JP2003198434A - エコーキャンセラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにadslシステム - Google Patents
エコーキャンセラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにadslシステムInfo
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- JP2003198434A JP2003198434A JP2001395114A JP2001395114A JP2003198434A JP 2003198434 A JP2003198434 A JP 2003198434A JP 2001395114 A JP2001395114 A JP 2001395114A JP 2001395114 A JP2001395114 A JP 2001395114A JP 2003198434 A JP2003198434 A JP 2003198434A
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Interface Circuits In Exchanges (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】エコーキャンセラでエコーレプリカ生成部内の
タップ係数のダイナミックレンジを少なく持つことがで
き、回路規模を削減する。 【解決手段】エコーレプリカ生成部110は送信信号3
からエコーレプリカ4を生成し、エコーレプリカレンジ
変更部120は自動利得制御回路からの設定値9を受信
しエコーレプリカ生成部110から出力されたエコーレ
プリカ4を可変する。エコー減算部130は受信信号6
に含まれるエコー信号と対向側から来る信号のうちエコ
ー信号をエコーレプリカレンジ変更部120が出力した
新エコーレプリカ5により消す。エコー残差変更部14
0は、エコー減算部130から出力されるエコー残差7
およびAGC設定値9を受信しエコーレプリカ生成部1
10のタップ係数を更新するためエコー残差のレンジを
可変する。
タップ係数のダイナミックレンジを少なく持つことがで
き、回路規模を削減する。 【解決手段】エコーレプリカ生成部110は送信信号3
からエコーレプリカ4を生成し、エコーレプリカレンジ
変更部120は自動利得制御回路からの設定値9を受信
しエコーレプリカ生成部110から出力されたエコーレ
プリカ4を可変する。エコー減算部130は受信信号6
に含まれるエコー信号と対向側から来る信号のうちエコ
ー信号をエコーレプリカレンジ変更部120が出力した
新エコーレプリカ5により消す。エコー残差変更部14
0は、エコー減算部130から出力されるエコー残差7
およびAGC設定値9を受信しエコーレプリカ生成部1
10のタップ係数を更新するためエコー残差のレンジを
可変する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ADSL(Asy
mmetrical Digital Subscri
ber Line:非対称デジタル加入者回線)システ
ムに用いられるエコーキャンセラに関し、特にエコーキ
ャンセラにおけるトレーニング機能に関する。
mmetrical Digital Subscri
ber Line:非対称デジタル加入者回線)システ
ムに用いられるエコーキャンセラに関し、特にエコーキ
ャンセラにおけるトレーニング機能に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエコーキャンセラにおけ
るトレーニングにおいては、内部の自動利得制御(Au
tomatic Gain Control:AGC)
の設定値が変わった場合に、それに応じたトランスバー
サル型フィルタのタップ係数を必要としていた。例え
ば、特開2000−252882号公報にトランスバー
サル型フィルタで構成されたエコーレプリカ生成部を有
するエコーキャンセラが開示されている。
るトレーニングにおいては、内部の自動利得制御(Au
tomatic Gain Control:AGC)
の設定値が変わった場合に、それに応じたトランスバー
サル型フィルタのタップ係数を必要としていた。例え
ば、特開2000−252882号公報にトランスバー
サル型フィルタで構成されたエコーレプリカ生成部を有
するエコーキャンセラが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のエコーキャンセラでは、AGCの設定変更時にそれに
対応するトランスバーサル型フィルタのタップ係数を必
要としていたため、回路規模が膨大になるという問題が
あった。特に加入者線路が0メートルから数キロメート
ルに及ぶRADSL(Remote ADSL)システ
ムには有効な手段が求められている。
のエコーキャンセラでは、AGCの設定変更時にそれに
対応するトランスバーサル型フィルタのタップ係数を必
要としていたため、回路規模が膨大になるという問題が
あった。特に加入者線路が0メートルから数キロメート
ルに及ぶRADSL(Remote ADSL)システ
ムには有効な手段が求められている。
【0004】本発明の目的は、エコーレプリカ生成部内
のタップ係数のダイナミックレンジを少なく持つことが
でき、回路規模を削減することが可能なエコーキャンセ
ラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにA
DSLシステムを提供することにある。
のタップ係数のダイナミックレンジを少なく持つことが
でき、回路規模を削減することが可能なエコーキャンセ
ラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにA
DSLシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエコーキャンセ
ラは、自動利得制御回路からの設定値を受信しエコーレ
プリカを生成するエコーレプリカ生成手段のタップ係数
を更新するためエコー残差のレンジを可変するエコー残
差変更手段と、前記設定値を受信し前記エコーレプリカ
生成手段から出力されたエコーレプリカを可変するエコ
ーレプリカレンジ変更手段とを備える。前記エコー残差
変更手段は前記設定値によってエコー残差の大きさを2
のべき乗で可変させ、前記エコーレプリカレンジ変更手
段は前記設定値によってエコーレプリカの大きさを2の
べき乗で可変させる。
ラは、自動利得制御回路からの設定値を受信しエコーレ
プリカを生成するエコーレプリカ生成手段のタップ係数
を更新するためエコー残差のレンジを可変するエコー残
差変更手段と、前記設定値を受信し前記エコーレプリカ
生成手段から出力されたエコーレプリカを可変するエコ
ーレプリカレンジ変更手段とを備える。前記エコー残差
変更手段は前記設定値によってエコー残差の大きさを2
のべき乗で可変させ、前記エコーレプリカレンジ変更手
段は前記設定値によってエコーレプリカの大きさを2の
べき乗で可変させる。
【0006】本発明のエコーキャンセラは、送信信号か
らエコーレプリカを生成するエコーレプリカ生成部と、
自動利得制御回路からの設定値を受信し前記エコーレプ
リカ生成部から出力されたエコーレプリカを可変するエ
コーレプリカレンジ変更部と、受信信号に含まれるエコ
ー信号と対向側から来る信号のうち前記エコー信号を前
記エコーレプリカレンジ変更部が出力したエコーレプリ
カにより消すエコー減算部と、前記エコー減算部から出
力されるエコー残差および前記設定値を受信し前記エコ
ーレプリカ生成部のタップ係数を更新するためエコー残
差のレンジを可変するエコー残差変更部とを備える構成
としてもよいし、また、送信信号および自動利得制御回
路からの設定値を受信し送信信号の大きさを可変する送
信信号レンジ変更部と、前記送信信号レンジ変更部が出
力する送信信号を受信しエコーレプリカを生成するエコ
ーレプリカ生成部と、受信信号に含まれるエコー信号と
対向側から来る信号のうち前記エコー信号を前記エコー
レプリカ生成部が生成したエコーレプリカにより消すエ
コー減算部と、前記エコー減算部から出力されるエコー
残差および前記設定値を受信し前記エコーレプリカ生成
部のタップ係数を更新するためエコー残差のレンジを可
変するエコー残差変更部とを備える構成としてもよい。
らエコーレプリカを生成するエコーレプリカ生成部と、
自動利得制御回路からの設定値を受信し前記エコーレプ
リカ生成部から出力されたエコーレプリカを可変するエ
コーレプリカレンジ変更部と、受信信号に含まれるエコ
ー信号と対向側から来る信号のうち前記エコー信号を前
記エコーレプリカレンジ変更部が出力したエコーレプリ
カにより消すエコー減算部と、前記エコー減算部から出
力されるエコー残差および前記設定値を受信し前記エコ
ーレプリカ生成部のタップ係数を更新するためエコー残
差のレンジを可変するエコー残差変更部とを備える構成
としてもよいし、また、送信信号および自動利得制御回
路からの設定値を受信し送信信号の大きさを可変する送
信信号レンジ変更部と、前記送信信号レンジ変更部が出
力する送信信号を受信しエコーレプリカを生成するエコ
ーレプリカ生成部と、受信信号に含まれるエコー信号と
対向側から来る信号のうち前記エコー信号を前記エコー
レプリカ生成部が生成したエコーレプリカにより消すエ
コー減算部と、前記エコー減算部から出力されるエコー
残差および前記設定値を受信し前記エコーレプリカ生成
部のタップ係数を更新するためエコー残差のレンジを可
変するエコー残差変更部とを備える構成としてもよい。
【0007】本発明のADSLシステムは、自動利得制
御回路からの設定値を受信しエコーレプリカを生成する
エコーレプリカ生成手段のタップ係数を更新するためエ
コー残差のレンジを可変するエコー残差変更手段と、前
記設定値を受信し前記エコーレプリカ生成手段から出力
されたエコーレプリカを可変するエコーレプリカレンジ
変更手段とを備え、前記エコー残差変更手段は前記設定
値によってエコー残差の大きさを2のべき乗で可変さ
せ、前記エコーレプリカレンジ変更手段は前記設定値に
よってエコーレプリカの大きさを2のべき乗で可変させ
るエコーキャンセラを有する。
御回路からの設定値を受信しエコーレプリカを生成する
エコーレプリカ生成手段のタップ係数を更新するためエ
コー残差のレンジを可変するエコー残差変更手段と、前
記設定値を受信し前記エコーレプリカ生成手段から出力
されたエコーレプリカを可変するエコーレプリカレンジ
変更手段とを備え、前記エコー残差変更手段は前記設定
値によってエコー残差の大きさを2のべき乗で可変さ
せ、前記エコーレプリカレンジ変更手段は前記設定値に
よってエコーレプリカの大きさを2のべき乗で可変させ
るエコーキャンセラを有する。
【0008】また、本発明のADSLシステムは、送信
信号からエコーレプリカを生成するエコーレプリカ生成
部と、自動利得制御回路からの設定値を受信し前記エコ
ーレプリカ生成部から出力されたエコーレプリカを可変
するエコーレプリカレンジ変更部と、受信信号に含まれ
るエコー信号と対向側から来る信号のうち前記エコー信
号を前記エコーレプリカレンジ変更部が出力したエコー
レプリカにより消すエコー減算部と、前記エコー減算部
から出力されるエコー残差および前記設定値を受信し前
記エコーレプリカ生成部のタップ係数を更新するためエ
コー残差のレンジを可変するエコー残差変更部とを備え
るエコーキャンセラを有する。または、送信信号および
自動利得制御回路からの設定値を受信し送信信号の大き
さを可変する送信信号レンジ変更部と、前記送信信号レ
ンジ変更部が出力する送信信号を受信しエコーレプリカ
を生成するエコーレプリカ生成部と、受信信号に含まれ
るエコー信号と対向側から来る信号のうち前記エコー信
号を前記エコーレプリカ生成部が生成したエコーレプリ
カにより消すエコー減算部と、前記エコー減算部から出
力されるエコー残差および前記設定値を受信し前記エコ
ーレプリカ生成部のタップ係数を更新するためエコー残
差のレンジを可変するエコー残差変更部とを備えるエコ
ーキャンセラを有する。
信号からエコーレプリカを生成するエコーレプリカ生成
部と、自動利得制御回路からの設定値を受信し前記エコ
ーレプリカ生成部から出力されたエコーレプリカを可変
するエコーレプリカレンジ変更部と、受信信号に含まれ
るエコー信号と対向側から来る信号のうち前記エコー信
号を前記エコーレプリカレンジ変更部が出力したエコー
レプリカにより消すエコー減算部と、前記エコー減算部
から出力されるエコー残差および前記設定値を受信し前
記エコーレプリカ生成部のタップ係数を更新するためエ
コー残差のレンジを可変するエコー残差変更部とを備え
るエコーキャンセラを有する。または、送信信号および
自動利得制御回路からの設定値を受信し送信信号の大き
さを可変する送信信号レンジ変更部と、前記送信信号レ
ンジ変更部が出力する送信信号を受信しエコーレプリカ
を生成するエコーレプリカ生成部と、受信信号に含まれ
るエコー信号と対向側から来る信号のうち前記エコー信
号を前記エコーレプリカ生成部が生成したエコーレプリ
カにより消すエコー減算部と、前記エコー減算部から出
力されるエコー残差および前記設定値を受信し前記エコ
ーレプリカ生成部のタップ係数を更新するためエコー残
差のレンジを可変するエコー残差変更部とを備えるエコ
ーキャンセラを有する。
【0009】本発明のエコーキャンセラのトレーニング
法は、送信信号からエコーレプリカを生成し、自動利得
制御回路からの設定値を受信し前記エコーレプリカを可
変し、受信信号に含まれるエコー信号と対向側から来る
信号のうち前記エコー信号を可変されたエコーレプリカ
により消してエコー残差を出力し、前記設定値および前
記エコー残差を受信し、エコーレプリカ生成手段のタッ
プ係数を更新するためエコー残差のレンジを可変する構
成としてもよいし、また、送信信号および自動利得制御
回路からの設定値を受信し送信信号の大きさを可変し、
この可変された送信信号を受信しエコーレプリカを生成
し、受信信号に含まれるエコー信号と対向側から来る信
号のうち前記エコー信号を生成されたエコーレプリカに
より消してエコー残差を出力し、前記設定値および前記
エコー残差を受信し、エコーレプリカ生成手段のタップ
係数を更新するためエコー残差のレンジを可変する構成
としてもよい。前記エコー残差の大きさおよび前記エコ
ーレプリカの大きさを2のべき乗で可変させる。
法は、送信信号からエコーレプリカを生成し、自動利得
制御回路からの設定値を受信し前記エコーレプリカを可
変し、受信信号に含まれるエコー信号と対向側から来る
信号のうち前記エコー信号を可変されたエコーレプリカ
により消してエコー残差を出力し、前記設定値および前
記エコー残差を受信し、エコーレプリカ生成手段のタッ
プ係数を更新するためエコー残差のレンジを可変する構
成としてもよいし、また、送信信号および自動利得制御
回路からの設定値を受信し送信信号の大きさを可変し、
この可変された送信信号を受信しエコーレプリカを生成
し、受信信号に含まれるエコー信号と対向側から来る信
号のうち前記エコー信号を生成されたエコーレプリカに
より消してエコー残差を出力し、前記設定値および前記
エコー残差を受信し、エコーレプリカ生成手段のタップ
係数を更新するためエコー残差のレンジを可変する構成
としてもよい。前記エコー残差の大きさおよび前記エコ
ーレプリカの大きさを2のべき乗で可変させる。
【0010】本発明によれば、ADSLシステムにおけ
るエコーキャンセラ部分のトレーニングにおいて、内部
のAGCの設定により内部タップ係数の小数点位置を変
更することなくエコーのキャンセルを行う機能を設け、
これにより回路規模の削減を可能にしている。
るエコーキャンセラ部分のトレーニングにおいて、内部
のAGCの設定により内部タップ係数の小数点位置を変
更することなくエコーのキャンセルを行う機能を設け、
これにより回路規模の削減を可能にしている。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0012】図1を参照すると、ADSLシステム(図
示せず)に用いるエコーキャンセラの第1の実施の形態
のブロック図が示されている。エコーキャンセラは、送
信信号3からエコーレプリカ4を生成するエコーレプリ
カ生成部110と、自動利得制御回路(図示せず)から
の設定値9を受信しエコーレプリカ生成部110から出
力されたエコーレプリカ4を可変するエコーレプリカレ
ンジ変更部120と、受信信号6に含まれるエコー信号
と対向側から来る信号のうちエコー信号をエコーレプリ
カレンジ変更部120が出力した新エコーレプリカ5に
より消すエコー減算部130と、エコー減算部130か
ら出力されるエコー残差7およびAGC設定値9を受信
しエコーレプリカ生成部110のタップ係数を更新する
ためエコー残差のレンジを可変するエコー残差レンジ変
更部140とを備える。
示せず)に用いるエコーキャンセラの第1の実施の形態
のブロック図が示されている。エコーキャンセラは、送
信信号3からエコーレプリカ4を生成するエコーレプリ
カ生成部110と、自動利得制御回路(図示せず)から
の設定値9を受信しエコーレプリカ生成部110から出
力されたエコーレプリカ4を可変するエコーレプリカレ
ンジ変更部120と、受信信号6に含まれるエコー信号
と対向側から来る信号のうちエコー信号をエコーレプリ
カレンジ変更部120が出力した新エコーレプリカ5に
より消すエコー減算部130と、エコー減算部130か
ら出力されるエコー残差7およびAGC設定値9を受信
しエコーレプリカ生成部110のタップ係数を更新する
ためエコー残差のレンジを可変するエコー残差レンジ変
更部140とを備える。
【0013】次に、エコーキャンセラ信号を説明する。
信号は、エコーレプリカを生成するために使用する送信
信号3と、送信信号3からエコーレプリカを生成したエ
コーレプリカ4と、受信したエコーと同じレベルの新エ
コーレプリカ5と、対向信号とエコーが加算された受信
信号6と、エコー減算部130で消しきれなかったエコ
ー信号の残りのエコー残差7と、エコーレプリカ生成部
110でタップ係数更新に使用する新エコー残差8と、
AGCの設定結果を通知するAGC設定値9とがある。
信号は、エコーレプリカを生成するために使用する送信
信号3と、送信信号3からエコーレプリカを生成したエ
コーレプリカ4と、受信したエコーと同じレベルの新エ
コーレプリカ5と、対向信号とエコーが加算された受信
信号6と、エコー減算部130で消しきれなかったエコ
ー信号の残りのエコー残差7と、エコーレプリカ生成部
110でタップ係数更新に使用する新エコー残差8と、
AGCの設定結果を通知するAGC設定値9とがある。
【0014】以下、図1の各部について詳細に説明す
る。エコー減算部130は、受信信号6に含まれるエコ
ー信号と対向側から来る信号のうち、エコー信号のみを
新エコーレプリカ5を使って消す。エコー減算部130
で消せなかった信号がエコー残差7となる。この新エコ
ーレプリカ5は、エコーとして回り込んでくる受信信号
6に含まれるエコーを擬似的に生成したもので、エコー
レプリカ4をもとに生成される。エコーレプリカ4は、
送信信号3を使用してエコーレプリカ生成部110から
出力される信号である。エコーレプリカ生成部110の
内部構成は、トランスバーサル型フィルタで構成されて
いる。
る。エコー減算部130は、受信信号6に含まれるエコ
ー信号と対向側から来る信号のうち、エコー信号のみを
新エコーレプリカ5を使って消す。エコー減算部130
で消せなかった信号がエコー残差7となる。この新エコ
ーレプリカ5は、エコーとして回り込んでくる受信信号
6に含まれるエコーを擬似的に生成したもので、エコー
レプリカ4をもとに生成される。エコーレプリカ4は、
送信信号3を使用してエコーレプリカ生成部110から
出力される信号である。エコーレプリカ生成部110の
内部構成は、トランスバーサル型フィルタで構成されて
いる。
【0015】このトランスバーサル型フィルタのタップ
係数は、外部から入力される新エコー残差8を使用して
更新される。このタップ係数のレンジは、受信側の信号
を増幅するAGCの値により大きく変動され、その範囲
は、約40dB(約100倍)にも及ぶ。全てのAGC
値に対応するためには、タップ係数のダイナミックレン
ジを大きくとる必要があり、その結果、回路規模が膨大
になる。そこで、予め決められたタップ係数のダイナミ
ックレンジを有効に使用するために、エコー残差レンジ
変更部140およびエコーレプリカレンジ変更部120
を設ける。エコー残差レンジ変更部140は、AGC設
定値9の値によってエコー残差7の大きさを2のべき乗
で可変し、エコーレプリカレンジ変更部120は、AG
C設定値9の値によってエコーレプリカ4の大きさを2
のべき乗で可変する。その結果、エコーレプリカ生成部
110のタップ係数は、AGC値によらず、一定のレン
ジを保持していれば良いことになる。2のべき乗で制御
する理由は、ビットシフトだけの簡単な制御で回路が実
現できるためである。
係数は、外部から入力される新エコー残差8を使用して
更新される。このタップ係数のレンジは、受信側の信号
を増幅するAGCの値により大きく変動され、その範囲
は、約40dB(約100倍)にも及ぶ。全てのAGC
値に対応するためには、タップ係数のダイナミックレン
ジを大きくとる必要があり、その結果、回路規模が膨大
になる。そこで、予め決められたタップ係数のダイナミ
ックレンジを有効に使用するために、エコー残差レンジ
変更部140およびエコーレプリカレンジ変更部120
を設ける。エコー残差レンジ変更部140は、AGC設
定値9の値によってエコー残差7の大きさを2のべき乗
で可変し、エコーレプリカレンジ変更部120は、AG
C設定値9の値によってエコーレプリカ4の大きさを2
のべき乗で可変する。その結果、エコーレプリカ生成部
110のタップ係数は、AGC値によらず、一定のレン
ジを保持していれば良いことになる。2のべき乗で制御
する理由は、ビットシフトだけの簡単な制御で回路が実
現できるためである。
【0016】次に、具体例として、AGCの値が1倍の
場合と128倍の場合の動作について図2を参照し説明
する。AGCの値が1倍の場合(図2(a))、エコー
レプリカレンジ変更部120と、エコー残差レンジ変更
部140の倍率を1倍で使用する。一方、AGCの値が
128倍の場合(図2(b))、エコーレプリカレンジ
変更部120の倍率は128倍、エコー残差レンジ変更
部140の倍率は、1/128倍で使用する。これによ
り、タップ計数が同一ダイナミックレンジで使用できる
ことになる。
場合と128倍の場合の動作について図2を参照し説明
する。AGCの値が1倍の場合(図2(a))、エコー
レプリカレンジ変更部120と、エコー残差レンジ変更
部140の倍率を1倍で使用する。一方、AGCの値が
128倍の場合(図2(b))、エコーレプリカレンジ
変更部120の倍率は128倍、エコー残差レンジ変更
部140の倍率は、1/128倍で使用する。これによ
り、タップ計数が同一ダイナミックレンジで使用できる
ことになる。
【0017】図3を参照すると、エコーキャンセラの第
2の実施の形態のブロック図が示されている。エコーキ
ャンセラは、送信信号30および自動利得制御回路(図
示せず)からの設定値90を受信し新送信信号40とし
送信信号の大きさを可変する送信信号レンジ変更部15
0と、送信信号レンジ変更部150が出力する新送信信
号40を受信しエコーレプリカ50を生成するエコーレ
プリカ生成部160と、受信信号60に含まれるエコー
信号と対向側から来る信号のうちエコー信号をエコーレ
プリカ生成部160が生成したエコーレプリカ50によ
り消すエコー減算部170と、エコー減算部170から
出力されるエコー残差70およびAGC設定値90を受
信しエコーレプリカ生成部160のタップ係数を更新す
るためエコー残差のレンジを可変するエコー残差レンジ
変更部180とを備える。
2の実施の形態のブロック図が示されている。エコーキ
ャンセラは、送信信号30および自動利得制御回路(図
示せず)からの設定値90を受信し新送信信号40とし
送信信号の大きさを可変する送信信号レンジ変更部15
0と、送信信号レンジ変更部150が出力する新送信信
号40を受信しエコーレプリカ50を生成するエコーレ
プリカ生成部160と、受信信号60に含まれるエコー
信号と対向側から来る信号のうちエコー信号をエコーレ
プリカ生成部160が生成したエコーレプリカ50によ
り消すエコー減算部170と、エコー減算部170から
出力されるエコー残差70およびAGC設定値90を受
信しエコーレプリカ生成部160のタップ係数を更新す
るためエコー残差のレンジを可変するエコー残差レンジ
変更部180とを備える。
【0018】本第2の実施の形態では、第1の実施の形
態と比較し異なる点は、エコーレプリカ生成部160へ
の入力信号が送信信号30から直接入力されるのではな
く、送信信号レンジ変更部150から入力される点であ
る。送信信号レンジ変更部150は、AGC設定値90
の値によって、送信信号30の大きさを可変する。上述
した以外は、第1の実施の形態と同様なので、説明を省
略する。
態と比較し異なる点は、エコーレプリカ生成部160へ
の入力信号が送信信号30から直接入力されるのではな
く、送信信号レンジ変更部150から入力される点であ
る。送信信号レンジ変更部150は、AGC設定値90
の値によって、送信信号30の大きさを可変する。上述
した以外は、第1の実施の形態と同様なので、説明を省
略する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
コーレプリカを生成する部分のタップ係数のダイナミッ
クレンジを一定にすることができるため、回路規模を大
きくしなくて済む。
コーレプリカを生成する部分のタップ係数のダイナミッ
クレンジを一定にすることができるため、回路規模を大
きくしなくて済む。
【図1】本発明のエコーキャンセラの第1の実施の形態
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】本発明のエコーキャンセラの第1の実施の形態
の動作を説明するための図である。
の動作を説明するための図である。
【図3】本発明のエコーキャンセラの第2の実施の形態
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
110,160 エコーレプリカ生成部
120 エコーレプリカレンジ変更部
130,170 エコー減算部
140,180 エコー残差レンジ変更部
150 送信信号レンジ変更部
Claims (8)
- 【請求項1】 自動利得制御回路からの設定値を受信し
エコーレプリカを生成するエコーレプリカ生成手段のタ
ップ係数を更新するためエコー残差のレンジを可変する
エコー残差変更手段と、前記設定値を受信し前記エコー
レプリカ生成手段から出力されたエコーレプリカを可変
するエコーレプリカレンジ変更手段とを備えることを特
徴とするエコーキャンセラ。 - 【請求項2】 前記エコー残差変更手段は前記設定値に
よってエコー残差の大きさを2のべき乗で可変させ、前
記エコーレプリカレンジ変更手段は前記設定値によって
エコーレプリカの大きさを2のべき乗で可変させること
を特徴とする請求項1記載のエコーキャンセラ。 - 【請求項3】 送信信号からエコーレプリカを生成する
エコーレプリカ生成部と、自動利得制御回路からの設定
値を受信し前記エコーレプリカ生成部から出力されたエ
コーレプリカを可変するエコーレプリカレンジ変更部
と、受信信号に含まれるエコー信号と対向側から来る信
号のうち前記エコー信号を前記エコーレプリカレンジ変
更部が出力したエコーレプリカにより消すエコー減算部
と、前記エコー減算部から出力されるエコー残差および
前記設定値を受信し前記エコーレプリカ生成部のタップ
係数を更新するためエコー残差のレンジを可変するエコ
ー残差変更部とを備えることを特徴とするエコーキャン
セラ。 - 【請求項4】 送信信号および自動利得制御回路からの
設定値を受信し送信信号の大きさを可変する送信信号レ
ンジ変更部と、前記送信信号レンジ変更部が出力する送
信信号を受信しエコーレプリカを生成するエコーレプリ
カ生成部と、受信信号に含まれるエコー信号と対向側か
ら来る信号のうち前記エコー信号を前記エコーレプリカ
生成部が生成したエコーレプリカにより消すエコー減算
部と、前記エコー減算部から出力されるエコー残差およ
び前記設定値を受信し前記エコーレプリカ生成部のタッ
プ係数を更新するためエコー残差のレンジを可変するエ
コー残差変更部とを備えることを特徴とするエコーキャ
ンセラ。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のエコ
ーキャンセラを有することを特徴とするADSLシステ
ム。 - 【請求項6】 送信信号からエコーレプリカを生成し、
自動利得制御回路からの設定値を受信し前記エコーレプ
リカを可変し、受信信号に含まれるエコー信号と対向側
から来る信号のうち前記エコー信号を可変されたエコー
レプリカにより消してエコー残差を出力し、前記設定値
および前記エコー残差を受信し、エコーレプリカ生成手
段のタップ係数を更新するためエコー残差のレンジを可
変することを特徴とするエコーキャンセラのトレーニン
グ法。 - 【請求項7】 送信信号および自動利得制御回路からの
設定値を受信し送信信号の大きさを可変し、この可変さ
れた送信信号を受信しエコーレプリカを生成し、受信信
号に含まれるエコー信号と対向側から来る信号のうち前
記エコー信号を生成されたエコーレプリカにより消して
エコー残差を出力し、前記設定値および前記エコー残差
を受信し、エコーレプリカ生成手段のタップ係数を更新
するためエコー残差のレンジを可変することを特徴とす
るエコーキャンセラのトレーニング法。 - 【請求項8】 前記エコー残差の大きさおよび前記エコ
ーレプリカの大きさを2のべき乗で可変させることを特
徴とする請求項6または7記載のエコーキャンセラのト
レーニング法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395114A JP2003198434A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | エコーキャンセラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにadslシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395114A JP2003198434A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | エコーキャンセラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにadslシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003198434A true JP2003198434A (ja) | 2003-07-11 |
Family
ID=27601630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001395114A Withdrawn JP2003198434A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | エコーキャンセラおよびエコーキャンセラのトレーニング法ならびにadslシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003198434A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7564964B2 (en) | 2003-11-04 | 2009-07-21 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Echo canceller |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001395114A patent/JP2003198434A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7564964B2 (en) | 2003-11-04 | 2009-07-21 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Echo canceller |
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Legal Events
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