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JP2003053993A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

インクジェット記録ヘッド

Info

Publication number
JP2003053993A
JP2003053993A JP2001246240A JP2001246240A JP2003053993A JP 2003053993 A JP2003053993 A JP 2003053993A JP 2001246240 A JP2001246240 A JP 2001246240A JP 2001246240 A JP2001246240 A JP 2001246240A JP 2003053993 A JP2003053993 A JP 2003053993A
Authority
JP
Japan
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tank
ink
supply
recording head
sub
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001246240A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Ohashi
哲也 大橋
Hidemiki Ogura
英幹 小倉
Nobuyuki Kuwabara
伸行 桑原
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Naoji Otsuka
尚次 大塚
Masahito Yoshida
正仁 吉田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001246240A priority Critical patent/JP2003053993A/ja
Priority to US10/216,194 priority patent/US6712460B2/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17556Means for regulating the pressure in the cartridge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17553Outer structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41J2002/17516Inner structure comprising a collapsible ink holder, e.g. a flexible bag

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内に混入した気体を容易に排出できる
ようにしたサブタンクを搭載するインクジェット記録ヘ
ッドを提供する。 【解決手段】 変形可能なフィルムシートにより形成さ
れる可動部、負圧を与えるバネ、インク供給と混入気体
を排出する供給排出通路を有し、間欠的にメインタンク
よりインク供給を受け、該インクを貯蔵するサブタンク
が搭載されるインクジェット記録ヘッドにおいて、前記
供給排出通路は、前記可動部及び前記バネと干渉しない
位置、例えば、前記サブタンクのフレーム内に設けられ
る。また、前記供給排出通路は、前記サブタンク上方、
例えば、サブタンクの天井部に開口部が形成されている
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッドのサブタンクに関し、より詳細には、サブタン
ク内に混入した気体を排出するための機構を備えたイン
クジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】密閉型の液体収納容器においては、容器
内の液体に存在する溶存気体や、外部から収納容器部材
を介して透過する気体が、時間の経過とともに滞留す
る。収納容器内に混入した気体が増加すると、液体保持
に必要な容器内の負圧が解除される。特に、このような
密閉型の液体収納容器を備えるインクジェット記録ヘッ
ドにおいては、適正な液体の吐出が行えなくなったり、
ノズルからのボタ落ちなどが発生する。
【0003】この問題の対策として、液体収納容器に使
用される部材の材料としてガス透過性の低い材料を採用
することで、極力混入気体を減少させるようにしている
が、混入気体はゼロにはなっていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体収納容器の
1つであるインクジェットカートリッジにおいては、液
体収納容器内の液体が無くなった時点で、カートリッジ
交換が行われるものが多く、大部分はこのカートリッジ
を交換することで上記問題に対応してきた。しかし、こ
の場合、収納容器内に液体を残したままカートリッジが
廃棄されることが要求され、容器及び液体の無駄が生じ
好ましくはない。また、繰り返し液体充填を行い使用す
るタイプのインクジェットカートリッジにおいては、上
記の通りでありこの問題は何等解決されていない。
【0005】さらに、この問題の対策手段としては、定
期的に混入気体を外部に排出することが挙げられる。し
かしながら、従来の、液体をノズルから吸引する回復動
作を利用する場合においては、収納容器内の液体が排出
されるため、混入気体を効率的に排出することは不可能
であり、最終的には、収納容器内に気体だけが残されて
しまう。
【0006】これを回避する手段としてノズルへのイン
ク流路とは別に外部に連通する流路を形成することも考
えられる。液体収納容器の底面に排出口を設けた場合、
液体充填を行う流路としては問題はないが、混入気体排
出時には従来の回復動作と同様に液体から排出され、混
入気体は排出されなくなってしまう。また、前記流路の
開口部が上面側にくるように煙突構成にしたとしても、
例えばシートなどからなる可動部をもつ収納容器におい
ては、形成する位置によって煙突が障害となってその可
動性が損なわれ、液体使用効率を阻害してしまう。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、容器内に混
入した気体を容易に排出できるようにした液体収納容器
を備えるインクジェット記録ヘッドを提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクジェット記録ヘッドは、変形可能な
フィルムシートにより形成される可動部、負圧を与える
バネ、インク供給と混入気体を排出する供給排出通路を
有し、間欠的にメインタンクよりインク供給を受け、該
インクを貯蔵するサブタンクが搭載されるとともに、前
記供給排出通路が、前記可動部及び前記バネと干渉しな
い位置に設けられていることを特徴とする。
【0009】前記サブタンクは、さらにフレームを有
し、前記供給排出通路は、該フレーム内に形成されてい
てもよい。
【0010】前記供給排出通路は、前記サブタンク上方
に開口部が形成されていることが望ましく、さらに前記
サブタンクの天井部に開口部が形成されていてもよい。
【0011】また、前記サブタンクの天井部は、前記供
給排出通路の開口部に向けて傾斜されていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。 (インクジェット記録装置の構成例)図1は、本発明に
係るサブタンクが適用されるインク間欠供給方式を有す
るインクジェット記録装置の全体構成を示す模式的平面
図である。
【0013】図1の構成において、記録ヘッドユニット
1は、キャリッジ2に交換可能に搭載されている。記録
ヘッドユニット1は、記録ヘッド部及び第2インクタン
ク(以下「サブタンク」あるいは単に「インクタンク」
ともいう。)等を有し、また、ヘッド部を駆動してノズ
ルにインク吐出動作を行わせるための信号などを授受す
るためのコネクタが設けられている(不図示)。記録ヘ
ッドユニット1は、キャリッジ2に位置決めして交換可
能に搭載されており、キャリッジ2には、上記コネクタ
を介して各記録ヘッドユニット1に駆動信号等を伝達す
るためのコネクタホルダ(電気接続部)が設けられてい
る。
【0014】キャリッジ2は、主走査方向に延在して装
置本体に設置されたガイドシャフト3に沿って往復移動
可能に案内支持されている。そして、キャリッジ2は主
走査モータ4によりモータプーリ5、従動プーリ6及び
タイミングベルト7等の伝動機構を介して駆動されると
ともに、その位置及び移動が制御される。また、キャリ
ッジ2には、例えば透過型フォトインタラプタ形態のホ
ームポジションセンサ10が設けられる一方、キャリッ
ジのホームポジションに対応した装置の固定部位には透
過型フォトインタラプタの光軸を遮蔽可能に遮蔽板11
が配設されている。これにより、キャリッジ2が移動し
てホームポジションセンサ10が遮蔽板11を通過した
際にホームポジションが検出され、その検出位置を基準
としたキャリッジ位置及び移動の制御が可能となる。
【0015】記録用紙やプラスチック薄板等の記録媒体
8は、送給モータ15によりギアを介してピックアップ
ローラ13を回転させることにより、オートシートフィ
ーダ(ASF)14から一枚ずつ分離給紙される。さら
に、搬送ローラ9の回転により、記録ヘッドユニット1
の吐出口形成面と対向する位置(記録部)を通って搬送
(副走査)される。搬送ローラ9の駆動は、ラインフィ
ード(LF)モータ16の回転を、ギアを介して伝達す
ることにより行われる。
【0016】その際、給紙がなされたか否かの判定と給
紙時の頭出し(副走査方向における記録媒体上の記録開
始位置の確定)とは、記録媒体搬送経路上、記録位置よ
り上流側に配設された記録媒体有無検出用のペーパエン
ドセンサ12の出力に基づいて行われる。また、ペーパ
ーエンドセンサ12は、記録媒体8の後端を検出し、そ
の検出出力に基づいて副走査方向における記録媒体上の
最終記録位置を確定するためにも使用される。
【0017】なお、記録媒体8は、被記録部において平
坦な被記録面を形成するように、その裏面をプラテン
(不図示)により支持されている。この場合、キャリッ
ジ2に搭載された記録ヘッドユニット1は、その吐出口
形成面がキャリッジ2から下方へ突出して、記録媒体8
と平行になるように保持されている。記録ヘッドユニッ
ト1は、例えば、熱エネルギを利用してインクを吐出す
る形態のインクジェット記録ヘッドユニットであって、
インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生するため
の電気熱変換体を備えたものである。すなわち、記録ヘ
ッドユニット1の記録ヘッドは、上記電気熱変換体によ
って印加される熱エネルギによるインクの膜沸騰により
生じる気泡の圧力を利用して、吐出口よりインクを吐出
して記録を行うものである。もちろん、圧電素子によっ
てインクを吐出するもの等、その他の方式のものであっ
てもよい。
【0018】50は、回復系機構であり、記録ヘッドユ
ニット1からインクを吸引回復させる動作や、記録ヘッ
ドの吐出口形成面を保護するために用いられるキャップ
部材を有する。キャップ部材は、不図示のモータにより
吐出口形成面に対し接合/離脱位置に設定可能であっ
て、接合状態において不図示の吸引ポンプ等によりキャ
ップ部材内部に負圧を生じさせることで、記録ヘッドの
吸引回復動作等が行われる。また、記録装置の非使用時
にもキャップ部材を接合状態としておくことで、記録ヘ
ッドの吐出口形成面を保護することができる。
【0019】51は、記録ヘッドユニット1に第1のイ
ンクタンク(以下「メインタンク」ともいう。)を連結
するための記録ヘッドユニット側のバルブユニットであ
る。54はバルブユニット51と対をなすインク供給側
のバルブユニットである。52は、同様にエアポンプを
結合するための記録ヘッドユニット1側のバルブユニッ
トである。53は、バルブユニット52と対をなすエア
ポンプユニット側のバルブユニットである。
【0020】これらのバルブユニット51〜54は、キ
ャリッジ2が主走査方向上の記録領域外側に位置するホ
ームポジションまたはその近傍の位置に設定され、対応
するバルブユニット同士が突き当たったときに連結し
て、バルブユニット間を通じたインクやエアの流れを許
容する形態のものである。また、キャリッジ2が当該位
置から記録領域方向へ離脱したときに対応するバルブユ
ニット同士の連結が解除されるが、当該連結の解除に伴
ってバルブユニット51及び54は、自動的に閉塞状態
となるものとする。これに対し、バルブユニット52
は、常にオープン状態のものである。
【0021】55は、チューブ部材であり、メインタン
ク57に結合され、バルブユニット54までインクを供
給するためのものである。56は、空圧回路用のチュー
ブ部材であり、加圧減圧用のポンプユニット58に結合
されている。62は、ポンプユニット58の吸排気口で
ある。なお、これらのチューブ部材は、それぞれ一体に
構成されたものでなくてもよく、複数のチューブ要素を
つなぎあわせて構成されるものでもよい。
【0022】(インクジェット記録装置の他の構成例)
図1の間欠供給系は、第2のインクタンクへのインク充
填を行う際にのみ上記バルブユニットの連結を行う一
方、記録動作中には第1及び第2インクタンク間のイン
ク供給系が空間的に切り離される形態のものである。こ
れに対し、そのような切り離しを行わずに、弁等によっ
てインク流路を遮断することによって、第1及び第2イ
ンクタンク間を流体的に絶縁するような構成を有する間
欠供給系を採用することもできる。
【0023】図2は、常時接続しているチューブ機構を
用いる間欠供給系を適用したインクジェット記録装置を
模式的に示す。図2においては、図1と同様に構成でき
る部分であって本例の供給系の説明に関係のないものに
ついては、簡略化のために図示を省略している。
【0024】図2において、70は、一端が記録ヘッド
ユニットの第2のインクタンクに接続された空圧回路用
の可撓性チューブであり、その他端は、電磁バルブユニ
ット72及び空圧回路用のチューブ部材56を介して加
圧減圧用のポンプユニット58に接続される。71は、
一端が記録ヘッドユニットの第2のンクタンクに接続さ
れたインク供給用の可撓性チューブ部材であり、その他
端は、電磁バルブユニット72及びインク供給用チュー
ブ部材55を介して第1のインクタンク57に接続され
る。
【0025】すなわち、このように常時接続しているチ
ューブ機構を用いる場合にも、電磁バルブユニット72
などの流路開閉手段を介挿し、これを第2のインクタン
クへのインク充填動作時及び記録動作時に適切に開閉制
御することによって、間欠供給系を構成することができ
るものである。
【0026】(サブタンク及びその製造方法)ここで、
本発明の混入気体排出機構が適用されるサブタンク(第
2のインクタンク)及びその製造方法について図9〜1
6を用いて説明しておく。
【0027】図9は、本発明により製造されるインクタ
ンク(サブタンク)127の斜視図であり、四角枠状の
フレーム115の上下の開口部に、上下のバネ・シート
ユニット114を取付けた密閉構造となっている。バネ
・シートユニット114は、後述するように、バネ10
7と圧力板109から成るバネユニット112と、可撓
性のタンクシート(可撓性部材)106とによって構成
される。フレーム115には、インクタンク127の内
部に通じる第1インク供給口128と第2インク供給口
129が形成されている。
【0028】図10から図14は、このようなインクタ
ンク127の製造方法を説明するための図である。
【0029】まず、図10(a),(b),(c)は、
可撓性のタンクシート106を凸型に成型する工程の説
明図である。
【0030】タンクシート106の成形素材としてのシ
ート材料101は、原材料から大きなサイズのシート状
に成型されたものであり、このシート材料101は、イ
ンクタンク性能の重要なファクターを占める。このシー
ト材料101には、気体とインク成分の透過度が低く、
かつ可撓性をもちつつ繰り返し変形に対する耐久性が要
求される。その好適な材料としては、PP,PE,PV
DC,EVOH、ナイロン等であり、また複合材とし
て、アルミニウムやシリカを蒸着したものなどを用いる
ことができ、さらに、これらを積層化して用いても良
い。特に、耐薬品性に優れたPPやPEと、気体・水蒸
気遮断性能に優れたPVDCを積層して用いることによ
り、優れたインクタンク性能を発揮することができる。
また、このようなシート材料101の厚さは、柔軟性と
耐久性に鑑みて、10μm〜100μm程度が適する。
【0031】このようなシート材料101は、図10
(a)のように、凸形状部103、バキューム孔10
4、および温度調整機構(図示せず)を有する成型金型
102を用いて凸型に成型する。すなわち、シート材料
101は、バキューム孔104に吸着され、成型金型1
02からの熱により凸形状部103に沿う凸型に成型さ
れる。シート材料101は、図10(b)のように凸型
に成型されてから、図10(c)のように、タンクシー
ト106として所定のサイズに切り出される。そのサイ
ズは、次工程の製造装置に適したサイズであればよく、
インクを収容するインクタンク127の容積などに応じ
て設定することができる。
【0032】図11(a)は、インクタンク127の内
部を負圧にするために用いられるバネユニット112の
製造工程の説明図である。予め半円状に形成されたバネ
107をバネ受け治具108に取り付けて、その上か
ら、溶接電極111を用いたスポット溶接により圧力板
109を取り付ける。圧力板109には、熱接着材11
0が付けられている。これらのバネ107と圧力板10
9とによって、バネユニット112が構成される。
【0033】図11(b)は、バネユニット112をタ
ンクシート106に取り付ける工程の説明図である。受
け治具(図示せず)の上に載置したタンクシート106の
内面に、バネユニット112を位置決めして配置する。
そして、ヒートヘッド113を用いて熱接着材110を
加熱することにより、バネユニット112とタンクシー
ト106とを接着して、バネ・シートユニット114を
構成する。
【0034】図12(a)は、バネ・シートユニット1
14をフレーム115に溶着する工程の説明図である。
フレーム115は、フレーム受け治具116に固定され
る。フレーム115を取り囲むシート吸着治具117
は、フレーム115が位置決め配置された後、バネ・シ
ートユニット114をバキューム孔117Aに吸着し
て、そのユニット114とフレーム115とを相対的に
位置ずれなく保持する。その後、ヒートヘッド118に
より、フレーム115の図中上側の周縁部と、バネ・シ
ートユニット114のタンクシート106と、の環状の
接合面同士を熱溶着する。シート吸着治具117が、フ
レーム115の図12(a)中上側の周縁部と、バネ・
シートユニット114のタンクシート106の周縁部分
とを均一に対面させることにより、それらの接合面は、
極めて均一に熱溶着されてシールされることになる。ゆ
えに、シート吸着治具117は、均一なシール性を確保
すべく熱溶着する上において重要である。
【0035】図12(b)は、カッター(図示せず)に
よって、フレーム115の外側にはみ出たタンクシート
106の部分を切り取る工程の説明図である。このよう
に、フレーム115からはみ出たタンクシート106の
部分を切り取ることにより、バネ・シート・フレームユ
ニット119が完成する。
【0036】図13および図14(a),(b)は、こ
のようなバネ・シート・フレームユニット119に、前
述した工程により制作した他のバネ・シートユニット1
14を熱溶着する工程の説明図である。
【0037】図13のように、バネ・シート・フレーム
ユニット119は受け治具(図示せず)に取り付けら
れ、その受け治具と相対的に位置が規定された吸着治具
120によって、バネ・シート・フレームユニット11
9の外周部が囲まれる。その受け治具は、バネ・シート
・フレームユニット119のタンクシート106におけ
る外面の平面部106Aに面接触して、その平面部10
6Aを図14(a),(b)のように保持する。他のバ
ネ・シートユニット114は、そのタンクシート106
の外面の平面部106Aが押さえ治具121によって吸
着保持され、この押さえ治具121が下降することによ
って、バネ・シートユニット114側のバネ107の先
端部107A,107Bと、バネ・シート・フレームユ
ニット119側のバネ107の先端部107A,107
Bとがほぼ同時に嵌合する。すなわち、バネ107の一
方の先端部107Aは凸状、他方の先端部107Bは凹
状となっており、それぞれが自己アライメントにより嵌
まり込むようになっており、それらのバネ107は、一
対のバネ部材構成体として結合することにより1つのバ
ネ部材を構成する。
【0038】さらに、押さえ治具121を下降させて、
図14(a)のように、それら一対のバネ107を圧縮
させる。その際、押さえ治具121は、バネ・シートユ
ニット114における図13中上側の平面部106A、
つまり凸部に形成されたタンクシート106の上側のフ
ラット領域を幅広く押さえ込む。これにより、タンクシ
ート106の平面部106Aの位置が規制され、下側の
ユニット119や治具120に対して、バネ・シートユ
ニット114が平行に保たれたまま接近する。したがっ
て、図14(b)のように、バネ・シートユニット11
4のタンクシート106の周縁部分は、吸着治具120
の面に接して、バキューム孔120Aに吸引保持される
共に、フレーム115の溶着面(同図中上側の接合面)
にも均一に対面することになる。そして、この状態にお
いて、ヒートヘッド122により、バネ・シート・フレ
ームユニット119のフレーム115の図中上側の周縁
部と、バネ・シートユニット114のタンクシート10
6と、の環状の接合面同士を熱溶着する。
【0039】このように、上側のユニット114のタン
クシート106の平面部106Aと、下側のユニット1
19のタンクシート106の平面部106Aとの平行度
を維持しつつ、一対を成すバネ107を圧縮させること
により、それら一対のタンクシート106の平面部10
6Aの平行度が高いインクタンク127を安定的に大量
生産することができる。また、一対をなすバネ107
は、図14(a),(b)中において左右均一に圧縮変
形されるため、バネ・シートユニット114を傾けるよ
うな力を生じることがなく、一対のタンクシート106
の平面部106Aの平行度が高いインクタンク127を
より安定的に生産することができる。さらに、インクタ
ンク127内の容積変化に伴なって、一対をなすバネ1
07が図14(a),(b)中において左右均一に圧縮
変形されるため、一対のタンクシート106の平面部1
06Aは高い平行度を保ったまま対向間隔が変化するこ
とになり、この結果、インクを安定的に供給することが
できる。また、可撓性のタンクシート106の平面部1
06Aを斜めに傾けるような無理な力が作用しないた
め、インクタンク127のシール性、耐圧性、耐久性が
向上することになる。
【0040】その後、フレーム115の外側にはみ出た
タンクシート106の部分を切り取ることによって、図
9のインクタンク127が完成する。インクタンク12
7の内部は、第1インク供給口128と第2インク供給
口129によってのみ外部に連通する密閉構造となって
いる。
【0041】図15は、インクタンク(サブタンク)1
27を記録ヘッドに取り付ける工程の説明図である。
【0042】記録ヘッドを構成するヘッドチップ133
はインクタンク収容室130に取り付けられており、こ
のインクタンク収容室130内にインクタンク127が
複数個取り付けられる。インクタンク127は、インク
タンク取り付け部131に溶着や接着によって取り付け
られる。また、本例のインクタンク127は、インク供
給口128,129を下側にして取り付けられる。その
後、インクタンク収容室130の開口部に蓋132を溶
着や接着によって取り付けて、インクタンク収容室13
0内を準密閉空間とする。これにより、インクタンクを
備えた記録ヘッドが構成される。ヘッドチップ133は
インクジェット記録ヘッドを構成するものであってもよ
く、そのインクジェット記録ヘッドとしては、例えば、
インク吐出口からインク滴を吐出するために電気熱変換
体を備えた構成を採用することができる。すなわち、そ
の電気熱変換体の発熱によりインクを膜沸騰させ、その
発泡エネルギーを利用してインク吐出口からインク滴を
吐出させる構成とすることができる。このようなインク
ジェット記録ヘッドとインクタンクとを結合することに
より、インクジェットカートリッジを構成することがで
きる。
【0043】図16は、インクタンクを備えた図7のイ
ンクタンク収容室130の断面図である。
【0044】インクタンク127の内部にはインクの貯
蔵が可能であり、そのインクは、インクタンク127の
第1インク供給口128からフィルタ137を介して供
給路136へ供給され、さらにヘッドチップ133に供
給される。本例のヘッドチップ133は、インクジェッ
ト記録ヘッドを構成すべくヒータボード134が接着さ
れており、このヒータボード134には、インク吐出流
路とオリフィスが形成されていると共に、電気熱変換体
(ヒータ)が備えられており、インクタンク127から
供給されたインクの吐出が可能となっている。インクタ
ンク127内には、第2供給口129からインクを充填
することが可能である。すなわち、第2供給口129に
は、ジョイントシールプレート139によって、インク
漏れを防ぎかつインク充填を可能とするジョイントシー
ル138がタンク収納室130の下部の開口141をシ
ールするように固定されている。ジョイントシール13
8は可撓性のゴム部材等により構成されており、このジ
ョイントシール138には、ニードル状の供給管を挿入
可能なスリット開口が設けられている。インクタンク1
27内へのインク供給時には、そのニードル状の供給管
をジョイントシール138のスリット開口に挿入し、そ
の供給管を通して、インクタンク127内にインクを供
給する。インクタンク127内にインクを供給しない非
インク供給時には、そのスリット開口がジョイントシー
ル138の弾性によって閉じられているため、インクの
漏れは発生しない。140は、第2の供給口129に連
通する連通路であり、フレーム115の内側に予め貫通
形成しておくことができる。
【0045】さらに、蓋132によって準密閉構造とさ
れたインクタンク収容室130は、小孔の連通口142
のみによって外部と連通している。この連通口142を
塞ぐことによりインクタンク収容室130内を大気から
遮断したり、この連通口142からインクタンク収容室
130内の空気を排出することによって、インクタンク
収容室130内を減圧して、インクタンク127内の負
圧を高めることが可能である。
【0046】また、インクタンク収容室130内の減圧
と増圧を繰り返すことにより、第2インク供給口129
からインクタンク127内に、インクを自動的に吸引補
給することもできる。その際、インクタンク収容室13
0内の圧力変化に応じて、バネ107が応答性よく弾性
変形するため、インクが頻繁に補給される小型のインク
タンクとして好適に用いることができる。
【0047】対のバネ107の代わりに、それらを結合
したときと同様の形態を成す1つのバネを備えてもよ
い。その場合には、その1つのバネを対のタンクシート
106の一方に取り付けた上、そのタンクシート106
をフレーム115に結合させておいてから、その1つの
バネを圧縮させつつ、他方のタンクシート106をフレ
ーム115に結合させることもできる。その際、その1
つのバネを対のタンクシート106の一方に取り付け
ず、単に、対のタンクシート106の間にバネを挟むよ
うにしてもよい。
【0048】また、対のタンクシート106は、少なく
とも一方が可撓性部材によって形成されていればよい。
【0049】(実施例1)以下、本発明にかかるサブタ
ンクの構成につき、図3〜5を用いて説明する。
【0050】本発明に係る混入気体排出機構は、上記製
造方法に従って製造されたサブタンクに適用されてい
る。また、本発明に係る混入気体排出機構は、インク供
給機構を兼ね備えている。
【0051】図3には、本発明に係るインク供給・混入
気体排出機構の第1の実施例が適用されているサブタン
ク(上記製造方法においては、「インクタンク127」
に相当する。)の模式的断面図が示されており、(a)
は、サブタンクの水平断面図、(b)は、サブタンクの
垂直断面図である。図4には、図3における供給排出通
路を示す模式的水平拡大断面図が、図5には、図3にお
ける供給排出通路を示す模式的垂直拡大断面図が示され
ている。
【0052】図において、サブタンク200は、上記の
ように、変形可能なフィルムシート201、フレーム2
02、一対の圧力板203、204及びサブタンク20
0に負圧を与える一対の板バネ210から形成されてい
る。図3(a)は、サブタンク200内のインクが使用
され、該サブタンク200が収縮した状態を示してお
り、同図に示される点線が該サブタンク200の満タン
時を示している。このサブタンク200が、不図示のイ
ンクジェット記録ヘッドのインクタンク収容室内に、上
記フィルムシート201、一対の圧力板203、204
及び一対の板バネ210で形成される可動部が概略イン
クタンク収容室の底壁と平行になるように(言い換えれ
ば、フレーム202がインクタンク収容室の底壁と垂直
をなすように)複数配置されている。
【0053】205は、供給排出通路であり、インク供
給機構としてサブタンクへインクを供給するとともに、
混入気体排出機構としてサブタンク内に混入した気体を
排出するための兼用通路である。供給排出通路205
は、図3(b)及び図5に示されているように、サブタ
ンクの側部を構成するフレーム202の垂直フレーム2
21中を垂直方向に延びるように形成され、サブタンク
200の上方に開口部205Aが設けられている。この
ように、サブタンク200の上方に、供給排出通路20
5の開口部205Aが形成されることにより、サブタン
ク上方に滞留する(集積する)混入気体を効率よく排出
することができる。
【0054】また、該供給排出通路205は、サブタン
クを構成する前記可動部と干渉しない位置、すなわち、
サブタンク内のデッドスペース、に設けられていること
が好ましい。該供給排出通路205をこのような位置に
設けることにより、前記可動部の動きが阻害されること
がなく、サブタンク内のインクの使用効率を下げること
もない。さらに、本実施例のように供給排出通路205
をフレーム202中に設けることにより、サブタンク2
00のインク容量を最大限にとることが可能となる。ま
た、供給排出通路205は、垂直フレーム221とは離
れた位置であって、サブタンク200のデッドスペース
に設けられた垂直管として形成されてもよい。
【0055】なお、206は、供給排出通路205に沿
って形成される溝であり、必要に応じて適宜の数設けら
れる(図では4本)。207は、供給排出通路205内
に挿入されるインク供給・混入気体排気用ニードルであ
って、該ニードル207は、その先端部に開口部212
を有する。209は、サブタンク200をインクジェッ
ト記録ヘッドのインクタンク収容室底壁に位置決め固定
するために、下部フレーム223に一体的に取り付けら
れている台座であり、208は、サブタンク200の底
部を構成する下部フレーム223及び前記台座209
に、サブタンク内のインクを記録ヘッド(不図示)に供
給するために設けられているインク供給口である。
【0056】以上のような構成を有するサブタンク20
0において、そのインク供給及び混入気体排出動作に関
し図3を用いて説明する。
【0057】供給排出通路205にインク供給・混入気
体排気用ニードル207が挿入される(図1において、
記録ヘッドユニット側バルブユニット51とインク供給
側バルブユニット54とが接続される。すなわち、サブ
タンク200とメインタンク57とが連結状態にな
る。)と、図3に示されるように、供給排出通路205
内に蓄積されているインク固着物や増粘インク213
が、該供給排出通路205の開口部205Aを通ってサ
ブタンク200内に排出される。このことは、ニードル
207の挿入動作が供給排出通路205の洗浄効果を有
していることを示している。なお、サブタンク200内
に排出された固着物213などは、記録ヘッドユニット
1の回復動作時に、該記録ヘッドユニット1を介してタ
ンク外部に排出される。
【0058】一方、エアポンプをインクタンク収容室に
結合するための記録ヘッド側バルブユニット52とエア
ポンプ側バルブユニット53も同時に接続されている。
【0059】この状態で、エアポンプ58によりインク
タンク収容室内から空気を吸引して該収容室内を負圧に
すれば、サブタンク200は膨張し、それによって該サ
ブタンク200内の負圧値が大きくなり、結果として、
該サブタンク200内にメインタンク57からインクが
供給される。逆に、エアポンプ58によりインクタンク
収容室内に空気を供給して該収容室内を加圧すれば、サ
ブタンク200は収縮し、サブタンク200内に滞留し
ている気体は、サブタンク200内のインクとともにメ
インタンク57へ排出することができる。メインタンク
57内に排出された気体は、該メインタンク57が大気
開放になっているので、大気中に逃がすことができると
ともに、送り返されてきた(排出されてきた)インクは
再利用することができる。
【0060】ところで、インク供給・混入気体排気用ニ
ードル207の内径は、インク供給排出時の流路圧力損
失を下げるため極力大きく取ることが好ましい。このと
き供給排出通路205とニードル207外径とのクリア
ランスが小さくなりニードル207の開口部212にお
ける圧力損失が大きくなってしまう。これを回避するた
め、本実施例においては、供給排出通路205の形状
を、図4に示されるような溝206を有する構成として
いる。これにより供給排出通路205とニードル開口部
212との間にはクリアランスが形成され、インクの流
れを阻害することがない。
【0061】なお、本実施例では、溝206を4本設け
ているがこれに限られるものではない。さらに、供給排
出通路205の形状については更に、水平断面楕円形状
としたり、本実施例のような直線上の溝206に代えて
螺旋状の溝部を形成することにおいても同様の効果が得
られる。
【0062】(他の実施例)図6には、本発明の第2の
実施例が示されている。本実施例は、上記実施例1と供
給排出通路5の上方開口部の開口位置が異なる。すなわ
ち、本実施例では、図6に示されるように、供給排出通
路205が、フレーム202の垂直フレーム221を貫
通し、上部水平フレーム222に形成された水平通路2
15を介してサブタンク200の天井に開口部205A
を形成している。サブタンク200内に混入した気体2
16は、上記したように上方(反重力方向)に集積され
るから、該混入気体216を供給排出通路205の開口
部205Aを介して排出する際、サブタンク200内の
インク217の液位に関係なく、上方に集積された混入
気体を、上記実施例1に比べてさらに効率よく排出する
ことができる。
【0063】本実施例の場合、上部水平フレーム222
の型構造や加工の関係から水平通路215は、上部水平
フレーム222の上面を開口して形成される。したがっ
て、水平通路215を構成するため、上面開口は、図6
(a)に示されるように、シール材214で例えば熱溶
着により封鎖(シール)される必要がある。また、図6
(b)に示されるように、該シール材として、サブタン
ク200を構成するフィルムシート201を延長して利
用してもよい。
【0064】この実施例の変形として、本実施例のよう
に供給排出通路205をタンク下部から立ち上げて、供
給排出通路のもう一方の開口部(インク供給側であるメ
インタンクに連結される側の開口部)205Bをタンク
下部に形成することなく、上部水平フレーム222に形
成された水平通路215をそのまま水平方向に延ばして
前記ニードル207が水平方向に挿入されるように、サ
ブタンク側部に開口部205Bを形成したり、供給排出
通路205を水平方向に上部水平フレーム222下面
(サブタンク天井面)に沿ってその下方に形成し、もう
一方の開口部205Bを同じくサブタンク側部に開口部
205Bを形成してもよい。
【0065】図7、8には、さらに効率よく混入気体2
16を排出することができるようにした第3、4の実施
例が示されている。
【0066】図7は、インク収納容器であるサブタンク
200の上面(天井面)にスロープ218を形成したも
のである。すなわち、サブタンク200を構成するフレ
ーム202の上部水平フレーム222の下面を、供給排
出通路205の開口に向けて傾斜面が上昇するように、
形成している。このように構成することにより、混入気
体216は、供給排出通路205の開口部205A近傍
に集積されることになるので、該混入気体216の排出
が容易にかつ効率よく排出することが可能となる。図7
の実施例ではサブタンク天井面にスロープ218を設け
るために、サブタンク内の容積が若干減少する。これを
解決しつつ同様の効果を得る手段として、図8に示され
るように、サブタンクをインクタンク収納室に傾斜して
設置するか、又は、前記複数のサブタンクを収納してい
るインクタンク収納室を記録ヘッドに対して傾斜して設
置してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録ヘッドは、変形可能なフィルムシートにより
形成される可動部、負圧を与えるバネ、インクを供給
し、混入気体を排出する供給排出通路を有し、間欠的に
メインタンクよりインク供給を受け、該インクを貯蔵す
るサブタンクを有し、該サブタンクの前記供給排出通路
が前記可動部及び前記バネと干渉しない位置に設けられ
るように構成されているので、インクを殆どすべて使用
しきるまでサブタンクを収縮させることができ、それに
よって、インク使用効率が高められ、メインタンクから
のインク供給頻度を少なくすることができる。
【0068】さらに、前記供給排出通路を、前記サブタ
ンクのフレーム内に形成するようにしたので、サブタン
クの液体(インク)収容容積を大きくすることができる
とともに、該サブタンクの製造が容易である。
【0069】また、前記供給排出通路をサブタンク上方
さらには最上部である天井部に開口させるようにしたの
で、簡単な構造にもかかわらず、インク供給に支障をき
たすことなく、サブタンク内に混入した気体を容易に且
つ効率的に排出することができる。加えて天井部下面を
傾斜させることにより混入気体の排出がより一層容易且
つ効率的になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサブタンクが適用されるインク間
欠供給方式を有するインクジェット記録装置の全体構成
を示す模式的平面図である。
【図2】常時接続しているチューブ機構を用いる間欠供
給系を適用したインクジェット記録装置を模式的に示す
図である。
【図3】本発明の第1の実施例としてのインク供給・混
入気体排出機構が適用されているサブタンクの模式的断
面図を示しており、(a)は、サブタンクの水平断面
図、(b)は、サブタンクの垂直断面図である。
【図4】図3における供給排出通路を示す模式的水平拡
大断面図である。
【図5】図3における供給排出通路を示す模式的垂直拡
大断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例としてのインク供給・混
入気体排出機構が適用されているサブタンクの模式的断
面図を示しており、(a)は、サブタンクの垂直断面
図、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例としてのインク供給・混
入気体排出機構が適用されているサブタンクの模式的断
面図である。
【図8】本発明の第4の実施例としてのインク供給・混
入気体排出機構が適用されているサブタンクの模式的断
面図である。
【図9】本発明に係るインクタンク(サブタンク)の斜
視図である。
【図10】(a),(b),(c)は、図9のインクタ
ンクにおけるタンクシートの成型工程の説明図である。
【図11】(a)は、図9のインクタンクにおけるバネ
ユニットの製造工程の説明図、(b)は、図9のインク
タンクにおけるバネ・シートユニットの製造工程の説明
図である。
【図12】(a),(b)は、図9のインクタンクにお
けるバネ・シート・フレームユニットの製造工程の説明
図である。
【図13】図9のインクタンクにおけるバネ・シートユ
ニットとバネ・シート・フレームユニットの結合工程の
説明図である。
【図14】(a),(b)は、図13の結合工程におけ
る要部の断面図である。
【図15】図9のインクタンクの取り付け工程の説明図
である。
【図16】図15のインクタンクの取り付け状態におけ
る要部の断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッドユニット 2 キャリッジ 3 ガイドシャフト 4 主走査モータ 5 モータプーリ 6 従動プーリ 7 タイミングベルト 8 記録媒体 9 搬送ローラ 10 ホームポジションセンサ 11 遮蔽板 12 ペーパエンドセンサ 13 ピックアップローラ 14 オートシートフィーダ 15 送給モータ 16 ラインフィードモータ 50 回復系機構 51 記録ヘッドユニット側のインクタンク連結
用バルブユニット 52 記録ヘッドユニット側のエアポンプ連結用
バルブユニット 53 エアポンプユニット側のエアポンプ連結用
バルブユニット 54 インク供給側のインクタンク連結用バルブ
ユニット 55 インク供給用チューブ部材 56 空圧回路用チューブ部材 57 メインタンク(第1のインクタンク) 58 ポンプユニット 70 空圧回路用可撓性チューブ 71 インク供給用可撓性チューブ 72 電磁バルブユニット 106 タンクシート(可撓性部材) 106A 平面部 107 バネ 107A,107B 先端部 109 圧力板 110 熱接着材 112 バネユニット 114 バネ・シートユニット 115 フレーム 119 バネ・シート・フレームユニット 121 押さえ治具 122 ヒートヘッド 127 インクタンク 128 第1インク供給口 129 第2インク供給口 130 インク収容室 133 ヘッドチップ 200 サブタンク(第2のインクタンク) 201 フィルムシート 202 フレーム 203 圧力板 204 圧力板 205 供給排出通路(第2インク供給口) 205A (供給排出通路の)開口部 205B (供給排出通路の)もう一方の開口部 206 溝 207 インク供給・混入気体排出用ニードル 208 インク供給口 209 台座 210 一対の板バネ 212 (インク供給・混入気体排出用ニードル
の)開口部 213 インク固着物 214 シール材 215 水平通路 216 混入気体 217 インク 221 垂直フレーム 222 上部水平フレーム 223 下部フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石永 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 博行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大塚 尚次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 正仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 KB37 KC14 KC18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形可能なフィルムシートにより形成さ
    れる可動部、負圧を与えるバネ、インク供給と混入気体
    を排出する供給排出通路を有し、間欠的にメインタンク
    よりインク供給を受け、該インクを貯蔵するサブタンク
    が搭載されるインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記供給排出通路は、前記可動部及び前記バネと干渉し
    ない位置に設けられていることを特徴とするインクジェ
    ット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記サブタンクは、さらにフレームを有
    し、前記供給排出通路は、該フレームと一体的に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記供給排出通路は、前記サブタンク上
    方に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記供給排出通路は、前記サブタンクの
    天井部に開口部が形成されていることを特徴とする請求
    項3に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記供給排出通路の、サブタンク天井部
    に形成される通路部分は、前記サブタンク可動部を形成
    するフィルムシートによりシールされていることを特徴
    とする請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記サブタンクの天井部は、前記供給排
    出通路の開口部に向けて傾斜されていることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記
    録ヘッド。
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