JP2003107159A - 車両用物体検知装置における軸ずれ調整装置 - Google Patents
車両用物体検知装置における軸ずれ調整装置Info
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Abstract
単なソフト処理だけで物体検知装置のエイミングを行え
るようにする。 【解決手段】 図9(A)に示すように、物体検知装置
Srの検知領域の軸線Lrが下向きにずれていると、路
面から高い位置にある看板等を検知する虞はないが、路
面の落下物等を検知してしまう虞がある。この場合に
は、近距離の感度を低くすることにより、図9(B)に
示すように、路面の落下物等を検知する不具合を解消す
ることができる。逆に軸線Lrが上向きにずれている
と、路面の落下物等を検知する虞はないが、路面から高
い位置にある看板等を検知してしまう虞がある。この場
合には、遠距離の感度を低くすることにより、路面から
高い位置にある看板等を検知する不具合を解消すること
ができる。
Description
知領域に向けて送信する送信手段と、送信手段が送信し
た電磁波が物体に反射された反射波を受信する受信手段
と、受信手段が受信した反射波の受信強度が所定の閾値
以上であるときに物体を認識する物体認識手段とを備え
た車両用物体検知装置に関し、特に上下方向の軸ずれを
調整する装置に関する。
ズ・コントロール・システム)、Stop&Goシステ
ム(渋滞追従システム)、車間警報システム等に使用さ
れるレーダー装置を車両に取り付ける場合、そのレーダ
ー装置の物体検知軸が予め設定した方向を正しく指向し
ていないと、隣車線の対向車を誤検知してシステムが誤
作動したり、路面、陸橋、看板だけを検知して先行車を
検知しないためにシステムが作動しないという問題が発
生する。
車体に固定したステーに対してレーダー装置を複数本の
ボルトを介して角度調整可能に支持し、車両の進行方向
とレーダー装置の光軸とのずれ角が所定値未満となるよ
うに、前記ボルトを回転させてレーダー装置を機械的に
エイミングするものが記載されている。
車両に設けたレーダー装置の走査範囲の一部を選択して
検知範囲を設定する際に、レーダー装置による基準反射
体の検知位置が予め記憶した基準位置に一致するように
検知範囲を設定することにより、検知範囲の方向を調整
してエイミングを行うものが記載されている。
000−258527号公報に記載されたものは、車体
に固定したステーに対してレーダー装置を複数本のボル
トを介して角度調整可能に支持する機械的なエイミング
機構を必要とするため、コスト、重量、スペースの面で
不利であり、しかもエイミング作業に多くの時間や労力
を要するだけでなく、エイミング作業の精度にも限界が
あるという問題があった。
記載されたものは、機械的なエイミング機構を必要とせ
ずにコンピュータのソフト処理でエイミングを行うこと
が可能であるが、レーダー装置の走査範囲の一部を選択
して検知範囲を設定する演算処理が大がかりになり、コ
ンピュータの演算負荷が増加する問題があった。
で、機械的なエイミング機構を必要とせずに、簡単なソ
フト処理だけで物体検知装置のエイミングを行えるよう
にすることを目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、電磁波を所定
の検知領域に向けて送信する送信手段と、送信手段が送
信した電磁波が物体に反射された反射波を受信する受信
手段と、受信手段が受信した反射波の受信強度が所定の
閾値以上であるときに物体を認識する物体認識手段とを
備えた車両用物体検知装置において、車両に対する送信
手段および受信手段の上下方向の軸ずれを検知する軸ず
れ検知手段と、軸ずれ検知手段により軸ずれを検知した
ときに、軸ずれを補償するように前記閾値を変更する閾
値変更手段とを備えたことを特徴とする、車両用物体検
知装置における軸ずれ調整装置が提案される。
磁波が物体に反射された反射波を受信手段で受信し、そ
の反射波の受信強度が所定の閾値以上であるときに物体
認識手段が物体を認識するものにおいて、軸ずれ検知手
段が車両に対する送信手段および受信手段の上下方向の
軸ずれを検知すると、閾値変更手段が軸ずれを補償する
ように前記閾値を変更するので、機械的なエイミング機
構を必要とせずに、前記閾値を変更するだけの簡単なソ
フト処理で物体検知装置のエイミングを行うことが可能
になる。
請求項1の構成に加えて、軸ずれ検知手段は、車両の方
向に対して上下方向に均等に配置した少なくとも2個の
基準反射物体からの反射波の受信強度の差に基づいて軸
ずれを検知することを特徴とする、車両用物体検知装置
における軸ずれ調整装置が提案される。
下方向に均等に配置した少なくとも2個の基準反射物体
からの反射波の受信強度の差に基づいて軸ずれ検知手段
が軸ずれを検知するので、上下方向の軸ずれを簡単かつ
確実に検知することができる。
請求項1または請求項2の構成に加えて、送信手段によ
る送信タイミングと、受信手段による受信タイミングと
の時間差に基づいて物体までの距離を算出する距離算出
手段を備え、軸ずれ検知手段が上方への軸ずれを検知し
たときに、閾値変更手段は遠距離における閾値を高くす
ることを特徴とする、車両用物体検知装置における軸ず
れ調整装置が提案される。
への軸ずれを検知すると閾値変更手段が遠距離における
閾値を高くするので、路面の上方の看板等が物体として
誤検知されるのを回避することができる。
請求項3の構成に加えて、軸ずれ検知手段が上方への軸
ずれを検知したときに、閾値変更手段は遠距離における
閾値を高くするとともに、近距離における閾値を低くす
ることを特徴とする、車両用物体検知装置における軸ず
れ調整装置が提案される。
距離における閾値を低くするので、近距離における物体
の検知能力を高めることができる。このとき上方への軸
ずれ状態にあるため、近距離における物体の検知能力を
高めても、路面の落下物等が物体として誤検知されるの
を回避することができる。
請求項1または請求項2の構成に加えて、送信手段によ
る送信タイミングと、受信手段による受信タイミングと
の時間差に基づいて物体までの距離を算出する距離算出
手段を備え、軸ずれ検知手段が下方への軸ずれを検知し
たときに、閾値変更手段は近距離における閾値を高くす
ることを特徴とする、車両用物体検知装置における軸ず
れ調整装置が提案される。
への軸ずれを検知すると閾値変更手段が近距離における
閾値を高くするので、路面の落下物等が物体として誤検
知されるのを回避することができる。
請求項5の構成に加えて、軸ずれ検知手段が下方への軸
ずれを検知したときに、閾値変更手段は近距離における
閾値を高くするとともに、遠距離における閾値を低くす
ることを特徴とする、車両用物体検知装置における軸ず
れ調整装置が提案される。
距離における閾値を低くするので、遠距離における物体
の検知能力を高めることができる。このとき下方への軸
ずれ状態にあるため、遠距離における物体の検知能力を
高めても、路面の上方の看板等が物体として誤検知され
るのを回避することができる。
請求項3または請求項5の構成に加えて、軸ずれ検知手
段は軸ずれ量を検知可能であり、閾値変更手段は軸ずれ
量に比例して閾値を高くすることを特徴とする、車両用
物体検知装置における軸ずれ調整装置が提案される。
れ量を検知可能であり、閾値変更手段は軸ずれ検知手段
が検知した軸ずれ量に比例して閾値を高くするので、路
面の上方の看板等や路面の落下物等が物体として誤検知
されるのを一層確実に回避することができる。
れぞれ本発明の送信手段および受信手段に対応し、実施
例のターゲット37L,37Rは本発明の基準反射物体
に対応する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1は物体検知装置のブロック図、図2は物体検
知装置の斜視図、図3はターゲットの検知距離および受
信強度の関係と、ターゲットを判定する閾値A,Bとを
示すグラフ、図4は閾値Aを採用した場合の検知領域を
側方から見た状態を示す図、図5は閾値Bを採用した場
合の検知領域を側方から見た状態を示す図、図6はター
ゲットの検知距離および受信強度の関係と、ターゲット
を判定する閾値C,Dとを示すグラフ、図7は閾値Cを
採用した場合の検知領域を側方から見た状態を示す図、
図8は閾値Dを採用した場合の検知領域を側方から見た
状態を示す図、図9は検知領域の軸線が下向きにずれて
いる場合の調整方法を示す図、図10は検知領域の軸線
が上向きにずれている場合の調整方法を示す図、図11
は物体検知装置とターゲット治具の左右のターゲットと
の位置関係を示す図、図12はターゲット治具の側面
図、図13は図12の13方向矢視図、図14は作用を
説明するフローチャートの第1分図、図15は作用を説
明するフローチャートの第2分図、図16はクレーム対
応図である。
物体の距離および方向を検知するための物体検知装置S
rは、送光部1と、送光走査部2と、受光部3と、距離
計測処理部5とから構成される。送光部1は、送光レン
ズを一体に備えたレーザーダイオード11と、レーザー
ダイオード11を駆動するレーザーダイオード駆動回路
12とを備える。送光走査部2は、レーザーダイオード
11が出力したレーザーを反射させる送光ミラー13
と、送光ミラー13を上下軸14回りに往復回動させる
モータ15と、モータ15の駆動を制御するモータ駆動
回路16とを備える。送光ミラー13から出る送光ビー
ムは左右幅が制限されて上下方向に細長いパターンを持
ち、それが所定周期で左右方向に往復移動して物体を走
査する。
ズ17で収束させた反射波を受けて電気信号に変換する
フォトダイオード18と、フォトダイオード18の出力
信号を増幅する受光アンプ回路19とを備える。
ード駆動回路12やモータ駆動回路16を制御する制御
回路24と、ACCシステムやStop&Goシステム
等の外部ECU29との間で通信を行う通信回路26
と、レーザーの送光から受光までの時間をカウントする
カウンタ回路27と、物体までの距離および物体の方向
を算出する中央演算処理装置28とを備える。
間的な検知領域になり、この検知領域は検知領域の全域
を左右に移動して物体を走査する。そして送光ビームが
送光されてから、該送光ビームが物体に反射された反射
波が受光されるまでの時間に基づいて物体までの距離が
検知され、そのときの瞬間的な検知領域の方向に基づい
て物体の方向が検知される。
検知領域を側方から見た状態を示すものである。楕円状
の領域の内部に引かれた密度が5段階に異なる斜線はタ
ーゲットからの反射波の受信強度を示すもので、斜線の
密度の濃い領域ほど反射波の受信強度が強いことを示し
ている。反射波の受信の強度は物体検知装置Srの軸線
Lr上で最も強く、そこから上下に離れるほど弱くなっ
ており、かつ物体検知装置Srに近いほど強く、そこか
ら離れるほど弱くなっている。
10個のターゲットの位置を示すものである。近距離の
5個のターゲットa〜eは物体検知装置Srからの距離
が同じであるが、その受信強度は物体検知装置Srの軸
線Lr上のターゲットcが最も強く、ターゲットb,d
が次いで強く、ターゲットa,eが最も弱くなる。遠距
離の5個のターゲットf〜jは物体検知装置Srからの
距離が同じであるが、その受信強度は物体検知装置Sr
の軸線Lr上のターゲットhが最も強く、ターゲット
g,iが次いで強く、ターゲットf,jが最も弱くな
る。
jの距離を示し、また縦軸は受信強度を示すものであ
る。符号A,Bのラインは物体を検知する受信強度の閾
値であって、受信強度が閾値Aあるいは閾値Bを越えた
ターゲットa〜jが検知される。同じターゲットでも、
物体検知装置Srからの距離が増加するほど、反射波が
弱くなって受信強度が低くなるため、閾値A,Bは距離
が遠くなるほど受信強度が低くなるように設定される。
を採用すると、閾値Aの上側に在る8個のターゲット
b,c,d,f,g,h,i,jが検知され、閾値Aの
下側に在る2個のターゲットa,eが検知されない(図
4参照)。物体検知装置Srの感度が低くなる閾値Bを
採用すると、閾値Bの上側に在る6個のターゲットb,
c,d,g,h,iが検知され、閾値Bの下側に在る4
個のターゲットa,e,f,jが検知されない(図5参
照)。このように、閾値を変更することにより、物体検
知装置Srがターゲットを検知する感度を調整すること
ができる。
r方向の長さを便宜上同じに表示しているが、実際には
感度が低い閾値Bを採用した場合の方が、感度が高い閾
値Aを採用した場合に比べて、検知領域の軸線Lr方向
の長さが短くなる。しかしながら、検知領域の軸線Lr
方向の長さは100mあれば実用上充分であるため、基
準となる閾値(最も感度が高い閾値)に対応する検知領
域の軸線Lr方向の長さを130m〜140m程度に設
定しておけば、閾値を変更したときに検知領域の軸線L
r方向の長さが減少しても、前記100mの検知領域を
確保することができる。
の距離によらずに一定であるが、図6の閾値Cのよう
に、近距離の感度を低くして遠距離の感度を高くする
と、図7に示すように、近距離では5個のターゲットa
〜eのうちの1個のターゲットcだけが検知され、かつ
遠距離では5個のターゲットf〜jの全てが検知され
る。逆に、図6の閾値Dのように、近距離の感度を高く
して遠距離の感度を低くすると、図8に示すように、近
距離では5個のターゲットa〜eの全てが検知され、か
つ遠距離では5個のターゲットf〜jのうちの3個のタ
ーゲットg,h,iだけが検知される。
rの検知領域の軸線Lrが下向きにずれていると、路面
から高い位置にある看板等を検知する虞はないが、路面
の落下物等を検知してしまう虞がある。この場合には、
近距離の感度を低くすることにより、図9(B)に示す
ように、路面の落下物等を検知する不具合を解消するこ
とができる。尚、前述した閾値Cの如く、近距離の感度
を低くすることに加えて遠距離の感度を高くすれば、遠
距離の物体の検知能力を高めるとができる。この場合、
軸線Lrが下向きにずれていることから、遠距離におけ
る路面の上方の看板等を検知する虞はない。
Srの検知領域の軸線Lrが上向きにずれていると、路
面の落下物等を検知する虞はないが、路面から高い位置
にある看板等を検知してしまう虞がある。この場合に
は、遠距離の感度を低くすることにより、図10(B)
に示すように、路面から高い位置にある看板等を検知す
る不具合を解消することができる。尚、前述した閾値D
の如く、遠距離の感度を低くすることに加えて近距離の
感度を高くすれば、近距離の物体の検知能力を高めると
ができる。この場合、軸線Lrが上向きにずれているこ
とから、近距離における路面の落下物等を検知する虞は
ない。
知装置Srの軸線Lrの方向を実際に調整することな
く、物体検知装置Srの感度を決定する閾値を変更する
だけで、コンピュータのソフトの簡単な変更を行うだけ
で、物体検知装置Srを実質的にエイミングすることが
でき、機械的なエイミング機構を設けるためのコスト、
重量、スペースが削減されるだけでなく、エイミング作
業に要する時間の短縮やエイミング作業の精度向上が可
能になる。
軸ずれ調整装置は、物体認識手段M1と、軸ずれ検知手
段M2と、閾値変更手段M3と、距離算出手段M4とを
備える。
反射波の受信強度を所定の閾値と比較し、閾値以上の受
信強度の物体を認識する。軸ずれ検知手段M2は、後述
するエイミング用のターゲット治具31を用いて物体検
知装置Srの軸ずれを検知する。距離算出手段M4は、
物体検知装置Srの送信ビームが送信されてから、該送
信ビームが物体に反射された反射波が受信されるまでの
時間に基づいて物体までの距離を検知する。閾値変更手
段M3は、軸ずれ検知手段M2で検知した軸ずれ状態
と、距離算出手段M4で算出した物体までの距離とに基
づいて、物体認識手段M1が物体を認識する閾値を変更
することで、物体認識手段M1に物体検知装置Srのエ
イミングを行わせる。
のエイミング手法を具体的に説明する。
用のターゲット治具31は、基台32に立設した支柱3
3に沿って昇降自在に支持した昇降部材34を備えてお
り、昇降部材34に水平な回転軸35を介して回転自在
に設けたアーム36の両端にリフレクタよりなる一対の
ターゲット37L,37Rが設けられる。ターゲット3
7L,37Rのリフレクタ形状は四角形や円形等の任意
に形状を選択可能である。
り付けられているとき、上記構造のターゲット治具31
を前記軸線Lvの延長線上の前方5mの位置に設置し、
その回転軸35の高さが前記軸線Lvの高さと同じ65
0mmになるように昇降部材34の高さを調整する。そ
して左側のターゲット37Lが車両の軸線Lvの左側6
00mm、上側150mmに位置し、右側のターゲット
37Rが車両の軸線Lvの右側600mm、下側150
mmに位置するように、アーム36の回転位置を調整す
る。物体検知装置Srが車両に対して正しい角度で取り
付けられていると仮定すれば、車両の軸線Lvと物体検
知装置Srの軸線Lrとは一致し、前記セッティングに
より左右一対のターゲット37L,37Rは物体検知装
置Srの検知領域の中心位置(つまり物体検知装置Sr
の軸線Lrの位置)に対して軸対称な位置に配置され
る。
の手順を、図14および図15に基づいて説明する。
下方向にエイミングする上下エイミングモードが選択さ
れ、ステップS2で物体検知装置Srが作動してターゲ
ット治具31のターゲット37L,37Rを検知する。
このとき、ステップS5で検知されたターゲットの数が
2個であり、ステップS7でターゲットの距離が所定範
囲内であり、ステップS9でターゲットの幅が所定範囲
内であり、ステップS11でターゲットの左右位置が所
定範囲内であり、ステップS13でターゲットが止まっ
ていれば、車両およびターゲット治具31のセッティン
グが正常であるとしてステップS17に移行する。
の数が2個でない場合はステップS6でターゲット数エ
ラーコードを出力し、前記ステップS7でターゲットの
距離が所定範囲内でなければ、ステップS8でターゲッ
ト距離エラーコードを出力し、前記ステップS9でター
ゲットの幅が所定範囲内になければ、ステップS10で
ターゲット幅エラーコードを出力し、前記ステップS1
1でターゲットの左右位置が所定範囲内になければ、ス
テップS12ターゲット左右位置エラーコードを出力
し、前記ステップS13でターゲットが止まっていなけ
れば、ステップS14でターゲット移動エラーコードを
出力することで、車両およびターゲット治具31のセッ
ティングの修正が促される。
ングが正常であるとき、ステップS17で左側のターゲ
ット37Lの反射レベル(受信強度)を算出するととも
に、ステップS18で右側のターゲット37Rの反射レ
ベル(受信強度)を算出する。上記反射レベルは15段
階の何れかとして算出される。そしてステップS19で
左側のターゲット37Lの反射レベルが右側のターゲッ
ト37Rの反射レベルよりも大きく、かつステップS2
0で「反射レベル差>1」であれば、ステップS21で
物体検知装置Srの軸線Lrが車両の軸線Lvよりも上
を向いていると判断し、それに続くステップS22〜S
28で閾値の変更による補正を実行する。
4」であれば、ステップS23で遠距離での閾値を1段
階上げ、ステップS24で「反射レベル差≦8」であれ
ば、ステップS25で遠距離での閾値を2段階上げ、テ
ップS26で「反射レベル差≦12」であれば、ステッ
プS27で遠距離での閾値を3段階上げ、テップS26
で「反射レベル差>12」であれば、ステップS28で
遠距離での閾値を4段階上げる。このように、物体検知
装置Srの軸線Lrが車両の軸線Lvよりも上を向いて
いる場合には、遠距離での閾値を高くして感度を低下さ
せることにより、路面から高い位置にある看板等を検知
する不具合を解消することができる。
ット37Lの反射レベルが右側のターゲット37Rの反
射レベル以下であり、かつステップS29で「反射レベ
ル差<−1」であれば、ステップS30で物体検知装置
Srの軸線Lrが車両の軸線Lvよりも下を向いている
と判断し、それに続くステップS31〜S37で閾値の
変更による補正を実行する。
−4」であれば、ステップS32で近距離での閾値を1
段階上げ、ステップS33で「反射レベル差≧−8」で
あれば、ステップS34で近距離での閾値を2段階上
げ、テップS35で「反射レベル差≧−12」であれ
ば、ステップS36で近距離での閾値を3段階上げ、テ
ップS35で「反射レベル差<−12」であれば、ステ
ップS37で遠距離での閾値を4段階上げる。このよう
に、物体検知装置Srの軸線Lrが車両の軸線Lvより
も下を向いている場合には、近距離での閾値を高くして
感度を低下させることにより、路面の落下物等を検知す
る不具合を解消することができる。
1」になるか、ステップS29で「反射レベル差≧−
1」になれば、物体検知装置Srのエインミグを終了す
る。
〜のような種々の態様が考えられる。 所定距離(例えば、近距離は5m〜30m、遠距離
は50m〜90m)における閾値を一律に増減する。 距離に応じた閾値のテーブルを反射レベル差に応じ
た数だけ持ち、反射レベル差に応じたテーブルに基づい
て閾値を増減する。 基準となる閾値(前記閾値A)に係数(レベル差お
よび距離の関数)を加味して演算し、近距離〜遠距離に
かけて閾値を変化させる。
ング作業の手順については詳細な説明を省略するが、物
体検知装置Srにより検知された左右一対のターゲット
37L,37Rの左右方向の中央位置に物体検知装置S
rの軸線Lrを合わせれば良い。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
ザーレーダーを用いているが、ミリ波レーダーを用いて
も良い。
ものに限定されず、左右間隔を調整可能な2本の支柱
に、それぞれターゲットを上下位置調整可能に設けたも
のでも良い。
値を変更しているが、軸ずれ有無だけを検知して閾値を
変更しても良い。この場合、1回の調整で軸ずれが無く
ならなければ、軸ずれが無くなるまで調整を繰り返せば
良い。
によれば、送信手段が送信した電磁波が物体に反射され
た反射波を受信手段で受信し、その反射波の受信強度が
所定の閾値以上であるときに物体認識手段が物体を認識
するものにおいて、軸ずれ検知手段が車両に対する送信
手段および受信手段の上下方向の軸ずれを検知すると、
閾値変更手段が軸ずれを補償するように前記閾値を変更
するので、機械的なエイミング機構を必要とせずに、前
記閾値を変更するだけの簡単なソフト処理で物体検知装
置のエイミングを行うことが可能になる。
車両の方向に対して上下方向に均等に配置した少なくと
も2個の基準反射物体からの反射波の受信強度の差に基
づいて軸ずれ検知手段が軸ずれを検知するので、上下方
向の軸ずれを簡単かつ確実に検知することができる。
軸ずれ検知手段が上方への軸ずれを検知すると閾値変更
手段が遠距離における閾値を高くするので、路面の上方
の看板等が物体として誤検知されるのを回避することが
できる。
更に閾値変更手段は近距離における閾値を低くするの
で、近距離における物体の検知能力を高めることができ
る。このとき上方への軸ずれ状態にあるため、近距離に
おける物体の検知能力を高めても、路面の落下物等が物
体として誤検知されるのを回避することができる。
軸ずれ検知手段が下方への軸ずれを検知すると閾値変更
手段が近距離における閾値を高くするので、路面の落下
物等が物体として誤検知されるのを回避することができ
る。
更に閾値変更手段は遠距離における閾値を低くするの
で、遠距離における物体の検知能力を高めることができ
る。このとき下方への軸ずれ状態にあるため、遠距離に
おける物体の検知能力を高めても、路面の上方の看板等
が物体として誤検知されるのを回避することができる。
軸ずれ検知手段は軸ずれ量を検知可能であり、閾値変更
手段は軸ずれ検知手段が検知した軸ずれ量に比例して閾
値を高くするので、路面の上方の看板等や路面の落下物
等が物体として誤検知されるのを一層確実に回避するこ
とができる。
と、ターゲットを判定する閾値A,Bとを示すグラフ
た状態を示す図
た状態を示す図
と、ターゲットを判定する閾値C,Dとを示すグラフ
た状態を示す図
た状態を示す図
整方法を示す図
調整方法を示す図
ゲットとの位置関係を示す図
Claims (7)
- 【請求項1】 電磁波を所定の検知領域に向けて送信す
る送信手段(1)と、送信手段(1)が送信した電磁波
が物体に反射された反射波を受信する受信手段(3)
と、受信手段(3)が受信した反射波の受信強度が所定
の閾値以上であるときに物体を認識する物体認識手段
(M1)とを備えた車両用物体検知装置において、 車両に対する送信手段(1)および受信手段(3)の上
下方向の軸ずれを検知する軸ずれ検知手段(M2)と、 軸ずれ検知手段(M2)により軸ずれを検知したとき
に、軸ずれを補償するように前記閾値を変更する閾値変
更手段(M3)と、を備えたことを特徴とする、車両用
物体検知装置における軸ずれ調整装置。 - 【請求項2】 軸ずれ検知手段(M2)は、車両の方向
に対して上下に均等に配置した少なくとも2個の基準反
射物体(37L,37R)からの反射波の受信強度の差
に基づいて軸ずれを検知することを特徴とする、請求項
1に記載の車両用物体検知装置における軸ずれ調整装
置。 - 【請求項3】 送信手段(1)による送信タイミング
と、受信手段(3)による受信タイミングとの時間差に
基づいて物体までの距離を算出する距離算出手段(M
4)を備え、 軸ずれ検知手段(M2)が上方への軸ずれを検知したと
きに、閾値変更手段(M3)は遠距離における閾値を高
くすることを特徴とする、請求項1または請求項2に記
載の車両用物体検知装置における軸ずれ調整装置。 - 【請求項4】 軸ずれ検知手段(M2)が上方への軸ず
れを検知したときに、閾値変更手段(M3)は遠距離に
おける閾値を高くするとともに、近距離における閾値を
低くすることを特徴とする、請求項3に記載の車両用物
体検知装置における軸ずれ調整装置。 - 【請求項5】 送信手段(1)による送信タイミング
と、受信手段(3)による受信タイミングとの時間差に
基づいて物体までの距離を算出する距離算出手段(M
4)を備え、 軸ずれ検知手段(M2)が下方への軸ずれを検知したと
きに、閾値変更手段(M3)は近距離における閾値を高
くすることを特徴とする、請求項1または請求項2に記
載の車両用物体検知装置における軸ずれ調整装置。 - 【請求項6】 軸ずれ検知手段(M2)が下方への軸ず
れを検知したときに、閾値変更手段(M3)は近距離に
おける閾値を高くするとともに、遠距離における閾値を
低くすることを特徴とする、請求項5に記載の車両用物
体検知装置における軸ずれ調整装置。 - 【請求項7】 軸ずれ検知手段(M2)は軸ずれ量を検
知可能であり、閾値変更手段(M3)は軸ずれ量に比例
して閾値を高くすることを特徴とする、請求項3または
請求項5に記載の車両用物体検知装置における軸ずれ調
整装置。
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