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JP2003241549A - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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Publication number
JP2003241549A
JP2003241549A JP2002349750A JP2002349750A JP2003241549A JP 2003241549 A JP2003241549 A JP 2003241549A JP 2002349750 A JP2002349750 A JP 2002349750A JP 2002349750 A JP2002349750 A JP 2002349750A JP 2003241549 A JP2003241549 A JP 2003241549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
belt
temperature
image heating
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002349750A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhisa Matsunaka
勝久 松中
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Osamu Saotome
修 五月女
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002349750A priority Critical patent/JP2003241549A/ja
Priority to US10/315,037 priority patent/US6862424B2/en
Publication of JP2003241549A publication Critical patent/JP2003241549A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
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    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転体として弾性層を有するベルトを用いても
高速の立ち上げが可能な像加熱装置を提供する。また、
フルカラーの画像を形成できる画像形成装置に用いるこ
とが可能な像加熱装置を提供する。 【解決手段】ヒータ2と、金属層と弾性層を有し、前記
ヒータ2に接触しつつ移動する回転体1と、前記回転体
1を介して前記ヒータ2と共に記録材5を挟持搬送する
ニップ部7を形成する加圧部材4と、を有し、前記金属
層の厚みが10μm以上60μm以下、前記ニップ部の
長手方向に関して該ニップ部に単位長さあたりに掛かる
圧力が0.39N/mm以上0.98N/mm以下であ
ることを特徴とする像加熱装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
に搭載される加熱定着装置として用いれば好適な像加熱
装置に関するもので、特にフィルム(あるいはベルト)
のような低熱容量の回転体を介して画像を加熱する像加
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費電力が少なく、しかも装置の
立ち上げ時間が短い複写機やプリンタが望まれている。
消費電力や立ち上げ時間を大きく左右する要素の一つが
加熱定着装置であり、加熱定着装置を低熱容量化するこ
とで消費電力の低減及び立ち上げ時間の短縮を両立しよ
うとする技術動向がある。
【0003】このような低熱容量の定着装置の一例とし
て、発熱抵抗体が形成されたセラミックヒータと、この
ヒータと接触しつつ回転する定着ベルトと、定着ベルト
を介してヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を
有し、定着ベルトと加圧ローラの間に未定着画像を担持
する記録材を通過させて未定着画像を加熱定着する定着
装置がある(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0004】このような低熱容量の定着装置は、モノカ
ラーの画像形成装置に用いられてきたが、フルカラーの
画像形成装置に用いることも考えられる。フルカラーの
画像は複数色のトナーが3層あるいは4層重ね合わされ
たものであり、良好な定着を行うにはトナー層を包み込
むように加熱定着する必要がある。しかしながら、モノ
カラー用の定着ベルトはポリイミド等の樹脂製の基層と
フッ素樹脂等の表面離型層を有するだけで、表面硬度が
高い。このため表層の剛性によりトナー粒子が押しつぶ
され画像の解像度が低下するという問題や、混色不良な
どの問題が指摘されている。これらの問題を解決する為
の手段として、基層と表層の間に弾性層を設けた定着ベ
ルトを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献
4参照)。
【特許文献1】特開平2−157878号公報
【特許文献2】特開平4−44075号公報
【特許文献3】特開平4−204980号公報
【特許文献4】特開平10−10893号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弾性層
が存在するためにモノカラー用の定着ベルトよりも熱伝
導度が低下する。上述の低熱容量の定着装置は、通常、
ヒータの温度が所定の目標温度(定着温度)を維持する
ようにヒータへの通電を制御して温度管理されている
が、ベルトの熱伝導度が低いと、ベルト表面が定着温度
に達していなくてもヒータが定着温度に達してしまい、
ヒータの発熱が規制されてしまう(すなわちヒータへの
通電が規制される)という現象が生じる。画像形成装置
がプリント信号の入力を待つスタンバイの状態からプリ
ントを開始するまですばやく装置を立ち上げるには、ヒ
ータへの充分な通電量が必要であるが、ベルトの熱伝導
度が低いと上述のようにヒータへの通電量が規制されて
しまい、すばやい立ち上げができなくなってしまう。
【0006】また、基層の上に耐熱エラストマー等の弾
性層を設けた弾性ベルトを用いた定着装置では、発熱体
に大きな電力を投入すると弾性層が基層に比べて熱伝導
率が悪いために、ベルト表面の温度が所定の温度に達す
る前に発熱体を支持している支持部材へと熱が逃げるた
め熱効率が悪くなり、この状態で繰り返し使用すると支
持部材が耐熱温度を越えてしまい破損するという問題が
あった。
【0007】そこで、定着ベルトの基層を金属製にして
定着ベルトの熱伝導度を上げることも考えられるが、こ
の手法だけでは充分な立ち上げ速度を確保するに至って
いない。
【0008】本発明は上述の課題に鑑み成されたもので
あり、その目的は、弾性層を有する定着ベルトを用いて
も高速の立ち上げが可能な像加熱装置を提供することに
ある。
【0009】本発明の他の目的は、フルカラーの画像を
形成できる画像形成装置に用いることが可能な像加熱装
置を提供することにある。
【0010】本発明の更なる目的は添付図面を参照しつ
つ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであ
ろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置である。
【0012】(1)ヒータと、金属層と弾性層を有し、
前記ヒータに接触しつつ移動する回転体と、前記回転体
を介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送するニップ
部を形成する加圧部材と、を有し、前記金属層の厚みが
10μm以上60μm以下、前記ニップ部の長手方向に
関して該ニップ部に単位長さあたりに掛かる圧力が0.
39N/mm以上0.98N/mm以下であることを特
徴とする像加熱装置。
【0013】(2)前記弾性層の厚みは50μm以上5
00μm以下であることを特徴とする(1)に記載の像
加熱装置。
【0014】(3)前記弾性層の厚みは100μm以上
300μm以下であることを特徴とする(2)に記載の
像加熱装置。
【0015】(4)前記回転体の内径は15mm以上で
あることを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0016】(5)前記金属層の材質の主成分はニッケ
ルであることを特徴とする(1)に記載の像加熱装置。
【0017】(6)前記ヒータは通電開始から15秒以
内に7.5KJ以上の熱量を発生することを特徴とする
(1)に記載の像加熱装置。
【0018】(7)前記装置は更に、前記回転体の温度
を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温
度が目標温度を維持するように前記ヒータへの通電を制
御する制御手段と、を有することを特徴とする(1)に
記載の像加熱装置。
【0019】(8)ヒータと、金属層と弾性層を有し、
前記ヒータに接触しつつ移動する回転体と、前記回転体
を介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送するニップ
部を形成する加圧部材と、前記回転体の温度を検知する
温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温度が目標温
度を維持するように前記ヒータへの通電を制御する制御
手段と、を有することを特徴とする像加熱装置。
【0020】
【発明の実施の形態】〔1〕装置の全体概略構成 図1は本発明を定着装置として適用した加熱装置例の略
断面図である。図1において、1は金属基層と弾性層を
有するエンドレス状のベルト(回転体)、2はセラミッ
クの基板に発熱抵抗体が形成された発熱体(ヒータ)、
3は該発熱体2を支持すると共に該ベルト1の移動をガ
イドするベルトガイド部材であり、耐熱性の液晶ポリマ
ー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により成型さ
れている。該ベルト1は発熱体2や支持部材3の組立体
に、余裕を持たせた形で外嵌している。ベルト1は内部
の発熱体2及び支持部材3に摺擦しながら回転するた
め、発熱体2及び支持部材3との間の摩擦抵抗を小さく
抑える必要がある。このため発熱体2及び支持部材3と
ベルト1との間には耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介
在させてある。
【0021】4は回転可能に支持され、ベルト1を介し
発熱体2に対して圧接する加圧部材としての加圧ローラ
であり、不図示の駆動手段によって回転駆動させられて
おり、ベルト1を駆動する駆動ローラとしての機能も兼
ねている。該加圧ローラ4はアルミ等の芯金4aの上に
シリコーンゴムやフッ素ゴム等あるいはシリコーンゴム
を発泡させるなどして成型された耐熱弾性層4bを設
け、該ゴム層4bの外周に離型層としてフッ素樹脂等の
層4cを設けてある。
【0022】ベルト1は少なくとも画像定着時には加圧
ローラ4の反時計方向の回転により、時計方向に発熱体
2の下面と摺動しながら所定の周速度、即ち未定着トナ
ー画像6を担持した被加熱材である記録材5の搬送速度
と略同一速度で回転駆動される。また、ベルト表面温度
は温度検知素子8で検知され、その検知温度がA/Dコ
ンバータ10を介して温度制御回路11へフィードバッ
クされて、ベルト1の表面温度が所定の温度に維持され
るようにACドライバ12を制御して発熱体2への通電
が制御される。
【0023】そして該ベルト1が回転駆動されている状
態において、発熱体2と加圧ローラ4によって形成され
る圧接ニップ部7のベルト1と加圧ローラ4との間に記
録材5が導入され、該記録材5をベルト1の外周面に密
着さてベルトと一緒の重なり状態で該圧接ニップ部7を
通過させ、加熱体2で発生した熱がベルト1を介して記
録材5に付与され、それと共に圧力が加わることによっ
て記録材5上の未定着トナー画像6が加熱溶融定着され
る。定着処理された記録材5は圧接ニップ部7を通過後
ベルト1から分離して装置外に排出される。
【0024】記録材5に対する未定着トナー画像6の形
成は、図には省略したが、電子写真プロセス・静電記録
プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の作像機構部にお
いて、間接(転写)方式あるいは直接方式で形成され
る。
【0025】次に、定着装置の各構成要素について詳述
する。
【0026】〔2〕ベルト1 図2はベルト1の層構成を示す横断面模型図である。本
実施の形態例の装置に用いるベルト1としては、少なく
とも金属基層1a及び弾性層1bを含む多層構成の無端
状ベルトである。
【0027】a)金属基層1a 金属基層1aとしては、ニッケル、ステンレス、アルミ
等の熱伝導性の良い金属、もしくはそれらを含む合金を
用いることが出来るが、形状精度を出しやすいなどの利
点から好ましくはニッケルを主成分とする金属を用い
る。
【0028】従来より用いられていたポリイミド(P
I)等の樹脂基層だと熱伝導率(thermal co
nductivity)が低いため、弾性層を設けた際
にヒータで発生した熱が被加熱材に伝わりにくくなる。
本例のように、ベルトの基層として金属を使用すること
によりベルトの熱伝導度を上げることができる。
【0029】金属基層1aはニッケル等の電鋳加工法に
よる製造が可能な材料を用い、SUS(ステンレス)、
銅等の円柱状の母型をスルファミン酸ニッケル、硫酸ニ
ッケル、酢酸ニッケル液等の電鋳液中に浸漬させ電気メ
ッキにより所定の厚みのニッケル層を形成し、脱型する
ことにより薄肉の金属基層を得ることが出来る。
【0030】金属基層1aの厚みとしてはベルト1の強
度上の観点から10μm以上であることが望ましい。逆
に厚くしすぎると熱容量を増加させてしまうため定着性
を確保出来る温度までベルト1の表面温度を上げるのに
時間がかかり、またベルト1の剛性が上がるためベルト
1と発熱体2との良好な接触状態が確保しにくいなどの
理由から60μm以下とする方が好ましい。よって金属
基層の厚みは10μm以上60μm以下が好ましい。ま
た同様に発熱体2との接触状態の確保の観点から金属基
層1aの内径は15mm以上であることが望ましい。
【0031】本発明者らの検討によると、発熱体への通
電を開始してからベルト表面の温度をすばやく定着可能
温度まで立ち上げるためには、発熱体からベルトへの熱
伝達(heat transfer)が優れている必要
があることがわかった。例えば、発熱体への通電開始
後、1枚目の記録材を出力するまでの時間を30秒以内
に短縮するためには、発熱体への通電開始後15秒間の
発熱体の発熱量が少なくとも7.5KJ以上ないと、ベ
ルト表面を定着に充分な温度領域へ到達させることが難
しい。このように短時間で充分な発熱量を確保するには
ベルト自体の熱伝導度が優れていること、及びヒータと
ベルトの密着度が高いこと、が必要であることがわかっ
た。よって本例では、ベルトの基層を金属製にしてお
り、且つ金属基層の厚みを10μm以上60μm以下で
設計することによりベルトの撓み性を確保してヒータに
密着できるようにしている。更に、撓み性の確保という
点で金属基層の内径は15mm以上であることが望まし
い。
【0032】b)弾性層1b 弾性層1bとしては、フッ素ゴムやシリコーンゴムなど
の耐熱エラストマー層を用いる。弾性層の形成方法とし
ては未加硫状態のゴム部材をニッケル電鋳基層の上にス
プレーコート法などの塗布手段を用い、厚みが±20μ
m程度の範囲内で略均一になるように塗布したのち、オ
ーブンなどの加熱手段を用いて架橋・硬化させる。これ
らのゴムにはシリカ、アルミナ、ボロンナイトライドな
どの熱伝導度を向上させる充填剤が配合されていても良
い。
【0033】弾性層1bの厚みとしては熱伝導度や弾力
性を考慮して適宜定めることが出来る。しかし、トナー
像を押しつぶさずに充分な解像度を確保する為には50
μm以上の厚みを有する方が良いが、厚くしすぎるとベ
ルト表面温度を上げるのに時間がかかるため500μm
以下とすることが好ましく、更に好ましくは100μm
以上300μm以下である。
【0034】c)離型性層1c また、ベルト1の最表面にはトナーの離型性を確保する
為にシリコーンゴム層あるいはPFAやPTFE、FE
P等のフッ素樹脂等の離型性層1cを塗工あるいはチュ
ーブ被覆等の方法で形成するのが好ましい。
【0035】金属基層1aの内面には発熱体2や支持部
材3との摺擦による劣化を防止する目的でポリイミド等
の耐熱性樹脂を設けても良い。
【0036】また各層間1a−1b,1b−1cには層
間の接着等の目的により上記以外の層が存在しても良
い。
【0037】〔3〕発熱体2 図3は発熱体2の一部切り欠き平面模型図である。この
発熱体2は、アルミナまたは窒化アルミニウム、炭化ケ
イ素等で形成された高絶縁性のセラミックス基板2aの
表面もしくは裏面に長手方向(被加熱材の移動方向に直
交する方向)に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウ
ム)、RuO2、Ta2N等の通電発熱抵抗層2bをスク
リーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm
程度の線状もしくは細帯状に塗工して形成したものであ
る。発熱体2の表面には、電気的に絶縁であり、ベルト
1との摺擦に耐えることが可能な薄層のガラスコート等
の絶縁保護層2cを設けている。通電発熱抵抗層2bの
端部に設けられた電極部位2d・2dを介して不図示の
給電手段部から通電発熱抵抗層2bに電力供給を行って
いる。
【0038】以上のように、本例では、定着ベルト(回
転体)1が金属層と弾性層を有している。また、通電制
御手段11によって定着ベルト1の温度を検知する温度
検知素子8の検知温度が目標温度(定着温度)を維持す
るように発熱抵抗層2bへの通電を制御している。
【0039】〔4〕加圧ローラ4 加圧ローラ4は、鉄、アルミ等の金属製芯金4aの外側
に、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴム、あるい
はシリコーンゴムの発泡体等で形成された弾性層4bが
設けられており、この層上にはPFA、PTFE、FE
P等の離型性層4cが形成されている。
【0040】加圧ローラ4は、20mm前後の直径を有
しており、該ベルト1の方向に不図示の加圧手段によ
り、長手方向両端部から加熱定着に必要な圧接ニップ部
7を形成するように加圧されている。このときの加圧力
が小さすぎるとトナーに充分な熱量を与えることが出来
ないこと、また、発熱体に対するベルトの充分な密着性
を確保できないという理由で、長手方向(被加熱材の移
動方向に直交する方向)の単位長さあたり0.39N/
mm以上の加圧力を有する方が良いが、加圧力が大きす
ぎるとベルト1と発熱体2乃至支持部材3との間にかか
る圧力も大きくなってしまう為、摺動回転時の摩擦抵抗
が大きくなり加圧ローラ4にかかるトルクが必要以上に
大きくなる。またベルト1に与える応力が大きくなる
為、金属基層1aの疲労によって耐久性の低下につなが
る。よって、加圧力は0.98N/mm以下であること
が望ましい。
【0041】加圧力は、加圧ローラの両端部あるいは支
持部材の両端部に対し、任意のバネ定数を有するバネ
(不図示)を用いて押さえつけ、任意のバネ長さに設定
することにより設定する。
【0042】[実施例1]ニッケル(Ni)を主成分と
した金属基層(厚み30μm)の上に、スプレーコート
法によってシリコーンゴム弾性層(200μm)を設
け、更に最表面にフッ素樹脂離型層(20μm)を設け
ることで、ベルト内径24mmの加熱定着装置用ベルト
1を作製した。これを、加圧ローラからの単位長さあた
りの加圧力が0.49N/mm、発熱体投入電力が55
0Wの外部定着装置に組み込み、以下の評価方法で評価
を行った。
【0043】[評価方法]「プロセススピード120m
m/sec、定着温度180℃で良好な定着性を示すカ
ラートナー」でラインパターン(色重ね)を形成した記
録材を用意しておく。定着器の制御部はベルト表面の検
知温度が180℃を維持するように発熱体2への通電電
力を制御する。また、ベルト1は加圧ローラの回転に従
動するものであり、制御部はベルト1の回転速度が12
0mm/secとなるように加圧ローラ4の回転速度を
制御する。
【0044】このような定着器を用いて、まず、ベルト
の回転開始と同時に発熱体2への通電を開始し、通電開
始後15秒間での発熱体1の発熱量を測定した。また1
5秒後にベルトの温度が180℃に到達している場合は
15秒後に、更に時間がかかる場合はベルト表面が18
0℃到達後に未定着画像を担持した記録材を通し、その
定着性について評価した。なお、ベルト表面温度は熱電
対を接触させて測定した。
【0045】この結果、実施例1のベルトを用い、且つ
加圧力を実施例1の値に設定すれば発熱体1が通電開始
から15秒で7.6KJの熱量を発生しており、通電開
始後9.5秒でベルト表面温度が定着可能温度の180
℃に到達していることがわかった。また、未定着画像の
解像度も確保されており、良好な定着性を示した。結果
を表1に示す。
【0046】[画像評価の基準] ○;画像は定着後も押しつぶされずに、未定着画像とほ
ぼ同等の解像度を維持 ×;画像は定着後に押しつぶされ、未定着画像の解像度
より大きく低下 [実施例2]弾性層の厚みを400μmとした以外は実
施例1と同様にして、加熱定着装置用ベルト2を作製し
た。実施例1と同様に評価したところ、ヒータ裏面過昇
温の防止とオンデマンド性を両立し、良好な解像度を確
保することが出来た。立ち上げ時間も満足できるレベル
であった。結果を表1に示す。
【0047】[実施例3]基層の厚みを50μmとした
以外は実施例1と同様にして、加熱定着装置用ベルト3
を作製した。実施例1と同様に評価したところ、ヒータ
裏面過昇温の防止とオンデマンド性を両立し、良好な解
像度を確保することが出来た。ベルトの耐久性も満足で
きるレベルであった。結果を表1に示す。
【0048】[実施例4]実施例1の加熱定着装置用ベ
ルト1を用い、外部定着装置の加圧ローラからの単位長
さあたりの加圧力を0.74N/mmとした以外は実施
例1と同様に評価したところ、ヒータ裏面過昇温の防止
とオンデマンド性を両立し、良好な解像度を確保するこ
とが出来た。加圧ローラに掛かるトルクも問題ないレベ
ルであった。結果を表1に示す。
【0049】[比較例1]弾性層をつけない以外は実施
例1と同様にして加熱定着用ベルト4を作製した。実施
例1と同様に評価したところ、未定着画像を通した際に
解像度が低下し、充分な定着性が得られなかった。結果
を表1に示す。
【0050】[比較例2]基層をポリイミド(PI)樹
脂にした以外は実施例3と同様にして加熱定着用ベルト
5を作製した。実施例1と同様に評価したところ、ベル
ト表面温度の上昇、並びに画像の定着性においては良好
な結果が得られたが、数回検討を重ねたところ支持部材
3が発熱体1の発生する熱によりヒートアップしたた
め、溶融・破損してしまった。結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】本願発明は上述の実施例に限られるもので
はなく、技術思想内の変形を含むものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転体として弾性層を有するベルトを用いても高速の立
ち上げが可能な像加熱装置を提供することができる。ま
た、フルカラーの画像を形成できる画像形成装置に用い
ることが可能な像加熱装置を提供することができる。
【0054】金属基層及び弾性層を有する回転体を用
い、ヒータの発熱量、金属層の厚み及び内径・材質、加
圧部材の加圧力、弾性層の厚みを適切に制御すること
で、例えば画像形成装置の加熱定着装置にあってはファ
ーストプリントまでの時間の短縮、ヒータの過昇温緩
和、カラー画像の解像度確保などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例における加熱定着装置の
横断面模型図
【図2】 該加熱定着装置に装着されるベルトの層構成
を示す横断面模型図
【図3】 該加熱定着装置に備えられる発熱体の一部切
り欠き平面模型図
【符号の説明】
1・・ベルト、1a・・金属基層、1b・・弾性層、1
c・・離型性層、2・・発熱体、2a・・セラミックス
基板、2b・・通電発熱抵抗層、2c・・絶縁保護層、
2d・・電極、3・・支持部材、4加圧ローラ、4a・
・金属製芯金、4b・・弾性層、4c・・離型性層、5
・・被加熱材(記録材)、6・・未定着トナー画像、7
・・圧接ニップ部、8・・温度検知素子
フロントページの続き (72)発明者 五月女 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会 社内 Fターム(参考) 2H033 AA30 BA25 BA26 BA27 BA31 BA32 BB30 BB34 BE03 CA07 CA30 CA45

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータと、 金属層と弾性層を有し、前記ヒータに接触しつつ移動す
    る回転体と、 前記回転体を介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送
    するニップ部を形成する加圧部材と、 を有し、前記金属層の厚みが10μm以上60μm以
    下、前記ニップ部の長手方向に関して該ニップ部に単位
    長さあたりに掛かる圧力が0.39N/mm以上0.9
    8N/mm以下であることを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】前記弾性層の厚みは50μm以上500μ
    m以下であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱
    装置。
  3. 【請求項3】前記弾性層の厚みは100μm以上300
    μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の像加
    熱装置。
  4. 【請求項4】前記回転体の内径は15mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】前記金属層の材質の主成分はニッケルであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  6. 【請求項6】前記ヒータは通電開始から15秒以内に
    7.5KJ以上の熱量を発生することを特徴とする請求
    項1に記載の像加熱装置。
  7. 【請求項7】前記装置は更に、前記回転体の温度を検知
    する温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温度が目
    標温度を維持するように前記ヒータへの通電を制御する
    制御手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載
    の像加熱装置。
  8. 【請求項8】ヒータと、 金属層と弾性層を有し、前記ヒータに接触しつつ移動す
    る回転体と、 前記回転体を介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送
    するニップ部を形成する加圧部材と、 前記回転体の温度を検知する温度検知素子と、 前記温度検知素子の検知温度が目標温度を維持するよう
    に前記ヒータへの通電を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする像加熱装置。
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