JP2002309209A - 水性アクリル系感圧接着剤組成物 - Google Patents
水性アクリル系感圧接着剤組成物Info
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Abstract
及び凝集力を保持すると共に、単に温水等を吹き付ける
ことによってプラスチック製などの被着体から容易に剥
落させることが可能な感圧接着シートを作製できる水性
アクリル系感圧接着剤組成物の提供。 【解決手段】分散粒子が少なくとも0.2μm以上の粒子径
を有する、ガラス転移点(Tg)が−40℃以下である水分
散性のアクリル系共重合体を含んでなり、該感圧接着剤
組成物から形成される感圧接着剤層の水に対する接触角
が50゜以下であることを特徴とする感圧接着剤組成物。
Description
けることにより容易に剥離することのできる感圧接着ラ
ベル用の水性アクリル系感圧接着剤組成物に関し、特定
のガラス転移点(Tg)及び特定の分散粒子の平均粒子径
を有するアクリル系共重合体を含んでなる水性アクリル
系感圧接着剤組成物であって、得られる感圧接着剤層の
水に対する接触角が特定値以下である水性アクリル系感
圧接着剤組成物に関する。
ンなどをプラスチック製のコンテナーに入れて輸送、保
管する方法がしばしば採用されている。その場合、コン
テナーには、収容されている商品の種類や商品名、その
数量、配送先を表示した感圧接着ラベルが貼付される。
それらのコンテナーは、通常、商品が取り出された後、
洗浄されて再使用されるが、使用済みの感圧接着ラベル
は、その洗浄時に温水等を吹き付けることによって剥落
することが好ましく、少なくともブラシ等で容易に擦り
落とすことができる必要がある。
圧接着剤層は、被着体に対してある程度の耐水接着力を
有しており、通常、水洗時にブラシなどで擦った程度で
は、感圧接着ラベルが感圧接着剤層ごと剥離することは
ほとんどなく、感圧接着剤層がコンテナー等の被着体に
残留し、それに埃などが付着してコンテナーを汚し、著
しくその外観を損ねることになる。
つか提案されており、例えば、特開平9-114382号公報
には、界面活性剤を含むエマルジョン系の粘着剤で構成
され、水との接触により粘着力が低減する粘着ラベルが
開示されている。
2-エチルヘキシルアクリレートやブチルアクリレートな
どを主体とする単量体を、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルなどのノニオン系界面活性剤及び、これ
に必要に応じてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
などのアニオン系界面活性剤を併用して乳化重合したア
クリル系水性分散液を用いて、上質紙などの基材上に感
圧接着剤層を形成した後、その接着剤層の表面に離型シ
ートを積層する方法で感圧接着ラベルを形成している。
しかしながら、この実施例記載の方法は、界面活性剤の
使用量がやや多めである以外は、アクリル系共重合体水
性分散液を用いた通常の粘着ラベルの製造とほとんど変
わっておらず、従って、本発明者等によるこれら実施例
の追試では、必ずしも十分な水剥離性は得られなかっ
た。
特定値以下となるような水性アクリル系感圧接着剤組成
物についても知られており、例えば、特開平9-176583
号公報には、粘着シートの再生パルプ化を容易にするこ
とを目的とした、粘着剤層の水に対する接触角が水滴下
60秒後で100゜以下である粘着シートについて開示されて
いる。
漬したときの粘着剤層への水の浸透性を向上させ、それ
により粘着剤層の一部を溶解させて粘着剤層を脆化させ
て、粘着シートの水への分散を容易にすることを意図し
ており、その達成のために、具体的な粘着剤としては、
ブチルアクリレートなどの炭素数4〜18の(メタ)アルキ
ルアクリレート 40〜85重量%の他に、メトキシポリエ
チレングリコールアクリレートなどの(ポリ)エチレング
リコール(メタ)アクリレート5〜40重量%、アクリル酸
などのエチレン性不飽和カルボン酸含有モノマー3重量
%程度、カルボン酸変性ロジンエステルモノマー5重量
%程度を、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
硫酸エステルナトリウム塩等のアニオン系界面活性剤の
存在下に乳化重合したものが用いられている。
提案の実施例の追試によれば、得られるアクリル系共重
合体水性分散液により形成される感圧接着剤層は、確か
に優れた水分散性を示し、該感圧接着剤層を有する感圧
接着ラベルも良好な水剥離性を示すが、その感圧接着剤
層は必ずしも十分な凝集力を有しておらず、例えば、感
圧接着ラベルを貼付したコンテナーを夏季の炎天下に長
時間輸送したり、炎天下又は高温となる室内で貯蔵した
りする時、該感圧接着ラベルがコンテナーからずり落ち
たりする不都合が発生することがあり、また、感圧接着
ラベルの原材料である感圧接着シートの作製に際して
は、しばしばロール状に巻き取られて貯蔵されるが、そ
の時の巻締圧によってロールの脇から感圧接着剤がはみ
出すという不都合が生じやすい。さらに感圧接着ラベル
の作製に際して、感圧接着シートの印刷後ラベルの大き
さに即して裁断される時に、感圧接着剤が裁断用の刃に
付着して裁断に支障を来したり、製品のラベルを汚した
りする不都合が生じやすい。
来の感圧接着剤が有する問題点を解決するために水性ア
クリル系感圧接着剤の改良研究を行ってきた。その結
果、例えば、主成分として2-エチルヘキシルアクリレー
ト等に由来する共重合体を平均粒子径約0.9μmの分散粒
子として含有する水性アクリル系感圧接着剤に、スルホ
コハク酸エステル塩系界面活性剤等のアニオン系界面活
性剤を所定量後添加して、形成される感圧接着剤層の水
に対する接触角を特定値以下になるようにすることによ
り、温水などを吹き付けるだけで容易にプラスチック製
被着体から剥離することのできる感圧接着シートが得ら
れ、その上、前記の凝集力の不十分さに伴う問題も生じ
ないことを見いだし、さらに研究を進めて本発明を完成
した。
転移点(Tg)が−40℃以下である水分散性のアクリル系
共重合体であって、その分散粒子が少なくとも0.2μm以
上の平均粒子径を有するアクリル系共重合体を含んでな
る水性アクリル系感圧接着剤組成物において、該感圧接
着剤組成物から形成される感圧接着剤層の水に対する接
触角が50゜以下であることを特徴とする水性アクリル系
感圧接着剤組成物が提供される。
は、その主要成分として水分散性のアクリル系共重合体
を含んでなるものである。このようなアクリル系共重合
体としては、(メタ)アクリル酸エステルを50重量%以上
共重合してなるものであることが好ましい。
系共重合体は、必須成分として下記単量体(a)及び(b)、
(a) 下記一般式(1)で表され、その単独重合体のガラス
転移点が−20℃以下であるアクリル酸エステル〔以下、
主単量体(a)ということがある〕、 CH2=CH−COOR1 (1) (式中、R1は炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝アルキル
基を示す)及び、(b) 炭素数3〜5のα,β−不飽和モ
ノ−又はジ−カルボン酸〔以下、不飽和カルボン酸(b)
又は単に単量体(b)ということがある〕、並びに、必要
に応じて、
基の他に少なくとも1個の官能基を有する単量体であっ
て、上記単量体(b)以外の単量体〔以下、官能性単量体
(c)又は単に単量体(c)ということがある〕、及び、(d)
上記単量体(a)〜(c)と共重合可能な、該単量体(a)〜(c)
以外の共単量体〔以下共単量体(d)ということがあ
る〕、を乳化共重合してなるものであることが好まし
い。
を50重量%以上共重合してなるもの」とは、上記主単量
体(a)並びに、上記共単量体(d)の中のアクリル酸エステ
ル及びメタクリル酸エステルの合計が、共重合体を形成
する全単量体成分(a)〜(d)に対して50重量%以上を占め
ていることを意味するものである。
は、前記一般式(1)で表され、その単独重合体のガラス
転移点が−20℃以下であるアクリル酸エステル単量体で
ある。
は、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル
基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、i-オクチル基、2-エ
チルヘキシル基、n-ノニル基、i-ノニル基、n-デシル
基、n-ドデシル基などを挙げることができる。
体例としては、エチルアクリレート、n-プロピルアクリ
レート、n-ブチルアクリレート、i-ブチルアクリレー
ト、n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルアクリレー
ト、i-オクチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリ
レート、n-ノニルアクリレート、i-ノニルアクリレート
等を挙げることができ、n-ブチルアクリレート、n-ヘキ
シルアクリレート、n-オクチルアクリレート、i-オクチ
ルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、n-ノ
ニルアクリレート、i-ノニルアクリレート等の使用が特
に好ましい。
移点(Tg)」には、L. E. ニールセン著、小野木宣治訳
「高分子の力学的性質」第11〜35頁に記載されている単
量体のガラス転移点が適用される。
いられるアクリル系共重合体を形成する全単量体成分で
ある、前記単量体(a)〜(d)の合計100重量%に対して、5
0〜99.9重量%の範囲内であることが好ましく、より好
ましくは55〜99.5重量%、さらに好ましくは60〜97.7重
量%、特に好ましくは65〜94.5重量%であるのがよい。
単量体(a)の使用量が該下限量以上であれば、形成され
る感圧接着剤層の接着力、タック及び凝集力がバランス
よく兼備されるので好ましく、一方、該上限量以下であ
れば、凝集力が不足するなどの不都合が生じにくいので
好ましい。
の主単量体(a)と共に、前記の不飽和カルボン酸(b)を必
須成分として乳化共重合してなるものであることが好ま
しい。
としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸などを
挙げることができる。これらの中では、アクリル酸、メ
タクリル酸の利用がより好ましい。
量体(a)〜(d)の合計100重量%に対して0.1〜5重量%の
範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.2〜4
重量%、さらに好ましくは0.3〜3重量%、特に好まし
くは0.5〜2重量%であるのがよい。不飽和カルボン酸
(b)の使用量が該上限量以下であれば、形成される感圧
接着剤層のタック及び耐水性が低下するなどの不都合が
生じにくいので好ましい。一方、該使用量が該下限値以
上であれば、得られる水性感圧接着剤組成物の機械安定
性及び得られる感圧接着剤層の接着力が優れており、凝
集力が不足するなどの不都合が生じにくいので、該使用
量範囲において適宜選択利用するのが好ましい。
成分である前記の主単量体(a)及び不飽和カルボン酸(b)
と共に、必要に応じて、分子内に1個のラジカル重合性
不飽和基の他に少なくとも1個の官能基を有する単量体
であって、上記単量体(b)以外の単量体(c)を共重合する
こともできる。
能基として、例えば、アミド基もしくは置換アミド基、
アミノ基もしくは置換アミノ基、ヒドロキシル基、炭素
数6以下の低級アルコキシル基、エポキシ基、メルカプ
ト基又は珪素含有基等を有する単量体を挙げることがで
き、また、分子内にラジカル重合性不飽和基を2個以上
有する単量体も使用できる。
リルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルア
ミド、N-メチロールアクリルアミド、N-メチロールメタ
クリルアミド、N-n-ブトキシメチルアクリルアミド、N-
i-ブトキシメチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリ
ルアミド、N-メチルアクリルアミド(好ましくはアクリ
ルアミド、メタクリルアミド)等のアミド基もしくは置
換アミド基含有単量体;例えば、アミノエチルアクリレ
ート、N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメチルアミノ
エチルメタクリレート、N,N-ジエチルアミノエチルメタ
クリレート(好ましくはN,N-ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト)等のアミノ基もしくは置換アミノ基含有単量体;
ト、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、アリルアルコール、メタリルアルコール、ポリ
エチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレング
リコールモノメタクリレート、(好ましくは2-ヒドロキ
シエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキ
シプロピルメタクリレート)等のヒドロキシル基含有単
量体;
2-エトキシエチルアクリレート、2-n-ブトキシエチルア
クリレート、2-メトキシエトキシエチルアクリレート、
2-エトキシエトキシエチルアクリレート、2-n-ブトキシ
エトキシエチルアクリレート、2-メトキシエチルメタク
リレート、2-エトキシエチルメタクリレート、2-n-ブト
キシエチルメタクリレート、2-メトキシエトキシエチル
メタクリレート、2-エトキシエトキシエチルメタクリレ
ート、2-n-ブトキシエトキシエチルメタクリレート(好
ましくは2-メトキシエチルアクリレート、2-エトキシエ
チルアクリレート、2-メトキシエチルメタクリレート、
2-エトキシエチルメタクリレート)等の低級アルコキシ
ル基含有単量体;
ジルメタクリレート、グリシジルアリルエーテル、グリ
シジルメタリルエーテル(好ましくはグリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレート)等のエポキシ基含
有単量体;アリルメルカプタン等のメルカプト基含有単
量体;
トリブロモシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリ-n-プロポキシシラ
ン、ビニルトリ-i-プロポキシシラン、ビニルトリ-n-ブ
トキシシラン、ビニルトリス(2-メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリス(2-ヒドロキシメトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルジエトキシシ
ラノール、ビニルエトキシシラジオール、ビニルメチル
ジエトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビ
ニルメチルジアセトキシシラン、アリルトリメトキシシ
ラン、アリルトリエトキシシラン、3-メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリス(2
-メトキシエトキシ)シラン、3-メタクリロキシプロピル
メチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルジ
メチルエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルジメチ
ルメトキシシラン、2-アクリルアミドエチルトリエトキ
シシラン等の珪素含有基を有する単量体;
レート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシア
ヌレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,2-プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等の2個
以上のラジカル重合性不飽和基を有する単量体;等の単
量体群を挙げることができる。
(d)の合計100重量%に対して5重量%未満であるのが好
ましく、より好ましくは3重量%以下であるのがよい。
該使用量が5重量%未満であれば、水性乳化重合の際の
凝集物の発生や乳化状態の破壊、得られる水性分散液の
貯蔵安定性の低下、或いは、形成される感圧接着剤層の
タック、接着力及び耐水性等の低下などの不都合を引き
起こすことがないので好ましい。
成分である前記の主単量体(a)及び不飽和カルボン酸
(b)、並びに、必要に応じて用いられる前記の官能性単
量体 (c)と共に、前記の共単量体(d)を共重合すること
ができる。
般式(2)、
R3、OCOR4又はR5であって、R3は炭素数1〜20の直鎖も
しくは分枝アルキル基又はアルケニル基、炭素数4〜8
のシクロアルキル基或いは炭素数7〜10のアラルキル
基、R4は水素又は炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝アル
キル基、R5は炭素数6〜8のアリール基又はシアノ基を
表す)で示されるものであることが好ましい。
ば、上記一般式(2)におけるR2が水素原子で、XがCOOR3
である前記主単量体(a)以外のアクリル酸エステルを挙
げることができ、このような基R3の例としては、メチル
基、i-プロピル基、t-ブチル基、ステアリル基、オレイ
ル基、シクロヘキシル基、ベンジル基などを挙げること
ができる。
しては、メチルアクリレート、i-プロピルアクリレー
ト、t-ブチルアクリレート、ステアリルアクリレート、
オレイルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
ベンジルアクリレート(好ましくはメチルアクリレー
ト)等を挙げることができる。
におけるR2がメチル基でXがCOOR3であるメタクリル酸エ
ステルを挙げることができ、このような基R3の例として
は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル
基、n-ブチル基、t-ブチル基、i-ブチル基、n-ヘキシル
基、n-オクチル基、i-オクチル基、2-エチルヘキシル
基、n-ノニル基、i-ノニル基、n-デシル基、i-デシル
基、n-ドデシル基、トリデシル基、セチル基、ステアリ
ル基、オレイル基、シクロヘキシル基、ベンジル基など
を挙げることができる。
としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、n-プロピルメタクリレート、n-ブチルメタ
クリレート、i-ブチルメタクリレート、t-ブチルメタク
リレート、n-オクチルメタクリレート、2-エチルヘキシ
ルメタクリレート、i-デシルメタクリレート、ラウリル
メタクリレート、トリデシルメタクリレート、セチルメ
タクリレート、ステアリルメタクリレート、オレイルメ
タクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジ
ルメタクリレート(好ましくはメチルメタクリレート)
等のメタクリル酸エステルなどを挙げることができる。
(2)におけるR2が水素原子でXがOCOR4である飽和脂肪酸
ビニルエステルを挙げることができ、例えば、蟻酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、「バーサチック
酸ビニル」(商品名)(好ましくは酢酸ビニル)を例示
することができる。
般式(2)におけるR2が水素又はメチル基、XがR5で、R5が
アリール基である、例えば、スチレン、α-メチルスチ
レン、ビニルトルエン(好ましくはスチレン)等の芳香
族ビニル単量体;R5がシアノ基である、例えば、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等(好ましくはアクリ
ロニトリル)のシアン化ビニル単量体;よりえらばれた
共単量体も同様に利用できる。
単量体(a)〜(d)の合計100重量%に対して、一般に45重
量%以下、好ましくは40重量%以下、さらに好ましくは
2〜35重量%、特に好ましくは5〜30重量%であるのが
よい。該共単量体(d)の使用量は、その種類により変わ
るので一義的には決められないが、接着力とタックとの
バランス及びこれらと凝集力とのバランスなどを所望に
応じて調節するのに役立つので、そのような目的に合致
するように上記範囲内の量で適宜に選択することができ
る。該共単量体(d)の使用量が上記範囲の上限値以下で
あれば、タックが小さくなり過ぎるなどの不都合が生じ
ないので好ましい。また、該使用量を5重量%以上とす
ることにより接着力又は凝集力の向上が期待できる。
は、そのガラス転移点(Tg)が−40℃以下であることが
必要である。Tgが該温度を超えて高すぎては、得られる
感圧接着剤層のタックが不足しがちとなり、また、例え
ば10℃以下などの低温での接着力が不十分となる等の不
都合が生じるあるので好ましくない。
ガラス転移点(Tg)とは、L. E. ニールセン著、小野木
宣治訳「高分子の力学的性質」第11〜35頁に記載されて
いる方法、及びガラス転移点(Tg)の値に従って計算に
より求められたものである。
ラス転移点(Tg)は、次式によって計算されたものであ
る。
分のそれぞれの単独重合のTg;w1、w 2、・・・・・・wnは各単
量体成分のそれぞれの重量分率を表し;w1+w2+・・・・・・
+wn=1である。
水性媒体中の分散粒子は、少なくとも0.2μm以上の平均
粒子径を有することが必要であり、好ましくは0.5μm以
上、特に好ましくは0.8μm以上であるのがよい。分散粒
子の平均粒子径が該下限値未満と小さすぎては、得られ
る水性アクリル系感圧接着剤組成物から形成される感圧
接着剤層の凝集力が不十分となることがあり、また粘度
が上昇しすぎるなど取り扱い上の問題を生ずることがあ
るので好ましくない。
子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定さ
れた値であり、具体的には「マスターサイザー2000」
〔シスメックス(株)製〕を用いて測定された重量平均径
である。
の水分散性アクリル系共重合体と共に、通常、ノニオン
系及び/又はアニオン系界面活性剤が含有される。含有
されるこれら界面活性剤は、特に限定されるものではな
く、一般に用いられる各種界面活性剤が使用される。
性剤類としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチ
レンアルキル(もしくはアルケニル)エーテル類;例え
ば、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類;
ビタンモノステアレート、ソルビタントリオレエート等
のソルビタン高級脂肪酸エステル類;例えば、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート等のポリオキシエ
チレンソルビタン高級脂肪酸エステル類;例えば、ポリ
オキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモ
ノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート等
のポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類;
テアリン酸モノグリセライド等のグリセリン高級脂肪酸
エステル類;例えば、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレン・ブロックコポリマー;等を例示することが
できる。
えば、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム
等の高級脂肪酸塩類;例えば、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム等のアルキルアリールスルホン酸塩類;
例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリ
ウム等のアルキル(もしくはアルケニル)硫酸エステル
塩類;例えば、ポリエキシエチレンラウリルエーテル硫
酸ナトリウム、ポリエキシエチレンオレイルエーテル硫
酸アンモニウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩類;
ルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル硫酸エステル塩類;モノオクチル
スルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク
酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩及
びその誘導体類;等を例示することができる。
は、アニオン系界面活性剤類として下記一般式(3)で示
される、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル型ア
ニオン系界面活性剤も使用することができる。
水素基、M+はNa+、K+又NH4 +等の対イオンを表す)
構造式で示されるジスチリルの何れか又はそれらの混合
物から誘導されたものであることが好ましい。
オキシエチレン鎖の長さ(nの値)としては、一般に4
〜50の範囲であり、好ましく5〜45の範囲であるのがよ
い。これらアニオン系界面活性剤の具体例としては、例
えば、ハイテノールNF-13、ハイテノールNF-17〔商品
名;以上第一工業製薬(株)製〕、ニューコール707SF、
ニューコール710SF、ニューコール714SF、ニューコール
723SF、ニューコール740SF〔商品名;以上日本乳化剤
(株)製〕等を挙げることができる。
びアニオン系界面活性剤の分子構造の、アルキル基にお
ける水素の一部をフッ素で置換したものも使用可能であ
る。
性分散液中に汎用されている、分子中にアルキルフェニ
ル基を含む界面活性剤が排水中に含まれて河川等に排出
されたとき、それら界面活性剤の加水分解によって生じ
るアルキルフェノールが、それら河川及びそれが流入す
る海の中に生息する生物、特に魚貝類に取り込まれて、
それら生物の内分泌機能(エンドクリン)破壊物質(所
謂、環境ホルモン)として作用することが知られるよう
になった。このようなアルキルフェノールは、これら魚
介類の摂取を通して、又は直接それら河川等の水を使用
する上水道の水を通して、人の体内に入る危険性が高い
ことも指摘されている。
アニオン系界面活性剤の中からアルキルフェニル基を含
まないものを選んで用いることにより、上記の問題点を
解消したアクリル系共重合体の水性分散液を得ることも
できる。
面活性剤類として、ポリオキシエチレンアルキル(もし
くはアルケニル)エーテル類、ソルビタン高級脂肪酸エ
ステル類、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エ
ステル類、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類、
グリセリン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン
・ポリオキシプロピレン・ブロックコポリマーなどが含
まれ、またアニオン系界面活性剤類として、高級脂肪酸
塩類、アルキルアリールスルホン酸塩類、アルキル(も
しくはアルケニル)硫酸エステル塩類、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルスル
ホコハク酸エステル塩及びその誘導体類、前記一般式
(3)のポリオキシエチレン多環フェニルエーテル型界面
活性剤などが含まれる。
これらの界面活性剤が2種以上組み合わせて使用される
のがよく、その使用量は、必ずしも限定されるものでは
ないが、前記アクリル系共重合体100重量部に対して、
界面活性剤有効成分で、一般に3〜10重量部程度の量で
使用することができ、好ましくは4〜8重量部使用する
のがよい。該下限値以上であれば、得られるアクリル系
感圧接着剤の機械安定性及び貯蔵安定性が優れたものと
なるので好ましい。一方、該使用量を該上限値以下とす
ることにより、得られる感圧接着剤層の水に対する接触
角を比較的容易に50゜以下とすることができ、また、分
散粒子の平均粒子径を、例えば0.2μm以上、好ましくは
0.5μm以上など比較的大きくすることが可能となって、
得られる感圧接着剤層の凝集力を高めることができるの
で好ましい。
は、該感圧接着剤組成物から形成される感圧接着剤層の
水に対する接触角が50゜以下であることを特徴とするも
のである。
に対する接触角は以下の方法によってで測定決定した値
である。
表面処理された離型紙上に、乾燥後の塗工量が20g/m2と
なるように、水性アクリル系感圧接着剤組成物を塗布
し、105℃で90秒間熱風循環式乾燥機にて乾燥して得た
感圧接着剤層を23℃、65%RHの条件下で8時間保持した
後、接触角計「FACE CA-D型」〔協和界面科学(株)社
製〕を用い、同一の条件にて、該感圧接着剤層の表面に
半径約1mmの脱イオン水の水滴を滴下し、60秒後の感圧
接着剤層表面に対する水滴の接触角度を測定する。
圧接着剤組成物から形成される感圧接着剤層の水に対す
る接触角は、通常、70゜〜100゜であるが、そのような感
圧接着剤層は被着体に対してある程度の耐水接着力を有
しており、例えば、パック牛乳、瓶ビール、パンなどを
収容した、再使用されるプラスチック製コンテナーに感
圧接着ラベルとして用いるときには、使用後の水洗時に
ブラシなどで擦った程度では、感圧接着ラベルが感圧接
着剤層ごと剥離することはない。
に対する接触角を50゜以下にすることにより、感圧接着
ラベルが貼付されたプラスチック製のコンテナー等の洗
浄時に、温水等を吹き付けるだけで容易に該ラベルを剥
離することができることを見出した。
下となるようにするための方法としては、必ずしも限定
されるものではないが、例えば、水性アクリル系感圧接
着剤組成物に、アニオン系界面活性剤を含有させる方法
を挙げることができる。
剤組成物に含有される界面活性剤にはアニオン系界面活
性剤が含まれていることが好ましく、該アニオン系界面
活性剤の含有量としては、該感圧接着剤組成物を構成す
る主要成分であるアクリル系共重合体100重量部に対し
て、有効成分として、一般に2〜6重量部程度の量で含
有させることができ、好ましくは3〜5重量部含有させ
るのがよい。また該アニオン系界面活性剤は、含有され
る全界面活性剤の合計量に基づいて、有効成分として、
50重量%以上、特には50〜90重量%であることが好まし
い。
重量部以上又は上記下限重量%以上であれば、得られる
アクリル系感圧接着剤の機械安定性及び貯蔵安定性が優
れたものとなると共に得られる感圧接着剤層の水に対す
る接触角を比較的容易に50゜以下とすることができるの
で好ましく、該使用量を上記上限重量部以下又は上記下
限重量%以下とすることにより、得られる感圧接着剤層
の脆化を防止することができ、また、分散粒子の平均粒
子径を、例えば0.2μm以上、好ましくは0.5μm以上など
比較的大きくすることが可能となって、得られる感圧接
着剤層の凝集力を高めることができるので好ましい。
共重合に際して含有させることもできるが、該アニオン
系界面活性剤の種類及び量によっては、得られるアクリ
ル系共重合体水性分散液の平均粒子径を小さくし過ぎる
ことがあり、その結果、該共重合体水性分散液に基づく
感圧接着剤組成物により形成される感圧接着剤層の凝集
力を低下させることがあるので、該アニオン系界面活性
剤の少なくとも一部は該共重合体水性分散液に後添加さ
れることが望ましい。
活性剤は、特に限定されるものではないが、比較的少量
で、得られる感圧接着剤層の水に対する接触角を50゜以
下とすることができ、且つ該感圧接着剤層に求められる
物性に対する悪影響が少ない、スルホコハク酸エステル
塩系界面活性剤及び/又はアルキルベンゼンスルホン酸
塩系界面活性剤であることが好ましい。これら後添加の
アニオン系界面活性剤のアクリル系共重合体100重量部
に対する含有量は、3〜5重量部の範囲であることが好
ましい。
合体は、前記の必須単量体(a)及び(b)、又はこれら必須
単量体(a)及び(b)と共に、必要に応じて、さらに単量体
(c)及び/又は(d)を含む組合せ単量体を、好ましくは1
種以上の界面活性剤の存在下に、水性媒体中で乳化共重
合して得られるものであるのがよい。
は、前記の界面活性剤を適宜組み合わせて使用すること
ができるが、必要に応じて、分子内にラジカル重合可能
な不飽和基を有する、所謂「反応性乳化剤」をそれぞれ
単独で、もしくは反応性乳化剤同士適宜組み合わせて、
又はそれらと前記の通常の乳化剤とを組み合わせて使用
することもできる。
ば、「エレミノールJS-2」、「エレミノールRS-30」
〔以上、三洋化成工業(株)製〕、「アクアロンHS-10
N」、「アクアロンHS-20N」〔以上、第一工業製薬(株)
製〕、「アデカリアソープSE-10N」〔旭電化工業(株)
製〕、「ラテムルS-120」、「ラテムルS-120A」、「ラ
テムルS-180」、「ラテムルS-180A」〔以上、花王(株)
製〕等のアニオン系反応性乳化剤;例えば、「アクアロ
ンRN-20」、「アクアロンRN-30」、「アクアロンRN-5
0」〔以上、第一工業製薬(株)製〕、「アデカリアソー
プNE-10」、「アデカリアソープNE-20」、「アデカリア
ソープNE-30」〔旭電化工業(株)製〕、「RMA-564」、
「RMA-568」、「RMA-1114」〔以上、日本乳化剤(株)
製〕等のノニオン系反応性乳化剤;などを挙げることが
でき、環境保全の観点から、これらの反応性乳化剤のう
ちアルキルフェニル基を含まないものを選択して用いる
ことが好ましい。
の界面活性剤の使用量は、必ずしも限定されるものでは
ないが、該アクリル系共重合体100重量部に対して、界
面活性剤有効成分で、一般に0.5〜5重量部程度の量で
使用することができるが、好ましくは1〜3重量部、さ
らに好ましくは1.5〜2.5重量部使用するのがよい。該下
限値以上であれば、乳化共重合が円滑に進行すると共
に、アクリル系共重合体水性分散液の製造操作に支障を
来すおそれのある反応器の壁への付着やカスなどの発生
が少なく、且つ該水性分散液に基づく水性アクリル系感
圧接着剤の機械安定性及び貯蔵安定性にも優れているの
で好ましい。一方、該使用量を上限値以下とすることに
より、得られる感圧接着剤層の水に対する接触角を比較
的容易に50゜以下とすることができ、また、分散粒子の
平均粒子径を、例えば0.2μm以上、好ましくは0.5μm以
上など比較的大きくすることができ、得られる感圧接着
剤層の凝集力を高めることができるので好ましい。
性剤には、アニオン系界面活性剤を含有させることがで
きる。該アニオン系界面活性剤は、前記のものの中から
適宜選択して使用することができ、その使用量は乳化共
重合に用いられる全界面活性剤の有効成分100重量%の
中、有効成分として50重量%以下であることが好まし
く、より好ましくは10〜40重量%であるのがよい。アニ
オン系界面活性剤を該上限値以下使用することによっ
て、得られる水性アクリル系感圧接着剤組成物から形成
される感圧接着剤層が優れた凝集力を有することができ
るので好ましく、また該下限値以上使用することによっ
て、アクリル系共重合体水性分散液の製造操作に支障を
来す虞のある反応器の壁への付着やカスなどの発生を少
なくすることができると共に、得られるアクリル系共重
合体水性分散液の分散安定性を好適に保つことができる
ので好ましい。
乳化共重合に際しては、得られる共重合体の性能に悪影
響を及ぼさない範囲において、前記のアニオン系及び/
又はノニオン系界面活性剤とともに水溶性保護コロイド
を併用することもできる。
ば、部分ケン化ポリビニルアルコール、完全ケン化ポリ
ビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール等のポリ
ビニルアルコール類;例えば、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース塩等のセルロース誘導体;及びグアガムな
どの天然多糖類;などが挙げられ、これらは、単独でも
複数種併用の態様でも利用できる。水溶性保護コロイド
の使用量としては、前記単量体(a)〜(d)の合計100重量
部当り0〜0.5重量部程度である。
過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ムなどの過硫酸塩類;t-ブチルヒドロパーオキシド、ク
メンヒドロパーオキシド、p-メンタンヒドロパーオキシ
ドなどの有機過酸化物類;過酸化水素;などの重合開始
剤が使用される。これら重合開始剤も一種もしくは複数
種併用のいずれの態様でも利用できる。これらの重合開
始剤は、前記単量体(a)〜(d)の合計100重量部に対し
て、0.01〜1重量部程度の量を用いるのが好ましい。
開始剤とともに還元剤を併用することができる。このよ
うな還元剤としては、例えば、アスコルビン酸、酒石
酸、クエン酸、ブドウ糖、ホルムアルデヒドスルホキシ
ラート金属塩等の還元性有機化合物;チオ硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜
硫酸ナトリウム等の還元性無機化合物;を例示できる。
これら還元剤は、前記単量体(a)〜(d)の合計100重量部
に対して、0.1〜1重量部程度の量を用いるのが好まし
い。
を使用することができる。このような連鎖移動剤として
は、例えば、n-ドデシルメルカプタン、t-ドデシルメル
カプタン、n-ブチルメルカプタン、2-エチルヘキシルチ
オグリコレート、2-メルカプトエタノール、トリクロロ
ブロモメタン等を挙げることができる。これら連鎖移動
剤は、前記単量体(a)〜(d)の合計100重量部に対して0
〜1重量部程度の量を用いるのが好ましい。
及び水と相溶性を有する有機溶媒からなる混合溶媒をい
う。このような有機溶媒としては、例えば、メタノー
ル、エタノール、n-プロピルアルコール、i-プロピルア
ルコール、n-ブチルアルコール、t-ブチルアルコール、
エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ール、アセトン、メチルエチルケトン等を挙げることが
できる。本発明に用いるアクリル系共重合体の乳化共重
合における水性媒体としては、水を主成分とするものを
用いるのが好ましく、該水性媒体中に占める水溶性有機
溶媒の含有量は、通常20重量%以下、好ましくは10重量
%以下であるのがよい。
共重合において好適に採用される共重合温度は、約40〜
100℃、特には約50〜90℃である。
性分散液は、必要に応じて、アンモニア水等によってpH
調節されることができる。このような分散液は、通常、
固形分濃度30〜50重量%、粘度10〜3000mPa・s(BH型回
転粘度計、25℃、20rpm;粘度測定条件以下同様)、pH
2〜9程度である。
は、必要に応じて、さらに粘着付与樹脂を含有させるこ
とができる。本発明に使用可能な粘着付与樹脂として
は、例えば、クマロン・インデン樹脂、テルペン樹脂、
テルペン・フェノール樹脂、ロジン樹脂、p-t-ブチルフ
ェノール・アセチレン樹脂、フェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド樹脂、石油系炭化
水素樹脂、水素添加炭化水素樹脂、テレピン系樹脂等を
使用することができ、低温接着力及び曲面接着性のよさ
等の観点から、ロジン樹脂、石油系炭化水素樹脂の使用
が好ましい。また該粘着付与樹脂の軟化点は、70〜180
℃、好ましくは100〜180℃、特に好ましくは120〜170℃
であることが好ましく、その重量平均分子量は、5000以
下、特には2000〜4000であることが好ましい。さらに本
発明に用いることのできる粘着付与樹脂は、水性分散物
であることが好ましい。
ば、「スーパーエステルE-625A」、「スーパーエステル
E-650」、スーパーエステルKE-788」〔以上荒川化学工
業(株)製〕、「ハリエスターSK-130D」、「ハリエスタ
ーSK-508」、「LP-532 NF」〔以上ハリマ化成(株)製〕
等のロジン樹脂;例えば、「QME-100」、「QME-125p
s」、「QME-800」〔以上東邦化学工業(株)製〕等の石油
系炭化水素樹脂;などの商品名で市販されているものを
挙げることができ、これらの中、アルキルフェニル系界
面活性剤を実質的に含有しない、「スーパーエステルKE
-788」、「LP-532NF」、「QME-125ps」、「QME-800」が
好適に使用される。
ル系共重合体100重量部に対して、2〜45重量部、好ま
しくは4〜35重量部程度であるのがよい。
はまた、所望の性能を損なわない限り、例えば、合成ゴ
ム、天然ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等の各
種変性用樹脂を添加配合して使用することができる。こ
れら各種変性用樹脂の添加量は、非極性ポリマーへの接
着力と凝集力のバランスの観点から適宜選択でき、前記
アクリル系共重合体の合計100重量部に対して、例え
ば、0〜30重量部、好ましくは、0〜20重量部のごとき
添加量を例示できる。
要に応じて、可塑剤、湿潤剤、着色剤、無機質充填剤、
安定剤、消泡剤、防腐剤、防黴剤等を添加配合して使用
することもできる。
は、製造の容易性などの観点から、前記のアクリル系共
重合体及び、必要に応じて用いられる前記粘着付与樹脂
をそれぞれ水性分散液の形で混合し、さらに必要に応じ
て、これに湿潤剤、増粘剤等の上記配合物を添加・混合
することにより調製することが好ましい。また、得られ
る水性感圧接着剤組成物中にもアルキルフェニル系界面
活性剤を実質的に含有していないことが好ましいので、
配合する粘着付与樹脂、湿潤剤、増粘剤なども、アルキ
ルフェニル系界面活性剤を実質的に含有していないこと
が好ましい。
感圧接着剤組成物は:固形分濃度はが、一般に30〜70重
量%、好ましくは50〜70重量%;粘度が、一般に100〜2
0000mPa・s、転写法に用いる場合には3000〜20000mPa・
s;pHが、一般に3〜8程度であり、転写法に用いる場
合には、pH4〜8.5が好適である。
を用いて、感圧接着剤層を形成させる方法としては、紙
又はプラスチックフイルム等の基材の上に該感圧接着剤
組成物を、例えばロールコーター、ナイフコーターなど
の一般に公知の手段を用いて直接塗布して乾燥させる直
接法が採用でき、また、該感圧接着剤組成物を離型材上
に同様の手段を用いて塗布し乾燥させて感圧接着剤層を
形成させた後、該感圧接着剤層上に該基材を重ね加圧
し、該基材上に該感圧接着剤層を転写する転写法も利用
できるが、転写法を用いるのがより好ましい。
性改良剤を用いて本発明の感圧接着剤組成物を増粘して
使用する。このような増粘剤、粘性改良剤としては、ポ
リアクリル酸ナトリウム、前記PVA類、前記セルロース
誘導体、アルカリ性で増粘する水性分散型ポリ(メタ)ア
クリル酸系共重合体増粘剤等を例示することができる。
これらの使用量は、所望の粘度、粘性に応じて適宜きめ
ることができ、前記アクリル系共重合体の合計100重量
部に対して固形分として0〜10重量部、好ましくは0〜
5重量部の範囲である。
明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例
により限定されるものではない。なお、これら実施例及
び比較例において用いた、試験片の作成、並びに各種の
試験方法及び評価方法は以下のとおりである。
後の塗工量が20g/m2となるように、感圧接着剤組成物を
塗布し、105℃で90秒間熱風循環式乾燥機にて乾燥した
後、上質紙〔商品名;OKプリンス上質紙<55>/王子製
紙(株)製〕の裏面を上記感圧接着剤層面と貼り合せ、加
圧ニップロールに通紙、圧着して感圧接着シートを得
た。
4のステンレス鋼板に、前(1)項で作成した試験用感圧接
着シートより切り出した試験片をJIS Z 0237の方法に従
ってそれぞれ圧着し、20分後、23℃、65%RHの雰囲気
下、剥離速度300 mm/分の条件で、それぞれの剥離強度
(N/25mm)を測定した。剥離強度としては、紙(上質
紙)破れが生じることが好ましく、また紙破れが生じな
い時には剥離強度の値が大きい程、例えば12N/25mm以
上、特には15N/25mm以上であることが好ましい。
用感圧接着シートより切り出した試験片(長さ100mm)
を貼り付け、該試験片の斜面上方100mmの位置より径x/
32インチの大きさのスチールボールを転がし、試験片上
で停止する最大径のボールの大きさxで表示した。感圧
接着シートの用途により適宜選択されるので一該にはい
えないが、一般には数値が大きい程初期接着力が大きく
良好であり、紙ラベル用としては通常8〜16の範囲であ
るのがよい。
用感圧接着シートより切り出した試験片を、その貼着面
積が25x25mm2になるように貼り付け、2kgローラーを
1往復して圧着した。これを40℃、60%RHの雰囲気下で
1kgの静荷重を試験片にかけ、荷重が落下するまでの時
間を測定した。一般に凝集力の数値が大きい程、感圧接
着シートをロール状に巻いて輸送・保存するときに感圧
接着剤層がロールからはみ出すなどの不都合が生じにく
く、また感圧接着シートをラベル等として使用するとき
気温がある程度高くなってもずれ落ちるなどの不都合が
生じにくいので好ましい。凝集力の値としては、一般に
10分以上、好ましくは30分以上、特に好ましくは60分以
上であるのがよい。
着シートより4cmx4cmに切り出した試験片を貼り合せ
た後、40℃の温水中に浸漬し、シートが剥がれ落ちるま
での時間を測定し、試験を3回繰り返してそれらの平均
値により温水剥離性の測定値とした。温水剥離性の値と
しては、1分以下であることが望ましい。
応器内にイオン交換水29重量部を仕込み、内温を80℃に
昇温させた。一方、別の容器にイオン交換水115重量部
並びに、乳化重合用の界面活性剤(以下、単に乳化剤と
いうことがある)として、アニオン系界面活性剤「ニュ
ーコール723SF」〔ポリオキシエチレン(n=23)ジスチリ
ルフェニルエーテル硫酸エステルナトリウム塩及びアン
モニウム塩型アニオン系界面活性剤(有効成分濃度30重
量%);日本乳化剤(株)製〕1.33重量部(有効成分0.4
重量部)(「723SF」)、並びにノニオン系界面活性剤
「DSK NL-250」〔ポリオキシエチレン(n=25)ラウリルエ
ーテル型ノニオン系界面活性剤(有効成分濃度100重量
%);第一工業製薬(株)製〕(「NL-250」)2.0重量部
を仕込んで攪拌溶解し、次いでこれに2-エチルヘキシル
アクリレート(EHA)81.4重量部、ブチルアクリレート
(BA)7.5重量部、メチルメタクリレート(MMA)10.1重
量部及びアクリル酸(AA)1重量部よりなる単量体混合
物を加えて攪拌し、単量体乳化液を得た。
ら加熱し、反応器内の水温が80℃に達した時点で重合開
始剤及び還元剤として過硫酸アンモニウム(APS)及び
メタ重亜硫酸ナトリウム(SMBS)をそれぞれ0.057重量
部添加した後、単量体乳化液及び8重量%濃度の過硫酸
アンモニウム水溶液8.6重量部を逐次添加して80℃で約
2時間重合反応を行った。重合反応終了後、同温度で約
1時間攪拌を継続してから冷却し、25%アンモニア水を
1.14重量部添加してpH調整し、感圧接着剤用アクリル系
共重合体の水性分散液を得た。
7.0 、粘度60mPa・s(25℃、BH型回転粘度計20rpm)、
平均粒子径約0.9μmであった。
並びに使用した界面活性剤の組成を表1に、得られるア
クリル系共重合体水性分散液の特性を表2に示す。
1〜3ついても同様に表1及び表2に示す。
3SF」1.33重量部(有効成分0.4重量部)及び「NL-250」
2.0重量部を用いる代わりに、「トラックスH-45W」〔ポ
リオキシエチレン(n=4.5)アルキルフェニルエーテルサ
ルフェートナトリウム塩型アニオン系界面活性剤(有効
成分濃度27重量%);日本油脂(株)製〕(「H-45W」)
1.48重量部(有効成分0.4重量部)、「ノニオンNS-20
6」〔ポリオキシエチレン(n=6)ノニルフェニルエーテル
型ノニオン系乳化剤(有効成分濃度100重量%);日本
油脂(株)製〕(「NS-206」)1.0重量部及び「ノニオンN
S-230-60」〔ポリオキシエチレン(n=30)ノニルフェニル
エーテル型ノニオン系乳化剤(有効成分濃度60重量
%);日本油脂(株)製〕(「NS-230」)1.17重量部(有
効成分0.7重量部)を用いる以外は参考例1と同様にし
て、感圧接着剤用アクリル系共重合体の水性分散液を得
た。
部、BA 7.5重量部、MMA10.1重量部及びAA1重量部を用
いる代わりに、EHA 60.0重量部、BA 32.0重量部、酢酸
ビニル(VAc)5.0重量部及びAA 3.0重量部を用いる以外
は参考例1と同様にして、感圧接着剤用アクリル系共重
合体の水性分散液を得た。
3SF」1.33重量部(有効成分0.40重量部)及び「NL-25
0」2.0重量部を用いる代わりに、「ネオゲンR-K」〔ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩型アニオン系界
面活性剤(有効成分濃度60%);第一工業製薬(株)製〕
(「NeoR」)3.3重量部(有効成分2.0重量部)及び「ノ
イゲンEM-230D」〔ポリオキシエチレン(n=30)ノニルフ
ェニルエーテル型ノニオン系界面活性剤(有効固形分濃
度70重量%);第一工業製薬(株)製〕(「EM-230」)5.
7重量部(有効成分4.0重量部)を用いるか又はアニオン
系界面活性剤を使用せず「EM-230」のみを5.7重量部
(有効成分4.0重量部)用いる以外は参考例3と同様に
して、感圧接着剤用アクリル系共重合体の水性分散液を
得た。
3SF」1.33重量部(有効成分0.40重量部)及び「NL-25
0」2.0重量部を用いる代わりに、「エマールNC-35」
〔ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナ
トリウム型アニオン系界面活性剤(有効成分濃度35重量
%);花王(株)製〕(「EmNC」)1.5重量部(有効成分
0.53重量部)を用い、単量体混合物としてEHA 81.4重量
部、BA 7.5重量部、MMA 10.1重量部及びAA1重量部を用
いる代わりに、EHA 45.0重量部、MMA5.0重量部、2-ヒド
ロキシエチルアクリレート(HEA)20.0重量部及び「ブ
レンマーPME-400」〔メトキシポリエチレングリコール
(n=9)メタクリレート;単独重合体のガラス転移点(T
g)は−30℃とする;日本油脂(株)製〕(「PME」)30.0
重量部を用いる以外は参考例1と同様にして、感圧接着
剤用アクリル系共重合体の分散液を得た。
> 実施例1 参考例1で得られたアクリル系共重合体の水性分散液25
7重量部(固形分103.2重量部;アクリル系共重合体約10
0重量部、乳化剤約2.4重量部)に対し、後添加乳化剤と
して「ネオコールSW-C」〔スルホコハク酸ジオクチルエ
ステルナトリウム塩系アニオン型界面活性剤(有効成分
濃度70重量%);第一工業製薬(株)製〕(「SW-C」)5.
2重量部(有効成分3.6重量部)を添加し、次いでアクリ
ル系アルカリ増粘剤及びアンモニア水を添加して、固形
分37重量%、pH7.5、粘度約10,000mPa・s(25℃、BM型回
転粘度計60rpm)の水性アクリル系感圧接着剤組成物を
得た。
い試験用の感圧接着シートを作成し、前記試験方法(2)
〜(5)に従って感圧接着シートの物性測定を行った。感
圧接着剤組成物の配合組成、特性値を表3に、感圧接着
シートの諸物性を表4に示す。
7ついても同様にして、表3及び表4に示す。
重量部(有効成分3.6重量部)用いる代わりに、「Neo
R」6重量部(有効成分3.6重量部)、「プルロニックL-
61」〔ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロ
ック共重合系ノニオン型界面活性剤(有効成分濃度100
%);旭電化工業(株)製〕(「L-61」)3.6重量部、
「ノイゲンEA-140」〔ポリオキシエチレン(n=12)ノニル
フェニルエーテル型ノニオン系乳化剤(有効固形分濃度
100重量%);第一工業製薬(株)製〕(「EA-140」)3.6
重量部、もしくは「NS-230」6重量部(有効成分3.6重
量部)を用い、又は後添加乳化剤を用いない以外は実施
例1と同様にして水性アクリル系感圧接着剤組成物を得
た。
の感圧接着剤組成物には、感圧接着シート作成のため離
型紙上に該組成物を塗布するために、少量の「SW-C」を
使用した。使用した量を後添加乳化剤として表3に併記
した。
合体の水性分散液を、その共重合体が100重量部となる
ような量用いる代わりに、参考例2〜3及び比較参考例
1〜2の何れかで作製したアクリル系共重合体の水性分
散液を、共重それぞれの共重合体が100重量部となるよ
うな量用いる以外は実施例1と同様にして、水性アクリ
ル系感圧接着剤組成物を得た。
合体の水性分散液をその共重合体が100重量部となるよ
うな量用いる代わりに、比較参考例3で作製したアクリ
ル系共重合体の水性分散液を、その共重合体が100重量
部となるような量用い、且つ後添加乳化剤「SW-C」を使
用しない以外は実施例1と同様にして、水性アクリル系
感圧接着剤組成物を得た。
は、特定のガラス転移点(Tg)及び分散粒子の特定の平
均粒子径を有するアクリル系共重合体を含んでなる水性
アクリル系感圧接着剤組成物であって、得られる感圧接
着剤層の水に対する接触角が特定値以下であることを特
徴とするものである。
の感圧接着剤組成物は、感圧接着剤として必要不可欠な
接着力、タック及び凝集力を保持すると共に、プラスチ
ック製のコンテナー用の感圧接着ラベルとして用いられ
るとき、その感圧接着ラベルは、収容された製品が取り
出された後のコンテナーの洗浄時に、単に温水等を吹き
付けることによって剥落させることが可能となる。
様を列記する。
る水分散性のアクリル系共重合体であって、その分散粒
子が少なくとも0.2μm以上の平均粒子径を有するアクリ
ル系共重合体を含んでなる水性アクリル系感圧接着剤組
成物において、該感圧接着剤組成物から形成される感圧
接着剤層の水に対する接触角が50゜以下であることを特
徴とする感圧接着剤組成物。
酸エステルを50重量%以上共重合してなるものである上
記1項に記載の感圧接着剤組成物。
μm以上の平均粒子径を有する前記1項に記載の感圧接
着剤組成物。
(a)〜(d)、(a) 下記一般式(1)で表され、その単独重合
体のガラス転移点が−20℃以下であるアクリル酸エステ
ル 50〜99.9重量%、 CH2=CH−COOR1 (1) (式中、R1は炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝アルキル
基を示す)(b) 炭素数3〜5のα,β−不飽和モノ−又
はジ−カルボン酸 0.1〜5重量%、(c) 分子内に1個の
ラジカル重合性不飽和基の他に少なくとも1個の官能基
を有する単量体であって、上記単量体(b)以外の単量体
5重量%未満、及び、(d) 上記単量体(a)〜(c)と共重合
可能な、該単量体(a)〜(c)以外の共単量体 45重量%以
下、〔但し、単量体(a)〜(d)の使用量の合計を100重量
%とする〕を乳化共重合してなるものである前記1項に
記載の感圧接着剤組成物。
ト、n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルアクリレー
ト、i-オクチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリ
レート、n-ノニルアクリレート及びi-ノニルアクリレー
トよりなる群から選ばれる1種以上の単量体である上記
4項に記載の感圧接着剤組成物。
タクリル酸である前記4項に記載の感圧接着剤組成物。
の感圧接着剤組成物。
R3、OCOR4又はR5であって、R3は炭素数1〜20の直鎖も
しくは分枝アルキル基又はアルケニル基、炭素数4〜8
のシクロアルキル基或いは炭素数7〜10のアラルキル
基、R4は水素又は炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝アル
キル基、R5は炭素数6〜8のアリール基又はシアノ基を
表す)で示されるものである前記4項に記載の感圧接着
剤組成物。
R4である前記4項に記載の感圧接着剤組成物。
ト、メチルメタクリレート及び酢酸ビニルよりなる群か
ら選ばれる1種以上の単量体である前記4項に記載の感
圧接着剤組成物。
重合体100重量部に対して、2種以上の界面活性剤をそ
れらの有効成分として3〜10重量部含有する前記1項に
記載の感圧接着剤組成物。
を含有し、該アニオン系界面活性剤の含有量が、有効成
分として、全界面活性剤の有効成分合計量に基づいて50
重量%以上である上記11項に記載の感圧接着剤組成物。
アクリル系共重合体100重量部に対して、有効成分とし
て2〜6重量部である上記12項に記載の感圧接着剤組成
物。
重合体100重量部に対して、2種以上の界面活性剤をそ
れらの有効成分として4〜8重量部含有し、且つアニオ
ン系界面活性剤をそれらの有効成分として3〜5重量部
含有する前記1項又は12項に記載の感圧接着剤組成物。
一部がアクリル共重合体の水性分散液に後添加される前
記12〜14項の何れか1項に記載の感圧接着剤組成物。
ク酸エステル塩系界面活性剤及び/又はアルキルベンゼ
ンスルホン酸塩系界面活性剤を含む前記12〜15項の何れ
か1項に記載の感圧接着剤組成物。
計100重量部に対して、1種以上の界面活性剤(有効成
分として)1〜3重量部の存在下で行われる前記4項に
記載の感圧接着剤組成物。
質的に含まない前記1項、11〜15項及び17項の何れか1
項に記載の感圧接着剤組成物。
Claims (12)
- 【請求項1】ガラス転移点(Tg)が−40℃以下である水
分散性のアクリル系共重合体であって、その分散粒子が
少なくとも0.2μm以上の平均粒子径を有するアクリル系
共重合体を含んでなる水性アクリル系感圧接着剤組成物
において、該感圧接着剤組成物から形成される感圧接着
剤層の水に対する接触角が50゜以下であることを特徴と
する感圧接着剤組成物。 - 【請求項2】アクリル系共重合体が(メタ)アクリル酸エ
ステルを50重量%以上共重合してなるものである請求項
1に記載の感圧接着剤組成物。 - 【請求項3】アクリル系共重合体が、下記単量体(a)〜
(d)、 (a) 下記一般式(1)で表され、その単独重合体のガラス
転移点が−20℃以下であるアクリル酸エステル 50〜99.
9重量%、 CH2=CH−COOR1 (1) (式中、R1は炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝アルキル
基を示す) (b) 炭素数3〜5のα,β−不飽和モノ−又はジ−カル
ボン酸 0.1〜5重量%、 (c) 分子内に1個のラジカル重合性不飽和基の他に少な
くとも1個の官能基を有する単量体であって、上記単量
体(b)以外の単量体 5重量%未満、及び、 (d) 上記単量体(a)〜(c)と共重合可能な、該単量体(a)
〜(c)以外の共単量体 45重量%以下、 〔但し、単量体(a)〜(d)の使用量の合計を100重量%と
する〕を乳化共重合してなるものである請求項1に記載
の感圧接着剤組成物。 - 【請求項4】共単量体(d)が下記一般式(2)、 【化1】 (ここで、R2は水素又はメチル基、XはCOOR3、OCOR4又
はR5であって、R3は炭素数1〜20の直鎖もしくは分枝ア
ルキル基又はアルケニル基、炭素数4〜8のシクロアル
キル基或いは炭素数7〜10のアラルキル基、R4は水素又
は炭素数2〜12の直鎖もしくは分枝アルキル基、R5は炭
素数6〜8のアリール基又はシアノ基を表す)で示され
るものである請求項3に記載の感圧接着剤組成物。 - 【請求項5】感圧接着剤組成物が、アクリル系共重合体
100重量部に対して、2種以上の界面活性剤をそれらの
有効成分として3〜10重量部含有する請求項1に記載の
感圧接着剤組成物。 - 【請求項6】界面活性剤がアニオン系界面活性剤を含有
し、該アニオン系界面活性剤の含有量が、有効成分とし
て、全界面活性剤の有効成分合計量に基づいて50重量%
以上である請求項5に記載の感圧接着剤組成物。 - 【請求項7】アニオン系界面活性剤の含有量が、アクリ
ル系共重合体100重量部に対して、有効成分として2〜
6重量部である請求項6に記載の感圧接着剤組成物。 - 【請求項8】アニオン系界面活性剤の少なくとも一部が
アクリル共重合体の水性分散液に後添加される請求項6
又は7に記載の感圧接着剤組成物。 - 【請求項9】アニオン系界面活性剤がスルホコハク酸エ
ステル塩系界面活性剤及び/又はアルキルベンゼンスル
ホン酸塩系界面活性剤を含む請求項6又は7に記載の感
圧接着剤組成物。 - 【請求項10】スルホコハク酸エステル系界面活性剤及
び/又はアルキルベンゼンスルホン酸塩系界面活性剤の
含有量が、アクリル系共重合体100重量部に対して3〜
5重量部の範囲である請求項8に記載の感圧接着剤組成
物。 - 【請求項11】乳化共重合が、単量体(a)〜(d)の合計10
0重量部に対して、1種以上の界面活性剤(有効成分と
して)1〜3重量部の存在下で行われる請求項3に記載
の感圧接着剤組成物。 - 【請求項12】アルキルフェニル系界面活性剤を実質的
に含まない請求項1、5〜8及び11の何れか1項に記
載の感圧接着剤組成物。
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