JP2002322663A - 油圧駆動式建設機械 - Google Patents
油圧駆動式建設機械Info
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- JP2002322663A JP2002322663A JP2001125355A JP2001125355A JP2002322663A JP 2002322663 A JP2002322663 A JP 2002322663A JP 2001125355 A JP2001125355 A JP 2001125355A JP 2001125355 A JP2001125355 A JP 2001125355A JP 2002322663 A JP2002322663 A JP 2002322663A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧駆動式作業機の油圧シリンダが損傷を受
けず、耐久性を向上し、さらには油圧シリンダ配管が外
部に露出することなく配管可能にした油圧駆動式建設機
械の提供をすること。 【解決手段】 基端側が機体で支持される上下揺動支点
や先端側に関節連結支点を有するブームと、該ブームの
関節連結支点に基端側が連結されるアームと、アーム先
端側に取付られた作業具と、機体に備えた起伏支点を中
心に起伏してブームを駆動するブームシリンダと、アー
ムを駆動するアームシリンダと、アーム先端側に取付ら
れる作業具を駆動する作業具駆動油圧シリンダとを含む
油圧駆動式建設機械において、前記ブームシリンダのロ
ッドヘッド側を機体に配設し、前記アームシリンダのロ
ッドヘッド側をブームの基端部に近い位置に配設し、前
記作業具駆動油圧シリンダのロッドヘッド側をアームの
基端部に近い位置に配設した構成としている。
けず、耐久性を向上し、さらには油圧シリンダ配管が外
部に露出することなく配管可能にした油圧駆動式建設機
械の提供をすること。 【解決手段】 基端側が機体で支持される上下揺動支点
や先端側に関節連結支点を有するブームと、該ブームの
関節連結支点に基端側が連結されるアームと、アーム先
端側に取付られた作業具と、機体に備えた起伏支点を中
心に起伏してブームを駆動するブームシリンダと、アー
ムを駆動するアームシリンダと、アーム先端側に取付ら
れる作業具を駆動する作業具駆動油圧シリンダとを含む
油圧駆動式建設機械において、前記ブームシリンダのロ
ッドヘッド側を機体に配設し、前記アームシリンダのロ
ッドヘッド側をブームの基端部に近い位置に配設し、前
記作業具駆動油圧シリンダのロッドヘッド側をアームの
基端部に近い位置に配設した構成としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧駆動式建設機
械に関する。
械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来図13に示すようなエキスカベータ
500等の油圧駆動式建設機械がある。エキスカベータ
500はクローラ式の下部走行体510に上部旋回体で
ある機械本体520を有し、掘削作業機504を有して
いる。機械本体520に装備された油圧駆動の掘削作業
機504は、機械本体520からブーム501、アーム
502、バケット503等の部材が上記の順で互いに屈
曲自在に直列に連結されており、これらの部材を作動さ
せるための油圧アクチュエータに油圧を供給するため、
油圧ホースを機体側からブーム、アームに沿って配設す
るようにした油圧配管装置が使用されている。ブーム5
01は基端側が機体本体520に上下揺動可能に支持さ
れ、先端側に関節連結支点を有する。該ブーム501の
関節連結支点にはアーム502の基端側が連結され、ア
ーム先端側にはバケット503が取付られている。そし
て、掘削作業機504は、機体本体520に備えた起伏
支点を中心に起伏してブーム501を駆動するブーム駆
動油圧シリンダ506と、アーム502を駆動するアー
ム駆動油圧シリンダ507と、アーム先端側に取付られ
るバケット503を駆動する作業具駆動油圧シリンダ5
08とを有している。前記ブーム駆動油圧シリンダ50
6はロッドヘッド側506Rをブーム501に配設し、
前記アーム駆動油圧シリンダ507のロッドヘッド側5
07Rをアーム502に配設し、前記作業具駆動油圧シ
リンダ508のロッドヘッド側508Rをバケット50
3に近い位置に配設している。
500等の油圧駆動式建設機械がある。エキスカベータ
500はクローラ式の下部走行体510に上部旋回体で
ある機械本体520を有し、掘削作業機504を有して
いる。機械本体520に装備された油圧駆動の掘削作業
機504は、機械本体520からブーム501、アーム
502、バケット503等の部材が上記の順で互いに屈
曲自在に直列に連結されており、これらの部材を作動さ
せるための油圧アクチュエータに油圧を供給するため、
油圧ホースを機体側からブーム、アームに沿って配設す
るようにした油圧配管装置が使用されている。ブーム5
01は基端側が機体本体520に上下揺動可能に支持さ
れ、先端側に関節連結支点を有する。該ブーム501の
関節連結支点にはアーム502の基端側が連結され、ア
ーム先端側にはバケット503が取付られている。そし
て、掘削作業機504は、機体本体520に備えた起伏
支点を中心に起伏してブーム501を駆動するブーム駆
動油圧シリンダ506と、アーム502を駆動するアー
ム駆動油圧シリンダ507と、アーム先端側に取付られ
るバケット503を駆動する作業具駆動油圧シリンダ5
08とを有している。前記ブーム駆動油圧シリンダ50
6はロッドヘッド側506Rをブーム501に配設し、
前記アーム駆動油圧シリンダ507のロッドヘッド側5
07Rをアーム502に配設し、前記作業具駆動油圧シ
リンダ508のロッドヘッド側508Rをバケット50
3に近い位置に配設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような建設機械であるエキスカベータ500には下記の
ような問題がある。図13に示すような掘削作業を行う
場合に、掘削作業機504のアーム駆動油圧シリンダ5
07のロッドヘッド側507Rをアーム502に配設
し、また作業具駆動油圧シリンダ508のロッドヘッド
側508Rをアーム502の先端部に近い位置に配設し
ているため、アーム駆動油圧シリンダ507のロッドが
掘削穴の上部A付近から落下する岩石等に接触し、ロッ
ド表面が損傷して荒れることにより、アーム駆動油圧シ
リンダ507の図示しないシール、例えばヘッドパッキ
ンを傷つけ油漏れを生じ、また、作業具駆動油圧シリン
ダ508のロッドが掘削穴の下部B付近の岩石等に接触
し、ロッド表面が損傷して荒れることにより、作業具駆
動油圧シリンダ508の図示しないシール、例えばヘッ
ドパッキンを傷つけ油漏れを生じる。図14に示すよう
な、深堀の掘削作業を行う場合には、ブーム501を下
方に伏せて作業を行う。その場合、ブーム駆動油圧シリ
ンダ506はロッドヘッド側506Rをブーム501に
配設しているので、ブーム駆動油圧シリンダ506のロ
ッドは、上部旋回体である機体本体520を旋回する
と、クローラ式の下部走行体510に近づき、下部走行
体510のクローラ511上の岩石Cに接触し、ロッド
表面が損傷して荒れることにより、ブーム駆動油圧シリ
ンダ506の図示しないシール、例えばヘッドパッキン
を傷つけ油漏れを生じる。また、従来のブーム、アー
ム、作業具の駆動油圧シリンダ配管は、ブーム、アーム
の外部をつたわつてシリンダ体の外側に配管が露出して
這わされるという配管構成にしてあり、配管損傷防止を
するために、配管カバーを備えているのが通常となつて
いて、配管構成を複雑にしているとともに、外観の美観
性を阻害している。
ような建設機械であるエキスカベータ500には下記の
ような問題がある。図13に示すような掘削作業を行う
場合に、掘削作業機504のアーム駆動油圧シリンダ5
07のロッドヘッド側507Rをアーム502に配設
し、また作業具駆動油圧シリンダ508のロッドヘッド
側508Rをアーム502の先端部に近い位置に配設し
ているため、アーム駆動油圧シリンダ507のロッドが
掘削穴の上部A付近から落下する岩石等に接触し、ロッ
ド表面が損傷して荒れることにより、アーム駆動油圧シ
リンダ507の図示しないシール、例えばヘッドパッキ
ンを傷つけ油漏れを生じ、また、作業具駆動油圧シリン
ダ508のロッドが掘削穴の下部B付近の岩石等に接触
し、ロッド表面が損傷して荒れることにより、作業具駆
動油圧シリンダ508の図示しないシール、例えばヘッ
ドパッキンを傷つけ油漏れを生じる。図14に示すよう
な、深堀の掘削作業を行う場合には、ブーム501を下
方に伏せて作業を行う。その場合、ブーム駆動油圧シリ
ンダ506はロッドヘッド側506Rをブーム501に
配設しているので、ブーム駆動油圧シリンダ506のロ
ッドは、上部旋回体である機体本体520を旋回する
と、クローラ式の下部走行体510に近づき、下部走行
体510のクローラ511上の岩石Cに接触し、ロッド
表面が損傷して荒れることにより、ブーム駆動油圧シリ
ンダ506の図示しないシール、例えばヘッドパッキン
を傷つけ油漏れを生じる。また、従来のブーム、アー
ム、作業具の駆動油圧シリンダ配管は、ブーム、アーム
の外部をつたわつてシリンダ体の外側に配管が露出して
這わされるという配管構成にしてあり、配管損傷防止を
するために、配管カバーを備えているのが通常となつて
いて、配管構成を複雑にしているとともに、外観の美観
性を阻害している。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に着目
し、油圧駆動式作業機の油圧シリンダが損傷を受けず、
耐久性を向上し、さらには油圧シリンダ配管が外部に露
出することなく配管可能にした油圧駆動式建設機械の提
供を目的とする。
し、油圧駆動式作業機の油圧シリンダが損傷を受けず、
耐久性を向上し、さらには油圧シリンダ配管が外部に露
出することなく配管可能にした油圧駆動式建設機械の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1発明は、基端側が上下揺動支点により機械本
体に支持され、先端側に関節連結支点を有するブーム
と、該ブームの関節連結支点に基端側が連結されるアー
ムと、アーム先端側に取付られた作業具と、ブームを駆
動するブームシリンダと、アームを駆動するアームシリ
ンダと、作業具を駆動する作業具駆動油圧シリンダとを
含む油圧駆動式建設機械において、前記ブームシリンダ
のロッドヘッド側を機械本体に配設し、前記アームシリ
ンダのロッドヘッド側をブームに配設し、前記作業具駆
動油圧シリンダのロッドヘッド側をアームに配設した構
成としている。第1発明によると、ブームシリンダのロ
ッドヘッド側を機械本体に配設し、アームシリンダのロ
ッドヘッド側をブームに配設し、作業具駆動油圧シリン
ダのロッドヘッド側をアームに配設しているので、油圧
駆動式建設機械が掘削する場合に、シリンダのロッド
が、岩石と接触することがなく、シリンダのロッドが損
傷することがないので、油圧駆動式建設機械の耐久性が
向上する。
めに、第1発明は、基端側が上下揺動支点により機械本
体に支持され、先端側に関節連結支点を有するブーム
と、該ブームの関節連結支点に基端側が連結されるアー
ムと、アーム先端側に取付られた作業具と、ブームを駆
動するブームシリンダと、アームを駆動するアームシリ
ンダと、作業具を駆動する作業具駆動油圧シリンダとを
含む油圧駆動式建設機械において、前記ブームシリンダ
のロッドヘッド側を機械本体に配設し、前記アームシリ
ンダのロッドヘッド側をブームに配設し、前記作業具駆
動油圧シリンダのロッドヘッド側をアームに配設した構
成としている。第1発明によると、ブームシリンダのロ
ッドヘッド側を機械本体に配設し、アームシリンダのロ
ッドヘッド側をブームに配設し、作業具駆動油圧シリン
ダのロッドヘッド側をアームに配設しているので、油圧
駆動式建設機械が掘削する場合に、シリンダのロッド
が、岩石と接触することがなく、シリンダのロッドが損
傷することがないので、油圧駆動式建設機械の耐久性が
向上する。
【0006】第2発明は、第1発明に基づき、前記ブー
ムシリンダ、前記アームシリンダ、および前記作業具駆
動油圧シリンダを、ピストンロッド内部からシリンダ内
ピストン室のヘッド側油室及びボトム側油室のそれぞれ
に作動油流体供給と排出をする流通路を有する油圧シリ
ンダとした構成としている。第2発明によると、シリン
ダのロッド内部に配管が内蔵されるので、配管がシリン
ダの外に露出せず、配管の損傷がない。
ムシリンダ、前記アームシリンダ、および前記作業具駆
動油圧シリンダを、ピストンロッド内部からシリンダ内
ピストン室のヘッド側油室及びボトム側油室のそれぞれ
に作動油流体供給と排出をする流通路を有する油圧シリ
ンダとした構成としている。第2発明によると、シリン
ダのロッド内部に配管が内蔵されるので、配管がシリン
ダの外に露出せず、配管の損傷がない。
【0007】第3発明は、前記アームシリンダ、作業具
駆動油圧シリンダへの油圧配管を、ブーム起伏支点に起
伏ピン中心と同心に設置したアーム及び作業具油圧配管
スイベルジョイント機構を経由して、ブーム内部に通す
油圧配管と、ブーム内部に通した油圧配管を、ブームと
アームの連結支点に連結ピン中心と同心に設置した作業
具中継油圧配管スイベルジョイント機構を経由してアー
ム内部に通す油圧配管とし、該ブーム、アーム内部に通
した油圧配管をブーム、アーム外部に取出して、第1発
明の取付配置で、かつ、第2発明の油圧シリンダとした
アームシリンダ、及び作業具駆動油圧シリンダのピスト
ンロツド側に接続し、第1発明の取付配置で、かつ、第
2発明の油圧シリンダとしたブームシリンダへの油圧配
管を、ピストンロツド側起伏支点に起伏支点ピン中心と
同心に設置したシリンダ油圧配管スイベルジョイント機
構を経由して、ピストンロツド側に接続させた油圧配管
とした構成としている。
駆動油圧シリンダへの油圧配管を、ブーム起伏支点に起
伏ピン中心と同心に設置したアーム及び作業具油圧配管
スイベルジョイント機構を経由して、ブーム内部に通す
油圧配管と、ブーム内部に通した油圧配管を、ブームと
アームの連結支点に連結ピン中心と同心に設置した作業
具中継油圧配管スイベルジョイント機構を経由してアー
ム内部に通す油圧配管とし、該ブーム、アーム内部に通
した油圧配管をブーム、アーム外部に取出して、第1発
明の取付配置で、かつ、第2発明の油圧シリンダとした
アームシリンダ、及び作業具駆動油圧シリンダのピスト
ンロツド側に接続し、第1発明の取付配置で、かつ、第
2発明の油圧シリンダとしたブームシリンダへの油圧配
管を、ピストンロツド側起伏支点に起伏支点ピン中心と
同心に設置したシリンダ油圧配管スイベルジョイント機
構を経由して、ピストンロツド側に接続させた油圧配管
とした構成としている。
【0008】第3発明によると、ブーム、アームの起伏
支点、連結支点、ブームシリンダの起伏支点に油圧配管
スイベルジョイント機構を設置して配管するようにした
から、ブーム、アームの動きに沿う配管の弛みの必要性
がなくブーム、アーム内部の配管内蔵が容易となり、ブ
ーム起伏シリンダ配管もシリンダの動きに沿う配管弛み
を付与する必要がなく、配管が短くなる。
支点、連結支点、ブームシリンダの起伏支点に油圧配管
スイベルジョイント機構を設置して配管するようにした
から、ブーム、アームの動きに沿う配管の弛みの必要性
がなくブーム、アーム内部の配管内蔵が容易となり、ブ
ーム起伏シリンダ配管もシリンダの動きに沿う配管弛み
を付与する必要がなく、配管が短くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面を参照して説明する。図1に、本実施形態の建設機械
の全体図を示す。図2に、本実施形態の作業機の全体構
成図を示す。図1に示すように建設機械であるエキスカ
ベータはクローラ式の下部走行体610に上部旋回体で
ある機械本体620を有し、掘削作業機4を有してい
る。図2に示すように、直列に配列されたブーム1、ア
ーム2及びバケット3で構成される作業機4は、機械本
体620に設けられた基台5で支持されている。基台5
の上端部にブーム1の基端を上下回動自在に枢着し、基
台5の先端部M1とブーム1の中途部側面M2との間に
2本のブームシリンダ6(6a,6b)を配設する。ま
た、ブーム1の先端にアーム2の基端を上下回動自在に
枢着し、ブーム1の中途部上面M3とアーム2の後方延
出部M4との間にアームシリンダ7を設ける。また、ア
ーム2の先端にバケット3の後端下部を枢着し、アーム
2の中途部上面M5とバケット3の後端上部M6との間
にバケットシリンダ8を配設する。
面を参照して説明する。図1に、本実施形態の建設機械
の全体図を示す。図2に、本実施形態の作業機の全体構
成図を示す。図1に示すように建設機械であるエキスカ
ベータはクローラ式の下部走行体610に上部旋回体で
ある機械本体620を有し、掘削作業機4を有してい
る。図2に示すように、直列に配列されたブーム1、ア
ーム2及びバケット3で構成される作業機4は、機械本
体620に設けられた基台5で支持されている。基台5
の上端部にブーム1の基端を上下回動自在に枢着し、基
台5の先端部M1とブーム1の中途部側面M2との間に
2本のブームシリンダ6(6a,6b)を配設する。ま
た、ブーム1の先端にアーム2の基端を上下回動自在に
枢着し、ブーム1の中途部上面M3とアーム2の後方延
出部M4との間にアームシリンダ7を設ける。また、ア
ーム2の先端にバケット3の後端下部を枢着し、アーム
2の中途部上面M5とバケット3の後端上部M6との間
にバケットシリンダ8を配設する。
【0010】前記ブームシリンダ6はロッドヘッド側6
R,6Rを機械本体620に設けられた基台5に配設
し、前記アームシリンダ7のロッドヘッド側7Rをブー
ム1に配設し、作業具駆動油圧シリンダである前記バケ
ットシリンダ8のロッドヘッド側8Rをアーム2の後部
に近い位置に配設している。ブームシリンダ6はブーム
1を基台5に対して、アームシリンダ7はアーム2をブ
ーム1に対して、バケットシリンダ8はバケット3をア
ーム2に対してそれぞれ回動させる。
R,6Rを機械本体620に設けられた基台5に配設
し、前記アームシリンダ7のロッドヘッド側7Rをブー
ム1に配設し、作業具駆動油圧シリンダである前記バケ
ットシリンダ8のロッドヘッド側8Rをアーム2の後部
に近い位置に配設している。ブームシリンダ6はブーム
1を基台5に対して、アームシリンダ7はアーム2をブ
ーム1に対して、バケットシリンダ8はバケット3をア
ーム2に対してそれぞれ回動させる。
【0011】図3に図2のA視図を示す。ブーム1の基
端部及び基台5はそれぞれ左右に分岐されており、ブー
ム基端左右部9,10は左右の分割支軸ピンとしてのブ
ーム基端左右軸11,12を介して、基台左右部13,
14に支持されている。なお、基台左右部13,14
は、それぞれ互いに対向して配設された一組の板で構成
されている。ブーム基端右軸11は、基台右部13を挿
通し、また基台右部13にボルト17で固定されてい
る。また、ブーム基端右部9にはブッシュ18が圧入さ
れ、ブッシュ18の内面にはブーム基端右軸11が嵌挿
している。ブーム基端右軸11の略中心部の長手方向
に、オイル封入穴19が穿設されており、ブーム基端右
部9の両端面の近傍に前記オイル封入穴19からオイル
路20が放射状に設けられている。さらに、ブーム基端
右部9の両端面の近傍にはオイル洩れを防止するオイル
シール21が設けられている。
端部及び基台5はそれぞれ左右に分岐されており、ブー
ム基端左右部9,10は左右の分割支軸ピンとしてのブ
ーム基端左右軸11,12を介して、基台左右部13,
14に支持されている。なお、基台左右部13,14
は、それぞれ互いに対向して配設された一組の板で構成
されている。ブーム基端右軸11は、基台右部13を挿
通し、また基台右部13にボルト17で固定されてい
る。また、ブーム基端右部9にはブッシュ18が圧入さ
れ、ブッシュ18の内面にはブーム基端右軸11が嵌挿
している。ブーム基端右軸11の略中心部の長手方向
に、オイル封入穴19が穿設されており、ブーム基端右
部9の両端面の近傍に前記オイル封入穴19からオイル
路20が放射状に設けられている。さらに、ブーム基端
右部9の両端面の近傍にはオイル洩れを防止するオイル
シール21が設けられている。
【0012】ブーム基端右軸11の内部の長手方向に5
本の油路22が穿設されていて、これらの油路はオイル
封入穴19の周囲に配列されている。ブーム基端右軸1
1の右端部には、図3のH視図の図4に示すように、前
記5本の油路22に連通する、バケットボトムホース2
3、バケットヘッドホース24、アームボトムホース2
5、アームヘッドホース26及びドレンホース27のホ
ースの一端がそれぞれ連結されている。前記各ホースの
他端は基台5側の油圧源(図示せず)にそれぞれ連結さ
れている。アームボトムホース25及びアームヘッドホ
ース26は、アームシリンダ7のボトム及びヘッド室に
送油するホースであり、バケットボトムホース23及び
バケットヘッドホース24は、バケットシリンダ8のボ
トム及びヘッド室に送油するホースである。なお、ドレ
ンホース27は、後述する油圧スイベルジョイント内で
洩れる油をタンクにドレンさせるホースである。
本の油路22が穿設されていて、これらの油路はオイル
封入穴19の周囲に配列されている。ブーム基端右軸1
1の右端部には、図3のH視図の図4に示すように、前
記5本の油路22に連通する、バケットボトムホース2
3、バケットヘッドホース24、アームボトムホース2
5、アームヘッドホース26及びドレンホース27のホ
ースの一端がそれぞれ連結されている。前記各ホースの
他端は基台5側の油圧源(図示せず)にそれぞれ連結さ
れている。アームボトムホース25及びアームヘッドホ
ース26は、アームシリンダ7のボトム及びヘッド室に
送油するホースであり、バケットボトムホース23及び
バケットヘッドホース24は、バケットシリンダ8のボ
トム及びヘッド室に送油するホースである。なお、ドレ
ンホース27は、後述する油圧スイベルジョイント内で
洩れる油をタンクにドレンさせるホースである。
【0013】ブーム基端右軸11の左端面には、静止部
と回転部との間の送油を可能とするスイベルジョイント
機構(以降、スイベルと呼ぶ)としての第1スイベル2
8が設けられている。第1スイベル28は、一方側ホー
スジョイントとしての第1円柱ジョイント28a及び他
方側ホースジョイントとしての第1円筒ジョイント28
bを有していて、配管回転継手を構成している。第1円
筒ジョイント28bに嵌挿された第1円柱ジョイント2
8aは、ブーム基端右軸11の左端面にボルト29で固
着されている。一方、第1円筒ジョイント28bは、リ
ンク を介してブーム1に固定されている。なお、リン
ク150の両端部はピン151,152で第1円筒ジョ
イント28b及びブーム1に回動自在に取り付けられて
いて、第1円筒ジョイント28bは、ブーム基端右軸1
1を中心にしてブーム1が回動すると共に回動する。
と回転部との間の送油を可能とするスイベルジョイント
機構(以降、スイベルと呼ぶ)としての第1スイベル2
8が設けられている。第1スイベル28は、一方側ホー
スジョイントとしての第1円柱ジョイント28a及び他
方側ホースジョイントとしての第1円筒ジョイント28
bを有していて、配管回転継手を構成している。第1円
筒ジョイント28bに嵌挿された第1円柱ジョイント2
8aは、ブーム基端右軸11の左端面にボルト29で固
着されている。一方、第1円筒ジョイント28bは、リ
ンク を介してブーム1に固定されている。なお、リン
ク150の両端部はピン151,152で第1円筒ジョ
イント28b及びブーム1に回動自在に取り付けられて
いて、第1円筒ジョイント28bは、ブーム基端右軸1
1を中心にしてブーム1が回動すると共に回動する。
【0014】第1円柱ジョイント28aの内部の長手方
向に配管継続流路としての5本の油路31が穿設されて
おり、この5本の油路31は、ブーム基端右軸11の内
部の長手方向に穿設されている接続流路としての5本の
油路22と整合した位置に設けてある。第1円筒ジョイ
ント28bの第1円柱ジョイント28aとの嵌合面に
は、5個の円環状の油溝32が設けられ、5個の油溝3
2は、5本の油路31のうち対応する油路とそれぞれ連
通している。なお、各油溝32は、互いの溝間の油洩れ
を防止するためにスイベルオイルシール33で隔離され
ている。各油溝32から第1円筒ジョイント28bの外
周面に向けて油路46が穿設され、第1円筒ジョイント
28bの外周面には、各油路に対応したバケットボトム
ホース34,バケットヘッドホース35,アームボトム
ホース36,アームヘッドホース37,ドレンホース3
8の一端がそれぞれ連結されている。前記各ホース3
4,35,36,37,38は、ブーム基端右軸の右端
部に取着された5本のホース23,24,25,26,
27から供給された油をブーム1の開口部47を介して
ブーム内部を通ってアームシリンダ7及びブーム先端部
に送油する。図3では、ブーム基端右軸11の右端部に
連結されたバケットボトムホース23と、第1円筒ジョ
イント部28bに連結されたバケットボトムホース34
とを連通する油路及び油溝のみを示している。
向に配管継続流路としての5本の油路31が穿設されて
おり、この5本の油路31は、ブーム基端右軸11の内
部の長手方向に穿設されている接続流路としての5本の
油路22と整合した位置に設けてある。第1円筒ジョイ
ント28bの第1円柱ジョイント28aとの嵌合面に
は、5個の円環状の油溝32が設けられ、5個の油溝3
2は、5本の油路31のうち対応する油路とそれぞれ連
通している。なお、各油溝32は、互いの溝間の油洩れ
を防止するためにスイベルオイルシール33で隔離され
ている。各油溝32から第1円筒ジョイント28bの外
周面に向けて油路46が穿設され、第1円筒ジョイント
28bの外周面には、各油路に対応したバケットボトム
ホース34,バケットヘッドホース35,アームボトム
ホース36,アームヘッドホース37,ドレンホース3
8の一端がそれぞれ連結されている。前記各ホース3
4,35,36,37,38は、ブーム基端右軸の右端
部に取着された5本のホース23,24,25,26,
27から供給された油をブーム1の開口部47を介して
ブーム内部を通ってアームシリンダ7及びブーム先端部
に送油する。図3では、ブーム基端右軸11の右端部に
連結されたバケットボトムホース23と、第1円筒ジョ
イント部28bに連結されたバケットボトムホース34
とを連通する油路及び油溝のみを示している。
【0015】以上が基台右部9近傍の構成であるが、基
台左部14には、ブーム基端左部10がブッシュ44及
びブーム基端左軸12を介して回動自在に支持されてい
る。ブーム基端左軸12は、ブーム基端右軸11のよう
にスイベルを有していないだけで、ブッシュ44、オイ
ル封入穴45等の構成はブーム基端右軸11と同一であ
るので、ここでは説明を省略する。
台左部14には、ブーム基端左部10がブッシュ44及
びブーム基端左軸12を介して回動自在に支持されてい
る。ブーム基端左軸12は、ブーム基端右軸11のよう
にスイベルを有していないだけで、ブッシュ44、オイ
ル封入穴45等の構成はブーム基端右軸11と同一であ
るので、ここでは説明を省略する。
【0016】図5に図2のB視図を示す。右ブームシリ
ンダ基端軸50は、基台右部13を挿通し、基台右部1
3にボルト51で固定されている。また、右ブームシリ
ンダ6aのロッド52の端部にはブッシュ53が圧入さ
れている。ブッシュ53の内面には右ブームシリンダ基
端軸50が回動自在に嵌挿し、ブッシュ53は、基台右
部13に取着された左右振れ止54,55の間に配設さ
れている。さらに、ブッシュ53の両端面の近傍には粉
塵の侵入を防止するダストシール56が設けられてい
る。
ンダ基端軸50は、基台右部13を挿通し、基台右部1
3にボルト51で固定されている。また、右ブームシリ
ンダ6aのロッド52の端部にはブッシュ53が圧入さ
れている。ブッシュ53の内面には右ブームシリンダ基
端軸50が回動自在に嵌挿し、ブッシュ53は、基台右
部13に取着された左右振れ止54,55の間に配設さ
れている。さらに、ブッシュ53の両端面の近傍には粉
塵の侵入を防止するダストシール56が設けられてい
る。
【0017】ここで、図6により右ブームシリンダ6a
の構成を説明する。右ブームシリンダ6aとして例えば
特開平8−4711号公報に開示されているような油圧
シリンダを使用する。右ブームシリンダ6aは、シリン
ダチューブ60、ピストン61、中空ロッド62、パイ
プ部材63及びロッドヘッド64を有している。中空ロ
ッド62の内部に、外径が中空ロッド62の内径よりも
小さいパイプ部材63が挿入されていて、中空ロッド6
2及びパイプ部材63の両端面はピストン61及びロッ
ドヘッド64により密封されている。パイプ部材63の
内部はボトム室120の油が行き来するボトム油路65
を、中空ロッド62の内面とパイプ部材63の外面との
間の空間はヘッド室121の油が行き来するヘッド油路
66をそれぞれ形成している。また、中空ロッド62の
ピストン61に近い端部にはヘッド室121の油が行き
来するヘッド孔67が、ピストンにはボトム室120の
油が行き来するボトム孔68がそれぞれ設けてある。さ
らに、ロッドヘッド64にはヘッド室121の油が行き
来するヘッド流路69及びボトム室120の油が行き来
するボトム流路70が、それぞれ設けてある。
の構成を説明する。右ブームシリンダ6aとして例えば
特開平8−4711号公報に開示されているような油圧
シリンダを使用する。右ブームシリンダ6aは、シリン
ダチューブ60、ピストン61、中空ロッド62、パイ
プ部材63及びロッドヘッド64を有している。中空ロ
ッド62の内部に、外径が中空ロッド62の内径よりも
小さいパイプ部材63が挿入されていて、中空ロッド6
2及びパイプ部材63の両端面はピストン61及びロッ
ドヘッド64により密封されている。パイプ部材63の
内部はボトム室120の油が行き来するボトム油路65
を、中空ロッド62の内面とパイプ部材63の外面との
間の空間はヘッド室121の油が行き来するヘッド油路
66をそれぞれ形成している。また、中空ロッド62の
ピストン61に近い端部にはヘッド室121の油が行き
来するヘッド孔67が、ピストンにはボトム室120の
油が行き来するボトム孔68がそれぞれ設けてある。さ
らに、ロッドヘッド64にはヘッド室121の油が行き
来するヘッド流路69及びボトム室120の油が行き来
するボトム流路70が、それぞれ設けてある。
【0018】ヘッド流路69から供給された油は、ヘッ
ド油路66及びヘッド孔67を介してヘッド室121に
流入し、シリンダを縮退させる。このとき、ボトム室1
20の油はボトム孔68及びボトム油路65を介してボ
トム流路70から排出される。ボトム流路70から油が
供給されるときには、シリンダが縮退する方向と反対の
方向に油が流れてシリンダが伸長する。本実施形態に使
用している左ブームシリンダ6b、アームシリンダ7及
びバケットシリンダ8も、右ブームシリンダ6aと同様
な構成を有するシリンダである。
ド油路66及びヘッド孔67を介してヘッド室121に
流入し、シリンダを縮退させる。このとき、ボトム室1
20の油はボトム孔68及びボトム油路65を介してボ
トム流路70から排出される。ボトム流路70から油が
供給されるときには、シリンダが縮退する方向と反対の
方向に油が流れてシリンダが伸長する。本実施形態に使
用している左ブームシリンダ6b、アームシリンダ7及
びバケットシリンダ8も、右ブームシリンダ6aと同様
な構成を有するシリンダである。
【0019】次に、右ブームシリンダ6aに送油する油
路を有する第2右スイベル71の構成を説明する。右ブ
ームシリンダ基端軸50の左方には、他方側ホースジョ
イントとしての第2右円柱ジョイント71a及び一方側
ホースジョイントとしての第2右円筒ジョイント71b
を有する第2右スイベル71が設けてあり、配管回転継
手を構成している。第2右円柱ジョイント71aの中心
軸は、右ブームシリンダ基端軸50の中心軸と同軸に配
設されている。第2右円柱ジョイント71aには配管継
続流路としての3本の油路72が穿設されており、その
うちの2本の油路73をロッド52に連通させる屈曲部
74が延設されている。この2本の油路73は、図5の
J視図の図7に示すようにロッド52の端面に開穿され
ているヘッド流路69及びボトム流路70に連通してい
る。残りの1本の油路は、第2右スイベル71内の洩れ
をタンクにドレンさせる油路である。第2左右円筒ジョ
イント71b,81bは、リンク153を介して機体に
固定されている。なお、リンク153の両端部はピン1
54,155で第2左右円筒ジョイント71b,81b
及び機体に回動自在に取り付けられていて、第2左右円
筒ジョイント71b,81bは、左右ブームシリンダ基
端軸50,50を中心にして左右ブームシリンダ6a,
6bが回動しても常に静止している。第2右円筒ジョイ
ント71bの第2右円柱ジョイント71aとの嵌合面に
は、3個の円環状の油溝75が設けられ、3個の油溝7
5は、前記3本の油路72のうち対応する油路とそれぞ
れ連通している。なお、各油溝75は、互いの溝間の油
洩れを防止するためにスイベルオイルシール76で隔離
されている。各油溝75から第1右円筒ジョイント71
bの外周面に向けて油路77が穿設され、第2右円筒ジ
ョイント71bの外周には、各油路77に対応した右ブ
ームボトムホース78,右ブームヘッドホース79,ド
レンホース80の一端がそれぞれ連結されている。他端
は基台5側の油圧源にそれぞれ連結されている。
路を有する第2右スイベル71の構成を説明する。右ブ
ームシリンダ基端軸50の左方には、他方側ホースジョ
イントとしての第2右円柱ジョイント71a及び一方側
ホースジョイントとしての第2右円筒ジョイント71b
を有する第2右スイベル71が設けてあり、配管回転継
手を構成している。第2右円柱ジョイント71aの中心
軸は、右ブームシリンダ基端軸50の中心軸と同軸に配
設されている。第2右円柱ジョイント71aには配管継
続流路としての3本の油路72が穿設されており、その
うちの2本の油路73をロッド52に連通させる屈曲部
74が延設されている。この2本の油路73は、図5の
J視図の図7に示すようにロッド52の端面に開穿され
ているヘッド流路69及びボトム流路70に連通してい
る。残りの1本の油路は、第2右スイベル71内の洩れ
をタンクにドレンさせる油路である。第2左右円筒ジョ
イント71b,81bは、リンク153を介して機体に
固定されている。なお、リンク153の両端部はピン1
54,155で第2左右円筒ジョイント71b,81b
及び機体に回動自在に取り付けられていて、第2左右円
筒ジョイント71b,81bは、左右ブームシリンダ基
端軸50,50を中心にして左右ブームシリンダ6a,
6bが回動しても常に静止している。第2右円筒ジョイ
ント71bの第2右円柱ジョイント71aとの嵌合面に
は、3個の円環状の油溝75が設けられ、3個の油溝7
5は、前記3本の油路72のうち対応する油路とそれぞ
れ連通している。なお、各油溝75は、互いの溝間の油
洩れを防止するためにスイベルオイルシール76で隔離
されている。各油溝75から第1右円筒ジョイント71
bの外周面に向けて油路77が穿設され、第2右円筒ジ
ョイント71bの外周には、各油路77に対応した右ブ
ームボトムホース78,右ブームヘッドホース79,ド
レンホース80の一端がそれぞれ連結されている。他端
は基台5側の油圧源にそれぞれ連結されている。
【0020】基台左部14が支持している左ブームシリ
ンダ6b部と前述の右ブームシリンダ6a部との差異
は、左ブームシリンダ6b部に右ブームシリンダ6aと
左右の勝手違いの位置に第2左スイベル81が取着され
ていることのみである。第2左円筒ジョイント81bの
外周には、左ブームボトムホース83,左ブームヘッド
ホース84,ドレンホース85の一端がそれぞれ連結さ
れている。他端は基台5側の油圧源にそれぞれ連結され
ている。また、左ブームボトムホース83,左ブームヘ
ッドホース84は、第2左円柱ジョイント81a、第2
左円筒ジョイント81bを介して左ブームシリンダ6b
のヘッド流路及びボトム流路に連通している。
ンダ6b部と前述の右ブームシリンダ6a部との差異
は、左ブームシリンダ6b部に右ブームシリンダ6aと
左右の勝手違いの位置に第2左スイベル81が取着され
ていることのみである。第2左円筒ジョイント81bの
外周には、左ブームボトムホース83,左ブームヘッド
ホース84,ドレンホース85の一端がそれぞれ連結さ
れている。他端は基台5側の油圧源にそれぞれ連結され
ている。また、左ブームボトムホース83,左ブームヘ
ッドホース84は、第2左円柱ジョイント81a、第2
左円筒ジョイント81bを介して左ブームシリンダ6b
のヘッド流路及びボトム流路に連通している。
【0021】図8に図2のC視図を示す。左右分割支軸
ピンとしてのアーム基端左軸90は、ブーム先端左部9
1を挿通し、ブーム先端左部91にボルト92で固定さ
れている。また、アーム基端左部93の端部にはブッシ
ュ94が圧入されている。ブッシュ94の内面はアーム
基端左軸90に回動自在に嵌挿されている。ブーム基端
左軸90の略中心部の長手方向に、オイル封入穴95が
穿設されており、ブッシュ94の一端の近傍に前記オイ
ル封入穴90からオイル路96が放射状に設けられてい
る。さらに、ブッシュ94の一端の近傍にはオイル洩れ
を防止するオイルシール97が設けられている。
ピンとしてのアーム基端左軸90は、ブーム先端左部9
1を挿通し、ブーム先端左部91にボルト92で固定さ
れている。また、アーム基端左部93の端部にはブッシ
ュ94が圧入されている。ブッシュ94の内面はアーム
基端左軸90に回動自在に嵌挿されている。ブーム基端
左軸90の略中心部の長手方向に、オイル封入穴95が
穿設されており、ブッシュ94の一端の近傍に前記オイ
ル封入穴90からオイル路96が放射状に設けられてい
る。さらに、ブッシュ94の一端の近傍にはオイル洩れ
を防止するオイルシール97が設けられている。
【0022】アーム基端左軸90の右方には、バケット
シリンダ8に送油する第3スイベル98が設けてある。
第3スイベル98は、他方側ホースジョイントとしての
第3円柱ジョイント98a及び一方側ホースジョイント
としての第3円筒ジョイント98bを有して配管回転継
手を構成している。なお、、第3円柱ジョイント98a
の中心軸はアーム基端左軸90の中心軸と同軸に配設さ
れている。第3円柱ジョイント98aには配管継続流路
としての3本の油路99が設けてあり、そのうちの2本
の油路100を図8のK視図の図9に示すように、バケ
ットボトムホース102及びバケットヘッドホース10
3の向きをアーム先端方向に揃えるように連通させる屈
曲部101が延設されていて内部流通流路を形成してい
る。バケットホース102,103は、アーム2の内部
に配設されているホースガイド106を通ってバケット
シリンダ8のヘッド流路89及びボトム流路88に連通
している。残りの1本の油路は、第3スイベル98内の
洩れをタンクにドレンさせる油路である。第3円筒ジョ
イント98bは、リンク156を介してブーム1に固定
されている。なお、リンク156の両端部はピン15
7,158で第3円筒ジョイント98b及ブーム1に回
動自在に取り付けられていて、第3円筒ジョイント98
bは、アーム基端左部93がアーム基端左軸90を中心
にして回動してもブーム1と共に静止している。第3円
筒ジョイント98bの第3円柱ジョイント98aとの嵌
合面には、3個の円環状の油溝104が設けられ、3個
の油溝104は、3本の油路99のうち対応する油路と
それぞれ連通している。なお、各油溝104は、互いの
溝間の油洩れを防止するためにスイベルオイルシール1
05で隔離されている。各油溝104から第3円筒ジョ
イント98bの外周面に向けて油路122が穿設され、
第3円筒ジョイント98bの外周には、各油路122に
対応していて、一端が第1円筒ジョイント28bの外周
に連結されている、バケットボトムホース34、バケッ
トヘッドホース35及びドレンホース38の他端がそれ
ぞれ連結されている。
シリンダ8に送油する第3スイベル98が設けてある。
第3スイベル98は、他方側ホースジョイントとしての
第3円柱ジョイント98a及び一方側ホースジョイント
としての第3円筒ジョイント98bを有して配管回転継
手を構成している。なお、、第3円柱ジョイント98a
の中心軸はアーム基端左軸90の中心軸と同軸に配設さ
れている。第3円柱ジョイント98aには配管継続流路
としての3本の油路99が設けてあり、そのうちの2本
の油路100を図8のK視図の図9に示すように、バケ
ットボトムホース102及びバケットヘッドホース10
3の向きをアーム先端方向に揃えるように連通させる屈
曲部101が延設されていて内部流通流路を形成してい
る。バケットホース102,103は、アーム2の内部
に配設されているホースガイド106を通ってバケット
シリンダ8のヘッド流路89及びボトム流路88に連通
している。残りの1本の油路は、第3スイベル98内の
洩れをタンクにドレンさせる油路である。第3円筒ジョ
イント98bは、リンク156を介してブーム1に固定
されている。なお、リンク156の両端部はピン15
7,158で第3円筒ジョイント98b及ブーム1に回
動自在に取り付けられていて、第3円筒ジョイント98
bは、アーム基端左部93がアーム基端左軸90を中心
にして回動してもブーム1と共に静止している。第3円
筒ジョイント98bの第3円柱ジョイント98aとの嵌
合面には、3個の円環状の油溝104が設けられ、3個
の油溝104は、3本の油路99のうち対応する油路と
それぞれ連通している。なお、各油溝104は、互いの
溝間の油洩れを防止するためにスイベルオイルシール1
05で隔離されている。各油溝104から第3円筒ジョ
イント98bの外周面に向けて油路122が穿設され、
第3円筒ジョイント98bの外周には、各油路122に
対応していて、一端が第1円筒ジョイント28bの外周
に連結されている、バケットボトムホース34、バケッ
トヘッドホース35及びドレンホース38の他端がそれ
ぞれ連結されている。
【0023】ブーム先端右部91aが支持しているアー
ム基端右部93a部には、前述のアーム基端左軸90部
に装着されていた第3スイベルが装着されていない。そ
の他の点は同一であるので、ここではブーム先端右部9
1a近傍の構成の説明を省略する。
ム基端右部93a部には、前述のアーム基端左軸90部
に装着されていた第3スイベルが装着されていない。そ
の他の点は同一であるので、ここではブーム先端右部9
1a近傍の構成の説明を省略する。
【0024】以上説明した、第1スイベル28、第2左
右スイベル71,81及び第3スイベル98を有する作
業機4の全体配管の透視図を図10に示す。なお、図1
0においては、1本の配管を1本の実線で表わしてい
る。基台5上の油圧源から第1スイベル28に配管され
たバケットボトムホース23,バケットヘッドホース2
4,アームボトムホース25,アームヘッドホース26
及びドレンホース27のうち、ホース23,24,27
に対応するホース34,35,38は、第3スイベル9
8に連結されている。また、ホース25,26に対応す
るホース36,37は、アームシリンダ7のロッドヘッ
ド部に連結されている。さらに、第3スイベル98を介
して、ホース34,35に対応するホース102,10
3はバケットシリンダ8のロッドヘッド部に連結されて
いる。第1スイベル28の下流に配管されたホース3
4,35,36,37,38は、全てブーム1又はアー
ム2に内蔵され露出していない。基台5上の油圧源から
ブ左右ブームシリンダ6a,6bのロッドヘッドに向け
て配管された左右ブームボトムホース78,83、左右
ブームヘッドホース79,84、ドレンホース80,8
5の内ホース78,83,79,84は、第2左右スイ
ベル71,81を介してブームシリンダ6のロッドヘッ
ドに連通している。
右スイベル71,81及び第3スイベル98を有する作
業機4の全体配管の透視図を図10に示す。なお、図1
0においては、1本の配管を1本の実線で表わしてい
る。基台5上の油圧源から第1スイベル28に配管され
たバケットボトムホース23,バケットヘッドホース2
4,アームボトムホース25,アームヘッドホース26
及びドレンホース27のうち、ホース23,24,27
に対応するホース34,35,38は、第3スイベル9
8に連結されている。また、ホース25,26に対応す
るホース36,37は、アームシリンダ7のロッドヘッ
ド部に連結されている。さらに、第3スイベル98を介
して、ホース34,35に対応するホース102,10
3はバケットシリンダ8のロッドヘッド部に連結されて
いる。第1スイベル28の下流に配管されたホース3
4,35,36,37,38は、全てブーム1又はアー
ム2に内蔵され露出していない。基台5上の油圧源から
ブ左右ブームシリンダ6a,6bのロッドヘッドに向け
て配管された左右ブームボトムホース78,83、左右
ブームヘッドホース79,84、ドレンホース80,8
5の内ホース78,83,79,84は、第2左右スイ
ベル71,81を介してブームシリンダ6のロッドヘッ
ドに連通している。
【0025】図11及び図12に、図10のD部及びE
部詳細図、即ちブーム中途部上面M3及びアーム中途部
上面M5の詳細図をそれぞれ示す。図11に示すよう
に、アームシリンダ7のロッドヘッド82近傍のブーム
1の上面には、ホースが通る開口部130が設けてあ
る。ロッドヘッド82の下面に開穿されている、ボトム
流路131及びヘッド流路132にアームボトムホース
36及びアームヘッドホース37が、前記開口部130
を通ってそれぞれ連結されている。また、図12に示す
ように、バケットシリンダ8のロッドヘッド86近傍の
アーム2の上面には、ホースが通る開口部87が設けて
ある。バケットシリンダ8のロッドヘッド86の下面に
開穿されている、ボトム流路88及びヘッド流路89に
は、ホースガイド106の内部に配設された、バケット
ボトムホース102及びバケットヘッドホース103
が、前記開口部87を通ってそれぞれ連結されている。
部詳細図、即ちブーム中途部上面M3及びアーム中途部
上面M5の詳細図をそれぞれ示す。図11に示すよう
に、アームシリンダ7のロッドヘッド82近傍のブーム
1の上面には、ホースが通る開口部130が設けてあ
る。ロッドヘッド82の下面に開穿されている、ボトム
流路131及びヘッド流路132にアームボトムホース
36及びアームヘッドホース37が、前記開口部130
を通ってそれぞれ連結されている。また、図12に示す
ように、バケットシリンダ8のロッドヘッド86近傍の
アーム2の上面には、ホースが通る開口部87が設けて
ある。バケットシリンダ8のロッドヘッド86の下面に
開穿されている、ボトム流路88及びヘッド流路89に
は、ホースガイド106の内部に配設された、バケット
ボトムホース102及びバケットヘッドホース103
が、前記開口部87を通ってそれぞれ連結されている。
【0026】以上の構成を有する油圧駆動式建設機械の
作用及び効果を説明する。まず、ブーム1の基端部の第
1スイベル28の作用及び効果を説明する。ブームシリ
ンダ6へのホース以外のバケットボトム、バケットヘッ
ド、アームボトム、アームヘッド、ドレンの5本のホー
スが、基台5の油圧源から第1スイベル28を介してブ
ーム先端部に連通されている。本実施形態のようなスイ
ベルが搭載されていない場合には、大量のホースがブー
ムの基端部に大きな曲率をもって配設されている。即
ち、ブーム1は基台5に対して約130度回動するの
で、この作動角度を吸収するためにホースの余裕をもっ
た引き回しが必要であり、かつホースどおしが干渉しな
いように配設するために大きなスペースが必要である。
これらの大量のホースを第1スイベル28を通すことに
より、ホースの曲げ部が不要となる。これにより、ブー
ムの基端部周辺でホースが繰り返し曲げを受けることが
ないので、ホースの寿命が向上する。また、配管が簡素
化し、コンパクトになったので、配管の組立性が向上す
る。
作用及び効果を説明する。まず、ブーム1の基端部の第
1スイベル28の作用及び効果を説明する。ブームシリ
ンダ6へのホース以外のバケットボトム、バケットヘッ
ド、アームボトム、アームヘッド、ドレンの5本のホー
スが、基台5の油圧源から第1スイベル28を介してブ
ーム先端部に連通されている。本実施形態のようなスイ
ベルが搭載されていない場合には、大量のホースがブー
ムの基端部に大きな曲率をもって配設されている。即
ち、ブーム1は基台5に対して約130度回動するの
で、この作動角度を吸収するためにホースの余裕をもっ
た引き回しが必要であり、かつホースどおしが干渉しな
いように配設するために大きなスペースが必要である。
これらの大量のホースを第1スイベル28を通すことに
より、ホースの曲げ部が不要となる。これにより、ブー
ムの基端部周辺でホースが繰り返し曲げを受けることが
ないので、ホースの寿命が向上する。また、配管が簡素
化し、コンパクトになったので、配管の組立性が向上す
る。
【0027】また、第1スイベル28は、基台左右部1
3,14の間に配設され、ブーム基端部の空間を利用で
きスイベルを装着するための余分のスペースを必要とし
ないのでコンパクトな作業機が得られる。従来の作業機
のスイベルのように、円柱ジョイントの役割を兼用させ
たブーム基端右軸11は、荷重支持軸としての強度が十
分確保できないが、本実施形態では第1円柱ジョイント
28aをボルト29でブーム基端右軸11に固着してい
るので、ブーム基端右軸11はブーム1の荷重を支持す
る十分の強度の径とすることができる。このようなスイ
ベルにより、配管が簡素化し、配管の組立性が向上す
る。さらに配管が露出することがないので見栄えもよ
い。
3,14の間に配設され、ブーム基端部の空間を利用で
きスイベルを装着するための余分のスペースを必要とし
ないのでコンパクトな作業機が得られる。従来の作業機
のスイベルのように、円柱ジョイントの役割を兼用させ
たブーム基端右軸11は、荷重支持軸としての強度が十
分確保できないが、本実施形態では第1円柱ジョイント
28aをボルト29でブーム基端右軸11に固着してい
るので、ブーム基端右軸11はブーム1の荷重を支持す
る十分の強度の径とすることができる。このようなスイ
ベルにより、配管が簡素化し、配管の組立性が向上す
る。さらに配管が露出することがないので見栄えもよ
い。
【0028】次に、ブーム1の先端部の第3スイベル9
8の作用及び効果を説明する。第1スイベル28からの
バケットボトム及びバケットヘッドへのホースが、第3
スイベル98を介してバケットシリンダ8に連通されて
いる。本実施形態のような第3スイベル98が搭載され
ていない場合には、この2本のホースがブーム1の先端
部の外部を通って大きな曲率をもって配設されていた。
即ち、アーム2はブーム1に対して約145度回動する
ので、この作動角度を吸収するためにホースの余裕をも
った引き回しが必要であり、ホースはブーム1の先端部
から遠く離れた位置を迂回するように配設されていた。
これらの配管を第3スイベル98を通すことにより、ホ
ースの曲げ部が不要となるのでホースはブーム1の先端
部及びアーム2の内部を通すことができる。これによ
り、作業中に電線又はトンネルの天井等の障害物と接近
し易いブーム1の先端部にホースが露出していないので
ホースが障害物と干渉して破損することがなくなる。
8の作用及び効果を説明する。第1スイベル28からの
バケットボトム及びバケットヘッドへのホースが、第3
スイベル98を介してバケットシリンダ8に連通されて
いる。本実施形態のような第3スイベル98が搭載され
ていない場合には、この2本のホースがブーム1の先端
部の外部を通って大きな曲率をもって配設されていた。
即ち、アーム2はブーム1に対して約145度回動する
ので、この作動角度を吸収するためにホースの余裕をも
った引き回しが必要であり、ホースはブーム1の先端部
から遠く離れた位置を迂回するように配設されていた。
これらの配管を第3スイベル98を通すことにより、ホ
ースの曲げ部が不要となるのでホースはブーム1の先端
部及びアーム2の内部を通すことができる。これによ
り、作業中に電線又はトンネルの天井等の障害物と接近
し易いブーム1の先端部にホースが露出していないので
ホースが障害物と干渉して破損することがなくなる。
【0029】また、第3スイベル98は、ブーム先端左
右部91,91により支持されているアーム基端左右軸
90,90の間に配設され、アーム基端部の空間を利用
でき、スイベルを装着するために余分のスペースを必要
としないのでコンパクトな作業機が得られる。第3円筒
ジョイント98bに連結されたバケットボトムホース3
4,バケットヘッドホース35,ドレンホース38に対
応する流路は、第3円柱ジョイント98a内の流路99
を介して、第3円柱ジョイント98aに延設された屈曲
部101に達している。屈曲部101には、バケットボ
トムホース102及びバケットヘッドホース103がア
ーム2の先端に向くように流路が設けられている。これ
により、アーム2の内部でのホースの引き回しが不要と
なり、配管の作業性が向上する。また、右ブームシリン
ダ基端軸50の左部に配設されている第2右スイベル7
1も、第3スイベル98と同様に左右ブームシリンダ基
端軸50,50の間に配設されているので、ブーム基端
部の空間を利用したコンパクトなスイベルとなる。ま
た、第2右スイベル71は、第3スイベル98と同様な
流路を有していて、屈曲部74には、右ブームシリンダ
6aのロッド52の左端面に向くように流路が設けられ
ている。これにより、右ブームシリンダ6aへの配管が
不要となる。これらのような第3スイベル98及び第2
右スイベル71により、配管が簡素化し、配管の組立性
が向上する。さらに配管が露出することがないので見栄
えもよい。
右部91,91により支持されているアーム基端左右軸
90,90の間に配設され、アーム基端部の空間を利用
でき、スイベルを装着するために余分のスペースを必要
としないのでコンパクトな作業機が得られる。第3円筒
ジョイント98bに連結されたバケットボトムホース3
4,バケットヘッドホース35,ドレンホース38に対
応する流路は、第3円柱ジョイント98a内の流路99
を介して、第3円柱ジョイント98aに延設された屈曲
部101に達している。屈曲部101には、バケットボ
トムホース102及びバケットヘッドホース103がア
ーム2の先端に向くように流路が設けられている。これ
により、アーム2の内部でのホースの引き回しが不要と
なり、配管の作業性が向上する。また、右ブームシリン
ダ基端軸50の左部に配設されている第2右スイベル7
1も、第3スイベル98と同様に左右ブームシリンダ基
端軸50,50の間に配設されているので、ブーム基端
部の空間を利用したコンパクトなスイベルとなる。ま
た、第2右スイベル71は、第3スイベル98と同様な
流路を有していて、屈曲部74には、右ブームシリンダ
6aのロッド52の左端面に向くように流路が設けられ
ている。これにより、右ブームシリンダ6aへの配管が
不要となる。これらのような第3スイベル98及び第2
右スイベル71により、配管が簡素化し、配管の組立性
が向上する。さらに配管が露出することがないので見栄
えもよい。
【0030】次に、配管内蔵型の、アームシリンダ7及
びバケットシリンダ8の作用及び効果を説明する。アー
ムシリンダ7及びバケットシリンダ8は、それぞれのロ
ッドヘッド82,86に設けられたヘッド流路132,
89及びボトム流路131,88からヘッド室及びボト
ム室に送油する配管内蔵型シリンダを使用している。こ
れにより、油圧シリンダへの配管は外部に露出すること
がないので、ホースが障害物と干渉して破損することが
ない。また、アームシリンダ7及びバケットシリンダ8
のそれぞれのロッドヘッド側がブーム1及びアーム2の
基端部に近い位置に配設されているので、図13に示す
ような掘削作業を行う場合でも、アームシリンダ7のロ
ッドが掘削穴の上部A付近から落下する岩石等に接触す
ることがなく、ロッド表面が損傷して荒れることがない
ので、アームシリンダ7の図示しないシール、例えばヘ
ッドパッキンを傷つけ油漏れを生じることがなく、ま
た、バケットシリンダ8のロッドが掘削穴の下部B付近
の岩石等に接触することがなく、ロッド表面が損傷して
荒れることがないので、バケットシリンダ8の図示しな
いシール、例えばヘッドパッキンを傷つけ油漏れを生じ
ることがない。
びバケットシリンダ8の作用及び効果を説明する。アー
ムシリンダ7及びバケットシリンダ8は、それぞれのロ
ッドヘッド82,86に設けられたヘッド流路132,
89及びボトム流路131,88からヘッド室及びボト
ム室に送油する配管内蔵型シリンダを使用している。こ
れにより、油圧シリンダへの配管は外部に露出すること
がないので、ホースが障害物と干渉して破損することが
ない。また、アームシリンダ7及びバケットシリンダ8
のそれぞれのロッドヘッド側がブーム1及びアーム2の
基端部に近い位置に配設されているので、図13に示す
ような掘削作業を行う場合でも、アームシリンダ7のロ
ッドが掘削穴の上部A付近から落下する岩石等に接触す
ることがなく、ロッド表面が損傷して荒れることがない
ので、アームシリンダ7の図示しないシール、例えばヘ
ッドパッキンを傷つけ油漏れを生じることがなく、ま
た、バケットシリンダ8のロッドが掘削穴の下部B付近
の岩石等に接触することがなく、ロッド表面が損傷して
荒れることがないので、バケットシリンダ8の図示しな
いシール、例えばヘッドパッキンを傷つけ油漏れを生じ
ることがない。
【0031】なお、本実施形態においては、ブームシリ
ンダ6として、ロッド先端からボトム室及びヘッド室に
油を供給する配管内蔵型のシリンダを使用しているの
で、油圧配管をシリンダ内に内蔵でき、油圧シリンダへ
の配管は外部に露出することがないので、配管が障害物
と干渉して破損することがない。
ンダ6として、ロッド先端からボトム室及びヘッド室に
油を供給する配管内蔵型のシリンダを使用しているの
で、油圧配管をシリンダ内に内蔵でき、油圧シリンダへ
の配管は外部に露出することがないので、配管が障害物
と干渉して破損することがない。
【0032】前記ブームシリンダ6はロッドヘッド側6
R,6Rを機械本体620に設けられた基台5に配設し
ているので、図14に示すような、深堀の掘削作業を行
う場合でも、下部走行体のクローラ上の岩石Cに接触す
ることがなく、ロッド表面が損傷して荒れることがない
ので、ブームシリンダ6の図示しないシール、例えばヘ
ッドパッキンを傷つけ油漏れを生じることがない。
R,6Rを機械本体620に設けられた基台5に配設し
ているので、図14に示すような、深堀の掘削作業を行
う場合でも、下部走行体のクローラ上の岩石Cに接触す
ることがなく、ロッド表面が損傷して荒れることがない
ので、ブームシリンダ6の図示しないシール、例えばヘ
ッドパッキンを傷つけ油漏れを生じることがない。
【0033】また、本実施形態においては、アームシリ
ンダ7及びバケットシリンダ8のロッドヘッド側のM3
及びM5を中心とした回動角度が約10度と小さいので
スイベルを使用していないが、回動角度が大きくなるよ
うな作業機の場合には前記M4及びM5の個所にスイベ
ルを使用してもよい。
ンダ7及びバケットシリンダ8のロッドヘッド側のM3
及びM5を中心とした回動角度が約10度と小さいので
スイベルを使用していないが、回動角度が大きくなるよ
うな作業機の場合には前記M4及びM5の個所にスイベ
ルを使用してもよい。
【0034】以上、本発明によれば、基台上にブーム、
アーム、バケット等の部材が連結され、油圧アクチュエ
ータで駆動される作業機において、基台とブームとの連
結部、ブームとアームとの連結部、ブーム駆動用アクチ
ュエータと基台との連結部に油圧スイベルジョイントを
設ける。これにより、大きな曲率で各連結部の外部を余
裕をもった引き回しで配設していたホースを各部材内に
引き回しなく内蔵する。これにより、見栄えのよい作業
機が得られ、ホースの曲げがなくなるので、ホースの寿
命が向上する。また、ホースが露出していないため、障
害物と干渉することがないのでホースが損傷することが
ない。また、油圧アクチュエータとして、ロッドヘッド
に穿設したヘッド流路及びボトム流路からヘッド室及び
ロッド室に送油する配管内蔵型シリンダを使用している
ので、油圧配管をシリンダ内に内蔵でき、油圧シリンダ
への配管は外部に露出することがないので、配管が障害
物と干渉して破損することがない。ブームシリンダのロ
ッドヘッド側を機体に配設し、アームシリンダのロッド
ヘッド側をブームの基端部に近い位置に配設し、作業具
駆動油圧シリンダのロッドヘッド側をアームの基端部に
近い位置に配設しているので、油圧駆動式建設機械が掘
削する場合に、シリンダのロッドが、岩石と接触するこ
とがなく、シリンダのロッドが損傷することがないの
で、油圧駆動式建設機械の耐久性が向上する。さらに、
油圧スイベルジョイントは、基台、ブーム、アームの基
端部の左右に分岐した空間に配設するので、油圧スイベ
ルジョイントを配設するための余分のスペースを必要と
しない。これにより、コンパクトな作業機が得られる。
アーム、バケット等の部材が連結され、油圧アクチュエ
ータで駆動される作業機において、基台とブームとの連
結部、ブームとアームとの連結部、ブーム駆動用アクチ
ュエータと基台との連結部に油圧スイベルジョイントを
設ける。これにより、大きな曲率で各連結部の外部を余
裕をもった引き回しで配設していたホースを各部材内に
引き回しなく内蔵する。これにより、見栄えのよい作業
機が得られ、ホースの曲げがなくなるので、ホースの寿
命が向上する。また、ホースが露出していないため、障
害物と干渉することがないのでホースが損傷することが
ない。また、油圧アクチュエータとして、ロッドヘッド
に穿設したヘッド流路及びボトム流路からヘッド室及び
ロッド室に送油する配管内蔵型シリンダを使用している
ので、油圧配管をシリンダ内に内蔵でき、油圧シリンダ
への配管は外部に露出することがないので、配管が障害
物と干渉して破損することがない。ブームシリンダのロ
ッドヘッド側を機体に配設し、アームシリンダのロッド
ヘッド側をブームの基端部に近い位置に配設し、作業具
駆動油圧シリンダのロッドヘッド側をアームの基端部に
近い位置に配設しているので、油圧駆動式建設機械が掘
削する場合に、シリンダのロッドが、岩石と接触するこ
とがなく、シリンダのロッドが損傷することがないの
で、油圧駆動式建設機械の耐久性が向上する。さらに、
油圧スイベルジョイントは、基台、ブーム、アームの基
端部の左右に分岐した空間に配設するので、油圧スイベ
ルジョイントを配設するための余分のスペースを必要と
しない。これにより、コンパクトな作業機が得られる。
【図1】本実施形態の建設機械の説明図である。
【図2】本実施形態の作業機の説明図である。
【図3】ブーム基端部の油圧配管の説明図である。
【図4】図3のH視図である。
【図5】ブームシリンダ基端部の油圧配管の説明図であ
る。
る。
【図6】ブームシリンダの構成説明図である。
【図7】図5のJ視図である。
【図8】アーム基端部の油圧配管の説明図である。
【図9】図8のK視図である。
【図10】作業機に内蔵された油圧配管の全体図であ
る。
る。
【図11】図10のD部詳細図である。
【図12】図10のE部詳細図である。
【図13】従来の建設機械の作業状態を示す図である。
【図14】従来の建設機械の作業状態を示す図である。
1…ブーム、2…アーム、3…バケット、4…作業機、
5…基台、6…ブームシリンダ、7…アームシリンダ、
8…バケットシリンダ、9,10…ブーム基端左右部、
11,12…ブーム基端左右軸、13,14…基台左右
部、17,29,51,92…ボルト、18…ブッシ
ュ、19,45,95…オイル封入穴、20,96…オ
イル路、21…オイルシール、22,31,46,7
2,73,77,99,100,122…油路、25,
36…アームボトムホース、26,37…アームヘッド
ホース、23,34…バケットボトムホース、24,3
5…バケットヘッドホース、27,38…ドレンホー
ス、28…第1スイベル、30…回り止め、32,7
5,104…油溝、33,76,105…スイベルオイ
ルシール、44,53,94…ブッシュ、47…開口
部、50v…右ブームシリンダ基端軸、52…ロッド、
54,55…左右振れ止、56…ダストシール、60…
シリンダチューブ、61…ピストン、62…中空ロッ
ド、63…パイプ部材、64,65…ボトム油路、66
…ヘッド油路、67…ヘッド孔、68…ボトム孔、6
9,132,89…ヘッド流路、70,131,88…
ボトム流路、71…第2右スイベル、74…屈曲部、7
8…右ブームボトムホース、79…右ブームヘッドホー
ス、80…ドレンホース、81…第2左スイベル、8
2,86…ロッドヘッド、106…ホースガイド、13
0,87…開口部、90…アーム基端左軸、91…ブー
ム先端左部、93…アーム基端左部、97,105…オ
イルシール、28a,71a,98a…第1,2,3円
柱ジョイント、28b,71b,98b…第1,2,3
円筒ジョイント、101…屈曲部、102…バケットボ
トムホース、103…バケットヘッドホース、120…
ボトム室、121…ヘッド室、150,153,156
…リンク、151,152,154,155,157,
158…ピン。
5…基台、6…ブームシリンダ、7…アームシリンダ、
8…バケットシリンダ、9,10…ブーム基端左右部、
11,12…ブーム基端左右軸、13,14…基台左右
部、17,29,51,92…ボルト、18…ブッシ
ュ、19,45,95…オイル封入穴、20,96…オ
イル路、21…オイルシール、22,31,46,7
2,73,77,99,100,122…油路、25,
36…アームボトムホース、26,37…アームヘッド
ホース、23,34…バケットボトムホース、24,3
5…バケットヘッドホース、27,38…ドレンホー
ス、28…第1スイベル、30…回り止め、32,7
5,104…油溝、33,76,105…スイベルオイ
ルシール、44,53,94…ブッシュ、47…開口
部、50v…右ブームシリンダ基端軸、52…ロッド、
54,55…左右振れ止、56…ダストシール、60…
シリンダチューブ、61…ピストン、62…中空ロッ
ド、63…パイプ部材、64,65…ボトム油路、66
…ヘッド油路、67…ヘッド孔、68…ボトム孔、6
9,132,89…ヘッド流路、70,131,88…
ボトム流路、71…第2右スイベル、74…屈曲部、7
8…右ブームボトムホース、79…右ブームヘッドホー
ス、80…ドレンホース、81…第2左スイベル、8
2,86…ロッドヘッド、106…ホースガイド、13
0,87…開口部、90…アーム基端左軸、91…ブー
ム先端左部、93…アーム基端左部、97,105…オ
イルシール、28a,71a,98a…第1,2,3円
柱ジョイント、28b,71b,98b…第1,2,3
円筒ジョイント、101…屈曲部、102…バケットボ
トムホース、103…バケットヘッドホース、120…
ボトム室、121…ヘッド室、150,153,156
…リンク、151,152,154,155,157,
158…ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D012 EA02 2D015 BA01 BA02 BA03
Claims (3)
- 【請求項1】 基端側が上下揺動支点により機械本体に
支持され、先端側に関節連結支点を有するブームと、 該ブームの関節連結支点に基端側が連結されるアーム
と、 アーム先端側に取付られた作業具と、 ブームを駆動するブームシリンダと、 アームを駆動するアームシリンダと、 作業具を駆動する作業具駆動油圧シリンダとを含む油圧
駆動式建設機械において、 前記ブームシリンダのロッドヘッド側を機械本体に配設
し、 前記アームシリンダのロッドヘッド側をブームに配設
し、 前記作業具駆動油圧シリンダのロッドヘッド側をアーム
に配設したことを特徴とする油圧駆動式建設機械。 - 【請求項2】 請求項1記載の油圧駆動式建設機械にお
いて、 前記ブームシリンダ、前記アームシリンダ、および前記
作業具駆動油圧シリンダを、ピストンロッド内部からシ
リンダ内ピストン室のヘッド側油室及びボトム側油室の
それぞれに作動油流体供給と排出をする流通路を有する
油圧シリンダとしたことを特徴とする油圧駆動式建設機
械。 - 【請求項3】 前記アームシリンダ、作業具駆動油圧シ
リンダへの油圧配管を、ブーム起伏支点に起伏ピン中心
と同心に設置したアーム及び作業具油圧配管スイベルジ
ョイント機構を経由して、ブーム内部に通す油圧配管
と、 ブーム内部に通した油圧配管を、ブームとアームの連結
支点に連結ピン中心と同心に設置した作業具中継油圧配
管スイベルジョイント機構を経由してアーム内部に通す
油圧配管とし、 該ブーム、アーム内部に通した油圧配管をブーム、アー
ム外部に取出して、請求項1記載の取付配置で、かつ、
請求項2記載の油圧シリンダとしたアームシリンダ、及
び作業具駆動油圧シリンダのピストンロツド側に接続
し、 請求項1記載の取付配置で、かつ、請求項2記載の油圧
シリンダとしたブームシリンダへの油圧配管を、ピスト
ンロツド側起伏支点に起伏支点ピン中心と同心に設置し
たシリンダ油圧配管スイベルジョイント機構を経由し
て、ピストンロツド側に接続させた油圧配管としたこと
を特徴する油圧作動式建設機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125355A JP2002322663A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 油圧駆動式建設機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125355A JP2002322663A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 油圧駆動式建設機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002322663A true JP2002322663A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18974591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001125355A Pending JP2002322663A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 油圧駆動式建設機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002322663A (ja) |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125355A patent/JP2002322663A/ja active Pending
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