JP2002536256A - 上向きに開放した郵便物容器から郵便物を積降ろすための装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は外方に向かって斜めに延びる側壁を有する上向きに開放した郵便物容器から郵便物を積降ろすための方法および装置であって、前記郵便物容器に、短辺を上下にして、つまり縦置きされた状態で相並んで位置する幅の狭い郵便物が積み込まれており、郵便物容器の、互いに向かい合って位置する狭い面に作用切欠が設けられている形式のものに関する。本発明において郵便物積み荷は、圧縮された後、駆動可能な環状のベルトコンベアを有する、容器内に走行する保持支持体によって保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は請求項１の上位概念に記載した、上向きに開放した郵便物容器を積降
ろすための装置および方法に関する。

【０００２】 郵便物仕分け過程において幅の狭い郵便物、例えば手紙は相当した容器におい
て搬送される。仕分け装置においてこれらの郵便物を受取人住所に相応して仕分
けするために、容器を積み降ろして入口に供給しなければならない。この積降ろ
し並びに供給はこれまで主として手で行われていた。しかしドイツ連邦共和国特
許第１９４５４５７１６号明細書には仕分け機械の入口に自動的に装入するため
の解決策もまた記載されている。この装置では充填された容器は旋回によって傾
けられて空にされる。これにより個々の郵便物を方向付けられた状態、整えられ
た状態で損傷の危険性なく引き渡すことはできない。この際に縁部の整えられた
状態を維持する必要がある場合には、次いで積み荷を再び戻し旋回しなければな
らない。これらの過程によって、別の加工のために必要な縁部方向付けを保証す
ることができない。

【０００３】 したがって本発明の課題は、郵便物を傷つけることなく方向と位置を維持しつ
つ積み降ろせるように、上向きに開放した郵便物容器から郵便物を半自動的もし
くは全自動的に空にするような方法を提供することである。さらにこれに関連し
た装置を提供することである。

【０００４】 この課題は本発明では請求項１に記載した方法段階によって解決された。相応
した装置は請求項４に記載した特徴を有する構成によって解決された。

【０００５】 郵便物は、提供された方法段階並びに手段によって、郵便物の位置決めされた
位置を保持したまま、郵便物をずらしてしわを形成する力を生ぜしめないように
取り出される。さらに郵便物積み荷は圧縮され、積降ろし時に環状のベルトコン
ベアを有する保持支持体の間で締め付けられて搬送される。この保持支持体の挿
入時にベルトコンベアは、接触している郵便物に垂直方向力以外の別の力を加え
ないように運動する。

【０００６】 旋回運動および走行運動はＮＣ制御された軸を有する通常の公知のハンドリン
グシステム（詳しく図示せず）によって行われる。

【０００７】 本発明の有利な構成は従属請求項に記載されている。

【０００８】 次に本発明を図面に示した１実施例に基づき詳説する。

【０００９】 図１ａには、郵便物を立てて載せた郵便物容器の概略的な側面図が示されてい
て、 図１ｂには、圧縮された郵便物積み荷を有する郵便物容器の概略的な側面図が
示されていて、 図１ｃには、ベルトコンベアを有する保持支持体の間に保持された、圧縮され
た郵便物積み荷を有する郵便物容器の概略的な側面図が示されていて、 図２ａ〜図２ｅには、郵便物容器の積降ろし時における連続する過程を、図１
ｃのＢ−Ｂ線に沿って断面して示した概略図である。

【００１０】 図１ａでは、外方に向かって傾斜して延びる側壁を有する郵便物容器１を、中
が見えるように示した。この郵便物容器１には、余裕をもって立てられている郵
便物積み荷２が積込まれている。第１に図１ｂに基づき、側方から作用切欠を通
ってプランジャ（詳しくは図示せず）が郵便物に向かって押し付けられることに
より、郵便物積み荷の圧縮が行われる（矢印３で示した）。この際、規定された
圧縮圧を遵守するために、要求に応じて圧力も測定することができる。ここでは
郵便物容器は図示していない保持・位置決め装置に固定されている。

【００１１】 その後、上方から保持支持体４が、郵便物積み荷２に接近し、積み荷と容器側
壁との間の自由な空間に走行させられる。この保持支持体４の下降運動中には環
状のベルトコンベアは、郵便物に接触しているベルト区分が運動しないように駆
動される。これにより郵便物は損害を与え得る、保持支持体４による負荷を回避
することができる。この保持支持体４とプランジャとは郵便物積み荷１を保持す
る際に、相互に阻害し合わないように互いに対して調整される。

【００１２】 郵便物積み荷２は両保持支持体４の間に締めつけられていると、プランジャは
排除される（図１ｃ）。

【００１３】 以下に図２ａ〜図２ｅにおいて、図１ｃの断面Ｂ−Ｂで見た別の経過を説明す
る。

【００１４】 図２ａは再び図１ｃに基づいた状態を示した。この図から分かるように、郵便
物容器１はローラコンベアとして構成された搬送路５上で搬送される。保持支持
体４はそれぞれ３つのベルトコンベアを有している。郵便物容器１のための保持
・位置決め装置は図面の見易さに関連して図示していない。しかし長手方向軸線
の旋回点７が示されている。この旋回点７を中心に、保持・位置決め装置は郵便
物容器１と郵便物と共に旋回可能である。さらに図面から、可動なストッパ壁６
を見て取れる。このストッパ壁６の機能を説明する。図２ｂに基づき郵便物容器
１は郵便物積み荷２と保持支持体４と共に約９５゜だけ旋回される。これにより
、場合によって積み荷の郵便物が抜け落ちた場合に、この郵便物が下方に位置す
る容器壁に突き当たるように保証されている。９０゜を幾分超えた旋回に基づき
、容器の戻し旋回時に郵便物積み荷が戻り移動するのを防止する小さな力要素と
、方向付けられた第２の縁部に作用する大きな力要素とが生ぜしめられる。つい
で郵便物容器１だけが、郵便物積み荷２と郵便物容器１との間に間隔が生ぜしめ
られてボトムプレート８を郵便物積み荷２の自由な長手方向側の間隔に走行させ
ることができるようになるまで戻し旋回される。

【００１５】 さらに例えば郵便物の、特に大きさと幅に関連した著しい相違において特に不
安定な郵便物積み荷２が他方の側へ抜け落ちるのを防止するために、ストッパ壁
６は郵便物積み荷２の他方の長手方向側に走行される（図２ｃ）。

【００１６】 図２ｄに基づき郵便物積み荷２と、ボトムプレート８と、保持支持体４と、保
持・位置決め装置を有する郵便物容器１とが、互いに対して空間的な位置を保持
しつつ郵便物積み荷２を、この郵便物積み荷２の下に位置するボトムプレート８
によって水平方向で位置決めするように戻し旋回される。矢印によって示したよ
うに、郵便物容器１は保持・位置決め装置から解除され、下方に向かって搬送路
５に降下される。この搬送路５は郵便物容器１を右に向かってさらに搬送する（
図２ｅ）。締め付けられた郵便物積み荷２がボトムプレート８上に位置している
。このボトムプレート８は搬送路５から所定の間隔を有しており、この間隔は郵
便物容器１が搬送時にボトムプレート８および郵便物積み荷２によって阻害され
ない程度のものである。これに続いてこの郵便物積み荷２を別の処理を行うこと
ができる。この別の処理とは例えば仕分け装置における仕分け作業であってよい
。さらに郵便物積み荷２をボトムプレート８と一緒に入口に搬送することができ
る。ボトムプレート８を郵便物積み荷の下方で取り除き、この郵便物積み荷２を
直接入口に位置させ、この入口の可動な仕分けナイフが積み荷に移動された後、
保持支持体４を上方に向かって離れる方向で移動させることができ、その結果、
郵便物積み荷２は仕分けナイフによって引き取られて個別化箇所に搬送すること
ができる。

【００１７】 郵便物容器１が完全に充填されていない場合、郵便物は郵便物容器に取り付け
られた保持クリップによって転倒しないようになっている。保持クリップはこの
保持クリップを通ち抜けてプランジャが郵便物積み荷を圧縮できるように成形さ
れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ａは郵便物を立てて載せた郵便物容器の概略的な側面図であり、 ｂは圧縮された郵便物積み荷を有する郵便物容器の概略的な側面図であり、 ｃはベルトコンベアを有する保持支持体の間に保持された、圧縮された郵便物
積み荷を有する郵便物容器の概略的な側面図である。

【図２】 ａ〜ｅは郵便物容器の積降ろし時における連続する過程を、図１ｃのＢ−Ｂ線
に沿って断面して示した概略図である

【符号の説明】

１ 郵便物容器、 ２ 郵便物積み荷、 ３ 矢印、 ４ ベルトコンベア、 ５ 搬送路、 ６ ストッパ壁、 ７ 旋回点、 ８ ボトムプレート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディルク ノルテ ドイツ連邦共和国 オッフェンブルク エ ルンスト バッツァー シュトラーセ 16 Ｆターム(参考） 3E058 AA02 BA11 CB03 CB05 DA01 FA05

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 郵便物の短辺を上下にして、つまり縦置きされた状態で相並
   んで位置する幅の狭い郵便物を積み込み、互いに向かい合って位置する、郵便物
   容器の狭い面に作用切欠を設けて、外方に向かって斜めに延びる側壁を有する上
   向きに開放した郵便物容器から郵便物を積降ろすための方法であって、 郵便物容器を旋回可能な保持・位置決め装置に取り付け、 水平方向に方向付けられた郵便物容器において、郵便物を水平方向で可動なプ
   ランジャを用いて作用切欠を通して圧縮し、 駆動可能な環状のベルトコンベアを有する、旋回可能でかつ走行可能な保持支
   持体を、上方から、郵便物積み荷を圧縮された形で維持するためのプランジャの
   側方に導入し、郵便物の接触しているベルトコンベア領域が郵便物に対して相対
   移動しないように保持支持体のベルトコンベアを駆動させ、 プランジャを郵便物容器から取り除き、 充填された郵便物容器を、保持支持体と一緒に９０゜より大きく、郵便物積み
   荷が郵便物積み荷の下方の側壁において支持できるまで旋回させ、 郵便物容器を、走行可能かつ旋回可能なボトムプレートが郵便物容器と郵便物
   と間に導入可能になるまで戻し旋回させ、 ボトムプレートを郵便物容器と郵便物と間に導入し、 郵便物容器とボトムプレートと、保持支持体の間に締め付けられた郵便物積み
   荷とを、互いに対する位置を保持しつつ郵便物積み荷の水平方向位置に戻し旋回
   させ、 郵便物容器を、保持・位置決め装置装置から解除し、郵便物容器を取り外す方
   法段階を有することを特徴とする、上向きに開放した郵便物容器から郵便物を積
   み降ろすための方法。
2. 【請求項２】 水平線に対して９０゜より大きな旋回角度での郵便物積み荷
   の旋回位置で、ストッパ壁部を用いて郵便物積み荷を支持する、請求項１記載の
   方法。
3. 【請求項３】 ボトムプレートを、保持支持体によって保持された郵便物積
   み荷と一緒に郵便物仕分け装置の入口に移動させ、前記ボトムプレートを郵便物
   積み荷の下方で引き離し、該郵便物積み荷を、保持支持体の上方移動後に前記入
   口の仕分けナイフが引き継ぐ、請求項１記載の方法。
4. 【請求項４】 外方に向かって斜めに延びる側壁を有する上向きに開放した
   郵便物容器から郵便物を積降ろすための装置であって、前記郵便物容器に、短辺
   を上下にして、つまり縦置きされた状態で相並んで位置する幅の狭い郵便物が積
   み込まれており、郵便物容器の、互いに向かい合って位置する狭い面に作用切欠
   が設けられている形式のものにおいて、 郵便物容器の水平方向の基本位置で前記作用切欠を通って郵便物積み荷を圧縮
   するための、水平方向に可動なプランジャと、 圧縮された郵便物積み荷を容器内で引き受けて保持する、旋回可能かつ走行可
   能な、駆動な可能なベルトコンベアを有する保持支持体と、 郵便容器のための旋回可能な保持および位置決め装置が設けられており、 旋回可能なかつ走行可能なボトムプレートと、 請求項１に記載の方法段階を実現化するための制御ユニット並びにセンサと が設けられていることを特徴とする、上方の開放した郵便物容器から郵便物を取
   り出すための装置。
5. 【請求項５】 水平線に対して９０゜より大きな旋回角度で旋回される郵便
   物積み荷を支持するための可動なストッパ壁が設けられている、請求項４記載の
   装置。
6. 【請求項６】 郵便物容器を供給および送出するために水平方向で方向付け
   られた搬送路が設けられている、請求項４記載の装置。