JP2003089990A - 抄紙用プレスフェルト - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 搾水性を損じることなく、再湿防止効果に優
れた抄紙用プレスフェルトを提供すること。 【解決手段】 プレスフェルト10は、基体30、バッ
ト層20、再湿防止層40を、ニードルパンチングによ
り絡合一体化したものである。再湿防止層40は、開口
縁部42と、湿紙側開口42aと、ロール側開口42b
とからなる立体構造の開口部44を有し、湿紙側開口4
2aはロール側開口42bよりも大きく形成されてい
る。ニップ加圧下において、湿紙Wからの水分は、再湿
防止層40の開口部44を通過してロール表面側へ移行
する。プレスフェルト10がニップ加圧下を脱する際
に、再湿現象が起きようとするが、ロール側開口42b
は湿紙側開口42aより狭く形成されているため、水分
は開口部44を通過して移行しにくい。
れた抄紙用プレスフェルトを提供すること。 【解決手段】 プレスフェルト10は、基体30、バッ
ト層20、再湿防止層40を、ニードルパンチングによ
り絡合一体化したものである。再湿防止層40は、開口
縁部42と、湿紙側開口42aと、ロール側開口42b
とからなる立体構造の開口部44を有し、湿紙側開口4
2aはロール側開口42bよりも大きく形成されてい
る。ニップ加圧下において、湿紙Wからの水分は、再湿
防止層40の開口部44を通過してロール表面側へ移行
する。プレスフェルト10がニップ加圧下を脱する際
に、再湿現象が起きようとするが、ロール側開口42b
は湿紙側開口42aより狭く形成されているため、水分
は開口部44を通過して移行しにくい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機のプレスパ
ートに使用されるフェルトに関し、特に搾水性を向上さ
せることが可能な抄紙用プレスフェルト(以下、単に
「プレスフェルト」という。)に関する。
ートに使用されるフェルトに関し、特に搾水性を向上さ
せることが可能な抄紙用プレスフェルト(以下、単に
「プレスフェルト」という。)に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙工程において、湿紙から搾水するた
め、従来から、図13に示すプレス装置が使用されてい
る。このプレス装置は、一対のプレスロールP,Pと、
湿紙を挟持する一対のプレスフェルト12,12からな
り、プレスロールP,Pの加圧部において、プレスフェ
ルト12,12と湿紙Wに圧力を加えて、湿紙Wから水
分を搾り出すものである。なお、湿紙Wから搾り出され
た水分は、プレスフェルト12,12に吸収される。プ
レスフェルト12,12は、強度を保持するための基体
(図示せず。)と、基体の両面側に設けられたバット層
(図示せず。)からなり、基体とバット層とはニードル
パンチによって絡合一体化されている。
め、従来から、図13に示すプレス装置が使用されてい
る。このプレス装置は、一対のプレスロールP,Pと、
湿紙を挟持する一対のプレスフェルト12,12からな
り、プレスロールP,Pの加圧部において、プレスフェ
ルト12,12と湿紙Wに圧力を加えて、湿紙Wから水
分を搾り出すものである。なお、湿紙Wから搾り出され
た水分は、プレスフェルト12,12に吸収される。プ
レスフェルト12,12は、強度を保持するための基体
(図示せず。)と、基体の両面側に設けられたバット層
(図示せず。)からなり、基体とバット層とはニードル
パンチによって絡合一体化されている。
【0003】図14は、図13における加圧部の部分拡
大図であり、湿紙Wから搾り出された水分の移動につい
て説明するための図である。なお、この図には、プレス
フェルト12,12の詳細な構成は図示していない。一
対のプレスロールP,Pが図の矢印方向へ回転すると、
プレスロールP,Pに挟持されたプレスフェルト12,
12及び湿紙Wは、加圧部を経て矢印方向へ送られる。
前述のとおり、プレスフェルト12,12と湿紙Wは加
圧部において加圧され、湿紙Wに含まれる水分が搾り出
されてプレスフェルト12,12に吸収される。
大図であり、湿紙Wから搾り出された水分の移動につい
て説明するための図である。なお、この図には、プレス
フェルト12,12の詳細な構成は図示していない。一
対のプレスロールP,Pが図の矢印方向へ回転すると、
プレスロールP,Pに挟持されたプレスフェルト12,
12及び湿紙Wは、加圧部を経て矢印方向へ送られる。
前述のとおり、プレスフェルト12,12と湿紙Wは加
圧部において加圧され、湿紙Wに含まれる水分が搾り出
されてプレスフェルト12,12に吸収される。
【0004】しかし、加圧部の中央(ニップ部)から出
口にかけて、湿紙Wとプレスフェルト12,12に掛け
られた圧力が急激に解放されるため、この部分におい
て、プレスフェルト12,12及び湿紙Wの体積が急激
に膨張する。その結果、プレスフェルト12,12には
負圧が生じ、更に、湿紙Wは細繊維からなるため毛細管
現象も加わって、プレスフェルト12,12に吸収され
ていた水分が、再び湿紙側へ移行するという現象が起き
る。これは再湿現象(re-wetting)と呼ばれ、従来のプレ
ス装置における問題として知られている。
口にかけて、湿紙Wとプレスフェルト12,12に掛け
られた圧力が急激に解放されるため、この部分におい
て、プレスフェルト12,12及び湿紙Wの体積が急激
に膨張する。その結果、プレスフェルト12,12には
負圧が生じ、更に、湿紙Wは細繊維からなるため毛細管
現象も加わって、プレスフェルト12,12に吸収され
ていた水分が、再び湿紙側へ移行するという現象が起き
る。これは再湿現象(re-wetting)と呼ばれ、従来のプレ
ス装置における問題として知られている。
【0005】このような再湿現象を防止するため、米国
特許第5372876号明細書で開示されたフェルトがある。
これは、図15に示すように、基体31と、基体31の
両側に設けられたバット層21,21からなるフェルト
11において、基体31上にスパンボンド製の疎水性フ
ィルム41を設け、この疎水性フィルム41によってプ
レスロール側層と湿紙側層とを区分したものであり、こ
のフェルト11によると、フェルト11に掛けられた圧
力が急激に解放されても、プレスロール側層に吸収され
た水分が湿紙側層へ移行し難いため、再湿現象を抑制す
ることができるとされている。また、特開平3−888
8号公報にも、多孔質フィルムからなるバリヤー層を設
け、バリヤー層によって一度吸収された水分が湿紙側へ
移行しないようにされたフィルムが開示されている。
特許第5372876号明細書で開示されたフェルトがある。
これは、図15に示すように、基体31と、基体31の
両側に設けられたバット層21,21からなるフェルト
11において、基体31上にスパンボンド製の疎水性フ
ィルム41を設け、この疎水性フィルム41によってプ
レスロール側層と湿紙側層とを区分したものであり、こ
のフェルト11によると、フェルト11に掛けられた圧
力が急激に解放されても、プレスロール側層に吸収され
た水分が湿紙側層へ移行し難いため、再湿現象を抑制す
ることができるとされている。また、特開平3−888
8号公報にも、多孔質フィルムからなるバリヤー層を設
け、バリヤー層によって一度吸収された水分が湿紙側へ
移行しないようにされたフィルムが開示されている。
【0006】さらに、米国特許第4830905号明細書に
は、独立気泡を有する発泡層を設けたプレスフェルトが
開示されており、このフェルトによると、気泡内に水分
が保持されるので、再湿現象が防止されるとされてい
る。
は、独立気泡を有する発泡層を設けたプレスフェルトが
開示されており、このフェルトによると、気泡内に水分
が保持されるので、再湿現象が防止されるとされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記米国特許
第5372876号明細書、及び特開平3−8888号公報に
開示されたフェルトでは、非常に多数の小孔を有する疎
水性フィルム、及び多孔質フィルムを使用しているた
め、水分の移行を抑制することは実際上困難であり、十
分な効果が得られないという問題を有する。
第5372876号明細書、及び特開平3−8888号公報に
開示されたフェルトでは、非常に多数の小孔を有する疎
水性フィルム、及び多孔質フィルムを使用しているた
め、水分の移行を抑制することは実際上困難であり、十
分な効果が得られないという問題を有する。
【0008】また、前記米国特許第4830905号公報のフ
ェルトでは、気泡中に保持された水分をどのように排出
するかが開示されておらず、プレスフェルト全体として
の効果には疑問がある。
ェルトでは、気泡中に保持された水分をどのように排出
するかが開示されておらず、プレスフェルト全体として
の効果には疑問がある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明は、湿紙接触面
とロール接触面とを有する抄紙用プレスフェルトにおい
て、基体と、バット層と、再湿防止層とを有し、前記再
湿防止層は、開口縁部と、湿紙側開口と、ロール側開口
とからなる立体構造の開口部を有し、前記湿紙側開口が
ロール側開口よりも大きく形成されていることを特徴と
する抄紙用プレスフェルトによって前記課題を解決し
た。
とロール接触面とを有する抄紙用プレスフェルトにおい
て、基体と、バット層と、再湿防止層とを有し、前記再
湿防止層は、開口縁部と、湿紙側開口と、ロール側開口
とからなる立体構造の開口部を有し、前記湿紙側開口が
ロール側開口よりも大きく形成されていることを特徴と
する抄紙用プレスフェルトによって前記課題を解決し
た。
【0010】
【作用】本発明において、再湿防止層の立体構造の開口
部は、有効に再湿防止機能を発揮する。
部は、有効に再湿防止機能を発揮する。
【0011】
【発明の実施形態】本発明のプレスフェルトについて、
図1から図9に基づき説明する。図1は本発明のプレス
フェルトの分解斜視図で、図2がその断面図である。こ
のプレスフェルト10は、基体30、短繊維からなるバ
ット層20、及び後述する再湿防止層40からなり、こ
れらはニードルパンチングにより絡合一体化されてい
る。基体30はプレスフェルトの強度を発現させるため
に設けられており、その素材としては、織布、或いは、
糸材を織製せずに構成した帯状体等が使用される。基体
30、及びバット層20としては、羊毛等の天然繊維
や、耐摩耗性、耐疲労性、伸張特性、防汚性等に優れた
ナイロン6、ナイロン66等の合成繊維を使用すること
ができる。
図1から図9に基づき説明する。図1は本発明のプレス
フェルトの分解斜視図で、図2がその断面図である。こ
のプレスフェルト10は、基体30、短繊維からなるバ
ット層20、及び後述する再湿防止層40からなり、こ
れらはニードルパンチングにより絡合一体化されてい
る。基体30はプレスフェルトの強度を発現させるため
に設けられており、その素材としては、織布、或いは、
糸材を織製せずに構成した帯状体等が使用される。基体
30、及びバット層20としては、羊毛等の天然繊維
や、耐摩耗性、耐疲労性、伸張特性、防汚性等に優れた
ナイロン6、ナイロン66等の合成繊維を使用すること
ができる。
【0012】なお、図1のプレスフェルト10には、再
湿防止層40と基体30との間にバット層20が設けら
れているが、再湿防止層40と基体30とが直接接触す
るようにしてもよい。
湿防止層40と基体30との間にバット層20が設けら
れているが、再湿防止層40と基体30とが直接接触す
るようにしてもよい。
【0013】図3は、本発明のプレスフェルトの再湿防
止機能について説明するための図であり、図2の部分拡
大図に該当する。図3に示すように、再湿防止層40に
は多数の開口部44が設けられており、この開口部44
は、湿紙側開口42aがプレスロール側開口42bより
も広くなるように、漏斗型にされている。
止機能について説明するための図であり、図2の部分拡
大図に該当する。図3に示すように、再湿防止層40に
は多数の開口部44が設けられており、この開口部44
は、湿紙側開口42aがプレスロール側開口42bより
も広くなるように、漏斗型にされている。
【0014】再湿防止層40は、薄い、もともと無孔状
のフィルムからなり、ニードルパンチにてバット層を構
成する短繊維が挿通することにより、フェルト本体10
に固着される。このバット層の挿通により、再湿防止層
40は穿孔され、その開口縁部42が下方に突出する。
これにより再湿防止層40には、開口縁部42と、湿紙
側開口部42aと、ロール側開口部42bとからなる、
立体構造の開口部44が形成される。この際、開口縁部
42は、フェルト本体10内に傾斜状に配置されてお
り、このため湿紙側開口42aの方がロール側開口42
bよりも大きく形成されることになる。
のフィルムからなり、ニードルパンチにてバット層を構
成する短繊維が挿通することにより、フェルト本体10
に固着される。このバット層の挿通により、再湿防止層
40は穿孔され、その開口縁部42が下方に突出する。
これにより再湿防止層40には、開口縁部42と、湿紙
側開口部42aと、ロール側開口部42bとからなる、
立体構造の開口部44が形成される。この際、開口縁部
42は、フェルト本体10内に傾斜状に配置されてお
り、このため湿紙側開口42aの方がロール側開口42
bよりも大きく形成されることになる。
【0015】なお、再湿防止層40としては、二軸延伸
されたフィルムが好適である。なお、この理由について
は後述する。
されたフィルムが好適である。なお、この理由について
は後述する。
【0016】また、フィルム素材としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリビニリデン、ポリエステル等
の低吸水性フィルム、又はナイロン、ポリウレタン等の
吸水性フィルムが使用できる。なお、前述のように、抄
紙用プレスフェルト10のバット層20や基体30には
ナイロンが頻繁に使用される。この場合、フィルム素材
としては、フェルト10を完成させた場合の構造体とし
ての伸張特性を合致させるため、又はフェルト製造工程
における加熱工程に対する耐熱性を得るために、ナイロ
ン製のものを選択するのが最適である。請求項4におい
て、「再湿防止層が基布又はバット層と近似した伸張特
性を有する素材からなる。」というのは、このような趣
旨である。
ン、ポリプロピレン、ポリビニリデン、ポリエステル等
の低吸水性フィルム、又はナイロン、ポリウレタン等の
吸水性フィルムが使用できる。なお、前述のように、抄
紙用プレスフェルト10のバット層20や基体30には
ナイロンが頻繁に使用される。この場合、フィルム素材
としては、フェルト10を完成させた場合の構造体とし
ての伸張特性を合致させるため、又はフェルト製造工程
における加熱工程に対する耐熱性を得るために、ナイロ
ン製のものを選択するのが最適である。請求項4におい
て、「再湿防止層が基布又はバット層と近似した伸張特
性を有する素材からなる。」というのは、このような趣
旨である。
【0017】この点につき、現在、バット層20、基体
30の素材としては前述した如くナイロン系が多く使用
されている。従って、再湿防止層40としても、ナイロ
ン系の素材を使用することが望ましい。ちなみに、再湿
防止層40をナイロン系とする場合、厚み10〜30μ
m、素材の縦横方向における引張強さがそれぞれ1〜1
5kg/cm、破断伸びがそれぞれ50〜200%程度のも
のが良好であることが実験により確認された。
30の素材としては前述した如くナイロン系が多く使用
されている。従って、再湿防止層40としても、ナイロ
ン系の素材を使用することが望ましい。ちなみに、再湿
防止層40をナイロン系とする場合、厚み10〜30μ
m、素材の縦横方向における引張強さがそれぞれ1〜1
5kg/cm、破断伸びがそれぞれ50〜200%程度のも
のが良好であることが実験により確認された。
【0018】次に、本実施態様の作用につき、図3に基
づき説明する。図3中、矢印は水の移行方向を示す。ま
ず、プレスロールによるニップ加圧下において、湿紙か
らの水分がプレスフェルト10へと移行する。この際、
フェルト表面から搾水された水分は、再湿防止層40の
開口部44を通過して、ロール表面側へと移行する。こ
の際、開口部44が先細に形成されているため、水分の
移行はスムーズに行われる。ニップ加圧下を脱した後、
前述の再湿現象が起きようとするが、再湿防止層40よ
りもロール側に移行した水分はこの再湿防止層40及び
開口縁部42に遮断され、湿紙側のバット層20へは移
行しにくくなる。すなわち、開口部44がない箇所では
水分の移動は起こり得ず、また、再湿防止層40のロー
ル側開口42bは、湿紙側開口42aよりも狭く構成さ
れているため、水分は開口部44を通過して移行しにく
い。
づき説明する。図3中、矢印は水の移行方向を示す。ま
ず、プレスロールによるニップ加圧下において、湿紙か
らの水分がプレスフェルト10へと移行する。この際、
フェルト表面から搾水された水分は、再湿防止層40の
開口部44を通過して、ロール表面側へと移行する。こ
の際、開口部44が先細に形成されているため、水分の
移行はスムーズに行われる。ニップ加圧下を脱した後、
前述の再湿現象が起きようとするが、再湿防止層40よ
りもロール側に移行した水分はこの再湿防止層40及び
開口縁部42に遮断され、湿紙側のバット層20へは移
行しにくくなる。すなわち、開口部44がない箇所では
水分の移動は起こり得ず、また、再湿防止層40のロー
ル側開口42bは、湿紙側開口42aよりも狭く構成さ
れているため、水分は開口部44を通過して移行しにく
い。
【0019】ここで、図4及び図5に基づき再湿防止層
40における開口部44の好適な製造工程を説明する。
図4は本製造工程に使用されるニードル針50の先端の
拡大図、図5は開口部の製造過程を示す図である。
40における開口部44の好適な製造工程を説明する。
図4は本製造工程に使用されるニードル針50の先端の
拡大図、図5は開口部の製造過程を示す図である。
【0020】まず、本発明の抄紙用プレスフェルト10
の製造に当たっては、図4に示されるボールポイント部
51を有するニードル針50を使用すると、良好な結果
が得られる。このボールポイント部51は、ニードル針
50の先端を球状に構成したものである。なお、このボ
ールポイント部51の具体的な構成においては、前記球
状の半径Rが0.05〜0.09mmのものが好ましい
ことが、実験により確認された。
の製造に当たっては、図4に示されるボールポイント部
51を有するニードル針50を使用すると、良好な結果
が得られる。このボールポイント部51は、ニードル針
50の先端を球状に構成したものである。なお、このボ
ールポイント部51の具体的な構成においては、前記球
状の半径Rが0.05〜0.09mmのものが好ましい
ことが、実験により確認された。
【0021】通常、ニードル針50の本体は断面多角形
状であり、その稜部52には短繊維を引っ掛けて押し込
むためのバーブ52aが形成されている。本発明におい
ては、より多くの短繊維を再湿防止層4に押し込み、湿
紙側開口42aを大きく構成する必要上、少なくとも2
つ以上の稜部52にバーブ52aを設けると、良好な結
果を得ることができる。この点につき、図4において
は、断面三角形状のニードル針50が示されており、3
つの稜部52の全てにバーブ52aが形成された例が示
されている。なお、ニードル針50の先端51と、この
先端51に最も近いバーブ52aとの間は、ポイントレ
ングス53と称される。
状であり、その稜部52には短繊維を引っ掛けて押し込
むためのバーブ52aが形成されている。本発明におい
ては、より多くの短繊維を再湿防止層4に押し込み、湿
紙側開口42aを大きく構成する必要上、少なくとも2
つ以上の稜部52にバーブ52aを設けると、良好な結
果を得ることができる。この点につき、図4において
は、断面三角形状のニードル針50が示されており、3
つの稜部52の全てにバーブ52aが形成された例が示
されている。なお、ニードル針50の先端51と、この
先端51に最も近いバーブ52aとの間は、ポイントレ
ングス53と称される。
【0022】次に、図5(A)〜(E)に基づき、再湿
防止層40に開口部44を形成する過程を詳述する。ま
ず、図5(A)のように、再湿防止層40上に短繊維を
載置する。そして、ニードル針50を短繊維上部に打ち
込む。すると、ニードル針50のボールポイント部51
は短繊維を通過し、再湿防止層40上に到達する(図5
(B))。この際、ボールポイント部51は再湿防止層
40との接触面積が大きいため、ニードル針50は直ち
に再湿防止層40を穿孔するわけではなく、まず、これ
を下方へ押し下げる。
防止層40に開口部44を形成する過程を詳述する。ま
ず、図5(A)のように、再湿防止層40上に短繊維を
載置する。そして、ニードル針50を短繊維上部に打ち
込む。すると、ニードル針50のボールポイント部51
は短繊維を通過し、再湿防止層40上に到達する(図5
(B))。この際、ボールポイント部51は再湿防止層
40との接触面積が大きいため、ニードル針50は直ち
に再湿防止層40を穿孔するわけではなく、まず、これ
を下方へ押し下げる。
【0023】さらに、ニードル針50が進行すると、再
湿防止層40が孔状に破断される(図5(C))。これ
により、ロール側開口42bが形成される。なお、後述
するが、この際破断された部分の内、ニードル針50の
ポイントレングス53の進行に追従し下方に押し下げら
れた部分が、開口筒部46を形成することになる。
湿防止層40が孔状に破断される(図5(C))。これ
により、ロール側開口42bが形成される。なお、後述
するが、この際破断された部分の内、ニードル針50の
ポイントレングス53の進行に追従し下方に押し下げら
れた部分が、開口筒部46を形成することになる。
【0024】次に、ニードル針50のポイントレングス
53が進行し、バーブ部52aが短繊維を引っ掛け、再
湿防止層40の下方に押し込む(図5(D))。この
際、バーブ部52aが複数の稜部52に設けられている
と、より多くの短繊維を下方に押し込むことができる。
この短繊維の移動に伴い、再湿防止層40の開口縁部4
2が押し下げられ、傾斜状とされる。
53が進行し、バーブ部52aが短繊維を引っ掛け、再
湿防止層40の下方に押し込む(図5(D))。この
際、バーブ部52aが複数の稜部52に設けられている
と、より多くの短繊維を下方に押し込むことができる。
この短繊維の移動に伴い、再湿防止層40の開口縁部4
2が押し下げられ、傾斜状とされる。
【0025】このようにして、再湿防止層40に、湿紙
側開口42aがロール側開口42bよりも大きく形成さ
れた開口部44が形成される(図5(E))。ニードル
針50は、所定の位置まで押し下げられた後、再び上方
へ移動される。そして、再湿防止層40が水平方向へ所
定距離移動された後、ニードル針50は、再度、短繊維
を再湿防止層40上に撃ち込むべく、下方へ移動し、以
下、この動作を繰り返す。なお、開口部44へ移動され
た短繊維は、当該箇所にて固定されるため、開口部44
は閉じられることがない。換言すると、開口部44の立
体構造は、ニードリング作業後も維持されるものであ
る。
側開口42aがロール側開口42bよりも大きく形成さ
れた開口部44が形成される(図5(E))。ニードル
針50は、所定の位置まで押し下げられた後、再び上方
へ移動される。そして、再湿防止層40が水平方向へ所
定距離移動された後、ニードル針50は、再度、短繊維
を再湿防止層40上に撃ち込むべく、下方へ移動し、以
下、この動作を繰り返す。なお、開口部44へ移動され
た短繊維は、当該箇所にて固定されるため、開口部44
は閉じられることがない。換言すると、開口部44の立
体構造は、ニードリング作業後も維持されるものであ
る。
【0026】このようにして再湿防止層40に開口部4
4が形成されるが、この再湿防止層40に、二軸延伸フ
ィルムが使用されていると、穿孔時の衝撃によって湿紙
側開口部42a周辺の再湿防止層40及び開口縁部42
が大きく裂け、開口部44同士が結合してフィルムを破
断することを未然に防ぐことができる。
4が形成されるが、この再湿防止層40に、二軸延伸フ
ィルムが使用されていると、穿孔時の衝撃によって湿紙
側開口部42a周辺の再湿防止層40及び開口縁部42
が大きく裂け、開口部44同士が結合してフィルムを破
断することを未然に防ぐことができる。
【0027】なお、上述のようなニードリング工程は、
ニードル針50が多数配置されたニードルボード(図示
せず。)を上下に駆動することにより行われる。この
際、単一種類、単一太さのニードル針50により、上記
再湿防止層40に短繊維を打ち込み、開口部44を構成
してもよい。一方、通気度等、所望される抄紙用フェル
トの性能に応じ、複数種類のニードル針を単一のニード
ルボードに配置し、製造することも可能である。
ニードル針50が多数配置されたニードルボード(図示
せず。)を上下に駆動することにより行われる。この
際、単一種類、単一太さのニードル針50により、上記
再湿防止層40に短繊維を打ち込み、開口部44を構成
してもよい。一方、通気度等、所望される抄紙用フェル
トの性能に応じ、複数種類のニードル針を単一のニード
ルボードに配置し、製造することも可能である。
【0028】例えば、通気度を確保する目的がある場
合、上述したようなボールポイント部51と、全ての稜
部52に構成されたバーブ部52aとを有するニードル
針50の他に、このニードル針50よりも太く、ニード
ル針先端が尖鋭であり、かつバーブ部52aが一つの稜
部52にのみ構成されたニードル針50とを、単一のニ
ードルボード上に混在させることができる。なお、この
場合、再湿防止層40上には、湿紙側開口42aがロー
ル側開口42bよりも大きく形成された立体構造の開口
部44と、この開口部44よりも大きく平面状の開口部
(図示せず。)とが形成されることとなる。このように
して、再湿現象を或る程度防止するとともに、通気性に
優れたフェルトの提供が可能となる。
合、上述したようなボールポイント部51と、全ての稜
部52に構成されたバーブ部52aとを有するニードル
針50の他に、このニードル針50よりも太く、ニード
ル針先端が尖鋭であり、かつバーブ部52aが一つの稜
部52にのみ構成されたニードル針50とを、単一のニ
ードルボード上に混在させることができる。なお、この
場合、再湿防止層40上には、湿紙側開口42aがロー
ル側開口42bよりも大きく形成された立体構造の開口
部44と、この開口部44よりも大きく平面状の開口部
(図示せず。)とが形成されることとなる。このように
して、再湿現象を或る程度防止するとともに、通気性に
優れたフェルトの提供が可能となる。
【0029】次に、ニードル針50の先端形状により、
開口部44の構成を異ならせる例を説明する。図6に、
開口部44が形成された再湿防止層40を示す。なお、
図6の開口部44の形成に当たっては、いずれのニード
ル針50においても全ての稜部52にバーブ部52aが
形成されているものとする。図6(A)には、ボールポ
イント部51を有したニードル針50により形成された
開口部44が示されている。このニードル針50の使用
により、上述のとおり、開口縁部42の端部に開口筒部
46が形成される。この開口筒部46により、開口部4
4全体が漏斗状に形成されるため、よりロール側開口4
2bからの水の浸入を防ぎやすい構成となる。
開口部44の構成を異ならせる例を説明する。図6に、
開口部44が形成された再湿防止層40を示す。なお、
図6の開口部44の形成に当たっては、いずれのニード
ル針50においても全ての稜部52にバーブ部52aが
形成されているものとする。図6(A)には、ボールポ
イント部51を有したニードル針50により形成された
開口部44が示されている。このニードル針50の使用
により、上述のとおり、開口縁部42の端部に開口筒部
46が形成される。この開口筒部46により、開口部4
4全体が漏斗状に形成されるため、よりロール側開口4
2bからの水の浸入を防ぎやすい構成となる。
【0030】なお、ボールポイント部51を有さない、
通常の尖鋭な先端を有するニードル針50を使用した場
合の開口部44’は、図6(B)のような形状となる。
すなわち、再湿防止層40には、バーブ部52aが引き
込む短繊維により傾斜状の開口縁部42が形成されるも
のの、開口筒部46が形成されないものである。この構
成は、開口筒部46を有する開口部44よりも再湿防止
効果は劣るが、生産性の向上等の要求により、適宜採用
することができる。
通常の尖鋭な先端を有するニードル針50を使用した場
合の開口部44’は、図6(B)のような形状となる。
すなわち、再湿防止層40には、バーブ部52aが引き
込む短繊維により傾斜状の開口縁部42が形成されるも
のの、開口筒部46が形成されないものである。この構
成は、開口筒部46を有する開口部44よりも再湿防止
効果は劣るが、生産性の向上等の要求により、適宜採用
することができる。
【0031】フェルト全体の製造工程は後述されるが、
短繊維層上に再湿防止層40を配置し、さらに、この再
湿防止層40上に短繊維層を配置した状態でニードルパ
ンチングを行うと、開口縁部42が再湿防止層40の下
側の短繊維層に支持された状態で形成されるため、より
傾斜状に下方に突出しやすくなる。さらに、ニードルパ
ンチングの衝撃がこの下側短繊維層により緩和されるた
め、再湿防止層40の破断がより少なくなる。すなわ
ち、再湿防止層40の下側に短繊維層を配置した状態
で、ニードルパンチングを行うと、湿紙側開口42aが
ロール側開口42bよりも大きい開口部44をより良好
に製造可能である。
短繊維層上に再湿防止層40を配置し、さらに、この再
湿防止層40上に短繊維層を配置した状態でニードルパ
ンチングを行うと、開口縁部42が再湿防止層40の下
側の短繊維層に支持された状態で形成されるため、より
傾斜状に下方に突出しやすくなる。さらに、ニードルパ
ンチングの衝撃がこの下側短繊維層により緩和されるた
め、再湿防止層40の破断がより少なくなる。すなわ
ち、再湿防止層40の下側に短繊維層を配置した状態
で、ニードルパンチングを行うと、湿紙側開口42aが
ロール側開口42bよりも大きい開口部44をより良好
に製造可能である。
【0032】次に、本発明に係るプレスフェルト10全
体の製造工程を説明する。この製造工程は、種々のもの
を選択することが可能であり、以下の工程は例示に過ぎ
ないことは勿論である。
体の製造工程を説明する。この製造工程は、種々のもの
を選択することが可能であり、以下の工程は例示に過ぎ
ないことは勿論である。
【0033】まず、基体30上に短繊維層を配置し、ニ
ードルパンチングを行い両者を絡合一体化させた後、基
体30の表裏を反転させる。この状態では、基体30
と、ロール側のバット層20が形成されている。
ードルパンチングを行い両者を絡合一体化させた後、基
体30の表裏を反転させる。この状態では、基体30
と、ロール側のバット層20が形成されている。
【0034】次に、湿紙側の面を形成していくわけであ
るが、それには大別して2つのパターンがあり、いずれ
の構成を採用することも可能である。 (1)基体30上に、再湿防止層40、短繊維層を順次に
積層し、ニードルパンチにより基体30に絡合一体化す
る方法。 (2)再湿防止層40上に短繊維層を配置し、ニードルパ
ンチにより接続することにより、まず、準備層60を得
る。さらに、この準備層60を基体30上に配置した
後、ニードルパンチにより両者を絡合一体化させる方
法。なお、この場合、再湿防止層40と基体30との間
にバット層20が形成された抄紙用プレスフェルトを得
る場合は、基体30に短繊維層を載置した後、当該短繊
維層上に再湿防止層40又は準備層60を配置すること
により製造可能となる。
るが、それには大別して2つのパターンがあり、いずれ
の構成を採用することも可能である。 (1)基体30上に、再湿防止層40、短繊維層を順次に
積層し、ニードルパンチにより基体30に絡合一体化す
る方法。 (2)再湿防止層40上に短繊維層を配置し、ニードルパ
ンチにより接続することにより、まず、準備層60を得
る。さらに、この準備層60を基体30上に配置した
後、ニードルパンチにより両者を絡合一体化させる方
法。なお、この場合、再湿防止層40と基体30との間
にバット層20が形成された抄紙用プレスフェルトを得
る場合は、基体30に短繊維層を載置した後、当該短繊
維層上に再湿防止層40又は準備層60を配置すること
により製造可能となる。
【0035】次に、図7〜図9に基づき、基体30上へ
の再湿防止層40又は準備層60の載置方法を説明す
る。なお、図中、70は再湿防止層40又は準備層60
が巻回されている材料ロール、80は基体30を掛け渡
すストレッチロールである。
の再湿防止層40又は準備層60の載置方法を説明す
る。なお、図中、70は再湿防止層40又は準備層60
が巻回されている材料ロール、80は基体30を掛け渡
すストレッチロールである。
【0036】まず、図7に示す製造方法は、概略、基体
30と同様のCMD方向の幅を有する再湿防止層40又
は準備層60を載置する場合である。この場合、まず基
体30上に再湿防止層等40,60の一端を固定する。
そして、基体30の回転に伴い再湿防止層等40,60
を材料ロール70から引き出し、基体30に再湿防止層
等40,60を載置する。そして、再湿防止層等40,
60が全て基体30上に載置された後、前記基体30に
固定された端部とほぼ同様の位置で再湿防止層等40、
60を切断し、この切断された端部を基体30上に固定
する。
30と同様のCMD方向の幅を有する再湿防止層40又
は準備層60を載置する場合である。この場合、まず基
体30上に再湿防止層等40,60の一端を固定する。
そして、基体30の回転に伴い再湿防止層等40,60
を材料ロール70から引き出し、基体30に再湿防止層
等40,60を載置する。そして、再湿防止層等40,
60が全て基体30上に載置された後、前記基体30に
固定された端部とほぼ同様の位置で再湿防止層等40、
60を切断し、この切断された端部を基体30上に固定
する。
【0037】次に、図8、又は図9は、基体30のCM
D方向の幅よりも短い幅を有する再湿防止層40を使用
する場合の製造方法を示す。この場合、図8に示すよう
に、基体30のMD方向に概略沿って再湿防止層等4
0,60をスパイラル状に巻回させることができる。
D方向の幅よりも短い幅を有する再湿防止層40を使用
する場合の製造方法を示す。この場合、図8に示すよう
に、基体30のMD方向に概略沿って再湿防止層等4
0,60をスパイラル状に巻回させることができる。
【0038】一方、図9のように、基体30のCMD方
向に概略沿って再湿防止層等40,60を配置すること
も可能である。この場合、準備層60を使用せず、再湿
防止層40のみを載置することが望ましい。具体的に
は、再湿防止層40を、CMD方向に対し適宜角度を設
けた状態で、基体30の一端から他端に載置する。その
後、再湿防止層40を折り返し、基体30の一端方向に
敷設し、以下これを繰り返す。この場合、再湿防止層4
0は、特に基体30端部における折り返し部分の重量に
より、基体30上へ安定して固定される。さらに、再湿
防止層40の折り返し角度は、基体30上を再湿防止層
40が全て覆うような角度に調整することが必要なのは
言うまでもない。
向に概略沿って再湿防止層等40,60を配置すること
も可能である。この場合、準備層60を使用せず、再湿
防止層40のみを載置することが望ましい。具体的に
は、再湿防止層40を、CMD方向に対し適宜角度を設
けた状態で、基体30の一端から他端に載置する。その
後、再湿防止層40を折り返し、基体30の一端方向に
敷設し、以下これを繰り返す。この場合、再湿防止層4
0は、特に基体30端部における折り返し部分の重量に
より、基体30上へ安定して固定される。さらに、再湿
防止層40の折り返し角度は、基体30上を再湿防止層
40が全て覆うような角度に調整することが必要なのは
言うまでもない。
【0039】なお、前述の如く、再湿防止層40には無
孔状のフィルムが使用されるが、抄紙用ニードルフェル
トの要求特性に応じ、通気性を向上させる構成とするこ
とも可能である。この場合、再湿防止層40のみを適宜
ニードリングし、穿孔する製造方法を採用することがで
きる。
孔状のフィルムが使用されるが、抄紙用ニードルフェル
トの要求特性に応じ、通気性を向上させる構成とするこ
とも可能である。この場合、再湿防止層40のみを適宜
ニードリングし、穿孔する製造方法を採用することがで
きる。
【0040】
【実施例】本発明に係る抄紙用プレスフェルトの効果を
確認すべく、以下のような実験を行った。なお、実施
例、比較例ともに諸条件を共通とするため、全てのフェ
ルトの基本構成を次の通りとした。 基体(ナイロンモノフィラメントの撚糸を平織):坪量
300g/m2 バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量550g/m
2 針打ち密度:700回/cm2 使用ニードル針:先端にボールポイント部51が形成さ
れ、断面が三角形状であり全ての稜部52にバーブ部5
2aが形成されているもの。
確認すべく、以下のような実験を行った。なお、実施
例、比較例ともに諸条件を共通とするため、全てのフェ
ルトの基本構成を次の通りとした。 基体(ナイロンモノフィラメントの撚糸を平織):坪量
300g/m2 バット層(ナイロン6の短繊維):総坪量550g/m
2 針打ち密度:700回/cm2 使用ニードル針:先端にボールポイント部51が形成さ
れ、断面が三角形状であり全ての稜部52にバーブ部5
2aが形成されているもの。
【0041】(実施例1)
再湿防止層40:ナイロン製の二軸延伸フィルム
使用ニードル針50:ボールポイント部51のR:0.
09mm 開口部44の形状:漏斗状 通気度:6cc/cm2/sec
09mm 開口部44の形状:漏斗状 通気度:6cc/cm2/sec
【0042】(実施例2)
再湿防止層40:ナイロン製の二軸延伸フィルム
使用ニードル針50:ボールポイント部51のR:0.
075mm 開口部44の形状:漏斗状 通気度:5cc/cm2/sec
075mm 開口部44の形状:漏斗状 通気度:5cc/cm2/sec
【0043】(実施例3)
再湿防止層40:ナイロン製の二軸延伸フィルム
使用ニードル針50:ボールポイント部51のR:0.
05mm 開口部44の形状:漏斗状 通気度:5cc/cm2/sec
05mm 開口部44の形状:漏斗状 通気度:5cc/cm2/sec
【0044】(比較例1)
再湿防止層40:なし
使用ニードル針50:ボールポイント部51のR:0.
09mm 開口部44の形状:なし 通気度:15cc/cm2/sec
09mm 開口部44の形状:なし 通気度:15cc/cm2/sec
【0045】(比較例2)
再湿防止層40:ナイロン製の一軸延伸フィルム
使用ニードル針50:ボールポイント部51のR:0.
09mm 開口部44の形状:フィルムの延伸方向への裂けが顕著
であり、開口部同士が連結。 通気度:10cc/cm2/sec
09mm 開口部44の形状:フィルムの延伸方向への裂けが顕著
であり、開口部同士が連結。 通気度:10cc/cm2/sec
【0046】(比較例3)
再湿防止層40:ナイロン製のスパンボンド
使用ニードル針50:ボールポイント部51のR:0.
09mm 開口部44の形状:針の太さに等しい径で平面状に穿
孔。 通気度:5cc/cm2/sec
09mm 開口部44の形状:針の太さに等しい径で平面状に穿
孔。 通気度:5cc/cm2/sec
【0047】以上の抄紙用プレスフェルトを準備した
後、図10及び図11に示される装置により実験を行っ
た。まず、図10、図11に示される装置において、図
中、Pはプレスロール、110はトップ側フェルト、1
0はボトム側フェルト、SCはサクションチューブ、S
Nはシャワーノズルである。なお、上記実施例及び比較
例は、いずれの装置においてもボトム側フェルト10と
して使用されている。この場合、トップ側フェルトとし
ては、比較例1に示したものと同様のプレスフェルトを
使用した。また、図10、11に示される装置は、とも
に、フェルトの走行速度が500m/minであり、プ
レス圧力が100kg/cm2である。
後、図10及び図11に示される装置により実験を行っ
た。まず、図10、図11に示される装置において、図
中、Pはプレスロール、110はトップ側フェルト、1
0はボトム側フェルト、SCはサクションチューブ、S
Nはシャワーノズルである。なお、上記実施例及び比較
例は、いずれの装置においてもボトム側フェルト10と
して使用されている。この場合、トップ側フェルトとし
ては、比較例1に示したものと同様のプレスフェルトを
使用した。また、図10、11に示される装置は、とも
に、フェルトの走行速度が500m/minであり、プ
レス圧力が100kg/cm2である。
【0048】図10に示される装置は、ニップ圧下を脱
した湿紙が、ボトム側フェルト10に載置され搬送され
る構造となっている。従って、ニップ圧下を脱した後、
ボトム側フェルト10に載置され搬送された位置(プレ
ス出口I)における湿紙の湿潤度合いを計測すると、再
湿現象が発生した湿紙の水分含有量データを得ることが
できる。
した湿紙が、ボトム側フェルト10に載置され搬送され
る構造となっている。従って、ニップ圧下を脱した後、
ボトム側フェルト10に載置され搬送された位置(プレ
ス出口I)における湿紙の湿潤度合いを計測すると、再
湿現象が発生した湿紙の水分含有量データを得ることが
できる。
【0049】これに対し、図11に示される装置は、ボ
トム側フェルト10がプレスロールに接触する面積が大
きく、ニップ圧下を脱した湿紙が、フェルト10、11
0に接触する時間が非常に短いものである。ここで、こ
のニップ圧下を脱した直後の位置(プレス出口II)にお
ける湿紙の湿潤度合いを計測すると、再湿現象の余り生
じていない湿紙の水分含有量データが得られる。
トム側フェルト10がプレスロールに接触する面積が大
きく、ニップ圧下を脱した湿紙が、フェルト10、11
0に接触する時間が非常に短いものである。ここで、こ
のニップ圧下を脱した直後の位置(プレス出口II)にお
ける湿紙の湿潤度合いを計測すると、再湿現象の余り生
じていない湿紙の水分含有量データが得られる。
【0050】ここで、図10の装置による水分含有量デ
ータと、図11の装置による同データの差を求め、再湿
現象の評価を行った。この際、両者の差が0.5%以下
のものは再湿現象を生じないものとし、0.5%以上の
ものは再湿現象が生じているという評価を行った。
ータと、図11の装置による同データの差を求め、再湿
現象の評価を行った。この際、両者の差が0.5%以下
のものは再湿現象を生じないものとし、0.5%以上の
ものは再湿現象が生じているという評価を行った。
【0051】この結果をまとめたものを図12に示す。
図12に示されるように、本発明に係る抄紙用プレスフ
ェルトは、再湿現象を効果的に抑えることが可能とな
り、優れた効果を発揮することが確認された。
図12に示されるように、本発明に係る抄紙用プレスフ
ェルトは、再湿現象を効果的に抑えることが可能とな
り、優れた効果を発揮することが確認された。
【0052】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によると、比較的
簡単な構成で、再湿防止効果に優れた抄紙用プレスフェ
ルトを提供することが可能となる。
簡単な構成で、再湿防止効果に優れた抄紙用プレスフェ
ルトを提供することが可能となる。
【図1】 本発明のプレスフェルトの分解斜視図。
【図2】 本発明のプレスフェルトの断面図。
【図3】 本発明のプレスフェルトの要部拡大断面図。
【図4】 本発明のプレスフェルトの製造に使用される
ニードル針先端の拡大図。
ニードル針先端の拡大図。
【図5】 (A)〜(E)は、本発明のプレスフェルト
の再湿防止層の開口部の形成過程を示す拡大説明図。
の再湿防止層の開口部の形成過程を示す拡大説明図。
【図6】 (A),(B)は、本発明のプレスフェルト
の再湿防止層の開口部の異なる実施形態を示す拡大断面
図。
の再湿防止層の開口部の異なる実施形態を示す拡大断面
図。
【図7】 本発明のプレスフェルトの製造工程を示す斜
視図。
視図。
【図8】 本発明のプレスフェルトの別の製造工程を示
す斜視図。
す斜視図。
【図9】 本発明のプレスフェルトのさらに別の製造工
程を示す斜視図。
程を示す斜視図。
【図10】 本発明のプレスフェルトの効果を確認する
ための装置の説明図。
ための装置の説明図。
【図11】 本発明のプレスフェルトの効果を確認する
ための別の装置の説明図。
ための別の装置の説明図。
【図12】 実験結果を示す図。
【図13】 製紙機械のプレス装置の概略説明図。
【図14】 湿紙中の水分の移動状態の説明図。
【図15】 従来のプレスフェルトの断面図。
10 抄紙用プレスフェルト
30 基体
20 バット層
40 再湿防止層
44,44’ 開口部
42 開口縁部
42a 湿紙側開口
42b ロール側開口
46 開口筒部
Claims (5)
- 【請求項1】 湿紙接触面とロール接触面とを有する抄
紙用プレスフェルトにおいて、 基体と、バット層と、再湿防止層とを有し、 前記再湿防止層は、開口縁部と、湿紙側開口と、ロール
側開口とからなる立体構造の開口部を有し、前記湿紙側
開口がロール側開口よりも大きく形成されていることを
特徴とする、抄紙用プレスフェルト。 - 【請求項2】 前記開口部が開口筒部を有する漏斗状で
ある、請求項1の抄紙用プレスフェルト。 - 【請求項3】 前記再湿防止層が二軸延伸フィルムによ
り構成されている、請求項1の抄紙用プレスフェルト。 - 【請求項4】 前記再湿防止層が前記基布又はバット層
と近似した伸張特性を有する素材からなる、請求項1の
抄紙用プレスフェルト。 - 【請求項5】 平面状の開口部をさらに有する請求項1
から4のいずれかの抄紙用プレスフェルト。
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