JP2003035569A - 光学式エンコーダ - Google Patents
光学式エンコーダInfo
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Abstract
コーダを提供する。 【解決手段】電流電圧変換回路101〜104から出力
される90゜の位相差を有する4相の正弦波電圧信号1
81〜481を用いて波形演算部901が波形歪みを補
正する補正データを生成してメモリ手段701に予め登
録する。角度検出時には、補正値演算手段115がこの
補正データを用いて下位ビットのデジタルデータである
補正下位データを生成し、内挿手段113が下位データ
を生成する。最終的に上位データおよび下位データを組
合わせた角度データを出力する光学式エンコーダとす
る。
Description
線移動体の位置を検出する機能を有し、特に、半導体検
査装置・製造装置・工作機械などに用いられて高精度な
位置決め・速度制御を実現するために用いられる光学式
エンコーダに関する。
エンコーダおよび光学式リニアエンコーダなどが存在し
ている。これらのうち、光学式ロータリエンコーダにつ
いて図を用いて説明する。図11は、従来技術の光学式
エンコーダの構成図である。従来技術による一般的な光
学式エンコーダ999の受発光素子側半断面は図11で
示されるようになっている。
して取付られた中空軸5と、該中空軸5に取付けられた
外周部に光を一定周期で透過させるスリットを有するス
リット板6と、該スリット板6のスリットを照明できる
位置にケース1の内部に配置された発光素子の一具体例
であるLED2と、該スリット板6を挟みLED2と対
向して配置された受光素子7と、該受光素子7および電
子部品9を実装し、ケース1に取り付けられた回路基板
8から構成される。
光素子7の構成図である。例えば、この図の下側はエン
コーダの中心方向201であり、上側は外周方向202
である。また、左右方向203、204はスリット板6
の回転方向すなわち周方向である。図12に示す受光素
子内の斜線領域は、スリット板6を透過した光を検出す
る受光セル11〜16、21〜26、31〜36、41
〜46であり、この領域に光が到達すると光電変換によ
り光電流信号を発生させる。
6、31〜36、41〜46は、例えば、図中の左下側
6個の受光セル11〜16から構成されるA群18、右
下側6個の受光セル21〜26からなるB群28、左上
側6個の受光セル31〜36からなるC群38、右上側
6個の受光セル41〜46からなるD群48より構成さ
れる。
板6の外周部にあるスリットの数が28個とすると、A
群18、B群28、C群38、D群48の中の各受光セ
ルのピッチ51は、機械角で(360 / 28)°と
なる。一方、図12に示すように受光セルの1ピッチ5
1を電気角で360°とした場合、例えば、A群18と
B群28の位相差52は(90+360×α)°、例え
ば、A群18とC群38の位相差53は(180+360
×β)°、例えば、A群18とD群48の位相差(52+
53)は(270+360×γ)°となる。ここで、α、
β、γは適当な整数である。
しているので、A群18とB群28の位相差52を90
°、A群18とC群38の位相差53を180°、A群
18とD群48の位相差を270°、となる。
受光セルアレイ(A群18、B群28、C群38、D群
48)を含む受光素子とその周辺回路図を示す。この図
から、各受光セルアレイ(A群18、B群28、C群3
8、D群48)のカソード側には電源(Vcc)が接続
されており、逆バイアス接続となっている。これらの各
A群18、B群28、C群38、D群48はそれぞれ電
気的に並列接続となっている。
は、電流電圧変換回路の一具体例である電流電圧変換用
抵抗19およびマイクロコンピュータ100が接続され
ており、電流電圧変換用抵抗19のもう片端は接地され
ている。同様にB群28、C群38、D群48の各受光
セル群もA群18と同様な回路構成となっており、電流
電圧変換用抵抗29,39,49およびマイクロコンピ
ュータ100に接続されており、電流電圧変換用抵抗2
9,39,49のもう片端は接地されている。
明する。図11に示すようにLED2からの光線はスリ
ット板6の外周部に配置された交互に光を透過・遮光さ
せるスリットを透過したのち、受光素子7に到達する。
受光素子7に到達した光線は、各受光セル内で光量に比
例した光電流信号に変換される。この光電流信号は、電
流電圧変換用抵抗19、29、39および49で電圧信
号に変換された後、例えば、マイクロコンピュータ10
0に取込まれる。
り込まれた理想的な電圧信号波形図を示す。この図の縦
軸500は電圧値を示し、横軸501はスリット円板の
回転角度を示す。また、A相信号181は受光セルアレ
イA群18からの光電流を正弦波電圧信号に変換したも
のである。同様に、B相信号281、C相信号381、
D相信号481はぞれぞれ、受光セルアレイのB群2
8、C群38、D群48からの光電流信号を正弦波電圧
信号に変換したものである。これらの正弦波電圧信号は
以下の次式であらわすことができる。
は、受光素子7の各受光セルアレイA群18、B群2
8、C群38、D群48からの電流信号が正弦波電圧信
号に変換されてマイクロコンピュータ100に取り込ま
れる信号であり、XはA、B、C、D相信号のオフセッ
ト50、Yは信号振幅51を示す。また、各信号はスリ
ット板6が1周期移動した(あるスリットから隣接する
次のスリットに移動するまで)場合に得られる正弦波を
電気角の360°と定義すると、それぞれ4相で90°
位相差の信号が得られることになる。θは、あるタイミ
ングにおけるエンコーダの回転角を電気角で示したもの
であり、θの360°の変化は、スリットの1ピッチ分
の移動量に相当する。
正弦波電圧信号から、例えば、図13に示すようにマイ
クロコンピュータ100に内蔵されたA/D変換手段1
12を介してオフセット除去演算手段109にて、基本
オフセットXを減算し、オフセット成分を除去する。す
なわち、VAA〜VADは次式の通りになる。
セット除去正弦波デジタルデータ122は、内挿手段1
13にて内挿倍処理された後、下位データ124を得
る。ここで、内挿手段113は、例えば、次式のような
演算を行う。
する正弦波信号を電気的に分割する処理を表している。
一方、マイクロコンピュータ100内のコンパレータ1
10を介して得られた方形波である2値信号121は、
マイクロコンピュータ100内のカウンタ手段111に
てカウントし、上位データ123を得る。
よって得られる上位データと、1つの正弦波を電気的に
分割することによって得られる下位データを組み合わせ
て、角度データを得て、高分解能と高精度な光学式ロー
タリエンコーダとしている。
ロータリエンコーダの角度検出精度は、下位データの内
挿倍精度によって決定され、その内挿倍精度は波形の歪
みに依存する。実際のエンコーダの電流電圧変換回路か
らの出力信号は、 1) 光学式エンコーダの組立誤差、 2) 受光素子7の感度バラツキ、 3) LED2の照明むら等の影響 により、波形歪みを持つこととなる。
れた実際の電圧信号波形図である。図15は、説明を簡
略化するためVAC381の波形のみが波形歪みを持つ
として記載しているが、実際には、すべての信号におい
て波形ひずみを持つものである。マイクロコンピュータ
100に取込まれる前のアナログ電圧信号として式で示
すと、次式のようになる。
は各信号のオフセット誤差60、ΔYA、ΔYB、ΔY
C、ΔYDは各信号の振幅誤差61、ΔθB、ΔθC、
Δθ Dは各信号の位相差誤差62である。オフセット誤
差および振幅誤差は基準オフセットXおよび基準振幅の
Yとの差(誤差)であり、位相差誤差は基準位相差90
°からの差(誤差)である。このようなオフセット誤
差、振幅誤差および位相差誤差が大きくなると、内挿倍
誤差が大きくなり角度検出精度が悪化するという問題点
があった。さらに、このような問題は光学式ロータリエ
ンコーダに限定されるものではなく、光学式リニアエン
コーダでも起こりうるものである。
るものであり、その目的は、従来技術における波形歪み
の影響を低減し、高精度な光学式エンコーダを提供する
ことにある。
め、請求項1の発明は、2次元平面上に配置された受光
セルを略直交する不感帯により4群に分割してなるA
群,B群,C群およびD群という受光セルアレイを有
し、これら4群の受光セルアレイから出力される光電流
信号がそれぞれ異なる位相を有する周期信号となるよう
に4群の受光セルアレイが配置される受光素子と、前記
受光素子と対向する位置に配置され、前記受光素子へ向
けて照射光を発光する発光素子と、前記発光素子からの
照射光を透過および遮光するためのスリット列からなる
検出用トラックを有するスリット板と、前記受光素子の
各受光セルアレイから出力される正弦波電流信号を正弦
波電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、前記電流電
圧変換回路から出力される正弦波電圧信号を用いて波形
歪みを補正する補正データを生成保存する補正データ生
成手段と、前記電流電圧変換回路から出力される正弦波
電圧信号を用いて上位ビットのデジタルデータである上
位データを生成する上位データ生成手段と、前記電流電
圧変換回路から出力される正弦波電圧信号に加えて前記
補正データ生成手段が保存する補正データを用いて下位
ビットのデジタルデータである下位データを生成する下
位データ生成手段と、これら上位データおよび下位デー
タを組合わせた角度データを出力することを特徴とす
る。
の光学式エンコーダにおいて、前記補正データ生成手段
は、前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信
号をA/D変換して正弦波デジタルデータを出力するA
/D変換手段と、前記A/D変換手段からの正弦波デジ
タルデータを用いて振幅補正データ、オフセット補正デ
ータおよび位相差補正データからなる補正データを算出
する波形演算手段と、前記波形演算手段で算出された補
正データを登録するメモリ手段と、を備えることを特徴
とする。
請求項2に記載の光学式エンコーダにおいて、前記上位
データ生成手段は、前記電流電圧変換回路から出力され
る正弦波電圧信号を2値化して2値信号を出力するコン
パレータ手段と、前記コンパレータ手段で算出された2
値信号に基づいて計数して上位データを生成するカウン
タ手段と、を備えることを特徴とする。
項3の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおいて、
前記下位データ生成手段は、前記電流電圧変換回路から
出力される正弦波電圧信号をA/D変換して正弦波デジ
タルデータを出力するA/D変換手段と、前記A/D変
換手段からの正弦波デジタルデータのオフセット成分を
除去してオフセット除去正弦波デジタルデータを出力す
るオフセット除去演算手段と、前記オフセット除去演算
手段からのオフセット除去正弦波デジタルデータおよび
前記補正データ生成手段からの補正データを用いて、振
幅誤差、オフセット誤差および位相差誤差を除去した補
正下位データを生成する補正値演算手段と、前記補正下
位データを下位ビットのデジタルデータとする下位デー
タを算出する内挿手段と、を備えることを特徴とする。
配置された受光セルを略直交する不感帯により4群に分
割してなるA群,B群,C群およびD群という受光セル
アレイを有し、これら4群の受光セルアレイから出力さ
れる光電流信号がそれぞれ異なる位相を有する周期信号
となるように4群の受光セルアレイが配置される受光素
子と、前記受光素子と対向する位置に配置され、前記受
光素子へ向けて照射光を発光する発光素子と、前記発光
素子からの照射光を透過および遮光するためのスリット
列からなる検出用トラックを有するスリット板と、前記
受光素子の各受光セルアレイから出力される正弦波電流
信号を正弦波電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、
前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号の
うち180゜の位相差がある2相の正弦波電圧信号を差
分して差動正弦波電圧信号を出力する差動演算回路と、
前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号を
用いて波形歪みを補正する補正データを生成保存する補
正データ生成手段と、前記差動演算回路から出力される
差動正弦波電圧信号を用いて上位ビットのデジタルデー
タである上位データを生成する上位データ生成手段と、
前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号に
加えて前記補正データ生成手段が保存する補正データを
用いて下位ビットのデジタルデータである下位データを
生成する下位データ生成手段と、これら上位データおよ
び下位データを組合わせた角度データを出力することを
特徴とする。
の光学式エンコーダにおいて、前記補正データ生成手段
は、前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信
号をA/D変換して差動正弦波デジタルデータを出力す
るA/D変換手段と、前記A/D変換手段からの差動正
弦波デジタルデータを用いて振幅補正データ、オフセッ
ト補正データおよび位相差補正データからなる補正デー
タを算出する波形演算手段と、前記波形演算手段で算出
された補正データを登録するメモリ手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
請求項6に記載の光学式エンコーダにおいて、前記上位
データ生成手段は、前記差動演算回路から出力される差
動正弦波電圧信号を2値化して2値信号を出力するコン
パレータ手段と、前記コンパレータ手段で算出された2
値信号に基づいて計数して上位データを生成するカウン
タ手段と、を備えることを特徴とする。
項7の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおいて、
前記下位データ生成手段は、前記差動演算回路から出力
される差動正弦波電圧信号をA/D変換して差動正弦波
デジタルデータを出力するA/D変換手段と、前記A/
D変換手段からの差動正弦波デジタルデータおよび前記
補正データ生成手段からの補正データを用いて、振幅誤
差、オフセット誤差および位相差誤差を除去した補正下
位データを生成する補正値演算手段と、前記補正下位デ
ータを下位ビットのデジタルデータとする下位データを
算出する内挿手段と、を備えることを特徴とする。
項8の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおいて、
前記振幅補正データ、オフセット補正データおよび位相
差補正データからなる補正データを算出する場合、所定
区間ある差動正弦波デジタルデータをn個の範囲に分割
することで補正データをn個算出し、前記メモリ手段の
n個の領域に書き込むことを特徴とする。
求項9の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおい
て、前記波形演算手段は外部のコンピュータであること
を特徴とする。
求項10の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおい
て、通常検出を行う通常検出モードおよび補正値演算を
行う補正値演算モードを切り替える切換手段を備えるこ
とを特徴とする。
求項11の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおい
て、前記スリット板は、検出用トラックが略円状に配置
される円板状のスリット板であって、スリット板を挟ん
で対向して配置される前記発光素子および受光素子によ
り、回動するスリット板の回転方向の変移量を検出する
ロータリエンコーダとしたことを特徴とする。
求項11の何れか一項に記載の光学式エンコーダにおい
て、前記スリット板は、検出用トラックが略直線状に配
置される略長方形状のスリット板であって、固定された
スリット板に沿って発光素子および受光素子が対向しな
がらともに直線方向に移動して直線方向の変移量を検出
するリニアエンコーダとしたことを特徴とする。
正弦波信号と理想的な正弦波信号とを比較することによ
り波形歪み(振幅、オフセット、位相差)を算出し、受
光素子から得られた実際の正弦波信号から波形歪みを除
去して理想的な正弦波信号を得る補正をプログラム処理
により行い、この理想的な正弦波信号を用いることで光
学式ロータリエンコーダの角度検出精度および光学式リ
ニアエンコーダの位置検出精度を向上させる。
1〜4,11,12に係る第1実施形態の光学式エンコ
ーダについて説明する。ここに図1は本実施形態の光学
式エンコーダの構成図、図2は本実施形態の光学式エン
コーダの受光素子の構成図である。この図1,2で示す
光学式エンコーダの構造・受光素子7のレイアウト・受
光素子7から出力される光電流信号や動作については、
従来例と同様であるので詳細な説明は省略する。
の周辺機器のブロック図である。マイクロコンピュータ
100は補正値演算モードと通常検出モードとを切替え
ることができるディップスイッチなどの切換手段を有し
ている。補正値演算モードとは光学式エンコーダ使用前
や工場出荷前に予め補正値の演算を行う場合のモードで
あり、通常検出モードとは補正値の取得終了後に通常の
角度検出用センサとして用いる場合のモードである。以
下は、補正値演算モードで実施するものとして説明す
る。
〜16、21〜26、31〜36、41〜46は光電流
を出力し、それぞれ90°位相が異なる4相の正弦波電
流信号が出力される。図3でも示すように、これら正弦
波電流信号は、例えば、オペアンプなどから構成される
電流電圧変換回路101〜104により、スリット1ピ
ッチ分(1周期)の移動で360゜に相当する正弦波電
圧信号181,281,381,481(図14参照)
に変換され、マイクロコンピュータ100に取込まれ
る。これら正弦波電圧信号181,281,381,4
81は、4相で90°の位相差を有している。
記述した通り、マイクロコンピュータ100に取込まれ
た4相分の正弦波電圧信号181,281,381,4
81は、オフセット誤差60(ΔXA、ΔXB、Δ
XC、ΔXD)、振幅誤差61(ΔYA、ΔYB、ΔY
C、ΔYD)、位相差誤差62(ΔθB、ΔθC、Δθ
D)が含まれ精度低下の大きな要因となっている(図1
5参照)。そこで、波形歪みの主な要因であるオフセッ
ト誤差、振幅誤差および位相差誤差を除去するための補
正値を取得する。まず、電流電圧変換回路101〜10
4からの4相で90°の位相差の正弦波電圧信号18
1,281,381,481を、図3で示すように、光
学式エンコーダ999内部のA/D変換手段112を介
して波形演算手段901に取込む。
8個(256個)の場合、一回転あたり4×28個(1
024個)の正弦波を出力する。これらは、1)光学式
エンコーダの組立誤差、2)受光素子7の感度バラツ
キ、3)LED2の照明むら等の影響により、振幅値
(Y+ΔYA1−A256、Y+ΔYB1−B256、
Y+ΔYC1−C 256、Y+ΔYD1−D256)、
オフセット値(X+ΔXA1−A256、X+ΔX
B1−B256、X+ΔXC1−C256、X+ΔX
D1−D256)および位相差(90゜+Δθ
B1−B256、90゜+ΔθC1−C256、90゜
+ΔθD1−D256)のそれぞれに、誤差成分が含ま
れる。
28個の正弦波から、4×28個の振幅値、オフセット
値および位相差を演算する。そして、基準振幅Yおよび
基準オフセットXを除去した振幅誤差(ΔY
A1−A256、ΔYB1−B256、ΔY
C1−C256、ΔYD1−D256)、オフセット誤
差(ΔXA1−A2 56、ΔXB1−B256、ΔX
C1−C256、ΔXD1−D256)を演算する。ま
た同様に3×28個の位相差から基準位相差90°を除
去した位相差誤差(ΔθB1−B256、Δθ
C1−C256、ΔθD1−D256)を演算する。
YB1−B256、ΔYC1−C2 56、ΔY
D1−D256)、オフセット誤差(ΔX
A1−A256、ΔXB1 −B256、ΔX
C1−C256、ΔXD1−D256)および位相差誤
差(ΔθB1−B256、ΔθC1−C256、Δθ
D1−D256)の平均値を計算し、その計算結果を、
それぞれ振幅平均誤差(ΔYA_mean 、ΔY
B_m ean 、ΔYC_mean 、ΔY
D_mean )、オフセット平均誤差(ΔX
A_mean 、ΔXB_mean 、ΔX
C_mean 、ΔXD_me an )、位相差平均誤
差(ΔθB_mean 、ΔθC_mean 、ΔθD
_mean )を得る。
差、位相差平均誤差を、例えばメモリ手段701に、振
幅補正値(ΔYA_correct 、ΔY
B_corre ct 、ΔYC_correct 、Δ
YD_correct )、オフセット補正値(ΔX
A_correct 、ΔXB_correct 、Δ
XC_co rrect 、Δ
XD_correct )、位相差補正値(Δθ
B_corr ect 、ΔθC_correct 、Δ
θD_correct )として書き込む。実際はデジ
タルデータである振幅補正データ、オフセット補正デー
タ、位相差補正データとして書き込まれる。補正値演算
モードではこのような処理が行われる。
ドについて説明する。通常検出モードではマイクロコン
ピュータ100は以下のような処理を行う。まず上位デ
ータの取得について説明する。従来例でも述べたよう
に、マイクロコンピュータ100内に取込まれた正弦波
電圧信号181,281,381,481は、例えば、
図3に示すようにマイクロコンピュータ100内のコン
パレータ手段110を介して方形波状の2値信号121
に変換される。そして、この2値信号121をマイクロ
コンピュータ100内のカウンタ手段111にて正弦波
の数をカウントし、このカウント値をデジタルデータと
して表したものを上位データ122として出力する。
る。マイクロコンピュータ100内に取込まれた正弦波
電圧信号181,281,381,481は、A/D変
換手段112を介して正弦波デジタルデータに変換され
る。更に、オフセット除去演算手段109で基本オフセ
ットXを除算して、オフセット成分を除去したオフセッ
ト除去正弦波デジタルデータを得る。なお、ここで述べ
たA/D変換手段112は、前述した波形演算手段90
1に接続されたA/D変換手段112と共通としても良
い。
フセット除去演算手段109の出力オフセット除去正弦
波デジタルデータ123は、以下のような数式の信号を
デジタルデータとしたでものある。
の補正値演算手段115にて、メモリ701内の振幅補
正データ、オフセット補正データ、位相差補正データか
らなる補正データを用いて波形歪みの影響を低減させる
ように演算し、下記のような信号をデジタルデータで表
したものである補正下位データ126を生成する。
6を下位ビットのデジタルデータに変換して下位データ
124を出力する。そして、上位データ122と下位デ
ータ125を組み合わせた角度データ206を出力す
る。以上、説明したように本実施形態の光学式エンコー
ダは、スリットの数をカウントすることによって得られ
る上位データと、1つの正弦波を電気的に分割すること
によって得られる補正下位データを組み合わせて高分解
能であって高精度な光学式エンコーダを得る。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図3で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
〜8,11,12に係る第2実施形態について説明す
る。第2実施形態の光学式エンコーダとその周辺機器の
ブロック図を図4に示す。本実施形態では、第1実施形
態の構成に加えて、電流電圧変換回路101,102,
103,104に差動演算回路131,132を接続し
ている。さらにこのような措置に伴って、マイクロコン
ピュータ100内の手段が若干相違している。これ以外
は、エンコーダの構造・受光素子レイアウト・受光素子
の動作については従来例と同様であるので詳細な説明は
省略する。
ついて説明する。補正値演算モードでは、第1実施形態
と同様に、波形歪みの主な要因となるオフセット誤差、
振幅誤差および位相差誤差を除去するための補正値の取
得するモードである。従来例および第1実施形態でも述
べた通り、スリット板6の回転に伴い、受光素子7から
4相で90°位相差の光電流信号が出力される。この光
電流信号は、4個の電流電圧変換回路101〜104を
介して、スリット1ピッチの周期に相当する4相で90
°位相差の正弦波電圧信号181,281,381,4
81として出力される。
ら得られた4相で90°位相差の正弦波電圧信号18
1,281,381,481のうち、それぞれ180°
位相差の関係にある信号、すなわち正弦波電圧信号18
1と381とが、また、正弦波電圧信号281と481
とが差動演算回路131,132に入力される。差動演
算回路131,132は差動演算を行って差動正弦波電
圧信号581,681を出力する。
の2相で90°位相差の電圧信号581,681を、例
えば、光学式エンコーダ999内部のA/D変換手段1
12を介して波形演算手段902に取込む。例えば、ス
リット板6のスリットの数が28個(256個)の場
合、スリット板6が一回転するにあたり2×28個(5
12個)の正弦波が出力される。これらは、波形演算手
段902にてそれぞれの正弦波に対応した振幅補正デー
タ、オフセット補正データおよび位相差補正データから
なる補正データを出力する。
動演算回路131,132においてオフセット成分が除
去されているのでオフセット誤差(ΔX
AC1−AC256、ΔXBD1−BD256)のみが
得られるため、第1実施形態で用いられたオフセットを
除去する手段を不要としている。
振幅から基準振幅Yを除去した振幅誤差(ΔY
AC1−AC256 、ΔYBD1−BD256)と、
28個の正弦波の位相差から基準位相差90°を除去し
た位相差誤差(Δθ1−256)をそれぞれ演算する。
これら振幅誤差(ΔYAC1−AC256 、ΔY
BD1−BD256)、オフセット誤差(ΔX
AC1−AC256 、ΔXBD1−BD256)およ
び位相差誤差(Δθ1−256)の平均値を計算し、そ
の計算結果をそれぞれ振幅平均誤差(ΔY
AC_mean 、ΔYBD_mean)、オフセット
平均誤差(ΔXAC_mean 、Δ
XBD_mean)、位相差平均誤差(Δθmean)
を算出する。
差、位相差平均誤差を、例えばマイクロコンピュータ1
00内のメモリ702に、振幅補正値(ΔY
AC_corr ect 、Δ
YBD_correct)、オフセット補正値(ΔX
AC_cor rect 、Δ
XBD_correct )、位相差補正値(Δθ
correc t )として書き込む。実際にはデジタル
データである振幅補正データ、オフセット補正データ、
位相差補正データからなる補正データが書き込まれる。
補正値演算モードではこのような補正データが算出され
る。
まず上位データの生成について説明する。従来例および
第1実施形態でも述べたように、マイクロコンピュータ
100内に取込まれた差動正弦波電圧信号581、68
1は、例えば図4に示すようにマイクロコンピュータ1
00内のコンパレータ110に取り込まれ、方形波であ
る2値信号121が出力される。そして、この2値信号
をマイクロコンピュータ100内のカウンタ手段111
にて正弦波の数としてカウントすることによって上位デ
ータ122を得る。
る。マイクロコンピュータ100内に取込まれた差動正
弦波電圧信号は、A/D変換手段112によりA/D変
換されて差動正弦波デジタルデータを得る。なお、ここ
で述べたA/D変換手段112は、第1実施形態と同様
に波形演算手段902に接続されるA/D変換手段11
2と同じとしても良い。
る差動正弦波デジタルデータ123は、以下のような数
式で表される信号をデジタルデータにしたものである。
3は、マイクロコンピュータ100内部の補正値演算手
段115に入力される。この補正値演算手段115はメ
モリ702内の振幅補正データ、オフセット補正デー
タ、位相差補正データを取り込んで演算し、波形歪みの
影響を低減させた下記のような補正下位データ126を
出力する。
ータを内挿倍処理した後、下位データ124を出力す
る。このようにして得られた上位データに下位データを
組み合わせて角度データを得る。以上説明したように、
スリットの数をカウントすることによって得られる上位
データと、1つの正弦波を電気的に分割することによっ
て得られる下位データとを組み合わせて高分解能であり
高精度な光学式エンコーダを得る。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図4で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
9,11,12に係る第3実施形態の光学式エンコーダ
について説明する。第3実施形態の光学式エンコーダと
その周辺機器のブロック図を図5に示す。本実施形態で
は、第2実施形態の構成と殆ど同じであるものの、補正
データの算出手法を異ならせため、コンピュータ100
内で複数種類の補正データを算出する波形演算手段90
3、複数種類の補正データを書き込むための複数領域を
設けたメモリ手段703、および、複数種類の補正デー
タを扱う補正値演算手段119を有している点が相違し
ている。本実施形態ではn=4として補正データを得る
ようにした実施形態である。これ以外は、光学式エンコ
ーダの構造・受光素子レイアウト・受光素子の動作につ
いては従来例と同様であるので詳細な説明は省略する。
いて説明する。補正値演算モードでは、第2実施形態と
同様に、波形歪みの主な要因となるオフセット誤差、振
幅誤差および位相差誤差を除去するための補正値の取得
するモードである。なお、2×28個の正弦波信号から
2×28個の振幅誤差、オフセット誤差および位相差誤
差の算出方法は、第1実施形態と同じであるため詳細な
説明は省略する。
の1回転で得られる正弦波の中で、最初の1番目〜64
番目までの正弦波の振幅誤差、オフセット誤差および位
相差誤差のそれぞれの平均値を、第1振幅平均誤差(Δ
YAC_correct_1_64 、ΔY
BD_cor rect_1_64)、第1オフセット平
均誤差(ΔXAC_correct 、ΔX
BD_corre ct )、第1位相差平均誤差Δθ
correct_1_64)、として計算する。ここ
で、1番目の正弦波とは、例えば、光学式エンコーダの
スリット板6が回転し、あるスリットから隣接する次の
スリットへ移動するまでに得られる正弦波である。
振幅誤差、オフセット誤差および位相差誤差のそれぞれ
の平均値をそれぞれ第2振幅平均誤差、第2オフセット
平均誤差、第2位相差平均誤差と称し、129〜192
番目までの正弦波の振幅誤差、オフセット誤差および位
相差誤差のそれぞれの平均値をそれぞれ第3振幅平均誤
差、第3オフセット平均誤差、第3位相差平均誤差と称
し、193〜256番目までの正弦波の振幅誤差、オフ
セット誤差および位相差誤差のそれぞれの平均値をそれ
ぞれ第4振幅平均誤差、第4オフセット平均誤差、第4
位相差平均誤差と称す。
正値として、図5に示すメモリ703内に書き込む。た
だし、 第1振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモリ領
域115内に、 第2振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモリ領
域116内に、 第3振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモリ領
域117内に、 第4振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモリ領
域118内に、 それぞれ書き込む。なお、メモリ手段703には実際に
はデジタルデータとして書き込まれる。
実施形態で実施した補正と同じ要領で補正を行うのであ
るが、光学式エンコーダの機械角0〜90°すなわち正
弦波が1〜64番目の場合には、第1振幅、オフセッ
ト、位相差補値を用いて、例えばマイクロコンピュータ
100内のA/D変換手段112から出力される差動正
弦波デジタルデータ123を補正する。また、同様に機
械角が90〜180°場合、180〜270°の場合、
270〜360°の場合には、それぞれ、第2、第3、
第4の振幅、オフセット、位相差補正データを用いて補
正演算を実施することとなる。
なわち検出している角度に応じて4個の補正データの中
から選択して角度演算を行う。なお、通常検出モードに
おける角度演算は第2実施形態と同様であるので省略す
る。この補正下位データ126が内挿手段113に入力
されて下位データ124が出力される。そして、上位デ
ータ122と下位データ124と組み合わせて角度デー
タ206が出力される。このように構成することでさら
に高分解能かつ高精度な光学式エンコーダを得ることが
可能となる。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図5で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
9,11,12に係る第4実施形態の光学式エンコーダ
について説明する。第4実施形態の光学式エンコーダと
その周辺機器のブロック図を図6に示す。本実施形態で
は、第3実施形態の構成と殆ど同じであるものの、補正
データの算出手法を異ならせため、コンピュータ100
内で複数補正データを算出する波形演算手段904、複
数種類の補正データを書き込むための複数領域を設けた
メモリ手段704を有している点が相違している。本実
施形態ではn=256として補正データを得るようにし
た実施形態である。これ以外は、光学式エンコーダの構
造・受光素子レイアウト・受光素子の動作については従
来例と同様であるので詳細な説明は省略する。
いて説明する。補正値演算モードでは、第3実施形態と
同様に、波形歪みの主な要因となるオフセット誤差、振
幅誤差および位相差誤差を除去するための補正値の取得
するモードである。なお、2×28個の正弦波信号から
2×28個の振幅誤差、オフセット誤差および位相差誤
差の算出方法は、第2実施形態、第3実施形態と同じで
あるので省略する。
たそれぞれの誤差は補正値として、メモリ手段704に
書き込まれる。ただし、 第1振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモリ領
域115内に、 第2振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモリ領
域116内に、 以下同様にして 第255振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモ
リ領域140内に、 第256振幅、オフセットおよび位相差補正値は、メモ
リ領域141内に、 それぞれ書き込む。なお、メモリ手段704には実際に
はデジタルデータとして書き込まれる。
正データがそれぞれ個別に書き込まれ、上位データで得
られた機械角より、X番目の正弦波であるかを検索し、
この正弦波の番号に対応する補正値をメモリ手段704
の指定された領域から読み込む。
態で実施した補正と同じ要領で、正弦波が1番目の場合
には、メモリ領域115に書き込まれた第1振幅、オフ
セット、位相差補値を用いて、例えばマイクロコンピュ
ータ100内のA/D変換手段112から出力される差
動正弦波デジタルデータ123を補正するというよう
に、この指定されたメモリ領域内の第X振幅誤差、第X
オフセット誤差、第X位相差誤差を補正値として、得ら
れた正弦波信号に対して補正値演算手段119で補正
し、補正下位データ126を出力する。
3に入力されて下位データ124が出力される。そし
て、上位データ122と下位データ124と組み合わせ
て角度データ206が出力される。このような構成とす
ることで、さらに高分解能でありかつ高精度な光学式エ
ンコーダを得ることが可能となる。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図6で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
る第5実施形態について図7を用いて説明する。図7は
第5実施形態の光学式エンコーダとその周辺機器のブロ
ック図である。第5実施形態では、第1実施形態の構成
を変更したものであり、第1実施形態では光学式エンコ
ーダ999の内部に一体に設けられていた波形演算手段
901に代えて、本実施形態では外部に設置されたコン
ピュータ209を用いるものである。これは、補正値演
算モードによる補正データの登録は製造時など工場出荷
前に予め行うようにして、光学式ロータリエンコーダを
使用する者が調整作業をしなくともよいようにするため
である。
れた外部端子にA/D変換手段210とコンピュータ2
09とを図7で示すように接続し、第1実施形態で説明
したような補正データの取得作業を行い、メモリ手段7
11に補正データを書き込んでおくようにする。この場
合、光学式エンコーダ999の使用時には直ちに第1実
施形態で説明したような角度検出を行うようになされて
いるため、補正作業を行うことなく高分解能かつ高精度
で使用することができるようになる。なお、これ以外は
第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図7で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
る第6実施形態について図8を用いて説明する。図8は
第6実施形態の光学式エンコーダとその周辺機器のブロ
ック図である。第6実施形態では、第2実施形態の構成
を変更したものであり、第2実施形態では光学式エンコ
ーダ999の内部に一体に設けられていた波形演算手段
902に代えて、本実施形態では外部に設置されたコン
ピュータ209を用いるものである。
れた外部端子にA/D変換手段210とコンピュータ2
09とを図8で示すように接続し、第2実施形態で説明
したような補正データの取得作業を行い、メモリ手段7
12に補正データを書き込んでおくようにする。この場
合、光学式エンコーダ999の使用時には直ちに第2実
施形態で説明したような角度検出を行うようになされて
いるため、補正作業を行うことなく高分解能かつ高精度
で使用することができるようになる。なお、これ以外は
第2実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図8で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
る第7実施形態について図9を用いて説明する。図9は
第7実施形態の光学式エンコーダとその周辺機器のブロ
ック図である。第7実施形態では、第3実施形態の構成
を変更したものであり、第3実施形態では光学式エンコ
ーダ999の内部に一体に設けられていた波形演算手段
903に代えて、本実施形態では外部に設置されたコン
ピュータ209を用いるものである。
れた外部端子にA/D変換手段210とコンピュータ2
09とを図9で示すように接続し、第3実施形態で説明
したような補正データの取得作業を行い、メモリ手段7
13に4種類の補正データを書き込んでおくようにす
る。この場合、光学式エンコーダ999の使用時には直
ちに第3実施形態で説明したような角度検出を行うよう
になされているため、補正作業を行うことなく高分解能
かつ高精度で使用することができるようになる。なお、
これ以外は第3実施形態と同様であり、重複する説明を
省略する。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図9で説明したブロック構
成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、光
学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高精
度な光学式エンコーダとすることができる。
る第8実施形態について図10を用いて説明する。図1
0は第8実施形態の光学式エンコーダとその周辺機器の
ブロック図である。第8実施形態では第4実施形態の構
成を変更したものであり、第4実施形態では光学式エン
コーダ999の内部に一体に設けられていた波形演算手
段904に代えて、本実施形態では外部に設置されたコ
ンピュータ209を用いるものである。
れた外部端子にA/D変換手段210とコンピュータ2
09とを図10で示すように接続し、第4実施形態で説
明したような補正データの取得作業を行い、メモリ手段
714に256種類の補正データを書き込んでおくよう
にする。この場合、光学式エンコーダ999の使用時に
は直ちに第4実施形態で説明したような角度検出を行う
ようになされているため、補正作業を行うことなく高分
解能かつ高精度で使用することができるようになる。な
お、これ以外は第4実施形態と同様であり、重複する説
明を省略する。
実施形態の光学式エンコーダはロータリ式のエンコーダ
であるものとして説明したが、本発明の請求項13に係
る実施形態として、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板を固定し、このスリット板
に沿って発光素子および受光素子が対向しながらともに
直線方向に移動して直線方向の変移量を検出するような
光学式リニアエンコーダに、図10で説明したブロック
構成と補正値演算機能を持たせても良い。この場合も、
光学式ロータリエンコーダと同様に高分解能であって高
精度な光学式エンコーダとすることができる。
し、高精度な光学式エンコーダを提供することができ
る。
成図である。
素子の構成図である。
の周辺機器のブロック図である。
の周辺機器のブロック図である。
の周辺機器のブロック図である。
の周辺機器のブロック図である。
の周辺機器のブロック図である。
の周辺機器のブロック図である。
の周辺機器のブロック図である。
その周辺機器のブロック図である。
る。
成図である。
の周辺回路図である。
な電圧信号波形図である。
電圧信号波形図である。
タ 101,102,103,104 電流電圧変換回路 109 オフセット除去演算
手段 110 コンパレータ手段 111 カウンタ手段 112 A/D変換手段 113 内挿手段 115 補正値演算手段 131,132 差動演算回路 209 A/D変換手段 210 コンピュータ 701,702,703,704 メモリ手段 711,712,713,714 メモリ手段 901,902,903,904 波形演算手段 999 光学式エンコーダ
Claims (13)
- 【請求項1】2次元平面上に配置された受光セルを略直
交する不感帯により4群に分割してなるA群,B群,C
群およびD群という受光セルアレイを有し、これら4群
の受光セルアレイから出力される光電流信号がそれぞれ
異なる位相を有する周期信号となるように4群の受光セ
ルアレイが配置される受光素子と、 前記受光素子と対向する位置に配置され、前記受光素子
へ向けて照射光を発光する発光素子と、 前記発光素子からの照射光を透過および遮光するための
スリット列からなる検出用トラックを有するスリット板
と、 前記受光素子の各受光セルアレイから出力される正弦波
電流信号を正弦波電圧信号に変換する電流電圧変換回路
と、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号を
用いて波形歪みを補正する補正データを生成保存する補
正データ生成手段と、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号を
用いて上位ビットのデジタルデータである上位データを
生成する上位データ生成手段と、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号に
加えて前記補正データ生成手段が保存する補正データを
用いて下位ビットのデジタルデータである下位データを
生成する下位データ生成手段と、 これら上位データおよび下位データを組合わせた角度デ
ータを出力することを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項2】請求項1に記載の光学式エンコーダにおい
て、 前記補正データ生成手段は、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号を
A/D変換して正弦波デジタルデータを出力するA/D
変換手段と、 前記A/D変換手段からの正弦波デジタルデータを用い
て振幅補正データ、オフセット補正データおよび位相差
補正データからなる補正データを算出する波形演算手段
と、 前記波形演算手段で算出された補正データを登録するメ
モリ手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の光学式エ
ンコーダにおいて、 前記上位データ生成手段は、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号を
2値化して2値信号を出力するコンパレータ手段と、 前記コンパレータ手段で算出された2値信号に基づいて
計数して上位データを生成するカウンタ手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項4】請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の
光学式エンコーダにおいて、 前記下位データ生成手段は、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号を
A/D変換して正弦波デジタルデータを出力するA/D
変換手段と、 前記A/D変換手段からの正弦波デジタルデータのオフ
セット成分を除去してオフセット除去正弦波デジタルデ
ータを出力するオフセット除去演算手段と、 前記オフセット除去演算手段からのオフセット除去正弦
波デジタルデータおよび前記補正データ生成手段からの
補正データを用いて、振幅誤差、オフセット誤差および
位相差誤差を除去した補正下位データを生成する補正値
演算手段と、 前記補正下位データを下位ビットのデジタルデータとす
る下位データを算出する内挿手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項5】2次元平面上に配置された受光セルを略直
交する不感帯により4群に分割してなるA群,B群,C
群およびD群という受光セルアレイを有し、これら4群
の受光セルアレイから出力される光電流信号がそれぞれ
異なる位相を有する周期信号となるように4群の受光セ
ルアレイが配置される受光素子と、 前記受光素子と対向する位置に配置され、前記受光素子
へ向けて照射光を発光する発光素子と、 前記発光素子からの照射光を透過および遮光するための
スリット列からなる検出用トラックを有するスリット板
と、 前記受光素子の各受光セルアレイから出力される正弦波
電流信号を正弦波電圧信号に変換する電流電圧変換回路
と、 前記電流電圧変換回路から出力される正弦波電圧信号の
うち180゜の位相差がある2相の正弦波電圧信号を差
分して差動正弦波電圧信号を出力する差動演算回路と、 前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号を
用いて波形歪みを補正する補正データを生成保存する補
正データ生成手段と、 前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号を
用いて上位ビットのデジタルデータである上位データを
生成する上位データ生成手段と、 前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号に
加えて前記補正データ生成手段が保存する補正データを
用いて下位ビットのデジタルデータである下位データを
生成する下位データ生成手段と、 これら上位データおよび下位データを組合わせた角度デ
ータを出力することを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項6】請求項5に記載の光学式エンコーダにおい
て、 前記補正データ生成手段は、 前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号を
A/D変換して差動正弦波デジタルデータを出力するA
/D変換手段と、 前記A/D変換手段からの差動正弦波デジタルデータを
用いて振幅補正データ、オフセット補正データおよび位
相差補正データからなる補正データを算出する波形演算
手段と、 前記波形演算手段で算出された補正データを登録するメ
モリ手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項7】請求項5または請求項6に記載の光学式エ
ンコーダにおいて、 前記上位データ生成手段は、 前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号を
2値化して2値信号を出力するコンパレータ手段と、 前記コンパレータ手段で算出された2値信号に基づいて
計数して上位データを生成するカウンタ手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項8】請求項5〜請求項7の何れか一項に記載の
光学式エンコーダにおいて、 前記下位データ生成手段は、 前記差動演算回路から出力される差動正弦波電圧信号を
A/D変換して差動正弦波デジタルデータを出力するA
/D変換手段と、 前記A/D変換手段からの差動正弦波デジタルデータお
よび前記補正データ生成手段からの補正データを用い
て、振幅誤差、オフセット誤差および位相差誤差を除去
した補正下位データを生成する補正値演算手段と、 前記補正下位データを下位ビットのデジタルデータとす
る下位データを算出する内挿手段と、 を備えることを特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項9】請求項5〜請求項8の何れか一項に記載の
光学式エンコーダにおいて、 前記振幅補正データ、オフセット補正データおよび位相
差補正データからなる補正データを算出する場合、所定
区間ある差動正弦波デジタルデータをn個の範囲に分割
することで補正データをn個算出し、前記メモリ手段の
n個の領域に書き込むことを特徴とする光学式エンコー
ダ。 - 【請求項10】請求項1〜請求項9の何れか一項に記載
の光学式エンコーダにおいて、 前記波形演算手段は外部のコンピュータであることを特
徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項11】請求項1〜請求項10の何れか一項に記
載の光学式エンコーダにおいて、 通常検出を行う通常検出モードおよび補正値演算を行う
補正値演算モードを切り替える切換手段を備えることを
特徴とする光学式エンコーダ。 - 【請求項12】請求項1〜請求項11の何れか一項に記
載の光学式エンコーダにおいて、 前記スリット板は、検出用トラックが略円状に配置され
る円板状のスリット板であって、 スリット板を挟んで対向して配置される前記発光素子お
よび受光素子により、回動するスリット板の回転方向の
変移量を検出するロータリエンコーダとしたことを特徴
とする光学式エンコーダ。 - 【請求項13】請求項1〜請求項11の何れか一項に記
載の光学式エンコーダにおいて、 前記スリット板は、検出用トラックが略直線状に配置さ
れる略長方形状のスリット板であって、 固定されたスリット板に沿って発光素子および受光素子
が対向しながらともに直線方向に移動して直線方向の変
移量を検出するリニアエンコーダとしたことを特徴とす
る光学式エンコーダ。
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