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JP2002367836A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル

Info

Publication number
JP2002367836A
JP2002367836A JP2001174544A JP2001174544A JP2002367836A JP 2002367836 A JP2002367836 A JP 2002367836A JP 2001174544 A JP2001174544 A JP 2001174544A JP 2001174544 A JP2001174544 A JP 2001174544A JP 2002367836 A JP2002367836 A JP 2002367836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
choke coil
windings
region
common mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001174544A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Oi
隆明 大井
Kiyoaki Igashira
清晃 井頭
Zenei Nishikawa
善栄 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001174544A priority Critical patent/JP2002367836A/ja
Publication of JP2002367836A publication Critical patent/JP2002367836A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波領域から高周波領域までの広い範囲に
渡って良好なノイズ除去性能を有するコモンモードチョ
ークコイルを提供する。 【解決手段】 コモンモードチョークコイル1は、ボビ
ン2と、U字形状を有する二つのコア部材11,12か
らなる磁性体コア3と、一対の巻線5,6を備えてい
る。ボビン2の筒部21の外周には巻線5,6が巻回さ
れている。すなわち、巻線5は、筒部21の右半分(鍔
部22と26の間)の領域を巻回領域とし、さらに、鍔
部24によって領域32aに単層巻きされた巻線部5a
と領域32bに多層巻きされた巻線部5bに分けられて
いる。同様に、巻線6は、筒部21の左半分(鍔部23
と26の間)の領域を巻回領域とし、さらに、鍔部25
によって領域31aに単層巻きされた巻線部6aと領域
31bに多層巻きされた巻線部6bに分けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コモンモードチョ
ークコイル、特に、電子機器等から発生するノイズや電
子機器等に侵入するノイズを除去する際に用いられる巻
線型コモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のコモンモードチョー
クコイルとしては、図7および図8に示すものが知られ
ている。図7に示すコモンモードチョークコイル60
は、閉磁路を形成する磁性体コア61と、ボビン62と
を有している。磁性体コア61の一辺61aはボビン6
2の筒部62aの穴に挿通されている。ボビン62の鍔
部62bと中央鍔部62dとの間、並びに、鍔部62c
と中央鍔部62dとの間には、それぞれ巻線L1および
L2が巻回されている。
【0003】また、図8に示すコモンモードチョークコ
イル60aは、図7で説明したチョークコイル60にお
いて、巻線L1、L2がそれぞれ仕切用鍔部62d,6
2eによって、多層巻きされた二つの巻線部L1a,L
1b、L2a,L2bに分割されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のコモ
ンモードチョークコイルは、次のような問題を有してい
た。すなわち、図7で説明したチョークコイル60は、
巻線L1,L2の浮遊容量が大きく、巻線L1,L2の
インダクタと浮遊容量による自己共振周波数が低いた
め、自己共振周波数より高い数百kHz以上の周波数域
ではノイズ除去効果が低下する。
【0005】一方、図8で説明したチョークコイル60
aは、巻線L1,L2の各々が第1巻線部L1a,L2
aと第2巻線部L1b,L2bとからなり、いわゆる分
割巻きされている。このため、標準巻きされている図7
のチョークコイル60と比較して、自己共振周波数より
高い周波数領域での挿入損失特性を改善することができ
る。つまり、チョークコイル60aの巻線L1,L2は
それぞれ仕切用鍔部62d,62eにより仕切られてい
るため、巻線部L1a,L2aと巻線部L1b,L2b
の浮遊容量結合が抑えられる。具体的には、各巻線部L
1a〜L2bの浮遊容量は、1層分の面積にほぼ比例す
るので、標準巻きの各巻線L1,L2の浮遊容量の約1
/2となる。また、分割巻きの巻線L1は巻線部L1
a,L1bが直列に接続されているため、巻線L1に発
生する浮遊容量は巻線部L1a,L1bに発生する浮遊
容量の1/2となる。従って、分割巻きの巻線L1の浮
遊容量は、標準巻きの巻線L1の浮遊容量の1/4とな
る。分割巻きの巻線L2についても同様である。従っ
て、共振周波数が2倍程度高くなり、高周波域までノイ
ズ除去効果が得られる。しかしながら、数MHz以上の
周波数域では、やはりノイズ除去効果が低下する。
【0006】そこで、本発明の目的は、低周波領域から
高周波領域までの広い範囲に渡って良好なノイズ除去性
能を有するコモンモードチョークコイルを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明に係るコモンモードチョークコイル
は、(a)筒部および該筒部に設けた複数の鍔部を有し
たボビンと、(b)前記ボビンの筒部に、鍔部によって
仕切られた状態で巻回されている複数の巻線と、(c)
前記ボビンの筒部の穴に挿通された閉磁路を形成する磁
性体コアとを備え、(d)前記巻線の各々がさらに鍔部
によって仕切られた少なくとも第1巻線部と第2巻線部
とからなり、前記巻線の各々の第1巻線部が多層巻きで
あり、第2巻線部が単層巻きであること、を特徴とす
る。
【0008】以上の構成により、巻線の各々の第1巻線
部は多層巻きされているため、チョークコイルを殆ど大
型化することなく、大きなインダクタンスが得られる。
これにより、低周波数域で大きな減衰量が得られる。一
方、第2巻線部は単層巻きされているため、第2巻線部
の線間浮遊容量が抑えられ、共振周波数が高くなる。従
って、100MHz近辺でも、大きな減衰量が得られ
る。そして、巻線の始端部側を多層巻きにすることによ
り、巻き効率が高くなり、巻きズレも少なくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコモンモード
チョークコイルの実施の形態について添付の図面を参照
して説明する。
【0010】図1および図2に示すように、コモンモー
ドチョークコイル1は、ボビン2と、U字形状を有する
二つのコア部材11,12からなる磁性体コア3と、一
対の巻線5,6を備えている。
【0011】ボビン2は、筒部21と、該筒部21に設
けた鍔部22,23および仕切用鍔部24,25,26
とを有している。仕切用鍔部26は筒部21の中央部に
設けられている。この仕切用鍔部26によって左右に仕
切られたそれぞれの筒部21の外周面を、鍔部22,2
3および仕切用鍔部24,25によって、さらに領域3
1a,31b,32a,32bに区分けしている。領域
31a〜32bのそれぞれの長さ(言い換えると、鍔部
22〜26の相互間隔寸法)は、巻線を複数巻回して整
列巻きができるだけの寸法を有している。
【0012】筒部21の外周には巻線5,6が巻回され
ている。すなわち、巻線5は、筒部21の右半分(鍔部
22と26の間)の領域を巻回領域とし、さらに、鍔部
24によって外側領域32aに単層巻きされた巻線部5
aと中央側領域32bに多層巻きされた巻線部5b(例
えば、層数が9〜10層のもの)に分けられている。同
様に、巻線6は、筒部21の左半分(鍔部23と26の
間)の領域を巻回領域とし、さらに、鍔部25によって
外側領域31aに単層巻きされた巻線部6aと中央側領
域31bに多層巻きされた巻線部6bに分けられてい
る。巻線5,6のそれぞれの始端部および終端部は、ボ
ビン2の底部に植設された四つのピン端子18にそれぞ
れ電気的に接続されている。
【0013】なお、図2及び図3では、巻線5,6の始
端部側を単層巻き、巻線5,6の終端部側を多層巻きに
しているが、始端部側を多層巻き、終端部側を単層巻き
にしてもよい。通常、巻き始めの鍔部22,23には、
巻きスペースを有効に使うため、ボビン2の中心部に向
けて巻き溝(図示せず)が設けられているので、巻き始
めを多層巻きにした方が、巻き効率も高く、巻きズレも
少ない。
【0014】磁性体コア3は、U字形状を有する二つの
コア部材11,12を突き合わせて構成したロ字形状の
ものであり、その一辺を筒部21の穴27に挿通してい
る。磁性体コア3の材料としては、比透磁率が3000
以上のMn−Zn系フェライトが好ましい。なぜなら、
チョークコイル全体のインダクタンスを大きくでき、低
周波領域のノイズ除去特性を更に向上させることができ
るからである。
【0015】次に、このチョークコイル1のコモンモー
ドノイズ除去作用について図3を参照して説明する。
【0016】一対の巻線5,6にコモンモードノイズ電
流が流れると、図3に示すように、磁性体コア3内に
は、低周波ノイズ電流あるいは高周波ノイズ電流による
磁束φ1,φ2が生じる。この磁束φ1,φ2は互いに
加え合わされて磁性体コア3内を通りながら、漸次減衰
する。磁束φ1,φ2は渦電流損等の形で熱エネルギー
に変換するからである。これにより、低周波ノイズ電流
並びに高周波ノイズ電流は低減される。
【0017】このとき、多層巻きされた巻線部5b,6
bは、そのインダクタンスLaおよび浮遊容量Caが相
対的に大きい。従って、インダクタンスLaと浮遊容量
Caにて形成される並列共振回路の共振周波数は相対的
に低周波側になる。この結果、磁性体コア3での低周波
ノイズ電流の減衰が相対的に大きくなり、低周波ノイズ
電流を除去する能力が向上する。一方、単層巻きされた
巻線部5a,6aは、そのインダクタンスLbおよび浮
遊容量Cbが相対的に小さい。従って、インダクタンス
Lbと浮遊容量Cbにて形成される並列共振回路の共振
周波数は相対的に高周波側になる。この結果、磁性体コ
ア3での高周波ノイズ電流の減衰が相対的に大きくな
り、高周波ノイズ電流を除去する能力が向上する。
【0018】つまり、巻線5,6をそれぞれ、単層巻き
された巻線部5a,6aと多層巻きされた巻線部5b,
6bとで構成することにより、低周波領域(約100k
Hz)から高周波領域(約100MHz)までの広い範
囲に渡って、優れたノイズ除去特性を得ることができ
る。図4はチョークコイル1の減衰特性を示すグラフで
ある(実線35参照)。比較のため、図4には、図7の
チョークコイル60の減衰特性(一点鎖線36参照)お
よび図8のチョークコイル60aの減衰特性(点線37
参照)も併せて記載している。
【0019】また、巻線5,6に正規信号電流が流れる
と、図3に示すように、正規信号電流による磁束φ3,
φ4が生じる。この磁束φ3,φ4は磁性体コア3内に
おいては方向が逆であり、互いに打ち消し合う。従っ
て、このチョークコイル1は正規信号電流に対しては何
も作用しない。
【0020】なお、本発明は前記実施形態に限定するも
のではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することが
できる。
【0021】例えば、図5に示すコモンモードチョーク
コイル1aは、ボビン2の鍔部22と26の間に二つの
仕切用鍔部24a,24bを設けるとともに、鍔部23
と26の間にも二つの仕切用鍔部25a,25bを設け
ている。筒部21の外周には巻線5,6が巻回されてい
る。すなわち、巻線5は、筒部21の右半分(鍔部22
と26の間)の領域を巻回領域とし、鍔部24a,24
bによって多層巻きされた巻線部5a,5cとその間に
単層巻きされた巻線部5bに分けられている。同様に、
巻線6は、筒部21の左半分(鍔部23と26の間)の
領域を巻回領域とし、鍔部25a,25bによって多層
巻きされた巻線部6a,6cとその間に単層巻きされた
巻線部6bに分けられている。図6はチョークコイル1
aの減衰特性を示すグラフである(実線45参照)。比
較のため、図6には、図7のチョークコイル60の減衰
特性(一点鎖線46参照)および図8のチョークコイル
60aの減衰特性(点線47参照)も併せて記載してい
る。
【0022】また、磁性体コア3は、例えばU字形状の
コア部材とI字形状のコア部材を組み合わせて、ロ字形
状の磁性体コアを形成するようにしてもよい。さらに、
磁性体コア3はロ字形状の一体型コアとし、ボビン2を
分割させた構造であってもよい。
【0023】さらに、図1〜図3に示したコモンモード
チョークコイル1は、二つの巻線5,6を有する二ライ
ンのものであるが、本発明は、三ライン以上のものにも
適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、巻線の各々を少なくとも単層巻きの第1巻
線部と多層巻きの第2巻線部とで構成したので、低周波
領域から高周波領域までの広い範囲に渡って優れたノイ
ズ除去能力を有するチョークコイルを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンモードチョークコイルの一
実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1のコモンモードチョークコイルの外観斜視
図。
【図3】図2のコモンモードチョークコイルの磁性体コ
アでのノイズ除去を説明するための磁気回路図。
【図4】図2のコモンモードチョークコイルの減衰特性
を示すグラフ。
【図5】本発明に係るコモンモードチョークコイルの他
の実施形態を示す一部断面図。
【図6】図5のコモンモードチョークコイルの減衰特性
を示すグラフ。
【図7】従来のコモンモードチョークコイルを示す一部
断面図。
【図8】従来の別のコモンモードチョークコイルを示す
一部断面図。
【符号の説明】
1,1a…コモンモードチョークコイル 2…ボビン 3…磁性体コア 5,6…巻線 5a,5b,5c…巻線部 6a,6b,6c…巻線部 11,12…コア部材 21…筒部 22〜26…鍔部 27…穴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 善栄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E043 AA02 BA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部および該筒部に設けた複数の鍔部を
    有したボビンと、 前記ボビンの筒部に、鍔部によって仕切られた状態で巻
    回されている複数の巻線と、 前記ボビンの筒部の穴に挿通された閉磁路を形成する磁
    性体コアとを備え、 前記巻線の各々がさらに鍔部によって仕切られた少なく
    とも第1巻線部と第2巻線部とからなり、前記巻線の各
    々の第1巻線部が多層巻きであり、第2巻線部が単層巻
    きであること、 を特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記巻線の始端部側が多層巻きであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョーク
    コイル。
JP2001174544A 2001-06-08 2001-06-08 コモンモードチョークコイル Pending JP2002367836A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008245037A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fuji Electric Holdings Co Ltd ノイズフィルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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