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JP2003191110A - 正面フライス用のスローアウェイチップ - Google Patents

正面フライス用のスローアウェイチップ

Info

Publication number
JP2003191110A
JP2003191110A JP2001389767A JP2001389767A JP2003191110A JP 2003191110 A JP2003191110 A JP 2003191110A JP 2001389767 A JP2001389767 A JP 2001389767A JP 2001389767 A JP2001389767 A JP 2001389767A JP 2003191110 A JP2003191110 A JP 2003191110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
angle
rake angle
throw
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001389767A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Furuya
孝一 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Tungaloy Co Ltd filed Critical Toshiba Tungaloy Co Ltd
Priority to JP2001389767A priority Critical patent/JP2003191110A/ja
Publication of JP2003191110A publication Critical patent/JP2003191110A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Milling Processes (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特にステンレス鋼のフライス加工に好適するブ
レーカ溝を有するスローアウェイチップを提供する。 【解決手段】 ポジチップであるチップ本体1の上面に
は、切刃との間に幅狭のランド7を挟んで全周に沿うブ
レーカ溝6が設けられるとともに、このブレーカ溝6
は、正面切刃4におけるすくい角θ2が10〜20゜、
外周切刃3におけるすくい角θ1が15〜25゜となる
傾斜面8,9を有し、これらの傾斜面8,9には凹溝1
0が全周に亘って付設され、さらに溝底より上面に立ち
上がる壁面11の中には外周切刃3に沿うように突起1
2が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、正面フライス用
のスローアウェイチップに関し、特にステンレス鋼の切
削に好適なブレーカ溝に関する。
【0002】
【従来の技術】フライス加工は基本的に断続切削である
から、長い間、切屑分断のためのブレーカ溝は不要とさ
れてきた。しかし、ポジタイプの切刃チップに対して
も、ブレーカ溝を設けることによって切削抵抗や切屑排
出などの性能がさらに向上することが判ってきてから
は、急速に実用化が図られてきた。最近では粉末成形技
術の向上により、複雑な形状のブレーカ溝をもつスロー
アウェイチップが製造メーカによって提供されている。
たとえば、特開平6−179111号公報,特開平8−
57709号公報,特開平8−174327号公報など
に開示されたものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記に例示したような
従来のスローアウェイチップは、一般鋼材のフライス加
工に適するものである。したがって、外周切刃部にブレ
ーカ溝を配設する一方で、正面切刃部は、被削材に食い
付く際の衝撃によるチッピングなどの切刃損傷を防止す
るために、すくい角0゜または比較的弱い角度のすくい
角に設定されている。このようなスローアウェイチップ
の登場によって切削性能は大きく改善がされたが、延性
が高くて加工硬化も起きやすいために難削材の一つに数
えられるステンレス鋼の切削には十分応えるものではな
く、特に正面切刃部に溶着した切屑や細かい切粉が加工
面を粗くする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な課題に鑑みなされたもので、多角形平板状をなすチッ
プ本体の側面に逃げ角の付与されたポジチップであっ
て、その上面には切刃の全周に沿ってブレーカ溝の設け
られた正面フライス用のスローアウェイチップにおい
て、前記ブレーカ溝は、切刃との間に幅狭のランドを挟
んで形成されるとともに、正面切刃におけるすくい角が
10〜20゜、外周切刃におけるすくい角が15〜25
゜となる傾斜面を有し、これらの傾斜面には凹溝が全周
に亘って付設され、溝底より上面に立ち上がる壁面の中
には外周切刃に沿う突起が形成されていることを特徴と
する。さらに、前記正面切刃は、5〜30’なるディッ
シュ角を形成して正面フライスに装着されることを特徴
とするものである。
【0005】外周切刃のすくい角は、ステンレス鋼の切
削に好適な15〜25゜としている。15゜より小さい
とすくい効果が十分みられず、25゜を超えると切刃強
度が低下するからである。また正面切刃部については、
被削材への食い付き時衝撃があることから、外周切刃部
より5゜マイナス側にずれたすくい角とするのがよいこ
とが確かめられた。そして、このような大きなすくい角
に伴う切刃強度の低下を防ぐために、幅狭のランドを介
するようにしている。具体的には、ランド幅は0.1〜
0.3mmが好適であり、その1/2程度の幅で面取り
ホーニングを付加することにより一層刃先強度を改善す
ることができる。
【0006】さらにこのブレーカ溝は、流出する切屑が
溝の壁面と強く接触して切削抵抗の増大や切屑溶着を起
こすことがないように、すくい角を構成する傾斜面に凹
溝を設け、溝底より上面に立ち上がる壁面の途中には突
起を設けて、切屑の裏面とブレーカ溝面との間に非接触
部分を形成させている。また、5〜30’という極く小
さなディッシュ角を設けることは、正面切刃と加工面と
が全面当たりして細かな切粉が加工面に圧着することが
ないようにする一方で、できる限り小さなディッシュ角
として平坦な加工面が得られるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態につ
いて、図を参照しながら説明する。図1〜図2に示すス
ローアウェイチップは、四角形平板状をなすチップ本体
1の4隅が面取りされ、面取り部分を含んで側面2には
全周に逃げ角の付与されたポジチップである。チップ本
体1の上面と側面2との交差稜線に切刃が形成され、そ
のうちの主稜線部分が外周切刃3となる。面取り部分
は、スローアウェイチップが装着されたときにフライス
の正面側に配設される正面切刃4である。そして詳しく
は、外周切刃3と正面切刃4とが交差する角部にさらに
小さな面取り刃5を付設して、隅部の耐欠損性の改善を
図っている。
【0008】チップ本体1の上面には、ブレーカ溝6
が、切刃との間に幅狭のランド7を挟んで全周に設けら
れる。このブレーカ溝6は、図3に示すように、外周切
刃3におけるすくい角θ1が15〜25゜となる傾斜面
8を有し、図4に示すように、正面切刃4におけるすく
い角θ2が10〜20゜となる傾斜面9を有して形成さ
れる。そして、傾斜面8,9には凹溝10が全周に亘っ
て付設される。この実施例では円弧状の凹溝10として
いる。また、ブレーカ溝6の溝底より上面に立ち上がる
壁面11の中には外周切刃3に沿って突起12が配設さ
れる。この実施例では山形の突起12を並べたものであ
るが、土手状に連なるものでもよい。
【0009】外周切刃3のすくい角θ1は、ステンレス
鋼の切削に最適な角度が選択されたものである。すくい
角θ1が大きすぎると耐欠損性の低下を招くことになる
が、ランド7による補強効果との組合せによってθ1=
25゜という大きなすくい角を実現させている。すくい
角θ1が15゜という角度は、ステンレス鋼切削におけ
る切屑の溶着を防ぐための下限である。正面切刃4のす
くい角θ2は、被削材への食い付き時の衝撃に抗するた
めにθ1より5゜だけマイナスした小さなすくい角の範
囲としている。
【0010】切刃によって生成される切屑は、傾斜面
8,9を擦過して流出するが、凹溝10の部分では擦過
しないことから、全体の擦過面積が小さく抑えられる。
また、もともと切屑に強制的な変形作用を及ぼす壁面1
1に突起12を設けることも、切屑接触面積を小さくす
ることで、強い擦過によって起きる圧着や切削抵抗の増
大などを防ぐ作用を有する。
【0011】この発明のスローアウェイチップが正面フ
ライスに装着されたときに、図5に示すように、正面切
刃4が被削材13との間で5〜30’なるディッシュ角
βを有して配設されるようにする。ステンレス鋼のフラ
イス加工の場合、加工面を荒らす原因は、溶着によるこ
とのほか、正面切刃4によって生成される細かい切粉が
加工面に圧着することが挙げられる。溶着はすくい角θ
2の効果によって抑制され、切粉の圧着はディッシュ角
βにより防止されるようにしている。ただし、ディッシ
ュ角βが大きすぎると、理論面粗さが大きくなるので推
奨されない。
【0012】図6は、ステンレス鋼のフライス切削にお
いて、正面切刃4のすくい角θ2とディッシュ角βとの
組合せを変えて行った試験結果を示し、加工面の状態を
圧着物の量によって判定したものである。これより、す
くい角θ2およびディッシュ角βの効果が確認できる。
【0013】
【発明の効果】この発明の正面フライス用のスローアウ
ェイチップは、ポジチップの上面に配設した独特のブレ
ーカ溝と、正面フライス装着時に形成されるディッシュ
角とによって、殊にステンレス鋼のような延性の高い難
削材に対して、切刃の耐欠損性を損なうことがなく、溶
着が起きにくく、切削抵抗の抑えられた切削ができるよ
うになる。また、加工面も良好となるが、特に細かい切
粉が圧着して加工面を荒らすことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】正面切刃と被削材との関係を示す切削状態の説
明図である。
【図6】圧着物の状態を調べた切削試験結果である。
【符号の説明】
3 外周切刃 4 正面切刃 6 ブレーカ溝 7 ランド 10 凹溝 12 突起 θ1,θ2 すくい角 β ディッシュ角

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状をなすチップ本体の側面に
    逃げ角の付与されたポジチップであって、その上面には
    切刃の全周に沿ってブレーカ溝の設けられた正面フライ
    ス用のスローアウェイチップにおいて、前記ブレーカ溝
    は、切刃との間に幅狭のランドを挟んで形成されるとと
    もに、正面切刃におけるすくい角が10〜20゜、外周
    切刃におけるすくい角が15〜25゜となる傾斜面を有
    し、これらの傾斜面には凹溝が全周に亘って付設され、
    溝底より上面に立ち上がる壁面の中には外周切刃に沿う
    突起が形成されていることを特徴とする正面フライス用
    のスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 前記正面切刃は、5〜30’なるディッ
    シュ角を形成して正面フライスに装着されることを特徴
    とする請求項1に記載の正面フライス用のスローアウェ
    イチップ。
JP2001389767A 2001-12-21 2001-12-21 正面フライス用のスローアウェイチップ Pending JP2003191110A (ja)

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Cited By (3)

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