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JP2003240888A - 原子炉格納容器冷却設備 - Google Patents

原子炉格納容器冷却設備

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Publication number
JP2003240888A
JP2003240888A JP2002039799A JP2002039799A JP2003240888A JP 2003240888 A JP2003240888 A JP 2003240888A JP 2002039799 A JP2002039799 A JP 2002039799A JP 2002039799 A JP2002039799 A JP 2002039799A JP 2003240888 A JP2003240888 A JP 2003240888A
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suppression
pool
water
containment vessel
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健司 新井
Tomohisa Kurita
智久 栗田
Yasunobu Fujiki
保伸 藤木
Mikihide Nakamaru
幹英 中丸
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子炉の配管破断等の事故時に、サプレション
プール表面温度の上昇を抑制し、格納容器圧力の上昇を
抑制する。 【解決手段】格納容器12の上方に設けられた大気開放
の冷却水プール7と、冷却水プール内の熱交換器4と、
熱交換器の上部の蒸気室3と、熱交換器の下部の水室5
と、ドライウェル8と蒸気室を接続する第1の配管2
と、水室の底部とサプレッションプールを接続する第2
の配管13と、水室の空間部とサプレッションプールを
接続する第3の配管14と、を有する。ドライウェルと
サプレッションプールは圧力抑制ベント管9で連絡さ
れ、圧力抑制ベント管は、サプレッションプールと連絡
するベント管開口30を有し、第3の配管のサプレショ
ンプール内での開放口が、ベント管開口より高く、第2
の配管のサプレションプール内での開放口がベント管開
口より低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の事故時に
発生する崩壊熱を除去して原子炉の安全を確保するため
の原子炉格納容器冷却設備に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、苛酷事故対策として静的な格納容
器冷却系を採用した原子力プラントとして、図7に示す
ような原子力プラント概念が提案されている。この内容
は、"COST REDUCTION AND SAFETY DESIGN FEATURES OF
ABWR-II" F. Koh, K. Moriya,T. Anegawa, IAEA Adviso
ry Group Meeting on Optimization technology, safet
y and economics of water cooled reactors, Vienna,
Austria, December 2000 に開示されている。
【0003】図7において、原子炉圧力容器1を取り囲
むようにして格納容器12が設けられている。格納容器
12は、炉心溶融事故を含む事故時に放射性物質の大気
への放出を十分に低い量に抑えるためのものである。格
納容器12は、原子炉圧力容器1を含むドライウェル8
と、サプレッションチェンバ(圧力抑制室)11からな
る。サプレッションチェンバ11は環状の空間であっ
て、その内部にはサプレッションプール(圧力抑制プー
ル)10があり、ドライウェル8から下方に延びる環状
の圧力抑制ベント管9がサプレッションプール10内に
導かれている。
【0004】圧力抑制ベント管9の側壁のサプレッショ
ンプール10に浸かった部分には複数のベント管開口3
0があって、鉛直方向に間隔をおいて配置されている。
原子炉の冷却材喪失事故時に、ドライウェル8内に放出
された蒸気と水の混合物が圧力抑制ベント管9とベント
管開口30を介してサプレッションプール10内に導か
れ、ここで冷却凝縮することによって、格納容器8の内
圧の過度の上昇が抑制される。
【0005】原子炉の事故時にポンプなどの動的機器を
使わずに崩壊熱除去を行なうシステムとして、静的格納
容器冷却系が設けられている。図7に示すように、静的
格納容器冷却系は、格納容器8外の冷却水プール7内に
収められた伝熱管束からなる熱交換器4と、ドライウェ
ル8から蒸気を熱交換器4の入口(上方)の蒸気室3に
供給する蒸気供給管2と、凝縮水のドレンおよび熱交換
器4に流入した不凝縮ガスを排気するため熱交換器4の
出口(下方)の水室5とサプレッションプール10を接
続する凝縮水ドレンおよびガス排気管6と、を有する。
冷却水プール7は、格納容器8に接して、その上方に設
置される。また、冷却水プール7の冷却水の初期温度は
常温である。
【0006】原子炉で配管破断事故が発生した場合、事
故時に崩壊熱により原子炉圧力容器1内で発生した蒸気
は、破断した配管を経由してドライウェル8内に放出さ
れる。また、原子炉で苛酷事故が発生し、炉心が溶融し
て原子炉圧力容器1が破損したような場合、溶融炉心は
ドライウェル8内下部に落下し、同時に原子炉圧力容器
1から流出する冷却材および溶融炉心を冷却するために
ドライウェル8に注水される冷却水が炉心の溶融物から
熱を受けてドライウェル8内で蒸気が発生する。
【0007】ドライウェル8に放出された蒸気およびド
ライウェル8で発生した蒸気は、蒸気供給管2を経由し
て格納容器12外の冷却プール7内に収められた熱交換
器4に導かれ、蒸気が熱交換器4内を通過する間に伝熱
管壁を通してプール水との間で伝熱を行ない、この蒸気
が凝縮され、これによって生じた凝縮水は重力により凝
縮水ドレンおよびガスベント配管6を通って重力によっ
てサプレッションプール10に流入する。
【0008】蒸気が熱交換器4内に流入するのと同時
に、ドライウェル8内に存在する不凝縮ガスが熱交換器
4内に混入するが、この不凝縮ガスは伝熱性能を劣化さ
せるため、凝縮水ドレンおよびガスベント配管6を経由
して、凝縮水とともにサプレッションチェンバ11へ排
気される。静的格納容器冷却系は事故時にドライウェル
8での蒸気発生によりドライウェル8の圧力が上昇し、
この圧力上昇にともなって蒸気が熱交換器4に流入して
自動的に崩壊熱除去を開始するため、弁の操作さえ不要
であり、その作動に関して高い信頼性が期待できる。
【0009】ただし、ドライウェル8で発生した蒸気が
圧力抑制ベント管9を経由してサプレッションプール1
0に流れ込んだ場合は静的格納容器冷却系の熱交換器4
による冷却が行えなくなる。これを避けるために、静的
格納容器冷却系の凝縮水ドレンおよびガス排気管6の出
口のサプレッションプール10内でのサブマージェンス
(水深)はベント管開口30の最上端のサブマージェン
スより浅くする必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】静的格納容器冷却系
は、その作動に関して高い信頼性が期待できるため、将
来の原子力プラントとして従来設計の動的なポンプなど
を非常用炉心冷却系に用いた原子力ブラントへの静的格
納容器冷却系の採用が考えられている。ただし、現在考
えられている構成の静的格納容器冷却系では以下のよう
な問題点が予測される。
【0011】格納容器12内で発生した熱を静的格納容
器冷却系を用いて格納容器12外に放出するためには、
事故時にドライウェル8内に存在する蒸気を圧力抑制ベ
ント管9を経由させずに静的格納容器冷却系を経由して
サプレッションチェンバ11に流す必要がある。このた
め、上述のように凝縮水ドレンおよびガスベント配管6
のサプレションプール10内での水深は圧力抑制ベント
管開口30の最上端のサブマージェンスより浅くする必
要がある。
【0012】一方、冷却水プール7は大気開放となって
いるため、水温は100℃が上限で上昇するが、静的格
納容器冷却系の熱交換器4内で凝縮した水の理論上の最
低温度も100℃以下にはならない。この100℃以上
の温水が凝縮水ドレンおよびガスベント配管6を経由し
てサプレションプール10の水面近傍に放出される。
【0013】放出される凝縮水流量はサプレションプー
ル10の水量に比べて十分小さいので、サプレションプ
ール10内で十分な混合が起こればサプレションプール
10の水温上昇は小さい。しかし、通常は凝縮水ドレン
およびガスベント配管6から放出される凝縮水および不
凝縮ガスの流速が小さいため、凝縮水はサプレションプ
ール10の水面近傍に留まり、水面近傍で温度が上昇
し、これに伴ってサプレッションチェンバ11の蒸気分
圧およびガス分圧が上昇して格納容器12の圧力が高い
状態で維持される恐れがある。静的格納容器冷却系の除
熱により格納容器12外に熱は放出され、格納容器12
の圧力の上昇を停止させることはできるものの、高い圧
力の状態で維持される恐れがある。
【0014】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、静的格納容器冷却系作動時において
もサプレションプール表面温度の上昇を抑制し、これに
よって格納容器圧力の上昇を停止させるとともに、格納
容器圧力を制限値に対して十分低い圧力で維持させるこ
とができる格納容器冷却設備を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するものであって、請求項1の発明は、炉心を内包する
原子炉圧力容器を包囲するドライウェルおよび、サプレ
ッションプールを内包するサプレッションチェンバを具
備する原子炉格納容器と、この格納容器の外の上方に設
けられた冷却水プールと、この冷却水プール内に収容さ
れてこの冷却水プールの冷却水と熱交換する熱交換器
と、この熱交換器の上部に接続された蒸気室と、前記熱
交換器の下部に接続された水室と、前記ドライウェルと
前記蒸気室を接続する第1の配管と、前記水室の底部と
前記サプレッションプールを接続する第2の配管と、前
記水室の上半部と前記サプレッションプールを接続する
第3の配管と、を有する原子炉格納容器冷却設備であっ
て、前記ドライウェルと前記サプレッションプールは圧
力抑制ベント管で連絡され、その圧力抑制ベント管は、
前記サプレッションプールと連絡するベント管開口を有
し、前記第3の配管の前記サプレションプール内での開
放口が、前記ベント管開口のうちの最も高い位置より高
く、前記第2の配管の前記サプレションプール内での開
放口が前記ベント管開口のうちの最も低い位置より低い
こと、を特徴とする。
【0016】請求項1の発明によれば、不凝縮ガスは、
水室内で凝縮水と分離して第3の配管を経てサプレッシ
ョンプール表面近傍へ放出される。一方、高温の凝縮水
はサプレッションプール底部に放出されることになる。
この結果、サプレッションプール底部での温度上昇がも
っとも大きくなり、したがってサプレッションプール表
面の温度上昇が従来例に比べて抑制される。
【0017】これに伴って、サプレッションチェンバ空
間部の温度上昇が抑制され、蒸気分圧およびガス分圧が
低くなり、格納容器圧力は低く維持されることとなる。
また、ドライウェルからサプレッションチェンバに流入
する蒸気を圧力抑制ベント管に流さず、静的格納容器冷
却系に流入させるという機構は不凝縮ガスベント管をサ
プレションプール表面高さ付近に放出することにより維
持されている。
【0018】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の原子炉の格納容器冷却設備において、前記サプレ
ッションプールの下部と前記ドライウェルの下部とを接
続する開閉可能な放水配管を有し、この放水配管は前記
格納容器内の温度が上昇したときに開放するように構成
されており、前記放水配管のサプレッションプール下部
での取水口位置が前記第2の配管の前記サプレションプ
ール内での開放口位置に近接していること、を特徴とす
る。
【0019】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用・効果が得られるほか、以下の作用・効果があ
る。すなわち、原子炉で苛酷事故が発生し、炉心が溶融
して原子炉圧力容器が破損したような場合、溶融炉心は
格納容器のドライウェル内に落下することが考えられ
る。ドライウェル内下部に溶融炉心が落下してドライウ
ェル雰囲気が高温になった場合に、サプレッションプー
ル下部とドライウェル下部を接続する放水配管が開放さ
れ、この放水配管を通してサプレッションプール水がド
ライウェル下部に流入する。これにより、ドライウェル
底部近くに落下した溶融炉心を冷却することができる。
【0020】同時に、凝縮水ドレン管のサプレッション
プール内での放出口をドライウェル内の溶融炉心への注
水配管の取水口付近に設置することにより、静的格納容
器冷却系の熱交換器で生じた高温の凝縮水はサプレッシ
ョンプールに留まることなく下部ドライウェルに放出さ
れることから、サプレッションプールの水温上昇は抑制
される。
【0021】また請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の原子炉の格納容器冷却設備において、前記サプレ
ッションプールと前記原子炉圧力容器を接続する連通管
を有し、この連通管には、前記格納容器内の温度が上昇
したときに開放するように構成された開閉弁と、この開
閉弁に直列に配置されて前記原子炉圧力容器から前記サ
プレッションプールに向かう流れを抑制する逆止弁を有
し、前記連通管の前記サプレッションプール内での取水
口位置が前記第2の配管の前記サプレションプール内で
の開放口位置に近接しており、この連通管のサプレッシ
ョンプール内での取水口高さおよび原子炉圧力容器との
接続部の高さが前記炉心の上端高さよりも高いこと、を
特徴とする。
【0022】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の作用・効果が得られるほか、以下の作用・効果があ
る。すなわち、原子炉圧力容器内の水位が低下した場合
にサプレッションプール水を重力で原子炉圧力容器に注
入することができる。しかもサプレッションプール内で
の取水口位置を静的格納容器冷却系の凝縮水ドレン配管
の凝縮水排出位置付近に設けるので、静的格納容器冷却
系の熱交換器で生じた高温の凝縮水はサプレッションプ
ールに留まることなく、原子炉圧力容器に放出される。
このため、サプレッションプールの水温上昇は抑制さ
れ、格納容器圧力は低く維持される。
【0023】また請求項4に記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれかに記載の原子炉の格納容器冷却設備に
おいて、前記サプレッションチャンバ内の前記第2の配
管の周囲の少なくとも一部を断熱材で覆ったことを特徴
とする。
【0024】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3のいずれかの発明の作用・効果が得られるほか、以下
の作用・効果がある。すなわち、凝縮水ドレン管の周囲
を断熱材で覆うことによって、凝縮水ドレン管がサプレ
ッションプールおよびサプレッションプール上部のサプ
レッションチェンバ内ウエットウエルに含まれる部分
で、凝縮水ドレン管の壁面を経由した熱の移行によるサ
プレッションプール水およびウェットウェル空間部の温
度上昇を抑制することができる。これによって、サプレ
ッションチェンバの圧力上昇がさらに抑制され、格納容
器圧力は低く維持される。
【0025】また請求項5に記載の発明は、炉心を内包
する原子炉圧力容器を包囲するドライウェルおよび、サ
プレッションプールを内包するサプレッションチェンバ
を具備する原子炉格納容器と、この格納容器の外の上方
に設けられた冷却水プールと、この冷却水プール内に収
容されてこの冷却水プールの冷却水と熱交換する熱交換
器と、この熱交換器の上部に接続された蒸気室と、前記
熱交換器の下部に接続された水室と、前記ドライウェル
と前記蒸気室を接続する第1の配管と、前記水室の底部
と前記ドライウェルの下部を接続する第2の配管と、前
記水室の空間部と前記サプレッションプールを接続する
第3の配管と、を有する原子炉格納容器冷却設備であっ
て、前記ドライウェルと前記サプレッションプールは圧
力抑制ベント管で連絡され、その圧力抑制ベント管は、
前記サプレッションプールと連絡するベント管開口を有
し、前記第3の配管の前記サプレションプール内での開
放口が、前記ベント管開口のうちの最も高い位置より高
く、前記第2の配管の前記サプレションプール内での開
放口が前記ベント管開口のうちの最も低い位置より低
く、前記第2の配管の前記ドライウェルの下部での開放
部近くは、下端で曲がって立ち上がり、先端が開いた立
ち上がり管部を有すること、を特徴とする。
【0026】請求項5の発明によれば、静的格納容器冷
却系の熱交換器で生じた高温の凝縮水をドライウェルに
放出し、溶融した炉心を冷却するとともに、サプレッシ
ョンチェンバの温度上昇および圧力上昇を抑制すること
によって、格納容器圧力は低く維持されることとなる。
また、第2の配管(凝縮水ドレン管)のドライウェルの
下部での開放部近くに立ち上がり管部を有することか
ら、この部分に熱交換器の凝縮水が溜まってシールする
ことになる。このため、ドライウェルから、第2の配管
および第3の配管を通り、熱交換器を通らずに蒸気が流
れるのが抑制される。
【0027】また請求項6に記載の発明は、炉心を内包
する原子炉圧力容器を包囲するドライウェルおよび、サ
プレッションプールを内包するサプレッションチェンバ
を具備する原子炉格納容器と、この格納容器の外の上方
に設けられた冷却水プールと、この冷却水プール内に収
容されてこの冷却水プールの冷却水と熱交換する熱交換
器と、この熱交換器の上部に接続された蒸気室と、前記
熱交換器の下部に接続された水室と、前記ドライウェル
と前記蒸気室を接続する第1の配管と、前記水室の底部
と前記原子炉圧力容器を接続する第2の配管と、前記水
室の空間部と前記原子炉圧力容器を接続する第3の配管
と、を有する原子炉格納容器冷却設備であって、前記ド
ライウェルと前記サプレッションプールは圧力抑制ベン
ト管で連絡され、その圧力抑制ベント管は、前記サプレ
ッションプールと連絡するベント管開口を有し、前記第
3の配管の前記サプレションプール内での開放口が、前
記ベント管開口のうちの最も高い位置より高く、前記第
2の配管の前記サプレションプール内での開放口が前記
ベント管開口のうちの最も低い位置より低く、前記第2
の配管には、前記格納容器内の温度が上昇したときに開
放するように構成された開閉弁が配置され、前記第2の
配管の前記原子炉圧力容器との接続部の高さが前記炉心
の上端高さよりも高いこと、を特徴とする。
【0028】請求項6の発明によれば、静的格納容器冷
却系の熱交換器で生じた高温の凝縮水を原子炉圧力容器
に放出し、サプレッションチェンバの温度上昇および圧
力上昇を抑制することによって、格納容器圧力は低く維
持される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここで、従来技術と、または相互
に、共通または類似の部分には共通の符号を付して、重
複する説明は適宜省略する。
【0030】[第1の実施の形態](請求項1等に対
応) 図1はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1におい
て、冷却水プール7内の熱交換器4の下方の水室5に、
凝縮水ドレン管13と不凝縮ガスベント管14が接続さ
れ、これらの管はいずれも下方に延び、ドライウェル8
を貫通してサプレッションチャンバ11内のサプレッシ
ョンプール10内で開放されている。
【0031】凝縮水ドレン管13の上端は水室5の底部
で開口し、下端は、サプレッションプール10内で、ベ
ント管開口30の最下端よりも下方で開口している。一
方、不凝縮ガスベント管14の上端は水室5の中間の高
さ位置あるいはそれより上方の位置(中間の高さを含め
上半部という。)で開口し、下端は、サプレッションプ
ール10内で、ベント管開口30の最上端よりも上方で
開口している。
【0032】この実施の形態で、例えば原子炉圧力容器
1に接続する配管の破断事故が発生した場合、原子炉圧
力容器1からドライウェル8に流出する蒸気によってド
ライウェル8の圧力が上昇する。あるいは、苛酷事故が
発生し、原子炉圧力容器1が破損し、溶融した炉心がド
ライウェル8の下部に落下して、これと同時に原子炉圧
力容器1内の冷却材がドライウェル8内に流出する、も
しくは溶融炉心冷却のためにドライウェル8内下部に注
水され、この冷却水が蒸発した場合、ドライウェル圧力
が上昇する。
【0033】この結果、ドライウエル8とサプレッショ
ンチェンバ11の間の圧力差が駆動力となってドライウ
ェル8に存在する蒸気は静的格納容器冷却系の蒸気供給
管2を経由して格納容器の上部に設置された冷却水プー
ル7内に格納されている熱交換器4に流入する。熱交換
器4に流入した蒸気は冷却水プール7と熱交換を行って
伝熱管内で凝縮され、その凝縮水は凝縮水ドレン管13
を通ってサプレッションプール12の下部に流入する。
初期にドライウェル8に封入されていた不凝縮ガスは蒸
気と同時に熱交換器4に流入するが、この不凝縮ガスは
静的格納容器冷却系の不凝縮ガスベント管14を経由し
てサプレッションチェンバ11に流入する。
【0034】ここで、不凝縮ガスベント管14のサプレ
ッションプール10内での開口部の水深は、圧力抑制ベ
ント管9のベント管開口30の最上端のサプレッション
プール10内での水深より浅くなっている。このため、
ドライウェル8内で発生した蒸気は圧力抑制ベント管9
を経由せず、静的格納容器冷却系の熱交換器4を経由し
てサプレッションプール10に流入し、蒸気が持つエネ
ルギーは熱交換器4を経由して格納容器8外の冷却水プ
ール7に移行する。
【0035】ベント管開口30の水深と静的格納容器冷
却系不凝縮ガスベント管14の下端開口部の水深の差
は、圧力抑制ベント管8への蒸気流入を防ぐため、水深
差に相当する水頭差が静的格納容器冷却系の蒸気配管
2、蒸気室3、熱交換器4、水室5および不凝縮ガスベ
ント管14の圧力損失以上となるように設定される。
【0036】高温の凝縮水は凝縮水ドレン管13を経由
してサプレッションプール10下部に排出され、また、
排出される水の流速が小さいことからサプレッションプ
ール10の下部に滞留してサプレッションプール10の
下部の温度は上昇するものの、サプレッションプール1
0の表面の温度上昇は抑制される。このため、図7に示
した従来例に比べて、サプレッションチェンバ11の温
度上昇は抑制され、この結果、サプレッションチェンバ
11の蒸気分圧およびガス分圧が抑制されて、格納容器
圧力も低く維持される。
【0037】[第2の実施の形態](請求項1、2等に
対応) 図2はこの発明の第2の実施の形態を示す。この実施の
形態は第1の実施の形態の変形であって、ドライウェル
8とサプレッションプール10を連通する放水配管15
を設置する。この配管には弁16が設けられており、こ
の弁16は非常時には所定の信号または所定の温度にて
開動作するか、または、所定の温度にて溶融する構成と
なっている。また、放出配管15のサプレッションプ−
ル10内の取水口は、凝縮水ドレン管13の開口部の近
くに配置されている。
【0038】苛酷事故時に炉心が溶融し、原子炉圧力容
器1が破損して溶融物がドライウェル8に落下した場合
には、放水配管15を経由してドライウェル8にサプレ
ッションプール10の水が放出され、溶融物を冷却す
る。
【0039】また、静的格納容器冷却系の凝縮水は凝縮
水ドレン管13を経由して、放水配管15の取水口付近
に放出されるため、放出された高温の凝縮水は放水配管
15を経由してドライウェル8に流出する。この結果、
サプレッションプール10の温度上昇が抑制される。こ
れにより、第1の実施の形態と同様に、図7に示した従
来例に比べて、サプレッションチェンバ11の温度上昇
は抑制され、サプレッションチェンバ11の蒸気分圧お
よびガス分圧が抑制されて、格納容器圧力も低く維持さ
れる。
【0040】[第3の実施の形態](請求項1、3等に
対応) 図3はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の
形態は第1の実施の形態の変形である。図3において、
サプレッションプール10と原子炉圧力容器1は連通管
18を介して接続されており、連通管18は弁20およ
び逆止弁19を有しており、弁20は非常時には所定の
信号にて開放する構成となっている。連通管18のサプ
レッションプ−ル10内の取水口は、凝縮水ドレン管1
3の開口部の近くに配置されている。
【0041】連通管18の原子炉圧力容器1との接続部
の高さは炉心17の上端より高くなっており、原子炉圧
力容器1に接続する配管の破断事故などで原子炉圧力容
器1内の水位が炉心17の上端より低下した場合、十
分、原子炉圧力容器1を減圧した後に、サプレッション
プール10の水を原子炉圧力容器1に注水し、炉心17
の冷却を行う。
【0042】また、静的格納容器冷却系の凝縮水は凝縮
水ドレン管13を経由して、連通管18の取水口付近に
放出されるため、放出された高温の凝縮水は連通管18
を経由して原子炉圧力容器1に流出する。この結果、サ
プレッションプール10の温度上昇が抑制されることか
ら、第1の実施の形態と同様に、図7に示した従来例に
比べて、サプレッションチェンバ11の温度上昇は抑制
され、サプレッションチェンバ11の蒸気分圧およびガ
ス分圧が抑制されて、格納容器圧力も低く維持される。
【0043】[第4の実施の形態](請求項4等に対
応) 図4はこの発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形
態は第1の実施の形態(図1)の一部を変形したもので
ある。すなわち、凝縮水ドレン管13の外表面のサプレ
ッションチャンバ11内の部分に断熱材(保温材)21
を配置する。断熱材21としては、たとえば凝縮水ドレ
ン管13の外表面にゴムシートなどの断熱材を被覆する
か、または、凝縮水ドレン管13を二重管として間隙部
に空気層を設ける。
【0044】凝縮水ドレン管13内ではサプレッション
プール10の水位に相当する高さに水面が生じており、
この水面上に高温の凝縮水が落下し、徐々に凝縮水ドレ
ン管13の下部からサプレッションプール10内に流入
していく。この実施の形態によれば、高温の凝縮水が凝
縮水ドレン管13から排出されるまでの時間において、
凝縮水ドレン管13の管壁を経由して熱がサプレッショ
ンプール10に移行するのが断熱材21によって抑制さ
れる。この結果、サプレッションプール表面の温度上昇
が抑制され、格納容器12の圧力を抑制する効果を持
つ。
【0045】以上の説明では、配管系統の構成は第1の
実施の形態と同様のものとしたが、変形例として、第2
または第3の実施の形態の構成においても、凝縮水ドレ
ン管13の外表面に断熱材(保温材)を被覆する構造と
することにより同様の効果を有する。
【0046】[第5の実施の形態](請求項5等に対
応) 図5はこの発明の第5の実施の形態を示す。本実施の形
態では、冷却水プール7内の熱交換器4の下方の水室5
に、凝縮水ドレン管22と不凝縮ガスベント管14が接
続されている。不凝縮ガスベント管14は、第1の実施
の形態(図1)等と同様に、水室5から下方に延びてド
ライウェル8を貫通し、サプレッションチャンバ11内
のサプレッションプール10に到達している。また、不
凝縮ガスベント管14の上端は水室5の中間の高さ位置
で開口し、下端は、サプレッションプール10内で、ベ
ント管開口30の最上端よりも上方で開口している。
【0047】一方凝縮水ドレン管22は、水室5の底部
からドライウェル8内を下方に延び、サプレッションチ
ャンバ11には入らずにドライウェル8の下部の8aで
開放している。この開放部には、U字状に曲がって立ち
上がって先端が開いた立ち上がり管32が接続されてい
る。
【0048】この実施の形態で、配管破断等の原子炉事
故の場合は、凝縮水ドレン管22から高温の凝縮水がド
ライウェル8に放出され、ドライウェル8内に溶融炉心
がある場合には溶融炉心の冷却に寄与する。また、サプ
レッションプール10に高温の凝縮水を放出しないこと
により、サプレッションプール10の温度上昇を抑制す
る。
【0049】不凝縮ガスベント管14は、第1の実施の
形態等と同様にサプレッションプール10に接続される
ことから、ドライウエル8から静的格納容器冷却系の熱
交換器4を経由した蒸気の流れは維持され、格納容器は
静的に冷却される。また、凝縮水ドレン管のドライウェ
ルの下部での開放部近くに立ち上がり管32を有するこ
とから、この部分に熱交換器4の凝縮水が溜まってシー
ルすることになる。このため、ドライウェル8から、凝
縮水ドレン管22および不凝縮ガスベント管14を通
り、熱交換器4を通らずに蒸気が流れるのが抑制され
る。
【0050】この実施の形態によれば、サプレッション
プール10の温度上昇が抑制されることから、第1の実
施の形態と同様に、図7に示した従来例に比べて、サプ
レッションチェンバ11の温度上昇は抑制され、サプレ
ッションチェンバ11の蒸気分圧およびガス分圧が抑制
されて、格納容器圧力も低く維持される。
【0051】[第6の実施の形態](請求項6等に対
応) 図6はこの発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形
態では、冷却水プール7内の熱交換器4の下方の水室5
に、凝縮水ドレン管23と不凝縮ガスベント管14が接
続されている。不凝縮ガスベント管14は、第1の実施
の形態(図1)等と同様に、水室5から下方に延びてド
ライウェル8を貫通し、サプレッションチャンバ11内
のサプレッションプール10に到達している。また、不
凝縮ガスベント管14の上端は水室5の中間の高さ位置
で開口し、下端は、サプレッションプール10内で、ベ
ント管開口30の最上端よりも上方で開口している。
【0052】一方、凝縮水ドレン管23は、水室5の底
部からドライウェル8内を下方に延び、サプレッション
チャンバ11には入らずに、原子炉圧力容器1に接続さ
れている。凝縮水ドレン管23の原子炉圧力容器1との
接続部の高さは、第3の実施の形態(図3)の連通管1
8と同様に、炉心17の上端より高くなっている。凝縮
水ドレン管は弁24および逆止弁25を有し、弁24は
非常時に所定の信号にて開放する構成となっている。
【0053】原子炉圧力容器1に接続する配管の破断事
故などで原子炉圧力容器1内の水位が炉心17の上端よ
り低下した場合、十分、原子炉圧力容器1を減圧した後
に、水室5の水を原子炉圧力容器1に注水し、炉心17
の冷却を行えるようになっている。熱交換器4で生じた
高温の凝縮水は原子炉圧力容器1に流入するため、サプ
レッションプール10の温度上昇は抑制される。
【0054】また、不凝縮ガスベント管14は、第1か
ら第5の実施の形態と同様にサプレッションプールに接
続することから、ドライウエル8から静的格納容器冷却
系の熱交換器4を経由した蒸気の流れは維持され、格納
容器12は静的に冷却される。この結果、サプレッショ
ンプール10の温度上昇が抑制されることから、第1の
実施の形態と同様に、図7に示した従来例に比べて、サ
プレッションチェンバ11の温度上昇は抑制され、サプ
レッションチェンバ11の蒸気分圧およびガス分圧が抑
制されて、格納容器12の圧力も低く維持される。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は原子力ブラ
ントにおいて静的格納容器冷却系の採用した場合に、従
来提案されている静的格納容器冷却系に付随する問題点
を解消し、最も適切な格納容器冷却系を提供するもので
あり、従来例に比べて、格納容器圧力を低く維持でき、
かつ高い信頼性を保って事故時の格納容器冷却が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る原子炉格納容器冷却設備の第1
の実施の形態の模式的立断面図。
【図2】この発明に係る原子炉格納容器冷却設備の第2
の実施の形態の模式的立断面図。
【図3】この発明に係る原子炉格納容器冷却設備の第3
の実施の形態の模式的立断面図。
【図4】この発明に係る原子炉格納容器冷却設備の第4
の実施の形態の模式的立断面図。
【図5】この発明に係る原子炉格納容器冷却設備の第5
の実施の形態の模式的立断面図。
【図6】この発明に係る原子炉格納容器冷却設備の第6
の実施の形態の模式的立断面図。
【図7】従来の原子炉格納容器冷却設備の模式的立断面
図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…蒸気供給管(第1の配管)、
3…蒸気室、4…熱交換器、5…水室、6…凝縮水ドレ
ンおよびガス排気配管、7…冷却水プール、8…ドライ
ウェル、9…圧力抑制ベント管、10…サプレッション
プール(圧力抑制プール)、11…サプレッションチェ
ンバ(圧力抑制室)、12…格納容器、13…凝縮水ド
レン管(第2の配管)、14…不凝縮ガスベント管(第
3の配管)、15…放水配管、16…弁、17…炉心、
18…連通管、19…逆止弁、20…弁、21…保温材
(断熱材)、22…凝縮水ドレン管(第2の配管)、2
3…凝縮水ドレン管(第2の配管)、24…弁、25…
逆止弁、30…ベント管開口、32…立ち上がり管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤木 保伸 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 中丸 幹英 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 2G002 BA01 BA07 CA08 DA03 EA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心を内包する原子炉圧力容器を包囲す
    るドライウェルおよび、サプレッションプールを内包す
    るサプレッションチェンバを具備する原子炉格納容器
    と、 この格納容器の外の上方に設けられた冷却水プールと、 この冷却水プール内に収容されてこの冷却水プールの冷
    却水と熱交換する熱交換器と、 この熱交換器の上部に接続された蒸気室と、 前記熱交換器の下部に接続された水室と、 前記ドライウェルと前記蒸気室を接続する第1の配管
    と、 前記水室の底部と前記サプレッションプールを接続する
    第2の配管と、 前記水室の上半部と前記サプレッションプールを接続す
    る第3の配管と、 を有する原子炉格納容器冷却設備であって、 前記ドライウェルと前記サプレッションプールは圧力抑
    制ベント管で連絡され、その圧力抑制ベント管は、前記
    サプレッションプールと連絡するベント管開口を有し、 前記第3の配管の前記サプレションプール内での開放口
    が、前記ベント管開口のうちの最も高い位置より高く、
    前記第2の配管の前記サプレションプール内での開放口
    が前記ベント管開口のうちの最も低い位置より低いこ
    と、 を特徴とする格納容器冷却設備。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の原子炉の格納容器冷却
    設備において、 前記サプレッションプールの下部と前記ドライウェルの
    下部とを接続する開閉可能な放水配管を有し、この放水
    配管は前記格納容器内の温度が上昇したときに開放する
    ように構成されており、 前記放水配管のサプレッションプール下部での取水口位
    置が前記第2の配管の前記サプレションプール内での開
    放口位置に近接していること、 を特徴とする格納容器冷却設備。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の原子炉の格納容器冷却
    設備において、 前記サプレッションプールと前記原子炉圧力容器を接続
    する連通管を有し、 この連通管には、前記格納容器内の温度が上昇したとき
    に開放するように構成された開閉弁と、この開閉弁に直
    列に配置されて前記原子炉圧力容器から前記サプレッシ
    ョンプールに向かう流れを抑制する逆止弁を有し、 前記連通管の前記サプレッションプール内での取水口位
    置が前記第2の配管の前記サプレションプール内での開
    放口位置に近接しており、 この連通管のサプレッションプール内での取水口高さお
    よび原子炉圧力容器との接続部の高さが前記炉心の上端
    高さよりも高いこと、 を特徴とする格納容器冷却設備。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の原
    子炉の格納容器冷却設備において、前記サプレッション
    チャンバ内の前記第2の配管の周囲の少なくとも一部を
    断熱材で覆ったことを特徴とする格納容器冷却設備。
  5. 【請求項5】 炉心を内包する原子炉圧力容器を包囲す
    るドライウェルおよび、サプレッションプールを内包す
    るサプレッションチェンバを具備する原子炉格納容器
    と、 この格納容器の外の上方に設けられた冷却水プールと、 この冷却水プール内に収容されてこの冷却水プールの冷
    却水と熱交換する熱交換器と、 この熱交換器の上部に接続された蒸気室と、 前記熱交換器の下部に接続された水室と、 前記ドライウェルと前記蒸気室を接続する第1の配管
    と、 前記水室の底部と前記ドライウェルの下部を接続する第
    2の配管と、 前記水室の空間部と前記サプレッションプールを接続す
    る第3の配管と、 を有する原子炉格納容器冷却設備であって、 前記ドライウェルと前記サプレッションプールは圧力抑
    制ベント管で連絡され、その圧力抑制ベント管は、前記
    サプレッションプールと連絡するベント管開口を有し、 前記第3の配管の前記サプレションプール内での開放口
    が、前記ベント管開口のうちの最も高い位置より高く、
    前記第2の配管の前記サプレションプール内での開放口
    が前記ベント管開口のうちの最も低い位置より低く、 前記第2の配管の前記ドライウェルの下部での開放部近
    くは、下端で曲がって立ち上がり、先端が開いた立ち上
    がり管部を有すること、 を特徴とする格納容器冷却設備。
  6. 【請求項6】 炉心を内包する原子炉圧力容器を包囲す
    るドライウェルおよび、サプレッションプールを内包す
    るサプレッションチェンバを具備する原子炉格納容器
    と、 この格納容器の外の上方に設けられた冷却水プールと、 この冷却水プール内に収容されてこの冷却水プールの冷
    却水と熱交換する熱交換器と、 この熱交換器の上部に接続された蒸気室と、 前記熱交換器の下部に接続された水室と、 前記ドライウェルと前記蒸気室を接続する第1の配管
    と、 前記水室の底部と前記原子炉圧力容器を接続する第2の
    配管と、 前記水室の空間部と前記原子炉圧力容器を接続する第3
    の配管と、 を有する原子炉格納容器冷却設備であって、 前記ドライウェルと前記サプレッションプールは圧力抑
    制ベント管で連絡され、その圧力抑制ベント管は、前記
    サプレッションプールと連絡するベント管開口を有し、 前記第3の配管の前記サプレションプール内での開放口
    が、前記ベント管開口のうちの最も高い位置より高く、
    前記第2の配管の前記サプレションプール内での開放口
    が前記ベント管開口のうちの最も低い位置より低く、 前記第2の配管には、前記格納容器内の温度が上昇した
    ときに開放するように構成された開閉弁が配置され、 前記第2の配管の前記原子炉圧力容器との接続部の高さ
    が前記炉心の上端高さよりも高いこと、 を特徴とする格納容器冷却設備。
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