JP2003048029A - Vgsタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリにおいて可変翼を回動自在に保持するタービンフレームの製造方法 - Google Patents
Vgsタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリにおいて可変翼を回動自在に保持するタービンフレームの製造方法Info
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Abstract
翼を回動自在に保持するタービンフレームを、切削を要
することなく効率的に量産できるようにした新規な製造
方法を提供する。 【解決手段】 本発明の製造方法は、ボス形成部24a
とフランジ形成部23aとを一体に有するように打ち抜
かれたブランク材を、フレームセグメント21の原形で
ある素形材Wとする、素形材の準備工程と、素形材Wま
たは開口装置6のうち、どちらか一方または双方を50
〜200℃に加熱した状態で、素形材Wのほぼ中央部に
バーリング用の下孔24bを開口する、下孔の開口工程
と、素形材Wまたはバーリング装置7のうち、どちらか
一方または双方を50〜200℃に加熱した状態で、素
形材Wのボス形成部24aをフランジ形成部23aに対
して突き出し形成するバーリング工程とを具えているこ
とを特徴とする。
Description
に用いられるターボチャージャに関するものであって、
特にこのものに組み込まれ、可変翼を回動自在に保持す
るタービンフレームを、効率的に製造する新規な方法に
係るものである。
の一手段として用いられる過給機としてターボチャージ
ャが知られており、このものはエンジンの排気エネルギ
によってタービンを駆動し、このタービンの出力によっ
てコンプレッサを回転させ、エンジンに自然吸気以上の
過給状態をもたらす装置である。ところでこのターボチ
ャージャは、エンジンが低速回転しているときには、排
気流量の低下により排気タービンがほとんど働かず、従
って高回転域まで回るエンジンにあってはタービンが効
率的に回るまでのもたつき感と、その後の一挙に吹き上
がるまでの所要時間いわゆるターボラグ等が生ずること
を免れないものであった。またもともとエンジン回転が
低いディーゼルエンジンでは、ターボ効果を得にくいと
いう欠点があった。
るVGSタイプのターボチャージャが開発されてきてい
る。このものは排気タービンの外周に配設された複数の
可変翼(羽)によって、少ない流量の排気ガスを絞り込
み、排気の速度を増し、排気タービンの仕事量を大きく
することで、低速回転時でも高出力を発揮できるように
したものである。このためVGSタイプのターボチャー
ジャにあっては、別途可変翼の可変機構等を必要とし、
周辺の構成部品も従来のものに比べて形状等をより複雑
化させなければならなかった。
ャージャにおいて、可変翼を回動自在に保持するタービ
ンフレームを製造するにあたっては、例えばロストワッ
クス鋳造に代表される精密鋳造法等によって、ボス部と
フランジ部とを一体に具えた金属素材(タービンフレー
ムの原形となる素形材)をまず形成した後、このような
素形材を適宜切削加工等して行き、所望の形状や寸法に
仕上げるものであった。
ては、以下に示すような点において問題があった。すな
わちこの種のターボ装置は、一般に高温・排ガス雰囲気
下で使用されるため、タービンフレームについても、優
れた耐熱性や耐酸化性等を有するSUS310S等の耐
熱ステンレス鋼が適用されるものであるが、このような
素材は、一般に難切削性の材質であり、切削に長時間を
要し、加工に手間がかかるという問題があった。このた
めタービンフレームの製造工程から極力、切削加工を排
除することが、量産化を実現する上での課題となってい
た。
環境保護等の観点から大気中に放出される排気ガスが強
く規制される現状にあり、元来エンジン回転が低いディ
ーゼルエンジンにおいては、NOX や粒子状物質(P
M)等を低減するためにも低回転域からエンジンの効率
化が図れるVGSタイプのターボチャージャの量産化
が、切望されるものであった。
認識してなされたものであって、可変翼を回動自在に保
持するタービンフレームを、切削を要することなく効率
的に量産できるようにした新規な製造方法の開発を試み
たものである。
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リにおいて可変翼を回動自在に保持するタービンフレー
ムの製造方法は、排気タービンの外周位置において複数
の可変翼を回動自在に保持し、エンジンから排出された
比較的少ない排気ガスを、この可変翼によって適宜絞り
込み、排気ガスの速度を増幅させ、排気ガスのエネルギ
で排気タービンを回し、この排気タービンに直結された
コンプレッサで自然吸気以上の空気をエンジンに送り込
み、低速回転時であってもエンジンが高出力を発揮でき
るようにしたVGSタイプのターボチャージャに組み込
まれるタービンフレームを製造するにあたり、その工程
は、ほぼ一定の板厚を有した金属材からボス形成部とフ
ランジ形成部とを一体に有するように打ち抜かれたブラ
ンク材を、タービンフレームの原形である素形材とす
る、素形材の準備工程と、素形材または開口装置のう
ち、どちらか一方または双方を50〜200℃に加熱し
た状態で、素形材のほぼ中央部にバーリング用の下孔を
開口する、下孔の開口工程と、素形材またはバーリング
装置のうち、どちらか一方または双方を50〜200℃
に加熱した状態で、素形材のボス形成部をフランジ形成
部に対して突き出し形成するバーリング工程とを具えて
いることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、VGSタイプターボチャージャのタービンフレーム
を、切削を要することなく、効率的に製造できる。すな
わちこの種のタービンフレームは、耐熱素材であり、ま
た板厚も一例として5mm程度と厚い等の理由から、バ
ーリング加工による製造が極めて難く、従来は、専ら鋳
造後、手間のかかる切削を余儀なくされていたが、本発
明によって難加工性のタービンフレームを、バーリング
加工によって効率的に量産し得るものである。特に下孔
開口工程やバーリング工程において素形材や装置を加熱
するため、素形材が変形し易くなり、素形材の加工性を
向上させ、バーリング加工における素形材のしわ、亀
裂、局部的な肉厚不足等の不良を解消できる。
ャージャの排気ガイドアッセンブリにおいて可変翼を回
動自在に保持するタービンフレームの製造方法は、前記
請求項1記載の要件に加え、前記素形材には、オーステ
ナイト系の耐熱材が適用されるものであり、また前記下
孔の開口工程における素形材または開口装置の加熱、及
び前記バーリング工程における素形材またはバーリング
装置の加熱は、素形材の加工誘起マルテンサイト変態指
標であるMd30値に応じて、加熱温度が設定されること
を特徴として成るものである。この発明によれば、使用
材種のMd30値から最適な加熱温度を決定することがで
き、円滑なバーリング加工を実現できる。
ボチャージャの排気ガイドアッセンブリにおいて可変翼
を回動自在に保持するタービンフレームの製造方法は、
前記請求項1または2記載の要件に加え、前記バーリン
グ工程においては、水溶性耐熱潤滑剤を適用することを
特徴として成るものである。この発明によれば、バーリ
ング工程において水溶性耐熱潤滑剤を適用するため、バ
ーリング加工が、円滑且つ確実に行えることはもとよ
り、潤滑剤の使用等に伴う塗布性、乾燥性、高温潤滑
性、除去性等が向上し、タービンフレームのより一層効
率的な製造が行える。因みに一般の潤滑剤は、加温によ
って粘度低下を来し、潤滑性が劣化するため、本願のタ
ーボチャージャのような高温雰囲気下では、ほとんど使
用できず、またWS2 やMoS2 等の高粘度の潤滑剤
は、作業性、特に除去性が悪く、やはり本願には適さな
いものである。
基づいて説明する。説明にあたっては、本発明の適用対
象物であるタービンフレーム2を組み込んだVGSタイ
プのターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリ
Aについて説明し、その中で併せてタービンフレーム2
について言及し、その後、本発明のタービンフレームの
素形材の製造方法について説明する。排気ガイドアッセ
ンブリAは、特にエンジンの低速回転時において排気ガ
スGを適宜絞り込んで排気流量を調節するものであり、
一例として図1に示すように、排気タービンTの外周に
設けられ実質的に排気流量を設定する複数の可変翼1
と、可変翼1を回動自在に保持するタービンフレーム2
と、排気ガスGの流量を適宜設定すべく可変翼1を一定
角度回動させる可変機構3とを具えて成るものである。
以下各構成部について説明する。
は一例として図1に示すように排気タービンTの外周に
沿って円弧状に複数(一基の排気ガイドアッセンブリA
に対して概ね10個から15個程度)配設され、そのそ
れぞれが、ほぼ同程度づつ回動して排気流量を適宜調節
するものである。そして各可変翼1は、翼部11と、軸
部12とを具えて成る。翼部11は、主に排気タービン
Tの幅寸法に応じて一定幅を有するように形成されるも
のであり、その幅方向における断面が概ね翼状に形成さ
れ、排気ガスGが効果的に排気タービンTに向かうよう
に構成されている。なおここで翼部11の幅寸法を便宜
上、羽根高さhとする。また軸部12は、翼部11と一
体で連続するように形成されるものであり、翼部11を
動かす際の回動軸に相当する部位となる。
は、軸部12から翼部11に向かって窄まるようなテー
パ部13と、軸部12より幾分大径の鍔部14とが連な
るように形成されている。なお鍔部14の底面は、翼部
11における軸部12側の端面と、ほぼ同一平面上に形
成され、この平面が、可変翼1をタービンフレーム2に
取り付けた状態における摺動面となり、可変翼1の円滑
な回動状態が確保される。更に軸部12の先端部には、
可変翼1の取付状態の基準となる基準面15が形成され
る。この基準面15は、後述する可変機構3に対しカシ
メ等によって固定される部位であり、一例として図1に
示すように、軸部12を対向的に切り欠いた平面が、翼
部11に対してほぼ一定の傾斜状態に形成されて成るも
のである。
レーム2について説明する。このものは、複数の可変翼
1を回動自在に保持するフレーム部材として構成される
ものであって、一例として図1に示すように、フレーム
セグメント21と保持部材22とによって可変翼1を挟
み込むように構成される。そしてフレームセグメント2
1は、可変翼1の軸部12を受け入れるフランジ部23
と、後述する可変機構3を外周に嵌めるボス部24とを
具えて成る。なおこのような構造からフランジ部23に
は、周縁部分に可変翼1と同数の受入孔25が等間隔で
形成される。
央部分が開口された円板状に形成されている。そしてこ
れらフレームセグメント21と保持部材22とによって
挟み込まれた可変翼1の翼部11を、常に円滑に回動さ
せ得るように、両部材間の寸法は、ほぼ一定(概ね可変
翼1の翼幅寸法程度)に維持されるものであり、一例と
して受入孔25の外周部分に、四カ所設けられたカシメ
ピン26によって両部材間の寸法が維持されている。こ
こでこのカシメピン26を受け入れるためにフレームセ
グメント21及び保持部材22に開口される孔をピン孔
27とする。
ント21のフランジ部23は、保持部材22とほぼ同径
のフランジ部23Aと、保持部材22より幾分大きい径
のフランジ部23Bとの二つのフランジ部分から成るも
のであり、これらを同一部材で形成するものであるが、
同一部材での加工が複雑になる場合等にあっては、径の
異なる二つのフランジ部を分割して形成し、後にカシメ
加工やブレージング加工等によって接合することも可能
である。
方法」とは、実質的に上記フレームセグメント21の製
造方法を示すものである。そしてこのフレームセグメン
ト21は、ほぼ一定の板厚を有した耐熱金属材から、フ
ランジ部23とボス部24とを一体に有するように打ち
抜かれたブランク材を出発素材とし、このものに適宜の
加工が施されて完成品としてのフレームセグメント21
を得るものである。なおセグメントの原形状態を呈する
ブランク材及び、このものが完成品としてのセグメント
に形成されるまでの間の部材を、素形材Wとする。
のはタービンフレーム2のボス部24の外周側に設けら
れ、排気流量を調節するために可変翼1を回動させるも
のであり、一例として図1に示すように、アッセンブリ
内において実質的に可変翼1の回動を生起する回動部材
31と、この回動を可変翼1に伝える伝達部材32とを
具えて成るものである。回動部材31は、図示するよう
に中央部分が開口された略円板状に形成され、その周縁
部分に可変翼1と同数の伝達部材32を等間隔で設ける
ものである。なおこの伝達部材32は、回動部材31に
回転自在に取り付けられる駆動要素32Aと、可変翼1
の基準面15に固定状態に取り付けられる受動要素32
Bとを具えて成るものであり、これら駆動要素32Aと
受動要素32Bとが接続された状態で、回動が伝達され
る。具体的には四角片状の駆動要素32Aを、回動部材
31に対して回転自在にピン止めするとともに、この駆
動要素32Aを受け入れ得るように略U字状に形成した
受動要素32Bを、可変翼1の先端の基準面15に固定
し、四角片状の駆動要素32AをU字状の受動要素32
Bに嵌め込み、双方を係合させるように、回動部材31
をボス部24に取り付けるものである。
において、これらを周状に整列させるにあたっては、各
可変翼1と受動要素32Bとが、ほぼ一定の角度で取り
付けられる必要があり、本実施の形態においては、主に
可変翼1の基準面15がこの作用を担っている。また回
動部材31を単にボス部24に嵌め込んだままでは、回
動部材31がタービンフレーム2と僅かに離反した際、
伝達部材32の係合が解除されてしまうことが懸念され
るため、これを防止すべく、タービンフレーム2の対向
側から回動部材31を挟むようにリング33等を設け、
回動部材31に対してタービンフレーム2側への押圧傾
向を賦与するものである。このような構成によって、エ
ンジンが低速回転を行った際には、可変機構3の回動部
材31を適宜回動させ、伝達部材32を介して軸部12
に伝達し、図1に示すように可変翼1を回動させ、排気
ガスGを適宜絞り込んで、排気流量を調節するものであ
る。
Aの一例は、以上のように構成されて成り、以下、本発
明のタービンフレームの製造方法について説明する(図
2参照)。なおここでの「タービンフレーム」とは、上
述したようにフレームセグメント21を実質的に示すも
のである。そしてフレームセグメント21は、ほぼ一定
の板厚に打ち抜かれたブランク材(素形材W)を出発素
材とし、この素形材Wに対して、ほぼ中央部にバーリン
グ用の下孔を開口した後、ボス部24を突き出し状態に
形成したり、受入孔25やピン孔27の開口を行う等、
適宜の加工が施されて目的のフレームセグメント21を
得るものである。ここで素形材Wに形成されるフランジ
部23やボス部24を、完成状態のものと区別する場合
には、それぞれフランジ形成部23a、ボス形成部24
aとする。
ち抜き) この工程は、ほぼ一定の板厚を有し、目的のフレームセ
グメント21を実現し得る大きさに打ち抜いたブランク
材(素形材W)を準備する工程であり、ここでは、平面
視、略円状を呈し、約5mm程度の板厚を有するブラン
ク材が、帯鋼等から打ち抜かれるものである。ここで素
形材W(ブランク材)の材質としては、例えばSUS3
10S、SUH310、SUH660等のオーステナイ
ト系の耐熱圧延材が適用される。因みに鋳造によって素
形材Wを得る場合、すなわち素形材Wの材質として耐熱
鋳造材を適用した場合には、後の工程において行うバー
リング加工等が極めて行いづらいため、本発明では耐熱
圧延材から打ち抜いたブランク材を素形材Wとするもの
である。なおブランク材は、必ずしもこのような板状部
材から打ち抜いて準備する必要はなく、予め適宜の形状
に打ち抜かれたブランク材(特に市販品)等が適用可能
であれば、これを搬入し、素形材の準備工程とすること
もできる。
部にバーリング用の下孔24bが開口されるものであ
り、ここでは一例として図2に示すように、ダイス61
と、パンチ62とを主要部材とした開口装置6によっ
て、下孔24bを打ち抜くものである。もちろんここで
の下孔24bは、完成状態のボス部24の内径よりも小
さく開口されるものであり、一例として完成状態におけ
るボス部24の70%程度の径寸法に開口される。そし
て下孔24bが開口された素形材Wは、図2に併せて示
すように、平面視、略ドーナツ状に形成される。
材Wまたは開口装置6のうち、どちらか一方または双方
を、素材の加工誘起マルテンサイト変態指標であるMd
30の値に応じて、50〜200℃に加熱して行うもので
ある。このMd30とは、オーステナイト系(ステンレス
鋼)素材に特有のものであり、オーステナイト素板に
0.30の単軸引張真歪を与えたとき、オーステナイト
相の50vol%が強磁性高強度のマルテンサイト相に
変態する温度を示すものであり、この値が高い程、素材
のマルテンサイトへの変化傾向が強いことを示すもので
ある。そして、素形材Wに適用される耐熱素材の成分組
成とミクロ結晶粒度によって予め定まった値である。
の各々の場合における、変形温度と、マルテンサイト変
態量との関係を図3に示すものであり、この図から同じ
量のマルテンサイト変態量を得るには、Md30の値が高
い程、変形温度を高くしなければならないことが分か
る。このようなことからMd30の値が高い程、素形材W
や対向型の加熱温度を高温に設定するものであり、一例
として、ほぼMd30=0℃のとき素形材Wや開口装置6
の加熱温度をほぼ150℃程度に設定し、ほぼMd30=
20℃のとき加熱温度をほぼ200℃程度に設定するも
のである。
加工温度で下孔24bを開口することによって、素形材
Wの金属素材が流動し易くなり、開口加工や次工程のバ
ーリング加工がし易くなるものである。すなわち数vo
l%以下の適正少量のマルテンサイトが、オーステナイ
トと等量の転位密度を伴いつつ、均一に変態分布するこ
とで、次工程のバーリング加工に際して(バーリング加
工時にも素材のMd30値に応じた加工温度とするが)、
伸びフランジ性と破断抵抗とを同時に向上させ、バーリ
ング加工時の変形余裕度を増大させるものである。因み
に、通常の場合の孔拡げ率は1.2程度であるが(材料
にもよる)、素材のMd30値に応じた加熱により、1.
5程度までに大幅に向上することが、本出願人によって
確認されている。なお孔拡げ率とは、限界バーリング径
を下孔径で除した値であり、これが大きい程、変形余裕
度が大きいことを示すものである。もちろんMd30値に
応じた加工温度を設定することによって、下孔開口に要
するパンチ62の押圧力も少なくて済み、開口作業その
ものも行い易くなる。
後、バーリング装置7によって下孔24bを拡げるよう
に突き出し加工され、筒状(パイプ状)に形成される。
この際、バーリング装置7は、一例として図2に示すよ
うに、素形材Wの周縁部(フランジ形成部23a)を挟
み込むように保持するダイス71及び板押え72と、素
形材Wの下孔24bを含む中央部分(ボス形成部24
a)を周縁部に対して突き出すポンチ73とを主要部材
とするものである。そして素形材Wはポンチ73による
押圧を受けて、ダイス71に形成された実質的な成形作
用部74に押し込まれ、バーリング加工が施される。な
おバーリング装置7には、素形材Wをポンチ73の逆側
から押える対向ポンチ75等が適宜設けられるものであ
り、この対向ポンチ75によって、主にボス形成部24
aの先端がほぼ同一平面上に揃えられるものである。ま
たこの対向ポンチ75には、バーリング加工を終了した
素形材Wをダイス71の成形作用部74から突き出すノ
ックアウト機能を併せて持たせることが可能である。
材Wまたはバーリング装置7のうち、どちらか一方また
は双方を、素材の加工誘起マルテンサイト変態指標であ
るMd30の値に応じて、50〜200℃に加熱して行う
ものである。このように下孔開口やバーリング加工を行
う際、素材のMd30値に応じた加熱を行うことにより、
バーリング加工時における素形材Wの変形余裕度を増大
させるものである。ここで本出願人が行った、素形材W
の加熱温度と孔拡げ率との関係の一例を図4に示すもの
である。なおここで使用した素形材WはSUS310S
の焼鈍材であり、板厚約5mm、Md30=−10℃であ
る。因みにこの表では室温での孔拡げ率が、1.1であ
ったものが、80℃程度の加工温度に設定することによ
って1.7程度まで大幅にアップしたことがわかる。
との接触面、例えばポンチ73とボス形成部24aの内
面との接触部分等に、摩擦力の低減を図る水溶性耐熱潤
滑剤を塗布するものである。この潤滑剤は、ホウ酸トリ
メチルまたはリン酸塩のうち、どちらか一方または双方
に対し、適宜ワックスを添加し、有機溶媒もしくは水に
混入せしめた、耐熱性を有する特殊潤滑剤であって、直
塗り、ロールコータ、滴下法、事前反応処理などで塗布
または塗膜形成するものである。因みに一般の潤滑剤
は、加温によって粘度低下を来し、潤滑性が劣化するた
め、本願のような高温雰囲気下では、ほとんど使用でき
ず、またWS2 やMoS2 等の高粘度の潤滑剤は、作業
性、特に除去性が悪く、やはり本願には敵さない。これ
に対し、上述した水溶性耐熱潤滑剤は、バーリング加工
が、円滑且つ確実に行えることはもとより、潤滑剤の使
用に伴う塗布性、乾燥性、高温潤滑性、除去性等が向上
し、タービンフレーム2のより一層効率的な製造に寄与
するものである。
23aに対してボス形成部24aが立ち上げられた素形
材Wを、バーリング装置7から取り出す。なお上記図1
に示したフレームセグメント21は、フランジ部23を
異なる二つの径寸法のもので構成しており、このため一
般的にはフランジ部23の全体の肉厚は、ボス部24よ
りも厚くなる。しかしながら、本願では、ほぼ一定の板
厚のブランク材を出発素材とするため、素形材Wのフラ
ンジ形成部23aを、ボス形成部24aよりも厚く形成
することは、ほとんど不可能である。従って例えば素形
材Wに形成されたフランジ形成部23aは、小径側のフ
ランジ部23Aとし、大径側のフランジ部23Bは、こ
れとは別体で形成し、上述した素形材Wの段階で接合す
ることが可能である。もちろん素形材Wに形成されたフ
ランジ形成部23aを大径のフランジ部23Bとして活
用し、小径のフランジ部23Aを別体で形成し、接合す
る形態も採り得る。
状態では、フランジ形成部23aに受入孔25やピン孔
27等が開口されていないので、適宜これらが打ち抜き
等によって開口されたり、他の部位が必要に応じて所望
の形状や寸法に仕上げられる。因みに受入孔25をバー
リング後に加工するのは、下孔開口時やバーリング時等
に受ける素形材Wの応力(加工による引張、圧縮の他、
加熱による熱応力等も含む)による狂いを最小限に抑え
るためであるが、これらが特に受入孔25に悪影響を及
ぼさない場合には、素形材Wの段階で受入孔25を開口
することも可能である。
自体は、従来より案出されているが、これは専らステン
レス製等の薄鋼板を適用対象とするものであり、難加工
性の耐熱金属材、しかも5mm程度の比較的厚い板厚に
は、適用できないのが現状であった。しかしながら本実
施の形態では、上述したように下孔開口時の加熱、バー
リング加工時の加熱、バーリング加工時の特殊潤滑剤塗
布などの種々の技術的工夫を行うことによって、比較的
厚い耐熱金属材に対しても、バーリング加工を現実に適
用可能としたものである。
リング用の下孔開口時やバーリング時の加熱によって、
比較的、板厚が厚く(一例として5mm程度)、且つ難
加工性の耐熱素材のバーリング加工を現実的なものとす
る。このためVGSタイプターボチャージャのタービン
フレーム2の量産を実現可能なものとする。
Wは、使用された耐熱素材の加工誘起マルテンサイト変
態量に応じて、適切な温度条件に設定されてバーリング
加工等が施されるため、より精度の高いタービンフレー
ム2が製造できる。
殊な水溶性耐熱潤滑剤を適用するため、バーリング加工
を行う際、バーリング装置7と素形材Wとの摩擦抵抗が
効果的に低減できることに加え、塗布性や除去性等も向
上させ得る。
GSタイプのターボチャージャを示す斜視図(a)、並
びに排気ガイドアッセンブリを示す分解斜視図(b)で
ある。
された素形材と併せて示す説明図である。
ける、変形温度とマルテンサイト変態量との関係を示す
グラフである。
の一例を示す表である。
Claims (3)
- 【請求項1】 排気タービンの外周位置において複数の
可変翼を回動自在に保持し、 エンジンから排出された比較的少ない排気ガスを、この
可変翼によって適宜絞り込み、排気ガスの速度を増幅さ
せ、排気ガスのエネルギで排気タービンを回し、この排
気タービンに直結されたコンプレッサで自然吸気以上の
空気をエンジンに送り込み、低速回転時であってもエン
ジンが高出力を発揮できるようにしたVGSタイプのタ
ーボチャージャに組み込まれるタービンフレームを製造
するにあたり、その工程は、 ほぼ一定の板厚を有した金属材からボス形成部とフラン
ジ形成部とを一体に有するように打ち抜かれたブランク
材を、タービンフレームの原形である素形材とする、素
形材の準備工程と、 素形材または開口装置のうち、どちらか一方または双方
を50〜200℃に加熱した状態で、素形材のほぼ中央
部にバーリング用の下孔を開口する、下孔の開口工程
と、 素形材またはバーリング装置のうち、どちらか一方また
は双方を50〜200℃に加熱した状態で、素形材のボ
ス形成部をフランジ形成部に対して突き出し形成するバ
ーリング工程とを具えていることを特徴とするVGSタ
イプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリにおい
て可変翼を回動自在に保持するタービンフレームの製造
方法。 - 【請求項2】 前記素形材には、オーステナイト系の耐
熱材が適用されるものであり、 また前記下孔の開口工程における素形材または開口装置
の加熱、及び前記バーリング工程における素形材または
バーリング装置の加熱は、 素形材の加工誘起マルテンサイト変態指標であるMd30
値に応じて、加熱温度が設定されることを特徴とする請
求項1記載のVGSタイプターボチャージャの排気ガイ
ドアッセンブリにおいて可変翼を回動自在に保持するタ
ービンフレームの製造方法。 - 【請求項3】 前記バーリング工程においては、水溶性
耐熱潤滑剤を適用することを特徴とする請求項1または
2記載のVGSタイプターボチャージャの排気ガイドア
ッセンブリにおいて可変翼を回動自在に保持するタービ
ンフレームの製造方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008540907A (ja) * | 2005-05-13 | 2008-11-20 | ボーグワーナー・インコーポレーテッド | 排気ガスターボ過給機のvtgディストリビュータのブレードを調整するための調整リング |
JP2009208948A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-09-17 | Ntn Corp | フレーム付きテークアップユニット |
JP2012140894A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Toyota Motor Corp | 駆動リングの製造方法、駆動リング、および駆動リングを用いた可変ノズル機構 |
CN103433377A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-12-11 | 健雄职业技术学院 | 一种落料冲孔翻边成形复合模具 |
-
2001
- 2001-08-03 JP JP2001235761A patent/JP2003048029A/ja active Pending
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