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JP2003102102A - 電気自動車の制御装置 - Google Patents

電気自動車の制御装置

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JP2003102102A
JP2003102102A JP2001289609A JP2001289609A JP2003102102A JP 2003102102 A JP2003102102 A JP 2003102102A JP 2001289609 A JP2001289609 A JP 2001289609A JP 2001289609 A JP2001289609 A JP 2001289609A JP 2003102102 A JP2003102102 A JP 2003102102A
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Japan
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torque command
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torque
electric vehicle
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Masaaki Nagai
正明 長井
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機や制御回路が過負荷を受けるのを未然
に防止するとともに、スムーズな乗り心地を実現させる
ことのできる電気自動車の制御装置を提供する。 【解決手段】 アクセル操作量Aに応じて所定のトルク
指令値の演算および出力を行うトルク指令値演算手段3
1と、トルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算お
よび出力を行う電流指令値演算手段32と、電流指令値
に応じた電流を電動機10に出力して電動機10を制御
する制御手段33とを備える電気自動車の制御装置にお
いて、アクセル操作量Aまたは車速相当信号Nに基づい
て全開走行状態が所定時間持続したか否かを判定する全
開走行判定手段34と、全開走行状態が所定時間持続し
たと判定した場合に全開走行状態のトルク指令値または
電流指令値を所定値まで低減させる指令値低減手段とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車の制御
装置に関し、特に、電気自動車の電動機や制御回路を保
護する機能を有する電気自動車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染や騒音の防止・抑制のた
めに、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内
燃機関で走行する自動車に代えて、電動機で走行する電
気自動車(ハイブリッド車を含む)の開発が進んでい
る。このような電気自動車の駆動源である電動機として
は、直流モータや交流モータが採用されており、中でも
回転子に永久磁石を使用した三相交流同期モータ(以
下、「同期モータ」という)は高効率であるため、電気
自動車用の電動機の主流とされている。
【0003】前記した各種電動機は、所定の制御手段に
よってその出力トルクが制御される。例えば、電動機が
同期モータである場合には、アクセルペダルの操作量
(以下、「アクセル操作量」という)に応じたトルク指
令値を発生させ、このトルク指令値に同期モータの出力
トルクを追従させるように同期モータに出力する電流を
制御している。
【0004】ここで、急発進時や急加速時のようにアク
セルペダルを急激に踏み込んで全開(アクセル操作量1
00%)にするとトルク指令値が急激に上昇する。この
トルク指令値に追従するように制御された同期モータへ
の入力電流は、タイヤスリップなどの外的要因によって
同期モータの定格電流値を上回る場合があり、この状態
が一定期間持続した場合には同期モータや制御回路が過
負荷を受けることとなる。
【0005】同期モータが過負荷を受けた場合の故障を
防ぐために従来から各種産業界で採用されている方法と
して、同期モータに入力される入力電流を検出する検出
手段を設け、定格電流を上回る電流(以下、「過電流」
という)を検出した場合には直ちに同期モータへの通電
を停止する、という方法が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
な過負荷防止手段を採用した同期モータを電気自動車に
搭載した場合には、同期モータへの入力電流が過電流と
なると同期モータへの通電が停止されて車両が突然停止
してしまい、後方の車両に追突されたり、上り坂を逆走
したりする事態が発生し、きわめて危険である。
【0007】このように、過負荷防止制御の際に電気自
動車が停止して危険な状況が発生するという問題を解決
するために、過電流を検出しても通電を完全に停止させ
ず、電流が小さくなった場合に再びモータを制御すると
いう制御方法が提案されている(特開平8−10760
2号公報参照)。しかし、この制御方法では、モータの
トルク変動が大きくなり、運転者または同乗者へ不快感
を与えることとなっていた。
【0008】本発明の課題は、電動機や制御回路が過負
荷を受けるのを未然に防ぐとともに、スムーズな乗り心
地感を実現させることのできる電気自動車の制御装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、例えば図2および図3に
示したように、アクセル操作量に応じて所定のトルク指
令値の演算および出力を行うトルク指令値演算手段と、
前記トルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算およ
び出力を行う電流指令値演算手段と、前記電流指令値に
応じた電流を電動機に出力することにより前記電動機を
駆動制御する駆動制御手段とを備える電気自動車の制御
装置において、アクセル操作量または車速相当信号に基
づいて全開走行状態が所定時間持続したか否かを判定す
る全開走行判定手段と、全開走行状態が所定時間持続し
たと判定した場合に全開走行状態のトルク指令値または
電流指令値を所定割合で低減させる指令値低減手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】請求項1記載の発明によれば、アクセル操
作量または車速相当信号に基づいて全開走行状態(アク
セル操作量100%での走行状態)が所定時間持続した
か否かを判定する全開走行判定手段を備えるため、全開
走行状態が所定時間持続することによる電動機の過負荷
状態を検出することができ、全開走行状態が所定時間持
続したと判定した場合に、トルク指令値または電流指令
値を所定割合で低減させる指令値低減手段を備えるた
め、電動機のトルクを大きく下げることなく電動機の過
負荷状態を解消することができる。従って、電動機のト
ルクの大きな変動に伴う不快感を低減することができ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
気自動車の制御装置において、例えば図4に示すよう
に、前記指令値低減手段は、全開走行状態のトルク指令
値または電流指令値を所定値まで漸次低減させるもので
あり、前記所定値が、全開走行状態のトルク指令値また
は電流指令値の90〜95%に相当する値であることを
特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の奏する作用効果に加え、指令値低減手段は、
トルク指令値または電流指令値を漸次低減させるもので
あり、低減させた後のトルク指令値が特定の値であるた
め、全開走行状態からきわめて円滑に電動機の出力トル
クを低減させることができ、低減し終えてからも運転者
が違和感を覚えることがない。従って、電動機の過負荷
状態を回避しながら、優れた乗り心地を維持することが
できる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の電気自動車の制御装置において、例えば図3に示
すように、全開走行状態が解除された場合に、前記指令
値低減手段により低減されたトルク指令値または電流指
令値を漸次回復させる指令値回復手段を備えることを特
徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の奏する作用効果に加え、全開走行状
態が解除された場合に、低減させたトルク指令値または
電流指令値を漸次回復させる指令値回復手段を備えるた
め、全開走行状態が解除されて電動機への過負荷が起こ
り得ない状態における最大のトルク指令値までトルク指
令値を回復させることができる。従って、電動機の過負
荷状態を回避しながら充分な加速を得ることができる。
また、トルク指令値は漸次回復されるため、トルク指令
値回復に伴う電動機の出力トルク変動も小さいので、優
れた乗り心を維持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、電動
機である三相交流同期モータ(同期モータ)10で走行
する電気自動車の制御装置について説明することとす
る。
【0016】本実施の形態に係る電気自動車は、図1に
示すように、電力源としてのバッテリ20、同期モータ
10をベクトル制御する制御装置30、制御装置30で
制御されバッテリ20の出力を交流電力に変換する電力
変換機であるインバータ40、同期モータ10の回転速
度を検出する回転速度検出手段であるレゾルバ50、ア
クセル操作量を検出するアクセル操作量検出器60、同
期モータ10の回転運動をドライブシャフト80に伝達
するディファレンシャルギア70、および、ドライブシ
ャフト80の両端に設けられた駆動輪90を備えてい
る。
【0017】同期モータ10は、ディファレンシャルギ
ア70およびドライブシャフト80を介して駆動輪90
と連結され、同期モータ10の回転運動により駆動輪9
0が回転し車両に推進力を与えるようにされている。バ
ッテリ20からインバータ40に供給された直流電力
は、制御装置30の制御のもとに三相交流電力に変換さ
れて同期モータ10に供給される。
【0018】制御装置30は、図2に示すように、トル
ク指令値演算手段31、電流指令値演算手段32、電流
制御手段33および全開走行判定手段34を備える。ト
ルク指令値演算手段31は、アクセル操作量検出器60
で検出されたアクセル操作量Aおよびレゾルバ50で検
出された同期モータ10の回転速度Nに応じて所定のト
ルク指令値T*の演算および出力を行い、電流指令値演
算手段32は、トルク指令値T*に応じて所定の電流指
令値I*の演算および出力を行う。
【0019】電流制御手段33は、電流指令値I*に従
って(図示していない)PWM信号発生部でPWM信号
を発生させてインバータ40に出力し、このPWM信号
によってインバータ40のスイッチング素子を所定のタ
イミングでオン/オフ操作することによって、同期モー
タ10を制御するように機能する。
【0020】全開走行判定手段34は、アクセル操作量
検出器60で検出されたアクセル操作量Aまたはレゾル
バ50で検出された同期モータ10の回転速度Nに基づ
いて、全開走行状態(アクセル操作量Aが100%での
走行状態)が所定時間持続したか否かを判定する。この
場合の所定時間は、電気自動車の車種、同期モータの規
格、走行条件などに基づいて適宜設定することができ、
本実施の形態では60秒としている。
【0021】トルク指令値演算手段31は、図3に示す
ように、基本トルク指令値演算手段31aと、トルク指
令値低減・回復手段31bと、加減算器31cとを備え
る。基本トルク指令値演算手段31aは、アクセル操作
量Aおよび回転速度Nに基づいて基本トルク指令値T0 *
の演算を行う。トルク指令値低減・回復手段31bは、
全開走行判定手段34によって全開走行状態が所定時間
持続したと判定された場合に、トルク指令値T*を所定
値まで低減させるとともに、全開走行判定手段34によ
って全開走行状態が解除されたと判定された場合に、低
減させたトルク指令値T*を回復させるように機能す
る。
【0022】具体的には、全開走行状態が所定時間持続
したと判定された場合には、全開走行判定手段34によ
ってトルク指令値低減信号S-が出力され、このトルク
指令値低減信号S-に従ってトルク指令値低減・回復手
段31bがトルク指令低減値T- *を出力し、加減算器3
1cで、基本トルク指令値T0 *およびトルク指令低減値
- *に従って、低減させたトルク指令値T*を演算して
出力する。
【0023】また、全開走行状態が解除されたと判定さ
れた場合には、全開走行判定手段34によってトルク指
令値回復信号S+が出力され、このトルク指令値回復信
号S+に従ってトルク指令値低減・回復手段31bがト
ルク指令回復値T+ *を出力し、加減算器31cで、基本
トルク指令値T0 *およびトルク指令回復値T+ *に従っ
て、回復させたトルク指令値T*を演算して出力する。
【0024】トルク指令値低減・回復手段31bから出
力されるトルク指令低減値T- *およびトルク指令回復値
+ *は、後述するように経時的に変化するものとされ、
トルク指令値演算手段31から出力されるトルク指令値
*が全開走行時の値(TMAX *)から所定値まで徐々に
低減するようにし、かつ、所定値から徐々に回復するよ
うにしている(図5参照)。
【0025】次いで、本実施の形態に係る電気自動車の
制御装置を用いた過負荷防止制御動作を、図4および図
5を用いて説明する。
【0026】まず、電気自動車を発進させ、徐々にアク
セルペダルを踏み込んで走行させる。この状態において
は、アクセル操作量Aおよび同期モータ10の回転速度
Nに応じてトルク指令値T*が随時演算されて出力され
(トルク指令値演算工程、S1参照)、このトルク指令
値T*に応じて電流指令値I*が随時演算されて出力さ
れ、この電流指令値I*に応じた電流をインバータ40
を介して同期モータ10に出力することにより同期モー
タ10が駆動制御されている。
【0027】全開走行判定手段34は、前記した走行中
に、アクセル操作量Aまたはレゾルバ50で検出した同
期モータ10の回転速度Nによって、全開走行状態(ア
クセル操作量100%での走行状態)に達したか否かを
判定する(全開走行到達判定工程、S2参照)。全開走
行状態に達していると判定した場合にはS3へ、全開走
行状態に達していないと判定した場合にはS6へ移行す
る。
【0028】全開走行状態に達していると判定した場合
には、全開走行判定手段34はその全開走行状態が所定
時間(60秒)持続したか否かを判定する(全開走行持
続判定工程、S3参照)。全開走行状態が所定時間持続
した場合にはS4へ、全開走行状態が所定時間持続しな
かった場合にはS6へ移行する。なお、図5は、全開走
行状態に達してからのトルク指令値T*の時間履歴を表
したものであり、t1=60(s)である。
【0029】全開走行状態が所定時間持続した場合に
は、全開走行判定手段34は、トルク指令値演算手段3
1にトルク指令値低減信号S-を出力し、このトルク指
令値低減信号S-に従ってトルク指令値低減・回復手段
31bがトルク指令低減値T- *を出力する。このトルク
指令低減値T- *を、基本トルク指令値演算手段31aに
よって算出された基本トルク指令値T0 *(=全開走行時
のトルク指令値TMAX *)から減じる演算を加減算器31
cで行い、低減させたトルク指令値T*を算出して出力
する(トルク指令値低減工程、S5参照)。
【0030】本実施の形態においては、トルク指令値低
減工程S5におけるトルク指令値T *の最大低減値ΔT*
を、全開走行時のトルク指令値TMAX *の10%に相当す
る値としている(図5参照)。すなわち、トルク指令値
*は、トルク指令値低減工程S5を経ることによっ
て、全開走行時のトルク指令値TMAX *の90%に相当す
る値(所定値)まで低減される。なお、トルク指令値T
*を所定値まで低減し終えていた場合には、トルク指令
値T*の低減は行わない(スキップ工程、S4参照)。
【0031】この後、アクセルペダルを緩めてアクセル
操作量が100%未満とされた場合には、全開走行判定
手段34は全開走行状態が解除されたと判定してS7に
移行する(全開走行解除判定工程、S6参照)。この場
合、全開走行判定手段34は、トルク指令値低減信号S
-に代えてトルク指令値回復信号S+をトルク指令値演算
手段31に出力し、このトルク指令値回復信号S+に従
ってトルク指令値低減・回復手段31bがトルク指令回
復値T+ *を出力する。
【0032】このトルク指令回復値T+ *を、基本トルク
指令値演算手段31aによって算出された基本トルク指
令値T0 *から減じる演算を加減算器31cで行い、回復
させたトルク指令値T*を算出して出力し(トルク指令
値回復工程、S7参照)、過負荷防止制御動作を終了す
る。なお、本実施の形態におけるトルク指令回復値T + *
は、トルク指令低減値T- *の絶対値を経時的に低減させ
たものとしており、得られるトルク指令値T*が基本ト
ルク指令値T0 *へ徐々に近づくようにしている(図5参
照)。全開走行状態が解除されていない場合には、この
トルク指令値回復工程S7を経ずに終了する。
【0033】本実施の形態においては、トルク指令値低
減・回復手段31bから出力されるトルク指令低減値T
- *を、経時変化させている。すなわち、トルク指令低減
値T - *を0からΔT*まで単調増加する時間関数で定め
ることによって、基本トルク指令値T0 *からこのトルク
指令低減値T- *を減じて得たトルク指令値T*が、全開
走行時の値TMAX *から所定の低減値へと漸次低減するよ
うにしている(図5参照)。
【0034】また、本実施の形態においては、トルク指
令値低減・回復手段31bから出力されるトルク指令回
復値T+ *をも同様に経時変化させており、トルク指令値
*が所定の低減値から基本トルク指令値T0 *へと漸次
回復するようにしている(図5参照)。
【0035】本実施の形態に係る電気自動車の制御装置
によれば、アクセル操作量Aまたは同期モータ10の回
転速度Nに基づいて全開走行状態が所定時間持続したか
否かを判定する全開走行判定手段34を備えるため、全
開走行状態が所定時間持続することによる同期モータ1
0の過負荷状態を速やかに検出することができ、かつ、
全開走行状態が所定時間持続したと判定した場合に、ト
ルク指令値T*を所定値まで低減させるトルク指令値低
減・回復手段31bを備えるため、同期モータ10を停
止させることなく同期モータ10の過負荷状態を解消す
ることができる。従って、同期モータ10が停止するこ
とによる車両の突然の停止を未然に防ぐことができ、車
両の突然の停止に伴う危険を回避することができる。
【0036】また、本実施の形態に係る電気自動車の制
御装置によれば、トルク指令値低減・回復手段31b
は、トルク指令値T*を漸次低減させるものであり、低
減させた後のトルク指令値T*が全開走行時のトルク指
令値TMAX *の90%に相当する値(所定値)であるた
め、全開走行状態からきわめて円滑に同期モータ10の
出力トルクを低減させることができ、低減し終えてから
も運転者が違和感を覚えることがない。従って、同期モ
ータ10の過負荷状態を回避しながら、優れた乗り心地
を維持することができる。
【0037】さらに、本実施の形態に係る電気自動車の
制御装置によれば、全開走行状態が解除された場合に、
低減させたトルク指令値T*を漸次回復させるトルク指
令値低減・回復手段31bを備えるため、全開走行状態
が解除されて同期モータ10への過負荷が起こり得ない
状態における最大のトルク指令値T*までトルク指令値
*を回復させることができる。従って、同期モータ1
0の過負荷状態を回避しながら充分な加速を得ることが
できる。また、トルク指令値T*は漸次回復されるた
め、トルク指令値回復に伴う同期モータ10の出力トル
ク変動も小さいので、優れた乗り心地を維持することが
できる。
【0038】なお、本実施の形態に係る電気自動車の制
御装置においては、車速相当信号を同期モータ10の回
転速度Nとしたが、これに限定されるものではなく、車
速として等価的に扱うことができる信号であればいかな
るものでもよい。他の車速相当信号としては、駆動輪9
0の回転速度などを挙げることができる。
【0039】また、本実施の形態に係る電気自動車の制
御装置においては、指令値低減手段および指令値回復手
段として、トルク指令値低減・回復手段31bを採用し
たが、これに限定されるものではなく、指令値低減手段
として電流指令値低減手段を、指令値回復手段として電
流指令値回復手段を採用することもできる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電動機の
トルクを大きく下げることなく電動機の過負荷状態を解
消することができる。従って、電動機のトルクの大きな
変動に伴う不快感を低減することができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、全開走行状態
からきわめて円滑に電動機の出力トルクを低減させるこ
とができ、低減し終えてからも運転者が違和感を覚える
ことがない。従って、電動機の過負荷状態を回避しなが
ら、優れた乗り心地を維持することができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果を奏するのは勿論のこと、全開
走行状態が解除されて電動機への過負荷が起こり得ない
状態における最大の値までトルク指令値を回復させるこ
とができる。従って、電動機の過負荷状態を回避しなが
ら充分な加速を得ることができる。また、トルク指令値
は漸次回復されるため、トルク指令値回復に伴う電動機
の出力トルク変動も小さいため、優れた乗り心地を維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気自動車のシステ
ム構成を説明するための概略図である。
【図2】図1に示した電気自動車の制御装置の構成を説
明するためのブロック図である。
【図3】図2に示したトルク指令値演算手段の構成を説
明するためのブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電気自動車の制御装
置を用いて過負荷防止制御を行う際のフローチャートで
ある。
【図5】本発明の実施の形態に係る電気自動車の制御装
置を用いて過負荷防止制御を行った場合における全開走
行時からのトルク指令値の時間履歴を表したグラフであ
る。
【符号の説明】
10 三相交流同期モータ 20 バッテリ 30 制御装置 31 トルク指令値演算手段 31a 基本トルク指令値演算手段 31b トルク指令値低減・回復手段 31c 加減算器 32 電流指令値演算手段 33 電流制御手段 34 全開走行判定手段 40 インバータ 50 レゾルバ 60 アクセル操作量検出器 70 ディファレンシャルギア 80 ドライブシャフト 90 駆動輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル操作量に応じて所定のトルク指令
    値の演算および出力を行うトルク指令値演算手段と、前
    記トルク指令値に応じて所定の電流指令値の演算および
    出力を行う電流指令値演算手段と、前記電流指令値に応
    じた電流を駆動手段を介して電動機に出力することによ
    り前記電動機を駆動制御する駆動制御手段とを備える電
    気自動車の制御装置において、 アクセル操作量または車速相当信号に基づいて全開走行
    状態が所定時間持続したか否かを判定する全開走行判定
    手段と、 全開走行状態が所定時間持続したと判定した場合に全開
    走行状態のトルク指令値または電流指令値を所定値まで
    低減させる指令値低減手段とを備えることを特徴とする
    電気自動車の制御装置。
  2. 【請求項2】前記指令値低減手段は、 全開走行状態のトルク指令値または電流指令値を所定値
    まで漸次低減させるものであり、 前記所定値が、全開走行状態のトルク指令値または電流
    指令値の90〜95%に相当する値であることを特徴と
    する請求項1記載の電気自動車の制御装置。
  3. 【請求項3】全開走行状態が解除された場合に、前記指
    令値低減手段により低減されたトルク指令値または電流
    指令値を漸次回復させる指令値回復手段を備えることを
    特徴とする請求項1または2記載の電気自動車の制御装
    置。
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