JP2003188182A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタ及びその製造方法Info
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Abstract
も、低融点ガラス基板上に高品質の酸化膜が形成され、
且つ良好な移動度を備えた薄膜トランジスタの製造方法
を提供し、以て薄膜トランジスタの高性能化を実現する
ことを目的とする。 【解決手段】 半導体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極と
を含む積層構造を有する薄膜トランジスタの製造方法で
あって、絶縁性の基板に多結晶シリコンからなる半導体
薄膜を形成する半導体薄膜形成工程と、上記半導体薄膜
の上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程とを備え、上記
酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜
を成膜する成膜工程と、酸素原子を含有する気体の加圧
雰囲気下で熱処理を行う第1のアニール工程とを組み合
わせて行い、上記第1のアニール工程に連続して乾燥雰
囲気下で熱処理を行う第2のアニール工程を行う。
Description
及びその製造方法に関する。また、これらを用いたアク
ティブマトリクス型の液晶表示装置や、エレクトロルミ
ネッセンス表示装置等、及びその製造方法に関する。
ネッセンスディスプレイの駆動用素子として開発されて
いる薄膜トランジスタ(TFT)のうち、多結晶シリコ
ンを用いたTFTは、同一基板上に画素アレイと周辺の
駆動回路を一体的に形成できること、又高機能な回路を
パネルに内蔵することにより所謂システム−オン−パネ
ル化が可能になることなどの理由から注目を集めてい
る。
タでは、低コスト化を図るために基板として高価な石英
基板の代わりに安価な低融点ガラス基板を用いることが
検討されている。しかしながら、低融点ガラス基板を用
いた多結晶シリコン薄膜トランジスタでは、低融点ガラ
ス基板の特性上プロセス温度を700℃以下とすること
が必須であり、いわゆる低温ポリシリコンプロセスの開
発が行われている。
タは、半導体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極とを含む積
層構造を有し、半導体薄膜形成工程と、素子領域形成工
程と、酸化膜形成工程とを行うことにより製造される。
半導体薄膜形成工程では、絶縁性の基板に多結晶シリコ
ンからなる半導体薄膜を形成する。素子領域形成工程で
は、半導体薄膜を島状にパタニングして薄膜トランジス
タの素子領域を形成する。また、酸化膜形成工程では、
半導体薄膜の上にゲート絶縁膜となる酸化膜を形成す
る。
MOSLSI半導体プロセスでは、シリコンを900℃
以上の温度で熱酸化してゲート絶縁膜を形成することが
一般的である。熱酸化することにより汚染のない理想的
なSi/SiO2界面を形成できることと、緻密な酸化
シリコン薄膜が形成できることなどの理由からこのよう
な手法が用いられている。
度は、低融点ガラスの軟化点を遙かに超える温度である
ため、上述した低温ポリシリコンプロセスにおいては、
熱酸化プロセスは用いることができない。このため、従
来は、低温で酸化シリコンの成膜が可能なプラズマCV
D法を用いてゲート絶縁膜を形成している。
公報、特開平11−126750号公報、特開平11−
330476号公報、特開平11−330477号公報
などでは、0.2Mpa〜5Mpa程度の高圧の酸化性
雰囲気中で、700℃程度という低融点ガラス基板の耐
熱限界内でシリコン薄膜上に熱酸化膜を形成する方法が
開示されている。この方法は、常圧下では900℃以上
必要な熱酸化工程を高圧下で行うことにより酸化温度を
下げ、低融点ガラス基板の軟化点以下の温度でシリコン
の熱酸化膜の形成を可能にしたものである。
法はシリコン薄膜を直接熱酸化してシリコン薄膜上にゲ
ート絶縁膜を形成するものであり、この方法は酸化レー
トが比較的低い為、所定の膜厚の酸化膜を形成する為に
2時間以上を要している。低融点ガラス基板の耐熱限界
内である700℃程度であっても、1時間を超える長時
間のアニールは、低融点ガラス基板の収縮率が大きくな
り、熱酸化膜形成後の微細パタンの形成に支障を来すと
いう問題がある。
化性雰囲気中において熱酸化を行う場合には、熱酸化膜
形成後の半導体薄膜中に多量の水素イオンが残留する。
そして、この水素イオンの存在により、薄膜トランジス
タのチャンネルを流れるキャリアはイオン散乱を受ける
ため、完成した薄膜トランジスタの移動度が低下してし
まうという問題がある。
制しながら低融点ガラス基板上に高品質の酸化膜が形成
され、且つ良好な移動度を備えた薄膜トランジスタは未
だ確立されていないのが現状である。
鑑みて創案されたものであり、低融点ガラス基板の収縮
が抑制されながらも、低融点ガラス基板上に高品質の酸
化膜が形成され、且つ良好な移動度を備えた薄膜トラン
ジスタの製造方法を提供し、以て薄膜トランジスタの高
性能化を実現することを目的とする。
ランジスタを用いて液晶表示装置及びエレクトロトルミ
ネッセンス表示装置の高性能化を実現することである。
発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、半導体薄膜
と酸化膜とゲート電極とを含む積層構造を有する薄膜ト
ランジスタの製造方法であって、絶縁性の基板に多結晶
シリコンからなる半導体薄膜を形成する半導体薄膜形成
工程と、半導体薄膜の上に酸化膜を形成する酸化膜形成
工程とを備え、酸化膜形成工程は半導体薄膜上に酸化シ
リコン膜を成膜する成膜工程と、酸素原子を含有する気
体の加圧雰囲気下で熱処理を行う第1のアニール工程と
を組み合わせて行い、第1のアニール工程に連続して乾
燥雰囲気下で熱処理を行う第2のアニール工程を行うこ
とを特徴とするものである。
タの製造方法では、基板の収縮が抑制されつつも酸化膜
が緻密化され、さらに、半導体薄膜にキャリアの散乱中
心となる余分な水分子、水素イオン等が残留することが
ない。
液晶表示装置の製造方法は、画素電極とこれを駆動する
薄膜トランジスタとが配された第1の基板と画素電極に
対面する電極が配された第2の基板とが所定の間隙をお
いて対向配置されるとともに間隔に液晶が保持されてな
る表示パネルを有し、薄膜トランジスタが半導体薄膜と
酸化膜とゲート電極とを含む積層構造を有する液晶表示
装置の製造方法であって、第1の基板に多結晶シリコン
からなる半導体薄膜を形成する半導体薄膜形成工程と、
半導体薄膜の上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程とを
備え、酸化膜形成工程は半導体薄膜上に酸化シリコン膜
を成膜する成膜工程と、酸素原子を含有する気体の加圧
雰囲気下で熱処理を行う第1のアニール工程とを組み合
わせて行い、第1のアニール工程に連続して乾燥雰囲気
下で熱処理を行う第2のアニール工程を行うことを特徴
とするものである。
製造方法では、薄膜トランジスタを製造する際に、第1
基板の収縮が抑制されつつも酸化膜が緻密化され、さら
に、半導体薄膜にキャリアの散乱中心となる余分な水分
子、水素イオン等が残留することがない。
エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法は、絶縁
性の基板にエレクトロルミネッセンス素子とこれを駆動
する薄膜トランジスタが配され当該薄膜トランジスタが
半導体薄膜と酸化膜とゲート電極とを含む積層構造を有
するエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法であ
って、絶縁性の基板に多結晶シリコンからなる半導体薄
膜を形成する半導体薄膜形成工程と、半導体薄膜の上に
酸化膜を形成する酸化膜形成工程とを備え、酸化膜形成
工程は半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成膜する成膜工
程と、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理
を行う第1のアニール工程とを組み合わせて行い、第1
のアニール工程に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を行う
第2のアニール工程を行うことを特徴とするものであ
る。
ネッセンス表示装置の製造方法では、薄膜トランジスタ
を製造する際に、絶縁性基板の収縮が抑制されつつも酸
化膜が緻密化され、さらに、半導体薄膜にキャリアの散
乱中心となる余分な水分子、水素イオン等が残留するこ
とがない。
薄膜トランジスタは、半導体薄膜と酸化膜とゲート電極
とを含む積層構造を有する薄膜トランジスタであって、
半導体薄膜は絶縁性の基板に形成された多結晶シリコン
からなり、酸化膜は半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成
膜する成膜処理と、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲
気下で熱処理を行う第1のアニール処理とを組み合わせ
且つ当該第1のアニール処理に連続して乾燥雰囲気下で
熱処理を行う第2のアニール処理を行うことにより形成
されることを特徴とするものである。
タは、基板の収縮が抑制されつつも酸化膜が緻密化され
ており、さらに、キャリアの散乱中心となる余分な水分
子、水素イオン等が半導体薄膜から脱離した状態とされ
ている。
液晶表示装置は、画素電極とこれを駆動する薄膜トラン
ジスタとが配された第1の基板と画素電極に対面する電
極が配された第2の基板とが所定の間隙をおいて対向配
置されるとともに間隔に液晶が保持されてなる表示パネ
ルを有し、薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜とゲ
ート電極とを含む積層構造を有する液晶表示装置であっ
て、半導体薄膜は第1の基板に形成された多結晶シリコ
ンからなり、酸化膜は半導体薄膜上に酸化シリコン膜を
成膜する成膜処理と、酸素原子を含有する気体の加圧雰
囲気下で熱処理を行う第1のアニール処理とを組み合わ
せ且つ当該第1のアニール処理に連続して乾燥雰囲気下
で熱処理を行う第2のアニール処理を行うことにより形
成されることを特徴とするものである。
は、表示パネルに備えられた薄膜トランジスタにおい
て、第1基板の収縮が抑制されつつも酸化膜が緻密化さ
れ、さらに、キャリアの散乱中心となる余分な残留水分
子、水素イオン等が半導体薄膜から離脱した状態とされ
ている。
エレクトロルミネッセンス表示装置は、絶縁性の基板に
エレクトロルミネッセンス素子とこれを駆動する薄膜ト
ランジスタが配され、当該薄膜トランジスタが半導体薄
膜と酸化膜とゲート電極とを含む積層構造を有するエレ
クトロルミネッセンス表示装置であって、半導体薄膜は
絶縁性の基板に形成された多結晶シリコンからなり、酸
化膜は半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成膜する成膜処
理と、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理
を行う第1のアニール処理とを組み合わせ且つ当該第1
のアニール処理に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を行う
第2のアニール処理を行うことにより形成されることを
特徴とするものである。
ネッセンス表示装置では、絶縁性の基板の備えられた薄
膜トランジスタにおいて、絶縁性の基板の収縮が抑制さ
れつつも酸化膜が緻密化され、さらに、キャリアの散乱
中心となる余分な残留水分子、水素イオン等が半導体薄
膜から離脱した状態とされている。
に係る薄膜トランジスタ及びその製造方法、液晶表示装
置及びその製造方法、エレクトロルミネッセンス表示装
置及びその製造方法について詳細に説明する。まず、基
本となる薄膜トランジスタ及びその製造方法を説明す
る。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものでは
なく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更
可能である。
ランジスタであって、半導体薄膜3と、ゲート酸化膜4
と、ゲート電極5とを含む積層構造を有する薄膜トラン
ジスタの断面図である。図1においては、低融点ガラス
からなる絶縁基板1上に窒化シリコンからなるバッファ
層2a及び酸化シリコンからなるバッファ層2bが積層
され、当該バッファ層2b上にpチャンネル型薄膜トラ
ンジスタ(以下、pch−TFTと呼ぶことがある。)
6及びnチャンネル型薄膜トランジスタ(以下、nch
−TFTと呼ぶことがある。)7が形成されている。ま
た、pch−TFT6及びnch−TFT7は、多結晶
シリコンからなる半導体薄膜3を覆うように酸化シリコ
ンからなるゲート酸化膜4が形成され、当該ゲート酸化
膜4上にゲート電極5が形成されて構成されている。
7では、酸化シリコンからなるゲート酸化膜4が緻密化
されて形成されている。これにより、このpch−TF
T6及びnch−TFT7では、ゲート酸化膜4の膜中
固定電荷及び欠陥準位が低減し、また、半導体薄膜/ゲ
ート酸化膜界面の欠陥準位が低減し、その結果、閾電圧
のばらつきの低減、ホットキャリア耐の向上等が実現さ
れており、低融点ガラスからなる絶縁基板1上に高品質
なゲート酸化膜4が形成されている。
TFT7では、半導体薄膜3中の水素イオンの存在量
が、薄膜トランジスタとして機能する上で適当な量に調
整されている。これにより半導体薄膜中の多量の水素イ
オンがキャリアの散乱を引き起こし、キャリア移動度が
低下するということが防止されるため、移動度の向上が
実現されている。
のpch−TFT6及びnch−TFT7においては低
閾電圧、及び高キャリア移動度を備えた高品質な薄膜ト
ランジスタが実現されている。
係る薄膜トランジスタは、以下のようにして製造するこ
とができる。
らなる絶縁基板1上に、窒化シリコンからなるバッファ
層2a及び酸化シリコンからなるバッファ層2bを順に
成膜する。各バッファ層の膜厚は例えば100nm〜4
00nm程度である。続いて、バッファ層2bの上に非
晶質シリコンからなる半導体薄膜3を成膜する。半導体
薄膜3の膜厚は、例えば60nm〜160nm程度であ
る。以上の成膜は、プラズマCVD法やLPCVD法な
どを用いて連続的に行うことができる。なお、絶縁基板
1としては、例えば旭硝子社製のAN635やANl0
0を用いることができる。ここで、AN635の歪点は
635℃であり、ANl00の歪点は670℃である。
あるいは、コーニング社製のCode1737を用いる
ことができる。Code1737の歪点は667℃であ
る。バッファ層2bを構成するSiO2膜は、Si
H4、Si2H6などの無機系のシランガスと、O2、
N2Oガス等とを分解して成膜することが好ましい。ま
た、TEOS等の有機系シランガスと、O2、N2Oガ
ス等とを分解して生成しても良い。あるいは、スパッタ
リング法や蒸着法によってSiO2膜を形成しても良
い。また、非晶質シリコンからなる半導体薄膜3の成膜
にプラズマCVD法を用いた場合は、膜中の水素を脱離
する為に、窒素雰囲気中で略400℃〜450℃の温度
で1時間程度のアニールを行う。
波長が略200nm〜400nmのエキシマレーザ光を
照射してエキシマレーザアニール(ELA)を行い、半
導体薄膜3の非晶質シリコンを多結晶シリコンに転換す
る。エキシマレーザアニールは、レーザ光をパルス状に
半導体薄膜3に照射して加熱溶融し、冷却過程で再結晶
化を図るものであり、従来の固相成長に比ベスループッ
ト良く半導体薄膜3を結晶化できる。また、半導体薄膜
3の非晶質シリコンの多結晶シリコンへの転換はエキシ
マレーザアニールに限定されるものではなく、固体レー
ザ、またはフラッシュランプ等を用いてアニールを施
し、非晶質シリコンを多結晶シリコンに転換しても良
い。
ンからなる半導体薄膜3をエッチングして島状にパタニ
ングする。
マCVD法により、酸化シリコン薄膜を例えば20nm
〜200nmの膜厚に成膜する。ここで、酸化シリコン
薄膜の成膜方法は、プラズマCVD法に限定されるもの
ではなく、例えば、減圧CVD法、常圧CVD法、スパ
ッタリング法など、従来公知の方法を用いることが可能
である。
膜3とプラズマCVD法により成膜された酸化シリコン
薄膜とに対して、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気
下で第1のアニール処理を施し、酸化シリコン薄膜を緻
密化してゲート絶縁膜の役割を果たすゲート酸化膜4と
する。このような第1のアニール処理としては、例えば
高圧の水蒸気によるアニール(以下、高圧水蒸気アニー
ルと呼ぶ場合がある。)が好適である。ここでアニール
処理条件としては、アニール温度は、例えば200℃〜
590℃程度であり、圧力は例えば0.2Mpa〜5M
pa、処理時間は例えば1時間程度である。
第1のアニール処理を行ったチャンバー内において、チ
ャンバー内雰囲気を水蒸気から例えば乾燥酸素に変更し
て熱処理を行い、半導体薄膜3をアニールする(以下、
この熱処理を第2の熱処理と呼ぶ。)。第2の熱処理に
おいて半導体薄膜3をアニールする際の雰囲気は乾燥酸
素に限定されるものではなく、乾燥雰囲気であれば良
く、大気雰囲気、不活性ガス雰囲気でも良く、不活性ガ
スとしては例えば窒素が好適である。そして、本発明に
おいては、上述した乾燥雰囲気には、真空状態も含まれ
る。また、アニール処理条件としては、熱処理温度は、
例えば200℃〜590℃、圧力は例えば1Mpa〜2
Mpa、処理時間は例えば1時間程度である。
ン薄膜を高圧水蒸気で酸化した時の酸化レートは温度と
圧力に依存するが、例えば600℃、2Mpaの水蒸気
中で多結晶シリコン薄膜を酸化した場合、熱酸化膜は2
0nm/h〜40nm/hの成長速度で形成される。し
たがって、一般的に薄膜トランジスタのゲート酸化膜と
して用いられる膜厚の50nmをこの熱酸化膜だけで形
成すると、100分〜200分程度のアニール時間が必
要になる。そして、600℃程度の温度であっても、こ
れだけの時間を掛けてアニールを行うと、通常多結晶シ
リコン薄膜トランジスタの製造プロセスで用いられるガ
ラス基板では基板収縮率が100ppm以上となり、ア
ニール後の微細パタンのアライメント、すなわち位置合
わせができなくなる。一方、アニール温度を低くした場
合には、基板収縮は抑制できるが、酸化レートが減少す
るため酸化プロセスに要する時間が大幅に長くなり、ス
ループットの減少を招くため現実的ではない。
多結晶シリコンからなる半導体薄膜3の素子領域に、例
えばプラズマCVD法により酸化シリコン薄膜を成膜
し、当該酸化シリコン薄膜が形成された状態で当該酸化
シリコン薄膜と多結晶シリコンからなる半導体薄膜3
を、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下でアニール
する。これにより、成膜した酸化シリコン薄膜と半導体
薄膜3である多結晶シリコンの素子領域との界面に熱酸
化膜を形成するとともに、先に成膜した酸化シリコン薄
膜の緻密化を図っている。そして、具体的な手法として
は、高圧水蒸気アニールが好適である。
主としてCVD法により成膜された酸化シリコン薄膜の
緻密化を目的とする為、高圧水蒸気アニールのアニール
条件は、例えばアニール温度が200℃〜590℃程
度、アニール時間が1時間〜2時間程度で良く、すなわ
ちガラス基板を収縮しない程度の温度で高圧水蒸気アニ
ールを行うことができる。これにより、ガラス基板の収
縮を十分に実用許容範囲に収めることができる。したが
って、アニール後に、ガラス基板の熱収縮により微細パ
タンのアライメント、すなわち位置合わせができなくな
るという不具合を生じることなく、高品質なゲート酸化
膜4を低融点ガラスからなる絶縁基板1上に形成するこ
とができる。
り酸化シリコン薄膜と多結晶シリコンとの界面が熱酸化
されて熱酸化膜が生成され、酸化シリコン薄膜と多結晶
シリコンとの界面状態が良好になる。すなわち、酸化シ
リコン薄膜と半導体薄膜3である多結晶シリコン薄膜と
の界面に極薄くではあるが熱酸化膜を導入できるため、
Si/SiO2界面における欠陥も減少できるという利
点がある。
て、パッシベーション膜である層間絶縁膜を形成後に、
酸化能力のある気体を含む雰囲気、例えば水蒸気中にお
いて0.2MPa〜5MPa、300℃〜600℃の条
件でアニールを行うと、層間絶縁膜が酸化シリコン薄膜
からなる場合には、酸化シリコン薄膜のバッファド弗酸
によるエッチングレートがアニールをしない場合と比較
して低下する。例えばプラズマCVD法により成膜した
酸化シリコン薄膜は、as−depoの状態でのエッチ
ングレートは略80nm/minとなる。一方、プラズ
マCVD法により成膜した酸化シリコン薄膜に対して高
圧水蒸気アニールを行った後にアニール温度550℃、
アニール時間1時間でアニールを行った場合のエッチグ
ンレートは、略37nm/minに低下する。すなわ
ち、高圧水蒸気アニールを行うことにより、エッチング
レートの良好な高品質な酸化シリコン薄膜が実現されて
いる。これは、高圧の水蒸気により、550℃程度の低
温でも酸化シリコンが緻密化したことによる。そして、
上述した、いわゆる緻密化アニールにより膜中固定電荷
及び欠陥準位が低減し、また、半導体薄膜/ゲート酸化
膜界面の欠陥準位が低減し、その結果、閾電圧のばらつ
きの低減、ホットキャリア耐圧の向上が実現された高品
質なゲート酸化膜を実現することが可能となり、薄膜ト
ランジスタの性能向上を図ることが可能となる。
等による酸化シリコン薄膜の成膜と高圧水蒸気による熱
酸化膜である酸化シリコンの生成とを組み合わせて、効
率よく高品質なゲート酸化膜を形成することができる。
すなわち、高圧水蒸気による熱酸化に比べCVD法は成
膜レートが高い為、スループットが良くなる。しかし、
CVD法で成膜した酸化シリコンは欠陥を多く含んでい
る。そこで、CVD法で酸化シリコン薄膜を成膜した後
に高圧水蒸気アニールを行うことで、酸化シリコン薄膜
中の欠陥を修復し、酸化シリコン薄膜を緻密化してい
る。すなわち、高圧水蒸気アニールを行うことにより、
シリコン酸化物中で未結合となっているシリコン原子の
結合手に酸素原子を導入することで、酸化シリコン薄膜
の緻密化が可能になる。そして、酸化シリコン薄膜を緻
密化することにより、膜中固定電荷及び欠陥準位を低減
し、また、半導体薄膜/ゲート酸化膜界面の欠陥準位を
低減し、閾電圧のばらつきの低減、ホットキャリア耐圧
の向上がなされた高品質なゲート酸化膜を実現してい
る。
処理に連続して、雰囲気を水蒸気から例えば乾燥酸素に
変更して第2の熱処理を行い、半導体薄膜3及び酸化シ
リコン薄膜、すなわちゲート酸化膜4をアニールする。
上述したように高圧水蒸気アニールは酸化シリコン薄膜
の緻密化、欠陥準位の低減等に効果を発揮するが、これ
らの反応に寄与しない水分子、または水素イオンが大量
に半導体薄膜3である多結晶シリコン薄膜中に残留す
る。そして、これらの多結晶シリコン薄膜中に残留した
水素イオン等がキャリアの散乱中心となり、キャリアの
移動度の低下を引き起こすことが本発明者の検討により
明らかとなった。
水蒸気アニールに連続して半導体薄膜3に対して、乾燥
雰囲気下において熱処理を施す。これにより、半導体薄
膜3をアニールし、半導体薄膜3からキャリアの散乱中
心となる余分な残留水分子、水素イオン等を脱離させる
ことができる。その結果、余分な残留水分子、水素イオ
ン等に起因したキャリアの移動度の低下を防止すること
が可能となる。
ラス基板の収縮を抑制しながら、高品質のゲート酸化膜
4を形成し、且つ良好な移動度を備えた半導体薄膜3を
形成することが可能とされる。
は、例えば高圧水蒸気酸化処理装置を用いることができ
る。図6は、高圧水蒸気アニールに用いて好適な高圧水
蒸気酸化処理装置の一構成例を示す概略構成図である。
図6に示す高圧水蒸気酸化処理装置101は、気密にシ
ールされた圧力容器102と、当該圧力容器102内で
気密にシールされて収納された反応容器103とを備え
ている。外側に配された圧力容器102は例えばステン
レスチールで構成されており、内側に配された反応容器
103は例えば石英ガラスで構成されている。そして、
反応容器103の内部が処理室104とされており、処
理室104は反応容器103により試料に金属粉末等の
不純物が混入することが防止される。また、圧力容器1
02と反応容器103との間には、反応容器103の周
囲を囲むようにヒータ105が配されており、当該ヒー
タ105により処理室104内の温度を300℃〜70
0℃に加熱、維持できるようになっている。そして、圧
力容器102には昇圧ライン106及び減圧ライン10
7が接続されている。また、処理室104には、処理ガ
ス供給ライン108及び処理ガス排気ライン109が接
続されている。ここで、処理ガスとは、水蒸気を主成分
とする雰囲気又は窒素など不活性な気体の雰囲気を生成
するガスを意味する。
(RV)111、フローメータ112、バルブ(V)1
13を有し、バルブ(V)113の開閉により圧力容器
102内に空気を供給して、圧力容器102の内圧を
0.1Mpa〜5Mpaまで昇圧できるようになってい
る。減圧ライン107は、バルブ(V)114を備え、
当該バルブ(V)114の開閉により圧力容器102内
の空気を排気し、圧力容器102内を減圧できるように
なっている。
酸素、不活性ガス等を供給する第1の供給ライン115
と水を供給する第2の供給ライン116とに分枝してい
る上流部、及び処理室104内に処理ガスを放出する為
の下流部を備えて構成されている。下流部には、処理ガ
スを予め処理室104内と同等の温度に加熱するヒータ
117が配置されている。上流部の第1の供給ライン1
15は、供給源118、減圧弁(RV)119、フロー
メータ120、バルブ(V)121を有し、バルブ
(V)121の開閉により処理室104内に処理ガスを
供給し、処理室104を所定の処理ガス雰囲気にすると
ともに、処理室104を0.1Mpa〜5Mpaまで昇
圧できるようになっている。水を供給する第2の供給ラ
イン116は、ポンプ(P)123、バルブ(V)12
4を有し、ポンプ(P)123により水源122から水
を汲み上げ、バルブ(V)124の開閉によりヒータ1
17に水を供給し、当該ヒータ117で水を蒸発させて
水蒸気を処理室104内に供給している。
(V)125を備え、当該バルブ(V)125の開閉に
より処理室104内の処理ガスを排気できるようになっ
ている。
ージ126が配されており、当該基板ステージ126上
に処理対象となるガラス基板やシリコン基板などを配置
する。以上のように構成された高圧水蒸気酸化処理装置
により、上述した高圧水蒸気アニールを行うことができ
る。
は、処理室104への水蒸気の供給を止め、処理室10
4内の雰囲気を例えば乾燥酸素のみとすることにより、
上述した乾燥熱処理を行うことが可能とされている。以
上のように構成された高圧水蒸気酸化処理装置101に
より、本発明における高圧水蒸気アニール及び第2の熱
処理を行うことができる。
の閾電圧Vthを制御する目的で、例えばB+イオンを
0.1×1012/cm2〜4×1012/cm2程度
のドーズ量でイオン注入する。この際の加速電圧は20
keV〜200keV程度である。
の上に、A1,Ti,Mo,W,Ta、ドープト多結晶
シリコン等、あるいはこれらの合金を例えば200nm
〜800nmの膜厚で成膜し、パタニングすることによ
りゲート電極5を作製する。そして、図8に示すように
P+イオンを例えば質量分離イオン注入法で半導体薄膜
3に注入し、LDD構造を作製する為のLDDイオン注
入を絶縁基板1の全面に行う。このときのドーズ量は、
例えば6×1012/cm2〜5×1013/cm2程
度であり、加速電圧は例えば20keV〜200keV
程度である。LDDイオン注入の結果、ゲート電極1の
下方にはチャネル領域chが残され、その他の部分はL
DDイオン注入の対象となっている。
注入後、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する為
のレジスト8,9を形成し、図10に示すように質量分
離型または非質量分離型のイオンシャワードーピング装
置でP+イオンを半導体薄膜3に注入する。このときの
ドーズ量は、例えば1×1014/cm2〜1×10
15/cm2程度であり、加速電圧は例えば20keV
〜200keV程度である。これにより、nチャネル型
の薄膜トランジスタのソース領域S及びドレイン領域D
を形成する。なお、ソース領域Sとチャネル領域chと
の間、及びドレイン領域Dとチャネル領域chとの問に
はLDD領域が残される。以上によりnチャネル型の薄
膜トランジスタが形成される。
の薄膜トランジスタを形成する為のレジスト10を形成
し、図12に示すように質量分離型または非質量分離型
のイオンシャワードーピング装置でB+イオンを半導体
薄膜3に注入する。このときのドーズ量は、例えば1/
cm2〜3×1015/cm2程度であり、加速電圧は
例えば加速電圧10keV〜100keV程度である。
これにより、pチャネル型の薄膜トランジスタのソース
領域S及びドレイン領域Dが形成され、pチャネル型の
薄膜トランジスタが形成される。
動度を備えた高品質なpch−TFT6及びnch−T
FT7を製造することができる。
とする酸化シリコン薄膜を成膜した後に高圧水蒸気アニ
ール及び第2の熱処理を行う場合について説明したが、
本発明においては、多結晶シリコン薄膜からなる半導体
薄膜3の素子領域上を比較的低温、且つ短時間の高圧水
蒸気アニールで薄く熱酸化した後、その上にCVD法な
どの手段で酸化シリコン薄膜を成膜しても良い。このよ
うな方法によっても、上記と同様な効果を得ることが可
能であり、ガラス基板の収縮を抑制しながら高品質のゲ
ート酸化膜4を形成し、且つ良好なキャリア移動度を備
えた半導体薄膜3を形成することができる。
らなる半導体薄膜3をエッチングすることによりパタニ
ングし、素子領域を形成した後に酸化シリコン薄膜を形
成する場合について説明したが、本発明においては、パ
タニング、すなわち素子領域の形成は、必ずしもゲート
酸化膜4の形成前に行う必要はなく、酸化シリコン薄膜
の形成後に行っても良い。すなわち、上記と同様にして
高圧水蒸気アニール及び第2の熱処理を行うことにより
ゲート酸化膜4を形成した後にパタニング、すなわち素
子形成を行っても良い。
2の熱処理を行う際に、半導体薄膜3はまだパタニング
されていないため、パタニング、すなわち素子領域の形
成をゲート酸化膜4の形成前に行う場合よりも高い温度
で酸化シリコン薄膜を形成することが可能である。この
場合、ガラス基板自体の収縮は発生するがパタニング、
すなわち素子領域の形成が後工程となるため、微細パタ
ンのアライメント、すなわち位置合わせができなくなる
という不具合が発生することはなく、パタニング工程に
悪影響を与えることがない。
4とする酸化シリコン薄膜を成膜した後に高圧水蒸気ア
ニール及び第2の熱処理を行っても良く、また、多結晶
シリコン薄膜からなる半導体薄膜3の素子領域上を比較
的低温、且つ短時間の高圧水蒸気アニールで薄く熱酸化
した後、その上にCVD法などの手段で酸化シリコン薄
膜を成膜しても良い。
の薄膜トランジスタを例に説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えばボトムゲート構造の薄
膜トランジスタに適用することも可能である。
な実施の形態について説明する。図13は、本発明に係
る薄膜トランジスタの第1の実施の形態であり、本発明
を適用して形成した薄膜トランジスタ基板の構成例を示
す断面図である。
の薄膜トランジスタを低融点ガラスからなる絶縁基板1
1上に形成している。本実施の形態はアクティブマトリ
クス型表示装置の駆動基板に用いられるものであり、絶
縁基板11上には画素スイッチング用の薄膜トランジス
タ(以下、画素トランジスタと呼ぶ。)と、周辺回路を
構成する薄膜トランジスタ(以下、駆動回路用トランジ
スタと呼ぶ。)とを形成している。画素トランジスタは
ダブルゲート構造のnチャネル型薄膜トランジスタ(n
ch−TFT)18であり、駆動回路用トランジスタは
CMOSとし、pチャネル型薄膜トランジスタ(pch
−TFT)16及びnチャネル型トランジスタ(nch
−TFT)17を含んでいる。
は、低融点ガラスからなる縁基板11上に窒化シリコン
からなるバッファ層12a及び酸化シリコンからなるバ
ッファ層12bが積層され、当該バッファ層12b上に
pch−TFT16、nch−TFT17及びnch−
TFT18が形成されている。また、それぞれのトラン
ジスタは、多結晶シリコンからなる半導体薄膜13を覆
うように酸化シリコンからなるゲート酸化膜14が形成
され、当該ゲート酸化膜14上にゲート電極15が形成
されている。
17及びnch−TFT18では、酸化シリコンからな
るゲート酸化膜14が緻密化されて形成されている。こ
れにより、このpch−TFT16、nch−TFT1
7及びnch−TFT18では、ゲート酸化膜14の膜
中固定電荷及び欠陥準位が低減し、また、半導体薄膜/
ゲート酸化膜界面の欠陥準位が低減し、その結果、閾電
圧のばらつきの低減、ホットキャリア耐圧の向上等が実
現されており、低融点ガラスからなる絶縁基板11上に
高品質なゲート酸化膜14が形成されている。
TFT17及びnch−TFT18では、半導体薄膜1
3中の水素イオンの存在量が、薄膜トランジスタとして
機能する上で適当な量に調整されている。これにより半
導体薄膜中の多量の水素イオンがキャリアの散乱を引き
起こし、キャリア移動度が低下するということが防止さ
れるため、移動度の向上が実現されている。
タ基板においては、低閾電圧、及び高キャリア移動度を
備えた高品質な薄膜トランジスタが実現されている。
法について説明する。まず、図14に示すように、低融
点ガラスからなる絶縁基板11上に、窒化シリコンから
なるバッファ層12a及び酸化シリコンからなるバッフ
ァ層12bを順に成膜する。各バッファ層の膜厚は例え
ば100nm〜400nmとする。続いて、バッファ層
12bの上に非晶質シリコンからなる半導体薄膜13を
成膜する。半導体薄膜3の膜厚は、例えば60nm〜1
60nmとする。以上の成膜は、プラズマCVD法によ
り連続的に行う。ここで、絶縁基板11としては、歪点
が635℃である旭硝子社製のAN635を用いる。ま
た、バッファ層2bを構成するSiO2膜は、無機系の
シランガスであるSiH4と、O2ガスとを分解して成
膜する。
3に波長が略200nm〜400nmのエキシマレーザ
光を照射してエキシマレーザアニール(ELA)を行
い、半導体薄膜13の非晶質シリコンを多結晶シリコン
に転換する。
コンからなる半導体薄膜13をエッチングして島状にパ
タニングする。
VD法により、酸化シリコン薄膜を例えば20nm〜2
00nmの膜厚に成膜する。
膜13とプラズマCVD法により成膜された酸化シリコ
ン薄膜とに対して高圧水蒸気アニール処理を施し、酸化
シリコン薄膜を緻密化してゲート酸化膜14とする。こ
こで、高圧水蒸気アニールは、図6に示す高圧水蒸気酸
化処理装置101を用いて行うことができる。また、ア
ニール処理条件としては、アニール温度は、200℃〜
590℃の範囲であり、圧力は1Mpa〜2Mpa、処
理時間は1時間である。また、アニール処理雰囲気は、
水蒸気と酸素との混合雰囲気とする。
て、高圧水蒸気アニール処理を行ったチャンバー内にお
いて、チャンバー内雰囲気を水蒸気と酸素との混合雰囲
気から乾燥酸素のみに変更して熱処理を行い、半導体薄
膜13及びゲート酸化膜14をアニールする第2の熱処
理を行う。熱処理条件としては、熱処理温度は、200
℃〜590℃の範囲、圧力は1Mpa〜2Mpa、処理
時間は1時間である。
スタの閾電圧Vthを制御する目的で、B+イオンを例え
ば0.1×1012/cm2〜4×1012/cm2の
ドーズ量でイオン注入する。この際の加速電圧は20k
eV〜200keVである。
14の上に、A1を例えば200nm〜800nmの膜
厚で成膜し、パタニングすることによりゲート電極15
を作製する。そして、図20に示すようにP+イオンを
質量分離イオン注入法で半導体薄膜13に注入し、LD
D構造を作製する為のLDDイオン注入を絶縁基板11
の全面に行う。このときのドーズ量は、例えば6×10
12/cm2〜5×1013/cm2であり、加速電圧
は20keV〜200keVである。LDDイオン注入
の結果、ゲート電極11の下方にはチャネル領域chが
残され、その他の部分はLDDイオン注入の対象となっ
ている。
ン注入後、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する
為のレジスト19,20,21,22を形成し、図22
に示すように質量分離型または非質量分離型のイオンシ
ャワードーピング装置でP+イオンを半導体薄膜13に
注入する。このときのドーズ量は、例えば1×101 4
/cm2〜1×1015/cm2であり、加速電圧は2
0keV〜200keVである。これにより、nチャネ
ル型の薄膜トランジスタのソース領域S及びドレイン領
域Dを形成する。なお、ソース領域Sとチャネル領域c
hとの間、及びドレイン領域Dとチャネル領域chとの
問にはLDD領域が残される。以上によりnチャネル型
の薄膜トランジスタが形成される。
を形成する為のpチャネル型の薄膜トランジスタ用レジ
スト23を形成し、図24に示すように非質量分離型の
イオンシャワードーピング装置でB+イオンを半導体薄
膜13に注入する。このときのドーズ量は、例えば1/
cm2〜3×1015/cm2であり、加速電圧は10
keV〜100keVである。これにより、pチャネル
型の薄膜トランジスタのソース領域S及びドレイン領域
Dが形成され、pチャネル型の薄膜トランジスタが形成
される。なお、レジスト23でカバーされた部分には、
先の工程で駆動回路用トランジスタ(nch−TFT)
17と、画素トランジスタであるダブルゲート構造のn
ch−TFT18が形成されている。
すように、SiO2を略600nmの厚みで成膜し、層
間絶縁膜24とする。ここで、半導体薄膜13に注入し
たドーパントの活性化処理を行う。活性化処理は、レー
ザアニール、ランプアニール、炉アニールの何れを用い
ても良い。活性化アニール処理後、図26に示すように
プラズマCVD法によりSiNxを例えば200nm〜
400nmの厚みで成膜し、パッシベーション膜25と
する。そして、窒素雰囲気中において350℃〜400
℃の温度で水素化アニールを1時間行う。
ョン膜25にコンタクトホールを開口し、A1−Siな
どの金属をスパッタした後パタニングして配線電極26
に加工する。次いで、アクリル系の有機樹脂を略1μm
塗布して平坦化膜27とする。そして、平坦化膜27に
画素電極とのコンタクトを取るコンタクトホールを開口
した後、ITO,IXOなどの透明導電膜をスパッタで
成膜し、パタニングして画素電極28に加工する。この
透明導電膜を窒素雰囲気中において略220℃の温度で
30分間アニールして、図13に示すようなアクティブ
マトリクス型の表示装置用基板が完成する。
2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態で
は、第1の実施の形態において図13に示したアクティ
ブマトリクス型の表示装置用基板の他の製造方法につい
て説明する。なお、第1の実施の形態に対応する部分に
は同じ符号を付することで理解を容易にしている。
らなる絶縁基板11上に、窒化シリコンからなるバッフ
ァ層12a及び酸化シリコンからなるバッファ層12b
を順に成膜する。各バッファ層の膜厚は例えば100n
m〜400nmとする。続いて、バッファ層12bの上
に非晶質シリコンからなる半導体薄膜13を成膜する。
半導体薄膜3の膜厚は、例えば60nm〜160nmと
する。以上の成膜は、LPCVD法により連続的に行
う。ここで、絶縁基板11としては、歪点が670℃で
ある旭硝子社製のANl00を用いる。また、バッファ
層2bを構成するSiO2膜は、無機系のシランガスで
あるSi2H6と、N2Oガス等とを分解して成膜す
る。
3に波長が略200nm〜400nmのエキシマレーザ
光を照射してエキシマレーザアニール(ELA)を行
い、半導体薄膜13の非晶質シリコンを多結晶シリコン
に転換する。
コンからなる半導体薄膜13をエッチングして島状にパ
タニングする。ここで、多結晶シリコンからなる半導体
薄膜13の表面を高圧の水蒸気でアニールし、すなわち
高圧水蒸気アニール処理を施し、酸化シリコン薄膜であ
る熱酸化膜13aを形成する。ここで、高圧水蒸気アニ
ールは、図6に示す高圧水蒸気酸化処理装置101を用
いて行うことができる。また、このときのアニール条件
は、アニール温度が400℃〜550℃、圧力は2Mp
a、アニール時間は1時間である。また、アニール処理
雰囲気は、水蒸気と酸素との混合雰囲気とする。この熱
酸化工程で、多結晶シリコンからなる半導体薄膜13の
表面に熱酸化膜13aが略3nm〜10nmの厚みで形
成される。
ール処理に連続して、高圧水蒸気アニール処理を行った
チャンバー内において、チャンバー内雰囲気を水蒸気と
酸素との混合雰囲気から乾燥窒素のみに変更して熱処理
を行い、半導体薄膜13及び熱酸化膜13aをアニール
する第2の熱処理を行う。熱処理条件としては、熱処理
温度は、200℃〜590℃の範囲、圧力は1Mpa〜
2Mpa、処理時間は1時間である。
法により酸化シリコン薄膜を例えば20nm〜200n
mの膜厚で成膜する。これにより、図30に示すように
ゲート酸化膜14が形成される。ここで、ゲート酸化膜
14と半導体薄膜13である多結晶シリコンの界面には
主として熱酸化膜13aが介在し、当該熱酸化膜13a
は上記の高圧水蒸気アニールにより緻密化されているた
め、ゲート酸化膜14と半導体薄膜13との界面は欠陥
準位が低減され良好な状態とされている。そして、熱酸
化膜13aの上に、ゲート酸化膜14としての耐圧を確
保する為に、CVD法により酸化シリコン薄膜がスルー
プット良く成膜して必要な膜厚を得ている。このよう
に、高圧水蒸気アニールとCVDとを組み合わせること
により、高いスループットで高品質のゲート酸化膜を得
ることができる。この後は、第1の実施の形態と同様の
プロセスにより、図13に示すようなアクティブマトリ
クス型の表示装置用基板を作製することができる。
た場合も、酸化シリコンからなるゲート酸化膜14の膜
中固定電荷及び欠陥準位が低減し、また、半導体薄膜/
ゲート酸化膜界面の欠陥準位が低減し、その結果、閾電
圧のばらつきの低減、ホットキャリア耐圧の向上等が実
現されており、低融点ガラスからなる絶縁基板11上に
高品質なゲート酸化膜14が形成されている。
場合も、pch−TFT16、nch−TFT17及び
nch−TFT18では、半導体薄膜13中の水素イオ
ンの存在量が、薄膜トランジスタとして機能する上で適
当な量に調整されている。これにより半導体薄膜中の多
量の水素イオンがキャリアの散乱を引き起こし、キャリ
ア移動度が低下するということが防止されるため、移動
度の向上が実現されている。
3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態で
は、ゲート酸化膜を形成した後にパタニング、すなわち
素子形成を行い、図31に示すアクティブマトリクス型
の表示装置用基板を製造する方法について説明する。な
お、図31に示す表示装置用基板が第1の実施の形態の
図13と異なる点は、各薄膜トランジスタの外縁部にゲ
ート酸化膜が形成されていないことのみであり、第1の
実施の形態に対応する部分には同じ符号を付することで
理解を容易にしている。
らなる絶縁基板11上に、窒化シリコンからなるバッフ
ァ層12a及び酸化シリコンからなるバッファ層12b
を順に成膜する。各バッファ層の膜厚は例えば100n
m〜400nmとする。続いて、バッファ層12bの上
に非晶質シリコンからなる半導体薄膜13を成膜する。
半導体薄膜3の膜厚は、例えば60nm〜160nmと
する。以上の成膜は、プラズマCVD法により連続的に
行う。ここで、絶縁基板11としては、歪点が635℃
である旭硝子社製のAN635を用いる。また、バッフ
ァ層2bを構成するSiO2膜は、無機系のシランガス
であるSiH4と、O2ガスとを分解して成膜する。
に波長が略200nm〜400nmのエキシマレーザ光
を照射してエキシマレーザアニール(ELA)を行い、
半導体薄膜13の非晶質シリコンを多結晶シリコンに転
換する。
VD法により、酸化シリコン薄膜を例えば20nm〜2
00nmの膜厚に成膜する。
膜13とプラズマCVD法により成膜された酸化シリコ
ン薄膜とに対して高圧水蒸気アニール処理を施し、酸化
シリコン薄膜を緻密化してゲート酸化膜14とする。こ
こで、高圧水蒸気アニールは、図6に示す高圧水蒸気酸
化処理装置101を用いて行うことができる。また、ア
ニール処理条件としては、アニール温度は600℃であ
り、圧力は2Mpa、処理時間は2時間である。また、
アニール処理雰囲気は、水蒸気と酸素との混合雰囲気と
する。
て、高圧水蒸気アニール処理を行ったチャンバー内にお
いて、チャンバー内雰囲気を水蒸気と酸素との混合雰囲
気から乾燥酸素のみに変更して熱処理を行い、半導体薄
膜13及びゲート酸化膜14をアニールする第2の熱処
理を行う。熱処理条件としては、熱処理温度は、200
℃〜700℃の範囲、圧力は1Mpa〜2Mpa、処理
時間は1時間である。
ニングされていないため、第1の実施の形態及び第2の
実施の形態よりも高温で高圧水蒸気アニールを施して
も、絶縁基板11自体は収縮するが、パタニング工程が
その後になるためパタンのアライメント、すなわち位置
合わせができなくなるという問題が生じることはない。
スタの閾電圧Vthを制御する目的で、B+イオンを例え
ば0.1×1012/cm2〜4×1012/cm2の
ドーズ量でイオン注入する。この際の加速電圧は例えば
10keV〜100keVである。
14の上に、A1を例えば200nm〜800nmの膜
厚で成膜し、パタニングすることによりゲート電極15
を作製する。そして、図37に示すようにP+イオンを
質量分離イオン注入法で半導体薄膜13に注入し、LD
D構造を作製する為のLDDイオン注入を絶縁基板11
の全面に行う。このときのドーズ量は、例えば6×10
12/cm2〜5×1013/cm2であり、加速電圧
は20keV〜200keVである。LDDイオン注入
の結果、ゲート電極11の下方にはチャネル領域chが
残され、その他の部分はLDDイオン注入の対象となっ
ている。
ン注入後、nチャネル型の薄膜トランジスタを形成する
為のレジスト19,20,21,22を形成し、図39
に示すように非質量分離型のイオンシャワードーピング
装置でP+イオンを半導体薄膜13に注入する。このと
きのドーズ量は、例えば1×1014/cm2〜1×1
015/cm2であり、加速電圧は20keV〜200
keVである。これにより、nチャネル型の薄膜トラン
ジスタのソース領域S及びドレイン領域Dを形成する。
なお、ソース領域Sとチャネル領域chとの間、及びド
レイン領域D(n+領域)とチャネル領域chとの問に
はLDD領域が残される。
を形成する為にpチャネル型の薄膜トランジスタ用のレ
ジスト23を形成し、図41に示すように非質量分離型
のイオンシャワードーピング装置でB+イオンを半導体
薄膜13に注入する。このときのドーズ量は、例えば1
/cm2〜3×1015/cm2であり、加速電圧は加
速電圧10keV〜100keVである。これにより、
pチャネル型の薄膜トランジスタのソース領域S(p+
領域)及びドレイン領域Dが形成される。
膜13及びゲート酸化膜14を同一のパタンでパタニン
グして、図42に示すように駆動回路用トランジスタで
あるnチャネル型の薄膜トランジスタ(nch−TF
T)16、pチャネル型の薄膜トランジスタ(pch−
TFT)17、及び画素トランジスタであるダブルゲー
ト構造のnチャネル型の薄膜トランジスタ(nch−T
FT)18を形成する。
600nmの厚みで成膜し、層間絶縁膜24とする。こ
こで、半導体薄膜13に注入したドーパントの活性化処
理を行う。活性化処理は、レーザアニール、ランプアニ
ール、炉アニールの何れを用いても良い。活性化アニー
ル処理後、図44に示すようにプラズマCVD法により
SiNxを例えば200nm〜400nmの厚みで成膜
し、パッシベーション膜25とする。そして、窒素雰囲
気中において350℃〜400℃の温度で水素化アニー
ルを1時間行う。
ョン膜25にコンタクトホールを開口し、A1−Siな
どの金属をスパッタした後パタニングして配線電極26
に加工する。次いで、アクリル系の有機樹脂を略1μm
塗布して平坦化膜27とする。そして、平坦化膜27に
画素電極とのコンタクトを取るコンタクトホールを開口
した後、ITO,IXOなどの透明導電膜をスパッタで
成膜し、パタニングして画素電極28に加工する。この
透明導電膜を窒素雰囲気中において略220℃の温度で
30分間アニールして、図31に示すようなアクティブ
マトリクス型の表示装置用基板が完成する。
31に示すアクティブマトリクス型の表示装置用基板に
おいては、酸化シリコンからなるゲート酸化膜14が緻
密化されて形成されている。これにより、pch−TF
T16、nch−TFT17及びnch−TFT18で
は、ゲート酸化膜14の膜中固定電荷及び欠陥準位が低
減し、また、半導体薄膜/ゲート酸化膜界面の欠陥準位
が低減し、その結果、閾電圧のばらつきの低減、ホット
キャリア耐圧の向上等が実現されており、低融点ガラス
からなる絶縁基板11上に高品質なゲート酸化膜14が
形成されている。
T17及びnch−TFT18では、半導体薄膜13中
の水素イオンの存在量が、薄膜トランジスタとして機能
する上で適当な量に調整されている。これにより半導体
薄膜中の多量の水素イオンがキャリアの散乱を引き起こ
し、キャリア移動度が低下するということが防止される
ため、移動度の向上が実現されている。
4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態
は、第3の実施の形態の変形例であり、半導体薄膜の素
子領域上を比較的低温、且つ短時間の高圧水蒸気アニー
ルで薄く熱酸化した後、その上にCVD法などの手段で
酸化シリコン薄膜を成膜してゲート酸化膜を形成し、且
つゲート酸化膜を形成した後にパタニング、すなわち素
子形成を行って図31に示すアクティブマトリクス型の
表示装置用基板を製造する方法について説明する。図3
1に示す表示装置用基板が第1の実施の形態の図13と
異なる点は、各薄膜トランジスタの外縁部にゲート酸化
膜が形成されていないことのみであり、第1の実施の形
態に対応する部分には同じ符号を付することで理解を容
易にしている。
からなる絶縁基板11上に、窒化シリコンからなるバッ
ファ層12a及び酸化シリコンからなるバッファ層12
bを順に成膜する。各バッファ層の膜厚は例えば100
nm〜400nmとする。続いて、バッファ層12bの
上に非晶質シリコンからなる半導体薄膜13を成膜す
る。半導体薄膜3の膜厚は、例えば60nm〜160n
mとする。以上の成膜は、LPCVD法により連続的に
行う。ここで、絶縁基板11としては、歪点が670℃
である旭硝子社製のANl00を用いる。また、バッフ
ァ層2bを構成するSiO2膜は、無機系のシランガス
であるSi2H6と、N2Oガス等とを分解して成膜す
る。
3に波長が略200nm〜400nmのエキシマレーザ
光を照射してエキシマレーザアニール(ELA)を行
い、半導体薄膜13の非晶質シリコンを多結晶シリコン
に転換する。
コンからなる半導体薄膜13の表面を高圧の水蒸気でア
ニールし、すなわち高圧水蒸気アニール処理を施し、酸
化シリコン薄膜である熱酸化膜13aを形成する。ここ
で、高圧水蒸気アニールは、図6に示す高圧水蒸気酸化
処理装置101を用いて行うことができる。また、この
ときのアニール条件は、アニール温度が600℃、圧力
は2Mpa、アニール時間は2時間である。また、アニ
ール処理雰囲気は、水蒸気と酸素との混合雰囲気とす
る。
ール処理に連続して、高圧水蒸気アニール処理を行った
チャンバー内において、チャンバー内雰囲気を水蒸気と
酸素との混合雰囲気から乾燥窒素のみに変更して熱処理
を行い、半導体薄膜13及び熱酸化膜13aをアニール
する第2の熱処理を行う。熱処理条件としては、熱処理
温度は、200℃〜700℃の範囲、圧力は1Mpa〜
2Mpa、処理時間は1時間である。
ニングされていないため、第1の実施の形態及び第2の
実施の形態よりも高温で高圧水蒸気アニールを施して
も、絶縁基板11自体は収縮するが、パタニング工程が
その後になるためパタンのアライメント、すなわち位置
合わせができなくなるという問題が生じることはない。
法により酸化シリコン薄膜を例えば20nm〜200n
mの膜厚で成膜する。これにより、図47に示すように
ゲート酸化膜14が形成される。ここで、ゲート酸化膜
14と半導体薄膜13である多結晶シリコンの界面には
主として熱酸化膜13aが介在し、当該熱酸化膜13a
は上記の高圧水蒸気アニールにより緻密化されているた
め、ゲート酸化膜14と半導体薄膜13との界面は欠陥
準位が低減され良好な状態とされている。そして、熱酸
化膜13aの上に、ゲート酸化膜14としての耐圧を確
保する為に、CVD法により酸化シリコン薄膜がスルー
プット良く成膜して必要な膜厚を得ている。このよう
に、高圧水蒸気アニールとCVD法とを組み合わせるこ
とにより、高いスループットで高品質のゲート酸化膜を
得ることができる。この後は、第3の実施の形態と同様
のプロセスにより、図31に示すようなアクティブマト
リクス型の表示装置用基板を作製することができる。
合も、酸化シリコンからなるゲート酸化膜14の膜中固
定電荷及び欠陥準位が低減し、また、半導体薄膜/ゲー
ト酸化膜界面の欠陥準位が低減し、その結果、閾電圧の
ばらつきの低減、ホットキャリア耐圧の向上等が実現さ
れており、低融点ガラスからなる絶縁基板11上に高品
質なゲート酸化膜14が形成されている。
在量が、薄膜トランジスタとして機能する上で適当な量
に調整されている。これにより半導体薄膜中の多量の水
素イオンがキャリアの散乱を引き起こし、キャリア移動
度が低下するということが防止されるため、移動度の向
上が実現されている。
リコンからなる半導体薄膜13とプラズマCVD法等に
より成膜された酸化シリコン薄膜(ゲート酸化膜14)
とを緻密化する際に、水蒸気と酸素との混合雰囲気とし
た高圧水蒸気アニールを用いているが、本発明はこれら
に限定されるものではなく、酸素ガスあるいは酸素ガス
と水素ガスとの混合物等も用いることができる。このよ
うにして得られた熱酸化膜であるゲート酸化膜14は高
品質であり、チャンネル領域との界面を良好に維持する
ことができる。
5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態で
は、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態と異なり、
ボトムゲート構造の薄膜トランジスタを作製する場合に
ついて説明する。なお、第1の実施の形態に対応する部
分には同じ符号を付することで理解を容易にしている。
上に、Al、Ti、Ta、Mo、W、Cr、Cu又はこ
れらの合金を20nm〜250nm、特に好ましくは9
0nm〜250nmの厚みで形成し、パタニングするこ
とによりゲート電極15に加工する。
VD法、常圧CVD法、減圧CVD法などの手法で、S
iNXを例えば30nm〜50nm、次いでSiOXを
例えば50nm〜200nm連続で形成し、それぞれゲ
ート窒化膜12a、ゲート絶縁膜12bとする。更にこ
の上に、連続的に非晶質シリコンからなる半導体薄膜1
3を例えば60nm〜160nmの厚みで成膜する。こ
こで、プラズマCVD法を用いた場合は、膜中の水素を
脱離させる為に、窒素雰囲気中で400℃〜450℃、
1時間〜2時間程度のアニールを行う。この後、波長2
00nm〜400nmのエキシマレーザ光を照射して、
非晶質シリコンを多結晶シリコンに転換する。
マCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法、スパッタ法
などにより、ゲート酸化膜14として酸化シリコン薄膜
を例えば20nm〜200nmの膜厚に成膜する。ここ
で、ゲート酸化膜14と多結晶シリコンからなる半導体
薄膜3を高圧水蒸気アニールし、ゲート酸化膜14を緻
密化する。この時同時に、多結晶シリコンからなる半導
体薄膜13とゲート酸化膜14との間の界面にも熱酸化
膜が極薄く形成され、界面状態が改善される。なお、高
圧水蒸気アニールのアニール温度は550℃で、圧力は
2MPa、時間は例えば1時間である。例えばアニール
処理雰囲気は、水蒸気と酸素との混合雰囲気とする。ゲ
ート酸化膜14は、半導体薄膜13のバックチャネル側
になり、やはりTFTの動作を安定化させる為、半導体
薄膜13とゲート酸化膜14の間の界面状態を緻密化し
良好に保つ必要がある。
て、高圧水蒸気アニール処理を行ったチャンバー内にお
いて、チャンバー内雰囲気を水蒸気と酸素との混合雰囲
気から乾燥酸素のみに変更して熱処理を行い、半導体薄
膜13及びゲート酸化膜14をアニールする第2の熱処
理を行う。熱処理条件としては、熱処理温度は、200
℃〜590℃の範囲、圧力は1Mpa〜2Mpa、処理
時間は1時間である。
Vthを制御する目的で、B+イオンを例えば0.1×1
012/cm2〜4×1012/cm2のドーズ量でイ
オン注入する。この際の加速電圧は20keV〜200
keVである。
術により、ゲート電極15をマスクとして水蒸気酸化で
形成したゲート酸化膜14の上にレジスト31,32,
33,34を形成する。ここで質量分離したP+イオン
を絶縁基板1全面に注入し、LDD領域を作製する。こ
のときのドーズ量は1×1012/cm2〜5×10
13/cm2、特に好ましくは4×1012/cm2〜
5×1013/cm2であり、加速電圧は10keV〜
100keVで好ましくは60keVである。
ン注入後、nチャネルの薄膜トランジスタ用のレジスト
35,36,37,38を形成し、水素希釈したPH3
ガスを用いて、P+イオンを非質量分離型のイオンビー
ムを用いたイオンシャワードーピングでドープし、nチ
ャネル型の薄膜トランジスタのソース領域S及びドレイ
ン領域Dを形成する。このときのドーズ量は例えば1×
1014/cm2〜1×1015/cm2であり、加速
電圧は例えば10keV〜100keVであり、好まし
くは60keV程度である。
の薄膜トランジスタを形成する為、レジスト39及びレ
ジスト40を設ける。レジスト39をマスクとして、水
素希釈のB2H6ガスを用い、B+イオンをやはり非質
量分離型のイオンドーピングで注入し、駆動回路用のp
ch−TFT16を形成する。このときのドーズ量は例
えば1/cm2〜3×1015/cm2であり、加速電
圧は10keV〜100keVである。
先の工程で駆動回路用のnch−TFT17と、画素ス
イッチング用のダブルゲート構造のnch−TFT18
とが形成されている。
剥離し、半導体薄膜13に注入したドーパントの活性化
処理を行う。活性化処理は、レーザアニール、ランプア
ニール、炉アニールの何れを用いても良い。そして、活
性化処理後、図54に示すように半導体薄膜13及びゲ
ート酸化膜14を同一のパタンでパタニングして、各薄
膜トランジスタの素子領域に合わせたアイランド状に加
工する。この上に、図55に示すように、プラズマCV
D法によりSiO2を例えば100nm〜400nmの
厚みで成膜し、層間絶縁膜24とする。さらにこの上
に、SiNxを例えば100nm〜400nmの厚みで
連続して成膜し、パッシベーション膜25とする。そし
て、窒素雰囲気中において350℃〜400℃の温度で
水素化アニールを1時間行う。
24及びパッシベーション膜25に対してコンタクトホ
ールを開口した後、A1−Siなどの金属をスパッタし
且つパタニングして配線電極26に加工する。次いでア
クリル系有機樹脂を略1μm塗布し平坦化膜27とす
る。この平坦化膜27にコンタクトホールを開けた後、
ITO、IXOなどの透明導電膜をスパッタリングで成
膜し、所定の形状にパタニングして画素電極28に加工
する。この透明導電膜を窒素雰囲気中において略220
℃の温度で30分間アニールして、図56に示すような
アクティブマトリクス型の表示装置用基板が完成する。
56に示すアクティブマトリクス型の表示装置用基板に
おいては、酸化シリコンからなるゲート酸化膜14が緻
密化されて形成されている。これにより、pch−TF
T16、nch−TFT17及びnch−TFT18で
は、ゲート酸化膜14の膜中固定電荷及び欠陥準位が低
減し、また、半導体薄膜/ゲート酸化膜界面の欠陥準位
が低減し、その結果、閾電圧のばらつきの低減、ホット
キャリア耐圧の向上等が実現されており、低融点ガラス
からなる絶縁基板11上に高品質なゲート酸化膜14が
形成されている。
T17及びnch−TFT18では、半導体薄膜13中
の水素イオンの存在量が、薄膜トランジスタとして機能
する上で適当な量に調整されている。これにより半導体
薄膜中の多量の水素イオンがキャリアの散乱を引き起こ
し、キャリア移動度が低下するということが防止される
ため、移動度の向上が実現されている。
6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態
は、第5の実施の形態の変形例であり、半導体薄膜の素
子領域上を比較的低温、且つ短時間の高圧水蒸気アニー
ルで薄く熱酸化した後、その上にCVD法などの手段で
酸化シリコン薄膜を成膜してゲート酸化膜を形成して図
56に示すアクティブマトリクス型の表示装置用基板を
製造する方法について説明する。
上に、Ta、Mo、W、Cr、Cu又はこれらの合金を
20nm〜250nm、特に好ましくは90nm〜25
0nmの厚みで形成し、パタニングすることによりゲー
ト電極15に加工する。
VD法、常圧CVD法、減圧CVD法などの手法で、S
iNXを例えば30nm〜50nm、次いでSiOXを
例えば50nm〜200nm連続で形成し、それぞれゲ
ート窒化膜12a、ゲート絶縁膜12bとする。更にこ
の上に、連続的に非晶質シリコンからなる半導体薄膜1
3を例えば60nm〜160nmの厚みで成膜する。こ
こで、プラズマCVD法を用いた場合は、膜中の水素を
脱離させる為に、窒素雰囲気中で400〜450℃、1
時間〜2時間程度のアニールを行う。この後、波長20
0nm〜400nmのエキシマレーザ光を照射して、非
晶質シリコンを多結晶シリコンに転換する。
コンからなる半導体薄膜13の表面を高圧の水蒸気でア
ニールし、すなわち高圧水蒸気アニール処理を施し、酸
化シリコン薄膜である熱酸化膜13aを形成する。ここ
で、高圧水蒸気アニールは、図6に示す高圧水蒸気酸化
処理装置101を用いて行うことができる。また、この
ときのアニール条件は、アニール温度が400℃〜55
0℃、圧力は2Mpa、アニール時間は1時間である。
また、アニール処理雰囲気は、水蒸気と酸素との混合雰
囲気とする。この熱酸化工程で、多結晶シリコンからな
る半導体薄膜13の表面に熱酸化膜13aが略3nm〜
10nmの厚みで形成される。
ール処理に連続して、高圧水蒸気アニール処理を行った
チャンバー内において、チャンバー内雰囲気を水蒸気と
酸素との混合雰囲気から乾燥窒素のみに変更して熱処理
を行い、半導体薄膜13及び熱酸化膜13aをアニール
する第2の熱処理を行う。熱処理条件としては、熱処理
温度は、200℃〜590℃の範囲、圧力は1Mpa〜
2Mpa、処理時間は1時間である。
法により酸化シリコン薄膜を例えば20nm〜200n
mの膜厚で成膜する。これにより、図60に示すように
ゲート酸化膜14が形成される。ここで、ゲート酸化膜
14と半導体薄膜13である多結晶シリコンの界面には
主として熱酸化膜13aが介在し、当該熱酸化膜13a
は上記の高圧水蒸気アニールにより緻密化されているた
め、ゲート酸化膜14と半導体薄膜13との界面は欠陥
準位が低減され良好な状態とされている。そして、熱酸
化膜13aの上に、ゲート酸化膜14としての耐圧を確
保する為に、CVD法により酸化シリコン薄膜がスルー
プット良く成膜して必要な膜厚を得ている。このよう
に、高圧水蒸気アニールとCVDとを組み合わせること
により、高いスループットで高品質のゲート酸化膜を得
ることができる。この後は、第5の実施の形態と同様の
プロセスにより、図56に示すようなアクティブマトリ
クス型の表示装置用基板を作製することができる。
合も、酸化シリコンからなるゲート酸化膜14の膜中固
定電荷及び欠陥準位が低減し、また、半導体薄膜/ゲー
ト酸化膜界面の欠陥準位が低減し、その結果、閾電圧の
ばらつきの低減、ホットキャリア耐圧の向上等が実現さ
れており、低融点ガラスからなる絶縁基板11上に高品
質なゲート酸化膜14が形成されている。
在量が、薄膜トランジスタとして機能する上で適当な量
に調整されている。これにより半導体薄膜中の多量の水
素イオンがキャリアの散乱を引き起こし、キャリア移動
度が低下するということが防止されるため、移動度の向
上が実現されている。
リコンからなる半導体薄膜13とプラズマCVD法等に
より成膜された酸化シリコン薄膜(ゲート酸化膜14)
とを緻密化する際に、水蒸気と酸素との混合雰囲気とし
た高圧水蒸気アニールを用いているが、本発明はこれら
に限定されるものではなく、酸素ガスあるいは酸素ガス
と水素ガスとの混合物等も用いることができる。このよ
うにして得られた熱酸化膜であるゲート酸化膜14は高
品質であり、ボトムゲート構造のTFTのバックゲート
側(上側)において、チャンネル領域との界面を良好に
維持することができる。
7の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の
形態に対応する部分には同じ符号を付することで理解を
容易にしている。
からなる絶縁基板11上に、窒化シリコンからなるバッ
ファ層12a及び酸化シリコンからなるバッファ層12
bを順に成膜する。各バッファ層の膜厚は例えば100
nm〜400nmとする。続いて、バッファ層12bの
上に非晶質シリコンからなる半導体薄膜13を成膜す
る。半導体薄膜3の膜厚は、例えば60nm〜160n
mとする。以上の成膜は、プラズマCVD法により連続
的に行う。ここで、絶縁基板11としては、歪点が63
5℃である旭硝子社製のAN635を用いる。また、バ
ッファ層2bを構成するSiO2膜は、無機系のシラン
ガスであるSiH4と、O2ガスとを分解して成膜す
る。
3に波長が略200nm〜400nmのエキシマレーザ
光を照射してエキシマレーザアニール(ELA)を行
い、半導体薄膜13の非晶質シリコンを多結晶シリコン
に転換する。
ラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法、スパッ
タ法などで、酸化シリコンからなる犠牲膜41を略5n
m〜20nmの膜厚で成膜する。
しに多結晶シリコンからなる半導体薄膜13をエッチン
グし、薄膜トランジスタの素子領域の形状に合わせて島
状にパタニングする。パタニング後、島状の半導体薄膜
13の上に残された犠牲膜41を例えば弗酸などにより
エッチングして除去する。これにより、半導体薄膜13
のエッチングに用いたレジストに含まれている不純物
が、半導体薄膜13に侵入することを防止することが可
能となる。
露出した半導体薄膜13の上に、第1の実施の形態と同
様の手法によりゲート酸化膜14を形成する。例えば、
プラズマCVD法、減圧CVD法、常圧CVD法、スパ
ッタ法などで、酸化シリコン薄膜を例えば20nm〜2
00nmの膜厚に成膜する。続いて、多結晶シリコンか
らなる半導体薄膜13とプラズマCVD法により成膜さ
れた酸化シリコン薄膜とに対して高圧水蒸気アニール処
理を施し、酸化シリコン薄膜を緻密化してゲート酸化膜
14とする。ここで、高圧水蒸気アニールは、図6に示
す高圧水蒸気酸化処理装置101を用いて行うことがで
きる。また、アニール処理条件としては、アニール温度
は、200℃〜590℃の範囲であり、圧力は1Mpa
〜2Mpa、処理時間は1時間である。また、アニール
処理雰囲気は、水蒸気と酸素との混合雰囲気とする。
て、高圧水蒸気アニール処理を行ったチャンバー内にお
いて、チャンバー内雰囲気を水蒸気と酸素との混合雰囲
気から例えば乾燥酸素のみに変更して熱処理を行い、半
導体薄膜13及びゲート酸化膜14をアニールする第2
の熱処理を行う。熱処理条件としては、熱処理温度は、
200℃〜590℃の範囲、圧力は1Mpa〜2Mp
a、処理時間は1時間である。
に、多結晶シリコンからなる半導体薄膜13のエッチン
グ後に高圧の水蒸気アニール、すなわち高圧水蒸気アニ
ールを行なって例えば8nm程度の熱酸化膜を形成し、
その上に酸化シリコン薄膜をCVD法などにより成膜し
ても良い。以下、第1の実施の形態と同様のプロセスに
より図13もしくは図31に示す薄膜トランジスタが完
成する。
動基板を用いて組み立てられたアクティブマトリクス型
液晶表示装置の一例を示す模式的な斜視図である。図示
するように、本表示装置は、一対の絶縁基板201,2
02と、両者の間に保持された電気光学物質203とを
備えたパネル構造を有する。電気光学物質203として
は、液晶材料を用いる。下側の絶縁基板201には、画
素アレイ部204と駆動回路部とが集積形成されてい
る。駆動回路部は、垂直駆動回路205と水平駆動回路
206とに分かれている。また、絶縁基板201の周辺
部上端には、外部接続用の端子部207が形成されてい
る。端子部207は、配線208を介して垂直駆動回路
205及び水平駆動回路206に接続している。画素ア
レイ部204には、行状のゲート配線209と、列状の
信号配線210が形成されている。両配線の交差部には
画素電極211と、これを駆動する薄膜トランジスタT
FTが形成されている。薄膜トランジスタTFTのゲー
ト電極は対応するゲート配線109に接続され、ドレイ
ン領域は対応する画素電極211に接続され、ソース領
域は対応する信号配線210に接続している。ゲート配
線109が垂直駆動回路205に接続する一方、信号配
線210は水平駆動回路206に接続している。
膜トランジスタTFT及び垂直駆動回路205と水平駆
動回路206に含まれる薄膜トランジスタTFTは、本
発明を適用して作製されたものである。すなわち、半導
体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極とを含む積層構造を有
する薄膜トランジスタを製造するために、絶縁性の基板
に多結晶シリコンからなる半導体薄膜を形成する半導体
薄膜形成工程と、当該半導体薄膜の上に酸化膜を形成す
る酸化膜形成工程とを行って作製されている。
に酸化シリコン膜を成膜する成膜工程と、酸素原子を含
有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う第1のアニー
ル工程とを組み合わせて行う。さらに当該第1のアニー
ル工程に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2のア
ニール工程を行う。
を行って酸化シリコン薄膜を成膜し、続いて第1のアニ
ール工程を行って当該酸化シリコン薄膜と半導体薄膜と
の界面に酸化膜を生成すると共に酸化シリコン薄膜を緻
密化する。そして、当該第1のアニール工程に連続して
乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2のアニール工程を行
う。
ール工程を行って後で成膜される酸化シリコン薄膜より
緻密な酸化膜を生成し、当該アニール工程に連続して乾
燥雰囲気下で熱処理を行う第2のアニール工程を行う。
続いて成膜工程を行って当該緻密な酸化膜の上に酸化シ
リコン薄膜を成膜しても良い。
画素電極211をスイッチング駆動する薄膜トランジス
タTFT及び垂直駆動回路205と水平駆動回路206
に含まれる薄膜トランジスタTFTは、酸化シリコンか
らなるゲート酸化膜が緻密化されて形成されている。こ
れにより、画素電極211をスイッチング駆動する薄膜
トランジスタTFT及び垂直駆動回路205と水平駆動
回路206に含まれる薄膜トランジスタTFTでは、ゲ
ート酸化膜の膜中固定電荷及び欠陥準位が低減し、ま
た、半導体薄膜/ゲート酸化膜界面の欠陥準位が低減
し、その結果、閾電圧のばらつきの低減、ホットキャリ
ア耐圧の向上等が実現されており、高品質なゲート酸化
膜が形成されている。
する薄膜トランジスタTFT及び垂直駆動回路205と
水平駆動回路206に含まれる薄膜トランジスタTFT
では、半導体薄膜中の水素イオンの存在量が、薄膜トラ
ンジスタとして機能する上で適当な量に調整されてい
る。これにより半導体薄膜中の多量の水素イオンがキャ
リアの散乱を引き起こし、キャリア移動度が低下すると
いうことが防止されるため、キャリア移動度の向上が実
現されている。
グ駆動する薄膜トランジスタTFT及び垂直駆動回路2
05と水平駆動回路206に含まれる薄膜トランジスタ
TFTにおいては、低閾電圧、及び高キャリア移動度を
備えた高品質な薄膜トランジスタが実現されている。
膜トランジスタを集積形成した、エレクトロルミネッセ
ンス表示装置の一例を示す模式的な断面図である。この
エレクトロルミネッセンス表示装置では、画素として有
機エレクトロルミネッセンス素子OLED301を用い
ている。OLED301は陽極302、有機層303及
び陰極306を順に重ねたものである。陽極302は画
素毎に分離しており、例えばクロムからなり基本的に光
反射性である。陰極306は画素間で共通接続されてお
り、例えば極薄の金属層304と透明導電層305の積
層構造であり、基本的に光透過性である。係る構成を有
するOLED301の陽極302/陰極306間に順方
向の電圧(10V程度)を印加すると、電子や正孔など
キャリアの注入が起こり、発光が観測される。OLED
の動作は、陽極302から注入された正孔と陰極306
から注入された電子により形成された励起子による発光
と考えられる。
タTFTは、ガラスなどからなる基板11の上に形成さ
れたゲート電極15と、その上面に重ねられたゲート絶
縁膜312と、このゲート絶縁膜312を介してゲート
電極15の上方に重ねられた半導体薄膜13とからな
る。薄膜トランジスタTFT311はOLED301に
供給される電流の通路となるソース領域S、チャネル領
域Ch及びドレイン領域Dを備えている。チャネル領域
chは丁度ゲート電極15の直上に位置する。このボト
ムゲート構造を有する薄膜トランジスタTFT311は
層間絶縁膜24により被覆されており、その上には配線
電極26及びドレイン電極313が形成されている。こ
れらの上には別の層間絶縁膜25を介して前述したOL
ED301が成膜されている。このOLED301の陽
極302はドレイン電極313を介して薄膜トランジス
タTFT311に電気接続されている。
11は、本発明を適用して作製されているため酸化シリ
コンからなるゲート酸化膜が緻密化されて形成されてい
る。これにより、薄膜トランジスタTFT311では、
ゲート酸化膜の膜中固定電荷欄及び欠陥準位が低減し、
また、半導体薄膜/ゲート酸化膜界面の欠陥準位が低減
し、その結果、閾電圧のばらつきの低減、ホットキャリ
ア耐圧の向上等が実現されており、高品質なゲート酸化
膜が形成されている。
は、半導体薄膜中の水素イオンの存在量が、薄膜トラン
ジスタとして機能する上で適当な量に調整されている。
これにより半導体薄膜中の多量の水素イオンがキャリア
の散乱を引き起こし、キャリア移動度が低下するという
ことが防止されるため、キャリア移動度の向上が実現さ
れている。
1においては、低閾電圧、及び高キャリア移動度を備え
た高品質な薄膜トランジスタが実現されている。
装置を組み込んだ携帯情報端末装置の一例を示す模式的
な斜視図である。携帯情報端末装置(PDA)401
は、情報処理部410と表示部420とに分かれてい
る。情報処理部410は、通信部、音声処理部、操作
部、制御部及び記憶部などのPDAとしての基本機能を
備えている。これらの機能を制御部が制御することで、
電話機能、メール機能、パソコン機能、パソコン通信機
能、個人情報管理機能などが実現される。さらに、情報
処理部410は、操作部411を備えており、この操作
部411を操作することにより、各種機能を選択でき
る。情報処理部410は、実行する処理内容に応じて画
像情報を生成する。表示部420は、情報処理部410
が生成した画像情報を表示パネルに表示する。この表示
パネルは、本発明を適用して作製した図65に示した液
晶パネルあるいは図66に示したエレクトロルミネッセ
ンスパネルである。このような携帯情報端末装置におい
ては、携帯性を向上する為製品の小型化が特に推進され
ている。PDAは、パーソナルコンピュータの様に必ず
しもキーボードを必要としない為、非常に小さくするこ
とができる。このように小型化が図られた電子機器で
は、画像情報の処理結果を表示する表示部として、図6
5や図66に示した高性能で高精細なディスプレイパネ
ルが好適である。
ィスプレイを組み込んだ携帯電話装置の一例を示す模式
的な平面図である。図示するように、携帯電話装置50
1は、無線送受信用のアンテナ502、受話器(スピー
カ)503及び送話器(マイクロホン)504を備える
とともに、ダイヤルキーなどの操作キー505とディス
プレイパネル506とを備える。そして、このディスプ
レイパネル506は、本発明を適用して作製した図65
に示した液晶パネルあるいは図66に示したエレクトロ
ルミネッセンスパネルである。この携帯電話装置501
は、個人名と電話番号などの電話帳情報をディスプレイ
506に表示することができる。また、受信した電子メ
ールを、ディスプレイ506に表示することも可能とさ
れている。携帯電話装置は、PDAと同様に携帯性を向
上する為製品の小型化が特に推進されている。そして、
このように小型化が図られた携帯電話装置では、文字情
報や画像情報の処理結果を表示する表示部として、図6
5や図66に示した高性能で高精細なディスプレイパネ
ルが好適である。
法は、半導体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極とを含む積
層構造を有する薄膜トランジスタの製造方法であって、
絶縁性の基板に多結晶シリコンからなる半導体薄膜を形
成する半導体薄膜形成工程と、上記半導体薄膜の上に酸
化膜を形成する酸化膜形成工程とを備え、上記酸化膜形
成工程は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成膜す
る成膜工程と、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下
で熱処理を行う第1のアニール工程とを組み合わせて行
い、上記第1のアニール工程に連続して乾燥雰囲気下で
熱処理を行う第2のアニール工程を行うものである。
タの製造方法では、基板の収縮を抑制しつつも酸化膜を
緻密化することが可能とされ、さらに、キャリアの散乱
中心となる余分な残留水分子、水素イオン等を半導体薄
膜から脱離することができる。
タの製造方法においては、基板の収縮を抑制しながら、
高品質の酸化膜を形成し、且つ良好な移動度を備えた半
導体薄膜を形成することが可能とされ、高性能な薄膜ト
ランジスタを提供することが可能とされる。
法は、画素電極とこれを駆動する薄膜トランジスタとが
配された第1の基板と上記画素電極に対面する電極が配
された第2の基板とが所定の間隙をおいて対向配置され
るとともに上記間隔に液晶が保持されてなる表示パネル
を有し、上記薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜と
ゲート電極とを含む積層構造を有する液晶表示装置の製
造方法であって、上記第1の基板に多結晶シリコンから
なる半導体薄膜を形成する半導体薄膜形成工程と、上記
半導体薄膜の上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程とを
備え、上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜上に酸化
シリコン膜を成膜する成膜工程と、酸素原子を含有する
気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う第1のアニール工程
とを組み合わせて行い、上記第1のアニール工程に連続
して乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2のアニール工程を
行うものである。
製造方法では、薄膜トランジスタを製造する際に、基板
の収縮を抑制しつつも酸化膜を緻密化することが可能と
され、さらに、キャリアの散乱中心となる余分な残留水
分子、水素イオン等を半導体薄膜から脱離することがで
きる。
製造方法においては、高品質の酸化膜と良好な移動度を
備えた半導体薄膜を有する薄膜トランジスタを備えた高
性能な液晶表示装置を提供することが可能とされる。
ンス表示装置の製造方法は、絶縁性の基板にエレクトロ
ルミネッセンス素子とこれを駆動する薄膜トランジスタ
が配され、当該薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜
とゲート電極とを含む積層構造を有するエレクトロルミ
ネッセンス表示装置の製造方法であって、上記絶縁性の
基板に多結晶シリコンからなる半導体薄膜を形成する半
導体薄膜形成工程と、上記半導体薄膜の上に酸化膜を形
成する酸化膜形成工程とを備え、上記酸化膜形成工程
は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成膜する成膜
工程と、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処
理を行う第1のアニール工程とを組み合わせて行い、上
記第1のアニール工程に連続して乾燥雰囲気下で熱処理
を行う第2のアニール工程を行うものである。
ネッセンス表示装置の製造方法では、薄膜トランジスタ
を製造する際に、基板の収縮を抑制しつつも酸化膜を緻
密化することが可能とされ、さらに、キャリアの散乱中
心となる余分な残留水分子、水素イオン等を半導体薄膜
から脱離することができる。
ネッセンス表示装置の製造方法においては、高品質の酸
化膜と良好な移動度を備えた半導体薄膜を有する薄膜ト
ランジスタを備えた高性能なエレクトロルミネッセンス
表示装置を提供することが可能とされる。
半導体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極とを含む積層構造
を有する薄膜トランジスタであって、上記半導体薄膜
は、絶縁性の基板に形成された多結晶シリコンからな
り、上記酸化膜は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜
を成膜する成膜処理と、酸素原子を含有する気体の加圧
雰囲気下で熱処理を行う第1のアニール処理とを組み合
わせ且つ当該第1のアニール処理に連続して乾燥雰囲気
下で熱処理を行う第2のアニール処理を行うことにより
形成されてなるものである。
タでは、基板の収縮が抑制されつつも酸化膜が緻密化さ
れており、さらに、キャリアの散乱中心となる余分な残
留水分子、水素イオン等が半導体薄膜から脱離されてい
る。
タにおいては、基板の収縮が抑制されつつ、高品質の酸
化膜及び良好な移動度を備えた半導体薄膜が形成されて
おり、高性能な薄膜トランジスタが実現される。
電極とこれを駆動する薄膜トランジスタとが配された第
1の基板と上記画素電極に対面する電極が配された第2
の基板とが所定の間隙をおいて対向配置されるとともに
上記間隔に液晶が保持されてなる表示パネルを有し、上
記薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜とゲート電極
とを含む積層構造を有する液晶表示装置であって、上記
半導体薄膜は、上記第1の基板に形成された多結晶シリ
コンからなり、上記酸化膜は、上記半導体薄膜上に酸化
シリコン膜を成膜する成膜処理と、酸素原子を含有する
気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う第1のアニール処理
とを組み合わせ且つ当該第1のアニール処理に連続して
乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2のアニール処理を行う
ことにより形成されてなるものである。
おいては、基板の収縮が抑制され且つ高品質の酸化膜及
び良好な移動度を備えた半導体薄膜が形成された薄膜ト
ランジスタを備えているため、高性能な液晶表示装置が
実現される。
センス表示装置は、絶縁性の基板にエレクトロルミネッ
センス素子とこれを駆動する薄膜トランジスタが配さ
れ、当該薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜とゲー
ト電極とを含む積層構造を有するエレクトロルミネッセ
ンス表示装置であって、上記半導体薄膜は、上記絶縁性
の基板に形成された多結晶シリコンからなり、上記酸化
膜は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成膜する成
膜処理と、酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱
処理を行う第1のアニール処理とを組み合わせ且つ当該
第1のアニール処理に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を
行う第2のアニール処理を行うことにより形成されてな
るものである。
ネッセンス表示装置においては、基板の収縮が抑制され
且つ高品質の酸化膜及び良好な移動度を備えた半導体薄
膜が形成された薄膜トランジスタを備えているため、高
性能なエレクトロルミネッセンス表示装置が実現され
る。
上に高性能な薄膜トランジスタの形成が可能となるた
め、ディスプレイパネル上に高機能回路を集積化する、
いわゆるシテスムディスプレイの実現に大きく寄与でき
る。
ある。
明する図である。
明する図である。
明する図である。
明する図である。
ある。
明する図である。
明する図である。
明する図である。
説明する図である。
説明する図である。
説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
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板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
板の製造工程を説明する図である。
タを用いた液晶表示装置の一例を示す模式的な斜視図で
ある。
タを組み込んだエレクトロルミネッセンス表示装置の一
例を示す部分断面図である。
端末装置の一例を示す模式的な斜視図である。
装置の一例を示す模式的な平面図である。
膜) 3 半導体薄膜 4 ゲート酸化膜 5 ゲート電極 6 pch−TFT 7 nch−TFT
Claims (39)
- 【請求項1】 半導体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極と
を含む積層構造を有する薄膜トランジスタの製造方法で
あって、 絶縁性の基板に多結晶シリコンからなる半導体薄膜を形
成する半導体薄膜形成工程と、 上記半導体薄膜の上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程
とを備え、 上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜上に酸化シリコ
ン膜を成膜する成膜工程と、 酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う
第1のアニール工程とを組み合わせて行い、 上記第1のアニール工程に連続して乾燥雰囲気下で熱処
理を行う第2のアニール工程を行うことを特徴とする薄
膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 上記酸化膜形成工程は、上記成膜工程を
行って上記酸化シリコン膜を成膜し、 当該成膜工程後に上記第1のアニール工程を行って上記
酸化シリコン膜を緻密化するとともに、上記半導体薄膜
と上記酸化シリコン膜との界面に酸化膜を生成し、 当該第1のアニール工程後に上記第2のアニール工程を
行うことを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ
の製造方法。 - 【請求項3】 上記酸化膜形成工程は、上記第1のアニ
ール工程を行って上記半導体薄膜の表面に上記成膜工程
で得られる酸化シリコン膜よりも緻密な酸化シリコン膜
を生成し、 当該第1のアニール工程後に上記第2のアニール工程を
行い、 当該第2のアニール工程後に上記成膜工程を行って上記
緻密な酸化シリコン膜の上に上記酸化シリコン膜を成膜
することを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ
の製造方法。 - 【請求項4】 上記半導体薄膜をパタニングして薄膜ト
ランジスタの素子領域を形成する素子領域形成工程を上
記酸化膜形成工程の前に行うことを特徴とする請求項1
記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 上記半導体薄膜をパタニングして薄膜ト
ランジスタの素子領域を形成する素子領域形成工程を上
記酸化膜形成工程の後に行うことを特徴とする請求項1
記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項6】 上記半導体薄膜形成工程の前に上記絶縁
性の基板に予めゲート電極を形成するゲート電極形成工
程を備え、 上記半導体薄膜形成工程は、上記ゲート電極の上にゲー
ト絶縁膜を介して上記半導体薄膜を形成し、 上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜の上に上記酸化
膜を形成することを特徴とする請求項1記載の薄膜トラ
ンジスタの製造方法。 - 【請求項7】 上記乾燥雰囲気は、酸素雰囲気、大気雰
囲気、窒素雰囲気、不活性ガス雰囲気、真空雰囲気のい
ずれかであることを特徴とする請求項1記載の薄膜トラ
ンジスタの製造方法。 - 【請求項8】 画素電極とこれを駆動する薄膜トランジ
スタとが配された第1の基板と上記画素電極に対面する
電極が配された第2の基板とが所定の間隙をおいて対向
配置されるとともに上記間隔に液晶が保持されてなる表
示パネルを有し、上記薄膜トランジスタが半導体薄膜と
酸化膜とゲート電極とを含む積層構造を有する液晶表示
装置の製造方法であって、 上記第1の基板に多結晶シリコンからなる半導体薄膜を
形成する半導体薄膜形成工程と、 上記半導体薄膜の上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程
とを備え、 上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜上に酸化シリコ
ン膜を成膜する成膜工程と、 酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う
第1のアニール工程とを組み合わせて行い、 上記第1のアニール工程に連続して乾燥雰囲気下で熱処
理を行う第2のアニール工程を行うことを特徴とする液
晶表示装置の製造方法。 - 【請求項9】 上記酸化膜形成工程は、上記成膜工程を
行って上記酸化シリコン膜を成膜し、 当該成膜工程後に上記第1のアニール工程を行って上記
酸化シリコン膜を緻密化するとともに、上記半導体薄膜
と上記酸化シリコン膜との界面に酸化膜を生成し、 当該第1のアニール工程後に上記第2のアニール工程を
行うことを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置の製
造方法。 - 【請求項10】 上記酸化膜形成工程は、上記第1のア
ニール工程を行って上記半導体薄膜の表面に上記成膜工
程で得られる酸化シリコン膜よりも緻密な酸化シリコン
膜を生成し、 当該第1のアニール工程後に上記第2のアニール工程を
行い、 当該第2のアニール工程後に上記成膜工程を行って上記
緻密な酸化シリコン膜の上に上記酸化シリコン膜を成膜
することを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置の製
造方法。 - 【請求項11】 上記半導体薄膜をパタニングして薄膜
トランジスタの素子領域を形成する素子領域形成工程を
上記酸化膜形成工程の前に行うことを特徴とする請求項
8記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項12】 上記半導体薄膜をパタニングして薄膜
トランジスタの素子領域を形成する素子領域形成工程を
上記酸化膜形成工程の後に行うことを特徴とする請求項
8記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項13】 上記半導体薄膜形成工程の前に上記第
1の基板に予めゲート電極を形成するゲート電極形成工
程を備え、 上記半導体薄膜形成工程は、上記ゲート電極の上にゲー
ト絶縁膜を介して上記半導体薄膜を形成し、 上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜の上に上記酸化
膜を形成することを特徴とする請求項8記載の液晶表示
装置の製造方法。 - 【請求項14】 上記乾燥雰囲気は、酸素雰囲気、大気
雰囲気、窒素雰囲気、不活性ガス雰囲気、真空雰囲気の
いずれかであることを特徴とする請求項8記載の液晶表
示装置の製造方法。 - 【請求項15】 絶縁性の基板にエレクトロルミネッセ
ンス素子とこれを駆動する薄膜トランジスタが配され、
当該薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜とゲート電
極とを含む積層構造を有するエレクトロルミネッセンス
表示装置の製造方法であって、 上記絶縁性の基板に多結晶シリコンからなる半導体薄膜
を形成する半導体薄膜形成工程と、 上記半導体薄膜の上に酸化膜を形成する酸化膜形成工程
とを備え、 上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜上に酸化シリコ
ン膜を成膜する成膜工程と、 酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う
第1のアニール工程とを組み合わせて行い、 上記第1のアニール工程に連続して乾燥雰囲気下で熱処
理を行う第2のアニール工程を行うことを特徴とするエ
レクトロルミネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項16】 上記酸化膜形成工程は、上記成膜工程
を行って上記酸化シリコン膜を成膜し、 当該成膜工程後に上記第1のアニール工程を行って上記
酸化シリコン膜を緻密化するとともに、上記半導体薄膜
と上記酸化シリコン膜との界面に酸化膜を生成し、 当該第1のアニール工程後に上記第2のアニール工程を
行うことを特徴とする請求項15記載のエレクトロルミ
ネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項17】 上記酸化膜形成工程は、上記第1のア
ニール工程を行って上記半導体薄膜の表面に上記成膜工
程で得られる酸化シリコン膜よりも緻密な酸化シリコン
膜を生成し、 当該第1のアニール工程後に上記第2のアニール工程を
行い、 当該第2のアニール工程後に上記成膜工程を行って上記
緻密な酸化シリコン膜の上に上記酸化シリコン膜を成膜
することを特徴とする請求項15記載のエレクトロルミ
ネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項18】 上記半導体薄膜をパタニングして薄膜
トランジスタの素子領域を形成する素子領域形成工程を
上記酸化膜形成工程の前に行うことを特徴とする請求項
15記載のエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方
法。 - 【請求項19】 上記半導体薄膜をパタニングして薄膜
トランジスタの素子領域を形成する素子領域形成工程を
上記酸化膜形成工程の後に行うことを特徴とする請求項
15記載のエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方
法。 - 【請求項20】 上記半導体薄膜形成工程の前に上記絶
縁性の基板に予めゲート電極を形成するゲート電極形成
工程を備え、 上記半導体薄膜形成工程は、上記ゲート電極の上にゲー
ト絶縁膜を介して上記半導体薄膜を形成し、 上記酸化膜形成工程は、上記半導体薄膜の上に上記酸化
膜を形成することを特徴とする請求項15記載のエレク
トロルミネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項21】 上記乾燥雰囲気は、酸素雰囲気、大気
雰囲気、窒素雰囲気、不活性ガス雰囲気、真空雰囲気の
いずれかであることを特徴とする請求項15記載のエレ
クトロルミネッセンス表示装置の製造方法。 - 【請求項22】 半導体薄膜と、酸化膜と、ゲート電極
とを含む積層構造を有する薄膜トランジスタであって、 上記半導体薄膜は、絶縁性の基板に形成された多結晶シ
リコンからなり、 上記酸化膜は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成
膜する成膜処理と、 酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う
第1のアニール処理とを組み合わせ且つ当該第1のアニ
ール処理に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2の
アニール処理を行うことにより形成されることを特徴と
する薄膜トランジスタ。 - 【請求項23】 上記酸化膜は、上記成膜処理を行って
上記酸化シリコン膜を成膜し、 当該成膜処理後に上記第1のアニール処理を行って上記
酸化シリコン膜を緻密化するとともに、上記半導体薄膜
と上記酸化シリコン膜との界面に酸化膜を生成し、 当該第1のアニール処理後に上記第2のアニール処理を
行って形成されたものであることを特徴とする請求項2
2記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項24】 上記酸化膜は、上記第1のアニール処
理を行って上記半導体薄膜の表面に上記成膜処理で得ら
れる酸化シリコン膜よりも緻密な酸化シリコン膜を生成
し、 当該第1のアニール処理後に上記第2のアニール処理を
行い、 当該第2のアニール処理後に上記成膜処理を行って上記
緻密な酸化シリコン膜の上に上記酸化シリコン膜が成膜
されたものであることを特徴とする請求項22記載の薄
膜トランジスタ。 - 【請求項25】 上記半導体薄膜をパタニングして形成
された薄膜トランジスタの素子領域上に上記酸化膜が形
成されていることを特徴とする請求項22記載の薄膜ト
ランジスタ。 - 【請求項26】 上記素子領域は、上記半導体薄膜上に
上記酸化膜が形成され当該酸化膜ごと上記半導体薄膜が
パタニングされて形成されていることを特徴とする請求
項22記載の薄膜トランジスタ。 - 【請求項27】 上記半導体薄膜は、上記絶縁性の基板
に予め形成された上記ゲート電極の上にゲート絶縁膜を
介して形成され、当該半導体薄膜の上に上記酸化膜が形
成されていることを特徴とする請求項22記載の薄膜ト
ランジスタ。 - 【請求項28】 画素電極とこれを駆動する薄膜トラン
ジスタとが配された第1の基板と上記画素電極に対面す
る電極が配された第2の基板とが所定の間隙をおいて対
向配置されるとともに上記間隔に液晶が保持されてなる
表示パネルを有し、上記薄膜トランジスタが半導体薄膜
と酸化膜とゲート電極とを含む積層構造を有する液晶表
示装置であって、 上記半導体薄膜は、上記第1の基板に形成された多結晶
シリコンからなり、 上記酸化膜は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成
膜する成膜処理と、 酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う
第1のアニール処理とを組み合わせ且つ当該第1のアニ
ール処理に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2の
アニール処理を行うことにより形成されることを特徴と
する液晶表示装置。 - 【請求項29】 上記酸化膜は、上記成膜処理を行って
上記酸化シリコン膜を成膜し、 当該成膜処理後に上記第1のアニール処理を行って上記
酸化シリコン膜を緻密化するとともに、上記半導体薄膜
と上記酸化シリコン膜との界面に酸化膜を生成し、 当該第1のアニール処理後に上記第2のアニール処理を
行って形成されたものであることを特徴とする請求項2
8記載の液晶表示装置。 - 【請求項30】 上記酸化膜は、上記第1のアニール処
理を行って上記半導体薄膜の表面に上記成膜処理で得ら
れる酸化シリコン膜よりも緻密な酸化シリコン膜を生成
し、 当該第1のアニール処理後に上記第2のアニール処理を
行い、 当該第2のアニール処理後に上記成膜処理を行って上記
緻密な酸化シリコン膜の上に上記酸化シリコン膜が成膜
されたものであることを特徴とする請求項28記載の液
晶表示装置。 - 【請求項31】 上記半導体薄膜をパタニングして形成
された薄膜トランジスタの素子領域上に上記酸化膜が形
成されていることを特徴とする請求項28記載の液晶表
示装置。 - 【請求項32】 上記素子領域は、上記半導体薄膜上に
上記酸化膜が形成され当該酸化膜ごと上記半導体薄膜が
パタニングされて形成されていることを特徴とする請求
項28記載の液晶表示装置。 - 【請求項33】 上記半導体薄膜は、上記第1の基板に
予め形成された上記ゲート電極の上にゲート絶縁膜を介
して形成され、当該半導体薄膜の上に上記酸化膜が形成
されていることを特徴とする請求項28記載の液晶表示
装置。 - 【請求項34】 絶縁性の基板にエレクトロルミネッセ
ンス素子とこれを駆動する薄膜トランジスタが配され、
当該薄膜トランジスタが半導体薄膜と酸化膜とゲート電
極とを含む積層構造を有するエレクトロルミネッセンス
表示装置であって、 上記半導体薄膜は、上記絶縁性の基板に形成された多結
晶シリコンからなり、 上記酸化膜は、上記半導体薄膜上に酸化シリコン膜を成
膜する成膜処理と、 酸素原子を含有する気体の加圧雰囲気下で熱処理を行う
第1のアニール処理とを組み合わせ且つ当該第1のアニ
ール処理に連続して乾燥雰囲気下で熱処理を行う第2の
アニール処理を行うことにより形成されることを特徴と
するエレクトロルミネッセンス表示装置。 - 【請求項35】 上記酸化膜は、上記成膜処理を行って
上記酸化シリコン膜を成膜し、 当該成膜処理後に上記第1のアニール処理を行って上記
酸化シリコン膜を緻密化するとともに、上記半導体薄膜
と上記酸化シリコン膜との界面に酸化膜を生成し、 当該第1のアニール処理後に上記第2のアニール処理を
行って形成されたものであることを特徴とする請求項3
4記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。 - 【請求項36】 上記酸化膜は、上記第1のアニール処
理を行って上記半導体薄膜の表面に上記成膜処理で得ら
れる酸化シリコン膜よりも緻密な酸化シリコン膜を生成
し、 当該第1のアニール処理後に上記第2のアニール処理を
行い、 当該第2のアニール処理後に上記成膜処理を行って上記
緻密な酸化シリコン膜の上に上記酸化シリコン膜が成膜
されたものであることを特徴とする請求項34記載のエ
レクトロルミネッセンス表示装置。 - 【請求項37】 上記半導体薄膜をパタニングして形成
された薄膜トランジスタの素子領域上に上記酸化膜が形
成されていることを特徴とする請求項34記載のエレク
トロルミネッセンス表示装置。 - 【請求項38】 上記素子領域は、上記半導体薄膜上に
上記酸化膜が形成され当該酸化膜ごと上記半導体薄膜が
パタニングされて形成されていることを特徴とする請求
項34記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。 - 【請求項39】 上記半導体薄膜は、上記絶縁性の基板
に予め形成された上記ゲート電極の上にゲート絶縁膜を
介して形成され、当該半導体薄膜の上に上記酸化膜が形
成されていることを特徴とする請求項34記載のエレク
トロルミネッセンス表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001383601A JP4006993B2 (ja) | 2001-12-17 | 2001-12-17 | 薄膜トランジスタの製造方法,液晶表示装置の製造方法,エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法 |
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---|---|---|---|
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