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JP2002357235A - 電動ディスクブレーキおよびその制御プログラム - Google Patents

電動ディスクブレーキおよびその制御プログラム

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Publication number
JP2002357235A
JP2002357235A JP2001165663A JP2001165663A JP2002357235A JP 2002357235 A JP2002357235 A JP 2002357235A JP 2001165663 A JP2001165663 A JP 2001165663A JP 2001165663 A JP2001165663 A JP 2001165663A JP 2002357235 A JP2002357235 A JP 2002357235A
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JP
Japan
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electric motor
piston
brake
disk
disk rotor
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JP2001165663A
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Touma Yamaguchi
東馬 山口
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、ブレーキパッドがディスクロー
タに接触する際のピストンのストローク位置を検出する
ことができる電動ディスクブレーキの提供。 【解決手段】 電動モータ19によりピストン40を移
動させる際に、ブレーキパッド14,15がディスクロ
ータ11に接触しない状態において電動モータ19の電
流値に電流リップルを発生させる一方、ブレーキパッド
14,15がディスクロータ11に接触した状態におい
て電動モータ19の電流値から電流リップルを消失させ
る電流リップル発生手段52,54,55を有し、電動
モータ19の電流値における電流リップルの発生状態と
位置検出手段20で検出されるピストン40のストロー
ク位置とからブレーキパッド14,15のディスクロー
タ11への接触位置であるパッド接触位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
運動をピストンの直線運動に変換して制動力を発生させ
る電動ディスクブレーキおよびその制御プログラムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電動モータの回転運動をピストンの直線
運動に変換して制動力を発生させる電動ディスクブレー
キとして、例えば、特開2000−213575号公報
に開示されたものがある。この電動ディスクブレーキ
は、電動モータと、この電動モータの回転運動をピスト
ンの直線運動に変換するボールネジ機構と、ピストンの
ストローク位置を検出するストロークセンサとを有し、
このストロークセンサの検出結果に基づいて電動モータ
を制御し、ピストンによる直線運動でブレーキパッドを
ディスクロータに押圧させて制動力を発生させるもので
ある。
【0003】この電動ディスクブレーキには、電動モー
タによりボールネジ機構を介してピストンを移動させる
際に、ブレーキパッドがディスクロータに接触すること
でピストンに生じる反力を検出するための押圧センサが
ピストンに設けられており、この押圧センサでブレーキ
パッドがディスクロータに接触したことを検出し、この
ときのストロークセンサの検出値から、ブレーキパッド
がディスクロータに接触する際のピストンのストローク
位置を検出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレーキパ
ッドは、使用により摩耗を生じたり、制動の状況によっ
ては熱膨張を生じたりすることで、その厚みが変化する
ことになり、このような厚みの変化に対応して、制動解
除時におけるピストンのストローク位置すなわちパッド
クリアランスを制御しないと、ブレーキパッドのディス
クロータへの引きずり現象等が生じてしまうことが予想
される。
【0005】このため、上記のような押圧センサを用い
て、ブレーキパッドがディスクロータに接触する際のピ
ストンのストローク位置を検出し、このストローク位置
に基づいてブレーキパッドとディスクロータとのクリア
ランスすなわちパッドクリアランスを常に適正な値に維
持するようにピストンの待機時のストローク位置を調整
することを考えた。
【0006】しかしながら、ブレーキパッドがディスク
ロータに接触する際のピストンのストローク位置を検出
するために、ブレーキパッドがディスクロータに接触す
ることでピストンに生じる反力を検出するための押圧セ
ンサを設けるのでは、当然のことながら、コストが増大
してしまう。
【0007】したがって、本発明は、低コストで、ブレ
ーキパッドがディスクロータに接触する際のピストンの
ストローク位置を検出することができる電動ディスクブ
レーキおよびその制御プログラムの提供を目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の電動ディスクブレーキは、
電動モータと、該電動モータの回転運動をピストンの直
線運動に変換する変換機構部と、前記ピストンのストロ
ーク位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段の
検出結果に基づいて前記電動モータを制御する制御手段
とを有し、前記電動モータに電流を供給することでピス
トンによってブレーキパッドをディスクロータに押圧さ
せて制動力を発生させるものであって、前記電動モータ
により前記変換機構部を介して前記ピストンを移動させ
る際に、前記ブレーキパッドが前記ディスクロータに接
触しない状態において前記電動モータの電流値に電流リ
ップルを発生させる一方、前記ブレーキパッドが前記デ
ィスクロータに接触した状態において前記電動モータの
電流値から電流リップルを消失させる電流リップル発生
手段を有し、前記制御手段は、前記電動モータの電流値
における前記電流リップルの発生状態と前記位置検出手
段で検出される前記ピストンのストローク位置とから前
記ブレーキパッドの前記ディスクロータへの接触位置で
あるパッド接触位置を検出することを特徴としている。
【0009】これにより、電動モータにより変換機構部
を介してピストンを移動させる際に、ブレーキパッドが
ディスクロータに接触しない状態において電動モータの
電流値に電流リップルを発生させる一方、ブレーキパッ
ドがディスクロータに接触した状態において電動モータ
の電流値から電流リップルを消失させる電流リップル発
生手段を設けるとともに、制御手段が、この電流リップ
ルの発生状態と位置検出手段で検出されるピストンのス
トローク位置とからブレーキパッドのディスクロータへ
の接触位置であるパッド接触位置を検出する。このよう
に、ブレーキパッドのディスクロータへの接触の有無に
より電動モータの電流値に電流リップルの変化を与える
電流リップル発生手段を設けることでパッド接触位置を
検出することができる。
【0010】本発明の請求項2記載の電動ディスクブレ
ーキは、請求項1記載のものに関して、前記制御手段
は、検出した前記パッド接触位置に基づいて前記ブレー
キパッドの前記ディスクロータとのクリアランスを調整
することを特徴としている。
【0011】このように、制御手段が、電流リップル発
生手段により発生させられる電流リップルの発生状態と
位置検出手段で検出されるピストンのストローク位置と
からパッド接触位置を検出し、このパッド接触位置に基
づいてブレーキパッドのディスクロータとのクリアラン
スを調整する。このように、ブレーキパッドのディスク
ロータへの接触の有無により電動モータの電流値に電流
リップルの変化を与える電流リップル発生手段を設ける
ことでパッド接触位置を検出し、これに基づいてブレー
キパッドのディスクロータとのクリアランスを調整する
ことができる。
【0012】本発明の請求項3記載の電動ディスクブレ
ーキは、請求項1または2記載のものに関して、前記電
流リップル発生手段は、前記ブレーキパッドが前記ディ
スクロータに接触しない状態においては前記電動モータ
の駆動で回転する一方、前記ブレーキパッドが前記ディ
スクロータに接触した状態においては回転が停止される
回転部に設けられたウエーブワッシャを有することを特
徴としている。
【0013】これにより、電動モータにより変換機構部
を介してピストンを移動させる際に、ブレーキパッドが
ディスクロータに接触しない状態においては電動モータ
の駆動で回転部が回転することになり、この回転部に設
けられたウエーブワッシャが空回りして電動モータの電
流値に電流リップルを発生させる一方、ブレーキパッド
がディスクロータに接触した状態においては電動モータ
の駆動があっても回転部が停止することになり、この回
転部に設けられたウエーブワッシャも回転しなくなって
電動モータの電流値から電流リップルを消失させる。
【0014】本発明の請求項4記載の電動ディスクブレ
ーキの制御プログラムは、電動モータと、該電動モータ
の回転運動をピストンの直線運動に変換する変換機構部
と、前記ピストンのストローク位置を検出する位置検出
手段とを有して、前記ピストンによってブレーキパッド
をディスクロータに押圧させて制動力を発生させるべ
く、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記電動モ
ータを制御する電動ディスクブレーキの制御プログラム
において、前記電動モータに電流を供給して前記変換機
構部を介して前記ピストンを移動させる際に、前記電動
モータの電流値に発生する電流リップルを検出する電流
リップル検出手段と、該電流リップル検出手段からの電
流リップルの消失信号と前記位置検出手段からのピスト
ンストローク位置検出信号とに基づいて前記ブレーキパ
ッドの前記ディスクロータへの接触位置を検出するパッ
ド接触位置検出手段と、該パッド接触位置検出手段のパ
ッド接触位置に基づいて前記ブレーキパッドと前記ディ
スクロータとのクリアランスを調整するクリアランス調
整手段とを有することを特徴としている。
【0015】このように、電流リップルの消失信号と位
置検出手段からのピストンストローク位置検出信号とに
基づいてブレーキパッドのディスクロータへの接触位置
を検出し、このパッド接触位置に基づいてブレーキパッ
ドとディスクロータとのクリアランスを調整する。この
ように、ブレーキパッドのディスクロータへの接触の有
無により電動モータの電流値に電流リップルの変化を与
えることでパッド接触位置を検出し、これに基づいてブ
レーキパッドのディスクロータとのクリアランスを調整
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の電動ディス
クブレーキを図面を参照しつつ以下に説明する。
【0017】図1に示すように、本実施形態の電動ディ
スクブレーキ10は、図示せぬ車輪とともに回転するデ
ィスクロータ11の一側(通常は車体に対して内側)に
キャリパ本体12が配置されており、このキャリパ本体
12には、略C字形に形成されてディスクロータ11を
跨いで反対側へ延びる爪部13が一体的に結合されてい
る。ディスクロータ11の両側、すなわち、ディスクロ
ータ11とキャリパ本体12との間および爪部13の先
端部との間に、それぞれブレーキパッド14,15が設
けられている。ブレーキパッド14,15は、車体側に
固定されるキャリア16によってディスクロータ11の
軸方向に沿って移動可能に支持されて、制動トルクをキ
ャリア16で受けるようになっており、また、キャリパ
本体12は、キャリア16に取付けられた図示せぬスラ
イドピンによってディスクロータ11の軸方向に沿って
摺動可能に案内されている。
【0018】キャリパ本体12には、ボルト17によっ
て略円筒伏のケース18が結合され、このケース18内
には、電動モータ19および回転検出器20が設けられ
ている。一方、キャリパ本体12内には、ボールランプ
機構21及び減速機構22が挿入されている。ケース1
8の後端部には、カバー23がボルト24によって取付
けられている。
【0019】電動モータ19は、ケース18の内周部に
固定されたステータ25と、ステータ25に挿入されて
軸受26,27によってケース18に回転可能に支持さ
れたロータ28とを備えている。回転検出器20は、ケ
ース18側に固定されたレゾルバステータ29及びロー
タ28に取付けられたレゾルバロータ30からなり、こ
れらの相対回転に基づいてロータ28の回転位置を検出
するものである。そして、電動モータ19及び回転検出
器20には、コネクタ31を介して図示せぬコントロー
ラ(制御手段)が接続され、このコントローラは、回転
検出器20の検出結果に基づいて制御信号を出力し、電
動モータ19のロータ28を所望のトルクで所望の角度
だけ回転するように制御する。
【0020】ボールランプ機構21は、環状の第1及び
第2ディスク32,33と、これらの間に介装された複
数のボール(鋼球)34とから構成されている。第1デ
ィスク32は、軸受35によってキャリパ本体12に回
転可能に支持され、ロータ28内に挿入される円筒部3
6が一体的に形成されている。第2ディスク33には、
円筒部36よりも小径の円筒状のスリーブ37が一体的
に形成され、このスリーブ37が円筒部36内に挿通さ
れている。
【0021】ボールランプ機構21の第1ディスク32
及び第2ディスク33の対向面には、それぞれ円周方向
に沿って延びる円弧状の例えば3つのボール溝38,3
9が形成されている。これらのボール溝38,39は、
等しい中心角(例えば90゜)の範囲に延ばされて、同
じ方向に傾斜されている。そして、第1及び第2ディス
ク32,33に形成されたボール溝38,39間にボー
ル34が装入され、第1、第2ディスク32,33の相
対回転によって、ボール溝38,39内をボール34が
転動することにより、第1ディスク32と第2ディスク
33とが軸方向に相対変位するようになっている。この
とき、第1ディスク32が第2ディスク33に対して反
時計回りに回転したとき、これらが離間する方向に変位
する。
【0022】第2ディスク33とブレーキパッド14と
の間には、ピストン40が設けられている。ピストン4
0には、外周にネジ部41を形成した円筒部42が設け
られている。円筒部42は、第2ディスク33のスリー
ブ37内に挿入され、その内周に形成されたネジ部43
に螺合されている。円筒部42内には、ケース18にブ
ラケット44を介して取付けられた軸45の二面取部4
6が嵌合されて、ピストン40が回転しないように支持
している。ネジ部41とネジ部43とで不可逆ねじを形
成しており、ピストン40は、その軸方向に力が作用し
ても移動することはないが、第2ディスク33を反時計
回りに回転させることにより、ディスクロータ11側へ
移動するようになっている。
【0023】軸45の外周部及び第2ディスク33のス
リーブ37の内周部にそれぞれ形成されたバネ受47,
48間に複数の皿バネ(圧縮ばね)49が介装され、そ
のばね力によって第2ディスク33がボール34を第1
ディスク32との間で挟みつけるように付勢されてい
る。軸45は、調整ネジ50およびロックナット51に
よってブラケット44に取付けられている。
【0024】そして、本実施形態において、第2ディス
ク33には、最もディスクロータ11側の外径部にリン
グ部材52が固定されている。一方、爪部13のキャリ
パ本体12側には、その内側に円筒部材53が位置固定
で設けられており、この円筒部材53の内側には、第1
ディスク32および第2ディスク33の相互対向側が配
置されている。この円筒部材53の内側には、上記リン
グ部材52と対向するようにリング部材54が固定され
ている。
【0025】ここで、図2に示すように、リング部材5
2には、リング部材54に対向する側の対向面52a
に、軸線方向に山型をなして突出する凸部52bが円周
方向に多数連続的に形成されており、リング部材54に
も、リング部材52に対向する側の対向面54aに、軸
線方向に山型をなして突出する凸部54bが円周方向に
多数連続的に形成されている。
【0026】そして、リング部材52の対向面52aと
リング部材54の対向面54aとの間には、ウエーブワ
ッシャ55が介装されている。このウエーブワッシャ5
5は、図2に示すように、リング状をなすとともに、軸
線方向に山型をなすように屈曲する屈曲部55aが、円
周方向に沿って順に逆方向に山型をなすように形成され
た形状をなしている。なお、介装前のウエーブワッシャ
55の軸線方向の幅は、リング部材52、54の対向面
52a、54a間の幅の最大値よりも大きくされてい
る。
【0027】ここで、第2ディスク33が回転するとき
には、この第2ディスク33に固定されたリング部材5
2と爪部13に円筒部材53を介して固定配置されたリ
ング部材54とが相対回転することになり、これらの間
に介装されたウエーブワッシャ55は、その屈曲部55
aがこれらリング部材52、54の凸部52b、54b
を乗り越えることで、第2ディスク33の回転に対して
適度な抵抗力を付与する。
【0028】他方、第2ディスク33が回転を停止させ
たときには、この第2ディスク33に固定されたリング
部材52と爪部13に円筒部材52を介して固定配置さ
れたリング部材54とが相対回転を停止させることにな
り、これらの間に介装されたウエーブワッシャ55も、
その屈曲部55aがこれらリング部材52、54の凸部
52b、54bを乗り越えることがなくなる。
【0029】次に、減速機構22について説明する。電
動モータ19の口ータ58の一端部に偏心軸57が形成
され、偏心軸57の外周部には、軸受58を介して偏心
板59が回転可能に取付けられている。キャリパ本体1
2には、偏心板59に対向させて固定板60が固定され
ている。偏心板59及び固定板60の対向面には、それ
ぞれ周方向に沿って複数の穴(凹所)61,62が形成
されており、これらの穴61,62間にボール(鋼球)
63が介装してオルダム機構を構成して、公転運動する
偏心板59を支持している。偏心板59の一端面は、第
1ディスク32に対向されており、これらの対向面に
は、それぞれサイクロイド溝64,65が形成され、サ
イクロイド溝64,65間にボール(鋼球)66が挿入
されている。
【0030】第2ディスク33のスリーブ37の先端外
周部には、円筒状のスプリングホルダ67がピン68に
よって回転しないように取付けられている。スプリング
ホルダ67の一端部が、第1ディスク32の円筒部36
の先端部に係合して、これらの相対回転を一定範囲に制
限している。スプリングホルダ67の周りには、コイル
スプリング(ばね手段)69が巻装され、コイルスプリ
ング69は、所定のセット荷重をもって捻られて、その
一端部がスプリングホルダ67に結合され、他端部が第
1ディスク32の円筒部36に結合されている。
【0031】以上のように構成した本実施形態の電動デ
ィスクブレーキの基本作動について次に説明する。
【0032】非制動状態では、ボールランプ機構21の
ボール34がボール溝38,39の最も深い端部にあ
り、第1ディスク32と第2ディスク33とが最も近い
位置にある。制動時に、電動モータ19のロータ28を
時計回りに回転させると、偏心板59が公転し、サイク
ロイド溝64,65及びボール66の作用によって第1
ディスク32がロータ28に対して、次式で示される一
定の回転比Nで反時計回りに回転する。 N=(d−D)/D ここで、 d:サイクロイド溝64の基準円直径 D:サイクロイド溝65の基準円直径 すなわち、第1ディスク32は、ロータ28に対して一
定の減速比α(=1/N)で減速されて反時計回りに回
転し、その分、トルクが増幅される。
【0033】第1ディスク32の回転力は、コイルスプ
リング69を介して第2ディスク33に伝達される。ピ
ストン40がブレーキパッド14,15を押圧する前
は、ピストン40に軸方向の荷重が殆ど作用せず、ピス
トン40と第2ディスク33との間のネジ部41,43
に生じる抵抗が小さいので、コイルスプリング69のセ
ット荷重によって第2ディスク33が第1ディスク32
と一体に回転し、第2ディスク33とピストン40との
間に相対回転が生じて、ネジ部41,43の作用によっ
てピストン40がディスクロータ11側ヘ前進する。な
お、これにより、ネジ部41,43は電動モータ19の
回転運動をピストン40の直線運動に変換する変換機構
部を構成している。
【0034】上記前進時において、第1ディスク32と
一体に回転する第2ディスク33に固定されたリング部
材52と、爪部13に円筒部材53を介して固定配置さ
れたリング部材54とが相対回転することになり、これ
らの間に介装されたウエーブワッシャ55は、その屈曲
部55aがこれらリング部材52、54の凸部52b、
54bを順次乗り越えることで、第2ディスク33の回
転に対して適度な抵抗力を付与する。なお、リング部材
52、54の凸部52b、54bに対するウエーブワッ
シャ55の屈曲部55aのこのような乗り越えは、断続
的に発生することになり、第2ディスク33および第1
ディスク32には、回転に対する抵抗力が断続的に発生
する。このような抵抗力が断続的に発生することによ
り、電動モータ19の電流値に図3に範囲X1で示すよ
うに電流リップルが発生することになる。
【0035】そして、ピストン40が一方のブレーキパ
ッド14をディスクロータ11ヘ押圧し、その反力によ
ってキャリパ本体12がキャリア16のスライドピンに
沿って移動して、爪部13が他方のブレーキパッド15
をディスクロータ11に押圧する。
【0036】両ブレーキパッド14,15がディスクロ
ータ11に押圧された後は、その反力によってピストン
40に軸方向の大きな荷重が作用するため、ネジ部4
1,43の抵抗が増大してコイルスプリング69のセッ
ト荷重を超えて、第2ディスク33が回転を停止させる
ことになり、その結果、コイルスプリング69が撓んで
ボールランプ機構21の第1ディスク32および第2デ
ィスク33間に相対回転が生じる。これにより、ボール
34がボール溝38,39内を転動して第2ディスク3
3およびピストン40を一体に前進(すなわち直線運
動)させ、ピストン40によってブレーキパッド14,
15をディスクロータ11にさらに押付ける。なお、こ
れにより、ボールランプ機構21も電動モータ19の回
転運動をピストン40の直線運動に変換する変換機構部
を構成している。また、回転検出器20は、電動モータ
19のロータ28の回転位置を検出しており、ロータ2
8の回転位置に対応して前進するピストン40のストロ
ーク位置すなわちこのピストン40で進退させられるブ
レーキパッド14,15のストローク位置を検出する位
置検出手段を構成している。
【0037】上記のように両ブレーキパッド14,15
がディスクロータ11に押圧された時点で、回転が停止
させられた第2ディスク33に固定されたリング部材5
2と、爪部13に円筒部材53を介して固定配置された
リング部材54とが相対回転を停止させることになり、
これらの間に介装されたウエーブワッシャ55も停止し
て、その屈曲部55aがこれらリング部材52、54の
凸部52b、54bを乗り越えることがなくなって、第
1ディスク32には回転に対する抵抗力が断続的に発生
することがなくなる。その結果、電動モータ19の電流
値からは、図3に範囲X2で示すように電流リップルは
消失することになり、電流値はブレーキパッド14,1
5からの反力の増大にともなってほぼ直線的に上昇する
ことになる。
【0038】すなわち、ウエーブワッシャ55および両
リング部材52、54が、電動モータ19によりピスト
ン40を移動させる際に、ブレーキパッド14,15が
ディスクロータ11に接触しない状態において電動モー
タ19の電流値に電流リップルを発生させる一方、ブレ
ーキパッド14,15がディスクロータ11に接触した
状態において電動モータ19の電流値から電流リップル
を消失させる電流リップル発生手段を構成している。な
お、ウエーブワッシャ55は、ブレーキパッド14,1
5がディスクロータ11に接触しない状態においては電
動モータ19の駆動で相対回転する一方、ブレーキパッ
ド14,15がディスクロータ11に接触した状態にお
いては相対回転が停止される回転部を構成する両リング
部材52、54間に設けられている。
【0039】制動解除時には、電動モータ19のロータ
28を反時計回りに回転させることによって、減速機構
22を介して第1ディスク32が時計回りに回転し、ブ
レーキパッド14,15がディスクロータ11に押圧さ
れている間は、第1、第2ディスク32,33が相対回
転して第2ディスク33が後退し、ブレーキパッド1
4,15がディスクロータ11から離間した後は、第
1、第2ディスク32,33が一体回転して、ネジ部4
1,43の作用によってピストン40がさらに後退す
る。
【0040】そして、本実施形態の電動ディスクブレー
キ10においては、コントローラが、電動モータ19の
電流値における電流リップルの発生状態と回転検出器2
0で検出されるピストン40のストローク位置すなわち
ブレーキパッド14,15のストローク位置とからブレ
ーキパッド14,15のディスクロータ11への接触位
置である上記パッド接触位置を検出する。そして、コン
トローラは、別途入力されるブレーキペダルの踏力を検
出する図示せぬ踏力センサの信号等から目標推力を割り
出し、パッド接触位置を原点(0位置)とした図4に示
すような目標推力と目標位置との制御テーブルから、割
り出された目標推力に対する目標位置を求めて、この目
標位置にピストン40が位置するように回転検出器20
で検出しつつ電動モータ19を制御する。
【0041】また、コントローラは、上記パッド接触位
置に基づいてブレーキパッド14,15のディスクロー
タ11との制動解除時におけるクリアランスすなわちパ
ッドクリアランスを調整する。すなわち、このパッド接
触位置からピストン40を所定のパッドクリアランスに
相当する一定距離だけ後退させることにより、常にパッ
ドクリアランスを一定に維持する。
【0042】このようなコントローラの制御内容につい
てさらに図5に示すフローチャートを参照して以下に説
明する。
【0043】コントローラは、ステップS1において、
図示せぬ踏力センサからの検出信号により、ブレーキペ
ダルが踏まれているか否かを検出し、ブレーキペダルが
踏まれている場合、ステップS2において、ブレーキパ
ッド14,15がディスクロータ11に接触を開始させ
るピストン40のストローク位置であるパッド接触位置
を、回転検出器20で検出される電動モータ19の回転
位置で検出するパッド接触位置検出が済んでいるか否か
を、後述するステップS5でセットされるパッド接触位
置検出フラグがセットされているか否かにより判定す
る。
【0044】このステップS2において、パッド接触位
置検出が済んでいない場合、ステップS3において、パ
ッド接触位置検出が行われたか否かを判定する。なお、
ブレーキペダルの踏み込みが解除された後、ブレーキペ
ダルが次に踏み込まれると、最初のステップS2の判断
はNOとなりステップS3の判断もNOとなる。
【0045】ステップS3において、パッド接触位置検
出が行われていない場合、ステップS4において、ピス
トン40を前進させるように電動モータ19を回転させ
てステップS1に戻る。
【0046】このようにして、ステップS4によりピス
トン40を前進させると、ブレーキパッド14,15が
ディスクロータ11に接触することになる。ここで、コ
ントローラは、このブレーキパッド14,15がディス
クロータ11に接触するパッド接触位置を検出するパッ
ド接触位置検出を、上述したように電動モータ19の電
流値に電流リップルが発生している状態(図3に示すX
1の範囲)から電流リップルが消失する状態(図3に示
すX2の範囲)に切り替わった時点(図3に示す時点
E)の電動モータ19の回転位置に対応するピストン4
0のストローク位置すなわちブレーキパッド14,15
の移動位置を求めることにより行っている。そして、パ
ッド接触位置が検出されると、このパッド接触位置を図
4に示す制御テーブルの原点位置とし、さらにパッドク
リアランス設定の原点位置として、以後の制御を行う。
【0047】このようにしてパッド接触位置検出が行わ
れた場合、ステップS3において、パッド接触位置検出
が行われたと判定し、ステップS5において、パッド接
触位置検出が済んだことを記憶するため、そのことを示
すパッド接触位置検出フラグをセットして、ステップS
1に戻る。
【0048】一方、このようにして、パッド接触位置検
出が行われた後は、ステップS2において、パッド接触
位置検出が済んでいるか否かの判断がYESとなり、ス
テップS6において、図4に示す制御テーブルに基づい
て、ペダル踏力に応じた目標推力に対する目標位置にピ
ストン40をストロークさせるように電動モータ19を
制御して、ステップS1に戻る。
【0049】ステップS1において、ブレーキペダルが
踏まれていない場合、ステップS7において、パッド接
触位置検出が未完であるとするため、パッド接触位置検
出が済んだことを示すパッド接触位置検出フラグをリセ
ットする。
【0050】そして、ステップS8において、パッドク
リアランスが規定クリアランスであるか否か、すなわち
パッド接触位置に対し所定のパッドクリアランス分ピス
トン40が後退した位置にあるか否かを判定し、パッド
クリアランスが規定クリアランスでなければ、ステップ
S9において、ピストンを後退させるように電動モータ
19を回転させて、ステップS8に戻る。
【0051】ステップS8において、パッドクリアラン
スが規定クリアランスである場合、ステップS10にお
いて、電動モータ19を停止させることによりピストン
40を停止させて、ステップS1に戻る。
【0052】以上に述べた本実施形態の電動ディスクブ
レーキ10によれば、電動モータ19によりピストン4
0を移動させる際に、ブレーキパッド14,15がディ
スクロータ11に接触しない状態において電動モータ1
9の電流値に電流リップルを発生させる一方、ブレーキ
パッド14,15がディスクロータ11に接触した状態
において電動モータ19の電流値から電流リップルを消
失させる。具体的には、電動モータ19によりピストン
40を移動させる際に、ブレーキパッド14,15がデ
ィスクロータ11に接触しない状態においては電動モー
タ19の駆動でリング部材52、54が相対回転するこ
とになり、これらリング部材52、54間に設けられた
ウエーブワッシャ55が空回りして電動モータ19の電
流値に電流リップルを発生させる一方、ブレーキパッド
14,15がディスクロータ11に接触した状態におい
ては電動モータ19の駆動があってもリング部材52、
54が相対回転を停止させることになり、これらの間に
設けられたウエーブワッシャ55も回転しなくなって電
動モータ19の電流値から電流リップルを消失させる。
そして、コントローラが、この電流リップルの発生状態
と回転検出器20で検出されるピストン40のストロー
ク位置すなわちブレーキパッド14,15のストローク
位置とからブレーキパッド14,15のディスクロータ
11への接触位置であるパッド接触位置を検出する。こ
のように、ブレーキパッド14,15のディスクロータ
11への接触の有無により電動モータ19の電流値に電
流リップルの変化を与えることでパッド接触位置を検出
することができる。
【0053】したがって、押圧センサ等を設ける場合に
比して、低コストで、ブレーキパッド14,15がディ
スクロータ11に接触する際のピストン40のストロー
ク位置すなわちブレーキパッド14,15のストローク
位置を検出することができる。
【0054】また、コントローラが、検出したパッド接
触位置に基づいてブレーキパッド14,15のディスク
ロータ11とのクリアランスを調整する。よって、ブレ
ーキパッド14,15のディスクロータ11への接触の
有無により電動モータ19の電流値に電流リップルの変
化を与えてパッド接触位置を検出し、これに基づいてブ
レーキパッド14,15のディスクロータ11とのクリ
アランスを調整することができる。
【0055】したがって、押圧センサ等を設ける場合に
比して、低コストで、ブレーキパッド14,15がディ
スクロータ11に接触する際のピストン40のストロー
ク位置を検出し、これに基づいてブレーキパッド14,
15のディスクロータ11とのクリアランスを調整する
ことができる。
【0056】しかも、電動モータ19によりピストン4
0を移動させる際に、ブレーキパッド14,15がディ
スクロータ11に接触しない状態においては電動モータ
19の駆動でリング部材52、54が相対回転すること
になり、これらリング部材52、54の間に設けられた
ウエーブワッシャ55の凸部がリング部材52,54に
設けられた凹凸部を乗り越えて電動モータ19の電流値
に電流リップルを発生させる一方、ブレーキパッド1
4,15がディスクロータ11に接触した状態において
は電動モータ19の駆動があってもリング部材52、5
4の相対回転が停止することになり、これらの間に設け
られたウエーブワッシャ55も回転しなくなって電動モ
ータ19の電流値から電流リップルを消失させる。
【0057】このように、ウエーブワッシャ55により
電流リップルを発生させるものであるため、確実に低コ
ストで、ブレーキパッド14,15がディスクロータ1
1に接触する際のピストン40のストローク位置を検出
することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の電動ディスクブレーキによれば、電動モータによ
り変換機構部を介してピストンを移動させる際に、ブレ
ーキパッドがディスクロータに接触しない状態において
電動モータの電流値に電流リップルを発生させる一方、
ブレーキパッドがディスクロータに接触した状態におい
て電動モータの電流値から電流リップルを消失させる電
流リップル発生手段を設け、制御手段が、この電流リッ
プルの発生状態と位置検出手段で検出されるピストンの
ストローク位置とからブレーキパッドのディスクロータ
への接触位置であるパッド接触位置を検出する。このよ
うに、ブレーキパッドのディスクロータへの接触の有無
により電動モータの電流値に電流リップルの変化を与え
る電流リップル発生手段を設けることでパッド接触位置
を検出することができる。
【0059】したがって、押圧センサ等を設ける場合に
比して、低コストで、ブレーキパッドがディスクロータ
に接触する際のピストンのストローク位置を検出するこ
とができる。
【0060】また、本発明の請求項2記載の電動ディス
クブレーキによれば、制御手段が、電流リップル発生手
段により発生させられる電流リップルの発生状態と位置
検出手段で検出されるピストンのストローク位置とから
パッド接触位置を検出し、このパッド接触位置に基づい
てブレーキパッドのディスクロータとのクリアランスを
調整する。このように、ブレーキパッドのディスクロー
タへの接触の有無により電動モータの電流値に電流リッ
プルの変化を与える電流リップル発生手段を設けること
でパッド接触位置を検出し、これに基づいてブレーキパ
ッドのディスクロータとのクリアランスを調整すること
ができる。
【0061】したがって、押圧センサ等を設ける場合に
比して、低コストで、ブレーキパッドがディスクロータ
に接触する際のピストンのストローク位置を検出し、こ
れに基づいてブレーキパッドのディスクロータとのクリ
アランスを調整することができる。
【0062】さらに、本発明の請求項3記載の電動ディ
スクブレーキによれば、電動モータにより変換機構部を
介してピストンを移動させる際に、ブレーキパッドがデ
ィスクロータに接触しない状態においては電動モータの
駆動で回転部が回転することになり、この回転部に設け
られたウエーブワッシャの凸部がリング部材に設けられ
た凹凸部を乗り越えて電動モータの電流値に電流リップ
ルを発生させる一方、ブレーキパッドがディスクロータ
に接触した状態においては電動モータの駆動があっても
回転部が停止することになり、この回転部に設けられた
ウエーブワッシャも回転しなくなって電動モータの電流
値から電流リップルを消失させる。
【0063】このように、電流リップル発生手段は、ウ
エーブワッシャにより電流リップルを発生させるもので
あるため、確実に低コストで、ブレーキパッドがディス
クロータに接触する際のピストンのストローク位置を検
出することができる。
【0064】本発明の請求項4記載の電動ディスクブレ
ーキの制御プログラムによれば、電流リップルの消失信
号と位置検出手段からのピストンストローク位置検出信
号とに基づいてブレーキパッドのディスクロータへの接
触位置を検出し、このパッド接触位置に基づいてブレー
キパッドとディスクロータとのクリアランスを調整す
る。このように、ブレーキパッドのディスクロータへの
接触の有無により電動モータの電流値に電流リップルの
変化を与えることでパッド接触位置を検出し、これに基
づいてブレーキパッドのディスクロータとのクリアラン
スを調整することができる。
【0065】したがって、押圧センサ等を設ける場合に
比して、低コストで、ブレーキパッドがディスクロータ
に接触する際のピストンのストローク位置を検出し、こ
れに基づいてブレーキパッドのディスクロータとのクリ
アランスを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
を示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
のリング部材およびウエーブワッシャを示す分解斜視図
である。
【図3】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
の電動モータの電流の、ブレーキパッドがディスクロー
タに接触する前後の変化を示す特性線図である。
【図4】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
のコントローラによる制御に用いられる目標推力に対す
るピストンの目標位置の関係を示す制御テーブルであ
る。
【図5】 本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ
のコントローラの制御内容を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 電動ディスクブレーキ 19 電動モータ 40 ピストン 41,43 ネジ部(変換機構部) 21 ボールランプ機構(変換機構部) 20 回転検出器(位置検出手段) 14,15 ブレーキパッド 11 ディスクロータ 52,54 リング部材(電流リップル発生手段,回転
部) 55 ウエーブワッシャ(電流リップル発生手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータと、 該電動モータの回転運動をピストンの直線運動に変換す
    る変換機構部と、 前記ピストンのストローク位置を検出する位置検出手段
    と、 該位置検出手段の検出結果に基づいて前記電動モータを
    制御する制御手段とを有し、 前記電動モータに電流を供給することでピストンによっ
    てブレーキパッドをディスクロータに押圧させて制動力
    を発生させる電動ディスクブレーキにおいて、 前記電動モータにより前記変換機構部を介して前記ピス
    トンを移動させる際に、前記ブレーキパッドが前記ディ
    スクロータに接触しない状態において前記電動モータの
    電流値に電流リップルを発生させる一方、前記ブレーキ
    パッドが前記ディスクロータに接触した状態において前
    記電動モータの電流値から電流リップルを消失させる電
    流リップル発生手段を有し、 前記制御手段は、前記電動モータの電流値における前記
    電流リップルの発生状態と前記位置検出手段で検出され
    る前記ピストンのストローク位置とから前記ブレーキパ
    ッドの前記ディスクロータへの接触位置であるパッド接
    触位置を検出することを特徴とする電動ディスクブレー
    キ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、検出した前記パッド接
    触位置に基づいて前記ブレーキパッドの前記ディスクロ
    ータとのクリアランスを調整することを特徴とする請求
    項1記載の電動ディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記電流リップル発生手段は、前記ブレ
    ーキパッドが前記ディスクロータに接触しない状態にお
    いては前記電動モータの駆動で回転する一方、前記ブレ
    ーキパッドが前記ディスクロータに接触した状態におい
    ては回転が停止される回転部に設けられたウエーブワッ
    シャを有することを特徴とする請求項1または2記載の
    電動ディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 電動モータと、該電動モータの回転運動
    をピストンの直線運動に変換する変換機構部と、前記ピ
    ストンのストローク位置を検出する位置検出手段とを有
    して、前記ピストンによってブレーキパッドをディスク
    ロータに押圧させて制動力を発生させるべく、前記位置
    検出手段の検出結果に基づいて前記電動モータを制御す
    る電動ディスクブレーキの制御プログラムにおいて、 前記電動モータに電流を供給して前記変換機構部を介し
    て前記ピストンを移動させる際に、前記電動モータの電
    流値に発生する電流リップルを検出する電流リップル検
    出手段と、 該電流リップル検出手段からの電流リップルの消失信号
    と前記位置検出手段からのピストンストローク位置検出
    信号とに基づいて前記ブレーキパッドの前記ディスクロ
    ータへの接触位置を検出するパッド接触位置検出手段
    と、 該パッド接触位置検出手段のパッド接触位置に基づいて
    前記ブレーキパッドと前記ディスクロータとのクリアラ
    ンスを調整するクリアランス調整手段とを有することを
    特徴とする電動ディスクブレーキの制御プログラム。
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