JP2003049141A - 偏光板用粘着剤組成物 - Google Patents
偏光板用粘着剤組成物Info
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- JP2003049141A JP2003049141A JP2001235889A JP2001235889A JP2003049141A JP 2003049141 A JP2003049141 A JP 2003049141A JP 2001235889 A JP2001235889 A JP 2001235889A JP 2001235889 A JP2001235889 A JP 2001235889A JP 2003049141 A JP2003049141 A JP 2003049141A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 高温多湿の条件下においても優れた粘着性
を維持し、寸法変化に伴う発泡やハガレなどが発生せ
ず、さらに偏光板層の伸縮などにより生じる応力集中を
緩和し、液晶素子に色むら・白ヌケ現象を発生させない
偏光板用粘着剤組成物。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル単
量体(a)90〜99.8重量%とカルボキシル基及び
/又は水酸基含有不飽和単量体(b)0.2〜10重量
%とを共重合してなる重量平均分子量が100万〜20
0万である共重合体(A)、(a)及び(b)からなる
単量体混合物を共重合してなる重量平均分子量が3万〜
30万で、該(共)重合体1分子当たり(b)が2個未
満含有してなる共重合体(B)、重量平均分子量が1,
000〜20,000、かつ分散度(MW/MN)が
1.0〜2.5である官能基を有しない(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル(共)重合体(C)及び架橋剤
(D)からなる偏光板用粘着剤組成物。
を維持し、寸法変化に伴う発泡やハガレなどが発生せ
ず、さらに偏光板層の伸縮などにより生じる応力集中を
緩和し、液晶素子に色むら・白ヌケ現象を発生させない
偏光板用粘着剤組成物。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル単
量体(a)90〜99.8重量%とカルボキシル基及び
/又は水酸基含有不飽和単量体(b)0.2〜10重量
%とを共重合してなる重量平均分子量が100万〜20
0万である共重合体(A)、(a)及び(b)からなる
単量体混合物を共重合してなる重量平均分子量が3万〜
30万で、該(共)重合体1分子当たり(b)が2個未
満含有してなる共重合体(B)、重量平均分子量が1,
000〜20,000、かつ分散度(MW/MN)が
1.0〜2.5である官能基を有しない(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル(共)重合体(C)及び架橋剤
(D)からなる偏光板用粘着剤組成物。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の液
晶セル等の光学部品に偏光板や位相差板等の光学機能性
フィルムを貼着するために用いる偏光板用粘着剤組成物
に関する。
晶セル等の光学部品に偏光板や位相差板等の光学機能性
フィルムを貼着するために用いる偏光板用粘着剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(以下液晶素子という)
は、所定の方向に配向した液晶成分が2枚の基板間に挟
まれた構造を有しており、この基板の表面には偏光板や
偏光板と位相差板との積層体が貼着されている。近年、
車両搭載用、屋外計器用、パソコンのディスプレイやテ
レビ等の表示装置の軽量化及び薄型化により、液晶素子
が広く使用されるようになり、ますます増加傾向にあ
る。それに伴い使用環境も、屋内外を問わず非常に過酷
になってきている。
は、所定の方向に配向した液晶成分が2枚の基板間に挟
まれた構造を有しており、この基板の表面には偏光板や
偏光板と位相差板との積層体が貼着されている。近年、
車両搭載用、屋外計器用、パソコンのディスプレイやテ
レビ等の表示装置の軽量化及び薄型化により、液晶素子
が広く使用されるようになり、ますます増加傾向にあ
る。それに伴い使用環境も、屋内外を問わず非常に過酷
になってきている。
【0003】液晶素子に使用されている偏光板は、ポリ
ビニルアルコール系偏光子の両面をトリアセチルセルロ
ース系保護フィルムで挟んだ3層構造を有しているが、
それら材料の特性から寸法安定性が乏しい。特に熱ある
いは湿熱条件下では顕著で、伸縮による寸法の変化が大
きい。従って過酷な条件下では、偏光板が伸縮し粘着剤
の追随性が不十分なときは、このひずみにより発泡やハ
ガレが生じやすくなる。これを防止するために、偏光板
を位相差板あるいは基板に貼着するために使用している
粘着剤は、分子量を大きくするとか、架橋剤を併用して
架橋度を上げたりする等して、粘着剤層を硬く強固にす
ることにより偏光板の寸法の変化を抑制して、使用に耐
えるようにしているのが実状である。しかしながら、こ
れらの方法は、偏光板の寸法の変化を粘着剤自体の硬さ
や接着強さで抑制しようとするものであり、初期におけ
る偏光板の寸法の変化は抑制することができるが、長期
間の使用による偏光板の寸法の変化によって生じる内部
応力を吸収、緩和することができない。そのため、偏光
板に作用する残留応力の分布が不均一となり、特に偏光
板の周縁部に応力が集中し、その結果液晶素子の周縁部
が中央より明るかったり、あるいは暗くなったりする等
の液晶素子表面に色むら・白ヌケが発生する原因とな
る。
ビニルアルコール系偏光子の両面をトリアセチルセルロ
ース系保護フィルムで挟んだ3層構造を有しているが、
それら材料の特性から寸法安定性が乏しい。特に熱ある
いは湿熱条件下では顕著で、伸縮による寸法の変化が大
きい。従って過酷な条件下では、偏光板が伸縮し粘着剤
の追随性が不十分なときは、このひずみにより発泡やハ
ガレが生じやすくなる。これを防止するために、偏光板
を位相差板あるいは基板に貼着するために使用している
粘着剤は、分子量を大きくするとか、架橋剤を併用して
架橋度を上げたりする等して、粘着剤層を硬く強固にす
ることにより偏光板の寸法の変化を抑制して、使用に耐
えるようにしているのが実状である。しかしながら、こ
れらの方法は、偏光板の寸法の変化を粘着剤自体の硬さ
や接着強さで抑制しようとするものであり、初期におけ
る偏光板の寸法の変化は抑制することができるが、長期
間の使用による偏光板の寸法の変化によって生じる内部
応力を吸収、緩和することができない。そのため、偏光
板に作用する残留応力の分布が不均一となり、特に偏光
板の周縁部に応力が集中し、その結果液晶素子の周縁部
が中央より明るかったり、あるいは暗くなったりする等
の液晶素子表面に色むら・白ヌケが発生する原因とな
る。
【0004】この問題を解決するために、特開平1−6
6283号公報には、「偏光板の表面に、アルキル基の
炭素数が1〜12の(メタ)アクリル酸のアルキルエス
テルを主成分とするアクリル系ポリマーからなる感圧性
接着剤層が設けられてなる偏光板であって、該感圧性接
着剤層が重量平均分子量10万以下のポリマー成分を1
5重量%以下含有し、かつ重量平均分子量100万以上
のポリマー成分を10重量%以上含有するアクリル系ポ
リマーからなることを特徴とする感圧性接着剤型偏光
板」なる発明が開示されている。該公報に記載されてい
る発明では、高分子量ポリマーの含有率を高く、かつ低
分子量ポリマーの含有率を低くした感圧性接着剤をさら
に架橋させてより高分子量としたものを偏光板用接着剤
として用いて、液晶表示セル面に対して強固に接着させ
発泡やハガレが起こらないようにしている。低分子量ポ
リマーの含有量が低く、かつ高分子量ポリマーの含有量
が高い感圧性接着剤を使用した偏光板は、液晶表示セル
面に対して強固に接着し発泡やハガレは抑えることはで
きるが、接着剤層が硬く凝集力が大きくなり、弾性率が
小さいために、偏光板の寸法の変化に対する感圧接着剤
層の追随性が低く、特に大型偏光板の場合に、長時間に
わたって繰り返し生じる内部応力が偏光板周縁部に集中
するため、液晶素子表面の色むら・白ヌケ現象を防ぐこ
とは難しい。
6283号公報には、「偏光板の表面に、アルキル基の
炭素数が1〜12の(メタ)アクリル酸のアルキルエス
テルを主成分とするアクリル系ポリマーからなる感圧性
接着剤層が設けられてなる偏光板であって、該感圧性接
着剤層が重量平均分子量10万以下のポリマー成分を1
5重量%以下含有し、かつ重量平均分子量100万以上
のポリマー成分を10重量%以上含有するアクリル系ポ
リマーからなることを特徴とする感圧性接着剤型偏光
板」なる発明が開示されている。該公報に記載されてい
る発明では、高分子量ポリマーの含有率を高く、かつ低
分子量ポリマーの含有率を低くした感圧性接着剤をさら
に架橋させてより高分子量としたものを偏光板用接着剤
として用いて、液晶表示セル面に対して強固に接着させ
発泡やハガレが起こらないようにしている。低分子量ポ
リマーの含有量が低く、かつ高分子量ポリマーの含有量
が高い感圧性接着剤を使用した偏光板は、液晶表示セル
面に対して強固に接着し発泡やハガレは抑えることはで
きるが、接着剤層が硬く凝集力が大きくなり、弾性率が
小さいために、偏光板の寸法の変化に対する感圧接着剤
層の追随性が低く、特に大型偏光板の場合に、長時間に
わたって繰り返し生じる内部応力が偏光板周縁部に集中
するため、液晶素子表面の色むら・白ヌケ現象を防ぐこ
とは難しい。
【0005】また、特開平8−209095号公報で
は、概略「アルキル(メタ)アクリレートと、官能基含
有モノマーと、(メタ)アクリロイル基を有する特定の
マクロモノマーとを共重合させた、重量平均分子量が5
0万〜200万の共重合体を主成分とする液晶素子用感
圧接着剤及び液晶素子」なる発明が開示されている。該
公報に記載されている発明では、ガラス転移温度が40
℃以上の(メタ)アクロイル基を有するマクロモノマー
をグラフトさせたアクリル共重合体で重量平均分子量が
50万〜200万の感圧接着剤を用いた偏光板は膨れや
ハガレが発生せず、貼り損じが生じた際、剥離しても基
板等にのり残りもないと記載されている。しかし偏光板
の寸法変化に対する感圧接着剤層の追随性については明
示されていないし、液晶素子表面の色むら・白ヌケ現象
を防ぐことは難しい。
は、概略「アルキル(メタ)アクリレートと、官能基含
有モノマーと、(メタ)アクリロイル基を有する特定の
マクロモノマーとを共重合させた、重量平均分子量が5
0万〜200万の共重合体を主成分とする液晶素子用感
圧接着剤及び液晶素子」なる発明が開示されている。該
公報に記載されている発明では、ガラス転移温度が40
℃以上の(メタ)アクロイル基を有するマクロモノマー
をグラフトさせたアクリル共重合体で重量平均分子量が
50万〜200万の感圧接着剤を用いた偏光板は膨れや
ハガレが発生せず、貼り損じが生じた際、剥離しても基
板等にのり残りもないと記載されている。しかし偏光板
の寸法変化に対する感圧接着剤層の追随性については明
示されていないし、液晶素子表面の色むら・白ヌケ現象
を防ぐことは難しい。
【0006】さらに、特開平10−279907号公報
では、概略「重量平均分子量が100万以上である高分
子量(メタ)アクリル系共重合体100重量部と、重量
平均分子量が3万以下の低分子量(メタ)アクリル系
(共)重合体20〜200重量部と、多官能性化合物
0.005〜5重量部からなる偏光板用粘着剤組成物」
なる発明が開示されている。該公報に記載されている発
明は、偏光板の寸法変化に追随できる粘着剤層を形成し
液晶素子に色むら・白ヌケが発生しにくいと記載されて
いる。しかしながら、該発明では、重量平均分子量が3
万以下の低分子量(メタ)アクリル系(共)重合体の添
加量が多いため、高温多湿の条件下での粘着剤層の発泡
やハガレを防ぐことが難しい。
では、概略「重量平均分子量が100万以上である高分
子量(メタ)アクリル系共重合体100重量部と、重量
平均分子量が3万以下の低分子量(メタ)アクリル系
(共)重合体20〜200重量部と、多官能性化合物
0.005〜5重量部からなる偏光板用粘着剤組成物」
なる発明が開示されている。該公報に記載されている発
明は、偏光板の寸法変化に追随できる粘着剤層を形成し
液晶素子に色むら・白ヌケが発生しにくいと記載されて
いる。しかしながら、該発明では、重量平均分子量が3
万以下の低分子量(メタ)アクリル系(共)重合体の添
加量が多いため、高温多湿の条件下での粘着剤層の発泡
やハガレを防ぐことが難しい。
【0007】さらに、特開昭61−7369号公報で
は、エポキシ基と反応可能な水酸基含有アクリル系樹脂
にエポキシ基含有シラン化合物を配合した粘着剤組成物
について、また、特開平1−158087号公報では、
イソシアネート基と反応可能な官能基を有するエチレン
性不飽和モノマーと共重合してなるアクリル系樹脂にイ
ソシアネート基含有有機ケイ素化合物を配合した粘着組
成物について開示されている。これらのシラン化合物を
添加することにより高温多湿条件下での粘着剤層の発泡
やハガレ等を防ぐことはできるが、しかし、上記のシラ
ン化合物や有機ケイ素化合物は、反応可能な官能基を有
するアクリル樹脂と反応するために流動性が失われ、色
むら・白ヌケ現象の発生を防ぐことは難しい。
は、エポキシ基と反応可能な水酸基含有アクリル系樹脂
にエポキシ基含有シラン化合物を配合した粘着剤組成物
について、また、特開平1−158087号公報では、
イソシアネート基と反応可能な官能基を有するエチレン
性不飽和モノマーと共重合してなるアクリル系樹脂にイ
ソシアネート基含有有機ケイ素化合物を配合した粘着組
成物について開示されている。これらのシラン化合物を
添加することにより高温多湿条件下での粘着剤層の発泡
やハガレ等を防ぐことはできるが、しかし、上記のシラ
ン化合物や有機ケイ素化合物は、反応可能な官能基を有
するアクリル樹脂と反応するために流動性が失われ、色
むら・白ヌケ現象の発生を防ぐことは難しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
多湿の条件下においても優れた粘着性を維持し、特に大
型偏光板においても、寸法変化に伴う発泡やハガレ等が
発生せず、さらに偏光板層の伸縮等により生じる応力集
中を緩和し、液晶素子に色むら・白ヌケ現象を発生させ
ない偏光板用粘着剤組成物を提供することにある。
多湿の条件下においても優れた粘着性を維持し、特に大
型偏光板においても、寸法変化に伴う発泡やハガレ等が
発生せず、さらに偏光板層の伸縮等により生じる応力集
中を緩和し、液晶素子に色むら・白ヌケ現象を発生させ
ない偏光板用粘着剤組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、液晶素子
は特に高温多湿の条件下において、内部応力が連続した
微小な力となって粘着剤層にストレスを与えているとい
う知見を得た。高分子量のアクリル系共重合体と、この
高分子量のアクリル系共重合体より小さい平均分子量を
有し、かつポリマー1分子当たり官能基含有不飽和単量
体を2個未満有する中分子量のアクリル系(共)重合体
と、低分子量で特定の分散度を有し官能基を有しないア
クリル系(共)重合体、及び架橋剤とからなる粘着剤組
成物が、偏光板の寸法の変化によって生じる微小なスト
レスを緩和し、色むら・白ヌケ現象を発生させないこと
を見出し、本発明を完成させた。
は特に高温多湿の条件下において、内部応力が連続した
微小な力となって粘着剤層にストレスを与えているとい
う知見を得た。高分子量のアクリル系共重合体と、この
高分子量のアクリル系共重合体より小さい平均分子量を
有し、かつポリマー1分子当たり官能基含有不飽和単量
体を2個未満有する中分子量のアクリル系(共)重合体
と、低分子量で特定の分散度を有し官能基を有しないア
クリル系(共)重合体、及び架橋剤とからなる粘着剤組
成物が、偏光板の寸法の変化によって生じる微小なスト
レスを緩和し、色むら・白ヌケ現象を発生させないこと
を見出し、本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明は、(A)(メタ)アク
リル酸アルキルエステル単量体(a)90〜99.8重
量%、及びカルボキシル基及び/又は水酸基含有不飽和
単量体(b)0.2〜10重量%からなる単量体混合物
を共重合してなる重量平均分子量が100万〜200万
である共重合体100重量部に対して、(B)(メタ)
アクリル酸アルキルエステル単量体(a)、及びカルボ
キシル基及び/又は水酸基含有不飽和単量体(b)から
なる単量体混合物を(共)重合してなる重量平均分子量
が3万〜30万で、該(共)重合体1分子当たり、カル
ボキシル基及び/又は水酸基含有不飽和単量体(b)が
2個未満含有する(共)重合体1〜45重量部、及び
(C)重量平均分子量が1000〜20000、かつ分
散度(MW/MN)が1.0〜2.5である官能基を有
しない(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合
体5〜49重量部、及び(D)架橋剤0.01〜2重量
部からなり、(共)重合体(B)と(共)重合体(C)
の合計が10〜50重量部である偏光板用粘着剤組成物
であり、さらに本発明の好ましい実施態様としては、
(C)官能基を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル(共)重合体が共重合体(A)100重量部に対
して5〜18重量部であり、該粘着剤組成物に分子内に
メルカプトアルキル基とアルコキシ基を同時に含有する
シラン化合物(E)を、共重合体(A)100重量部に
対して0.01〜2重量部含有してなる偏光板用粘着剤
組成物である。
リル酸アルキルエステル単量体(a)90〜99.8重
量%、及びカルボキシル基及び/又は水酸基含有不飽和
単量体(b)0.2〜10重量%からなる単量体混合物
を共重合してなる重量平均分子量が100万〜200万
である共重合体100重量部に対して、(B)(メタ)
アクリル酸アルキルエステル単量体(a)、及びカルボ
キシル基及び/又は水酸基含有不飽和単量体(b)から
なる単量体混合物を(共)重合してなる重量平均分子量
が3万〜30万で、該(共)重合体1分子当たり、カル
ボキシル基及び/又は水酸基含有不飽和単量体(b)が
2個未満含有する(共)重合体1〜45重量部、及び
(C)重量平均分子量が1000〜20000、かつ分
散度(MW/MN)が1.0〜2.5である官能基を有
しない(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合
体5〜49重量部、及び(D)架橋剤0.01〜2重量
部からなり、(共)重合体(B)と(共)重合体(C)
の合計が10〜50重量部である偏光板用粘着剤組成物
であり、さらに本発明の好ましい実施態様としては、
(C)官能基を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル(共)重合体が共重合体(A)100重量部に対
して5〜18重量部であり、該粘着剤組成物に分子内に
メルカプトアルキル基とアルコキシ基を同時に含有する
シラン化合物(E)を、共重合体(A)100重量部に
対して0.01〜2重量部含有してなる偏光板用粘着剤
組成物である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳細に説明
する。本発明の偏光板用粘着剤を構成する共重合体
(A)に使用する(メタ)アクリル酸アルキルエステル
単量体(a)としては、具体的にはメチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イ
ソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。これらの群より選ばれる少なくとも1種以上使
用することができる。その使用量は、単量体全量に対し
90〜99.8重量%が必要である。その使用量が90
重量%より少ない場合には、偏光板への密着性が低下す
る。好ましくは93〜99.5重量%である。
する。本発明の偏光板用粘着剤を構成する共重合体
(A)に使用する(メタ)アクリル酸アルキルエステル
単量体(a)としては、具体的にはメチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イ
ソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。これらの群より選ばれる少なくとも1種以上使
用することができる。その使用量は、単量体全量に対し
90〜99.8重量%が必要である。その使用量が90
重量%より少ない場合には、偏光板への密着性が低下す
る。好ましくは93〜99.5重量%である。
【0012】本発明の偏光板用粘着剤を構成する共重合
体(A)に使用するカルボキシル基含有単量体及び/又
は水酸基含有単量体(b)は、カルボキシル基含有単量
体として、具体的には(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、無水フマ
ル酸等が挙げられ、好ましくは、(メタ)アクリル酸で
ある。水酸基含有単量体として、具体的には2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等
が挙げられる。カルボキシル基含有単量体と水酸基含有
単量体は、それぞれ単独でも使用することができるし、
また併用して使用することもできる。その使用量は、単
量体全量に対し0.2〜10重量%である。その使用量
が0.2重量%より少ない場合には、架橋度合が少な
く、常温でのズレが生じやすく、その使用量が10重量
%を超える場合には、偏光板層の伸縮に起因する応力集
中を十分に吸収・緩和することができない。好ましくは
0.5〜7.0重量%である。より好ましくは0.5〜
5重量%である。
体(A)に使用するカルボキシル基含有単量体及び/又
は水酸基含有単量体(b)は、カルボキシル基含有単量
体として、具体的には(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、無水フマ
ル酸等が挙げられ、好ましくは、(メタ)アクリル酸で
ある。水酸基含有単量体として、具体的には2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート等
が挙げられる。カルボキシル基含有単量体と水酸基含有
単量体は、それぞれ単独でも使用することができるし、
また併用して使用することもできる。その使用量は、単
量体全量に対し0.2〜10重量%である。その使用量
が0.2重量%より少ない場合には、架橋度合が少な
く、常温でのズレが生じやすく、その使用量が10重量
%を超える場合には、偏光板層の伸縮に起因する応力集
中を十分に吸収・緩和することができない。好ましくは
0.5〜7.0重量%である。より好ましくは0.5〜
5重量%である。
【0013】本発明の偏光板用粘着剤を構成する共重合
体(A)の重量平均分子量は、100万〜200万であ
ることが必要である。重量平均分子量が100万より小
さい場合には、架橋剤を使用しても凝集力が不足して偏
光板よりの発泡やハガレが生じやすい。重量平均分子量
が200万超える場合には、偏光板層の伸縮に起因する
応力集中を十分に吸収・緩和することができない。また
粘度が高くなりすぎ、作業性が劣る。
体(A)の重量平均分子量は、100万〜200万であ
ることが必要である。重量平均分子量が100万より小
さい場合には、架橋剤を使用しても凝集力が不足して偏
光板よりの発泡やハガレが生じやすい。重量平均分子量
が200万超える場合には、偏光板層の伸縮に起因する
応力集中を十分に吸収・緩和することができない。また
粘度が高くなりすぎ、作業性が劣る。
【0014】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(B)
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体は、
偏光板の寸法の変化によって生じる微小なストレスによ
る色むら・白ヌケ現象を悪化させること無く、高温多湿
の条件下においての寸法変化に伴う発泡やハガレ等を発
生させないための必須成分である。(共)重合体(B)
の効果は、平均分子量が小さく、さらに(共)重合体1
分子当たり官能基を2個未満しか含有しないので架橋剤
による網目構造の形成に寄与しないため、柔軟性が高
く、色むら・白ヌケ現象を防止するのに効果があると共
に、部分的に架橋剤と反応するため発泡やハガレに悪影
響を及ぼさないものと考えられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体は、
偏光板の寸法の変化によって生じる微小なストレスによ
る色むら・白ヌケ現象を悪化させること無く、高温多湿
の条件下においての寸法変化に伴う発泡やハガレ等を発
生させないための必須成分である。(共)重合体(B)
の効果は、平均分子量が小さく、さらに(共)重合体1
分子当たり官能基を2個未満しか含有しないので架橋剤
による網目構造の形成に寄与しないため、柔軟性が高
く、色むら・白ヌケ現象を防止するのに効果があると共
に、部分的に架橋剤と反応するため発泡やハガレに悪影
響を及ぼさないものと考えられる。
【0015】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(B)で使用する(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル単量体(a)は、共重合体(A)で使用する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体類を使用するこ
とができる。その使用量は、単量体全量に対して98〜
99.9重量%であることが好ましい。(分子量30万
の場合は官能基2個以上になる可能性が高い)
重合体(B)で使用する(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル単量体(a)は、共重合体(A)で使用する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル単量体類を使用するこ
とができる。その使用量は、単量体全量に対して98〜
99.9重量%であることが好ましい。(分子量30万
の場合は官能基2個以上になる可能性が高い)
【0016】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(B)で使用するカルボキシル基含有単量体及び
/又は水酸基含有単量体(b)は、共重合体(A)で使
用するカルボキシル基含有単量体及び/又は水酸基含有
単量体類を使用することができる。カルボキシル基含有
単量体と水酸基含有単量体は、それぞれ単独でも使用す
ることができるし、また併用して使用することもでき
る。その使用量は、(共)重合体(B)1分子当たり2
個未満である。該(共)重合体1分子当たりのカルボキ
シル基含有単量体及び/又は水酸基含有単量体の含有個
数は、測定された(共)重合体の数平均分子量を、該
(共)重合体を構成する各単量体の仕込み重量%と各単
量体の分子量から求められる単量体の平均分子量で除し
た下記の計算式(1)により求めた重合度(P)と、仕
込みの単量体中のカルボキシル基含有単量体及び/又は
水酸基含有単量体のモル%から下記の計算式(2)によ
り算出できる。その使用量が2個を超える場合は、架橋
剤(D)により網目構造が進み、偏光板層の伸縮に起因
する応力集中を十分に吸収・緩和することができない。
好ましくは0.2個〜1.5個である。 計算式(1): 重合度(P)=(共)重合体の数平均分子量/(共)重
合体を構成する各単量体の重量%と各単量体の分子量か
ら求められる単量体の平均分子量 計算式(2): (共)重合体1分子当たりのカルボキシル基含有単量体
及び/又は水酸基含有単量体の含有個数=P×カルボキ
シル基含有単量体及び/又は水酸基含有単量体のモル%
/100
重合体(B)で使用するカルボキシル基含有単量体及び
/又は水酸基含有単量体(b)は、共重合体(A)で使
用するカルボキシル基含有単量体及び/又は水酸基含有
単量体類を使用することができる。カルボキシル基含有
単量体と水酸基含有単量体は、それぞれ単独でも使用す
ることができるし、また併用して使用することもでき
る。その使用量は、(共)重合体(B)1分子当たり2
個未満である。該(共)重合体1分子当たりのカルボキ
シル基含有単量体及び/又は水酸基含有単量体の含有個
数は、測定された(共)重合体の数平均分子量を、該
(共)重合体を構成する各単量体の仕込み重量%と各単
量体の分子量から求められる単量体の平均分子量で除し
た下記の計算式(1)により求めた重合度(P)と、仕
込みの単量体中のカルボキシル基含有単量体及び/又は
水酸基含有単量体のモル%から下記の計算式(2)によ
り算出できる。その使用量が2個を超える場合は、架橋
剤(D)により網目構造が進み、偏光板層の伸縮に起因
する応力集中を十分に吸収・緩和することができない。
好ましくは0.2個〜1.5個である。 計算式(1): 重合度(P)=(共)重合体の数平均分子量/(共)重
合体を構成する各単量体の重量%と各単量体の分子量か
ら求められる単量体の平均分子量 計算式(2): (共)重合体1分子当たりのカルボキシル基含有単量体
及び/又は水酸基含有単量体の含有個数=P×カルボキ
シル基含有単量体及び/又は水酸基含有単量体のモル%
/100
【0017】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(B)の重量平均分子量は、3万〜30万である
ことが必要である。重量平均分子量が3万より小さい場
合には、凝集力が低下して発泡やハガレの原因になる。
30万を超える場合には、柔軟性が低下し、色むら・白
ヌケを防止することが難しい。
重合体(B)の重量平均分子量は、3万〜30万である
ことが必要である。重量平均分子量が3万より小さい場
合には、凝集力が低下して発泡やハガレの原因になる。
30万を超える場合には、柔軟性が低下し、色むら・白
ヌケを防止することが難しい。
【0018】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(B)の使用量は、共重合体(A)100重量部
に対して、1〜45重量部が必要である。その使用量が
1重量部より少ない場合には、偏光板層の伸縮に起因す
る応力集中を十分に吸収・緩和することが難しい。その
使用量が45重量部を超える場合には、凝集力が低下し
て発泡やハガレの原因になる。好ましくは、5〜45重
量部である。
重合体(B)の使用量は、共重合体(A)100重量部
に対して、1〜45重量部が必要である。その使用量が
1重量部より少ない場合には、偏光板層の伸縮に起因す
る応力集中を十分に吸収・緩和することが難しい。その
使用量が45重量部を超える場合には、凝集力が低下し
て発泡やハガレの原因になる。好ましくは、5〜45重
量部である。
【0019】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(C)
官能基を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエステル
(共)重合体は、架橋剤(D)による網目構造を形成す
る共重合体(A)の間に入り込み、該共重合体を可塑化
させる役割を持ち、弾性、柔軟性を高め、色むら・白ヌ
ケ現象を防止するために必要である。したがって(共)
重合体(C)は、次のような特徴を有することが必要で
ある。すなわち、共重合体(A)と(共)重合体(B)中
に使用されている官能基並びに架橋剤(C)と反応する
ような官能基類を有しなく、共重合体(A)を十分に可
塑化させるために分子量が低く、さらに分子量の分散度
が狭いことである。
官能基を有しない(メタ)アクリル酸アルキルエステル
(共)重合体は、架橋剤(D)による網目構造を形成す
る共重合体(A)の間に入り込み、該共重合体を可塑化
させる役割を持ち、弾性、柔軟性を高め、色むら・白ヌ
ケ現象を防止するために必要である。したがって(共)
重合体(C)は、次のような特徴を有することが必要で
ある。すなわち、共重合体(A)と(共)重合体(B)中
に使用されている官能基並びに架橋剤(C)と反応する
ような官能基類を有しなく、共重合体(A)を十分に可
塑化させるために分子量が低く、さらに分子量の分散度
が狭いことである。
【0020】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(C)は、官能基を有しない(メタ)アクリル酸
アルキルエステル単量体の(共)重合体であり、使用す
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体として
は、共重合体(A)で使用される(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル単量体類を使用することができる。さら
に必要に応じてその他の共重合可能な不飽和単量体を使
用することもできるが、官能基含有単量体を使用しない
ことが必須である。
重合体(C)は、官能基を有しない(メタ)アクリル酸
アルキルエステル単量体の(共)重合体であり、使用す
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体として
は、共重合体(A)で使用される(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル単量体類を使用することができる。さら
に必要に応じてその他の共重合可能な不飽和単量体を使
用することもできるが、官能基含有単量体を使用しない
ことが必須である。
【0021】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(C)の重量平均分子量は、1,000〜20,
000であり、かつ分散度(MW/MN)が1.0〜
2.5であることが必要である。重量平均分子量が1,
000より小さい場合には、粘着剤層にしみだし、粘着
性の低下及び色むら・白ヌケの原因になる。20,00
0を超える場合には、共重合体(A)の架橋構造の間に
入り込むことが難しくなり、弾性、柔軟性が低下し、色
むら・白ヌケを防止することが難しい。(共)重合体
(C)の分散度が2.5を超える場合は、低分子量成分
の影響が大きくなり、粘着層の凝集力が低下して発泡や
ハガレの原因になる。なお、重量平均分子量(MW)及
び数平均分子量(MN)は、G.P.Cにより測定した
ポリスチレン換算分子量である。
重合体(C)の重量平均分子量は、1,000〜20,
000であり、かつ分散度(MW/MN)が1.0〜
2.5であることが必要である。重量平均分子量が1,
000より小さい場合には、粘着剤層にしみだし、粘着
性の低下及び色むら・白ヌケの原因になる。20,00
0を超える場合には、共重合体(A)の架橋構造の間に
入り込むことが難しくなり、弾性、柔軟性が低下し、色
むら・白ヌケを防止することが難しい。(共)重合体
(C)の分散度が2.5を超える場合は、低分子量成分
の影響が大きくなり、粘着層の凝集力が低下して発泡や
ハガレの原因になる。なお、重量平均分子量(MW)及
び数平均分子量(MN)は、G.P.Cにより測定した
ポリスチレン換算分子量である。
【0022】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(C)の使用量は、共重合体(A)100重量部
に対して、5〜49重量部が必要である。その使用量が
5重量部より少ない場合には、偏光板層の伸縮に起因す
る応力集中を十分に吸収・緩和することが難しい。その
使用量が49重量部を超える場合には、凝集力が低下し
て発泡やハガレの原因になる。好ましくは5〜18重量
部である。
重合体(C)の使用量は、共重合体(A)100重量部
に対して、5〜49重量部が必要である。その使用量が
5重量部より少ない場合には、偏光板層の伸縮に起因す
る応力集中を十分に吸収・緩和することが難しい。その
使用量が49重量部を超える場合には、凝集力が低下し
て発泡やハガレの原因になる。好ましくは5〜18重量
部である。
【0023】本発明の偏光板用粘着剤を構成する(共)
重合体(B)と(共)重合体(C)の使用量の合計は、
共重合体(A)100重量部に対して、10〜50重量
部であることが必要である。その使用量が10重量部よ
り少ない場合には、偏光板層の伸縮に起因する応力集中
を十分に吸収・緩和することが難しい。その使用量が5
0重量部を超える場合には、凝集力が低下して発泡やハ
ガレの原因になる。好ましくは15〜40重量部であ
る。
重合体(B)と(共)重合体(C)の使用量の合計は、
共重合体(A)100重量部に対して、10〜50重量
部であることが必要である。その使用量が10重量部よ
り少ない場合には、偏光板層の伸縮に起因する応力集中
を十分に吸収・緩和することが難しい。その使用量が5
0重量部を超える場合には、凝集力が低下して発泡やハ
ガレの原因になる。好ましくは15〜40重量部であ
る。
【0024】本発明の偏光板用粘着剤に使用する架橋剤
(D)は、カルボキシル基及び/又は水酸基と反応する
化合物を使用することができ、粘着剤の凝集力を高める
ために必要である。使用できる架橋剤としては、1分子
中にグリシジル基を少なくとも2個以上有するグリシジ
ル化合物、1分子中にイソシアネート基を2個以上有す
るイソシアネート化合物、1分子中にアジリジニル基を
少なくとも2個以上有するアジリジン化合物、1分子中
にオキサゾリン基を有するオキサゾリン化合物、金属キ
レート化合物又はブチル化メラミン化合物等を使用する
ことができる。好ましくはグリシジル化合物、イソシア
ネート化合物及びアジリジン化合物である。その使用量
は、共重合体(A)100重量部に対して0.01〜2
重量部である。その使用量が0.01重量部より少ない
場合は、粘着剤の凝集力が低くて発泡やハガレの原因に
なる。その使用量が2重量部を超える場合には、偏光板
層の伸縮に起因する応力集中を十分に吸収・緩和するこ
とが難しい。
(D)は、カルボキシル基及び/又は水酸基と反応する
化合物を使用することができ、粘着剤の凝集力を高める
ために必要である。使用できる架橋剤としては、1分子
中にグリシジル基を少なくとも2個以上有するグリシジ
ル化合物、1分子中にイソシアネート基を2個以上有す
るイソシアネート化合物、1分子中にアジリジニル基を
少なくとも2個以上有するアジリジン化合物、1分子中
にオキサゾリン基を有するオキサゾリン化合物、金属キ
レート化合物又はブチル化メラミン化合物等を使用する
ことができる。好ましくはグリシジル化合物、イソシア
ネート化合物及びアジリジン化合物である。その使用量
は、共重合体(A)100重量部に対して0.01〜2
重量部である。その使用量が0.01重量部より少ない
場合は、粘着剤の凝集力が低くて発泡やハガレの原因に
なる。その使用量が2重量部を超える場合には、偏光板
層の伸縮に起因する応力集中を十分に吸収・緩和するこ
とが難しい。
【0025】本発明に使用する架橋剤(D)として使用
できるグリシジル化合物としては、1分子中にグリシジ
ル基を少なくとも2個以上有するグリシジル化合物であ
る。具体的には、エチレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジ
グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、1,3
−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキ
サン、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリ
セロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグ
リシジルエーテル等の多官能グリシジル化合物が挙げら
れる。これらの群より選ばれる少なくとも1種以上使用
することができる。
できるグリシジル化合物としては、1分子中にグリシジ
ル基を少なくとも2個以上有するグリシジル化合物であ
る。具体的には、エチレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジ
グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、テトラグリシジルキシレンジアミン、1,3
−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキ
サン、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテ
ル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリ
セロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグ
リシジルエーテル等の多官能グリシジル化合物が挙げら
れる。これらの群より選ばれる少なくとも1種以上使用
することができる。
【0026】本発明に使用する架橋剤(D)として使用
できるイソシアネート化合物としては、1分子中にイソ
シアネート基を少なくとも2個以上有するイソシアネー
ト化合物である。具体的には、トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート及びこれらか
ら変性されたプレポリマー等が挙げられる。とくにヘキ
サメチレンジイソシアネート系やイソホロンジイソシア
ネート系の無黄変タイプが好ましい。これらの群より選
ばれる少なくとも1種以上使用することができる。
できるイソシアネート化合物としては、1分子中にイソ
シアネート基を少なくとも2個以上有するイソシアネー
ト化合物である。具体的には、トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート及びこれらか
ら変性されたプレポリマー等が挙げられる。とくにヘキ
サメチレンジイソシアネート系やイソホロンジイソシア
ネート系の無黄変タイプが好ましい。これらの群より選
ばれる少なくとも1種以上使用することができる。
【0027】本発明に使用する架橋剤(D)として使用
できるアジリジン化合物としては、1分子中にアジリジ
ニル基を少なくとも2個以上有するアジリジン化合物で
ある。具体的には、1,1’―(メチレンージーp−フ
ェニレン)ビス−3,3−アジリジル尿素、1,1’―
(ヘキサメチレン)ビス−3,3−アジリジル尿素、エ
チレンビスー(2−アジリジニルプロピオネート)、ト
リス(1−アジリジニル)ホスフィンオキサイド、2,
4,6−トリアジリジニルー1,3,5−トリアジン、
トリメチロールプロパンートリスー(2−アジリジニル
プロピオネート)等が挙げられる。これらの群より選ば
れる少なくとも1種以上使用することができる。
できるアジリジン化合物としては、1分子中にアジリジ
ニル基を少なくとも2個以上有するアジリジン化合物で
ある。具体的には、1,1’―(メチレンージーp−フ
ェニレン)ビス−3,3−アジリジル尿素、1,1’―
(ヘキサメチレン)ビス−3,3−アジリジル尿素、エ
チレンビスー(2−アジリジニルプロピオネート)、ト
リス(1−アジリジニル)ホスフィンオキサイド、2,
4,6−トリアジリジニルー1,3,5−トリアジン、
トリメチロールプロパンートリスー(2−アジリジニル
プロピオネート)等が挙げられる。これらの群より選ば
れる少なくとも1種以上使用することができる。
【0028】本発明は、さらに分子内にメルカプトアル
キル基とアルコキシ基を同時に含有するシラン化合物
(E)を使用することが好ましい。分子内にメルカプト
アルキル基とアルコキシ基を同時に含有するシラン化合
物を使用することにより、被着体であるガラス基板面に
対して密着性を更に向上させることができる。本発明に
使用する分子内にメルカプトアルキル基とアルコキシ基
を同時に含有するシラン化合物(E)としては、具体的
にはγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトブ
チルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチ
ルジメトキシシラン、メルカプト基含有アルコキシシラ
ンオリゴマー等が挙げられる。これらの群より選ばれる
少なくとも1種以上使用することができる。
キル基とアルコキシ基を同時に含有するシラン化合物
(E)を使用することが好ましい。分子内にメルカプト
アルキル基とアルコキシ基を同時に含有するシラン化合
物を使用することにより、被着体であるガラス基板面に
対して密着性を更に向上させることができる。本発明に
使用する分子内にメルカプトアルキル基とアルコキシ基
を同時に含有するシラン化合物(E)としては、具体的
にはγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトブ
チルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチ
ルジメトキシシラン、メルカプト基含有アルコキシシラ
ンオリゴマー等が挙げられる。これらの群より選ばれる
少なくとも1種以上使用することができる。
【0029】本発明に使用する分子内にメルカプトアル
キル基とアルコキシ基を同時に含有するシラン化合物
(E)の使用量は、共重合体(A)100重量部に対し
て0.01〜2重量部である。その使用量が0.01重
量部より少ない場合は、被着体であるガラス基板面に対
する密着性を高める効果が少なく、2重量部を超える場
合には、粘着剤層のハガレの原因になる。
キル基とアルコキシ基を同時に含有するシラン化合物
(E)の使用量は、共重合体(A)100重量部に対し
て0.01〜2重量部である。その使用量が0.01重
量部より少ない場合は、被着体であるガラス基板面に対
する密着性を高める効果が少なく、2重量部を超える場
合には、粘着剤層のハガレの原因になる。
【0030】本発明の共重合体(A)は、通常、塊状重
合や溶液重合等で製造することができる。好ましくは溶
液重合である。使用する溶剤としては、酢酸エチル、ト
ルエン、n―ヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン
等の通常溶液重合反応に使用される有機溶剤である。ま
た重合に際し使用する重合開始剤は、共重合体(A)の
重合反応には、ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパー
オキシド等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビスバレロニトリル等のアゾビス化合物及び高分子
アゾ重合開始剤を単独又は併用して使用することができ
る。共重合体(B)も、共重合体(A)と同様な方法で
製造することができる。
合や溶液重合等で製造することができる。好ましくは溶
液重合である。使用する溶剤としては、酢酸エチル、ト
ルエン、n―ヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン
等の通常溶液重合反応に使用される有機溶剤である。ま
た重合に際し使用する重合開始剤は、共重合体(A)の
重合反応には、ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパー
オキシド等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビスバレロニトリル等のアゾビス化合物及び高分子
アゾ重合開始剤を単独又は併用して使用することができ
る。共重合体(B)も、共重合体(A)と同様な方法で
製造することができる。
【0031】(共)重合体(C)のような低分子量の重
合体を得る方法は、公知の方法(ラジカル重合、リビン
グ重合、塊状重合等)が適用できる。例えば溶媒中での
ラジカル重合では、重合開始剤の使用量を通常の粘着剤
を重合する際に使用する量の5〜30倍程度使用し、さ
らにラウリルメルカプタン等のメルカプタン類、α―メ
チルスチレンダイマー等の連鎖移動剤を使用する。さら
に分子量の分散度を狭くするためにヘプタン等の溶剤を
使用して、分別沈殿することにより目的の(共)重合体
(C)を得ることもできる。またリビング重合方法によ
っても、低分子量の重合体を得ることができる。更に、
塊状重合法にて得られる公知の低分子量タイプの無溶剤
型アクリルポリマー等も使用することができる。
合体を得る方法は、公知の方法(ラジカル重合、リビン
グ重合、塊状重合等)が適用できる。例えば溶媒中での
ラジカル重合では、重合開始剤の使用量を通常の粘着剤
を重合する際に使用する量の5〜30倍程度使用し、さ
らにラウリルメルカプタン等のメルカプタン類、α―メ
チルスチレンダイマー等の連鎖移動剤を使用する。さら
に分子量の分散度を狭くするためにヘプタン等の溶剤を
使用して、分別沈殿することにより目的の(共)重合体
(C)を得ることもできる。またリビング重合方法によ
っても、低分子量の重合体を得ることができる。更に、
塊状重合法にて得られる公知の低分子量タイプの無溶剤
型アクリルポリマー等も使用することができる。
【0032】本発明の共重合体(A)の粘着性を調整す
る目的で必要に応じ種々のものを配合してもよい。配合
に使用される具体例としては、テルペン系、テルペンー
フェノール系、クマロンインデン系、スチレン系、ロジ
ン系、キシレン系、フェノール系、石油系等の粘着付与
樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料等が挙
げられる。
る目的で必要に応じ種々のものを配合してもよい。配合
に使用される具体例としては、テルペン系、テルペンー
フェノール系、クマロンインデン系、スチレン系、ロジ
ン系、キシレン系、フェノール系、石油系等の粘着付与
樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料等が挙
げられる。
【0033】本発明の偏光板用粘着剤は、通常使用され
ている塗布装置、例えばロール塗布装置等で塗工するこ
とができる。塗布量は、通常10〜50μm程度であ
る。
ている塗布装置、例えばロール塗布装置等で塗工するこ
とができる。塗布量は、通常10〜50μm程度であ
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例において詳しく説明す
るが、本発明はこれによって制限されるものではない。
なお、実施例及び比較例における部もしくは%とあるの
は特にことわりのない限り、重量部又は重量%を示す。
るが、本発明はこれによって制限されるものではない。
なお、実施例及び比較例における部もしくは%とあるの
は特にことわりのない限り、重量部又は重量%を示す。
【0035】製造例1(共重合体A−1)
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下装置、窒素導入管を
備えた反応装置に、窒素ガスを封入後、酢酸エチル70
部、アセトン15部、ブチルアクリレート99部、アク
リル酸1部、アゾ系重合開始剤2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル(和光純薬工業(株) 商品名V−6
0)0.1部を仕込む。攪拌しながら窒素ガス気流中溶
剤の還流温度で8時間反応する。反応終了後、トルエン
355部を添加して室温まで冷却する。粘度7,000
mPa・s、固形分20.0%、重量平均分子量135
万である共重合体A−1を得た。
備えた反応装置に、窒素ガスを封入後、酢酸エチル70
部、アセトン15部、ブチルアクリレート99部、アク
リル酸1部、アゾ系重合開始剤2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル(和光純薬工業(株) 商品名V−6
0)0.1部を仕込む。攪拌しながら窒素ガス気流中溶
剤の還流温度で8時間反応する。反応終了後、トルエン
355部を添加して室温まで冷却する。粘度7,000
mPa・s、固形分20.0%、重量平均分子量135
万である共重合体A−1を得た。
【0036】製造例2〜4(共重合体A−2〜A−4)
製造例2〜4は、表1に示すように単量体の種類及び量
を変える以外は製造例1と同様にして、共重合体A−2
〜A−4を得た。分析値は表1に示す。
を変える以外は製造例1と同様にして、共重合体A−2
〜A−4を得た。分析値は表1に示す。
【0037】製造例5(共重合体B−1)
製造例1と同様な反応装置に、窒素ガスを封入後、酢酸
エチル60部、アセトン10部、ブチルアクリレート9
9.8部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート0.
2部、ラウリルメルカプタン0.2部、アゾ系重合開始
剤2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(和光純薬工
業(株) 商品名V−60)0.1部を仕込む。攪拌し
ながら窒素ガス気流中溶剤の還流温度で4.5時間反応
を行った。反応終了後、トルエン80部を添加して室温
まで冷却する。粘度300mPa・s、固形分40.0
%、重量平均分子量5万、数平均分子量2.5万、重合
度195、官能基の個数0.4個である共重合体B−1
を得た。
エチル60部、アセトン10部、ブチルアクリレート9
9.8部、2−ヒドロキシエチルメタアクリレート0.
2部、ラウリルメルカプタン0.2部、アゾ系重合開始
剤2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(和光純薬工
業(株) 商品名V−60)0.1部を仕込む。攪拌し
ながら窒素ガス気流中溶剤の還流温度で4.5時間反応
を行った。反応終了後、トルエン80部を添加して室温
まで冷却する。粘度300mPa・s、固形分40.0
%、重量平均分子量5万、数平均分子量2.5万、重合
度195、官能基の個数0.4個である共重合体B−1
を得た。
【0038】製造例6〜8(共重合体B−2〜B−4)
製造例6〜8は、表1に示すように単量体の種類及び
量、ラウリルメルカプタンの量を変える以外は製造例5
と同様にして、共重合体B−2〜B−4を得た。分析値
は表1に示す。
量、ラウリルメルカプタンの量を変える以外は製造例5
と同様にして、共重合体B−2〜B−4を得た。分析値
は表1に示す。
【0039】製造例9(重合体C−1)
製造例1と同様な反応装置に、窒素ガスを封入後、酢酸
エチル80部、n−ヘキサン60部、ラウリルメルカプ
タン1.0部、ブチルアクリレート100部、重合開始
剤アゾビスイソブチロニトリル0.5部を仕込む。攪拌
しながら還流温度で7時間反応する。反応終了後、トル
エン9部を添加して室温まで冷却する。粘度14mPa
・s、固形分39.8%、重量平均分子量1.8万、分
散度2.2である重合体C−1を得た。
エチル80部、n−ヘキサン60部、ラウリルメルカプ
タン1.0部、ブチルアクリレート100部、重合開始
剤アゾビスイソブチロニトリル0.5部を仕込む。攪拌
しながら還流温度で7時間反応する。反応終了後、トル
エン9部を添加して室温まで冷却する。粘度14mPa
・s、固形分39.8%、重量平均分子量1.8万、分
散度2.2である重合体C−1を得た。
【0040】製造例10(重合体C−2)
製造例1と同様な反応装置に、窒素ガスを封入後、酢酸
エチル80部、n−ヘキサン60部、メチルエチルケト
ン60部、ラウリルメルカプタン0.8部、ブチルアク
リレート99部、アクリル酸1部、重合開始剤アゾビス
イソブチロニトリル1.0部を仕込む。攪拌しながら還
流温度で10時間反応する。反応終了後、トルエン30
部を添加して室温まで冷却する。粘度18mPa・s、
固形分39.5%、重量平均分子量2万、分散度2.3
である重合体C−2を得た。
エチル80部、n−ヘキサン60部、メチルエチルケト
ン60部、ラウリルメルカプタン0.8部、ブチルアク
リレート99部、アクリル酸1部、重合開始剤アゾビス
イソブチロニトリル1.0部を仕込む。攪拌しながら還
流温度で10時間反応する。反応終了後、トルエン30
部を添加して室温まで冷却する。粘度18mPa・s、
固形分39.5%、重量平均分子量2万、分散度2.3
である重合体C−2を得た。
【0041】
【表1】
【0042】表1中、単量体の種類を下記の略号で示し
た。 単量体 BA :ブチルアクリレート IBMA :イソブチルメタクリレート MA :メチルアクリレート MMA :メチルメタクリレート AAc :アクリル酸 2HEMA:2ヒドロキシエチルメタクリレート
た。 単量体 BA :ブチルアクリレート IBMA :イソブチルメタクリレート MA :メチルアクリレート MMA :メチルメタクリレート AAc :アクリル酸 2HEMA:2ヒドロキシエチルメタクリレート
【0043】表1中の重量平均分子量及び数平均分子量
は、G.P.Cで測定したポリスチレン換算分子量であ
り、分散度は重量平均分子量/数平均分子量の比から求
めた。なお、測定条件は下記の通りである。 装置名:島津製作所製、LC−10A カラム:東ソー(株)製、GMHXL 7.8mmID
×30cm 2本 G2000HXL7.8mmID×30cm1本 サンプル濃度:5mg/mlになるようにテトラヒドロ
フランで希釈 移動相溶媒:テトラヒドロフラン 流量:1.0ml/min カラム温度:40℃
は、G.P.Cで測定したポリスチレン換算分子量であ
り、分散度は重量平均分子量/数平均分子量の比から求
めた。なお、測定条件は下記の通りである。 装置名:島津製作所製、LC−10A カラム:東ソー(株)製、GMHXL 7.8mmID
×30cm 2本 G2000HXL7.8mmID×30cm1本 サンプル濃度:5mg/mlになるようにテトラヒドロ
フランで希釈 移動相溶媒:テトラヒドロフラン 流量:1.0ml/min カラム温度:40℃
【0044】さらに、重合度(P)及び官能基の個数
は、下記の計算式から求めた。 計算式(1): 重合度(P)=(共)重合体の数平均分子量/(共)重
合体を構成する各単量体の重量%と各単量体の分子量か
ら求められる単量体の平均分子量(M) なお、(共)重合体を構成する各単量体の重量%と各単
量体の分子量から求められる単量体の平均分子量(M)
は、次のようにして求めることができる。 単量体1の分子量をM1 使用量がW1重量% 単量体2の分子量をM2 使用量がW2重量% 単量体3の分子量をM3 使用量がW3重量% M=M1×W1/100+M2×W2/100+M3×
W3/100 (W1+W2+W3=100%) 計算式(2): (共)重合体1分子当たりのカルボキシル基含有単量体
及び/又は水酸基含有単量体の含有個数=P×仕込みの
単量体中のカルボキシル基含有単量体及び/又は水酸基
含有単量体のモル%/100 なお、(共)重合体を構成する各単量体のモル%は、各
単量体の重量%と分子量から次のようにして求めること
ができる。 単量体1の分子量をM1 使用量がW1重量% 単量体2の分子量をM2 使用量がW2重量% 単量体3の分子量をM3 使用量がW3重量% W1単量体1のモル%=(W1/M1)/(W1/M1
+W2/M2+W3/M3)×100 (W1+W2+W3=100%)
は、下記の計算式から求めた。 計算式(1): 重合度(P)=(共)重合体の数平均分子量/(共)重
合体を構成する各単量体の重量%と各単量体の分子量か
ら求められる単量体の平均分子量(M) なお、(共)重合体を構成する各単量体の重量%と各単
量体の分子量から求められる単量体の平均分子量(M)
は、次のようにして求めることができる。 単量体1の分子量をM1 使用量がW1重量% 単量体2の分子量をM2 使用量がW2重量% 単量体3の分子量をM3 使用量がW3重量% M=M1×W1/100+M2×W2/100+M3×
W3/100 (W1+W2+W3=100%) 計算式(2): (共)重合体1分子当たりのカルボキシル基含有単量体
及び/又は水酸基含有単量体の含有個数=P×仕込みの
単量体中のカルボキシル基含有単量体及び/又は水酸基
含有単量体のモル%/100 なお、(共)重合体を構成する各単量体のモル%は、各
単量体の重量%と分子量から次のようにして求めること
ができる。 単量体1の分子量をM1 使用量がW1重量% 単量体2の分子量をM2 使用量がW2重量% 単量体3の分子量をM3 使用量がW3重量% W1単量体1のモル%=(W1/M1)/(W1/M1
+W2/M2+W3/M3)×100 (W1+W2+W3=100%)
【0045】本発明に使用する(共)重合体(B)は、
下記表2に示すような市販品(東亞合成(株)製 商品
名アルフォン)の低分子量タイプの無溶剤型アクリルポ
リマーも使用することができる。
下記表2に示すような市販品(東亞合成(株)製 商品
名アルフォン)の低分子量タイプの無溶剤型アクリルポ
リマーも使用することができる。
【0046】
【表2】
【0047】実施例1
製造例1で得られた共重合体A−1溶液の固形分100
重量部に対して製造例5で得られた重合体B−1溶液の
固形分5重量部、製造例9で得られた重合体C−1溶液
の固形分40重量部になるように混合し、さらに架橋剤
としてヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタ
イプ(旭化成工業(株)製 商品名デュラネート24A
−100)を固形分で0.08重量部添加しよく攪拌す
る。調整した粘着剤溶液をポリエステル製剥離フィルム
(38μm)に、塗膜厚が25μmになるように塗布
し、90℃、60秒間乾燥させて粘着シートを得た。該
粘着剤を190μmの偏光フィルム上に転写し、23
℃、65%RHの雰囲気中に7日間熟成させ偏光板試料
を得た。得られた偏光板試料を吸収軸が偏光板長辺に対
して45°になるように80mm×150mmに裁断し
て、ガラス板の片面に50℃中で5Kg/cm2の圧力
をかけ、18分保持して貼り合せた試験試料を90℃及
び60℃、90%RHの雰囲気中に500時間放置し、
発泡及びハガレの発生状態を調べた結果、共に良好であ
った。上記のようにして得られた偏光板試料をガラス板
の両面に、吸収軸が直行するように配置して、50℃中
で5Kg/cm2の圧力をかけ、18分保持して貼り合
せた試験試料を90℃の雰囲気中に500時間放置し、
色むら・白ヌケの発生状態を調べた結果、良好であっ
た。結果は表3に示す。
重量部に対して製造例5で得られた重合体B−1溶液の
固形分5重量部、製造例9で得られた重合体C−1溶液
の固形分40重量部になるように混合し、さらに架橋剤
としてヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタ
イプ(旭化成工業(株)製 商品名デュラネート24A
−100)を固形分で0.08重量部添加しよく攪拌す
る。調整した粘着剤溶液をポリエステル製剥離フィルム
(38μm)に、塗膜厚が25μmになるように塗布
し、90℃、60秒間乾燥させて粘着シートを得た。該
粘着剤を190μmの偏光フィルム上に転写し、23
℃、65%RHの雰囲気中に7日間熟成させ偏光板試料
を得た。得られた偏光板試料を吸収軸が偏光板長辺に対
して45°になるように80mm×150mmに裁断し
て、ガラス板の片面に50℃中で5Kg/cm2の圧力
をかけ、18分保持して貼り合せた試験試料を90℃及
び60℃、90%RHの雰囲気中に500時間放置し、
発泡及びハガレの発生状態を調べた結果、共に良好であ
った。上記のようにして得られた偏光板試料をガラス板
の両面に、吸収軸が直行するように配置して、50℃中
で5Kg/cm2の圧力をかけ、18分保持して貼り合
せた試験試料を90℃の雰囲気中に500時間放置し、
色むら・白ヌケの発生状態を調べた結果、良好であっ
た。結果は表3に示す。
【0048】実施例2
実施例1で使用した重合体B−1に換えて製造例6で得
られた重合体B−2を使用し、(共)重合体Cの量を固
形分で10重量部にし、さらにシラン化合物であるγ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー
(株)製 商品名AZ−6129)0.3重量部を添加
した以外は、実施例1と全く同様に調整し試験した。結
果はすべて良好であった。その結果は表3に示す。
られた重合体B−2を使用し、(共)重合体Cの量を固
形分で10重量部にし、さらにシラン化合物であるγ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー
(株)製 商品名AZ−6129)0.3重量部を添加
した以外は、実施例1と全く同様に調整し試験した。結
果はすべて良好であった。その結果は表3に示す。
【0049】実施例3
実施例1で使用した重合体B−1の量を25重量部に増
やし、重合体C−1に換えて低分子量のアクリル酸アル
キルエステル系共重合体であるアルフォンUP−100
0(東亞合成(株)製 官能基無し、重量平均分子量
3,000、分散度1.4)を15部使用し、実施例1
で使用した架橋剤の量を0.1重量部に増やし、さらに
シラン化合物を0.05重量部にした以外は、実施例1
と同様に調整し試験した。結果はすべて良好であった。
その結果は表3に示す。
やし、重合体C−1に換えて低分子量のアクリル酸アル
キルエステル系共重合体であるアルフォンUP−100
0(東亞合成(株)製 官能基無し、重量平均分子量
3,000、分散度1.4)を15部使用し、実施例1
で使用した架橋剤の量を0.1重量部に増やし、さらに
シラン化合物を0.05重量部にした以外は、実施例1
と同様に調整し試験した。結果はすべて良好であった。
その結果は表3に示す。
【0050】実施例4及び5
実施例4は、製造例2で得られた共重合体A−2溶液の
固形分100重量部に対して、実施例1で使用した共重
合体B−1を15重量部、実施例1で使用した重合体C
−1を18重量部、さらに架橋剤としてヘキサメチレン
ジイソシアネートのビウレットタイプ(旭化成工業
(株)製 商品名デュラネート24A−100)を0.
1重量部、シラン化合物を1重量部に増加し実施例1と
同様に調整し試験した。実施例5は、実施例3で使用し
た共重合体B−1を15重量部に減らし、架橋剤をN,
N,N´,N´―テトラグリシジルm−キシレンジアミ
ン(三菱ガス化学(株)製 商品名テトラッドX)に変
更し、0.1重量部添加しさらにシラン化合物を1重量
部と増やして実施例3と同様に調整し試験した。結果は
実施例4及び5共にすべて良好であった。その結果は表
3に示す。
固形分100重量部に対して、実施例1で使用した共重
合体B−1を15重量部、実施例1で使用した重合体C
−1を18重量部、さらに架橋剤としてヘキサメチレン
ジイソシアネートのビウレットタイプ(旭化成工業
(株)製 商品名デュラネート24A−100)を0.
1重量部、シラン化合物を1重量部に増加し実施例1と
同様に調整し試験した。実施例5は、実施例3で使用し
た共重合体B−1を15重量部に減らし、架橋剤をN,
N,N´,N´―テトラグリシジルm−キシレンジアミ
ン(三菱ガス化学(株)製 商品名テトラッドX)に変
更し、0.1重量部添加しさらにシラン化合物を1重量
部と増やして実施例3と同様に調整し試験した。結果は
実施例4及び5共にすべて良好であった。その結果は表
3に示す。
【0051】比較例1
比較例1は、実施例2で使用した共重合体B−1を除く
以外は、実施例2と全く同様に調整し試験した。凝集力
のバランスが十分でなく耐熱性能での発泡や色むら・白
ヌケが見られた。結果を表4に示す。
以外は、実施例2と全く同様に調整し試験した。凝集力
のバランスが十分でなく耐熱性能での発泡や色むら・白
ヌケが見られた。結果を表4に示す。
【0052】比較例2
比較例2は、実施例2で使用した重合体C−1を除く以
外は、実施例2と全く同様に調整し試験した。共重合体
C−1を除いたために、歪みの緩和、吸収が十分でな
く、耐熱性での発泡が見られ、色むら・白ヌケも悪かっ
た。結果を表4に示す。
外は、実施例2と全く同様に調整し試験した。共重合体
C−1を除いたために、歪みの緩和、吸収が十分でな
く、耐熱性での発泡が見られ、色むら・白ヌケも悪かっ
た。結果を表4に示す。
【0053】比較例3
比較例3は、実施例3で使用した重合体B−1の配合量
を70重量部に増加させた以外は、実施例3と全く同様
に調整し試験した。共重合体B−1が配合範囲外のため
に凝集力のバランスが悪く、耐熱性の発泡・ハガレや色
むら・白ヌケが不充分だった。結果を表4に示す。
を70重量部に増加させた以外は、実施例3と全く同様
に調整し試験した。共重合体B−1が配合範囲外のため
に凝集力のバランスが悪く、耐熱性の発泡・ハガレや色
むら・白ヌケが不充分だった。結果を表4に示す。
【0054】比較例4
比較例4は、実施例4で使用した重合体C−1の配合量
を70重量部に増加させた以外は、実施例4と全く同様
に調整し試験した。共重合体C−1が配合範囲外のため
に凝集力が低下し、耐熱性の発泡やハガレが生じ、耐湿
熱性でもハガレが生じた。結果を表4に示す。
を70重量部に増加させた以外は、実施例4と全く同様
に調整し試験した。共重合体C−1が配合範囲外のため
に凝集力が低下し、耐熱性の発泡やハガレが生じ、耐湿
熱性でもハガレが生じた。結果を表4に示す。
【0055】比較例5及び6
比較例5は、実施例2で使用した共重合体A−1に換え
て、製造例3の共重合体A−3を使用する以外、比較例
6は、実施例2で使用した共重合体A−1に換えて、製
造例4の共重合体A−4を使用する以外は実施例2と全
く同様に調整し試験した。比較例5は、共重合体A−3
の分子量が高過ぎて、被着体への密着性が不充分なため
耐湿熱性で発泡し、色むら・白ヌケが生じた。比較例6
は、共重合体A−4の分子量が低いために全てに面で不
充分であった。結果を表4に示す。
て、製造例3の共重合体A−3を使用する以外、比較例
6は、実施例2で使用した共重合体A−1に換えて、製
造例4の共重合体A−4を使用する以外は実施例2と全
く同様に調整し試験した。比較例5は、共重合体A−3
の分子量が高過ぎて、被着体への密着性が不充分なため
耐湿熱性で発泡し、色むら・白ヌケが生じた。比較例6
は、共重合体A−4の分子量が低いために全てに面で不
充分であった。結果を表4に示す。
【0056】比較例7〜9
比較例7は、実施例3で使用した共重合体B−1を製造
例7で得られたB−3に変える以外、比較例8は、実施
例3で使用した共重合体B−1を製造例8で得られたB
−4に変える以外、比較例9は、実施例3で使用したア
ルフォンUP−1000に変えて、製造例10で得られ
た共重合体C−2に変える以外は実施例3と全く同様に
して調整し試験した。比較例7は、共重合体B−3の官
能基の個数が範囲外で、架橋反応が起こり、歪みの緩
和、吸収が緩和されないなり、色むら・白ヌケが悪かっ
た。比較例8も、比較例7と同様に共重合体B−4の官
能基の個数が範囲外で、架橋反応が起こり、歪みの緩
和、吸収が緩和されなくなり、色むら・白ヌケが悪く、耐
熱性及び耐湿熱性でのハガレが生じた。比較例9は、共
重合体C−2に官能基を有するために、架橋反応が起こ
り、歪みの緩和、吸収が緩和されなくなり、色むら・白ヌ
ケが悪く、耐熱性及び耐湿熱性でのハガレが生じた。結
果を表4に示す。
例7で得られたB−3に変える以外、比較例8は、実施
例3で使用した共重合体B−1を製造例8で得られたB
−4に変える以外、比較例9は、実施例3で使用したア
ルフォンUP−1000に変えて、製造例10で得られ
た共重合体C−2に変える以外は実施例3と全く同様に
して調整し試験した。比較例7は、共重合体B−3の官
能基の個数が範囲外で、架橋反応が起こり、歪みの緩
和、吸収が緩和されないなり、色むら・白ヌケが悪かっ
た。比較例8も、比較例7と同様に共重合体B−4の官
能基の個数が範囲外で、架橋反応が起こり、歪みの緩
和、吸収が緩和されなくなり、色むら・白ヌケが悪く、耐
熱性及び耐湿熱性でのハガレが生じた。比較例9は、共
重合体C−2に官能基を有するために、架橋反応が起こ
り、歪みの緩和、吸収が緩和されなくなり、色むら・白ヌ
ケが悪く、耐熱性及び耐湿熱性でのハガレが生じた。結
果を表4に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】表3及び4中に、架橋剤及びシラン化合物
を下記の略号で示した。 架橋剤 D−1:旭化成工業(株)製 商品名デュラネート2
4A−100 D−2:三菱ガス化学(株)製 商品名テトラッドX シラン化合物 E−1:日本ユニカ−(株)製 商品名AZ−6129
を下記の略号で示した。 架橋剤 D−1:旭化成工業(株)製 商品名デュラネート2
4A−100 D−2:三菱ガス化学(株)製 商品名テトラッドX シラン化合物 E−1:日本ユニカ−(株)製 商品名AZ−6129
【0060】試験方法
耐熱性及び耐湿熱性
耐熱性は、本発明の粘着剤溶液をポリエステル製剥離フ
ィルム(38μm)に、塗膜厚が25μmになるように
塗布し、90℃、60秒間乾燥させて粘着シートを得
た。該粘着剤を190μmの偏光フィルム上に転写し、
23℃、65%RHの雰囲気中に7日間熟成させ偏光板
試料を得た。得られた偏光板試料を吸収軸が偏光板長辺
に対して45°になるように80mm×150mmに裁
断して、ガラス板の片面に50℃中で5Kg/cm2の
圧力をかけ、18分保持して貼り合せ試験試料とした。
該試験試料を90℃の恒温槽に500時間放置して、室
温に戻し発泡やハガレの発生具合を観察する。耐湿熱性
は、上記のようにして得られた試験試料を60℃、95
%RHの恒温恒湿槽に500時間放置して、室温に戻し
発泡やハガレの発生具合を観察する。 ◎:発泡、ハガレなど外観変化全くなし。 ○:発泡、ハガレなど外観変化ほとんどなし。 △:発泡、ハガレなど外観変化少しあり。 ×:発泡、ハガレなど外観変化かなりあり。
ィルム(38μm)に、塗膜厚が25μmになるように
塗布し、90℃、60秒間乾燥させて粘着シートを得
た。該粘着剤を190μmの偏光フィルム上に転写し、
23℃、65%RHの雰囲気中に7日間熟成させ偏光板
試料を得た。得られた偏光板試料を吸収軸が偏光板長辺
に対して45°になるように80mm×150mmに裁
断して、ガラス板の片面に50℃中で5Kg/cm2の
圧力をかけ、18分保持して貼り合せ試験試料とした。
該試験試料を90℃の恒温槽に500時間放置して、室
温に戻し発泡やハガレの発生具合を観察する。耐湿熱性
は、上記のようにして得られた試験試料を60℃、95
%RHの恒温恒湿槽に500時間放置して、室温に戻し
発泡やハガレの発生具合を観察する。 ◎:発泡、ハガレなど外観変化全くなし。 ○:発泡、ハガレなど外観変化ほとんどなし。 △:発泡、ハガレなど外観変化少しあり。 ×:発泡、ハガレなど外観変化かなりあり。
【0061】色むら・白ヌケ試験
耐熱性と同じようにして得られた偏光板試料をガラス板
の両面に、吸収軸が直行するように配置して、50℃中
で5Kg/cm2の圧力をかけ、18分保持して貼り合
せた試験試料を90℃の雰囲気中に500時間放置後の
色むら・白ヌケ状態を観察する。 ◎:色むら・白ヌケが全く認められない。 ○:色むら・白ヌケがほとんど認められない。 △:色むら・白ヌケがやや目立つ。 ×:色むら・白ヌケが大きい。
の両面に、吸収軸が直行するように配置して、50℃中
で5Kg/cm2の圧力をかけ、18分保持して貼り合
せた試験試料を90℃の雰囲気中に500時間放置後の
色むら・白ヌケ状態を観察する。 ◎:色むら・白ヌケが全く認められない。 ○:色むら・白ヌケがほとんど認められない。 △:色むら・白ヌケがやや目立つ。 ×:色むら・白ヌケが大きい。
【0062】
【発明の効果】実施例より明らかな様に本発明の偏光板
の表面に貼られている粘着剤層が、高温多湿の条件下で
生じる偏光板の伸縮に起因する応力を十分に吸収・緩和
することができ、色むら・白ヌケの発生を防ぐことがで
きる。
の表面に貼られている粘着剤層が、高温多湿の条件下で
生じる偏光板の伸縮に起因する応力を十分に吸収・緩和
することができ、色むら・白ヌケの発生を防ぐことがで
きる。
【0063】
【図1】本発明の実施例3の重合体A−1、B−1及び
アルフォンUP−1000からなる混合物の微分・積分
分子量分布曲線を示す。
アルフォンUP−1000からなる混合物の微分・積分
分子量分布曲線を示す。
【図2】本発明の実施例5の重合体A−1、B−1及び
アルフォンUP−1000からなる混合物の微分・積分
分子量分布曲線を示す。
アルフォンUP−1000からなる混合物の微分・積分
分子量分布曲線を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2H049 BA02 BB51 BC22
2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z
FD16 GA17 LA04 LA06 LA16
LA30
4J040 DF041 DF051 EC032 EF181
EF291 EF311 EK072 GA05
GA07 HC22 HC25 HC26 HD23
HD37 HD43 JB09 KA16 LA01
MB05 NA17 NA19
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル単量体(a)90〜99.8重量%、及びカルボキ
シル基及び/又は水酸基含有不飽和単量体(b)0.2
〜10重量%からなる単量体混合物を共重合してなる重
量平均分子量が100万〜200万である共重合体10
0重量部に対して、(B)(メタ)アクリル酸アルキル
エステル単量体(a)、及びカルボキシル基及び/又は
水酸基含有不飽和単量体(b)からなる単量体混合物を
共重合してなる重量平均分子量が3万〜30万で、該共
重合体1分子当たりカルボキシル基及び/又は水酸基含
有不飽和単量体(b)が2個未満含有してなる(共)重
合体1〜45重量部、及び(C)重量平均分子量が10
00〜20000、かつ分散度(MW/MN)が1.0
〜2.5である官能基を有しない(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル(共)重合体5〜49重量部、及び
(D)架橋剤0.01〜2重量部からなり、(共)重合
体(B)と(共)重合体(C)の合計が10〜50重量
部である偏光板用粘着剤組成物。 - 【請求項2】 官能基を有しない(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル(共)重合体(C)が、共重合体(A)
100重量部に対して5〜18重量部である請求項1に
記載の偏光板用粘着剤組成物。 - 【請求項3】 分子内にメルカプトアルキル基とアルコ
キシ基を同時に含有するシラン化合物(E)を、共重合
体(A)100重量部に対して0.01〜2重量部含有
してなる請求項1または2に記載の偏光板用粘着剤組成
物。
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