[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2003094449A - Frp構造体の製造方法 - Google Patents

Frp構造体の製造方法

Info

Publication number
JP2003094449A
JP2003094449A JP2001293906A JP2001293906A JP2003094449A JP 2003094449 A JP2003094449 A JP 2003094449A JP 2001293906 A JP2001293906 A JP 2001293906A JP 2001293906 A JP2001293906 A JP 2001293906A JP 2003094449 A JP2003094449 A JP 2003094449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
reinforcing fiber
fiber base
frp structure
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001293906A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunei Sekido
俊英 関戸
Akihiko Kitano
彰彦 北野
Yasuhiro Tsuchiya
泰広 土屋
Yuichi Takano
雄一 高野
Hiroyuki Koyama
広幸 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toray Industries Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001293906A priority Critical patent/JP2003094449A/ja
Publication of JP2003094449A publication Critical patent/JP2003094449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/40Weight reduction

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短い成形サイクルにて、形状の自由度が高く
複雑な形状部を有するものであっても優れた品質をもっ
て、かつ、高い物性を発現させつつ、一体成形すること
ができる、FRP構造体の製造方法を提供する。 【解決手段】 膨張可能な中子に強化繊維基材をレイア
ップするFRP構造体の製造方法であって、前記中子の
膨張に追従するように隣接する強化繊維基材を摺動可能
にオーバラップすることを特徴とする、FRP構造体の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRP構造体の製
造方法に関し、とくに飛行機胴体や車両ボデー、船舶胴
体等の構造体を、FRPにより効率よく一体成形できる
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば小型、中型飛行機の
胴体を、軽量で高い剛性を有するFRPで成形すること
が検討されている。従来の代表的な成形方法として、フ
ィラメントワインディング方式と、プリプレグを用いて
成形するプリプレグ方式とが知られている。
【0003】ところが、飛行機胴体のような比較的大型
の構造体をFRPで成形する場合、フィラメントワイン
ディング方式においては、成形に長時間を要するため成
形サイクルが長くなってコストアップとなる、成形品の
表面品位の向上に限界があり、品質上の問題が残る、強
化繊維のフィラメントを巻き付けることのできる形状に
限界があり、複雑な形状を有する部位の成形が困難であ
る、等の問題がある。
【0004】また、プリプレグ方式においては、成形の
ために高温炉やオートクレーブが必要となるため、やは
りコスト高になる、分割したプリプレグを配置後成形す
る方式となるので、プリプレグ間で強化繊維が不連続と
なり、成形品の物性が、連続した強化繊維を用いた場合
よりも弱くなったり不安定になったりする、等の問題が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、短い成形時間、つまり短い成形サイクルにて、形状
の自由度が高く複雑な形状部を有するものであっても優
れた品質をもって、かつ、高い物性を発現させつつ、一
体成形することができる、FRP構造体の製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るFRP構造体の製造方法は、膨張可能
な中子に強化繊維基材をレイアップするFRP構造体の
製造方法であって、前記中子の膨張に追従するように隣
接する強化繊維基材を摺動可能にオーバラップすること
を特徴とする方法からなる。
【0007】このFRP構造体の製造方法においては、
上記隣接する強化繊維基材同士のオーバラップが、熱で
軟化溶融することにより固定解除可能な固着剤によって
固定されることが好ましい。また、上記膨張可能な中子
は、膨張前に強化繊維基材を含むプリフォームを保持可
能な嵌合部を有することが好ましい。中子は、たとえば
熱可塑性樹脂で作製することができる。造方法。
【0008】このような本発明に係るFRP構造体の製
造方法は、FRP製飛行機胴体やFRP製車両ボデー、
FRP製船舶胴体などの製造に適用でき、中でも、小
型、中型の飛行機の胴体をFRPにて作製する場合に好
適である。
【0009】FRP構造体としてFRP製飛行機胴体を
製造する場合には、たとえば、飛行機胴体成形用の中子
に、強化繊維基材を含むフレーム用プリフォームをレイ
アップするとともに外皮用強化繊維基材をレイアップ
し、レイアップされた中子を金型のキャビティ内にセッ
トし、金型を加熱し、キャビティ内の吸引または/およ
び中子内部の加圧により中子をキャビティ内面方向に膨
張させた後、キャビティ内に樹脂を注入して硬化成形す
ることを特徴とする方法を採用できる。
【0010】上記FRP製飛行機胴体の製造方法におい
ては、中子は、たとえば可撓性または弾性を有する熱可
塑性樹脂で作製され、樹脂注入前にキャビティ内面方向
に膨張される。また、キャビティ内への注入樹脂には、
熱硬化性樹脂が用いられ、加熱により硬化成形される。
【0011】フレーム用プリフォームは、たとえば、芯
材と、該芯材上に配置された強化繊維基材からなる。好
ましくは芯材の両側に、あるいは芯材の周囲に強化繊維
基材が配置され、芯材を間にしたサンドイッチ構造を取
ることが好ましい。また、外皮用強化繊維基材は、複数
枚の強化繊維基材の積層構造とすることが好ましい。
【0012】前記レイアップ前のフレーム用プリフォー
ムと外皮用強化繊維基材を準備する際には、該フレーム
用プリフォームの強化繊維基材の固定および外皮用強化
繊維基材の固定(強化繊維基材同士の固定)に固着剤、
たとえば適当な接着剤や糊材を用いることができる。こ
の固着剤は、レイアップ後に、金型の加熱により溶融さ
せることが好ましい。
【0013】また、本発明に係る方式においては、レイ
アップされる基材を分割構成とし、隣接基材をオーバー
ラップさせて中子にレイアップすることができる。これ
によって、分割基材構成であっても、強化繊維の不連続
状態を実質的に回避することができる。
【0014】また、成形の際に樹脂を均一かつ迅速に拡
散させるために、中子に注入樹脂の流路となる溝を形成
しておくことが好ましい。同様の理由から、フレーム用
プリフォームの芯材にも注入樹脂の流路となる溝を形成
することが好ましい。
【0015】上記のような本発明に係るFRP構造体の
製造方法においては、膨張可能な中子が用いられ、その
中子の膨張に追従するように隣接する中子に強化繊維基
材が摺動可能にオーバラップされてレイアップされる。
たとえば、FRP製飛行機胴体を製造する場合、フレー
ム用プリフォームと外皮用強化繊維基材がレイアップさ
れ、それが金型内にセットされて、樹脂が注入され、い
わゆるRTM法(Resin Transfer Mo
lding)により一体成形される。RTM法では、樹
脂をキャビティ内に注入、拡散させることにより、フィ
ラメントワインディング方式に比べ短時間で成形可能で
あり、量産する際に成形サイクルが短縮される。また、
成形時間が短いこと、高温炉やオートクレーブ等の大型
設備が不要であることから、安価な成形が可能となる。
【0016】また、金型内での成形であり、型成形によ
るものであるから、成形品の形状の自由度が高く、複雑
な部位を有する飛行機胴体であっても容易に一体成形で
きる。とくに、樹脂注入前に中子がキャビティ内面方向
に膨張され、中子上に配置された基材がキャビティ内面
に精度よく沿うように押し付けられるので、目標とする
形状に精度よく成形される。この状態で樹脂が注入さ
れ、硬化成形されるので、成形されたFRP構造体の表
面品位も極めて優れたものとなる。
【0017】さらに、中子上に配置する基材を分割構成
とする場合にも、隣接基材をオーバーラップさせて配置
し、前述の如く樹脂注入前に中子を膨張させて基材をキ
ャビティ内面に押し付けることにより、実質的に連続し
た強化繊維が配置されているのと同等の状態にできる。
この状態で樹脂を注入して硬化成形するので、一体成形
されたFRP構造体は、各部位とも高い物性が確保され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、FRP製飛行機胴体を製造する場合について、
図面を参照しながら説明する。成形に先立って、図1に
示すように、成形すべき飛行機胴体の内面形状と同等の
形状を有する中子1を作製する。中子1には、飛行機胴
体のフレーム部分成形用の溝2と、外皮成形用の外面部
3が形成されている。中子1は、熱可塑性樹脂、たとえ
ばポリエチレンを用いて回転成形により、板厚が2〜5
mm程度の中空品として作製されている。中子1の長手
方向両端部には、後述の金型を用いて成形する際に、中
子1を金型内の所定位置に保持するための適当な支持部
4が設けられている。
【0019】この中子1に、フレーム用プリフォームと
外皮用強化繊維基材がレイアップされる。フレーム用プ
リフォームは、たとえば図2〜図4に示すように形成さ
れる。図2に示すように、各々所定形状に分割された複
数のフレーム用プリフォーム5、6が形成されるが、各
プリフォーム5、6は、それぞれの芯材7、8に、裁断
された強化繊維基材9、10を巻き付けることによって
形成される。このとき、強化繊維基材9、10を芯材
7、8に固定するために、あるいは強化繊維基材9、1
0が複数枚の積層強化繊維基材からなる場合にはそれら
強化繊維基材同士を固定するために、固着剤11(たと
えば、接着剤や糊材)を適宜用いることが好ましい。固
着剤11は、たとえば収容缶12からのスプレーにより
塗布すればよい。但し、この固着剤11には、後述の金
型加熱の際に溶融するものを用いることが好ましい。
【0020】芯材7、8の材質は特に限定されないが、
成形品全体の軽量化をはかる上からは極力軽量なものが
好ましく、発泡体(たとえば、発泡ウレタン)やハニカ
ム材等を使用できる。巻き付けられる強化繊維基材9、
10は、たとえば図3に示すように、適宜複数枚の積層
構造とすることができる。図示例では、芯材7(8)の
長手方向に対し、6枚の強化繊維基材9a〜9fが積層
されており、0°/90°層、±45°層、0°/90
°層、0°/90°層、±45°層、0°/90°層の
積層形態とされている。
【0021】また、フレーム用プリフォームは、図4に
示すような分岐部13を有するが、この部分13では、
強化繊維基材には、賦形のための切り込みを入れること
は極力回避し、切り込み無しのまま賦形することが好ま
しい。これによって、成形品に、強化繊維の不連続性に
よる局部的な強度低下部位が生じるのを防ぐことができ
る。
【0022】外皮用強化繊維基材は、たとえば図5に示
すように形成される。図5に示す外皮用強化繊維基材2
1は、発泡体等からなる芯材22の内外面上に、それぞ
れ2層ずつの強化繊維基材23、24および25、26
を積層配置したサンドイッチ構造に構成されている。但
し、外皮部分全域をこのようなサンドイッチ構造にする
必要がない場合には、部分的に芯材22を設けずに、強
化繊維基材23、24、25、26を順次直接積層する
構成とすればよい。後述の中子上に配置する場合には、
インナースキンとなる強化繊維基材23、24、芯材2
2(あるいは芯材22を設けずに)、アウタースキンと
なる強化繊維基材25、26を順次積層配置していくこ
とも可能であり、予め芯材22を内包したサンドイッチ
構造のプリフォームの形態にしておいて、それを中子上
に配置することも可能である。
【0023】フレーム用プリフォームおよび外皮用強化
繊維基材に用いるFRP用強化繊維としては、炭素繊
維、ガラス繊維、アラミド繊維、これらのハイブリッド
形態等を用いることができる。中でも、強度、軽量化効
果上優れた炭素繊維、それを用いたハイブリッド繊維が
好ましい。
【0024】フレーム用プリフォームおよび外皮用強化
繊維基材は、次に中子1上の所定の位置にレイアップさ
れる。図6に示すように、フレーム用プリフォーム5、
6、31が中子1のフレーム用溝2内にレイアップされ
る。また、図7に示すように、外皮用強化繊維基材41
が中子1上にレイアップされる。外皮用としては、前述
の如く芯材22を配置する部位と、配置しない部位とが
混在している。これらフレーム用プリフォームと外皮用
強化繊維基材のレイアップは、各隣接強化繊維基材がオ
ーバラップするように配置することが好ましく、それに
よって成形後における強化繊維の連続性が確保される。
【0025】次に図8に示すように、フレーム用プリフ
ォームおよび外皮用強化繊維基材がレイアップされた中
子1は、金型51のキャビティ52内にセットされる。
本実施態様では、金型51は左右の分割型51a、51
bから構成されており、中子1を挿入した後、両端の支
持部4で中子1をキャビティ52内の所定の位置に保持
するようにセットされる。
【0026】型締めした後には、たとえば図9に示すよ
うな状態となる。中子1の表面に強化繊維を含む基材6
1が配置され、部位によっては、芯材7(8)を間に挟
んだサンドイッチ構造のプリフォーム形態でレイアップ
されている。中子1をセットした状態では、基材61と
キャビティ52の内面との間には、隙間が形成されてい
る。この状態で、中子1の内部を加圧することにより、
または/および、キャビティ52内を吸引することによ
り(図示例ではキャビティ52から真空引き)、中子1
がキャビティ52の内面方向に膨張され、基材61がキ
ャビティ52の内面に押し付けられる。すなわち、キャ
ビティ52の内面によって決められる所定の飛行機胴体
の形状に正確に沿うように、基材61がキャビティ52
の内面に押し付けられる。次に樹脂注入が行われるが、
注入樹脂を素早く良好に拡散させるために、とくに中子
1の長手方向に迅速に拡散させるために、本実施態様で
は中子1の表面に注入樹脂の流路となる樹脂溝62が適
当数刻設されている。また、図示は省略するが、各芯
材、とくにフレーム用プリフォームの芯材にも、注入樹
脂の流路となる溝が設けられていることが好ましい。
【0027】樹脂の注入前に、図10に示すように、金
型51が加熱される。加熱方法はとくに限定しないが、
本実施態様では、ヒータ71でオイル72を所定温度に
加熱し、加熱されたオイル72をポンプ73により循環
ライン74を介して金型51に循環させることによって
行われるようになっている。この加熱により、前述した
固着剤11は溶融される。
【0028】樹脂の注入は、キャビティ52内から真空
ポンプ75により吸引しながら、樹脂タンク76内の樹
脂77を注入ポンプ78を用いてキャビティ52内に注
入することによって行われる。注入された樹脂は、キャ
ビティ52に配置されている強化繊維基材中に拡散され
て強化繊維基材内に含浸される。この拡散、含浸は、キ
ャビティ52内が真空引きされているので、特に樹脂の
圧入を要することなく、自然にかつ迅速に行われる。
【0029】注入樹脂は、成形されるFRPのマトリッ
クス樹脂となるものであり、熱硬化性樹脂が用いられ
る。使用する熱硬化性樹脂としては、たとえばエポキシ
樹脂、ビスマレイミド樹脂、熱硬化型ポリイミド樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂等が用いられる。注入された樹
脂は、そのまま、加熱された金型51の温度を利用して
硬化成形される。
【0030】樹脂が硬化され、所定形状のFRP製の飛
行機胴体が成形された後に、脱型され、図11に示すよ
うに、中子1がたとえば収縮変形された状態で成形FR
P製胴体81中から取り出される。
【0031】このようにして、図12に示すような、所
定形状に成形されたFRP製飛行機胴体81が完成す
る。この飛行機胴体81は、さらに、加温炉中に所定時
間保持して2次硬化させてもよい。図12に示すFRP
製飛行機胴体81は、フレーム部82、芯材を有するサ
ンドイッチ構造の外皮部83、芯材をもたずインナース
キンとアウタースキンからなる外皮部84等を備えた一
体成形品として製造されている。また、隔壁部あるいは
隔壁取付部85も備えている。この場合、中子は該隔壁
部を境に前方部と後方部に分割される。
【0032】上記のような成形においては、FRP製飛
行機胴体81が、中子1にフレーム用プリフォームと外
皮用強化繊維基材がレイアップされた後、金型51内で
RTM法により一体成形されるので、樹脂の注入、含浸
が短時間の内に迅速にかつ均一に行われ、成形時間は、
フィラメントワインディング方式やプリプレグ方式に比
べてはるかに短い。したがって、量産する場合の成形サ
イクルが短くなる。また、高温炉やオートクレーブ等大
型の設備も不要である。したがって、所定形状の比較的
大型の成形品であるFRP製飛行機胴体が安価に製造さ
れる。
【0033】また、中子1や金型51によって、目標と
する成形形状を正確に決めることができ、かつ、形状の
自由度が高いので、複雑な形状の部位も容易に一体成形
できる。とくに中子1を膨張させてキャビティ52の内
面に押し付けるので、樹脂注入前に基材を目標形状によ
り正確に決めることができる。さらに、キャビティ52
の内面に押し付けた状態で、樹脂注入、硬化成形が行わ
れるので、硬化後の成形品の表面も極めて滑らかで表面
品位に優れている。
【0034】さらに、飛行機胴体81の全体を一体成形
するから、全体として高い物性に保たれ、樹脂注入前に
隣接強化繊維基材がオーバーラップされて配置されるこ
とにより、成形品における強化繊維の連続性も確保さ
れ、局部的にみても高物性に保たれる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のFRP構
造体の製造方法によれば、所定形状のFRP製構造体の
一体成形品を、短い成形時間で、形状の自由度を高く保
ちながら、高品質、高物性にて安価に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る方法に用いる中子の
斜視図である。
【図2】フレーム用プリフォームの作製方法を示す斜視
図である。
【図3】フレーム用プリフォームの作製方法を示す拡大
部分斜視図である。
【図4】フレーム用プリフォームの拡大部分斜視図であ
る。
【図5】外皮用強化繊維基材の一例を示す部分斜視図で
ある。
【図6】中子へのフレーム用プリフォームのレイアップ
の例を示す斜視図である。
【図7】中子への外皮用強化繊維基材のレイアップの例
を示す斜視図である。
【図8】中子の金型内へのセットの様子を示す斜視図で
ある。
【図9】金型内にセットされた中子を膨張させる様子を
示した概略縦断面図である。
【図10】加熱および樹脂注入の様子を示す斜視図であ
る。
【図11】脱型後中子を取り出す様子を示す斜視図であ
る。
【図12】成形されたFRP製飛行機胴体の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 中子 2 フレーム部分成形用の溝 3 外皮成形用の外面部 4 支持部 5、6 フレーム用プリフォーム 7、8 芯材 9、9a、9b、9c、9d、9e、9f、10 強化
繊維基材 11 固着剤 12 収容缶 13 分岐部 21 外皮用強化繊維基材 22 芯材 23、24、25、26 強化繊維基材 31 フレーム用プリフォーム 41 外皮用強化繊維基材 51 金型 51a、51b 分割型 52 キャビティ 61 基材 62 樹脂溝 71 ヒータ 72 オイル 73 ポンプ 74 循環ライン 75 真空ポンプ 76 樹脂タンク 77 樹脂 78 注入ポンプ 81 FRP製飛行機胴体 82 フレーム部 83 サンドイッチ構造の外皮部 84 芯材をもたない外皮部 85 隔壁部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 101:10 B29K 105:08 105:08 B29L 22:00 B29L 22:00 31:30 31:30 B29C 67/14 C (72)発明者 北野 彰彦 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内 (72)発明者 土屋 泰広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 高野 雄一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小山 広幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AA36 AD16 AG07 AJ03 CA01 CB01 CK42 CK82 CM30 CM90 4F204 AA36 AA39 AA40 AA41 AD16 AD35 AG06 AH18 AH28 AH31 AJ03 EA03 EA04 EB01 EB11 EF01 EF05 EF27 EK13 EK17 EK24 EK25 4F205 AA36 AD16 AG23 AH31 HA03 HA06 HA14 HA18 HA24 HA33 HA35 HA44 HB01 HF30 HG04 HK24 HM02 HM06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張可能な中子に強化繊維基材をレイア
    ップするFRP構造体の製造方法であって、前記中子の
    膨張に追従するように隣接する強化繊維基材を摺動可能
    にオーバラップすることを特徴とする、FRP構造体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記隣接する強化繊維基材同士のオーバ
    ラップが、熱で軟化溶融することにより固定解除可能な
    固着剤によって固定される、請求項1のFRP構造体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記膨張可能な中子は、膨張前に強化繊
    維基材を含むプリフォームを保持可能な嵌合部を有す
    る、請求項1または2のFRP構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 中子を熱可塑性樹脂で作製する、請求項
    1〜3のいずれかに記載のFRP構造体の製造方法。
  5. 【請求項5】 FRP構造体がFRP製飛行機胴体であ
    る、請求項1〜4のいずれかに記載のFRP構造体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 飛行機胴体成形用の中子に、強化繊維基
    材を含むフレーム用プリフォームをレイアップするとと
    もに外皮用強化繊維基材をレイアップし、レイアップさ
    れた中子を金型のキャビティ内にセットし、金型を加熱
    し、キャビティ内の吸引または/および中子内部の加圧
    により中子をキャビティ内面方向に膨張させた後、キャ
    ビティ内に樹脂を注入して硬化成形することを特徴とす
    る、請求項5のFRP構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】 キャビティ内への注入樹脂に熱硬化性樹
    脂を用いる、請求項6のFRP構造体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記フレーム用プリフォームが、芯材
    と、該芯材上に配置された強化繊維基材からなる、請求
    項6または7のFRP構造体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記レイアップ前に、フレーム用プリフ
    ォームの強化繊維基材および外皮用強化繊維基材の固定
    に固着剤を用い、レイアップ後に、金型の加熱により固
    着剤を溶融させる、請求項6〜8のいずれかに記載のF
    RP構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】 レイアップされる基材を分割構成と
    し、隣接基材をオーバーラップさせて中子にレイアップ
    する、請求項6〜9のいずれかに記載のFRP構造体の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 中子に注入樹脂の流路となる溝を形成
    する、請求項6〜10のいずれかに記載のFRP構造体
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 フレーム用プリフォームの芯材に注入
    樹脂の流路となる溝を形成する、請求項6〜11のいず
    れかに記載のFRP構造体の製造方法。
JP2001293906A 2001-09-26 2001-09-26 Frp構造体の製造方法 Pending JP2003094449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001293906A JP2003094449A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 Frp構造体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001293906A JP2003094449A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 Frp構造体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003094449A true JP2003094449A (ja) 2003-04-03

Family

ID=19115603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001293906A Pending JP2003094449A (ja) 2001-09-26 2001-09-26 Frp構造体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003094449A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159457A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Toray Ind Inc Frp中空構造体の成形方法
JP2008213389A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Toyota Industries Corp 繊維強化プラスチックの製造方法及び繊維強化プラスチック成形用中子
JP2009541122A (ja) * 2006-06-28 2009-11-26 エアバス・オペレーションズ・ゲーエムベーハー 航空機胴体の組立構造
JP2017537822A (ja) * 2014-12-19 2017-12-21 アルプラース・アクチエボラグAlpraaz AB 繊維強化の構造体

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6271617A (ja) * 1985-08-22 1987-04-02 ザ・バツド・コムパニ− 繊維強化中空構造物およびその製法
JPS6322618A (ja) * 1986-04-21 1988-01-30 ザ・バツド・コムパニ− 異なる方向に延長する部分を有する強化複合成形体の製造方法
JPH02122920A (ja) * 1988-10-14 1990-05-10 Budd Co:The 一体成形複合部品及びその製造法
JPH04355105A (ja) * 1991-05-31 1992-12-09 Isuzu Motors Ltd プラスチック中空構造部材の成形方法
JP2000079649A (ja) * 1998-06-26 2000-03-21 Toray Ind Inc Frp構造体およびその製造方法
WO2000018566A1 (fr) * 1998-09-30 2000-04-06 Toray Industries, Inc. Structure creuse en resine renforcee par des fibres et son procede de fabrication

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6271617A (ja) * 1985-08-22 1987-04-02 ザ・バツド・コムパニ− 繊維強化中空構造物およびその製法
JPS6322618A (ja) * 1986-04-21 1988-01-30 ザ・バツド・コムパニ− 異なる方向に延長する部分を有する強化複合成形体の製造方法
JPH02122920A (ja) * 1988-10-14 1990-05-10 Budd Co:The 一体成形複合部品及びその製造法
JPH04355105A (ja) * 1991-05-31 1992-12-09 Isuzu Motors Ltd プラスチック中空構造部材の成形方法
JP2000079649A (ja) * 1998-06-26 2000-03-21 Toray Ind Inc Frp構造体およびその製造方法
WO2000018566A1 (fr) * 1998-09-30 2000-04-06 Toray Industries, Inc. Structure creuse en resine renforcee par des fibres et son procede de fabrication

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159457A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Toray Ind Inc Frp中空構造体の成形方法
JP4706244B2 (ja) * 2004-12-03 2011-06-22 東レ株式会社 Frp中空構造体の成形方法
JP2009541122A (ja) * 2006-06-28 2009-11-26 エアバス・オペレーションズ・ゲーエムベーハー 航空機胴体の組立構造
US8240607B2 (en) 2006-06-28 2012-08-14 Airbus Operations Gmbh Aircraft-fuselage assembly concept
JP2008213389A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Toyota Industries Corp 繊維強化プラスチックの製造方法及び繊維強化プラスチック成形用中子
JP2017537822A (ja) * 2014-12-19 2017-12-21 アルプラース・アクチエボラグAlpraaz AB 繊維強化の構造体
US11292213B2 (en) 2014-12-19 2022-04-05 Alpraaz Ab Fiber-reinforced structures

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2020201610B2 (en) Fabrication of composite laminates using temporarily stitched preforms
US20130127092A1 (en) Moulded multilayer plastics component with continuously reinforced fibre plies and process for producing this component
TWI703030B (zh) 包含發泡體核心之纖維強化外型的連續製造方法
JP6966848B2 (ja) 補強材を有する複合構造体及びその製造方法
CA1287716C (en) Resin transfer molding core, preform and process
KR101995529B1 (ko) 섬유 강화 복합 몰딩
JP2001310798A (ja) 繊維強化複合材からなる胴体構造体の製造方法、及びそれにより製造される胴体構造体
EP2723554A2 (en) Tool for manufacturing a preform assembly
JPH0351203B2 (ja)
JP2003053851A (ja) Cfrp製スキンストリンガー構造部材の製造方法
CN105682905A (zh) 具有泡沫芯的夹芯构造类型的型材的连续制造和硬质泡沫填充的型材
JP4639549B2 (ja) Frpの製造方法
US7374715B2 (en) Co-cured resin transfer molding manufacturing method
CN116214959A (zh) 一种全碳夹层复合材料的制备方法
CN108284618B (zh) 复合材料制成的结构部件及其制造方法
JP2005022171A (ja) 複合材サンドイッチパネル用コア、複合材サンドイッチパネル、及びその製造方法
JP2003094449A (ja) Frp構造体の製造方法
JP4761178B2 (ja) Frp製大型面状体の製造方法
JP3590346B2 (ja) Frp構造体
US20110272091A1 (en) Method of manufacturing complex composite parts
JP2018140595A (ja) 繊維強化複合材料の製造方法
JP2012066397A (ja) 繊維強化プラスチックの製造方法
JPH11192991A (ja) 自転車用frp製モノコックフレ−ムの構造及びその製造方法
TW201636195A (zh) 連續法大量生產纖維局部強化複合件的方法
JPS6113701A (ja) サンドイツチ形アンテナ反射鏡体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111108