JP2002322400A - 鋼材用油性インキ - Google Patents
鋼材用油性インキInfo
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Abstract
のものはZn−Ni鋼板、有機コート鋼版(エポキシ樹
脂、アクリル樹脂等でコーティングされているもの)な
どに対しては消去性が十分でない欠点があった。一方、
水性インキのものは普通鋼、Zn−Ni鋼板に対しては
使用することができなかった。 【解決手段】 少なくとも着色材、樹脂、有機溶剤、非
イオン系界面活性剤からなるインキ組成物において、前
記有機溶剤がキシレンと中級アルコールとの混合物であ
り、前記非イオン系界面活性剤がポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステルである鋼材用油性インキ。
Description
筆記することができ、かつ、脱脂剤によって容易に消去
することができる鋼材用油性インキに関する。
して、車体、船体、機体など広範囲に使用されている。
これらの製造・組み立てをする際、部品の損傷部、部品
の取り付け確認等のチェックをするためにマーカーが用
いられている。これらの筆記線は、塗装前や仕上げ前に
行なう脱脂行程において使用される脱脂液を浸した布等
で容易に消去でき、特に、車体の電着塗装前では脱脂液
に鋼板を浸すだけで消去されるので有用であった。この
ような鋼材用マーカーには、油性インキと水性インキの
ものが知られている。油性インキのものは、キシレン等
の芳香族炭化水素を溶剤とするものやエタノール、アミ
ルアルコール等の脂肪族アルコールを溶剤とするものが
知られているが、近年使用されているZn−Ni鋼板、
有機コート鋼版(エポキシ樹脂、アクリル樹脂等でコー
ティングされているもの)などに対しては、消去性が十
分でない欠点があった。一方、水性インキのものは、有
機コート鋼板での消去性は良いが、普通鋼、Zn−Ni
鋼板に対しては錆が発生するので使用することができな
かった。そこで、従来は使用される鋼材によって、マー
カーを使い分けなければならない不都合が生じていた。
決し、あらゆる鋼材に使用可能な鋼材用油性インキを提
供する。
脂、有機溶剤、非イオン系界面活性剤からなるインキ組
成物において、前記有機溶剤がキシレンと中級アルコー
ルとの混合物であり、前記非イオン系界面活性剤がポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであることを
特徴とする鋼材用油性インキが前記課題を解決すること
を見出した。特に、前記樹脂がロジン変性マレイン酸樹
脂を用いたものが最も好ましい結果を得た。
と中級アルコールの混合物である。キシレンは、有機コ
ート鋼板を最も侵しにくい溶剤である上、他の鋼材も全
く侵すことがないので鋼材用インキの溶剤として理想的
な溶剤である。中級アルコールは、n−ブタノール、i
−ブタノ−ル、n−ペンタノール、i−ペンタノールな
どがあげられ、樹脂や界面活性剤の溶解を助ける助剤と
して機能する。両者の混合比は持に制限はなく、キシレ
ン:中級アルコール=1〜99:99〜1の範囲で使用
できるが、アルコールの量が少ないと後述するポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルの溶解性が悪くな
る傾向があり、逆に多いと錆の発生原因や筆記線の乾燥
時間が遅くなる傾向があるので、好ましい範囲はキシレ
ン:中級アルコール=95〜60:5〜40である。こ
こで、メタノール、エタノール、プロパノールの低級ア
ルコールやエチレングリコールモノメチルエーテル等の
グリコールエーテルは、有機コート鋼板を侵してしま
い、筆記線の消去性が著しく劣るため中級アルコールの
代用としては使用できない。
性剤はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルで
あってポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキ
シエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン
ソルビタントリオレエート等があげられる。これらの界
面活性剤は、主に剥離剤として機能する。
セルロース、ニトロセルロース等のセルロース樹脂、ロ
ジン、ロジンエステル、ロジン変性グリセリンエステ
ル、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール
樹脂、ロジン変性フェノールグリセリンエステル等のロ
ジン系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール、塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル樹脂、
シェラック、アクリル樹脂、ポリアクリル酸エステル、
スチレン−アクリル共重合体、ステレン−マレイン共重
合体等を使用することができる。その中でもロジン変性
マレイン酸樹脂は、脱脂液に対する溶解性がすぐれてい
るので特に好ましく用いられる。
顔料のいずれも使用することができる。染料は前記有機
溶剤に可溶であればよく、モノアゾ系、ジスアゾ系、金
属錯塩型モノアゾ系、アントラキノン系、フタロシアニ
ン系、トリアリルメタン系等の油溶性染料を用いること
ができる。顔料は縮合アゾ、イソインドリノン、キナク
リドン、ジケトピロロピロール、アントラキノン、ジオ
キサジン、フタロシアニン、チオインジコ等の有機顔
料、カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔
料、マイカやガラスを酸化チタンや酸化鉄で被覆した光
輝性顔料、アルミ粉や真鍮粉等の金属顔料のいずれも使
用できるが、特に樹脂に顔料を練り込んだチップ状又は
液状の加工顔料が作業性、分散性の点から好ましく用い
ることができる。
腐防かび剤や染料の溶解を助けるためのオレイン酸等の
染料溶解助剤、顔料分散剤などを適宜選択して使用する
ことができる。
は、布等で擦っても剥離することはないが、脱脂液に浸
すと直ちにかつ容易に剥離・溶解し、消去する。ここで
鋼材用の脱脂液とは、苛性ソーダ、ソーダ灰、第三リン
酸ソーダ、メタケイ教ソーダといったアルカリ水溶液
や、これらに陰イオン活性剤や非イオン活性剤を少量加
えたものであって、通常一般に使用されている脱脂液を
さす。
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。 (実施例1) キシレン 43重量% n−ブタノール 20重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 25重量% ロジン変性マレイン酸樹脂 6重量% C.I. Solvent Blue 2 3重量% オレイン酸 3重量% 上記成分を常温で撹拌し、青色インキを得た。 (実施例2) キシレン 47重量% n−ペンタノール 15重量% ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 25重量% ロジン変性マレイン酸樹脂 6重量% C.I. Solvent Red 49 3重量% オレイン酸 4重量% 上記成分を常温で撹拌し、赤色インキを得た。 (比較例1) キシレン 59重量% エタノール 32重量% C.I. Solvent Blue 2 9重量% 上記成分を常温で撹拌し、青色インキ得た。 (比較例2) キシレン 56重量% n−ブタノール 24重量% ジプロピレングリコール 7重量% C.I. Solvent Red 49 3重量% 上記成分を常温で撹拌し、赤色インキを得た。
す。 (試験方法)中綿式筆記具に各インキを注入後、テスト
を行った。各対象物に筆記し、1時間及び2週間放置し
た後、脱脂液に1分間浸した後ひき上げて、目視により
観察した。脱脂液は、水:98%、炭酸ソーダ:0.5
%、第三リン酸ソーダ:0.5%、ニツサン・メタレツ
クス・スーパー(日産化学(株)製アルカリ洗浄浴添加
剤):1%のものを使用した。 (結果評価) ○・・・・すべて消去した。 △・・・・やや筆記線が残った。
×・・・・消去不可。
ことができ、筆記線がすぐに乾燥し、布等で擦っても消
えることはないが、脱脂液に浸せばすばやく筆記線が消
え去るので拭き取りの必要がなく、また経時後も鋼材に
染着、固着することのない優れた性能を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも着色材、樹脂、有機溶剤、非イ
オン系界面活性剤からなるインキ組成物において、前記
有機溶剤がキシレンと中級アルコールとの混合物であ
り、前記非イオン系界面活性剤がポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする鋼材用
油性インキ。 - 【請求項2】樹脂がロジン変性マレイン酸樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1の鋼材用油性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129404A JP2002322400A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 鋼材用油性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129404A JP2002322400A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 鋼材用油性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002322400A true JP2002322400A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18977934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001129404A Pending JP2002322400A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 鋼材用油性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002322400A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013151113A1 (ja) * | 2012-04-05 | 2013-10-10 | 株式会社サクラクレパス | 塗装鋼板用インキ組成物 |
JP2022086558A (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-09 | サカタインクス株式会社 | 金属印刷用インキ組成物 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001129404A patent/JP2002322400A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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