路9
−1およびヘッドアンプ12−1は実際には不要であ
る。このように基準となるスピーカが固定されている場
合には、そのスピーカに対応する入出力切換回路9とヘ
ッドアンプ12は設ける必要がない。また、上記におい
ては、FLチャネルのスピーカを基準として測定を行う
例を示したが、他のチャネル、例えば、FRチャネルの
スピーカを基準として測定を行ってもよいことは明らか
である。
ャンネルオーディオシステムによれば、手作業で距離を
測定しなくても、各チャンネルのディレイ値を調整でき
るので、スピーカ配置位置の制約の大きい一般家庭でも
適切なマルチチャンネル再生が可能になる。また、測定
用音源、センサがシステムそのものの中に含まれている
ので、調整のための特別なセッティングが不要となる。
ムにおけるスピーカ配置を示す図である。
ムにおけるリアスピーカの構成を示す図である。
ムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
説明するための図である。
取位置を示す図である。
る。
である。
る。
カ、FC フロントセンタースピーカ、RL リア左ス
ピーカ、RR リア右スピーカ、1−1〜5 入力端
子、2−1〜5 遅延回路、3−1〜5 効果回路、4
レベル制御及びミキシング回路、5 測定用信号発生
器、6−1〜5 切換回路、7 マスターボリューム制
御回路、8−1〜5 パワーアンプ、9−1〜5 入出
力切換回路、10−1〜5 スピーカ、11−1,2
マイクロフォン、12−1〜7 ヘッドアンプ、13
遅延時間測定部、14 処理部、15 聴取位置入力
部、16聴取位置表示部
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のスピーカを有するマルチチャンネ
ルオーディオシステムであって、 前記複数のスピーカのうちのリアスピーカに対して既知
の距離だけ離隔して設けられたマイクロフォンと、 測定用信号を発生する測定用信号発生器と、 前記複数のスピーカのうちの任意のスピーカに前記測定
用信号発生器で発生された測定用信号を供給する切換手
段と、 前記複数のスピーカのうちの任意のスピーカに対し、再
生信号を出力するか、あるいは、そのスピーカで受音さ
れた信号を入力するかを切り換える入出力切換手段と、 前記切換手段により前記測定用信号を供給されたスピー
カと前記入出力切換手段によりそのスピーカで受音され
た信号を入力するとされたスピーカおよび前記マイクロ
フォンとの間における前記測定用信号の伝搬遅延時間を
測定する遅延時間測定手段と、 前記遅延時間測定手段により測定された伝搬遅延時間に
基づいて、前記複数のスピーカそれぞれの三次元座標を
推定する推定手段と、 前記推定手段により推定された三次元座標に基づいて、
聴取位置において適切な音場再生を可能とするように、
各チャンネル毎の遅延時間と再生レベルを制御する制御
手段とを有することを特徴とするマルチチャンネルオー
ディオシステム。 - 【請求項2】 前記制御手段は、さらに、前記推定手段
により推定された前記複数のスピーカそれぞれの三次元
座標に基づいて、パンパラメータを制御することを特徴
とする請求項1記載のマルチチャンネルオーディオシス
テム。 - 【請求項3】 聴取位置を入力する手段を有し、 前記制御手段は、該入力された聴取位置を対象として、
チャンネル毎の遅延時間と再生レベルを制御することを
特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載のマル
チチャンネルオーディオシステム。 - 【請求項4】 さらに、前記推定手段により推定された
前記複数のスピーカそれぞれの三次元座標に基づいて最
適な聴取位置を決定する手段と、 該決定された最適な聴取位置を表示する手段とを有する
ことを特徴とする請求項1あるいは2のいずれかに記載
のマルチチャンネルオーディオシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002048102A JP3896865B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | マルチチャンネルオーディオシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002048102A JP3896865B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | マルチチャンネルオーディオシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003250200A true JP2003250200A (ja) | 2003-09-05 |
JP3896865B2 JP3896865B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=28660990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002048102A Expired - Fee Related JP3896865B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | マルチチャンネルオーディオシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3896865B2 (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005198249A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-07-21 | Sony Corp | 音響システムにおけるスピーカ装置の配置関係検出方法、音響システム、サーバ装置およびスピーカ装置 |
KR20060005501A (ko) * | 2004-07-13 | 2006-01-18 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 무선 홈씨어터 시스템의 오디오 지연 시간 조정 방법 |
JP2006157857A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-06-15 | Yamaha Corp | 音響システム |
JP2006267534A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | 音響システム |
EP1718114A1 (en) * | 2004-02-18 | 2006-11-02 | Yamaha Corporation | Acoustic reproduction device and loudspeaker position identification method |
JP2006352570A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Yamaha Corp | スピーカシステム |
JP2007514350A (ja) * | 2003-12-11 | 2007-05-31 | ソニー ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 動的なスイートスポット追跡 |
JP2008048083A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Pioneer Electronic Corp | 音響再生装置 |
JP2008060675A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Sony Corp | 音声再生装置、音声再生方法 |
JP2009194802A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Yamaha Corp | スピーカアレイおよびスピーカアレイ装置 |
CN101494818B (zh) * | 2008-12-26 | 2012-01-11 | 广州励丰文化科技股份有限公司 | 多通道音频备份系统 |
WO2014014004A1 (ja) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | ソニー株式会社 | 信号処理装置、信号処理方法、プログラムおよびスピーカシステム |
JP2014204316A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 日本放送協会 | 音響信号再生装置、音響信号作成装置 |
JP2014236269A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | オーディオシステム及びスピーカモジュールの座標位置測定方法 |
EP2881950A1 (en) | 2013-10-16 | 2015-06-10 | Yamaha Corporation | Recording method, recording system, recording program, recording program storage medium, acoustic processing method, and acoustic processing device |
CN112136331A (zh) * | 2017-06-08 | 2020-12-25 | Dts公司 | 对于扬声器延迟的校正 |
WO2021235004A1 (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 音質調整方法及び音質調整システム |
-
2002
- 2002-02-25 JP JP2002048102A patent/JP3896865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005198249A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-07-21 | Sony Corp | 音響システムにおけるスピーカ装置の配置関係検出方法、音響システム、サーバ装置およびスピーカ装置 |
KR101121682B1 (ko) | 2003-12-10 | 2012-04-12 | 소니 주식회사 | 멀티-스피커 오디오 시스템 및 자동 제어방법 |
JP2007514350A (ja) * | 2003-12-11 | 2007-05-31 | ソニー ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 動的なスイートスポット追跡 |
EP1718114A1 (en) * | 2004-02-18 | 2006-11-02 | Yamaha Corporation | Acoustic reproduction device and loudspeaker position identification method |
EP1718114A4 (en) * | 2004-02-18 | 2013-09-25 | Yamaha Corp | ACOUSTIC REPRODUCTION DEVICE AND SPEAKER POSITION IDENTIFICATION METHOD |
KR20060005501A (ko) * | 2004-07-13 | 2006-01-18 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 무선 홈씨어터 시스템의 오디오 지연 시간 조정 방법 |
JP4591145B2 (ja) * | 2004-10-27 | 2010-12-01 | ヤマハ株式会社 | 音響システム |
JP2006157857A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-06-15 | Yamaha Corp | 音響システム |
JP2006267534A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Mitsubishi Electric Corp | 音響システム |
JP2006352570A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Yamaha Corp | スピーカシステム |
JP2008048083A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Pioneer Electronic Corp | 音響再生装置 |
JP2008060675A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Sony Corp | 音声再生装置、音声再生方法 |
JP2009194802A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Yamaha Corp | スピーカアレイおよびスピーカアレイ装置 |
CN101494818B (zh) * | 2008-12-26 | 2012-01-11 | 广州励丰文化科技股份有限公司 | 多通道音频备份系统 |
WO2014014004A1 (ja) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | ソニー株式会社 | 信号処理装置、信号処理方法、プログラムおよびスピーカシステム |
JP2014204316A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 日本放送協会 | 音響信号再生装置、音響信号作成装置 |
JP2014236269A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | ラピスセミコンダクタ株式会社 | オーディオシステム及びスピーカモジュールの座標位置測定方法 |
EP2881950A1 (en) | 2013-10-16 | 2015-06-10 | Yamaha Corporation | Recording method, recording system, recording program, recording program storage medium, acoustic processing method, and acoustic processing device |
US9824674B2 (en) | 2013-10-16 | 2017-11-21 | Yamaha Corporation | Recording method, recording system, recording program storage medium, acoustic processing method, and acoustic processing device |
CN112136331A (zh) * | 2017-06-08 | 2020-12-25 | Dts公司 | 对于扬声器延迟的校正 |
WO2021235004A1 (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 音質調整方法及び音質調整システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3896865B2 (ja) | 2007-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003250200A (ja) | マルチチャンネルオーディオシステム | |
US8428268B2 (en) | Array speaker apparatus | |
JP5043701B2 (ja) | 音声再生装置及びその制御方法 | |
JP5992409B2 (ja) | 音再生のためのシステム及び方法 | |
JP3421799B2 (ja) | 多チャンネル音響システムの自動調節装置およびその方法 | |
CN102461212B (zh) | 环绕声系统及用于其的方法 | |
EP1443804B1 (en) | A multichannel reproducing apparatus | |
US10959016B2 (en) | Speaker position detection system, speaker position detection device, and speaker position detection method | |
JP4924119B2 (ja) | アレイスピーカ装置 | |
US20070133810A1 (en) | Sound field correction apparatus | |
US20060233382A1 (en) | Audio signal supply apparatus | |
KR20030003694A (ko) | 3차원 음향의 최적화 시스템 및 방법 | |
JP2013535894A5 (ja) | ||
JP2000354300A (ja) | マルチチャンネルオーディオ再生装置 | |
JP2001224100A (ja) | 自動音場補正システム及び音場補正方法 | |
JPH10304498A (ja) | ステレオ拡大装置及び音場拡大装置 | |
JP2005039311A (ja) | 音場制御システム、および音場制御方法 | |
JP4450764B2 (ja) | スピーカ装置 | |
JP2012227647A (ja) | マルチチャンネル音響による空間音響再生システム | |
JP2007060253A (ja) | スピーカ配置の判定システム | |
JP2002084599A (ja) | 音響再生方法および音響再生装置 | |
JPS61245698A (ja) | 音響特性測定装置 | |
JP2003348698A (ja) | 音響提示システムと音響提示制御装置と音響提示制御方法及び音響提示制御プログラム | |
JPH09215085A (ja) | 音響再生装置および受聴周波数特性補正方法 | |
US20240147184A1 (en) | Apparatus and method for supplying sound in a space |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |