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JP2002371261A - 紫外線硬化型シリコーン粘着剤組成物 - Google Patents

紫外線硬化型シリコーン粘着剤組成物

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Publication number
JP2002371261A
JP2002371261A JP2001181703A JP2001181703A JP2002371261A JP 2002371261 A JP2002371261 A JP 2002371261A JP 2001181703 A JP2001181703 A JP 2001181703A JP 2001181703 A JP2001181703 A JP 2001181703A JP 2002371261 A JP2002371261 A JP 2002371261A
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JP
Japan
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sio
group
polyorganosiloxane
parts
adhesive composition
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JP2001181703A
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Shunji Aoki
俊司 青木
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温、短時間における硬化が可能であり、更
に、種々の基材に塗工した場合、粘着層と基材の密着性
に優れ、硬化性に優れたシリコーン粘着剤組成物を提供
すること。 【解決手段】 下記(A)、(B)、(C)を含有する
紫外線硬化型シリコーン粘着剤組成物。(A)アルケニ
ル基含有ポリオルガノシロキサン、(B)メルカプト基
含有ポリオルガノシロキサン、(C)R1 3SiO0.5
位及びSiO2単位を含有し、R1 3SiO0.5/SiO2
のモル比が0.6〜1.7であるポリオルガノシロキサ
ン(式中、R1は置換又は非置換の炭素数1〜10の1
価の炭化水素基)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温、短時間で優
れた硬化性を示し、種々の基材に塗工して、優れた密着
性、硬化性を示すシリコーン粘着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン粘着剤を使用した粘着テープ
や粘着ラベルは、シリコーン粘着剤層が耐熱性、耐寒
性、耐候性、電気絶縁性、耐薬品性に優れることから、
厳しい環境下ではこれらの特性がシリコーン粘着剤に比
較して遥かに劣るアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤に代
って使用されている。このような粘着テープを製造する
には、シリコーン粘着剤をプラスチックフィルムなどの
基材に塗工し、粘着特性を向上させるために、架橋反応
を行い硬化させる。シリコーン粘着剤の化学構造は、主
鎖がR2SiO単位からなる直鎖のポリオルガノシロキ
サン及びR3SiO0.5単位とSiO単位からなる3次元
構造のポリオルガノシロキサンからなる(Rは一般に置
換又は非置換の1価炭化水素基)。これらを硬化させる
ための硬化剤としては、ベンゾイルパーオキサイドなど
が広く用いられている。この場合、硬化温度は150℃
以上の高温、5〜10分以上の硬化時間が必要であるた
め、耐熱温度が低い基材への塗工が困難であったり、ま
た、塗工速度が遅いため、生産性が低下するといった問
題点があった。白金触媒を用いた付加反応硬化型のシリ
コーン粘着剤もあるが、この組成物はビニル基を有し、
主鎖がR2SiO単位からなる直鎖のポリオルガノシロ
キサン、R3SiO0.5単位とSiO単位からなる3次元
構造のポリオルガノシロキサン、ポリオルガノヒドロシ
ロキサン、反応制御剤からなり、白金化合物が硬化触媒
として用いられる。この場合は90℃以上の硬化温度、3
0秒〜60秒以上の硬化時間が必要である。しかし、薄
手の基材、耐熱温度が低い基材を使用した場合は、基材
が変形し、精密な塗工が困難であった。このような事情
に鑑み、より低温で、短時間での硬化が可能な粘着剤組
成物が待望されていた。そこで、特公平1−02879
2号では、エポキシ官能性シリコーン重合体、シリコー
ンMQ樹脂、ハロニウム塩からなる紫外線官能性触媒から
なる紫外線硬化性の感圧接着剤組成物が提案されてい
る。しかし、ハロニウム塩はシリコーン重合体に相溶し
難いため、硬化が不十分になる場合があり、塩基性物質
や水酸基含有物質の存在で硬化が阻害されるため、粘着
剤組成物を塗工する基材の種類によっては、粘着層と基
材との密着が不十分となったり、硬化性が低下したりす
る場合があったので、相変わらず前記の特性を有するシ
リコーン粘着剤組成物の出現が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はこれら
従来の問題点を解決し、低温、短時間での硬化が可能で
あり、更に、種々の基材に塗工した場合、粘着層と基材
の密着性に優れ、硬化性に優れたシリコーン粘着剤組成
物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(A)、
(B)、(C)を含有することを特徴とする紫外線硬化
型シリコーン粘着剤組成物である。 (A)アルケニル基含有ポリオルガノシロキサン、
(B)メルカプト基含有ポリオルガノシロキサン、
(C)R1 3SiO0.5単位及びSiO2単位を含有し、R
1 3SiO0.5/SiO2のモル比が0.6〜1.7である
ポリオルガノシロキサン。(式中、R1は置換又は非置
換の炭素数1〜10の1価の炭化水素基)
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における(A)成分はアルケニル基含有ポリオル
ガノシロキサンであり、特に下記一般式(1)または
(2)の何れかで表されるものが好ましい。 R1 (3-a)aSiO-(R1XSiO)m-(R1 2SiO)n-SiR1 (3-a)a ……………………(1) (R1 2XSiO1/2p-(R1XSiO)m-(R1 2SiO)n-(R1SiO3/2q ……………………(2) 式中、mは0以上、nは100以上の数、aは1〜3であ
り、m+n+p+qは100以上、p=q+2、R1は置換又は
非置換の炭素数1〜10の1価の炭化水素基、Xはアル
ケニル基含有1価の有機基である。本発明における
(A)成分の、アルケニル基含有ポリオルガノシロキサ
ンを表す前記式(1)または(2)のR1は置換又は非
置換の炭素数1〜10の1価の炭化水素基である。これ
らを例示すると、メチル、エチル、プロピル、ブチルな
どのアルキル基;シクロヘキシルなどのシクロアルキル
基;フェニル、トリルなどのアリール基;又はこれらの
基の炭素原子に結合している水素原子の1部又は全部を
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基などで置換した
3,3,3-トリフロロプロピル基、ヒドロキシプロピル基、
シアノエチル基などが挙げられる。この中ではメチル
基、フェニル基が特に好ましい。更に、全てのR1の50
%以上がメチル基であり、1〜20%がフェニル基であ
ることが好ましい。Xはアルケニル基含有1価の有機基
であり、これを例示すれば、ビニル基、アリル基、ヘキ
セニル基、オクテニル基、(メタ)アクリロイルオキシ
プロピル基、(メタ)アクリロイルオキシエチル基、
(メタ)アクリロイルオキシメチル基、シクロへキセニ
ルエチル基、ビニルオキシプロピル基などが挙げられ
る。
【0006】本発明における(A)成分のポリオルガノ
シロキサンの性状はオイル状、生ゴム状である。その粘
度は25℃において、50mPa・s以上が好ましい。
この粘度の上限は特にないが、30重量%のトルエン溶
液としたときの粘度が、50,000mPa・s以下で
あることが好ましい。また、(A)成分は2種以上を併
用してもよい。
【0007】本発明における(B)成分のメルカプト基
含有ポリオルガノシロキサンは下記一般式(3) R3O-(R2YSiO)x-(R2 2SiO)y-R3………(3) で示される。xは3以上、yは0以上の数であり、R2
1又はアルコキシ基、トリアルキルシリルオキシ基、
ヒドロキシ基であるがこれらを例示すると、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ基などのアルコ
キシ基;トリメチルシリルオキシ基などのトリアルキル
シリルオキシ基;ヒドロキシ基であるがこのうちメチル
基、フェニル基、メトキシ基、トリメチルシリルオキシ
基が好ましい。R3はR1又は水素原子である。Yは炭素
数1〜8のメルカプト基含有1価の有機基でこれを例示
すると、メルカプトエチル基、メルカプトプロピル基、
メルカプトフェニル基である。これら(B)成分のメル
カプト基含有ポリオルガノシロキサンは2種以上を併用
してもよい。また、(B)成分の全シロキサン単位中の
20%以上がメルカプト基含有シロキサン単位であるこ
とが好ましい。本発明のシリコーン粘着剤組成物の硬化
反応は(A)成分と(B)成分とのラジカル付加反応に
よるが、両成分の重量比(A)/(B)は50/50〜
98/2〜が必要であり、好ましくは70/30〜95
/5である。98/2を超えると硬化性が不十分とな
り、50/50未満であると十分な粘着性が得られなく
なる場合がある。
【0008】本発明における(C)成分はR1 3SiO
0.5単位及びSiO2単位を含有し、R 1 3SiO0.5/S
iO2のモル比が0.6〜1.7であるポリオルガノシ
ロキサンであり、R1の例示は前記のとおりである。R1
3SiO0.5/SiO2のモル比が0.6未満では粘着力
やタックが低下することがあり、1.7を超えると粘着
力や保持力が低下することがある。また、(C)成分は
2種以上併用してもよく、シラノール基を4重量%以下
含有してもよい。
【0009】本発明においては、(A)、(B)、
(C)成分を単に混合して組成物とするほか、(A)、
(C)成分を両者の縮合反応物として、これを(B)成
分と混合して本発明の組成物としてもよい。縮合反応は
トルエンなどの溶剤に(A)、(C)成分を溶解させ、
アルカリ性触媒を用いて、室温または還流下に反応させ
る。また、(A)、(B)成分の合計量と(C)成分の
量との配合比は100/300〜100/30が必要で
あり、好ましくは100/200〜100/100であ
る。100/30を超えると粘着力やタックが不十分と
なり、100/300未満であっても粘着力やタックが
不十分となる。
【0010】本発明における(D)成分の光ラジカル開
始剤として使用可能なものを以下に例示する。アセトフ
ェノン,4−メチルアセトフェノン,2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン,ベンジル
ジメチルケタール(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフ
ェニル−エタン−1−オン),2,2−ジエトキシ−1
−フェニル−エタン−1−オンなどのアセトフェノン誘
導体;ベンゾフェノン,4,4 ,−ジメトキシベンゾフ
ェノン,4,4,−ジメチルアミノベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン誘導体;チオキサントン,2,4−ジ
エチルチオキサントン,2,−クロロチオキサントンな
どのチオキサントン誘導体;ベンゾイン,ベンゾインメ
チルエーテル,ベンゾインイソブチルエーテルなどのベ
ンゾイン誘導体;エチルアントラキノン,2,4,6−
トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド
などが例示され、これらは2種以上を併用してもよい。
【0011】本発明における(D)成分の光ラジカル開
始剤は硬化速度を速める働きをするが、(D)成分の配
合量は(A)、(B)両成分の合計量100重量部に対
し、30重量部以下の量でよい。30重量部を超えて配
合しても、硬化速度を速める働きには変化は無く、粘着
層の黄変や粘着特性に悪影響を与える場合があり、
(D)成分を配合した場合、粘着層が黄変したり、経時
で粘着力が低下したりすることがある。これを避けたい
場合は、(D)成分を添加しなくてもよい。
【0012】本発明のシリコーン粘着剤組成物には前記
各成分以外に必要に応じてその他の成分を添加すること
ができる。例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジメ
チルジフェニルシロキサンなどの非反応性のポリオルガ
ノシロキサン;塗工の際、粘度を下げるための溶剤とし
て、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤;ヘキサ
ン、オクタン、イソパラフィンなどの脂肪族系溶剤;メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン系溶剤;酢酸エチル、酢酸イソブチルなどのエステル
系溶剤;ジイソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン
などのエーテル系溶剤又はこれらの混合溶剤、硬化速度
を促進するために(D)成分と併用するトリエチルアミ
ン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、N-メ
チルジエタノールアミンなどの反応促進剤、酸化防止
剤、染料、顔料などが挙げられる。
【0013】本発明のシリコーン粘着剤組成物は
(A)、(B)、(C)成分各成分の所定量を均一に混
合して製造されるが、(C)成分は通常トルエンやキシ
レンなどの溶液として製造されるので、本発明のシリコ
ーン粘着剤組成物を無溶剤タイプとする必要がある場合
は、(A)、(B)、(C)成分各成分の所定量を混合
した後、例えば、加熱減圧下に溶剤を除去すればよい。
高濃度タイプとする場合は、溶剤除去工程で所定濃度に
調整したり、溶剤除去後に再度溶剤を添加して調整すれ
ばよい。
【0014】以上記載したようにして、製造された本発
明のシリコーン粘着剤組成物は、種々の基材に塗工し、
所定の条件で硬化させることにより粘着層を得ることが
できる。使用可能な基材としては次のものが例示され
る。ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルム;
アルミニウム箔、銅箔などの金属箔;和紙、合成紙、ポ
リエチレンラミネート紙などの紙;各種繊維の織布、こ
れらの複数を積層してなる複合基材が例示される。これ
らの基材と粘着層との密着性を向上させるために、基材
をプライマー処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、エ
ッチング処理して用いてもよい。
【0015】シリコーン粘着剤組成物の、各種の基材ヘ
の塗工量は粘着層の厚さで1〜200μmとする。溶剤
の溶液として塗工する場合は、溶剤除去のために、必要
に応じて例えば、50〜100℃で10〜60秒の前乾
燥するか、又は、室温で風乾すればよい。硬化条件は高
圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ
などを用い、紫外線を20〜2,000mJ/cm2
射すればよい。また、この際、紫外線照射ゾーンを窒素
置換して、紫外線照射すれば、空気中で行うよりも硬化
速度を向上させることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例によって限定されるもの
ではない。なお、実施例中の部は重量部を示し、物性値
は下記の試験法によって測定したものである。また、Me
はメチル基、Phはフェニル基、Viはビニル基を表す。 [粘着力の測定]シリコーン粘着剤組成物を厚さ25μ
m、幅25mmのポリエチレンテレフタレートフィルム
に、硬化後の粘着層の厚さが40μmとなるようにアプ
リケーターを用いて塗工した後、溶剤を含有するものは
70℃、15秒で加熱して溶剤を除去し、その後直ちに
高圧水銀灯(80W/cm,2灯)下、10m/分のコンベ
ア速度で紫外線を照射して硬化させ、粘着テープを作製
する。この粘着テープをステンレス板に貼付け、重さ2
kgのゴム層で被覆されたローラーで1往復させて圧着さ
せる。室温で20時間放置した後、引張り試験機を用い
て300mm/分の速度で、180度の角度でテープをス
テンレス板から引き剥がすのに要する力(N/25mm)
を測定する。 [保持力の測定]粘着力測定の試験片と同じ試験片を作製
し、粘着テープをステンレス板の端部に粘着面積が25
mm×25mmとなるように貼付け、ステンレス板を垂直に
支持し、粘着テープの下端に1kgの荷重をかけ、150
℃で1時間放置した後のずれ距離を読み取り顕微鏡で測
定する。
【0017】(実施例1) 1)下式で表されるアルケニル基含有ポリオルガノシロ
キサン90部、Me2ViSiO-[MeViSiO]10-[Ph2SiO]12-[Me2
SiO]380-SiMe2Vi 2)Me3SiO0.5単位、SiO2単位からなる(Me3SiO0.5/Si
O2=0.8)ポリシロキサンの70%トルエン溶液214
部、 3)キシレン28部、 4)下記式(化1)で示されるメルカプト基含有ポリオ
ルガノシロキサン10部、
【化1】 5)光ラジカル開始剤・ダロキュア1173(チバスペ
シャルティケミカルズ社製商品名)5部、の各成分1)
〜5)について、1),2)を混合し、加熱、減圧下
(120℃/700Pa)でトルエンを留去し、次い
で、これに3)、4),5)を添加し、均一に混合し、
シリコーン粘着剤組成物を調製した。これを基材に塗工
し、溶剤を揮発させた後、紫外線を照射し硬化させた。
この試験片を用いて前記試験法により、粘着力、保持力
を測定し、結果を表1に示した。
【0018】(実施例2)光ラジカル開始剤を添加しな
い他は、実施例1のシリコーン粘着剤組成物と全く同じ
組成のものを調製し、これを基材に塗工し、溶剤を揮発
させた後、紫外線を照射し硬化させた。この試験片を用
いて粘着力、保持力を同様に測定し、結果を表1に示し
た。
【0019】(実施例3)実施例1の1)のアルケニル
基含有ポリオルガノシロキサン90部の代りに、1)の
アルケニル基含有ポリオルガノシロキサン18部と下記
式で表されるアルケニル基含有ポリオルガノシロキサン
72部の混合物を用いた他は、実施例2のシリコーン粘
着剤組成物と全く同じ組成のものを調製し、これを基材
に塗工し、溶剤を揮発させた後、紫外線を照射し硬化さ
せた。この試験片を用いて粘着力、保持力を測定し、結
果を表1に示した。 Me2ViSiO--[Ph2SiO]20-[Me2SiO]680-SiMe2Vi
【0020】(実施例4)実施例1の1)のアルケニル
基含有ポリオルガノシロキサン90部の代りに、下記式
で表されるアルケニル基含有ポリオルガノシロキサン9
0部を用い、3)のキシレン28部の代りに、トルエン
107部を用いた他は実施例2のシリコーン粘着剤組成
物と全く同じ組成のものを調製し、これを基材に塗工
し、溶剤を揮発させた後、紫外線を照射し硬化させた。
この試験片を用いて粘着力、保持力を測定し、結果を表
1に示した。 Me2ViSiO-[MeViSiO]6-[Ph2SiO]12-[Me2SiO]4000-SiMe2V
i
【0021】(実施例5)実施例1の4)のメルカプト
基含有ポリオルガノシロキサン10部の代りに、下記式
(化2)のメルカプト基含有ポリオルガノシロキサン1
0部を用いた他は、実施例2のシリコーン粘着剤組成物
と全く同じ組成のものを調製し、これを基材に塗工し、
溶剤を揮発させた後、紫外線を照射し硬化させた。この
試験片を用いて粘着力、保持力を測定し、結果を表1に
示した。
【化2】
【0022】
【表1】
【0023】(実施例6)実施例2のシリコーン粘着剤
組成物を、ナトリウムエッチング処理したテフロン(登
録商標)シート(厚さ80μm)及びグラシン紙(厚さ
70μm)、PETフィルム(厚さ25μm)にそれぞ
れ、硬化後の厚さが40μmとなるようにアプリケータ
ーを用いて塗工した後、室温で1分間風乾して溶剤を除
去し、高圧水銀灯(80W/cm,2燈)下、10m/分の
コンベア速度で紫外線を照射して硬化させ、粘着テープ
を作製した。この粘着テープをガラス板に貼付け、直ち
に引き剥がし、粘着層の剥離の状態を観察し、結果を表
2に示した。
【0024】(比較例1)付加反応型シリコーン粘着剤
・X-40-3103の100部(信越化学社製商品名)
にトルエン50部、白金触媒・CAT-PL-50T(信
越化学社製商品名)の0.5部を添加し、均一に混合し
てシリコーン粘着剤組成物を調製した。実施例6で使用
した各種基材に、硬化後の厚さが40μmとなるように
アプリケーターを用いて塗工した後、80℃、30秒の
加熱により硬化させ、粘着テープを作製した。この粘着
テープをガラス板に貼付け、直ちに引き剥がし、粘着層
の剥離の状態を観察し、結果を表2に示した。
【0025】(比較例2)下記式(化3)で表されるエ
ポキシ基含有ジメチルポリシロキサン100部及び前記
2)のMe3SiO0.5単位、SiO2単位からなる(Me3SiO0.5
SiO2=0.8)ポリシロキサンの70%トルエン溶液21
4部を混合し、加熱、減圧下(120℃/700Pa)
でトルエンを留去した。次いで、キシレン28部、光ラ
ジカル開始剤・[ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウ
ム=ヘキサフルオロアンチモネート]の1.25部を添
加して、均一に混合し、シリコーン粘着剤組成物を調製
した。実施例6で使用した各種基材に、硬化後の厚さが
40μmとなるようにアプリケーターを用いて塗工した
後、室温で1分間風乾して溶剤を除去し、高圧水銀灯
(80W/cm、2灯)下、10m/分のコンベア速度
で紫外線を照射して硬化させ、粘着テープを作製した。
この粘着テープをガラス板に貼付け、直ちに引き剥が
し、粘着層の剥離の状態を観察し、結果を表2に示し
た。
【化3】
【0026】
【表2】 ○:粘着層がガラス板から剥離する、△:粘着層の1部
がガラス板に移行する、×:粘着層がガラス板に移行す
る。粘着層がガラス板に移行したものは、粘着層と基材
との密着性が不良であることを示す。
【0027】
【発明の効果】本発明により、従来の過酸化物硬化型や
付加反応硬化型のシリコーン粘着剤組成物に比べてより
低温、短時間での硬化が可能なシリコーン粘着剤組成物
を提供できる。低温硬化が可能になったことにより、従
来困難であった、耐熱性に劣る基材への塗工が可能とな
り、短時間での硬化が可能になったことにより、塗工速
度が向上し、シリコーン粘着テープの生産性が改善され
る。更に、各種基材において粘着層の基材への密着性、
粘着剤の硬化性が良好になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J040 CA13 EK031 EK071 EK072 EK091 EK101 GA03 GA05 GA24 HB19 HB21 HD19 HD23 JB08 JB09 KA13 LA05 LA06 PA32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)、(B)、(C)を含有する
    ことを特徴とする紫外線硬化型シリコーン粘着剤組成
    物。 (A)アルケニル基含有ポリオルガノシロキサン、
    (B)メルカプト基含有ポリオルガノシロキサン、
    (C)R1 3SiO0.5単位及びSiO2単位を含有し、R
    1 3SiO0.5/SiO2のモル比が0.6〜1.7である
    ポリオルガノシロキサン。(式中、R1は置換又は非置
    換の炭素数1〜10の1価の炭化水素基)
  2. 【請求項2】 下記(A)、(B)、(C)、(D)を
    含有することを特徴とするシリコーン粘着剤組成物。但
    し、(A)+(B)=100重量部とする。 (A)下記一般式(1)又は(2)で示されるアルケニル基含有ポリオルガノ シロキサン 50〜98重量部 、 R1 (3-a)aSiO-(R1XSiO)m-(R1 2SiO)n-SiR1 (3-a)a ……………………(1) (R1 2XSiO1/2p-(R1XSiO)m-(R1 2SiO)n-(R1SiO3/2q ……………………(2) (式中、mは0以上、nは100以上の数、aは1〜3であ
    り、m+n+p+qは100以上、p=q+2、R1は置換又は
    非置換の炭素数1〜10の1価の炭化水素基、Xはアル
    ケニル基含有1価の有機基である。) (B)下記式(3)で示されるメルカプト基含有ポリオルガノシロキサン 2〜50重量部 、 R3O-(R2YSiO)x-(R2 2SiO)y-R3………(3) (式中、xは3以上、yは0以上の数、R2はR1又はア
    ルコキシ基、トリアルキルシリルオキシ基、ヒドロキシ
    基、R3はR1又は水素原子、Yは炭素数1〜8のメルカ
    プト基含有有機基) (C)R1 3SiO0.5単位及びSiO2単位を含有し、R1 3SiO0.5/SiO2の モル比が0.6〜1.7であるポリオルガノシロキサン 30〜300重量部 、 (D)光ラジカル開始剤 30重量部以下。
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