JP2002372626A - 偏光変換素子とそれを用いた表示装置 - Google Patents
偏光変換素子とそれを用いた表示装置Info
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- JP2002372626A JP2002372626A JP2001181134A JP2001181134A JP2002372626A JP 2002372626 A JP2002372626 A JP 2002372626A JP 2001181134 A JP2001181134 A JP 2001181134A JP 2001181134 A JP2001181134 A JP 2001181134A JP 2002372626 A JP2002372626 A JP 2002372626A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造容易で安価な偏光変換素子、光利用効率
の高い照明光学系、及び表示画像の明るい表示装置を提
供する。 【解決手段】 第1直線偏光(L1)を入射させる第1領域
と、第1直線偏光(L1)とは偏光状態の異なる第2直線偏
光(L2)を入射させる第2領域とを有する。第1領域は光
学的に等方な透明樹脂(1)から成り、第2領域はツイス
トしたネマチック液晶(2)から成る。第1領域では第1
直線偏光(L1)の偏光状態を変化させず、第2領域では第
2直線偏光(L2)の偏光状態を第1直線偏光(L1)と同じ偏
光状態に変化させる。
の高い照明光学系、及び表示画像の明るい表示装置を提
供する。 【解決手段】 第1直線偏光(L1)を入射させる第1領域
と、第1直線偏光(L1)とは偏光状態の異なる第2直線偏
光(L2)を入射させる第2領域とを有する。第1領域は光
学的に等方な透明樹脂(1)から成り、第2領域はツイス
トしたネマチック液晶(2)から成る。第1領域では第1
直線偏光(L1)の偏光状態を変化させず、第2領域では第
2直線偏光(L2)の偏光状態を第1直線偏光(L1)と同じ偏
光状態に変化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光変換素子とそれ
を用いた表示装置に関するものであり、更に詳しくは、
ランダム偏光を偏光状態の揃った直線偏光に変換するた
めに、特定の直線偏光の偏光状態を変化させる偏光変換
素子、その偏光変換素子を用いた照明光学系及び表示装
置(液晶プロジェクタ等)に関するものである。
を用いた表示装置に関するものであり、更に詳しくは、
ランダム偏光を偏光状態の揃った直線偏光に変換するた
めに、特定の直線偏光の偏光状態を変化させる偏光変換
素子、その偏光変換素子を用いた照明光学系及び表示装
置(液晶プロジェクタ等)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルのように特定偏光の光変調に
より画像表示を行うライトバルブでは、特定偏光以外の
照明光は入射側偏光板で吸収されるため、照明光がラン
ダム偏光の場合にはその約半分が光量損失となる。この
問題を解決して光利用効率を向上させるために、偏光分
離と偏光回転とにより偏光変換を行う照明光学系が各種
提案されている(特開2000−171754号公報
等)。偏光分離に用いられる光学素子としてはPBS(Po
larizing Beam Splitter)プリズム,PBSアレイ,マ
イクロプリズムアレイ,複屈折DOE(Diffractive Opt
ical Element)等が挙げられ、偏光回転に用いられる光
学素子としては1/2波長板,TN(Twisted Nematic)
液晶等が挙げられる。
より画像表示を行うライトバルブでは、特定偏光以外の
照明光は入射側偏光板で吸収されるため、照明光がラン
ダム偏光の場合にはその約半分が光量損失となる。この
問題を解決して光利用効率を向上させるために、偏光分
離と偏光回転とにより偏光変換を行う照明光学系が各種
提案されている(特開2000−171754号公報
等)。偏光分離に用いられる光学素子としてはPBS(Po
larizing Beam Splitter)プリズム,PBSアレイ,マ
イクロプリズムアレイ,複屈折DOE(Diffractive Opt
ical Element)等が挙げられ、偏光回転に用いられる光
学素子としては1/2波長板,TN(Twisted Nematic)
液晶等が挙げられる。
【0003】ランダム偏光は偏光分離において偏波面
(すなわち電気ベクトルの振動面)が互いに直交する2種
類の直線偏光に分離され、一方の直線偏光は偏光回転に
よりその偏波面が回転して他方の直線偏光と同じ偏光状
態となる。この偏光変換により、偏波面が揃った直線偏
光のみを入射側偏光板に入射させることができる。した
がって、入射側偏光板による光量損失はほとんどなくな
り、ライトバルブに対して光利用効率の高い照明が達成
可能となる。
(すなわち電気ベクトルの振動面)が互いに直交する2種
類の直線偏光に分離され、一方の直線偏光は偏光回転に
よりその偏波面が回転して他方の直線偏光と同じ偏光状
態となる。この偏光変換により、偏波面が揃った直線偏
光のみを入射側偏光板に入射させることができる。した
がって、入射側偏光板による光量損失はほとんどなくな
り、ライトバルブに対して光利用効率の高い照明が達成
可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記偏光変換において
は、偏光分離された2種類の直線偏光のうちの一方につ
いてのみ偏光回転を行う必要がある。したがって、1/
2波長板で偏光回転を行う場合には、1/2波長板をス
トライプ状に加工して基板に貼り付ける作業が必要とな
り、TN液晶で偏光回転を行う場合には、液晶に電圧を
印加するための透明電極をストライプ状にパターニング
する作業が必要となる。これらの作業には、高い位置精
度が要求されるとともに手間がかかるため、コストアッ
プを招くという問題がある。
は、偏光分離された2種類の直線偏光のうちの一方につ
いてのみ偏光回転を行う必要がある。したがって、1/
2波長板で偏光回転を行う場合には、1/2波長板をス
トライプ状に加工して基板に貼り付ける作業が必要とな
り、TN液晶で偏光回転を行う場合には、液晶に電圧を
印加するための透明電極をストライプ状にパターニング
する作業が必要となる。これらの作業には、高い位置精
度が要求されるとともに手間がかかるため、コストアッ
プを招くという問題がある。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであって、製造容易で安価な偏光変換素子、光利用
効率の高い照明光学系、及び表示画像の明るい表示装置
を提供することを目的とする。
ものであって、製造容易で安価な偏光変換素子、光利用
効率の高い照明光学系、及び表示画像の明るい表示装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の偏光変換素子は、第1直線偏光を入射
させる第1領域と、前記第1直線偏光とは偏光状態の異
なる第2直線偏光を入射させる第2領域と、を有し、前
記第1領域では前記第1直線偏光の偏光状態を変化させ
ず、前記第2領域では前記第2直線偏光の偏光状態を前
記第1直線偏光と同じ偏光状態に変化させる偏光変換素
子であって、前記第1領域が光学的に等方な透明樹脂か
ら成り、前記第2領域がツイストしたネマチック液晶か
ら成ることを特徴とする。
に、第1の発明の偏光変換素子は、第1直線偏光を入射
させる第1領域と、前記第1直線偏光とは偏光状態の異
なる第2直線偏光を入射させる第2領域と、を有し、前
記第1領域では前記第1直線偏光の偏光状態を変化させ
ず、前記第2領域では前記第2直線偏光の偏光状態を前
記第1直線偏光と同じ偏光状態に変化させる偏光変換素
子であって、前記第1領域が光学的に等方な透明樹脂か
ら成り、前記第2領域がツイストしたネマチック液晶か
ら成ることを特徴とする。
【0007】第2の発明の偏光変換素子は、上記第1の
発明の構成において、さらに2枚の透明基板を備え、そ
の透明基板間に前記透明樹脂及びネマチック液晶が配置
されており、前記透明基板の少なくとも前記ネマチック
液晶と接する面には、その液晶分子を所定の方向に配向
させる配向処理が施されていることを特徴とする。
発明の構成において、さらに2枚の透明基板を備え、そ
の透明基板間に前記透明樹脂及びネマチック液晶が配置
されており、前記透明基板の少なくとも前記ネマチック
液晶と接する面には、その液晶分子を所定の方向に配向
させる配向処理が施されていることを特徴とする。
【0008】第3の発明の偏光変換素子は、上記第1又
は第2の発明の構成において、前記透明樹脂が熱硬化型
樹脂又は紫外線硬化型樹脂であることを特徴とする。
は第2の発明の構成において、前記透明樹脂が熱硬化型
樹脂又は紫外線硬化型樹脂であることを特徴とする。
【0009】第4の発明の偏光変換素子は、上記第2又
は第3の発明の構成において、前記透明基板の少なくと
も一方にレンズアレイが形成されていることを特徴とす
る。
は第3の発明の構成において、前記透明基板の少なくと
も一方にレンズアレイが形成されていることを特徴とす
る。
【0010】第5の発明の偏光変換素子は、上記第1〜
第4のいずれか一つの発明の構成において、さらに入射
光を前記第1直線偏光と前記第2直線偏光とに分離する
偏光分離構造を有することを特徴とする。
第4のいずれか一つの発明の構成において、さらに入射
光を前記第1直線偏光と前記第2直線偏光とに分離する
偏光分離構造を有することを特徴とする。
【0011】第6の発明の照明光学系は、ランダム偏光
を発する光源と、その光源からのランダム偏光を入射光
として偏光変換を行う上記第5の発明に係る偏光変換素
子と、を有することを特徴とする。
を発する光源と、その光源からのランダム偏光を入射光
として偏光変換を行う上記第5の発明に係る偏光変換素
子と、を有することを特徴とする。
【0012】第7の発明の表示装置は、上記第6の発明
に係る照明光学系と、その照明光学系から射出した直線
偏光を変調することにより画像表示を行うライトバルブ
と、を有することを特徴とする。
に係る照明光学系と、その照明光学系から射出した直線
偏光を変調することにより画像表示を行うライトバルブ
と、を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した偏光変換
素子,それを用いた照明光学系及び表示装置を、図面を
参照しつつ説明する。なお、実施の形態等の相互で同一
の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明
を適宜省略する。
素子,それを用いた照明光学系及び表示装置を、図面を
参照しつつ説明する。なお、実施の形態等の相互で同一
の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明
を適宜省略する。
【0014】図1〜図9に、本発明を実施した偏光変換
素子(A1〜A9)をそれぞれ断面的に示す。図1〜図9に示
す偏光変換素子(A1〜A9)は、2枚の透明基板(P1,P2),
光学的に等方な透明樹脂(1),ツイストしたネマチック
液晶(すなわちTN液晶,2),配向膜(3),シール部(4)
等を主な構成要素とする偏光回転構造を有しており、図
4〜図9に示す偏光変換素子(A4〜A9)は、ホモジニアス
配向したネマチック液晶(5),回折光学素子(6)等を主な
構成要素とする偏光分離構造を更に有している。また、
図3に示す偏光変換素子(A3)はインテグレータ構造の一
部を成す第2レンズアレイ(M2)を備えており、図4〜図
9に示す偏光変換素子(A4〜A9)はインテグレータ構造を
構成する第1,第2レンズアレイ(M1,M2)を備えてい
る。
素子(A1〜A9)をそれぞれ断面的に示す。図1〜図9に示
す偏光変換素子(A1〜A9)は、2枚の透明基板(P1,P2),
光学的に等方な透明樹脂(1),ツイストしたネマチック
液晶(すなわちTN液晶,2),配向膜(3),シール部(4)
等を主な構成要素とする偏光回転構造を有しており、図
4〜図9に示す偏光変換素子(A4〜A9)は、ホモジニアス
配向したネマチック液晶(5),回折光学素子(6)等を主な
構成要素とする偏光分離構造を更に有している。また、
図3に示す偏光変換素子(A3)はインテグレータ構造の一
部を成す第2レンズアレイ(M2)を備えており、図4〜図
9に示す偏光変換素子(A4〜A9)はインテグレータ構造を
構成する第1,第2レンズアレイ(M1,M2)を備えてい
る。
【0015】まず、図1〜図9に示す偏光変換素子(A1
〜A9)が具備する偏光回転構造を説明する。上記偏光回
転構造は、偏波面が互いに直交する2種類の直線偏光を
それぞれ入射させる2種類の領域を有している。2種類
の領域とは、透明樹脂(1)から成る第1領域(偏光非回転
領域)と、ネマチック液晶(2)から成る第2領域(偏光回
転領域)である。そして図4〜図9に示すように、第1
領域には第1直線偏光(L1)が入射し、第2領域には第1
直線偏光(L1)とは偏光状態の異なる(つまり偏波面が直
交する)第2直線偏光(L2)が入射する{図1〜図3の偏光
変換素子(A1〜A3)についても同様である。}。第1領域
は光学的に等方な透明樹脂(1)から成っているため、第
1直線偏光(L1)は第1領域を通過してもその偏光状態は
変化しない。これに対し、第2領域はツイスト配向した
ネマチック液晶(2)から成っているため、第2直線偏光
(L2)が第2領域を通過するとその偏光状態が第1直線偏
光(L1)と同じ偏光状態に変化する。したがって、偏光変
換素子(A1〜A9)からは一方向に偏光状態の揃った直線偏
光が射出することになる。
〜A9)が具備する偏光回転構造を説明する。上記偏光回
転構造は、偏波面が互いに直交する2種類の直線偏光を
それぞれ入射させる2種類の領域を有している。2種類
の領域とは、透明樹脂(1)から成る第1領域(偏光非回転
領域)と、ネマチック液晶(2)から成る第2領域(偏光回
転領域)である。そして図4〜図9に示すように、第1
領域には第1直線偏光(L1)が入射し、第2領域には第1
直線偏光(L1)とは偏光状態の異なる(つまり偏波面が直
交する)第2直線偏光(L2)が入射する{図1〜図3の偏光
変換素子(A1〜A3)についても同様である。}。第1領域
は光学的に等方な透明樹脂(1)から成っているため、第
1直線偏光(L1)は第1領域を通過してもその偏光状態は
変化しない。これに対し、第2領域はツイスト配向した
ネマチック液晶(2)から成っているため、第2直線偏光
(L2)が第2領域を通過するとその偏光状態が第1直線偏
光(L1)と同じ偏光状態に変化する。したがって、偏光変
換素子(A1〜A9)からは一方向に偏光状態の揃った直線偏
光が射出することになる。
【0016】上記偏光回転構造は、一般によく知られて
いるTN液晶型の表示パネルとほぼ同様の工程で容易に
作製することができる。そして、2枚の透明基板(P1,P
2)間に透明樹脂(1)とネマチック液晶(2)を配置すること
により、上記第1,第2領域を構成することができる。
透明基板(P1,P2)としては、複屈折の生じないガラス基
板を用いることが望ましいが、光学的に等方な透明材料
から成るものであればこれに限らない。ただし、ネマチ
ック液晶(2)との接触面を樹脂で構成した場合には、樹
脂層と液晶層との境界面に保護コート層(SiO2等)を形成
することが望ましい。また、図1,図2,図5〜図9に
示すように透明基板(P1,P2)を2枚とも平板で構成して
もよく、図3や図4に示すように一方の透明基板(P1)を
第2レンズアレイ(M2)と一体化してもよく、図5〜図7
に示すように一方の透明基板(P1)上に第2レンズアレイ
(M2)を樹脂成型してもよい。なお、2枚の透明基板(P1,
P2)の外側面(つまり空気と接する面)には、反射防止コ
ートを施すことが望ましい。
いるTN液晶型の表示パネルとほぼ同様の工程で容易に
作製することができる。そして、2枚の透明基板(P1,P
2)間に透明樹脂(1)とネマチック液晶(2)を配置すること
により、上記第1,第2領域を構成することができる。
透明基板(P1,P2)としては、複屈折の生じないガラス基
板を用いることが望ましいが、光学的に等方な透明材料
から成るものであればこれに限らない。ただし、ネマチ
ック液晶(2)との接触面を樹脂で構成した場合には、樹
脂層と液晶層との境界面に保護コート層(SiO2等)を形成
することが望ましい。また、図1,図2,図5〜図9に
示すように透明基板(P1,P2)を2枚とも平板で構成して
もよく、図3や図4に示すように一方の透明基板(P1)を
第2レンズアレイ(M2)と一体化してもよく、図5〜図7
に示すように一方の透明基板(P1)上に第2レンズアレイ
(M2)を樹脂成型してもよい。なお、2枚の透明基板(P1,
P2)の外側面(つまり空気と接する面)には、反射防止コ
ートを施すことが望ましい。
【0017】ネマチック液晶(2)の液晶分子を所定の方
向に揃えてツイスト配向させるには、2枚の透明基板(P
1,P2)の対向する2面に配向処理を施せばよい。具体的
には、少なくともネマチック液晶(2)と接する基板面に
配向膜(3)を形成すればよい。配向膜(3)は、透明基板(P
1,P2)上に数十nmの厚さに形成したポリイミド樹脂膜
をラビングする(つまり布で一方向に軽く擦ってやる)こ
とにより得られる。液晶分子はその長軸方向がラビング
方向に対して略平行に揃うように配向するため、ラビン
グ方向が直交するように対向する2面の配向膜(3)を形
成すれば、ネマチック液晶(2)をツイスト配向させるこ
とができる。
向に揃えてツイスト配向させるには、2枚の透明基板(P
1,P2)の対向する2面に配向処理を施せばよい。具体的
には、少なくともネマチック液晶(2)と接する基板面に
配向膜(3)を形成すればよい。配向膜(3)は、透明基板(P
1,P2)上に数十nmの厚さに形成したポリイミド樹脂膜
をラビングする(つまり布で一方向に軽く擦ってやる)こ
とにより得られる。液晶分子はその長軸方向がラビング
方向に対して略平行に揃うように配向するため、ラビン
グ方向が直交するように対向する2面の配向膜(3)を形
成すれば、ネマチック液晶(2)をツイスト配向させるこ
とができる。
【0018】配向膜(3)は、図1に示す偏光変換素子(A
1)のように、ネマチック液晶(2)が封入される第2領域
(偏光回転領域)に対応した面にさえ形成されていればよ
く、図2〜図9に示す偏光変換素子(A2〜A9)のように、
第1,第2領域を含む全域に配向膜(3)を形成してもも
ちろん構わない。ただし、配向膜(3)は若干の光吸収特
性を有するため第2領域にのみ形成されることが望まし
く、また、配向膜(3)の厚さに関しても薄くする方が光
吸収がより少なくなるため望ましい。
1)のように、ネマチック液晶(2)が封入される第2領域
(偏光回転領域)に対応した面にさえ形成されていればよ
く、図2〜図9に示す偏光変換素子(A2〜A9)のように、
第1,第2領域を含む全域に配向膜(3)を形成してもも
ちろん構わない。ただし、配向膜(3)は若干の光吸収特
性を有するため第2領域にのみ形成されることが望まし
く、また、配向膜(3)の厚さに関しても薄くする方が光
吸収がより少なくなるため望ましい。
【0019】配向膜(3)が形成された2枚の透明基板(P
1,P2)の一方に、透明樹脂(1)をスクリーン印刷等により
塗布すると、その塗布された透明樹脂(1)の部分が第1
領域(偏光非回転領域)となる。そして、偏光回転構造の
周辺部分に液晶セル形成用のシール部(4)を設け、2枚
の透明基板(P1,P2)を貼り合わせると、シール部(4)と透
明樹脂(1)との間に空間が形成される。その空間にネマ
チック液晶(2)を封入すると、封入されたネマチック液
晶(2)の部分が第2領域(偏光回転領域)となる。透明樹
脂(1)やシール部(4)の材料としては、熱硬化型樹脂,紫
外線硬化型樹脂等が挙げられる。なお、透明樹脂(1)と
シール部(4)とに同じ材料を用いてもよく、異なる材料
を用いてもよい。
1,P2)の一方に、透明樹脂(1)をスクリーン印刷等により
塗布すると、その塗布された透明樹脂(1)の部分が第1
領域(偏光非回転領域)となる。そして、偏光回転構造の
周辺部分に液晶セル形成用のシール部(4)を設け、2枚
の透明基板(P1,P2)を貼り合わせると、シール部(4)と透
明樹脂(1)との間に空間が形成される。その空間にネマ
チック液晶(2)を封入すると、封入されたネマチック液
晶(2)の部分が第2領域(偏光回転領域)となる。透明樹
脂(1)やシール部(4)の材料としては、熱硬化型樹脂,紫
外線硬化型樹脂等が挙げられる。なお、透明樹脂(1)と
シール部(4)とに同じ材料を用いてもよく、異なる材料
を用いてもよい。
【0020】透明基板(P1,P2)間の距離、つまりネマチ
ック液晶(2)の層厚み(セルギャップ)に関しては、ネマ
チック液晶(2)の常光屈折率と異常光屈折率との差(Δ
n)にもよるが、一般的にはΔnが0.07程度の場合、7μ
m程度の層厚みにすることで最も効率良く偏光を回転さ
せることができる。望ましくはネマチック液晶(2)のΔ
nが0.03〜0.3程度であればよく、ネマチック液晶(2)の
層厚みが5μm〜30μm程度であれば概ね問題はない。
ック液晶(2)の層厚み(セルギャップ)に関しては、ネマ
チック液晶(2)の常光屈折率と異常光屈折率との差(Δ
n)にもよるが、一般的にはΔnが0.07程度の場合、7μ
m程度の層厚みにすることで最も効率良く偏光を回転さ
せることができる。望ましくはネマチック液晶(2)のΔ
nが0.03〜0.3程度であればよく、ネマチック液晶(2)の
層厚みが5μm〜30μm程度であれば概ね問題はない。
【0021】上記のようにセルギャップを制御するため
に、透明樹脂(1),ネマチック液晶(2),シール部(4)の
うちの少なくとも1つに、スペーサ(例えばガラスや樹
脂から成る微粒子)を入れておくことが望ましい。そし
て、透明樹脂(1)やネマチック液晶(2)に投入されるスペ
ーサは、投入される領域の材料と屈折率の近い透明材料
から成ることが望ましい。透明樹脂(1)やネマチック液
晶(2)の屈折率とスペーサの屈折率とをほぼ等しくする
ことにより、スペーサでの光の散乱や反射を防ぐことが
できる。ただし、偏光回転に対する影響をより小さくす
るために、ネマチック液晶(2)にはスペーサを入れない
方が好ましく、透明樹脂(1)にのみスペーサを入れる方
が好ましい。
に、透明樹脂(1),ネマチック液晶(2),シール部(4)の
うちの少なくとも1つに、スペーサ(例えばガラスや樹
脂から成る微粒子)を入れておくことが望ましい。そし
て、透明樹脂(1)やネマチック液晶(2)に投入されるスペ
ーサは、投入される領域の材料と屈折率の近い透明材料
から成ることが望ましい。透明樹脂(1)やネマチック液
晶(2)の屈折率とスペーサの屈折率とをほぼ等しくする
ことにより、スペーサでの光の散乱や反射を防ぐことが
できる。ただし、偏光回転に対する影響をより小さくす
るために、ネマチック液晶(2)にはスペーサを入れない
方が好ましく、透明樹脂(1)にのみスペーサを入れる方
が好ましい。
【0022】前述したように、偏光変換においては偏光
分離された2種類の直線偏光のうちの一方についてのみ
偏光回転を行う必要がある。この選択的な偏光回転を行
うために、各偏光変換素子(A1〜A9)では上述したよう
に、偏光回転を行わない第1領域が光学的に等方な透明
樹脂(1)で構成されており、偏光回転を行う第2領域が
ツイストしたネマチック液晶(2)で構成されている。こ
の構成によると、1/2波長板をストライプ状に加工し
て貼り付ける作業や透明電極をストライプ状にパターニ
ングする作業は不要であり、電気的な駆動が必要ないた
め透明電極も駆動回路も不要である。したがって製造容
易であり、低コストでの実現が可能である。また、透明
電極を構成する透明導電膜(ITO膜等)は可視光波長域
での吸収が若干あるため透過率低下を招くが、透明電極
を必要としない偏光変換素子(A1〜A9)では高い透過効率
が達成される。
分離された2種類の直線偏光のうちの一方についてのみ
偏光回転を行う必要がある。この選択的な偏光回転を行
うために、各偏光変換素子(A1〜A9)では上述したよう
に、偏光回転を行わない第1領域が光学的に等方な透明
樹脂(1)で構成されており、偏光回転を行う第2領域が
ツイストしたネマチック液晶(2)で構成されている。こ
の構成によると、1/2波長板をストライプ状に加工し
て貼り付ける作業や透明電極をストライプ状にパターニ
ングする作業は不要であり、電気的な駆動が必要ないた
め透明電極も駆動回路も不要である。したがって製造容
易であり、低コストでの実現が可能である。また、透明
電極を構成する透明導電膜(ITO膜等)は可視光波長域
での吸収が若干あるため透過率低下を招くが、透明電極
を必要としない偏光変換素子(A1〜A9)では高い透過効率
が達成される。
【0023】液晶層のみで第1,第2領域を構成しよう
としても、各領域で液晶の配向を揃えることは困難であ
る。しかし、偏光変換素子(A1〜A9)のように一方を透明
樹脂(1)で構成すれば、2つの領域を簡単に得ることが
できる。また、透明樹脂(1)から成る第1領域を透明基
板(P1等)に転写することは、シール部(4)の形成と同様
に、スクリーン印刷等で容易に行うことができる。この
ため、第1,第2領域の形状を自由に設定することが可
能である。つまり、第1,第2領域のパターニングをス
トライプ状だけでなく様々な形状(市松模様等)で簡単に
行うことが可能である。第1,第2領域のパターニング
を適宜設定することにより偏光変換効率を高めることが
でき、照明光学系や液晶プロジェクタのコストダウン,
部品点数削減等を達成することができる。
としても、各領域で液晶の配向を揃えることは困難であ
る。しかし、偏光変換素子(A1〜A9)のように一方を透明
樹脂(1)で構成すれば、2つの領域を簡単に得ることが
できる。また、透明樹脂(1)から成る第1領域を透明基
板(P1等)に転写することは、シール部(4)の形成と同様
に、スクリーン印刷等で容易に行うことができる。この
ため、第1,第2領域の形状を自由に設定することが可
能である。つまり、第1,第2領域のパターニングをス
トライプ状だけでなく様々な形状(市松模様等)で簡単に
行うことが可能である。第1,第2領域のパターニング
を適宜設定することにより偏光変換効率を高めることが
でき、照明光学系や液晶プロジェクタのコストダウン,
部品点数削減等を達成することができる。
【0024】また、照明光学系をコンパクト化するため
に第1,第2レンズアレイ(M1,M2)のセル構造を微細化
していくと、それに応じて第1,第2領域の位置精度を
高精度化していく必要が生じる。第1,第2領域のパタ
ーニングは、上述したようにスクリーン印刷等により精
度良く行うことができるため、位置ズレによる光量ロス
を低減して高い性能を維持することができる。第1レン
ズアレイ(M1)のレンズセルパターンの具体例を図10,
図14,図17に示し、各レンズセルパターンに対応し
た第1,第2領域パターンを有する偏光変換素子(B1〜B
7)を図11〜図13;図15,図16;図18,図19
にそれぞれ示す。
に第1,第2レンズアレイ(M1,M2)のセル構造を微細化
していくと、それに応じて第1,第2領域の位置精度を
高精度化していく必要が生じる。第1,第2領域のパタ
ーニングは、上述したようにスクリーン印刷等により精
度良く行うことができるため、位置ズレによる光量ロス
を低減して高い性能を維持することができる。第1レン
ズアレイ(M1)のレンズセルパターンの具体例を図10,
図14,図17に示し、各レンズセルパターンに対応し
た第1,第2領域パターンを有する偏光変換素子(B1〜B
7)を図11〜図13;図15,図16;図18,図19
にそれぞれ示す。
【0025】図10に示す第1レンズアレイ(M1)は、レ
ンズセルが縦横直線的に配置されたレンズセルパターン
を有しており、図11〜図13に示す偏光変換素子(B1,
B2,B3)は、図10に示すレンズセルパターンに対応した
第1,第2領域のパターンをそれぞれ有している。これ
らの偏光変換素子(B1,B2,B3)では、透明樹脂(1)とネマ
チック液晶(2)とで構成された第1,第2領域が、第1
レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンと対応するよう
に直線的に形成されている。
ンズセルが縦横直線的に配置されたレンズセルパターン
を有しており、図11〜図13に示す偏光変換素子(B1,
B2,B3)は、図10に示すレンズセルパターンに対応した
第1,第2領域のパターンをそれぞれ有している。これ
らの偏光変換素子(B1,B2,B3)では、透明樹脂(1)とネマ
チック液晶(2)とで構成された第1,第2領域が、第1
レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンと対応するよう
に直線的に形成されている。
【0026】図14に示す第1レンズアレイ(M1)は、レ
ンズセルが互い違いに横方向にずれて配置されたレンズ
セルパターンを有しており、図15,図16に示す偏光
変換素子(B4,B5)は、図14に示すレンズセルパターン
に対応した第1,第2領域のパターンをそれぞれ有して
いる。これらの偏光変換素子(B4,B5)では、透明樹脂(1)
とネマチック液晶(2)とで構成された第1,第2領域
が、第1レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンと対応
するように市松模様に形成されている。
ンズセルが互い違いに横方向にずれて配置されたレンズ
セルパターンを有しており、図15,図16に示す偏光
変換素子(B4,B5)は、図14に示すレンズセルパターン
に対応した第1,第2領域のパターンをそれぞれ有して
いる。これらの偏光変換素子(B4,B5)では、透明樹脂(1)
とネマチック液晶(2)とで構成された第1,第2領域
が、第1レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンと対応
するように市松模様に形成されている。
【0027】図17に示す第1レンズアレイ(M1)は、レ
ンズセルが横方向にランダムにずれて配置されたレンズ
セルパターンを有しており、図18,図19に示す偏光
変換素子(B6,B7)は、図17に示すレンズセルパターン
に対応した第1,第2領域のパターンをそれぞれ有して
いる。これらの偏光変換素子(B6,B7)では、透明樹脂(1)
とネマチック液晶(2)とで構成された第1,第2領域
が、第1レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンと対応
するようにランダムにずれて形成されている。
ンズセルが横方向にランダムにずれて配置されたレンズ
セルパターンを有しており、図18,図19に示す偏光
変換素子(B6,B7)は、図17に示すレンズセルパターン
に対応した第1,第2領域のパターンをそれぞれ有して
いる。これらの偏光変換素子(B6,B7)では、透明樹脂(1)
とネマチック液晶(2)とで構成された第1,第2領域
が、第1レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンと対応
するようにランダムにずれて形成されている。
【0028】次に、図4〜図9に示す偏光変換素子(A4
〜A9)が具備する偏光分離構造を説明する。この偏光分
離構造は、ネマチック液晶(5)と回折光学素子(6)との組
み合わせから成る、いわゆる複屈折DOEの構造をとっ
ている。その複屈折DOEは、図4〜図7に示す偏光変
換素子(A4〜A7)では透明基板(P2,P3)間において構成さ
れており、図8,図9に示す偏光変換素子(A8,A9)では
透明基板(P3,P4)間において構成されている。なお、2
枚の透明基板(P2,P3;P3,P4)は共に平板でもよく、一方
を第1レンズアレイ(M1)と一体化してもよく(図4等)、
一方の平板上に第1レンズアレイ(M1)を樹脂成型しても
よい(図5等)。
〜A9)が具備する偏光分離構造を説明する。この偏光分
離構造は、ネマチック液晶(5)と回折光学素子(6)との組
み合わせから成る、いわゆる複屈折DOEの構造をとっ
ている。その複屈折DOEは、図4〜図7に示す偏光変
換素子(A4〜A7)では透明基板(P2,P3)間において構成さ
れており、図8,図9に示す偏光変換素子(A8,A9)では
透明基板(P3,P4)間において構成されている。なお、2
枚の透明基板(P2,P3;P3,P4)は共に平板でもよく、一方
を第1レンズアレイ(M1)と一体化してもよく(図4等)、
一方の平板上に第1レンズアレイ(M1)を樹脂成型しても
よい(図5等)。
【0029】回折光学素子(6)は、光学的に等方な透明
樹脂から成る表面レリーフ型(膜厚変調型)DOEであっ
て、ブレーズ形状の回折格子面を有している。その回折
格子面に隣接するようにネマチック液晶(5)が隙間なく
充填されている。そして回折光学素子(6)の回折格子面
と対向する面には、前記偏光回転構造と同様の配向膜
(3)が設けられており、その配向膜(3)には回折格子面の
溝方向に沿ってネマチック液晶(5)がホモジニアス配向
するようにラビング処理が施されている。
樹脂から成る表面レリーフ型(膜厚変調型)DOEであっ
て、ブレーズ形状の回折格子面を有している。その回折
格子面に隣接するようにネマチック液晶(5)が隙間なく
充填されている。そして回折光学素子(6)の回折格子面
と対向する面には、前記偏光回転構造と同様の配向膜
(3)が設けられており、その配向膜(3)には回折格子面の
溝方向に沿ってネマチック液晶(5)がホモジニアス配向
するようにラビング処理が施されている。
【0030】回折光学素子(6)の構成材料としては熱可
塑性樹脂が望ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、
PA(polyamide),PE(polyethylene),PS(polystyr
ene),PC(polycarbonate),PVC(polyvinyl chlori
de),PMMA(polymethyl methacrylate),非晶質ポリ
オレフィン系樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂は紫外
線硬化型樹脂等に比べて材料自体が安価であり、また、
回折光学素子(6)の構成材料として熱可塑性樹脂を用い
ると、射出成形やプレス成型(熱可塑性樹脂シートの表
面に金型によるプレスで回折格子を形成すること)が可
能になるため、回折光学素子(6)を安価に作製すること
ができる。
塑性樹脂が望ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、
PA(polyamide),PE(polyethylene),PS(polystyr
ene),PC(polycarbonate),PVC(polyvinyl chlori
de),PMMA(polymethyl methacrylate),非晶質ポリ
オレフィン系樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂は紫外
線硬化型樹脂等に比べて材料自体が安価であり、また、
回折光学素子(6)の構成材料として熱可塑性樹脂を用い
ると、射出成形やプレス成型(熱可塑性樹脂シートの表
面に金型によるプレスで回折格子を形成すること)が可
能になるため、回折光学素子(6)を安価に作製すること
ができる。
【0031】ネマチック液晶(5)は、光学的な異方性を
有する複屈折材料であるため、常光に対する屈折率と異
常光に対する屈折率とは異なる。したがって、光学的に
略等方な回折光学素子(6)との境界に位置する回折格子
面が及ぼす回折作用も、常光と異常光とでは異なる。各
偏光変換素子(A4〜A9)では、常光,異常光のうちのいず
れか一方に対する屈折率が回折光学素子(6)の屈折率と
同じになるように各材料が選択されている。例えば、常
光に対するネマチック液晶(5)の屈折率と回折光学素子
(6)の屈折率とを同じにした場合、常光が回折作用を受
けずに回折格子面を透過し、異常光が回折格子面での回
折作用を受けて偏向することになる。逆に、異常光に対
するネマチック液晶(5)の屈折率と回折光学素子(6)の屈
折率とを同じにした場合、異常光が回折作用を受けずに
回折格子面を透過し、常光が回折格子面での回折作用を
受けて偏向することになる。したがって、入射光(ラン
ダム偏光)を偏波面が互いに直交する2つの直線偏光、
すなわち第1直線偏光(L1,透過光)と第2直線偏光(L
2,回折光)とに分離することができる。しかも、回折格
子面がブレーズ形状を成しているため高い回折効率が得
られる。回折格子面での回折効率が高ければ偏光変換効
率も高くなるため、光利用効率を向上させることが可能
である。
有する複屈折材料であるため、常光に対する屈折率と異
常光に対する屈折率とは異なる。したがって、光学的に
略等方な回折光学素子(6)との境界に位置する回折格子
面が及ぼす回折作用も、常光と異常光とでは異なる。各
偏光変換素子(A4〜A9)では、常光,異常光のうちのいず
れか一方に対する屈折率が回折光学素子(6)の屈折率と
同じになるように各材料が選択されている。例えば、常
光に対するネマチック液晶(5)の屈折率と回折光学素子
(6)の屈折率とを同じにした場合、常光が回折作用を受
けずに回折格子面を透過し、異常光が回折格子面での回
折作用を受けて偏向することになる。逆に、異常光に対
するネマチック液晶(5)の屈折率と回折光学素子(6)の屈
折率とを同じにした場合、異常光が回折作用を受けずに
回折格子面を透過し、常光が回折格子面での回折作用を
受けて偏向することになる。したがって、入射光(ラン
ダム偏光)を偏波面が互いに直交する2つの直線偏光、
すなわち第1直線偏光(L1,透過光)と第2直線偏光(L
2,回折光)とに分離することができる。しかも、回折格
子面がブレーズ形状を成しているため高い回折効率が得
られる。回折格子面での回折効率が高ければ偏光変換効
率も高くなるため、光利用効率を向上させることが可能
である。
【0032】次に、図3〜図9に示す偏光変換素子(A3
〜A9)が具備するレンズアレイ方式のインテグレータ構
造を説明する。図3に示す偏光変換素子(A3)では透明基
板(P1)の外側面に第2レンズアレイ(M2)が一体的に形成
されており、図4に示す偏光変換素子(A4)では透明基板
(P1,P3)の各外側面に第2,第1レンズアレイ(M2,M1)が
それぞれ一体的に形成されている。図5,図6に示す偏
光変換素子(A5,A6)では透明基板(P1,P3)の各外側面上に
第2,第1レンズアレイ(M2,M1)がそれぞれ樹脂成型さ
れており、図7に示す偏光変換素子(A7)では透明基板(P
1)の外側面上に第2レンズアレイ(M2)が樹脂成型されて
おり、図8に示す偏光変換素子(A8)では透明基板(P4)の
外側面上に第1レンズアレイ(M1)が樹脂成型されてい
る。
〜A9)が具備するレンズアレイ方式のインテグレータ構
造を説明する。図3に示す偏光変換素子(A3)では透明基
板(P1)の外側面に第2レンズアレイ(M2)が一体的に形成
されており、図4に示す偏光変換素子(A4)では透明基板
(P1,P3)の各外側面に第2,第1レンズアレイ(M2,M1)が
それぞれ一体的に形成されている。図5,図6に示す偏
光変換素子(A5,A6)では透明基板(P1,P3)の各外側面上に
第2,第1レンズアレイ(M2,M1)がそれぞれ樹脂成型さ
れており、図7に示す偏光変換素子(A7)では透明基板(P
1)の外側面上に第2レンズアレイ(M2)が樹脂成型されて
おり、図8に示す偏光変換素子(A8)では透明基板(P4)の
外側面上に第1レンズアレイ(M1)が樹脂成型されてい
る。
【0033】図7,図9に示す偏光変換素子(A7,A9)で
は素子内において回折光学素子(6)と第1レンズアレイ
(M1)とが屈折率の異なる樹脂でそれぞれ2層成型されて
おり、図8,図9に示す偏光変換素子(A8,A9)では素子
内において透明基板(P2,P3)間に第2レンズアレイ(M2)
が屈折率の異なる樹脂でそれぞれ2層成型されている。
また、図6〜図8に示す偏光変換素子(A6〜A8)では、第
1レンズアレイ(M1)に対する第2レンズアレイ(M2)のレ
ンズセル領域を高さの1/4程度だけずらして、垂直入
射光が垂直に射出するように構成されている。図9に示
す偏光変換素子(A9)では、略垂直入射する光をライトバ
ルブ(例えば液晶パネル)へ集光するため、第2レンズア
レイ(M2)の各レンズセルを各々偏芯させることにより、
フィールドレンズのパワーを第2レンズアレイ(M2)に持
たせている。
は素子内において回折光学素子(6)と第1レンズアレイ
(M1)とが屈折率の異なる樹脂でそれぞれ2層成型されて
おり、図8,図9に示す偏光変換素子(A8,A9)では素子
内において透明基板(P2,P3)間に第2レンズアレイ(M2)
が屈折率の異なる樹脂でそれぞれ2層成型されている。
また、図6〜図8に示す偏光変換素子(A6〜A8)では、第
1レンズアレイ(M1)に対する第2レンズアレイ(M2)のレ
ンズセル領域を高さの1/4程度だけずらして、垂直入
射光が垂直に射出するように構成されている。図9に示
す偏光変換素子(A9)では、略垂直入射する光をライトバ
ルブ(例えば液晶パネル)へ集光するため、第2レンズア
レイ(M2)の各レンズセルを各々偏芯させることにより、
フィールドレンズのパワーを第2レンズアレイ(M2)に持
たせている。
【0034】レンズアレイ方式のインテグレータ構造
は、偏光分離側に配置される第1レンズアレイ(M1)と偏
光回転側に配置される第2レンズアレイ(M2)とで構成さ
れ、そのインテグレータ構造と偏光回転構造との間に
は、相対的に高い位置精度が求められる。レンズアレイ
方式のインテグレータ構造を偏光変換素子と一体化すれ
ば、偏光変換光学系を組み立てるときの位置決め誤差を
低減して、第1,第2レンズアレイ(M1,M2)と偏光回転
構造との高い位置精度を確保することができる。これは
偏光変換効率の向上にもつながる。
は、偏光分離側に配置される第1レンズアレイ(M1)と偏
光回転側に配置される第2レンズアレイ(M2)とで構成さ
れ、そのインテグレータ構造と偏光回転構造との間に
は、相対的に高い位置精度が求められる。レンズアレイ
方式のインテグレータ構造を偏光変換素子と一体化すれ
ば、偏光変換光学系を組み立てるときの位置決め誤差を
低減して、第1,第2レンズアレイ(M1,M2)と偏光回転
構造との高い位置精度を確保することができる。これは
偏光変換効率の向上にもつながる。
【0035】またインテグレータ構造の一体化により、
削減された光学要素の数だけコストダウンを達成するこ
とができ、削減された透過面の数だけ反射損も低減する
ことができる。したがって、反射防止コート数が削減さ
れるため、光利用効率のアップや更なるコストダウンを
達成することができる。なお、ロッド方式のインテグレ
ータ構造との組み合わせで偏光変換を行う場合には、例
えば偏光変換素子(A1,A2)において透明基板(P1,P2)の一
方又は両方をリレーレンズ(後述する図26中の25)と一
体化することが好ましい。
削減された光学要素の数だけコストダウンを達成するこ
とができ、削減された透過面の数だけ反射損も低減する
ことができる。したがって、反射防止コート数が削減さ
れるため、光利用効率のアップや更なるコストダウンを
達成することができる。なお、ロッド方式のインテグレ
ータ構造との組み合わせで偏光変換を行う場合には、例
えば偏光変換素子(A1,A2)において透明基板(P1,P2)の一
方又は両方をリレーレンズ(後述する図26中の25)と一
体化することが好ましい。
【0036】次に、レンズアレイ方式のインテグレータ
構造を備えた照明光学系及び液晶プロジェクタを説明す
る。図20に偏光分離をPBSプリズム(12A)で行い偏
光回転を偏光変換素子(A3)で行う液晶プロジェクタの光
学構成を示し、その液晶プロジェクタの偏光変換光学系
部分を拡大して図21に示す。この液晶プロジェクタ
は、光路の順に、ランプ(10),UV(ultraviolet ray)
−IR(infrared ray)カットフィルター(11),第1レン
ズアレイ(M1),PBSプリズム(12A),偏光変換素子(A
3),フィールドレンズ(13),ダイクロイックミラー(DM
1,DM2),ミラー(14A,14B,14C),リレーレンズ(15A,15
B),コンデンサレンズ(16A,16B,16C),液晶パネル(17A,
17B,17C),クロスダイクロイックプリズム(18)及び投影
レンズ(19)を備えており、RGBに対応する液晶パネル
(17A,17B,17C)の表示画像をスクリーンにカラー投影す
る構成になっている。
構造を備えた照明光学系及び液晶プロジェクタを説明す
る。図20に偏光分離をPBSプリズム(12A)で行い偏
光回転を偏光変換素子(A3)で行う液晶プロジェクタの光
学構成を示し、その液晶プロジェクタの偏光変換光学系
部分を拡大して図21に示す。この液晶プロジェクタ
は、光路の順に、ランプ(10),UV(ultraviolet ray)
−IR(infrared ray)カットフィルター(11),第1レン
ズアレイ(M1),PBSプリズム(12A),偏光変換素子(A
3),フィールドレンズ(13),ダイクロイックミラー(DM
1,DM2),ミラー(14A,14B,14C),リレーレンズ(15A,15
B),コンデンサレンズ(16A,16B,16C),液晶パネル(17A,
17B,17C),クロスダイクロイックプリズム(18)及び投影
レンズ(19)を備えており、RGBに対応する液晶パネル
(17A,17B,17C)の表示画像をスクリーンにカラー投影す
る構成になっている。
【0037】ランプ(10)は、照明光としてランダム偏光
を放射する光源(10a)と、光源(10a)からの照明光を略平
行光にして所定方向へ光を導くリフレクタ(10b)と、か
ら成っている。ランプ(10)としては例えば、超高圧水銀
ランプ,メタルハライドランプ,キセノンランプ等が使
用される。ランプ(10)から射出した照明光は、UV−I
Rカットフィルター(11)を通過した後、第1レンズアレ
イ(M1)に入射する。第1レンズアレイ(M1)は、液晶パネ
ル(17A,17B,17C)と略相似な矩形のレンズセルを2次元
のアレイ状に配列して成るものであり、複数のレンズセ
ルで入射光を分割する。そして、第1レンズアレイ(M1)
と同様のアレイ構造を有する第2レンズアレイ(M2)上
に、複数の2次光源像(I2,図21)を形成する。第1レ
ンズアレイ(M1)の各レンズセルと液晶パネル(17A,17B,1
7C)とは第2レンズアレイ(M2)の各レンズセルを介して
共役な関係にあるため、照明光の空間的なエネルギー分
布が均一化されて液晶パネル(17A,17B,17C)は無駄なく
均一に照明される。
を放射する光源(10a)と、光源(10a)からの照明光を略平
行光にして所定方向へ光を導くリフレクタ(10b)と、か
ら成っている。ランプ(10)としては例えば、超高圧水銀
ランプ,メタルハライドランプ,キセノンランプ等が使
用される。ランプ(10)から射出した照明光は、UV−I
Rカットフィルター(11)を通過した後、第1レンズアレ
イ(M1)に入射する。第1レンズアレイ(M1)は、液晶パネ
ル(17A,17B,17C)と略相似な矩形のレンズセルを2次元
のアレイ状に配列して成るものであり、複数のレンズセ
ルで入射光を分割する。そして、第1レンズアレイ(M1)
と同様のアレイ構造を有する第2レンズアレイ(M2)上
に、複数の2次光源像(I2,図21)を形成する。第1レ
ンズアレイ(M1)の各レンズセルと液晶パネル(17A,17B,1
7C)とは第2レンズアレイ(M2)の各レンズセルを介して
共役な関係にあるため、照明光の空間的なエネルギー分
布が均一化されて液晶パネル(17A,17B,17C)は無駄なく
均一に照明される。
【0038】第1レンズアレイ(M1)を射出した照明光
は、三角プリズムと平行平板との組み合わせから成るP
BSプリズム(12A)に入射する。PBSプリズム(12A)に
入射した照明光は、PBSコート面(12a)でS偏光が反
射され、PBSコート面(12a)を透過したP偏光が全反
射面(12b)で反射される。この偏光分離により、S偏光
とP偏光とで2次光源像(I2)の位置に光軸垂直方向のズ
レが生じることになる。偏波面が互いに直交するP偏光
とS偏光とに偏光分離された照明光は、偏光変換素子(A
3)に入射して、前述の偏光回転構造により偏光状態が一
方向に揃った直線偏光となる。なお、S偏光は第1直線
偏光(L1)に相当し、P偏光は第2直線偏光(L2)に相当す
る。
は、三角プリズムと平行平板との組み合わせから成るP
BSプリズム(12A)に入射する。PBSプリズム(12A)に
入射した照明光は、PBSコート面(12a)でS偏光が反
射され、PBSコート面(12a)を透過したP偏光が全反
射面(12b)で反射される。この偏光分離により、S偏光
とP偏光とで2次光源像(I2)の位置に光軸垂直方向のズ
レが生じることになる。偏波面が互いに直交するP偏光
とS偏光とに偏光分離された照明光は、偏光変換素子(A
3)に入射して、前述の偏光回転構造により偏光状態が一
方向に揃った直線偏光となる。なお、S偏光は第1直線
偏光(L1)に相当し、P偏光は第2直線偏光(L2)に相当す
る。
【0039】偏光変換素子(A3)で偏光変換された照明光
は、フィールドレンズ(13)を通過した後、ダイクロイッ
クミラー(DM1,DM2)で色分解され、ミラー(14A,14B,14
C),リレーレンズ(15A,15B)及びコンデンサレンズ(16A,
16B,16C)を通過して、液晶パネル(17A,17B,17C)を照明
する。液晶パネル(17A,17B,17C)は、以上の照明光学系
から射出した直線偏光を変調することにより画像表示を
行う。液晶パネル(17A,17B,17C)での光変調により構成
された投影光は、クロスダイクロイックプリズム(18)で
色合成された後、投影レンズ(19)でスクリーンに投影さ
れる。液晶パネル(17A,17B,17C)の入射側偏光板は、照
明光が透過できるようにその透過軸が偏光方向と一致し
た配置になっている。このため照明光は効率良く利用さ
れ、明るい表示画像を得ることができる。
は、フィールドレンズ(13)を通過した後、ダイクロイッ
クミラー(DM1,DM2)で色分解され、ミラー(14A,14B,14
C),リレーレンズ(15A,15B)及びコンデンサレンズ(16A,
16B,16C)を通過して、液晶パネル(17A,17B,17C)を照明
する。液晶パネル(17A,17B,17C)は、以上の照明光学系
から射出した直線偏光を変調することにより画像表示を
行う。液晶パネル(17A,17B,17C)での光変調により構成
された投影光は、クロスダイクロイックプリズム(18)で
色合成された後、投影レンズ(19)でスクリーンに投影さ
れる。液晶パネル(17A,17B,17C)の入射側偏光板は、照
明光が透過できるようにその透過軸が偏光方向と一致し
た配置になっている。このため照明光は効率良く利用さ
れ、明るい表示画像を得ることができる。
【0040】上述したプロジェクタでは液晶パネル(17
A,17B,17C)を用いているが、直線偏光を光変調するもの
であればどのようなライトバルブや表示パネルを用いて
も構わない。例えば、TN液晶,STN(Super Twisted
Nematic)液晶,強誘電性液晶,垂直配向の液晶等の液
晶表示素子、PLZT(PbLaZrTi)やLiNbO3等の電気光学
セラミックスや結晶で構成された表示素子等を使用して
もよい。したがって、上述した照明光学系が搭載される
表示装置は液晶プロジェクタに限らない。
A,17B,17C)を用いているが、直線偏光を光変調するもの
であればどのようなライトバルブや表示パネルを用いて
も構わない。例えば、TN液晶,STN(Super Twisted
Nematic)液晶,強誘電性液晶,垂直配向の液晶等の液
晶表示素子、PLZT(PbLaZrTi)やLiNbO3等の電気光学
セラミックスや結晶で構成された表示素子等を使用して
もよい。したがって、上述した照明光学系が搭載される
表示装置は液晶プロジェクタに限らない。
【0041】図22に、偏光分離を複屈折DOE(12B)
で行い偏光回転を偏光変換素子(A1,A2)で行う偏光変換
光学系を示す。図22中の光路において、実線が第1直
線偏光(L1,電気ベクトルの振動方向が紙面に平行)、破
線が第2直線偏光(L2,電気ベクトルの振動方向が紙面
に垂直)である。この複屈折DOE(12B)による偏光分離
では、第1直線偏光(L1)が回折格子面で回折せずにその
まま複屈折DOE(12B)を透過し、第2直線偏光(L2)が
回折格子面での回折により偏向する。そしてこの偏光分
離により、第1直線偏光(L1)と第2直線偏光(L2)とで2
次光源像(I2)の位置に光軸垂直方向のズレが生じること
になる。そして偏光分離された照明光は、偏光変換素子
(A1,A2)に入射して、前述の偏光回転構造により偏光状
態が一方向に揃った直線偏光となる。
で行い偏光回転を偏光変換素子(A1,A2)で行う偏光変換
光学系を示す。図22中の光路において、実線が第1直
線偏光(L1,電気ベクトルの振動方向が紙面に平行)、破
線が第2直線偏光(L2,電気ベクトルの振動方向が紙面
に垂直)である。この複屈折DOE(12B)による偏光分離
では、第1直線偏光(L1)が回折格子面で回折せずにその
まま複屈折DOE(12B)を透過し、第2直線偏光(L2)が
回折格子面での回折により偏向する。そしてこの偏光分
離により、第1直線偏光(L1)と第2直線偏光(L2)とで2
次光源像(I2)の位置に光軸垂直方向のズレが生じること
になる。そして偏光分離された照明光は、偏光変換素子
(A1,A2)に入射して、前述の偏光回転構造により偏光状
態が一方向に揃った直線偏光となる。
【0042】図23に、偏光分離及び偏光回転を偏光変
換素子(A4)で行う液晶プロジェクタの光学構成を示す。
この液晶プロジェクタ及び照明光学系では、偏光変換素
子(A4)が偏光分離構造,偏光回転構造及びインテグレー
タ構造を有しているため、図20に示すものよりもコン
パクトな光学構成になっている。図24に、偏光分離を
マイクロプリズムアレイ(12C)で行い偏光回転を偏光変
換素子(A3)で行う偏光変換光学系を示し、図25に、偏
光分離をPBSアレイ(12D)で行い偏光回転を偏光変換
素子(A1,A2)で行う偏光変換光学系を示す。これらの偏
光変換光学系において、マイクロプリズムアレイ(12C)
は三角プリズムが複数に分割された構成になっており、
PBSアレイ(12D)はPBSコート面(12a)や全反射面(1
2b)が複数に分割された構成になっているが、その基本
構成はいずれもPBSプリズム(12A,図21)と同様で
ある。
換素子(A4)で行う液晶プロジェクタの光学構成を示す。
この液晶プロジェクタ及び照明光学系では、偏光変換素
子(A4)が偏光分離構造,偏光回転構造及びインテグレー
タ構造を有しているため、図20に示すものよりもコン
パクトな光学構成になっている。図24に、偏光分離を
マイクロプリズムアレイ(12C)で行い偏光回転を偏光変
換素子(A3)で行う偏光変換光学系を示し、図25に、偏
光分離をPBSアレイ(12D)で行い偏光回転を偏光変換
素子(A1,A2)で行う偏光変換光学系を示す。これらの偏
光変換光学系において、マイクロプリズムアレイ(12C)
は三角プリズムが複数に分割された構成になっており、
PBSアレイ(12D)はPBSコート面(12a)や全反射面(1
2b)が複数に分割された構成になっているが、その基本
構成はいずれもPBSプリズム(12A,図21)と同様で
ある。
【0043】PBSアレイ(12D)を用いた偏光変換光学
系(図25)では、図10に示す第1レンズアレイ(M1)や
それに対応したパターンを有する偏光変換素子(B1〜B
3,図11〜図13)を用いるのが好ましい。表示画面の
明るさムラを更に低減する場合には、図14に示す第1
レンズアレイ(M1)のようにレンズセルを左右方向にずら
して、それに対応したパターンを有する偏光変換素子(B
4,B5)を用いるのが好ましい。ただし、そのレンズセル
パターンに対応したPBSアレイ(12D)の加工は困難で
あるため、偏光分離素子としてはPBSプリズム(12
A),複屈折DOE(12B)又はマイクロプリズムアレイ(12
C)を用いることが望ましい。PBSプリズム(12A),複
屈折DOE(12B)又はマイクロプリズムアレイ(12C)を用
いた偏光変換光学系(図21,図22,図24)では、第
1レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンを自由に変化
させることが可能であり、レンズセルパターンを変えて
も、第2レンズアレイ(M2)近傍に配置される第1,第2
領域のパターンを揃えるだけで対応することができる。
系(図25)では、図10に示す第1レンズアレイ(M1)や
それに対応したパターンを有する偏光変換素子(B1〜B
3,図11〜図13)を用いるのが好ましい。表示画面の
明るさムラを更に低減する場合には、図14に示す第1
レンズアレイ(M1)のようにレンズセルを左右方向にずら
して、それに対応したパターンを有する偏光変換素子(B
4,B5)を用いるのが好ましい。ただし、そのレンズセル
パターンに対応したPBSアレイ(12D)の加工は困難で
あるため、偏光分離素子としてはPBSプリズム(12
A),複屈折DOE(12B)又はマイクロプリズムアレイ(12
C)を用いることが望ましい。PBSプリズム(12A),複
屈折DOE(12B)又はマイクロプリズムアレイ(12C)を用
いた偏光変換光学系(図21,図22,図24)では、第
1レンズアレイ(M1)のレンズセルパターンを自由に変化
させることが可能であり、レンズセルパターンを変えて
も、第2レンズアレイ(M2)近傍に配置される第1,第2
領域のパターンを揃えるだけで対応することができる。
【0044】次に、ロッド方式のインテグレータ構造を
備えた照明光学系を説明する。図26に、偏光分離を複
屈折DOE(12B)で行い偏光回転を偏光変換素子(A1,A2)
で行う照明光学系の光学構成を示す。この照明光学系
は、液晶パネル(29)を照明するための液晶プロジェクタ
ー用照明光学系であって、光路の順に、ランプ(20),イ
ンテグレータロッド(22),複屈折DOE(12B),コンデ
ンサーレンズ(24),リレーレンズ(25),偏光変換素子(A
1,A2),トリミングフィルター(27)及びフィールドレン
ズ(28)を備えている。
備えた照明光学系を説明する。図26に、偏光分離を複
屈折DOE(12B)で行い偏光回転を偏光変換素子(A1,A2)
で行う照明光学系の光学構成を示す。この照明光学系
は、液晶パネル(29)を照明するための液晶プロジェクタ
ー用照明光学系であって、光路の順に、ランプ(20),イ
ンテグレータロッド(22),複屈折DOE(12B),コンデ
ンサーレンズ(24),リレーレンズ(25),偏光変換素子(A
1,A2),トリミングフィルター(27)及びフィールドレン
ズ(28)を備えている。
【0045】ランプ(20)は、照明光(ランダム偏光)を発
する光源(20a)と、光源(20a)からの照明光を集光するリ
フレクタ(20b)と、から成っている。ランプ(20)から射
出した照明光は、インテグレータロッド(22)に入射す
る。インテグレータロッド(22)は、多角柱形状のガラス
体、あるいは複数枚のミラーを組み合わせて成る中空筒
体であり、入射光をその側面で何度も繰り返し反射させ
ることにより、照明光の空間的なエネルギー分布(すな
わち照度分布)を均一化する。インテグレータロッド(2
2)の射出端面は液晶パネル(29)の表示面と共役な関係に
あるため、液晶パネル(29)の表示面を効率良く均一に照
明することができる。
する光源(20a)と、光源(20a)からの照明光を集光するリ
フレクタ(20b)と、から成っている。ランプ(20)から射
出した照明光は、インテグレータロッド(22)に入射す
る。インテグレータロッド(22)は、多角柱形状のガラス
体、あるいは複数枚のミラーを組み合わせて成る中空筒
体であり、入射光をその側面で何度も繰り返し反射させ
ることにより、照明光の空間的なエネルギー分布(すな
わち照度分布)を均一化する。インテグレータロッド(2
2)の射出端面は液晶パネル(29)の表示面と共役な関係に
あるため、液晶パネル(29)の表示面を効率良く均一に照
明することができる。
【0046】インテグレータロッド(22)を射出した照明
光は、複屈折DOE(12B)に入射する。複屈折DOE(12
B)は、インテグレータロッド(22)から射出した照明光
を、偏波面が互いに直交するP偏光とS偏光とに分離す
る。この偏光分離では、P偏光が回折格子面で回折せず
にそのまま複屈折DOE(12B)を透過し、S偏光が回折
格子面での回折により偏向する。そしてこの偏光分離に
より、P偏光とS偏光とで結像位置(すなわち光源像位
置)に光軸垂直方向のズレが生じることになる。複屈折
DOE(12B)を射出したP偏光とS偏光は、集光用のコ
ンデンサーレンズ(24)に入射する。
光は、複屈折DOE(12B)に入射する。複屈折DOE(12
B)は、インテグレータロッド(22)から射出した照明光
を、偏波面が互いに直交するP偏光とS偏光とに分離す
る。この偏光分離では、P偏光が回折格子面で回折せず
にそのまま複屈折DOE(12B)を透過し、S偏光が回折
格子面での回折により偏向する。そしてこの偏光分離に
より、P偏光とS偏光とで結像位置(すなわち光源像位
置)に光軸垂直方向のズレが生じることになる。複屈折
DOE(12B)を射出したP偏光とS偏光は、集光用のコ
ンデンサーレンズ(24)に入射する。
【0047】コンデンサーレンズ(24)を通過した照明光
は、リレーレンズ(25)に入射する。2枚のリレーレンズ
(25)は、インテグレータロッド(22)の射出端面と液晶パ
ネル(29)の表示面とが共役になるように照明光をリレー
する。リレーレンズ(25)の絞り位置には偏光変換素子(A
1,A2)が配置されており、偏光変換素子(A1,A2)に入射し
た照明光は前述の偏光回転構造により偏光状態が一方向
に揃った直線偏光(P偏光)となる。なお、P偏光は第1
直線偏光(L1)に相当し、S偏光は第2直線偏光(L2)に相
当する。
は、リレーレンズ(25)に入射する。2枚のリレーレンズ
(25)は、インテグレータロッド(22)の射出端面と液晶パ
ネル(29)の表示面とが共役になるように照明光をリレー
する。リレーレンズ(25)の絞り位置には偏光変換素子(A
1,A2)が配置されており、偏光変換素子(A1,A2)に入射し
た照明光は前述の偏光回転構造により偏光状態が一方向
に揃った直線偏光(P偏光)となる。なお、P偏光は第1
直線偏光(L1)に相当し、S偏光は第2直線偏光(L2)に相
当する。
【0048】P偏光に揃えられた照明光は、リレーレン
ズ(25)の他に、色純度を上げるためのトリミングフィル
ター(27)と集光用のフィールドレンズ(28)を通過した
後、空間光変調素子である液晶パネル(29)を照明する。
液晶パネル(29)の入射側偏光板はP偏光を透過させる向
きに配置されているので、入射側偏光板による光量損失
はほとんどなく、液晶パネル(29)に対して光利用効率の
高い照明が達成可能となる。
ズ(25)の他に、色純度を上げるためのトリミングフィル
ター(27)と集光用のフィールドレンズ(28)を通過した
後、空間光変調素子である液晶パネル(29)を照明する。
液晶パネル(29)の入射側偏光板はP偏光を透過させる向
きに配置されているので、入射側偏光板による光量損失
はほとんどなく、液晶パネル(29)に対して光利用効率の
高い照明が達成可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
造容易で安価な偏光変換素子を実現することができる。
また、その偏光変換素子を用いることにより、光利用効
率の高い照明光学系と表示画像の明るい表示装置を実現
することができる。
造容易で安価な偏光変換素子を実現することができる。
また、その偏光変換素子を用いることにより、光利用効
率の高い照明光学系と表示画像の明るい表示装置を実現
することができる。
【図1】偏光変換素子の第1の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図2】偏光変換素子の第2の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図3】偏光変換素子の第3の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図4】偏光変換素子の第4の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図5】偏光変換素子の第5の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図6】偏光変換素子の第6の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図7】偏光変換素子の第7の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図8】偏光変換素子の第8の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図9】偏光変換素子の第9の実施の形態を示す断面
図。
図。
【図10】第1レンズアレイの第1の具体例を示す平面
図。
図。
【図11】偏光変換素子の第10の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図12】偏光変換素子の第11の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図13】偏光変換素子の第12の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図14】第1レンズアレイの第2の具体例を示す平面
図。
図。
【図15】偏光変換素子の第13の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図16】偏光変換素子の第14の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図17】第1レンズアレイの第3の具体例を示す平面
図。
図。
【図18】偏光変換素子の第15の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図19】偏光変換素子の第16の実施の形態を示す平
面図。
面図。
【図20】偏光分離にPBSプリズムを用いた液晶プロ
ジェクタを示す光学断面図。
ジェクタを示す光学断面図。
【図21】図20の液晶プロジェクタにおける偏光変換
光学系を示す拡大図。
光学系を示す拡大図。
【図22】偏光分離に複屈折DOEを用いた照明光学系
を示す光学断面図。
を示す光学断面図。
【図23】偏光変換素子が偏光分離・偏光回転構造を有
する液晶プロジェクタを示す光学断面図。
する液晶プロジェクタを示す光学断面図。
【図24】偏光分離にマイクロプリズムアレイを用いた
照明光学系を示す光学断面図。
照明光学系を示す光学断面図。
【図25】偏光分離にPBSアレイを用いた照明光学系
を示す光学断面図。
を示す光学断面図。
【図26】ロッド方式のインテグレータ構造を備えた照
明光学系を示す光学断面図。
明光学系を示す光学断面図。
A1〜A9 …偏光変換素子 B1〜B7 …偏光変換素子 L1 …第1直線偏光 L2 …第2直線偏光 P1〜P4 …透明基板 M1 …第1レンズアレイ M2 …第2レンズアレイ 1 …透明樹脂(第1領域) 2 …ツイストしたネマチック液晶(第2領域) 3 …配向膜 4 …シール部 5 …ホモジニアス配向したネマチック液晶 6 …回折光学素子 10,20 …ランプ 10a,20a …光源 17A,17B,17C,29 …液晶パネル(ライトバルブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G03B 21/00 E H04N 5/74 H04N 5/74 K Fターム(参考) 2H049 AA03 AA13 AA40 AA43 AA55 AA64 BA05 BA45 BA46 BA47 BB03 BB62 BC02 BC06 BC22 2H052 BA02 BA03 BA06 BA09 BA14 2H088 EA15 EA47 5C058 AB05 BA35 EA02 EA11 EA26
Claims (7)
- 【請求項1】 第1直線偏光を入射させる第1領域と、
前記第1直線偏光とは偏光状態の異なる第2直線偏光を
入射させる第2領域と、を有し、前記第1領域では前記
第1直線偏光の偏光状態を変化させず、前記第2領域で
は前記第2直線偏光の偏光状態を前記第1直線偏光と同
じ偏光状態に変化させる偏光変換素子であって、前記第
1領域が光学的に等方な透明樹脂から成り、前記第2領
域がツイストしたネマチック液晶から成ることを特徴と
する偏光変換素子。 - 【請求項2】 さらに2枚の透明基板を備え、その透明
基板間に前記透明樹脂及びネマチック液晶が配置されて
おり、前記透明基板の少なくとも前記ネマチック液晶と
接する面には、その液晶分子を所定の方向に配向させる
配向処理が施されていることを特徴とする請求項1記載
の偏光変換素子。 - 【請求項3】 前記透明樹脂が熱硬化型樹脂又は紫外線
硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の偏光変換素子。 - 【請求項4】 前記透明基板の少なくとも一方にレンズ
アレイが形成されていることを特徴とする請求項2又は
請求項3記載の偏光変換素子。 - 【請求項5】 さらに入射光を前記第1直線偏光と前記
第2直線偏光とに分離する偏光分離構造を有することを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光変
換素子。 - 【請求項6】 ランダム偏光を発する光源と、その光源
からのランダム偏光を入射光として偏光変換を行う請求
項5記載の偏光変換素子と、を有することを特徴とする
照明光学系。 - 【請求項7】 請求項6記載の照明光学系と、その照明
光学系から射出した直線偏光を変調することにより画像
表示を行うライトバルブと、を有することを特徴とする
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001181134A JP2002372626A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 偏光変換素子とそれを用いた表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001181134A JP2002372626A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 偏光変換素子とそれを用いた表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002372626A true JP2002372626A (ja) | 2002-12-26 |
Family
ID=19021449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001181134A Pending JP2002372626A (ja) | 2001-06-15 | 2001-06-15 | 偏光変換素子とそれを用いた表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002372626A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005078093A (ja) * | 2003-08-30 | 2005-03-24 | Sharp Corp | 光制御素子およびこれを組み込むディスプレイ |
JP2005148666A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-09 | Hitachi Maxell Ltd | 光学部品 |
WO2005066710A1 (ja) * | 2004-01-08 | 2005-07-21 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | 偏光インテグレータ |
EP1681585A1 (en) * | 2003-11-07 | 2006-07-19 | Asahi Glass Company Ltd. | Diffraction element and optical head device |
JP2008096461A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-24 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 偏光装置、偏光フィルタ、制御装置、及びプログラム |
JP2009294417A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Nikon Corp | 偏光分離素子、偏光変換素子及び画像表示装置 |
JP2017534897A (ja) * | 2014-10-22 | 2017-11-24 | インテル・コーポレーション | 光学システム用モワレ模様防止拡散器 |
-
2001
- 2001-06-15 JP JP2001181134A patent/JP2002372626A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4601360B2 (ja) * | 2003-08-30 | 2010-12-22 | シャープ株式会社 | 光制御素子およびこれを組み込むディスプレイ |
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EP1681585A4 (en) * | 2003-11-07 | 2009-07-22 | Asahi Glass Co Ltd | Diffraction element and optical head device |
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WO2005066710A1 (ja) * | 2004-01-08 | 2005-07-21 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | 偏光インテグレータ |
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JP2017534897A (ja) * | 2014-10-22 | 2017-11-24 | インテル・コーポレーション | 光学システム用モワレ模様防止拡散器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050615 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050622 |