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JP2003134834A - インバータ制御装置 - Google Patents

インバータ制御装置

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Publication number
JP2003134834A
JP2003134834A JP2001324479A JP2001324479A JP2003134834A JP 2003134834 A JP2003134834 A JP 2003134834A JP 2001324479 A JP2001324479 A JP 2001324479A JP 2001324479 A JP2001324479 A JP 2001324479A JP 2003134834 A JP2003134834 A JP 2003134834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pwm
inverter
pwm carrier
carrier signal
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001324479A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Toida
憲一 樋田
Naoto Onuma
大沼  直人
Toshifumi Yoshikawa
敏文 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001324479A priority Critical patent/JP2003134834A/ja
Publication of JP2003134834A publication Critical patent/JP2003134834A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台並列した全てのインバータ制御装置の
PWMキャリア信号を同期させ、装置を簡潔化すると共
に、複数台並列したインバータ制御装置に発生する横流
を抑制することにある。 【解決手段】 複数台のインバータ制御装置のPWM波
形発生部を示し、A系インバータ制御装置のPWMキャ
リア信号発生部104から出力されたPWMキャリア信
号を位相基準とし、B系インバータ制御装置のPWMキ
ャリア信号発生部105から出力されたPWMキャリア
信号との位相差分を計算し、B系の演算回路107を介
してPWMキャリア信号発生部105からPWMキャリ
ア信号が発生し、B系PWM発生部102から出力され
る。これにより、A系のPWM発生部101から出力さ
れる波形とB系のPWM発生部102から出力される波
形との位相差が小さくなり、最終的に位相差が無くな
り、同期することとなり、横流を抑制する。C系のPW
Mキャリア信号発生部106についても同様である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台のインバー
タを並列接続して運転するインバータ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンバータから出力された直流電源をイ
ンバータによって交流電源に変換する制御装置がインバ
ータ制御装置である。インバータ制御装置は、変換した
交流電源の周波数で電動機の可変速制御を行う。電動機
を利用した製品は可変速が必要なものが多いので、電動
機の可変速制御にはインバータ制御装置が広く用いられ
ている。ここで、大容量モータを制御するために、イン
バータ制御装置を開発するのは、開発費がかかるため、
従来からあるインバータ制御装置を並列運転することに
より、開発費を安く済ませる方法がある。複数台のイン
バータ制御装置をそのまま並列運転すると、それぞれの
インバータのPWMキャリア信号が同期しないため、横
流が発生する。この横流を抑制するため、相間リアクト
ル容量を大きくしなければならない、といった問題が発
生する。そこで、同一PWMキャリア信号を用いて複数
台のインバータを同期させるという技術が特開平6−1
4555号公報に開示されている。この公報には、安定
して電力変換器の並列運転制御を行うことができる電力
変換器の並列運転制御装置を得ることが記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報による方式では、複数台の並列されたインバータ制御
装置とは別に同一PWMキャリア信号発生部が存在し、
そこからそれぞれのインバータ制御装置にPWMキャリ
ア信号を送り、それぞれのインバータを同期させる方式
をとっており、さらに、電圧固定期間決定回路が設定さ
れているので、インバータ制御装置とは別途設定されて
いるPWMキャリア信号発生部と共に、配線や信号が複
雑になるなどの問題がある。
【0004】本発明の課題は、上記の問題点に鑑み、複
数台並列した全てのインバータ制御装置のPWMキャリ
ア信号を同期させ、装置の簡潔化を図ると共に、複数台
並列したインバータ制御装置に発生する横流を抑制する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、複数台のインバータを並列に運転するインバータ制
御装置において、各インバータの運転時に各インバータ
のPWMキャリア信号の位相を合わせる手段を備える。
ここで、各インバータのPWMキャリア信号の位相を合
わせる手段は、一つの系のインバータのPWMキャリア
信号の位相を位相基準にして、残りの系のPWMキャリ
ア信号の位相を各々位相基準に合わせる手段を備える。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明のインバータ制御装
置の一実施形態であり、2台のインバータ制御装置を並
列にしてエレベータを制御する全体構成を示す。基準と
なるインバータ制御装置をA系、他方のインバータ制御
装置をB系と呼ぶことにする。ここで、本実施形態を具
体的に説明する前に、まず、図5を用いて、A系B系2
並列におけるインバータ電流および横流、PWMパルス
波形の関係を説明する。図4において、301はA系イ
ンバータ電流波形、302はB系インバータ電流波形、
303はA系インバータ電流波形301とB系インバー
タ電流波形302との差を取った横流、304はA系P
WMパルス波形、305はB系PWMパルス波形であ
る。A系においてA系PWMパルス波形304に同期し
てA系インバータ電流301が流れる。同様に、B系に
おいてB系PWMパルス波形305に同期してB系イン
バータ電流302が流れる。本発明では、A系PWMパ
ルス波形304とB系PWMパルス波形305に位相差
が生じると、それに基づいてA系インバータ電流301
とB系インバータ電流波形302にも位相差が発生し、
そのため、横流303が発生することに着目した。
【0007】次に、本実施形態を具体的に説明する。図
1において、1は電源として利用する三相交流電源、2
は三相交流電源1のフィルタとして利用されるA系コン
バータ側のリアクトル、3はリアクトル2から出力され
た電流を検出するA系コンバータ側の電流検出器、4は
三相の交流電力を直流電力に変換するA系コンバータ、
5はコンバータ4で整流した直流電圧を平滑するA系平
滑コンデンサ、6は平滑コンデンサ5で平滑した直流電
圧を所定電圧および所定周波数の交流電力に変換するA
系インバータ、7はインバータ側のIGBT(Insu
lated Gate Bipolar Transi
stor)のA系トランジスタ素子、8はインバータ6
から出力された電流を検出するA系インバータ側の電流
検出器、9は2並列のインバータ間を接続する相間リア
クトル、10はインバータ6の出力によって回転する誘
導電動機、11は誘導電動機10の速度検出のためのエ
ンコーダ、12は誘導電動機10に直結されたエレベー
タの巻上機、13はエレベータのそらせ車、14は乗り
かご、15はつり合いおもり、16はコンバータ側の電
圧を制御するA系電圧制御回路、17は電流検出器3と
電圧制御回路16から出力された信号で電流制御するA
系コンバータ側のACR、18はACR17より出力さ
れた信号を計算してコンバータ4を制御するA系コンバ
ータ側のPWM制御回路を示す。また、19は三相交流
電源1のフィルタとして利用されるB系コンバータ側の
リアクトル、20はリアクトル19から出力された電流
を検出するB系コンバータ側の電流検出器、21は三相
の交流電力を直流電力に変換するB系コンバータ、22
はコンバータ21で整流した直流電圧を平滑するB系平
滑コンデンサ、23は平滑コンデンサ22で平滑した直
流電圧を所定電圧および所定周波数の交流電力に変換す
るB系インバータ、24はインバータ側のIGBTのB
系トランジスタ素子、25はインバータ24から出力さ
れた電流を検出するB系インバータ側の電流検出器、2
6はコンバータ側の電圧を制御するB系電圧制御回路、
27は電流検出器20と電圧制御回路26から出力され
た信号で電流制御するB系コンバータ側のACR、28
はACR27より出力された信号を計算してコンバータ
21を制御するB系コンバータ側のPWM制御回路を示
す。また、29はA系B系を制御するインバータ制御装
置、30はエンコーダ11より出力された信号を受けと
るA系速度制御回路、31は電流検出器8と速度制御回
路30から出力された信号で電流制御するA系インバー
タ側のACR、32はACR31より出力された信号を
計算するA系インバータ側のPWM制御回路、33はP
WM制御回路32から出力された信号をIGBT7へ出
力するA系インバータのゲート駆動回路、34は電流検
出器25で電流制御するB系インバータ側のACR、3
5はACR34より出力された信号を計算するB系イン
バータ側のPWM制御回路、36はPWM制御回路35
から出力された信号をIGBT24へ出力するB系イン
バータのゲート駆動回路である。
【0008】三相交流電源1より入力された交流は並列
となった2台のインバータ制御装置に分けられる。交流
電力を直流電力に変換するA系コンバータ4、B系コン
バータ21で整流され、整流した直流電圧を平滑するA
系コンデンサ5、B系コンデンサ22で平滑され、一定
電圧の直流に変換される。平滑された直流電圧は所定電
圧および所定周波数の交流電力に変換するA系インバー
タ6、B系インバータ23で交流電力に変換され、A系
インバータ6とB系インバータ23から出力された交流
電力をもとに相間リアクトル9を介して誘導電動機10
が回転する。この誘導電動機10の回転により、エレベ
ータの巻上機12が回転し、乗りかご14が上下に移動
する。ここで、三相交流電源1から出力された交流電力
はA系B系にそれぞれ分割される。コンバータ側は、三
相交流電源1で交流電力をA系電流検出器3、B系電流
検出器20で検出し、それをA系コンバータ側ACR1
7、B系コンバータ側ACR27に送る。また、A系平
滑コンデンサ5、B系平滑コンデンサ22での直流電圧
の値をもとにA系電圧制御回路16、B系電圧制御回路
26に送り、A系コンバータ側ACR17、B系コンバ
ータ側ACR27で、A系電流検出器3、B系電流検出
器20からの信号とあわせてA系コンバータ側PWM制
御回路18、B系コンバータ側PWM制御回路28に送
られ、PWM制御回路で計算されたPWMキャリア信号
でコンバータ側のそれぞれのIGBTを制御している。
一方、インバータ側では、A系インバータ6、B系イン
バータ23で変換された交流電力をインバータ側のA系
電流検出器8、B系電流検出器25で検出し、それをA
系インバータ側ACR31、B系インバータ側ACR3
4へ送る。また、インバータの出力によって回転する誘
導電動機10の速度を検出するエンコーダ11から出力
された信号を速度制御回路30へ送り、A系インバータ
側ACR31でA系電流検出器8からの信号とあわせて
A系インバータ側PWM制御回路32に送られ、A系ゲ
ート駆動制御回路33を制御する。B系はB系ACR3
4でB系電流検出器25からの信号とあわせてB系イン
バータ側PWM制御回路35に送られ、B系ゲート駆動
制御回路36を制御する。このとき、基準となるA系イ
ンバータ側PWM制御回路32のPWMキャリア信号を
B系インバータ側制御回路35に送り、B系は、A系の
PWM波形と同期させることにより、A系B系インバー
タ側のPWM制御回路を同期させ、A系B系ゲート駆動
制御回路を制御し、インバータ側IGBTに同期された
PWMキャリア信号が送られることとなる。このよう
に、本実施形態は、インバータ制御装置29内A系イン
バータ側PWM制御回路32とB系インバータ側PWM
制御回路35を同期させるものである。
【0009】図2は、図1中のインバータ制御装置29
のうち、PWM波形発生部の詳細を示す。複数台のイン
バータ制御装置について説明するため、図2は3並列の
インバータ制御装置を示している。図2において、10
1は3台並列されたインバータ制御装置の基準となるA
系インバータ制御装置のPWM発生部、102はB系イ
ンバータ制御装置のPWM発生部、103はC系インバ
ータ制御装置のPWM発生部、104はA系インバータ
制御装置のPWMキャリア信号発生部、105はB系イ
ンバータ制御装置のPWMキャリア信号発生部、106
はC系インバータ制御装置のPWMキャリア信号発生
部、107はB系インバータ制御装置のPWMキャリア
信号演算回路、108はC系インバータ制御装置のPW
Mキャリア信号演算回路である。A*、A*、A*
はインバータ制御回路29のうちACRから出力される
電圧指令である。複数台並列されたインバータ制御装置
の基準となるA系インバータ制御装置は、A系PWMキ
ャリア信号発生部104において出力されたPWM波形
がA系PWM発生部101を介してPWM波形が出力さ
れる。一方、B系インバータ制御装置は、B系PWMキ
ャリア信号発生部105から出力されたPWMキャリア
信号がB系PWM発生部102を介して出力されるが、
これだけでは、A系インバータ制御装置のPWM発生部
101から出力された波形と同期されていない。そのた
め、A系B系インバータ間に横流が発生する。横流は、
複数台のインバータ間を流れ、モータ側には流れない電
流である。具体的には、各インバータ電流の差分によっ
て横流が定義される。そこで、A系インバータ制御装置
のPWMキャリア信号発生部104から出力されたPW
Mキャリア信号を位相基準とし、B系インバータ制御装
置のPWMキャリア信号発生部105から出力されたP
WMキャリア信号との位相差分を計算し、B系インバー
タ制御装置の演算回路107を介してPWMキャリア信
号発生部105からPWMキャリア信号が発生し、B系
PWM発生部102から出力される。これにより、A系
インバータ制御装置のPWM発生部101から出力され
る波形とB系インバータ制御装置のPWM発生部102
から出力される波形の位相差がB系インバータ制御装置
の演算回路107を介す前の出力波形と比べて小さくな
る。PWMキャリア信号の差分の計算を繰り返すことに
より、A系インバータ制御装置のPWM発生部101か
ら出力される波形とB系インバータ制御装置のPWM発
生部102から出力される波形との位相差が徐々に小さ
くなり、最終的に位相差が無くなり、同期することとな
る。C系インバータ制御装置についても、B系インバー
タ制御装置と同様にA系インバータ制御装置のPWMキ
ャリア信号発生部104から出力されたPWMキャリア
信号を位相基準とし、C系インバータ制御装置のPWM
キャリア信号発生部106との位相差分をとり、C系イ
ンバータ制御装置の演算部108を介してPWMキャリ
ア信号発生部106から出力される。これを繰り返すこ
とにより、A系インバータ制御装置のPWM発生部10
1から出力される波形とC系インバータ制御装置のPW
M発生部103から出力される波形との位相差が徐々に
小さくなり、最終的に位相差が無くなり、同期すること
となる。以上より、A系B系C系それぞれのインバータ
制御装置をA系インバータ制御装置のPWMキャリア信
号を位相基準として演算したものをB系C系インバータ
制御装置のPWMキャリア信号とすることにより、A系
B系C系のインバータ制御装置の位相差が無くなり、A
系B系C系のインバータ制御装置が発生するPWM波形
は同期することとなる。
【0010】図3は、図2のインバータ制御装置のPW
M波形発生部のPWMキャリア信号演算回路のフロー図
である。インバータ制御装置にインバータ起動の信号が
入ると、A系B系C系のインバータ制御装置が起動する
(STEP201)。A系インバータ制御装置のPWM
キャリア信号を基準とし、B系C系のPWMキャリア信
号の位相差分を採る(STEP202)。PWMキャリ
ア信号の差分が無くなるなるまで、差分を採り続け、差
分が無くなると、A系B系C系のPWMキャリア信号が
同期する(STEP203,204)。
【0011】このように、本実施形態では、複数台を並
列にしたインバータ制御装置について、1台の基準とす
るインバータのPWMキャリア信号を位相基準として他
のインバータのPWMキャリア信号の位相を基準とする
インバータの位相との差分を取ることにより、位相差を
無くし、複数台の並列されたインバータ制御装置の全て
のPWMキャリア信号を同期させることができ、横流を
抑制することができる。
【0012】図4は、本発明の他の実施形態を示し、図
1中のインバータ制御装置29のうち、PWM波形発生
部の詳細を示す。本実施形態は、図2に比し、隣り合っ
たPWMキャリア信号の差分を取りることにより、位相
差を無くして同期させ、さらに隣り合ったPWMキャリ
ア信号の差分を取ることにより、位相差を無くして同期
させることを特徴とする。図4において、201はA系
インバータ制御装置のPWM発生部、202はB系イン
バータ制御装置のPWM発生部、203はC系インバー
タ制御装置のPWM発生部、204はA系インバータ制
御装置のPWMキャリア信号発生部、205はB系イン
バータ制御装置のPWMキャリア信号発生部、206は
C系インバータ制御装置のPWMキャリア信号発生部、
207はB系インバータ制御装置のPWMキャリア信号
演算回路、208はC系インバータ制御装置のPWMキ
ャリア信号演算回路である。A*、A*、A*はイ
ンバータ制御回路29のうちACRから出力される電圧
指令である。複数台並列されたインバータ制御装置にお
いてA系インバータ制御装置は、A系PWMキャリア信
号発生部204において出力されたPWM波形がA系P
WM発生部201を介してPWM波形が出力される。一
方、B系インバータ制御装置は、B系PWMキャリア信
号発生部205から出力されたPWMキャリア信号がB
系PWM発生部202を介して出力されるが、これだけ
では、A系インバータ制御装置のPWM発生部201か
ら出力された波形と同期されていない。そのため、A系
B系インバータ間に横流が発生する。そこで、A系イン
バータ制御装置のPWMキャリア信号発生部204から
出力されたPWMキャリア信号を位相基準とし、B系イ
ンバータ制御装置のPWMキャリア信号発生部205か
ら出力されたPWMキャリア信号との差分を計算し、B
系インバータ制御装置の演算回路207を介してPWM
キャリア信号発生部205からPWMキャリア信号が発
生し、B系PWM発生部202から出力される。これに
より、A系インバータ制御装置のPWM発生部201か
ら出力される波形とB系インバータ制御装置のPWM発
生部202から出力される波形の位相差がB系インバー
タ制御装置の演算回路207を介す前の出力波形と比べ
て小さくなる。PWMキャリア信号の差分の計算を繰り
返すことにより、A系インバータ制御装置のPWM発生
部201から出力される波形とB系インバータ制御装置
のPWM発生部202から出力される波形の位相差が除
々に小さくなり、最終的に位相差が無くなり、同期する
こととなる。C系インバータ制御装置については、B系
インバータ制御装置がA系インバータ制御装置を基準と
したものと同様に、B系インバータ制御装置のPWMキ
ャリア信号発生部205から出力されたPWMキャリア
信号を位相基準とし、C系インバータ制御装置のPWM
キャリア信号発生部206との差分をとり、C系インバ
ータ制御装置の演算部208を介してPWMキャリア信
号発生部206から出力される。これを繰り返すことに
より、B系インバータ制御装置のPWM発生部202か
ら出力される波形とC系インバータ制御装置のPWM発
生部203から出力される波形との位相差が除々に小さ
くなり、最終的に位相差が無くなり、同期することとな
る。以上より、A系B系C系それぞれのインバータ制御
装置を隣り合った系のインバータ制御装置のPWMキャ
リア信号を位相基準として、演算したものを自身のイン
バータ制御装置のPWMキャリア信号とすることによ
り、A系B系C系のインバータ制御装置の位相差が無く
なり、A系B系C系のインバータ制御装置が発生するP
WM波形は同期することとなる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数台を並列したインバータ制御装置で横流が大きくな
るような時でも、基準となるインバータ制御装置のPW
Mキャリア信号の位相と他のインバータ制御装置のPW
Mキャリア信号の位相との差分を取り、位相差分を零に
し、同期させることにより、装置を簡潔化することがで
き、複数台並列したインバータ制御装置に発生する横流
を抑制することができ、この横流の抑制に伴い、相間リ
アクトル容量も小さく設定することができる。また、隣
り合ったPWMキャリア信号の差分を取りることによ
り、位相差を無くして同期させ、さらに隣り合ったPW
Mキャリア信号の差分を取り、位相差を無くして同期さ
せることにより、装置を簡潔化することができ、複数台
並列したインバータ制御装置に発生する横流を抑制する
ことができ、この横流の抑制に伴い、相間リアクトル容
量も小さく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインバータ制御装置の一実施形態であ
り、2台のインバータ制御装置を並列にしてエレベータ
を制御する全体構成を示す。
【図2】本発明のインバータ制御装置のPWM波形発生
部の詳細を示す。
【図3】本発明のPWM波形発生部のPWMキャリア信
号演算回路のフローを示す。
【図4】本発明の他の実施形態であり、インバータ制御
装置のPWM波形発生部の詳細を示す。
【図5】A系B系2並列におけるインバータ電流および
横流、PWMパルス波形の関係を示す。
【符号の説明】
6…A系インバータ、7…IGBTのA系トランジスタ
素子、8…A系インバータ側の電流検出器、9…相間リ
アクトル、10…誘導電動機、11…エンコーダ、23
…B系インバータ、24…IGBTのB系トランジスタ
素子、25…B系インバータ側の電流検出器、29…イ
ンバータ制御装置、31…A系インバータ側のACR、
32…A系インバータ側のPWM制御回路、33…A系
インバータのゲート駆動回路、34…B系インバータ側
のACR、35…B系インバータ側のPWM制御回路、
36…B系インバータのゲート駆動回路、101,20
1…A系インバータのPWM制御回路、102,202
…B系インバータ制御装置のPWM制御回路、103,
203…C系インバータ制御装置のPWM制御回路、1
04,204…A系インバータ制御装置のPWM発生
部、105,205…B系インバータ制御装置のPWM
発生部、106,206…C系インバータ制御装置のP
WM発生部、107,207…B系インバータ制御装置
のPWM発生部の演算回路、108,208…C系イン
バータ制御装置のPWM発生部の演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沼 直人 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビシステムグループ水戸ビル システム本部 (72)発明者 吉川 敏文 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5H007 BB06 CA01 CB05 CC05 DA03 DA05 DB01 DC02 EA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台のインバータを並列に運転するイ
    ンバータ制御装置において、前記各インバータの運転時
    に前記各インバータのPWMキャリア信号の位相を合わ
    せる手段を備えることを特徴とするインバータ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記各インバータの
    PWMキャリア信号の位相を合わせる手段は、一つの系
    のインバータのPWMキャリア信号の位相を位相基準に
    して、残りの系のPWMキャリア信号の位相を各々位相
    基準に合わせる手段を備えることを特徴とするインバー
    タ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記各インバータの
    PWMキャリア信号の位相を合わせる手段は、一つの系
    のインバータのPWMキャリア信号の位相を位相基準に
    して、残りの系のPWMキャリア信号の位相と前記位相
    基準となるPWMキャリア信号の位相との差分を取り、
    この差分を零にする前記残りの系のPWMキャリア信号
    の位相を変更する手段を備えることを特徴とするインバ
    ータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記各インバータの
    PWMキャリア信号の位相を合わせる手段は、一つの系
    のインバータのPWMキャリア信号の位相を位相基準に
    して、隣り合った系のPWMキャリア信号の位相と前記
    位相基準となるPWMキャリア信号の位相との差分を取
    り、前記隣り合った系のPWMキャリア信号の位相を位
    相基準として、さらに隣の合った系のPWMキャリア信
    号の位相と前記位相基準となる隣り合った系のPWMキ
    ャリア信号の位相との差分を取り、これらの差分を零に
    するそれぞれ前記隣り合った系のPWMキャリア信号の
    位相を変更する手段を備えることを特徴とするインバー
    タ制御装置。
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