JP2003146119A - シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】滑らかな摺動作動を保証しつつ、アッパレール
とロアレールのガタを確実に抑えることができるシュー
を有するシートスライド装置を実現することである。 【解決手段】シュー５は、被係止部と摺接する摺接片５
１、５２と、摺接片５１、５２と一体に形成され係止部
に取付けられる基体部５０とを有し、摺接片５１、５２
は所定の荷重で基体部５０と当接し、荷重の増加に伴い
摺接片５１、５２の当接面積を増大させる形状を有する
当接面５３、５４を基体部５０に形成したことである。
とロアレールのガタを確実に抑えることができるシュー
を有するシートスライド装置を実現することである。 【解決手段】シュー５は、被係止部と摺接する摺接片５
１、５２と、摺接片５１、５２と一体に形成され係止部
に取付けられる基体部５０とを有し、摺接片５１、５２
は所定の荷重で基体部５０と当接し、荷重の増加に伴い
摺接片５１、５２の当接面積を増大させる形状を有する
当接面５３、５４を基体部５０に形成したことである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートをフ
ロアに対して、摺動するように且つその調整位置に固定
できるように支持するシートスライド装置に関する。特
に滑らかに、ガタを発生させないように摺動作動させる
ように構成としたシートスライド装置に関する。
ロアに対して、摺動するように且つその調整位置に固定
できるように支持するシートスライド装置に関する。特
に滑らかに、ガタを発生させないように摺動作動させる
ように構成としたシートスライド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】シートとフロア間にシートスライド装置
を配置し、このシートスライド装置のシートに固定され
るアッパレールとフロアに固定されるロアレールの間
に、互いに滑らかに摺動できるようにシューを介して係
合させる構成としては、例えば特開平１０−３１５８１
０号公報に開示されているものがある。特開平１０−３
１５８１０号公報に開示されるシートスライド装置で
は、アッパレールとロアレール間にシート側の荷重を支
えるローラを備え、各レールの間にローラの転動のため
に設けられた隙間によってガタが発生しないようにシュ
ーを介する構成にしている。シューはアッパレールに荷
重が上向き方向に作用するとき、シューに設けた小突起
の弾性変形でガタを抑え、横方向に作用する荷重に対し
てはシューの弾性変形でガタを抑える構成となってい
る。
を配置し、このシートスライド装置のシートに固定され
るアッパレールとフロアに固定されるロアレールの間
に、互いに滑らかに摺動できるようにシューを介して係
合させる構成としては、例えば特開平１０−３１５８１
０号公報に開示されているものがある。特開平１０−３
１５８１０号公報に開示されるシートスライド装置で
は、アッパレールとロアレール間にシート側の荷重を支
えるローラを備え、各レールの間にローラの転動のため
に設けられた隙間によってガタが発生しないようにシュ
ーを介する構成にしている。シューはアッパレールに荷
重が上向き方向に作用するとき、シューに設けた小突起
の弾性変形でガタを抑え、横方向に作用する荷重に対し
てはシューの弾性変形でガタを抑える構成となってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
よるシートスライド装置の構成では、小突起の弾性変形
でアッパレールへの上向き方向荷重のガタの発生を抑え
る構成では、小突起の弾性変形範囲は狭いために、これ
を越える隙間に対してはガタを抑えきれない場合が生じ
る。このような場合にも対応してガタを抑えるために
は、各レールの寸法を精度よく作製することが必要にな
って、高価なものとなってしまう。一方ガタを抑える他
の方法として考えられるのは、突起を大きくして弾性変
形範囲を大きくすることであるが、大きな弾性変形範囲
はガタとして乗員に感じられ効果が少なくなる。
よるシートスライド装置の構成では、小突起の弾性変形
でアッパレールへの上向き方向荷重のガタの発生を抑え
る構成では、小突起の弾性変形範囲は狭いために、これ
を越える隙間に対してはガタを抑えきれない場合が生じ
る。このような場合にも対応してガタを抑えるために
は、各レールの寸法を精度よく作製することが必要にな
って、高価なものとなってしまう。一方ガタを抑える他
の方法として考えられるのは、突起を大きくして弾性変
形範囲を大きくすることであるが、大きな弾性変形範囲
はガタとして乗員に感じられ効果が少なくなる。
【０００４】このために本発明の課題は、滑らかな摺動
作動を保証しつつ、アッパレールとロアレールのガタを
確実に抑えることができるシューを有するシートスライ
ド装置を実現することである。
作動を保証しつつ、アッパレールとロアレールのガタを
確実に抑えることができるシューを有するシートスライ
ド装置を実現することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明で講じた第一の技術的な手段は、車両の
フロアに支持されるロアレールと、該ロアレールに摺動
自在に係合し、シートを支えるアッパレールと、前記ロ
アレールまたは前記アッパレールのいずれか一方に形成
された係止部に取付けられるシューと、前記ロアレール
または前記アッパレールのいずれか他方に形成され前記
シューと摺接する被係止部とを有するシートスライド装
置において、前記シューは、前記被係止部と摺接する摺
接片と、該摺接片と一体に形成され前記係止部に取付け
られる基体部とを有し、前記摺接片は所定の荷重で基体
部と当接し、荷重の増加に伴い前記摺接片の当接面積を
増大させる形状を有する当接面を基体部に形成したこと
である。
ために、本発明で講じた第一の技術的な手段は、車両の
フロアに支持されるロアレールと、該ロアレールに摺動
自在に係合し、シートを支えるアッパレールと、前記ロ
アレールまたは前記アッパレールのいずれか一方に形成
された係止部に取付けられるシューと、前記ロアレール
または前記アッパレールのいずれか他方に形成され前記
シューと摺接する被係止部とを有するシートスライド装
置において、前記シューは、前記被係止部と摺接する摺
接片と、該摺接片と一体に形成され前記係止部に取付け
られる基体部とを有し、前記摺接片は所定の荷重で基体
部と当接し、荷重の増加に伴い前記摺接片の当接面積を
増大させる形状を有する当接面を基体部に形成したこと
である。
【０００６】この構成によって、シートに加わる振動ま
たは荷重に対して、アッパレールからロアレールに作用
する荷重の増加に対応して、シューの摺接片は連続的に
増加する弾性的な支持力を発揮するように作用する。こ
のため、摺接片の弾性で滑らかな摺動を確保すると共に
少ない摺接片の撓みで効率良くガタを吸収できるように
なる。
たは荷重に対して、アッパレールからロアレールに作用
する荷重の増加に対応して、シューの摺接片は連続的に
増加する弾性的な支持力を発揮するように作用する。こ
のため、摺接片の弾性で滑らかな摺動を確保すると共に
少ない摺接片の撓みで効率良くガタを吸収できるように
なる。
【０００７】本発明で講じた第二の技術的な手段は、上
記第一の手段に加えて、前記基体部は、相互に直角に配
置された少なくとも一対の前記摺接片を有するようにし
たことである。
記第一の手段に加えて、前記基体部は、相互に直角に配
置された少なくとも一対の前記摺接片を有するようにし
たことである。
【０００８】この構成によって、シートに加わる上下方
向と左右方向の振動または荷重に対しても、効率良くガ
タを吸収できるようになる。
向と左右方向の振動または荷重に対しても、効率良くガ
タを吸収できるようになる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関するシートスラ
イド装置２について図面を参照にして詳述する。
イド装置２について図面を参照にして詳述する。
【００１０】図１は、本発明に係るシートスライド装置
２を、シート1を支持するように車両のフロア３上に装
着した状態を示している。シートスライド装置２は、フ
ロア３に固定されるロアレール３１と、ロアレール３１
に対して摺動可能であって且つシート1を支持するアッ
パレール２１を備えている。一般に、シート1を所定の
場所に設置したり、または所定の場所から移動してフロ
ア３を荷物を積むスペースにするように車室を多様に使
用する車両では、シート1を大きく移動させることがで
きるように長いロアレール３１が用いられる。そして、
アッパレール２１にはローラ２５が取付けられ、ロアレ
ール３１の断面内でローラ２５が転動してロアレール３
１とアッパレール２１が摺動可能となる構成が用いられ
る。ローラ２５の円滑な転動を確保するために、ローラ
２５の上方、および側方にロアレール３１に対して隙間
が設けられる。そして、この隙間によって、車両の走行
中の振動でシート１にガタが発生することがないように
アッパレール２１とロアレール３１間に後述するシュー
５（図３）を介在させる構成となっている。本発明は特
にこのシュー５の構成に関わるものである。
２を、シート1を支持するように車両のフロア３上に装
着した状態を示している。シートスライド装置２は、フ
ロア３に固定されるロアレール３１と、ロアレール３１
に対して摺動可能であって且つシート1を支持するアッ
パレール２１を備えている。一般に、シート1を所定の
場所に設置したり、または所定の場所から移動してフロ
ア３を荷物を積むスペースにするように車室を多様に使
用する車両では、シート1を大きく移動させることがで
きるように長いロアレール３１が用いられる。そして、
アッパレール２１にはローラ２５が取付けられ、ロアレ
ール３１の断面内でローラ２５が転動してロアレール３
１とアッパレール２１が摺動可能となる構成が用いられ
る。ローラ２５の円滑な転動を確保するために、ローラ
２５の上方、および側方にロアレール３１に対して隙間
が設けられる。そして、この隙間によって、車両の走行
中の振動でシート１にガタが発生することがないように
アッパレール２１とロアレール３１間に後述するシュー
５（図３）を介在させる構成となっている。本発明は特
にこのシュー５の構成に関わるものである。
【００１１】図２は、シートスライド装置２のアッパレ
ール２１部分を拡大した側面図で示す。さらに図３でア
ッパレール２１とロアレール３１の関係を斜視図で示
し、図４，５および６には図２の主要部分における断面
図を示している。
ール２１部分を拡大した側面図で示す。さらに図３でア
ッパレール２１とロアレール３１の関係を斜視図で示
し、図４，５および６には図２の主要部分における断面
図を示している。
【００１２】特に、図３および図５に良く示されるよう
に、アッパレール２１は、その長手方向に直角の断面
で、一定の間隔を有して対向する一対の縦壁２２を有し
ている。尚以下の説明では、図３で矢示する方向を前方
としシート１の正面方向を示すものとする。縦壁２２の
上端部は、互いに接近するように屈曲し、両方が重なり
合う部分で溶接され上片２４を形成している。各縦壁２
２の下端部は互いに離れる方向に屈曲し、アッパレール
２１の両側にそれぞれ対称にＪ形状になるように端部が
上方を向いたフランジ２３が形成されている。
に、アッパレール２１は、その長手方向に直角の断面
で、一定の間隔を有して対向する一対の縦壁２２を有し
ている。尚以下の説明では、図３で矢示する方向を前方
としシート１の正面方向を示すものとする。縦壁２２の
上端部は、互いに接近するように屈曲し、両方が重なり
合う部分で溶接され上片２４を形成している。各縦壁２
２の下端部は互いに離れる方向に屈曲し、アッパレール
２１の両側にそれぞれ対称にＪ形状になるように端部が
上方を向いたフランジ２３が形成されている。
【００１３】同様に図３および図５に示されるように、
ロアレール３１は、その長手方向に直角の断面で、フロ
ア３に当接する底壁３４と、底壁３４の両端から上方に
伸びる縦壁３２とを有し、上側に開口する概略Ｕ字型に
成形されている。各縦壁３２の上端には互いに断面の内
側方向に近づくように屈曲し、さらの下方に曲げられて
各縦壁３２と並行のフランジ３３が形成されている。
ロアレール３１は、その長手方向に直角の断面で、フロ
ア３に当接する底壁３４と、底壁３４の両端から上方に
伸びる縦壁３２とを有し、上側に開口する概略Ｕ字型に
成形されている。各縦壁３２の上端には互いに断面の内
側方向に近づくように屈曲し、さらの下方に曲げられて
各縦壁３２と並行のフランジ３３が形成されている。
【００１４】図３に示されるように、アッパレール２１
の長手方向の略中央部には、シートスライド装置２のロ
ック機構４が取付けられている。更に図３と図４に示さ
れるように、アッパレール２１の縦壁２２の一方側に窓
２２ａが開けられ、窓２２ａに挿入されるようにブラケ
ット４５が配置され、ブラケット４５は縦壁２２の他方
側の内面に固定して取付けられている。ブラケット４５
にロックレバー４１がピン４３で回転可能に取り付けら
れている。ロックレバー４１の上方端部は操作部４１
ａ、中央部にはピン４３と枢軸結合するフランジ４２、
下端部には係止爪４４がそれぞれ形成されている。図４
に示されるように、ロアレール３１とアッパレール２１
がロック状態にある場合、係止爪４４がアッパレール２
１の縦壁２２に形成された係止穴２７とフランジ２３形
成された係止穴２６、及びロアレール３１のフランジ３
３に形成された係止穴３５を貫通するよう取付けられて
いる。ロックレバー４１とブラケット４５の間に配設さ
れたスプリング４７（図３）によってこのロック状態が
維持される構成となっている。スプリング４７の作用力
に抗して、図４に二点差線で示す位置にロックレバー４
１を回転操作することによって、ロアレール３１とアッ
パレール２１のロック状態が解除される。図１及び図２
に示されるように係止穴３５は、シートスライド装置２
の調整範囲にわたってロアレール３１の長手方向に複数
等間隔に形成され、この範囲でシート1の位置調整が可
能となっている。
の長手方向の略中央部には、シートスライド装置２のロ
ック機構４が取付けられている。更に図３と図４に示さ
れるように、アッパレール２１の縦壁２２の一方側に窓
２２ａが開けられ、窓２２ａに挿入されるようにブラケ
ット４５が配置され、ブラケット４５は縦壁２２の他方
側の内面に固定して取付けられている。ブラケット４５
にロックレバー４１がピン４３で回転可能に取り付けら
れている。ロックレバー４１の上方端部は操作部４１
ａ、中央部にはピン４３と枢軸結合するフランジ４２、
下端部には係止爪４４がそれぞれ形成されている。図４
に示されるように、ロアレール３１とアッパレール２１
がロック状態にある場合、係止爪４４がアッパレール２
１の縦壁２２に形成された係止穴２７とフランジ２３形
成された係止穴２６、及びロアレール３１のフランジ３
３に形成された係止穴３５を貫通するよう取付けられて
いる。ロックレバー４１とブラケット４５の間に配設さ
れたスプリング４７（図３）によってこのロック状態が
維持される構成となっている。スプリング４７の作用力
に抗して、図４に二点差線で示す位置にロックレバー４
１を回転操作することによって、ロアレール３１とアッ
パレール２１のロック状態が解除される。図１及び図２
に示されるように係止穴３５は、シートスライド装置２
の調整範囲にわたってロアレール３１の長手方向に複数
等間隔に形成され、この範囲でシート1の位置調整が可
能となっている。
【００１５】図３と図５に示されるように、アッパレー
ル２１の長手方向において、ロック機構４を所定の間隔
をもって挟むように前側に２個、後側に２個のシュー５
が取付けられている。シュー５は取付け溝５５を有し、
アッパレール２１のフランジ２３に形成された切欠き２
８に嵌るように取付けられている。そしてシュー５は、
ロアレール３１の縦壁３２の内側面とフランジ３３に上
側部分の内側面と摺接するように取付けられている。
ル２１の長手方向において、ロック機構４を所定の間隔
をもって挟むように前側に２個、後側に２個のシュー５
が取付けられている。シュー５は取付け溝５５を有し、
アッパレール２１のフランジ２３に形成された切欠き２
８に嵌るように取付けられている。そしてシュー５は、
ロアレール３１の縦壁３２の内側面とフランジ３３に上
側部分の内側面と摺接するように取付けられている。
【００１６】シュー５は、鋼材との摺動抵抗が小さくま
た磨耗耐久性に優れる樹脂材料によって作製される。図
７に拡大して示されるように、シュー５は基体部５０
と、基体部５０の上方に配置される上摺接片５１と、横
に配置される横摺接片５２を有している。各摺接片５
１、５２はスライド装置２の摺動方向（図７に図示する
左右方向）に延び、その中央部がそれぞれ上方および横
方向に突き出すように湾曲している。そして摺接片５
１、５２の一方端で基体部５０と結合されている。各摺
接片５１、５２に対して基体部５０向きの荷重が作用す
ると摺接片５１、５２は撓み、所定の荷重に達するとそ
の先端部５１ａが基体部５０に当接する。更にこの荷重
が増加するとともに摺接片５１、５２と基体部５０との
当接面積も増加するように、被当接側となる縦基部５３
および横基部５４は湾曲した面に形成されている。撓み
量と荷重の増加量の関係は２剰、または対数のような関
係で必ずしも比例関係ではなく、シート上の乗員がスラ
イド装置２のガタとして不快に感じないように適切な特
性に設定される。また、過度の荷重が摺接片５１、５２
に作用し場合でも、大きな面積で縦及び横基部５３、５
４と当接するので摺接片５１、５２には破損が生じな
い。
た磨耗耐久性に優れる樹脂材料によって作製される。図
７に拡大して示されるように、シュー５は基体部５０
と、基体部５０の上方に配置される上摺接片５１と、横
に配置される横摺接片５２を有している。各摺接片５
１、５２はスライド装置２の摺動方向（図７に図示する
左右方向）に延び、その中央部がそれぞれ上方および横
方向に突き出すように湾曲している。そして摺接片５
１、５２の一方端で基体部５０と結合されている。各摺
接片５１、５２に対して基体部５０向きの荷重が作用す
ると摺接片５１、５２は撓み、所定の荷重に達するとそ
の先端部５１ａが基体部５０に当接する。更にこの荷重
が増加するとともに摺接片５１、５２と基体部５０との
当接面積も増加するように、被当接側となる縦基部５３
および横基部５４は湾曲した面に形成されている。撓み
量と荷重の増加量の関係は２剰、または対数のような関
係で必ずしも比例関係ではなく、シート上の乗員がスラ
イド装置２のガタとして不快に感じないように適切な特
性に設定される。また、過度の荷重が摺接片５１、５２
に作用し場合でも、大きな面積で縦及び横基部５３、５
４と当接するので摺接片５１、５２には破損が生じな
い。
【００１７】更に図３と図６に示されるように、アッパ
レール２１の長手方向において、各シュー５を挟むよう
にローラ２５が前側に２個、後側に２個がフランジ２３
に回転自在に取付けられている。ローラ２５はロアレー
ル３１の底壁３４の両側に形成された水平の転動面３４
ａ上で転動し、シート及び乗員の重量によってアッパレ
ール２１に加わる下方向きの荷重を支える。
レール２１の長手方向において、各シュー５を挟むよう
にローラ２５が前側に２個、後側に２個がフランジ２３
に回転自在に取付けられている。ローラ２５はロアレー
ル３１の底壁３４の両側に形成された水平の転動面３４
ａ上で転動し、シート及び乗員の重量によってアッパレ
ール２１に加わる下方向きの荷重を支える。
【００１８】図６に示されるように、スライド装置２が
取付けられる車両のフロア３には穴７３が用意され、穴
７３の部分のフロア３も下面にはナット７１を囲むよう
保持するケース７２が取付けられている。ケース７２は
その内でナット７１を水平方向に所定の範囲内で移動が
可能としている。ロアレール３１の取付け穴３６を通し
てボルト７２によってロアレール３１をフロア３上に固
定する際に、シートスライド装置２の位置調整ができる
構成になっている。
取付けられる車両のフロア３には穴７３が用意され、穴
７３の部分のフロア３も下面にはナット７１を囲むよう
保持するケース７２が取付けられている。ケース７２は
その内でナット７１を水平方向に所定の範囲内で移動が
可能としている。ロアレール３１の取付け穴３６を通し
てボルト７２によってロアレール３１をフロア３上に固
定する際に、シートスライド装置２の位置調整ができる
構成になっている。
【００１９】以上のように構成されたシートスライド装
置２は、ロックレバー４１の操作部４１ａを下方に押し
て（図４の二点差線に状態）、ロック機構４を解除し
て、フロア３上に固定された長いロアレール３１に沿っ
てシート１を円滑に移動させることができる。そして、
必要な調整位置でロックレバー４１を放してロック機構
４を再びロック状態にして、シート１を固定することが
出来るように作動する。そして、乗員が着座する位置に
シート１を設置したり、シート１を移動させフロアを荷
物用のスペースとして利用できるようになる。
置２は、ロックレバー４１の操作部４１ａを下方に押し
て（図４の二点差線に状態）、ロック機構４を解除し
て、フロア３上に固定された長いロアレール３１に沿っ
てシート１を円滑に移動させることができる。そして、
必要な調整位置でロックレバー４１を放してロック機構
４を再びロック状態にして、シート１を固定することが
出来るように作動する。そして、乗員が着座する位置に
シート１を設置したり、シート１を移動させフロアを荷
物用のスペースとして利用できるようになる。
【００２０】
【発明の効果】上記のように構成され、作動するシート
スライド装置２で、シートの前後、横方向に加わる振動
または荷重は、アッパレール２１とロアレール３１間に
配設されたシュー５の上摺接片５１または横摺接片５２
によって、荷重の大きさに応じたシュー５の支持力で弾
性的に支持される。そして、乗員には不快なガタとして
のショックは伝わらない。またシート１が空席の場合で
も同様にシート１のガタは抑えられる。
スライド装置２で、シートの前後、横方向に加わる振動
または荷重は、アッパレール２１とロアレール３１間に
配設されたシュー５の上摺接片５１または横摺接片５２
によって、荷重の大きさに応じたシュー５の支持力で弾
性的に支持される。そして、乗員には不快なガタとして
のショックは伝わらない。またシート１が空席の場合で
も同様にシート１のガタは抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るシートスライド装置とシート本体
の側面図である。
の側面図である。
【図２】本発明に係るシートスライド装置のアッパレー
ル部分の側面図である。
ル部分の側面図である。
【図３】本発明に係るシートスライド装置の斜視図であ
る。
る。
【図４】図２における、ＩＶ-ＩＶ部分での断面図であ
る。
る。
【図５】図２における、Ｖ-Ｖ部分での断面図である。
【図６】図２における、ＶＩ-ＶＩ部分での断面図であ
る。
る。
【図７】本発明に係るシートスライド装置のシューの斜
視である。
視である。
１ シート
２ シートスライド装置
３ フロア
５ シュー
２１ アッパレール
２３ 係止部（フランジ）
３３ 被係止部（フランジ）
５０ 基体部
５１、５２ 摺接片（上摺接片、横摺接片）
５３、５４ 当接面（縦基部、横基部）
フロントページの続き
(72)発明者 田中 俊之
愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ
ン精機株式会社内
(72)発明者 小林 英樹
愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動
車株式会社内
Ｆターム(参考） 3B087 BB03 BB04 DE10
Claims (2)
- 【請求項１】 車両のフロアに支持されるロアレール
と、 該ロアレールに摺動自在に係合し、シートを支えるアッ
パレールと、 前記ロアレールまたは前記アッパレールのいずれか一方
に形成された係止部に取付けられるシューと、 前記ロアレールまたは前記アッパレールのいずれか他方
に形成され前記シューと摺接する被係止部とを有するシ
ートスライド装置において、 前記シューは、前記被係止部と摺接する摺接片と、該摺
接片と一体に形成され前記係止部に取付けられる基体部
とを有し、前記摺接片は所定の荷重で基体部と当接し、
荷重の増加に伴い前記摺接片の当接面積を増大させる形
状を有する当接面を基体部に形成したことを特徴とする
シートスライド装置。 - 【請求項２】 前記基体部は、相互に直角に配置された
少なくとも一対の前記摺接片を有することを特徴とする
請求項１に記載のシートスライド装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001346637A JP3678191B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | シートスライド装置 |
| US10/291,701 US6691971B2 (en) | 2001-11-12 | 2002-11-12 | Seat slide device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001346637A JP3678191B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | シートスライド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003146119A true JP2003146119A (ja) | 2003-05-21 |
| JP3678191B2 JP3678191B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=19159780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001346637A Expired - Lifetime JP3678191B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | シートスライド装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP3678191B2 (ja) |
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2001
- 2001-11-12 JP JP2001346637A patent/JP3678191B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-11-12 US US10/291,701 patent/US6691971B2/en not_active Expired - Lifetime
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