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JP2003002356A - 包装資材、包装体および包装装置 - Google Patents

包装資材、包装体および包装装置

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Publication number
JP2003002356A
JP2003002356A JP2001190737A JP2001190737A JP2003002356A JP 2003002356 A JP2003002356 A JP 2003002356A JP 2001190737 A JP2001190737 A JP 2001190737A JP 2001190737 A JP2001190737 A JP 2001190737A JP 2003002356 A JP2003002356 A JP 2003002356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating material
content
coating
package
packaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001190737A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Marudate
和広 円舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2001190737A priority Critical patent/JP2003002356A/ja
Publication of JP2003002356A publication Critical patent/JP2003002356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動充填機械による容器などへの充填作業が
し易く、しかも包装体同士の融着を防止することができ
る包装体を提供しうる包装資材を提供すること。 【解決手段】 内容物4を被覆して包装するための包装
資材2であって、低融着性の表面222を有する第1被
覆材22と、この第1被覆材22と接合された高吸着性
の表面242を有する第2被覆材24とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムベールなどの
各種内容物の包装に好適な包装資材、包装体および包装
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】合成ゴムは、最終工程において、直方体
状のベールに成型された後、異物などの混入を防止した
り、ベール同士の密着または融着を防止するために、プ
ラスチックフィルムで包装してゴムベール包装体とした
後、そのまま、あるいは紙袋などに入れて所定の容器に
充填し、保存または運搬に供される。
【0003】プラスチックフィルムを剥離していない状
態でのゴムベール(ゴムベール包装体)を用いてゴム組
成物の混練を行う際に、混練中の温度で溶融困難な溶融
温度を有するプラスチックフィルムを使用すると、分散
不良を生じやすい。そこで、ゴムベールの包装に用いる
プラスチックフィルムとしては、一般に、融点約110
℃、軟化点約90℃程度の低密度ポリエチレン(LDP
E)が使用されている。
【0004】一方、ゴムベールを、プラスチックフィル
ムで包装された包装体の状態で容器に充填する場合に
は、通常、5〜8段程度に積み上げられる。しかしなが
ら、容器に充填される際のゴムベールは、通常、40〜
85℃程度の温度になっているので、短時間の保存によ
っても容器内の上下方向に隣接するゴムベールを包装し
ているLDPEフィルム同士が密着または融着して、そ
の後の解梱作業が著しく困難になる場合がある。
【0005】また、容器内へのゴムベール包装体の充填
作業は、合成ゴム製造における生産性の改善、および人
手による作業を極力軽減するため、近年、自動充填機械
を用いて行われるようになってきている。具体的には、
たとえば、減圧状態にできる吸着パッドとアームとを有
する自動充填機械を用い、プラスチックフィルムで包装
された合成ゴムベールを吸着パッドで吸着し、容器内へ
搬送して充填するようにしている。この際に、吸着不良
が生ずると、吸着不良品として別途、人手によって容器
内に充填する必要を生じ、作業効率を著しく低下させて
しまう。
【0006】合成ゴムベール用の包装フィルムとして
は、種々の提案が為されている。たとえば、特開平2−
147335号公報では、特定量の遊離剤を含有し、表
面が微小型押しされた艶消し状のポリオレフィンフィル
ムが開示されている。このようなフィルムで包装したゴ
ムベールは、一定期間保存後のプラスチックフィルム同
士が融着し難く、また使用前にプラスチックフィルムを
剥離しやすい点で優れているが、自動充填機械による充
填作業時に吸着不良を生じやすく、その結果、余分な人
手による容器内への充填作業を必要とする問題がある。
【0007】また、特開平5−337944号公報で
は、予め滑剤を練りこんだプラスチックフィルムが開示
されている。このようなフィルムでは、滑剤含有量が比
較的少ないと、充填する際の合成ゴムベール温度が高く
なった際にフィルム同士が融着し易くなるといった不都
合を生じうる。一方、逆に滑剤量を多くすると、フィル
ム同士が融着し難いものの、合成ゴム以外の成分が多量
に混入することを防止するために、薄いフィルムを製造
することが困難となり、製造コストに影響を与えうる。
しかも滑剤量が多くなると、積み重ねた際にベールが滑
りやすくなり、その結果、荷崩れが発生したりするの
で、合成ゴムの種類や製造条件の変化に合わせて、プラ
スチックフィルムの種類を変更しなければならないとい
った問題を生じうる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自動
充填機械による容器などへの充填作業がし易く、しかも
包装体同士の融着を防止することができる包装体、該包
装体を提供しうる包装資材、および該包装体の包装装置
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る包装資材は、内容物を被覆して包装す
るための包装資材であって、低融着性の表面を有する第
1被覆材と、この第1被覆材と接合された、高吸着性の
表面を有する第2被覆材とを、有する。
【0010】本発明に係る包装体は、内容物を包装資材
で被覆して包装してある包装体であって、前記包装資材
が、前記内容物の第1面を被覆しており、前記内容物に
対して外側に低融着性の表面を有する第1被覆材と、前
記内容物の第1面とは内容物について反対側の第2面を
被覆しており、前記内容物に対して外側に高吸着性の表
面を有する第2被覆材とを、有する。
【0011】本発明に係る包装装置は、第1被覆材の低
融着性の表面と第2被覆材の高吸着性の表面とが内容物
に対して外側に配置されるように、前記第1被覆材と前
記第2被覆材との各一部同士を接合して形成された第1
接合部に向けて、前記第1被覆材と前記第2被覆材との
間に内容物を供給する内容物供給手段と、前記第1被覆
材で前記内容物の第1面を被覆し、前記第2被覆材で前
記内容物の第1面とは内容物について反対側の第2面を
被覆する被覆手段と、前記内容物の供給方向に沿う、前
記第1被覆材の端部と第2被覆材の端部とを接合して第
2接合部と第3接合部とを形成する第1接合手段と、前
記第1被覆材と前記第2被覆材との前記各一部とは各被
覆材について反対側の各一部同士を接合して第4接合部
を形成する第2接合手段とを有する。
【0012】前記第2接合手段には、前記第4接合部の
一部を切断可能な切断手段が内蔵してあることが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
る包装資材および包装体の概略斜視図、図2(A)は図
1のIIA−IIA線に沿う断面図、図2(B)は図1のIIB
−IIB線に沿う断面図、図3(A)および図3(B)は
本発明の一実施形態に係る包装体の製造方法の一工程を
示す概略正面図、図4(A)〜図4(C)は図3(B)
の続きの工程を示す概略右側面図、図5(A)〜図5
(C)は図4(C)の続きの工程を示す概略正面図、図
6は本発明の一実施形態に係る包装体の充填方法を説明
するための概略断面図である。
【0014】図1に示すように、本発明の一実施形態に
係る包装体6は、内容物4を包装資材2で被覆して包装
されている。
【0015】内容物4としては、本発明では特に限定さ
れないが、好ましくはエラストマー材料で構成される。
エラストマー材料としては、たとえば、天然ゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(B
R)、イソプレンゴム(IR)、ニトリルブタジエンゴ
ム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)などのジエン
系ゴム、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレン
−ジエンターポリマーゴム(EPDM)、アクリルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、フッ素ゴムな
どのオレフィン系ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴ
ム、多硫化ゴムなどが挙げられる。
【0016】内容物4の種類、形状、大きさなどは、特
に限定されないが、本実施形態では内容物4をたとえば
IRなどのゴムベールで構成してある。内容物4の形状
としては、たとえば直方体状や立方体状などの方形状が
挙げられる。内容物4が方形状である場合の寸法は、た
とえば、幅W(300〜400mm)×長さL(600
〜800mm)×高さH(100〜300mm)程度と
すればよい。
【0017】本発明の一実施形態に係る包装資材2は、
第1被覆材22と第2被覆材24とからなり、これらの
両被覆材22,24で内容物4を上下から挟み込んで覆
い込み、両被覆材22,24の四周辺部で接合して構成
される。
【0018】図2(A)および図2(B)に示すよう
に、第1被覆材22の内容物4に対向する面とは反対面
には、低融着性の表面222が形成してある。ここで、
「低融着性」とは、他の部材(たとえば第2被覆材2
4)と接触させた際に融着し難い特性を意味しており、
このような作用を発揮できるならば、その態様の如何は
問わない。低融着性の表面222は、たとえば、第1被
覆材22の表面が非平滑になるような処理を施すことに
より達成される。第1被覆材22の表面を非平滑処理す
る方法は、特に限定されず、たとえば、サンドブラスト
法やエンボス法などの物理的加工方法によっても良い
し、あるいはマット剤などの各種添加剤が添加された塗
料を第1被覆材22にコーティングなどしてマット層を
形成する方法によっても良い。中でも、エンボス加工す
ることで第1被覆材22の表面を非平滑処理したものを
用いることが好ましい。エンボスの形状は、麻目、梨
地、正方形、長方形、菱形などから適宜選択される。ま
たエンボスの繰り返し間隔は、任意に選択できるが、1
cmあたり5〜50個が好ましく、10〜30個がより
好ましい。
【0019】第2被覆材24の内容物4に対向する面と
は反対面には、高吸着性の表面242が形成してある。
ここで、「高吸着性」とは、他の部材(たとえば自動充
填機械などの充填手段に備えられた吸着パッドなどの吸
着手段)と接触させた際に吸着され易い特性を意味して
おり、このような作用を発揮できるならば、その態様の
如何は問わない。高吸着性の表面242は、たとえば、
第2被覆材24の表面が平滑になるような処理を施すこ
とにより達成される。ただし、この処理を施すことは必
ずしも必要ではなく、たとえば、通常の平滑な原反材料
(たとえばプラスチックフィルム)をそのまま用いても
よい。この他に、第2被覆材24の表面を平滑処理する
方法は、特に限定されず、たとえば、カレンダー法など
の物理的加工方法によっても良いし、あるいは各種塗料
を第2被覆材にコーティングなどして塗膜を形成する方
法によっても良い。ただし、経済性などの点では、通常
の平滑な原反材料を用いることが好ましい。
【0020】なお、第1被覆材22および第2被覆材2
4の内容物4に対向する面には、いかなる表面が形成し
てあっても良いが、第2被覆材24の内容物4に対向す
る面は、内容物4との密着性に優れる表面、たとえば平
滑な表面であることが好ましい。
【0021】第1被覆材22の厚みは、特に限定されな
いが、好ましくは10〜200μm、より好ましくは3
0〜150μm程度とすればよい。第2被覆材24の厚
みは、特に限定されないが、好ましくは10〜100μ
m、より好ましくは30〜60μm程度とすればよい。
【0022】第1被覆材22および第2被覆材24を構
成する材質は、特に限定されず、たとえば、エチレン−
塩化ビニルコポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマ
ー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ノル
ボルネン樹脂、フッ素系プラスチック、ポリアミド(P
A)、ポリアリレート、1,2ポリブタジエン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポ
リカーボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリ
サルホン、ポリビニルアルコール、ポリフェニレンエー
テル、ポリフェニレンサルファイド、ポリブタジエン、
ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリメ
チルペンテン、ポリメチルメタクリレートなどの(共)
重合体が挙げられ、これらの1種または2種以上で構成
したものであってもよい。中でも、経済性、供給安定性
等の観点からは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフィンで構成してあることが好ましい。内容物
がエラストマー材料である場合、包装体をそのまま混練
できるという利点から、材質として融点が90〜120
℃である(共)重合体が好ましく、中でも融点が105
〜115℃の低密度ポリエチレンがより好ましい。第1
被覆材22および第2被覆材24は、たとえば上記材質
で構成される単層構造であっても良いし、あるいは異種
のポリマー層を有するなど複層構造であっても良い。第
1被覆材22および第2被覆材24には、本発明の目的
を損なわない範囲で滑剤などの各種添加剤が添加してあ
ってもよい。
【0023】このような包装体6は、たとえば、第1被
覆材22の低融着性の表面222が内容物4に対して外
側に配置されるように第1被覆材22で内容物4の第1
面(たとえば下面)を被覆する工程と、第2被覆材24
の高吸着性の表面242が内容物4に対して外側に配置
されるように第2被覆材24で内容物4の第1面とは反
対側の第2面(たとえば上面)を被覆する工程と、第1
被覆材22および第2被覆材22を接合する工程とを有
する製造方法により製造することができる。
【0024】以下に、包装体6の製造方法の一例を説明
する。まず、図3(A)に示すように、低融着性の表面
222(図2(A)および図2(B)参照)が内容物4
に対して外側に配置されるようにロール巻きされた第1
原反ロール221から第1被覆材22を引き出し、高吸
着性の表面242(図2(A)および図2(B)参照)
が内容物4に対して外側に配置されるようにロール巻き
された第2原反ロール241から第2被覆材24を引き
出す。
【0025】次いで、第1被覆材22と第2被覆材24
との所定位置(本実施形態では、第1被覆材22の一端
部22aと、第2被覆材24の一端部24aと)を仮合
わせし、第1コンベア(内容物供給手段)25によって
供給される内容物4の進行方向Xに対する垂直方向に沿
って線シールして第1接合部26を形成する。本発明に
おける端部とは、被覆材の末端部のみを指すものではな
く、被覆材末端の周辺部を含むものである。第1接合部
26の形成方法は、特に限定されず、たとえば図5
(A)〜図5(C)に示すような第2接合装置54を用
いて形成してもよい。その一構成例は後述する。
【0026】次いで、図3(B)に示すように、内容物
4を第1接合部26に向けて移動させ、第1被覆材22
と第2被覆材24との間に供給し、内容物4の前方側端
部を第1接合部26の内側に接触させる。さらに第2コ
ンベア(内容物供給手段、被覆手段)27を稼働させて
内容物4を進行方向Xに移動させると、これとともに両
被覆材22,24も進行方向Xに前進していく。これに
より、第1被覆材22によって内容物4の第1面として
の下面42が被覆され、第2被覆材24によって内容物
4の第2面としての上面44が被覆される(被覆手
段)。
【0027】次いで、図4(A)〜図4(C)に示すよ
うに、内容物4の上下面42,44(図3(B)参照)
をそれぞれ被覆している両被覆材22,24の進行方向
Xに平行に沿う、第1被覆材22の端部22b、22c
と、第2被覆材24の端部24b、24cとを、内容物
4の進行方向Xに沿ってそれぞれ線シールして第2接合
部28と第3接合部30とを形成する。第2接合部28
および第3接合部30は、たとえば、一対の第1接合装
置(第1接合手段)50,52を用いて形成することが
できる。本実施形態では、第1接合装置50,52は、
いずれも上下動自在な第1上部シーラー502,522
と、これらの第1上部シーラー502,522を受ける
上下動自在な第1下部シーラー504,524とを有
し、これらの第1上下部シーラー502,522,50
4,524にて、両被覆材22,24を上下から挟持し
て加熱し、両被覆材22,24の端部を線シールするこ
とができる。
【0028】次いで、図5(A)〜図5(C)に示すよ
うに、第1被覆材22と第2被覆材24との前記各一端
部22a,24aとは反対側の各一端部同士を接合して
第4接合部32を形成する。なお、図5(C)に示すよ
うに、第4接合部32を形成すると同時に、第4接合部
32の一部を切断して次の第1接合部26aを形成する
ことが好ましい。このようにすると、連続して内容物4
を供給することができ、包装効率が向上するからであ
る。このように第4接合部32を形成するとともに、次
の第1接合部26を形成するには、たとえば第2接合装
置(第2接合手段)54を用いることが好ましい。本実
施形態では、第2接合装置54は、上下動自在な上部シ
ール部542と、この上部シール部542を受ける上下
動自在な下部シール部544とを有する。これらの上下
部シール部542,544は、少なくとも上下一対のシ
ーラーを有していれば、その機能を果たす。しかしなが
ら、本実施形態では、上部シール部542は、上下動自
在な切断手段542aを挟みつつ、所定の間隔で配置さ
れ、内容物4の進行方向Xに対して垂直方向に沿って延
び、しかも上下動自在な一対の第2上部シーラー542
b、542cを有する。下部シール部544は、所定の
間隔で配置され、内容物4の進行方向Xに対して垂直方
向に沿って延び、しかも上下動自在な一対の第2下部シ
ーラー544b、544cを有する。
【0029】このような第2接合装置54を用いて、第
4接合部32および次の第1接合部26aを形成する場
合を説明すると、第2上下部シーラー542b,542
c,544b,544cにて、両被覆材22,24を上
下から挟持して加熱し、両被覆材22,24の前記各一
端部22a,24aとは反対側の各一端部同士を線シー
ルした後、切断手段542aを下降させることにより、
第4接合部32の一部を切断して第4接合部32および
次の第1接合部26aを形成することができる。
【0030】なお、第4接合部32の形成は、上述した
第2接合部28および第3接合部30の形成と略同時に
行っても良い。
【0031】このようにして製造された包装体6は、通
常、所定の容器内に充填されて、保管または搬送に供さ
れる。容器内での充填段数、配列などは、容器の大きさ
その他の事情を考慮して適宜決定すればよい。包装体6
の充填方法は、特に限定されないが、たとえば、図6に
示すように、第1の内容物4aの下面を被覆しており、
この第1の内容物4aに対して外側に低融着性の表面2
22aを有する第1被覆材22aを、第2の内容物4b
の上面を被覆しており、この第2の内容物4bに対して
外側に高吸着性の表面242bを有する第2被覆材24
bに対向させて、第1の内容物4aの包装体6aを、第
2の内容物4bの包装体6b上に積み重ねることが好ま
しい。この場合において、第1の内容物4aの上面を被
覆しており、この第1の内容物4aに対して外側に高吸
着性の表面242aを有する第2被覆材24aを吸着し
た状態で、第1の内容物4aの包装体6aを、第2の内
容物4bの包装体6b上に積み重ねることがより好まし
い。吸着した状態で、包装体6aを包装体6bの上に積
み重ねるには、たとえば、吸着パッドなどの吸着手段を
備える自動充填装置などを用いればよい。
【0032】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0033】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0034】実施例1 まず、温度75℃のポリイソプレンゴム(ニポールIR
2200、日本ゼオン社製、形状:直方体、サイズ:幅
W350mm×長さL700mm×高さH180mm)
のベールの下面を第1フィルムで被覆し、ベールの上面
を第2フィルムで被覆して300個のゴムベール包装体
を得た。
【0035】なお、第1フィルムとしては、メルトイン
デックス(MI)がE条件で2.2〜2.8g/10m
in.、密度が0.924g/cm、融点が109
℃のLDPEで構成され、厚さが45μmである平滑な
表面を有するフィルムに、20個/cmの繰り返しパタ
ーンの麻目(あさめ)エンボス加工を施したLDPEエ
ンボスフィルムを使用した。エンボス加工後のフィルム
の厚さは80μmであった。第2フィルムとしては、第
1フィルムと同様のLDPEで構成されるが、エンボス
加工が施されていないLDPEフィルムを使用した。
【0036】容器内に、得られたゴムベール包装体の第
1フィルムを下面側に配置した状態で、長手方向に2
列、幅方向に3列のいわゆる川の字型に並べ、これを5
段に積み重ねて充填した。
【0037】ゴムベール包装体を積み重ねていく際に吸
着性の評価を行った。吸着性は、内径200mmの吸着
パッドが2基設置されている吸着パッド式自動積み込み
ロボットを用い、エアコンプレッサーにて2つの吸着パ
ッドを通じて、ゴムベール包装体の上面側を被覆してい
る第2フィルムを減圧吸着した場合に、−400mmH
g(ゲージ圧)以下の減圧度を吸着開始より1.5秒以
内に到達できるか否かにより評価した。そして、1.5
秒以内に所定の減圧度に到達できなければ、吸着不良と
みなした。その結果、吸着不良は全く発生せず、容器へ
の充填作業を全て自動で行うことができた。なお、通
常、吸着不良をみなされたゴムベール包装体は、排出コ
ンベアにて自動排出され、手作業による積み込みが行わ
れるので、作業性が著しく低下してしまう。
【0038】また、積み込んでから2週間経過後に、保
存性の評価を行った。保存性は、容器内での上下に近接
するゴムベール包装体同士がどの程度密着しているか否
かにより評価した。その結果、ゴムベール包装体同士の
密着は全く発生していなかった。
【0039】比較例1 第2フィルムとして、第1フィルムと同様の、麻目エン
ボス加工が施されたLDPEエンボスフィルムを使用し
た以外は、実施例1と同様にしてゴムベール包装体を得
た。そして、得られたゴムベール包装体を用い、実施例
1と同様の吸着性および保存性の評価を行った。その結
果、保存性では、ゴムベール包装体同士の密着は全く発
生していなかった。しかし、吸着性では、6個のゴムベ
ール包装体に対して吸着パッドの吸着不良が生じ、ロボ
ットによる自動積み込みができなかった。このため、こ
の6個のゴムベール包装体については、人力による手作
業での積み込みを余儀なくされた。この点で、実施例1
の優位性が確認できた。
【0040】比較例2 第1フィルムとして、第2フィルムと同様のエンボス加
工が施されていないLDPEフィルムを使用した以外
は、実施例1と同様にしてゴムベール包装体を得た。そ
して、得られたゴムベール包装体を用い、実施例1と同
様の吸着性および保存性の評価を行った。その結果、吸
着性では、吸着不良は全く発生せず、容器への充填作業
を全て自動で行うことができた。しかし、保存性では、
下から1〜3段目のゴムベール包装体の20〜30%
に、ゴムベール包装体同士の密着が確認された。この点
で、実施例1の優位性が確認できた。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、自動充填機械による容器などへの充填作業がし易
く、しかも包装体同士の融着を防止することができる包
装体、該包装体を提供しうる包装資材、および該包装体
の包装装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る包装資材お
よび包装体の概略斜視図である。
【図2】 図2(A)は図1のIIA−IIA線に沿う断面
図、図2(B)は図1のIIB−IIB線に沿う断面図であ
る。
【図3】 図3(A)および図3(B)は本発明の一実
施形態に係る包装体の製造方法の一工程を示す概略正面
図である。
【図4】 図4(A)〜図4(C)は図3(B)の続き
の工程を示す概略右側面図である。
【図5】 図5(A)〜図5(C)は図4(C)の続き
の工程を示す概略正面図である。
【図6】 図6は本発明の一実施形態に係る包装体の充
填方法を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
6,6a,6b… 包装体 4,4a,4b… 内容物 2… 包装資材 22,22a… 第1被覆材 221… 第1原反ロール 222,222a… 低融着性の表面 24,24b… 第2被覆材 241… 第2原反ロール 242,242a,242b… 高吸着性の表面 25… 第1コンベア 26,26a… 第1接合部 27… 第2コンベア 28… 第2接合部 30… 第3接合部 32… 第4接合部 50,52… 第1接合装置 502,522… 第1上部シーラー 504,524… 第1下部シーラー 54… 第2接合装置 542… 上部シール部 544… 下部シール部 542a… 切断手段 542b,542c… 第2上部シーラー 544b、544c… 第2下部シーラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB99 BA31A BB14A CA24 EA06 GD10 3E075 BA42 CA02 DD13 DD32 DD44 DD46 DE25 GA04 3E086 AD13 BA15 BA46 BB51 BB58 CA40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を被覆して包装するための包装資
    材であって、 低融着性の表面を有する第1被覆材と、 この第1被覆材と接合された、高吸着性の表面を有する
    第2被覆材とを、有する包装資材。
  2. 【請求項2】 第1被覆材の表面がエンボス加工されて
    おり、第2被覆材の表面が平滑である請求項1に記載の
    包装資材。
  3. 【請求項3】 内容物を包装資材で被覆して包装してあ
    る包装体であって、前記包装資材が、 前記内容物の第1面を被覆しており、前記内容物に対し
    て外側に低融着性の表面を有する第1被覆材と、 前記内容物の第1面とは内容物について反対側の第2面
    を被覆しており、前記内容物に対して外側に高吸着性の
    表面を有する第2被覆材とを、有する包装体。
  4. 【請求項4】 内容物がエラストマー材料である請求項
    3に記載の包装体。
  5. 【請求項5】 第1被覆材の低融着性の表面と第2被覆
    材の高吸着性の表面とが内容物に対して外側に配置され
    るように、前記第1被覆材と前記第2被覆材との各一部
    同士を接合して形成された第1接合部に向けて、前記第
    1被覆材と前記第2被覆材との間に内容物を供給する内
    容物供給手段と、 前記第1被覆材で前記内容物の第1面を被覆し、前記第
    2被覆材で前記内容物の第1面とは内容物について反対
    側の第2面を被覆する被覆手段と、 前記内容物の供給方向に沿う、前記第1被覆材の端部と
    第2被覆材の端部とを接合して第2接合部と第3接合部
    とを形成する第1接合手段と、 前記第1被覆材と前記第2被覆材との前記各一部とは各
    被覆材について反対側の各一部同士を接合して第4接合
    部を形成する第2接合手段とを、有する包装装置。
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