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JP2003184543A - エンジン用マフラおよび自動二輪車 - Google Patents

エンジン用マフラおよび自動二輪車

Info

Publication number
JP2003184543A
JP2003184543A JP2001379695A JP2001379695A JP2003184543A JP 2003184543 A JP2003184543 A JP 2003184543A JP 2001379695 A JP2001379695 A JP 2001379695A JP 2001379695 A JP2001379695 A JP 2001379695A JP 2003184543 A JP2003184543 A JP 2003184543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muffler
exhaust
catalyst
muffler body
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001379695A
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English (en)
Other versions
JP3827208B2 (ja
Inventor
Yoshiharu Matsuda
吉晴 松田
Hisatoyo Arima
久豊 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001379695A priority Critical patent/JP3827208B2/ja
Publication of JP2003184543A publication Critical patent/JP2003184543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二箇所に触媒を設けることを不要にしながら
も、寒冷時等にも触媒の温度が速やかに上昇して好まし
い排気浄化特性を発揮するエンジン用マフラ、およびそ
れを備える自動二輪車を提供する。 【解決手段】 筒状のマフラボディ10内に挿入された
排気の導入管44に触媒30を配置するとともに、その
導入管44を経てマフラボディ10内に入った排気の流
れる流路を、触媒30の配置位置の周囲に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、エンジ
ン用マフラ(サイレンサ)と、それを備えた自動二輪車
とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なマフラに関する縦断面図
を図5に示す。図のようにマフラ3’は、円筒状のマフ
ラボディ50’の内部に、仕切板(バッフルプレート)
51’・52’やバッフルパイプ53’・54’・5
5’を取り付けることにより複数の膨張室を構成してい
る。マフラボディ50’は、内外二重の円筒50a’・
50b’(内側の50b’はパンチングメタル製)にて
形成し、それらの間に吸音材(グラスウール)50c’
を充填したものである。一方の端部に挿入された排気導
入管44の開口(導入口)56’から他方の端部にある
排気排出口57’にかけて排気が流れる間に、排気音
は、各膨張室での排気の膨張とともに、また各室間の仕
切板で生じる反射波が進行波と干渉することにより、さ
らには吸音材に吸収されて、次第に音圧を下げていく。
【0003】このような構成のマフラ3’には、図のよ
うに、マフラボディ50’に挿入された排気の導入管4
4に触媒60’が配置されることがある。触媒60’
は、ハニカム構造やペレット状に形成されたもので、そ
の作用により排気中のガスを酸化して二酸化炭素や水に
変え、または還元して窒素に変えるなどする。排気の導
入管44内に触媒を設けるのは、マフラボディ50’の
うちで最も排気温度の高い部分に配置することによって
触媒60’を活性化し、排気を酸化または還元する上記
の作用を強めるのがねらいである。白金やロジウム等の
触媒を使用する場合、反応に適したガス温度として約3
00℃以上が必要であるため、触媒は、排気の温度が3
00℃以上となる場所に設置する必要があるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5の例のようにマフ
ラボディにおける排気の導入管内に触媒を設けたとして
も、始動の際には触媒の温度上昇にかなりの時間がかか
る。とくに寒冷時には、マフラボディや導入管等ととも
に触媒自体の初期温度が低いので、排気温度が上昇しは
じめても触媒の温度はなかなか上がらない。そのため、
寒冷時の始動の際には、触媒が本来的に有する排気浄化
特性を発揮しはじめるまでに相当時間のウォームアップ
が必要になる。
【0005】ウォームアップの時間を短縮する目的で、
排気の上流側にも別の触媒を設けることがある。つま
り、プレ触媒などと呼ばれる簡易な触媒を、マフラボデ
ィ(導入管)内に設ける上記の触媒(本触媒)とは別
に、より上流側(たとえば排気マニホールドの前後な
ど)に設けるのである。そのようにすれば、当該上流側
の触媒の作用で温度を上昇させた排気をマフラ内の本触
媒に通せるので、本触媒の温度が早めに上昇する。しか
し、その場合、上流・下流の二箇所に触媒を設ける必要
があるので、設備的なコストが上昇するほか機器重量が
増すというデメリットが避けられない。
【0006】請求項に係る発明は、二箇所に触媒を設け
ることを不要にしながらも、寒冷時等にも触媒が速やか
に温度上昇をして好ましい排気浄化特性を発揮するエン
ジン用マフラ、およびそれを備えた自動二輪車を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載したエン
ジン用マフラは、筒状のマフラボディ内に挿入された排
気の導入管に(つまり、導入管の内部もしくはその開口
端部分に、または導入管の先に連結した管状物内に)触
媒を配置するとともに、その導入管を経てマフラボディ
内に入った排気を流す流路を、触媒配置位置(に相当す
る導入管や上記の管状物等)の周囲に形成したことを特
徴とする。排気のためのこのような流路は、触媒配置位
置の周囲全域(全長・全周)に形成するのが最も好まし
いが、当該配置位置の周囲における一部(長さの一部ま
たは周囲の一部)のみに形成するのもよい。触媒として
は、ハニカム構造のものやペレット状のもの等を使用で
きる。高温域で活性化するものであれば、酸化触媒であ
るか三元触媒であるか等の種類を問わない。
【0008】こうしたエンジン用マフラでは、始動の際
などに触媒の温度が速やかに上昇する。マフラや触媒よ
りも速やかに温度上昇して高い温度になる排気が、まず
導入管を通るとき触媒に接触して触媒の温度を上げるほ
か、それらを経てマフラボディ内に入ったのち上記の流
路を通ることにより、上記導入管等の周囲から触媒を加
熱(または加温)するからである。つまり、図5のマフ
ラでは導入管44を通って触媒60’に接触した排気が
その後はとくに触媒60’を加熱する機会のないまま下
流側へ流れるのに対し、この発明のマフラでは排気がも
う一度、今度は外側から触媒を温度上昇させるのであ
る。
【0009】触媒の温度が速やかに上昇すると、触媒が
有する本来の排気浄化特性が効率的に発揮される。この
ような作用は、自動二輪車やATV(四輪バギー車)な
どの車両をはじめ、船舶、発電機、各種の作業機・汎用
機等のためのエンジン用マフラとして極めて好ましい。
【0010】請求項2に記載したエンジン用マフラは、
一方の端部に排気の導入管および排出管を有していて他
方の端部に壁面部分を有する筒状の第1マフラボディ
と、一方の端部にある排気導入口から他方の端部にある
排気排出口にかけて複数の膨張室を有する筒状の第2マ
フラボディとを一連に(つまり並列にでなく、一方のマ
フラボディから他方のマフラボディへと順次に排気が流
れるように)接続するとともに、第1マフラボディにお
ける排気の導入管に触媒を配置したことを特徴とする。
図1に例示したマフラ1や図3に例示したマフラ2は、
この請求項のエンジン用マフラに該当する。
【0011】こうした構成のマフラでは、導入管を通っ
て第1マフラボディ内に排気が入ると、その第1マフラ
ボディ内では、導入管のある側の端部とは反対側の端部
に壁面部分があるため、排気(の一部または全部)は中
ほどで折り返し、導入管と同じ側の端部に設けられた排
出管に流入して第2マフラボディへ向かう。この排出管
は、第1マフラボディのうち上記のとおり導入管と同じ
側の端部に設けられたものなので、第1マフラボディか
ら流出すべく排出管内に排気が流入する際、触媒配置位
置(の一部または全部)を含む導入管の周囲に排気の流
路が必然的に形成される。したがって、この請求項のマ
フラでも、エンジンからの排気が、まず導入管を通ると
き触媒に接触して触媒の温度を上げ、さらに排出管内に
流入すべく導入管等の周囲(上記の流路)を流れること
によっても触媒の温度を上昇させる。そのため、寒冷時
の始動においても触媒の温度を速やかに上昇させる作用
がある。
【0012】このエンジン用マフラには、さらにつぎの
ような作用もある。 ・ 排気音中の低周波成分を効果的に除去することがで
きる。第1マフラボディは、上記のとおり一方の端部に
排気の導入口と排出口とを有していて他方の端部に壁面
部分を有するため、導入口から入った排気の排気音がそ
の壁面部分にて反射する結果、進行波と反射波とが第1
マフラボディ内で効果的に干渉し合うからである。排気
音を反射するための壁面部分は上記のとおり導入口・排
出口のある側とは反対側の端部に設けるので、第1マフ
ラボディに十分な長さ(たとえば通常のマフラボディの
全長と同様に300mm以上)を与えれば、進行波と反
射波との間に十分な位相差をとることができて、低周波
成分に対するすぐれた消音効果(排気音の低減効果)を
得ることができる。両側の端部間に何も設けないでスト
レートな空間を形成すれば低周波成分の除去効果が高く
なるが、それらの間に仕切板を幾つか設けたり内部に吸
音材を設けたりして高周波成分を同時に低減できるよう
にするのもよい。
【0013】・ 排気音中の中・高周波成分も効果的に
除去できる。上記した第1マフラボディに対して第2マ
フラボディを一連に接続しているからである。第2マフ
ラボディは、一方の端部にある排気導入口から他方の端
部にある排気排出口にかけて複数の膨張室等を有する一
般的な構成をもつため、中・高周波成分の除去性能を高
めることが容易である。また、第1マフラボディ・第2
マフラボディのいずれかまたは双方にグラスウール等の
吸音材を使用することによっても、高周波成分の除去特
性を高めることが可能である。
【0014】・ 排気の抵抗を小さくしてエンジン性能
を引き出すことも容易である。上記の各点から消音効果
にすぐれるため、排気の通過しやすい構成にすることに
よって消音効果とエンジン性能とのバランスをとること
ができるからである。
【0015】・ コンパクトにすることができて配置が
容易になる。外径の大きなマフラボディを1本のみ使用
するのでなく2つのマフラボディを使用するため、それ
ぞれのマフラボディを小径にすることができ、もって各
マフラボディおよびマフラ全体の所要スペースを小さく
まとめることが可能なのである。またそのことから外観
上の利点もあり、このマフラが自動二輪車やATV等の
車両に取り付けられたとき、軽快な印象がもたらされ
る。
【0016】請求項3に記載のエンジン用マフラは、請
求項2に記載のマフラにおいて、第1マフラボディの筒
状部分は吸音ウール材を含む壁面構造にし、第2マフラ
ボディの筒状部分は同ウール材を含まない壁面構造にし
たことを特徴とする。吸音ウール材としては、ロックウ
ールやグラスウールなど、エンジン用マフラによく用い
られる、耐熱仕様であって断熱作用を有するものを使用
するのが好ましい。
【0017】吸音ウール材は、エンジン用マフラ内の排
気音から高周波成分を中心に除去することを目的とし、
マフラボディにおける筒状部分の壁面構造中に充填して
広く使用されている。一般的には断熱作用を併せもつの
で、マフラボディの表面温度を低くする目的を兼ねるこ
とが多い。しかし、そのような吸音ウール材を請求項2
に記載のエンジン用マフラに使用するについては、この
請求項3に記載したとおり第1マフラボディの壁面構造
中にのみ含めるのが、構成の簡単化やコストダウンをは
かるうえで好ましい。その理由はつぎのとおりである。
【0018】・ 請求項2のように第1・第2の各マフ
ラボディを有するエンジン用マフラでは、第1マフラボ
ディ内の排気温度が第2マフラボディ内の排気温度より
も高くなる。第1マフラボディ内では、上記導入管に設
けた触媒の発熱作用によって排気の温度が上昇するから
である。一方、第2マフラボディは、排気の下流側にあ
たるうえ、各膨張室で排気温度は段階的に下降するの
で、第1マフラボディ内に比べると排気温度は高くな
い。そこで、エンジン用マフラの配置箇所や使用状態等
によっては、温度条件が比較的に緩やかな第2マフラボ
ディにおいて吸音ウール材の使用を取り止めることによ
って、構造上またはコスト面でのメリットを得ることが
可能になる。
【0019】・ 請求項2の構成をもつエンジン用マフ
ラは、消音性能が高いうえ、消音特性の変更・調整を広
い範囲で比較的自由に行うことが可能である。排気音中
の低周波成分の除去に有利な第1マフラボディと、中・
高周波の成分の除去に適した第2マフラボディとの双方
を有するからである。したがって請求項3のマフラで
は、一方のマフラボディにおいて吸音ウール材を使用し
ないとしても、排気音の低減と周波数成分の調整とを適
切に行うことが可能である。
【0020】請求項4に記載のエンジン用マフラは、上
記の導入管の開口端に面するとともに触媒配置位置の周
囲(の全域または一部)を囲む有底筒状の排気案内部材
をマフラボディ内に配置することにより、触媒配置位置
の周囲に上記した排気の流路を形成したことを特徴とす
る。たとえば図4(a)に示すマフラ3は、この請求項
のマフラに該当する。排気案内部材における、導入管の
開口端に面する部分および触媒配置位置の周囲を囲む部
分は、適宜に小穴やスリットを有していても差し支えな
い。
【0021】このエンジン用マフラでは、上記の導入管
を経てマフラボディ内に入った排気が、その導入管を出
た直後に上記の排気案内部材にて流れを規定される。す
なわち、排気案内部材は導入管の開口端に面するととも
に導入管のうち触媒配置位置の周囲を囲む有底筒状のも
のであるため、排気は、導入管の開口端に面する底部の
部分にまず当たり、つづいて触媒配置位置の周囲を囲む
筒状部分の内側に沿って流れる。筒状部分に沿って流れ
るとき、排気は、導入管内を通るときとは逆向きに流れ
ながら、触媒に対して外側から熱を伝達する。したがっ
てこのマフラでも、触媒は、排気が導入管内を通るとき
と排気案内部材の内側に沿って流れるときとの二度にわ
たって加熱(または加温)され、寒冷時の始動の際など
にもその温度が速やかに上昇する。なお、排気案内部材
は形状の簡単なものであって金属板等により簡単に製造
されるため、マフラの重量や製造コストを増す度合いは
僅かである。従来の一般的なマフラに対して大きな変更
を加えることなくこの構成を採用することも容易であ
る。
【0022】請求項5に記載した自動二輪車は、上記い
ずれかの請求項に記載したエンジン用マフラを車体に取
り付けたことを特徴とする。
【0023】この自動二輪車は、上記したエンジン用マ
フラを備えるものであるから、マフラ内で使用する前記
触媒の温度を始動時等に速やかに上昇させ、触媒が有す
る本来の排気浄化特性を効率的に発揮させる。つまり、
この自動二輪車は排気の清浄度に関して好ましく、とく
に寒冷時には従来のものに比した改善度が高い。
【0024】請求項6に記載の自動二輪車は、請求項2
または3に記載のマフラボディを、第1マフラボディと
第2マフラボディとを車体の側方におき、かつ前者を後
者の下側にした状態に配置したことを特徴とする。たと
えば図2に示した自動二輪車X1は、この請求項の自動
二輪車に相当する。
【0025】こうした自動二輪車は、請求項2または3
に記載したエンジン用マフラを備えることから、始動時
等に触媒の温度が速やかに上昇し、排気の浄化を効率的
に行うことができる。
【0026】また、第1マフラボディを第2マフラボデ
ィの下にして両者を車体の側方に配置することにも利点
がある。つまり、第1マフラボディは、前述のように第
2マフラボディよりも排気温度が高いために外側表面の
温度も高くなりがちだが、そのような第1マフラボディ
を下にして両マフラボディを車体の側方に設けることに
すれば、表面温度の高い第1マフラボディが、温度の低
い第2マフラボディをはさんで運転者または同乗者(の
各乗車位置)から遠い側に配置できる。したがってこの
自動二輪車は、ユーザーの快適な利用を可能にするマフ
ラ配置を有しているということができる。
【0027】なお、前記のとおり請求項2・3のマフラ
には排気音の低減やレイアウトに関する長所があるた
め、この自動二輪車にはつぎのような利点も付随してい
る。 ・ 低周波成分と高周波成分とがバランスよく十分に除
去された排気音を発するとともに、排気抵抗によるロス
を少なくして高いエンジン性能を発揮することができ
る。 ・ 消音効果等を維持しながら小径に構成できる二つの
マフラボディを使用して、マフラの所要スペースを小さ
くまとめることができる。そのため、マフラを含む車体
全幅を小さくし、車体をコンパクト化するとともに重量
部分を重心位置付近に集めるという好ましい車体設計が
可能である。小径のマフラボディを複数取り付けること
から、図2のように外観上の軽快感も備わる。
【0028】
【発明の実施の形態】発明の実施についての形態を図1
〜図4に基づいて説明する。なお、図2および図4に示
す自動二輪車X1・X2に関する説明中、「右」「左」
「前」「後」は、特別に示さない限り、いずれも自動二
輪車の車体のうち進行方向に向かっていう右・左・前・
後をさす。図1は、マフラ1についての全体縦断面図
(図1(a))とその一部の断面図(同(b))および
部分詳細図(同(c))であり、図2は、そのマフラ1
を取り付けた自動二輪車X1の側面図(図2(a))お
よび背面図(後方から見たもの。同(b))である。
【0029】図1のマフラ1は、外形を円筒形状にした
2本のマフラボディ、すなわち第1マフラボディ10と
第2マフラボディ20とを一連に接続することにより構
成したものである。
【0030】第1マフラボディ10は、一方の側の端部
11に排気の導入口12と排出口13とを設け、他方の
側の端部14は仕切板15aとキャップ15bとで閉じ
ることによって内部にただ一つの膨張室を形成したもの
である。この第1マフラボディ10では、導入管44を
経て導入口12から入った排気が中ほどで折り返し、図
示黒塗り矢印のように進んで排出口13に入るととも
に、排気音が、端部14に到達したうえ仕切板15aや
キャップ15bの平坦な壁面部分により白抜き矢印のよ
うに反射して端部11の側へ戻る。したがってこの第1
マフラボディ10の内部では、排気音の進行波と反射波
とが重なり、互いの位相差に基づいて音圧をうち消し合
う作用が生じる。しかも、一方の端部11から他方の端
部14までの距離が長い(300mm以上。ただし、低
減したい周波数域に合わせて変更する)ため、十分な位
相差をとることができて低周波成分を中心に排気音を効
果的に低減させることができ、したがって、直径が小さ
くともすぐれた消音性能が発揮される。
【0031】第1マフラボディ10の具体的な構造はつ
ぎのとおりである。円筒状のボディ本体は、ステンレス
鋼板からなる円筒10aの内側に耐熱型グラスウール製
の吸音材10cを付けるとともに、さらに内側にステン
レス鋼パンチングメタルよりなる内側円筒10bを挿入
して円筒10aと一体化する。端部14には、外側から
見た形を排出口に似せたキャップ15bを一体化した仕
切板15aを、溶接によって円筒10a(または10
b)の内側に取り付ける。仕切板15aまたはキャップ
15bには、ボディ本体の中心線と直角であって排気音
を反射させやすい平坦面を含めておく。一方の端部11
には、平坦部を有するとともに円筒10a等との溶接が
容易なようにU字(またはJ字)形の断面部分を周状に
備えた仕切板11aを取り付け、その内側の開口に、排
気の導入口12と排出口13とをそれぞれ備える導入管
44および排出管16(両者を一体化したもの)を挿入
し溶接している。
【0032】このような第1マフラボディ10におい
て、端部11に挿入された導入管44の先にハニカム触
媒30を取り付けている。ハニカム触媒30は、導入管
44の延長部となる円管31の内側に、軸心部分を中心
にして薄い平板および波板状の金属板(ステンレス鋼板
など)を巻くことにより軸方向に通じた多数の通孔を有
するハニカム構造体を形成し、その構造体の各板の表面
に白金やロジウム等の触媒体32を担持させたものであ
る。この触媒30はいわゆる三元触媒であって、一酸化
炭素および炭化水素の酸化反応と窒素酸化物の還元反応
とを同時に行わせるものである。導入管44内を通る排
気は、第1マフラボディ10内で膨張する前に触媒30
(の触媒体32)と接触し、そのような反応を通じて浄
化される。
【0033】第1マフラボディ10内に入って膨張した
排気は、上記のように中ほどで折り返して排出口13か
ら排出管16内に流れ込むが、その際に排気は矢印36
のように触媒30の外周に沿って流れる。排出口13
が、導入管44と同じ側の端部11に、しかも導入管4
4を囲んで開口しているからである。したがって、導入
管44を通るとき触媒30に接触した排気が、排出口1
3へ向かう際にも触媒30の外周に接触することにより
触媒体32の温度を上昇させる。触媒体32の温度が上
昇すれば、上記した酸化・還元の反応が活発化するの
で、こうして二度も排気が触媒30に接触することは、
寒冷時の始動の際などにも速やかに触媒作用を活発化さ
せて排気の浄化を促進するうえで効果的である。
【0034】導入管44と排出管16とは、それぞれを
別々に仕切板11aに挿入するのではなく、図1(b)
・(c)のとおり後者の内側に前者を同心状(正確な同
心状態でなくてもよい)に含むよう一体化したうえで仕
切板11aに(したがってボディ本体内に)挿入してい
る。すなわち、太めの管をU字形に曲げた排出管16の
一部に穴16aをあけ、その穴16aの内側に導入管4
4を通したうえ穴16aとの間を全周溶接する。そし
て、導入管44と排出管16との一体化をさらに安定さ
せるため(安定度が十分な場合を除く)、図(c)のよ
うに数片の支持材11bを溶接づけして導入管44と排
出管16とをつなぐ。このように導入口12と排出口1
3とを同心状に重ねて配置すると、導入管44を内側に
有する部分において排出管16を十分に太いものにする
(最大では仕切板11aの直径に一致させる)ことによ
り、導入口12だけでなく排出口13およびそれにつづ
く排気の流路に広い断面積をもたせることができ、排気
の流れを円滑化できる。同時に、上記した同心状の配置
をとると、端部11にある仕切板11aに対する導入管
44および排出管16の溶接も容易になる。
【0035】排出管16を介して第1マフラボディ10
の排出口13につながる第2マフラボディ20は、一方
の端部21にある排気導入口22(排出管16の下流
端)から他方の端部27にある排気排出口28にかけ
て、バッフルプレート等により複数の膨張室等を形成し
た一般的な形式のマフラボディである。具体的には、ま
ずボディ本体は、内外二重の円筒20a・20b(ステ
ンレス鋼製。内側の20bはパンチングメタル)にて形
成し、それらの間に吸音材(グラスウール)20cを充
填している。内側の円筒20bの内側には、図のように
パンチングメタル製の仕切板23や、バッフルパイプ2
4aを有する仕切板24、数カ所に開口25aを有する
仕切板25、バッフルパイプ26aを有するとともに数
カ所に開口26bをもつ仕切板26をプラグ溶接等によ
って固定している。排気の上流側に相当する一方の端部
21においては、上記の排出管16を溶接した仕切板2
1aを円筒20aに溶接固着し、他方の端部27では、
パイプ26aの支持を兼ねる仕切板27aをやはり円筒
20aに溶接固着している。
【0036】こうしたマフラボディ20において、排気
は、各仕切板の間を膨張室とし、また仕切板26とバッ
フルパイプ26a・仕切板27a等とに囲まれた空間を
共鳴室としながら、排気排出口28(パイプ26aの下
流端)から排出される。各膨張室と共鳴室、および吸音
材20cの作用によって、中・高周波成分を中心に排気
音が低減される。上記のように第1マフラボディ10に
て低周波成分がよく除去されるため、第2マフラボディ
20も大きめの直径にする必要がない。内部に概ね直線
的な排気流れができるようにしたので、第2マフラボデ
ィでの排気の圧力損失は比較的小さい。なお、第2マフ
ラボディ20においては、吸音材20cの使用を省略で
きることが多い。第1マフラボディ10よりも下流にあ
るうえ触媒の使用をしないので排気温度がそれほど高く
ないこと、吸音材20cを使用しなくても、二つのマフ
ラボディ10・20で音質調整をはかる(たとえば各膨
張室の容積を変更する)ことにより高周波成分等を十分
に除去できるケースが多いからである。
【0037】図1のマフラ1は、上記のように排気音中
の低〜高周波の成分を効果的に低減し得る点に加え、つ
ぎのような点でもすぐれている。すなわち、第1マフラ
ボディ10における排気の導入口12と排出口13とに
大きな開口断面積を与え得ることや、第2マフラボディ
20には概ね直線的な排気流れを形成できることなどか
ら、排気への抵抗を小さくしてエンジンの出力を引き出
しやすい。また、細めのマフラボディ10・20を組み
合わせてなることに基づいて、太めの一本型のマフラよ
りもレイアウト上の自由度が高く、コンパクトで美観を
ともなう配置を実現しやすい。
【0038】図2に示す自動二輪車X1は、上記のよう
な利点をふまえて図1のマフラ1を排気系に使用したも
のである。すなわち、自動二輪車X1には、燃料タンク
47の下方位置に4気筒4サイクルエンジン41を搭載
し、その排気口41aにエキゾーストパイプ42やマニ
ホールド43、さらには、ジョイントパイプとも呼ばれ
る導入管44などの排気管をつないだうえ、それらの末
端部分にマフラ1を接続している。
【0039】排気管等の構成はつぎのとおりである。ま
ず、エンジン41からは、気筒数に等しい4本のエキゾ
ーストパイプ42を前方下部へ向けて延ばし、エンジン
41の下方位置に設けたマニホールド43にそれぞれを
接続する。マニホールド43は、4つの入側開口と2つ
の出側開口とを有するもので、これを介することによ
り、4本のエキゾーストパイプ42の下流端を、2本の
導入管(ジョイントパイプ)44に統合するよう接続す
る。これら2本の導入管44のうち1本は、図2(a)
・(b)のように車体の左側に配置し、他の1本は図1
(b)のとおり車体の右側に配置する。左側および右側
に1本ずつ配置した各導入管44に対し、それらの各下
流端を図1に示す排気の導入口12として、マフラ1を
接続するのである。
【0040】図2(a)・(b)のように、マフラ1
は、第1マフラボディ10を下側にして第2マフラボデ
ィ20との双方を平行に並べ、後輪6の側方であってそ
の車軸より上方(運転者シート48および後部シート4
9よりは下方)の位置に、斜めを向けて(排気排出口2
8のある後ろ側を上げて)取り付けている。このような
位置および姿勢にマフラ1を取り付けたことに加え、各
マフラボディ10・20を小径(それぞれの直径を70
〜130mm)にしたこと、および図2(b)のように
マフラボディ10・20を車体の側部に近づけ平行に並
べて配置したことなどから、この自動二輪車X1には、
走行時に十分なバンク(傾斜)をさせ得ることのほか、
車幅が小さく重量部分が中央付近に集約されている等の
利点が備わっている。それに関連して、外観的にも軽快
感やスピード感が備わっていて好ましい。
【0041】そして言うまでもなく、自動二輪車X1
は、マフラ1自体の構成および機能に基づいて排気音お
よびエンジン性能の面で好ましく、さらには、マフラ1
内の触媒30(図1)が始動時に速やかに活性化するた
め排気浄化の効率にすぐれている。
【0042】つづく図3には、図1のマフラ1とは一部
が異なるマフラ2を示している。図3(a)はそのマフ
ラ2の全体縦断面図、同(b)は同(a)におけるb矢
視図である。すなわちこのマフラ2では、第1マフラボ
ディ10Aに対する排気の導入口12Aおよび排出口1
3Aの形成態様が図1のものと相違する。第1マフラボ
ディ10Aの一方の端部11Aに接続する導入管44と
排出管16Aとを、同心状等に一体化することをせず、
それぞれを別々に、平坦な仕切板11Aaに対し挿入し
て固定したのである。第1マフラボディ10Aおよび第
2マフラボディ20A自体の構成は図1の各マフラボデ
ィ10・20と同じであるため、それぞれの内部での排
気(進路を図中の黒塗り矢印で示す)および排気音(マ
フラボディ10中の進路を図中の白抜き矢印で示す)の
進み方は図1の場合と相違なく、したがって各マフラボ
ディ10A・20Aにおける排気音や排気抵抗に関する
機能は図1のマフラ1と同等である。
【0043】このマフラ2においても、第1マフラボデ
ィ10Aに挿入した排気の導入管44に、前記と同様の
ハニカム触媒30を取り付けている。導入管44から送
られる排気が、触媒30の通孔を通って第1マフラボデ
ィ10A内に入ったのち、図示黒塗りの矢印に沿って折
り返し、矢印36A等に沿って排出口13Aへ流れ込も
うとするとき、外周の側から再び触媒30に接触する。
したがってこのマフラ2においても、寒冷時の始動の際
などに触媒30の温度を速やかに上昇させて排気浄化を
促進できる、という効果がある。なお、図1のマフラ1
に比べると図3のマフラ2では、排出管16Aおよび導
入管44として汎用の管を使用でき、排出管16Aに特
殊な加工や溶接を施して導入管44を通すといった製造
過程が不要である、という利点が付随する。
【0044】図4(a)に示すマフラ3は、図1または
図3の例と異なり1本のマフラボディ50によって構成
したものである。マフラボディ50は、図5に示したも
のと同様、一方の端部に設けた排気導入口56から他方
の端部に設けた排気排出口57にかけて、比較的大径の
ボディ本体内に複数の膨張室を有している。具体的に
は、内外二重の円筒50a・50b(ステンレス鋼製。
内側の50bはパンチングメタル製)にて形成し、それ
らの間に耐熱仕様の吸音材(グラスウール)50cを充
填したものである。マフラボディ50の内部に、仕切板
(バッフルプレート)51・52やそれらと一体化した
バッフルパイプ53・54・55を取り付けることによ
り複数の膨張室を構成している。導入管44の開口(導
入口)56からマフラボディ50内に送られた排気は、
図中の黒塗り矢印にしたがいバッフルパイプ53・54
・55を順次通過して、そのつど膨張室で膨張を繰り返
す。このような膨張により、また各膨張室間の仕切板で
生じる反射波が進行波と干渉することにより、さらには
吸音材50cの作用によって、排気音の音圧が次第に低
下する。
【0045】このマフラ3でも、導入管44の一部であ
ってマフラボディ50内に挿入された部分の内部に触媒
60を取り付けている。触媒60も、円管61の内側に
ハニカム構造体を形成したうえそれに白金等の触媒体6
2を担持させたものである。導入管44内を通る排気中
の一定のガス成分は、この触媒60(の触媒体62)と
接触させて酸化反応等により排気浄化をはかる。
【0046】触媒60を含む導入管44の開口端(導入
口56)には、有底筒状の排気案内部材63をかぶせる
ように配置している。排気案内部材63は、平板状の底
部64とその周囲に連なる筒状部分65とをステンレス
鋼板によって一体に形成したもので、導入管44の先端
部外周に付けた連結部材(図示省略)にて支持させてい
る。導入管44の開口端と排気案内部材63の底部64
との間、および導入管44の外周面と排気案内部材63
の筒状部分65との間には、それぞれ10〜50mm程
度の間隔をとっている。
【0047】導入管44を経てマフラボディ50内に入
った排気は排気案内部材63にて流路を決定づけられ、
図示の矢印66のように、まず底部64に当たり、つづ
いて筒状部分65の内側に沿って流れる。筒状部分65
に沿って流れるとき、排気は導入管44の外周面に対し
て熱伝達をし、触媒60を外側から加熱する。触媒60
は排気によって二度加熱されることになるので、寒冷時
の始動の際などに有利な排気浄化を行える。
【0048】図4(b)は、以上のようなマフラ3を、
エキゾーストパイプ42等につながる導入管(ジョイン
トパイプ)44につないで取り付けた自動二輪車X2の
側面図である。導入管44に触媒60を取り付けたこと
と、その導入管44の先端部に排気案内部材63を配置
したこととに基づいて上記のとおり触媒60の温度が上
昇しやすく、排気浄化を効率的に行えるという利点があ
る。
【0049】以上、図面に沿って幾つかの形態を示した
が、発明の実施がこれらに限定されるわけではない。以
上に説明したほかに、たとえば、イ) 導入管に設けた触
媒のほかに、マフラ内の他の部分(たとえば導入管より
下流にあるバッフルパイプ内)や、マフラよりも上流側
の他の部分(たとえば排気マニホールド43内)にも、
別の触媒を併せて配置する、ロ) エンジンの気筒数など
に応じて、1本のマフラボディに接続する導入管の数を
適宜複数本に設定するとともに、そうした導入管の全部
または一部に触媒を取り付ける、ハ) 図1や図3のよう
に第1マフラボディと第2マフラボディとを有するマフ
ラを構成しながらも、それらマフラボディを離して設置
したり、それぞれの長さや太さ、外形を異ならせたりす
る、ニ) 自動二輪車以外のエンジンの排気系にマフラを
使用する−といった形態の実施も可能だからからであ
る。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載したエンジン用マフラで
は、始動の際などに触媒の温度が速やかに上昇するた
め、触媒が有する本来の排気浄化特性が効率的に発揮さ
れる。
【0051】請求項2に記載したエンジン用マフラな
ら、始動時等に触媒の温度が短時間内に上昇して好まし
い排気浄化が実現するほか、低周波成分を含めて排気音
の低減効果にすぐれる、排気の抵抗を小さくすることも
容易である、コンパクトであって配置が容易になる−と
いった効果がもたらされる。
【0052】請求項3に記載のエンジン用マフラなら、
さらに、吸音ウール材の使用に関連して構造上またはコ
スト面でのメリットが得られる。
【0053】請求項4に記載のエンジン用マフラでも、
始動の際などに触媒の温度が速やかに上昇するため、好
ましい排気浄化が実現する。従来のマフラをもとに容易
に構成されるという利点もある。
【0054】請求項5に記載した自動二輪車は、上記し
たエンジン用マフラを有することから、排気の清浄特性
に関して好ましく、とくに寒冷時の改善度にすぐれる。
【0055】請求項6に記載の自動二輪車は、排気浄化
の面で好ましいことに加え、排気音の低減やマフラのレ
イアウト、外観に関するメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施についての一形態であるマフラ1を
示す図であって、図1(a)はマフラ1の全体縦断面
図、同(b)はマフラ1の一部を示す断面図、同(c)
は同(b)中のc−c矢視を示す部分詳細図である。
【図2】図1のマフラ1を取り付けた自動二輪車X1を
示す図であって、図2(a)は側面図、同(b)は背面
図(後方から見たもの)である。
【図3】発明の実施形態の一つであるマフラ2を示す図
であって、図3(a)はマフラ2の全体縦断面図、同
(b)は同(a)中の矢視b(第1マフラボディ10A
に関するもの)を示す部分詳細図である。
【図4】図4(a)は、発明の実施形態の一つであるマ
フラ3を示す全体縦断面図、同(b)は、そのマフラ3
を取り付けた自動二輪車X2を示す側面図である。
【図5】従来のマフラ3’を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・2・3 マフラ 10・10A 第1マフラボディ 12・12A 導入口 20・20A 第2マフラボディ 30・60 触媒 44 導入管 50 マフラボディ 63 排気案内部材 X1・X2 自動二輪車
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 1/10 F01N 1/10 Z 3/20 3/20 Q 3/28 301 3/28 301T 7/02 7/02 Fターム(参考) 3G004 AA02 BA06 CA04 CA13 DA06 DA14 FA01 FA07 GA06 3G091 AA03 AB01 GA06 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のマフラボディ内に挿入された排気
    の導入管に触媒が配置されるとともに、その導入管を経
    てマフラボディ内に入った排気の流路が、触媒配置位置
    の周囲に形成されていることを特徴とするエンジン用マ
    フラ。
  2. 【請求項2】 一方の端部に排気の導入管および排出管
    を有していて他方の端部に壁面部分を有する筒状の第1
    マフラボディと、一方の端部にある排気導入口から他方
    の端部にある排気排出口にかけて複数の膨張室を有する
    筒状の第2マフラボディとが一連に接続され、第1マフ
    ラボディにおける排気の導入管に触媒が配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン用マフラ。
  3. 【請求項3】 第1マフラボディの筒状部分は吸音ウー
    ル材を含む壁面構造を有し、第2マフラボディの筒状部
    分は同ウール材を含まない壁面構造を有していることを
    特徴とする請求項2に記載のエンジン用マフラ。
  4. 【請求項4】 上記の導入管の開口端に面するとともに
    触媒配置位置の周囲を囲む有底筒状の排気案内部材がマ
    フラボディ内に配置されることにより、触媒配置位置の
    周囲に排気の流路が形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のエンジン用マフラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のエンジ
    ン用マフラを備えることを特徴とする自動二輪車。
  6. 【請求項6】 請求項2または3に記載のマフラボディ
    が、第1マフラボディと第2マフラボディとを車体の側
    方におき、かつ前者を後者の下側にして配置されている
    ことを特徴とする自動二輪車。
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