JP2003173013A - マスクパターンの補正方法 - Google Patents
マスクパターンの補正方法Info
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- JP2003173013A JP2003173013A JP2001371805A JP2001371805A JP2003173013A JP 2003173013 A JP2003173013 A JP 2003173013A JP 2001371805 A JP2001371805 A JP 2001371805A JP 2001371805 A JP2001371805 A JP 2001371805A JP 2003173013 A JP2003173013 A JP 2003173013A
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い補正精度を必要とすることなく、短時間
に低コストにフォトマスク上のヴィアパターンを補正す
る。特に、デュアルダマシン法で配線パターンに対応し
た溝を層間絶縁膜上に形成し、その後にヴィアホールを
開孔することにより溝配線とヴィアを形成する場合にお
いて、ヴィアパターンの線幅変動を効果的に抑制する。 【解決手段】 配線パターン(溝14)上のレジスト1
6に光リソグラフ法を用いてヴィアパターン3pを開孔
する場合に用いるフォトマスクのマスクパターンの補正
方法であって、フォトマスク上のヴィアパターン31の
形状を、該ヴィアパターン31と隣接する配線パターン
20との距離Sに応じて補正する。
に低コストにフォトマスク上のヴィアパターンを補正す
る。特に、デュアルダマシン法で配線パターンに対応し
た溝を層間絶縁膜上に形成し、その後にヴィアホールを
開孔することにより溝配線とヴィアを形成する場合にお
いて、ヴィアパターンの線幅変動を効果的に抑制する。 【解決手段】 配線パターン(溝14)上のレジスト1
6に光リソグラフ法を用いてヴィアパターン3pを開孔
する場合に用いるフォトマスクのマスクパターンの補正
方法であって、フォトマスク上のヴィアパターン31の
形状を、該ヴィアパターン31と隣接する配線パターン
20との距離Sに応じて補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板に形成
するヴィアホールのフォトマスク上の補正方法に関し、
特にデュアルダマシン法で配線パターンに対応した溝を
層間絶縁膜上に形成し、その後にヴィアホールを開孔
し、溝配線とヴィアを形成する場合のヴィアホールのフ
ォトマスク上の補正方法に関する。
するヴィアホールのフォトマスク上の補正方法に関し、
特にデュアルダマシン法で配線パターンに対応した溝を
層間絶縁膜上に形成し、その後にヴィアホールを開孔
し、溝配線とヴィアを形成する場合のヴィアホールのフ
ォトマスク上の補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造工程においては、半導
体基板にパターンを形成するために、光リソグラフィ技
術が多く用いられている。光リソグラフィ技術では、縮
小投影露光装置により、フォトマスク(透明領域と遮光
領域からなるパターンが形成された露光用原版)のパタ
ーンを、半導体基板上に塗布した感光性樹脂(レジスト
層)に露光転写する。
体基板にパターンを形成するために、光リソグラフィ技
術が多く用いられている。光リソグラフィ技術では、縮
小投影露光装置により、フォトマスク(透明領域と遮光
領域からなるパターンが形成された露光用原版)のパタ
ーンを、半導体基板上に塗布した感光性樹脂(レジスト
層)に露光転写する。
【0003】近年、半導体素子の微細化に伴い、光リソ
グラフィ技術で露光に用いる光の波長よりも微細なパタ
ーンを形成する必要が生じている。露光波長より微細な
パターンを露光転写する場合、光の回折が大きくなるの
で、露光転写するパターンは隣接するパターンの影響を
受けるようになる。その結果、隣接するパターンとの距
離に応じて、形成されるパターン寸法が設計値から変動
する、光近接効果と称される問題が生じる。
グラフィ技術で露光に用いる光の波長よりも微細なパタ
ーンを形成する必要が生じている。露光波長より微細な
パターンを露光転写する場合、光の回折が大きくなるの
で、露光転写するパターンは隣接するパターンの影響を
受けるようになる。その結果、隣接するパターンとの距
離に応じて、形成されるパターン寸法が設計値から変動
する、光近接効果と称される問題が生じる。
【0004】また、下地構造の違いによるレジスト層で
の反射率の変化や、下地段差によるレジスト定在波効果
(光の干渉により、レジスト層の厚さの変化に応じて、
レジスト層における実効的な光吸収量が周期的に変動す
ること)によりパターン寸法が変動するという問題もあ
る。
の反射率の変化や、下地段差によるレジスト定在波効果
(光の干渉により、レジスト層の厚さの変化に応じて、
レジスト層における実効的な光吸収量が周期的に変動す
ること)によりパターン寸法が変動するという問題もあ
る。
【0005】パターン寸法の変動が大きい場合、半導体
素子を所望の性能に製造することはできない。
素子を所望の性能に製造することはできない。
【0006】このような問題のうち、光近接効果に対し
ては、予め転写後の寸法変動を予測し、それを補正する
ようにマスクパターンの寸法を変える方法(光近接効果
補正、OPC:Optical Proximity Correction )が用
いられている。下地構造や下地段差に起因するパターン
寸法変動に対しては、反射防止膜が用いられている。反
射防止膜には、レジスト層の下に形成する下層反射防止
膜とレジスト層の上に形成する上層反射防止膜がある。
ては、予め転写後の寸法変動を予測し、それを補正する
ようにマスクパターンの寸法を変える方法(光近接効果
補正、OPC:Optical Proximity Correction )が用
いられている。下地構造や下地段差に起因するパターン
寸法変動に対しては、反射防止膜が用いられている。反
射防止膜には、レジスト層の下に形成する下層反射防止
膜とレジスト層の上に形成する上層反射防止膜がある。
【0007】ところで、半導体素子の消費電力を小さく
する目的で、配線材料として、アルミニウムに代わって
銅が用いられるようになっている。銅配線を形成する方
法としては、層間絶縁膜に、ヴィアホールとなる部分と
配線となる溝部分とを連続して削り込み、そこに銅をメ
ッキ等により埋め込み、ヴィアと溝配線とを同時に形成
するデュアルダマシン法がある。
する目的で、配線材料として、アルミニウムに代わって
銅が用いられるようになっている。銅配線を形成する方
法としては、層間絶縁膜に、ヴィアホールとなる部分と
配線となる溝部分とを連続して削り込み、そこに銅をメ
ッキ等により埋め込み、ヴィアと溝配線とを同時に形成
するデュアルダマシン法がある。
【0008】また、配線信号の遅延を減らすため、層間
絶縁膜にSiO2 に代わって、FSG又はSiOFと称
される比誘電率の低いフッ素をドープしたSiO2 、有
機高分子膜であるポリアリルエーテル系膜等が用いられ
ている。
絶縁膜にSiO2 に代わって、FSG又はSiOFと称
される比誘電率の低いフッ素をドープしたSiO2 、有
機高分子膜であるポリアリルエーテル系膜等が用いられ
ている。
【0009】層間絶縁膜にフッ素をドープしたSiO2
を用いる場合、ヴィアと配線の形成方法としては、所
謂、先ヴィアプロセスが一般的である。先ヴィアプロセ
スでは、図8に示すように、銅配線1上の層間絶縁膜2
(同図(a))に対して、まず、ヴィアホール3hを形
成する(同図(b))。なお、図中、符号4a、4bは
SiN等からなるエッチングストッパー膜である。次
に、エッチングストッパーとして樹脂5をヴィアホール
3h内に埋め込み、さらにレジスト6を塗布して配線溝
のパターンを露光転写し(同図(c))、エッチングに
より配線溝7をパターニングし(同図(d))、エッチ
ングストッパー膜4bをエッチング除去し(同図
(e))、銅を埋め込むことによりヴィア3と溝配線8
を形成する(同図(f))。
を用いる場合、ヴィアと配線の形成方法としては、所
謂、先ヴィアプロセスが一般的である。先ヴィアプロセ
スでは、図8に示すように、銅配線1上の層間絶縁膜2
(同図(a))に対して、まず、ヴィアホール3hを形
成する(同図(b))。なお、図中、符号4a、4bは
SiN等からなるエッチングストッパー膜である。次
に、エッチングストッパーとして樹脂5をヴィアホール
3h内に埋め込み、さらにレジスト6を塗布して配線溝
のパターンを露光転写し(同図(c))、エッチングに
より配線溝7をパターニングし(同図(d))、エッチ
ングストッパー膜4bをエッチング除去し(同図
(e))、銅を埋め込むことによりヴィア3と溝配線8
を形成する(同図(f))。
【0010】しかしながら、この先ヴィアプロセスで
は、層間絶縁膜2に有機高分子膜を用いることはできな
い。なぜなら、配線溝7のパターンを露光転写するとき
のレジスト6又はエッチングストッパーとして埋め込む
樹脂5が有機系であるため、レジスト6又はヴィアホー
ル3h内に埋め込んだ樹脂5の除去を目的としてアッシ
ングあるいはエッチングするときに、層間絶縁膜2とし
て用いた有機膜がエッチングされてしまうからである。
は、層間絶縁膜2に有機高分子膜を用いることはできな
い。なぜなら、配線溝7のパターンを露光転写するとき
のレジスト6又はエッチングストッパーとして埋め込む
樹脂5が有機系であるため、レジスト6又はヴィアホー
ル3h内に埋め込んだ樹脂5の除去を目的としてアッシ
ングあるいはエッチングするときに、層間絶縁膜2とし
て用いた有機膜がエッチングされてしまうからである。
【0011】このような問題に対し、Advanced Metalli
zation Conference 1999: Asian Session, "A Nobel In
tegration Approach to Organic Low-K Dual Damascene
Processing" で発表されているように、ソニー株式会
社の宮田らは先溝プロセスを提案している。先溝プロセ
スでは、図9に示すように、銅配線1上に、SiN膜等
の銅の拡散を防止しエッチングストッパーも兼ねるバリ
ア膜10、SiO膜11a、有機系絶縁膜12、SiO
膜11b、及びSiN膜等のエッチングストッパー膜1
3を順次形成し、エッチングストッパー膜13に配線パ
ターンをパターニングすることにより溝14を形成し
(同図(a))、その上に反射防止膜15及びレジスト
16を順次塗布し、レジスト16にヴィアパターン3p
をパターニングし(同図(b))、それをマスクとして
反射防止膜15とSiO膜11bをエッチングし(同図
(c))、次いで有機系絶縁膜12をエッチングし(同
図(d))、エッチングストッパー膜13をマスクとし
てエッチングすることにより配線溝7とヴィアホール3
hを形成し(同図(e))、さらに有機系絶縁膜12を
エッチングすることにより配線溝7をSiO膜11aの
上面にまで到達させる(同図(f))。そしてエッチン
グストッパー膜13とバリア膜10をエッチング除去し
(同図(g))、配線溝7とヴィアホール3hに銅を埋
め込むことによりヴィア3と溝配線8を形成する(同図
(h))。
zation Conference 1999: Asian Session, "A Nobel In
tegration Approach to Organic Low-K Dual Damascene
Processing" で発表されているように、ソニー株式会
社の宮田らは先溝プロセスを提案している。先溝プロセ
スでは、図9に示すように、銅配線1上に、SiN膜等
の銅の拡散を防止しエッチングストッパーも兼ねるバリ
ア膜10、SiO膜11a、有機系絶縁膜12、SiO
膜11b、及びSiN膜等のエッチングストッパー膜1
3を順次形成し、エッチングストッパー膜13に配線パ
ターンをパターニングすることにより溝14を形成し
(同図(a))、その上に反射防止膜15及びレジスト
16を順次塗布し、レジスト16にヴィアパターン3p
をパターニングし(同図(b))、それをマスクとして
反射防止膜15とSiO膜11bをエッチングし(同図
(c))、次いで有機系絶縁膜12をエッチングし(同
図(d))、エッチングストッパー膜13をマスクとし
てエッチングすることにより配線溝7とヴィアホール3
hを形成し(同図(e))、さらに有機系絶縁膜12を
エッチングすることにより配線溝7をSiO膜11aの
上面にまで到達させる(同図(f))。そしてエッチン
グストッパー膜13とバリア膜10をエッチング除去し
(同図(g))、配線溝7とヴィアホール3hに銅を埋
め込むことによりヴィア3と溝配線8を形成する(同図
(h))。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】先溝プロセスを用いる
場合、エッチングストッパー膜13をパターニングして
形成される溝14の段差上にレジスト16を塗布し、そ
のレジスト16にヴィアパターン3pを露光転写したと
き(図9(b))に、パターン密度により生じる光近接
効果と、下地(反射防止膜15)の段差に起因したレジ
スト定在波効果により、露光転写されるヴィアパターン
3pの径に寸法変動が生じるという問題がある。
場合、エッチングストッパー膜13をパターニングして
形成される溝14の段差上にレジスト16を塗布し、そ
のレジスト16にヴィアパターン3pを露光転写したと
き(図9(b))に、パターン密度により生じる光近接
効果と、下地(反射防止膜15)の段差に起因したレジ
スト定在波効果により、露光転写されるヴィアパターン
3pの径に寸法変動が生じるという問題がある。
【0013】本発明者の実験によれば、この露光転写さ
れるヴィアパターン3pの寸法変動の大きさは、以下の
実験条件下で、ウエハ基板上でヴィアパターンのピッチ
を0.4μmとした場合、1μmとした場合よりも12
nm大きくなった。また、ウエハ基板上でピッチ1μm
のヴィアパターンの直径は、溝14の幅を0.2μmか
ら2μmの範囲で振った場合に30nm変動した。この
ヴィアパターン径の変化を図10に示す。
れるヴィアパターン3pの寸法変動の大きさは、以下の
実験条件下で、ウエハ基板上でヴィアパターンのピッチ
を0.4μmとした場合、1μmとした場合よりも12
nm大きくなった。また、ウエハ基板上でピッチ1μm
のヴィアパターンの直径は、溝14の幅を0.2μmか
ら2μmの範囲で振った場合に30nm変動した。この
ヴィアパターン径の変化を図10に示す。
【0014】実験条件
ターゲット ヴィア径:200nm
レジスト:化学増幅型ポジレジスト
露光装置:KrFエキシマレーザ縮小投影スキャン型露
光装置 縮小倍率1/4、NA=0.63、σ=0.60 フォトマスク:Cr/石英
光装置 縮小倍率1/4、NA=0.63、σ=0.60 フォトマスク:Cr/石英
【0015】光近接効果により生じるヴィアパターン径
の変動に対する対策としては、光近接効果補正が考えら
れる。実際、光近接効果補正は、ゲート等のラインパタ
ーンには一般に導入されている。光近接効果補正をライ
ンパターンに適用する場合には、当該ラインとその左右
両隣のラインとの距離に応じて線幅補正量を決める。一
方、光近接効果補正をヴィアパターンに適用する場合に
は、ヴィアパターンは、通常、フォトマスク上では矩形
に設計されるので、4辺のそれぞれに補正を行うことが
必要とされる(山元和子ら、2000 International Micro
processes andNanotechnology Conference "Hierarchic
al Optical Proximity Correction onContact Hole Lay
ers")。そのため、ラインパターンに比して計算量が倍
増する。特にシミュレーションにより光近接効果を予測
し、補正値を求める場合には、計算時間が莫大なものと
なる。また、露光波長以下のヴィアパターンは、マスク
上での寸法変動量(縮小投影換算)は、レジストにパタ
ーニングしたときに2〜4倍になる。例えば、設計辺
0.20μmの正方形のヴィアパターンを辺0.21μ
mに補正した場合、露光転写後のヴィアパターンの直径
は0.20μm〜0.23μmになる場合がある。
の変動に対する対策としては、光近接効果補正が考えら
れる。実際、光近接効果補正は、ゲート等のラインパタ
ーンには一般に導入されている。光近接効果補正をライ
ンパターンに適用する場合には、当該ラインとその左右
両隣のラインとの距離に応じて線幅補正量を決める。一
方、光近接効果補正をヴィアパターンに適用する場合に
は、ヴィアパターンは、通常、フォトマスク上では矩形
に設計されるので、4辺のそれぞれに補正を行うことが
必要とされる(山元和子ら、2000 International Micro
processes andNanotechnology Conference "Hierarchic
al Optical Proximity Correction onContact Hole Lay
ers")。そのため、ラインパターンに比して計算量が倍
増する。特にシミュレーションにより光近接効果を予測
し、補正値を求める場合には、計算時間が莫大なものと
なる。また、露光波長以下のヴィアパターンは、マスク
上での寸法変動量(縮小投影換算)は、レジストにパタ
ーニングしたときに2〜4倍になる。例えば、設計辺
0.20μmの正方形のヴィアパターンを辺0.21μ
mに補正した場合、露光転写後のヴィアパターンの直径
は0.20μm〜0.23μmになる場合がある。
【0016】このようにラインパターンに比べてヴィア
パターンの方がマスク上での線幅変動に敏感なため、光
近接効果補正を適用する場合には、マスクに高い線幅精
度と検査精度が要求される。そのため、ヴィアパターン
に対する光近接効果補正は、ラインパターンほどは導入
されていない。
パターンの方がマスク上での線幅変動に敏感なため、光
近接効果補正を適用する場合には、マスクに高い線幅精
度と検査精度が要求される。そのため、ヴィアパターン
に対する光近接効果補正は、ラインパターンほどは導入
されていない。
【0017】さらに、先溝プロセスにおいてヴィアパタ
ーンの形成に光近接効果補正を用いても、下地(反射防
止膜15)の段差に起因する線幅変動は補正することが
できない。
ーンの形成に光近接効果補正を用いても、下地(反射防
止膜15)の段差に起因する線幅変動は補正することが
できない。
【0018】本発明者は、下地の段差に起因する線幅変
動をなくすため、下地となる反射防止膜15として、埋
め込み性のよいものを用いてみたが、完全には平坦化す
ることができず、下地の段差に起因する線幅変動は、3
0nmから18nmへの減少にとどまった。このため、
ターゲット径200nmに対して、露光ショットの中心
で、レジストに開孔したヴァアパターンの底の径が18
2nmにシフトしたものもあった。さらに露光装置のフ
ォーカス変動とマスク誤差が加わるので、露光ショット
の周辺では、レジストに開孔したヴィアパターン3pの
径が160nm以下になったものもあった。これにエッ
チング誤差が加わるので、ヴィアホール3hの直径は最
終的に100nm以下になったものもあり、銅が埋め込
めないか、又はマイグレーションが生じるという問題が
生じた。
動をなくすため、下地となる反射防止膜15として、埋
め込み性のよいものを用いてみたが、完全には平坦化す
ることができず、下地の段差に起因する線幅変動は、3
0nmから18nmへの減少にとどまった。このため、
ターゲット径200nmに対して、露光ショットの中心
で、レジストに開孔したヴァアパターンの底の径が18
2nmにシフトしたものもあった。さらに露光装置のフ
ォーカス変動とマスク誤差が加わるので、露光ショット
の周辺では、レジストに開孔したヴィアパターン3pの
径が160nm以下になったものもあった。これにエッ
チング誤差が加わるので、ヴィアホール3hの直径は最
終的に100nm以下になったものもあり、銅が埋め込
めないか、又はマイグレーションが生じるという問題が
生じた。
【0019】また、銅の埋め込み性を確保するために、
最小径に仕上がるヴィアパターンが設計サイズ通りにな
るように露光量を上げると他のヴィアパターンが大きく
仕上がり、隣接する配線との耐圧を確保できなかった。
特に、先溝プロセスでは、図11(a)に示すように、
溝14上の所定の位置に、ある位置ズレの範囲で形成さ
れるヴィアパターン3pが、同図(b)に示すように、
最終的な配線部分8tとなるので、最終的な配線部分8
tは溝配線8とヴィア3との論理和になる。このため、
隣接する配線との距離が狭まることにより配線間の耐圧
の確保が難しくなる。
最小径に仕上がるヴィアパターンが設計サイズ通りにな
るように露光量を上げると他のヴィアパターンが大きく
仕上がり、隣接する配線との耐圧を確保できなかった。
特に、先溝プロセスでは、図11(a)に示すように、
溝14上の所定の位置に、ある位置ズレの範囲で形成さ
れるヴィアパターン3pが、同図(b)に示すように、
最終的な配線部分8tとなるので、最終的な配線部分8
tは溝配線8とヴィア3との論理和になる。このため、
隣接する配線との距離が狭まることにより配線間の耐圧
の確保が難しくなる。
【0020】一方、下地構造に起因する線幅変動を考慮
した線幅補正方法が提案されている(特開2000−2
92903号公報、特開平11−307426号公
報)。しかしながら、先溝プロセスにおけるヴィアパタ
ーン3pの変動は、下地材料(反射防止膜15)に起因
するのではなく、図12に示すように、溝14とヴィア
パターン3pとの位置関係や溝14の幅に応じて生じる
ので、従来の下地構造に起因する線幅変動を考慮した線
幅補正方法では補正効果が無い。
した線幅補正方法が提案されている(特開2000−2
92903号公報、特開平11−307426号公
報)。しかしながら、先溝プロセスにおけるヴィアパタ
ーン3pの変動は、下地材料(反射防止膜15)に起因
するのではなく、図12に示すように、溝14とヴィア
パターン3pとの位置関係や溝14の幅に応じて生じる
ので、従来の下地構造に起因する線幅変動を考慮した線
幅補正方法では補正効果が無い。
【0021】このように、従来の光近接効果に対する補
正方法や反射防止膜の使用によっては、先溝プロセスで
のヴィアパターン形成における線幅変動を抑制すること
はできなかった。
正方法や反射防止膜の使用によっては、先溝プロセスで
のヴィアパターン形成における線幅変動を抑制すること
はできなかった。
【0022】これに対し、本発明は、デュアルダマシン
法の先溝プロセスでヴィアパターンを形成する際の線幅
変動も効果的にかつ簡便に抑制することのできる新たな
マスクパターンの補正方法を提供することを目的とす
る。
法の先溝プロセスでヴィアパターンを形成する際の線幅
変動も効果的にかつ簡便に抑制することのできる新たな
マスクパターンの補正方法を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の露光
転写後の線幅が均一になるようにマスクパターンを形成
するのではなく、電気的性能が確保できれば線幅は均一
でなくてもよいという観点にたってマスクパターンに補
正を加えればよいこと、具体的には、フォトマスク上
で、ヴィアパターンの各辺について、隣接する配線パタ
ーンとの距離を抽出し、この距離に応じて辺の位置を平
行移動させれば、所定の電気性能を実現するヴィアパタ
ーンを形成できること、この場合、ヴィアパターンと配
線パターンとの距離とヴィアパターンの各辺の移動量
(補正量)との関係は、予め双方の関係のデータを蓄積
しテーブルとして用意しておけばよいことを見出した。
転写後の線幅が均一になるようにマスクパターンを形成
するのではなく、電気的性能が確保できれば線幅は均一
でなくてもよいという観点にたってマスクパターンに補
正を加えればよいこと、具体的には、フォトマスク上
で、ヴィアパターンの各辺について、隣接する配線パタ
ーンとの距離を抽出し、この距離に応じて辺の位置を平
行移動させれば、所定の電気性能を実現するヴィアパタ
ーンを形成できること、この場合、ヴィアパターンと配
線パターンとの距離とヴィアパターンの各辺の移動量
(補正量)との関係は、予め双方の関係のデータを蓄積
しテーブルとして用意しておけばよいことを見出した。
【0024】即ち、本発明は、配線パターン上のレジス
ト層に光リソグラフ法を用いてヴィアパターンを開孔す
る場合に用いるフォトマスクのマスクパターンの補正方
法であって、フォトマスク上のヴィアパターンの形状
を、該ヴィアパターンと隣接する配線パターンとの距離
に応じて補正することを特徴とするマスクパターンの補
正方法を提供する。
ト層に光リソグラフ法を用いてヴィアパターンを開孔す
る場合に用いるフォトマスクのマスクパターンの補正方
法であって、フォトマスク上のヴィアパターンの形状
を、該ヴィアパターンと隣接する配線パターンとの距離
に応じて補正することを特徴とするマスクパターンの補
正方法を提供する。
【0025】特に、デュアルダマシン法の先溝プロセス
において、ヴィアパターン用のフォトマスクのマスクパ
ターンを補正する場合のように、上述の補正方法におい
て、配線パターンが、溝配線を形成するために層間絶縁
膜上のエッチングストッパー膜に形成されたパターンで
ある場合を提供する。
において、ヴィアパターン用のフォトマスクのマスクパ
ターンを補正する場合のように、上述の補正方法におい
て、配線パターンが、溝配線を形成するために層間絶縁
膜上のエッチングストッパー膜に形成されたパターンで
ある場合を提供する。
【0026】また、本発明は、層間絶縁膜上のエッチン
グストッパー膜に配線パターンをパターニングすること
により溝を形成し、その上にレジスト層を形成し、該レ
ジスト層に光リソグラフ法を用いてヴィアパターンを開
孔し、該ヴィアパターンを開孔したレジスト層をマスク
として層間絶縁膜をエッチングすることによりヴィアパ
ターンを開孔し、さらに前記エッチングストッパー膜を
マスクとして層間絶縁膜をエッチングすることによりヴ
ィアホールと配線溝を形成し、該ヴィアホールと配線溝
に導電材料を埋め込むことにより溝配線とヴィアを形成
する工程を含む半導体装置の製造方法において、ヴィア
パターンの開孔に用いるフォトマスク上のヴィアパター
ンの形状を、該ヴィアパターンと隣接する配線パターン
との距離に応じて補正することを特徴とする半導体装置
の製造方法を提供する。
グストッパー膜に配線パターンをパターニングすること
により溝を形成し、その上にレジスト層を形成し、該レ
ジスト層に光リソグラフ法を用いてヴィアパターンを開
孔し、該ヴィアパターンを開孔したレジスト層をマスク
として層間絶縁膜をエッチングすることによりヴィアパ
ターンを開孔し、さらに前記エッチングストッパー膜を
マスクとして層間絶縁膜をエッチングすることによりヴ
ィアホールと配線溝を形成し、該ヴィアホールと配線溝
に導電材料を埋め込むことにより溝配線とヴィアを形成
する工程を含む半導体装置の製造方法において、ヴィア
パターンの開孔に用いるフォトマスク上のヴィアパター
ンの形状を、該ヴィアパターンと隣接する配線パターン
との距離に応じて補正することを特徴とする半導体装置
の製造方法を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は
同等の構成要素を表している。
【0028】図1(a)は、デュアルダマシン法の先溝
プロセスにおいて、ヴィアパターンの開孔に用いるフォ
トマスクの補正前のマスクパターンの一例である。図
中、粗い斜線で塗りつぶした部分20は、図9に示した
先溝プロセスにおいて、層間絶縁膜上のエッチングスト
ッパー膜13をパターニングすることにより形成した溝
14に対応する配線パターンのフォトマスク上の位置を
示したものである。また、細かい斜線で塗りつぶした部
分は、ヴィアパターン30である。
プロセスにおいて、ヴィアパターンの開孔に用いるフォ
トマスクの補正前のマスクパターンの一例である。図
中、粗い斜線で塗りつぶした部分20は、図9に示した
先溝プロセスにおいて、層間絶縁膜上のエッチングスト
ッパー膜13をパターニングすることにより形成した溝
14に対応する配線パターンのフォトマスク上の位置を
示したものである。また、細かい斜線で塗りつぶした部
分は、ヴィアパターン30である。
【0029】本発明の一実施例においては、図1(b)
のように、このフォトマスクのヴィアパターン30の中
から一つのヴィアパターン31を抽出し、その中心から
所定の距離(Smax )にある、ヴィアパターン31を囲
む所定の領域40を指定し、その領域40の中でヴィア
パターン31と重なる配線パターン21を除き、ヴィア
パターン31の各辺の中点とそれらが隣接する配線パタ
ーンとの距離S(Sa、Sb、Sc、Sd) を求める。領
域40の中に隣接する配線パターンが無く、このような
距離Sを求められない場合(Sa、Sc)には、その距離
はSmax とおく。また、図2(a)に示すように、距離
Sが予め指定した値Smin よりも小さい場合には、同図
(b)に示すように、ヴィアパターン31の辺の中点と
その中点が2番目に隣接する配線パターン20との距離
を求め、これを距離Saとする。
のように、このフォトマスクのヴィアパターン30の中
から一つのヴィアパターン31を抽出し、その中心から
所定の距離(Smax )にある、ヴィアパターン31を囲
む所定の領域40を指定し、その領域40の中でヴィア
パターン31と重なる配線パターン21を除き、ヴィア
パターン31の各辺の中点とそれらが隣接する配線パタ
ーンとの距離S(Sa、Sb、Sc、Sd) を求める。領
域40の中に隣接する配線パターンが無く、このような
距離Sを求められない場合(Sa、Sc)には、その距離
はSmax とおく。また、図2(a)に示すように、距離
Sが予め指定した値Smin よりも小さい場合には、同図
(b)に示すように、ヴィアパターン31の辺の中点と
その中点が2番目に隣接する配線パターン20との距離
を求め、これを距離Saとする。
【0030】一方、予め、ヴィアパターンと配線パター
ンとの距離を種々変えた場合のヴィアパターンの径の変
動量を測定することにより、ヴィアパターンを形成する
辺の中点とこれに隣接する配線パターンとの距離Sと、
この辺に施すべき補正量dとの関係を、例えば、表1に
示すように求めておく。なお、表1の値は、ウエハ基板
上(設計上)に換算した値である。
ンとの距離を種々変えた場合のヴィアパターンの径の変
動量を測定することにより、ヴィアパターンを形成する
辺の中点とこれに隣接する配線パターンとの距離Sと、
この辺に施すべき補正量dとの関係を、例えば、表1に
示すように求めておく。なお、表1の値は、ウエハ基板
上(設計上)に換算した値である。
【0031】
【表1】
【0032】ここで、この補正量dは、ヴィアと隣接す
る配線との耐圧が確保される限り、距離Sが大きいほど
配線パターン側に大きくする(即ち、距離Sが大きいほ
どヴィアパターンを太らせる)。従来の光近接効果補正
による線幅補正方法では、露光転写後の線幅が均一にな
るように補正するが、本発明においては、ヴィアと隣接
する配線との耐圧が確保される限り、ヴィアパターンを
大きく太らせるので、フォトマスクに高い製造精度が必
要とされず、またこれにより、ヴィアホールへの銅の埋
め込み性を向上させることができる。
る配線との耐圧が確保される限り、距離Sが大きいほど
配線パターン側に大きくする(即ち、距離Sが大きいほ
どヴィアパターンを太らせる)。従来の光近接効果補正
による線幅補正方法では、露光転写後の線幅が均一にな
るように補正するが、本発明においては、ヴィアと隣接
する配線との耐圧が確保される限り、ヴィアパターンを
大きく太らせるので、フォトマスクに高い製造精度が必
要とされず、またこれにより、ヴィアホールへの銅の埋
め込み性を向上させることができる。
【0033】なお、ヴィアパターン31の補正量dは、
必要に応じて、配線パターンとの距離Sだけでなく、他
のヴィアパターンとの距離にも応じて定めてもよい。デ
ザインルールの微細化に伴い、ヴィア間のスペースが小
さくなった場合に、他のヴィアパターンとの距離にも応
じて補正量dを定めることにより、ヴィアパターンのエ
ッチング時にヴィア同士が連通してしまうことを防止で
きる。
必要に応じて、配線パターンとの距離Sだけでなく、他
のヴィアパターンとの距離にも応じて定めてもよい。デ
ザインルールの微細化に伴い、ヴィア間のスペースが小
さくなった場合に、他のヴィアパターンとの距離にも応
じて補正量dを定めることにより、ヴィアパターンのエ
ッチング時にヴィア同士が連通してしまうことを防止で
きる。
【0034】表1のように求めた距離Sと補正量dとの
関係に従い、当該ヴィアパターン31について求めた距
離Sa、Sb、Sc、Sdに基づいて、各辺の補正量da、
db、dc、ddを求め、図1(c)のように、ヴィアパ
ターン31の設計データを破線のパターンから実線のパ
ターンへ変更する。
関係に従い、当該ヴィアパターン31について求めた距
離Sa、Sb、Sc、Sdに基づいて、各辺の補正量da、
db、dc、ddを求め、図1(c)のように、ヴィアパ
ターン31の設計データを破線のパターンから実線のパ
ターンへ変更する。
【0035】このようなヴィアパターンの補正をフォト
マスク上の全てのヴィアパターンについてコンピュータ
を用いて自動的に行い、図1(d)のように、ヴィアパ
ターン30の設計データを破線のパターンから実線のパ
ターンへ変更する。
マスク上の全てのヴィアパターンについてコンピュータ
を用いて自動的に行い、図1(d)のように、ヴィアパ
ターン30の設計データを破線のパターンから実線のパ
ターンへ変更する。
【0036】本発明の半導体装置の製造方法は、上述の
本発明のマスクパターンの補正方法を、デュアルダマシ
ン法の先溝プロセスのヴィアパターンの形成に適用する
ものであり、他の工程は、公知の先溝プロセスにより半
導体装置を製造する場合と同様とすることができる。
本発明のマスクパターンの補正方法を、デュアルダマシ
ン法の先溝プロセスのヴィアパターンの形成に適用する
ものであり、他の工程は、公知の先溝プロセスにより半
導体装置を製造する場合と同様とすることができる。
【0037】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0038】実施例1
図3(a)に示すように、下層の銅配線1を形成した基
板上に銅の拡散を防止しエッチングストッパーも兼ねる
バリア膜10としてSiN膜を70nm厚成膜し、次に
層間絶縁膜として、SiO膜11aを350nm厚、ポ
リアリルエーテル系の有機系絶縁膜12を150nm
厚、SiO膜11bを250nm厚成膜する。
板上に銅の拡散を防止しエッチングストッパーも兼ねる
バリア膜10としてSiN膜を70nm厚成膜し、次に
層間絶縁膜として、SiO膜11aを350nm厚、ポ
リアリルエーテル系の有機系絶縁膜12を150nm
厚、SiO膜11bを250nm厚成膜する。
【0039】その上にエッチングストッパー膜13とし
てSiN膜を形成し、さらにポジ型化学増幅レジスト6
を成膜し、これに配線パターンを露光転写する。図4
(a)に、配線パターン20の一部の平面図(設計デー
タ)を示す。設計ルールにより、この配線パターン20
の最小幅Lmin は200nm、配線パターン20間の最
小スペースSmin は200nmとする。
てSiN膜を形成し、さらにポジ型化学増幅レジスト6
を成膜し、これに配線パターンを露光転写する。図4
(a)に、配線パターン20の一部の平面図(設計デー
タ)を示す。設計ルールにより、この配線パターン20
の最小幅Lmin は200nm、配線パターン20間の最
小スペースSmin は200nmとする。
【0040】次に、配線パターンをパターニングしたレ
ジスト6をマスクとして、ドライエッチング法によりエ
ッチングストッパー膜(SiN膜)13をエッチングし
(図3(b))、レジスト6を除去し、溝14を形成す
る(図3(c))。
ジスト6をマスクとして、ドライエッチング法によりエ
ッチングストッパー膜(SiN膜)13をエッチングし
(図3(b))、レジスト6を除去し、溝14を形成す
る(図3(c))。
【0041】次に、有機系の反射防止膜15を塗布し、
その上にレジスト16を塗布する(図3(d))。この
反射防止膜15とレジスト16の厚さは、それぞれ平坦
な基板上で120nm、570nmとする。
その上にレジスト16を塗布する(図3(d))。この
反射防止膜15とレジスト16の厚さは、それぞれ平坦
な基板上で120nm、570nmとする。
【0042】次に、レジスト16にヴィアパターンを光
リソグラフ法を用いて露光転写する。この露光転写に用
いるフォトマスクのヴィアパターンは、設計データ(ヴ
ィア径200nm、ヴィアパターン間の最小スペース2
00nm)を、コンピュータを用いて次の(1)〜
(8)の工程により補正したものである。
リソグラフ法を用いて露光転写する。この露光転写に用
いるフォトマスクのヴィアパターンは、設計データ(ヴ
ィア径200nm、ヴィアパターン間の最小スペース2
00nm)を、コンピュータを用いて次の(1)〜
(8)の工程により補正したものである。
【0043】(1)図4(a)に示すように、配線パタ
ーン20の設計データと共に、フォトマスクのヴィアパ
ターン30の設計データをCADデータとして出力す
る。
ーン20の設計データと共に、フォトマスクのヴィアパ
ターン30の設計データをCADデータとして出力す
る。
【0044】(2)図4(b)に示すように、配線パタ
ーン20の設計データを矩形パターンにわける。
ーン20の設計データを矩形パターンにわける。
【0045】(3)図4(c)に示すように、ヴィアパ
ターン30の中から一つのヴィアパターン31を抽出
し、そのヴィアパターン31と重なる配線パターン21
をCADデータから削除する。
ターン30の中から一つのヴィアパターン31を抽出
し、そのヴィアパターン31と重なる配線パターン21
をCADデータから削除する。
【0046】(4)さらに図4(c)に示すように、ヴ
ィアパターン31の辺からの距離Smax を1000nm
とする場合において、ヴィアパターン31の中心から距
離が1100nmの正方形の計算領域40を定める。な
お、この距離1000nmは、経験的に予め求められる
数値である。
ィアパターン31の辺からの距離Smax を1000nm
とする場合において、ヴィアパターン31の中心から距
離が1100nmの正方形の計算領域40を定める。な
お、この距離1000nmは、経験的に予め求められる
数値である。
【0047】(5)図4(d)に示すように、ヴィアパ
ターン31の上辺の中点とそれと隣接する配線パターン
との距離Sa(ヴィアパターン31の辺と垂直方向の最
短距離)を計算する。ここで、領域40の中に隣接する
配線パターンの矩形パターンが無い場合、距離Sa はS
max =1000nmとする。また、予め定める距離Sの
最低値Smin を195nmとする場合において、距離S
a がSmin よりも小さいとき、さらにヴィアパターン3
1の上辺に2番目に隣接する配線パターンの矩形パター
ンを探し、距離Sa を求める。
ターン31の上辺の中点とそれと隣接する配線パターン
との距離Sa(ヴィアパターン31の辺と垂直方向の最
短距離)を計算する。ここで、領域40の中に隣接する
配線パターンの矩形パターンが無い場合、距離Sa はS
max =1000nmとする。また、予め定める距離Sの
最低値Smin を195nmとする場合において、距離S
a がSmin よりも小さいとき、さらにヴィアパターン3
1の上辺に2番目に隣接する配線パターンの矩形パター
ンを探し、距離Sa を求める。
【0048】ヴィアパターン31の残りの右辺、下辺、
左辺についても同様にそれらと隣接する矩形パターンと
の距離Sb、Sc、Sdを求める。
左辺についても同様にそれらと隣接する矩形パターンと
の距離Sb、Sc、Sdを求める。
【0049】これにより、例えば、Sa =1000n
m、Sb =320nm、Sc =1000nm、Sd
=200nmを得る。
m、Sb =320nm、Sc =1000nm、Sd
=200nmを得る。
【0050】(6)一方、予め、単純な配線パターンと
ヴィアパターンについて、ヴィアパターンの辺と配線パ
ターンとの距離Sを種々変化させ、露光転写により形成
されるヴィアパターンの径の変動量とその距離Sとの関
係を求めることにより、表2に示すように、この距離S
とヴィアパターンの辺の補正量dとの関係(補正テーブ
ル)を求めておく。
ヴィアパターンについて、ヴィアパターンの辺と配線パ
ターンとの距離Sを種々変化させ、露光転写により形成
されるヴィアパターンの径の変動量とその距離Sとの関
係を求めることにより、表2に示すように、この距離S
とヴィアパターンの辺の補正量dとの関係(補正テーブ
ル)を求めておく。
【0051】
【表2】
【0052】なお、フォトマスク上のヴィアパターンの
寸法と、露光転写後のヴィアパターンの寸法に線形性は
ない。このデザインルールのサイズでは、露光転写後の
ヴィアパターンの寸法変動量は、線形データの補正量の
2倍程度となる。そこで、この表2では、露光転写後に
このような寸法変動量が生じても、ヴィアと溝配線との
スペースが最小ルールの200nmよりも小さくならな
いようにしている。
寸法と、露光転写後のヴィアパターンの寸法に線形性は
ない。このデザインルールのサイズでは、露光転写後の
ヴィアパターンの寸法変動量は、線形データの補正量の
2倍程度となる。そこで、この表2では、露光転写後に
このような寸法変動量が生じても、ヴィアと溝配線との
スペースが最小ルールの200nmよりも小さくならな
いようにしている。
【0053】例えば、距離Sが300nmの場合、補正
量dは5nmなので、露光転写後の補正量は10nmと
なり、露光転写後のヴィアパターンと配線との距離は2
90となる。この値は、最小ルールの200nmよりも
大きい。
量dは5nmなので、露光転写後の補正量は10nmと
なり、露光転写後のヴィアパターンと配線との距離は2
90となる。この値は、最小ルールの200nmよりも
大きい。
【0054】この表2の補正量によれば、当初の設計デ
ータで距離Sが200nmのところが、露光転写後にも
ヴィアパターンと配線との距離が最小となる。
ータで距離Sが200nmのところが、露光転写後にも
ヴィアパターンと配線との距離が最小となる。
【0055】(7)表2に従い、ヴィアパターン31の
各辺について、補正量(移動量)を求める。それによ
り、例えば、各辺の補正量dは、da=20nm、db=
5nm、dc=20nm、dd=0nmとなる。そこで、
図4(e)のように、フォトマスク上のヴィアパターン
の形状や大きさを変更する。
各辺について、補正量(移動量)を求める。それによ
り、例えば、各辺の補正量dは、da=20nm、db=
5nm、dc=20nm、dd=0nmとなる。そこで、
図4(e)のように、フォトマスク上のヴィアパターン
の形状や大きさを変更する。
【0056】(8)以上のヴィアパターン31の補正方
法を、フォトマスク上の全てのヴィアパターンについて
行い、図4(f)のように、ヴィアパターン30を補正
する。このCADデータ上でのヴィアパターン30の補
正データをEBデータに変換してフォトマスクを作成す
る。
法を、フォトマスク上の全てのヴィアパターンについて
行い、図4(f)のように、ヴィアパターン30を補正
する。このCADデータ上でのヴィアパターン30の補
正データをEBデータに変換してフォトマスクを作成す
る。
【0057】こうして補正したヴィアパターンのフォト
マスクを、以下の条件でレジスト16に露光転写し、図
3(e-1)、(e-2)に示すようにレジスト16をパタ
ーニングする。なお、図3(e-1)はパターニングに位
置ズレが生じた場合を表し、図3(e-2)は位置ズレな
くパターニングが行われた場合を表している。
マスクを、以下の条件でレジスト16に露光転写し、図
3(e-1)、(e-2)に示すようにレジスト16をパタ
ーニングする。なお、図3(e-1)はパターニングに位
置ズレが生じた場合を表し、図3(e-2)は位置ズレな
くパターニングが行われた場合を表している。
【0058】レジスト:化学増幅型ポジレジスト
露光装置:KrFエキシマレーザ縮小投影スキャン型露
光装置 縮小倍率=1/4、NA=0.63、σ=0.60 露光量:配線パターンと最も近接して配置されたヴィア
パターンの径が200nmとなる露光量 フォトマスク:Cr/石英
光装置 縮小倍率=1/4、NA=0.63、σ=0.60 露光量:配線パターンと最も近接して配置されたヴィア
パターンの径が200nmとなる露光量 フォトマスク:Cr/石英
【0059】次に、反射防止膜15、SiO膜11b、
有機系絶縁膜12を連続的にドライエッチングする。こ
こで、図3(e-1)に示すように、ヴィアパターンが位
置ズレして転写露光され、溝14の外にかかるようにレ
ジスト16が開孔した場合には、エッチングストッパー
膜(SiN膜)13もドライエッチングされる(図3
(f))。なお、レジスト16は、有機系絶縁膜12を
エッチングするときに除去される。
有機系絶縁膜12を連続的にドライエッチングする。こ
こで、図3(e-1)に示すように、ヴィアパターンが位
置ズレして転写露光され、溝14の外にかかるようにレ
ジスト16が開孔した場合には、エッチングストッパー
膜(SiN膜)13もドライエッチングされる(図3
(f))。なお、レジスト16は、有機系絶縁膜12を
エッチングするときに除去される。
【0060】次に、エッチングストッパー膜(SiN
膜)13をマスクとして、SiO膜11bをドライエッ
チングする。これにより配線溝7が形成される。このと
き、SiO膜11aも同時にエッチングされるので、S
iO膜11a中にヴィアホール3hが形成される(図3
(g))。
膜)13をマスクとして、SiO膜11bをドライエッ
チングする。これにより配線溝7が形成される。このと
き、SiO膜11aも同時にエッチングされるので、S
iO膜11a中にヴィアホール3hが形成される(図3
(g))。
【0061】さらに、SiO膜11bをマスクとして有
機系絶縁膜12をエッチングすることにより、有機系絶
縁膜12にも配線溝7を形成する(図3(h))。
機系絶縁膜12をエッチングすることにより、有機系絶
縁膜12にも配線溝7を形成する(図3(h))。
【0062】次に、バリア膜(SiN膜)10をドライ
エッチングし、ヴィアホール3hを銅配線1に到達させ
る。このとき、エッチングストッパー膜(SiN膜)1
3もエッチング除去される(図3(i))。
エッチングし、ヴィアホール3hを銅配線1に到達させ
る。このとき、エッチングストッパー膜(SiN膜)1
3もエッチング除去される(図3(i))。
【0063】次に、ヴィアホール3h及び配線溝7の内
壁にバリアメタルを薄く成膜し、銅を電解メッキにより
埋め込み、上面をCMP技術で研磨することにより銅の
溝配線8とヴィア3が同時に形成された配線基板を得る
(図3(j))。
壁にバリアメタルを薄く成膜し、銅を電解メッキにより
埋め込み、上面をCMP技術で研磨することにより銅の
溝配線8とヴィア3が同時に形成された配線基板を得る
(図3(j))。
【0064】ヴィア径の下限規格が180nm、ヴィア
と溝配線とのスペースが最小ルールの200nmである
ところ、こうして形成した配線基板において、レジスト
16に露光転写したヴィアパターン径は、最小値が19
0nm、最大値が280nm、ヴィアと配線パターンと
の位置ズレ(アライメントエラー)の最大値が100n
mとなる。
と溝配線とのスペースが最小ルールの200nmである
ところ、こうして形成した配線基板において、レジスト
16に露光転写したヴィアパターン径は、最小値が19
0nm、最大値が280nm、ヴィアと配線パターンと
の位置ズレ(アライメントエラー)の最大値が100n
mとなる。
【0065】図5(a)に示すように、溝配線8とヴィ
ア3との論理和としての配線部分8tの相互スペースの
最小値S0 は、ヴィアパターン3pと配線パターン(溝
14)との位置ズレ(アライメントエラー)Δxの最大
値が100nmであるので、S0 =200−100=1
00nmとなる。ヴィアホールを開孔するためのドライ
エッチングやCMP工程でのシフトが20nm程度ある
ので、最終的には、図5(b)に示すようにヴィア3と
溝配線8の論理和としての配線部分8tの相互スペース
の最小値S1 は100−20=80nmとなる。一方、
この配線部分8tが半導体装置のローカル配線又は中間
配線に用いられる場合、電気的な耐圧には、60nm必
要である。したがって、日々のプロセス変動(10nm
程度)を考慮しても、この実施例の配線部分8t間の耐
圧は、十分に規格を満たすものとなっている。
ア3との論理和としての配線部分8tの相互スペースの
最小値S0 は、ヴィアパターン3pと配線パターン(溝
14)との位置ズレ(アライメントエラー)Δxの最大
値が100nmであるので、S0 =200−100=1
00nmとなる。ヴィアホールを開孔するためのドライ
エッチングやCMP工程でのシフトが20nm程度ある
ので、最終的には、図5(b)に示すようにヴィア3と
溝配線8の論理和としての配線部分8tの相互スペース
の最小値S1 は100−20=80nmとなる。一方、
この配線部分8tが半導体装置のローカル配線又は中間
配線に用いられる場合、電気的な耐圧には、60nm必
要である。したがって、日々のプロセス変動(10nm
程度)を考慮しても、この実施例の配線部分8t間の耐
圧は、十分に規格を満たすものとなっている。
【0066】以上のように、この実施例によれば、ヴィ
アパターンの下限規格と、ヴィア3と溝配線8の論理和
としての配線部分8tのスペース規格を同時に満足して
露光転写することができる。したがって、この実施例に
よれば、配線間の耐圧を確保し、かつ、埋め込み不良や
マイグレーションを生じさせること無く、デュアルダマ
シン構造の銅配線を形成することができる。
アパターンの下限規格と、ヴィア3と溝配線8の論理和
としての配線部分8tのスペース規格を同時に満足して
露光転写することができる。したがって、この実施例に
よれば、配線間の耐圧を確保し、かつ、埋め込み不良や
マイグレーションを生じさせること無く、デュアルダマ
シン構造の銅配線を形成することができる。
【0067】比較例1
ヴィアパターンのフォトマスクを補正しない以外、実施
例1と同様にしてヴィアと溝配線を形成した。その結
果、ヴィアパターンの露光転写後、幅1μm以上の溝1
4の上に位置するヴィアパターンの径が、下限規格の1
80nm以下に仕上がった。
例1と同様にしてヴィアと溝配線を形成した。その結
果、ヴィアパターンの露光転写後、幅1μm以上の溝1
4の上に位置するヴィアパターンの径が、下限規格の1
80nm以下に仕上がった。
【0068】実施例2
実施例1では、表2の補正テーブルにおいて、ヴィアパ
ターン31の辺の中点とそれと隣接する配線パターンと
の距離Sが最小ルールの200nmになるところの補正
量dを0としたのに対し、本実施例では、表3の補正テ
ーブルのように、距離Sが最小ルールの200nmとな
るところの補正量を負の値とする(即ち、ヴィアパター
ンの径を狭める)。
ターン31の辺の中点とそれと隣接する配線パターンと
の距離Sが最小ルールの200nmになるところの補正
量dを0としたのに対し、本実施例では、表3の補正テ
ーブルのように、距離Sが最小ルールの200nmとな
るところの補正量を負の値とする(即ち、ヴィアパター
ンの径を狭める)。
【0069】この場合、露光量を実施例1よりも大きく
し、距離Sが最小ルールの200nmのヴィアが200
nm径に仕上がるようにする。
し、距離Sが最小ルールの200nmのヴィアが200
nm径に仕上がるようにする。
【0070】
【表3】
【0071】実施例3
実施例1では、図6(a)に示すように、フォトマスク
の設計データにおいて一本の溝14に対応する配線パタ
ーン20の上にヴィアパターン30が最小ルールの20
0nm間隔で並んでいる場合、ヴィアパターン30の辺
は、そのヴィアパターン30が並ぶ方向に各辺が20n
mの移動量で補正される。また、露光転写後の寸法シフ
トは補正量の2倍となる。このため、露光転写後の補正
量は、同図(b)に示すように、ヴィア3が並ぶ方向に
40nmとなる。したがって、露光転写後のヴィアのス
ペースの最小値S1 は120nmとなる。
の設計データにおいて一本の溝14に対応する配線パタ
ーン20の上にヴィアパターン30が最小ルールの20
0nm間隔で並んでいる場合、ヴィアパターン30の辺
は、そのヴィアパターン30が並ぶ方向に各辺が20n
mの移動量で補正される。また、露光転写後の寸法シフ
トは補正量の2倍となる。このため、露光転写後の補正
量は、同図(b)に示すように、ヴィア3が並ぶ方向に
40nmとなる。したがって、露光転写後のヴィアのス
ペースの最小値S1 は120nmとなる。
【0072】しかし、デザインルールがより微細にな
り、ヴィア径180nm、ヴィア間の最小スペース16
0nm、配線幅の最小値170nm、配線間の最小スペ
ース170nmとする場合に、実施例1の方法でヴィア
パターンを補正すると、形成されるヴィア間のスペース
が小さくなりすぎ、ヴィアパターンのドライエッチング
時にヴィア同士が連通してしまう可能性がある。
り、ヴィア径180nm、ヴィア間の最小スペース16
0nm、配線幅の最小値170nm、配線間の最小スペ
ース170nmとする場合に、実施例1の方法でヴィア
パターンを補正すると、形成されるヴィア間のスペース
が小さくなりすぎ、ヴィアパターンのドライエッチング
時にヴィア同士が連通してしまう可能性がある。
【0073】そこで、ヴィアパターンの補正量を、次の
ようにして、配線パターンとの距離だけでなく、他のヴ
ィアパターンとの距離にも応じて定める。
ようにして、配線パターンとの距離だけでなく、他のヴ
ィアパターンとの距離にも応じて定める。
【0074】[1]まず、フォトマスクのヴィアパター
ン30の設計データと、配線パターン20の設計データ
とをCADデータとして出力する。
ン30の設計データと、配線パターン20の設計データ
とをCADデータとして出力する。
【0075】[2]配線パターンの設計データを矩形パ
ターンに分ける。
ターンに分ける。
【0076】[3]ヴィアパターンの中から一つのヴィ
アパターンを抽出し、そのヴィアパターンと重なる配線
パターン21をCADデータから削除する。
アパターンを抽出し、そのヴィアパターンと重なる配線
パターン21をCADデータから削除する。
【0077】[4]CAD上で、配線パターンのデータ
とヴィアパターンのデータを合成し、それらをそれぞれ
同一平面上の矩形データとする。
とヴィアパターンのデータを合成し、それらをそれぞれ
同一平面上の矩形データとする。
【0078】[5]図7(a)に示すように、ヴィアパ
ターン31の各辺の中点とそれと隣接する配線パターン
20又はヴィアパターン30との距離Sa、Sb、Sc、
Sd(ヴィアパターン31の辺と垂直方向の最短距離)
を実施例1の補正方法と同様に計算する。
ターン31の各辺の中点とそれと隣接する配線パターン
20又はヴィアパターン30との距離Sa、Sb、Sc、
Sd(ヴィアパターン31の辺と垂直方向の最短距離)
を実施例1の補正方法と同様に計算する。
【0079】[6]実施例1の補正方法の工程(6)以
降と同様に、補正テーブルに基づいて、各辺の補正量を
定める。
降と同様に、補正テーブルに基づいて、各辺の補正量を
定める。
【0080】この場合に使用する補正テーブルの一例を
表4に示す。
表4に示す。
【0081】
【表4】
【0082】こうして補正したヴィアパターンのフォト
マスクのレイアウトを図7(b)に示す。
マスクのレイアウトを図7(b)に示す。
【0083】このように、ヴィアパターンの補正量dを
配線パターンとの距離だけでなく、他のヴィアパターン
との距離に応じて定めることにより、ヴィア間のスペー
スを確保しつつ、ヴィアと配線との距離の余裕に応じて
ヴィア径が大きくなるように補正することができる。
配線パターンとの距離だけでなく、他のヴィアパターン
との距離に応じて定めることにより、ヴィア間のスペー
スを確保しつつ、ヴィアと配線との距離の余裕に応じて
ヴィア径が大きくなるように補正することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明の補正方法によれば、光学シミュ
レーションなどを用いることなく補正テーブルを用い
て、高い補正精度を必要とすることなく、短時間に低コ
ストにフォトマスク上のヴィアパターンを補正すること
ができる。
レーションなどを用いることなく補正テーブルを用い
て、高い補正精度を必要とすることなく、短時間に低コ
ストにフォトマスク上のヴィアパターンを補正すること
ができる。
【0085】特に、デュアルダマシン法で配線パターン
に対応した溝を層間絶縁膜上に形成し、その後にヴィア
ホールを開孔することにより溝配線とヴィアを形成する
場合において、配線パターンに対応する溝とヴィアパタ
ーンとの位置関係や、この溝の幅に起因して生じるヴィ
アパターンの線幅変動を効果的に抑制することができ
る。
に対応した溝を層間絶縁膜上に形成し、その後にヴィア
ホールを開孔することにより溝配線とヴィアを形成する
場合において、配線パターンに対応する溝とヴィアパタ
ーンとの位置関係や、この溝の幅に起因して生じるヴィ
アパターンの線幅変動を効果的に抑制することができ
る。
【0086】したがって、本発明の半導体装置の製造方
法によれば、高度に集積した半導体素子を低コストで容
易に作製することができる。
法によれば、高度に集積した半導体素子を低コストで容
易に作製することができる。
【図1】 本発明の補正方法の説明図である。
【図2】 本発明の補正方法の説明図である。
【図3】 実施例の補正方法の説明図である。
【図4】 実施例のヴィアパターンの補正方法の説明図
である。
である。
【図5】 実施例におけるアライメントエラーと配線間
のスペースとの説明図である。
のスペースとの説明図である。
【図6】 実施例におけるヴィアパターン間のスペース
の説明図である。
の説明図である。
【図7】 他の実施例におけるヴィアパターンの補正方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図8】 先ヴィアプロセスの工程説明図である。
【図9】 先溝プロセスの工程説明図である。
【図10】 下地の溝幅とヴィアパターン径との関係図
である。
である。
【図11】 溝配線とヴィアホールが最終的な配線部分
に及ぼす影響の説明図である。
に及ぼす影響の説明図である。
【図12】 ヴィアパターンの線幅変動とヴィアパター
ンの下地の溝との関係を示す説明図である。
ンの下地の溝との関係を示す説明図である。
1…銅配線、 3…ヴィア、 3h…ヴィアホール、
3p…ヴィアパターン、 6…レジスト又はレジスト
層、 7…配線溝、 8…溝配線、 8t…最終的な配
線部分、 10…バリア膜、 11a、11b…SiO
膜、 12…有機系絶縁膜、 13…エッチングストッ
パー膜、 14…溝、 15…反射防止膜、 16…レ
ジスト、 20…フォトマスクにおける配線パターンの
位置、 30…フォトマスク上のヴィアパターン、 3
1…フォトマスク上のヴィアパターン、 40…ヴィア
パターンを囲む領域、 Δx…アライメントエラー
3p…ヴィアパターン、 6…レジスト又はレジスト
層、 7…配線溝、 8…溝配線、 8t…最終的な配
線部分、 10…バリア膜、 11a、11b…SiO
膜、 12…有機系絶縁膜、 13…エッチングストッ
パー膜、 14…溝、 15…反射防止膜、 16…レ
ジスト、 20…フォトマスクにおける配線パターンの
位置、 30…フォトマスク上のヴィアパターン、 3
1…フォトマスク上のヴィアパターン、 40…ヴィア
パターンを囲む領域、 Δx…アライメントエラー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2H095 BB01 BB02
5F033 HH11 JJ11 KK11 MM02 MM12
MM13 NN06 NN07 PP27 QQ01
QQ04 QQ09 QQ11 QQ25 QQ28
QQ37 RR04 RR06 RR21 TT04
XX34
Claims (7)
- 【請求項1】 配線パターン上のレジスト層に光リソグ
ラフ法を用いてヴィアパターンを開孔する場合に用いる
フォトマスクのマスクパターンの補正方法であって、フ
ォトマスク上のヴィアパターンの形状を、該ヴィアパタ
ーンと隣接する配線パターンとの距離に応じて補正する
ことを特徴とするマスクパターンの補正方法。 - 【請求項2】 配線パターンが、溝配線を形成するため
に層間絶縁膜上のエッチングストッパー膜に形成された
パターンである請求項1記載のマスクパターンの補正方
法。 - 【請求項3】 フォトマスク上でのヴィアパターンの各
辺の補正量を、ヴィアパターンの辺と該ヴィアパターン
の辺に隣接する配線パターンとの距離が大きいほど配線
パターン側に大きくする請求項1記載のマスクパターン
の補正方法。 - 【請求項4】 フォトマスク上のヴィアパターンの形状
を、他のヴィアパターンとの距離に応じて補正する請求
項1記載のマスクパターンの補正方法。 - 【請求項5】 層間絶縁膜上のエッチングストッパー膜
に配線パターンをパターニングすることにより溝を形成
し、その上にレジスト層を形成し、該レジスト層に光リ
ソグラフ法を用いてヴィアパターンを開孔し、該ヴィア
パターンを開孔したレジスト層をマスクとして層間絶縁
膜をエッチングすることによりヴィアパターンを開孔
し、さらに前記エッチングストッパー膜をマスクとして
層間絶縁膜をエッチングすることによりヴィアホールと
配線溝を形成し、該ヴィアホールと配線溝に導電材料を
埋め込むことにより溝配線とヴィアを形成する工程を含
む半導体装置の製造方法において、ヴィアパターンの開
孔に用いるフォトマスク上のヴィアパターンの形状を、
該ヴィアパターンと隣接する配線パターンとの距離に応
じて補正することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 フォトマスク上でのヴィアパターンの各
辺の補正量を、ヴィアパターンの辺と該ヴィアパターン
の辺に隣接する配線パターンとの距離が大きいほど配線
パターン側に大きくする請求項5記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項7】 フォトマスク上のヴィアパターンの形状
を、他のヴィアパターンとの距離に応じて補正する請求
項5記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001371805A JP2003173013A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | マスクパターンの補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001371805A JP2003173013A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | マスクパターンの補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003173013A true JP2003173013A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19180800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001371805A Pending JP2003173013A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | マスクパターンの補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003173013A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095915A1 (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-14 | Nec Corporation | 多層配線構造、半導体装置、パターン転写マスク、及び多層配線構造の製造方法 |
JP2011119469A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2012150214A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Renesas Electronics Corp | マスクの製造方法ならびに光近接効果補正の補正方法および半導体装置の製造方法 |
-
2001
- 2001-12-05 JP JP2001371805A patent/JP2003173013A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095915A1 (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-14 | Nec Corporation | 多層配線構造、半導体装置、パターン転写マスク、及び多層配線構造の製造方法 |
JPWO2006095915A1 (ja) * | 2005-03-09 | 2008-08-21 | 日本電気株式会社 | 多層配線構造、半導体装置、パターン転写マスク、及び多層配線構造の製造方法 |
US7999392B2 (en) | 2005-03-09 | 2011-08-16 | Renesas Electronics Corporation | Multilayer wiring structure, semiconductor device, pattern transfer mask and method for manufacturing multilayer wiring structure |
JP2011119469A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
US8698279B2 (en) | 2009-12-03 | 2014-04-15 | Fujitsu Semiconductor Limited | Semiconductor device including capacitor of interconnection |
US9165827B2 (en) | 2009-12-03 | 2015-10-20 | Fujitsu Semiconductor Limited | Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device |
JP2012150214A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Renesas Electronics Corp | マスクの製造方法ならびに光近接効果補正の補正方法および半導体装置の製造方法 |
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