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JP2003144273A - ベッド用マットレス - Google Patents

ベッド用マットレス

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JP2003144273A
JP2003144273A JP2001350094A JP2001350094A JP2003144273A JP 2003144273 A JP2003144273 A JP 2003144273A JP 2001350094 A JP2001350094 A JP 2001350094A JP 2001350094 A JP2001350094 A JP 2001350094A JP 2003144273 A JP2003144273 A JP 2003144273A
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mattress
bed mattress
lump
layers
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JP2001350094A
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Takeshi Yoshimura
武 吉村
Tanto Ota
胆斗 太田
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Inoac Corp
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Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の体圧を分散して良好な感触と、熱ご
もりを解消できる高い通気性を有する新規なベッド用マ
ットレスを提供する。 【解決手段】 中間層20を有する少なくとも三層のベ
ッド用マットレス10において、前記中間層20が、複
数の塊状物25,25を少なくとも一部の塊状物間にベ
ッド用マットレスの側部外面と通じる通気用隙間Sが残
るようにして配置した層で構成される。前記中間層両側
の層11,15は、少なくとも厚みT方向に通気性を有
するものとすれば、ベッド用マットレスが上下方向と水
平方向の三次元方向に通気性を有するものとなり、より
確実に熱ごもりを解消することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多層構造からな
るベッド用マットレスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばウレタンフォームからなる
ベッド用マットレスは、快適な接触感と腰痛等を回避す
るために表面にプロファイル加工して凹凸面を形成した
もののほか、硬さの異なるウレタンフォームを積層する
などしてクッション性を高めたものなどが提案されてい
る。
【0003】しかるに、人体の頭部や胸部、腰部、脚部
の体重比率は当然異なり、各部位によってマットレスに
かかる体圧は均等ではないため、これまでのように均一
な素材や、単純な素材の積層、あるいは単純なプロファ
イル加工したものでは、十分に対応することは容易では
ない。
【0004】また、就寝中の汗や熱がマットレス内に滞
留する、いわゆる熱ごもりは使用者に不快感や寝心地の
悪さを与えるのみならず、マットレスの衛生面でも好ま
しくないなどの問題点がある。これに対しては、例えば
マットレスに複数の放熱孔を形成することが提案されて
いる。
【0005】しかしながら、前記放熱のための孔を形成
する方法も、マットレスの形状保持のための剛性がなく
ならないよう10〜15φの小径のものしか形成するこ
とができず、充分な放熱効果が得られるものではなかっ
た。特にウレタンフォーム等のようなマットレス用素材
は、断熱材としても用いられ、熱を保持する効果を持つ
ものであるため、放熱は容易ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、熱ごもりを解消できる高い通気性
を有し、しかも使用者の体圧を分散して良好な感触が得
られる新規なベッド用マットレスを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、中間層を有する少なくとも三層のベッド用マット
レスにおいて、前記中間層が、複数の塊状物を少なくと
も一部の塊状物間にベッド用マットレスの側部外方と通
じる通気用隙間が残るようにして配置した層で構成され
ることを特徴とするベッド用マットレスに係る。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、中間層両側の層が少なくともベッド用マットレスの
厚み方向に通気性を有する弾性体からなり、前記中間層
の塊状物間の通気用隙間を介してベッド用マットレスの
厚み方向外方と中間層の側部外方間で通気性を有するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、中
間層の一側の弾性体と他側の弾性体が互いに通気性の異
なるものからなることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れか一項において、塊状物が弾性体からなることを特徴
とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れか一項において、塊状物の平面視面積の合計が中間層
の平面視面積に対して30〜90%であることを特徴と
する。
【0012】請求項6の発明は、請求項4又は5におい
て、塊状物の硬さが30〜500Nであることを特徴と
する。
【0013】請求項7の発明は、請求項1から6のいず
れか一項において、塊状物の配置密度が中間層内で部分
的に異なっていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るベ
ッド用マットレスを示す部分切り欠き斜視図、図2は図
1の2−2断面図、図3は塊状物の他の固定例を示す断
面図、図4はベッド用マットレスの他の例を示す部分切
り欠き斜視図、図5は図4の5−5断面図である。
【0015】図1に示す実施例のベッド用マットレス1
0は、中間層20を有する三層構造からなるもので、中
間層20が、該中間層20両側の層11,15間に複数
の塊状物25,25,25を少なくとも一部の塊状物2
5,25間にベッド用マットレス10の側部101外方
と通じる通気性隙間Sが残るように配置した層で構成さ
れたものである。実施例では、三層の総厚みが40〜2
00mである。
【0016】前記塊状物25は、図2からもわかるよう
に、前記中間層20両側の層11,15の内側面12,
16に、接着剤等により接着、もしくはその他の適宜の
方法により固定される。前記塊状物25の配置として
は、図1及び図2のように所定間隔をおいて整列させた
ものや、前記中間層20内で部分的に塊状物25の配置
密度を異ならせて塊状物25の数を増減させてもよい。
特に、頭部や腰部を支持する部分のように大きな体圧の
加わる部分については塊状物25の数を増やして配置密
度を高め、それに対して足や背中を支持する部分のよう
にそれほど体圧が加わらないその他の部分については、
前記塊状物25の数を減少させて配置密度を減らすのが
好ましい。なお、前記塊状物25の接着剤は、ゴム系、
ウレタン系、ウレタン系ポリマー系、エマルジョン系等
適宜のものが使用され、前記塊状物25の材質に合わせ
て選択される。
【0017】さらに、図1及び図2の実施例では、前記
中間層20両側の層11,15の内側面12,16に前
記塊状物25を接着固定したものであるが、このほか、
図3の断面図に示す他の例のマットレス10Aのよう
に、両側の層11A,15Aもしくは片方の層15A
(又は11A)の内側面12A,16Aに塊状物25形
状に応じた適宜凹部13A,17Aを設け、前記塊状物
25が前記凹部13A,17Aに嵌合して固定されるよ
うな構造としたり、さらに接着剤を併用してもよい。
【0018】また、前記塊状物25がこの実施例のよう
な立方体や図示しない他の多面体形状のように表面に角
部を有する場合には、図4及び図5に示すように、塊状
物25に多様な傾きを付けた状態で当該塊状物25を中
間層20B両側の層11B,15B間に配置することに
より、前記塊状物25表面の角部がマットレス10B表
面において指圧効果を生じさせるようにしてもよい。
【0019】前記塊状物25は、ベッド用マットレス1
0のサイズにもよるが、通気性と適度なクッション性
(揺れ性)を満たすために高さが20mm〜60mmで
あることが好ましい。図示の例の塊状物25は、一辺4
5mmの立方体である。また、前記塊状物25の一個あ
たりの平面視面積(マットレス10上面からの投影面積
とも言えるものであり、立方体あるいは円柱を直立させ
る場合の上面又は下面の面積に相当する)は300〜7
500mm2であることが好ましく、それ以下では体圧
を分散する効果に乏しく単位面積あたりにかかる体圧が
非常に大きくなるため、使用者に底付き感を感じさせる
おそれがあり、それ以上である場合には、クッション性
が損なわれるおそれがある。さらに、前記塊状物25の
平面視面積の合計が中間層20の平面視面積(この例で
は前記中間層20の他側(下側)の層15における内側
面16の面積に相当する)に対して30〜90%が好ま
しい。この平面視面積の合計が30%よりも小さいと塊
状物25の高さなどにもよるが、クッション性が悪くな
り、揺れ返しが大きくなったり、耐久性も悪くなる。逆
に90%を超えると、前記塊状物25が密集した状態と
なり、通気性が低下し、クッション性も低下する。な
お、前記塊状物25の形状としては、図のようなもの
他、円柱状・直方体もしくは球状のものなど、特に限定
するものではない。
【0020】また、前記塊状物25の材質は、特に限定
されるものではなく、木、金属、プラスチック等適宜の
ものとされるが、中でも弾性体からなるものが好まし
い。弾性体としては、ポリウレタンフォームやポリエチ
レンフォーム等の発泡体や、それらの発泡体の砕片をバ
インダーで結合したチップフォーム等が一般的である。
さらに、前記塊状物25が弾性体からなる場合には、当
該塊状物25の硬さは30〜500N(JIS K 6
400)が、適度なクッション性や底付き感防止を得る
ために好適である。またさらには、前記塊状物25が弾
性体からなる場合には、密度が40〜150kg/m3
(JIS K 6400)で、反発弾性が40〜80%
(JIS K 6400)のものが、クッション性の点
で好ましい。
【0021】前記中間層20両側の層11,15は、ポ
リウレタンフォーム等の弾性体で構成されるが、少なく
ともベッド用マットレス10の厚み方向Tに通気性を有
する弾性体、例えば連通気泡を主体とする公知の軟質ポ
リウレタンフォームとされ、前記中間層20の塊状物2
5,25間の通気用隙間Sを介してベッド用マットレス
10の厚み方向T外方と中間層20の側部101外方間
で通気性を有するようにされるのが好ましい。
【0022】さらに前記中間層20の一側の層11を構
成する弾性体と他側の層15を構成する弾性体とは、互
いに通気性の異なるものが好ましい。通気性の違いは保
温性の違いとなるため、季節や、好みに応じて該マット
レスを裏返して使用するリバーシブルとすることができ
る。前記通気性を異ならせる簡単な方法として、前記中
間層20両側の層11,15を構成する弾性体として、
連通気泡を主体とする軟質ポリウレタンフォームを用
い、その軟質ポリウレタンフォームのセルサイズや密度
を前記両側の層11,15で異ならせる方法を示す。こ
の場合、セルサイズを小さくしたり、密度を高くしたり
すれば通気性が低くなり、逆にセルサイズを大きくした
り、密度を低くしたりすれば通気性が高くなる。異なる
通気性の例として、前記一側の層11を通気性100〜
200l/min(JIS K 6400)、他側の層
15を通気性50〜80l/min(JIS K 64
00)とする場合を示す。
【0023】なお、前記実施例では三層構造のものを示
したが、この発明は三層構造に限るものではなく、例え
ば中間層の少なくとも一側を二層以上としてもよい。さ
らに、前記塊状物は、形状、サイズ、物性等が同一のも
のである必要はなく、それらの異なるものを混在させて
配置し中間層を構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
ベッド用マットレスによれば、複数の塊状物を少なくと
も一部の塊状物間にベッド用マットレスの側部外方と通
じる通気性隙間が残るように配置した層で中間層を構成
したため、マットレス中間層に連通した隙間が形成され
ることとなって、熱ごもりを確実に解消することができ
るとともに、中間層を構成する塊状物によって底付き感
を防止することもできる。しかも、塊状物間の隙間は、
塊状物の間隔を調節することによって、通気性を容易に
コントロールすることができる。
【0025】さらに、中間層両側の層を、厚み方向に通
気性のある弾性体とすれば、使用時におけるマットレス
の上下外方(厚み方向)と側部外方(長さ方向及び幅方
向)との間で通気性を確保でき、三次元方向に対して良
好な通気性が得られる。特に、ベッド用マットレスは、
下面が床面等によって塞がれることが多いため、上下方
向のみの通気性では、上面に位置する人体からの熱や汗
等を良好に処理できないことが多いが、この発明では、
上下方向(厚み方向)のみならず水平方向(長さ方向及
び幅方向)にも通気性が確保されているため、マットレ
ス上面の人体の熱や汗等に対し良好に作用することがで
きる。
【0026】さらにまた、中間層の一側と他側とで通気
性を異ならせれば、季節や好みに応じて裏表を使い分け
ることができ、快適な睡眠が得られるようになる。ま
た、塊状物を弾性体で構成すれば、ベッド用マットレス
のクッション性を損ねることもない。
【0027】さらにまた、塊状物の平面視面積の合計が
中間層の平面視面積に対して30〜90%となるように
すれば、より良好な通気性を確保することができ、また
弾性体からなる塊状物の硬さを30〜500Nとすれ
ば、クッション性もより良好となる。
【0028】さらにまた、塊状物の配置密度を中間層内
で部分的に異ならせることによって、ベッド用マットレ
スの硬さを部分的に異ならせることができ、体圧に応じ
たものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るベッド用マットレス
を示す部分切り欠き斜視図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】塊状物の他の固定例を示す断面図である。
【図4】ベッド用マットレスの他の例を示す部分切り欠
き斜視図である。
【図5】図4の5−5断面図である。
【符号の説明】
10 ベッド用マットレス 11 中間層の一側の層 15 中間層の他側の層 20 中間層 25 塊状物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間層を有する少なくとも三層のベッド
    用マットレスにおいて、前記中間層が、複数の塊状物を
    少なくとも一部の塊状物間にベッド用マットレスの側部
    外方と通じる通気用隙間が残るようにして配置した層で
    構成されることを特徴とするベッド用マットレス。
  2. 【請求項2】 中間層両側の層が少なくともベッド用マ
    ットレスの厚み方向に通気性を有する弾性体からなり、
    前記中間層の塊状物間の通気用隙間を介してベッド用マ
    ットレスの厚み方向外方と中間層の側部外方間で通気性
    を有することを特徴とする請求項1に記載のベッド用マ
    ットレス。
  3. 【請求項3】 中間層の一側の弾性体と他側の弾性体が
    互いに通気性の異なるものからなることを特徴とする請
    求項2に記載のベッド用マットレス。
  4. 【請求項4】 塊状物が弾性体からなることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれか一項に記載のベッド用マッ
    トレス。
  5. 【請求項5】 塊状物の平面視面積の合計が中間層の平
    面視面積に対して30〜90%であることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか一項に記載のベッド用マット
    レス。
  6. 【請求項6】 塊状物の硬さが30〜500Nであるこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載のベッド用マット
    レス。
  7. 【請求項7】 塊状物の配置密度が中間層内で部分的に
    異なっていることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    か一項に記載のベッド用マットレス。
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