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JP2003086679A - 集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

集積回路装置およびその製造方法

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Publication number
JP2003086679A
JP2003086679A JP2002171265A JP2002171265A JP2003086679A JP 2003086679 A JP2003086679 A JP 2003086679A JP 2002171265 A JP2002171265 A JP 2002171265A JP 2002171265 A JP2002171265 A JP 2002171265A JP 2003086679 A JP2003086679 A JP 2003086679A
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Japan
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dielectric constant
layer
low dielectric
wiring
organic polymer
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Application number
JP2002171265A
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Tatsuya Usami
達矢 宇佐美
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JP2003086679A publication Critical patent/JP2003086679A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実効誘電率が良好に低減されており、上部配
線や接続配線の電気特性も良好なデュアルダマシン回路
を実現する。 【解決手段】 上部配線223と接続配線222とが位
置する部分を、CH系の有機ポリマ層203と、ポーラ
スMSQ等の低誘電率層204と、の二層で形成する。
有機ポリマ層203と低誘電率層204とはエッチング
選択性が高いので、上部凹溝213とヴィアホール21
2とを良好な形状に形成し、上部配線223と接続配線
222との電気的な特性を良好とすることができる。し
かも、有機ポリマ層203と低誘電率層204とは低密
度で低誘電率なので、回路全体の実効誘電率も低減する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部配線と上部配
線とが接続配線で導通している集積回路装置、このよう
な集積回路装置の製造方法、に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、集積回路の高性能化や微細化が要
求されており、各種の製造方法や使用材料が研究されて
いる。例えば、集積回路の配線にはポリシリコンやアル
ミニウムが多用されてきたが、集積回路の高性能化や微
細化を実現するためには更に低抵抗の材料が必要であ
る。
【0003】そこで、集積回路の微細な配線を銅で形成
することが創案されたが、銅は物性的にエッチングによ
るパターニングが困難であり、耐食性も良好でない。こ
のため、銅などの金属で水平に下部配線と上部配線とを
形成して垂直な接続配線で導通させる場合、その製造方
法としてはデュアルダマシン法が好適である。
【0004】このデュアルダマシン法で形成された集積
回路装置であるデュアルダマシン回路では、上述のよう
に水平な下部配線と上部配線とを垂直な接続配線で導通
させるので、下部配線を埋設した下部層間膜の上面に上
部層間膜を形成し、この上部層間膜に上部凹溝とヴィア
ホールとを形成して上部配線と接続配線とを埋設する必
要がある。
【0005】そこで、上部層間膜を有機ポリマやMSQ
などの一層で形成し、その上面から途中まで第一のフォ
トエッチングでヴィアホールを形成し、第二のフォトエ
ッチングで上部凹溝を形成すると同時にヴィアホールを
下面まで貫通させる製造方法がある。
【0006】また、上部層間膜を第一層とバリア絶縁膜
と第二層とで形成し、第一のフォトエッチングで第二層
とバリア絶縁膜とにヴィアホールを形成し、第二のフォ
トエッチングで第二層に上部凹溝を形成すると同時にバ
リア絶縁膜の開口から第一層にヴィアホールを形成する
製造方法もある。
【0007】前述した第一の製造方法では、上部層間膜
が一層なので構造が簡単で製造工程も少数であり、上部
層間膜として低密度の材料を使用できるのでデュアルダ
マシン回路の実効誘電率を低減することもできる。しか
し、一層からなる上部層間膜に上部凹溝とヴィアホール
とを同時に形成するので、これらを良好な形状に形成す
ることが困難であり、特に、マイクロローディングなど
のために上部凹溝を所望の深度に形成することが困難で
ある。
【0008】この点、前述した第二の製造方法では、上
部凹溝の底部にバリア絶縁膜が位置するので、上部凹溝
を所望の深度に形成することが容易である。しかし、上
部層間膜として第一層とバリア絶縁膜と第二層との三層
が必要なので、構造が複雑で製造工程も増加する。
【0009】また、バリア絶縁膜として高密度の材料を
使用する必要があるが、一般的に高密度材料は高誘電率
なのでデュアルダマシン回路の実効誘電率が増大するこ
とになる。さらに、第二の製造方法でも上部凹溝とヴィ
アホールとを同時に形成するので、ヴィアホールがエッ
チング過剰によりボーイング形状などになりやすい。そ
こで、上述のような課題を解決した集積回路装置および
その製造方法が、特開平10−112503号公報に開
示されている。
【0010】この公報に開示された集積回路装置である
デュアルダマシン回路100は、図5に示すように、下
部層間膜101を具備しており、この下部層間膜101
の上面に絶縁層102と低誘電率層103とマスク層1
04とが順番に積層されている。絶縁層102とマスク
層104とは、SiO2、SiOX、SiOF、等の酸化シ
リコンからなり、低誘電率層103は、ポリテトラフル
オロエチレン、弗化ポリアニールエーテル、弗化ポリイ
ミド、等の有機物からなる。
【0011】下部層間膜101は、上面から所定の深度
まで下部凹溝111が形成されており、この下部凹溝1
11に下部配線105が埋設されている。絶縁層102
は、上面から下面までヴィアホール112が貫通されて
おり、このヴィアホール112に接続配線106が埋設
されている。
【0012】低誘電率層103は、上面から下面まで上
部凹溝113が形成されており、この上部凹溝113に
上部配線107が埋設されている。下部配線105と接
続配線106と上部配線107とはアルミニウム合金な
どで形成されており、下部配線105と上部配線107
とが接続配線106で導通されている。
【0013】ここで、上述のような構造のデュアルダマ
シン回路100の製造方法を以下に簡単に説明する。ま
ず、下部層間膜101の上面から所定の深度まで形成し
た下部凹溝111に下部配線105を埋設し、この下部
配線105が埋設された下部層間膜101の上面に酸化
シリコンからなる絶縁層102と低誘電率層103とマ
スク層104とを順番に成膜する。
【0014】つぎに、このマスク層104の上面に上部
凹溝113に対応した開口形状のレジストマスク(図示
せず)を形成し、このレジストマスクを使用したプラズ
マエッチングで上部凹溝113に対応した開口孔をマス
ク層104に形成してから、そのレジストマスクは除去
する。
【0015】このような状態で、マスク層104と露出
した低誘電率層103との上面にヴィアホール112に
対応した開口形状のレジストマスク(図示せず)を形成
し、このレジストマスクを使用したプラズマエッチング
で低誘電率層103から絶縁層102までヴィアホール
112を形成してから、そのレジストマスクも除去す
る。
【0016】そして、マスク層104を使用したプラズ
マエッチングで低誘電率層103に上部凹溝113を形
成し、この上部凹溝113とヴィアホール112とにア
ルミニウム合金を埋設して上面をCMPなどで成形する
ことにより、各々がCuからなる下部配線105と接続
配線106と上部配線107とが導通されたデュアルダ
マシン回路100が完成する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したデュアルダマ
シン回路100では、低誘電率層103と絶縁層102
とのエッチング選択性が高いので、上部凹溝113とヴ
ィアホール112とを所望の形状に良好に形成して接続
配線106と上部配線107との電気特性を良好とする
ことができる。しかし、このデュアルダマシン回路10
0では、絶縁層102が酸化シリコンからなり、これは
誘電率が“4.2〜4.3”程度と高いので、回路全体の実効
誘電率を低減することが困難である。
【0018】また、特開平10−112503号公報に
は開示されていないが、当然ながら接続配線106は上
部配線107を下部配線105に導通させるものなの
で、接続配線106が形成される位置には下部配線10
5が敷設されている。しかし、ヴィアホール112を形
成するプラズマエッチングが下部配線105まで到達す
ると、下部配線105が腐食するなどして電気特性が低
下することになる。
【0019】このような課題を解決するため、下部配線
105を上面に積層したバリア絶縁膜(図示せず)でヴィ
アホール112のプラズマエッチングから保護する手法
も公知であるが、このようなバリア絶縁膜は一般的に窒
化シリコンなどで形成することになる。
【0020】しかし、上述したデュアルダマシン回路1
00では、絶縁層102が酸化シリコンからなるので、
これは窒化シリコンからなるバリア絶縁膜とのエッチン
グ選択性が低い。このため、絶縁層102をプラズマエ
ッチングするときにバリア絶縁膜も除去される可能性が
高く、下部配線105を良好に保護することが困難であ
る。
【0021】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、上部配線や接続配線が良好な形状に形成
されて電気特性が良好であるとともに実効誘電率も良好
に低減されている集積回路装置、このような集積回路装
置の製造方法、を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の集積回路装置
は、下部配線、上部配線、接続配線、下部層間膜、バリ
ア絶縁膜、有機ポリマ層、低誘電率層、を具備してい
る。下部層間膜には上面から所定の深度まで形成された
下部凹溝には下部配線が埋設されており、この下部配線
が埋設された下部層間膜の上面にはバリア絶縁膜が積層
されている。
【0023】そして、本発明の第一の集積回路装置で
は、バリア絶縁膜の上面にCH系の有機ポリマ層が積層
されており、この有機ポリマ層の上面に低誘電率層が積
層されている。この低誘電率層は、MSQとHSQとM
HSQと炭素含有シリコン酸化膜との一つからなり、そ
の上面から有機ポリマ層の上面まで形成された上部凹溝
に上部配線が埋設されている。その上部凹溝の底面から
下部配線の上面まで有機ポリマ層とバリア絶縁膜とをヴ
ィアホールが貫通しており、このヴィアホールに埋設さ
れた接続配線により下部配線と上部配線とが導通されて
いる。
【0024】一方、本発明の第二の集積回路装置では、
バリア絶縁膜の上面に低誘電率層が積層されており、こ
の低誘電率層の上面に有機ポリマ層が積層されている。
この有機ポリマ層の上面から低誘電率層の上面まで形成
された上部凹溝に上部配線が埋設されており、その上部
凹溝の底面から下部配線の上面まで低誘電率層とバリア
絶縁膜とを貫通したヴィアホールに接続配線が埋設され
ている。
【0025】本発明の第一第二の集積回路装置では、上
部配線が有機ポリマ層と低誘電率層との一方に位置して
おり、他方に接続配線が位置しているが、その有機ポリ
マ層と低誘電率層とは、相互にエッチング選択性が高
く、低密度で低誘電率である。
【0026】また、上述のような集積回路装置におい
て、有機ポリマ層が、ポリフェニレン、ポリアリレン、
ポリアリレンエーテル、ベンゾシクロブテン、の一つか
らなることにより、低誘電率層とエッチング選択性が高
く低誘電率な材料で有機ポリマ層が形成される。
【0027】また、低誘電率層と有機ポリマ層との少な
くとも一方がポーラス構造からなることにより、低誘電
率層と有機ポリマ層との少なくとも一方の誘電率が低減
される。
【0028】また、下部配線と上部配線と接続配線とが
Cuからなることにより、物性的にパターニングが困難
なCuで下部配線と上部配線と接続配線とが所望パター
ンに形成され、物性的に耐食性が低いCuが製造工程に
おいて腐食されることがない。
【0029】また、炭素含有シリコン酸化膜からなる低
誘電率層の上面がCMPにより平坦化されていることに
より、下部層間膜と下部配線との上面がCMPなどによ
り平坦となっていなくとも、この上面に積層された低誘
電率層と有機ポリマ層との上面が平坦であるので、上部
凹溝が形成されている有機ポリマ層の上面に金属層を積
層してからCMPにより研磨して上部配線を形成すると
き、有機ポリマ層の上面に無用な金属が残存しない。
【0030】本発明の第一の集積回路装置の製造方法で
は、下部層間膜の上面から所定の深度まで形成した下部
凹溝に下部配線を埋設し、この下部配線が埋設された下
部層間膜の上面にバリア絶縁膜を積層する。このバリア
絶縁膜の上面にCH系の有機ポリマ層を積層し、この有
機ポリマ層の上面にMSQとHSQとMHSQと炭素含
有シリコン酸化膜との一つからなる低誘電率層を積層
し、この低誘電率層の上面から有機ポリマ層の上面まで
開口孔を形成する。この開口孔の底面からバリア絶縁膜
の上面まで有機ポリマ層にヴィアホールを形成し、この
ヴィアホールの位置で低誘電率層の上面から有機ポリマ
層の上面まで上部凹溝を形成する。この上部凹溝の底面
に開口したヴィアホールを露出したバリア絶縁膜の除去
で下部配線の上面まで貫通させ、ヴィアホールと上部凹
溝とに金属を一体に埋設して接続配線と上部配線とを形
成することにより、低誘電率層と有機ポリマ層とのエッ
チング選択性が高いので、上部凹溝とヴィアホールとが
所望の形状に良好に形成され、低誘電率層と有機ポリマ
層とに対するバリア絶縁膜のエッチング選択性も高いの
で、ヴィアホールや上部凹溝を形成するときに下部配線
が腐食されることもなく、低誘電率層と有機ポリマ層と
の誘電率が低いので、実効誘電率が低減された集積回路
装置が製造される。
【0031】本発明の第二の集積回路装置の製造方法で
は、バリア絶縁膜の上面に低誘電率層と有機ポリマ層と
を順番に積層し、この有機ポリマ層の上面から低誘電率
層の上面まで開口孔を形成する。この開口孔の底面から
バリア絶縁膜の上面まで低誘電率層にヴィアホールを形
成し、このヴィアホールの位置で有機ポリマ層の上面か
ら低誘電率層の上面まで上部凹溝を形成する。この上部
凹溝の底面に開口したヴィアホールを露出したバリア絶
縁膜の除去で下部配線の上面まで貫通させ、ヴィアホー
ルと上部凹溝とに金属を一体に埋設して接続配線と上部
配線とを形成することにより、有機ポリマ層と低誘電率
層とのエッチング選択性が高いので、上部凹溝とヴィア
ホールとが所望の形状に良好に形成され、低誘電率層と
有機ポリマ層とに対するバリア絶縁膜のエッチング選択
性も高いので、ヴィアホールや上部凹溝を形成するとき
に下部配線が腐食されることもなく、有機ポリマ層と低
誘電率層との誘電率が低いので、実効誘電率が低減され
た集積回路装置が製造される。
【0032】本発明の第三の集積回路装置の製造方法で
は、バリア絶縁膜の上面に炭素含有シリコン酸化膜から
なる低誘電率層を積層し、この低誘電率層の上面をCM
Pにより平坦化してから、この平坦化された低誘電率層
の上面に有機ポリマ層を積層することにより、下部層間
膜と下部配線との上面がCMPなどにより平坦とならな
くとも、この上面に積層された低誘電率層と有機ポリマ
層との上面が平坦となるので、上部凹溝が形成されてい
る有機ポリマ層の上面に金属層を積層してからCMPに
より研磨して上部配線を形成するとき、有機ポリマ層の
上面に無用な金属が残存しない。
【0033】なお、本発明では前後左右上下の方向を言
及しているが、これは方向の相対関係を簡単に説明する
ために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する
場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図4を参照して以下に説明する。本形態の集積回路装
置であるデュアルダマシン回路200は、図1に示すよ
うに、下部層間膜201を具備しており、この下部層間
膜201の上面には、バリア絶縁膜202、有機ポリマ
層203、低誘電率層204、第一マスク層205、第
二マスク層206、が順番に積層されている。
【0035】下部層間膜201は、上面から3000(Å)の
深度まで溝幅が0.4(μm)の下部凹溝211が形成されて
おり、この下部凹溝211にはバリアメタル207を介
して下部配線221が埋設されている。バリアメタル2
07は膜厚が300(Å)のTaNからなり、下部配線221
はCuからなる。
【0036】バリア絶縁膜202は、膜厚500(Å)のP-
SiCからなり、下部層間膜201とともに下部配線2
21の上面にも形成されている。有機ポリマ層203
は、ポリフェニレン、ポリアリレン、ポリアリレンエー
テル、ベンゾシクロブテン、等のCH系の有機ポリマか
らなり、3000(Å)の膜厚に形成されている。このような
有機ポリマ層203とバリア絶縁膜202には、その上
面から下面まで直径0.2(μm)のヴィアホール212が形
成されており、このヴィアホール212にCuからなる
接続配線222が埋設されている。
【0037】低誘電率層204は、膜厚が2000(Å)のポ
ーラスMSQからなり、第一マスク層205は、膜厚50
0(Å)のSiO2からなり、第二マスク層206は、膜厚5
00(Å)のSiNからなる。この第二マスク層206と第
一マスク層205と低誘電率層204には、深度が3000
(Å)で溝幅が0.4(μm)の上部凹溝213が形成されてお
り、この上部凹溝213には、膜厚が300(Å)のTaNか
らなるバリアメタル208を介してCuからなる上部配
線223が埋設されている。
【0038】なお、本形態のデュアルダマシン回路20
0では、下部配線221も後述する上部配線223と同
様な工程で形成されているので、下部層間膜201の上
層には第一第二マスク層205,206と同様なマスク
層209,210が位置している。
【0039】ここで、本形態のデュアルダマシン回路2
00の製造方法を以下に順番に説明する。まず、後述す
る上部配線223の場合と同様な工程により、下部層間
膜201の上面から所定の深度まで下部凹溝211を形
成して下部配線221を埋設し、図2(a)に示すよう
に、この下部配線221が埋設された下部層間膜201
の上面に、バリア絶縁膜202、有機ポリマ層203、
低誘電率層204、第一マスク層205、第二マスク層
206、を順番に積層する。
【0040】バリア絶縁膜202は、プラズマCVD(C
hemical Vapor Deposition)法で成膜し、有機ポリマ層
203と低誘電率層204とは所定材料を塗布してから
焼成して形成する。このとき、有機ポリマ層203の上
面に塗布するMSQに多量の微細な気泡を混入させるこ
とにより、低誘電率層204をポーラスMSQとして形
成する。
【0041】つぎに、同図(b)に示すように、上部凹溝
213に対応した開口形状のレジストマスク231を第
二マスク層206の上面に形成し、同図(c)に示すよう
に、このレジストマスク231を使用したプラズマエッ
チングで第二マスク層206に上部凹溝213に対応し
た形状の開口を形成する。
【0042】この第二マスク層206の加工が完了した
らレジストマスク231をO2アッシングで除去し、図
3(a)に示すように、ヴィアホール212に対応した開
口形状のレジストマスク232を第二マスク層206と
露出した第一マスク層205との上面に形成する。
【0043】そして、同図(b)に示すように、このレジ
ストマスク232を使用したプラズマエッチングで有機
ポリマ層203の上面まで、ヴィアホール212に対応
した形状の開口を第一マスク層205と低誘電率層20
4とに順次形成し、同図(c)に示すように、この加工が
完了したらプラズマエッチングによりレジストマスク2
32を除去すると同時に、第一マスク層205をエッチ
ングマスクとしてバリア絶縁膜202の上面まで有機ポ
リマ層203にヴィアホール212を形成する。
【0044】この有機ポリマ層203にヴィアホール2
12を形成するプラズマエッチングでは、反応ガスとし
て“N2+H2”を使用し、ステージ温度を“0〜30
(℃)”、ガス圧力を“300〜1000(mToll)”、電力を“10
00〜2000(W)”などとする。
【0045】つぎに、図4(a)に示すように、第二マス
ク層206をエッチングマスクとして有機ポリマ層20
3の上面まで第一マスク層205と低誘電率層204と
に上部凹溝213をプラズマエッチングで順次形成し、
この形成が完了したら有機剥離液により加工時に各部に
付着したデポジットを除去する。
【0046】上述の第一マスク層205と低誘電率層2
04とに上部凹溝213を形成するプラズマエッチング
では、反応ガスとして“C48+N2+Ar+O2”や
“C4 8+N2+Ar+CO”を使用し、ステージ温度を
“0〜30(℃)”、ガス圧力を“10〜100(mToll)”、電力
を“100〜600(W)”などとする。
【0047】つぎに、同図(b)に示すように、有機ポリ
マ層203をエッチングマスクとしたバリア絶縁膜20
2のプラズマエッチングでヴィアホール212を下部配
線221の上面まで貫通させ、この加工の完了後も有機
剥離液により各部のデポジットを除去する。
【0048】上述のバリア絶縁膜202にヴィアホール
212を貫通させるプラズマエッチングでは、反応ガス
として“C48+N2+Ar”を使用し、ステージ温度を
“0〜30(℃)”、ガス圧力を“10〜100(mToll)”、電力
を“100〜600(W)”などとする。
【0049】これで第二マスク層206の上面から下部
配線221の上面まで上部凹溝213とヴィアホール2
12とが開口した状態となるので、同図(c)に示すよう
に、その表面に真空中でスパッタリング法によりTaN
で膜厚300(Å)のバリアメタル208を成膜する。
【0050】さらに、このバリアメタル208の表面に
真空を維持したままスパッタリング法によりCu膜23
3を膜厚1000(Å)まで成膜し、このCu膜233の表面
にメッキでCu層234を膜厚6000(Å)まで成膜する。
そして、CMPにより第二マスク層206の上面と面一
となるまでバリアメタル208とCu膜233とCu層2
34とを研磨することにより、図1に示すように、デュ
アルダマシン回路200が完成する。
【0051】本形態のデュアルダマシン回路200で
は、CH系の有機ポリマ層203の誘電率が“2.5〜2.
6”程度で、ポーラスMSQからなる低誘電率層204
の誘電率が“2.0〜2.2”程度なので、回路全体の実効誘
電率が良好に低減されている。
【0052】特に、低誘電率層204はポーラス構造に
形成されているので、より良好に回路全体の実効誘電率
が低減されている。それでいて、低誘電率層204と有
機ポリマ層203とのエッチング選択性が高いので、上
部凹溝213とヴィアホール212とを所望の形状に良
好に形成することができ、上部配線223と接続配線2
22との電気特性が良好である。
【0053】さらに、有機ポリマ層203および低誘電
率層204とに対するP-SiCからなるバリア絶縁膜2
02のエッチング選択性も良好なので、下部配線221
が腐食されない条件でバリア絶縁膜202のみエッチン
グすることができる。このため、ヴィアホール212や
上部凹溝213を形成するときに下部配線221が腐食
されることがなく、下部配線221と接続配線222と
の導通状態などの電気特性も良好である。
【0054】しかも、本形態の製造方法では、低誘電率
層204の上面に第一マスク層205が形成された状態
で有機ポリマ層203にヴィアホール212を形成し、
第二マスク層206を使用したプラズマエッチングで第
一マスク層205と低誘電率層204とに上部凹溝21
3を形成するので、低誘電率層204の上面にレジスト
マスクを形成して除去することがなく、レジストマスク
の形成や除去による低誘電率層204の劣化も防止する
ことができる。
【0055】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態ではバリア絶縁膜202の上
面に有機ポリマ層203と低誘電率層204とが順番に
積層されているデュアルダマシン回路200を例示した
が、バリア絶縁膜202の上面に低誘電率層204と有
機ポリマ層203とを順番に積層してデュアルダマシン
回路(図示せず)を形成することも可能である。
【0056】このようなデュアルダマシン回路では、上
部配線223を形成する有機ポリマ層203の層厚を変
化させることなく上面を平坦化するため、その下層であ
る低誘電率層204の上面をCMPで平坦化することに
なる。しかし、このCMPは低誘電率層204では容易
であるが有機ポリマ層203では困難なので、上述のよ
うにバリア絶縁膜202の上面に低誘電率層204と有
機ポリマ層203とを順番に積層したデュアルダマシン
回路では、より容易に回路上面を平坦化することができ
る。
【0057】より詳細には、前述のように下部配線22
1は上部配線223と同様な工程で形成するので、下部
凹溝211が形成されている下部層間膜201の上面に
金属膜(図示せず)を成膜し、この金属膜をCMPにより
下部層間膜201の上面が露出するまで研磨することに
より、下部凹溝211に埋設されている下部配線221
を形成することになる。
【0058】しかし、本発明者が実際に上述のように下
部配線221を形成したところ、下部層間膜201の上
面に対して下部配線221の上面が下方に凹んだ形状と
なることが判明した。このような状態で有機ポリマ層2
03と低誘電率層204とを形成すると、これらの上面
も下部配線221の上方の位置が下方に凹んだ形状とな
る。すると、CMPにより第二マスク層206の上面と
面一となるまでバリアメタル208とCu膜233とCu
層234とを研磨したとき、第二マスク層206の表面
に無用な金属が残存して不良が多発することが判明し
た。
【0059】そこで、これを防止するためには、バリア
絶縁膜202の上面に低誘電率層204と有機ポリマ層
203とを順番に積層し、その低誘電率層204の上面
をCMPにより平坦化してから有機ポリマ層203を積
層することが好適である。この場合、低誘電率層204
としてはMSQとHSQとMHSQと炭素含有シリコン
酸化膜とが適用できるが、ヤング率が“6(GPa)”と高
く、ビッカース硬度が“1.0(GPa)”と高い、炭素含
有シリコン酸化膜が最適である。
【0060】なお、上述の炭素含有シリコン酸化膜は、
オルガノシランガスと酸素含有ガスとを少なくとも一部
として含有するガス、オルガノシロキサンガスを少なく
とも一部として含有するガス、等をプラズマCVD法で
成膜することで形成できる。そして、その薄膜の条件を
最適化することにより、上述の機械強度を実現すること
ができる。
【0061】また、上記形態では低誘電率層204がポ
ーラスMSQからなることを例示したが、このような低
誘電率層204を、ポーラスHSQ、ポーラスMHS
Q、MSQ、HSQ、MHSQ、などで形成することも
可能であり、有機ポリマ層203をポーラス構造に形成
することも可能である。
【0062】さらに、上記形態ではバリア絶縁膜202
がP-SiCからなることを例示したが、このバリア絶縁
膜202を、P-SiCN、P-SiCO、などで形成する
ことも可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明の集積回路装置では、上部配線と
接続配線とが位置する部分が有機ポリマ層と低誘電率層
との二層からなることにより、有機ポリマ層と低誘電率
層とのエッチング選択性が高いので、上部凹溝とヴィア
ホールとが良好な形状に形成されており、上部配線と接
続配線との電気的な特性が良好であり、しかも、有機ポ
リマ層と低誘電率層とは低密度で低誘電率なので、回路
全体の実効誘電率も低減されている。
【0064】また、上述のような集積回路装置におい
て、有機ポリマ層が、ポリフェニレン、ポリアリレン、
ポリアリレンエーテル、ベンゾシクロブテン、の一つか
らなることにより、有機ポリマ層とエッチング選択性が
高く低誘電率な材料で低誘電率層が形成されているの
で、上部配線と接続配線とは良好な形状に形成されて電
気的な特性が良好であり、回路全体の実効誘電率も低減
されている。
【0065】また、低誘電率層と有機ポリマ層との少な
くとも一方がポーラス構造からなることにより、低誘電
率層と有機ポリマ層との少なくとも一方の誘電率が低減
されているので、さらに回路全体の実効誘電率が低減さ
れている。
【0066】また、下部配線と上部配線と接続配線とが
Cuからなることにより、物性的にパターニングが困難
なCuで下部配線と上部配線と接続配線とが所望パター
ンに形成されており、それでいて物性的に耐食性が低い
Cuが製造工程において腐食されていないので、下部配
線と上部配線と接続配線との電気的な特性が良好であ
る。
【0067】また、炭素含有シリコン酸化膜からなる低
誘電率層の上面がCMPにより平坦化されていることに
より、下部層間膜と下部配線との上面がCMPなどによ
り平坦となっていなくとも、この上面に積層された低誘
電率層と有機ポリマ層との上面が平坦であるので、上部
凹溝が形成されている有機ポリマ層の上面に金属層を積
層してからCMPにより研磨して上部配線を形成すると
き、有機ポリマ層の上面に無用な金属が残存することが
なく、この残存による不良の発生を防止することができ
る。
【0068】本発明の第一の集積回路装置の製造方法で
は、低誘電率層と有機ポリマ層とのエッチング選択性が
高いので、上部凹溝とヴィアホールとを所望の形状に良
好に形成することができ、低誘電率層と有機ポリマ層と
に対するバリア絶縁膜のエッチング選択性も高いので、
ヴィアホールや上部凹溝を形成するときに下部配線が腐
食されることを防止でき、低誘電率層と有機ポリマ層と
の誘電率が低いので、実効誘電率が低減された集積回路
装置を製造することができる。
【0069】本発明の第二の集積回路装置の製造方法で
は、有機ポリマ層と低誘電率層とのエッチング選択性が
高いので、上部凹溝とヴィアホールとを所望の形状に良
好に形成することができ、低誘電率層と有機ポリマ層と
に対するバリア絶縁膜のエッチング選択性も高いので、
ヴィアホールや上部凹溝を形成するときに下部配線が腐
食されることを防止でき、有機ポリマ層と低誘電率層と
の誘電率が低いので、実効誘電率が低減された集積回路
装置を製造することができる。
【0070】本発明の第三の集積回路装置の製造方法で
は、バリア絶縁膜の上面に炭素含有シリコン酸化膜から
なる低誘電率層を積層し、この低誘電率層の上面をCM
Pにより平坦化してから、この平坦化された低誘電率層
の上面に有機ポリマ層を積層することにより、下部層間
膜と下部配線との上面がCMPなどにより平坦とならな
くとも、この上面に積層された低誘電率層と有機ポリマ
層との上面が平坦となるので、上部凹溝が形成されてい
る有機ポリマ層の上面に金属層を積層してからCMPに
より研磨して上部配線を形成するとき、有機ポリマ層の
上面に無用な金属が残存しないので、この残存による不
良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集積回路装置の実施の一形態であるデ
ュアルダマシン回路の内部構造を示す縦断正面図であ
る。
【図2】集積回路装置の製造方法の一部を示す工程図で
ある。
【図3】集積回路装置の製造方法の一部を示す工程図で
ある。
【図4】集積回路装置の製造方法の一部を示す工程図で
ある。
【図5】集積回路装置の一従来例であるデュアルダマシ
ン回路の内部構造を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
200 集積回路装置であるデュアルダマシン回路 201 下部層間膜 202 バリア絶縁膜 203 有機ポリマ層 204 低誘電率層 211 下部凹溝 212 ヴィアホール 213 上部凹溝 221 下部配線 222 接続配線 223 上部配線
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 HH32 JJ01 JJ11 JJ32 KK11 KK32 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP15 PP27 PP28 PP33 QQ09 QQ12 QQ25 QQ28 QQ37 QQ48 QQ98 RR01 RR02 RR05 RR06 RR21 RR29 SS15 SS22 TT04 XX01 XX03 XX24 5F058 AA10 AC03 AC10 AF04 AG01 AH02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部層間膜と、 この下部層間膜の上面から所定の深度まで形成されてい
    る下部凹溝に埋設されている下部配線と、 この下部配線が埋設された前記下部層間膜の上面に積層
    されているバリア絶縁膜と、 このバリア絶縁膜の上面に積層されているCH系の有機
    ポリマ層と、 この有機ポリマ層の上面に積層されておりMSQ(Methy
    l Silsesquioxane)とHSQ(Hydrogen Silsesquioxane)
    とMHSQ(Methyl Hydrogen Silsesquioxane)と炭素含
    有シリコン酸化膜との一つからなる低誘電率層と、 この低誘電率層の上面から前記有機ポリマ層の上面まで
    形成されている上部凹溝に埋設されている上部配線と、 前記上部凹溝の底面から前記下部配線の上面まで前記有
    機ポリマ層と前記バリア絶縁膜とを貫通したヴィアホー
    ルに埋設されている接続配線と、を少なくとも具備して
    いる集積回路装置。
  2. 【請求項2】 下部層間膜と、 この下部層間膜の上面から所定の深度まで形成されてい
    る下部凹溝に埋設されている下部配線と、 この下部配線が埋設された前記下部層間膜の上面に積層
    されているバリア絶縁膜と、 このバリア絶縁膜の上面に積層されておりMSQとHS
    QとMHSQと炭素含有シリコン酸化膜との一つからな
    る低誘電率層と、 この低誘電率層の上面に積層されているCH系の有機ポ
    リマ層と、 この有機ポリマ層の上面から前記低誘電率層の上面まで
    形成されている上部凹溝に埋設されている上部配線と、 前記上部凹溝の底面から前記下部配線の上面まで前記低
    誘電率層と前記バリア絶縁膜とを貫通したヴィアホール
    に埋設されている接続配線と、を少なくとも具備してい
    る集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記有機ポリマ層が、ポリフェニレン、
    ポリアリレン、ポリアリレンエーテル、ベンゾシクロブ
    テン、の一つからなる請求項1または2に記載の集積回
    路装置。
  4. 【請求項4】 前記低誘電率層と前記有機ポリマ層との
    少なくとも一方がポーラス構造からなる請求項1ないし
    3の何れか一項に記載の集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記下部配線と前記上部配線と前記接続
    配線とがCuからなる請求項1ないし4の何れか一項に
    記載の集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記炭素含有シリコン酸化膜からなる前
    記低誘電率層の上面がCMP(Chemical Mechanical Pol
    ishing)により平坦化されている請求項2に記載の集積
    回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の集積回路装置の製造方
    法であって、 下部層間膜の上面から所定の深度まで形成した下部凹溝
    に下部配線を埋設し、 この下部配線が埋設された前記下部層間膜の上面にバリ
    ア絶縁膜を積層し、 このバリア絶縁膜の上面にCH系の有機ポリマ層を積層
    し、 この有機ポリマ層の上面にMSQとHSQとMHSQと
    炭素含有シリコン酸化膜との一つからなる低誘電率層を
    積層し、 この低誘電率層の上面から前記有機ポリマ層の上面まで
    開口孔を形成し、 この開口孔の底面から前記バリア絶縁膜の上面まで前記
    有機ポリマ層にヴィアホールを形成し、 このヴィアホールの位置で前記低誘電率層の上面から前
    記有機ポリマ層の上面まで上部凹溝を形成し、 この上部凹溝の底面に開口した前記ヴィアホールを露出
    した前記バリア絶縁膜の除去で前記下部配線の上面まで
    貫通させ、 前記ヴィアホールと前記上部凹溝とに金属を一体に埋設
    して接続配線と上部配線とを形成する製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の集積回路装置の製造方
    法であって、 下部層間膜の上面から所定の深度まで形成した下部凹溝
    に下部配線を埋設し、 この下部配線が埋設された前記下部層間膜の上面にバリ
    ア絶縁膜を積層し、 このバリア絶縁膜の上面にMSQとHSQとMHSQと
    炭素含有シリコン酸化膜との一つからなる低誘電率層を
    積層し、 この低誘電率層の上面にCH系の有機ポリマ層を積層
    し、 この有機ポリマ層の上面から前記低誘電率層の上面まで
    開口孔を形成し、 この開口孔の底面から前記バリア絶縁膜の上面まで前記
    低誘電率層にヴィアホールを形成し、 このヴィアホールの位置で前記有機ポリマ層の上面から
    前記低誘電率層の上面まで上部凹溝を形成し、 この上部凹溝の底面に開口した前記ヴィアホールを露出
    した前記バリア絶縁膜の除去で前記下部配線の上面まで
    貫通させ、 前記ヴィアホールと前記上部凹溝とに金属を一体に埋設
    して接続配線と上部配線とを形成する製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の集積回路装置の製造方
    法であって、 下部層間膜の上面から所定の深度まで形成した下部凹溝
    に下部配線を埋設し、 この下部配線が埋設された前記下部層間膜の上面にバリ
    ア絶縁膜を積層し、 このバリア絶縁膜の上面に炭素含有シリコン酸化膜から
    なる低誘電率層を積層し、 この低誘電率層の上面をCMPにより平坦化し、 この平坦化された低誘電率層の上面にCH系の有機ポリ
    マ層を積層し、 この有機ポリマ層の上面から前記低誘電率層の上面まで
    開口孔を形成し、 この開口孔の底面から前記バリア絶縁膜の上面まで前記
    低誘電率層にヴィアホールを形成し、 このヴィアホールの位置で前記有機ポリマ層の上面から
    前記低誘電率層の上面まで上部凹溝を形成し、 この上部凹溝の底面に開口した前記ヴィアホールを露出
    した前記バリア絶縁膜の除去で前記下部配線の上面まで
    貫通させ、 前記ヴィアホールと前記上部凹溝とに金属を一体に埋設
    して接続配線と上部配線とを形成する製造方法。
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