JP2002357908A - ホトレジスト用剥離液 - Google Patents
ホトレジスト用剥離液Info
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- JP2002357908A JP2002357908A JP2001164013A JP2001164013A JP2002357908A JP 2002357908 A JP2002357908 A JP 2002357908A JP 2001164013 A JP2001164013 A JP 2001164013A JP 2001164013 A JP2001164013 A JP 2001164013A JP 2002357908 A JP2002357908 A JP 2002357908A
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- photoresist
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 AlおよびCuの両者の金属配線の防食性に
優れ、かつ、ホトレジスト膜およびアッシング後の残渣
物の剥離性に優れたホトレジスト用剥離液を提供する。 【解決手段】 (a)N,N−ジエチルヒドロキシルア
ミン、(b)下記一般式(I) 〔式中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立にアルキ
ル基(ただし、その構造中に窒素原子を有していてもよ
い)を示し、かつ、R1〜R4のアルキル基の合計炭素原
子数が10以上である〕で表される第4級アンモニウム
水酸化物、(c)水溶性有機溶媒(ただし、N,N−ジ
エチルヒドロキシルアミンを除く)、(d)防食剤、お
よび(e)水を含有するホトレジスト用剥離液。
優れ、かつ、ホトレジスト膜およびアッシング後の残渣
物の剥離性に優れたホトレジスト用剥離液を提供する。 【解決手段】 (a)N,N−ジエチルヒドロキシルア
ミン、(b)下記一般式(I) 〔式中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立にアルキ
ル基(ただし、その構造中に窒素原子を有していてもよ
い)を示し、かつ、R1〜R4のアルキル基の合計炭素原
子数が10以上である〕で表される第4級アンモニウム
水酸化物、(c)水溶性有機溶媒(ただし、N,N−ジ
エチルヒドロキシルアミンを除く)、(d)防食剤、お
よび(e)水を含有するホトレジスト用剥離液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホトレジスト用剥離
液に関する。さらに詳しくは、ICやLSI等の半導体
素子や液晶パネル素子の製造に好適に適用される、ホト
レジスト膜やアッシング残渣物の剥離性、およびAlや
Cu等の金属配線の防食性に優れるホトレジスト用剥離
液に関する。
液に関する。さらに詳しくは、ICやLSI等の半導体
素子や液晶パネル素子の製造に好適に適用される、ホト
レジスト膜やアッシング残渣物の剥離性、およびAlや
Cu等の金属配線の防食性に優れるホトレジスト用剥離
液に関する。
【0002】
【従来の技術】ICやLSI等の半導体素子や液晶パネ
ル素子は、シリコンウェーハ等の基板上にCVD蒸着等
により形成された導電性金属膜やSiO2膜等の絶縁膜
上にホトレジストを均一に塗布し、これを選択的に露
光、現像処理をしてホトレジストパターンを形成し、こ
のパターンをマスクとして上記CVD蒸着された導電性
金属膜や絶縁膜を選択的にエッチングし、微細回路を形
成した後、不要のホトレジスト層を剥離液で除去して製
造される。かかる不要のホトレジスト層除去には、従
来、安全性、剥離性の点から種々の有機系剥離液が用い
られていた。
ル素子は、シリコンウェーハ等の基板上にCVD蒸着等
により形成された導電性金属膜やSiO2膜等の絶縁膜
上にホトレジストを均一に塗布し、これを選択的に露
光、現像処理をしてホトレジストパターンを形成し、こ
のパターンをマスクとして上記CVD蒸着された導電性
金属膜や絶縁膜を選択的にエッチングし、微細回路を形
成した後、不要のホトレジスト層を剥離液で除去して製
造される。かかる不要のホトレジスト層除去には、従
来、安全性、剥離性の点から種々の有機系剥離液が用い
られていた。
【0003】ここで上記CVD蒸着された金属膜として
は、アルミニウム(Al);アルミニウム−ケイ素(A
l−Si)、アルミニウム−銅(Al−Cu)、アルミ
ニウム−ケイ素−銅(Al−Si−Cu)等のアルミニ
ウム合金(Al合金);チタン(Ti);チタンナイト
ライド(TiN)、チタンタングステン(TiW)等の
チタン合金(Ti合金);タンタル(Ta)、窒化タン
タル(TaN)、タングステン(W)、窒化タングステ
ン(WN)、銅(Cu)等が用いられ、これらは単層〜
複数層にて基板上に形成される。
は、アルミニウム(Al);アルミニウム−ケイ素(A
l−Si)、アルミニウム−銅(Al−Cu)、アルミ
ニウム−ケイ素−銅(Al−Si−Cu)等のアルミニ
ウム合金(Al合金);チタン(Ti);チタンナイト
ライド(TiN)、チタンタングステン(TiW)等の
チタン合金(Ti合金);タンタル(Ta)、窒化タン
タル(TaN)、タングステン(W)、窒化タングステ
ン(WN)、銅(Cu)等が用いられ、これらは単層〜
複数層にて基板上に形成される。
【0004】ところで近年の集積回路の高密度化に伴
い、より高密度の微細エッチングが可能なドライエッチ
ングが主流となっている。また、エッチング後の不要な
ホトレジスト層除去に際し、プラズマアッシングが行わ
れている。これらエッチング、アッシング処理により、
パターンの側部や底部等に、変質膜残留物が角状となっ
て残存したり、あるいは他成分由来の残渣物が付着して
残存し、またエッチング時の金属膜を削るときに金属デ
ポジションが発生してしまう。したがってこれらが完全
に除去されないと、半導体製造の歩留まりの低下をきた
すなどの問題を生じる。
い、より高密度の微細エッチングが可能なドライエッチ
ングが主流となっている。また、エッチング後の不要な
ホトレジスト層除去に際し、プラズマアッシングが行わ
れている。これらエッチング、アッシング処理により、
パターンの側部や底部等に、変質膜残留物が角状となっ
て残存したり、あるいは他成分由来の残渣物が付着して
残存し、またエッチング時の金属膜を削るときに金属デ
ポジションが発生してしまう。したがってこれらが完全
に除去されないと、半導体製造の歩留まりの低下をきた
すなどの問題を生じる。
【0005】特に最近の基板のより一層の高集積化、高
密度化においては、エッチング、アッシングの条件もよ
り一層過酷なものとなり、金属配線の防食性、残渣物の
剥離性等に対する要求も従来に比べて格段に高いものと
なっている。
密度化においては、エッチング、アッシングの条件もよ
り一層過酷なものとなり、金属配線の防食性、残渣物の
剥離性等に対する要求も従来に比べて格段に高いものと
なっている。
【0006】このような状況にあって、今日、ホトレジ
スト剥離液やアッシング後の変質膜除去液として、アミ
ンを主成分とする有機アミン系剥離液が広く使用されて
いる。
スト剥離液やアッシング後の変質膜除去液として、アミ
ンを主成分とする有機アミン系剥離液が広く使用されて
いる。
【0007】有機アミン系剥離液は、ヒドロキシルアミ
ン類を主成分とするヒドロキシルアミン系剥離液と、そ
れ以外の非ヒドロキシルアミン系剥離液とに2大別する
ことができる。
ン類を主成分とするヒドロキシルアミン系剥離液と、そ
れ以外の非ヒドロキシルアミン系剥離液とに2大別する
ことができる。
【0008】ヒドロキシルアミン系剥離液は、ホトレジ
スト膜やアッシング後残渣物の剥離性において優れるも
のの、金属配線、とりわけCu配線に対する腐食防止の
点において不十分である。
スト膜やアッシング後残渣物の剥離性において優れるも
のの、金属配線、とりわけCu配線に対する腐食防止の
点において不十分である。
【0009】他方、非ヒドロキシルアミン系ホトレジス
ト用剥離液として、例えば、第4級アンモニウム水酸化
物、水溶性アミン、およびアルキルピロリドンを含むレ
ジスト剥離剤組成物(特開平11−84686号公
報)、窒素原子を1〜4個有するアミン化合物および/
または第4級アンモニウム塩および酸、非イオン性界面
活性剤、および水を含有する剥離剤組成物(特開平11
−311867号公報)、水溶性アミン、トリアルキル
(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム水酸化物、第4
級アンモニウム塩型水酸化物、およびベンゾトリアゾー
ル類からなるホトレジスト剥離剤(特開2001−52
01号公報)、テトラアルキルアンモニウム水酸化物、
水、トリアゾール化合物、没食子酸誘導体、極性溶剤成
分を含有するポジ型ホトレジスト用剥離液(特開200
1−22096号公報)等が提案されている。
ト用剥離液として、例えば、第4級アンモニウム水酸化
物、水溶性アミン、およびアルキルピロリドンを含むレ
ジスト剥離剤組成物(特開平11−84686号公
報)、窒素原子を1〜4個有するアミン化合物および/
または第4級アンモニウム塩および酸、非イオン性界面
活性剤、および水を含有する剥離剤組成物(特開平11
−311867号公報)、水溶性アミン、トリアルキル
(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム水酸化物、第4
級アンモニウム塩型水酸化物、およびベンゾトリアゾー
ル類からなるホトレジスト剥離剤(特開2001−52
01号公報)、テトラアルキルアンモニウム水酸化物、
水、トリアゾール化合物、没食子酸誘導体、極性溶剤成
分を含有するポジ型ホトレジスト用剥離液(特開200
1−22096号公報)等が提案されている。
【0010】しかしながら、これら非ヒドロキシルアミ
ン系剥離液においても、剥離性と金属腐食防止の両者を
ともに十分に満足し得るまでには至っていない。その理
由として、ホトレジスト用剥離液においては、剥離性能
と腐食抑止性能にはトレードオフの関係があり、一方を
重視すれば他方の性能を犠牲にせざるを得なくなるとい
う問題が挙げられる。特に現在の超微細化プロセスにお
いては、ホトレジスト膜およびアッシング後の残渣物の
剥離性を従来にもまして十分に高める必要があり、その
ため金属配線のより一層高い腐食防止効果が求められて
いる。ことに最近では、Al配線(Al、Al合金な
ど、Alを主成分とする金属配線)を用いたものと、C
u配線(Cuを主成分とする金属配線)を用いたものの
2種類のデバイスがあり、これら両者のデバイスに対す
る腐食防止を1つの剥離液でまかなえることに加え、さ
らにデバイス上に存在する他の金属に対しても効果的に
腐食を防止するという要求も加わり、ホトレジストおよ
びアッシング後残渣物の剥離効果、金属配線の腐食防止
においてより一層の向上が望まれている。
ン系剥離液においても、剥離性と金属腐食防止の両者を
ともに十分に満足し得るまでには至っていない。その理
由として、ホトレジスト用剥離液においては、剥離性能
と腐食抑止性能にはトレードオフの関係があり、一方を
重視すれば他方の性能を犠牲にせざるを得なくなるとい
う問題が挙げられる。特に現在の超微細化プロセスにお
いては、ホトレジスト膜およびアッシング後の残渣物の
剥離性を従来にもまして十分に高める必要があり、その
ため金属配線のより一層高い腐食防止効果が求められて
いる。ことに最近では、Al配線(Al、Al合金な
ど、Alを主成分とする金属配線)を用いたものと、C
u配線(Cuを主成分とする金属配線)を用いたものの
2種類のデバイスがあり、これら両者のデバイスに対す
る腐食防止を1つの剥離液でまかなえることに加え、さ
らにデバイス上に存在する他の金属に対しても効果的に
腐食を防止するという要求も加わり、ホトレジストおよ
びアッシング後残渣物の剥離効果、金属配線の腐食防止
においてより一層の向上が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、最近の微細化、多層化した半導
体、液晶表示素子の形成に用いるホトリソグラフィー技
術において、AlおよびCu配線、あるいはその他の金
属のいずれに対しても腐食を発生せず、かつ、ホトレジ
スト膜およびアッシング後の残渣物の剥離性に優れたホ
トレジスト用剥離液を提供することを目的とする。
みてなされたもので、最近の微細化、多層化した半導
体、液晶表示素子の形成に用いるホトリソグラフィー技
術において、AlおよびCu配線、あるいはその他の金
属のいずれに対しても腐食を発生せず、かつ、ホトレジ
スト膜およびアッシング後の残渣物の剥離性に優れたホ
トレジスト用剥離液を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、(b)下
記一般式(I)
(a)N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、(b)下
記一般式(I)
【0013】
【0014】〔式中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ
独立にアルキル基(ただし、その構造中に窒素原子を有
していてもよい)を示し、かつ、R1、R2、R3、R4の
アルキル基の合計炭素原子数が10以上である〕で表さ
れる第4級アンモニウム水酸化物、(c)水溶性有機溶
媒(ただし、N,N−ジエチルヒドロキシルアミンを除
く)、(d)防食剤、および(e)水を含有してなるホ
トレジスト用剥離液に関する。
独立にアルキル基(ただし、その構造中に窒素原子を有
していてもよい)を示し、かつ、R1、R2、R3、R4の
アルキル基の合計炭素原子数が10以上である〕で表さ
れる第4級アンモニウム水酸化物、(c)水溶性有機溶
媒(ただし、N,N−ジエチルヒドロキシルアミンを除
く)、(d)防食剤、および(e)水を含有してなるホ
トレジスト用剥離液に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0016】本発明では、(a)成分としてN,N−ジ
エチルヒドロキシルアミンを用いる。(a)成分の配合
量は、本発明剥離液中10〜40質量%が好ましく、特
には15〜30質量%である。(a)成分の配合量が少
なすぎるとAlあるいはCuのいずれかの金属に対して
腐食が発生するおそれがあり、一方、多すぎるとホトレ
ジスト膜やアッシング後残渣物の剥離性が低下する傾向
がみられる。
エチルヒドロキシルアミンを用いる。(a)成分の配合
量は、本発明剥離液中10〜40質量%が好ましく、特
には15〜30質量%である。(a)成分の配合量が少
なすぎるとAlあるいはCuのいずれかの金属に対して
腐食が発生するおそれがあり、一方、多すぎるとホトレ
ジスト膜やアッシング後残渣物の剥離性が低下する傾向
がみられる。
【0017】(b)成分は、下記一般式(I)
【0018】
【0019】〔式中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ
独立にアルキル基(ただし、その構造中に窒素原子を有
していてもよい)を示し、かつ、R1、R2、R3、R4の
アルキル基の合計炭素原子数が10以上である〕で示さ
れる第4級アンモニウム水酸化物である。
独立にアルキル基(ただし、その構造中に窒素原子を有
していてもよい)を示し、かつ、R1、R2、R3、R4の
アルキル基の合計炭素原子数が10以上である〕で示さ
れる第4級アンモニウム水酸化物である。
【0020】上記一般式(I)において、R1〜R4のア
ルキル基の合計炭素原子数が10未満では、剥離性につ
いては良好であるものの、Al、Cu配線の防食性に劣
る。一方、該合計炭素原子数の上限については特に限定
されるものではないが、該合計炭素原子数があまりに大
きいと水溶性が低下する傾向がみられるので、水溶性が
低下しない程度の合計炭素原子数とするのがよい。
ルキル基の合計炭素原子数が10未満では、剥離性につ
いては良好であるものの、Al、Cu配線の防食性に劣
る。一方、該合計炭素原子数の上限については特に限定
されるものではないが、該合計炭素原子数があまりに大
きいと水溶性が低下する傾向がみられるので、水溶性が
低下しない程度の合計炭素原子数とするのがよい。
【0021】(b)成分は、具体的にはメチルトリブチ
ルアンモニウムヒドロキシド、メチルトリプロピルアン
モニウムヒドロキシド、セチルトリメチルアンモニウム
ヒドロキシド、およびヘキサン−1,6−ビストリブチ
ルアンモニウムヒドロキシドの中から選ばれる少なくと
も1種が好ましい。中でもメチルトリプロピルアンモニ
ウムヒドロキシドが特に好ましい。(b)成分は1種ま
たは2種以上を用いることができる。
ルアンモニウムヒドロキシド、メチルトリプロピルアン
モニウムヒドロキシド、セチルトリメチルアンモニウム
ヒドロキシド、およびヘキサン−1,6−ビストリブチ
ルアンモニウムヒドロキシドの中から選ばれる少なくと
も1種が好ましい。中でもメチルトリプロピルアンモニ
ウムヒドロキシドが特に好ましい。(b)成分は1種ま
たは2種以上を用いることができる。
【0022】(b)成分の配合量は、本発明剥離液中1
〜12質量%が好ましく、特には2〜10質量%であ
る。(b)成分の配合量が少なすぎるとホトレジスト膜
やアッシング後残渣物の剥離性が低下する傾向がみら
れ、一方、多すぎるとAlあるいはCuのいずれかの金
属に対して腐食が発生するおそれがある。
〜12質量%が好ましく、特には2〜10質量%であ
る。(b)成分の配合量が少なすぎるとホトレジスト膜
やアッシング後残渣物の剥離性が低下する傾向がみら
れ、一方、多すぎるとAlあるいはCuのいずれかの金
属に対して腐食が発生するおそれがある。
【0023】(c)成分は、前記(a)成分以外の水溶
性有機溶媒であり、従来から慣用されているものを用い
ることができる。このような水溶性有機溶媒としては、
水と混和性のある有機溶媒であればよく、具体的にはモ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、
N,N−ジメチルエタールアミン、N,N−ジエチルエ
タノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、
N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールア
ミン、N−ブチルエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプ
ロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等のア
ルカノールアミン類;ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、プロピレンジアミン、N,N−ジエチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジエチルエチレンジア
ミン、1,4−ブタンジアミン、N−エチル−エチレン
ジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパ
ンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン等のポリアルキ
レンポリアミン類;2−エチル−ヘキシルアミン、ジオ
クチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリアリルアミン、ヘプチルアミン、シクロヘキシ
ルアミン等の脂肪族アミン類;ベンジルアミン、ジフェ
ニルアミン等の芳香族アミン類;ピペラジン、N−メチ
ル−ピペラジン、メチル−ピペラジン、ヒドロキシルエ
チルピペラジン等の環状アミン類;ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類;ジメチルスルホン、ジエチルス
ルホン、ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン、テト
ラメチレンスルホン等のスルホン類;N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−
ジエチルアセトアミド等のアミド類;N−メチル−2−
ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−プロピ
ル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロ
リドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン等のラ
クタム類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ
イソプロピル−2−イミダゾリジノン等のイミダゾリジ
ノン類;エチレングリコール、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等の多価
アルコール類およびその誘導体などが挙げられる。中で
もジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリド
ン、モノエタノールアミン、N,N−ジメチルアセトア
ミド等が好ましく用いられる。(c)成分は1種または
2種以上を用いることができる。
性有機溶媒であり、従来から慣用されているものを用い
ることができる。このような水溶性有機溶媒としては、
水と混和性のある有機溶媒であればよく、具体的にはモ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、
N,N−ジメチルエタールアミン、N,N−ジエチルエ
タノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、
N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールア
ミン、N−ブチルエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプ
ロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等のア
ルカノールアミン類;ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、プロピレンジアミン、N,N−ジエチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジエチルエチレンジア
ミン、1,4−ブタンジアミン、N−エチル−エチレン
ジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパ
ンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン等のポリアルキ
レンポリアミン類;2−エチル−ヘキシルアミン、ジオ
クチルアミン、トリブチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリアリルアミン、ヘプチルアミン、シクロヘキシ
ルアミン等の脂肪族アミン類;ベンジルアミン、ジフェ
ニルアミン等の芳香族アミン類;ピペラジン、N−メチ
ル−ピペラジン、メチル−ピペラジン、ヒドロキシルエ
チルピペラジン等の環状アミン類;ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類;ジメチルスルホン、ジエチルス
ルホン、ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン、テト
ラメチレンスルホン等のスルホン類;N,N−ジメチル
ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−
ジエチルアセトアミド等のアミド類;N−メチル−2−
ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−プロピ
ル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロ
リドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン等のラ
クタム類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジ
イソプロピル−2−イミダゾリジノン等のイミダゾリジ
ノン類;エチレングリコール、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレング
リコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等の多価
アルコール類およびその誘導体などが挙げられる。中で
もジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリド
ン、モノエタノールアミン、N,N−ジメチルアセトア
ミド等が好ましく用いられる。(c)成分は1種または
2種以上を用いることができる。
【0024】(c)成分の配合量は、本発明剥離液に含
有される他成分の合計配合量の残部である。
有される他成分の合計配合量の残部である。
【0025】(d)成分は防食剤であり、配線に用いら
れる金属原子、特にはAl配線やCu配線に対して腐食
を防止し得るものであれば特に限定されるものでない
が、芳香族ヒドロキシ化合物、ベンゾトリアゾール系化
合物、および含硫黄化合物が好ましく用いられる。
れる金属原子、特にはAl配線やCu配線に対して腐食
を防止し得るものであれば特に限定されるものでない
が、芳香族ヒドロキシ化合物、ベンゾトリアゾール系化
合物、および含硫黄化合物が好ましく用いられる。
【0026】上記芳香族ヒドロキシ化合物としては、具
体的にはフェノール、クレゾール、キシレノール、ピロ
カテコール(=1,2−ジヒドロキシベンゼン)、te
rt−ブチルカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノ
ン、ピロガロール、1,2,4−ベンゼントリオール、
サリチルアルコール、p−ヒドロキシベンジルアルコー
ル、o−ヒドロキシベンジルアルコール、p−ヒドロキ
シフェネチルアルコール、p−アミノフェノール、m−
アミノフェノール、ジアミノフェノール、アミノレゾル
シノール、p−ヒドロキシ安息香酸、o−ヒドロキシ安
息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒ
ドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、
3,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸等を挙げるこ
とができる。中でもピロカテコール、tert−ブチル
カテコール、ピロガロール、没食子酸が好適に用いられ
る。芳香族ヒドロキシ化合物は1種または2種以上を用
いることができる。
体的にはフェノール、クレゾール、キシレノール、ピロ
カテコール(=1,2−ジヒドロキシベンゼン)、te
rt−ブチルカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノ
ン、ピロガロール、1,2,4−ベンゼントリオール、
サリチルアルコール、p−ヒドロキシベンジルアルコー
ル、o−ヒドロキシベンジルアルコール、p−ヒドロキ
シフェネチルアルコール、p−アミノフェノール、m−
アミノフェノール、ジアミノフェノール、アミノレゾル
シノール、p−ヒドロキシ安息香酸、o−ヒドロキシ安
息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒ
ドロキシ安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、
3,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸等を挙げるこ
とができる。中でもピロカテコール、tert−ブチル
カテコール、ピロガロール、没食子酸が好適に用いられ
る。芳香族ヒドロキシ化合物は1種または2種以上を用
いることができる。
【0027】上記ベンゾトリアゾール系化合物として
は、下記一般式(II)
は、下記一般式(II)
【0028】
【0029】〔式中、R5、R6は、それぞれ独立に水素
原子、置換若しくは非置換の炭素原子数1〜10の炭化
水素基、カルボキシル基、アミノ基、水酸基、シアノ
基、ホルミル基、スルホニルアルキル基、またはスルホ
基を示し;Qは水素原子、水酸基、置換若しくは非置換
の炭素原子数1〜10の炭化水素基(ただし、その構造
中にアミド結合、エステル結合を有していてもよい)、
アリール基、または下記式(III)
原子、置換若しくは非置換の炭素原子数1〜10の炭化
水素基、カルボキシル基、アミノ基、水酸基、シアノ
基、ホルミル基、スルホニルアルキル基、またはスルホ
基を示し;Qは水素原子、水酸基、置換若しくは非置換
の炭素原子数1〜10の炭化水素基(ただし、その構造
中にアミド結合、エステル結合を有していてもよい)、
アリール基、または下記式(III)
【0030】
【0031】(式(III)中、R7は炭素原子数1〜6の
アルキル基を示し;R8、R9は、それぞれ独立に、水素
原子、水酸基、または炭素原子数1〜6のヒドロキシア
ルキル基若しくはアルコキシアルキル基を示す)で表さ
れる基を示す〕で表されるベンゾトリアゾール系化合物
が挙げられる。
アルキル基を示し;R8、R9は、それぞれ独立に、水素
原子、水酸基、または炭素原子数1〜6のヒドロキシア
ルキル基若しくはアルコキシアルキル基を示す)で表さ
れる基を示す〕で表されるベンゾトリアゾール系化合物
が挙げられる。
【0032】「炭化水素基」は、炭素原子と水素原子か
らなる有機基である。本発明において、上記基Q、
R5、R6の各定義中、炭化水素基としては、芳香族炭化
水素基または脂肪族炭化水素基のいずれでもよく、また
飽和、不飽和結合を有していてもよく、さらに直鎖、分
岐鎖のいずれでもよい。置換炭化水素基としては、例え
ばヒドロキシアルキル基、アルコキシルアルキル基等が
例示される。
らなる有機基である。本発明において、上記基Q、
R5、R6の各定義中、炭化水素基としては、芳香族炭化
水素基または脂肪族炭化水素基のいずれでもよく、また
飽和、不飽和結合を有していてもよく、さらに直鎖、分
岐鎖のいずれでもよい。置換炭化水素基としては、例え
ばヒドロキシアルキル基、アルコキシルアルキル基等が
例示される。
【0033】また、純Cu配線が形成された基板の場
合、上記一般式(II)中、Qとしては特に上記式(II
I)で表される基のものが好ましい。中でも式(III)
中、R8、R9として、それぞれ独立に、炭素原子数1〜
6のヒドロキシアルキル基若しくはアルコキシアルキル
基を選択するのが好ましい。なお、R8、R9の少なくと
もいずれか一方が炭素原子数1〜6のアルキル基である
場合、かかる組成のベンゾトリアゾール系化合物の物性
は、水溶性に乏しくなるが、該化合物を溶解せしめる他
成分が処理液中に存在する場合、好ましく用いられる。
合、上記一般式(II)中、Qとしては特に上記式(II
I)で表される基のものが好ましい。中でも式(III)
中、R8、R9として、それぞれ独立に、炭素原子数1〜
6のヒドロキシアルキル基若しくはアルコキシアルキル
基を選択するのが好ましい。なお、R8、R9の少なくと
もいずれか一方が炭素原子数1〜6のアルキル基である
場合、かかる組成のベンゾトリアゾール系化合物の物性
は、水溶性に乏しくなるが、該化合物を溶解せしめる他
成分が処理液中に存在する場合、好ましく用いられる。
【0034】また上記一般式(II)中、Qとして、水溶
性の基を示すものも好ましく用いられる。具体的には水
素原子、炭素原子数1〜3のアルキル基(すなわち、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基)、炭
素原子数1〜3のヒドロキシアルキル基、水酸基等が、
無機材料層(例えば、ポリシリコン膜、アモルファスシ
リコン膜、等)を基板上に有する場合、その防食性の点
で好ましい。
性の基を示すものも好ましく用いられる。具体的には水
素原子、炭素原子数1〜3のアルキル基(すなわち、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基)、炭
素原子数1〜3のヒドロキシアルキル基、水酸基等が、
無機材料層(例えば、ポリシリコン膜、アモルファスシ
リコン膜、等)を基板上に有する場合、その防食性の点
で好ましい。
【0035】ベンゾトリアゾール系化合物としては、具
体的には、例えばベンゾトリアゾール、5,6−ジメチ
ルベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール、1−メチルベンゾトリアゾール、1−アミノベン
ゾトリアゾール、1−フェニルベンゾトリアゾール、1
−ヒドロキシメチルベンゾトリアゾール、1−ベンゾト
リアゾールカルボン酸メチル、5−ベンゾトリアゾール
カルボン酸、1−メトキシ−ベンゾトリアゾール、1−
(2,2−ジヒドロキシエチル)−ベンゾトリアゾー
ル、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンゾトリ
アゾール、あるいは「イルガメット」シリーズとしてチ
バ・スペシャリティー・ケミカルズより市販されてい
る、2,2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、
2,2’−{[(5−メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ル−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,
2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−
1−イル)メチル]イミノ}ビスエタン、または2,
2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−
1−イル)メチル]イミノ}ビスプロパン等を挙げるこ
とができる。これらの中でも、1−(2,3−ジヒドロ
キシプロピル)−ベンゾトリアゾール、2,2’−
{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,2’−
{[(5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)メチル]イミノ}ビスエタノール等が好ましく用い
られる。ベンゾトリアゾール系化合物は1種または2種
以上を用いることができる。
体的には、例えばベンゾトリアゾール、5,6−ジメチ
ルベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール、1−メチルベンゾトリアゾール、1−アミノベン
ゾトリアゾール、1−フェニルベンゾトリアゾール、1
−ヒドロキシメチルベンゾトリアゾール、1−ベンゾト
リアゾールカルボン酸メチル、5−ベンゾトリアゾール
カルボン酸、1−メトキシ−ベンゾトリアゾール、1−
(2,2−ジヒドロキシエチル)−ベンゾトリアゾー
ル、1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンゾトリ
アゾール、あるいは「イルガメット」シリーズとしてチ
バ・スペシャリティー・ケミカルズより市販されてい
る、2,2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリア
ゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、
2,2’−{[(5−メチル−1H−ベンゾトリアゾー
ル−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,
2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−
1−イル)メチル]イミノ}ビスエタン、または2,
2’−{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−
1−イル)メチル]イミノ}ビスプロパン等を挙げるこ
とができる。これらの中でも、1−(2,3−ジヒドロ
キシプロピル)−ベンゾトリアゾール、2,2’−
{[(4−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)メチル]イミノ}ビスエタノール、2,2’−
{[(5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)メチル]イミノ}ビスエタノール等が好ましく用い
られる。ベンゾトリアゾール系化合物は1種または2種
以上を用いることができる。
【0036】上記含硫黄化合物としてはジチオジグリセ
ロール[S(CH2CH(OH)CH2(OH))2]、
ビス(2,3−ジヒドロキシプロピルチオ)エチレン
[CH 2CH2(SCH2CH(OH)CH2(O
H))2]、3−(2,3−ジヒドロキシプロピルチ
オ)−2−メチル−プロピルスルホン酸ナトリウム[C
H2(OH)CH(OH)CH2SCH2CH(CH3)C
H2SO3Na]、1−チオグリセロール[HSCH2C
H(OH)CH2(OH)]、3−メルカプト−1−プ
ロパンスルホン酸ナトリウム[HSCH2CH2CH2S
O3Na]、2−メルカプトエタノール[HSCH2CH
2(OH)]、チオグリコール酸[HSCH2CO
2H]、および3−メルカプト−1−プロパノール[H
SCH2CH2CH2OH]等が挙げられる。これらの中
でも、1−チオグリセロール、チオグリコール酸等が好
ましく用いられる。
ロール[S(CH2CH(OH)CH2(OH))2]、
ビス(2,3−ジヒドロキシプロピルチオ)エチレン
[CH 2CH2(SCH2CH(OH)CH2(O
H))2]、3−(2,3−ジヒドロキシプロピルチ
オ)−2−メチル−プロピルスルホン酸ナトリウム[C
H2(OH)CH(OH)CH2SCH2CH(CH3)C
H2SO3Na]、1−チオグリセロール[HSCH2C
H(OH)CH2(OH)]、3−メルカプト−1−プ
ロパンスルホン酸ナトリウム[HSCH2CH2CH2S
O3Na]、2−メルカプトエタノール[HSCH2CH
2(OH)]、チオグリコール酸[HSCH2CO
2H]、および3−メルカプト−1−プロパノール[H
SCH2CH2CH2OH]等が挙げられる。これらの中
でも、1−チオグリセロール、チオグリコール酸等が好
ましく用いられる。
【0037】(d)成分は1種または2種以上を用いる
ことができる。
ことができる。
【0038】(d)成分の配合量は、本発明剥離液中3
〜20質量%が好ましく、特には5〜15質量%であ
る。(d)成分の配合量が少なすぎるとAl配線やCu
配線等の金属配線に対して腐食を効果的に防止すること
ができないおそれがある。
〜20質量%が好ましく、特には5〜15質量%であ
る。(d)成分の配合量が少なすぎるとAl配線やCu
配線等の金属配線に対して腐食を効果的に防止すること
ができないおそれがある。
【0039】(e)成分としての水は、本発明剥離液中
の他成分中に必然的に含まれているものであるが、さら
に加えてその量を調整する。(e)成分の配合量は、本
発明剥離液中15〜50質量%が好ましく、特には20
〜40質量%である。(e)成分の配合量が少なすぎる
とホトレジスト膜およびアッシング後の残渣物に対する
剥離性が低下し、一方、多すぎるとAl配線やCu配線
等の金属配線に対する腐食が大きくなるおそれがある。
の他成分中に必然的に含まれているものであるが、さら
に加えてその量を調整する。(e)成分の配合量は、本
発明剥離液中15〜50質量%が好ましく、特には20
〜40質量%である。(e)成分の配合量が少なすぎる
とホトレジスト膜およびアッシング後の残渣物に対する
剥離性が低下し、一方、多すぎるとAl配線やCu配線
等の金属配線に対する腐食が大きくなるおそれがある。
【0040】本発明では、(a)、(b)成分を組み合
せた点に特に特徴がある。そして、これら(a)、
(b)成分に、さらに(c)〜(e)成分を配合するこ
とにより、ホトレジストおよびアッシング後残渣物の剥
離性、金属配線(特にAl配線およびCu配線)に対す
る防食性に優れた効果を奏することができる。
せた点に特に特徴がある。そして、これら(a)、
(b)成分に、さらに(c)〜(e)成分を配合するこ
とにより、ホトレジストおよびアッシング後残渣物の剥
離性、金属配線(特にAl配線およびCu配線)に対す
る防食性に優れた効果を奏することができる。
【0041】本発明のホトレジスト用剥離液は、ネガ型
およびポジ型ホトレジストを含めてアルカリ水溶液で現
像可能なホトレジストに有利に使用できる。このような
ホトレジストとしては、(i)ナフトキノンジアジド化
合物とノボラック樹脂を含有するポジ型ホトレジスト、
(ii)露光により酸を発生する化合物、酸により分解し
アルカリ水溶液に対する溶解性が増大する化合物および
アルカリ可溶性樹脂を含有するポジ型ホトレジスト、
(iii)露光により酸を発生する化合物、酸により分解
しアルカリ水溶液に対する溶解性が増大する基を有する
アルカリ可溶性樹脂を含有するポジ型ホトレジスト、お
よび(iv)光により酸を発生する化合物、架橋剤および
アルカリ可溶性樹脂を含有するネガ型ホトレジスト等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
およびポジ型ホトレジストを含めてアルカリ水溶液で現
像可能なホトレジストに有利に使用できる。このような
ホトレジストとしては、(i)ナフトキノンジアジド化
合物とノボラック樹脂を含有するポジ型ホトレジスト、
(ii)露光により酸を発生する化合物、酸により分解し
アルカリ水溶液に対する溶解性が増大する化合物および
アルカリ可溶性樹脂を含有するポジ型ホトレジスト、
(iii)露光により酸を発生する化合物、酸により分解
しアルカリ水溶液に対する溶解性が増大する基を有する
アルカリ可溶性樹脂を含有するポジ型ホトレジスト、お
よび(iv)光により酸を発生する化合物、架橋剤および
アルカリ可溶性樹脂を含有するネガ型ホトレジスト等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0042】本発明のホトレジスト用剥離液の使用態様
は、ホトリソグラフィー法により得られたホトレジスト
パターンを形成し、これをマスクとして導電性金属膜や
絶縁膜を選択的にエッチングし、微細回路を形成した
後、ホトレジストパターンを剥離する場合と、エッ
チング工程後のホトレジストパターンをプラズマアッシ
ング処理し、該プラズマアッシング後の変質膜(ホトレ
ジスト残渣)、金属デポジション等を剥離する場合とに
分けられる。
は、ホトリソグラフィー法により得られたホトレジスト
パターンを形成し、これをマスクとして導電性金属膜や
絶縁膜を選択的にエッチングし、微細回路を形成した
後、ホトレジストパターンを剥離する場合と、エッ
チング工程後のホトレジストパターンをプラズマアッシ
ング処理し、該プラズマアッシング後の変質膜(ホトレ
ジスト残渣)、金属デポジション等を剥離する場合とに
分けられる。
【0043】前者のエッチング工程後のホトレジスト膜
を剥離する場合の例として、(I)基板上にホトレジス
ト層を設ける工程、(II)該ホトレジスト層を選択的に
露光する工程、(III)露光後のホトレジスト層を現像
してホトレジストパターンを設ける工程、(IV)該ホト
レジストパターンをマスクとして該基板をエッチングす
る工程、および(V)エッチング工程後のホトレジスト
パターンを、上記本発明のホトレジスト用剥離液を用い
て基板より剥離する工程を含むホトレジスト剥離方法が
挙げられる。
を剥離する場合の例として、(I)基板上にホトレジス
ト層を設ける工程、(II)該ホトレジスト層を選択的に
露光する工程、(III)露光後のホトレジスト層を現像
してホトレジストパターンを設ける工程、(IV)該ホト
レジストパターンをマスクとして該基板をエッチングす
る工程、および(V)エッチング工程後のホトレジスト
パターンを、上記本発明のホトレジスト用剥離液を用い
て基板より剥離する工程を含むホトレジスト剥離方法が
挙げられる。
【0044】また、後者のプラズマアッシング処理後の
変質膜、金属デポジション等を剥離する場合の例とし
て、(I)基板上にホトレジスト層を設ける工程、(I
I)該ホトレジスト層を選択的に露光する工程、(III)
露光後のホトレジスト層を現像してホトレジストパター
ンを設ける工程、(IV)該ホトレジストパターンをマス
クとして該基板をエッチングする工程、(V)ホトレジ
ストパターンをプラズマアッシングする工程、および
(VI)プラズマアッシング後のホトレジスト変質膜を、
上記本発明ホトレジスト用剥離液を用いて基板より剥離
する工程を含むホトレジスト剥離方法が挙げられる。
変質膜、金属デポジション等を剥離する場合の例とし
て、(I)基板上にホトレジスト層を設ける工程、(I
I)該ホトレジスト層を選択的に露光する工程、(III)
露光後のホトレジスト層を現像してホトレジストパター
ンを設ける工程、(IV)該ホトレジストパターンをマス
クとして該基板をエッチングする工程、(V)ホトレジ
ストパターンをプラズマアッシングする工程、および
(VI)プラズマアッシング後のホトレジスト変質膜を、
上記本発明ホトレジスト用剥離液を用いて基板より剥離
する工程を含むホトレジスト剥離方法が挙げられる。
【0045】本発明では、特に、Al配線を有する基板
上に形成されたホトレジストの剥離、およびCu配線を
有する基板上に形成されたホトレジストの剥離のいずれ
においても、ホトレジスト膜およびアッシング後残渣物
(ホトレジスト変質膜、金属デポジション、等)の剥離
性、金属配線基板の防食性のいずれにも優れるという特
有の効果を有する。
上に形成されたホトレジストの剥離、およびCu配線を
有する基板上に形成されたホトレジストの剥離のいずれ
においても、ホトレジスト膜およびアッシング後残渣物
(ホトレジスト変質膜、金属デポジション、等)の剥離
性、金属配線基板の防食性のいずれにも優れるという特
有の効果を有する。
【0046】金属配線としては、アルミニウム(A
l);アルミニウム−ケイ素(Al−Si)、アルミニ
ウム−ケイ素−銅(Al−Si−Cu)等のアルミニウ
ム合金(Al合金);純チタン(Ti);チタンナイト
ライド(TiN)、チタンタングステン(TiW)等の
チタン合金(Ti合金);純銅(Cu)等が挙げられる
が、これらに限定されるものでない。
l);アルミニウム−ケイ素(Al−Si)、アルミニ
ウム−ケイ素−銅(Al−Si−Cu)等のアルミニウ
ム合金(Al合金);純チタン(Ti);チタンナイト
ライド(TiN)、チタンタングステン(TiW)等の
チタン合金(Ti合金);純銅(Cu)等が挙げられる
が、これらに限定されるものでない。
【0047】従来の剥離液では、ホトレジストおよびア
ッシング後残渣物の両者の剥離性と、Al配線系デバイ
スとCu配線系デバイスの両者の防食性の両立が困難で
あったが、本発明では、特に(a)成分と(b)成分と
を組み合せ、配合することによって、これら効果の両立
を達成することができた。
ッシング後残渣物の両者の剥離性と、Al配線系デバイ
スとCu配線系デバイスの両者の防食性の両立が困難で
あったが、本発明では、特に(a)成分と(b)成分と
を組み合せ、配合することによって、これら効果の両立
を達成することができた。
【0048】上述した後者のホトレジスト剥離方法にお
いては、プラズマアッシング後、基板表面にホトレジス
ト残渣(ホトレジスト変質膜)や金属膜エッチング時に
発生した金属デポジションが残渣物として付着、残存す
る。これら残渣物を本発明剥離液に接触させて、基板上
の残渣物を剥離除去する。プラズマアッシングは本来、
ホトレジストパターンを除去する方法であるが、プラズ
マアッシングによりホトレジストパターンが一部変質膜
として残ることが多々あり、このような場合のホトレジ
スト変質膜の完全な除去に本発明は特に有効である。
いては、プラズマアッシング後、基板表面にホトレジス
ト残渣(ホトレジスト変質膜)や金属膜エッチング時に
発生した金属デポジションが残渣物として付着、残存す
る。これら残渣物を本発明剥離液に接触させて、基板上
の残渣物を剥離除去する。プラズマアッシングは本来、
ホトレジストパターンを除去する方法であるが、プラズ
マアッシングによりホトレジストパターンが一部変質膜
として残ることが多々あり、このような場合のホトレジ
スト変質膜の完全な除去に本発明は特に有効である。
【0049】ホトレジスト層の形成、露光、現像、およ
びエッチング処理は、いずれも慣用的な手段であり、特
に限定されない。エッチングはウェットエッチング、ド
ライエッチングのいずれも用いられ得るが、本発明剥離
液は、ウェットエッチング後のホトレジスト膜の剥離に
特に好適に用いられ得る。特に液晶パネル素子等に用い
られるガラス基板等においては、エッチング液(エッチ
ャント)としては、リン酸、硝酸、酢酸等の酸性エッチ
ング液が好まく用いられる。
びエッチング処理は、いずれも慣用的な手段であり、特
に限定されない。エッチングはウェットエッチング、ド
ライエッチングのいずれも用いられ得るが、本発明剥離
液は、ウェットエッチング後のホトレジスト膜の剥離に
特に好適に用いられ得る。特に液晶パネル素子等に用い
られるガラス基板等においては、エッチング液(エッチ
ャント)としては、リン酸、硝酸、酢酸等の酸性エッチ
ング液が好まく用いられる。
【0050】なお、上記(III)の現像工程、(V)また
は(VI)の剥離工程の後、慣用的に施されている純水や
低級アルコール等を用いたリンス処理および乾燥処理を
施してもよい。
は(VI)の剥離工程の後、慣用的に施されている純水や
低級アルコール等を用いたリンス処理および乾燥処理を
施してもよい。
【0051】また、ホトレジストの種類によっては、化
学増幅型ホトレジストに通常施されるポストエクスポー
ジャベイクである露光後の加熱処理を行ってもよい。ま
た、ホトレジストパターンを形成した後のポストベーク
を行ってもよい。
学増幅型ホトレジストに通常施されるポストエクスポー
ジャベイクである露光後の加熱処理を行ってもよい。ま
た、ホトレジストパターンを形成した後のポストベーク
を行ってもよい。
【0052】剥離処理は通常、浸漬法、シャワー法によ
り施される。剥離時間は、剥離される十分な時間であれ
ばよく、特に限定されるものではないが、通常、3〜2
0分間程度である。
り施される。剥離時間は、剥離される十分な時間であれ
ばよく、特に限定されるものではないが、通常、3〜2
0分間程度である。
【0053】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、配合量は特記しない限り質量%
で示す。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、配合量は特記しない限り質量%
で示す。
【0054】[処理I]SiO2層を形成したシリコンウ
ェーハを基板として、該基板上に第1層としてTiN層
を、第2層としてAl−Si−Cu層を、第3層として
TiN層を形成し、この上にポジ型ホトレジストである
TDUR−P015PM(東京応化工業(株)製)をス
ピンナーで塗布し、80℃にて90秒間プリベークを施
し、膜厚0.7μmのホトレジスト層を形成した。
ェーハを基板として、該基板上に第1層としてTiN層
を、第2層としてAl−Si−Cu層を、第3層として
TiN層を形成し、この上にポジ型ホトレジストである
TDUR−P015PM(東京応化工業(株)製)をス
ピンナーで塗布し、80℃にて90秒間プリベークを施
し、膜厚0.7μmのホトレジスト層を形成した。
【0055】このホトレジスト層をFPA3000EX
3(キャノン(株)製)を用いてマスクパターンを介し
て露光した後、110℃で90秒間のポストベークを行
い、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)水溶液にて現像し、幅400nmのラ
イン・アンド・スペースのホトレジストパターンを形成
した。次いでドライエッチング処理、さらにプラズマア
ッシング処理を施した。
3(キャノン(株)製)を用いてマスクパターンを介し
て露光した後、110℃で90秒間のポストベークを行
い、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)水溶液にて現像し、幅400nmのラ
イン・アンド・スペースのホトレジストパターンを形成
した。次いでドライエッチング処理、さらにプラズマア
ッシング処理を施した。
【0056】[処理II]シリコンウェーハ上にCu層を
設け、その上にプラズマCVDによりSiO2層を形成
した基板上に、ポジ型ホトレジストであるTDUR−P
015PM(東京応化工業(株)製)をスピンナーで塗
布し、80℃にて90秒間プリベークを施し、膜厚0.
7μmのホトレジスト層を形成した。
設け、その上にプラズマCVDによりSiO2層を形成
した基板上に、ポジ型ホトレジストであるTDUR−P
015PM(東京応化工業(株)製)をスピンナーで塗
布し、80℃にて90秒間プリベークを施し、膜厚0.
7μmのホトレジスト層を形成した。
【0057】このホトレジスト層をFPA3000EX
3(キャノン(株)製)を用いてマスクパターンを介し
て露光した後、110℃で90秒間のポストベークを行
い、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)水溶液にて現像し、直径200nmの
ホールパターンを形成した。次いでドライエッチング処
理、さらにプラズマアッシング処理を施した。
3(キャノン(株)製)を用いてマスクパターンを介し
て露光した後、110℃で90秒間のポストベークを行
い、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)水溶液にて現像し、直径200nmの
ホールパターンを形成した。次いでドライエッチング処
理、さらにプラズマアッシング処理を施した。
【0058】[処理III]SiO2層を形成したシリコン
ウェーハを基板として、該基板上に第1層としてTiN
層を、第2層としてAl−Si−Cu層を、第3層とし
てTiN層を形成し、この上にポジ型ホトレジストであ
るTDUR−P015PM(東京応化工業(株)製)を
スピンナーで塗布し、80℃にて90秒間プリベークを
施し、膜厚0.7μmのホトレジスト層を形成した。
ウェーハを基板として、該基板上に第1層としてTiN
層を、第2層としてAl−Si−Cu層を、第3層とし
てTiN層を形成し、この上にポジ型ホトレジストであ
るTDUR−P015PM(東京応化工業(株)製)を
スピンナーで塗布し、80℃にて90秒間プリベークを
施し、膜厚0.7μmのホトレジスト層を形成した。
【0059】このホトレジスト層をFPA3000EX
3(キャノン(株)製)を用いてマスクパターンを介し
て露光した後、110℃で90秒間のポストベークを行
い、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)水溶液にて現像し、幅400nmのラ
イン・アンド・スペースのホトレジストパターンを形成
した。次いでドライエッチング処理を施した。
3(キャノン(株)製)を用いてマスクパターンを介し
て露光した後、110℃で90秒間のポストベークを行
い、2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)水溶液にて現像し、幅400nmのラ
イン・アンド・スペースのホトレジストパターンを形成
した。次いでドライエッチング処理を施した。
【0060】(実施例1〜6、比較例1〜6)上記処理
I、IIおよびIIIの処理済み基板に対して、表1に示すホ
トレジスト用剥離液に浸漬(70℃、5分間)し、剥離
処理を行った後、純水でリンス処理した。この時のホト
レジスト膜の剥離性、アッシング後の残渣物の剥離性、
および金属配線の腐食状況をSEM(走査型電子顕微
鏡)を観察することにより評価した。結果を表2に示
す。
I、IIおよびIIIの処理済み基板に対して、表1に示すホ
トレジスト用剥離液に浸漬(70℃、5分間)し、剥離
処理を行った後、純水でリンス処理した。この時のホト
レジスト膜の剥離性、アッシング後の残渣物の剥離性、
および金属配線の腐食状況をSEM(走査型電子顕微
鏡)を観察することにより評価した。結果を表2に示
す。
【0061】なお、ホトレジスト膜の剥離性、アッシン
グ後の残渣物の剥離性、金属配線の腐食の状態は、それ
ぞれ以下のようにして評価した。
グ後の残渣物の剥離性、金属配線の腐食の状態は、それ
ぞれ以下のようにして評価した。
【0062】[ホトレジスト膜の剥離性] A: 剥離が完全になされている B: 剥離が不完全であり残留物が残っている
【0063】[アッシング後の残渣物の剥離性] A: 残渣物が完全に剥離されている B: 残渣物の剥離が不完全である
【0064】[金属配線(Al、Cu)の防食性] A: 腐食が全く観察されなかった B: 腐食が発生していた
【0065】ただし、ホトレジスト膜の剥離性の評価は
処理IIIで行い、アッシング後の残渣物の剥離性は処理I
で行った。また、金属配線の防食性の評価は、処理Iで
おもにAlの評価を、処理IIでおもにCuの評価を行っ
た。
処理IIIで行い、アッシング後の残渣物の剥離性は処理I
で行った。また、金属配線の防食性の評価は、処理Iで
おもにAlの評価を、処理IIでおもにCuの評価を行っ
た。
【0066】
【表1】
【0067】なお、表1中に示す各成分は以下のとおり
である。なお、下記のb1〜b6は、いずれもセイケム
社(米国)製の製品を用いた。
である。なお、下記のb1〜b6は、いずれもセイケム
社(米国)製の製品を用いた。
【0068】b1: メチルトリプロピルアンモニウム
ヒドロキシド b2: メチルトリブチルアンモニウムヒドロキシド b3: セチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド b4: テトラブチルアンモニウムヒドロキシド b5: テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド b6: ヘキサン−1,6−ビストリブチルアンモニウ
ムヒドロキシド d1: ピロガロール d2: 2,2'−{[(4−メチル−1H−ベンゾト
リアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノー
ル d3: 1−チオグリセロール d4: 没食子酸 NMP: N−メチル−2−ピロリドン MEA: モノエタノールアミン DMSO: ジメチルスルホキシド DMAc: N,N−ジメチルアセトアミド TMAH: テトラメチルアンモニウムヒドロキシド COL: (2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド HA: ヒドロキシルアミン
ヒドロキシド b2: メチルトリブチルアンモニウムヒドロキシド b3: セチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド b4: テトラブチルアンモニウムヒドロキシド b5: テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド b6: ヘキサン−1,6−ビストリブチルアンモニウ
ムヒドロキシド d1: ピロガロール d2: 2,2'−{[(4−メチル−1H−ベンゾト
リアゾール−1−イル)メチル]イミノ}ビスエタノー
ル d3: 1−チオグリセロール d4: 没食子酸 NMP: N−メチル−2−ピロリドン MEA: モノエタノールアミン DMSO: ジメチルスルホキシド DMAc: N,N−ジメチルアセトアミド TMAH: テトラメチルアンモニウムヒドロキシド COL: (2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド HA: ヒドロキシルアミン
【0069】
【表2】
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、A
lおよびCu配線、あるいはその他の金属のいずれに対
しても腐食を発生せず、かつ、ホトレジスト膜およびア
ッシング後の残渣物の剥離性に優れたホトレジスト用剥
離液が提供される。本発明剥離液を用いて、Al配線を
用いたデバイス、Cu配線を用いたデバイスのいずれに
対しても有効に腐食防止を行うことが可能となった。
lおよびCu配線、あるいはその他の金属のいずれに対
しても腐食を発生せず、かつ、ホトレジスト膜およびア
ッシング後の残渣物の剥離性に優れたホトレジスト用剥
離液が提供される。本発明剥離液を用いて、Al配線を
用いたデバイス、Cu配線を用いたデバイスのいずれに
対しても有効に腐食防止を行うことが可能となった。
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)N,N−ジエチルヒドロキシルア
ミン、(b)下記一般式(I) 〔式中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ独立にアルキ
ル基(ただし、その構造中に窒素原子を有していてもよ
い)を示し、かつ、R1、R2、R3、R4のアルキル基の
合計炭素原子数が10以上である〕で表される第4級ア
ンモニウム水酸化物、(c)水溶性有機溶媒(ただし、
N,N−ジエチルヒドロキシルアミンを除く)、(d)
防食剤、および(e)水を含有してなるホトレジスト用
剥離液。 - 【請求項2】 (b)成分が、メチルトリブチルアンモ
ニウムヒドロキシド、メチルトリプロピルアンモニウム
ヒドロキシド、セチルトリメチルアンモニウムヒドロキ
シド、およびヘキサン−1,6−ビストリブチルアンモ
ニウムヒドロキシドの中から選ばれる少なくとも1種で
ある、請求項1記載のホトレジスト用剥離液。 - 【請求項3】 (a)成分を10〜40質量%、(b)
成分を1〜12質量%、(d)成分を3〜20質量%、
(e)成分を15〜50質量%含有し、残部が(c)成
分である、請求項1または2記載のホトレジスト用剥離
液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001164013A JP2002357908A (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | ホトレジスト用剥離液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001164013A JP2002357908A (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | ホトレジスト用剥離液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002357908A true JP2002357908A (ja) | 2002-12-13 |
Family
ID=19006882
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001164013A Pending JP2002357908A (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | ホトレジスト用剥離液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-05-31 JP JP2001164013A patent/JP2002357908A/ja active Pending
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