JP2002374134A - アナログ信号変換回路およびそれを用いた通信装置 - Google Patents
アナログ信号変換回路およびそれを用いた通信装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的簡易な構成によりアナログ信号の精度
低下および劣化を生じさせることなく所望の信号変換処
理を行い得るアナログ信号変換回路を提供する。 【解決手段】 アナログ信号変換回路20では、入力端
子21に入力された入力信号X(t) は波形前処理部24
により入力信号X(t) に基づいて定められる直流電圧
(検出電圧Vs)を検出され、検出電圧Vsと参照電圧
源22による参照電圧Vrfとをパラメータとする任意の
関数F(x) を関数演算器26により演算して演算結果Z
を出力する。そして乗算器28により、演算結果Zと入
力信号X(t)とを乗算して出力信号Y(t) を出力する。
これにより、検出電圧Vsと参照電圧Vrfとをパラメー
タとする任意の関数演算F(x) を施し、演算結果Zを入
力信号X(t) に乗算できる。したがって、比較的簡易な
構成により入力信号X(t) の精度低下および劣化を生じ
させることなく、所望の信号変換処理を行うことができ
る。
低下および劣化を生じさせることなく所望の信号変換処
理を行い得るアナログ信号変換回路を提供する。 【解決手段】 アナログ信号変換回路20では、入力端
子21に入力された入力信号X(t) は波形前処理部24
により入力信号X(t) に基づいて定められる直流電圧
(検出電圧Vs)を検出され、検出電圧Vsと参照電圧
源22による参照電圧Vrfとをパラメータとする任意の
関数F(x) を関数演算器26により演算して演算結果Z
を出力する。そして乗算器28により、演算結果Zと入
力信号X(t)とを乗算して出力信号Y(t) を出力する。
これにより、検出電圧Vsと参照電圧Vrfとをパラメー
タとする任意の関数演算F(x) を施し、演算結果Zを入
力信号X(t) に乗算できる。したがって、比較的簡易な
構成により入力信号X(t) の精度低下および劣化を生じ
させることなく、所望の信号変換処理を行うことができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたアナロ
グ信号に任意の関数演算を施して出力するアナログ信号
変換回路およびそれを用いた通信装置に関するものであ
る。
グ信号に任意の関数演算を施して出力するアナログ信号
変換回路およびそれを用いた通信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年のディジタル回路の普及により、入
力されたアナログ信号に任意の関数演算を施して出力す
る処理、例えば振幅変換処理、信号レベル調整処理、フ
ィルタリング処理等の多くは、回路設計の簡便さや設定
パラメータの自由度の高さ等の理由から、アナログ回路
よりもディジタル回路を用いて実現される場合の方が多
いという実情がある。
力されたアナログ信号に任意の関数演算を施して出力す
る処理、例えば振幅変換処理、信号レベル調整処理、フ
ィルタリング処理等の多くは、回路設計の簡便さや設定
パラメータの自由度の高さ等の理由から、アナログ回路
よりもディジタル回路を用いて実現される場合の方が多
いという実情がある。
【0003】例えば、振幅変換処理を行う回路において
は、入力されたアナログ信号をA/D変換回路によりデ
ィジタル信号に変換した後、ディジタル回路により所定
の演算を行い所望の振幅をもつ出力信号に変換するよう
に構成される。
は、入力されたアナログ信号をA/D変換回路によりデ
ィジタル信号に変換した後、ディジタル回路により所定
の演算を行い所望の振幅をもつ出力信号に変換するよう
に構成される。
【0004】また、信号レベル調整処理を行う回路にお
いても、同様にA/D変換回路により、アナログ入力信
号をディジタル信号に変換した後、ディジタル回路によ
り所定の演算を行い所望の信号レベルをもつ出力信号に
変換するように構成される。
いても、同様にA/D変換回路により、アナログ入力信
号をディジタル信号に変換した後、ディジタル回路によ
り所定の演算を行い所望の信号レベルをもつ出力信号に
変換するように構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジ
タル回路による演算処理は、離散値演算処理にならざる
を得ないため、ゼロに近い微少値では精度が低下すると
いう問題がある。即ち、ディジタル処理の本質的な特徴
により、連続的な値を連続処理することはできないた
め、幾らサンプリング幅を小さくしても、限りなくゼロ
に近い領域においては情報の欠落を防ぐことができない
という問題がある。
タル回路による演算処理は、離散値演算処理にならざる
を得ないため、ゼロに近い微少値では精度が低下すると
いう問題がある。即ち、ディジタル処理の本質的な特徴
により、連続的な値を連続処理することはできないた
め、幾らサンプリング幅を小さくしても、限りなくゼロ
に近い領域においては情報の欠落を防ぐことができない
という問題がある。
【0006】また、信号レベル調整処理を行う回路にお
いては、入力されたアナログ信号が完全にゼロでない限
り、所定の演算処理を一律に行うため、アナログ入力信
号がゼロに近い値の場合(例えばゼロに近い微少雑音信
号等)には、極めて高い利得による演算処理を行うこと
になり出力信号波形の劣化を招くという問題がある。
いては、入力されたアナログ信号が完全にゼロでない限
り、所定の演算処理を一律に行うため、アナログ入力信
号がゼロに近い値の場合(例えばゼロに近い微少雑音信
号等)には、極めて高い利得による演算処理を行うこと
になり出力信号波形の劣化を招くという問題がある。
【0007】さらに、このようなディジタル回路により
アナログ信号の処理を行う構成を採用する通信装置にお
いては、かかるディジタル回路による信号変換処理上の
問題が、例えば送受信信号の劣化やS/Nの低下等にも
直結するため、当該ディジタル回路の存在が通信装置自
体の性能を大きく左右するという問題がある。
アナログ信号の処理を行う構成を採用する通信装置にお
いては、かかるディジタル回路による信号変換処理上の
問題が、例えば送受信信号の劣化やS/Nの低下等にも
直結するため、当該ディジタル回路の存在が通信装置自
体の性能を大きく左右するという問題がある。
【0008】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、比較的
簡易な構成により、アナログ信号の精度低下および劣化
を生じさせることなく、所望の信号変換処理を行い得る
アナログ信号変換回路を提供することにある。また、本
発明の別の目的は、送受信信号の劣化やS/Nの低下を
抑制し得る通信装置を提供することにある。
なされたものであり、その目的とするところは、比較的
簡易な構成により、アナログ信号の精度低下および劣化
を生じさせることなく、所望の信号変換処理を行い得る
アナログ信号変換回路を提供することにある。また、本
発明の別の目的は、送受信信号の劣化やS/Nの低下を
抑制し得る通信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1のアナログ信号変換
回路では、入力されたアナログ信号に任意の関数演算を
施して出力するアナログ信号変換回路であって、所定の
直流電圧を発生する直流電圧源と、前記入力されたアナ
ログ信号に基づいて定められる直流電圧を検出する直流
電圧検出器と、前記直流電圧源により発生する所定の直
流電圧および前記直流電圧検出器により検出する検出電
圧を入力し、両者をパラメータとする任意の関数を演算
して、この演算結果を出力する関数演算器と、前記関数
演算器による前記演算結果および前記アナログ信号を入
力し、両者を乗算して、出力信号を出力する乗算器と、
を備えることを技術的特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項1のアナログ信号変換
回路では、入力されたアナログ信号に任意の関数演算を
施して出力するアナログ信号変換回路であって、所定の
直流電圧を発生する直流電圧源と、前記入力されたアナ
ログ信号に基づいて定められる直流電圧を検出する直流
電圧検出器と、前記直流電圧源により発生する所定の直
流電圧および前記直流電圧検出器により検出する検出電
圧を入力し、両者をパラメータとする任意の関数を演算
して、この演算結果を出力する関数演算器と、前記関数
演算器による前記演算結果および前記アナログ信号を入
力し、両者を乗算して、出力信号を出力する乗算器と、
を備えることを技術的特徴とする。
【0010】請求項1の発明では、直流電圧源により所
定の直流電圧を発生し、直流電圧検出器により入力され
たアナログ信号に基づいて定められる直流電圧を検出
し、関数演算器により、直流電圧源により発生する所定
の直流電圧および直流電圧検出器により検出する検出電
圧をパラメータとする任意の関数を演算してこの演算結
果を出力し、乗算器により、関数演算器による演算結果
およびアナログ信号を乗算して出力信号を出力する。即
ち、入力されたアナログ信号は、直流電圧検出器により
当該アナログ信号に基づいて定められる直流電圧を検出
され、この検出電圧と直流電圧源による所定の直流電圧
とをパラメータとする任意の関数を関数演算器により演
算して、この演算結果を出力する。そして乗算器によ
り、この演算結果と入力されたアナログ信号とを乗算し
て出力信号として出力する。これにより、入力されたア
ナログ信号に基づいて定められる検出電圧と所定の直流
電圧とをパラメータとする任意の関数演算を施し、その
演算結果を入力されたアナログ信号に乗算するので、直
流電圧源、直流電圧検出器、関数演算器および乗算器と
いう比較的簡易な構成によって、入力されたアナログ信
号に任意の関数演算を施して出力することができる。し
たがって、比較的簡易な構成により、アナログ信号の精
度低下および劣化を生じさせることなく、所望の信号変
換処理を行い得る効果がある。
定の直流電圧を発生し、直流電圧検出器により入力され
たアナログ信号に基づいて定められる直流電圧を検出
し、関数演算器により、直流電圧源により発生する所定
の直流電圧および直流電圧検出器により検出する検出電
圧をパラメータとする任意の関数を演算してこの演算結
果を出力し、乗算器により、関数演算器による演算結果
およびアナログ信号を乗算して出力信号を出力する。即
ち、入力されたアナログ信号は、直流電圧検出器により
当該アナログ信号に基づいて定められる直流電圧を検出
され、この検出電圧と直流電圧源による所定の直流電圧
とをパラメータとする任意の関数を関数演算器により演
算して、この演算結果を出力する。そして乗算器によ
り、この演算結果と入力されたアナログ信号とを乗算し
て出力信号として出力する。これにより、入力されたア
ナログ信号に基づいて定められる検出電圧と所定の直流
電圧とをパラメータとする任意の関数演算を施し、その
演算結果を入力されたアナログ信号に乗算するので、直
流電圧源、直流電圧検出器、関数演算器および乗算器と
いう比較的簡易な構成によって、入力されたアナログ信
号に任意の関数演算を施して出力することができる。し
たがって、比較的簡易な構成により、アナログ信号の精
度低下および劣化を生じさせることなく、所望の信号変
換処理を行い得る効果がある。
【0011】また、請求項2のアナログ信号変換回路で
は、請求項1において、前記乗算器に入力されるアナロ
グ信号は、前記直流電圧検出器に入力されるアナログ信
号とは異なる、他の入力されたアナログ信号であること
を技術的特徴とする。
は、請求項1において、前記乗算器に入力されるアナロ
グ信号は、前記直流電圧検出器に入力されるアナログ信
号とは異なる、他の入力されたアナログ信号であること
を技術的特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、乗算器に入力される
アナログ信号は、直流電圧検出器に入力されるアナログ
信号とは異なる、他の入力されたアナログ信号であるこ
とから、乗算器では、関数演算器により演算されて出力
される演算結果と、当該他のアナログ信号とを乗算す
る。これにより、入力されたアナログ信号に基づいて定
められる検出電圧と所定の直流電圧とをパラメータとす
る任意の関数演算を施し、その演算結果を当該他の入力
されたアナログ信号に乗算するので、入力されたアナロ
グ信号の信号情報に基づいて当該他の入力されたアナロ
グ信号を信号変換することができる。したがって、この
ような他の入力されたアナログ信号に対しても、比較的
簡易な構成により、当該他の入力されたアナログ信号の
精度低下および劣化を生じさせることなく、所望の信号
変換処理を行い得る効果がある。
アナログ信号は、直流電圧検出器に入力されるアナログ
信号とは異なる、他の入力されたアナログ信号であるこ
とから、乗算器では、関数演算器により演算されて出力
される演算結果と、当該他のアナログ信号とを乗算す
る。これにより、入力されたアナログ信号に基づいて定
められる検出電圧と所定の直流電圧とをパラメータとす
る任意の関数演算を施し、その演算結果を当該他の入力
されたアナログ信号に乗算するので、入力されたアナロ
グ信号の信号情報に基づいて当該他の入力されたアナロ
グ信号を信号変換することができる。したがって、この
ような他の入力されたアナログ信号に対しても、比較的
簡易な構成により、当該他の入力されたアナログ信号の
精度低下および劣化を生じさせることなく、所望の信号
変換処理を行い得る効果がある。
【0013】さらに、請求項3のアナログ信号変換回路
では、請求項1または2において、前記任意の関数は、
前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧を、前記
直流電圧検出器により検出する検出電圧によって、除算
するものであることを技術的特徴とする。
では、請求項1または2において、前記任意の関数は、
前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧を、前記
直流電圧検出器により検出する検出電圧によって、除算
するものであることを技術的特徴とする。
【0014】請求項3の発明では、任意の関数は、直流
電圧源により発生する所定の直流電圧を、直流電圧検出
器により検出する検出電圧によって、除算するものであ
ることから、入力されたアナログ信号に基づいて定めら
れる直流電圧に対する直流電圧源による所定の直流電圧
の比を得ることができる。これにより、検出電圧が所定
の直流電圧よりも大きいときには、除算結果Zとして0
<Z<1の数値が得られ、また検出電圧が所定の直流電
圧よりも小さいときには、除算結果Zとして、Z>1の
数値が得られる。そのため、演算結果としての当該除算
結果Zと入力したアナログ信号とを乗算器により乗算す
ると、所定の直流電圧以下の出力を出力信号として得る
ことができる。つまり、入力信号のレベルが変動しても
フィードバックループを構成することなく、当該所定の
直流電圧以下の出力信号を出力するように入力信号を変
換することができる。したがって、比較的簡易な構成に
より、アナログ信号の精度低下および劣化を生じさせる
ことなく、所定の直流電圧以下の出力信号を出力するよ
うに入力信号を変換する信号変換処理を行い得る効果が
ある。
電圧源により発生する所定の直流電圧を、直流電圧検出
器により検出する検出電圧によって、除算するものであ
ることから、入力されたアナログ信号に基づいて定めら
れる直流電圧に対する直流電圧源による所定の直流電圧
の比を得ることができる。これにより、検出電圧が所定
の直流電圧よりも大きいときには、除算結果Zとして0
<Z<1の数値が得られ、また検出電圧が所定の直流電
圧よりも小さいときには、除算結果Zとして、Z>1の
数値が得られる。そのため、演算結果としての当該除算
結果Zと入力したアナログ信号とを乗算器により乗算す
ると、所定の直流電圧以下の出力を出力信号として得る
ことができる。つまり、入力信号のレベルが変動しても
フィードバックループを構成することなく、当該所定の
直流電圧以下の出力信号を出力するように入力信号を変
換することができる。したがって、比較的簡易な構成に
より、アナログ信号の精度低下および劣化を生じさせる
ことなく、所定の直流電圧以下の出力信号を出力するよ
うに入力信号を変換する信号変換処理を行い得る効果が
ある。
【0015】上記目的を達成するため、請求項4の通信
装置では、請求項1記載のアナログ信号変換回路を用い
た通信装置であって、前記アナログ信号は、ベースバン
ド信号から抽出した抽出信号であり、前記任意の関数
は、前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧を、
前記直流電圧検出器により検出する検出電圧によって、
除算するものであることを技術的特徴とする。
装置では、請求項1記載のアナログ信号変換回路を用い
た通信装置であって、前記アナログ信号は、ベースバン
ド信号から抽出した抽出信号であり、前記任意の関数
は、前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧を、
前記直流電圧検出器により検出する検出電圧によって、
除算するものであることを技術的特徴とする。
【0016】請求項4の発明では、入力されたアナログ
信号は、ベースバンド信号から抽出した抽出信号であ
り、関数演算器による任意の関数は、直流電圧源により
発生する所定の直流電圧を直流電圧検出器により検出す
る検出電圧によって除算するものであることから、ベー
スバンド信号から抽出した抽出信号は、直流電圧検出器
により当該抽出信号に基づいて定められる直流電圧を検
出され、この検出電圧と直流電圧源による所定の直流電
圧とをパラメータとする任意の関数を関数演算器により
演算してこの演算結果を出力する。そして、この演算結
果と当該抽出信号とを乗算器により乗算して出力信号と
して出力する。これにより、当該抽出信号に基づいて定
められる検出電圧と所定の直流電圧とをパラメータとす
る任意の関数演算を施し、その演算結果を当該抽出信号
に乗算するので、直流電圧源、直流電圧検出器、関数演
算器および乗算器という比較的簡易な構成によって、当
該抽出信号に任意の関数演算を施して出力することがで
きる。したがって、比較的簡易な構成により、ベースバ
ンド信号から抽出した抽出信号の精度低下および劣化を
生じさせることなく、所望の信号変換処理を行い得る効
果があり、またこれにより送受信信号の劣化やS/Nの
低下を抑制し得る効果がある。
信号は、ベースバンド信号から抽出した抽出信号であ
り、関数演算器による任意の関数は、直流電圧源により
発生する所定の直流電圧を直流電圧検出器により検出す
る検出電圧によって除算するものであることから、ベー
スバンド信号から抽出した抽出信号は、直流電圧検出器
により当該抽出信号に基づいて定められる直流電圧を検
出され、この検出電圧と直流電圧源による所定の直流電
圧とをパラメータとする任意の関数を関数演算器により
演算してこの演算結果を出力する。そして、この演算結
果と当該抽出信号とを乗算器により乗算して出力信号と
して出力する。これにより、当該抽出信号に基づいて定
められる検出電圧と所定の直流電圧とをパラメータとす
る任意の関数演算を施し、その演算結果を当該抽出信号
に乗算するので、直流電圧源、直流電圧検出器、関数演
算器および乗算器という比較的簡易な構成によって、当
該抽出信号に任意の関数演算を施して出力することがで
きる。したがって、比較的簡易な構成により、ベースバ
ンド信号から抽出した抽出信号の精度低下および劣化を
生じさせることなく、所望の信号変換処理を行い得る効
果があり、またこれにより送受信信号の劣化やS/Nの
低下を抑制し得る効果がある。
【0017】また、請求項5の通信装置では、請求項2
記載のアナログ信号変換回路を用いた通信装置であっ
て、前記アナログ信号は、ベースバンド信号から抽出し
た抽出信号であり、前記他の入力されたアナログ信号
は、前記ベースバンド信号であり、前記任意の関数は、
前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧を、前記
直流電圧検出器により検出する検出電圧によって、除算
するものであることを技術的特徴とする。
記載のアナログ信号変換回路を用いた通信装置であっ
て、前記アナログ信号は、ベースバンド信号から抽出し
た抽出信号であり、前記他の入力されたアナログ信号
は、前記ベースバンド信号であり、前記任意の関数は、
前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧を、前記
直流電圧検出器により検出する検出電圧によって、除算
するものであることを技術的特徴とする。
【0018】請求項5の発明では、入力されるアナログ
信号は、ベースバンド信号から抽出した抽出信号であ
り、他の入力されたアナログ信号は、ベースバンド信号
であり、任意の関数は、直流電圧源により発生する所定
の直流電圧を直流電圧検出器により検出する検出電圧に
よって除算するものであることから、ベースバンド信号
から抽出した抽出信号は、直流電圧検出器により当該抽
出信号に基づいて定められる直流電圧を検出され、この
検出電圧と直流電圧源による所定の直流電圧とをパラメ
ータとする任意の関数を関数演算器により演算してこの
演算結果を出力する。そして、この演算結果とベースバ
ンド信号とを乗算器により乗算して出力信号として出力
する。これにより、ベースバンド信号から抽出した抽出
信号に基づいて定められる検出電圧と所定の直流電圧と
をパラメータとする任意の関数演算を施し、その演算結
果をベースバンド信号に乗算するので、当該抽出信号の
信号情報に基づいてベースバンド信号を信号変換するこ
とができる。したがって、このようなベースバンド信号
に対しても、比較的簡易な構成により、ベースバンド信
号の精度低下および劣化を生じさせることなく、所望の
信号変換処理を行い得る効果があり、またこれにより送
受信信号の劣化やS/Nの低下を抑制し得る効果があ
る。
信号は、ベースバンド信号から抽出した抽出信号であ
り、他の入力されたアナログ信号は、ベースバンド信号
であり、任意の関数は、直流電圧源により発生する所定
の直流電圧を直流電圧検出器により検出する検出電圧に
よって除算するものであることから、ベースバンド信号
から抽出した抽出信号は、直流電圧検出器により当該抽
出信号に基づいて定められる直流電圧を検出され、この
検出電圧と直流電圧源による所定の直流電圧とをパラメ
ータとする任意の関数を関数演算器により演算してこの
演算結果を出力する。そして、この演算結果とベースバ
ンド信号とを乗算器により乗算して出力信号として出力
する。これにより、ベースバンド信号から抽出した抽出
信号に基づいて定められる検出電圧と所定の直流電圧と
をパラメータとする任意の関数演算を施し、その演算結
果をベースバンド信号に乗算するので、当該抽出信号の
信号情報に基づいてベースバンド信号を信号変換するこ
とができる。したがって、このようなベースバンド信号
に対しても、比較的簡易な構成により、ベースバンド信
号の精度低下および劣化を生じさせることなく、所望の
信号変換処理を行い得る効果があり、またこれにより送
受信信号の劣化やS/Nの低下を抑制し得る効果があ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアナログ信号変換
回路およびそれを用いた通信装置の実施形態について図
を参照して説明する。
回路およびそれを用いた通信装置の実施形態について図
を参照して説明する。
【0020】[第1実施形態]まず、本発明の第1実施形
態に係るアナログ信号変換回路の構成を図1に基づいて
説明する。図1には、本第1実施形態に係るアナログ信
号変換回路20の構成を示すブロック図が図示されてい
る。
態に係るアナログ信号変換回路の構成を図1に基づいて
説明する。図1には、本第1実施形態に係るアナログ信
号変換回路20の構成を示すブロック図が図示されてい
る。
【0021】図1に示すように、アナログ信号変換回路
20は、主に、参照電圧源22、波形前処理部24、関
数演算器26、乗算器28から構成されており、入力端
子21に入力されたアナログ信号(以下「入力信号X
(t) 」という。)に任意の関数演算を施して出力端子2
9に出力信号Y(t) として出力するものである。
20は、主に、参照電圧源22、波形前処理部24、関
数演算器26、乗算器28から構成されており、入力端
子21に入力されたアナログ信号(以下「入力信号X
(t) 」という。)に任意の関数演算を施して出力端子2
9に出力信号Y(t) として出力するものである。
【0022】参照電圧源22は、所定の直流電圧として
の参照電圧Vrfを発生する直流電圧源である。この参照
電圧源22は、その設定を変更することによって任意の
直流定電圧を発生し得るように構成されており、この参
照電圧源22により発生する参照電圧Vrfは後述する関
数演算器26による任意の関数演算のパラメータになる
ものである。
の参照電圧Vrfを発生する直流電圧源である。この参照
電圧源22は、その設定を変更することによって任意の
直流定電圧を発生し得るように構成されており、この参
照電圧源22により発生する参照電圧Vrfは後述する関
数演算器26による任意の関数演算のパラメータになる
ものである。
【0023】波形前処理部24は、入力端子21に入力
された入力信号X(t) に基づいて定められる直流電圧
(検出電圧Xs)を検出するものである。ここで「入力
信号X(t) に基づいて定められる直流電圧(検出電圧X
s)」とは、入力信号X(t) の変動する入力レベルに関
連して得られる一定の直流電圧のことをいい、例えば、
所定期間(例えば1周期)内における入力信号X(t) の
絶対最大値(>0)、平均値、絶対値等である。この検
出電圧Xsも関数演算器26による任意の関数演算のパ
ラメータになるものである。
された入力信号X(t) に基づいて定められる直流電圧
(検出電圧Xs)を検出するものである。ここで「入力
信号X(t) に基づいて定められる直流電圧(検出電圧X
s)」とは、入力信号X(t) の変動する入力レベルに関
連して得られる一定の直流電圧のことをいい、例えば、
所定期間(例えば1周期)内における入力信号X(t) の
絶対最大値(>0)、平均値、絶対値等である。この検
出電圧Xsも関数演算器26による任意の関数演算のパ
ラメータになるものである。
【0024】関数演算器26は、参照電圧源22により
発生する参照電圧Vrfおよび波形前処理部24により検
出する検出電圧Xsを入力し、両者をパラメータとする
任意の関数F(x) を演算して、この演算結果Zを出力す
るものである。つまり、前述した参照電圧Vrfと検出電
圧Xsとをパラメータとして任意の関数演算F(x) を行
い、演算結果Zを求めるものである。ここで「任意の関
数F(x) 」とは、参照電圧Vrfと検出電圧Xsとの乗
算、除算、加算、減算、あるいは参照電圧Vrfまたは検
出電圧Xs自身の二乗、平方根、微分、積分、位相シフ
ト、時間遅延、レベルシフト等により演算結果Zを求め
るものである。
発生する参照電圧Vrfおよび波形前処理部24により検
出する検出電圧Xsを入力し、両者をパラメータとする
任意の関数F(x) を演算して、この演算結果Zを出力す
るものである。つまり、前述した参照電圧Vrfと検出電
圧Xsとをパラメータとして任意の関数演算F(x) を行
い、演算結果Zを求めるものである。ここで「任意の関
数F(x) 」とは、参照電圧Vrfと検出電圧Xsとの乗
算、除算、加算、減算、あるいは参照電圧Vrfまたは検
出電圧Xs自身の二乗、平方根、微分、積分、位相シフ
ト、時間遅延、レベルシフト等により演算結果Zを求め
るものである。
【0025】乗算器28は、関数演算器26による演算
結果Zおよび入力信号X(t) を入力し、両者を乗算し
て、出力信号Y(t) を出力するものである。即ち、関数
演算器26による演算結果Zを入力信号X(t) に乗算す
ることにより、入力信号X(t)に任意の関数演算F(x)
を施して出力端子29に出力信号Y(t) を出力するもの
である。
結果Zおよび入力信号X(t) を入力し、両者を乗算し
て、出力信号Y(t) を出力するものである。即ち、関数
演算器26による演算結果Zを入力信号X(t) に乗算す
ることにより、入力信号X(t)に任意の関数演算F(x)
を施して出力端子29に出力信号Y(t) を出力するもの
である。
【0026】このようにアナログ信号変換回路20を構
成することにより、入力端子21に入力された入力信号
X(t) は、波形前処理部24により入力信号X(t) に基
づいて定められる直流電圧(検出電圧Xs)を検出さ
れ、この検出電圧Xsと参照電圧源22による参照電圧
Vrfとをパラメータとする任意の関数F(x) を関数演算
器26により演算してこの演算結果Zを出力する。そし
て乗算器28により、この演算結果Zと入力信号X(t)
とを乗算して出力信号Y(t) として出力する。
成することにより、入力端子21に入力された入力信号
X(t) は、波形前処理部24により入力信号X(t) に基
づいて定められる直流電圧(検出電圧Xs)を検出さ
れ、この検出電圧Xsと参照電圧源22による参照電圧
Vrfとをパラメータとする任意の関数F(x) を関数演算
器26により演算してこの演算結果Zを出力する。そし
て乗算器28により、この演算結果Zと入力信号X(t)
とを乗算して出力信号Y(t) として出力する。
【0027】これにより、入力信号X(t) に基づいて定
められる検出電圧Xsと参照電圧Vrfとをパラメータと
する任意の関数演算F(x) を施し、その演算結果Zを入
力信号X(t) に乗算するので、参照電圧源22、波形前
処理部24、関数演算器26および乗算器28という比
較的簡易な構成によって、入力信号X(t) に任意の関数
演算F(x) を施して出力することができる。したがっ
て、比較的簡易な構成により、入力信号X(t) (アナロ
グ信号)の精度低下および劣化を生じさせることなく、
所望の信号変換処理を行い得る効果がある。
められる検出電圧Xsと参照電圧Vrfとをパラメータと
する任意の関数演算F(x) を施し、その演算結果Zを入
力信号X(t) に乗算するので、参照電圧源22、波形前
処理部24、関数演算器26および乗算器28という比
較的簡易な構成によって、入力信号X(t) に任意の関数
演算F(x) を施して出力することができる。したがっ
て、比較的簡易な構成により、入力信号X(t) (アナロ
グ信号)の精度低下および劣化を生じさせることなく、
所望の信号変換処理を行い得る効果がある。
【0028】なお、参照電圧源22、波形前処理部2
4、関数演算器26および乗算器28は、いずれもオペ
アンプ等により構成することができるので、ディスクリ
ート部品を用いることなく、ハイブリッドIC(混成集
積回路)等により構成することができる。そのため、さ
らなる簡易な構成を可能にすることができる。
4、関数演算器26および乗算器28は、いずれもオペ
アンプ等により構成することができるので、ディスクリ
ート部品を用いることなく、ハイブリッドIC(混成集
積回路)等により構成することができる。そのため、さ
らなる簡易な構成を可能にすることができる。
【0029】次に、上述したアナログ信号変換回路20
を信号レベル調整回路30に適用した場合の構成および
作動を図2〜図5に基づいて説明する。なお、図2に
は、信号レベル調整回路30の構成を示すブロック図、
また図3には、信号レベル調整回路30により処理され
る信号の波形の例を示す説明図、図4および図5には、
信号レベル調整回路30により処理される入力信号X
(t) のピーク電圧Xpkと出力信号Y(t) のピーク電圧Y
pkとの関係を示す入出力特性図、がそれぞれ図示されて
いる。
を信号レベル調整回路30に適用した場合の構成および
作動を図2〜図5に基づいて説明する。なお、図2に
は、信号レベル調整回路30の構成を示すブロック図、
また図3には、信号レベル調整回路30により処理され
る信号の波形の例を示す説明図、図4および図5には、
信号レベル調整回路30により処理される入力信号X
(t) のピーク電圧Xpkと出力信号Y(t) のピーク電圧Y
pkとの関係を示す入出力特性図、がそれぞれ図示されて
いる。
【0030】図2に示すように、信号レベル調整回路3
0は、前述したアナログ信号変換回路20とほぼ同様に
構成されており、波形前処理部34および関数演算器3
6の処理内容がより具体的に明示されている点が、アナ
ログ信号変換回路20と異なる。そのため、アナログ信
号変換回路20の構成と実質的に同一の構成部分につい
ては同一符号を付し、その説明を省略する。
0は、前述したアナログ信号変換回路20とほぼ同様に
構成されており、波形前処理部34および関数演算器3
6の処理内容がより具体的に明示されている点が、アナ
ログ信号変換回路20と異なる。そのため、アナログ信
号変換回路20の構成と実質的に同一の構成部分につい
ては同一符号を付し、その説明を省略する。
【0031】波形前処理部34は、前述した波形前処理
部24と同様、入力端子21に入力された入力信号X
(t) に基づいて定められる直流電圧を検出するものであ
るが、ここでは、図3(A) に示すように所定期間(例え
ば1周期)内における入力信号X(t) の絶対最大値(>
0)、つまり図3(B) に示すような振幅のピーク電圧X
pkを検出するように構成されている。
部24と同様、入力端子21に入力された入力信号X
(t) に基づいて定められる直流電圧を検出するものであ
るが、ここでは、図3(A) に示すように所定期間(例え
ば1周期)内における入力信号X(t) の絶対最大値(>
0)、つまり図3(B) に示すような振幅のピーク電圧X
pkを検出するように構成されている。
【0032】また、関数演算器36も、前述した関数演
算器26と同様に、参照電圧Vrfと検出電圧Xsとをパ
ラメータとして任意の関数演算F(x) を行い、演算結果
Zを求めるものであるが、ここでは任意の関数F(x)
を、両パラメータ(参照電圧Vrfとピーク電圧Xpk)に
よる除算演算を行うものである。即ち、任意の関数F
(x) を次に示す式(1)に設定する。
算器26と同様に、参照電圧Vrfと検出電圧Xsとをパ
ラメータとして任意の関数演算F(x) を行い、演算結果
Zを求めるものであるが、ここでは任意の関数F(x)
を、両パラメータ(参照電圧Vrfとピーク電圧Xpk)に
よる除算演算を行うものである。即ち、任意の関数F
(x) を次に示す式(1)に設定する。
【0033】 F(x) = Vrf/Xpk ・・・(1)
【0034】この式(1)により、入力信号X(t) のピ
ーク電圧Xpkに対する参照電圧Vrfの比を得ることがで
きる。具体的には、まず図3(C) に示すようにピーク電
圧Xpkの逆数(1/Xpk)を演算し、その演算結果に参
照電圧Vrfを掛けて(Vrf/Xpk)、図3(D) および次
式(2)に示すような演算結果Zを得ている。
ーク電圧Xpkに対する参照電圧Vrfの比を得ることがで
きる。具体的には、まず図3(C) に示すようにピーク電
圧Xpkの逆数(1/Xpk)を演算し、その演算結果に参
照電圧Vrfを掛けて(Vrf/Xpk)、図3(D) および次
式(2)に示すような演算結果Zを得ている。
【0035】 Z = Vrf/Xpk ・・・(2)
【0036】これにより、ピーク電圧Xpkが参照電圧V
rfよりも大きいときには、演算結果Zとして0<Z<1
の数値を得ることができ、またピーク電圧Xpkが参照電
圧Vrfよりも小さいときには、演算結果ZとしてZ>1
の数値を得ることができる。なお、ピーク電圧Xpkおよ
び参照電圧Vrfのいずれも正の直流電圧値であるから、
演算結果Zは正の直流電圧値になる。
rfよりも大きいときには、演算結果Zとして0<Z<1
の数値を得ることができ、またピーク電圧Xpkが参照電
圧Vrfよりも小さいときには、演算結果ZとしてZ>1
の数値を得ることができる。なお、ピーク電圧Xpkおよ
び参照電圧Vrfのいずれも正の直流電圧値であるから、
演算結果Zは正の直流電圧値になる。
【0037】そして、後段の乗算器28により、この演
算結果Zと入力信号X(t) とを乗算すると、次に示す式
(3)により、出力信号Y(t) を得ることができる。
算結果Zと入力信号X(t) とを乗算すると、次に示す式
(3)により、出力信号Y(t) を得ることができる。
【0038】 Y(t) = Z×X(t) ・・・(3)
【0039】ここで、上式(3)は、次式(4)、
(5)に示すように表すことができ、また入力信号X
(t) をピーク電圧Xpkで割ったもの(X(t) /Xpk)
は、次式(6)に示すように表すことができる。
(5)に示すように表すことができ、また入力信号X
(t) をピーク電圧Xpkで割ったもの(X(t) /Xpk)
は、次式(6)に示すように表すことができる。
【0040】 Y(t) = Vrf/Xpk×X(t) ・・・(4) =(X(t) /Xpk)×Vrf ・・・(5) X(t) /Xpk = 1 ・・・(6)
【0041】したがって、出力信号Y(t) のピーク電圧
Ypkは、次式(7)のように表すことができ、出力信号
Y(t) のピーク電圧Ypkと参照電圧Vrfとは一致するこ
とがわかる。
Ypkは、次式(7)のように表すことができ、出力信号
Y(t) のピーク電圧Ypkと参照電圧Vrfとは一致するこ
とがわかる。
【0042】 Ypk = Vrf ・・・(7)
【0043】つまり、信号レベル調整回路30は乗算器
28の出力として、図3(E) に示すように、参照電圧V
rf以下の出力信号Y(t) を出力することができる。ま
た、信号レベル調整回路30は、アナログ回路で構成さ
れているため、その動作可能範囲によって以下のような
効果を得ることができる。
28の出力として、図3(E) に示すように、参照電圧V
rf以下の出力信号Y(t) を出力することができる。ま
た、信号レベル調整回路30は、アナログ回路で構成さ
れているため、その動作可能範囲によって以下のような
効果を得ることができる。
【0044】即ち、アナログ回路は、その電源電圧が+
Vcc(正)、−Vcc(負)の2電源方式である場合に
は、当該電源電圧(+Vcc、−Vcc)によって信号電圧
の動作可能範囲が+Vccから−Vccまでに限定される。
例えば、電源電圧Vccが±15Vの場合、当該回路内の
全ての信号電圧の最高値は+15V以下、最小電圧は−
15V以上になる。
Vcc(正)、−Vcc(負)の2電源方式である場合に
は、当該電源電圧(+Vcc、−Vcc)によって信号電圧
の動作可能範囲が+Vccから−Vccまでに限定される。
例えば、電源電圧Vccが±15Vの場合、当該回路内の
全ての信号電圧の最高値は+15V以下、最小電圧は−
15V以上になる。
【0045】そのため、信号レベル調整回路30の電源
電圧Vccが、例えば±15Vに設定されている場合に
は、入力信号X(t) の逆数値(1/X(t) )が+15V
以上となるときは自動的に出力電圧がクランプされ+1
5Vになる。その結果、入力振幅がある値より小さくな
ったときは、自動レベル調整機能は動作することなく、
出力振幅の値は入力振幅の変化に合わせて小さくなる。
つまり、入力信号X(t)がゼロのときには、雑音を無限
に増幅して出力するというような動作はせず、ある程度
以上の振幅を持った入力信号X(t) のみを自動的に検出
し、ゲインを制御することができるという、雑音除去機
能を有している。
電圧Vccが、例えば±15Vに設定されている場合に
は、入力信号X(t) の逆数値(1/X(t) )が+15V
以上となるときは自動的に出力電圧がクランプされ+1
5Vになる。その結果、入力振幅がある値より小さくな
ったときは、自動レベル調整機能は動作することなく、
出力振幅の値は入力振幅の変化に合わせて小さくなる。
つまり、入力信号X(t)がゼロのときには、雑音を無限
に増幅して出力するというような動作はせず、ある程度
以上の振幅を持った入力信号X(t) のみを自動的に検出
し、ゲインを制御することができるという、雑音除去機
能を有している。
【0046】ここで、前述した入力信号X(t) のピーク
電圧Xpkと出力信号Y(t) のピーク電圧Ypkとの入出力
特性を図4を参照して説明する。なお、この図4に示す
Vccは前述した電源電圧Vccのことである。図4に示す
ように、信号レベル調整回路30では、入力信号X(t)
のピーク電圧Xpkが電源電圧Vccを超えた場合および参
照電圧Vrfが電源電圧Vccを超えた場合には、出力信号
Y(t) は出力されない。
電圧Xpkと出力信号Y(t) のピーク電圧Ypkとの入出力
特性を図4を参照して説明する。なお、この図4に示す
Vccは前述した電源電圧Vccのことである。図4に示す
ように、信号レベル調整回路30では、入力信号X(t)
のピーク電圧Xpkが電源電圧Vccを超えた場合および参
照電圧Vrfが電源電圧Vccを超えた場合には、出力信号
Y(t) は出力されない。
【0047】また、これらを超えない範囲内でも、入力
信号X(t) が1以下の場合には、(1/X(t) )による
値は1よりも大きくなるので、入力信号X(t) が所定値
よりも小さくなると、(1/X(t) )が飽和して動作す
ることができない。つまり、(参照電圧Vrf/入力信号
X(t) )が電源電圧Vccよりも小さい場合には、信号レ
ベル調整回路30は動作することができない。これによ
り、前述したように、入力信号X(t) がゼロの場合に
は、雑音除去機能を発揮することができる。
信号X(t) が1以下の場合には、(1/X(t) )による
値は1よりも大きくなるので、入力信号X(t) が所定値
よりも小さくなると、(1/X(t) )が飽和して動作す
ることができない。つまり、(参照電圧Vrf/入力信号
X(t) )が電源電圧Vccよりも小さい場合には、信号レ
ベル調整回路30は動作することができない。これによ
り、前述したように、入力信号X(t) がゼロの場合に
は、雑音除去機能を発揮することができる。
【0048】なお、図5に示すように、参照電圧Vrfを
様々な値(図5では、参照電圧Vrf=1V、2V、3
V、4V、15V)に設定することにより、信号レベル
調整回路30の動作範囲を任意に設定することができ
る。したがって、参照電圧Vrfの設定を適宜変更するこ
とにより、変換したい信号レベルを任意に設定すること
ができる。
様々な値(図5では、参照電圧Vrf=1V、2V、3
V、4V、15V)に設定することにより、信号レベル
調整回路30の動作範囲を任意に設定することができ
る。したがって、参照電圧Vrfの設定を適宜変更するこ
とにより、変換したい信号レベルを任意に設定すること
ができる。
【0049】上述したように、信号レベル調整回路30
によると、任意の関数F(x) は、参照電圧源22により
発生する参照電圧Vrfを、波形前処理部34により検出
するピーク電圧Xpkによって、除算するものであること
から、入力された入力信号X(t) に基づいて定められる
ピーク電圧Xpkに対する参照電圧源22による参照電圧
Vrfの比を得ることができる。
によると、任意の関数F(x) は、参照電圧源22により
発生する参照電圧Vrfを、波形前処理部34により検出
するピーク電圧Xpkによって、除算するものであること
から、入力された入力信号X(t) に基づいて定められる
ピーク電圧Xpkに対する参照電圧源22による参照電圧
Vrfの比を得ることができる。
【0050】これにより、ピーク電圧Xpkが参照電圧V
rfよりも大きいときには、演算結果Zとして0<Z<1
の数値が得られ、またピーク電圧Xpkが参照電圧Vrfよ
りも小さいときには、演算結果Zとして、Z>1の数値
が得られる。そのため、演算結果Zと入力信号X(t) と
を乗算器28により乗算すると、参照電圧Vrf以下の出
力を出力信号Y(t) として得ることができる。つまり、
入力信号X(t) が変動しても、フィードバックループを
構成することなく、参照電圧Vrf以下の出力信号Y(t)
を出力するように入力信号X(t) を変換することができ
る。したがって、比較的簡易な構成により、入力信号X
(t) の精度低下および劣化を生じさせることなく、参照
電圧Vrf以下の出力信号Y(t) を出力するように入力信
号X(t)を変換する信号変換処理を行い得る効果があ
る。
rfよりも大きいときには、演算結果Zとして0<Z<1
の数値が得られ、またピーク電圧Xpkが参照電圧Vrfよ
りも小さいときには、演算結果Zとして、Z>1の数値
が得られる。そのため、演算結果Zと入力信号X(t) と
を乗算器28により乗算すると、参照電圧Vrf以下の出
力を出力信号Y(t) として得ることができる。つまり、
入力信号X(t) が変動しても、フィードバックループを
構成することなく、参照電圧Vrf以下の出力信号Y(t)
を出力するように入力信号X(t) を変換することができ
る。したがって、比較的簡易な構成により、入力信号X
(t) の精度低下および劣化を生じさせることなく、参照
電圧Vrf以下の出力信号Y(t) を出力するように入力信
号X(t)を変換する信号変換処理を行い得る効果があ
る。
【0051】続いて、前述した信号レベル調整回路30
を通信装置のマーキング信号抽出回路40に適用した場
合の構成等を図6に基づいて説明する。なお、このマー
キング信号抽出回路40は、有線スペクトラム拡散通信
装置の受信ユニットにおいて、電力線から受けた受信信
号から所定のマーキング信号を抽出する回路として用い
ることができるものである。また、当該有線スペクトラ
ム拡散通信装置の構成および作用等については、本願出
願人による「有線スペクトラム拡散通信装置および通信
方法」(特願2000−030116号)に添付の明細
書、図面を参照されたい。
を通信装置のマーキング信号抽出回路40に適用した場
合の構成等を図6に基づいて説明する。なお、このマー
キング信号抽出回路40は、有線スペクトラム拡散通信
装置の受信ユニットにおいて、電力線から受けた受信信
号から所定のマーキング信号を抽出する回路として用い
ることができるものである。また、当該有線スペクトラ
ム拡散通信装置の構成および作用等については、本願出
願人による「有線スペクトラム拡散通信装置および通信
方法」(特願2000−030116号)に添付の明細
書、図面を参照されたい。
【0052】図6に示すように、マーキング信号抽出回
路40は、前述した信号レベル調整回路30の入力端子
21の前段にBPF42が前置されていること以外は、
前述の信号レベル調整回路30とほぼ同様に構成されて
いる。したがって、信号レベル調整回路30の構成と実
質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明
を省略する。
路40は、前述した信号レベル調整回路30の入力端子
21の前段にBPF42が前置されていること以外は、
前述の信号レベル調整回路30とほぼ同様に構成されて
いる。したがって、信号レベル調整回路30の構成と実
質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0053】入力端子41に接続されるBPF42は、
いわゆるバンドパスフィルタであり、所定の周波数帯域
の信号の通過を許し、それ以外の周波数の信号の通過を
阻止するものである。ここでは例えば、入力信号X(t)
としてのベースバンド信号に含まれるマーキング信号
X’(t) の通過を許容する周波数帯域がBPF42に設
定されている。これにより、BPF42によりベースバ
ンド信号X(t) から所望のマーキング信号X’(t) を抽
出することができる。
いわゆるバンドパスフィルタであり、所定の周波数帯域
の信号の通過を許し、それ以外の周波数の信号の通過を
阻止するものである。ここでは例えば、入力信号X(t)
としてのベースバンド信号に含まれるマーキング信号
X’(t) の通過を許容する周波数帯域がBPF42に設
定されている。これにより、BPF42によりベースバ
ンド信号X(t) から所望のマーキング信号X’(t) を抽
出することができる。
【0054】BPF42の出力には、波形前処理部34
と乗算器28とが接続されている。そのため、ベースバ
ンド信号X(t) から抽出されたマーキング信号X’(t)
は、波形前処理部34と乗算器28とにそれぞれ入力さ
れる。つまりマーキング信号X’(t) は、前述したアナ
ログ信号変換回路20の入力信号X(t) に相当する。
と乗算器28とが接続されている。そのため、ベースバ
ンド信号X(t) から抽出されたマーキング信号X’(t)
は、波形前処理部34と乗算器28とにそれぞれ入力さ
れる。つまりマーキング信号X’(t) は、前述したアナ
ログ信号変換回路20の入力信号X(t) に相当する。
【0055】波形前処理部34に入力されたマーキング
信号X’(t) は、波形前処理部34により所定期間(例
えば1周期)内における入力信号X’(t) の絶対値X’
ab(t) の最大値(>0)、つまり振幅のピーク電圧Xpk
が検出される(図6参照)。
信号X’(t) は、波形前処理部34により所定期間(例
えば1周期)内における入力信号X’(t) の絶対値X’
ab(t) の最大値(>0)、つまり振幅のピーク電圧Xpk
が検出される(図6参照)。
【0056】そして、関数演算器26には、波形前処理
部34によるピーク電圧Xpkと、参照電圧源22による
参照電圧Vrfとが入力される。これにより、前述した式
(1)による関数演算(F(x) =Vrf/Xpk)が行わ
れ、さらに乗算器28によりその演算結果Zとマーキン
グ信号X’(t) との乗算演算が行われる。
部34によるピーク電圧Xpkと、参照電圧源22による
参照電圧Vrfとが入力される。これにより、前述した式
(1)による関数演算(F(x) =Vrf/Xpk)が行わ
れ、さらに乗算器28によりその演算結果Zとマーキン
グ信号X’(t) との乗算演算が行われる。
【0057】即ち、マーキング信号抽出回路40による
と、ベースバンド信号X(t) から抽出したマーキング信
号X’(t) は、波形前処理部34により抽出したマーキ
ング信号X’(t) に基づいて定められるピーク電圧Xpk
を検出され、このピーク電圧Xpkと参照電圧源22によ
る参照電圧Vrfとをパラメータとする関数(F(x) =V
rf/Xpk)を関数演算器36により演算してこの演算結
果Zを出力する。そして、この演算結果Zとマーキング
信号X’(t) とを乗算器28により乗算して出力信号Y
(t) として出力する。
と、ベースバンド信号X(t) から抽出したマーキング信
号X’(t) は、波形前処理部34により抽出したマーキ
ング信号X’(t) に基づいて定められるピーク電圧Xpk
を検出され、このピーク電圧Xpkと参照電圧源22によ
る参照電圧Vrfとをパラメータとする関数(F(x) =V
rf/Xpk)を関数演算器36により演算してこの演算結
果Zを出力する。そして、この演算結果Zとマーキング
信号X’(t) とを乗算器28により乗算して出力信号Y
(t) として出力する。
【0058】これにより、マーキング信号X’(t) に基
づいて定められるピーク電圧Xpkと参照電圧Vrfとをパ
ラメータとする関数演算(F(x) =Vrf/Xpk)を施
し、その演算結果Zをマーキング信号X’(t) に乗算す
るので、前述の如く、参照電圧Vrf以下の出力信号Y
(t) を出力するようにマーキング信号X’(t) を変換す
ることができる。したがって、比較的簡易な構成によ
り、ベースバンド信号X(t)から抽出したマーキング信
号X’(t) の精度低下および劣化を生じさせることな
く、参照電圧Vrf以下の出力信号Y(t) を出力するよう
にマーキング信号X’(t) を変換する信号変換処理を行
い得る効果がある。また伝送路特性等により信号レベル
が変動しても、出力信号Y(t) として安定したマーキン
グ信号X’(t) を出力することができるので、受信信号
の劣化やS/Nの低下を抑制し得る効果がある。
づいて定められるピーク電圧Xpkと参照電圧Vrfとをパ
ラメータとする関数演算(F(x) =Vrf/Xpk)を施
し、その演算結果Zをマーキング信号X’(t) に乗算す
るので、前述の如く、参照電圧Vrf以下の出力信号Y
(t) を出力するようにマーキング信号X’(t) を変換す
ることができる。したがって、比較的簡易な構成によ
り、ベースバンド信号X(t)から抽出したマーキング信
号X’(t) の精度低下および劣化を生じさせることな
く、参照電圧Vrf以下の出力信号Y(t) を出力するよう
にマーキング信号X’(t) を変換する信号変換処理を行
い得る効果がある。また伝送路特性等により信号レベル
が変動しても、出力信号Y(t) として安定したマーキン
グ信号X’(t) を出力することができるので、受信信号
の劣化やS/Nの低下を抑制し得る効果がある。
【0059】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施形
態に係るアナログ信号変換回路50の構成を図7に基づ
いて説明する。本第2実施形態に係るアナログ信号変換
回路50は、波形前処理部24に入力される入力信号X
1(t)と、乗算器28に入力される入力信号X2(t)とが異
なる点が、前述した第1実施形態に係るアナログ信号変
換回路20と相違するところである。
態に係るアナログ信号変換回路50の構成を図7に基づ
いて説明する。本第2実施形態に係るアナログ信号変換
回路50は、波形前処理部24に入力される入力信号X
1(t)と、乗算器28に入力される入力信号X2(t)とが異
なる点が、前述した第1実施形態に係るアナログ信号変
換回路20と相違するところである。
【0060】図7に示すように、アナログ信号変換回路
50に入力されるアナログ信号は、第1入力端子51を
介して波形前処理部24に入力される入力信号X1(t)
と、第2入力端子53を介して乗算器28に入力される
入力信号X2(t)とに分けられている。つまり、乗算器2
8に入力されるアナログ信号は、波形前処理部24に入
力されるアナログ信号とは異なる、他の入力されたアナ
ログ信号である。
50に入力されるアナログ信号は、第1入力端子51を
介して波形前処理部24に入力される入力信号X1(t)
と、第2入力端子53を介して乗算器28に入力される
入力信号X2(t)とに分けられている。つまり、乗算器2
8に入力されるアナログ信号は、波形前処理部24に入
力されるアナログ信号とは異なる、他の入力されたアナ
ログ信号である。
【0061】このように、波形前処理部24に入力され
る入力信号X1(t)と、乗算器28に入力される入力信号
X2(t)と、別々の信号にすることにより、乗算器28で
は、関数演算器26により演算されて出力される演算結
果Zと、第2入力端子53に入力された入力信号X2(t)
とを乗算する。
る入力信号X1(t)と、乗算器28に入力される入力信号
X2(t)と、別々の信号にすることにより、乗算器28で
は、関数演算器26により演算されて出力される演算結
果Zと、第2入力端子53に入力された入力信号X2(t)
とを乗算する。
【0062】これにより、第1入力端子51に入力され
た入力信号X1(t)に基づいて定められる検出電圧Vsと
参照電圧Vrfとをパラメータとする任意の関数演算を施
し、その演算結果Zを第2入力端子53に入力された入
力信号X2(t)に乗算するので、第1入力端子51の信号
情報に基づいて入力信号X2(t)を信号変換することがで
きる。したがって、このような入力信号X2(t)に対して
も、比較的簡易な構成により、入力信号X2(t)の精度低
下および劣化を生じさせることなく、所望の信号変換処
理を行い得る効果がある。
た入力信号X1(t)に基づいて定められる検出電圧Vsと
参照電圧Vrfとをパラメータとする任意の関数演算を施
し、その演算結果Zを第2入力端子53に入力された入
力信号X2(t)に乗算するので、第1入力端子51の信号
情報に基づいて入力信号X2(t)を信号変換することがで
きる。したがって、このような入力信号X2(t)に対して
も、比較的簡易な構成により、入力信号X2(t)の精度低
下および劣化を生じさせることなく、所望の信号変換処
理を行い得る効果がある。
【0063】続いて、本第2実施形態に係るアナログ信
号変換回路50を通信装置のベースバンド信号レベル調
整回路60に適用した場合の構成等を図8に基づいて説
明する。なお、このベースバンド信号レベル調整回路6
0も、前述したマーキング信号抽出回路40と同様に、
有線スペクトラム拡散通信装置の受信ユニットに用いる
ことができるものである。
号変換回路50を通信装置のベースバンド信号レベル調
整回路60に適用した場合の構成等を図8に基づいて説
明する。なお、このベースバンド信号レベル調整回路6
0も、前述したマーキング信号抽出回路40と同様に、
有線スペクトラム拡散通信装置の受信ユニットに用いる
ことができるものである。
【0064】図8に示すように、ベースバンド信号レベ
ル調整回路60は、第1実施形態で説明したマーキング
信号抽出回路40のBPF42を、その入力端子41と
波形前処理部34との間に介在させた構成を採るところ
以外は、前述のマーキング信号抽出回路40とほぼ同様
に構成されている。したがって、マーキング信号抽出回
路40の構成と実質的に同一の構成部分には、同一符号
を付し、その説明を省略する。
ル調整回路60は、第1実施形態で説明したマーキング
信号抽出回路40のBPF42を、その入力端子41と
波形前処理部34との間に介在させた構成を採るところ
以外は、前述のマーキング信号抽出回路40とほぼ同様
に構成されている。したがって、マーキング信号抽出回
路40の構成と実質的に同一の構成部分には、同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0065】入力端子61に接続されるBPF42は、
例えば、入力信号X(t) としてのベースバンド信号に含
まれるマーキング信号X’(t) の通過を許容する周波数
帯域が設定されている。これにより、入力端子61を介
して入力されるベースバンド信号X(t) は、BPF42
により所望のマーキング信号X’(t) を抽出され、後段
の波形前処理部34に出力される。
例えば、入力信号X(t) としてのベースバンド信号に含
まれるマーキング信号X’(t) の通過を許容する周波数
帯域が設定されている。これにより、入力端子61を介
して入力されるベースバンド信号X(t) は、BPF42
により所望のマーキング信号X’(t) を抽出され、後段
の波形前処理部34に出力される。
【0066】一方、入力端子61を介して入力されるベ
ースバンド信号X(t) は、乗算器28にも入力される。
これにより、乗算器28では、入力される、関数演算器
36による演算結果Zとベースバンド信号X(t) とを乗
算して出力信号Y(t) として出力する。
ースバンド信号X(t) は、乗算器28にも入力される。
これにより、乗算器28では、入力される、関数演算器
36による演算結果Zとベースバンド信号X(t) とを乗
算して出力信号Y(t) として出力する。
【0067】これにより、ベースバンド信号X(t) から
抽出したマーキング信号X’(t) に基づいて定められる
ピーク電圧Xpkと参照電圧Vrfとをパラメータとする関
数演算(F(x) =Vrf/Xpk)を施し、その演算結果Z
をベースバンド信号X(t) に乗算するので、参照電圧V
rfに基づいた振幅をもつ出力信号Y(t) を出力するよう
にベースバンド信号X(t) を変換することができる。し
たがって、このようなベースバンド信号X(t) に対して
も、比較的簡易な構成により、ベースバンド信号X(t)
の精度低下および劣化を生じさせることなく、参照電圧
Vrfに基づいた振幅をもつ出力信号Y(t) を出力するよ
うにベースバンド信号X(t) を変換する信号変換処理を
行い得る効果があり、またこれにより受信信号の劣化や
S/Nの低下を抑制し得る効果がある。
抽出したマーキング信号X’(t) に基づいて定められる
ピーク電圧Xpkと参照電圧Vrfとをパラメータとする関
数演算(F(x) =Vrf/Xpk)を施し、その演算結果Z
をベースバンド信号X(t) に乗算するので、参照電圧V
rfに基づいた振幅をもつ出力信号Y(t) を出力するよう
にベースバンド信号X(t) を変換することができる。し
たがって、このようなベースバンド信号X(t) に対して
も、比較的簡易な構成により、ベースバンド信号X(t)
の精度低下および劣化を生じさせることなく、参照電圧
Vrfに基づいた振幅をもつ出力信号Y(t) を出力するよ
うにベースバンド信号X(t) を変換する信号変換処理を
行い得る効果があり、またこれにより受信信号の劣化や
S/Nの低下を抑制し得る効果がある。
【図1】本発明の第1実施形態に係るアナログ信号変換
回路の構成を示すブロック図である。
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本第1実施形態に係るアナログ信号変換回路を
適用した信号レベル調整回路の構成を示すブロック図で
ある。
適用した信号レベル調整回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本第1実施形態による信号レベル調整回路によ
り処理される信号の波形の例を示す説明図で、図3(A)
は所定期間内における入力信号X(t) の波形例、図3
(B) は図3(A) の入力信号X(t) に対するピーク電圧X
pkの波形例、図3(C) はピーク電圧Xpkの逆数を演算し
た結果の波形例、図3(D) は(1/Xpk)に参照電圧V
rfを掛けた結果の波形例、図3(E) は乗算器の出力信号
Y(t) の波形例、をそれぞれ示すものである。
り処理される信号の波形の例を示す説明図で、図3(A)
は所定期間内における入力信号X(t) の波形例、図3
(B) は図3(A) の入力信号X(t) に対するピーク電圧X
pkの波形例、図3(C) はピーク電圧Xpkの逆数を演算し
た結果の波形例、図3(D) は(1/Xpk)に参照電圧V
rfを掛けた結果の波形例、図3(E) は乗算器の出力信号
Y(t) の波形例、をそれぞれ示すものである。
【図4】本第1実施形態による信号レベル調整回路によ
り処理される、入力信号X(t)のピーク電圧Xpkと出力
信号Y(t) のピーク電圧Ypkとの関係を示す入出力特性
図である。
り処理される、入力信号X(t)のピーク電圧Xpkと出力
信号Y(t) のピーク電圧Ypkとの関係を示す入出力特性
図である。
【図5】図4に示す入出力特性図を、様々な参照電圧
(Vrf=1V、2V、3V、4V、15V)を設定した
場合について示したものである。
(Vrf=1V、2V、3V、4V、15V)を設定した
場合について示したものである。
【図6】本第1実施形態のアナログ信号変換回路を通信
装置のマーキング信号抽出回路に適用した例を示すブロ
ック図である。
装置のマーキング信号抽出回路に適用した例を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るアナログ信号変換
回路の構成を示すブロック図である。
回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本第2実施形態のアナログ信号変換回路を通信
装置のベースバンド信号レベル調整回路に適用した例を
示すブロック図である。
装置のベースバンド信号レベル調整回路に適用した例を
示すブロック図である。
20、50 アナログ信号変換回路 22 参照電圧源 (直流電圧源) 24 波形前処理部(直流電圧検出器) 26 関数演算器 28 乗算器 30 信号レベル調整回路 40 マーキング信号抽出回路 42、42 BPF 60 ベースバンド信号レベル調整回路 X(t) 入力信号 (入力されたアナログ信
号) X1(t) 入力信号 (入力されたアナログ信
号) X2(t) 入力信号 (他の入力されたアナロ
グ信号) Vrf 参照電圧 (所定の直流電圧) Xs 検出電圧 Xpk ピーク電圧 (検出電圧) Z 演算結果 Y(t) 出力信号
号) X1(t) 入力信号 (入力されたアナログ信
号) X2(t) 入力信号 (他の入力されたアナロ
グ信号) Vrf 参照電圧 (所定の直流電圧) Xs 検出電圧 Xpk ピーク電圧 (検出電圧) Z 演算結果 Y(t) 出力信号
Claims (5)
- 【請求項1】 入力されたアナログ信号に任意の関数演
算を施して出力するアナログ信号変換回路であって、 所定の直流電圧を発生する直流電圧源と、 前記入力されたアナログ信号に基づいて定められる直流
電圧を検出する直流電圧検出器と、 前記直流電圧源により発生する所定の直流電圧および前
記直流電圧検出器により検出する検出電圧を入力し、両
者をパラメータとする任意の関数を演算して、この演算
結果を出力する関数演算器と、 前記関数演算器による前記演算結果および前記アナログ
信号を入力し、両者を乗算して、出力信号を出力する乗
算器と、 を備えることを特徴とするアナログ信号変換回路。 - 【請求項2】 前記乗算器に入力されるアナログ信号
は、 前記直流電圧検出器に入力されるアナログ信号とは異な
る、他の入力されたアナログ信号であることを特徴とす
る請求項1記載のアナログ信号変換回路。 - 【請求項3】 前記任意の関数は、前記直流電圧源によ
り発生する所定の直流電圧を、前記直流電圧検出器によ
り検出する検出電圧によって、除算するものであること
を特徴とする請求項1または2記載のアナログ信号変換
回路。 - 【請求項4】 請求項1記載のアナログ信号変換回路を
用いた通信装置であって、 前記アナログ信号は、ベースバンド信号から抽出した抽
出信号であり、 前記任意の関数は、前記直流電圧源により発生する所定
の直流電圧を、前記直流電圧検出器により検出する検出
電圧によって、除算するものであることを特徴とする通
信装置。 - 【請求項5】 請求項2記載のアナログ信号変換回路を
用いた通信装置であって、 前記アナログ信号は、ベースバンド信号から抽出した抽
出信号であり、 前記他の入力されたアナログ信号は、前記ベースバンド
信号であり、 前記任意の関数は、前記直流電圧源により発生する所定
の直流電圧を、前記直流電圧検出器により検出する検出
電圧によって、除算するものであることを特徴とする通
信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179466A JP2002374134A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | アナログ信号変換回路およびそれを用いた通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001179466A JP2002374134A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | アナログ信号変換回路およびそれを用いた通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002374134A true JP2002374134A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19020022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001179466A Pending JP2002374134A (ja) | 2001-06-14 | 2001-06-14 | アナログ信号変換回路およびそれを用いた通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002374134A (ja) |
-
2001
- 2001-06-14 JP JP2001179466A patent/JP2002374134A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |