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JP2002317688A - 農作業機における制御装置 - Google Patents

農作業機における制御装置

Info

Publication number
JP2002317688A
JP2002317688A JP2001122109A JP2001122109A JP2002317688A JP 2002317688 A JP2002317688 A JP 2002317688A JP 2001122109 A JP2001122109 A JP 2001122109A JP 2001122109 A JP2001122109 A JP 2001122109A JP 2002317688 A JP2002317688 A JP 2002317688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external device
unit
system external
control
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001122109A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Koyama
智弘 小山
Shigeo Zanma
茂雄 残間
Taiji Mizukura
泰治 水倉
Wataru Nakagawa
渉 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2001122109A priority Critical patent/JP2002317688A/ja
Publication of JP2002317688A publication Critical patent/JP2002317688A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要な手動入力系外部機器が故障したとき、
ハード的に交換せずに、正常な他の手動入力系外部機器
と機能的に振り替えて、対応するアクチュエータ等の出
力系外部機器を緊急避難的に作動できるようにする。 【解決手段】 複数の入力系外部機器75及び出力系外
部機器76を接続したコントローラユニットC1〜C4
と、液晶パネル77及び振替えスイッチ171を接続し
た液晶用コントローラユニット170とを通信配線コー
ド70にて接続する。所定の手動入力系外部機器である
排出オーガ操作部125の操作レバー153が故障する
と、振替えスイッチ171を切り替えて振替え作業用ア
プリケーションソフトを起動させ、予め振替え先として
設定された車高調節レバーを動かすと、排出オーガ旋回
用モータ64b及び昇降用電磁弁66が作動して排出オ
ーガの先端部の位置をオペレータの意志通りに移動させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン等の農
作業機における制御装置に係り、より詳しくは、複数の
コントローラユニット間で連携を取りながら制御データ
を転送したり、入力系出力系の外部機器の制御を実行す
る制御装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のコンバイン等の農作業機では、制
御目標としての、制御量の信号を制御手段に伝るための
センサや設定器、例えば、走行機体のエンジンの出力
(負荷)を制御するアクチュエータとしての電子式ガバ
ナーの燃料噴射量検知センサ(燃料噴射用プランジャの
位置調節のためのラック位置の検出センサ)、走行機体
に対する走行部の左右の走行クローラの相対的高さを検
出する走行部高さセンサ(車高センサ)、穀粒タンク内
の穀粒を外部に排出するための排出オーガのコンベヤへ
の動力を継断するためのオーガクラッチの操作位置検知
センサ、前記排出オーガの横筒の水平方向の向きや横筒
先端の穀粒排出部の高さを指令(設定)するオーガ位置
設定器、また、前記制御信号に応じて制御対象の作動量
を検知するためのセンサ、例えば、農作業機の走行速度
や、脱穀部の作業部の回転速度を検知する速度センサ、
前記排出オーガの横筒の水平方向の向きセンサや高さセ
ンサ等の入力系外部機器と、前記電子ガバナーでの燃料
噴射用プランジャを駆動するための電磁ソレノイド、前
記左右走行クローラの高さを調節するための油圧シリン
ダ、前記オーガクラッチを駆動するクラッチアクチュエ
ータ、排出オーガを左右に旋回させるための駆動モー
タ、排出オーガにおける横筒の水平に対する俯仰角度を
調整するための昇降用油圧シリンダ等の各種アクチュエ
ータからなる出力系外部機器を備え、マイクロコンピュ
ータ等の制御手段により、前記出力系外部機器の作動を
制御することが通常行なわれている。
【0003】ところで、前記入力系外部機器及び出力系
外部機器の種類や数が多い場合、最近の制御装置として
は、例えば、特開平2−219506号公報、特開平6
−233614号公報及び実開平7−19059号公報
等に開示されているように、マイクロコンピュータ式等
の電子制御式のコントローラユニットを複数使用し、各
コントローラユニットが互いに連携を取りながら、且つ
前記入出力系外部機器を分散させて制御することが開示
されている。
【0004】そのためには、1つのコントローラユニッ
トを主制御装置(マスターコントローラ)と他のコント
ローラユニットを従制御装置(スレーブコントローラ)
とするか、主従関係がないピア・ツウ・ピア形にて通信
回線用配線コードを介して相互のコントローラユニット
間を接続する一方、各入出力系の外部機器とコントロー
ラユニットとはデータや電源のための配線コードで電気
的に接続していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、前記入力系外部機器のうち手動による入力操作を実
行するものがハード的に故障したり、断線した場合の判
断が各コントローラユニットでなされていなかったか
ら、当該手動入力系外部機器から誤った信号が出された
時に対応する出力系外部機器が誤作動するおそれがあっ
た。また、前記手動入力系外部機器から誤った信号が出
されたときに、対応する出力系外部機器が自動制御が、
オペレータの意図に合致しない動作になるという問題が
あった。
【0006】さらに、各入力系外部機器及び出力系外部
機器は対応するコントローラユニットに物理的に(配線
コードを介して)接続してあり、機能として一義的であ
った(例えば、排出オーガの左右回動及び昇降動作を手
動操作するための4方向クロスバーは、それ以外の機能
を持たせてない)から、その入力系外部機器がハード的
に故障したり、断線した場合には、それと同じ機能を持
つ部品の交換もしくは代用品と交換するメインテナンス
を実行しない限り、正常な動作を保証することができ
ず、例えば、農作業中、特に収穫作業中に収穫され、蓄
積された作物を機外に取り出すための手動操作系が突然
故障して、所定の時刻までに作物の出荷が間に合わない
という緊急事態が発生したり、メインテナンス要員や交
換部品を手当てできない時には、緊急に所定の農作業を
実行できないという問題があった。
【0007】本発明は、従来技術におけるこの種の問題
を解決するためになされたものであって、これらの入力
系外部機器が故障等しても緊急作動を実行できるように
した農作業機における制御装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の農作業機における制御装置
は、農作業機における走行部、作業部、操作部等に設け
たセンサ、設定器等の入力系外部機器と、アクチュエー
タ等の出力系外部機器と、前記各入力系外部機器又は出
力系外部機器のいずれか一方もしくは双方との制御信号
を授受して制御する複数のコントローラユニットと、各
コントローラユニット間を接続する通信回線とを備え
て、コントローラユニットの相互に制御データを転送し
て制御を実行するようにした農作業機における制御装置
において、前記各コントローラユニットは、手動により
入力操作する手動入力系外部機器の入力信号の監視によ
り当該手動入力系外部機器の故障を診断すると共に、故
障と判断された手動入力系外部機器の操作に対応する出
力系外部機器の自動制御作動を禁止するように構成した
ものである。
【0009】他方、請求項2に記載の発明の農作業機に
おける制御装置は、農作業機における走行部、作業部、
操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器
と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入力
系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしくは
双方との制御信号を授受して制御する複数のコントロー
ラユニットと、各コントローラユニット間を接続する通
信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制御
データを転送して制御を実行するようにした農作業機に
おける制御装置において、前記各コントローラユニット
は、振り替えスイッチにより、故障と判断された手動入
力系外部機器と、故障していない手動入力系外部機器と
を振り替えるアプリケーションソフトを作動させるよう
に構成したものである。
【0010】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の農作業機における制御装置において、前記通
信回線には、液晶パネルの表示機能を制御するための液
晶パネル用コントローラユニットを接続し、前記振り替
えスイッチは、各コントローラユニットもしくは液晶パ
ネル用コントローラユニットに接続したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施形態
について説明すると、図1はコンバインの左側面図、図
2はコンバインの右側面図、図3は正面図、図4は動力
伝動系のスケルトン図、図5は油圧回路図、図6は運転
部の上面図、図7は主変速レバーの握り部に設けた各種
操作レバー等を示す斜視図、図8は運転室内の排出オー
ガの操作部の斜視図、図9は排出オーガの先端操作部の
斜視図、図10〜図13は各コントローラユニットに接
続する入出力外部機器の種類を示す機能ブロック図、図
14は本発明に係る制御装置の接続状態を示す機能ブロ
ック図である。
【0012】本発明のコンバインにおける走行機体1
は、左右一対の走行クローラ2a式の走行部2に対して
後述する走行部昇降駆動手段を介して昇降可能に構成さ
れている。走行機体1の進行方向に向かって左側には作
業部としての脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部に
配置された作業部としての刈取前処理装置4は、昇降フ
レーム14を介して走行機体1に対して上下昇降回動可
能に支持され、該昇降フレーム14と走行機体1との間
に装着された刈取部昇降アクチュエータとしての単動式
の刈取部昇降油圧シリンダ9により昇降動可能に構成さ
れている。
【0013】刈取前処理装置4の下部フレームの下部側
にはバリカン式の刈刃装置5を、前方には6条分の穀稈
引起装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置にお
けるフイードチェン7前端との間には穀稈搬送装置8が
配置され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体10が
突出している。走行機体1の右側前部に運転室11が配
置され、その後側に穀粒タンク12が配置されている。
【0014】運転室11の後方下部等に備えたエンジン
15からの動力の一部は、図4に示すように、オーガク
ラッチ16を介して穀粒タンク12内の底スクリューコ
ンベヤ17、排出オーガ28内の縦横スクリューコンベ
ヤ18a,18bに伝達される一方、動力分岐ミッショ
ン19を介して走行部2の油圧ポンプ・油圧モータ式
(HTS式)走行駆動部24の脱穀部3の扱胴3aや唐
箕21、一番受樋のスクリューコンベヤ22a、二番受
樋のスクリューコンベヤ22bやフイードチェン7、穀
粒タンク12への揚穀スクリューコンベヤ23等を回転
駆動させる。刈取前処理装置4への動力伝達は、走行速
度を同期するときには前記走行駆動部24からの出力軸
26を介して実行され、同期しないときには前記動力分
岐ミッション19からの分岐動力とクラッチ25aとに
より駆動される。
【0015】図1及び図2に示すように、穀粒タンク1
2内の穀粒を機外に排出するための排出オーガ28は、
穀粒タンク12の下部に設けた底スクリューコンベヤ1
7から走行機体1の後端に配置した縦パイプ28bと、
その上端に上下回動可能に連設された横パイプ28aと
からなり、各パイプ内にスクリューコンベヤ18a等を
内装している。そして、縦パイプ28bは、駆動モータ
64bとギヤ機構57とにより縦軸回りに旋回可能であ
り、横パイプ28aは縦パイプ28bとの間に装架され
た排出オーガ用油圧シリンダ64aと、リンク機構58
とにより傾斜角度を変更可能に構成されている。
【0016】そして、駆動モータ64bに設けたロータ
リエンコーダ等の角度センサ85にて縦パイプ28bの
水平旋回角度、ひいては横パイプ28aの旋回位置を検
出することができ、リンク機構58もしくは油圧シリン
ダ64aの箇所に設けたポテンショメータ等の角度セン
サ86にて横パイプ28aの俯仰角度、ひいては横パイ
プ28aの先端の排出部の高さ位置を検出することがで
きる。なお、排出オーガ28を使用しないときには、穀
粒タンク12の上面等に設けたレスト台87等に横パイ
プ28aの中途部が載置される。さらにこのレスト台8
7には前記横パイプ28aが載置されたか否かを検知す
るための接触センサ等のレスト検出器88が設けられて
いる。
【0017】走行部2は左右一対のトラックフレーム5
0,50の前後端に各々配置した駆動輪51と従動輪5
2とトラックフレーム50の下面中途部に配置された複
数の転動輪53との外周に巻回された走行クローラ2a
からなり、左右トラックフレーム50,50と走行機体
1とは、左右の昇降制御用油圧シリンダ54a,54b
と前後位置の側面視L字状の前後レバーを同時に作動さ
せるように連結する連結杆等とからなる走行部昇降駆動
手段を介して連結され、左右の昇降制御用油圧シリンダ
54a,54b(図5参照)は互いに独立的に作動させ
ることにより、左右の走行部2,2を走行機体1の左右
に対して独立的に昇降させる。
【0018】従って、左右両側の昇降制御用油圧シリン
ダ54a,54bのピストンロッドを同時に突出させる
と、走行機体1は左右両側の走行部2,2に対して上方
に離れて(上昇し)、走行機体1の走行部2,2に対す
る相対高さ(車高)は高くなる。逆に、前記ピストンロ
ッドを同時に後退させると、走行機体1は左右両側の走
行部2,2に対して下方に離れて(下降し)、走行機体
1の走行部に対する相対高さ(車高)は低くなる。
【0019】そして、左側の油圧シリンダ54aのピス
トンロッドを突出させる、または右側の油圧シリンダ5
4bのピストンロッドを後退させると(もしくはこの両
方の動作を同時に実行しても)、右側の走行部2に対す
る走行機体1の車高は低くなり(左側の走行部2に対す
る走行機体1の車高は高くなり)、走行機体1は右下が
りに傾斜する。逆に、右側の油圧シリンダ54bのピス
トンロッドを突出させる、または左側の油圧シリンダ5
4aのピストンロッドを後退させる、(もしくはこの両
方の動作を同時に実行しても)、左側の走行部2に対す
る走行機体1の車高は低くなり(右側の走行部2に対す
る走行機体1の車高は高くなり)、走行機体1は左下が
りに傾斜するのである。
【0020】左右の昇降制御用油圧シリンダ54a,5
4bのピストンロッドの突出量を検出することにより、
走行機体1の左右各走行部2,2に対する相対高さ(車
高)を検出するためのロータリエンコーダ式等の車高検
出センサ72a,72bが、前記連結杆に連設した連結
ロッドやリンク機構を介して連動するように構成されて
いる。
【0021】また、走行機体1の左右の傾斜程度を検出
するための傾斜検出センサ74は、振り子式(重力式)
等にて構成され、走行機体1の任意の位置例えば運転室
11内等に配置されている。なお、刈取前処理装置4と
圃場面との対地高さを検出して刈高さを検出するための
刈高さセンサとしての超音波センサ20a,20bは、
図3に示すように、刈取前処理装置4の左右両側端の前
記穀稈引き起こし装置6の裏面側に設けたブラケット
(図示せず)に配置し、各超音波センサ20a,20b
における発信器の発信部(ホーン部)と受信器の受信部
とを圃場面に向けるように配置する。各超音波センサ2
0a,20bの設置高さと刈刃5の設置高さとが異なる
場合には、超音波センサ20a,20bの検出値から所
定の換算により、刈高さ検出値を求めるようにしてい
る。
【0022】また、走行機体1と刈取前処理装置4との
相対高さを検出するための昇降ポジションセンサ71
は、前記昇降フレーム14の回動角度を検出することよ
り求めることができるように構成されている。
【0023】図5は、前記昇降用油圧シリンダ54a,
54b等のための油圧回路を示し、油圧ポンプ60から
の吐出する圧油を分流する分流弁63を介して分岐し、
その一方の吐出路から前記刈取前処理装置4を昇降させ
る刈取部昇降アクチュエータとしての油圧シリンダ9
と、右側(運転室11側)の昇降制御用油圧シリンダ5
4bとに対する第1油圧回路61へ送る。分流弁63の
他方の吐出路からは、排出オーガ28の横パイプ28a
の縦パイプ28bに対する傾斜角度を変更するための排
出オーガ昇降用油圧シリンダ64aと、左側の昇降制御
用油圧シリンダ54aとに対する第2油圧回路62へ送
るように構成され、それぞれの油圧シリンダ9、64
a、54a、54bに対する電磁制御弁65、66、6
7、68や逆止弁、リリーフ弁等が接続されている。
【0024】次に、運転室11に備わる各種操作用のレ
バー、スイッチ類の構成について、図6〜図7を用いて
説明する。運転室11の操縦座席146の前方には、走
行機体1を操向操作する操向丸ハンドル147と、アク
セルレバー195とを備え、操縦座席146の左方に
は、前後に長いサイドコラム148を配置している。
【0025】図6に示すように、前記サイドコラム14
8の前端部位には、自動モード及び手動モードの如何に
拘らず、車高制御の場合の走行機体1の高さ(車高)及
び走行機体1の左右の傾斜状態を変更調節操作できる手
動可変操作部としての車高調節レバー73(4方向傾動
クロスバー)と、走行機体1の左右傾斜角度を設定する
ための傾斜設定器74aとが配置されている。その後部
位には後に詳述する液晶パネル77が配置されている。
その近傍には、警告ブザー停止スイッチ133が配置さ
れ、さらにその後部位には車速を無段階変速させる主変
速レバー149と、作業状態に応じてHST式走行駆動
部19の出力及び回転数を所定範囲に設定保持する副変
速レバー160とが左右に平行状に配置され、それぞれ
のレバー149、160が前後方向に回動するように構
成されている。副変速レバー160より右寄りのサイド
コラム148上には、刈取自動昇降スイッチ131と、
刈高さ調節ボリューム150が配置されている。これら
の後方に前後に並んだスイッチのうちの一つは前記液晶
パネルの表示切替えスイッチ151であり、これらは通
常開閉可能な蓋体にて隠されている。また、前記副変速
レバー160の後方には、刈取と脱穀との作業のための
作業レバー152は前後回動可能に配置されており、作
業レバー152を最前傾させるときには、刈取スイッチ
134及び脱穀スイッチ135の両方がOFF、後傾す
るときの第1段階で刈取スイッチ134がONで且つ脱
穀スイッチ135がOFF、第2段階で刈取スイッチ1
34及び脱穀スイッチ135の両方がONとなるように
構成されている。
【0026】前記主変速レバー149の握り部140a
には、右側面にオートリフトスイッチ137とオートセ
ットスイッチ138とが設けられ、前側面には、後傾す
ると刈取前処理装置4が上昇し、前方に倒すと下降する
刈取り昇降レバー139が配置され、その左側には、後
傾すると最深方向になる扱深さ調節レバー140が配置
されている(図8参照)。
【0027】なお、運転室11内の後壁面等には、排出
オーガ28を室内から遠隔操作できる排出オーガ操作部
125が備えられている(図8参照)。この排出オーガ
操作部125には、排出部28c(図9参照)を手動遠
隔操作にて昇降及び左右旋回させるための4方向傾動ク
ロスバー153と、全自動時の横オーガ筒28aの旋回
位置を予めセットするため旋回位置設定器154と、排
出時の排出部28cの停止位置にセットするオートセッ
トする指令及び非排出時に所定の位置(オーガリスト位
置)に戻す指令のための指令スイッチ155と、オーガ
クラッチモータをON・OFFさせるためのオーガクラ
ッチスイッチ156と、これらのスイッチの作動を示す
ランプ157、158が配置されている。
【0028】他方、図9に示す、排出オーガ先端操作部
110には、排出部28c(図9参照)を手動操作にて
昇降及び左右旋回させるための4方向傾動クロスバー1
59と、オーガクラッチスイッチ160とが設けられて
いる。
【0029】前記液晶パネル77は、文字、記号、図
画、画像等が表示できるカラーのドットマトリックス形
のもの、例えば、TFTカラー液晶ディスプレイ等を用
いられるが、白黒型であっても良い。そして、通常の作
業モードでの、コンバインの各種制御の実行状況等を表
示する状態と、後述する故障に際して手動入力系外部機
器の部品の振替え制御を実行したときの振替状態を示す
振替作業モードとでは表示内容を変化できるように、液
晶パネル用コントローラユニット170を裏面等の近傍
に備えて、パッケージ化している。
【0030】また、前記液晶パネル用コントローラユニ
ット170には、後述する各コントローラユニットC
1,C2,C3,C4とデータ通信でき、且つ各コント
ローラユニットC1〜C4に接続された全ての入力系外
部機器75及び出力系外部機器76の入出力を管理・制
御できるアプリケーションソフト(プログラム)を格納
している。さらに、前記通常作業モードと、振替作業モ
ードとに切替えるための振替えスイッチ171が液晶パ
ネル用コントローラユニット170に接続されている。
なお、この振替えスイッチ171は、緊急時にのみ使用
するものであるため、前記サイドコラム148上等の開
閉蓋で閉鎖できる凹所(図示しない)等に配置すること
が好ましい。
【0031】前記制御装置は、マイクロコンピュータ等
の電子式制御装置であり、図10〜図13に示す複数個
(実施形態では4つ)のコントローラユニットC1,C
2,C3,C4と、前記液晶パネル用コントローラユニ
ット170と、これらの間を接続するデータバス、コン
トロールバス、アドレスバスを含むLAN通信等の通信
回線からなり、この通信回線は、2本の心線を対縒りに
縒り合わせたものや、中心線のまわりに絶縁体を介して
外装線(網線または金属テープ)にて被覆した同軸線等
からなる通信配線コード(通信ケーブルともいう)70
であって、本実施形態では、LAN(Local Area Netwo
rk) 用のものであって、バス形状トポロジー(接続形
態)を採用する(図14参照)。
【0032】各コントローラユニットC1〜C4、及び
液晶パネル用コントローラユニット170は図示しない
が各種演算処理や制御を実行するための中央処理装置
(CPU)や、制御プログラムを記憶させた読み出し専
用メモリ(ROM)、各種の検出値、データ等を一時的
に記憶させる随時読み書き可能メモリ(RAM)、電気
的に消去及び書込み可能な不揮発性メモリとしてのEE
PROM、タイマ機能としてのクロック、インターフェ
イス及びLAN(Local Area Network) プロトコルまた
はCAN(Controller Area Network)プロトコルを用い
る通信のための通信回路等の制御部等を備える。
【0033】また、前記実施形態のコントローラユニッ
トC1〜C4のROMの各々には、それぞれに対応する
アプリケーションソフト(制御プログラム)S1,S
2,S3,S4を予め記憶(格納)している。ここで、
アプリケーションソフト(制御プログラム)とは、後述
センサや設定器等の入力系外部機器75からの入力デー
タ(制御信号)に基づいてアクチュエータ等の出力系外
機器置76を作動させるための制御プログラムをいう。
【0034】アプリケーションソフト(制御プログラ
ム)S1は、脱穀装置3及び刈取前処理装置4の各種ア
クチュエータ(例えば刈取昇降用油圧シリンダ9等)を
作動させる制御プログラムとし、アプリケーションソフ
トS2は、刈取昇降用油圧シリンダ9及び走行機体1の
左右の昇降用油圧シリンダ54a,54bを作動させ
て、刈取前処理装置4の刈高さ制御や走行機体1の姿勢
及び車高制御を実行するための制御プログラムとする。
アプリケーションソフトS3は、エンジン12の出力を
制御するための制御プログラムとし、アプリケーション
ソフトS4は、排出オーガ28における駆動モータ64
b及び上下回動用油圧シリンダ64aの作動を制御する
ための制御プログラムをいう。
【0035】さらに、後述する振替え及び振替え作業モ
ードのためのアプリケーションソフトがコントローラユ
ニットC1〜C4及び液晶パネル用コントローラユニッ
ト170に格納されている。
【0036】各コントローラユニットC1〜C4は、目
安として、入力系外部機器75及び出力系外部機器76
のハーネスの長さがなるべく短くなるように組み合せて
それらを制御するようにしており、それぞれの配置箇所
でコントローラボックス(図示せず)内に格納されてい
る。
【0037】例えば、コントローラユニットC1は、運
転室11における床板の下面側に設置されている(図
1、図2、図3参照)。当該コントローラユニットC1
の入力インターフェイスには、入力系外部機器75とし
て、昇降ポジションセンサ71、刈取前処理装置4にお
いて刈取穀稈を搬送しているか否かを検出する穀稈搬送
センサ96、搬送中の刈取穀稈の長さを検出する穀稈長
さセンサ97、扱深さセンサ98、オーガクラッチモー
タスイッチ99、超音波センサ44a,44b、車速セ
ンサ100、2番受樋スクリューコンベア回転センサ1
01、操向丸ハンドルリミットスイッチ102等が各々
接続されている(図10参照)。
【0038】コントローラユニットC1の出力インター
フェイスには、出力系外部機器76として、扱深さ制御
モータにおけるリレーユニット等の制御回路部103、
オーガクラッチモータにおけるリレーユニット等の制御
回路部104、脱穀クラッチを駆動させるための電磁ソ
レノイド105等がそれぞれ接続されている(図10参
照)。
【0039】コントローラユニットC2は、図1、図2
及び図3に示すように、刈取前処理装置4の上部でかつ
運転室11に近い箇所に設置されている。当該コントロ
ーラユニットC2の入力インターフェイスには、入力系
外部機器75として、燃料センサ106、傾斜センサ4
3、車高センサ41a,41b、選別装置の流穀板にお
ける籾流量センサ107、選別装置各部での籾の有無を
検出する籾センサ108、排藁カッタ詰まりセンサ10
9、旋回角センサ85、横オーガ筒17の先端部に設け
て排出オーガ13の水平旋回等を操作する排出オーガ先
端操作部110、上下回動角センサ86、オーガクラッ
チセンサ111、排出オーガ過負荷センサ112、搖動
選別過負荷センサ113、扱胴回転センサ114、処理
胴回転センサ115等がそれぞれ接続されている(図1
1参照)。
【0040】コントローラユニットC2の出力インター
フェイスには、出力系外部機器76として、搖動選別駆
動モータ116、FCクラッチ駆動回路部117、排出
オーガ28の縦オーガ筒28bを水平旋回させるための
駆動モータ64b、排出オーガブレーキ118、上下回
動用油圧シリンダ64aに対する電磁制御弁66の電磁
ソレノイド66a、走行機体1の左側の昇降用油圧シリ
ンダ54aに対する電磁制御弁67の電磁ソレノイド6
7a、走行機体1の右側の昇降用油圧シリンダ38bに
対する電磁制御弁68の電磁ソレノイド68a、刈取昇
降用油圧シリンダ9に対する電磁制御弁65の電磁ソレ
ノイド65a等がそれぞれ接続されている(図11参
照)。
【0041】コントローラユニットC3は、図1、図2
及び図3に示すように、運転室11における操縦座席4
6の後部に設置されている。当該コントローラユニット
C3の入力インターフェイスには、入力系外部機器75
として、エンジン回転数センサ119、エンジンオイル
量センサ120、エンジン水温センサ121、エンジン
12の出力(負荷)を制御する電子ガバナ付き燃料噴射
ポンプのラック位置を検出するための燃料噴射ポンプラ
ック位置センサ122、エンジンスタータスイッチ12
3、排出オーガ13の水平旋回位置を予め記憶させるた
めのオーガセット位置ダイヤル124、運転室11に設
けて排出オーガ13の水平旋回等を操作する排出オーガ
操作部125、刈取クラッチモータリミットスイッチ1
26等がそれぞれ接続されている(図12参照)。
【0042】コントローラユニットC3の出力インター
フェイスには、出力系外部機器76として、エンジン1
2の回転数が所定の回転数となるように燃料噴射ポンプ
のラック位置を調節するための燃料噴射ポンプラックア
クチュエータ127、エンジンスタータリレー128、
警報ブザー129等がそれぞれ接続されている(図12
参照)。
【0043】コントローラユニットC4は、運転室11
のサイドコラム48内に設置されている(図1、図2及
び図3参照)。当該コントローラユニットC4の入力イ
ンターフェイスには、入力系外部機器75として、アク
セルレバー95の操作位置を検出するアクセルレバーセ
ンサ95a、車高調節レバー73、車高制御切替スイッ
チ78、傾斜設定器74a、扱深さ自動制御スイッチ1
30、刈取自動昇降スイッチ131、刈取前処理装置4
が所定の刈高さまで下降すると自動的に当該刈取前処理
装置4へ動力伝達するための刈取オートクラッチスイッ
チ132、警告ブザー停止スイッチ133、刈取作業を
実行するための刈取スイッチ134、脱穀作業を実行す
るための脱穀スイッチ135、選別装置における穀粒の
選別状態を調節するための選別調節ダイヤル136、刈
取前処理装置4を強制的に上昇させるオートリフトスイ
ッチ137、刈取前処理装置を所定の刈高さまで強制的
に下降させるオートセットスイッチ138、刈取前処理
装置4の昇降動を手動操作するための刈取昇降レバー1
39、扱深さ調節レバー140、副変速レバー160、
走行機体1を後退動させるための後退スイッチ141、
電源スイッチ142等がそれぞれ接続されている(図1
3参照)。
【0044】コントローラユニットC4の出力インター
フェイスには、出力系外部機器76として、車高制御を
自動モードに切り換えたときに点灯する車高制御切替え
スイッチランプ143及び扱深さ自動制御モードに切り
換えたときに点灯する扱深さ自動制御スイッチランプ1
44等が接続されている(図13参照)。
【0045】図14は、走行機体1の走行速度、姿勢及
び車高、排出オーガ28の排出位置等コンバインの操作
全般を制御すると共に重要な手動入力系外部機器が故障
したことを検知すること、及びその手動入力系外部機器
が故障したとき、前記振替えスイッチ171の操作によ
り、前記故障した手動入力系外部機器と、故障していな
い他の手動入力系外部機器とを、機能(作用)としての
み振替えるようにするための制御装置の機能ブロック図
を示す。その場合、各コントローラユニットC1〜C
4、170には、前記振替えスイッチ171の信号の切
替えにより、故障した手動入力系外部機器と、故障して
いない他の手動入力系外部機器とを振替えること、及び
その振替えにより所定の出力系外部機器76が所定の動
作を実行する制御のためのアプリケーションソフト(制
御プログラム)を予め格納しておく。
【0046】本発明において、振替とは、故障した手動
入力系外部機器と、故障していない他の手動入力系外部
機器とを、ハード的に部品の交換をしたり、結線状態を
変更する(例えばカプラの差し替えをする)ことなく、
故障した手動入力系外部機器でのソフト的な機能を故障
していない他の手動入力系外部機器により実現できるよ
うにすることである。換言すると、振替えスイッチ17
1にて振替作業モードに切り替えると、故障した手動入
力系外部機器をそれに接続されているコントローラユニ
ットでは認識しないように制御し、しかも予め定められ
た他の故障していない手動入力系外部機器を、前記故障
した手動入力系外部機器であると認識させて、これに対
応する出力系外部機器を作動可能にすることである。従
って、この振替作業モード中は、前記故障していない手
動入力系外部機器の元々の機能は失われることになり、
振替えスイッチ171を元に戻すように切り替えると、
元々の制御関係に戻ることになる。
【0047】図14に示す実施形態では、運転室11内
に設けた排出オーガ操作部125における4方向傾動ク
ロスレバー153が故障した場合、排出オーガ28の左
右旋回及び上下昇降操作が不能になるが、その機能を、
同じく運転室11内に設けた4方向傾動クロスレバー型
の車高調節レバー73に振替えるのである。その制御フ
ローをず15のサブルーチンフローチャートを参照しな
がら説明すると、スタートに続き、所定の手動入力系外
部機器75が故障した否かを判別する(S1)。故障で
ないときには(S1:no)、通常作業モードを実行する
(S2)。所定の手動入力系外部機器75が故障してい
るときには(S1:yes )、続いて、オペレータが振替
えスイッチ171を切り替えると(S3、yes )、前記
振替えさぎうょモード用のアプリケーションが起動し、
且つ液晶パネル77の表示が振替作業モードに切り替っ
たことを表示する画面に変更され、振替え後の手動入力
系外部機器の特定及びその操作方法等の指示が画面表示
される(S4)。
【0048】オペレータはこの指示に従って手動操作す
るという振替え作業モードを実行する(S5)。実施形
態の場合には、振替え後の車高調節レバー73の操作に
より、排出オーガ旋回用モータ64bが作動したり、排
出オーガ昇降用電磁弁65が作動し、排出オーガ28の
先端部28cの位置をオペレータの操作指示通りの箇所
に移動させることができる。これにより、穀粒タンク1
2に蓄積された穀粒を、運送用トラックの荷台等に排出
できる。本発明の重要な利点は、農作業中、特に収穫作
業中に収穫され、蓄積された作物を機外に取り出すため
の手動操作系が突然故障して、所定の時刻までに作物の
出荷が間に合わないという緊急事態に対処できることで
あり、その他、農作業機が圃場や路上で故障した場合お
いて、そのままの状態で農作業機を放置できない緊急事
態に対処することができることである。そのため、図1
4に示す他の実施形態として、刈取前処理装置4の昇降
位置を手動操作するための刈取昇降レバー139が故障
したため、刈取前処理装置4を上昇させてコンバインを
圃場から外に出せなくなったとき、その振替え先とし
て、前記排出オーガ操作部125における指令スイッチ
155の操作により、刈取前処理装置4を昇降させるの
である。振替対象が2つ以上ある場合には、前記振替え
スイッチ171をロータリスイッチ等の多数接点選択型
を利用すればよい。
【0049】この緊急避難的作業を実行したのち、オペ
レータは前記振替えスイッチ171を元の位置に戻すと
(S6:yes )、通常作業モードに戻すことができるの
である。
【0050】さらに、本発明によれば、表示装置として
利用できる液晶パネル77とその制御用のコントローラ
ユニット170とを利用して振替えモードの状態を把握
できるできるから、安全である。
【0051】図16に示す第2実施形態は、前記複数の
コントローラユニットC1〜C4及び液晶用コントロー
ラユニット170を、前記と同様の通信回線(通信配線
コード)70にて接続し、前記と同様に手動モードでは
手動操作による信号の入力にてアクチュエータ等の出力
系外部機器を作動させると共に、当該出力系外部機器が
自動モードで作動するように制御するアプリケーション
ソフトを格納している。
【0052】そして、前記手動による入力操作する手動
入力系外部機器75が、作業中に故障(断線も含む)で
あるか否かを診断する制御プログラムを前記各コントロ
ーラユニットC1〜C4に備えて、農作業中の手動入力
系外部機器75が故障しているか否かを監視(診断)
し、手動入力系外部機器75が故障していると判断され
るときには、対応する出力系外部機器76の自動制御に
よる作動を禁止するように制御するものである。
【0053】具体例としては、手動入力系外部機器75
を、前記運転室11内に配置した排出オーガ操作部12
5における4方向傾動クロスレバー155と排出オーガ
先端部28cに設けた指令スイッチ155とするとき、
それに対応する出力系外部機器76は、排出オーガ旋回
用モータ64bと昇降用油圧シリンダの制御電磁弁66
とする。また、手動入力系外部機器75を、刈取調節レ
バー139とするときは、対応する出力系外部機器76
は、刈取部昇降電磁弁65であり、車高調節レバー73
が手動入力系外部機器であるときの対応する出力系外部
機器は車高調節電磁弁67(68)となる。
【0054】前記手動入力系外部機器の故障の判別方法
としては、前記手動入力系外部機器75が、例えば4方
向傾動クロスレバー153(155)や昇降レバー13
9(73)のように、作動していない状態信号(0,
0)と、上昇方向指示の信号(0,1)と、下降方向指
示の信号(1,0)とのように、3つの状態信号を出す
ものでは、第4の状態信号(1,1)をコントローラユ
ニットが受けると、異常である(故障または断線してい
る)と判断するのである。この異常信号を受けて、前記
液晶パネル77に故障箇所を表示させることにより、オ
ペレータが直ちに対処できるのである。この故障監視は
前記振替えの制御にも適用できる。
【0055】この実施形態(発明)によれば、主要な手
動操作のための手動入力系外部機器が農作業中に故障で
あるか否かを常時監視しており、それらが故障のときに
は、対応する出力系外部機器の自動作動もできなくなる
ので、オペレータがそれらの故障に気づき易く、また、
前記対応する出力系外部機器の自動制御中の暴走も防止
できて、安全性を確保することができるという効果を奏
する。
【0056】本発明は、コンバインばかりでなく耕作用
のトラクタや田植機等の走行農作業機についても適用で
きるものであることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明の農作業機における制御装置は、農作業機におけ
る走行部、作業部、操作部等に設けたセンサ、設定器等
の入力系外部機器と、アクチュエータ等の出力系外部機
器と、前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいず
れか一方もしくは双方との制御信号を授受して制御する
複数のコントローラユニットと、各コントローラユニッ
ト間を接続する通信回線とを備えて、コントローラユニ
ットの相互に制御データを転送して制御を実行するよう
にした農作業機における制御装置において、前記各コン
トローラユニットは、手動により入力操作する手動入力
系外部機器の入力信号の監視により当該手動入力系外部
機器の故障を診断すると共に、故障と判断された手動入
力系外部機器の操作に対応する出力系外部機器の自動制
御作動を禁止するように構成したものであるから、手動
入力系外部機器が故障のときには、対応する出力系外部
機器の自動作動もできなくなるので、オペレータがそれ
らの故障に気づき易く、また、前記対応する出力系外部
機器の自動制御中の暴走も防止できて、安全性を確保す
ることができるという効果を奏する。
【0058】そして、請求項2に記載の発明の農作業機
における制御装置は、農作業機における走行部、作業
部、操作部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機
器と、アクチュエータ等の出力系外部機器と、前記各入
力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一方もしく
は双方との制御信号を授受して制御する複数のコントロ
ーラユニットと、各コントローラユニット間を接続する
通信回線とを備えて、コントローラユニットの相互に制
御データを転送して制御を実行するようにした農作業機
における制御装置において、前記各コントローラユニッ
トは、振り替えスイッチにより、故障と判断された手動
入力系外部機器と、故障していない手動入力系外部機器
とを振り替えるアプリケーションソフトを作動させるよ
うに構成したものである。
【0059】従って、1つの手動入力系外部機器が断線
・故障していても、正常な手動入力系外部機器に振り替
えて利用でき、対応する出力系外部機器を作動可能とす
るから、緊急の場合にも農作業を継続させることがで
き、緊急避難的処置をとることができるという顕著な効
果を奏する。
【0060】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の農作業機における制御装置において、前記通
信回線には、液晶パネルの表示機能を制御するための液
晶パネル用コントローラユニットを接続し、前記振り替
えスイッチは、各コントローラユニットもしくは液晶パ
ネル用コントローラユニットに接続したものであるか
ら、振り替えスイッチの操作による振替え作業モードで
あることの確認及びその作業状態を容易に把握できて、
安全性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図である。
【図2】コンバインの右側面図である。
【図3】コンバインの正面図である。
【図4】動力伝達系のスケルトン図である。
【図5】油圧回路図である。
【図6】運転部の上面図である。
【図7】主変速レバーの要部を示す拡大斜視図である。
【図8】運転室内の排出オーガ操作部の斜視図である。
【図9】排出オーガ先端操作部の斜視図である。
【図10】コントローラユニットC1の機能ブロック図
である。
【図11】コントローラユニットC2の機能ブロック図
である。
【図12】コントローラユニットC3の機能ブロック図
である。
【図13】コントローラユニットC4の機能ブロック図
である。
【図14】本発明の制御装置の第1実施形態の構成を示
す機能ブロック図である。
【図15】第1実施形態の制御フローチャートである。
【図16】本発明の制御装置の第2実施形態の構成を示
す機能ブロック図である。
【符号の説明】
C1,C2,C3,C4,C5 コントローラユニ
ット 64b 排出オーガ旋回用モータ 66 排出オーガ昇降用電磁弁 70 通信配線コード 73 車高調節レバー 75 入力系外部機器 76 出力系外部機器 77 液晶パネル 125 排出オーガ操作部 153 昇降・旋回用操作レバー 170 液晶パネル用コントローラユニット 171 振替えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01D 69/02 A01D 69/02 5H223 69/03 69/03 B60K 35/00 B60K 35/00 Z G05B 9/02 G05B 9/02 B 23/02 23/02 T (72)発明者 水倉 泰治 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 中川 渉 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B074 AA01 AB01 AC02 AD05 AF02 AG03 BA04 BA06 CA01 CE01 DA01 DA02 DB03 DB04 DE03 EC01 EE04 2B076 AA03 BA07 BA08 DA16 DA19 EC23 ED30 3D044 BA04 BA19 BA20 BA27 BB03 BD01 BD13 3G084 AA07 BA13 BA33 DA27 EB02 EB22 FA13 FA20 FA33 FA36 5H209 AA17 FF08 GG08 HH02 HH04 HH13 JJ01 JJ09 5H223 AA17 CC08 DD03 EE02 EE08 EE11 EE29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農作業機における走行部、作業部、操作
    部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、 アクチュエータ等の出力系外部機器と、 前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一
    方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数の
    コントローラユニットと、 各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備え
    て、コントローラユニットの相互に制御データを転送し
    て制御を実行するようにした農作業機における制御装置
    において、 前記各コントローラユニットは、手動により入力操作す
    る手動入力系外部機器の入力信号の監視により当該手動
    入力系外部機器の故障を診断すると共に、故障と判断さ
    れた手動入力系外部機器の操作に対応する出力系外部機
    器の自動制御作動を禁止するように構成したことを特徴
    とする農作業機における制御装置。
  2. 【請求項2】 農作業機における走行部、作業部、操作
    部等に設けたセンサ、設定器等の入力系外部機器と、 アクチュエータ等の出力系外部機器と、 前記各入力系外部機器又は出力系外部機器のいずれか一
    方もしくは双方との制御信号を授受して制御する複数の
    コントローラユニットと、 各コントローラユニット間を接続する通信回線とを備え
    て、コントローラユニットの相互に制御データを転送し
    て制御を実行するようにした農作業機における制御装置
    において、 前記各コントローラユニットは、振り替えスイッチによ
    り、故障と判断された手動入力系外部機器と、故障して
    いない手動入力系外部機器とを振り替えるアプリケーシ
    ョンソフトを作動させるように構成したことを特徴とす
    る農作業機における制御装置。
  3. 【請求項3】 前記通信回線には、液晶パネルの表示機
    能を制御するための液晶パネル用コントローラユニット
    を接続し、前記振り替えスイッチは、各コントローラユ
    ニットもしくは液晶パネル用コントローラユニットに接
    続したことを特徴とする請求項2に記載の農作業機にお
    ける制御装置。
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