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JP2003008067A - 遮光反射型発光ダイオード - Google Patents

遮光反射型発光ダイオード

Info

Publication number
JP2003008067A
JP2003008067A JP2001194590A JP2001194590A JP2003008067A JP 2003008067 A JP2003008067 A JP 2003008067A JP 2001194590 A JP2001194590 A JP 2001194590A JP 2001194590 A JP2001194590 A JP 2001194590A JP 2003008067 A JP2003008067 A JP 2003008067A
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JP
Japan
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light
light emitting
light source
reflecting mirror
emitting element
Prior art date
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Application number
JP2001194590A
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Inventor
Yoshinobu Suehiro
好伸 末広
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2001194590A priority Critical patent/JP3722018B2/ja
Priority to US10/179,377 priority patent/US6886962B2/en
Priority to EP02014003A priority patent/EP1276157A3/en
Publication of JP2003008067A publication Critical patent/JP2003008067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3722018B2 publication Critical patent/JP3722018B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/30Technical effects
    • H01L2924/301Electrical effects
    • H01L2924/3025Electromagnetic shielding

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光反射型LEDにおいて、表面実装するこ
とができ、ディスプレイの表示むらを低減することがで
き、発光素子間の配光特性を均一化できること。 【解決手段】 光源2は1つの発光素子のみを樹脂封止
した小型のものであるため、樹脂と金属の熱膨張率の差
による熱歪の影響を殆ど受けることなく表面実装でき
る。また、3色の光源2R,2G,2Bの発光素子の光
度、色度のばらつきを予め調べられるため、相性の良い
3色の光源2R,2G,2Bを組み合わせて実装でき、
フルカラーディスプレイの表示むらを著しく低減でき
る。反射鏡8は光源2と光学的開口部10a,10bと
をそれぞれ焦点とする楕円の一部が伸びた柱面形状であ
るため、複数の光源2R,2G,2Bを長手方向に沿っ
て配列することによって、光源2R,2G,2Bから発
せられた光は全て光学的開口部10a,10bに集光さ
れることになり、軸ずれを起こすことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子を有する
光源とそれと対向して設けられた反射鏡と遮光部材とを
具備する遮光反射型発光ダイオード(以下、「遮光反射
型LED」とも略する。)に関するものである。なお、
本明細書中ではLEDチップそのものは「発光素子」と
呼び、LEDチップを搭載したパッケージ樹脂またはレ
ンズ系等の光学装置を含む発光体を「光源」と呼び、光
源を搭載した発光装置全体を「発光ダイオード」または
「LED」と呼ぶこととする。
【0002】
【従来の技術】フルカラーディスプレイに用いられる発
光ダイオードには、R,G,Bの光の三原色を発光する
3つの発光素子が1つのリードフレーム上にマウントさ
れて樹脂封止されたものがある。このような従来の多色
LEDの一例について、図4を参照して説明する。図4
(a)は従来の多色LEDの全体構成を示す平面図、
(b)は縦断面図である。
【0003】図4に示されるように、この多色LED2
1においては、一方のリード23a上に凹状の反射鏡2
3cが形成され、その底面に赤色発光素子22R,緑色
発光素子22G,青色発光素子22Bがマウントされて
いる。一方のリード23aの近傍には3本の他方のリー
ド23R,23G,23Bが伸びており、3本のワイヤ
24R,24G,24Bによってそれぞれ赤色発光素子
22R,緑色発光素子22G,青色発光素子22Bとボ
ンディングされて、電気的接続が取られている。そし
て、3つの発光素子22R,22G,22B、凹状の反
射鏡23c、3本のワイヤ24R,24G,24B、及
びリード23a,23R,23G,23Bの一部が透明
エポキシ樹脂25によって封止されるとともに楕円状の
凸レンズ26がモールドされている。この多色LED2
1の長径方向の長さは7.5mmであり、かかる多色L
ED21が複数個10mmピッチで基板に配列されて、
フルカラーディスプレイが形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる多色L
ED21を表面実装しようとすると、長径方向の長さが
7.5mmと大型であるために、表面実装時の200℃
近い高温における封止樹脂とリード部の金属の熱膨張率
の差による熱歪の影響がより大きくなって、ワイヤ24
R,24G,24Bの断線の確率が高くなり、不良品発
生率が大きくなる。また、各発光素子22R,22G,
22Bには光度及び色度のばらつきがあり、例えば緑色
発光素子22Gにも青色がかった緑色や黄色がかった緑
色を発するものがあるが、事前に選別し、かつ選別に基
づきマウントするのは、光度ランク分け×色度ランク分
けの組み合わせとなり、実施に手間がかかるばかりか歩
留まりの低下も生じる。したがって、光度及び色度のば
らつきを互いに相性の良い発光素子22R,22G,2
2Bを組み合わせることによって解消するということが
できず、フルカラーディスプレイに色や明るさの表示む
らが発生してしまう。また、各発光素子22R,22
G,22Bの配光特性が異なるため、各色の色バランス
が方向によって異なり、異なる色に認識されるものとな
る。さらに、1つの集光レンズに対し3色の3つの発光
素子を有するため、多色LED21から放射される光に
軸ずれが生じてしまうという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、表面実装することがで
き、ディスプレイの表示むらを低減することができると
ともに、発光素子間の配光特性を均一化することができ
る遮光反射型発光ダイオードを提供することを課題とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
遮光反射型発光ダイオードは、発光素子を有する光源
と、前記光源に対向して設けられた反射鏡と、前記反射
鏡に外部から入射する光を制限する遮光部材とを具備
し、前記遮光部材は光学的開口部を有し、前記反射鏡は
前記光源から発し、前記反射鏡で反射した光が線状に集
光される柱面形状であり、線状に集光された光が前記遮
光部材の前記光学的開口部を通して外部放射されるもの
である。
【0007】ここで、「光学的開口部」は、貫通孔でも
良いし、光透過性材料で塞がれた孔であっても良い。
【0008】かかる構成の遮光反射型LEDにおいて
は、光源は1つの発光素子しか有さない小型のものであ
るので、樹脂封止されていたとしても樹脂と金属の熱膨
張率の差による熱歪の影響を殆ど受けることなく、した
がって極めて低い不良率で表面実装することができる。
また、光源として作成された段階で発光素子の光度及び
色度のばらつきを見ることができるので、遮光反射型L
ED内に複数の光源を実装する場合には、各発光素子の
光度及び色度の特性をみた上で相性の良い光源を組み合
わせることができ、したがってディスプレイとした場合
の表示むらを著しく低減することができる。さらに、各
光源の取り付け方を微調整することによって、各発光素
子間の配光特性の違いを打ち消して均一化することがで
きる。
【0009】このようにして、表面実装することがで
き、ディスプレイの表示むらを低減することができると
ともに、発光素子間の配光特性を均一化することができ
る遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0010】請求項2の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1の構成において、前記光学的開口
部は前記柱面形状の反射鏡による集光エリア相当の大き
さと形状であるものである。
【0011】これによって、光学的開口部は柱面形状の
反射鏡による集光エリア相当の大きさと形状であること
から、外部からの光の入射を遮光部材で防ぎつつ、外部
放射効率を最大限に高くすることができる。
【0012】請求項3の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1または請求項2の構成において、
前記光源は、前記発光素子の周囲に設けられた凹状の反
射鏡を有するものである。
【0013】したがって、発光素子の発光面から発せら
れた光は水平方向には拡散せず、発光面に垂直な軸から
約70度の範囲内に集中して照射される。このため、光
源に対向して設けられた反射鏡は、この発光面に垂直な
軸から約70度の範囲内に照射される光を反射すれば良
いので、反射鏡の端部を光源から離して配置することが
でき、また反射鏡の設計自由度が増す。さらに、反射鏡
が柱面形状であることから、柱面の両端面に照射された
光は反射されずに吸収されてしまうが、発光素子の周囲
に凹状の反射鏡を設けることによって柱面の両端面には
光は照射されず、発光素子から発せられた光を無駄に消
費することがない。
【0014】このようにして、反射鏡の配置と設計の自
由度が増すとともに、発光素子から発せられた光を無駄
に消費することがない遮光反射型発光ダイオードとな
る。
【0015】請求項4の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの構
成において、前記光源は、前記発光素子と前記凹状の反
射鏡を封止するとともに、前記発光素子の発光面側に光
放射面を形成する光透過性材料を具備するものである。
【0016】かかる構成の遮光反射型LEDにおいて
は、発光素子が光透過性材料で封止されていることによ
って発光素子から発せられる光量が封止されていない場
合の約2倍になる。これによって、光源ひいては遮光反
射型LEDの光度が大幅に増加する。そして、発光素子
の発光面側に光放射面が形成されていることによって、
発光素子の周囲に凹状の反射鏡が設けられている場合に
照射範囲が制限される発光素子から発せられる光をさら
に制御して照射範囲を制限することができる。これによ
って、光源と対向して設けられた反射鏡の配置と設計の
自由度をさらに増すことができる。
【0017】このようにして、光度が大幅に増加すると
ともに反射鏡の配置と設計の自由度をさらに増すことが
できる遮光反射型LEDとなる。
【0018】請求項5の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項4の構成において、前記光放射面は
凸レンズであるものである。
【0019】かかる構成の遮光反射型LEDにおいて
は、発光素子の発光面側に凸レンズが形成されているこ
とによって、発光素子から発せられる光をさらに集光し
て照射範囲をより狭めることができる。これによって、
光源と対向して設けられた反射鏡の端部を発光素子の発
光面からさらに離すことができるので、反射鏡の設計自
由度をさらに増すことができる。
【0020】このようにして、光源から照射される光の
範囲をさらに狭めることによって反射鏡の配置と設計の
自由度をさらに増すことができる遮光反射型LEDとな
る。
【0021】請求項6の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項4または請求項5の構成において、
前記光放射面は柱面形状の反射鏡の長手方向に略垂直な
方向に長径方向が向いた楕円体凸レンズの頂き部分を湾
曲した柱面で前記長径方向にカットした形状であるもの
である。
【0022】このため、発光素子から発せられた光は楕
円体凸レンズの長径方向については全て斜め方向に光放
射面から放射されることになり、光源の真下付近の反射
鏡には光が放射されないことになる。これによって、ス
リット状の光学的開口部から放射される光は光学的開口
部に対して垂直な方向に向かう光が多くなり、ディスプ
レイとした場合に垂直方向の光の拡がり角が狭くなって
ディスプレイとして好ましい光放射特性が得られる。こ
れに対して、反射鏡の長手方向については楕円面の光放
射面から発光素子の光が放射されるため、光が拡がって
反射鏡で反射され光学的開口部の長さ一杯に反射光が放
射される。これによって、ディスプレイとした場合に水
平方向の光の拡がり角が広くなってディスプレイとして
好ましい光放射特性が得られる。
【0023】このようにして、ディスプレイとしたとき
に垂直方向、水平方向ともに好ましい光放射特性が得ら
れる遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0024】請求項7の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構
成において、前記光源は複数個であり、該複数の光源は
前記柱面形状の反射鏡の軸方向に沿って配列されている
ものである。
【0025】このように複数の光源が柱面形状の反射鏡
の軸方向に沿って配列されているため、これら複数の光
源は互いに軸ずれを起こすことがない。
【0026】このようにして、反射型発光ダイオードに
おいて複数の光源を搭載しても互いに軸ずれを起こすこ
とがない遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0027】請求項8の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構
成において、前記光源は複数個であり、異なる複数色の
光を発する光源を備えるものである。
【0028】かかる構成を有する遮光反射型LEDにお
いては、異なる複数色の光を発する複数個の光源を備え
ているため、複数色が混色されて外部放射されることに
なる。この場合、軸ずれと配光特性の違いによる色むら
が生ずる心配があるが、これら複数個の光源を柱面形状
の反射鏡の軸方向に沿って配列することによって、軸ず
れを起こすことがない。また、各光源の取り付け方を微
調整することによって、各発光素子間の配光特性の違い
を打ち消して配光特性を均一化することができるので、
色むらが生ずることもない。
【0029】このようにして、異なる複数色の光源を備
える反射型発光ダイオードにおいても軸ずれと色むらを
起こす心配のない遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0030】請求項9の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項8のいずれか1つの構
成において、前記光源は、赤色発光素子を有する赤色光
源と、緑色発光素子を有する緑色光源と、青色発光素子
を有する青色光源であるものである。
【0031】かかる構成を有する遮光反射型LEDにお
いては、光の三原色を発光する3つの光源を有している
ため、各光源に供給する電力を変化させることによって
あらゆる色の発光が可能な遮光反射型LEDとなり、こ
れを複数個基板上に配置することによってフルカラーデ
ィスプレイを構成することができる。そして、光源は1
つの発光素子しか有さない小型のものであるので、樹脂
封止されていたとしても樹脂と金属の熱膨張率の差によ
る熱歪の影響を殆ど受けることなく、極めて低い不良率
で表面実装することができる。また、発光素子を樹脂封
止した状態である光源として作成された段階では、それ
ぞれに用いられている発光素子の光度及び色度のばらつ
き具合を、実装する前に予め調べて選別しておくことが
容易であるため、3色の発光素子の光度及び色度の特性
をみた上で相性の良い光源を組み合わせて実装すること
が実用的に可能であり、フルカラーディスプレイの表示
むらを著しく低減することができる。さらに、各光源の
取り付け方を微調整することによって、各発光素子間の
配光特性の違いを打ち消して均一化することができる。
【0032】このようにして、フルカラーディスプレイ
を構成することができて表面実装することができ、ディ
スプレイの表示むらを低減することができるとともに、
発光素子間の配光特性を均一化することができる遮光反
射型発光ダイオードとなる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0034】実施の形態1 まず、本発明の実施の形態1について、図1及び図2を
参照して説明する。図1(a)は本発明の実施の形態1
にかかる遮光反射型発光ダイオードの構成を示す平面
図、(b)はY方向に沿って破断した縦断面図、(c)
はX方向に沿って破断した縦断面図である。図2(a)
は本発明の実施の形態1にかかる遮光反射型発光ダイオ
ードの光源の構成を示す平面図、(b)はY方向に沿っ
て破断した縦断面図、(c)はX方向に沿って破断した
縦断面図である。
【0035】図1(a)に示されるように、本実施の形
態1の遮光反射型LED1においては、実装基板を兼ね
た遮光部材9にX方向に伸びた2本のスリット状の光学
的開口部10a,10bが穿設されており、これらの光
学的開口部10a,10bから外部にLED光が放射さ
れる。
【0036】図1(b)に示されるように、遮光部材9
の裏側には光学的開口部10a,10bの中間におい
て、発光素子を有する光源2が表面実装されている。光
源2は後述するように1つの発光素子のみを樹脂封止し
た小型のものであるため、表面実装時の200℃近い高
温下においても樹脂と金属の熱膨張率の差による熱歪の
影響を殆ど受けることなく、極めて低い不良率で表面実
装することができる。
【0037】この光源2と対向して、遮光部材9から離
れた位置に、ポリカーボネート樹脂の凹状の表面にアル
ミニウム蒸着を施すことにより反射鏡8を形成した反射
基板7が配置されている。反射鏡8のうち反射面8a
は、光源2と光学的開口部10aとを2つの焦点とする
楕円の一部を光学的開口部10aの長手方向(図1
(a)のX方向)に延長した柱面形状を有している。ま
た、反射面8bは、光源2と光学的開口部10bとを2
つの焦点とする楕円の一部を光学的開口部10bの長手
方向に延長した柱面形状を有している。したがって、光
源2から放射されて反射面8aで反射された光は全て光
学的開口部10aに集光され、光学的開口部10aから
外部に放射される。また、光源2から放射されて反射面
8bで反射された光は全て光学的開口部10bに集光さ
れ、光学的開口部10bから外部に放射される。
【0038】さらに、図1(c)に示されるように、本
実施の形態1の遮光反射型LED1においては、3つの
光源2R,2G,2BがX方向に並んで遮光部材9の裏
側に表面実装されている。即ち、光の三原色を発光する
赤色光源2R,緑色光源2G,青色光源2BがX方向の
中央に密に実装されている。これによって、遮光反射型
LED1は、各光源2R,2G,2Bに供給する電力を
制御することによって、あらゆる色の光を放射すること
ができ、フルカラーディスプレイに用いることができ
る。
【0039】また、発光素子を樹脂封止した状態である
3色の光源2R,2G,2Bでは、それぞれに用いられ
ている発光素子の光度及び色度のばらつき具合を、実装
する前に予め調べて選別しておくことが容易であるた
め、相性の良い3色の光源2R,2G,2Bを組み合わ
せて実装することが実用的に可能であり、フルカラーデ
ィスプレイにおける表示むらを著しく低減することがで
きる。さらに、反射鏡8は光源2と光学的開口部10
a,10bとをそれぞれ焦点とする楕円の一部が光学的
開口部10a,10bの長手方向に沿って伸びた柱面形
状であるため、複数の光源2R,2G,2Bを長手方向
に沿って配列することによって、軸ずれを起こすことが
ない。
【0040】次に、本実施の形態1の遮光反射型LED
1に用いられる光源2の構成について、図2を参照して
説明する。図2(a),(b)に示されるように、光源
2は発光素子3に電力を供給する1対のリード4a,4
bのうち、一方のリード4aの先端を凹状の反射鏡4c
として、この反射鏡4cの底面に発光素子3を銀ペース
トでマウントしている。そして、発光素子3と他方のリ
ード4bとをワイヤ5でボンディングして電気的接続を
とった後、発光素子3、反射鏡4c、ワイヤ5、及び1
対のリード4a,4bの一部を光透過性材料としての透
明エポキシ樹脂6で封止するとともに、発光素子3の発
光面側に光放射面6aを形成している。その後、1対の
リード4a,4bの透明エポキシ樹脂6から出ている部
分を透明エポキシ樹脂6の側面に沿って略垂直に曲げ、
さらに透明エポキシ樹脂6の背面に沿って略垂直に曲げ
ることによって、表面実装が可能な光源2となる。
【0041】かかる構成を有する光源2においては、発
光素子3の周囲に凹状の反射鏡4cが設けられているた
めに発光素子3の発光面から水平方向に出る光も凹状の
反射鏡4cで反射されて、発光素子3から出る光は発光
面に垂直な軸から約70度の範囲内に集中して照射され
る。これによって、図1(b)に示されるように、反射
鏡8の端面が遮光部材9に接する位置まで届く必要がな
く、反射鏡8を光源2及び遮光部材9から離して配置す
ることができる。また、図1(c)に示される柱面形状
の反射鏡8の両端面7aに照射された光は反射されるこ
となく吸収されてしまうが、本実施の形態1の遮光反射
型LED1においては、凹状の反射鏡4cによって光の
照射される範囲を発光面に垂直な軸から約70度の範囲
内に絞っているため、これらの両端面7aには光が照射
されることはなく、発光素子3から発せられた光が無駄
に消費されるのを防ぐことができる。さらには、柱面形
状の反射鏡8だけでなく柱面に垂直な両端面7aにも反
射鏡を備えたものとしても良い。
【0042】また、図2(a)に示されるように、光源
2の光放射面6aは、楕円体形状の凸レンズの頂部を湾
曲した柱面で楕円体の長径方向にカットした形状を有し
ている。このため、発光素子3から発せられ光放射面6
aから放射される光のY方向成分については斜め方向に
屈折されることになり、図1(b)に示されるように、
光源2の真下付近の反射鏡8には光があまり放射されな
いことになる。これによって、スリット状の光学的開口
部10a,10bから放射される光はZ方向成分が大き
いものとなり、ディスプレイとした場合に垂直方向(Y
方向)の光の拡がり角が狭くなってディスプレイとして
好ましい光放射特性が得られる。これに対して、X方向
については楕円面の光放射面6aから発光素子3の光が
放射されるため、光が拡がって反射鏡8で反射され光学
的開口部10a,10bのスリット長さ一杯に反射光が
放射される。これによって、ディスプレイとした場合に
水平方向(X方向)の光の拡がり角が広くなってディス
プレイとして好ましい光放射特性が得られる。
【0043】さらに、外部からの入射光は、大半が遮光
部材9により吸収される。ごく一部光学的開口部10
a,10bを通過して入射する光は、反射鏡8で反射さ
れその後大半が吸収されるので外部反射光は僅かであ
る。このため点灯時には発光素子3からの光を有効に外
部放射できる。一方で、光源2の消灯時には擬似点灯や
全体が白っぽく見えるダークノイズの問題が生ぜず、点
灯時と消灯時のコントラストの高い遮光反射型LEDと
なる。
【0044】実施の形態2 次に、本発明の実施の形態2について、図3を参照して
説明する。図3(a)は本発明の実施の形態2にかかる
遮光反射型発光ダイオードの構成を示す平面図、(b)
はY方向に沿って破断した縦断面図、(c)はX方向に
沿って破断した縦断面図である。
【0045】図3(a)に示されるように、本実施の形
態2の遮光反射型LED11においては、実装基板を兼
ねた遮光部材19にX方向に伸びた4本のスリット状の
光学的開口部20a,20b,20c,20dが穿設さ
れており、これらの光学的開口部20a,20b,20
c,20dから外部にLED光が放射される。
【0046】図3(b)に示されるように、遮光部材1
9の裏側には光学的開口部20b,20cの中間におい
て、発光素子を有する光源2が表面実装されている。光
源2の構成は実施の形態1と同様であり、1つの発光素
子3のみを透明エポキシ樹脂6で封止した小型のもので
あるため、表面実装時の200℃近い高温下においても
樹脂と金属の熱膨張率の差による熱歪の影響を殆ど受け
ることなく、極めて低い不良率で表面実装することがで
きる。
【0047】この光源2と対向して、遮光部材19から
離れた位置に、ポリカーボネート樹脂の凹状の表面にア
ルミニウム蒸着を施すことにより反射鏡18を形成した
反射基板17が配置されている。反射鏡18のうち反射
面18aは、光源2と光学的開口部20aとを2つの焦
点とする楕円の一部を光学的開口部20aの長手方向
(図3(a)のX方向)に延長した柱面形状を有してい
る。また、反射面18bは、光源2と光学的開口部20
bとを2つの焦点とする楕円の一部を光学的開口部20
bの長手方向に延長した柱面形状を有している。さら
に、反射面18cは、光源2と光学的開口部20cとを
2つの焦点とする楕円の一部を光学的開口部20cの長
手方向に延長した柱面形状を有しており、反射面18d
は、光源2と光学的開口部20dとを2つの焦点とする
楕円の一部を光学的開口部20dの長手方向に延長した
柱面形状を有している。
【0048】したがって、光源2から放射されて反射面
18aで反射された光は全て光学的開口部20aに集光
され、光学的開口部20aから外部に放射される。ま
た、光源2から放射されて反射面18bで反射された光
は全て光学的開口部20bに集光され、光学的開口部2
0bから外部に放射される。さらに、光源2から放射さ
れて反射面18cで反射された光は全て光学的開口部2
0cに集光されて光学的開口部20cから外部に放射さ
れ、光源2から放射されて反射面18dで反射された光
は全て光学的開口部20dに集光されて光学的開口部2
0dから外部に放射される。
【0049】ここで、光源2の光放射面6aは、実施の
形態1と同様に、楕円体形状の凸レンズの頂部を湾曲し
た柱面で楕円体の長径方向にカットした形状を有してい
る。このため、発光素子3から発せられ光放射面6aか
ら放射される光のY方向成分については斜め方向に屈折
されることになり、図3(b)に示されるように、光源
2の真下付近の反射鏡18には光があまり放射されない
ことになる。これによって、スリット状の光学的開口部
20a,20b,20c,20dから放射される光はZ
方向成分が大きいものとなり、ディスプレイとした場合
に垂直方向(Y方向)の光の拡がり角が狭くなってディ
スプレイとして好ましい光放射特性が得られる。
【0050】これに対して、X方向については、実施の
形態1と同様に楕円面の光放射面6aから発光素子3の
光が放射されるため、光が拡がって反射鏡18で反射さ
れ光学的開口部20a,20b,20c,20dのスリ
ット長さ一杯に反射光が放射される。これによって、デ
ィスプレイとした場合に水平方向(X方向)の光の拡が
り角が広くなってディスプレイとして好ましい光放射特
性が得られる。
【0051】さらに、外部からの入射光は、大半が遮光
部材9により吸収される。ごく一部光学的開口部20
a,20b,20c,20dを通過して入射する光は、
反射鏡18で反射されその後大半が吸収されるので外部
反射光は僅かである。このため点灯時には発光素子3か
らの光を有効に外部放射できる。一方で、光源2の消灯
時には擬似点灯や全体が白っぽく見えるダークノイズの
問題が生ぜず、点灯時と消灯時のコントラストの高い遮
光反射型LEDとなる。
【0052】また、図3(c)に示されるように、本実
施の形態2の遮光反射型LED11においても、本実施
の形態1と同様に3つの光源2R,2G,2BがX方向
に並んで遮光部材9の裏側に表面実装されている。即
ち、光の三原色を発光する赤色光源2R,緑色光源2
G,青色光源2BがX方向の中央に密に実装されてい
る。これによって、遮光反射型LED11は、各光源2
R,2G,2Bに供給する電力を制御することによっ
て、あらゆる色の光を放射することができ、フルカラー
ディスプレイに用いることができる。
【0053】また、発光素子を樹脂封止した状態である
3色の光源2R,2G,2Bでは、それぞれに用いられ
ている発光素子の光度及び色度のばらつき具合を、実装
する前に予め調べて選別しておくことが容易であるた
め、相性の良い3色の光源2R,2G,2Bを組み合わ
せて実装することが実用的に可能であり、フルカラーデ
ィスプレイにおける表示むらを著しく低減することがで
きる。さらに、反射鏡18は光源2と光学的開口部20
a,20b,20c,20dとをそれぞれ焦点とする楕
円の一部が光学的開口部20a,20b,20c,20
dの長手方向に沿って伸びた柱面形状であるため、複数
の光源2R,2G,2Bを長手方向に沿って配列するこ
とによって、軸ずれを起こすことがない。
【0054】さらに、図3(c)に示される柱面形状の
反射鏡18の両端面17aに照射された光は反射される
ことなく吸収されてしまうが、本実施の形態2の遮光反
射型LED11の光源2においても、凹状の反射鏡4c
によって光の照射される範囲を発光面に垂直な軸から約
70度の範囲内に絞っているため、これらの両端面17
aには光が照射されることはなく、発光素子3から発せ
られた光が無駄に消費されるのを防ぐことができる。さ
らには、柱面形状の反射鏡18だけでなく、柱面に垂直
な両端面17aにも反射鏡を備えたものとしても良い。
【0055】上記各実施の形態においては、光源2につ
いて発光素子3及び凹状の反射鏡4c等を光透過性材料
としての透明エポキシ樹脂6で封止した場合について説
明したが、必ずしも樹脂封止しなくても良い。また、透
明エポキシ樹脂6により形成される光放射面6aを楕円
体形状の凸レンズの頂部を湾曲した柱面で楕円体の長径
方向にカットした形状とした場合について説明したが、
光放射面としては、平坦面、発光素子を原点とする半球
面、楕円面を始めとして他にも種々の形状とすることが
できる。
【0056】また、上記各実施の形態においては、光源
2について発光素子3の周囲に凹状の反射鏡4cを設け
た場合について説明したが、必ずしも凹状の反射鏡4c
を設けなくても良い。
【0057】さらに、上記各実施の形態においては、封
止材料としての光透過性材料として透明エポキシ樹脂6
を使用した例について説明したが、その他にも透明シリ
コン樹脂を始めとして、硬化前の流動性、充填性、硬化
後の透明性、強度等の条件を満たすものであれば、どの
ような光透過性材料を用いても良い。
【0058】また、上記各実施の形態においては、光学
的開口部10a,10b,20a,20b,20c,2
0dをスリット状とした場合について説明したが、光学
的開口部はスリット状に限られず、反射鏡で集光された
光が通る形状とすれば良い。
【0059】また、上記各実施の形態においては、光学
的開口部10a,10b,20a,20b,20c,2
0dを貫通孔とした場合について説明したが、透明エポ
キシ樹脂やガラス等の光透過性材料で塞がれた孔とする
こともできる。また、スリット状の光学的開口部をそれ
ぞれ2本と4本設けた場合について説明したが、スリッ
ト状の光学的開口部の数は1本でも3本でも何本でも良
い。
【0060】さらに、上記各実施の形態においては、光
源2を表面実装する実装基板にスリット状の光学的開口
部を設けて遮光部材と兼用しているが、実装基板には光
学的開口部より大きな孔を開けておいて、遮光部材は別
に設ける構成とすることもできる。
【0061】また、上記各実施の形態においては、光源
2として光の三原色を発光する赤色光源2R,緑色光源
2G,青色光源2Bを実装した場合について説明した
が、光源の発光色はこれらの3色に限られず、また必ず
しも複数の発光色の光源としなくても良い。光源の数
も、1個でも何個でも構わない。
【0062】遮光反射型発光ダイオードのその他の部分
の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等につい
ても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる遮光反射型発光ダイオードは、発光素子を有する
光源と、前記光源に対向して設けられた反射鏡と、前記
反射鏡に外部から入射する光を制限する遮光部材とを具
備し、前記遮光部材は光学的開口部を有し、前記反射鏡
は前記光源から発し、前記反射鏡で反射した光が線状に
集光される柱面形状であり、線状に集光された光が前記
遮光部材の前記光学的開口部を通して外部放射されるも
のである。
【0064】ここで、「光学的開口部」は、貫通孔でも
良いし、光透過性材料で塞がれた孔であっても良い。
【0065】かかる構成の遮光反射型LEDにおいて
は、光源は1つの発光素子しか有さない小型のものであ
るので、樹脂封止されていたとしても樹脂と金属の熱膨
張率の差による熱歪の影響を殆ど受けることなく、した
がって極めて低い不良率で表面実装することができる。
また、光源として作成された段階で発光素子の光度及び
色度のばらつきを見ることができるので、遮光反射型L
ED内に複数の光源を実装する場合には、各発光素子の
光度及び色度の特性をみた上で相性の良い光源を組み合
わせることができ、したがってディスプレイとした場合
の表示むらを著しく低減することができる。さらに、各
光源の取り付け方を微調整することによって、各発光素
子間の配光特性の違いを打ち消して均一化することがで
きる。
【0066】このようにして、表面実装することがで
き、ディスプレイの表示むらを低減することができると
ともに、発光素子間の配光特性を均一化することができ
る遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0067】請求項2の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1の構成において、前記光学的開口
部は前記柱面形状の反射鏡による集光エリア相当の大き
さと形状であるものである。
【0068】これによって、請求項1に記載の効果に加
えて、光学的開口部は柱面形状の反射鏡による集光エリ
ア相当の大きさと形状であることから、外部からの光の
入射を遮光部材で防ぎつつ、外部放射効率を最大限に高
くすることができる。
【0069】請求項3の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1または請求項2の構成において、
前記光源は、前記発光素子の周囲に設けられた凹状の反
射鏡を有するものである。
【0070】したがって、請求項1または請求項2に記
載の効果に加えて、発光素子の発光面から発せられた光
は水平方向には拡散せず、発光面に垂直な軸から約70
度の範囲内に集中して照射される。このため、光源に対
向して設けられた反射鏡は、この発光面に垂直な軸から
約70度の範囲内に照射される光を反射すれば良いの
で、反射鏡の端部を光源から離して配置することがで
き、また反射鏡の設計自由度が増す。さらに、反射鏡が
柱面形状であることから、柱面の両端面に照射された光
は反射されずに吸収されてしまうが、発光素子の周囲に
凹状の反射鏡を設けることによって柱面の両端面には光
は照射されず、発光素子から発せられた光を無駄に消費
することがない。
【0071】このようにして、反射鏡の配置と設計の自
由度が増すとともに、発光素子から発せられた光を無駄
に消費することがない遮光反射型発光ダイオードとな
る。
【0072】請求項4の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの構
成において、前記光源は、前記発光素子と前記凹状の反
射鏡を封止するとともに、前記発光素子の発光面側に光
放射面を形成する光透過性材料を具備するものである。
【0073】かかる構成の遮光反射型LEDにおいて
は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の効果
に加えて、発光素子が光透過性材料で封止されているこ
とによって発光素子から発せられる光量が封止されてい
ない場合の約2倍になる。これによって、光源ひいては
遮光反射型LEDの光度が大幅に増加する。そして、発
光素子の発光面側に光放射面が形成されていることによ
って、発光素子の周囲に凹状の反射鏡が設けられている
場合に照射範囲が制限される発光素子から発せられる光
をさらに制御して照射範囲を制限することができる。こ
れによって、光源と対向して設けられた反射鏡の配置と
設計の自由度をさらに増すことができる。
【0074】このようにして、光度が大幅に増加すると
ともに反射鏡の配置と設計の自由度をさらに増すことが
できる遮光反射型LEDとなる。
【0075】請求項5の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項4の構成において、前記光放射面は
凸レンズであるものである。
【0076】かかる構成の遮光反射型LEDにおいて
は、発光素子の発光面側に凸レンズが形成されているこ
とによって、請求項4に記載の効果に加えて、発光素子
から発せられる光をさらに集光して照射範囲をより狭め
ることができる。これによって、光源と対向して設けら
れた反射鏡の端部を発光素子の発光面からさらに離すこ
とができるので、反射鏡の設計自由度をさらに増すこと
ができる。
【0077】このようにして、光源から照射される光の
範囲をさらに狭めることによって反射鏡の配置と設計の
自由度をさらに増すことができる遮光反射型LEDとな
る。
【0078】請求項6の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項4または請求項5の構成において、
前記光放射面は柱面形状の反射鏡の長手方向に略垂直な
方向に長径方向が向いた楕円体凸レンズの頂き部分を湾
曲した柱面で前記長径方向にカットした形状であるもの
である。
【0079】このため、請求項4または請求項5に記載
の効果に加えて、発光素子から発せられた光は楕円体凸
レンズの長径方向については全て斜め方向に光放射面か
ら放射されることになり、光源の真下付近の反射鏡には
光が放射されないことになる。これによって、スリット
状の光学的開口部から放射される光は光学的開口部に対
して垂直な方向に向かう光が多くなり、ディスプレイと
した場合に垂直方向の光の拡がり角が狭くなってディス
プレイとして好ましい光放射特性が得られる。これに対
して、反射鏡の長手方向については楕円面の光放射面か
ら発光素子の光が放射されるため、光が拡がって反射鏡
で反射され光学的開口部の長さ一杯に反射光が放射され
る。これによって、ディスプレイとした場合に水平方向
の光の拡がり角が広くなってディスプレイとして好まし
い光放射特性が得られる。
【0080】このようにして、ディスプレイとしたとき
に垂直方向、水平方向ともに好ましい光放射特性が得ら
れる遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0081】請求項7の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構
成において、前記光源は複数個であり、該複数の光源は
前記柱面形状の反射鏡の軸方向に沿って配列されている
ものである。
【0082】請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記
載の効果に加えて、このように複数の光源が柱面形状の
反射鏡の軸方向に沿って配列されているため、これら複
数の光源は互いに軸ずれを起こすことがない。
【0083】このようにして、反射型発光ダイオードに
おいて複数の光源を搭載しても互いに軸ずれを起こすこ
とがない遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0084】請求項8の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構
成において、前記光源は複数個であり、異なる複数色の
光を発する光源を備えるものである。
【0085】かかる構成を有する遮光反射型LEDにお
いては、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の
効果に加えて、異なる複数色の光を発する複数個の光源
を備えているため、複数色が混色されて外部放射される
ことになる。この場合、軸ずれと配光特性の違いによる
色むらが生ずる心配があるが、これら複数個の光源を柱
面形状の反射鏡の軸方向に沿って配列することによっ
て、軸ずれを起こすことがない。また、各光源の取り付
け方を微調整することによって、各発光素子間の配光特
性の違いを打ち消して配光特性を均一化することができ
るので、色むらが生ずることもない。
【0086】このようにして、異なる複数色の光源を備
える反射型発光ダイオードにおいても軸ずれと色むらを
起こす心配のない遮光反射型発光ダイオードとなる。
【0087】請求項9の発明にかかる遮光反射型発光ダ
イオードは、請求項1乃至請求項8のいずれか1つの構
成において、前記光源は、赤色発光素子を有する赤色光
源と、緑色発光素子を有する緑色光源と、青色発光素子
を有する青色光源であるものである。
【0088】かかる構成を有する遮光反射型LEDにお
いては、請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の
効果に加えて、光の三原色を発光する3つの光源を有し
ているため、各光源に供給する電力を変化させることに
よってあらゆる色の発光が可能な遮光反射型LEDとな
り、これを複数個基板上に配置することによってフルカ
ラーディスプレイを構成することができる。そして、光
源は1つの発光素子しか有さない小型のものであるの
で、樹脂封止されていたとしても樹脂と金属の熱膨張率
の差による熱歪の影響を殆ど受けることなく、極めて低
い不良率で表面実装することができる。また、発光素子
を樹脂封止した状態である光源として作成された段階で
は、それぞれに用いられている発光素子の光度及び色度
のばらつき具合を、実装する前に予め調べて選別してお
くことが容易であるため、3色の発光素子の光度及び色
度の特性をみた上で相性の良い光源を組み合わせて実装
することが実用的に可能であり、フルカラーディスプレ
イの表示むらを著しく低減することができる。さらに、
各光源の取り付け方を微調整することによって、各発光
素子間の配光特性の違いを打ち消して均一化することが
できる。
【0089】このようにして、フルカラーディスプレイ
を構成することができて表面実装することができ、ディ
スプレイの表示むらを低減することができるとともに、
発光素子間の配光特性を均一化することができる遮光反
射型発光ダイオードとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は本発明の実施の形態1にかかる
遮光反射型発光ダイオードの構成を示す平面図、(b)
はY方向に沿って破断した縦断面図、(c)はX方向に
沿って破断した縦断面図である。
【図2】 図2(a)は本発明の実施の形態1にかかる
遮光反射型発光ダイオードの光源の構成を示す平面図、
(b)はY方向に沿って破断した縦断面図、(c)はX
方向に沿って破断した縦断面図である。
【図3】 図3(a)は本発明の実施の形態2にかかる
遮光反射型発光ダイオードの構成を示す平面図、(b)
はY方向に沿って破断した縦断面図、(c)はX方向に
沿って破断した縦断面図である。
【図4】 図4(a)は従来の多色LEDの全体構成を
示す平面図、(b)は縦断面図である。
【符号の説明】
1,11 遮光反射型発光ダイオード 2 光源 2B 青色光源 2G 緑色光源 2R 赤色光源 3 発光素子 4c 凹状の反射鏡 6 光透過性材料 6a 光放射面 8,18 反射鏡 9,19 遮光部材 10a,10b,20a,20b,20c,20d 光
学的開口部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C094 AA01 AA03 AA16 BA25 CA24 ED15 5F041 AA14 DB09 DC07 EE11 EE23 EE24 FF01 5G435 AA01 BB04 CC12 FF07 FF13 GG02 GG26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子を有する光源と、前記光源に対
    向して設けられた反射鏡と、前記反射鏡に外部から入射
    する光を制限する遮光部材とを具備し、 前記遮光部材は光学的開口部を有し、 前記反射鏡は前記光源から発し、前記反射鏡で反射した
    光が線状に集光される柱面形状であり、線状に集光され
    た光が前記遮光部材の前記光学的開口部を通して外部放
    射されることを特徴とする遮光反射型発光ダイオード。
  2. 【請求項2】 前記光学的開口部は前記柱面形状の反射
    鏡による集光エリア相当の大きさと形状であることを特
    徴とする請求項1に記載の遮光反射型発光ダイオード。
  3. 【請求項3】 前記光源は、前記発光素子の周囲に設け
    られた凹状の反射鏡を有することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の遮光反射型発光ダイオード。
  4. 【請求項4】 前記光源は、前記発光素子と前記凹状の
    反射鏡を封止するとともに、前記発光素子の発光面側に
    光放射面を形成する光透過性材料を具備することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の遮
    光反射型発光ダイオード。
  5. 【請求項5】 前記光放射面は凸レンズであることを特
    徴とする請求項4に記載の遮光反射型発光ダイオード。
  6. 【請求項6】 前記光放射面は柱面形状の反射鏡の長手
    方向に略垂直な方向に長径方向が向いた楕円体凸レンズ
    の頂き部分を湾曲した柱面で前記長径方向にカットした
    形状であることを特徴とする請求項4または請求項5に
    記載の遮光反射型発光ダイオード。
  7. 【請求項7】 前記光源は複数個であり、該複数の光源
    は前記柱面形状の反射鏡の軸方向に沿って配列されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1
    つに記載の遮光反射型発光ダイオード。
  8. 【請求項8】 前記光源は複数個であり、異なる複数色
    の光を発する光源を備えるものであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の遮光反射
    型発光ダイオード。
  9. 【請求項9】 前記光源は、赤色発光素子を有する赤色
    光源と、緑色発光素子を有する緑色光源と、青色発光素
    子を有する青色光源であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8のいずれか1つに記載の遮光反射型発光ダイ
    オード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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