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JP2003090815A - 遺伝子の電気化学的検出方法と核酸チップ - Google Patents

遺伝子の電気化学的検出方法と核酸チップ

Info

Publication number
JP2003090815A
JP2003090815A JP2001283412A JP2001283412A JP2003090815A JP 2003090815 A JP2003090815 A JP 2003090815A JP 2001283412 A JP2001283412 A JP 2001283412A JP 2001283412 A JP2001283412 A JP 2001283412A JP 2003090815 A JP2003090815 A JP 2003090815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
immobilized
dna
microelectrode
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2001283412A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Kawai
知二 川合
Tatsunari Sai
龍成 崔
Heyon Ri
ヘヨン リ
Masateru Taniguchi
正輝 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2001283412A priority Critical patent/JP2003090815A/ja
Publication of JP2003090815A publication Critical patent/JP2003090815A/ja
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 核酸の標識や修飾を必要とせず、簡便に
安価で相補的核酸塩基対を検出できる相補的核酸塩基対
の測定方法を提供する。 【解決手段】 相補的核酸塩基対を電気化学的に検出す
る方法であって、少なくとも、微小電極に1本鎖プロー
ブ核酸を固定化して得られる核酸固定化微小電極に1本
鎖ターゲット核酸を接触させる工程と、該核酸固定化微
小電極における酸化還元電位の変化を測定する工程を有
する遺伝子の電気化学的検出方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、相補的遺
伝子を電気化学的に検出する方法とそのための核酸チッ
プに関するものである。さらに詳しくは、この出願の発
明は、1本鎖プローブ核酸を固定化した核酸固定化微小
電極における1本鎖ターゲット核酸とのハイブリダイゼ
ーションの有無を電気化学的に検出する方法と、そのた
めの核酸チップに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】DNA、酵素、抗体、ペプチ
ド等の生体分子が独自の特異的分子認識能を有している
ことはよく知られており、これら分子認識能のバイオセ
ンサーへの応用が盛んに研究、報告されている。
【0003】近年、ヒトゲノムをはじめとする生物の遺
伝子構造が次々と解明され、様々な遺伝的疾患やウィル
ス性疾患において遺伝子の変異が関与することが明らか
になってきている。そのため、DNAを生物素子として
用いるバイオセンサー、中でもDNAセンサーが集積化
されたDNAチップは多種類の遺伝子の配列や変異、あ
るいは機能を迅速に解明する手法として注目されてお
り、医学、分子生物学等の広い分野で基盤技術となるこ
とが期待される。
【0004】現在実用化されているDNAチップとして
は、DNA固定化担体としてニトロセルロース膜、シリ
コン基板、ガラス基板、高分子、電極などを用いた各種
のものがある。また、DNAの基板上への固定化方法
も、化学的結合法やDNAが負電荷を帯びている性質を
用いて、特定位置に正電位をかけることで電極上にプロ
ーブDNAを固定化する電気化学的固定化法が知られて
いる。
【0005】このようなDNAチップでは、一般に、配
列の異なる多数の1本鎖DNAが整列固定化されてい
る。これに蛍光標識した1本鎖ターゲットDNAを反応
させれば、互いに相補的な遺伝子のみが2本鎖DNAを
形成するので、その部分の蛍光強度を測定することによ
り、遺伝子機能の解析や疾患に関与する遺伝子を検出で
きる。
【0006】しかし、このような従来の蛍光検出型DN
Aチップでは、あらかじめフルオレセイン、ローダミ
ン、Cy3、Cy5などの蛍光色素でターゲットDNA
を標識しておく必要があるため、作業性が煩雑となると
いう問題があった。また、DNAチップ上で発せられる
蛍光シグナルは、共焦点レーザー顕微鏡、蛍光スキャナ
ーなどを搭載した解析装置で検出、画像化、解析される
ため、大型で高価な設備を必要とするという問題もあっ
た。
【0007】さらに、疾患易罹患性や薬剤反応性に関連
する遺伝子の探索における多型マーカーとして近年注目
されている一塩基多型(SNPs)の検出では、安定性
の微妙に異なる多種類のDNAを、特定温度下、溶液中
で同時に測定することが必要であるが、従来の蛍光検出
型DNAチップは、乾燥下での測定を対象とするため、
このような測定が不可能であった。
【0008】これらの問題を解決するものとして、電気
化学的に遺伝子を検出する方法が研究されている。電気
化学的遺伝子検出方法は、非標識での遺伝子の検出を可
能とする、汎用の装置を利用できるため低価格が実現さ
れる、装置全体の簡略化や小型化が可能になる、などの
多くの利点が期待される。
【0009】これまでに報告されている遺伝子の電気化
学的検出方法としては、例えば、金電極上にホスホチオ
レート基を介してビオチン化プローブ核酸を固定化し、
プローブと1本鎖ターゲット核酸を接触させることによ
りハイブリッドを形成させ、さらにビオチンと特異的に
相互作用するアビジンを結合した酵素を反応させてその
酵素反応に基づく電気信号から遺伝子を検出するものが
ある(Langmuir, 1999, 15, 3703)。しかし、このよう
な方法は、プローブ核酸の固定化、ハイブリダイゼーシ
ョン、タンパク質相互作用、酵素反応、生成物の電極上
への析出という多くの操作を必要とし、簡便とは言い難
かった。
【0010】また、金電極上にチオールアンカーを介し
て化学吸着させたプローブ核酸を用いてナフタレン−フ
ェロセン酸化還元インタカレーターによって遺伝子を検
出する方法が報告されている(Anal.Chem. 2000, 72, 1
334)。しかし、インタカレーターを電極活性プローブ
として用いる方法では、一般的に1本鎖DNAと2本鎖
DNAの識別は可能なものの、インタカレーターの結合
領域に配列依存性があるため、分析物に対応したインタ
カレーターを選択する必要があるという問題があった。
【0011】さらに、ガラス状カーボン電極上に導電性
酸化還元高分子膜を形成し、酵素(HRP)でラベルした
(dT)25-30または(dA)25-30を共有結合させ、相補的核酸
とのハイブリダイゼーションによって起こる酵素反応に
基づく電気信号を検出する方法(Anal.Chem. 1999, 71,
394)では、核酸を酵素でラベルする際に煩雑な操作を
必要とする上、過剰なラベル酵素を洗浄除去する必要が
あり、測定精度が必ずしも安定しないという問題があっ
た。
【0012】そして、以上のような従来の電気化学的検
出方法では、いずれの場合も、酸化・還元物質やインタ
カレーターを使用するため、煩雑な操作を要し、測定の
コストも高くなるという問題もあった。
【0013】遺伝子の電気化学的検出方法として、indi
cator-freeな方法も報告されているが(Anal.Chem. 200
0, 72, 1334-1341)、これは、塩基配列にグアニン
(G)がなければならないなどの制限があり、汎用性が
小さかったのが実情である。
【0014】そこで、この出願の発明は、以上のとおり
の事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点
を解消し、プローブ核酸やターゲット核酸の標識を必要
とせず、相補的核酸塩基対を簡便かつ高精度に検出でき
る遺伝子の検出方法と、そのための小型化が容易で低価
格な核酸チップを提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、まず第1には、相補的核
酸塩基対を電気化学的に検出する方法であって、少なく
とも、微小電極に1本鎖プローブ核酸を固定化して得ら
れる核酸固定化微小電極に1本鎖ターゲット核酸を接触
させる工程と、該核酸固定化微小電極における酸化還元
電位の変化を測定する工程を有することを特徴とする遺
伝子の電気化学的検出方法を提供する。
【0016】第2には、この出願の発明は、相補的核酸
塩基対を電気化学的に検出するためのチップであって、
基板上に、微小電極にチオール基を介して1本鎖プロー
ブ核酸が結合固定化された核酸固定化微小電極が設置さ
れていることを特徴とする核酸チップを提供する。
【0017】また、この出願の発明は、第3には、核酸
固定化微小電極が複数設置されている核酸チップを、第
4には、微小電極の面積が各々1mm2未満である核酸
チップを、そして、第5には、基板上に1本鎖ターゲッ
ト核酸および/または電解質溶液を核酸固定化微小電極
と接触させるためのマイクロウェルを有する核酸チップ
を提供する。
【0018】この出願の発明は、さらに、第6には、相
補的核酸塩基対を電気化学的に検出できる装置であっ
て、少なくとも、前記いずれかの核酸チップと、電気化
学測定手段と、解析手段と、解析結果表示手段を有する
ことを特徴とする自動遺伝子診断装置をも提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】発明者らは、鋭意研究を進めた結
果、核酸固定化微小電極上の1本鎖プローブ核酸と1本
鎖ターゲット核酸が相補性を示し、ハイブリッドを形成
するとき、酸化還元電位に明確な変化が見られることを
見出し、この出願の発明の遺伝子の電気化学的検出方法
に至った。
【0020】すなわち、この出願の発明の遺伝子の電気
化学的検出方法は、微小電極に1本鎖プローブ核酸を固
定化した核酸固定化微小電極と1本鎖ターゲット核酸を
接触させ、該核酸固定化微小電極における酸化還元電位
を測定するだけで、簡単に相補的核酸塩基対を検出でき
るというものである。この出願の発明の遺伝子の電気化
学的検出方法では、まず、核酸固定化微小電極の電気化
学測定を行い、その後1本鎖ターゲット核酸を該核酸固
定化微小電極に接触させ、同様に電気化学測定を行う。
このとき、核酸固定化微小電極上の1本鎖プローブ核酸
と1本鎖ターゲット核酸が相補性を有し、ハイブリッド
を形成していれば酸化還元電位に変化が現れる。しか
し、核酸固定化微小電極上の1本鎖プローブ核酸と1本
鎖ターゲット核酸がハイブリダイゼーションしない場合
には、酸化還元電位に変化は見られない。
【0021】この出願の発明の遺伝子の電気化学的検出
方法では、以上のとおりに、少なくとも、(1)核酸固
定化微小電極と1本鎖ターゲット核酸を接触させる工程
と、(2)電気化学測定を行う工程を有していればよい
が、生化学実験操作において通常用いられる各種の工程
を含んでいてもよい。具体的には、1本鎖ターゲット核
酸を核酸固定化微小電極と接触させた後、一定温度でハ
イブリダイゼーション反応させる工程や、ハイブリッド
を形成せずに1本鎖プローブ核酸に物理吸着している1
本鎖ターゲット核酸を除去するための洗浄工程が好まし
く例示される。
【0022】この出願の発明の遺伝子の電気化学的検出
方法において、上記(1)の核酸固定化微小電極と1本
鎖ターゲット核酸を接触させる方法としては、各種のも
のが考慮され、その詳細な条件等は限定されない。例え
ば、候補となる1本鎖ターゲット核酸を含有する溶液に
核酸固定化微小電極を浸漬させる方法、核酸固定化微小
電極表面に1本鎖ターゲット核酸を含有する溶液を滴
下、塗布する方法等が挙げられる。さらに、核酸固定化
微小電極を基板上に構築し、該基板上の核酸固定化微小
電極と接触する位置にマイクロウェルを設け、1本鎖タ
ーゲット核酸を含有する溶液を導入できるようにしても
よい。このとき使用される1本鎖ターゲット核酸を含有
する溶液には、pH調整剤(緩衝剤)や各種の塩類等が
含有されていてもよく、また、溶液の温度を制御してハ
イブリダイゼーション反応を起こさせてもよい。
【0023】この出願の発明の遺伝子の電気化学的検出
方法では、従来の検出方法と異なり、溶液中での精度高
い相補的核酸塩基対の検出が可能である点が特徴的であ
る。したがって、前記(2)の電気化学測定としては、
電解質溶液中で行われる一般的な電気化学測定法を適用
できる。例えば、前記核酸固定化微小電極を作用電極と
し、対極や参照電極を同一の電解質溶液中に設置し、電
源や解析装置に接続する方法が挙げられる。具体的に
は、ポテンシオスタットやガルバノスタットを用いた電
気化学測定法が例示される。このような従来の電気化学
測定法では、電解質溶液中のpHや塩濃度、溶液温度等
の各種条件を適宜選択することができるため、この出願
の発明の遺伝子の電気化学的検出方法は、特殊な測定条
件を要する遺伝子の検出にも適用できる。
【0024】また、この出願の発明では、以上のとおり
の遺伝子の電気化学的検出方法のための核酸チップをも
提供する。このような核酸チップは、基板上に上記核酸
固定化微小電極を構築してなるものである。すなわち、
基板上に、微小電極を設置し、その表面に1本鎖プロー
ブ核酸を固定化させて得られる。
【0025】このとき、基板は、ガラス、シリコン、各
種プラスチック等から適宜選択できる。中でもガラス
は、各種の方法により微細加工できる上、安価なことか
ら好ましく用いられる。基板上に微小電極を構築する方
法としては、真空蒸着法や半導体微細加工技術を応用し
たフォトファブリケーション法が例示される。とくに微
細な電極や配線を作成し、1つの基板上に多くの微小電
極を設けるためには、フォトリソグラフィー技術、蒸着
技術、エッチング技術などを組み合わせたフォトファブ
リケーション法が好ましく適用される。
【0026】具体的には、まず、真空蒸着やスパッタリ
ングなどの蒸着技術により基板上に電極材料となる金属
薄膜を形成させ、スピンコーターを用いて金属薄膜上に
感光性材料(フォトレジスト)を塗布する。使用される
フォトレジストは、露光によって材料が分解して現像液
に溶解するもの(ポジ型)であっても露光により重合し
て溶解しなくなるもの(ネガ型)であってもよい。次に
フォトレジスト膜の上に微細な電極や回路をデザインし
たフォトマスクを設置し、露光することによりパターン
を転写する。さらに、現像液に浸してレジストをパター
ニングし、エッチング液に浸して金属薄膜をエッチング
すれば、デザインした微小電極アレイが作製できる。
【0027】このようなフォトファブリケーション法
は、ICやLSIの製造技術として確立されている。し
たがって、この方法を用いれば、核酸チップの自動生
産、大量生産が容易となり、製造コストを低下すること
ができる。また、形成する金属薄膜の種類を変化するこ
とにより、電極材料や配線の材料を各種の材料から選択
できる。具体的には、金、銀、白金、Al、ガラス状カ
ーボンディスク、導電性高分子フィルム等が好ましく例
示される。なかでも、金は、扱い易く、DNAの固定化
が安定に行えるため、電極材料として好ましい。さら
に、フォトマスクのデザインを変えることにより、1つ
の基板上に設置される微小電極の数を必要に応じて設定
できる。例えば、後述の実施例では、26mm×50mmのガラ
ス基板上に320〜360個の微小電極を構築してい
る。
【0028】この出願の発明の核酸チップは、以上のと
おりの方法により基板上に構築された微小電極上に1本
鎖プローブ核酸を固定化して得られる。このとき使用さ
れる1本鎖プローブ核酸は、1本鎖DNAに限定され
ず、RNAやPNA等であってもよい。例えば1本鎖タ
ーゲット核酸が相補性を示し、ハイブリダイゼーション
する遺伝子を調べたい場合には、候補となる核酸を1本
鎖プローブ核酸として微小電極上に固定化すればよい。
核酸チップ上の基板に複数の微小電極が構築されている
場合には、各電極に異なる1本鎖プローブ核酸を設置
し、各電極について酸化還元電位の変化を測定すれば、
簡便に、短時間で相補的核酸塩基対を検出することがで
きる。
【0029】この出願の発明の核酸チップにおいて、微
小電極に1本鎖プローブ核酸を固定化させる方法はどの
ようなものであってもよい。本願発明は、前記のとお
り、溶液中で相補的核酸塩基対を検出できるものである
ことから、電解液等の溶液中で一度固定化された1本鎖
プローブ核酸が遊離しない方法を選択することが必要で
ある。好ましくは、1本鎖プローブ核酸の末端にチオー
ル基を結合させ、微小電極に結合固定化させる方法(例
えばAnal.Chem. 2000, 72, 1334)が例示される。もち
ろん、これ以外の公知あるいは新規の電極材料への1本
鎖核酸の固定化方法を適用してもよい。
【0030】以上のとおりのこの出願の発明の核酸チッ
プは、小型の基板上に多数の核酸固定化微小電極を有す
るものとすることができる。また、この出願の発明の遺
伝子の電気化学的検出方法は、従来法のように酵素反応
や酸化・還元物質、インタカレーター等を使用しないた
め、煩雑な操作を必要とせず、ポテンシオスタット等の
汎用の電気化学測定装置を用いて簡便で精度高い測定を
可能とするものである。後述の実施例からも明らかなよ
うに、本願発明の遺伝子の電気化学的検出方法では、〜
0.1fMという検出範囲を有するため、微量(極低濃
度)の試料から遺伝子診断を行うことが可能となる。
【0031】さらに、この出願の発明は、以上のとおり
の核酸チップを用いて遺伝子の電気化学的検出を行うた
めの装置をも提供する。このような自動遺伝子診断装置
は、電気化学測定手段と、解析手段と、解析結果表示手
段を有していればよく、例えば電源、発信機、解析用チ
ップ、液晶モニター、プリンター等から構成されるもの
が挙げられる。また、このような自動遺伝子診断装置
は、電源、発信機、解析装置等を簡略化した回路を構築
することにより小型化することができる。したがって、
近年医療現場での重要性が高まっているポイント・オブ
・ケア検査(POCT)を可能とする携帯型自動遺伝子
診断装置としても期待される。
【0032】以下、添付した図面に沿って実施例を示
し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく説明す
る。もちろん、この発明は以下の例に限定されるもので
はなく、細部については様々な態様が可能であることは
言うまでもない。
【0033】
【実施例】〔実施例1〕 DNAチップの作成 (1)微小金電極アレイの作製 図1に微小電極アレイの作成工程の概要を示した。
【0034】(a)スライドガラス(100)(MATSUN
AMI社製、76 mm×27 mm、厚さ1.2〜1.5 mm)を適当な大
きさに切断して約26 mm×50mmとし、水洗した後、超純
水(Milli Q)中で30分間、電子工業用アセトン(関東
化学)で30分間、さらに超純水で30分間超音波洗浄し
た。
【0035】(b)ターボ式真空蒸着装置(Varian社
製、JTM200R)を用いて、約5×10-5 Torr以下の真空状
態で純度99.95%のAl(ニラコ株式会社)を約200Å蒸
着し、続いて純度99.95%の金(ニラコ株式会社)を約20
00Å蒸着し、Al/Au薄膜(110)を形成した。
【0036】(c)基板上に、スピンコーター(初速50
0 rpm×3 sec、本速5500rpm×20 sec、slope 2 sec)で
ポジ型レジスト(S1818、Shipley)を均一に塗布し、レ
ジスト層(111)を形成した。
【0037】(d)この基板を110℃で1分間加熱し
た後、予めAdobe Illustrator8でデザインし、フィルム
出力(山田製版)したフォトマスクを固定し、露光(2
5秒)して、現像液(MF-319、Shipley)×30 sec、純
水×30 secで現像した。
【0038】(e)KI(和光純薬工業)40g、I2(和光
純薬工業)10gを超純水400mlに溶解したもので金×1 mi
n、純水×30 secでエッチングした後、HNO3(和光純薬
工業)50ml、CH3COOH(和光純薬工業)200ml、H3PO
4(和光純薬工業)200mlを超純水50mlに溶解したもので
Al(40℃×10秒、純水×30秒)をエッチングし
た。
【0039】(f)remover(1165、Shipley)60℃×
10秒、アセトン(関東化学)、エタノール(和光純薬
工業)の順でレジストの犠牲層をはがすことにより微小
電極アレイを作製した。
【0040】(g)リード線部分を被覆するために再び
ポジ型レジスト(S1818、SHIPLEY)を塗布してレジスト
層(112)を形成した後、オーブンで加熱した後、
(h)別のマスクパターンを用いて露光、現像し、微小
電極(11)部分および外部接続電極(リードワイヤ)
(12)部分を露出させた。
【0041】得られた微小金電極アレイを図2に示し
た。
【0042】この微小金電極アレイには、1本鎖ターゲ
ットDNAとのハイブリダイゼーション反応を行う際に
1本鎖ターゲットDNA含有溶液をマイクロピペットで
滴下するためのマイクロウェル(13)を構築した。 (2)1本鎖プローブDNAの固定化 50merのpoly(dA)(配列番号1)を1本鎖プローブDN
Aとした。
【0043】一方、ターゲットDNAとしては、50mer
のpoly(dT)(配列番号2)、50merのpoly(dG)(配列番
号3)、50merのpoly(dC)(配列番号4)、および配列
番号2のpoly(dT)における5'末端から13番目〜18番
目までの6個のTをAACCGGとしたミスマッチDN
A(配列番号5)を準備した。
【0044】まず、配列番号1のオリゴヌクレオチドの
5’末端にチオール基を導入したもの(0.2μg逆相HP
LC精製したプローブDNAから「日清紡研究開発セン
ター」にて合成)にTE buffer(10mM Tris-HCl (pH8.0)
and 1mM EDTA (pH8.0)、和光純薬工業(株)製)をチ
オール修飾1本鎖プローブDNAとし、適当量加えて希
釈した。マイクロピペットを用いて、チオール修飾1本
鎖プローブDNA(50μM、0.5μl)溶液(100 mM KC
l)を微小金電極(11)上にスポットし、5℃で24
時間反応させ、1本鎖プローブDNAを固定化した。
【0045】固定化反応後、KCl buffer(100mM、和光
純薬工業(株)製)を用いて電極を洗浄し、微小金電極
(11)上に結合固定化されていないプローブDNAを
除去した。 〔実施例2〕 DNAチップを用いた電気化学測定 (1)DNAチップの酸化還元電位の確認 1本鎖プローブDNAを固定化していない微小金電極ア
レイ(1)および配列番号1の1本鎖プローブDNAを
固定化したDNAチップ(1’)を各々25℃のKCl溶
液(100mM、20μl)(2)に浸漬し、3電極法によるサ
イクリックボルタンメトリーを行った。
【0046】図3に電気化学測定装置の概略を示した。
【0047】参照電極(3)は銀とし、比較電極を用い
て対比して電位のずれが±1mV以内であることを確認し
た後用いた。対極(4)には白金線を用いた。
【0048】測定は、DNAチップ(1’)からリード
ワイヤ(12)を引き出し、ポテンシオスタット(5)
に接続して行った。測定は、掃引速度50mV/sで-400〜70
0mVの範囲で4回繰り返した。コンピュータ(6)で解
析し、得られたサイクリックボルタモグラムを図4に示
した。
【0049】1本鎖プローブDNAを固定化していない
微小金電極アレイ(1)では、金由来の酸化還元ピーク
(約-23μA)が得られた(図4a)。一方、プローブD
NAを固定化したDNAチップ(1’)では、金由来の
ピークはほとんど見られなかった(図4b)。
【0050】これより、1本鎖プローブDNAの固定化
により微小金電極(11)が絶縁されたことが確認され
た。 (2)ハイブリダイゼーション 実施例1で作成したDNAチップに、ハイブリダイゼー
ションバッファー(100mM KCl and 5mM Tris-HCl (pH8.
0)、和光純薬工業(株)製)で調製した1本鎖ターゲッ
トDNA(配列番号2)(0.01aM〜50μM、0.5μl)を
マイクロピペットでスポットし、5℃で24時間反応さ
せ、1本鎖ターゲットDNAをハイブリダイゼーション
した。ハイブリダイゼーション後、ハイブリダイゼーシ
ョンバッファーで微小金電極(11)を洗浄して非特異
的に吸着しているDNAを除去した。
【0051】得られたサイクリックボルタモグラムを図
4cに示した。
【0052】サイクリックボルタモグラムにおいて、金
由来の酸化還元ピークは完全に消失し、電流値も1/10程
度になった。これより、1本鎖プローブDNAに1本鎖
ターゲットDNAがハイブリダイゼーションし、微小金
電極(11)上のDNAの密度が高まり、微小金電極
(11)が完全に絶縁されたことが示された。 〔比較例1〕実施例1で作成したDNAチップ(1’)
に、実施例2と同様の方法でコントロールDNA(配列
番号3)を接触させ、反応させた。
【0053】しかし、いずれの場合も酸化・還元電流−
電位曲線はDNAチップ(1’)単独の酸化・還元電流
−電位曲線とほぼ同じであった(図4d)。すなわち、
poly(dG)(配列番号3)がプローブDNAであるpoly(d
A)にハイブリダイゼーションしないことが電気化学的に
確認された。
【0054】この操作を4回繰り返したところ、いずれ
の場合も再現性が確認された。
【0055】同様に、poly(dC)(配列番号4)やpoly(d
T)のミスマッチDNA(配列番号5)についても同様の
操作を行ったところ、poly(dA)とのハイブリダイゼーシ
ョンが起こらないことを電気化学的に確認できた。 〔実施例3〕 ターゲットDNAの濃度測定 実施例1で作成されたpoly(dA)(配列番号1)をプロー
ブDNAとして有するDNAチップに対し、ターゲット
DNA(配列番号2)の濃度を1nM〜25nMまで変え、酸
化・還元電流−電位曲線を得た。ターゲットDNAの濃
度と酸化・還元ピークの関係を図5に示した。
【0056】0.1fM〜50μMまで直線的な関係が示された
こと、およびプローブDNAのみの酸化還元ピークに外
挿した結果より、この出願の発明のDNAチップを用い
ることにより、相補的核酸塩基対を、0.1fMという極微
量のターゲットDNAから検出できることが示唆され
た。つまり、この発明の相補的核酸塩基対の電気化学的
測定方法は、従来法に比べて広い検出精度を有すること
が確認された。
【0057】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、精度高く、簡便に相補的核酸塩基対を検出、定
量する方法とそのための核酸チップが提供される。
【0058】この発明の核酸チップは、プローブ核酸や
ターゲット核酸を標識する必要がなく、電気化学的にハ
イブリダイゼーションを検出できるため、測定には汎用
の装置を用いることができ、煩雑な操作や高価な試薬、
さらには設備等を必要としない。また、この核酸チップ
を用いることにより、遺伝子診断装置の小型化、携帯化
が容易となることから、遺伝子疾患やウィルス性疾患の
ポイント・オブ・ケア検査、あるいは早期診断に有用と
いえる。
【0059】
【配列表】 <110> 科学技術振興事業団(Japan Science and Technology Corporation) <120> 遺伝子の電気化学的検出方法と核酸チップ <130> NP01354-SH <160> 5 <210> 1 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> Synthesized Oligonucleotide <400> 1 aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa aaaaa 50 <210> 2 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> Synthesized Oligonucleotide <400> 2 ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt 50 <210> 3 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> Synthesized Oligonucleotide <400> 3 ggggg ggggg ggggg ggggg ggggg ggggg ggggg ggggg ggggg ggggg 50 <210> 4 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> Synthesized Oligonucleotide <400> 4 ccccc ccccc ccccc ccccc ccccc ccccc ccccc ccccc ccccc ccccc 50 <210> 5 <211> 50 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> Synthesized Oligonucleotide <400> 5 ttttt ttttt ttaac cggtt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt ttttt 50
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のDNAチップの製造工程を例示した
概略模式図である。
【図2】この出願の発明の実施例により得られた微小金
電極アレイの写真を示した図である。
【図3】この発明の実施例において相補的核酸塩基対の
電気化学的測定に用いられた装置の概略を示した模式図
である。
【図4】この発明の実施例における電気化学測定より得
られたサイクリックボルタモグラムを示した図である。
(a:微小金電極アレイのみ、b:1本鎖プローブ核酸
(poly(dA))を固定化したDNAチップ、c:1本鎖タ
ーゲットDNA(poly(dT))と反応後(ハイブリダイゼ
ーションあり)、d:1本鎖ターゲットDNA(poly(d
G))と反応後(ハイブリダイゼーションなし))
【図5】この発明のDNAチップを用いてハイブリダイ
ゼーションを電気化学的に測定した際のターゲットDN
Aの濃度と得られる酸化・還元ピークの関係を示した図
である。
【符号の説明】
1 微小金電極アレイ 1’ DNAチップ 11 微小金電極、作用電極 12 リードワイヤ 13 マイクロウェル 100 ガラス基板 110 Al/Au薄膜 111 レジスト層 112 レジスト層 2 電解質溶液(KCl) 3 参照電極(Ag) 4 対極(Pt) 5 ポテンシオスタット 6 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/48 G01N 37/00 102 33/483 27/30 351 33/53 C12N 15/00 F 37/00 102 G01N 27/46 336B (72)発明者 谷口 正輝 大阪府箕面市小野原東6丁目38−10 ルー ブルハイツ111 Fターム(参考) 2G045 AA25 DA12 DA13 DA14 DA77 FB02 FB05 FB16 HA16 4B024 AA11 AA20 CA01 CA09 HA11 HA12 4B029 AA07 FA02 FA10 FA15 4B063 QA01 QA18 QQ42 QR32 QR55 QS34 QS39 QX04 QX05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補的核酸塩基対を電気化学的に検出す
    る方法であって、少なくとも、微小電極に1本鎖プロー
    ブ核酸を固定化して得られる核酸固定化微小電極に1本
    鎖ターゲット核酸を接触させる工程と、該核酸固定化微
    小電極における酸化還元電位の変化を測定する工程を有
    することを特徴とする遺伝子の電気化学的検出方法。
  2. 【請求項2】 相補的核酸塩基対を電気化学的に検出す
    るためのチップであって、基板上に、微小電極にチオー
    ル基を介して1本鎖プローブ核酸が結合固定化された核
    酸固定化微小電極が設置されていることを特徴とする核
    酸チップ。
  3. 【請求項3】 核酸固定化微小電極が複数設置されてい
    る請求項2の核酸チップ。
  4. 【請求項4】 核酸固定化微小電極は、各々の面積が1
    mm2未満である請求項2または3のいずれかの核酸チ
    ップ。
  5. 【請求項5】 基板上に、1本鎖ターゲット核酸および
    /または電解質溶液を核酸固定化微小電極と接触させる
    ためのマイクロウェルを有する請求項2ないし4のいず
    れかの核酸チップ。
  6. 【請求項6】 請求項1の方法によって相補的核酸塩基
    対を電気化学的に検出できる装置であって、少なくと
    も、請求項2ないし5のいずれかの核酸チップと、電気
    化学測定手段と、解析手段と、解析結果表示手段を有す
    ることを特徴とする自動遺伝子診断装置。
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