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JP2002521734A - 動いている観察者のために画像を表示するための装置 - Google Patents

動いている観察者のために画像を表示するための装置

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Publication number
JP2002521734A
JP2002521734A JP2000562793A JP2000562793A JP2002521734A JP 2002521734 A JP2002521734 A JP 2002521734A JP 2000562793 A JP2000562793 A JP 2000562793A JP 2000562793 A JP2000562793 A JP 2000562793A JP 2002521734 A JP2002521734 A JP 2002521734A
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slit
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plate
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JP2000562793A
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ジョシュア ディー. スポデック,
マシュー エイチ. グロス,
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ジョシュア ディー. スポデック,
マシュー エイチ. グロス,
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Abstract

(57)【要約】 静止画像を、地下鉄の乗客のような、これらの画像に対して動いている観察者のために、表示するための装置であって、表面に搭載した複数の画像、およびその表面と観察者との間に設置したスリット板を有する。その観察者がそばを通るにつれて、スリット板がシャッターのように作動して、アニメーション効果を作り出す。その上、伸ばす効果または広げる効果があり、これがその画像を拡大して、画像を「防縮加工」し、これによって多数の画像を小さいスペースに収めることができ、そのアニメーションの利用可能なフレーム速度を増加させ得る。この伸ばす効果は、画像表面とスリット板との間の距離に依存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、静止画像に対して動いている観察者には動いて見える静止画像の表
示に関する。より特定すると、本発明は、このような静止画像を、空間的に制約
された環境において表示することに関する。
【0002】 動いている観察者には動いて見える静止画像を表示する表示デバイスは公知で
ある。これらのデバイスは、段階的に変化する一連の画像(すなわち、あるもの
から隣のものへと、わずかに、次第に異なる、隣接した画像)を含む。これらの
画像は、観察者の移動方向に(例えば、鉄道線路に沿って)配列されており、こ
れによってこれらの画像が連続的に見られる。観察者がこれらの画像を通過して
移動するにつれて、これらが動いて見える。この効果は、フリップブック(fl
ip−book)のそれと似ている。フリップブックは各々のページに、その1
つ前のものおよびその1つ後のものとわずかに異なる画像があり、これらのペー
ジをぱらぱらめくると、観察者がアニメーションを認知する。
【0003】 大衆の輸送システムにおいて長く続いた傾向は、地下鉄システムの乗客にアニ
メーションの動きをする絵を提供するための設備の開発であった。これらの動く
絵のアニメーションは、観察者がその設備に対して動くことによってもたらされ
、この設備は地下鉄システムのトンネルの壁に取り付けられている。このような
設備には明らかな価値がある:この動く絵が、それがなければそこからは暗闇し
か見えない列車の窓を通して見える。可能で有用な動く絵の主題は、芸術的価値
から選ばれたもの、あるいは、その輸送システムからの、または広告者からの情
報を与えるメッセージであり得る。
【0004】 公知の設備の各々は、段階的に変化する一連の画像(すなわち、「フレーム」
)の上映を、観察者/乗り手に提供し、連続したフレームがかわるがわる見られ
るようにしている。周知である通り、一連の画像を動いている観察者に単純に上
映するのみでは、高速の観察者に接近しすぎて表示されると、ぼやけたものとし
てしか認知されない。あるいは、長距離または低速においては、観察者は、動き
のない一連の個々の画像を見る。動く絵の効果を達成する目的で、公知の設備は
、各々の画像を極端に短い時間の周期で表示する方法を導入している。十分に短
い期間の表示時間ならば、観察者と画像との間の相対的な動きが抑制され、ぼや
けが無視できる。動きを抑制する方法は、映像のストロボ式の照射に基づいてい
る。これらの方法は、たとえ観察者が高速で動いている場合でも、各々の画像が
観察者に対して同じ位置に照射される目的で、観察者と設備との間に精密な同調
を要求する。
【0005】 ストロボ式のデバイスの要求は多数にある:速く動く観察者のために、フラッ
シュが極度に短時間でなければならず、したがってそれに対応して、その観察者
に十分な光が届くように、明るくなければならない。この要求は、次に、極度に
精密に時間合わせされたフラッシュを必要とする。この精密さは、速度がほとん
ど、または全く変化しない、極度に一貫した動きを観察者の側に要求する。上記
要求の全てのために、機械的または電気的複雑さの水準およびコストが高くなり
、または列車の動きの一貫性が、現存するものより大きくなる。他の公知の設備
は、何らかの種類のトランスポンダを観察者の乗物に、およびレシーバーを設備
に設けて、その観察者の位置を規定することによって、高い時間の制度の必要性
を克服している。これらの設備は、かなりの機械的および電気的複雑さおよびコ
ストを含む。
【0006】 上記公知の設備は一般に、観察者が乗物内にいることを要求する。この要求は
強制的なものであり得る。なぜなら、例えば、この乗物が、時間合わせ、照明、
または信号発信のための備品を運ぶため;または、速度を高度に一貫させて維持
する必要があるため;あるいは乗物の速度を増加させるためである。乗物の使用
は、機械的要素の数のため、そして、現存する備品の改変を要する、現存するシ
ステムを扱うことがしばしば起こるので、設計の複雑さの高い水準を要求する。
動いている地下鉄車両に搭載されるという厳しい環境は、それを必要とするあら
ゆるユニットにおいて達成し得る機械的または電気的精密さを制限し得、または
それは、高い制度が達成された部分をしばしば管理することを必要とし得る。
【0007】 乗物の使用はまた、制約を強要する。最も基本的な水準において、それは観察
者が乗物上にいる場合における可能な応用の範囲を制限する。より特定すると、
乗物の物理的寸法の考慮はストロボ式のデバイスの応用可能性を含む。その設計
は、その乗物の高さおよび幅、その窓の大きさおよび間隔、ならびにその乗物内
の観測者の位置のような情報を考慮に入れなければならない。例えば、高速の列
車の窓の間隔が狭い場合は、その表示が列車内にいる全ての乗客に見えるために
、ストロボの放電が好ましくは高周波数および数であることが必要である。環境
の寸法(例えば、地下鉄のトンネル内にハードウェアを設備するために利用でき
る物理的空間、および、それを超えて画像を投影するために利用できる距離など
)が、あらゆるデバイスの要素のサイズ、およびそれの様々な部品の品質および
期間におけるさらなる制約を強制する。
【0008】 原理的には、ストロボ式デバイスは、プロジェクターをより近付いた間隔にす
ることによって、ゆっくり動いている観察者のために作動し得るが、実際には、
それは困難である。第一に、間隔をより狭くすると、コストと複雑さが増大する
。また、一旦そのデバイスが、固定されたプロジェクター間距離に設置されると
、最小速度が観測者に制約される。
【0009】 観察者とデバイスとの間の相対的動きを含む、アニメーション画像を表示する
ための現存する方法は、ズートロープ(zootrope)である。ズートロー
プとは、単純な中空の円柱形デバイスでありこれはその円柱の壁に切り込まれた
スリットの幾何学的配置、およびその円柱の内部に、スリットごとに1つ配置し
た段階的に変化する一連の画像によって、アニメーションを作り出す。この円柱
をその軸上で回転させると、そのアニメーションがこれらのスリット(今素早く
動いている)を通じて見える。
【0010】 しかし、ズートロープは、その割合のほとんど全てが固定されている。なぜな
ら、それの断面が円形でなければならないためである。このアニメーションは最
小のフレーム速度を要求し、このフレーム速度は回転速度に依存するので、ズー
トロープを用いると、非常に短いアニメーションしか見えない。観察者と装置と
の間に相対的な動きがあるが、実際にはこの観察者がこのズートロープの周りを
ゆっくりと円形に動くことはできない。したがって、ズートロープについては一
つの配置しか実用的ではない:それは、静止した観察者が回転する円柱を通じて
短いアニメーションを観察する、というものである。
【0011】 それが形状を変化させられ得ないこと、そのアニメーションの期間が短いこと
、およびそれが回転されなければならないという事実、という理由のため、ズー
トロープは、玩具、または実用的な応用のない珍しいもののままである。しかし
、少なくとも1つの公知のシステムは、戸外の鉄道線路軌道に沿って、ある配置
で画像を表示する。これは、「線形ズートロープ」と呼ばれ得、ここでこれらの
画像は壁の後ろに搭載されており、その壁にスリットが設けられている。この戸
外の環境は本質的に制約されていない。
【0012】 上記の観点において、空間的に制約がある環境で用いるための装置であって、
動いている観察者には動いて見える静止画像を表示する装置を提供し得ることが
望まれる。
【0013】 また、周囲の照明レベルが低い、空間的に制約がある環境において用いるため
のこのような装置を提供し得ることも、望まれる。
【0014】 (発明の要旨) 本発明の目的は、動いている観察者にアニメーションであるように見える静止
画像を示す空間的に束縛された環境における使用のための装置を提供することを
試みることである。
【0015】 本発明の目的はまた、低い周囲の照明レベルを有する空間的に束縛された環境
における使用のためのこのような装置を提供することを試みることである。
【0016】 本発明に従って、この上記静止画像に対して実質的に平行である所定の軌道に
実質的に沿った上記静止画像に対する所定の速度で実質的に移動する観察者に、
アニメーション表示を形成する、複数の静止画像を表示するための装置が提供さ
れる。この装置は、軌道に沿った背面板長を有する背面板を含む。この静止画像
は、実質の画像幅を有し、そして画像中心を有する上記の静止画像の各々と共に
、背面板の表面上に載備される。隣接する画像の画像中心は、フレーム間距離だ
け分離される。スリット板は、それらの上記表面に面し、そして板間距離だけそ
れらから分離される背面板に対して実質的に平行に配置される。スリット板は、
軌道からの観察距離において載備される。板間距離と観察距離を合わせて、背面
板距離となる。このスリット板は、軌道に沿ったスリット板長を有し、そしてス
リット板長に対して実質的に垂直な複数のスリットを有する。各スリットは、画
像のうちの1つに対応し、そしてスリット板長に沿って測定されたスリット幅お
よびスリット中心を有し、スリットの隣接するスリットのそれぞれのスリット中
心は、フレーム間距離だけ分離される。見かけの画像幅を有する各画像を表示す
るために、板間距離、観察距離および実質の画像幅は、(a)実質の画像幅およ
び(b)(i)観察距離と(ii)板間距離との商、の積が、見かけの画像幅と
実質的に等しくなるように選択される。実質的にぼかしがない各画像を投影する
ために、スリット幅が、せいぜい実質の画像幅の約10分の1であるように選択
される。
【0017】 本発明の上記および他の目的ならびに利点は、添付の図面と組み合わせて、以
下の詳細な説明を考慮すると明らかであり、ここで、同一の参照番号は、全体の
同じ部分を参照する。
【0018】 (発明の詳細な説明) 本発明の目的は、幾何学光学系に対して移動する観察者にアニメーションを表
示する単純な幾何学光学系の原理を操作する単純装置を製造することである。こ
の装置は、実質的に予測可能な速度で実質的に予測可能な経路内において観察者
が移動することのみを実質的に必要とする。以下のように、この基準を満たす多
くの通常の例が挙げられるが、これらに限定されない;地下鉄の乗客、歩道また
は通路上の歩行者、陸上列車の乗客、自動車の乗客、エレベーターの乗客など。
本明細書の残りについて、説明の簡潔さのために、特定の例示的な用途(地下鉄
の乗客によって見物可能な地下鉄システムにおける装置)にあう参照が主に作成
される。しかし、本発明は、このような用途に限定されない。
【0019】 本発明の利点は、以下が挙げられる: 1.好ましいことに、観察者が車両内にいることを必要としない。
【0020】 2.好ましいことに、複雑なストロボの照明の必要性を除去する。
【0021】 3.好ましいことに、装置と観察者との間の正確なタイミングまたはトリガー
を配置するのための必要性を除去する。
【0022】 4.好ましいことに、部分を移動するための必要性を除去する。
【0023】 5.好ましいことに、シャッターを必要としない。
【0024】 6.好ましいことに、観察者が車両上にいる場合、観察者またはその観察者の
車両上に載備される特定の設備を必要としない。
【0025】 7.好ましいことに、装置と観察者の位置、速度または移動の方向に関する観
察者との間の情報の変換を必要としない。
【0026】 8.好ましいことに、非常に高度に奥行きのある視野を提供する。
【0027】 9.好ましいことに、観察者の移動の方向と無関係に設計されるように作用す
る。
【0028】 10.好ましいことに、観察者の間隔または相対的移動とは無関係に、密に間
隔を置いた一連の観察者の各メンバーについて効果的である。
【0029】 11.単純なスリットに比べてより正確な光学系を必要としない(他の光学系
が使用され得るが)。
【0030】 12.好ましいことに、車両窓の間隔と絵の間隔との間の相関性を必要としな
い。
【0031】 13.好ましいことに、移動の方向における画像の効果的な拡大の可能性を提
供する。
【0032】 14.好ましいことに、拡大が段階的画像の非常に密な間隔を可能にするとい
う事実に起因して、非常に低い最小の観察者速度を必要とする。
【0033】 15.好ましいことに、特定の幾何学を必要とせず、それは、円形、線形、ま
たは任意の他の幾何学である。
【0034】 16.好ましいことに、最高速度を有しない。
【0035】 好ましくは、この装置は、規則正しい間隔で、そして好ましくは、絵と観察者
との間に間隔を置いた一連の段階的な絵(「画像」または「フレーム」)、好ま
しくは、各絵の薄い細長い断片に対して観察者の視界を制限する光学的配置を含
む。この光学的配置は、好ましくは、その中に一連の、薄い、透明なスリット(
1つの絵あたり1つのスリット)を有する不透明材料であり、観察者の移動の方
向に対して垂直なスリットの長い寸法で配向される。一連の絵は、一般に、「背
面板」と呼ばれ、そして好ましい光学配置は、一般に「スリット板」と呼ばれる
【0036】 本発明にとって必須ではないが、しばしば所望されるものとして、絵が観察者
の環境に比べてより明るいような照明源がある。この照明は、絵を背面照明し得
るか、または実質的に観察者の環境を照明することなく、絵を前方照明するため
にスリット板と背面板との間に設置され得る。照明が使用される場合、それは好
ましくは、その明るさを一定にするべきである。天然のまたは周囲の光が使用さ
れ得る。周囲の光が十分である場合、この装置は、任意の内蔵型照明源なしに操
作され得る。
【0037】 さらに、スリット板を通して観察され得る絵とスリット板自身との間のコント
ラストを最大化するために、スリット板の観察者側を暗くするかまたは無反射に
するか、またはその両方は、必ずしも必要ではないが、しばしば所望される。し
かし、このスリット板は、暗いかまたは無反射であることが必ずしも必要はない
。例えば、スリット板の観察者面は、所望される位置にて切断されるスリットと
共に、その上に配置される従来の広告板を有し得た。この配置は、幾つかの観察
者が、デバイスに対して移動しそして他が静止している場所において、特に有用
である。これは、例えば、急行電車が停止することなく通過するが、普通電車を
待つ乗客がプラットホーム上に立つ地下鉄駅にて起こり得る。この移動する観察
者は、好ましくは、スリット板前面上の従来の広告版の認知できないぼやけを通
してアニメーションを見る。静止した観察者は、好ましくは、従来の広告版のみ
を見る。
【0038】 本発明は、ここで、図1−16を参照して記載される。
【0039】 本発明に従う表示装置10の好ましい実施態様の基本的な構成は、図1および
2に示される。この実施態様において、装置10は、基本的に、ハウジング20
およびリッド21によって形成される直方体である。装置10の前後は、好まし
くは、スリット板22および背面板23によって形成され、これらは、以下でよ
り詳細に記載される。スリット板22および背面板23は、好ましくは、その目
的を提供するハウジング20内のスロット24内に嵌められる。ライトフレーム
25は、好ましくは、ハウジング20とリッド21との間に挿入され、そして、
好ましくは、光源26を囲み、この光源は、好ましくは、画像を明るくするため
の2つの蛍光灯27、または背面板23上の「フレーム」230を含む。以下に
より詳細に記載されるように、スリット板22は、好ましくは、複数のスリット
220を含む。好ましくは、装置10から異物を追い払うために、特にそれが地
下鉄トンネルのような厳しいかまたは汚い環境内において使用される場合、各ス
リット220は、光伝達可能な、好ましくは透明なカバー221(1つしか示し
ていない)によってカバーされる。あるいは、各スリット220は、半円筒形レ
ンズ222(1つしか示していない)によってカバーされ得、これはまた、観察
される画像の解像度を改良する。特に、レンズの集束距離が、スリット板22と
背面板23との間の距離にほぼ等しい場合、画像の解像度が増加され得る。解像
度のこの改良は、観察者によって、所定の瞬間において観察され得る実質の画像
のスリバー(sliver)の幅を狭くすることによって影響される。あるいは
、レンズの使用は、スリット幅が解像度を低下することなく増加されることを可
能にし得る。
【0040】 図2Aに示す代替の実施態様200においては、ハウジング201はハウジン
グ20と類似するが、ただしハウジング201は、光透過性の、好ましくは透明
の、前部および後部壁202、203を有し、これらが完全に包囲した構造を形
成する。壁202、203のうちの少なくとも一方(図示する通り、これは壁2
02である)は、好ましくは204におけるように蝶番が付いており、メンテナ
ンスドア205を形成する。このドアは、例えば、背面板23を交換するため(
その上の画像230を変更するためまたは電球27を変更するために)に、開け
られ得る。図2Aに示す通り、電球27が、照明フレーム25ではなく背面照明
ユニット206に設けられており、背面板23および画像230が光透過性であ
ることを必要としている。もちろん、実施態様200は、背面照明ユニット20
6の代わりに、照明フレーム25と共に用いられ得る。同様に、装置10には、
照明フレーム25の代わりに背面照明ユニット206が設けられ得、この場合に
は背面板23および画像230は光透過性である。
【0041】 図3は、装置口10の一部の概略平面図であり、ほぼ一定の速度VWで、装置
10と概して平行な軌道31に沿って、移動している観察者30から見ている。
軌道31は、鉄道の軌道の概略表現として描かれているが、幹線道路、または歩
道(walkway or sidewalk)のような任意の公知の軌道であ
り得、この上を観察者が、実質的に所定の実質的に一定の速度で移動する。
【0042】 以下の変数は、図3から定義され得る: Ds=スリット幅 Dff=フレーム間距離 Dbs=背面板からスリット板の距離 VW=装置に対する観察者の速度 Dsb=スリット板の厚さ Di=単一の画像フレームの実際の幅 Dvs=観察者からスリット板までの距離 他のパラメーターは、ラベルを付けていないが、以下に記載する。これには、
B(明度)、C(コントラスト)、およびD1’(単一の画像フレームの見える
、または認知される幅)が含まれる。
【0043】 代替の構造を図3Aに示すが、ここでは軌道31’がカーブし、そしてスリッ
ト板22’および背面板23’が対応してカーブしており、これによってこの3
つ全てが実質的に、互いに「平行」である。図3Aにおいてはラベルを付けてい
ないが、他のパラメーターは図3のものと同一であり、ただし、曲率の度合いに
依存して、画像を伸ばしたり長くしたりする量におけるいくらかの調節が、以下
に記載するように、存在し得る。
【0044】 動いている乗物から見るように設計された、以前から公知の装置と、本発明と
の最も重要な違いの1つは、画像の見える動きを抑制するための努力がなされて
いないことである。すなわち、本発明の装置においては、画像は常に観察者に対
して動いており、その画像のある部分が常に観察者によって見られる。これは、
動いている観察者のための公知のシステムとは対照的である。そのシステムでは
、その観察者に対する真の動きに関わらず、個々の画像フレームの動きの見える
停止を達成するために、ストロボのフラッシュが可能な限り接近した瞬間である
ように設計されている。
【0045】 全てのアニメーションにおいてそうであるように、本発明による装置は、視覚
の持続という周知の効果に依存し、これによって観察者は、一連の個々の画像を
見たときに、連続して動いている画像を認知する。本発明の作用は2つの異なる
、しかし類似した、視覚の持続の明確さを使用する。その第一のものは、その画
像全体にわたって広がる画像の小さいスリバーを実際に見せられたときに明らか
に一度に全体が見える、完全な一貫した画像を再構成することが、眼の中で起こ
る。その第二のものは、通常のフリップブックの効果であり、これによって一連
の次第に変化する画像が、連続的なアニメーションとして認知される。
【0046】 図4は、第一の視覚の持続の効果を図示する。これは、時間的に引き続いた位
置(図4A、4B、4C)における1つの画像に対する、観察者30の位置を示
す。図4A、図4B、および図4Cの各々において、両矢印40は、全体の実際
の画像幅Diを示すが、距離4lは所定の時間における視覚可能な画像の一部を
示す。このダイヤグラムは、観察者30が、短い時間の間に、この画像の各々の
部分を見るようになることを示す。しかし、あらゆる所与の瞬間において、画像
の薄いスリバー(幅4lの)のみが見える。スリバーが見える時間の期間が非常
に短く、従ってその時間にスリットを通じて見える画像の動きが非常に小さいた
め、観察者は、たとえ非常に高速であっても、ぼやけをほとんどまたは全く感知
しない。この装置が作動する速度には、理論的な上限がない。観察者が速く動く
ほど、短い時間だけ所与のスリバーが見える。すなわち、ぼやけを生じさせる効
果(観察者の増加した速度)が、ぼやけを減少させる効果(所与のスリバーが見
える期間)により相殺される。
【0047】 図4には、観察者の眼の動きの表現が純粋に図示されている。実際には、観察
者の凝視は、静止していると認知されるスクリーンに固定され、そのフレームの
全体が、従来の掲示板のように、周辺視野を通じて見える。
【0048】 図5は、視覚効果の第2の持続性を例示する。これは、3つの時間的に連続す
る点で固定方向において見る観察者30を示す。図5Aでは、第1の画像nの薄
スリバーは、スリット221を通しての観察者の凝視の直線上に存在する。図5
Bでは、観察者のまっすぐな凝視は、スリット板22の遮断部分に当たる。スリ
ット板22の不透明な部分が、観察者のまっすぐな凝視の線上にある間、その観
察者は、スリット221を介してちょうど見られる画像nのスリバーを認知し続
ける。図5Cでは、観察者の凝視の直線は、スリット221に隣接するスリット
222に当たり、そして観察者は、隣接する画像n+1のスリバーを見る。スリ
ット221および222のそれぞれは、好ましくは、実質的にそのそれぞれの画
像と完全に整列しているので、この2つの別々のスリット(slot)において
所定の角度で可視のスリバーは、好ましくは、実質的に正確に一致する。すなわ
ち、ある部分(例えば、その画像の左端から3インチ)では、その画像の左端か
ら3インチのスリバーが、1つのフレームから次のフレームまで見ることができ
、その画像の他の部分からのスリバーは、決して見えない。このようにして、ス
リットと画像との間の整列は、そうでなければ画像の最初の動作により引き起こ
される観察者により認知される混乱および不鮮明さを防ぐ。従来のアニメーショ
ンにおける連続した画像においてそうであるように、連続したフレームがわずか
に異なるので、その観察者はアニメーションを認知する。
【0049】 視覚効果の2つの持続性は、実際には同時に作用する。最小限界速度を超える
場合、観察者は、個々の画像も個々のスリバーもいずれも認知しない。
【0050】 装置10の非常に有用な効果は、動作の方向の像の明らかな引き伸ばし、すな
わち拡張である。図6は、この伸ばす効果を説明する幾何学的な考慮を例示する
。所定のフレーム230の2つの位置が、「位置1」および「位置2」とラベル
されており、ここでは、フレーム120の反対の端が見ることができる。フレー
ム230およびスリット220の位置はお互いに対して固定されているので、こ
れらは、スリット220が画像230の端と整列されるために観察者30が見な
ければならない角度を正確に決定する。
【0051】 位置1では、画像230の左端は、スリット220および観察者の眼と整列さ
れる。位置2では、画像230の右端は、スリット220および観察者の眼と整
列される。実際、この2つの位置は異なる時間に発生するが、上記で説明したよ
うに、これは観察者30により観測されない。1つの完全な画像だけが観測され
る。
【0052】 xが、スリット220の2つの位置間の中心点から、位置1または位置2のそ
れぞれの位置のいずれかまでの距離である場合、画像の認知される幅(Di’)
は、2xである。相似三角形により、 Dvs/x=(Dvs+Dbs)/(x+Di/2) x(Dvs+Dbs)=(x+Di/2)Dvs 2x=(Dvs+Dbs)Di Di’=(Dvs+Dbs)Di (1) 従って、画像の認知される幅(Di’)は、スリット板−背面板距離に対する、
観察者−スリット板距離の比の因子によって、画像の実際の幅よりも増加する。
【0053】 図6Aは、背面板23’が観察者の軌道に対して実質的に並行でない場合の広
げる効果を示す。この拡大は、各スリットの周囲の背面形状についての式f(x
)を決定することにより見いだされ、ここで、xは、観察者の軌道に沿っての距
離、すなわち、観察者の軌道によって規定される軸からの背面板の距離である(
例えば、図7は、背面板71を示し、ここでは、各画像730は、そのそれぞれ
のスリット220の周囲の半円を形成する)。規則の容易さのために、観察者の
動作の方向に沿うx軸およびx軸に垂直なy軸が決定され得、観察者30の位置
での基点が選択され得る。
【0054】 拡大を見いだすために、背面板23’の任意の画像要素230’が、投射され
た平面背面板23’’上で、観察者30にどのように見えるかが決定される。図
6Aでは、真の背面板23’の1部分が、スリット板22と投射された背面板2
3’’との間に示される。背面板23’の長さPRが、画像要素230’を規定
する。この部分230’は、示されたように、投射された平面背面板23’’上
にあるかのように、観察者30には思われる。
【0055】 提示の簡単さのために、示された背面板23’の部分は、直線の部分であるが
、この直線性は必要ではない。また、背面板の形状は、式y=f(x)により完
全に記述される必要はない。実際には、多数の方法で(例えば、一連の極小要素
(これらのそれぞれは線状部分により近似され得る)として背面板を処理するこ
とによって)、背面板の真の形状が近似され得る。
【0056】 観察者30は、位置Aで、スリット220がQにあるとき、画像要素230’
の左端Pを見る。画像要素230’およびスリット220の位置は、お互いに対
して固定されているので、これらは、スリット220が要素230’の端と整列
されるように観察者が見なければならない角度を決定する。それ故、この画像要
素230’の右端Rは、このデバイスが観察者30に対して、Aを介してQRに
線並行にある位置まで移動したときに、見ることができる。
【0057】 画像要素230’の左端は、位置B(y軸からΔxの距離)の投射された背面
板23’’上にあるように思われる。画像要素230’の右端は、位置Cの投射
された背面板23’’上にあるように思われる。この画像の見える幅(Di’)
は、距離BCである。
【0058】 点Pは、背面板23’と、AおよびBを通る線との交点である。
【0059】 点Qは、スリット板22と、AおよびBを通る線との交点である。
【0060】 点Rは、背面板23’と、QおよびRを通る線との交点である。
【0061】 距離Diは、PからRまでの距離である。
【0062】 位置Pの座標(Px,Py)は、y=f(x)および y=(Dvb/Δx)x (A) に対する解(x,y)であり、ここで、後者の方程式は、AおよびBを通る線に
対する式である。
【0063】 位置Qの座標(Qx,Qy)は、y=(Dvb/Δx)x、および y=Dbs (B) に対する解(x,y)である。
【0064】 位置Rの座標(Rx,Ry)は、y=f(x)および y−Qy=((Δx+Di’)/Dvb)(x−Qx) (C) に対する解(x,y)である。
【0065】 最後に、画像要素230’がサイズDi’に伸ばすためのサイズDi’は、以
下: Di=((Rx−Px)2+(Ry−Py)20.5 (D) により与えられ、ここで、右手側の変数は、装置およびΔxの次元の点ですべて
見いだされ得る。
【0066】 上記の誘導は、実質的に平行なまたは平行でないいずれの背面板について画像
を前もって縮ませるための伸ばす効果を決定するための現実的な方法を実証する
。いずれの背面板構成についても真である有用な経験則は、角BACが各BQC
に等しい、すなわち、観察者により見られる投射された画像の角度サイズは、ス
リット220の位置での実像の角度サイズと同一である、という事実に由来する
【0067】 画像を前もって縮ませるために、画像は、多くの要素に分けられ得、この要素
は、Δx=0で始まり、Δxを適切に増加する間、いずれかの方向に連続して移
動する。次いで、各要素は、前もって縮められ得、背面板の適切な位置に配置さ
れる。
【0068】 図3Aに示される幾何形状のように観察者の軌道が曲がっている場合、スリッ
ト板も背面板もいずれも必ずしも直線ではない。同様な誘導は、観察者に対する
スリットの進路について関数g(x)を定義し、y=g(x)を用いて関係式(
B)を置換することによる、平行でない背面板についての誘導に使用され得る。
【0069】 実際には、投射されたときに像がその適切な比率で引き延ばされ、大きな画像
を比較的より小さな空間において提示し得るために、背面板に据え付けられる前
に、動作の方向に像は縮められ得る。背面板の曲がったまたは傾いた表面は、効
果を増大するのに使用され得る。すなわち、非平面背面板がスリット板に近づく
につれて、その拡大率は大きく増加する。しかし、単純性のために、以下に続く
議論は、他に示していなければ平面背面板を仮定する。
【0070】 以下に示されるように、装置10の関連した可変パラメータを介して調節され
る場合、この伸ばす効果は、非常に有用であり得る。また、認知される画像サイ
ズ(Di’)と観察者距離(Dvs)との間の関係は直線的であり、すなわち、観
察者がより遠くに離れるに従って画像がより大きくなる。これは、適切な環境下
で有用な効果であり得る。
【0071】 いくらかの制限および副作用が存在する。視覚の持続性の効果は両方とも、最
小速度を必要とするが、この速度は、必ずしも等しくはない。速度が遅すぎると
、離散した垂直線のみの外観(すなわち、ちらつき)または観察されるアニメー
ション効果の欠損が生じ得る。実際には、離散した垂直線のみの外観が、主要な
制限である。伸ばす効果の有用な可能性がある効果は、複数のフレームのスリバ
ーが同時に可視であるという事実から生じる。すなわち、認知される画像が真の
画像よりも10倍大きな場合、10の異なったスリバーが、任意の所定の時間で
可視であり得る。それぞれのフレームがアニメーションの異なる時点を表すので
、その像の複数の時間が同時に見られ得る。例えば、この効果は、所望であれば
、画像を組み合わせるために使用され得る。同様にして、市販の映写機で使用さ
れる様式と同様の様式で、1つのフレームの複数の例が表示され得る。あるいは
、この効果はまた、混乱または観察者により認知されるぼやけを生じ得る。しか
し、実際には、この混乱は、ほとんど認識され得ず、より高いフレーム率または
より低いアニメーション対象物の変化により、低減され得る。
【0072】 別の有用な可能性のある効果は、1つのフレーム230の像が隣接フレーム2
30に対応するスリット220を介して可視である場合に生じる。この場合、複
数の隣り合ったアニメーションが観察者に可視であり得る。これらの「二次」画
像は、所望であれば、グラフィック効果のために使用され得る。あるいは、所望
でない場合、これらは、スリット板の厚みDsbまたは比Dff/Diを増加するこ
とによって、またはスリット板22と背面板23との間に光バッフル32を導入
することによって、あるいは背面板23の幾何形状を変えることによって、取り
除かれ得る。これらの技術はすべて以下に記載される。
【0073】 さらに別の有用な可能性がある効果は、伸ばす効果が、画像230の比率を歪
めるという事実から生じる。この効果は、所望でなければ、伸ばす効果が真の比
率を回復するように、画像230を前もって縮めることによって、取り除かれ得
る。しかし、異なる観察者30が、それぞれが異なるDvsから、装置10を観察
する場合には、注意しなければならない。この場合、完全な寸法への正確な回復
は、1つのDvsのみにおいて起こる。もう一方のDvsでは、この回復は正確では
ない。しかし、実際には、多くの有用な範囲のパラメータの場合、不適切な比率
はほとんどまたは全く不利な効果を有さない。
【0074】 一般に、4つのパラメータ、すなわちVw、Dbs、Dvs、およびDi’が、その
環境により課せられる。Vw(観察者の速度)は、一般的に、例えば、乗り物の
速度、典型的には観察者の足の速さ、または動く歩道、エスカレーター等の速度
によって、課せられる。Dbs(背面板からスリット板までの距離)は、一般的に
、例えば、列車とトンネル壁との間の空間、または歩行者の通路の利用可能な空
間によって、制限される。Dvs(観察者からスリット板までの距離)は、例えば
、地下鉄車両の幅、または歩行者通路の幅によって、課せられる。最後に、Di
’(認知される画像の幅)は、所定の瞬間、例えば列車の窓の幅で、もはや観察
者30に可視の領域ではないべきである。
【0075】 アニメーション効果の首尾良い認識のために良好に確立された最小フレーム率
(すなわち、1秒当たりおよそ15〜20フレーム)もまた、一般に課せられる
。このフレーム率、フレームフレーム間距離、および観察者速度は、以下の式に
よって関連付けられる: フレーム率=Vw/Dff (2) このフレーム率は、一般的に、最小限界値よりも大きくなければならず、そして
wは、一般的に、その環境によって課せられ、この関係式は最大Dffを設定す
る。
【0076】 例えば、約30マイル毎時(約48キロメートル毎時)で移動する列車の場合
、約20フレーム毎秒の最小フレーム速度であると仮定すると、上記の関係式は
、Dffは約2フィート(約67cm)程度の大きさであり得ると決定する。
【0077】 あるいは、最小Vwは、画像により許容可能な最小Dffにより決定されるが、
これは、DffがDi以上であり得るという事実により束縛される。伸ばす効果は
、理論的に、Di’を低下させることなしに、Diを任意に低下させることができ
る。なぜならば、原則的に、Dbsは任意に低下され得るからである。しかし、実
際には、Dbsは任意には低下され得ない。なぜならば、非常に小さな値は、異な
るDvsで各観察者30に対して、非常に異なる認知画像幅を生じるからである。
つまり、小さすぎるDbsでは、列車の反対側の観察者は、著しく異なる比率にさ
れすぎた画像を見得る。さらに、高い拡大率を生じる小さなDbsは、それ相応に
、高い画像品質または印刷解像度を必要とする。
【0078】 異なる距離Dvsの観察者が装置10を観察する場合、最も近い観察者(最も小
さいDvsを有する観察者)は、一般的に、Dbsに対する制限を決定する。
【0079】 画像は重なり得ないので、 Di≦Dff (3) である。 Di=Dffでありかつ二次画像が見られ得る場合、これらは、一次画像に隣接す
る(わずかに同期から外れて)ように思われる。得られる外見は、お互いに隣接
しかつわずかに異なる時間でその番組を開始する複数のテレビセットのものと似
ている。この効果は、グラフィック目的のために使用され得るか、または、所望
でないならば、パラメータの3つの変分がそれを取り除き得る。
【0080】 第1に、効果的に隣接画像間の空間を配置するDi/Dff比が減少され得る。
この変化は、最初の画像から離れた二次画像を送る。
【0081】 第2に、この二次画像がカットオフ角(cutoff angle)により覆
い隠されるように、スリット板厚(Dsb)が増大され得る。すなわち、いずれの
0でない厚さのスリット板22の場合にも、ある人が見える場合にはある人はス
リットを介して見ることができない角度が存在する。スリット板22の厚さが増
加するに従って、この角度はより小さくなり、これは、以下の関係式に従って理
解され得る: Dsb/Ds≦Dbs/(Di/2) (4) この関係式は、あるいは、関係式1からのDi’で置換することによって以下の
ように記され得る: Dsb/Ds≦Dvs/(Di’/2) (5) これは、所望の認知画像幅により課せられるDsbに対する制限を示す。
【0082】 先行する段落で記載されるものと同一の効果が、スリット板22と背面板23
との間に光バッフル32を配置し、それによって、隣接画像230のスリット2
20を介して1つの画像230の光景を妨害することによって達成され得る。
【0083】 第3に、図7に例示されるように、背面板の形状が変化され得る。装置70で
は、背面板71は、二次画像が観察されないように曲がった画像730を有する
。背面板形状における変化は、伸ばす効果をわずかに変化させる。上述のように
、この伸ばす効果は、画像を動作方向に前もって縮めることによってなされない
可能性がある。
【0084】 図7に例示した実施態様は、二次画像を示さないという有用な可能性がある特
性のみでなく、任意の幅の一次画像の有用な可能性がある特性を有する。この効
果は、上記の伸ばす効果(これは、平面背面幾何形状を仮定している)に相関さ
れるが、これとは区別される。画像の最後に観察される幅は、スリット板のビネ
ット(vignetting)により制限される(正確な関係は関係式5をDi
’について解くことによって見いだされ得る)。図7から、観察する角度が大き
くなるにつれて、観察者は、各所定のスリット220を介して、そのスリット2
20に対応する画像730のみを観察し続けるということが、認められ得る。0
スリット板幅の理論的な制限では、画像の最も左のスリバーは、観察者がその左
に対して90°を見たときに見ることができ、その最も右のスリバーは、観察者
がその右に対して90°を見たときに見ることができる。その間のスリバーは、
これらの最大角の間で連続して見ることができる。言い換えれば、各画像は、無
限の幅として観察される。(図7では、0でない幅のスリット板のビネットによ
り可能である最大視野角を例示するために、曲がった画像730は、スリット板
22に完全には達しない。原理的には、画像730の曲線は、スリット板に達し
得る)。
【0085】 さらなる関係は、スリット幅が、光の明るさ(brightness)と反比
例して変化しなければならない、すなわちDs∝1/Bである。一般に、(より
小さなピンホールを有するピンホールカメラがより高い解像度を有する方法に類
似して)、スリット幅がより小さくなると、このデバイスはより高い解像度およ
びより小さなぼやけスリット幅を有する。より小さなスリットはより少ない光を
伝送するので、その明るさは、同じ総量の光が観察者30に達するために、スリ
ット幅を減少させるに従って、幅を増加しなくてはならない。
【0086】 画像幅に対するスリット220の幅は、動作方向の観察者30により認知され
るぼやけの量を決定する。より詳細には、観察者30から背面板23上に投射さ
れるスリット220のサイズは、本発明のデバイスがその倍率を超えるとぼやけ
を減少しない倍率を決定する。この長さを設定する。なぜならば、任意の所定の
瞬間にスリット220を介して見られ得る画像のスリバーは動いており、それ故
、観察者の認知ではにじんでいるからである。従って、画像幅に対するスリット
220のサイズは、可能な最も高い解像度のが所望される場合、実行可能な限り
小さいべきである。以下の2つの実施例のパラメータ範囲では、スリット幅は、
約0.03125インチ以下(約0.8mm以下)であるようである。
【0087】 達成可能な明るさおよび解像度ならびにその関係は、定量化され得る。
【0088】 第1に、以下の追加のパラメータを定義する: Lambient=観察者の環境の周囲の輝度(luminance) Ldevice=装置上の背面板の輝度 c=画像と観察者の位置の周囲環境との間のコントラスト Dvb=Dvs+Dbs=観察者と背面板との間の距離 Bambient=観察者の位置の周囲環境の明るさ Bdevice=観察者の位置での画像の明るさ TF=伝送割合、すなわち、スリット板を通過する光の割合 R=画像解像度。
【0089】 Lambientは、装置により投射される画像を見る間の、観察者の視野内の典型
的対象物の輝度を表す。この典型的な対象物は、観察者の環境の一般的な明るさ
の代表であるべきであり、背面板の光のレベルを特徴付けるべきである。例えば
、地下鉄または列車では、これは、それを通して装置を見ることが可能な窓に隣
接した車両の壁であり得る。
【0090】 Bambientは、観察者によって見られるその対象物の明るさであり、そして、 Bambient=Lambient/4πDambient 2 (6) であり、ここで、Dambientは、観察者と周囲対象物との間の距離である。この
周囲の代表として特定の対象物を選択することはときどき困難である。上記で議
論したように、地下鉄のトンネルで使用される実施態様では、この周囲対象物は
、その窓に隣接する地下鉄車両の壁であり、この場合、Dambientは、観察者か
ら壁までの距離である。計算の簡単さのために、これはDvsとして近似され得る
。なぜならば、窓から装置までの追加距離は、比較的小さいからである。
【0091】 Ldeviceは、装置の背面板上の画像の輝度を記載する。背面板は常にスリット
板を通して観察されるので、スリット板を通過する光を効果的にフィルターにか
け、観察者の位置におけるスリット板の明度であるBdeviceは、 Bdevice = (Ldevice/4πDvb 2)×TF (7) であり、TF(スリット板の透過率)は、スリット板の全長に対する、光を透過
するスリット板の長さの比である−−すなわち、 TF = Ds/Dff ≦(Ds×Dvs)/(Di’×Dbs) (8) ここで、Dff=Diの場合、等式は、第2行に抑えられる(hold in)。
【0092】 R(画像の解像度)は、背面板上に投影されたスリットのサイズに対する画像
のサイズの比である、 R = (Di×Dvs)/(Ds×Dbs) = Di/Ds = (Di’×Dbs)/(Ds×Dvs) (9) 。 この量を、解像度と呼ぶ。なぜなら、画像は、スリットの幅のスケール上での運
動方向にぼやける傾向を有するからである。眼は、同時にスリットの幅の内に含
まれる画像の全領域を見ることができ、そして画像はそれを見ることができる時
間内で移動するので、眼は、投影されたスリット幅よりもずっと微細にわたって
画像の詳細を識別することができない。従って、Dsは、移動方向の画像の画素
サイズを効率的に規定する。言い換えれば、例えば、スリット幅が画像の幅の1
0分の1である場合、画像は、移動の方向に10個の画素を効果的に有する。実
際には、眼は、画像をRよりもわずかに良好に解像するが、Rはスケールを決定
する。
【0093】 画像が、ぼやけない画像を意味があるように投影するために、Rは好ましくは
10より大きいが、これは投影されるべき画像に依存し得る。Di=Dffである
場合R=1/TFであり、その結果、解像度を増加させると透過光が減少するこ
とにも留意するべきである。
【0094】 cは、観察者の位置における、装置の画像と周囲環境との間のコントラストで
ある。画像が観察者の環境において観察され得るために、装置の明度は、最小明
度より高くあるべきである Bdevice ≧ Bambient×c (10) 。 デバイスを完全に見ることができるようにするために、cは、最小デバイス明度
を規定し、これは、ヒトの眼の特性に依存する:デバイスの画像が、その環境に
比べて非常にかすんでいる場合、見ることができない。デバイスの明度は、常に
、cにより規定される最小値よりも明るくあり得る。実際に言えば、cは、少な
くとも約0.1であるべきである。商業的広告などの多くの用途のためには、c
は1より大きいことが望ましくあり得る。
【0095】 以下のパラメータは、本発明の装置を十分に記載した、パラメータの最小の組
み合わせ(「独立」パラメータと呼ばれ得る)を含む−−Dvs、Dbs、Vw、La mbient 、Dambient、c、Ldevice、Di、Ds、およびDff。「独立」パラメー
タとして定義され得る他のパラメータは、以下の通りである: Di’ = Di×Dvs/Dbsvb = Dvs+Dbs R = Di/Ds FR = Vw/Dff TF = Ds/Dffambient = Lambient/4πDambient 2device = (Ldevice/4πDvb 2)×TF 独立パラメータのなかでも、最初の5つは、装置が設置される環境により実質
的に決定される。例えば、地下鉄システムでは、これらの5つのパラメータは、
トンネルおよび列車の断面、列車の速度、および列車内の照明により決定される
。別の例としての歩行者用歩道または建物の内装において、これらのパラメータ
は、歩道または通路の寸法、歩行者の歩行速度、および周囲光条件により決定さ
れる。
【0096】 cおよび独立パラメーターRおよびFRは、ヒトの認知特性により制限され、
そして、装置の画像は意味を有し、ぼやけによって過度に分解されない。Di '
、環境(例えば、地下鉄の窓の幅)によって制限されるか、または装置により表
示されるべき画像の要件(例えば、審美的な考慮)により、あるいはその両方に
より、制限される。残りの従属パラメーターは、独立パラメーターにより決定さ
れる。
【0097】 これらのパラメーターが実質的に制限されない場合、残りの4つの独立パラメ
ーターについて、より大きい余裕が許容され、そして、以下に記載するような特
定の関係に従う必要はない。このような緩和された条件は、例えば、Dvsが主に
制限されていない場合に、平らな環境下において屋外を移動している陸上列車に
関連して起こる。しばしば、実質的に限定されていないパラメーターは、装置が
まったく用いられ得ない環境(例えば、周囲光レベルが大幅にかつランダムに変
動するか、または観察者の速度が全く未知である場合)を生じる。
【0098】 残りの独立パラメータにおける限定は、一連の不等式により最も良く表現され
、そして以下で誘導される。
【0099】 関係6、7、および10を組み合わせて、最小スリット幅が得られる、 Ds ≧ c×(Bambient/Bdevice)(Dbs×Di ')/Dvs ≧ c×(Lambient/Ldevice)(Dvb 2/Lambient 2)(Dbs×Di '
/Dva (11) Dsについての関係9を解くと、以下が得られる、 Ds ≦ (Di ' ×Dbs)/(R×Dbs) (12) 関係11および12を組み合わせることにより、スリット幅を上下から限定する
: c×(Lambient/Ldevice)(Dvb 2/Lambient 2)(Dbs×Di ')/Dvs
≦ Ds ≦ (Di ' ×Dbs)/(R×Dvs) (13) この関係において、Lambientおよび全ての距離(スリット幅を除く)は、環境
によって実質的に制限され、そしてRおよびcは、ヒトの視覚の認知の特性によ
り、制限される。上記のように、計算の簡便のため、Dambientは、Dvsにより
近似される;(Dbs×Di ')/Dvs=Diであることにも留意せよ。この関係の
離れた左辺と離れた右辺との不等性は、装置について最小の輝度Ldeviceを強制
する。すなわち、装置の輝度が最小しきい値より低い場合、装置の画像はぼやけ
すぎて、観察者の環境の明度においては見ることができない。
【0100】 装置の輝度が一旦十分に高くなると、Dsとこの関係の離れた左辺および離れ
た右辺との不等性は、許容され得るスリット幅の範囲を決定する。より小さいス
リット幅は、より高い解像度を与えるが、低い明度およびより大きいスリット幅
は、解像度を犠牲にして明度を提供する。装置のより高い輝度は、許容可能なス
リット幅の範囲の低い端部を延長する。
【0101】 フレーム−フレーム間隔についての別の同様の関係は、上記の関係から誘導さ
れ得る。関係3は、以下のように記載され得る: Dff ≧ Di ≧ (Di '×Dbs)/Dvs (14)。 関係2では、フレーム速度 = Vw/Dffであり、以下のように書き換えられ
得る: Dff ≦ Vw/FR (15) ここで、FRはフレーム速度を表し、そして、FRがアニメーション効果を作動
させるために必要な最小のフレーム速度であることを反映するために、等式を不
等式に変換する。
【0102】 関係14および15を組み合わせて、以下を得る、 (Di '×Dbs)/Dvs ≦ Dff ≦ Vw/FR (16)。 Vwおよび全ての距離(Dffを除く)は、環境によって実質的に制限され、そし
てFRは、ヒトの視覚の認知の特性により制限される。従って、この関係は、D ff についての許容され得る範囲を規定する。この関係はまた、本発明が適用され
得る環境における条件を説明している−−すなわち、この関係の離れた左辺と離
れた右辺との間に不等性が存在しない場合、本発明は有用ではない。
【0103】 より小さいDffを選択することにより、2番目のフレームを1番目のフレーム
に接近させて置き、その一方で、フレームの速度を改善する。Dffを低減するこ
とはまた、解像度を低下させることなく透過割合を増加させる。高いDffを選択
することにより、画像は、低下されたフレーム速度を犠牲にしてさらに離れる。
【0104】 原則として、装置10は、周囲光が十分である場合(例えば、屋外(蓋21ま
たは背面板23は、光透過性でなければならない))、その作動のためには、含
まれた光源を必要としないが、実際には、非常に薄いスリットを使用することに
より、このような要件が加えられる。すなわち、周囲光が少なくかつ所望の中程
度の解像度の条件下で作動する場合、明るい内部照明が好ましい。定義「内部」
は、背面板23とスリット板22との間の装置10の容積であり、これはその他
の全ての場所である「外部」とは反対である。内部は、見ることができる画像2
30を含むが、そうでなければ、空であり得るか、または図1、2、および2A
と関連して上記したように、支持構造体、照明源、光学的バッフルなどを備え得
る。
【0105】 さらに、この照明は、好ましくは、デバイスの外部を照射すべきではなく、ま
たは、観察者の環境を照射すべきではなく、または、観察者に直接到達すべきで
はない。なぜなら、暗い外部と明るい内部とのより大きなコントラストは、最終
的な画像の外見を改良するからである。この照明の要件は、ストロボ式デバイス
の要件と比較して、扱い易い−−地下鉄のトンネルの環境において、この照明は
、通常の住居用/市販型の照明(例えば、蛍光管)を用いて達成できる明るさよ
りも明るくする必要はない。この照明は、好ましくは、タイミングの混乱が生じ
ないように、一定であるべきである。好ましくは、上記で議論したように、装置
10の内部は、外部の地下鉄トンネルの環境から可能な限り物理的に密封される
べきであり、そして、好ましくは、その一方で、必要であれば光源からの熱の散
逸を許容する。この封入はまた、光を反射する(そうしなければこの光は可視画
像230に向かって方向付けられない)ことにより内部の照射を補助するのに用
いられ得る。
【0106】 2つの例は、種々のパラメータがどのように相関しているかをより詳細に示す
【0107】 (実施例1) 第1の実施例は、Vwが増加するにつれ、全ての限定がどのように緩和される
傾向があるかを例示する。例えば、代表的な地下鉄システムにおいて、以下のパ
ラメータが加えられ得る: Vw ≒ 30mph (列車の速度) Dbs ≒ 6インチ(列車と壁との間隔) Dvs ≒ 6フィート(車内の観察者30の平均的位置について、列車
の幅の半分) Di’= 3フィート(列車の窓の幅) 関係(3)および(1)により、 Dff ≧ Di >(Di’×Dbs)/Dvs ≧ (3フィート×0.5フィート)/6フィート ≧ 0.25フィート (17) 。 画像が、Dff = Diであるように隣接する場合、最大フレーム速度が得られ
る。次いで、関係(2)により、 フレーム速度 = 30mph/0.25フィート = 1秒当たり176フレーム (18) 。 この速度において、パラメータは、高品質のアニメーションを依然として維持し
ながら、相当な量で調整され得る。このフレーム速度は、また、所望であれば、
画像の交差(上記を参照)を支持するのに十分に高く、これは交差から生じる効
果的なフレーム速度の低下には関係ない。
【0108】 (実施例2) 第2の実施例は、最小フレーム速度の近傍では制限がいかにきついかを例示す
る。最も低い実際のVwを見出すために、以下のパラメータを仮定する: フレーム速度 ≒ 20フレーム/秒 Dbs ≒ 6インチ Dvs ≒ 6フィート Di ' ≒ 2フィート。
【0109】 関係(1)により、 Di = (Dbs×Di ')/Dvs = (0.5フィート×2フィート)/6フィート = 2インチ。
【0110】 隣接した画像については、Dff = Diであり、そして、 Vw = Dff×フレーム速度 = 2インチ×20フレーム/秒 = 40インチ/秒であり、 これは、ほぼ、歩行者が歩く速度である。
【0111】 この最後の結果は−−このデバイスが、通行人の往来に対して、品質の(qu
ality)アニメーションをうまく表示し得−−ストロボ式ベースの装置に対
するこのデバイスの可能な適用性を大幅に増加することを示唆する。
【0112】 以下の代替の好ましい実施態様は、本発明の精神および範囲の範囲内である。
【0113】 図8は、アニメーションの最適な視角を変更している別の好ましい実施態様8
0を例示する。装置80において、背面板83は、画像830を有し、画像83
0は、背面板83に対して鋭角で傾いており、視角を直角からその鋭角まで変化
させる。この変更は、歩行者にとってより自然な視野(例えば、歩行者が、頭を
、移動の方向からずっと遠くに回転させることを必要としない)を可能にする。
この実施態様はまた、2次画像を除去し得る。
【0114】 図9は、さらに好ましい実施態様90を例示しており、この実施態様は、スリ
ット板92もまた角度を有すること以外は、装置80と同様である。この改良も
また、歩行者に、より自然な観察位置を提供する。この非対称三角形の設計は、
左から右に動いている観察者の自然な視野を許容する。スリット板の平面がより
類似している(例えば、一連の二等辺三角形)対称的設計(示されず)は、双方
向に動く観察者に適合し得る。
【0115】 図10は、異なるスリット板の背面板として1つのスリット板101を用いる
一方で、最初のスリット板101の背面板としてスリット板102を同時に用い
る技術を例示する。この形状により、一方のデバイスの空間に、2つのデバイス
を背面−背面配置することが許容される。この装置100は、1組のスリットを
、他のスリットからDi/2だけずらすか、またはDiと同じ割合だけずらすこと
により、改良され得る。
【0116】 図11は、装置100の単純な概略平面図を示す。1つのスリット板101の
スリット220は、対向するスリット板102のスリット220の間の中心にあ
り、前述のスリット板の背面板として機能する。すなわち、1つのスリット板の
スリット220の間には、他のスリット板を通して見ることが可能な画像230
が存在し、そしてその逆も存在する。スリットは非常に薄いので、背面板にこれ
らが存在することにより、無視し得る散逸(distraction)が生じる
【0117】 図12は、別の実施態様120を示しており、この実施態様は、対向するスリ
ット板101/背面板102のスリット120に面した1組の湾曲した画像12
30(図7に示すとおり)を有する以外は、装置100と同様である。従って、
装置120は、装置70および装置100の両方の性質および利点を有する。
【0118】 図13は、背面板の位置に配置され得る、ローラー型の画像表示機構130を
例示する。このローラーは、複数の組の画像を含み得、これらは、1組の画像か
ら他の画像へと単純に巻かれることにより変わり得る。このような機構は、画像
の変化を大幅に単純化することを許容する。1つのアニメーションを別のアニメ
ーションに変化させるために、各画像を手動で変化させる代わりに、このような
ローラーを異なる組の画像へと巻き取り得る。この変化は、例えばタイマーによ
り、手動的または自動的に実行され得る。スリット220を組み入れることによ
り、機構130は、装置100または装置120において用いられ得る。
【0119】 さらに他の好ましい実施態様140が、図14および15において示される。
装置140において、「背面板」141とその画像142とが、観察者30と一
連の鏡143との間に配置される。各鏡143は、好ましくは、上記の実施態様
で用いてきたスリットのいずれかと実質的に同じサイズおよび方向である。鏡1
43は、好ましくは、スリット板の代理である板144の上に取り付けられるが
、鏡143は、個別にまたは任意の他の適切な取り付け台上に取り付けられ得る
。装置140の作動の原理は、上記実施態様の作動の原理と実質的に同じである
。しかし、「背面板」141は観察者30による鏡143の視界を妨げるので、
「背面板」141は、観察者30の視界の線の上または下に設置され得る。図1
4および15に示されるように、「背面板」141は、観察者30の視界の線の
上にある。図14および15に記載されるように、さらに「背面板」141と「
鏡板」144との両方は傾斜している。しかし、適切な配置により、板141、
144の傾斜は必要とされ得ない。スリット板の場合において、「鏡板」144
は、その非鏡部分が暗い場合、画像とのコントラストを増強するように最も良好
に機能する。
【0120】 地下鉄システムにおいて用いるための本発明の装置を用いて表示される完全な
アニメーションは、長さが1マイル(またはそれ以上)の、寸法決め可能な(s
izable)断片であり得る。本発明の別の局面に従って、このようなアニメ
ーションは、このようなアニメーションをより小さい単位にするために、画像を
有する背面板を切断すること、本発明の複数の装置を提供して、実現可能な地下
鉄のトンネルの構造の局所的設計に適合させることにより、実行され得る。多く
の地下鉄システムは、トンネルの長さに沿って繰り返しの支持構造を有し、この
ようなモジュラーデバイスは、この繰り返しの支持構造に、機械的に単純化され
た方法で取り付けられ得る。
【0121】 1つの例として、ニューヨークシティの地下鉄システムは、そのトンネルネッ
トワークの全体にわたって、多くのトラックの対の間に、規則正しく間隔を空け
られた支持I字型梁(support I−beam)の柱を有する。本発明の
装置の取り付けは、これらのI字型梁、これらのI字型梁の規則正しい間隔、お
よびちょうど並行しているこれらの配置の確実であるが列車の通路の外である配
置、をうまく利用することにより、大いに容易にされ得る。しかし、この単一の
実施例は、適用可能性を1つの地下鉄システムにのみ制限するものと考えられる
べきものではない。
【0122】 このモジュール化(modularization)技術は、多くの他の利点
を有する。これは、地下鉄トンネルの工学を考慮に入れて明白に設計された構造
をうまく利用することにより、構築およびメンテナンスを容易にする可能性を有
する。このI字型梁構造は、頑丈であり、そして軌道空間に侵入しないことが保
証されている。このI字型梁の一定のサイズは、Dbsを一貫して制御し、設計の
考慮を容易にする。加えて、この装置が、既存の構造への穴あけまたは破壊を起
こし得る改変をすることなく、支持体の外部に容易に取り付けられ得る限り、コ
ストおよび技術の困難性が低減される。
【0123】 図16は、図10および図11の2側面装置についての可能なモジュール化の
例を概略的に例示する。示されるように、2つのスリット板の全長(長さが2分
の1マイルまたはそれ以上であり得る)の構造は低減されて、多くの同一のスリ
ット板160(それぞれ、隣接するI字型梁柱161の間の距離とほぼ同じであ
る(例えば、約5フィート))を構成する。次いで、各スリット板は、上記した
装置の他の部分と共に、1対の既存の支持I字型梁に取り付けられる。
【0124】 従って、空間的に制限された環境において用いるための表示デバイスであって
、移動している観察者に対してなおアニメーション化されているように見える像
を結ぶ、デバイスが提供される。当業者は、本発明が、記載された実施態様以外
の他の実施態様により実施され得、記載された実施態様は、例示のために提供さ
れるものであり限定的なものではなく、そして、本発明は、上記の特許請求の範
囲によってのみ限定されることを理解する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う装置の好ましい実施態様の斜視図である。
【図2】 図1の装置の分解斜視図である。
【図2A】 図1および2の装置の代替の好ましい実施態様の斜視図である。
【図3】 図1および2の装置の幾何学および光学の概略図である。
【図3A】 本発明の湾曲した実施態様の幾何学の概略図である。
【図4】 図4A、4Bおよび4Cは、3つの異なる瞬間にて3つの異なる位置に観察者
を有する単一画像およびスリットの概略図である。
【図5】 図5A、5Bおよび5Cは、3つの異なる瞬間にて3つの異なる位置に観察者
を有する一組の画像およびスリットの概略図である。
【図6】 長い間観察者によって観察される単一画像の概略図であり、伸ばす効果を例示
する。
【図6A】 背面板が移動の方向に対して平行でない伸ばす効果を例示する概略図である。
【図7】 画像が湾曲される、本発明の第2の好ましい実施態様の概略平面図である。
【図8】 画像が背面図に対して傾斜される、本発明の第3の好ましい実施態様の概略平
面図である。
【図9】 図8の実施態様に類似するがスリット板は画像に対して平行でかつ背面板に対
して傾いた一連の部分を含む、本発明の第4の好ましい実施態様の概略平面図で
ある。
【図10】 2つの面をもつ本発明の第5の好ましい実施態様からのスリット板/背面板の
一対の組み合わせの概略斜視図である。
【図11】 図10の実施態様の概略平面図である。
【図12】 図7の実施態様にあるような湾曲した画像を有し、図10および11の実施態
様にあるような2つの面をもつ第6実施態様概略平面図である。
【図13】 本発明の第7の好ましい実施態様における使用のためのローラー型画像ホルダ
の斜視図である。
【図14】 本発明の第8の好ましい実施態様の斜視図である。
【図15】 本発明の第8の好ましい実施態様の図14の線15−15から得られる、垂直
断面図である。
【図16】 地下鉄トンネルにおける本発明に従う複数のモジュールユニットの載備を示す
単純化した斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/134,747 (32)優先日 平成11年5月18日(1999.5.18) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 スポデック, ジョシュア ディー. アメリカ合衆国 ニューヨーク 10025, ニューヨーク, ウエスト 100ティー エイチ ストリート 317, アパートメ ント 1アール (72)発明者 グロス, マシュー エイチ. アメリカ合衆国 ニューヨーク 10012, ニューヨーク, エリザベス ストリー ト 202, アパートメント 25

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の静止画像を表示して、該静止画像に対して所定の速度
    で、該静止画像に実質的に平行な所定の軌道に実質的に沿って移動する観察者の
    ために、動く表示を形成するための装置であって、該装置は、以下: 該軌道に沿った背面板長を有する背面板であって、該静止画像が該背面板の表
    面上に搭載され、該静止画像の各々が実際の画像幅および画像中心を有し、隣接
    する画像の画像中心がフレーム間距離だけ離れている、背面板;ならびに 該背面板に実質的に平行に配置されたスリット板であって、該背面板の表面に
    面しており、そこから板間距離だけ離れており、該スリット板は該軌道から観察
    距離の位置に設置されており、該板間距離および該観察距離の合計が背面板距離
    であり、該スリット板が該軌道に沿ったスリット板長を有し、そして該スリット
    板長に実質的に垂直な複数のスリットを有し、該スリットの各々が該画像の1つ
    に対応しており、該スリット板長に沿って測定されるスリット幅、およびスリッ
    ト中心を有し、該スリットの隣接するものの各々のスリット中心が、該フレーム
    間距離だけ離れている、スリット板; を有し、ここで: 該画像の各々を見える画像の幅で表示する目的で、該板間距離、該観察距離、
    および該実際の画像幅が、(a)該実際の画像幅と、(b)((i)該観察距離
    と(ii)該板間距離との)商との積が、該見える画像の幅と実質的に等しくな
    るように選択され;および 該画像の各々を実質的にぼやけることなく投影する目的で、該スリット幅が該
    実際の画像幅のせいぜい約10分の1であるように選択される、装置。
  2. 【請求項2】 前記画像が画像輝度に照射され;および 前記観察者が周囲の輝度に照射された環境にいる場合は、前記スリット幅が少
    なくとも、(a)前記実際の画像幅、(b)(前記背面板距離と前記観察距離の
    商)の二乗、および(c)(該周囲の輝度と該画像輝度)の商の積の10分の1
    におおよそ等しい、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記スリット幅が少なくとも、(a)前記実際の画像幅、(
    b)(前記背面板距離と前記観察距離の商)の二乗、および(c)(該周囲の輝
    度と該画像輝度)の商の積におおよそ等しい、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記画像を前記画像輝度に照射するための光源をさらに有す
    る、請求項2に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記光源が前記スリット板と前記背面板との間にある、請求
    項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記背面板が光透過性であり;および 該背面板が前記光源と前記スリット板との間にある、請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 実質的に円柱形のレンズを前記スリットの各々の内部にさら
    に有する、請求項1に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記軌道、前記背面板、および前記スリット板がカーブして
    いる、請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記画像の1つのみが、前記スリット板を通じて一度に見え
    る、請求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 複数のバッフルをさらに有し、該バッフルの各々が、前記
    スリット板から前記背面板まで、前記画像の隣接したものそれぞれの間で伸長し
    ている、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 異物が前記スリット板と前記背面板との間に入ることを防
    ぐための囲いをさらに有する、請求項1に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記スリット板および前記背面板が、前記囲いの一部を形
    成する、請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記スリットの各々について、それぞれの透明なカバリン
    グをさらに有する、請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記スリット板および前記背面板が前記囲いの内部にあり
    ;および 該囲いがメンテナンスドアを有し、これを通じて該背面板が交換される、請求
    項11に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記画像が、前記背面板および前記スリット板に対してカ
    ーブしている、請求項1に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記画像が、前記背面板および前記スリット板に対して傾
    いている、請求項1に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記フレーム間距離が前記所定の速度に関して選択されて
    おり、前記観察者によって見られる所望のフレーム速度を作り出し、該フレーム
    速度が1秒当たり少なくとも約15フレームである、請求項1に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記所定の軌道が地下鉄の軌道であり、前記観察者が、該
    地下鉄の軌道上を移動する地下鉄の乗客である、請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記所定の軌道が歩道であり、前記観察者が該歩道上の歩
    行者である、請求項17に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記スリット中心の各々が前記画像中心の対応する一つに
    直接対向している、請求項1に記載の装置。
  21. 【請求項21】 2つのそれぞれの複数の静止画像を表示するための装置で
    あって、該装置は、該それぞれの複数の静止画像に対して実質的にそれぞれの所
    定の速度で、該静止画像に実質的に平行な所定の軌道に実質的に沿って移動する
    、2人のそれぞれの観察者のために、2つのそれぞれの動く表示を形成し、該装
    置は: 第一のスリット板であって、該軌道に沿って第一のスリット板長を有し、そし
    て一連のスリットが該第一のスリット板長に垂直であり、かつそれに沿って間隔
    を空けられており、該第一のスリット板は、第一のスリット板観察者側および第
    一のスリット板対向側を有し、第一のスリット板は、該複数の静止画像のうちの
    第一のものを該第一のスリット板対向側上に、該第一のスリット板長に沿って有
    する、第一のスリット板;および 第二のスリット板であって、該軌道に沿って第二のスリット板長を有し、そし
    て一連のスリットが該第二のスリット板長に垂直であり、かつそれに沿って間隔
    を空けられており、該第二のスリット板は、第二のスリット板観察者側および第
    二のスリット板対向側を有し、該第二のスリット板は、該複数の静止画像のうち
    の第二のものを該第二のスリット板対向側上に、該第二のスリット板長に沿って
    有する、第二のスリット板 を備え、ここで: 該第一および第二のスリット板が実質的に互いに平行であって、かつ第一の距
    離だけ離れており; 該第一のスリット板の該対向側が該第二のスリット板の該対向側に面しており
    ; 該第一のスリット板の該静止画像が該第二のスリット板の該スリットに対応し
    ており; 該第二のスリット板の該静止画像が該第一のスリット板の該スリットに対応し
    ており;および 該第二のスリット板の該画像が、該表示装置に概して平行に、該第一のスリッ
    ト板の該観察者側に沿って移動している観察者に、動いて見え、そして 該第一のスリット板の該画像が、該表示装置に概して平行に、該第二のスリッ
    ト板の該観察者側に沿って移動している観察者に対して、動いて見える、装置。
  22. 【請求項22】 複数の静止画像を表示するための装置であって、該装置は
    、該静止画像に対して実質的に所定の速度で、該静止画像に実質的に平行な所定
    の軌道に実質的に沿って移動する、観察者のために、動く表示を形成し、該装置
    は: 該軌道に沿って背面板長を有する背面板であって、該静止画像が該背面板の表
    面上に搭載され、該静止画像の各々が、実際の画像幅を有し、かつ画像中心を有
    しており、隣接する画像の画像中心が、フレーム間距離だけ離れている、背面板
    ;および 光学設備であって、光を該画像から該観察者に伝達するように、該軌道に沿っ
    て配置されており、該光学設備は、該軌道から観察距離にいる該観察者によって
    見られる光学要素を有し、該光学要素のそれぞれの1つの各々が、該画像のそれ
    ぞれの1つから光学的距離にあり、該軌道に平行に測定される要素幅および該幅
    に沿った要素中心を有し、該要素の隣接したもののそれぞれの要素中心が、該フ
    レーム間距離だけ離れている、光学設備 を備え、ここで: 該映像の各々を、見える画像の幅で表示する目的で、該光学距離、該観察距離
    、および該実際の画像幅が、(a)該実際の画像幅と、(b)((i)該観察距
    離と(ii)該光学距離)の商との積が、該見える画像の幅と実質的に等しくな
    るように選択され;そして 該画像の各々をぼやけることなく投影する目的で、該要素幅が該実際の画像幅
    のせいぜい約10分の1となるように選択される、装置。
  23. 【請求項23】 前記画像が画像輝度で照射され;そして 前記観察者が周囲の輝度に照射された環境にいる場合に、前記要素幅が少なく
    とも、(a)前記実際の画像幅、(b)((i)前記観察距離と前記光学距離と
    の合計と、(ii)該観察距離との商)の二乗、および(c)(該周囲の輝度と
    該画像輝度)の商の積の10分の1におおよそ等しい、請求項22に記載の装置
  24. 【請求項24】 前記画像が画像輝度で照射され;そして 前記観察者が周囲の輝度に照射された環境にいる場合に、前記要素幅が少なく
    とも、(a)前記実際の画像幅、(b)((i)前記観察距離と前記光学距離と
    の合計と、(ii)該観察距離との商)の二乗、および(c)(該周囲の輝度と
    該画像輝度)の商の積におおよそ等しい、請求項23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記光学設備が、前記背面板に実質的に平行に配置された
    スリット板であって、その表面に面し、そこから板間距離だけ離れており、該ス
    リット板は前記軌道から前記観察距離の位置に搭載されており、該スリット板は
    該軌道に沿ってスリット板長を有し、前記光学要素が、該スリット板長に実質的
    に垂直なスリットである、請求項22に記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記背面板の表面が前記軌道から離れて面しており;そし
    て 前記光学要素の各々が鏡である、請求項22に記載の装置。
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