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JP2003027925A - 排気浄化装置 - Google Patents

排気浄化装置

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Publication number
JP2003027925A
JP2003027925A JP2001210845A JP2001210845A JP2003027925A JP 2003027925 A JP2003027925 A JP 2003027925A JP 2001210845 A JP2001210845 A JP 2001210845A JP 2001210845 A JP2001210845 A JP 2001210845A JP 2003027925 A JP2003027925 A JP 2003027925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reducing agent
temperature
exhaust gas
reduction catalyst
nox
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001210845A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Hosoya
満 細谷
Masaru Nakajima
大 中島
Hiroshi Hirabayashi
浩 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2001210845A priority Critical patent/JP2003027925A/ja
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NOx吸蔵還元触媒の硫酸塩による被毒を内
燃機関側の運転制御を行わずに解消する。 【解決手段】 NOx吸蔵還元触媒5に入る排気ガス3
の温度が閾値を超えたことを温度センサ16で確認し、
回転センサ14及びアクセルセンサ13によりディーゼ
ルエンジン1の運転状態を判断し、その運転状態を参酌
しつつ触媒床温度が所定の目標値となるような還元剤添
加弁11の開弁時間及び該開弁時間の途中に介在させる
べきインターバルを算定し、その算定された開弁時間及
びインターバルが実行されるよう還元剤添加弁11に向
け開弁指令信号11aを出力し、温度センサ17により
検出されたNOx吸蔵還元触媒5から出る排気ガス3の
温度を触媒床温度としてフィードバック制御をかける。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンに用いる排気浄化装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、ディーゼルエンジンにおいて
は、排気ガスが流通する排気管の途中にNOx還元触媒
を装備し、該NOx還元触媒の上流側に必要量の還元剤
を添加して該還元剤をNOx還元触媒上で排気ガス中の
NOx(窒素酸化物)と還元反応させることによりNOx
の排出濃度を低減し得るようにしたものがある。 【0003】他方、理論空燃比より大きな空燃比で希薄
燃焼(リーンバーン)を行わせることにより大幅な燃費
の向上を図り得ることが広く知られているが、このよう
な希薄燃焼運転を行うことを想定したディーゼルエンジ
ンに関してもNOxの排出濃度を低減することは重要な
課題となっている。 【0004】しかしながら、一般的に、希薄燃焼運転時
における酸素過剰存在下では、NOx還元触媒上におい
て、還元剤がNOxと反応するよりも先に酸素と反応し
てしまうので、希薄燃焼運転時における実用化レベルの
高いNOx低減効果を得ることが難しかった。 【0005】そこで、希薄燃焼運転時においてもNOx
を低減し得る触媒として、排気ガス中の酸素濃度が高い
希薄燃焼運転時にNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時
的に吸蔵し且つ排気ガス中の酸素濃度が低い理論空燃比
運転時に還元剤の介在によりNOxを分解放出して還元
浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒の実用化が現
在検討されている。 【0006】例えば、この種のNOx吸蔵還元触媒とし
ては、白金・バリウム・アルミナ触媒や、イリジウム・
白金・バリウム・アルミナ触媒等が前述した如き性質を
有するものとして既に知られている。 【0007】そして、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵された
NOxを放出させて該NOx吸蔵還元触媒の再生を図るの
に際しては、例えば、ディーゼルエンジンの運転状態を
希薄燃焼からリッチ燃焼(酸素濃度の低い濃空燃比燃
焼)に瞬間的に切り替える空燃比リッチ制御(これをリ
ッチスパイクという)をかけて、還元剤として機能する
炭化水素や一酸化炭素の多い還元雰囲気を作り出し、N
Ox吸蔵還元触媒からNOxを積極的に分解放出させて該
NOx吸蔵還元触媒の再生を図り、その放出したNOxを
NOx吸蔵還元触媒上で前記炭化水素や一酸化炭素(還
元剤)と反応させて還元浄化させるようにしている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディー
ゼルエンジンの排気ガス中には、燃料の軽油中に含まれ
る硫黄分に由来したSO2が存在しているため、このS
2がNOx吸蔵還元触媒上でNOxと同様に酸化して硫
酸塩として吸蔵されてしまうことが避けられないが、こ
の硫酸塩は硝酸塩と比べて安定であるため、NOx吸蔵
還元触媒を再生させるべく空燃比リッチ制御をかけて
も、該NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されている硫酸塩が一
部しか放出されずに残留してしまう結果、NOx吸蔵還
元触媒が硫酸塩により徐々に被毒劣化してNOx浄化率
が低下してしまうという問題があり、この硫黄被毒の問
題に関しては未だ具体的な実用レベルの解決策が提案さ
れていないのが実情である。 【0009】ただし、硫酸塩による被毒を解消する手法
自体は、理論空燃比より小さな空燃比でリッチ燃焼を行
わせ且つ約600℃以上の高温雰囲気に保つことによ
り、NOx吸蔵還元触媒からSO2を放出させてNOx吸
蔵還元触媒の再生を図り得ることが既に知られている
が、これをディーゼルエンジン側の運転に関する空燃比
制御で実現することは、黒煙の発生が不可避となってし
まう運転領域でディーゼルエンジンを運転することを意
味しているので、このような黒煙の発生を回避しつつデ
ィーゼルエンジン側の運転制御でNOx吸蔵還元触媒の
脱硫処理の条件を整えることは現実的に難しいことであ
った。 【0010】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであり、ディーゼルエンジン等の内燃機関の排気ガス
をNOx吸蔵還元触媒で浄化するにあたり、該NOx吸蔵
還元触媒の硫酸塩による被毒を内燃機関側の運転制御を
行わずに解消し得るようにすることを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関から
の排気ガスが流通する排気管の途中に、排気ガス中の酸
素濃度が高い時にNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時
的に吸蔵し且つ排気ガス中の酸素濃度が低い時に還元剤
の介在によりNOxを分解放出して還元浄化するNOx吸
蔵還元触媒を装備した排気浄化装置であって、NOx吸
蔵還元触媒の上流側に還元剤添加弁を介し還元剤を添加
する還元剤添加装置と、NOx吸蔵還元触媒に入る排気
ガスの温度を検出する第一の温度検出手段と、NOx吸
蔵還元触媒から出る排気ガスの温度を検出する第二の温
度検出手段と、内燃機関の回転数を検出する回転数検出
手段と、内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段と、こ
れら第一及び第二の温度検出手段、回転数検出手段、負
荷検出手段からの検出信号に基づき還元剤添加装置の還
元剤添加弁に向け開弁指令を出力する制御装置とを備
え、該制御装置が、NOx吸蔵還元触媒に入る排気ガス
の温度が所定の閾値を超えた条件下で、回転数及び負荷
から判断される内燃機関の運転状態を参酌しつつ触媒床
温度が所定の目標値となるような還元剤添加弁の開弁時
間及び該開弁時間の途中に介在させるべきインターバル
を算定し、その算定された開弁時間及びインターバルが
実行されるよう還元剤添加弁に向け開弁指令を出力し、
NOx吸蔵還元触媒から出る排気ガスの温度を触媒床温
度としてフィードバック制御をかけるように構成されて
いることを特徴とするものである。 【0012】而して、内燃機関に比較的大きな空燃比で
希薄燃焼を行わせて酸素濃度の高い排気ガスをNOx吸
蔵還元触媒に流すと、排気ガス中のNOxがNOx吸蔵還
元触媒に硝酸塩の状態で吸蔵され、これにより内燃機関
の運転時における良好なNOxの低減化が図られること
になる。 【0013】また、定期的に還元剤添加装置によりNO
x吸蔵還元触媒の上流側で排気ガス中に還元剤を直接添
加すると、内燃機関側で希薄燃料からリッチ燃焼(酸素
濃度の低い濃空燃比燃焼)に運転状態を切り替えた場合
と同様に空燃比が小さくなって還元雰囲気(無酸素状態
で且つ炭化水素過剰な状態)が作り出され、NOx吸蔵
還元触媒からNOxが分解放出されて該NOx吸蔵還元触
媒の再生が図られる一方、その放出したNOxがNOx吸
蔵還元触媒上で前記還元剤と反応して還元浄化されるこ
とになる。 【0014】更に、NOx吸蔵還元触媒が硫酸塩により
徐々に被毒劣化してNOx浄化率が低下してきた際に、
制御装置において、NOx吸蔵還元触媒に入る排気ガス
の温度が所定の閾値を超えたことを第一の温度検出手段
により確認した上で、回転数検出手段及び負荷検出手段
の検出信号から内燃機関の運転状態を判断し、その運転
状態を参酌しつつ触媒床温度が所定の目標値となるよう
な還元剤添加弁の開弁時間及び該開弁時間の途中に介在
させるべきインターバルを算定し、その算定された開弁
時間及びインターバルが実行されるように還元剤添加弁
に向け開弁指令を出力させ且つNOx吸蔵還元触媒から
出る排気ガスの温度を触媒床温度としてフィードバック
制御をかけると、還元剤添加弁が適切な開弁時間及びイ
ンターバルで開弁作動されて必要量の還元剤がNOx吸
蔵還元触媒の上流側で排気ガス中に添加される。 【0015】そして、このように必要量の還元剤がNO
x吸蔵還元触媒の上流側で排気ガス中に添加されると、
前記還元剤の酸化反応による発熱でNOx吸蔵還元触媒
の触媒床温度が所定の目標値まで昇温される一方、前記
還元剤の添加により空燃比が小さくなって必要な還元雰
囲気が実現されるので、NOx吸蔵還元触媒からSO2
放出せるための条件が内燃機関側の運転制御を行わずに
整うことになり、NOx吸蔵還元触媒が効率良く脱硫処
理されて硫酸塩による被毒が解消されることになる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。 【0017】図1〜図4は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、本形態例においては、図1に示す如く、
ディーゼルエンジン1(内燃機関)から排気マニホール
ド2を介して排出される排気ガス3が流通する排気管4
の途中に、NOx吸蔵還元触媒5がケーシング6に抱持
されて装備されている。 【0018】そして、ケーシング6より上流の排気管4
には、還元剤タンク7の還元剤8(軽油)を供給ポンプ
9により導いて還元剤添加弁11からNOx吸蔵還元触
媒5側へ向け噴射する還元剤添加装置12が装備されて
いる。 【0019】更に、図示しない運転席のアクセルには、
アクセル開度をディーゼルエンジン1の負荷として検出
するアクセルセンサ13(負荷検出手段)が備えられて
いると共に、ディーゼルエンジン1の適宜位置には、そ
の機関回転数を検出する回転センサ14(回転数検出手
段)が装備されており、これらアクセルセンサ13及び
回転センサ14からのアクセル開度信号13a及び回転
数信号14aが、エンジン制御コンピュータ(ECU:
Electronic Control Unit)を成す制御装置15に対し
入力されるようになっている。 【0020】また、ケーシング6の入口部分には、NO
x吸蔵還元触媒5に入る排気ガス3の温度を検出する温
度センサ16(第一の温度検出手段)が備えられ、ケー
シング6の出口部分には、NOx吸蔵還元触媒5から出
る排気ガス3の温度を検出する温度センサ17(第二の
温度検出手段)が備えられており、これら温度センサ1
6,17からの温度信号16a,17aも前記制御装置
15に入力されるようになっている。 【0021】一方、制御装置15においては、供給ポン
プ9に向け駆動を指令する駆動指令信号9aが出力され
るようになっていると共に、還元剤添加装置12の還元
剤添加弁11に向け開弁作動を指令する開弁指令信号1
1aが出力されるようになっている。 【0022】即ち、この制御装置15では、温度センサ
16により検出されたNOx吸蔵還元触媒5に入る排気
ガス3の温度が所定の閾値(約250℃程度)を超えた
条件下で、回転センサ14及びアクセルセンサ13の回
転数信号14a及びアクセル開度信号13aから判断さ
れるディーゼルエンジン1の運転状態を参酌しつつ触媒
床温度が所定の目標値(約600℃程度)となるような
前記還元剤添加弁11の開弁時間及び該開弁時間の途中
に介在させるべきインターバルが算定され、その算定さ
れた開弁時間及びインターバルが実行されるよう前記還
元剤添加弁11に向け開弁指令信号11aが出力される
ようになっており、しかも、温度センサ17により検出
されたNOx吸蔵還元触媒5から出る排気ガス3の温度
を触媒床温度としてフィードバック制御をかけるように
なっている。 【0023】ここで、制御装置15から出力される開弁
指令信号11aとは、図2のグラフの右側に示す如き多
数の連続したパルス信号から成るものであり、より具体
的には、時間Aの開弁を還元剤添加弁11に指示するパ
ルス信号をインターバルの時間Bを挟みつつ脱硫処理時
間Cに亘り繰り返し出力するようにしたものである。 【0024】また、前述した制御装置15にて算定され
る開弁時間とは、脱硫処理時間Cにおける開弁の時間A
の合計を指し、また、インターバルとは、脱硫処理時間
Cにおけるインターバルの時間Bの合計を指しており、
このように開弁時間とインターバルとを短い時間単位で
分割している理由は、適度にインターバルの時間Bを介
在させないと、還元剤の継続的な添加によりNOx吸蔵
還元触媒5周辺の排気ガス3中の酸素濃度が零になって
還元剤の酸化反応が起こらなくなってしまうからであ
る。 【0025】更に、回転センサ14及びアクセルセンサ
13の回転数信号14a及びアクセル開度信号13aか
ら判断されるディーゼルエンジン1の運転状態を参酌し
ているのは、その運転状態によって排気ガス3中の酸素
濃度や排気ガス流量が異なるので、現在の運転状態にお
ける排気ガス3中の酸素濃度や排気ガス流量を考慮し
て、どの程度の開弁時間及びインターバルで還元剤8を
添加すれば該還元剤8の酸化反応による発熱で触媒床温
度を目標値まで上げられるかを算定しようとしていると
いう理由からである。 【0026】尚、図2のグラフは説明の便宜上から現実
的な横軸の時間割合を度外視して模式的に示したものと
なっているが、実際には、開弁を指示するパルス信号の
時間Aが約0.05〜0.15秒程度で、インターバル
の時間Bは約1〜5秒程度になるものと考えられ、その
繰り返しのサイクルは、時間Aの開弁と時間Bのインタ
ーバルを1サイクルとして約50〜100サイクル程度
繰り返すようにすれば良いものと考えられる。 【0027】而して、ディーゼルエンジン1に比較的大
きな空燃比で希薄燃焼を行わせて酸素濃度の高い排気ガ
ス3をNOx吸蔵還元触媒5に流すと、排気ガス3中の
NOxがNOx吸蔵還元触媒5に硝酸塩の状態で吸蔵さ
れ、これによりディーゼルエンジン1の運転時における
良好なNOxの低減化が図られることになる。 【0028】また、図2のグラフの左側に示している如
く、定期的に還元剤添加装置12の還元剤添加弁11に
開弁指令信号11aを単発のパルス信号で与えてNOx
吸蔵還元触媒5上流側の排気ガス3中に還元剤8を直接
添加すると、ディーゼルエンジン1側で希薄燃料からリ
ッチ燃焼(酸素濃度の低い濃空燃比燃焼)に運転状態を
切り替えた場合と同様に空燃比が小さくなって還元雰囲
気(無酸素状態で且つ炭化水素過剰な状態)が作り出さ
れ、NOx吸蔵還元触媒5からNOxが分解放出されて該
NOx吸蔵還元触媒5の再生が図られる一方、その放出
したNOxがNOx吸蔵還元触媒5上で前記還元剤8と反
応して還元浄化されることになる。 【0029】更に、NOx吸蔵還元触媒5が硫酸塩によ
り徐々に被毒劣化してNOx浄化率が低下してきた際
に、制御装置15において、NOx吸蔵還元触媒5に入
る排気ガス3の温度が所定の閾値を超えたことを温度セ
ンサ16により確認した上で、回転センサ14及びアク
セルセンサ13の回転数信号14a及びアクセル開度信
号13aからディーゼルエンジン1の運転状態を判断
し、その運転状態を参酌しつつ触媒床温度が所定の目標
値となるような還元剤添加弁11の開弁時間及び該開弁
時間の途中に介在させるべきインターバルを算定し、そ
の算定された開弁時間及びインターバルが実行されるよ
うに還元剤添加弁11に向け開弁指令信号11aを出力
させ且つ温度センサ17により検出されたNOx吸蔵還
元触媒5から出る排気ガス3の温度を触媒床温度として
フィードバック制御をかけると、還元剤添加弁11が適
切な開弁時間及びインターバルで開弁作動されて必要量
の還元剤8がNOx吸蔵還元触媒5の上流側で排気ガス
3中に添加される。 【0030】そして、このように必要量の還元剤8がN
Ox吸蔵還元触媒5の上流側で排気ガス3中に添加され
ると、前記還元剤8の酸化反応による発熱でNOx吸蔵
還元触媒5の触媒床温度が所定の目標値まで昇温される
一方、前記還元剤8の添加により空燃比が小さくなって
必要な還元雰囲気が実現されるので、NOx吸蔵還元触
媒5からSO2を放出させるための条件がディーゼルエ
ンジン1側の運転制御を行わずに整うことになり、NO
x吸蔵還元触媒5が効率良く脱硫処理されて硫酸塩によ
る被毒が解消されることになる。 【0031】事実、図3にグラフで示す如く、脱硫処理
時間(図2中の脱硫処理時間Cを参照)の経過に伴いN
Ox吸蔵還元触媒5におけるSOx吸蔵量が低減する、即
ち、NOx吸蔵還元触媒5に吸蔵されてしまった硫酸塩
が放出されて該NOx吸蔵還元触媒5の再生が図られる
ことが本発明者らによる検証実験で既に確認されてお
り、しかも、図4に示す如く、初期のNOx低減率が約
60%で、約50時間の運転によりNOx低減率が約3
0%に低下してしまったNOx吸蔵還元触媒5が、前述
した如き脱硫処理を施した結果、約57%のNOx低減
率まで再生されるという良好な知見も得られている。 【0032】従って、本形態例によれば、ディーゼルエ
ンジン1の排気ガス3をNOx吸蔵還元触媒5で浄化す
るにあたり、該NOx吸蔵還元触媒5の硫酸塩による被
毒をディーゼルエンジン1側の運転制御を行わずに解消
することができるので、NOx吸蔵還元触媒5を使用し
た排気浄化装置のディーゼルエンジン1への適用を実現
することができる。 【0033】尚、本発明の排気浄化装置は、上述の形態
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。 【0034】 【発明の効果】上記した本発明の排気浄化装置によれ
ば、ディーゼルエンジン等の内燃機関の排気ガスをNO
x吸蔵還元触媒で浄化するにあたり、該NOx吸蔵還元触
媒の硫酸塩による被毒を内燃機関側の運転制御を行わず
に解消することができるので、NOx吸蔵還元触媒を使
用した排気浄化装置のディーゼルエンジン等への適用を
実現することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図であ
る。 【図2】脱硫処理のモードのタイムスケジュールを示す
グラフである。 【図3】脱硫処理時間とSOx吸蔵量との関係を示すグ
ラフである。 【図4】脱硫処理後のNOx低減効果の復帰の度合を示
すグラフである。 【符号の説明】 1 ディーゼルエンジン(内燃機関) 3 排気ガス 4 排気管 5 NOx吸蔵還元触媒 8 還元剤 11 還元剤添加弁 11a 開弁指令信号(開弁指令) 12 還元剤添加装置 13 アクセルセンサ(負荷検出手段) 13a アクセル開度信号(検出信号) 14 回転センサ(回転数検出手段) 14a 回転数信号(検出信号) 15 制御装置 16 温度センサ(第一の温度検出手段) 16a 温度信号(検出信号) 17 温度センサ(第二の温度検出手段) 17a 温度信号(検出信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 浩 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA18 AB06 BA11 BA14 CA18 DC01 EA01 EA03 EA07 EA17 EA18 FB12 HA36 HA37

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内燃機関からの排気ガスが流通する排気
    管の途中に、排気ガス中の酸素濃度が高い時にNOxを
    酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し且つ排気ガス中
    の酸素濃度が低い時に還元剤の介在によりNOxを分解
    放出して還元浄化するNOx吸蔵還元触媒を装備した排
    気浄化装置であって、 NOx吸蔵還元触媒の上流側に還元剤添加弁を介し還元
    剤を添加する還元剤添加装置と、 NOx吸蔵還元触媒に入る排気ガスの温度を検出する第
    一の温度検出手段と、 NOx吸蔵還元触媒から出る排気ガスの温度を検出する
    第二の温度検出手段と、 内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、 内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段と、 これら第一及び第二の温度検出手段、回転数検出手段、
    負荷検出手段からの検出信号に基づき還元剤添加装置の
    還元剤添加弁に向け開弁指令を出力する制御装置とを備
    え、 該制御装置が、NOx吸蔵還元触媒に入る排気ガスの温
    度が所定の閾値を超えた条件下で、回転数及び負荷から
    判断される内燃機関の運転状態を参酌しつつ触媒床温度
    が所定の目標値となるような還元剤添加弁の開弁時間及
    び該開弁時間の途中に介在させるべきインターバルを算
    定し、その算定された開弁時間及びインターバルが実行
    されるよう還元剤添加弁に向け開弁指令を出力し、NO
    x吸蔵還元触媒から出る排気ガスの温度を触媒床温度と
    してフィードバック制御をかけるように構成されている
    ことを特徴とする排気浄化装置。
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