JP2003045235A - 異方性導電ペースト - Google Patents
異方性導電ペーストInfo
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- JP2003045235A JP2003045235A JP2001227851A JP2001227851A JP2003045235A JP 2003045235 A JP2003045235 A JP 2003045235A JP 2001227851 A JP2001227851 A JP 2001227851A JP 2001227851 A JP2001227851 A JP 2001227851A JP 2003045235 A JP2003045235 A JP 2003045235A
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Abstract
れ、熱圧着時の樹脂抜け、気泡および染み出しの発生が
なく、その硬化物は、高温高湿時においても接着信頼性
および接続信頼性が高く、リペア性を有した異方性導電
ペーストを提供する。 【解決手段】 本発明の異方性導電ペーストは、(I)
エポキシ樹脂を30〜80質量%、(II)アミン系硬
化剤を10〜50質量%、(III)高軟化点微粒子を
5〜25質量%、(IV)ポリシリコーンを5〜25質
量%含む樹脂組成物97〜99.9体積%と、(V)導
電性粒子0.1〜3体積%とを含む。
Description
イ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマ
ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ、電荷
結合素子(CCD、Charge Coupled Device)、および
CMOS(Complementary Metal OxideSemiconductor)
などの半導体デバイスに使用される電気回路の微細な配
線の接続に用いられる異方性導電ペーストおよびそれを
用いた電気回路配線の接続方法に関する。
コンピューター、携帯電話器などに使用されている液晶
ディスプレイなどは、高精細化、小型化されており、そ
れに伴ってドライバの集積回路の配線が狭ピッチ化して
いる。また、高生産性を維持するために、温度が200
℃、圧力が2MPa、時間が20〜30秒といった激し
い熱圧着条件下において、集積回路を実装したTCP
(Tape Carrier Package)の配線と液晶ディスプレイ基
板の配線との接続を行っている。
に、特開平3−46707号公報などに開示されている
ような、微細な導電性粒子を樹脂中に分散させることで
異方性を持たせた異方性導電フィルムが使用されてい
る。しかしながら、この異方性導電フィルムは、離型フ
ィルムを使用してフィルム化することで製造されるた
め、製造コストがかかり高価であること、使用に際して
は専用の自動剥離機の併設が必須となることなどコスト
面で問題を有する。また、十分な接着強度が得られず、
高温高湿下では接続信頼性が低下するなどの問題も有す
る。
開昭62−40183号公報、特開昭62−76215
号公報、特開昭62−176139号公報などに開示さ
れているような、室温で液状である異方性導電ペースト
または異方性導電接着剤が挙げられる。しかしながら、
これらの異方性導電ペーストまたは異方性導電接着剤
は、急激な昇温を伴う熱圧着工程では粘度が激しく低下
する。したがって、液流れの発生が原因である樹脂抜け
が発生したり、染み出し汚染が発生するといった問題を
有する。また、導電性粒子の部分凝集の発生による圧着
方向での導通不良などの問題も有する。これらの現象
は、前記異方性導電ペーストなどの中に存在する気泡が
原因となっている。さらに、前記異方性導電ペーストな
どが硬化した後、この硬化物中に残存した気泡により高
温高湿時の接続信頼性が保持できないという問題も有す
る。またさらに、前記硬化物は、強度は十分に有する
が、リペア性がないなどの問題も有する。
が2MPa、時間が20〜30秒といった激しい熱圧着
条件下でも、硬化物中に気泡が残存せず、高い接着信頼
性、接続信頼性およびリペア性を有した材料が望まれ
る。
安定性、ディスペンサー塗布作業性に優れ、熱圧着時の
樹脂抜け、気泡および染み出しの発生がなく、その硬化
物は、高温高湿時においても接着信頼性および接続信頼
性が高く、かつリペア性を有した異方性導電ペーストを
提供することである。
シ樹脂を30〜80質量%、(II)アミン系硬化剤を
10〜50質量%、(III)高軟化点微粒子を5〜2
5質量%、(IV)ポリシリコーンを5〜25質量%含
む樹脂組成物97〜99.9体積%と、(V)導電性粒
子0.1〜3体積%とを含むことを特徴とする異方性導
電ペーストである。
〜79.9質量%、(II)アミン系硬化剤を10〜5
0質量%、(III)高軟化点微粒子を5〜25質量
%、(IV)ポリシリコーンを5〜25質量%、(V
I)カップリング剤を0.1〜5質量%含む樹脂組成物
97〜99.9体積%と、(V)導電性粒子0.1〜3
体積%とを含むことを特徴とする異方性導電ペーストで
ある。
は、エポキシ基を1分子中に少なくとも平均1〜6個有
し、かつ分子量が100〜7000である。
I)として、イミダゾール系硬化剤を用い、前記イミダ
ゾール系硬化剤がマイクロカプセル化されているものを
用いる。
II)は、60〜150℃の軟化点温度を持ち、かつ1
次粒子径が0.01〜2μmの範囲であるものを用い、
メチル(メタ)アクリレートと該メチル(メタ)アクリ
レート以外の共重合可能なモノマーとを共重合して得ら
れる高軟化点微粒子であって、前記メチル(メタ)アク
リレートを30〜70質量%含むものを用いる。
V)は、シリコーン変性されたエラストマーを用い、前
記シリコーン変性されたエラストマーの軟化点温度が−
80〜0℃であり、かつ該エラストマーが粒子として存
在しており、その1次粒子径が0.05〜5μmである
ものを用いる。さらに好ましくは、前記シリコーン変性
されたエラストマーが、エポキシ樹脂にグラフト化して
いるものを用いる。
表面成分が、金またはニッケルであるものを用いる。
の25℃における粘度を、30〜400Pa・sとす
る。
は、回路材料、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッ
センスディスプレイ、プラズマディスプレイ、電荷結合
素子および半導体デバイスのうちいずれか1つに用い
る。
サー塗布作業性に優れ、熱圧着時の樹脂抜け、気泡およ
び染み出しの発生がなく、その硬化物は、高温高湿時に
おいても接着信頼性および接続信頼性が高く、かつリペ
ア性を有した異方性導電ペーストが得られる。また、こ
のような異方性導電ペーストを使用することで、配線の
短絡などが発生せず、また隣接配線同士の絶縁性も保た
れる。
よって、一方の基板上に形成される電気回路配線と、他
方の基板上に形成される電気回路配線とを接続すること
を特徴とする電気回路配線の接続方法である。
い接着信頼性および接続信頼性が得られる異方性導電ペ
ーストを用いるので、配線同士を確実に接続できる。
(I)エポキシ樹脂を30〜80質量%、(II)アミ
ン系硬化剤を10〜50質量%、(III)高軟化点微
粒子を5〜25質量%、(IV)ポリシリコーンを5〜
25質量%含む樹脂組成物(以下、樹脂組成物1とい
う)97〜99.9体積%と、(V)導電性粒子0.1
〜3体積%とを含んで調製される。
9質量%、(II)アミン系硬化剤を10〜50質量
%、(III)高軟化点微粒子を5〜25質量%、(I
V)ポリシリコーンを5〜25質量%、(VI)カップ
リング剤を0.1〜5質量%含む樹脂組成物(以下、樹
脂組成物2という)97〜99.9体積%と、(V)導
電性粒子0.1〜3体積%とを含んで調製されてもよ
い。以下の説明では、樹脂組成物1および樹脂組成物2
を併せて樹脂組成物という。
性、ディスペンサー塗布作業性に優れ、熱圧着時の樹脂
抜け、気泡および染み出しの発生がない異方性導電ペー
ストを得ることができ、またその硬化物も、高温高湿時
においても高い接着信頼性および接続信頼性を有し、か
つリペア性を有する。本発明の異方性導電ペーストは、
圧力をかけて硬化させた方向には導電性を有し、他の方
向には絶縁性を有するという性質を持つ。以下に、成分
(I)〜(VI)について詳しく説明する。
キシ樹脂(I)の使用量としては、樹脂組成物におい
て、30〜80質量%であることが好ましい。また、後
述する(VI)カップリング剤を樹脂組成物に含ませる
場合は、30〜79.9質量%とすることが好ましい。
以上とすることにより、本発明の異方性導電ペーストの
硬化物において接着信頼性および接続信頼性が確保で
き、80質量%以下とすることにより本発明の異方性導
電ペーストの硬化物においてリペア性が確保できる。こ
こで、リペア性とは、電極同士などを異方性導電ペース
トで接着後、不具合が生じた場合、該ペーストを剥離し
た後再接着することがあるが、その際に、該ペーストが
剥離されたガラス基板などの材料に該ペーストが残存せ
ず、再使用に耐えうる性能をいう。
は、すでに公知のものを用いてよいが、好ましくは、エ
ポキシ樹脂(I)の1分子中にエポキシ基を平均1〜6
個、より好ましくは平均1.2〜6個、さらに好ましく
は平均1.7〜6個有しているものを用いるのがよい。
エポキシ樹脂(I)の1分子中にエポキシ基を平均1個
〜6個有すれば、本発明の異方性導電ペーストの高温高
湿時における接着信頼性および接続信頼性を得ることが
できる。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GP
Cという)によるポリスチレン換算数平均分子量が10
0〜7000の範囲である。好ましくは150〜300
0であり、より好ましくは350〜2000の範囲であ
る。GPCによるポリスチレン換算数平均分子量が10
0〜7000であれば、本発明の異方性導電ペーストの
ディスペンサー塗布作業性が保持できる。
で液体であっても固体であってもよい。たとえば、単官
能性エポキシ樹脂および多官能性エポキシ樹脂の中から
選ばれたものを単独で用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
ノグリシジルエーテル化合物、芳香族モノグリシジルエ
ーテル化合物、脂肪族モノグリシジルエステル化合物、
芳香族モノグリシジルエステル化合物、脂環式モノグリ
シジルエステル化合物、窒素元素含有モノグリシジルエ
ーテル化合物、モノグリシジルプロピルポリシロキサン
化合物、モノグリシジルアルカンなどが挙げられる。
としては、ポリアルキレンモノアルキルエーテル類とエ
ピクロルヒドリンとの反応で得られたもの、脂肪族アル
コール類とエピクロルヒドリンとの反応で得られたもの
などが挙げられる。前記ポリアルキレンモノアルキルエ
ーテル類としては、炭素数が1〜6であるアルキル基ま
たはアルケニル基を有する、エチレングリコールモノア
ルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアルキルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プ
ロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノアルキルエーテル、トリプロピレング
リコールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルなどが挙げられる。前記脂肪
族アルコール類としては、n−ブタノール、イソブタノ
ール、n−オクタノール、2−エチルヘキシルアルコー
ル、ジメチロールプロパンモノアルキルエーテル、メチ
ロールプロパンジアルキルエーテル、グリセリンジアル
キルエーテル、ジメチロールプロパンモノアルキルエス
テル、メチロールプロパンジアルキルエステル、グリセ
リンジアルキルエステルなどが挙げられる。
としては、芳香族アルコール類またはそれらをエチレン
グリコール、プロピレングリコールなどのアルキレング
リコールで変性したアルコール類と、エピクロルヒドリ
ンとの反応で得られたものが挙げられる。前記芳香族ア
ルコール類としては、フェノール、ベンジルアルコー
ル、キシレノール、ナフトールなどが挙げられる。
としては、脂肪族ジカルボン酸モノアルキルエステルと
エピクロルヒドリンとの反応で得られたものが、また、
芳香族モノグリシジルエステル化合物としては、芳香族
ジカルボン酸モノアルキルエステルとエピクロルヒドリ
ンとの反応で得られたものが挙げられる。
価グリシジルエーテル化合物、芳香族多価グリシジルエ
ーテル化合物、脂肪族多価グリシジルエステル化合物、
芳香族多価グリシジルエステル化合物、脂肪族多価グリ
シジルエーテルエステル化合物、芳香族多価グリシジル
エーテルエステル化合物、脂環式多価グリシジルエーテ
ル化合物、脂肪族多価グリシジルアミン化合物、芳香族
多価グリシジルアミン化合物、ヒダントイン型多価グリ
シジル化合物、ノボラック型多価グリシジルエーテル化
合物、エポキシ化ジエン重合体、3,4−エポキシ−6
−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6
−メチルシクロヘキサンカーボネート、ビス(2,3−
エポキシシクロペンチル)エーテルなどが挙げられる。
としては、ポリアルキレングリコール類とエピクロルヒ
ドリンとの反応で得たられたもの、多価アルコール類と
エピクロルヒドリンとの反応で得られたものなどが挙げ
られる。前記ポリアルキレングリコール類としては、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられ
る。前記多価アルコール類としては、ジメチロールプロ
パン、トリメチロールプロパン、スピログリコール、グ
リセリンなどが挙げられる。
としては、芳香族ジオール類またはそれらをエチレング
リコール、プロピレングリコールなどのアルキレングリ
コールで変性したジオール類とエピクロルヒドリンとの
反応で得られたものなどが挙げられる。前記芳香族ジオ
ール類としては、ビスフェノールA、ビスフェノール
S、ビスフェノールF、ビスフェノールADなどが挙げ
られる。
としては、アジピン酸、イタコン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸とエピクロルヒドリンとの反応で得られたものが
挙げられる。
としては、イソフタル酸、テレフタル酸、ピロメリット
酸などの芳香族ジカルボン酸とエピクロルヒドリンとの
反応で得られたものが挙げられる。
ル化合物および芳香族多価グリシジルエーテルエステル
化合物としては、ヒドロキシジカルボン酸化合物とエピ
クロルヒドリンとの反応で得られたものが挙げられる。
しては、ポリエチレンジアミンなどの脂肪族ジアミンと
エピクロルヒドリンとの反応で得られたものが挙げられ
る。
しては、ジアミノジフェニルメタン、アニリン、メタキ
シリレンジアミンなどの芳香族ジアミンとエピクロルヒ
ドリンとの反応で得られたものが挙げられる。
としては、ヒダントインまたはその誘導体とエピクロル
ヒドリンとの反応で得られたものが挙げられる。
化合物としては、フェノールまたはクレゾールとホルム
アルデヒドとから誘導されたノボラック樹脂とエピクロ
ルヒドリンとの反応で得られたもの、ポリアルケニルフ
ェノールやそのコポリマーなどのポリフェノール類とエ
ピクロルヒドリンとの反応で得られたものなどが挙げら
れる。
ポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化ポリイソプレンな
どが挙げられる。
ン系硬化剤(II)の使用量としては、樹脂組成物にお
いて、10〜50質量%であることが好ましい。アミン
系硬化剤(II)の使用量を10質量%以上とすること
により、熱圧着において短時間で本発明の異方性導電ペ
ーストが硬化するため、非常に短時間で微細な配線の接
続をすることができる。また、50質量%以下とするこ
とにより、未反応の硬化剤の量を抑えることができ、か
つエポキシ樹脂(I)の硬化物が有する高い接着信頼性
および接続信頼性を得ることができる。
在性エポキシ硬化剤を用いてもよく、特に40℃以上の
加熱によって熱硬化活性を示す潜在性エポキシ硬化剤を
用いることが好ましい。この40℃以上の加熱によって
熱硬化活性を示す潜在性エポキシ硬化剤としては、すで
に公知のものから選ばれたものを単独で用いてもよい
し、2種以上の混合物を用いてもよい。
を示す潜在性エポキシ硬化剤としては、ジシアンジアミ
ド、ジシアンジアミドの誘導体、アジピン酸ジヒドラジ
ッド、イソフタル酸ジヒドラジッドなどのジビドラジッ
ド化合物などが挙げられる。また、イミダゾール化合物
の誘導体およびそれらの変性物、すなわちイミダゾール
系硬化剤を用いてもよい。具体的には、2−メチルイミ
ダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−
n−ペンタデシルイミダゾールなどのイミダゾール誘導
体、芳香族酸無水物との錯体、イミダゾール化合物とエ
ポキシ樹脂とのアダクト体、それらの変性誘導体、マイ
クロカプセル変性体などが挙げられる。
イクロカプセル化されているイミダゾール系硬化剤とし
ては、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−メチ
ルイミダゾール、2−n−ペンタデシルイミダゾールな
どのイミダゾール系硬化剤をコア材として、微小なシェ
ルで封じ込めたマイクロカプセル化物が挙げられる。
温度以上で本発明の異方性導電ペーストに溶融すること
により、該ペーストの粘度を増加させ、該ペーストの流
動を抑制する。また、本発明の異方性導電ペーストにリ
ペア性も付与する。
化点微粒子(III)の使用量としては、樹脂組成物に
おいて、5〜25質量%、好ましくは13〜19質量%
の範囲である。高軟化点微粒子(III)の使用量を5
質量%以上とすることにより、熱圧着時における樹脂抜
けおよび染み出しの発生を抑制することができる。ま
た、25質量%以下とすることにより、本発明の異方性
導電ペーストの粘度が上昇しすぎず、ディスペンサー塗
布などの作業性が高くなる。
I)としては、軟化点温度が60〜150℃であり、か
つ1次粒子径が0.01〜2μmの範囲にあるものであ
れば、すでに公知のものを用いてよい。ここで、1次粒
子とは、機械的にそれ以上分離できない粒子のことであ
る。
おける本発明の異方性導電ペーストの貯蔵安定性が高く
なる。また、150℃以下であると、150〜200℃
の熱圧着工程において、異方性導電ペーストの流動を抑
えることができ、リペア性も付与することができる。ま
た、高軟化点微粒子(III)の1次粒子径は、ディス
ペンサー塗布などの作業性、接続信頼性などの点から
0.01〜2μmの粒子径のものが好ましい。
タ)アクリレート30〜70質量%とその他共重合可能
なモノマーを共重合して得られるエマルション微粒子、
さらに好ましくは、多官能モノマーを使用することによ
りそれらエマルション微粒子に微架橋構造を形成したも
のである。これらを本発明の異方性導電ペーストに用い
ることで、室温における本発明の異方性導電ペーストの
貯蔵安定性がより高くなり、熱圧着時における樹脂抜け
および染み出しの発生をさらに抑制することができる。
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、アミル(メ
タ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレー
ト、オクタデシル(メタ)アクリレート、ブトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸
エステル類、アクリルアミド類、(メタ)アクリル酸、
イタコン酸、マレイン酸などの酸モノマー、スチレン、
スチレン誘導体などの芳香族ビニル化合物などが挙げら
れる。
造を形成するための多官能モノマーとしては、ジビニル
ベンゼン、ジアクリレート類、1,3−ブタジエン、
1,3−ペンタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジ
エン、クロロプレンなどの共役ジエン類などが挙げられ
る。
る方法としては、エマルション微粒子の表面層のエポキ
シ基、カルボキシル基、およびアミノ基を金属架橋させ
ることでアイオノマー架橋させる方法も挙げられる。エ
マルション微粒子に微架橋構造を形成することにより、
室温下でエポキシ樹脂(I)、溶媒などに容易に溶解し
なくなり、本発明の異方性導電ペーストの貯蔵安定性を
向上させることができる。
シリコーン(IV)の使用量は、樹脂組成物において、
5〜25質量%、好ましくは7〜15質量%である。ポ
リシリコーン(IV)の使用量を5質量%以上にするこ
とにより、本発明の異方性導電ペーストに消泡性を付与
することができる。また、25質量%以下とすることに
より、異方性導電ペーストの接着性、およびガスバリア
性の低下を抑制でき、ディスペンサー塗布作業性も維持
できる。
ーン変性されたエラストマーであることが好ましい。ポ
リシリコーンをエラストマー化することにより、異方性
導電ペーストを硬化させた場合に、外部からの物理的衝
撃、冷熱サイクル試験時の熱歪などを緩和させることが
できる。また、前記エラストマーをシリコーン変性する
ことにより、外部からの物理的衝撃、冷熱サイクル試験
時の熱歪などをさらに緩和させることができる。ここ
で、シリコーン変性とは、官能基を有するシリコーンを
エラストマーにグラフト結合させることである。
本発明の異方性導電ペーストの成分であるエポキシ樹脂
(I)とは別のエポキシ樹脂にグラフト化しているシリ
コーン変性されたエラストマーを用いるのがより好まし
い。一般的に、エポキシ樹脂とシリコーンの相溶性は低
く、相分離を起こしやすい。したがって、エポキシ樹脂
にグラフト化しているシリコーン変性されたエラストマ
ーを用いることで、ポリシリコーン(IV)の異方性導
電ペーストへの均一な分散が可能となる。
−80〜0℃のものが好ましい。軟化点温度を−80〜
0℃とすることにより、外部からの物理的衝撃、冷熱サ
イクル試験時の熱歪などを緩和させる効果を向上させ、
高い接着強度が確保できる。
0.05〜5μm以下のゴム状ポリマー微粒子が好まし
く、より好ましくは、0.1〜3.5μmの範囲であ
る。1次粒子径を0.05μm以上とすることにより、
凝集が発生せず、異方性導電ペーストの粘度が安定して
ディスペンサー塗布などの作業性を確保できる。また、
1次粒子径を5μm以下とすることにより、ディスペン
サー塗布などの作業性を確保でき、高い接着強度も確保
できる。
リコンゴム微粒子を用いる方法、特開昭60−7295
7号公報に開示されている方法、特開平3−17052
3号公報に開示されている方法、エポキシ樹脂に二重結
合を導入してその二重結合と反応可能なハイドロジェン
含有シリコンを反応させてグラフト体を生成し、グラフ
ト体の存在下でシリコンゴムモノマーを重合させる方
法、エポキシ樹脂に二重結合を導入し、それに重合可能
なビニル基含有シリコンゴムモノマーを反応させてグラ
フト体を生成する方法、該グラフト体の存在下でシリコ
ンゴムモノマーを重合させる方法などが挙げられる。好
ましくは、シリコンゴム微粒子を用いずにグラフト体を
形成する方法およびグラフト体を生成後、シリコンゴム
微粒子を生成させる方法であり、これらの方法は、生成
するシリコンゴム微粒子を制御しやすい。また、これら
の方法で得たエラストマーは、分散しても粘度上昇が少
ないので、良好なディスペンサー塗布作業性が得られ
る。
電ペーストと基材との接着力を向上させるために用いら
れ、その使用量は、樹脂組成物において、0.1〜5質
量%である。0.1質量%以上使用することにより高い
接着信頼性を得ることができる。また、5質量%以下と
することにより、本発明の異方性導電ペーストの硬化性
の低下を防止し、周辺部材への汚染を防止することがで
きる。
でに公知のカップリング剤を用いることができる。具体
的には、トリアルコキシシラン化合物、メチルジアルコ
キシシラン化合物などが挙げられる。より具体的には、
γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ア
ミノエチル−γ−イミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−アミノエチル−γ−イミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、イソシアナートプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアナートプロ
ピルトリエトキシシランなどが挙げられる。
性粒子(V)は、本発明の異方性導電ペーストの0.1
〜3体積%とする。0.1体積%以上とすることによ
り、圧着面に対して垂直方向の導通性が確実に得られ
る。また、3体積%以下とすることにより、狭ピッチの
電極同士を接続する場合にも圧着面に対して水平方向の
隣接配線間で絶縁性を確保することができる。
のを用いることができる。具体的には、金、ニッケル、
銀、白金などの貴金属類の導電性粒子、銀銅合金、金銅
合金、ニッケル合金などの貴金属合金類の導電性粒子、
ポリスチレンなどの有機ポリマー微粒子に前記貴金属ま
たは貴金属合金の皮膜を形成させて得られる導電性粒子
などが挙げられる。好ましくは、貴金属である金または
ニッケルの導電性粒子、有機ポリマー微粒子に金または
ニッケルの貴金属皮膜を形成させて得られる導電性粒子
など、すなわち表面成分が金またはニッケルで形成され
ている導電性粒子を用いることである。市販品として
は、積水ファインケミカル製の商品名「ミクロパールA
Uシリーズ」が挙げられる。これら導電性粒子の粒子径
は2〜20μmの範囲のものを用いることが好ましい。
5℃において30〜400Pa・s(EH型粘度計、
2.5rpm)であることが好ましい。粘度を30Pa
・s以上とすることにより、熱圧着による硬化時に気泡
の発生原因となる樹脂の流動を抑制することができる。
また、400Pa・s以下とすることにより、ディスペ
ンサー塗布作業性を維持できる。
その他の添加材料、たとえば無機質充填剤、溶媒などを
用いてもよい。
熱応力低減などを目的として用い、すでに公知の無機化
合物の中から選択することができる。具体的には、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸マ
グネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウ
ム、酸化鉄、酸化チタン、酸化アルミニウム(アルミ
ナ)、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、チタン酸カリウム、カ
オリン、タルク、アスベスト粉、石英粉、雲母、ガラス
繊維などが挙げられる。前記無機質充填剤の粒子径は、
異方性導電ペーストの導通特性に影響を与えない範囲で
あれば特に制限はないが、2μm以下のものを用いるこ
とが好ましい。また、前記無機質充填剤の使用量も、異
方性導電ペーストの導通特性に影響を与えない範囲であ
れば特に制限はないが、40質量%以下とすることが好
ましい。
無機質充填剤の100質量%に対して、エポキシ樹脂
(I)およびカップリング剤(VI)の少なくとも一方
の1〜50質量%がグラフト化変性されていることが好
ましい。すなわち、繰り返し溶剤洗浄法で求めた重量増
加率で表されるグラフト化率が、1〜50である無機質
充填剤を用いることが好ましい。
ようにグラフト化率を求める方法である。まず、一部ま
たは全部がグラフト化変性されている無機質充填剤を、
その10〜20倍質量の下記溶剤で、5〜10回湿潤濾
過を繰り返す。この濾過により、グラフト化変性してい
ないエポキシ樹脂(I)およびカップリング剤(VI)
が洗い流される。前記溶剤としては、エポキシ樹脂
(I)またはカップリング剤(VI)の良溶剤である、
たとえばアセトン、メチルエチルケトン、メタノール、
エタノール、トルエン、キシレンなどが挙げられる。次
に、前記濾過後に残った無機質充填剤を乾燥し、その質
量を測定する。この質量が、グラフト化変性された無機
質充填剤の乾燥質量となる。この測定値から、以下の計
算式にしたがって、質量増加率を求める。なお、前記繰
り返し溶剤洗浄法の変わりに、前記溶剤を用いたソック
スレー連続抽出法によってグラフト化率を求めてもよ
い。
無機質充填剤の乾燥質量−グラフト化変性前の無機質充
填剤の乾燥質量)/グラフト化変性前の無機質充填剤の
乾燥質量]×100
性の確保、異方性導電ペーストを塗布する部材への濡れ
性の向上を図るために使用し、エポキシ樹脂(I)と相
溶するものであれば特に制限されない。好ましくは沸点
が200℃未満、より好ましくは沸点が40〜150℃
の溶媒である。上記沸点を有する溶媒を使用すれば、異
方性導電ペーストを取り扱う際の粘度安定性が確保さ
れ、かつ短時間のプレ乾燥であっても容易に溶媒を除去
することができる。
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンな
どのケトン溶媒、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチル
カルビトールなどのエーテル溶媒、酢酸エチル、ジエチ
レングリコールジアセテート、アルコキシジエチレング
リコールモノアセテートなどのアセテート溶媒などが挙
げられる。使用量としては、異方性導電ペーストを硬化
させた後に溶媒が残存しない量で用いる。
て、液晶ディスプレイにおける電気回路配線の接続方法
を例にとって説明する。
電ペーストを液晶ディスプレイ基板の所定の位置にディ
スペンサーによって塗布する。次に、工程a2におい
て、前記液晶ディスプレイ基板とIC搭載回路基板であ
るTCPとのアライメントを行う。次に、工程a3にお
いて、加熱プレス固定方式によって前記異方性導電ペー
ストを硬化させる。これらの工程a1〜a3によって、
液晶ディスプレイ基板とTCPとの電気導通回路を形成
する。
ンサーによる塗布に際しては、ディスペンサー全体が2
0℃〜50℃の温度下においてプレヒートされていても
よい。また、コンピューター制御で塗布を行ってもよい
し、人力などで必要部位に塗布してもよい。
る異方性導電ペーストの硬化に際しては、加熱プレスす
るための熱板の調整温度として100〜300℃、好ま
しくは120〜250℃、より好ましくは120〜20
0℃の範囲とする。また、加熱プレス時の圧締圧は、好
ましくは0.1〜5MPaとし、電極同士の接合部位に
対し均一な熱圧力を付加する。たとえば、電極とプレス
面との間にゴムマットを配置してプレスを行ってもよ
い。
トを用いて、液晶ディスプレイ基板の配線とTCPの配
線とを接続すれば、圧着した方向にのみ導電性を有する
ように接続される。したがって、隣接配線間の絶縁性が
保たれ、高い接続信頼性で配線の接続ができる。
晶ディスプレイについて説明しているが、エレクトロル
ミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイなど
のフラットパネルディスプレイにおける電気回路配線の
接続にも適用できる。前記エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイとしては、有機エレクトロルミネッセンスデ
ィスプレイと、無機エレクトロルミネッセンスディスプ
レイとが挙げられる。また、本発明の異方性導電ペース
トは、回路材料、CCD、およびCMOSなどの半導体
デバイスの配線の接続にも用いることができる。
る。
成 攪拌機、窒素導入管、温度計、還流冷却管を備えた10
00mlの四つ口フラスコに、イオン交換水400g、
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム
1.0gを入れ、65℃まで昇温した。そこへ過硫酸カ
リウム0.4gを添加した後、ホモジナイザーで乳化し
たt−ドデシルメルカプタン1.2g、n−ブチルアク
リレート156g、ジビニルベンゼン4.0g、アルキ
ルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム3.0
g、イオン交換水200gからなる混合溶液を4時間連
続滴下した。滴下後2時間反応を継続させた後、メチル
メタクリレート232gを一括で添加した後、1時間反
応を継続させた。次いで、アクリル酸8gを1時間で連
続添加し、65℃一定で2時間反応を継続させた後、冷
却した。水酸化カリウムでpH=7に中和して、固形分
40.6質量%のエマルション溶液を得た。
乾燥器にかけて、0.1%以下の水分含有量からなる高
軟化点微粒子(A)を約400g得た。得られた高軟化
点微粒子(A)の軟化点は80℃であった。なお高軟化
点微粒子(A)をN−4コールターカウンターにて粒子
径を測定した結果、180nmであった。
成 攪拌機、窒素導入管、温度計、還流冷却管を備えた10
00mlの四つ口フラスコにイオン交換水400g、ア
ルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム1.
0gを入れ、65℃まで昇温した。そこへ過硫酸カリウ
ム0.4gを添加した後、ホモジナイザーで乳化したt
−ドデシルメルカプタン1.2g、n−ブチルアクリレ
ート156g、ジビニルベンゼン4.0g、アルキルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム3.0g、イ
オン交換水200gからなる混合溶液を4時間連続滴下
した。滴下後2時間反応を継続させた後、メチルメタク
リレート142g、n−ブチルアクリレート90gを一
括で添加した後、1時間反応を継続させた。次いで、ア
クリル酸8gを1時間で連続添加し、65℃一定で2時
間反応を継続させた後、冷却した。水酸化カリウムでp
H=7に中和して固形分40.6質量%のエマルション
溶液を得た。
乾燥器にかけて、0.1%以下の水分含有量からなる高
軟化点微粒子(B)を約400g得た。得られた高軟化
点微粒子(B)の軟化点は40℃であった。なお高軟化
点微粒子(B)をN−4コールターカウンターにて粒子
径を測定した結果、180nmであった。
(A)の合成 攪拌機、気体導入管、温度計、冷却管を備えた2000
mlの四つ口フラスコを用意し、分子内に2個のエポキ
シ基を持つビスフェノールF型エポキシ樹脂(エピクロ
ン830S・大日本インキ化学工業製)600g、メタ
アクリル酸12g、ジメチルエタノールアミン1g、ト
ルエン50gを加え、空気を導入しながら110℃で5
時間反応させ、前記エポキシ樹脂に二重結合を導入し
た。次に、ヒドロキシアクリレート5g、ブチルアクリ
レート10g、アゾビスイソブチロニトリル1gを加
え、70℃で3時間反応させ、さらに90℃で1時間反
応させた。次いで、110℃の減圧下で脱トルエンを行
った。次に、分子中にメトキシ基を有するシリコン中間
体70g、ジブチルスズジラウレート0.3gを加え、
150℃で1時間反応を行い、生成したメタノールを除
去するためさらに1時間反応を継続した。得られたグラ
フト体に、常温硬化型2液タイプのシリコンゴムを1/
1で混合したものを300g加え、2時間反応させるこ
とで、架橋型シリコンゴム微粒子が均一に分散したシリ
コンエラストマー(A)を得た。
化触媒の存在化に低温で速硬化させ、その硬化物の破断
面モルフォロジーを電子顕微鏡で観察して得た分散ゴム
の平均1次粒子径値は、1.0μmであった。
スフェノールA型エポキシ樹脂、高軟化点微粒子(II
I)として合成例1において合成した高軟化点微粒子
(A)、ポリシリコーン(IV)として合成例3におい
て合成したシリコンエラストマー(A)、およびカップ
リング剤(VI)としてγ−グリシジルプロピルトリメ
トキシシランKBM−403(信越シリコーン製)をダ
ルトンミキサーで予備混練した後、3本ロールで混練を
行なった。次いで、アミン系硬化剤(II)としてイミ
ダゾール変性マイクロカプセル化硬化剤、導電粒子
(V)としてミクロパールAu−205(積水化学製、
比重2.67)を混合後、ダルトンミキサーで真空化混
練脱泡を行なった。各材料の配合量(単位:g)は表1
に示す。
以下の試験方法により評価を行った。その結果を表2に
示す。
ト(P−1)の25℃の粘度を測定してその値を基準と
した。P−1をポリエチレン製容器に入れ、密閉し、−
10℃の一定条件にて保管した。30日経過後、25℃
での粘度を測定してその増加率により判定した。 ○:10%未満 △:10%以上50%未満 ×:50%以上
−1)を10ccのシリンジに充填した後、脱泡を行な
った。ディスペンサー(ショットマスター:武蔵エンジ
ニアリング製)にて、毎秒4cmのスピードで塗布し、
以下の判定基準で優劣を判断した。 ○:染み出し、糸曳きが無く、外観も良好であった △:染み出し、糸曳きは無いが、外観が不良であった ×:染み出し、糸曳きが発生して塗布適性が著しく劣っ
ていた
方性導電ペースト(P−1)1gを150℃の熱板に載
せ、スパチュラで攪拌した。P−1を熱板に載せてから
糸曳きが無くなるまでの時間を測定してゲル化時間とし
た。
−1)1gをディスペンサー(ショットマスター:武蔵
エンジニアリング製)で、低アルカリガラス上に塗布し
た。230℃のセラミックツールで、30秒間、2MP
aの圧力にて、試験用TAB(Tape AutomatedBondin
g)フィルムと圧着し貼り合わせを行なった。24時
間、25℃、湿度50%の恒温槽にて保管後、ピール強
度を引張り試験装置(インテスコ製)にて測定した。
ト(P−1)1gをディスペンサー(ショットマスタ
ー:武蔵エンジニアリング製)で、低アルカリガラス上
に塗布した。230℃のセラミックツールで、30秒
間、2MPaの圧力にて、試験用TABフィルムと圧着
し貼り合わせを行なった。顕微鏡にて接合部分を観察
し、以下の判定基準で優劣を判断した。 ○:樹脂抜け、染み出しが無く、外観も良好であった △:バンプ間に一部樹脂抜けが見られ、外観が不良であ
った ×:樹脂抜け、染み出しが全体的に発生した
ト(P−1)1gをディスペンサー(ショットマスタ
ー:武蔵エンジニアリング製)で、低アルカリガラス上
に塗布した。230℃のセラミックツールで、30秒
間、2MPaの圧力にて試験用TABフィルムと圧着し
貼り合わせを行なった。顕微鏡にて接合部分を観察し以
下の判定基準で優劣を判断した。 ○:気泡が無く、外観も良好であった △:バンプ間に一部気泡が見られた ×:全体的に気泡が見られた
1)1gをディスペンサー(ショットマスター:武蔵エ
ンジニアリング製)で、ITO(Indium Tin Oxide)電
極を有する低アルカリガラス上に塗布した。230℃の
セラミックツールで、30秒間、2MPaの圧力にて試
験用TABフィルムと圧着し貼り合わせを行なった。I
TO電極と試験用TABフィルム上の電極間の抵抗値
を、接続直後と、60℃95%RH(relative humidit
y)下において600時間経過後に測定した。
異方性導電ペースト(P−1)1gをディスペンサー
(ショットマスター:武蔵エンジニアリング製)で、I
TO電極を有する低アルカリガラス上に塗布した。23
0℃のセラミックツールで、30秒間、2MPaの圧力
にて試験用TABフィルムと圧着し貼り合わせを行なっ
た。隣接するITO電極間の抵抗値を測定して以下の判
定基準で示した。 ○:絶縁性が確保されている ×:導通している
−1)1gをディスペンサー(ショットマスター:武蔵
エンジニアリング製)で、低アルカリガラス上に塗布し
た。230℃のセラミックツールで、30秒間、2MP
aの圧力にて試験用TABフィルムと圧着し貼り合わせ
を行なった。溶剤で洗浄して試験用TABフィルムを剥
離した後、低アルカリガラスの表面を顕微鏡で観察し以
下の判定基準で優劣を判断した。 ○:樹脂の残存が無く、外観も良好であった △:樹脂が部分的に残存しており外観も不良であった ×:全体的に樹脂が残存していた
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(P−2)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
エラストマー(A)を、直鎖状シリコーンDC3037
(信越シリコーン製)に変え、配合量を表1に示したと
おりとした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペース
ト(P−3)を調製し、試験を行った。試験結果は表2
に示す。
エラストマー(A)に加えて、さらに直鎖状シリコーン
DC3037(信越シリコーン製)を用い、配合量を表
1に示したとおりにした以外は、実施例1と同様に異方
性導電ペースト(P−4)を調製し、試験を行った。試
験結果は表2に示す。
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(P−5)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
グ剤(VI)としてγ−グリシジルプロピルトリメトキ
シシラン KBM−403(信越シリコーン製)を用い
ず、配合量を表1に示したとおりにした以外は、実施例
1と同様に異方性導電ペースト(P−6)を調製し、試
験を行った。試験結果は表2に示す。
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(C−1)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(C−2)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
粒子(A)に変えて、合成例2において合成した高軟化
点微粒子(B)を用い、配合量を表1に示したとおりと
した以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト(C
−3)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に示
す。
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(C−4)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(C−5)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
とした以外は、実施例1と同様に異方性導電ペースト
(C−6)を調製し、試験を行った。試験結果は表2に
示す。
ストは、いずれの試験においても良好な評価を得られた
ことがわかる。
ンサー塗布作業性に優れた異方性導電ペーストを提供で
きる。
ための、温度200℃、圧力2MPa、および時間20
〜30秒といった厳しい熱圧着条件下における配線の接
続に用いても、樹脂抜け、気泡および染み出しの発生が
ない異方性導電ペーストであって、その硬化物は、高温
高湿時においても接着信頼性および接続信頼性が高く、
かつリペア性も高い異方性導電ペーストを提供できる。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 (I)エポキシ樹脂を30〜80質量
%、 (II)アミン系硬化剤を10〜50質量%、 (III)高軟化点微粒子を5〜25質量%、 (IV)ポリシリコーンを5〜25質量%含む樹脂組成
物97〜99.9体積%と、 (V)導電性粒子0.1〜3体積%とを含むことを特徴
とする異方性導電ペースト。 - 【請求項2】 (I)エポキシ樹脂を30〜79.9質
量%、 (II)アミン系硬化剤を10〜50質量%、 (III)高軟化点微粒子を5〜25質量%、 (IV)ポリシリコーンを5〜25質量%、 (VI)カップリング剤を0.1〜5質量%含む樹脂組
成物97〜99.9体積%と、 (V)導電性粒子0.1〜3体積%とを含むことを特徴
とする異方性導電ペースト。 - 【請求項3】 前記エポキシ樹脂(I)が、エポキシ基
を1分子中に少なくとも平均1〜6個有し、かつ分子量
が100〜7000であることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項4】 前記アミン系硬化剤(II)が、イミダ
ゾール系硬化剤であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項5】 前記イミダゾール系硬化剤がマイクロカ
プセル化されていることを特徴とする請求項4記載の異
方性導電ペースト。 - 【請求項6】 前記高軟化点微粒子(III)が、60
〜150℃の軟化点温度を持ち、かつ1次粒子径が0.
01〜2μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜
5のいずれかに記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項7】 前記高軟化点微粒子(III)が、メチ
ル(メタ)アクリレートと該メチル(メタ)アクリレー
ト以外の共重合可能なモノマーとを共重合して得られる
高軟化点微粒子であって、前記メチル(メタ)アクリレ
ートを30〜70質量%含むことを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項8】 前記ポリシリコーン(IV)が、シリコ
ーン変性されたエラストマーであることを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項9】 前記シリコーン変性されたエラストマー
の軟化点温度が−80〜0℃であり、かつ該エラストマ
ーが粒子として存在しており、その1次粒子径が0.0
5〜5μmであることを特徴とする請求項8記載の異方
性導電ペースト。 - 【請求項10】 前記シリコーン変性されたエラストマ
ーが、エポキシ樹脂にグラフト化していることを特徴と
する請求項8または9記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項11】 前記導電性粒子(V)の表面成分が、
金またはニッケルであることを特徴とする請求項1〜1
0のいずれかに記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項12】 25℃における粘度が、30〜400
Pa・sであることを特徴とする請求項1〜11のいず
れかに記載の異方性導電ペースト。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の異
方性導電ペーストが、回路材料、液晶ディスプレイ、エ
レクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディス
プレイ、電荷結合素子および半導体デバイスのうちいず
れか1つに用いられることを特徴とする異方性導電ペー
スト。 - 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の異
方性導電ペーストによって、一方の基板上に形成される
電気回路配線と、他方の基板上に形成される電気回路配
線とを接続することを特徴とする電気回路配線の接続方
法。
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